新郎はゲイで新婦は女王様・・・変態新婚さん?(北川景子)VSぶほっ。(長瀬智也)VS救いようのない人も救うのです。(加賀美早紀)
連日・・・困ったことになっています。なにしろ・・・長瀬智也と佐藤隆太のIWGPコンビをシカト、北川景子の初主演ドラマをシカト・・・しようとしていた金曜日・・・だってウルトラセブンXで充分なのですもの・・・しかし・・・秋ドラマ最低視聴率の座を維持する「歌姫」も・・・そこそこ面白いファンタジーの「モップガール」も無視し続けるわけにもいかないのだーっ。・・・しかし、体力にも限界あるしな・・・。
とりあえず・・・軽くレビューをしてみるのだった。掟やぶりの三本立てに突入ーっ。
で、『モップガール・第2回』(テレビ朝日・071019PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・片山修を見た。・・・ここからか・・・っていうか美山加恋(主人公の少女時代)・・・初回だけかっ。初回は真柴あずきの脚本だったのだが、今回は「パパムス7」で脱皮したと思われる荒井修子である。セリフの切れ味が抜群にいい。
で・・・原作小説は清掃会社に勤務していたからモップガールなのに・・・葬儀社勤務に変更してタイトルそのままという結構な大胆アレンジである。ま、死者に関連した事物に触れることにより、過去にタイムスリップ・・・死者の運命を変更して生者にしてしまうという・・・ある意味、運命を清掃する天使としてのモップガールということなのだろう。
北川景子は美少女戦士セーラーマーズなので当然、美少女なのだが、上戸彩とか井上和香とか石原さとみとかの唇グループである。荒井修子のセリフへの対応の仕方を見ていると本人・・・そこそこオタッキーと思える。
上司(谷原章介)が長谷川桃子(北川)をアキバ系と呼ぶことに違和感はない。
そこが・・・一番の魅力かな。桃子は実はお嬢様である。父(本田博太郎)は大病院の院長なのだ。しかし・・・あえて一人暮らしの庶民生活をしているのだ。
で、物語はリフレインを含む構造になっている。繰り返して修正である。もちろん・・・様々な矛盾が生じるわけだが・・・その辺は問題にしないファンタジー展開・・・もう、いちいち、ツッコミません。
で・・・コメディーの場合、なぞりの部分をどう面白くするかもポイントなのだが・・・今回は巧みだったと思う。二回目に娘の出社間際を襲撃する見合い話父兄は娘に逃げられて「そう来たか」と言ったりするのだった。
今回の犠牲者は「女帝」で軽く女王様に開眼した酒井彩名である。しかも・・・女王様きどりのお嬢様モデル役。・・・しかも、どうしようもなくネタバレなのだが・・・本当に女王様だったというオチである。彼女は青酸カリ入りのアーモンド臭のするチョコレート(アーモンドチョコレートではない)で毒殺されるのだが・・・。
レギュラー警部補(マギー)によると容疑者は被害者の婚約者・・・。
過去に戻った桃子はボケを重ねつつ、ついに真相にたどりつく・・・・それは新婦の婚約者はゲイで新婦のストーカーの疑いのあった新婦の友人のゲイと恋仲になり嫉妬に狂った友人のゲイがトリカブトで毒殺しようとしたのだが真犯人は新婦の執事で幼い頃からSMプレーの相手による無理心中目的によるものだった・・・ということである。
ま・・・一読して理解が困難な方も多いかもしれないが・・・ドラマはそこそこわかりやすくできています。池津祥子と佐藤二郎を発見できます。浅見れいなはホタルノヒカリからここに来てました。
ま、一種のシチュエーション・コメディーですのでお約束の好きな方にはお薦め。
関連するキッドのブログ『プロポーズ大作戦』
で、『歌姫・第二回』(TBSテレビ071019PM10~)脚本・サタケミキオ、演出・坪井敏雄を見た。うふふ・・・とにかく・・・視聴率のとれなさそうな展開である。冒頭いきなり、ロバート秋山が一曲歌い、次に長瀬がロックンロール・・・のど自慢対決・・・なんだ・・・このお茶の間を拒絶した展開・・・。これで金子文紀に演出バトンタッチしたら・・・もう・・・とんでもないことになりそうだな。
小演劇系の舞台のドラマ化である・・・その瞬間から・・・視聴率とれないのは明白なのだが・・・もう・・・そういうことがしたいならしょうがないよなあ・・・。
だが、まあ、風吹ジュンと高田純次の夫婦とか、その娘で長瀬に恋する相武紗季とか、その姉の大河内奈々子(脚本家の実の妻)とか、バーのママの遠山景織子とか、変な斉藤由貴とかが見れて・・・もう下北沢とかに滅多に行かなくなったキッドが昔を懐かしむにはそこそこ楽しいドラマになっている・・・だめだよな・・・それじゃ。
時々、いかにも舞台ならそこそこおかしい家族の会話とかも出てくるのだが・・・それならそれでそういう演出を工夫しないと・・・無理だよなぁ。
今回、朝ドラ「ちりとてちん」が最高に傑作なのだが・・・「歌姫」は普通の朝ドラのパロディーとして見るならまあまあなのだ・・・。でも・・・その場合、こんな田舎のお茶の間って朝ドラマみたいだよな・・・とか高田純次がツッコミ入れたりする必要があります。
舞台は昭和30年代の土佐清水である。いかにも・・・な設定であるのだが・・・ひなびた映画館の映写技師というあたりが・・・もう・・・時代錯誤な展開である。
娯楽の王様というところがわかっていないのだな。小林旭の映画「南国土佐を後にして」が昭和34年である。ここから三~四年ほどが日活の黄金時代であり・・・渡り鳥シリーズとともに映画の時代は終焉する。もちろん・・・日活には石原裕次郎もいるし、たくさんのスターがいたわけだが・・・そのあたりへのオマージュがほとんどないのは・・・薄いぜ。
もちろん、土佐には坂本竜馬の故郷という伝統もある。土佐の一本釣りもあれば、西原理恵子の出身地でもある。鬼龍院花子の生涯もある。
とにかく・・・やくざな男たちがたむろし・・・それなりに派手に活躍するのだが・・・結局、実りすくないという・・・ちょっと間の抜けた・・・それだけに魅力的な舞台が・・・ちっとも消化されていないのだなぁ・・・。
もっともっと次から次へととんでもない事件が起きて考えるヒマを与えない・・・そんなドラマにすればよかったのに・・・。今のところ、間のびした一部愛好家向けの舞台劇にしか見えません。
関連するキッドのブログ『彼女が死んじゃった』
で、『ULTRASEVEN X・第三回』(TBSテレビ・071020AM0225~)脚本・福田卓郎、監督・鈴木健二を見た。前回、北朝鮮への帰国事業や、北朝鮮による拉致被害をイメージした展開で、今回は国防意識の希薄な日本国民を揶揄した展開・・・素晴らしいウルトラ世界が続いていく。
市民生活からはみだしたHOPELESSと呼ばれる人々が連続して変死体として発見される事件が発生。謎の男(小宮孝泰)が彼らに職を斡旋していたと知ったジンとケイは謎の男のオフィスを訪問する。その地下では人間たちが「侵略兵器」の製造に心身ともに使役されていた。
「私は何も強制していない。これはあくまでビジネスだ。彼らは望んで仕事をして報酬を得ているのだ・・・」
しかし、脳髄を吸い上げるシステムで命を奪われる人間たち。
エレア(加賀美)がどこからともなく現れて助言する。「彼の言うことを信用してはいけない」
謎の男はマーキンド星人の正体を見せる。等身大で変身するセブンX。
ゴキジェット・・・ではなくて・・・アイスラッガーのブーメラン攻撃で難なく敵を倒すのだが・・・。
解放された人々は口々に不満をもらす・・・いい報酬の仕事だったのに・・・地球侵略なんて関係ない・・・自分たちがよければいいじゃないか・・・なのである。
エレア「何を言われても・・・あなたは彼らを救わなければならない・・・あなたはこの世界の救世主なのだから・・・」
ま、キッドなら・・・こんなのやってられっかよ・・・と言いたいです。汚職と無関係の自衛隊の皆様、苦労多き任務ご苦労様です。
関連するキッドのブログ『第二話のレビュー』
『ちりとてちん・3-5・第17回』今回は「掛取り」である。それにしても徳井優と軽々と渡り合う貫地谷しほり・・・毎回が驚嘆の連続だな・・・。それをニヤニヤ見つめる渡瀬恒彦おじいさん・・・。おじいさんか・・・もう・・・おじいさんなのか・・・。→3-4
日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『ハタチの恋人』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
こんばんは。
「いやだから、エビの背綿をね、取ったんです。一所懸命・・・。
それを人に炒められたらイヤでしょう!」
「・・・・」
「あなたの哀れはその程度なんですか!!」
「お母ちゃん・・・帰ろう・・小浜に・・」
「変わろう思うて来たのに、ここでも私は、哀れのチャンピオンや・・」
土曜日はさらに切なくて・・タンポポのフリ、茶色のフリ、宿替えの絶妙な使い方。その涙の拭き方。
どれも素晴らしくって、プライムタイムのドラマが全て霞んでゆきます。
さて、【モップ】。
やっぱり脚本が違うんですね。スピードもカメラワークも、あっと驚くホモ花婿と楽しめました。
谷津さんが突然起き上がるのも見事!
【ちりとて】の次はこれでしょう。
今日は夕方から【砂時計】の再放送。
毎週土曜日の60回分。なんと1年以上かかる!
「お父さんは絶対迎えにくるもん!」(3年3組長谷川桃子)
【歌姫】私好みなのですが、ラテ欄の両脇を大作に囲まれているからか、はたまたキッドさんの分析どおりなのか、ヒロイン紗季は常に不幸であります。
ああ、レガッタの二の舞になるのか・・
追記:5話うしみつ様より入山法子。たんとたんとモコミチ彼女でもOKでございますです。
投稿: シャブリ | 2007年10月20日 (土) 20時49分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
見えなくなるまで
見えなくなるまで
見送って・・・。
それきりになることもある人生です。
改札口の別れはせつないですねえ。
落語とお母さんの間に漂う貫地谷の魅力。
神じゃー。神が舞い降りているーっ。
【モップ】はある意味、二段オチの二倍変態カップルという
・・・卑怯なワザでしたが・・・キッドとしては
申し分なかったです。
【砂時計】はある意味パワフルな再放送ですね。
最後まで続くのかな・・・。
【歌姫】相武はいい味出しているけど・・・。
なんだか・・・ゴージャス感がありません。
たとえばキャパ150くらいの小屋で
ヒロイン相武ならうわーっすごいって感じがするでしょ。
でも、それをテレビで中継されてもねぇ・・・。
という感じがするのです。
ラテ欄を見ると凹って感じですよね。
キッドは一目見るなり
ボコッという幻聴が聞こえましたよ・・・。
ボコボコにされているのではないかと
心配になります。
入山法子は有閑倶楽部にも登場するみたい。
投稿: キッド | 2007年10月21日 (日) 22時00分