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2007年11月30日 (金)

大塚寧々と本郷奏多の母子関係リペア(修復)しました。(坂口憲二)VSうわあぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃあ・・・(仲間由紀恵)

朝田龍太郎(坂口)と畑山来実(仲間)が主役同士がっぷり四つに組んだ・・・木10ドラマ最初の主役対決・・・ま、医龍の圧勝ですけどね。

視聴率は「医龍2」↗16.6%「ジョシデカ」↗*9.3%である。

「医龍2」はさりげなく・・・「ジョシデカ」はかなり無理矢理・・・主役がいいところをみせました。

ま・・・「医龍2」はもう少し遊び、「ジョシデカ」はもう少し働くといいと思うんですが・・・。

成功率100%の医師と百発百中の刑事・・・スーパーヒーロー同士の対決なのにイメージ180度違います。

で、『医龍2・第8話』(フジテレビ071129PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・水田成英を見た。いよいよ、最後の戦士・チョコレートの七海(大塚)が覚醒し、新生医龍軍団のそろい踏みである。いよーっ、小高ーっ。とか声がかかっちゃうのである。なんか、シルベスター・スタローンとか、アーノルド・シュワルツネッガーとかが敵キャラとして登場しそうな・・・神話世界であるな。

川崎病の患者・智樹(本郷)の父・黒田俊彦(野村宏伸・1965生)はかっての麻酔医のミスで智樹が半身不随になった・・・とブラフをかますのであるが・・・麻酔医・小高は仕事熱心のあまり・・・息子の発病時に家を留守にしていた母親であり、俊彦の元妻であった。そのことを怨みに思い、小高と離婚・・・息子にも一切逢わせないで自分は再婚という・・・異常人格の弁護士なのであるが・・・野村が演じると・・・そういう無理も引っ込むのだな。

こういう・・・人として偏ったキャラを演じる野村はもう定番なのであるな。「教師びんびん物語」で脇に徹して以来・・・ずーっとこうなのも素敵だ。映画「学校の怪談」シリーズの先生役とか・・・映画「コアラ課長」の刑事とか・・・もうすべてが野村的脇役で輝いている。

野村と同じポジションには鶴見辰吾(1964生「花より男子2」のケン内田)がいるのだが・・・鶴見の方が前科があるからうらぶれた凄みがある。鶴見が犯人・・・野村が刑事みたいなB級刑事ものが見てみたい。二人とも若い時はアイドルだったので顔が綺麗なのに「壊れたり」「汚れて」しまった感じがいいよなあ・・・。

さて・・・ま・・・そういうようにツッコミを入れるとすぐに破綻してしまう時代劇設定の医龍だが・・・とにかく恩讐の彼方に母帰るの物語。元妻「憎んでもいい。でも生きていないと憎めもしない」とか・・・元夫「手術室に入るなとは言ったが、病室に入るなとは言ってない」などと決めセリフも卒がない・・・。

そして朝田に「小高がいなければ手術は失敗していたのですぞ」と黄門的なことをちゃんと言わせているのである。こうして・・・無理矢理絶たれていた母と子の絆は修正されたのだった。「お父さんには内緒な」怪しい母と子であった。

一方・・・悪代官・野口(岸部一徳)、悪商人・片岡(内田有紀)、善意っぽい家老・善田(志賀廣太郎)の三角関係はフリまくるのである。善田まで“ウインウイン”したりしているのだった。野口はまるで一服盛られたような発作ぶりである。もういかにも死にそうだったのに予告編ではなんなく復活しているのがもはや超人なのだな。

とにかく・・・稲森いずみを除くとほぼ連続ドラマ二本分のキャストを抱えているこのドラマ・・・来週・新旧医龍チームが合同すると・・・それぞれ出番を確保するのも大変そうなのだった。

もう一つの別の医龍2を妄想する方はコチラへ→Eureka様の一美ちゃん日記

で、『ジョシデカ!-女子格闘王・第七話』(TBSテレビ・071129PM10~)脚本・秦建日子、演出・平野俊一を見た。脚本家が原作した「アンフェア」(脚本は佐藤嗣麻子)では志賀廣太郎が重要な役割を演じていたのだが・・・今回は・・・その役割果たす誰かは当然、謎に包まれている。ま、出演者的には片平なぎさ、益岡徹、袴田吉彦の誰かだと思いますが・・・逆に袴田なんて・・・そういう役でなかったら・・・なんだか・・・可哀想だぞ。

今回・・・リアルさはまるっきりないが・・・暴走する畑山の大活躍で・・・これまで隠されていた時田(名高達郎)と桜(泉ピン子)の因縁が明らかになる。これが・・・隠すほどのことではなかったわけだが・・・まあ・・・個人的な感情は人それぞれだからな・・・。

パク(リュ・シウォン)の父・チョンスが時田の違法な株取引の犠牲となって自殺。チョンスの愛人だった桜がなんとか時田の罪を暴こうとしていた・・・そして、時田の娘(入山法子)に接近していた・・・というのが真相だと桜が言うのだが・・・もちろん、何の証拠もないのであるけれど畑山が納得したのでそれでいいらしい・・・。

とにかく・・・青山課長(益岡)が「犯人は警察関係者かもしれない」というと「そんなことありえないですよ」となんの根拠もなく断言する畑山・・・なんだかなあ・・・なのである。

そして事件の捜査が進展しないし不祥事続きのために更迭された柳田管理官(田中哲司)に階級を越えて真っ白な畑山がつきまとう。まあ、これは「踊る」の柳葉・織田の関係のパロディーらしきものなのだが・・・ま、いいや・・・「一緒に捜査とてください。私のためにクビになった管理官殿」なのである。

そして・・・管理官が無断で持ち出した監視カメラの映像から捜査員が見落とした「黒いコートの女」を発見したりする畑山だが・・・もう・・・警察の管理とか捜査とかの能力を根底から否定なのである・・・。

「結局殺されちゃったけど一度は娘の命を助けた刑事」の言葉に心を動かされた時田は突然、改心し罪を告白・・・説得力なさすぎ・・・「お母さんを止めてくれ」と言われたのにパクの手を離さずいろいろと「今度のデートはどこ行こうか」とか話し続ける畑山・・・早く現場に行ってください・・・そしてずっと本心を隠してきたのに「力ずくでゲロさせます」と畑山に言われて「好きだったの・・・」と乙女になる桜・・・さっきは拳銃握りしめて何をしようとしていたのだ・・・もう・・・鈴木早苗プロデューサーが「今回はチーフディレクターの演出だから期待してね」と言っても期待しなかったのが正解の展開だったな。

さあ・・・いよいよ・・・来週は畑山が撃たれて出血なのだが・・・最終回でもないのだな・・・。なんて中途半端な構成なのだ・・・。

ここまでの死者。①パク・チョンス(時田による詐欺の被害者で破産して自殺・・・他にも同様の被害者がいた) ②小高嘉弘(会社員・路上で刺殺・後に娘・美帆が変質者に誘拐される・手のひら番号22) ③倉本道夫(大学生・路上で絞殺・手のひら番号15) ④小田島勝(会社員・河川敷で刺殺・手のひら番号07) ⑤佐藤有希(時田梨恵子・時田の娘・溺死・手のひら番号13) ⑥有吉久美(車上荒しの犯人・盗品の青いパソコンを所持していた・一緒にいた畑山は何故か無事・手のひら番号なし) ⑦吉井明子(吉井刑事の妻・殺人予告され黒いコートの人にホテルで刺殺・手のひら番号167)

この他に岩代教官(片平なぎさ)が畑山の同窓生が「刺された」と電話で報告してくる・・・。

岩代は小高美帆誘拐事件に警察学校の生徒を動員したり・・・怪しい人物ナンバーワンなのだな。

犯罪者は殺し畑山は生かしたという理由も一応・・・通ると言えば通る。

後は生死も定かではない畑山の父も・・・それはないか・・・。

とにかく・・・来週は自首してきた犯人が「連続殺人事件崩し」である。そういうのって反則だけど・・・この脚本家にそんなこと言ってもムダだしな。

まあ・・・もう・・・畑山の白いスーツと黒髪が尾行にはむいていないとか言いたい気持ちもおきませんし・・・なんでもいいかあーな気分でございます。ま、昭和の刑事魂を平成に期待しても無理なのでございますね。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

『ちりとてちん・9-4・第52回』最初の稽古のネタは何か・・・。ギャンブルを持ちかける四草(加藤虎ノ介)・・・兄弟子たちはそれぞれ予想するが・・・「それ以外なら胴元の総取りってことで・・・」なんというヤクザな発想・・・四草・・・一人カイジか、一人ウソゲなのか・・・。ああ、壊れたロボットのような貫地谷・・・小草若(茂山宗彦)の妄想の中では新妻なのだが・・・。「寿限無」でもなく「つる」でもなく「東の旅発端」でもなく・・・。→9-3

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(フジテレビ)『ひとがた流し』(NHK総合)・・・もう無理なんだってば・・・土曜は苦しすぎる・・・。

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2007年11月29日 (木)

一人で恋をして一人で裏切られ一人でバカヤローって叫ぶのです。(菅野美穂)

「失恋の予感編」「失恋の実態編」「失恋の傷痕編」という松方失恋三部作である。キッドは・・・これはもはや「働きマン」ではない・・・とテレビに向かって叫びました。

こういうことがやりたいならオリジナルでやればいいのに・・・企画通らないけどね。

演技力のある菅野が演じるので・・・それなりにドラマにはなっているが・・・五分で済む話を三時間も聞かされると人はうんざりすることが多い。うんざりしない人は優しい人だと思う。

しかし・・・続けることというのは恐ろしいもので視聴率は10.1%↗12.7%↗13.2%と回復してきたのである。ちなみに前田亜季がゲストの「相棒」は↗14,6%でした。今回は盗作された音楽家が死亡、心臓を移植された前田亜季が盗作した音楽家の恋人になってしまうという運命の悪戯展開・・・菅野も凄いけど前田妹も地味に凄いぞ。

「相棒」もじっくり書きたいけど・・・「点と線」をじっくり書きたくもあり・・・結局、「恋愛マン」をネチネチ書くことになるのであった。

で、『働きマン・第8話』(日本テレビ・071128PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・佐久間紀佳を見た。山城(吉沢悠)にふられた松方(菅野美穂)は自我が崩壊し、仕事も投げやりになってしまう。乱心しているために集中力を欠いて能力が発揮できないのである。原作よりかなり優秀にチェーンアップされている田中(速水もこみち)にまで激励される始末である。そして逆ギレである。もう、脚本家の女が失恋した時は殺人だって許されるべきだという願望丸出しである。殺されてはたまらないので雪斎キャップ(伊武雅刀)もセクシーデスク(沢村一樹)も腫れ物を触るように休暇をくれるのだった。・・・なんて心温まる職場なんだっ。

山城はきれいごとを並べるのだが・・・お前にはうんざりなんだよっ・・・てことなのだな。

つまり・・・愛されていないどころか・・・嫌われているのである。

そこまで一人の男に愛想をつかされる菅野美穂というのは想像できないのだが・・・脚本家は菅野ではないので想像がつくのである。

基本的に男と女が別離(わか)れる・・・ガリレオ病かっ・・・のは「新しい異性の出現」か「経済的困窮」と相場が決まっているのだが・・・「将来性を見切る」という場合がある。

この女(男)とつきあっていると幸福になれないような気がする・・・という場合である。これには様々な場合がある。まず・・・もう異性としての魅力を感じないので新しい恋をするのに邪魔だなと思う時があり、これは広義では「新しい異性の出現」に含まれるだろう。女が家事が苦手・・・かっての専業主婦幻想にしばられた男にはすごくもっともな理由で、逆に男に専業主夫を求める女にとっても重要な問題だ。相手が犯罪者、相手が薬物中毒(アル中を含む)、相手が不治の病、相手が地球征服を目標にしている、相手がギャンブル狂(パチンコ中毒を含む)、ゲームばかりしている、熱狂的な欽ちゃん球団ファン、いまどきのヨン様のおっかけ、人前で鼻毛を抜く・・・もういいか・・・など・・・まあ、個人的な趣味の問題です。

で・・・こうして、恋愛関係解消を一方的に宣告された人間は・・・えーって思うものだ。

人間は否定されるのは辛い。「死ねっ」て言われている気がするからである。だから、心に傷を負うのである。で・・・傷を負ったのだから・・・手当てをしなければならない。ところが・・・傷ついているのを認めたくないタイプというのがいるのだな。えーっ、傷ついてなんていないですよーっ・・・という者もあれば・・・失恋そのものを認めないものもいる。キッドは根が悪魔なのでそういう人間を見ると傷口に塩をすりこみたくなります。ほら、ほら、痛くないのかよ・・・ざっくりいってるんだよ・・・傷口ぽっかりあいているんだよーっなのだな。

だが・・・それは傷口をほっておくと化膿したりして危険だから・・・と思うからなのです。優しさの裏返しなのです・・・誰にむかってフォローしているのか。

ともかく・・・失恋、傷心と向き合うことのできない松方はダメ人間になってしまうのだった。

でもねえ・・・そんなの・・・日常茶飯事だから・・・いちいちつきあってられないの・・・という職場ではないのである。松方が失恋傷心したら職場全体が沈滞するのです。・・・どんな職場なんだっ。

ま・・・ここは伝家の宝刀の出番だな・・・ドラマだからですっ。

「失恋傷心」→「感傷旅行」→「ちょっとした出会い」→「復活」という方程式でピンチを脱した松方。不法投棄という巨悪にその場かぎりの義憤、赤の他人の思い出の冬桜にたちまち慰安という薄っぺらな松方はちょっと悲しいけど・・・心の傷が和らぐなら・・・それでいいよね。時はいつの日にも親切な友達、過ぎて来た昨日を物語に変えるユーミンはありだから・・・怨みます怨みます死んでも怨み続けますのみゆきだって好きだけどーっ。

さて・・・やはり・・・漂うのは「専業主婦に育てられた子供たち」の問題だな。

父、サラリーマン、母、専業主婦という家庭が主流だった時代の子供たち。

時が変わり・・・親のように生きようとして生きられないジレンマがあるのだな。

もちろん・・・熟年離婚のようにこの主流の裏もあり、問題は複雑なのだが・・・。

けれど・・・家庭や家族そして夫婦の在り方なんて・・・もっともっと多彩なものである。専業農家なら夫婦で農作業・・・妻は家事もやり場合によっては夫は出稼ぎなんてこともあるし、遠洋漁業の夫なら妻は帰りを待ちながら海女ってこともあるし、マンガ家の妻に編集者の夫だってあるし、アグネスチャンが妻でマネージャーが夫だってあるし、美容師の妻にヒモの芸術家の夫だってあるし、そば職人の夫に蕎麦屋の女将の妻だってあるし、コンビニ店長の夫に副店長の妻だってあるし・・・士農工商人間模様なのである。

ところが・・・サラリーマン専業主婦の息子や娘はなかなか・・・実感がわかないのだよな。様々な暮らし方という夫婦の在り方が・・・。小説とかドラマとか・・・そういうもので視野を拡げなくなってしまった時代・・・人々は幸せへの道を見失いがちなのかもしれない。

結局・・・松方がこの失恋から何一つ学んでいないような気がするのはキッドの杞憂なのでしょうか・・・。

なんか・・・職業と結婚を組み合わせた「家族ゲーム」みたいな育成シミュレーションを作ってあげたい気持ちになる今日この頃でございます。

もちろん・・・仕事一筋のサラリーマン夫とのんびり専業主婦妻の組み合わせもあってもいいと思いますけど・・・。貧しくても愛があればそれなりに幸せ・・・だから。

関連するキッドのブログ『第七話のレビュー

『ちりとてちん・9-3・第51回』今日の四草(加藤虎ノ介)「三角関係か・・・」・・・それにしても鈍感な人間と口ごもる人間は紙一重・・・草々とA子のトスアタックに喜代美も爆発・・・。そこですべてを投げ出さない喜代美・・・「お店の空気を悪くしてすみませんでした・・・」・・・そして師匠がついに立ち上がりました。一杯のお茶で弟子をおもてなし・・・。サリバン先生です。ヘレン・ケラーです。「奇跡の人」なのです。ドジでグズでノロマで根性ナシという四重苦の喜代美に差し込む理解の光。「愛なんだ・・・この世には愛があるんだ・・・それはありがたいけどあるんだ・・・」・・・もう、喜代美の心は師匠のものなのです。弟子入りを許されたときのことを思い出すだけで微笑んでしまう四草の境地が喜代美にも今、訪れました・・・。→9-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)・・・堀北真希、石原さとみ、水川あさみの『恋からドラマ』もあるのだが・・・。

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2007年11月28日 (水)

警視総監の息子には不可能はないんだよっ・・・おそらく。(赤西仁)VS犯人のハニーです。(原幹恵)&犯人さん、がんばって。(竹田真恋人)

・・・うわっ、「暴れママ」が「有閑」を逆転している。

平均では①「有閑倶楽部」12.9% ②「暴れママ」12.5% ③「スワン」*8.7%と有閑リードだが、今週は①「暴れママ」↗11.9%  ②「有閑」↘10.3% ③「スワン」↗*7.9%と「暴れママ」が一歩リード。

これは「有閑」の30分遅れ放送が影響しているようだ。「暴れママ」→「有閑」という視聴の流れがわずかに「スワン」に流れているし・・・子供向けの番組なので・・・30分深くなるのは痛い。こういう編成って・・・痛いが・・・「さんま御殿SP」が17.5%をとっているので仕方ないかな・・・ま・・・「さんまさみ」沈没の余波と言えなくもない。

で、『有閑倶楽部・第七回』(日本テレビ・071127PM1030~)原作・一条ゆかり、脚本・江頭美智留、演出・高橋秀明を見た。キール王国の王子が来日。黄桜(鈴木えみ)の主役編である。これでほぼ全員の主役回が終ったことになる。原作のピックアップとしては海外編をスルーしているが・・・順当なチョイスということになる。

基本が奇想天外、破天荒なストーリー展開なのだが・・・今回は中でも極めて・・・ありえない展開なので・・・どうなることかと思ったが・・・まずまず収まったかな。

まず、国賓に対するガードの問題だが・・・実際には公式の行事に参加する以外は警備は各国の自己責任ということになる。なにしろ、国賓を拉致されてしまう国家なので・・・海外でも期待していないだろう。キール王国の駐日武官なり、私設警備員が王子をガードするのが筋なのである。だから・・・警視総監自らが警護に乗り出してくることはありえない。

ところが・・・警視庁が出張ってくるので・・・物語はさらに超現実的に進行する。高校生の集団である「有閑倶楽部」が警視庁警備部を指揮してテロリストの排除にかかるのである。うわぁぁぁぁぁぁぁ金輪際ありえねぇぇぇぇぇぇぇぇのであるが、そんなこと言ったらドタバタは成立しなくなるのだな。

警視総監と警視総監の息子の「特殊な関係」については・・・これまで・・・なんとなく上手くごまかしてきたのである。「有閑倶楽部」が活躍してから「警察乱入」・・・手柄を立てるという辻褄あわせをしてきたのだ。

本来ならここで「親父ラブ」の息子と「息子ラブ」の親父の信頼関係というか・・・癒着をもう少し計画的に見せていれば・・・今回ももう少しやりようがあったはず。

たとえば「名探偵コナン」方式とかね。

今回は「警察」を出し抜くことで・・・「王子」と黄桜(鈴木)をテロリストに拉致され・・・「有閑倶楽部」が名誉挽回に乗り出すのだが・・・この辺りは大人には到底ついていけないだろう。まあ、キッドは平気でついていきますが・・・。

ところが・・・今回は警察と協調体制をとっている部分があり・・・それはないだろうと思う。設定が甘いのである。あくまで・・・警察は警察として動き・・・有閑倶楽部はそれを出し抜いたり利用したりするスタンスでなければならない。

途中で「テロリスト」に罠を仕掛ける有閑倶楽部の計画を警視総監が「ぶちこわし」そうになるのだが・・・その後で急に協力体制を構築したりと・・・かなり脚本は破綻していた。

もう、毎回、言っているのだが・・・こういう基本的な設定があやふやではドタバタは楽しめないのである。

ま、それでも「王子からのプロポーズのプレゼント落とした」→「テロリストの銃口に狙われているのに拾いにいく」「銃撃されるがヒールが折れて転んで無事」「変わりに松竹梅(赤西)が銃弾を受けるが防弾で無事」「ハッピーエンドだが一夫多妻制オチ」は・・・まあ、前世紀のネタなので・・・なんとかまとまりましたーっ。

対テロリスト戦では「SP」でさえ、がっかりなので「有閑」に多くは期待しないのだが・・・「イスラム的な富豪」や「イスラム的なテロリスト」というナイーブな設定に・・・もう・・・これはギリギリなのかもね・・・。これだって冒涜的だと・・・スタッフが暗殺対象になる可能性は充分ありますが・・・。それにしてもゲストの王子(マイク・ハー台湾出身)・・・ハンサムだったけど・・・なぜ・・・中東・・・どうせ、インチキ外国人なら・・・もっと誰かいなかったのか?

「スパイ大作戦」とか「チャーリーズエンジェル」をもう少し研究すればいいのに・・・と思う。

Hcinhawaii0281 ごっこガーデン。特設サーキットコース。まこ今回は全員、白鹿ヘアピースで決めましたのデスーっ。ラジコンも巨大化しましたーっエリきゃーっ、赤西先輩ーっ。逃げてーっお気楽ミスターマッスルじゃん・・・なんともはやなのねアンナもう、クリスマスなのぴょんmariアンナちゃんのところもクリスマスバージョンになったのね・・・」エリ「きゃーっ、赤西先輩ーっ、逃げてぇぇぇぇ・・・(ワクワク)

で、『キューティーハニー THE LIVE・第9話』(テレビ東京・071128AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。「有閑倶楽部」が正なら「キューティーハニー」は邪だと思うが・・・邪の方はよどみなく・・・独自の世界観を構築しつつある。前回、かなり濃密な永井豪的魔界を演出したのに対し、今回は永井豪的ナンセンスの世界爆発である。

前回、顔出しした第三のハニー・剣持ユキ(竹田真恋人)が本格的に参入。変身は次回のお楽しみらしいが・・・予告編に一瞬登場していた。

富豪の父(堀内正美)を持つユキは大仏覆面をかぶった男に誘拐されてしまう。警察に届けたら娘の命はない・・・ということで橋の下の早見探偵事務所に相談にくる。即日・・・五千万円用意できる人間が訪問するような場所ではないが・・・全然OKだっ。

さっそく、ハニー(原)と早見(山本匠馬)は剣持邸へ。ユキの写真を見せられた早見はウキウキである。このあたり・・・早見は亜馬尻五ェ門(あばしり一家の登場人物)の分身的キャラクターと化しているな。

こうなるとハレンチ学園の児島美ゆきぐらいのショッキングなお色気を竹田にも期待したくなるが・・・それは無理だよな。時代的にもな・・・。

ともかく・・・明朗活発のハニーに暗鬱でツンデレなミキ(水崎綾女)と来て・・・ユキはハニーを凌駕する脳天気なキャラクターらしい。

誘拐犯・篠田(北山雅康)とお友達になり「退屈な日常を抜け出して立派な人質となること」を宣言してしまうのである。

そして、誘拐犯を自宅に招き、ハニーを巻き込んで身代金受け渡しを計画する。

しかし、誘拐犯人はパンサークローに時限爆弾を仕掛けられ、24時間以内に五千万円を届けないと爆破されてしまうことが判明。担当はギャンブル担当の中条(村上幸平)である。

ハニーの協力で五千万円を獲得したユキだったが・・・帰宅の途中で川にケースを落として気がつかないというボケを披露するのだった。

せまるタイムリミット・・・仕方なく宝石強盗や銀行強盗を実行するハニーとユキ。しかし、ユキがドジなのでことごとく失敗する。もうやりたい放題である。

結局、お金は用意できず・・・贋金を制作。中身を確かめる前にパンサークローからハニーが強奪する計画を実行・・・・。なんと・・・中条は約束を守って時限爆弾を解除・・・するのかよーっ・・・なんていいパンサークロー幹部なんだーっ。

そして、ハニーVS中条。ハ、ハニー・・・強くなったな・・・。駐車場を目いっぱい使ったカースタントを展開し・・・下っ端怪人のヒザが痛そうだ・・・パイクから車、車からバイクの飛び移りワイヤーアクションなどあって・・・「へへん、勝っちゃったー」である。中条撃破。「お姉ちゃんなんか嫌いだーっ」なのである。

いよいよ・・・来週は三人ハニーかっ。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

『ちりとてちん・9-2・第50回』人を喜ばせる基本・・・これは・・・もう才能に近いものがありますからね・・・。もう・・・喜ばせるために生まれてきた部分がどれほど深層心理に染み付いているか・・・根っから好きか・・・そういうこと・・・これを理解するのは難しいんだよなあ・・・。それが日常の中に隠れているなんて・・・思えないものだから・・・。ありがとうは有るのが難しいということ。有り難いことだ・・・と人に思ってもらう有り難さなのですよーっ。がんばれー喜代美・・・ありがとうを掴むんだーっ。四草はもはや超能力者かーっ。→9-1

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年11月27日 (火)

塚地と深キョンが結婚したって幸せになれるはずがないという前提で・・・よろしいでしょうか。(柴咲コウ)

事件解決の瞬間・・・湯川(福山雅治)が「よろしいでしょうか・・・」と登場。犯人(深田恭子)が困る・・・のは決めセリフを盗まれたからなのだが・・・そんなコネタはほどほどにした方がいいと思うよ。

ま、今回は「空白の四分間」とか、「鉄道模型の前での会話」とか、「クモハ・・・ははは」とか・・・「点と線」狙いのセリフがあり・・・また、鉄ネタやったら視聴率とれないの法則もあったのに・・・またもや20%越え。まあ・・・勝者に文句言ってもはじまらないからな・・・。

とにかく「たった1億円ぽっちで人を殺すなんて・・・」で名高い富豪刑事の深キョンが「はした金で殺人をする悪女」を演じる以上・・・少し脚本がはしゃぐのは仕方ないか・・・愛・・・愛だからな・・・。

本題に入る前の恒例の週末の視聴率チェックだが・・・三連休だったので・・・木曜日から・・・。「ジョシデカ」↘*7.8%(やけくそで仲間暴行)、「医龍2」↘14.1%(佐藤二朗メインだからか・・・)、「オトコ」↘*6.9%(ギリギリ意地のエロい視聴率)、「歌姫」↘*6.7%(チューの前の静けさか)、「モップガール」↘*9.8%(三連休初日でもゴールデンよりモップ)、「花いくさ」12.4%(井上真央のいつもの数字)、「佐賀のがばいばあちゃん」17.2%(ごはんをおかわりしないなんて・・・)、「海峡」↘5.6%(朝鮮と聞いただけで下がる傾向)、「ドリ☆アゲ」↘8.4%(がんばったと言えるのかも)、「しゃばけ」14.4%(とりあえず女子供は確保ーっ)、「点と線」(1)23.8%(たけしまたまたドラマで20%越え)、「SP」↗15.7%(ぶっさんが下着であがるならハダカになったらどんだけ~)、「風林火山」↘16.7%(さあ・・・来週は川中島でどうなるの?)、「点と線」(2)23.7%(テレ朝としてはすんげえぇぇぇぇぇ)、「ハタチの恋人」↘*6.4%(六週連続視聴率下降中・・・これだけどんどんさがるのも珍しいが内容的には当然だと思う)、ちなみに「ふくまる」↘*9.1%(番頭のいっけい・・・。)、「ガリレオ」↗21.9%(助手のいっけい万歳)・・・以上。

で、『ガリレオ・第七章』(フジテレビ・071126PM9~)原作・東野圭吾、脚本・古家和尚、演出・西坂瑞城を見た。今回はシャブリ様的には桜井千寿かな・・・。電車男のAA職人・皆本(小栗旬)の恋人「私女だけど・・・」の涼子である。今回、狂言自殺に失敗する瀬戸冬美役である。ついでに冬美殺害の実行犯・峰村(佐藤重幸)は「1リットルの涙」のちょっと心ないバスケ部の顧問教師をしていた。今回はかなり心ないのである。

さらに塚地武雅は「はねトビ」から虻川に続いて登場。「電車男」ではリストラされて家出・・・最後は妻に暖かく迎えられるのだが・・・今回は・・・相手が悪かったらしい・・・。

そして・・・深田恭子登場である。「チームSP1」のゲストとか、「下妻物語」の一部とか・・・ま、滅多に見られない黒い深キョンが見れたのでもうそれだけで満足な今回なのであった・・・以上・・・にしたいくらいである。

しかし・・・それではなんなのであるよね。ER流体・・・電気粘性流体についてはテンメイ様が解説してくれるのかな・・・。液体のねばりの度合い・・・このあたりは今回の物語の核心をついているような気がします・・・。

で、「格差社会」なのだが・・・今回は「貧富の格差」と「美醜の格差」という微妙なポイントに真っ向から切り込んでいるので・・・キッドとしてはちょっとビビるのである。だって・・・「美に恵まれたが貧しきもの」と「富に恵まれた醜きもの」との結婚がうまくいってたまるかよぉぉぉぉぉぉというお話ですからね。もう・・・まったくミもフタもないぞっ。

で、今回は美にも富にも知力にも体力にも恵まれたドラマ版ガリレオの「男気」を示す回なのである。どんだけパーフェクトなのか・・・。そのためにサービスは疾走するガリレオと拳闘をするガリレオである。今回・・・①被害者が塚地である。②浮気相手が自殺した件。③こっそりAVを見てもっこりしていた。などの理由から「事件」にまったく消極的な・・・興味ないよぉ・・・の内海刑事(柴咲)もファイティングスピリッツを見せる湯川にはクラクラなのである。

ま・・・犬としてはご主人様が自分のこと以外に興味を示したらプンプンなのであるな。

そんなご主人様は「予知能力」という超常現象に興味を引かれているように見えて・・・実はもう一頭の飼い犬である助手(渡辺いっけい)のために一肌脱ぐのである。つまり、渡辺と柴咲が犬として同列あつかいだ・・・そりゃ・・・内海刑事も憤慨するわな。

今回は監察医(真矢みき)もスマスマへのゲスト出演のことで頭がいっぱいで内海の愚痴の相手も上の空なのであった。

さて・・・いつも捜査しないガリレオがとっとと捜査したので事件の全貌はかなり明白になった。配電盤を覗き込みピンときたり・・・「その時間って?」とか・・・「見て確かめる・・・最初の練習の時も・・・」などとガリレオではなくて・・・コロンボです。まあ、峰村をどうやって水死させたのかは謎だが山おんな仕様で川の水をたたえた浴槽に招かれ・・・水をガブガブ飲んじゃうプレーとかして深キョンに後ろからのしかかられたら悶絶死ですな・・・。柴咲より頭ひとつデカいしね。後は川に放り込むと・・・。ああ・・・そうなると見たかったな・・・峰村を殺す黒の深キョン・・・無理ですかーっ。

とにかく・・・深キョンは・・・塚地のお金目当てで結婚したのに離婚の慰謝料で満足するなんて・・・なんて欲のない・・・という考え方もできる・・・しかし、殺して財産を奪うよりも定期的に収奪した方が経済的・・・という考え方もあるしな・・・。離婚後、塚地の呼び出しに応じているので頃合を見て再婚・・・また理由つけて離婚。また慰謝料という無限地獄を考えていたのかもしれない。

それにしても涼子を殺す必要はなかったのでは・・・と考える人はお人好しだ・・・分け前が減るし・・・おそらく、実行犯の峰村は愛人なのだろうが・・・ガリレオがいるいないに関わらずいつかは菅原静子(深田)の餌食になっていたはずである。しかし・・・静子は当然・・・多重人格なので・・・冬美を殺させたのは嫉妬という可能性もある。塚地とはいえ・・・自分の男なのでそれに手を出した雌猫は許さない・・・めちゃくちゃわがままである。

だから・・・本当は余罪を追及すると・・・山や海には静子の殺した死体の山が築かれているのかもしれないのである・・・。ううう・・・見たい・・・連続快楽殺人鬼・静子・・・彼女は静かに笑う・・・脱獄してリベンジしてくれーっ。

で・・・もちろん・・・満(塚地)は幸せだったという考え方もできる。だってさあ・・・塚地がさあ・・・深キョンと小栗の恋人クラスの桜井とさあ・・・が出来たのだから・・・もう・・・死んでもいいのじゃあないかぁぁぁぁぁ。だから・・・最後に悪女・静子に追いすがる満は名場面ですけどね。

そして・・・男気モードの湯川はもてない男たちと男酒を酌み交わすのですが、盛り上がってキャバクラとかに繰り出すと・・・湯川ばかりがモテモテで・・・塚地といっけいの心に冬将軍襲来ですけどーっ。

「細かいところが気になる性格」は科学者に向いているが「お金に執着する人間」は科学者に向いていないとガリレオが言うのだが・・・これは「お金は充分にあるので執着する必要がない」という意味なので誤解のないように。さらに最後は「鉄オタ」ネタとして「クモハ」を口にする湯川だが・・・「ク」(駆動車)「モ」(モーター車)「ハ」(普通車)には意味がある。「ハ」は「イロハ」の「ハ」でイ=「一等車」ロ=「二等車」ハ=「三等車」という意味であり・・・格差社会を象徴している。美しい科学の結晶に階級社会が持ち込まれていること・・・これを湯川は笑いとぱしているのである。

さて・・・ER流体は電界を印加することによって増粘して「固化」するのである・・・静子の悪を一つの超常現象ととらえると・・・これだけの悪女がなぜ簡単に自供にいたるのかを理解することができる・・・。彼女は「魔」にとらわれていたのである。「魔」は気まぐれだから簡単に去って行く。「魔」のいる間に重ねた悪事も・・・「魔」が去れば幻のようなもの。電界が除去されたER流体が「液化」し・・・ズルズルとハンガーバーのポールを飲み込むように・・・静子は自白するのである。もちろん・・・だからといって彼女の罪が消え去るわけではない。皆様も魔にとりつかれぬように充分ご注意ください。もちろん、相手は「魔」ですから用心してもあまり役には立ちませんがね。ま、一つだけ付け加えると・・・醜さとか貧しさそして愚かしさは・・・魔の温床なのでございますが。

関連するキッドのブログ『第六回のレビュー

Hcinhawaii0279 H☆C情報。H☆Cは「ときめきメモリアルメーター」に初登場しました。アンナふ、二人きりになったら・・・か、解剖ぴょんエリこのコーナーってゲストが自分からときめくコーナーじゃないのでは?」まこアンナぴょんにそんなこと言ってもムダデス」エリ「あれ・・・その衣装は・・・」まこ「歌コーナーで新曲発表デス」エリ「それ、次のうたうたばんばんでスー」まこ「う・・・ちりとてちんの見すぎでB子っぽくなっているのデス・・・とぞ思う

Hcinhawaii0280 ごっこガーデン。研究室セット。ちっ。まこ先輩たちのいない間に福山ロイドを独占しようと思ったのに・・・デスお気楽でんでんといえば管理人・・・ショーケースには油性マジック・・・つきもの?」 シャブリあーっ、黒板がーっ。またしてもーっ。みって・・・」翠「翠はみどりじゃなくてスイですからーっmari私は略すとmiですけど・・・ボクシング後の湯川なみに苦しい・・・ミマム私はミ・・・シゲちゃんをヨロシクみのむし私・・・み・・・だけど私じゃない・・・と深キョンの女優魂再発見的に答えてみるルルルあんぱんち私は違うの・・・ましゃが相手だと・・・悪い気はしないけど・・・男ですからーっikasama4ここだけの話、ダーロイドの関節にもER流体は使われているのです。ああ・・・電車と点と線が不連続なのですみょうがの芯・・・家庭でできるER流体・・・紅葉の街路樹を歩く男たちの哀愁・・・み

『ちりとてちん・9-1・第49回』ついに弟子入りした喜代美・・・しかし・・・前途は多難・・・修行はね、徒弟制度はね・・・苦しいのよ・・・みんな苦しいの・・・苦しみの果てに喜びがあるの・・・それは・・・体で覚えるしかないの・・・昔は女弟子といえば・・・愛人も同然・・・いつの時代だよっ・・・それはともかく・・・四草(加藤虎ノ介)の料理は・・・魚の皆殺し・・・。→8-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年11月26日 (月)

成り上がり者に礼儀なんか語られたくないの。(井川遥)・・・そりゃっそうだよなーっ。(Gackt)

まあ、キッドは越後の人を馬鹿にしているわけではないが、田中角栄とか田中真紀子だとか、越後生まれのこん平でーすっ・・・を生んだお国柄というのはやはり、ちょっと笑えるのだな。食糧危機がやってきて、米所の皆さんの頭が高くなった時、貪欲、図々しくて、がめつい越後の人々が調子に乗ってどれだけ暴利をむさぼるかを考えると爆笑なのであるね。・・・そんなに新潟県人を敵にまわしてどうするっ。

で・・・『点と線』はかなりの高視聴率を獲得したわけだが・・・『大河ドラマ』はクライマックス直前だというのに・・・視聴率がやや伸び悩んでいる。

原因はいろいろとあると思うが・・・今回の大河は「おタク」な展開をし続けたのに・・・後半・・・地図で戦略を説明すると・・・後は見せない・・・という展開(スカシ)が多すぎたと考える。奇抜な虚構で物語はなかなか面白いが・・・ちょっと酔ってしまったかな・・・。

たとえば上杉謙信がなぜ軍神と呼ばれるほどに戦上手なのか・・・という描写が一回もないままにここに来ているのである。それは結局、謙信の本質を見誤っていると誤解されてしまう可能性がある。謙信は常勝不敗の武将であり・・・ただ一度の敗北が川中島だった・・・と考えるキッドとしては謙信の強すぎる故の孤独というものを見せるためにも少数で圧倒的多数の軍勢を撃破する魔物のような謙信の戦ぶりを本番前に一回くらいは見せてほしかったのである。

さて・・・本番は・・・どちらのバージョンでくるのかな・・・。痛みわけ展開か・・・謙信の勝ち逃げ展開か・・・それとも越後勢の大敗北か・・・。とにかく・・・スペクタクルでお願いしたいよ。

で、『風林火山・第47回』(NHK総合・071125PM8~)脚本・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・田中健二を見た。関東を半年ばかり支配して上杉政虎(Gackt)は架空の姫・伊勢姫(井川)に諌められ後北条氏康の首をあきらめたのである。このことから伊勢姫は風魔のくのいちであった可能性がある。ちなみに女忍者をくのいちということもあるが、男が女装することもくのいちというのである。謙信を相手にするのだから・・・伊勢姫は・・・実は・・・。

例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回はかわいいイラスト武将と武将のキャッチフレーズのお楽しみ展開をなさっています。嵐の前の静けさでございますな・・・。いよいよ来週から川中島祭りだからなあ・・・。

Kawanakajima1561 で、今回はキッドももはや川中島の妄想に突入してしまうのだった。だってさあぁぁぁぁ、一年間、これを楽しみにしてきたわけだからぁぁぁぁ。戦国もののつらいところは信長様でないと・・・最後は主人公クラスがみんな老いぼれるという点なのだが・・・今回の場合、前半と後半の武将バランスが悪い・・・ような気がする。これは板垣(千葉真一)と甘利(竜雷太)・・・ついでに小山田(田辺誠一)の存在感が大きすぎたとも言えるのだが。無名で主役クラスを固めたので・・・後半のチョイ役には豪華ゲストがチョロチョロ欲しかったのだな。まあ・・・予算のあることなので贅沢は言わないが・・・妄想はタダですからね。

信長様(佐久間二郎)なんかシルエットのみって・・・どんだけスカシなんだよっ。・・・それ、もういいから。

さて、今回の第四次川中島の戦い・・・八幡原の合戦は上杉政虎の北信濃侵攻である。ここまでの川中島の戦は小笠原氏や村上氏、そして高梨氏の支援という意味合いが強かったのだが関東管領を正式に襲名して、賊としての武田を討伐するという名目で進出してきたのである。

そのために兵力とその構成に微妙な変化が生じている。上杉軍は1万3千~1万8千と資料によってバラつくのだが、いつもの上杉軍よりかなり増員されているのである。これは関東から上杉側に応援に駆けつけた兵というものがあったと考えられるのである。特に名もない武将が恩賞に与るために参陣したのだな。

だから実際には政虎のいつもの軍団は8千人くらいだったのである。

それに対し武田軍はいつもの2万人である。

こちらは甲斐がおよそ1万、信濃勢が8千、その他2千という内訳で、信濃勢がやや中立にまわっているので少なくなっている。

よく、戦死者の比較で上杉3千、武田4千という数があげられ・・・この合戦が上杉の有利の引き分けと考えられるのだが・・・実際は上杉勢は半数近くを失い、武田は二割の死傷者だったと考えるべきで・・・実際の戦場では上杉方の烏合の衆の大量虐殺があったとキッドは妄想している。

まあ・・・ちょっと先走りましたね。

なにしろ・・・戦はまだ始まったばかりなのだ。とにかく、烏合の衆を含め、いつもの倍近く膨れ上がった上杉軍は北信濃に侵攻。例によって犀川の以北を軽く略奪する。いつものように高梨政頼が手引きして、後詰となる。

上杉軍の今回の戦略目的は海津城の無力化である。この後、上杉勢としては苦手の包囲攻城戦を展開するために部隊は二手に分かれる。背後からおそらく長尾政景の率いる別働隊5千が進み、正面から政虎の本体1万が千曲川を渡河したのである。

海津城の守備兵は2千。準備万端整っている。狼煙台ネットワークにより上杉勢の侵入はすでに甲斐にまで届いている。信玄は迅速に出動し、甲斐に潜入した軒猿(宇佐美の忍者)からの通報が上杉本陣に届いたときにはすでに武田の先鋒が接近していた。

今、上杉は危地に陥った。後方から武田の2万の軍が本陣1万に迫っている。

そこで政虎は天才を発揮する。さらに前進して別働隊と合流したのである。それが妻女山進出の真相の妄想なのだ。

これに対し信玄は千曲川を渡河、犀川千曲川に挟まれた茶臼山に本陣を構える。

千曲川の渡河点(猫の渡し、犬の渡し)などに先鋒を配置して得意の鶴翼の陣を引く。

塩崎城から海津城に向かって2万の部隊が緩やかに展開。これに対し妻女山の上杉勢は1万2千・・・はやくも3千人ほど脱落していたのである。

ここで戦線は膠着する。例によって動いた方が負ける状態の出現である。

さあ・・・来週はどんな川中島が待っているのか・・・ワクワクである。

甘利や小山田はいないのだが・・・その息子たちは華麗に参戦している。武田の一門衆も四郎勝頼の初陣を始め、最も充実しており・・・いわば武田軍団の第一期黄金時代とも言うべきラインナップになっているのである。そして越後衆もそこそこオールスターだ。まさかと・・・思うがスカシだけは勘弁してね・・・。よろしくねー。

関連するキッドのブログ『第46回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年11月25日 (日)

赤子の手を捻るより簡単だったぜ・・・。(岡田准一)VS鉄魚とでも言うのか・・・グラブロ原型機なのか・・・。(声・宮野真守)

金曜日が失われた記憶のメモリーなら土曜日はテロリスト大集合・・・。世界のシンクロ率は高い・・・いい加減にしとけよ。

ともかく・・・ガンダムのテロリストは通りすがりの要人にコードネームで名乗っちゃうし、SPのテロリストは口ばかり達者なのである。

まあ・・・日本のこの手の作品にスリルとサスペンスを求めるのは無理がある。今夜も大爆笑なのだな。精神の健康上・・・そういう姿勢が大切なのだ。

で、『機動戦士ガンダム00・第八回・無差別報復』(TBSテレビ・071124PM6~)脚本・黒田洋介、演出・吉村章を見た。大人は子供に「殺人は罪である」と教える必要があるが、それはある意味「悪いことをすると地獄に落ちる」と教えるのと同じで・・・子供が大人になるまでには「地獄があるかどうかは判らない・・・その証拠に地獄の歩き方が出版されていない・・・」という常識を備えなければならないのと同じように・・・「殺人が罪であるとは限らない」という暗黙の了解をしなければならない。その代表例が戦争による敵の殺害と死刑である。さらに付加すれば「責任能力の喪失時における殺人」や「飲酒運転による過失致死」「手術の失敗や医療ミスによる死亡」などもこれに順ずるのである。

で・・・そういう大人ばかりでない国家というものは「これが戦闘行為だ」とか「軍事予算でちょろまかしがあるから軍事行動は許されない」とかで揉めるのである。それは恐ろしいことだが・・・大人の目から見れば爆笑ものである。世界は失笑し、とりあえずキッドは苦笑する。

だが・・・そういう国家が世界的に見て豊かで・・・実り多く・・・幸福そうであることも忘れてはならない。バカでも生きていける・・・それがゆとりというものだからな。

で・・・その国で伝統的な人気を誇るアニメシリーズである。子供が「世界から戦争はなくならない」とか「テロで殺された遺族の気持ちが痛い」とか・・・それなりに幼い心を揺さぶるセリフが用意されている。それはいいことだと思う。恐怖は人間が生存を続けるために必要なシステムなのだから。

さて、今回は国際政治の裏表が極めてあっさりと描かれる。我が国と違い、世界の諸国家にとって武力の行使は外交の選択肢の一つにすぎない。我が国は60年ほど前に全世界と戦争して敗北し、その権利を剥奪されたのだが・・・複雑な国際情勢のおかげでようやく権利回復の手前というか実質的には許可された状態までたどり着いた。

しかし・・・主権を回復するというのは恐ろしいことなので・・・それを嫌がる子供たちは多い。「ボクたちは戦わないからあ・・・誰もボクたちと戦わないでぇ」という甘えがいつまでも許されるならそれはそれでラッキーなのである。

しかし・・・「みんなもボクたちのようになろうよ」と呼びかけて答えてくれるかどうかは謎なのだな。キッドはどちらかといえば「それはない」という立場だが・・・そうでない人たちを否定はしない。しかし、紛争地帯にのこのこと出かけていって殺されたり、拉致されたりした人間は放置しても差し支えはないと思う。なにしろ・・・国内の近所の路上で拉致された子供を取り返せない国なのだ・・・それを恥と考えるかどうかの問題なのである。

そういう意味で「世界から戦争をなくすためにテロを行う団体」を「武装解除するためにテロを起す団体」との武力衝突を描く今回はなかなかにユーモラスなのである。

どちらも非公認民間組織なので世界の各国家とは基本的に敵対関係にあるが、国家の国益を追求する立場からどちらかとより敵対という状況が生まれ、それはどちらかとの協力関係を構築する場合があるのだな。

こうしてある国家に支援される「国際テロ組織」はある国家のスパイに拠点を確認され「SB」の先制攻撃を許すようになるのである。

かって「コンバット」という戦争テレビドラマを見ていた親は子供に「アメリカ軍とドイツ軍どちらが悪者なの?」と尋ねられ「いいも悪いもないんだよ・・・戦争だから」と答えたりしたのだが・・・「ガンダム00」を見ていた場合はどのような質問とどのような答えがあるのかを想像しただけでちょっと楽しくなるのである。

とにかく・・・ガンダムマイスター刹那(声・宮野)は肉弾戦ではかなり・・・間抜けだし・・・情報戦ではありえないほど無能なのである。

今回・・・「テロを許せない」おじさんはいつものように「狙い撃つ」のであるが、それが軍事拠点のピンポイント攻撃という神話であることは明らかである。戦争状態では軍事拠点と民間施設の差別化は無意味だし・・・軍人と民間人の区別も無意味だ。場合によっては敵味方の区別さえ困難なのだから。

とにかく・・・今回に限って言えば「国際テロ組織」の関係者の方が「SB」より無能だったことは明らかなのだ。武力衝突の場合、無能なものが死に至る可能性は高い。

戦争に巻き込まれないことは大切だが巻き込まれた場合、敗北するより勝利した方がいいとキッドは考えるので今回は「SB」に学ぶべきだと考える。

ああ・・・自分が水中用モビルアーマーのパイロットでなくてよかった・・・。

で、『SP 警視庁警備部警護課第四係・第四回・Ⅱ-3』(フジテレビ071124PM1110~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。とりあえず・・・大爆笑なのは・・・結局・・・一階人質担当のテロリストは沼田ただ一人だった・・・ということである。

するとだ・・・拘束すらされていない人質は井上(岡田)とナース長をトイレに連れていった沼田が不在の間・・・出口がすぐ側の一階ロビーで大人しく待機していた・・・のであるな・・・。そうなのだな・・・子羊かっ。

どうなのだろう・・・沼田制圧のために格闘して立てた物音を聞かせないために小林は三階に戻ったことにしよう・・・と思った瞬間、脚本家や演出家の頭からは人質のことがすっかり忘れられてしまったのか・・・それともテンポよく演出していれば誰もそんな細かいことには気づかないという自信があったのだろうか・・・もう・・・とにかく・・・岡田くんの活躍を楽しむためにキッドも一生懸命人質のことは忘れる努力をしましたーっ。

さあ・・・それからなぜか拳銃で武装したテロリストを「殺さないで確保する」ことに意欲を見せる井上。98%勝てないはずの笹本(真木よう子)をあっさりと救出すると・・・床が濡れていた場合素手で絶対に触ってみたくなるテロリストの習性だとか、足元でパンとしたらびっくりして動けなくなるテロリストの性質だとか、消火器でなぐられたら即気絶のテロリストの体質だとか、ツルツルの床ではかならずすべるテロリストの本能とかを利用して各個撃破していくのである。一階ごとに大失笑の嵐間違いなしだーっ。

それにしてもナース長、SP並の忍び足、そして化学部隊なみの危険物取扱なのだった。

そして・・・最後の大爆笑は弾丸を見切ることができる井上のダイビング能力・・・もはや人間ではないっ・・・ていうことですかーっ。

この調子で来週も大爆笑できるかと思うと心の底からワクワクしてきますーっ。

とにかくドラマを楽しんでしまったキッドなので心ある自衛隊の皆さんに番組スタッフに成り代わり謝意を表しておきます。バカのやることですから笑って許してくださいね。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

土曜日は「しゃばけ」とか「点と線」もあったので「ドリ☆アゲ」について一言語る余裕もなかったな・・・。「しゃばけ」はなりそこないに憑依されたよっちゃんにつきると思うが・・・もちろん、かなり眠たくなる作品だったことは言うまでもない。まあ・・・同人誌レベル?

『ちりとてちん・8-6・第48回』そうか・・・師匠はまだあのテープの存在を知らなかったのか・・・。そして・・・ついに夢と現の間で初稽古が始まった。まるで・・・寝込みを襲っているようでもあり・・・セクシーな渡瀬と貫地谷・・・こういうのが粋で艶っぽいということなんですよ。これが初老の男と未成年少女の愛のあるべき姿なのです・・・。一方、三年間、酒・煙草・男を禁じられる喜代美・・・赤い石鹸コトコトなった最後のデート。・・・だから上沼のナレーションはやめてくれ・・・草々がおばさんに犯されそうになっている気がするからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。→8-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年11月24日 (土)

女の子の朝はあれこれそれと忙しい・・・もげっ。(北川景子)VS失われた記憶が素晴らしいものとは限らない。(加賀美早紀)

「忘れたらあかんき」(相武紗季)も加えたいところだが・・・相変わらず歌姫は見送りである。もちろん・・・話はクライマックスに近付いて鈴のせつなさにウキキーッなのであるが・・・まあ・・・この話を楽しんでいる人に余計なレビューは不要だろうしな。キッドの弟などは今季はこのドラマしか見ていないらしい。それほど一部の人たちには愛されているドラマなのである。

金曜日は実は失われた記憶の物語の連打なのである。「歌姫」では太郎の記憶が失われ、「ULTRASEVEN X」ではジン(=赤い巨人=ウルトラセブン)の記憶が失われ、「モップガール」では桃子がタイムスリップするたびに全世界の人々がもう一つの未来の記憶を失うのである。

「歌姫」では失われた記憶にもうひとつの愛が隠されている可能性に鈴はおびえる・・・。「モガ」では大友(谷原章介)が稲川素子事務所所属の外人タレントたちに囲まれあは~んとなった記憶が失われる。一話がすごく面白かったわけではないのでそれ以後見なかったキッドの弟はその後どんどん可愛くなっていくうざ桃の成長の記憶を持たないのである。

もちろん・・・どんな記憶を持っていようがいつかはすべてが時の彼方に置き去りになっていくのだが・・・それが哀愁というものなのであるね。

鈴と美和子に板ばさみの皆様はコチラへ→まこ☆ミキお嬢様の歌姫

で、『モップガール・第七話』(テレビ朝日・071123PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・片山修を見た。ミステリとオカルトは水と油のように見えて・・・地平線の彼方では繋がっているようなところがある。「ガリレオ」と「モガ」が優美なダンスを踊っているように見えるのはその一つの表出と言える。

タイムスリップはある意味物理学的現象であるが、予知夢は神秘学に属する(ような気がする)のであるが、桃子は実は一夜の夢として未来を見ていると考えることもできる。これから起る一つの可能性を「情報」として得ることは「偶然」という要素を考えればまったく問題なくありえるのである。

科学が人間の感覚を土台にして構築された体系である以上、その限界は人間の感覚と情報との関係性によって作られてしまう。たとえば光速度の突破という問題がある。これは人間が光をとらえることで視界を得る生物であるという限界に基づく。しかし、実際には世界は光より速い情報伝達物質で満ち溢れているのかもしれず・・・その超光子や超光波では次元の異なる命が活動をしているのかもしれない。

ガリレオが「茶柱」を見て、飼い犬の祖母を想起するように・・・「モガ」では視聴者が桃子(北川)と大友をつなぐ運命の輪として赤い傘の謎の女性(堀まゆみ)を見る。昔の恋人の死によって大友が外人専門になったとか・・・命の恩人の死によって桃子が「大丈夫・・・運命を切り開ける」能力を持つようになったとか・・・それは世界にとって・・・冬の訪れた寒い朝にちょっと身震いするような・・・そんな震えにすぎないのかもしれない。

桃子がやがて大友の命を救うことは・・・必然と思える展開なのだな。

そういう筋立ての予想はともかく・・・電動シェーバーを使い・・・葬儀屋の社長(佐藤二朗)が「あれ、これ剃れない・・・」と言うのではなく「若い女の子の朝はあれこれそれと忙しい」と遊んでいく快調なもげっワールド。窓から巨大金盥はギリギリだが・・・とにかく社長「あれ、桃子ちゃん・・・いない」桃子「いますよぉぉぉ」までもう・・・ものすごくよどみなく面白いのである。ウザ桃かわいいよ。ウザ桃・・・なのだった。

今回・・・ほぼ空気の若山(高岡蒼甫)が大友の変わりに横内警部補に「横内警部」と言い、久しぶりに桃子の「横内警部補」が出て・・・足をふまれてあは~んとなるところとか・・・秘書のような里見刑事(花形綾沙)のツッコミとか・・・女子高校生・中村(渡辺夏菜)の状況説明とか・・・もう・・・脇役の処理の仕方も見事なのである。「キラキラ研修医」からどんだけ腕をあげたんだーっ。なのだな。

今回は保健室のおばさん・沖須美子(猫背椿)が愛ゆえに悲しい犯人になるのであるが・・・それは登場した時から予想通りなのであるが・・・ダミーとして用意された化学反応教師・小泉(杉村蝉之介)とか・・・実際の悪女高校生・佐伯亜衣(尾高杏奈)とか・・・も話に深みをもたせ・・・さらに「底知れない高校生」としてどれだけストライクゾーンが広いんだというトリプルスター(三ツ星)のセンター・尾関ヒカル(山口翔吾)が物語を味わい深くしている。

見事だ・・・見事だよーっ。もげっ。お面で回想してもね。

小ネタの数々をもう一度思い出したい貴方はコチラへ→お気楽様のモップガール

で、『ULTRASEVEN X 第8回・BLOOD MESSAGE』(TBSテレビ・071124AM0225~)脚本・長谷川圭一、監督・小中和哉を見た。かってカラオケを使って新曲を作るというラジオ番組の企画の中でよしだたくろうが「教えてほしいの元歌のメロディーを」という曲を作ったのだが・・・そういう気持ちになる人も多いのでは・・・たとえそのものがわからないよぉ・・・とにかく、今回の元ネタはヒッチコックの映画「サイコ」(1960)であり、マザコンの猟奇殺人鬼ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)がその主人公である。

要するに心の病の多重人格者が人を殺すという物語なのだが・・・その影響がどれほど亜流を生み出したか・・・恐ろしいので書かないが・・・たとえば・・・「ケイゾク」とか「トリック」とかを生み出したと思われる「羊たちの沈黙」も「サイコ」の亜流なのである。堤幸彦ついでに書けば「池袋ウエストゲートパーク」の加藤あいの演ずるヒロインを思い出してもらうと話は早いと思う。父による性的虐待で二重人格となった「彼女」はもう一人の自分を守るために恐ろしい殺人事件の黒幕となって・・・自殺未遂・・・退院後に「こけし」を書くのだった。

今回のブレードランナー的街頭テレビ飛行船は雨に打たれてファンタスティックである。

その伝えるところによれば・・・「街に連続殺人鬼」が出現し、死体の側には血文字で「No MAN」とメッセージが残される・・・という。

対エイリアン組織のエージェントたちは「人間に変装して侵入、肉体的苦痛によって殺戮本能を発揮する地雷宇宙人ヒュプナス」を探知し・・・麻薬シンジケートに妻を殺害された男キョウスケ(黒田勇樹)に接触する。男は「妻は殺害されたがヒュプナスとなって復讐している」と告白する。よみがえった妻・アサミ(川村ゆきえ)と思われる赤いコートの女を追うエージェントたち・・・。

前回に続き、地球人と宇宙人の愛の物語だが・・・今回は実は夫の方が宇宙人だったという「サイコ」オチである。夫婦生活によって狂気に陥ったエイリアンは変身して、本能に基づきシンジケートのメンバーとともにアサミを殺害してしまうのだが・・・その事実を受け入れることが出来ず、アサミがエイリアンだったという幻想を抱くようになるのである。

二重に狂ったヒュプノスを等身大のウルトラセブンはアイスラッガー、エメリウム光線の二段攻撃で撃破する・・・。

そして・・・エレア(加賀美)に失われた過去を質すジン(与座重理久)は・・・「過去の記憶が戻っても幸福になれるとは限らない・・・」とはぐらかされてしまうのである。

監督は映画「四月怪談」(原作・大島弓子)の監督。兄の小中千昭は「エコエコアザラク」シリーズに脚本家として参加している・・・。だから・・・このテイストである。

ま・・・ある意味少女趣味なので・・・好き嫌いは分かれると思いますが・・・キッドとしては・・・宇宙人の狂気と苦悩がもう少しわかりやすく描かれるとよかったと思う。「サイコ」に敬意を払うのはいいが・・・その分をもう少し、夫婦の描写に使ったりしてね・・・。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

『ちりとてちん・8-5・第47回』ついに落語家を目指して自主練習に入る喜代美・・・。喜代美が草々に。草々が喜代美に立場を入れ替える。恋と仕事の両方が未分化の喜代美なのだが・・・十代の女の子なので問題はないのである・・・。「ひつこいと思われる」のと「落語家になれない」のとどっちがイヤか・・・。複雑な問題を分解して二者択一にするのは解決のための基本手段・・・それでも・・・決断できない人は問題を解決しようとする意志があるのかどうかを問えばいいのである。それすらわからない人は・・・まあ・・・面倒見切れない人ということになります。→8-4

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『点と線・第二夜』(テレビ朝日)・・・それにしても・・・『ハタチ』は猛攻撃にさらされているな・・・。それでも見続ける人はもはやけなげだ・・・たとえ・・・さんまの正体をまさみが知ったとしてもほとんどの人が興味を感じないこの時点でーっ。

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2007年11月23日 (金)

十八発以上ぶん殴ってやりましたっ・・・。(仲間由紀恵)VSスーパードクター(並)ですけど川島海荷のママは助けましたっ。(佐藤二朗)

ダブルスコアの木曜10時ドラマ対決なのだが、今回はゲストが麻生祐未VS川島海荷と白熱の戦い。

もちろん、「助かりませんでしたぁぁぁぁぁ」(麻生)VS「助かりました」(高橋ひとみ)でも良かったのだが・・・仲間由紀恵の暴力刑事誕生はタイトルから落せないしな・・・。なんか・・・日本人離れした演出だったよ・・・。

ジョシデカは脚本的には「朴さん朴さん」「ポコポコ」という仲間中心に展開していくのだが・・・もう・・・頭のおかしな人が書いているとしか思えないよ。誰か救急車呼んで~。

で、『医龍2・第七話』(フジテレビ071122PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。今回、覚醒する医龍戦士は・・・カバさんである。・・・いや・・・主毒に溺れていた松平(佐藤)なのであった。けして「もげっ」の社長ではないのである。・・・っていうか佐藤二朗の時代なのか・・・。佐藤の覚醒を待つ内科医・藤吉(佐々木蔵之介)は最近、すっかり手術実況担当と化しているのだが・・・「さあ・・・朝田のメスが入ったーっ。おっとー・・・新たなるアクシデントの発生・・・これは食道ガンと肝臓ガンのダブルパンチだーっ。これは大変なことになってきたーっ」・・・なのだが・・・佐藤と佐々木といえば「ハンドク!!!」で杉田玄百記念病院の指導医片桐と研修医高野の間柄である。カバとラクダではないのだっ。ま・・・なんか懐かしい白衣のコンビなのです。

かって生体肝移植のエースとして栄光を味わいそのプレッシャーに押しつぶされて酒びたりになった松平なのであるが・・・ドクホリデーとは違い、酒が切れても手が振るえたりしないのだった。アルコール中毒の名剣士とか名うてのガンマンとかがけして酒毒を克服できないのに・・・松平がきっぱりと断酒できるのは大手酒造メーカーの圧力ではなくて・・・かって母子生体肝移植に成功した母と娘・・・特にスラリと伸びた長い足が魅力の高見香奈(川島・「役者魂!」のかわいそうな姉弟の姉)の魔法の言葉「スーパードクター」のおかげなのであった。

おそらく、広末涼子→長澤まさみ系列に属する美少女の励ましの言葉は体内の残留アルコールを一挙に払拭させるのである。

さて、今回、カバさんだけではネタが持たなかったので猫田にゃ~じゃなかった荒瀬(阿部サダヲ)も緊急参戦。「俺を誰だと思ってるんだ、61キロ」の名セリフを残すのだった。

とりあえず、今回も朝田(坂口憲二)と小高(大塚寧々)は病院の廊下ですれちがい、片岡(内田有紀)は野口(岸部一徳)に「ウインウイン」をやられてしまうのである。

来週は小高の闇の世界に医龍チームが冒険の旅に出るらしい。チョコレートは必携アイテムだなっ。キーワード「トモキ」があれば迷宮を脱出できるのかしら。

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で、『ジョシバカ!-女子刑事-・第六話』(TBSテレビ・071122PM10~)脚本・秦建日子、演出・韓哲を見た。カバさんの後はバカさんなのだが・・・バカな刑事なのか脚本がバカなのか微妙な展開である。いつも筋立てはそこそこ面白いので・・・低視聴率にめげているプロデューサーはプロットライターとダイアローグライターを分けなかった点がバカだったのかもしれない。朴さんを見つめる来実(仲間)「・・・パクさん・・・」・・・またまた朴さんを見つめる来実「・・・パクさん・・・」ってシナリオ以前の問題ですよ。

それ以外にも「・・・え・・・」とか「・・・へ・・・」とか「・・・あ・・・」とか・・・そんな「セリフ」ばっかりだよ・・・。

もちろん・・・ここまでも10回に1回しか笑えない・・・笑わせようとしているシーンとか・・・とにかくセリフがダメなのである。さらに・・・そういうセリフを書くために設定されたシーンまるごとがダメなときも多い。まあ、誰でも思いあたるのが隣の家族のシーン。今回・・・事件のあったホテルの入り口でウロチョロしていたのが・・・伏線で実は彼らが真犯人なら・・・・吃驚仰天しますがーっ。

そして・・・そんな脚本をまったく意に介さないスーパーゲストが来ましたよーっ。吉井刑事(大倉孝二)の妻・明子(麻生祐未・躁病ヴァージョン)である。このヴァージョンの麻生は周囲から浮いているのが魅力なのでちょっと浮いている脚本などものともせずに大丈夫なのである。これとたどたどしい日本語のパク(リュ・シウォン)のセリフがまあまあなのがこの脚本のひどさの証明と断言してもいい。

さあ、ゲストで殺人予告を送られて、刑事の妻・・・もう、これだけで百万人が「この女の人は死んじゃうーっ。誰か助けてくださいーっ」と空港のロビーで絶叫なのだが、やはり死んでしまったのです。

日本にも犯罪被害者に対する緊急避難所的な宿泊施設があるはずだが・・・女刑事と殺人予告された刑事の妻が宿泊するのは普通のホテルなのだった。ルームサービスに毒をもられても仕方ないとか・・・殺人事件関連の予告状で報道規制や申し合わせによる自粛がないのはおかしいとか・・・そういうことをこの脚本家に言っても無駄ですよ。

さて・・・わずかに明らかになってきた過去の事件と現在進行形の事件との関連。

パクの父親の自殺は投資会社の社長・時田(名高達男)と関係があるらしい。そしてパクは怨みがあるらしい。パクの同居人である華子刑事(泉ビン子)はパクに「黒いコートの男はあなただった・・・」と言われ動揺。男と思われるなんて心外・・・ではなくてパクの父親の愛人だった華子も容疑者リストに浮上。しかし・・・韓国語で核心部分を曖昧にするなんてなんてひどい脚本・・・っていうか連続殺人事件の容疑者が韓国人なのに韓国語の解る人員を配置しないで取り調べってありえないし・・・本当にひどい脚・・・う、撃たないで~。

そして身の回りで殺人事件起きすぎの来実はドアにも発砲。犯人が潜んでいるはずの部屋に侵入してもまったく無警戒。来実は異常な人格なので黒いコートの女の可能性もある。もちろんパクの過去のセリフから異常に似ている女が別にいる可能性もある。

殺された娘・時田梨恵子・変名・佐藤有希(入山法子)の母親かどうかは不明だが・・・時田の妻・睦子が水沢アキなのでキャスティング的に怪しい。

キャスティング的に怪しいといえば本田刑事(袴田吉彦)はあまりにも行動が地味でかなり怪しい・・・。

最後は商売に走りすぎた編集長ではなくて柳田管理官(田中哲司)か直接、来実を「パクが君にすべてを話すと言っている」とおびき出した青山刑事課長(益岡徹)も怪しい。もちろん青山はパクの父と華子と三角関係になってしまうこと自体が怪しい。

そうしたすべての謎を吹き飛ばす射的刑事・来実の日暮署員一同人垣による「大切な人を失った人に言う言葉か~」・・・暴行。犠牲となった木崎匡刑事(本庁・捜査一課実はたたきあげ・大浦龍宇一)の冥福を祈りたい・・・だって・・・あれだけ無抵抗に顔面殴打されたら死にますから・・・。あれって現場で殴ったカットを全部つなげてしまったんだよね。きっと・・・演出家の趣味でーっ。お茶の間を爆笑の渦に包み込むためにーっ。まあ・・・スカッとした人も多いかもしれんけどねー。健全とは言えないけどねーっ。第一、仲間の刑事の身内が殺されているのにあんな暴言をホテルの廊下で木崎が言うこと自体・・・無理があるだろう・・・脚本的に。

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『ちりとてちん・8-4・第46回』さて・・・徒然亭小草若よりも存在感の薄いA子の兄(友井雄亮)・・・登場である。存在そのものを忘れていたし・・・。それにしても小草若・・・A子(佐藤めぐみ)には目もくれない・・・喜代美の魅力はなんて幅狭い範囲にしか届かないのだろうか・・・。とりあえず喜代美の(草々のそばにいたいという)決意は固いのだった。→8-3

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(テレビ朝日)

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2007年11月22日 (木)

恋も仕事もがんばれば報われる・・・わけないだろうがーっ。(菅野美穂)

結局・・・人々は永遠の愛とか性差別とか男女雇用機会均等法とか格差社会とかウルトラマンかウルトラセブンかそれが問題だとか・・・まあ、さまざまな幻想の中にいて・・・ふりまわされるものなのだ。

男よりも女の方が成熟するのが早い・・・という考え方がある。まあ、「おませ」は女の子のもの、「奥手」は男の子のもの・・・というのも一つの幻想である。男と女は頼ったり頼られたりしてもいいと思うが・・・つまるところ許容度の高い方が忍ぶのが愛のひとつの形なのだな。ま、慈愛である。

しかし、自愛中心の世の中だと・・・この手の愛は成立が難しい・・・結局・・・愛と言う名のギスギスした人間関係になってしまうのである。対等になろうとすればするほど愛が消えていく・・・残念だが・・・人間関係を上下で見ているとそうならざるを得ない。

このような複雑な時代・・・「恋愛」を描こうとすると・・・誰も納得できないものが出来上がる可能性がある。パーフェクトを求めるとナッシングを得る可能性は非常に高いものですから。

で、『働きマン・第七回』(日本テレビ・071121PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・南雲聖一を見た。出来の良かった翌週の出来の悪い回の視聴率が良くて、その翌週の出来の良い回の視聴率が低い・・・結果がすべてのスタッフにとってはいろいろ納得のいかない運命というものがある。まあ、それが運命の醍醐味です。

しかし・・・それにしてもやってきたお客を逃がさないようにするテクニックというものもあり、それが出来ないと視聴率は↘↗↘ガリレオにはならず↘↘↘ハタチになってしまうのである。

「働きマン」は低い水準だが・・・一応上下運動をしており・・・まだ脈があるのだな。

今回は結局・・・このスタッフが偏ってきた「お仕事と恋愛の両立」という女々しい路線の一つの結論を出す回だった。

実は「恋愛」に関していえば・・・今回の別れの理由は「君といると無理しちゃって心が休まらない」というきれいごとなのだが・・・「惚れた異性のために無理をする」のが惚れるということなのだから・・・早い話がシンジにとってヒロコが「無理をしたいほどの女じゃなかった」あるいは「なくなってしまった」ということである。そればかりはさすがに多くの人々がわかるので・・・今回の結末は残念な感じがしたと思う。

結局・・・この脚本家は・・・ちょっと前の「できる女術」とか「恋の必勝テクニック」とか・・・恋愛のマニュアル化が可能という・・・あさはかな恋愛論をふりかざしまくりましたーっ。それ自体は爆笑なのにーっ。それが爆笑ということに気がついていない気配に失笑を買っているのだなあ・・・。

もちろん・・・ヒロコ(菅野)なので・・・それなりに見える。「別れよう」「ワ・ガッ・タ」とかまるで壊れたロボットのようなヒロコとか・・・失恋したのに泣きながら仕事とか・・・白眉な演技は多いのである。

しかし・・・脚本が・・・あまりにもズレているので・・・それが素敵に見えないの。靴が脱げるほど・・・彼氏を追いかけるのなら・・・シンジの自宅まで行けばいいのだし・・・その間も携帯電話は呼びっぱなし・・・いける口ならワンカップでも飲んで勢いをつけ・・・「わるかったああああ、捨てないでぇぇぇぇ、悪いところ直すからー」ほどにくだをまき・・・近所迷惑・・・警察通報・・・逮捕・・・留置場で「やっぱ無理」でも「やりなおそう・・・」でもOKなのである。

結局・・・「ま、しょうがないかぁ」なのだったら・・・ヒロコもまたシンジを愛していなかったことになるのだな・・・。そうか・・・それが・・・「恋愛」というものか・・・ガッカリである。

とにかく・・・コブ(荒川良々)のおタクの働きマンもゲストが楽しみな営業の働きマンやフリーの働かないマンなどのエピソードをおしのけ、ここを出してしまった構成。キッドはあ~あ、またやっちゃったよ・・・と思うのであるな。

きっと・・・このスタッフたちは恋愛がないとドラマはもたない・・・と本気で信じているのだな。

しかし・・・今の世の中は・・・ヒロコの女友達の提示するマニュアル化した恋愛にはこれっぽっちもロマンを感じないのですよーっ。もう・・・ウザいんですよーっ。

それよりも「ガリレオ」のように「恋愛」があるんだかないんだかわからない「そこはかとなさ」がいいみたいですよーっ。

ま・・・すべては加減なのですがね。「ガリレオ」は男を女に置き換えているだけでかなり恋愛よりのアレンジになっている。もちろん・・・男のまま・・・このモードに移行するとある種の人々だけが熱狂するドラマになってしまうから・・・。

それに対して「働きマン」はほんの少しの「恋するマン」要素をどうしようもなく拡大してしまい・・・確実に3%ぐらいの「女丸出し男丸出し」はイヤだという拒否者を失っているのです。そりゃあ・・・・損だよな・・・。

ひょうたんからひょうたんなんて・・・好奇心の強い編集者がつまずくまで気がつかないのは不自然だしーっ。逢えない夜はいじくりまわしているはずだしねーっ。・・・おいおい。

・・・とにかく・・・リスキーがそっと気がつき・・・金魚のフンがスプーンを持ちだす・・・今回のラスト・・・お願いだから・・・シンジ(吉沢悠)との再会・・・なんていうオリジナル展開に突入せず・・・すっぱりと正しい働きマンモードに戻ることを仕事の神様に祈るキッドでございます。

別れて正解と思うあなたはコチラへ→お気楽様の働きマン

関連するキッドのブログ『第6話のレビュー

化粧なんてどうでもいいと思っていたけれど今夜死んでもいいからきれいになりたい・・・的な怒涛の恋愛魂はなく・・・仕事も恋愛も努力以上の結果を求めているように見えてしまうキャラクター造形・・・そのマニュアル・・・ちょっぴり古いのでは・・・。

『ちりとてちん・8-3・第45回』もちろん・・・締め出しという問題を抱えている徒然亭一門・・・そう簡単に喜代美を受け入れることはできない・・・のは当然として・・・今回は四草(加藤虎ノ介)の魅力炸裂である。弟子入りを許されたときの思い出し笑いというか思い出しほのぼの・・・。ツンデレすぎる・・・。そして・・・ニュータイプ的な洞察力。A子とB子の関係性を一瞬で見抜き・・・喜代美の悲惨な過去を察するのだった。ま、空気を読みすぎなほど読んでしまうと・・・読んでないよりひどい言動になる場合がある・・・という好例です。→8-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

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2007年11月21日 (水)

★汚らわしいっ・・・。(香椎由宇)VSいや~んっ・・・。(原幹恵)ふっ・・・面白い。(水崎綾女)

火曜日のドラマ対決は①「有閑倶楽部」↘12.1% ②「暴れん坊ママ」↘11.1% ③「スワンの馬鹿」↘*7.3%

みんなそろって下げているので順位変わらず・・・このまま今年は暮れていく模様。

「有閑倶楽部」はこのワクとしてはまあ高い視聴率なのだが・・・もうひとつつきぬけないなーっ。フジテレビの火曜9時が「イケ☆パラ」でできたことが出来ていないのか・・・この原作の限界か・・・微妙なところ・・・。もちろん、ドタバタが好きなキッドとしてはがんばってもらいたいのだが・・・。

で、『有閑倶楽部・第六話』(日本テレビ・071120PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・山浦雅大、演出・大谷太郎。第五話に「剣菱家の事情」(菊正宗清四郎の婿入り騒動)があって今回「白鹿野梨子にささげる愛」(白鹿の初恋騒動)である。原作的にも続いている話だし・・・特に菊正宗←白鹿、白鹿←菊正宗と仄かに恋愛の匂いがするのである。

青春時代には「お似合いのカップル」幻想というのがあって・・・たとえば美男美女がお似合いだったりするのだが・・・彼らが本当に結ばれるかどうかは別として・・・「あの二人なら・・・」と他の人間が片方をあきらめる暗黙の了解をしたりするのである。

「有閑」ではまさに「菊正宗」と「白鹿」はそういう関係にある。しかし、原作はあくまでドタバタコメディーであって、ラブコメではないので二人の仲はそれ以上には伸展しないのである。

しかし、原作は少女マンガだし、もちろん、女子はラブは嫌いではないので・・・ふと「たまには恋でもしてみるか」という誘惑は常にある。さらにドラマ化する方にも「恋愛要素」を入れたいという誘惑が常にあるのである。前者は冒険であり、後者が安全策であるところが微妙に違うのである。

たとえば「踊る大捜査線」でも青島刑事とすみれ刑事の恋愛路線はスタンバイしていたし、視聴率によっては恋愛色が強くなったこともありえたのである。

で、最近の世間の「恋愛嫌い」の風潮が災いして「恋愛」がセーフティーなものでなくなっているという問題がある。「有閑」が「花より男子」や「イケ☆パラ」と一線を隔するのはこの点である。結局、「花男」や「イケ☆パラ」のようなラブコメは成功しているので・・・やはり「恋愛」はまだまだ死んでいないと考えることもできる。しかし、「有閑」は結局、そこを避けて成功している原作なのである。そして・・・ここが微妙で悩ましいところなのである。

それでは「菊正宗と白鹿の愛の物語」は成立するのだろうか。第五話では「剣菱の婿になろうとする菊正宗を白鹿が愛ゆえに妨害していく」ように見えるし・・・第六話では「行きずりの不良に恋をした白鹿に菊正宗が嫉妬している」ように見える。

しかし、第五話で白鹿の愛が成立していれば、第六話の白鹿は単なる恋多き女になってしまうし、第六話で菊正宗が愛を叫ぶと第五話の菊正宗は何だったのー・・・ということになる。この二つの話はなかなかに青春の1ページなのである。

そこをニュアンスとしては・・・第五話の白鹿はお兄様に対する妹の愛。第六話の菊正宗は娘に対するお父様の愛・・・と切り抜けていくのである。ここが調和の世界なのである。

さて・・・その二つの擬似的な家族愛はいつでも恋愛にスイッチすることができる。現実にこの二つを区別できない人もいるほどである。ところが・・・テレビドラマでは経験と習慣からつい・・・「愛でいいじゃないかーっ」という路線にハンドルを切りたくなるスタッフがいるのである。「だって愛は楽なんだもーん」なのである。

で、先週も今週もちょっと・・・ハンドルを切ってしまっている。そのために純粋な子供たちには「?」と感じる人もいるはずである。特に先発した白鹿には・・・菊正宗のことは・・・菊正宗のことはどうなったの・・・。白鹿はひどい人なの・・・という疑念が生じてもまったくおかしくない。

後発の菊正宗にも「先週・・・あんなことしておいて・・・今週は独占欲?」的な感情を抱かれる怖れがあるのである。実際の恋愛ではそんなことはよくあることだが・・・このドタバタコメディーの世界ではそれは・・・許されない。

で・・・かなり、おっかなびっくりの展開だったと思う。キッドとしては「恋愛モード」に持ち込むのなら今週は三角関係にする必要があると思うし、「恋愛禁止モード」なら擬似家族愛をもっと強調する演出をするべきだったと思う。

セリフとしては今回では「お父様みたい」と白鹿が言うのに対して菊正宗が鼻白むというシーンがあるのだが・・・そうすると菊正宗が内心では嫉妬してしまっているように見えるのである。「恋愛禁止モード」ならここは実際に「お父様」としての菊正宗が描かなければならない。「可愛い娘が悪い男にひっかかったら・・・どうしよう」という擬似お父様感覚でなければいけないのである・・・。

その辺りが「受けるなら恋愛になっても・・・」というあわよくば演出になってしまい・・・凄く中途半端なんですけど・・・。

物語の最後で「できるならハッピーエンドにしてやりたかった・・・」というのが名セリフになるのか・・・破局したからとってつけたようにつぶやいている愚痴になるのか・・・フリ間違いがあるよな・・・とキッドは思う。もちろん・・・そのどっちともいえないところが・・・面白いっという考え方もあります。

今回は松竹梅(赤西仁)がおともだちに協力を要請するあたりから白熱するのであるが・・・特におともだちのヤンキーが抜群だったと思う。白鹿と黄桜が修羅場から抜けるのに剣菱が抜けないとか、グランマニエが消灯という重要任務に就くとか、停電中の菊正宗の強さ(暗くて見えない)、剣菱のライダーキック、松竹梅のヘリコプターキック(新技)というたたみかけもよかったし・・・グランマニエオチもほのぼのしていた。

しかし・・・「よしな・・・いやがってるじゃねえか」「お嬢さんおケガはありませんでしたか」「あっしのような男に惚れちゃあいけません・・・」という古典的展開をするのに裕也(小山慶一郎)は少し・・・役不足だったかなあ・・・。もちろん・・・ちょっとひ弱そうな不良という点ではこういう変化球もありなのだが・・・「お嬢様が不良に惚れる」という古典をやるのならそういう匂いのある俳優はジャニーズの中でも他にいるような気がする。

サブロー(脇知弘)が裕也役というぐらい奇想天外の方が納得。つまり、小山だとそのベクトルの中に入ってしまう。理想を言うと・・・花男の四人の誰か・・・クラスが良かったかな。だって香椎由宇が一目惚れする相手なんだからーっ。

今週、最も感動したポイントが剣菱が通学途中で食べてたどんぶりの中身がおでんだとわかった瞬間であるキッドが言うのもなんですが・・・。

ストーリー(松竹梅)を中心とするレビューをお求めの方はコチラへ→エリお嬢様の有閑倶楽部

で、『キューティハニー THE LIVE・第八話』(テレビ東京・071121AM1~)脚本・井上敏樹、監督・田崎竜太を見た。ついに三人目の少女・剣持ユキ(竹田真恋人たけだ・まこと1990生)が初登場。年齢的になんちゃってでない女子高校生なのである。

しかし・・・それよりも三人目のパンサークロー幹部・烏川真由美(エリカ・怪人体=MiWa)がパワフルに初登場したのである。中条(村上幸平)を瞬間赤縄亀甲縛りなのである。

(問05)図のように高さ40cmの台の上に一人の女生徒が立っている。その初々しい身体の上に神秘のベールをかけた時、側に立つ教師Aとの間に起る事象を予想しなさい。また、教師Aが50cm/sの速さで女生徒に近付くと5秒後には二人の唇がどれだけ離れているか答えなさい。

(正解)ああ~ん・・・0cm

なんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。そりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。的世界が繰り広げられる私立蛤学園の個別指導室。校長・烏川がパンサークローの幹部を養成するために全国から特殊な能力を持つ生徒を集めている・・・これが実態である。

そして・・・「如月・女子高校生」という手懸りを元に「如月博士の遺産」を捜索。連続・如月さん殺害犯でもある烏川先生なのだった。ついに敵のマスクマンが登場。待ってましたの仮面アクションなのである。

彼女の殺すリスト・・・如月恵里、如月佳奈、如月沙織、如月鈴音、如月豪力王・・・・如月・D・Lisa・・・・如月ハニーなのであった。

一方、ハニー(原)は先週、ミキ(水崎)にビンタされたのがショックで涙ちょちょぎれていたのであるが(小道具あり)・・・秋夏子(小松愛)に慰められて・・・間違った方向に立ち直る。

その頃、宏子(湯川舞)などの三バカトリオ(宮下舞花・伊田麻友香)と遊んでいたミキは「如月ハニー永久追放大作戦」のために如月ハニーに成りすまして悪事をすることに・・・。ひなげし学園のユキをカツアゲするのだが・・・「1000円」を要求し・・・万札数枚を渡されビビるのであった。

そこへ・・・烏川先生の登場である。秘儀・だちょうのたまご吐き戻しぺっぺっの術で度胆を抜かれた三バカトリオは退散・・・。がんばって生き残り・・・もっともっと楽しませてくれ・・・。この三人のコントがもう大好きだーっ。

ここからはアクションの連続である。まず、烏川VSミキ・・・催眠ベールで烏川の勝ち。ハリケーンハニーで自転車泥棒をしたハニーが追跡。蛤学園で烏川の「愛の奴隷」にされそうになっているミキの元へ。ここでハニーVS黒覆面。余裕でフライングボディーアタックを決め「わーい、ワンツー」など自分でカウントとったりしていると烏川が登場。ハニーVS怪人鳥川・・・ハニーフラッシュ攻撃に失敗して全裸になってしまい・・・いや~んと言っている間にダブルパンチを食らって悶絶である。ついにハニーもミキも囚われの身に・・・。絶体絶命のハニーにミキのツンデレモードが発動。青のハニーフラッシュ・・・・。

怪人鳥川VSシスターミキである。大苦戦であるがクローに貫かれたところで空中元素固定装置を発動。怪人の撃退に成功する・・・。

も、盛り上がってきましたー・・・おっぱい掴み合い攻撃は一応急所攻撃のガチバトルなのか・・・サービスなのか・・・もうわかりませんっ。エンディングは青モード。とにかく、キッドの中では「ガリレオ」も「SP」も「モガ」さえも遥に超越した夢の30分と化しつつあるなーっ、生きててよかったぁぁぁぁぁぁぁ。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

『ちりとてちん・8-2・第44回』もちろん・・・すでに入門を許されていた・・・しかし、入浴不可で沙汰止みになっていた・・・喜代美だが・・・簡単にお許しはもらえないのだった。家族も反対する・・・いや・・・家族は一緒に泣いて頼み込むべきだと思うが・・・とにかくー、必殺大根おろしのワザでー、お母ちゃんを倒すことにはー成功しましたーっ。でもねーっ。落語が好きになったというより・・・草々の側にいたいだけっていうこんな不純なヒロインはーっ。貫地谷しほり以外では成立しませんぞーっ。→8-1

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年11月20日 (火)

物体として引かれるのか女として引かれるのか堀北真希ちゃんには逢わせません・・・。(柴咲コウ)

「今夜、私の部屋に来て」と堀北真希に誘われて断る男はいるだろうか・・・特に今は男装している可能性もあり・・・どっちの趣味でもOKなのだっ・・・何がなのだっ。

ま・・・ほとんどセリフがなくて・・・最後に「もう・・・しょうがないなぁ・・・」と言うだけ。

結局・・・一人の少女・森崎美礼(堀北)の日常的な幸福を奪ってしまう刑事と物理学者。彼女はただ友達と占いに行っただけだったのに・・・。そう考えると実に叙情的な脚本なのである。不親切だけどね。

「幼馴染への友情」と「法の執行者としての倫理」に板ばさみになる茶柱達子(チャバシラタツコ)の孫娘・内海(柴咲)・・・。有能な官吏は人間として無能であるべきなのだが・・・かといって・・・犯罪者をたまには見逃したくなるのが人情である。でも結局・・・罪のない少女を悲しませるためにドアをノックする(ベルを鳴らす)のだ。

結局、人間みんなが幸福になる確率は天文学的単位でも表せないほど低いのだろう。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「オトコ」↗*8.7%(恋のアドバイザーかっ)、「歌姫」↗*9.2%(結局メロドラマだからな・・・)、「モップガール」↗10.6%(やはりしんみりより変態の方がいいのだな)、「ドリ☆アゲ」↗11.8%(あげたーっ・・・実体が善人というウルトラ逆転展開で見やすくなったな)、「SP」↘15.2%(せっかくチャンスを2%もらったのに2%下げてる)、「新・美味しんぼ2」11.1%(こ、これが原因かっ)、「海峡」*8.6%(ハセキョーもヒトケタの星に)、サッカー日本VSベトナム12.8%(このあとのサウジの勝利を知ってたらもう少し上がってたのか)、「風林火山」↘17.1%(義元ファン撤退か?)、「吉永小百合」13.1%(サユリスト健在か?)、「トリック劇場版2」19.6%(堀北大活躍っ。初めてだトリックだしな)、「ハタチ」↘*6.6%(・・・まさみ可哀想。ま、マキマキもここでアカネがあったからな・・・それにしても(*6.6)って顔文字として可愛い・・・せめてもの慰め・・・「歌姫」との最下位争いが熾烈・・・ただ今の平均「ハ」*9.1%「歌」*8.5%)・・・ちなみに「ガリレオ」↘21.4%、「ふくまる」↘10.3%(TBS秋ドラマフタケタ最後の砦がコレとは・・・キッドとしては黒川智花と木南晴夏の出番をもっと増やせばいいと思うよ)・・・以上。

で、『ガリレオ・第六章』(フジテレビ・071119PM9~)原作・東野圭吾、脚本・松本欧太郎、演出・西谷弘を見た。いきなり、脚本家が謎を振りまいている。シャブリ様に振られたがキッドにもちっとも分かりません。候補としては①あなたの隣に誰かいるの作者・坂元裕二②ヤングシナリオ大賞で古家和尚と同期の門間宣裕③裏番組「ご近所探偵」の武田有起などが考えられるが・・・ま・・・ストーカーに狙われた男が書いているのかもしれません。④ガリレオの演出家・成田岳の内職の可能性も・・・。

さて・・・今回は「万有引力」と「分子構造」ということになるのだろう・・・テンメイ様的には・・・。量子力学の方程式を考えたポール・ディラックの言葉を引用すると「基本はわかっていても結局、応用すれば方程式は複雑になってしまうのだ」ということになる。それでも科学者たちは日々の努力を続けていく・・・という話である。

物体の間に「引力がある」ことを発見したニュートンがアインシュタインに時空を越えて「それは時空の歪みなのだ」とツッコミを入れられるという漫才はまことに美しい話なのだ。

物理学者と刑事はご主人様と番犬としてひとつの問題に取り組む・・・「法」は明らかなのだが・・・それを実際に適用しようとすれば問題は複雑になるのである。番犬はご主人様のように論理的ではないのだが・・・嗅覚で「法」とのズレをかぎまわり・・・ご主人様は仕方なく一人の罪もない少女を思いがけない不幸という穴に突き落とすのである。

先週はご主人様と少女が出合ってしまったために大甘な展開だったので今回はご主人様と少女はすれちがっていく・・・。ご主人様は「その顔でランドセルかっ」とランドセルを想像しただけでちょっとニヤッとするほど・・・少女に弱いからなのだ。

もちろん・・・内海刑事の祖母・茶柱立子がすでに他界し、内海の守護天使だった場合には最後に湯川(福山雅治)のお茶に茶柱が立ったのは霊界からのメッセージだと考える人は変な商品を売りつけられないように注意するべきなのである。

さあ・・・今回も格差社会である。

ミもフタもないので貧乏な方はご辛抱ください。

森崎由美子(手塚理美)は夫・森崎(若杉宏二)に隠れて貧乏な画家・北野宗平(沼崎悠)と不倫の恋を楽しんでいた。森崎と北野が友人だったり、北野の亡き妻と由美子が友人だったり、あるいは四人とも友人だった可能性はある。そして、由美子と宗平はダブル不倫だった可能性もある。また、裏で由美子の夫と宗平の妻が不倫を楽しんでいた可能性もある。まあ、若いときはいろいろだからな。

とにかく・・・宗平の妻の死後、三角関係をエンジョイしていた由美子に転機が訪れた。礼美を妊娠したのである。おそらく、由美子には礼美が宗平の子供である確信があったのだろう。一時は夫と離縁して・・・宗平と再婚する・・・という考えも浮かび・・・宗平とその方向で話あったこともあったはずである。

その頃、幼い内海薫(新志穂)と坂木八郎(原田賢人)は宗平の家で絵画の手ほどきを受けていた。ハッチこと八郎はなかなか絵心があったが・・・内海になかったことはこれまでに明らかになっている。八郎は人に向かってツバをはくようなバカだが・・・キッドならその場で一刀両断にする・・・犬である内海はすごく親愛の情を感じたのであった。

さて・・・臨月が近付き・・・子供の将来のことを考えるようになった由美子の心理に変化が訪れた。貧乏な不倫相手の画家と・・・富裕な夫・・・どちらがわが子に幸福を与えることができるか・・・という葛藤が生じたのである。そして・・・母として冷静な決断が下された。経済的な優位が負担になることはないが・・・貧しさは百害を生じるからである。

由美子は「夫を裏切ることは出来ても傷つけることはできない」とかなんとか行って、宗平との仲を清算したのである。

失意の宗平は内海の中に奪われた娘を見出し「礼美」と呼びかけた。そして内海をモデルに「礼美」の絵を描いたのである。ここで脚本はやや破綻している。普通、人は子供に「森崎礼美」とは呼びかけない。ましてや・・・「森崎」は恋敵の名であるから・・・幼い八郎が薫を「礼美」と誤解することはあっても「モリサキレミ」とは誤解しないだろう。

やがて・・・内海は転校によって八郎の前から姿を消す。そこで・・・しばらく間があって八郎から「あの娘はなんていう名前だっけ」と尋ねられた宗平が「モリサキレミだよ」と教えた可能性はあるが・・・それだと転校した薫が「モリサキレミ」の名の残る文集を持っていることが不自然である。誰かが・・・教師か友人が引っ越し先に送ってくれたのだろうか・・・。

ま、その破綻は目をつぶるとして・・・宗平の中に娘に対する狂気ともいえる情熱が芽生えていく。裕福な森崎の屋敷のシンボル「三角屋根、棕櫚の木、二匹の怪獣」を歌にして近所の子供たちに教えるほど・・・その狂気は募っていくのである。

すでに夫と娘との暮らしに満ち足りていた由美子にとってこの昔の愛人の狂気は迷惑なものであった。しかし・・・愛人の狂気はますます深まり・・・ついには「娘の父親が誰かをばらす」とか「お前も娘も殺してオレも死ぬ」ぐらいは口走ったことだろう。何しろ、貧乏な芸術家なので何をするかわからない・・・。そして由美子は決意した・・・。家庭を守る主婦としてはもっともな決断と言えるだろう。始末に終えない狂人を事故を装って始末したのである。

こうして・・・母と娘の幸福な時代は過ぎていった。

ひょっとしたら絵の才能があったかもしれない八郎は師匠の狂気は受け継いだのだった。去っていった薫は八郎の中で美化され、やがて守護天使・森崎礼美として妄想化する。

彼はインチキ霊能者として占いを世過ぎとする大人・モリサキレミ(新井浩文)になったのである。

そして・・・神の織り成す悲劇の幕はあがる。無邪気で天真爛漫な少女が友人に誘われて占いの館を訪れるのである。

その後はドラマの伝える通りである。ストーカーとなった八郎は森崎家につきまとう。秘密を守る主婦はまたしても自らの正義の斧を振りかざす必要にせまられたのだ。そして・・・ついに運命は彼女を見放すのだった。

引力に引かれるように過去の関係者が集い、必殺の弾丸は的をはずし・・・大人のくせに人にツバをはくようなどうでもいい人間のために・・・せっかく築き上げた幸福を失ってしまうのである。由美子は老いたのだった。

お馴染みのご主人様と猟犬は森崎浩司や平野レミにあやまれっという会話とか、現場に到着する時間に差がなさすぎるだろうシンクロとか、野良犬のツバが落ちるので引力を発見したりとか、お前を縛る代わりにお前の携帯電話を縛っちゃうプレーだとか、パトカーの窓に水滴つけるために朝までダルマ船一泊とかをするのである。

ちなみに・・・今回は湯川が積極的に内海にアプローチするような展開になっているが・・・合コンをことわったりして・・・あくまで人間と犬の関係なのでお嬢様方はご安心ください。途中で内海がわがままのし放題をするが・・・バカな犬ほど可愛いのです。

「ガリレオワールド」を支配する貧富の差。今回はダルマ船が貧の象徴であり・・・二人が脱出した港湾事務所や森崎邸に帆船の模型がさりげなく置かれていることを付け加えておく・・・。

ご主人様と猟犬は彼らの正義を貫き・・・一人のいたいけない少女からママの手料理を奪ったのである。法の前に万人は平等だからだ・・・。得られる教訓は殺そうと思った相手は殺しておかないと後が大変なことになってしまうよなのである・・・それはどうかな。

関連するキッドのブログ『第五章のレビュー

Hcinhawaii0278 ごっこガーデン。研究室セット。アンナただいまぴょ~ん。ガリレオはまあまあぴょん。所詮、スマスマの前座~エリアンナぴょん・・・それは・・・まあ・・・有閑の前座でもありまスーまこお姉ちゃんたち・・・怖いもの知らずデス・・・とぞ思うmari二匹の怪獣がおがおーな恐ろしい事件だったのですお気楽子役は可愛いしちょっと似てるけど薫は昔のこと忘れすぎ・・・今回は彫刻サービス・・・ミロのヴィーナスデスカーっ。もうサービス内容が訳わからないーっ。でももっとサービスOKデスーっikasama4インチキ占い師に誘われて・・・人間関係で悩む内海・・・画家が不幸になる話って・・・(; ̄∀ ̄)ゞシャブリ黒板は高分子構造式・・・せっかく忠実に再現したのに・・・相合傘がーっみのむしゆめみるルルル・・・。お話がおまかせで・・・不親切・・・ルルルみょうがの芯水溶性のオブラートだと溶けますが溶けないオブラートもありますよ・・・納得できる殺意と納得できない殺意があるようにね~~~

『ちりとてちん・8-1・第43回』みんな幸せにむかって一歩を踏み出した・・・のに・・・私は・・・とりのこされました・・・。「最初は無理矢理だったけど~不安やったけど~」(貫地谷しほり)ってエロじじいかっは朝ドラマなのでタイトルでは自粛・・・。とにかく・・・ついに本題に突入ですーっ。徒然亭何になるのかなーっ。草子(クサコ)は勘弁してあげてーっ。草美(クサミ)はもっといやーっ。五子なら草原は山田太郎。→7-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年11月19日 (月)

京都から嫁入りした時船酔いでろくに富士山も見れなかったのっ。(井川遥)・・・んだば、一緒に見に行くべ。(Gackt)

・・・もげーっ・・・なフィクション展開である。上杉政虎(Gackt)のマザコン度不足を言ってた側から、突然、伊勢姫の千葉氏から成田氏へのスライドアレンジである。これは小山田の愛人(真木よう子)の上杉氏→大井氏のスライドと同じような展開であるな。信虎の殺した妊婦→勘助の妻もそうだし、この脚本家の常套手段らしい。ま、面白いからいいけどね。

地上波初登場の「トリック・劇場版2」についても書きたいところだが・・・さんざん「続編の有無」で引っ張っておいてお茶を濁しつつ、「スシ王子・劇場版」の宣伝とは・・・相当困難を感じているのかっ。

まあ、堂本光一一人と仲間由紀恵と阿部寛が数年かけて培ってきた「トリック的ファンダム」では数億光年の隔たりがあり・・・もげっであるよ。・・・なんでもかんでももげっですむと思うなよ。

一つだけ言えることは堀北真希は「神」がちょっとかかっているのだな。まきまき、可愛すぎーっ。なんだーっ。「お父さーんっ」って・・・。キラキラ・・・って。箱入り娘って・・・。「つってるみたーい」って。もう、それが公開時のことであってもだ・・・。「三丁目の夕日」(2005)「トリック劇2」(2006)そして「続・三丁目」(2007)・・・これだけでまきまきはもう歴史に残っているのではないか・・・。でも来年は「クロサギ」あるしーっ。

で、『風林火山・第46回』(NHK総合・071118PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・田中健二を見た。関東に出兵した長尾景虎が関東管領・上杉政虎となる今回。例によって合戦はスルー気味だが・・・忍びの者の告白あり・・・勘助によるリツの婿探しあり・・・もう、かなり違う方向に展開しているのである。・・・ま、面白いからいいけどね。

例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は春日改め香坂弾正や信玄全身像などのイラストサービスありでございます。

Kantou_156061 で、今回は当然、景虎の関東出兵について妄想を繰り広げるのである。越後勢がなぜ、関東に出たかについては諸説あるのだが・・・基本的には口減らし説にキッドはかなり賛成なのだった。当時の越後は生産性が低く、冬が来るたびに餓死者が続出していたのである。佐渡の金山があるために経済力は高かったのだが・・・時は戦国・・・流通がままならないのである。そして雪国なのである。

そこへ長尾景虎という天才武将が出現し、餓えに苦しむ越後の人々に「出稼ぎ」に行けばいいだっちゃ・・・と道を示したのである。とにかく・・・この後しばらく越後兵は無敵を誇るのだが・・・それはハングリーの強さだったのである。

だから、越後兵は信じられない行軍速度で進出し・・・関東を食いつぶしていくのである。ちなみに、景虎は関東出兵前に越中にも出兵している。日本海沿岸の西側にも勢力を広げ、ここで、まず兵糧を調達したのだな。そして、あわせて越後での収穫が終るとただちに関東に進出を開始するのである。餓えた越後の皆さんの進出速度が鬼神なのはまさに餓狼の群れなのである。関東の諸将は震撼しましたーっ。

越後勢はおよそ九千でまず、岩下城、沼田城、厩橋城を軽く奪還する。越後から関東平野の北端まであっという間に進出したのである。この時、上野の各地の武将たちは餓えで目をギラギラさせた越後勢に恐怖を覚えたらしく、直ちに景虎の支配下に入ったのであった。

孤軍奮闘で上杉勢力を守っていた長野業正も越後勢のあまりの食いっぷりに蒼ざめたという。このために寿命が縮んだ業正はまもなく逝去するのである。

上野でたっぷりと略奪をした越後勢は厩橋城で越年する。この年、すでに隠居していた北条氏康は嫡男・氏政に三万五千の兵を預け、上野下野の国境の唐沢山城を攻めさせる。城主の佐野昌綱は越後勢が侵入するなり、軍門に下っていたのである。

この知らせに越後勢は興奮した。国境沿いなので唐沢山城方面の収奪がまだだったのである。越後勢は餓えているだけではなく・・・がめついのであった。「オラたちの取り分が少なくなる」・・・越後勢は全軍で唐沢山城に急行した。もちろん、景虎は越後の中で神とあがめられるほどがめつい武将なので先陣を切ったのである。

坊ちゃん育ちで定評のある氏政にこの餓狼軍団がどれほど恐ろしかったかは充分に想像できるのである。四倍の兵力でありながら、北条軍は越後兵に蹂躙される。城主の佐野昌綱は味方の恐ろしさに腰を抜かしたという。

北条氏康は相手の特徴を読み取るとただちに小田原城での篭城を決意した。篭城とはつまり、食料を備蓄した立てこもりである。越後兵は長期の攻城戦法に向かないと読んだのである。

春とともに越後勢は南下を開始する。北条勢は拠点に篭城をする。越後勢はそれには目もくれず関東平野を食べまくるのだった。ちなみに武蔵の国の隅田川流域に高田という武将がいたが、彼はこの越後勢に合流し、やがて川中島まで越後勢にくっついていくことになる。つまり、越後勢は進出した場所を食いつぶしていくので食い扶持を失ったものは越後勢に合流せざるを得ないのである。

周辺の拠点に篭城する北条勢が見守る中、武蔵の国を食べつくした越後勢が相模の国に乱入するまでにその兵力は十万人に膨れ上がっていたのである。これだけでも越後勢がいかに恐ろしかったかは明白だ。

そして・・・北条氏康VS長尾景虎の小田原城合戦が始まる。戦いはほぼ三日間続き・・・終結する。・・・越後勢の兵糧が尽きたのである。もちろん、進出経路には北条きっての武将たちが配置されており、後方攪乱のために「風魔忍軍」が大活躍したことは言うまでもないだろう。

長尾景虎は鎌倉で鶴岡八幡宮などを観光見物し、ついでに上杉政虎の襲名披露を行った。宴会終了後、再び武蔵の国を略奪しながら、上野の国へ進路を取る。そして、大量の食料を越後に送ると夏とともに故郷に凱旋するのである。秋まで略奪するものがなくなってしまったからなのだ。

関東緒将が涙目で越後勢を見送ったのは六月の終わりのことだった。

関連するキッドのブログ『第45回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年11月18日 (日)

刹那・・・戦いの中で戦いを忘れすぎ・・・。VS変なポーズで拘束されたご褒美に2%もらいました。(真木よう子)

・・・「ドリ☆アゲ」はついに朝日奈(反町隆史)が本当はいい人だった展開・・・意表をつかれました。そして加藤あいは使える弁護士に・・・志田未来は不治の病モードに・・・。もう・・・それだけです。

キッドは「おタクの恋」の作者なのでアマチュア・テロリストにはちょっとうるさいのだが・・・ソレスタル・ビーイングも日本の行く末を憂うテロリスト集団も・・・ちょっと・・・もげっ。

まあ、草若師匠はヒゲは高座にあがるならヒゲはそるべきだったけどな・・・。「ちりとてちん」の完成度でいえば問題ない残念さですけど・・・。

深夜にひっそりと公開された映画「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」のテロリスト=北朝鮮の工作員の仕業を考えるとフィクションの何もかもが・・・虚しくなっていくのはどうしようもないけどね。せめて・・・24世紀までには解決して欲しいよ。このもつれあった糸をね。誰かほどいてください。ま、ほどこうとするとさらにからんじゃうかもしれませんが。結局、キッドは憲法九条改正、核武装、軍備改変、北朝鮮に宣戦布告、空爆上陸占領解放がベストだとおもいますけどね。これなら22世紀までにはなんとか・・・ならねーよっ。

で、『機動戦士ガンダム00・#007・報われぬ魂』(TBSテレビ071117PM6~)脚本・黒田洋介、演出・ヤマトナオミチを見た。軍事産業国家モラリヤに対するSBの軍事介入のつづきである。で、いきなり、理解不能の心理的動揺に陥るガンダムマイスターの刹那。500人以上を殺戮中なのだが・・・個人的事情はまた別にあるという主張である。もちろん、覚悟不足なのであるが・・・超人的キャラだと話が膨らまないからな。結局、ガンダムワールドというのは狂気のショーなのだから。

かって紛争地帯で洗脳された少年兵であったらしい刹那の記憶。そして敵・新型モビルスーツの饒舌な男・アリーはかっての洗脳担当指導者であった模様。ガンダムにはつきもののモビルスーツを脱いでお話ししよう展開なのだが・・・なぜそこまで刹那がアリーにこだわるかは謎のまま。一方、アリーは腹を開けて出てきたガンダムのパイロットを消去、ガンダム捕獲の最大のチャンスをまんまと逃す・・・。彼もまた・・・心の病のレベルは深刻だ。ボーナスのチャンスを逃してどうする・・・。ま・・・人間は好奇心に勝てずに墓穴を掘るものなのだな。錬金術師が調合した毒薬の効き目をつい試してしまい即死するがごとくなのだ。

ともかく・・・ガンダムマイスターたちの自由裁量権は相当に高いらしく・・・秘匿された機密漏えいの危機に対して管理は無いに等しいのである。少なくとも、ナノマシーンが埋め込まれていてガンダムもろとも司令官が自爆させてもまったく問題ない局面だったな・・・ま、アニメは終了してしまうが・・・。

ま・・・ガンダムたちが今のところ、ほぼ無敵なのでパイロットの破綻や暴走がないと話にならないのだが・・・あんまり・・・ゲンナリさせないでね。ああ・・・ここは日本なのだなあと思い出してばっかりだと楽しめないし。

少なくとも・・・武力介入をする組織である以上・・・人間には軍人も一般市民もない・・・ただ敵と味方あるのみという最低限の常識は弁えておいてもらいたいのである。

ロックオンの「テロを憎んで何が悪いっ」ってテロリストのセリフとしては凄いけれどな。

で、『SP・第三回・ep2-2』(フジテレビ071117PM1110~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。爆笑の連続のテロリストチーム編の第二幕である。これは面白いっ。

とりあえず・・・テロリストたちは全員顔出しで目撃者多数なのである。

考えられる作戦目的達成後の行動としては・・・。

①全員整形手術をして脱出する。

②目撃者全員殺害後脱出する。

③全員自決。

④底抜けに愉快犯。

⑤経済的利益を隠匿後、完全黙秘、刑に服し釈放後、人生をエンジョイ。

⑥任務失敗のためどうするつもりだったかは謎のまま次の事件へ。

・・・というところかな・・・わははははははは。

まあ、せっかく偵察に出た沼田(パク・ソヒ)が一切、男性SP井上(岡田准一)の顔を覚えていないので人が人の顔を覚えることはできないという認識障害のあるグループなのかもしれない。えーっ、人が人の顔を覚えることなんてできるのですかーっ・・・なのだな。

そうなると目撃者という想定がないのだな、きっと。

さて、前回、笹本が発砲しないのでのけぞったキッドなのだが・・・今回はのけぞりの連続で腰が痛くなったのであった。

まず・・・各階を銃で武装したテロリストたちが制圧するのであるが・・・それは無理だろう。

ちなみに五階には第1~3手術室。病棟501~505。そしてナースステーションがあるのだが、これらを制圧した様子はない。

五階ナースステーションにはリーダーのしゅずちゅしゅつ金田(北村有起哉)とハッカー吉野(趙珉和)がいますが・・・要するに他の部屋はノーガードです。今時、警備室で集中管理していない総合病院・・・・もげっ。

四階は最初の侵入時には無視していたのですが、サブリーダーのオヤジ赤城が制圧に派遣されます。ここは病室401~413とナースステーションがあります。手術後で動けない患者や重体者は放置という基準が不明です。ここは動けないものは射殺でいいのでは。

三階は下っ端・小林(佐久間哲)が担当。四階三階はほぽ同じ構造らしく、病室301~313とナースステーション。ベッド数が相当多い部屋もありましたが、個室で満床と考えるとここまでで患者だけで31名。見舞い・付き添いなど考えると50名なんてすぐですし、これに看護婦や介護士を加えると・・・。それを武装しているとはいえ・・・二人で制圧するのはかなり困難だ・・・。

とにかく、階段を使って階下へと誘導するのです・・・。カウポーイか・・・。

二階はスキンヘッド垣原(山根和馬)が担当。病室201~207、ナースセンターに加えてレントゲン室や、皮膚科、形成外科、整形外科などの診療室があります。巡回しても隠れる場所はいくらでもありそうだ。

一階は人の顔が覚えられないあるいは真木よう子の胸だけを見ていた沼田の担当。一階には受付ロビーを始め、ナースステーション、運動施設、各種診療室と盛りだくさん。同時に彼は追い落とされてきた人質たちも管理しなければなりません・・・無理だろ。

まあ・・・階上から合流しながら追い落としてきたという流れにしてありますが・・・そのためには相当な時間がかかります。

ざっと人質を100人と考えると、二人ずつトイレにいかせたとして50組。一組5分として全員がトイレに行くだけでも四時間十分かかるのですから「トイレに行きたい~」は「その場でしろ」というはずです。拒絶したら射殺でいいでしょう。そのショックで何人かは失禁するでしょう。ロビーには糞尿場合によっては吐瀉物の臭気がたちこめ・・・そういう趣味の人にはたまらない状況になるはずです。

だから井上が「もれそう~」なんて言っても「もらせっ」なのでまた別の趣味の人がうふ~んとなるはずです。

拘束されていた笹本は運動室に移動されますが、見張りもなく・・・分離した意味が不明。もちろん、たまらなくセクシーだし・・・手錠を相手に一人MプレーというどMの女王様のための個室ですか・・・。手錠でギシギシああ~ん・・・って。

赤城の動向は一瞬、不明ですが・・・おそらく五階のテロリスト本部に合流か。

何故か、垣原は二階に戻る。爆破などの工作活動の準備と・・・外部への備えでしょうか。どちらにしろ、一人で外部対応は困難です。

さて・・・100人の人質に対して二人の監視員。ここで井上トイレに沼田が同行します。

これまでは・・・人ごみにまぎれていたという理由がありましたが・・・今回は個別面接です・・・赤ん坊のような記憶力のテロリストと言えます。

そして・・・ナース長を挟んで廊下で格闘開始。いきなり、振り向きざまの警棒の居合い抜きで拳銃を跳ね飛ばします。どんな打ち合わせをしたのかわかりませんがナース長息の合った身ごなしです。そうそう・・・準備運動していましたが・・・人目につきすぎです。もちろん、テロリストは何故か発砲しません。油断しずぎ。

ここから、一気に背後を取る井上。なぜか警棒で急所を打ちません。壁面昇りで井上を突き放す沼田。背後に拳銃があるのに警棒で武装した井上に素手で突進します。今度は警棒で打撃、沼田を昏倒させます。

ここまでの格闘はかなりの音響でロビーに響き渡ったと思いますが・・・小林は出現しない。持ち場を離れられないという理由が考えられますが・・・逆に二人の別行動がありえない証明です。つづくなのですが・・・キッドとしてはもう抱腹絶倒の連続でお腹も痛いです。来週は決着の模様・・・ぶっさんのちびっこダイハードな活躍に期待でワクワクですっ。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・7-6・第42回』何眠たいこといってはるんですかーっ。ああーっ。喜代美ががんばって開催にこぎつけた落語会・・・一番おいしいところをママがーっ。ママがもってったーっ。よろめく喜代美・・・しかし・・・中入り後・・・「いつも心に師匠さんが・・・」で主役の意地を通した喜代美。もうこのセリフで泣きのスイッチが・・・。小草若は一人で泣き、草若は観客を全員泣かせる展開に・・・これっ・・・落語会だろ・・・ま、トリは人情話か・・・中国人もノリで感じるか・・・久しぶりのチビ喜代美出現・・・真理乃→しほり→恵美子→おえっという連鎖を断ち切るためか上沼ナレーション控え目。お茶の間は涙の洪水である→7-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年11月17日 (土)

これから何が起こるか解っているのに何が起きるか解らないんですよっ。(北川景子)・・・落ち着けっ。(谷原章介)VS・・・生きて。(加賀美早紀)

とにかく・・・遠山景織子VS斉藤由貴のフラフープ対決は見事だったし・・・太郎の女房登場で話は本題に突入してきたのであるが・・・とにかく・・・ここまでが長いのである。

鈴(相武紗季)と太郎(長瀬智也)のカップルもナイスだし・・・ここまでも滞りない・・・しかし・・・やはり二時間スペシャルとか・・・二夜連続ぐらいのネタなのだな・・・。

なんか・・・もったいない感じ・・・。

それでも太郎と鈴に夢中というあなたはコチラへ→まこ☆ミキお嬢様の『歌姫』

で、『モップガール・第六話』(テレビ朝日・071116PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・常廣丈太を見た。今夜の死体はグラビアアイドルから女優になった明日香(佐藤仁美)である。・・・もげっ。

で・・・都市伝説の「鎌男」が殺害犯人・・・裏「ガリレオ」の宿命なのか・・・きちんと狂言自殺に対応しているのである。とにかく・・・映画「バウンス ko GALS」以来、佐藤仁美のファンとしてはもう大満足の回なのであるが・・・コネタも連打だし、マイナーゲストも豊富である。そして何よりも・・・桃子(北川景子)が爆かわいいのである。・・・もげっ。

イングリッド・バーグマン(1915-82)の墓碑銘「彼女は死ぬまで女優だった」に始まり、マリー・ローランサン(1883-1956)の鎮静剤から「死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女」の引用で終る女優魂の物語・・・顔の左右に対するこだわりは・・・もちろん長谷川一夫のエピソードのパロディーだが・・・とにかく・・・そういう遊びもきっちりできている。

一瞬の輝きを残して去って行く女優もいれば・・・ずーっと輝き続ける女優もいて・・・それが世界であり・・・人生というものだが・・・もちろん・・・心に沁みるのは前者である。しかし・・・佐藤仁美にはこれからもずっとずっといい演技を見せてもらいたいものだ。

それにしても・・・見事にヴァリエーションを展開しているので・・・歴史の改変がどう転ぶのか・・・読めない展開になっている。結構ドキドキするのである。

そして・・・北川景子の一喜一憂に・・・もげっなのであるよ。

桃子(北川)のボケポイントが気になる貴方様はコチラへ→翠様のモップガール

で、『ULTRASEVEN X・Episode7 YOUR SONG』(TBSテレビ071117AM0225~)脚本・林壮太郎、演出・梶研吾を見た。前回がかなりスカシだったのに対し、今回は予告編の段階で生物機械兵器バドリュードが登場し・・・お楽しみだったのだが・・・見事にスカシだった。もう爽快な感じのスカシ具合である。

で、今回はレインボー戦隊ロビンとか遊星仮面とかダンとアンヌとかでおなじみのエイリアンと人間の異種恋愛もの・・・でございます。

もう、テーマはストレートに「戦争をやめろっ」で「泣く子とラブ&ピースには勝てない」のであるが・・・地球のギターに惹かれたヴァイロ星人のスパイ・ナタル(石川紗彩)とエージェント・ディー(小田井涼平)の恋の物語・・・お互いに組織を抜けて逃避行なのであった。

もちろん・・・ある種の心理誘導で洗脳されているといえば言えるのだが・・・まあ・・・それを言い出せば洗脳されていない人類は皆無だからな。

ヴァイロ星人は裏切り者暗殺部隊を送り込み、エージェントと赤い巨人一体となって撃退である。ロボット怪獣はアイスラッガーで敵円盤はエメリウム光線で撃破。

とにかく・・・結局・・・ナタルの歌がすべてなのだった。

イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ

星が流れる時

イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ

悲しみも花に変えよう

辛い運命(さだめ)  出逢った偶然

二人果てない 迷路越えてく

滅び倒れ 傷を得て 嘆いても

想う力があれば愛は咲く

イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ

空を見上げる今

イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ イエーイ

明日への道が見える  

君の笑顔 胸に守り 走り出そう

高い崖と険しい昇り道

二人無情の旅路生きてく

惑い悩み涙涸れ叫んでも

熱い心があれば夢が勝つ

君の息吹き 側に感じて 駆けていこう

君の鼓動 腕に抱いて 飛んでいこう

「どうだった・・・私の歌・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

しかし、エレア(加賀美)によれば本当の戦いはこれかららしい・・・。

もちろんティエルエバーのマロンケーキを食べたのは誰かは謎なのである。

ガン・ファイトだからってタンブル・ウィードを転がせばいいってもんじゃないぞ。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

『ちりとてちん・7-5・第41回』芸のためには女房も捨てる・・・美味しんぼパターンはついに終了。奥さんの余命三ヶ月宣告に我を忘れた草若師匠・・・。そしてついに真相を知った小草若・・・。もちろん、涙の土曜日に向けてすべての準備は整った・・・喜代美の蕎麦をのぞいては・・・。→7-4

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『トリック・劇場版2』(テレビ朝日)

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2007年11月16日 (金)

昨日はぐれたオオカミとはオレのことだっ。(高橋一生)VS拳銃は投げるものではありません・・・とりゃぁぁぁぁぁ。(仲間由紀恵)VSオレは虎だっ。(加藤虎ノ介)

「あしたのジョー」VS「伊賀の影丸」VS「タイガーマスク」ではありません。っていうか・・・仲間は「手裏剣しゅっしゅしゅしゅしゅーっ」で「仮面の忍者赤影」だったか・・・。

まあ・・・もう・・・木曜日は何でもいいよぉぉぉぉぉっ。・・・なわけで・・・。

よっぽど「スカイガールズ」(チバテレビ)VS「クラナド」(TBSテレビ)・・・ヒトデとだんごとワームとナノマシーン・・・とかの記事を書きたい気分だが・・・もう少しがんばるよ。

で、『医龍2カルテ6』(フジテレビ071115PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・水田成英を見た。今回は外山(高橋一生)が魔界(ダメ人間が生息)から召喚されて人としての命を与えられます。ま、「西遊記」でお釈迦様の手のひらから逃れられなかった孫悟空といってもいいし・・・新・助さん登場でもいいですけど・・・。何しろ初代チームと二代目チームが混在する・・・役割かぶりまくり・・・展開。ま・・・彼らの敵は人間関係ではなくて「病魔」なので・・・最後は一致団結するに決まっているだろうがっ・・・野口(岸部一徳)をのぞく・・・最近・・・野口はバイキンマンに見えるので病魔一族と断定。

世の中には高橋一生が好きなタイプの女の子というのが存在する。キッドのかっての教え子にも一人いた。そういう人たちにはたまらなく楽しい今回。もう、よだれを足らして堪能したのではないかと妄想・・・。特に「ニコロボ」では悪魔の未放送回(呪われた第7回)ゲストだったので・・・「一生カワイソウ・・・」と涙にくれた人々は最初キレテる・・・でもやはりいい人という高橋一生は人間あきらめたら負けという教訓になっているのだな。・・・そうなのか。

とにかく・・・今年は「風林火山」で駒井(信玄直属の文官)をやっているし、「特急田中」で田中の恋敵やっているし、クドカンと区別がつかない人にも区別がつくかもしれないほどがんばっているのだった。

ま、「恐竜戦隊」とか「ニューヨーク恋物語」の子役時代からファンの人はかなり異常だと思うが・・・「池袋ウエストゲートパーク」(2000)からのファンは引きこもり好きである可能性は高い。マコトの同級生でひきこもり・・・武田久美子に誘われてついに部屋からおびき出されるハッカー。長髪でおタクだけれどどこかキモいとは言い切れない・・・頼りになる情報屋・・・。森永・・・医者になっていたのかよーっ・・・という感じです。

土曜ワイド劇場で田中美佐子の娘八歳を刺殺する15才の少年とかもやってたな。

まあ・・・東京ローカルだと・・・「怪奇大家族」(テレ東2004)で彼女いない歴22年の童貞の忌野清四として幽霊(渋谷亜希)につきまとわれていたりしていたのだが・・・「相棒」では犯罪心理学者(奥貫薫)の助手として登場し・・・患者の連続殺人犯に共感・同化してしまい・・・自らが快楽殺人犯になってしまうというハマリ役がある。

もう・・・なんか・・・そういう役をやるときは・・・説明抜きで・・・もう納得の存在感なのだな。

今回なんか・・・すごく・・・まともな人じゃないか・・・。

もう少しポイントについて知りたい方はコチラへ→翠様の医龍2-6

バレーボールのせいで録画設定を手動入力したら失敗して泣いた人はコチラへ→まこ☆ミキお嬢様の医龍2

内田有紀の出番がすくないっとお嘆きの方はコチラへ→Eureka様の一美ちゃん日記

で、『ジョシデカは出て行けっ・第五話』(TBSテレビ・071115PM10~)脚本・秦建日子(男)、演出・武藤淳を見た。「お父さんを殺した犯人を捕まえたかったの・・・えーん」の被害者の娘・美帆(鈴木理子)のセリフさえ・・・もどかしい・・・演技は抜群だったけど・・・。

びっくりした顔をして「えーっ」と驚くピン子とか・・・不審な顔をして「えっ」とつぶやく仲間とか・・・もう段々演技が下手に見えてくる・・・哀れな脚本です。

一体・・・何人の人がイノシシとかぬらりひょんとかを連想させるリュ・シオンにひょいひょいと好意を寄せる仲間由紀恵という展開に素直に感情移入できるのですかーっ。いや・・・リュ・シオン似の男性たとえばイノッチは別として・・・。

とにかく・・・一切登場しない・・・ポリスアカデミーの皆さん。舞台劇かっ。

事件はほぼ所轄の刑事部屋で展開するのだった。ま・・・いわば携帯でネット時代の捜査方法なのかーいっ・・・。

行方不明となった被害者の娘を捜索するために人員の増員を連続殺人事件の捜査本部に求める新米刑事・・・誰かひっぱたいてやってくれ・・・脚本家を。

片平なぎさを説得し、ポリスアカデミーの訓練生を殺人犯が絡んでいるかもしれない捜査に投入するピン子と仲間。捜査情報を民間人にペラペラしゃべる仲間。もう・・・なんか・・・どうでもいいです。

急に静になった大倉孝二刑事・・・最近見ない袴田吉彦刑事・・・その中でキノコ・フクナガじゃなかった高木刑事(鈴木浩介)だけが・・・シビアにもっとも怪しい男・パクをマーク。

その頃・・・お決まりの写真を部屋に貼りまくり変態で悪かったなデビット伊東を前科者が犯人という捜査方法しか持たないピン子がビンゴ。

・・・なんかさ・・・たまには新手が見たいよね・・・犯人の部屋には・・・赤いランドセルが並んでいる・・・とか・・・小学生の等身大石膏像がおいてあるとか・・・美帆そっくりの粘土細工が作りかけとか・・・幼女のフォログラフィーとか・・・ヘンリー・ダーガーのイラストが飾られているとか・・・なんかさ・・・異常さが陳腐って・・・物悲しいよね・・・工夫とか情熱が欲しいんだよね。

とにかく・・・走行中の車から屋内の手配車のナンバーを読み取り。布テープぐるぐるで撃てない拳銃をぶん投げた射撃刑事。

不審者の家宅捜査とかプライバシー侵害とか違法捜査につぐ違法捜査で・・・モラルのかけらもないドラマ作りはさすがTBSテレビというべきか。木曜10時ドラマ対決は結局「水戸黄門」VS「暴れん坊将軍」なのでございますね。

まだパクさんの無実を信じる人はコチラヘ→お気楽様のジョシデカ!

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

『ちりとてちん・7-4・第40回』最近・・・ひそかに人気が出ている徒然亭四草(加藤虎ノ介)・・・。もっとも皮肉屋っぽいキャラだが・・・拗ねるというのはお笑いの重要な要素だからな・・・。早い話がこのブログなんか82%くらいは世を拗ねているだけなのだ。「たらちね」(延陽伯)のお嬢さんは言葉が固いのだが・・・アホだから上手にしゃべれない喜代美とは一種の同類項なのかもしれない。そしてシーソーはその対極。関西中心の活動でほぽ無名の役者にふってわいたようなビッグチャンス・・・加藤虎ノ介(33)出身・大阪府・・・因って件の如し。→7-3

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2007年11月15日 (木)

男オーラですから自分のために働く時も誰かのために働く時も納豆巻きをクイクイっとね・・・。(菅野美穂)

実際、無意味なタイトルになっているな・・・。

視聴率は↘10.1%なのだが、首の皮一枚つながった状態でトドメを刺された女子ゆさゆさバレー18.2%と埼玉県熱狂のサッカークラブアジア選手権(11.7%)のおかげで半分かぶった「相棒」↘14,2%という裏の状況と・・・ここまで散々ダメなアレンジの「働きマン」を受けてバトンタッチした脚本家。ハートウォーミングなストーリーということでは今まで一番いい仕上がりだったのに・・・運命というのは残酷ですな。

しかし・・・キッドは少なくとも・・・いい話だったよ・・・と慰めてあげたい。

で、『働きマン・第六回』(日本テレビ071114PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・松田裕子、演出・佐久間紀佳を見た。昨日に続いて今度は「ごくせん」の脚本家投入である。結果が出てからかどうかは微妙だが・・・本の段階で読めないのかっ? 原作的には使えない新人の極みの田中(速水もこみち)が使える男になりすぎている・・・と言う問題点はさておき・・・仕事の意味とか・・・生きがいとか・・・働く喜びとかは・・・つい求めてしまう人間は多い。

命があるだけで幸せだ・・・という基本は基本すぎてたちまち忘却される事項なのである。

ただ生きているだけじゃイヤだ・・・とか・・・今日はミソラーメンじゃなくてとんこつラーメンが食べたいとか・・・人間は贅沢を言い出すシステムを内臓しているのである。

で、ふとしたきっかけで・・・それが思い違いだったことに気がつくというのはなかなかに心温まることなのだな。・・・ま、もちろん、それも一種の錯覚なのだが。

アメリカを代表する詩人の一人にエミリー・エリザベス・ディキンソン(1830-1886)がいて・・・なかなかのお嬢様なのであるが・・・こんな詩を残している。

   もしもストップできたなら・・・

誰かが悲しみで壊れつつある時に

私が慰められたなら・・・

誰かの傷口から流れ出る苦しみを

私が和らげられたなら・・・

誰かが生きる意味を失ったときに

私がここにあるよと教えられたなら・・・

転んで立ちあがれないものに

そっと手をさしのべられたなら・・・

もしも誰かの痛みをストップできたなら

私のあてどない痛みもきっとストップするのです・・・。

・・・ま、お嬢様なので言うことがお優しいのであるが・・・誰かがいないと生きていけない種類の人間はいる。キッドは人は一人では生きていけないとは思わないが、誰かがいないとできないことがあるとは思う。たとえば自分の手の感覚を失うほどに痛めつけて、頭にのせるより、誰かに撫でてもらう方が簡単に頭を触ってもらうという感覚を味わうことができるのである。・・・たとえが異常だと思う人は正常。

まあ・・・視聴率の落下をストップできるスタッフはみんなに感謝される場合が多いのですが・・・。

さて・・・今回のテーマはそういうことで・・・どういうことだよ。「作る仕事」よりも「売る仕事」が下賎だとか。「指図する仕事」よりも「ペコペコする仕事」が下種だとか・・・そういう錯覚を感じる人の話なのだ。ま、キッドはどんな仕事も下賎で下種だと時々思いますが。

しかし・・・人の恋愛ごっこをお見せするために毎週毎週、オーディションをしたり、ロケーションにつきあったり、原稿をチェックしたりしていると・・・「こんなことになんか意味があるのかなあ」とふと思うことはあるのである。

そういう時にそのまま鬱になってしまうのもひとつの手だが・・・キッドには妄想という手があって・・・仕事に疲れた一人暮らしのよくみればちょっと可愛いお嬢様とかが帰宅してテレビのスイッチをオンにして流れ出した番組にちょっと笑う・・・という情景を思い浮かべるだけでたちまちお手軽に自分を慰めることができるのだな。

ディキンソンは生前には詩人として脚光を浴びることはないのだが・・・死後の自分の詩で誰かが癒されることを想像して・・・自分を慰めていたことは間違いないだろう。

すると・・・キッドは時空を越えて彼女に友情を感じるのである。

さて、どうみても美輪さんのばったもんである占い師・ブルボンヌ緋魅子(假屋崎省吾)に「男のオーラがこんなに強い女・・・珍しい」と言われた松方(菅野)であるが・・・渚(平田あや)が「後輩(田中)にも馬鹿にされている」と言われるよりもマシなのであった。・・・だから田中・・・ドラマ的に改良されすぎなんですーっ。

しかし、今回の田中は「仕事をがんばることと仕事で無理することはニュアンスとして違う」なんて日本語的によくわからない主張をする山城(吉沢悠)と「自分にしかできない仕事をできる人間になるために自分を磨くのが趣味」の松方(菅野)のひょうたんカップルを「そんなにイライラしたりバリバリしなくてもいいんじゃないの」的にフォローする縁の下の力持ちを演じるのである。・・・だから・・・田中はそんなにカッコイイ奴じゃないんですけどーっ。

そして・・・「彼のためにビーフシチュー作ろうと思ったけどオーバーワークでぶったおれましたーっ」松方と「自分の希望の職種じゃないのであまり一生懸命になれなかったけど・・・その仕事に夢を託している人がいると知っていきなり心に火がついた」山城の恋の橋渡しをしたりするのだったーっ。高熱・松方の支え方が出来すぎーっ。

そして・・・雑誌記事を使ったラブレターに山城が激しくハートウォーミング。松方に「ありがとう」を伝えて今度は松方がハートウォーミングなのであった・・・。

ま・・・結局・・・このワクならではの理想の職場展開なのであるが・・・今回はすべてがスムーズでよかったし・・・松方の納豆まきまきクイクイもナイスポーズなのであった。

それなのに・・・来週・・・またもや恋愛編・・・これほどガッカリする予告編で・・・大丈夫か・・・。ここは小林(荒川良々)のラーメン編か・・・小西美帆再登場とそこそこの男性ゲストを迎えて小説単行本・営業編に向かうべきだったのではあああああああっと危惧の絶叫をするキッドだった。

風邪気味でも更新はかかさず・・・でもこういう話だと照れちゃう人はコチラへ→お気楽様の働きマン

どうしても田中がまー君に見えたり、山城がパンドンに見えてしまう人はコチラへ→ikasama4様の働きマン

関連するキッドのブログ『第5話のレビュー

『ちりとてちん・7-3・第39回』さあ、喜代美の家族襲撃である。もう、このクセのある展開についてこれない人は多いと思うが・・・キッドは爆笑・・・そして・・・母の超能力の素晴らしさを自分だけが気がつかない喜代美のいたいけなさに涙・・・なのである。こんなにダメな主人公・・・本当に貫地谷しほりじゃなかったら演じきれないぞぉぉぉぉっ。15%前後で推移する視聴率(朝ドラとしては微妙)だが・・・充分ですからーっ。ゴーゴー落語ーっ・・・・・・・。→7-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

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2007年11月14日 (水)

たどりつく辛口がある・・・私は菊正宗和子。(中田有紀)VSヒザカックンかよっ。(原幹恵)&私に近付くなっ。(水崎綾女)

火曜日は結局、コミック原作対決になっているのだな。少女マンガで・・・ドタバタの「有閑倶楽部」と少年マンガでファンタジーの「キューティーハニー」・・・その落差は激しいのだが・・・「戦う女の子が主人公」というところがポイントである。そして、少女マンガの方が男の子を見つめるのに対し、少年マンガは女の子を見つめるのである。

その視線の先にあるものが・・・ジェンダーの一つの証明のような気もするし・・・そうでない気もする。

で、火曜日のドラマ対決は①「有閑倶楽部」↗13%、②「暴れん坊ママ」↗11.7%、③「スワンの馬鹿」↘*7.7%

「暴ママ」も「スワン」もそこそこ良作なのだが・・・そういうのはどうでもいい作品と区別が難しいからな・・・。

で、『有閑倶楽部・第五回』(日本テレビ071113PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・篠崎絵里子、演出・国本雅弘を見た。さあ・・・「クロサギ」の脚本家投入である。キッドは今回、レイニア・エール理事長(白川由美)の「仲間のような宝石」というセリフにひっかかった以外はほぼ満足。ニュアンスが難しくならないためにここは「宝石のような仲間」でよかったと思う。「友情の美しさは宝石に勝る」という意味を伝えたいのならばですが・・・。

まあ・・・白衣の女王様(女医)の菊正宗の姉(中田)サービスで・・・かなり・・・甘めになっているかもしれませんがーっ。できればーっ。弟・清四郎(横山裕)を原作を越えてもう少し、ネチネチといじめてくれると・・・100万点満点だったのにーっ。・・・どんな点数じゃっ。

で、テストの成績がとてつもなく最下位の剣菱悠理(美波)だった。キッドはそういう屈辱を味わったことがないのだが・・・視聴者の最下位以外の人にとって剣菱が愛すべきキャラクターなのはこういうところなのだな。

運動神経抜群の富豪の娘・・・だけどバカ・・・かわいいよ。剣菱、かわいいよなのだった。

このフリがあるので・・・今回のふってわいたような剣菱・菊正宗の婚約騒動がバカバカしくてもちょっと哀愁を感じさせるのである。

そういう意味で今回、次に難しかったのが剣菱の母・百合子(かとうかず子)の豹変ぶりであろう。原作読者には財閥夫人なのにメイドの格好をしていること、だけど実家でもお嬢様だったこと、レースやフリフリ大好きの少女趣味というキャラクターは周知なのであるが・・・ドラマ的にはちょっと唐突すぎたかな。

キッドの妄想の中では・・・女の子が生れたら「可愛い格好」をさせたかった・・・生れると親バカ炸裂で自由奔放に育てた・・・「可愛い格好」をさせたい欲望不完全燃焼・・・という剣菱母の葛藤が図式化されている。ちなみにもしも今回、悠理が孫を産んだとしても・・・可愛い格好をさせたい・・・生れるとおばあちゃんバカ炸裂で自由奔放に育てる・・・欲望不完全燃焼・・・であると妄想できる。

しかし・・・まあ、かとうかず子ががんばったのでそのあたりのニュアンスはごまかせた気がする。

そして・・・菊正宗・剣菱・白鹿の隠された三角関係を提示する幼少時代の回想がかなりいい出来だったので・・・スムーズに展開していったのである。チビ白鹿(松田七星)の立ちふさがり方が素晴らしかった。「ライフ」の黒の女王クラスである。・・・どういうたとえだ。

そして・・・菊正宗の師・雲海(泉谷しげる)のナンマイダ~何枚だ~は古典すぎて爆笑である。実は、雲海のアレンジの仕方が一番難しかったはずだが・・・泉谷のパワーですべてを押し切っていく・・・展開が素晴らしかったと思う。最初からこの脚本で見たかったよ。

本来は傍観者の有閑倶楽部メンバーをたくみに巻き込んでいくオリジナル展開もほぼよどみなかった。

剣菱母の妄想的願望により婿取りを強制される悠理。とりあえず花婿候補は悠理キックで排除される・・・。しかし・・・文武両道の菊正宗が候補に。三蔵法師と孫悟空の組み合わせはマイ・フェアレディ展開になるのだが・・・悠理はトホホにレディーにならないのである。ここで黄桜(鈴木えみ)がさしいれに肉まんを渡す。スイッチが入ったように喜ぶ悠理。抜群である。ここでは黄桜・悠理の友情と悠理の食いしん坊が同時に消化されるのである。欲を言えば松竹梅(赤西仁)がここで「ぐすん」と泣けばお約束の消化としては完璧だったな。

前回、主役だった田口は控え目だが。。。オチの自分の顔の部分だけジクソーパズルのピースがないも含めて、ポイントポイントで「間抜け」ぶりを作っているのうまい。最高においしいのである。

そして・・・白鹿(香椎由宇)は「おにいさま」モードの「けがらわしい」変形ワザできちんと話に加わっていく。そして・・・松竹梅の「人情モード」が全編に無理なく溶け込んでいくのである。

松竹梅と菊正宗がいい勝負になるという理由も・・・菊正宗が不眠不休だったのでハンディがあったという設定も見事だ。欲を言えば、最後の焼酎和尚登場は「それでも・・・菊正宗には勝てない松竹梅・・・しかし・・・最後の気力をふりしぼろうとする松竹梅・・・その時・・・」という展開の方が格好良かったと考える。ま、これは脚本よりも演出の問題だが。

結局、最後は焼酎和尚がすべてを持っていくのだが・・・まだ、刑事コンビの方が校長・教頭コンビより・・・いい味出しているのである。それでも・・・かなりマシなのは最後の見せ場の作り方が上手だったから・・・とキッドは思うのだな・・・。

まだまだキッドの妄想の方が面白いが・・・今回はドラマもかなり面白かったのです。今回・・・微妙に白鹿→菊正宗(剣菱はぶっとばしたのに白鹿を菊正宗はかわしていたしな)というそこはかとない恋愛モード(原則・倶楽部内恋愛禁止の方がいい)を使ってしまったのだが・・・次回はおそらく白鹿主役のエピソード・・・はてさて・・・どうなりますでしょうか・・・・。

関連するキッドのブログ『拝啓、父上様』の横山裕

                                『サラリーマンNEO』の中田有紀

で、『キューティーハニー THE LIVE・第七話』(テレビ東京・071114AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、監督・宮坂武志を見た。今回はツンデレ=テレ屋さんという解説を「もう、照れ屋さんなんだから~」というハニーのセリフで展開していくのである。

で、ツンデレなのは白薔薇学園に転校してきたミキ(水崎綾女)である。まずはリーダー(死亡)を失ったいじめっ子トリオが「校内でチョコレートを食べる」という荒技で早乙女ミキをビビらせようとする。久しぶりの「ライフ」パロディーである。もちろん・・・鑑別所を壊滅させてきたミキにそんなことをするのは爆笑なのだが・・・「バカでアホでブスなハニー」にミキをけしかけようとするトリオに対してまず・・・秋夏子(小松愛)が介入する。秋夏子は「キューティーハニーワールド」では常に重要なキャラクターである。映画版では市川実日子がかなり変形したポジションで演じていたわけだが・・・眼鏡っ子としては踏襲しているのである。

で、夏子はミキと友だちになろうとするが「胸わしづかみ合戦」で自滅し・・・ハニー(原)に泣きつくのだった。ハニーは抱きしめて慰めるのだが・・・より巨乳なハニーの胸にさらに落ち込む夏子・・・爆笑である。

例によってパンサークロー幹部にはこてんぱんのハニーだが源さんのとっておき「裏の森でとれた小型プテラノドン」の丸焼きで元気を回復。源さんから貴重な情報を得る。

それは「ギャンブル部門担当の中条(村上幸平)と医療部門担当のデューク渡(マーク武蔵)がいるし、他にも幹部がいるらしい・・・」という貴重な情報・・・ま、深くはつっこまない。「オモライくん」ネットワークはかなり有能なのである。

ちなみに幹部二人が話していた烏川と田中はエリカ(沢尻ではない)とふせえりである。

ふせえり・・・楽しみだーっ。

とにかく・・・かすみ果穂(23)とか・・・庄司ゆうこ(23)とか・・・もう怪しいキャスティングなのである。しかし・・・そこが素晴らしいっ。

今回は久しぶりにギャンブル作戦である。「抑圧されてかなり歪んでいる人々にケータイ電話だけど剣になる凶器を渡して一般人殺戮ダービー」開催。優勝者は前世が信長のサラリーマン・・・妻を含め多数殺傷。賭け勝者はふりむけば口移しで宝石ゲットである。

偶然、事故車にとじこめられた早見(山本匠馬)を協力して助けたハニーとミキ。ハニーは幼稚園児モード全開でミキとお友達になろうとするがミキは拒絶。ちなみにミキには交通事故で家族を失った記憶があるらしい。ミキの正体への伏線なのですな。

さて、ハニーはパンサークローと戦うためにミキの前でキューティーハニーに変身。驚くミキ。

毎回・・・思うのだが、ハニーのお尻の下敷きになったり、ダンスを踊ったりする戦闘員・・・なんだか楽しそうだ。今回はあっさりシルバーフルーレ(ハニーの剣装備)でザコを殲滅である。ハニー、ウキウキしているな・・・。

しかし、ミキはハニーにビンタを食らわすのだった・・・。つづくである。ああ・・・このドラマはいつまでもいつまでも続くといいのに・・・。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

『ちりとてちん・7-2・第38回』今日からお前がオレの寝床~・・・喜代美がどの程度意識しているかは別として・・・草々と歌いあうのだった・・・。そして、一歩、また、一歩と一門の復活の日は接近している模様・・・。喜代美も専門用語を習得していくのだった。うなぎの寝床はあるが・・・うなぎの枕はないんだよぉぉぉぉぉぉ。→7-1

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年11月13日 (火)

口にするとかわいいかどうかは別として自殺しか解決方法がないなんて思うのは早とちり・・・ですよね。(柴咲コウ)

「口に出すと・・・なんか・・・かわいいですね」(柴咲コウ)・・・エロじじいかっ・・・でも良かったのだが・・・この遊びを始めると翠様には受けるのだが記事がスパム扱いされやすいので自主規制しました・・・。結局・・・書いているがタイトルにはしていないので見逃してほしいのである。

言葉の規制は知性あるものの行為とは言えないが世の中は知性が必ずしも勝利するとは限らないのだな。

たとえばギリシャ神話のエロス(愛の女神)はローマ神話ではキューピッド(愛の天使)に変換されるのである。物語は一般化されると幼児化する傾向があるのだな。

で、エロスが黄金の矢(発情)で射るのは太陽神アポロンである。アポロンはたちまち河神の娘ダフネに一目惚れして恋焦がれる。そこでエロスは鉛の矢(潔癖)でダフネを射るのである。ダフネはたちまちアポロンに対する嫌悪で胸がいっぱいになる。「汚らわしいっ」なのである。

アポロンは追いかけ・・・ダフネは逃げる・・・やがて追いつかれたダフネはアポロンに身を汚されるのを拒み月桂樹に変身してしまうのである。アポロン・・・呆然である。エロスの悪戯大成功!なのであった。

なんで、エロスがそんなことをするかといえば・・・愛の女神は基本的に底意地が悪いからなのである。

まあ、ストーリー的にはアポロンがエロスを嘲笑したための意趣返しという側面もあるのです。なにしろ・・・アポロンは弓矢の神であり・・・弓の名手でもあったのです。愛の女神の小弓を馬鹿にするという大人気ない行動が悲劇を招いたということです。

もちろん、真矢みき的には「恋」の部分が大事なわけですが・・・。このように愛の女神のことを語ろうとしてもエロエロ三昧になるのが言葉の困難さなのであるな。

さて、本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「オトコ」↘*8.0%(やはりエロ抜きではダメなのか)、「歌姫」↗*8.4%(相武大サービスであがった・・・平均視聴率最下位脱出なるか・・・「スワン」とはほぼ1%差)、「モップガール」↗*9.8%(やはり前回のバッドエンドがやや尾を引いているな)、「ドリ☆アゲ」↘*8.4%(☆を入れればいいってもんじゃないらしいな)、「SP」↗17.6%(あげたーっあげるのかーったくさんの人がつづくかよーっと叫んだのだな)、「風林火山」↗17,6%(SPと同じ視聴率だーっ)、「ハタチ」↘*7.3%(大河ドラマより10%ダウン・・・ちなみに「NHKスペシャル・ヤクザマネー」11.5%)、ついでに「トリック・劇」17.6%(またSPと同じだよーっ)、「ジャッジ(終)」↘*7.1%、さおりんVSポーランド20.9%、「ボーン・ス」12.4%・・・「ふくまる」↗12.2%、「ガリレオ」↘22.9%以上。

どうでもいいけど渡辺いっけいファンはこの世の春だな。「ふくまる」で番頭→「ガリレオ」で助手。

で、『ガリレオ・第5話』(フジテレビ・071112PM9~)原作・東野圭吾、脚本・古家和尚、演出・成田岳を見た。脚本家はヤングシナリオ大賞出身の「ウソゲ」の人である。またまた、くすぐりの恋愛モードを押し出してきたのだな・・・。あくまで・・・くすぐりなのである。内海(柴咲)は湯川(福山雅治)の寝顔を見てうっとりしたり、アーチェリー姿にドキドキしたり、学内で噂のカップルであることにポワーンとなったりするが・・・すべてはちょっとしたくすぐりなのである。

まあ・・・テンメイ様的には殺害現場で「ちょっと寝てみたまえ・・・」以下ダイジェストということになるのかもしれません。キッドはそういう変態プレーはあるかも・・・と考えます。

さて、今回も殺人の容疑者として被害者の妻(水野美紀)と娘(大後寿々花)という豪華なゲストが登場する。夫がユースケなら・・・交渉人2が出来なくなるのに。

そして、またもや「格差社会ネタ」なのである。

結末は前回に対して恐ろしく甘口であるが・・・どう考えても不起訴処分にはならないだろう。そんなことでは保険金詐欺未遂は犯罪ではないことになってしまうではないか・・・。遺言で「あいつを殺せ」と言われたから殺人した人間を無罪にできるというのか・・・。そういう感性がまさにモラルハザードというものだな・・・。ま、これが若さゆえの過ちというものか。

基本的に死体遺棄なのである。

さて・・・物語はそういううかつな甘さで展開していく。

キッドは基本的に自殺を否定しないが・・・自殺で保険金詐欺をしようとすることは否定する。それは犯罪だからである。自殺を他殺に偽装した保険金詐欺の事後従犯として自殺者の妻は立派な犯罪者なのだな。やはり・・・ここは犯罪者の母と自殺者の父を持つ娘としてますます暗くなっていく秋穂(大後)で良かったと思うよ。

そうなると・・・アーチェリーの仕掛けも虚しくなっていく・・・首つってロープ回収するだけの方が簡単だからである。

では・・・なぜ・・・アーチェリーの仕掛けで・・・秋穂の父は死のうとしたのか。

それは・・・やはり・・・夢見がちな男だったから・・・ということになるのだな。「彼」はまず「妻」を幸せにできると思って結婚した・・・それが早合点、「儲かる」と思ってペンションを経営した・・・それが早計・・・そして「娘」に愛されると思ってうざがられた・・・この点は同情する余地があるな・・・そして・・・偽装殺人が成功すると思って自殺した・・・ここが早とちりである。

まあ・・・死ぬべくして死んだというか・・・落ち着きがないというか・・・神経症というか・・・哀れなのだなあ。もちろん・・・思い込みが激しい人間の典型であり・・・こういう人間は思いあがった嫌な人間である場合が多い。そういう男を愛した妻・貴子(水野)もまた似た・・・タイプであることは間違いない。男が命をかけて頼んだこと・・・「証拠を始末しろ」も「形見を大切にするのはロマンチック」という自分の気持ちで無視なのである。キッドは爆笑しましたけどね。

さて・・・ポイントである。なぜ・・・火の玉は二度飛んだのか・・・。つまり、首をしめた玄をはずすところまで・・・男が計画したか・・・ということである。

男は妻のことを知っていたのだな・・・「自分がいなければ何もできない女」だということを。おそらく・・・なにしろ・・・水野美紀なのである。もう・・・惚れて惚れて惚れてしまっているのである・・・。実生活ではまったく頼りにならないと思っていたのである。自分がすべて仕切る必要があると感じていたのである。そして仕切ってことこどく失敗していたのだな。

だめだー・・・。かわいそうで書けません。こんな夫婦の娘・・・ストレスたまって喘息になるよ・・・。

ちなみにガリレオは「若い夫婦」の「子供」と告白しているが・・・それが秋穂の夫婦のようなダメ夫婦であるとは語っていないのでだまされないように・・・。本当に秋穂に立場の共感をするなら・・・祈るような気持ちで保険金詐欺が成立するようにトリックを暴かないというのが筋だからです。トリックを解明してしゃべっちゃう時点でガリレオは「貴族」なのですね。

とにかく・・・秋穂の父はなるべく・・・妻を刺激しないような死に方で死にたかったということです。それから・・・睡眠薬飲んで死ぬのは痛いのが苦手だったのです。

ま・・・オレはさ・・・お前たちのために死んで・・・縄もちゃんと切っておくぐらい優しい男なんだ・・・という恩着せがましさ・・・なんという勘違い男なのでしょうか・・・。

さて、ギリシャ神話には死者を蘇らせるほどの名医アスクレピオスが登場します。この父親がまたアポロンです。母親はコロニスという人間のお姫様ですが・・・アポロンは恋のメッセンジャーとしてカラスを使っていました。このカラスが「コロニスが浮気をしている」とアポロンに告げたので・・・カッとなったアポロンはコロニスを弓で射殺してしまいます・・・ところがそれはカラスのウソだったのです。自分の早とちりを悔やんだアポロンですが・・・残された子供はさっさと養子に出すのです。

まあ・・・養子に出された先が優秀だったので子供は名医になるのですが・・・つまり、人間の運命などはわからないということです。そして・・・早合点で早計で早とちりでも神様なら平気なのだということなのです・・・。あくまで神様ですからーっ。

父の残した工房でステンドグラスを造り、湯川と内海にプレゼントした秋穂。それは「お礼」なのですが・・・「恩着せがましいのを嫌う彼女」はまた「借りを作るのが嫌いなタイプ」でもあるらしい・・・。しかし・・・「子供が苦手といいながら・・・それはある特殊な性癖を隠すため」という湯川の本質を見抜き・・・軽くモーションかけているととれないこともありません。何しろ、命の恩人ですし・・・間接キスもすませてますし・・・。内海より有望?

あるいは・・・「できるならあんたたちみたいなものすごく優秀な学者とそれなりに優秀な女刑事の子供として生れたかったよ」という少女らしいないものねだりだったのかもしれません・・・。

キッドとしては秋穂が・・・アポロンとコロニスの子アスクレピオスが優秀すぎて大神ジュピター(ゼウス)の怒りに触れ雷に撃たれるような運命を・・・たどることにならぬように・・・祈るばかりです。

二つ目の火の玉がいらないと思う人はコチラへ→お気楽様のガリレオ

どうしても秋穂がニコにしか見えない人はコチラへ→ikasama4様のガリレオ

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

Hcinhawaii0276 H☆C情報。H☆CはBBISTROSSMAPに初登場しました。

まこガリレオごっこだと思っていたら・・・お仕事だったのデスーっ

エリ美味しいラーメンお願いしまースー

Hcinhawaii0277

アンナ今、休養中だぴょん・・・でもね、いやんコレははずせないの・・・」エリ「アンナちゃん・・・衣装が・・・旅行先から飛んで来たのね

まこ「ミキはもうお尻の人のお尻が気になって気になってーっ」アンナ「優勝はダーリンチームーっ」エリ「まだ始まってないのでスー

『ちりとてちん・7-1・第37回』うどんのきれはしで寝床ーってキム兄のキモさ全開である・・・お茶の間は耐えましたか・・・キッドは初めてちょっと引きました。この歌だけはいらなかったのではーっ。脚本家がフォークソング大好きなのは充分知っていますけどーっ。お昼の再放送は音消して見ましたけどね・・・草々の気分がよく分かりましたよ。喜代美がなんか言っても耳にはいらんて・・・→6-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年11月12日 (月)

桶狭間に行ってはなりませぬ・・・。(内野聖陽)

謀略とは裏をかくこと・・・。裏の裏は表。裏の裏の裏は裏。表裏は一体でござる。

山本勘助の陰謀が暗いのはやはり・・・情念の強さでございますな・・・。

「愛しているなら我が策を用いてくだされ・・・」と愛のないものに策を献ずる・・・。

その策を用いなければ死地に赴くのみ。

しかし・・・罠にかけたことを寿桂尼に臭わせるあたりが・・・悪の薫りでございます。

それはやりすぎ・・・と思うお方は・・・ある意味・・・幸せと申すもの。

NHKスペシャルではヤクザマネー一兆円の株式投資の闇を広報。貨幣には黒も白もないというのもまた現実。情報が力となり、力が情報となる時代に・・・悪意もまたシステムであることを学べということですかな。

トリックの続編があるのかどうか・・・それが来週のお楽しみというくらいのことはスリットお見通しだっ。・・・ということなのですね。

で、『風林火山・第45回』(NHK総合071111PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・清水一彦を見た。義信を骨抜きにする美貌の綾姫(平田薫)をもっとはっきりゆっくりじっくり見せてもらいたいですなあ。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回の主役、寿桂尼(藤村志保)の新作イラストと義元の進撃ルート図解解説付でございます。

Okehazama_1560 で、今回はもちろん・・・桶狭間の合戦についてあれこれ妄想するのです。こればかりはどうしてもするのです。信長様がシルエットでひとさし舞うだけだったとか・・・義元が落馬しなかったとか・・・織田軍の奇襲がまるでテロリストの狙撃のようだったとか・・・そういう本編のスルーぶりはスルーします。なにしろ・・・川中島をしっかり見せてくれれば問題ないわけですから・・・しかし・・・夏すぎてからの合戦シーンのスルーっぷりはちょっとひどいけどね・・・。「功名が辻」かっ。と言いたくなるほどです。

さて、尾張の国というのは現在で言えば名古屋です。・・・愛知県と言ってもいいですが・・・やはりここは名古屋で話を進めます。江戸や東京、大阪や、京都と並ぶ大都市ですが・・・首都になったことがない。不思議な地理的特性を持った土地です。基本的に豊かなのですがね。ある意味資源に恵まれていると言えるのです。そして・・・京都から見ると田舎ですが・・・関東から見ると都会という微妙なポジションにあります。そして古くから朝廷との関係が深い土地柄です。何よりも熱田神宮には草薙の剣が祭られているのですから。そして今も熱田神宮にこの三種の神器のひとつがあるかどうかは秘密事項というほどですから。

そういう秘事があるからには秘事を守護するシステムが必要となります。それが藤原南家季範(源頼朝の祖父)の支配によりさらに発展したことは妄想に難くないのです。この血脈は足利家にも流れています。

それが熱田忍軍であり・・・織田信長はこの時点でその首領(上忍)なのです。もちろん・・・戦国大名のほとんどは各地の忍者の首領ですが・・・その由緒正しさは武の象徴である剣の守護者として段違いなのですね。位を継いでもそれを生かすも殺すも結局は個人の力量ということになりますが・・・信長がそのシステムを極めていくことは歴史に残る通りでございます。

さて・・・三河、遠江、駿河の三国を支配下におさめ石高100万石の今川義元と尾張半国20万国に満たない織田信長・・・動員兵力では五分の一ということになります。しかし、土地の豊かさによって信長にはかなりの経済力がありました。そのために、合戦の前年、信長は上洛し、禁裏と将軍家に経済的援助を行っています。そして・・・密命を下されるわけです。もちろん・・・それは今川討伐です。そして、天皇家、足利家の忍びをレンタルしてもらいます。鞍馬や高野山、伊賀や甲賀からかなりの忍びの頭領が織田家と短期契約を結ぶわけです。もちろん、その中には根来忍者もいれば百地三太夫の配下もいます。

だから・・・東海道は忍者の博覧会のような状況になっていました。もちろん・・・今川にも駿河忍者がいるわけですが・・・太原雪斎死後・・・今川家が謀略負けしていることから義元が忍者に重きを置かなかったことが窺われます。現にせっかく鳴海城主の山口氏を取り込んでおきながらこれを謀殺してしまったり・・・信長様の手に乗せられている傾向が明確です。

さて、熱田忍軍の下忍の一人、日吉丸(後の秀吉)はすでに頭角を現しています。彼は蜂須賀党との交流で有名ですが・・・木曽川周辺の野武士は本来天皇系の忍者の末裔ですからコネクションはあって当然なのです。蜂須賀党の他に梁田一族、美濃森一族、生駒一族という別系統の忍者もすでに織田忍軍として組織化されています。

それは尾張半国統一の過程が謀略と暗殺の歴史であったことと無関係ではありません。信長が主君系の親族、同胞親族さえ打倒できたのは・・・この忍者集団の存在を抜きにしては語れないのです。

熱田忍者の中忍には佐久間、前田、佐々の三氏があり、桶狭間の合戦では重要な役割を担っています。特に、佐久間、佐々は囮部隊として全滅するための激闘を繰り広げるわけです。犬千代と呼ばれた前田利家が出奔という形で野にくだっているのも偶然ではないのです。

近畿の各忍者たちは主に下忍ですが、小頭単位で熱田忍軍の支配下に入り、東海道に網を張っていたのです。

その司令官としては梁田政綱が有名ですが・・・おそらく三河領内の指揮を梁田と日吉丸が、尾張領内を蜂須賀党が担当していたと妄想できます。そして、信長様周辺には森、前田、池田(信長の乳兄弟)の手練れが常に展開していたと考えられます。

まさに、義元は5月15日に吉田城に着陣して後、5月19日に落命するまでの五日間、常に膨大な数の忍者の監視下にあったのです。もちろん、近畿の覇者である三好長慶が全面的にバックアップしている故に可能な態勢なのでございます。義元は16日に岡崎城、17日に知鯉鮒城、18日に沓掛城とゆっくりと行軍してきます。

沓掛城はもはや前線と言えます。今川の総兵力は2万5000人と言われますが少なくともこの夜の沓掛城には一万強の兵力が集結していたと考えられます。

最前線と言えるのは鳴海城で主将は岡部元信。これに織田方は善照寺砦などの付け城を対応させています。主将は佐々成吉。次に大高城があり、主将は朝比奈泰朝。織田方は鷲津・丸根砦で対応。主将は佐久間盛重です。

18日夜、三河勢の中で最強と言える松平元康率いる松平党が先発隊として大高城に物資を輸送。その後、鳴海城、大高城の増援部隊は順次進発します。

19日の未明、織田方の最前線である各砦を総攻撃するためです。

各砦は正午を待たずに陥落しているので相当な兵力が投入されているのは確実です。

ここで、佐久間忍軍、佐々忍軍という熱田忍軍の主力は全滅するまで戦います。ここが、忍軍ならではの戦法と言えるのです。城を枕に討ち死にというのは必勝の信念がなければなかなか実現しないのです。

攻撃開始とほぼ同時に後詰として義元の旗本部隊が大高城へと出発します。義元は駿河水軍はもとより熊野水軍も味方につけ、長島方面にも上陸作戦を敢行しています。いわば清洲を東西から挟み撃ちにする態勢。まさに鉄壁の布陣ですが・・・早い話が戦力の分散です。

信長様は19日未明に清洲城を出陣。熱田神宮で戦力の集中を待ちます。その数およそ、四千。そして、善照寺支援のルートをたどりながら、情報を待ちます。善照寺後方で、義元の沓掛出陣、目的地大高を知った信長軍主力は善照寺から田楽狭間に向かういくつかの間道に兵力を分散して全速力で移動を開始します。

いくつかの部隊は敵と遭遇しますがおよそ2000の兵が田楽狭間に集結します。中核を為すのは一騎当千の忍者部隊で、射撃に優れた根来忍者や、虎の子の騎馬武者がこれに加わっているのです。

田楽狭間には織田軍の各砦の陥落の報に喜び、前祝を兼ねた昼食を終えた義元の旗本隊が散開していました。

虐殺が展開し・・・今川義元は服部小平太(忍者)と毛利新助(忍者)というたろたろりんりんりーんなコンビに首を獲られたのです。

義元の首は首桶に入れられ、信長様は勝鬨もそこそこに田楽狭間を撤退します。それ以来、この地は桶狭間と呼ばれることになるのです。

忍者たちの最後の仕事は「今川義元討ち死に」を各地に伝播すること。主将の死は「褒賞の喪失」を意味します。駿河・遠江・三河の連合軍はたちまち瓦解し・・・即座に退却を開始。最前線の岡部元信は退路を失って篭城。そして松平元信は空き城となった岡崎城に入城します。そして・・・おそらく・・・計画通りに独立宣言を行います。なぜなら彼もまた三河忍者の頭領なのですから。

やがて・・・今川家は西は松平家、北は武田家、東は北条家の餌食となって消滅することになるのでした。義元の母、女戦国大名と呼ばれた寿桂尼はこれから八年・・・今川家の没落を眺めて暮らすことになります。その胸中は妄想の対象外ですが・・・彼女もくのいちのはしくれ・・・きっと忍の一字で過ごしたのでしょう。

関連するキッドのブログ『第44回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年11月11日 (日)

コーラサワーどんだけ炭酸なんだっ!VS抜いたのに発砲しないプレイよ。(真木よう子)VS私には何もない。(弁護士・加藤あい)

ま、「拘束されちゃった・・・」(真木よう子)「薬出されちゃった・・・」(志田未来)「なんじゃこりゃああああ」(コーラサワー)でも良かったのだが・・・もう、土曜日は無理だな・・・。

とにかく・・・主人公が昼間っからほっつき歩いて自社の経営努力を怠りまくる脚本がドリームな「ドリ☆アゲ」は本当にもうどうでもいい感じなのだが・・・加藤あいと志田未来が気になってつい見ちゃう。なんだ・・・志田未来・・・どっか病気なのか・・・。「天国から来たチャンピオン」「ちょっと待って、神様」(「秋日子かく語りき」)「椿山課長の七日間」とこの手のよみがえりゾンビのコレクションとしては下衆な仕上がりになっていてそれほどそそられないしな・・・。なんだろう・・・日本テレビで・・・巨人ネタ・・・というところで心が暖まらない時代なのだな。きっと。加藤あい主演で・・・女子バレーボールかなんかにしとけばよかったんじゃないか。

で、『機動戦士ガンダム00・#006・セブンソード』(TBSテレビ・071110PM6~)脚本・黒田洋介、演出・北村真咲を見た。AEUの主要国におフランスがあって・・・そのエースパイロットがパトリック・コーラサワーなのが・・・なんとなくシェーッなのであるが・・・まあ、おフランスがお笑いなのは・・・なんとなくインチキくさい国家というイメージがあるからなのだろうな。ま、キッドはそのイメージを否定も肯定もしませんザンス。

今回はソマリア・・・じゃなくてマラリヤ・・・でもなくてモラリアという庸兵国家がターゲット。ソマリアはラクダ(飼育数1位)と内戦(崩壊国家ランキング7位)の国だが、モラリアはPMCという軍事会社が主幹産業という大胆な設定である。つまり、国民が全員、職業軍人さんという国家である。これは国民皆兵とはまた微妙に違うのだな、きっと。軍事そのものが輸出産業というのはもう笑っていいのか、泣くべきなのかわかりません。まあ、モラリヤとは倫理の意味なので、武こそ人の道ということなのでしょうね。

で、AEUとモラリヤが組んで軍事演習というデモンストレーションを実行します。SB来るなら来いやあ・・・という態度です。つまり、軍事力資本力ともにありの米国主導のユニオン、とりあえず軍事力はアリマスの人革連に対して資本力はあるけれど、ちょっと宇宙開発競争(戦争)に乗り遅れているAEUという構図なのです。

軍事力に特化したモラリヤとの提携は“Win, Win”なのですね。

「そげな、メンツばつぶすようなマネされて黙っとけんね」・・・どこのお国訛りだよ・・・24世紀ですから・・・。SB出動です。日本人=子供の象徴である沙慈は憤慨。「なんでだよお・・・この間はボクの命助けてくれたのに・・・今度はなんで戦争なんかするんだよお・・・そんなことしちゃいけないんだよお」なのであった。

SB~VS~AEU+モラリア(PMC)の機動戦士比は4:130で30倍強の戦力差。

しかし・・・圧倒的に大虐殺敢行のガンダム戦士たち。コーラーサワー出オチです。

けれど・・・エクシアの前に立ちふさがる刹那に所縁のあるらしいアリー様の試作可変(?)モビルスーツ。急に戸惑いパワーダウンの刹那。キャラ設定、流動的だな・・・。なんのためのセブンソードだったのだ・・・。

ポイントについてさらに知りたい方はコチラへ→ぷっち☆翠様のガンダム00の変な話

で、『SP(エスピー)・第2回(ep2-1・・・3まであるらしい)』(フジテレビ・071110PM1125~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。今週もつづくだったのだが・・・来週もつづくなのである。まあ・・・そういうスタイルなのだな・・・。もう・・・待ち遠しくて困るんですけど・・・。レビューしなかったら三週まとめて見るのに・・・。

今回、BGMが魅力的なドラマ多いのだが・・・今、キッド的には1位「モガ」2位「ガリ」3位「SP」です。しかし、略すことを許さないこのタイトル・・・なんだか・・・口惜しい。

第一話が・・・実行犯が単独だった事件(犯人は二人いるが)、今回は実行犯がチームです。まあ、流れとしては自然です。で、例によって背景というか、黒幕は秘密。しかし、情報を流してくる何者かがいるというのは前回と同じです。

今回のターゲットは元・総理大臣・加藤(露木茂)・・・益田キートンではない。確認したい人はコチラへ→お気楽様のSP

で、SPは加藤の検査入院(開腹あり)の警護として左手で敬礼する二人、井上(岡田准一)と笹本(真木)を派遣します。まあ・・・気休めの警護体制と言える布陣。もちろん、ESP井上の能力値は計算外としてですが・・・。

ちなみに井上の特殊能力は器質的なもの。幼児において脳内に特殊な回路が発達したという説明を女医(峯村リエ)がしてくれます。金・土でジェシー&キャシーのそろい踏みです。

NGFは神経成長因子なので、脳内活性とはやや無関係ですが・・・女医の言うことなので鵜呑みにしておきます。要するに、火事場のクソ感覚ということです。もちろん、異常興奮による超感覚なので人体に負担がかかるわけです。ま、脳内で覚醒剤が自然に合成される体質と考えればいいでしょう。働きマンにもその傾向があるわけです。

とにかくNGFの大量分泌により、感覚の集中力を増強する脳内物質が異常に分泌される神経回路が構築された・・・という設定のようです。いえ・・・けしてセリフが変だとか申し上げているわけではありません。患者もお茶の間も聞き逃したと思いますしね。

とにかく・・・心霊現象ではない・・・らしいです。

さあ。今回の本題・・・テロリストチームです。

チームなので・・・どこかに拠点が必要となり・・・マンションの一室にたむろしています。周囲に主婦らしい人が出入りしているのですが・・・ここはウイークリーマンションの設定が自然なので不自然です。周囲には小学生とか、メイドとかを監禁しそうな王子様とか、アラブのテロリスト、AVの撮影班、受験生・・・などがいた方がリアルだったと考えます。

さて、リーダーらしい男は金田(北村有起哉)です。有名俳優の息子なので趣味のテロリストなのかもしれません。しかし、段田安則のそっくりさんとしてはまあまあ、受けそうです。しかし、後に笹本を一撃で倒すほどの格闘術の技量を披露しますので外見で人を判断してはいけません。指鉄砲で鳩を狙ったりするガキっぽい性格も擬態かもしれないのです。

で、おそらく、サブリーダーの赤城(西冬彦)は古参のオヤジです。役者としてあまり目が出ないのでテロリストになった感じ。

吉野(趙珉和)と沼田(パク・ソヒ)の半島系やくざの顔を持つ二人。沼田は一人で斥候に出たり、後に井上に「歩き方が軍人」と推定されるのでやはり半島で軍役を務めたのかもしれません。しかし、日本語は達者です。吉野はハッカー系でチョコレート中毒。このチームの大塚寧々です。青シャツがおしゃれポイントなのか。参謀ポジションのようですが・・・イライラしたりして若さも見せます。

いかにもスキンヘッドなライフのあきらではなかったナイフ使いの垣原(山根和馬)。拳銃調達してきた小林(佐久間哲)とは下っ端コンビの模様。

以上六人・・・優秀なのかどうか・・・微妙なテロリストチーム。出動前には大人数でゴミ出しですが・・・そんな目立った行動をとってはいけません。プロなのかアマなのかわからない人たちです。・・・ま、テロリストに検定はないのかもしれませんが。

ちなみにリーダー金田はサングラス着用ですが、残りは全員顔出し。最後は自爆するつもりなの・・・?

目標となる国分寺市医療法人大和病院の建設計画設計図を持って二台の車に分乗して出発。極秘事項の入院スケジュールは把握していますが、患者の居場所はナース長(深浦加奈子)に聞かないと分からないようです。とにかく・・・リーダー無駄口たたきまくりです。特にナース長「手術中です・・・」リーダー「しゅずつちゅうか」は爆笑でした。

A車(リーダーと吉野)、B車(赤城、沼田、垣原、小林)が別ルートで接近するのも意味不明。リスクを分散しているようで不確実性を増すばかり。実際、A車、軽いアクシデントに巻き込まれていたし。こりゃ・・・素人チームだな。

とりあえず、B車は先着し、病院周囲を巡回、斥候として、沼田が病院1Fへ。ここで庭の植え込み作業をしていた職人さんたちは昼食に行き、タクシーが停車しているので土の上を沼田が自然に歩くことになるのですが・・・もちろん不自然です。

待合室で患者を装い待機する沼田。そこをSP井上通過しますがESP不発でした・・・しかし、胸騒ぎを感じる要因にはなったようです。手術開始・・・。ここで・・・何故か、交替で昼食をとる予定のSP・・・。えーっ。二人任務で・・・単独行動をあらかじめ予定にいれた警備計画って・・・ずさん以前の問題だろう。ありえねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ。

そういうお茶の間の絶叫を他所に井上・・・現場を離れます。

さて・・・携帯メールで集合をかけるリーダー。予定通りならメールいらないだろう。全員、通用口のようなところから入り・・・一同に会します。病院の警備員はゼロなのか。そんな病院で元・総理が検査入院するのか・・・。

ま・・・よほどの変人・名医なのだな・・・。

とりあえず・・・沼田は一階で待機。脱出ルート確保なのか。二基あるエレベーターの一方に乗り込んだ残り五人。二階でスキンヘッド垣原が。三階で小林が下りて、点検中の札をとなりのエレベーターに貼ったりします。四階は素通り。これ・・・意味なかったら爆笑ポイントだな。

五階で下りた三人はエレベーターにストッパーかませてナースセンターへ直行。本当に独自の警備体制ゼロの病院らしい・・・。「手術室」「しゅずつしちゅ」のやりとりあってどうやらナースセンターのナースたちは拳銃持ったチョコレート吉野が担当する模様。

「よち、えちゅぴーをちぇいあちゅちゅるぞ」とリーダーと赤城が手術室へ。どうやら手術室も五階にあるようです。この病院、狭いんだか、広いんだか分からない特殊構造だな。

とにかく、待機中の笹本が接近する二人を発見。赤城が突然ダッシュします。笹本は拳銃を抜きますが・・・何故か・・・発砲せず・・・日本だからかっ・・・しかし、オヤジな赤城の攻撃は撃退する笹本。しかし、二人に挟まれるポシションになり、背後からリーダーに拳銃を突きつけられます。無謀にも反撃する笹本・・・しかし、ものすごい達人モードのリーダー。素手で笹本を撃破。抵抗終了です。ああ、巨乳が無惨に踏まれています。踏まれたかったから撃たなかったのか笹本ーっ。

犯人の目的は何か・・・一切秘密。

その頃、井上は周辺を見分中・・・。つづくです。

テロリストの配役などを詳しく知りたい人はコチラへ。→シャブリ様のSPコネタもあるよ

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・6-6・第36回』「せをはやみー」をみんなが口ずさむ今日この頃・・・トリさんも口走り・・・ついにツンデレがバレるシーソー。「兄さん」「草々」「シーソー」とうほっなムードで感涙抱擁の草若一門(実子を除く)・・・しかし・・・喜代美は抱きしめてもらえなかったのーっ。せっかく、持ち上げてもらっても草々は眠っているのーっ。ついに師匠もきたーっ。つづくだーっ。→6-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年11月10日 (土)

魚肉ソーセージ丸かじり。(相武紗季)VSもげっ。(北川景子)VS私はヒミツの女。(加賀美早紀)

月曜日に蒼井そらがそして金曜日は及川奈央がゲスト女優として登場。特筆しておく。

「歌姫」の主人公は記憶を失った長瀬智也だが、「ULTRASEVEN X」の主人公は記憶を失ったウルトラセブンである。特筆しておく。

「モップガール」の主題歌はERIKAだが、音楽は吉川慶である。吉川慶はエラ嫁→プロポーズ大作戦→探偵学園Q→ここと2007年各シーズンの音楽を担当してきた。特筆しておく。

なんとなく特筆という言葉を使いたかったのだな。・・・もげっ。

で、『歌姫・第五回』(TBSテレビ071109PM9~)脚本・サタケミキオ、演出・坪井敏雄を見た。今回は鈴(相武紗季)が大活躍だった。魚肉ソーセージを食いちぎり、太郎(長瀬)が陶器の破片で指を切ったので指をしゃぶって殺菌消毒。そして二十歳になったのでおまんが主役の誕生パーティーなのであった。そして、太郎と鈴でたろたろりんりんりーんっなのであった。・・・以上・・・おいおい・・・だってそれがすべてなんだもーん・・・。

もうちょっと知りたい人はコチラへ→まこ☆ミキお嬢様の歌姫・何するがじゃ!

で、『モップガール・第5回』(テレビ朝日・071109PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・片山修を見た。絶好調である。前回はかなり変化球で・・・いい人の命を救えない・・・というバッドエンド・・・。主人公・長谷川桃子(北川)は気がふさぐのである。

それを吹き払うためにバッティング・センターへ・・・。もう、いきなり、ウザ桃の可愛さ爆発である。「全然打てない」・・・そこで・・・憧れの「女性にナイフで刺された」プロレスラー棚橋と遭遇。見惚れて・・・投球(推定球速80km/h)に気がつかず、棚橋が「危ないっ」と叫ぶがしゃがみこんでよけようとしたので顔面に直撃・・・気絶である。実はこれは伏線である。

おでこを赤くして目覚めると自宅(矢場荘)のベッド。同居中の日奈(浅見れいな)に「仕事をやめたい・・・」とこぼす。すべては・・・先週を引きずっているのだった。

職場には葬儀コーディネーターの二枚目・篠田(北村栄基)が来ている。同僚の環(渡辺夏菜)も先輩の片岡(池津祥子)も二枚目には好意を寄せている。東社長(佐藤二郎)は面倒見が良くて・・・二枚目の世話を焼いているのだった。

「最初は出来なくて当然」が口癖の優しい社長なのだ。

用具の手入れをしている桃子はうっかり鉄パイプを倒して「危ないっ」と叫ぶ。しかし、しゃがみこんだ朗(高岡蒼甫)の頭を直撃。ここで大友(谷原章介)が「そういう時は危ないじゃなくて、よけろって言うのだ」とアドバイス・・・ま、実際は同じですけどね。普通の人は叫ばれたら固まる・・・と思います。しかし、これがまた伏線なのだった。伏線でもそこそこ笑いをとる。・・・脚本ができるようになっているのである。好みにもよるが真柴あずきより荒井修子の方が練れているとキッドが思うポイントである。とにかく・・・まんべんなく笑いのポイントが散りばめられている。

そこへ、今回のメインゲスト・一匹狼の葬儀屋・大津(橋本さとし)が登場。レゲエだかヒップホップだか微妙なスタイル・・・ラッパーだった。桃「オヤジギャグ」ですね。「ラップだ」・・・桃「オヤジラップですか」・・・うーん・・・素晴らしい。

ちなみに東社長と大津は幼馴染。東社長はリーゼントのロックンローラー、大津は竹の子族である。竹の子→ラッパーという変遷がわかりやすいのだった。

今回、片岡がジュリアナ東京女であることも判明。朝牛で赤いボディコンで夜霧のハウスマヌカンなのであった。つまり・・・若者の流行年代尽くしなのである。ちなみに結婚歴三回(触れてはいけない)の片岡は「新婚さんいらっしゃい」に出場した経験があるらしくイエスノー枕を所有しているのだった。

やがて・・・事件発生。大津が死亡し・・・凶器と目される鉄パイプには東の指紋。しかも二人がいるところをお好み焼き屋のオヤジが目撃していた・・・。

東を取り調べのために連行しにくる横内警部補(マギー)と濃紺(棒)の女王様・里美(花形綾沙)・・・急浮上だな。

そして・・・大津の遺品である・・・何故か東とおそろいのアクセサリーに触れた桃はタイムリープ。・・・今回の「もげっ」は朝のベッド。歴史の改変スタートである。

やがて・・・明らかになる大津と東と早世した二人の初恋の人・楓(三田由奈)の物語。楓は「けんかをやめて」の河合奈保子(80年代アイドル)モードである。アクセサリーの石は隕石をみっつに割ったもの・・・三人の友情の証なのだった。しかし、楓は夭折。そして・・・大津は楓の意志で散骨を主張、東は楓の両親のために普通の葬儀を主張し・・・ケンカになって現在に至ったのである・・・いい話だ。

なんとか・・・事件を未然に防ごうとする桃。しかし・・・大津は耳を貸さない。そこへ大友がやってくる。大友「パー子がっ」桃「私は林家ペーパーの奥さんじゃありませんーっ」大友「クルクルパーのパー子だよっ」・・・素晴らしい。

例によって大友を巻き込む桃。桃が東に・・・大友が大津に張り付く作戦に出るが・・・大友はモニカ(伊)ではなくてリンリン(中)とのデートに走るのだった。

ついに衝突する東と大津。そして頭上からは鉄パイプが・・・「危ないっ」と叫ぶ桃。しかし、パイプは二人の間に落下・・・二人にケガはなかった・・・。

一度は事故だったと思った桃だが・・・ここで伏線に思い当たる・・・「危ない」と言っただけではパイプはさけられない・・・真犯人が他にいる・・・なのだった。くりかえしの歴史でも高岡蒼甫を鉄パイプで直撃・・・念入りな前フリだったのだった。

ここで・・・リンリンから裏事情を聞き込んだ大友が合流。「やくざの組織が闇の死体を葬儀に紛れ込ませて火葬」という裏ビジネスを明らかにする。真犯人はやっぱりの二枚目・篠田だった。オーソドックスでいいと思う。濃紺(棒)の女王様のフェニックス作戦は・・・スローまでやりきったのは演出の勝利だな。もうスレスレだったけどな。面白いのだが・・・悪乗りがやや心配になってきた。「きらきら研修医」に退行してはダメーっ。

葬儀社のメンバーの過去をいろいろと知った桃・・・なんだか・・・やっと一員になったような気分になる。そして・・・先週の出来事から解放されたようだ。しかし、調子に乗ってテレビのインタビューに答えたため・・・父親(本田博太郎)に葬儀社に勤めていることが発覚してしまうのだった。

とにかく・・・うざ桃、かわいいよ。うざ桃なのだった。

で、『ULTRASEVEN X・第六回』脚本・小林雄次、監督・梶研吾を見た。記憶を失う前のジン(ウルトラセブン)を知るアリサ(及川奈央)・・・。ジンには「星を見るのが好きな恋人」がいたらしい・・・。そしてエレア(加賀美早紀)にはジンに隠している秘密があるらしい。Xのサブストーリーが緩やかに展開した今回・・・。メインストーリーは平凡な日常に鬱屈した不適応者のタカオ(唐橋充)が昇天するだけというやや稀薄な展開。

もちろん・・・超絶的に進化した宇宙生命体に寄生され、憧れの宇宙旅行の切符を手に入れた幸運な男の話でもいいが・・・日常に退屈してしまう男が・・・基本的には無限に続く宇宙空間の単調な移動に退屈を感じないとはとても思えないので・・・ウルトラセブンがエールを贈る意味が解らないのだのな・・・まあ、キッドが宇宙にロマンを感じないつまらない男だというだけかもしれませんが・・・。

とにかく・・・超宇宙生命体の実態の描きこみが足りないので・・・とても浅薄なストーリーに感じました。要するに神のような宇宙人に資源として調達された哀れな男の話であったようなのです。人がどこから来てどこへ行くのか・・・もちろん・・・闇から生まれ闇に帰るに決まっているじゃありませんか。

まあ・・・ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの名作中の名作「ビームしておくれ、ふるさとへ」(短編集『故郷から10000光年』収録)の亜流のひとつとしてメモしておくことにする。まあ・・・パクリとしてはあまりいただけないテイストですが・・・。

この後・・・宇宙に出たタカオが望郷の念にかられるところまで描くと名作になると思いますけどね。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

『ちりとてちん・6-5・第35回』喜代美の唯一の必殺技「徒然草」攻撃炸裂。一日中机にかじりつくなんて好きじゃなきゃできない・・・しかし・・・喜代美のすべてを知るお茶の間的にはほとんど説得力ないところがまたシビレるポイントです・・・。兄さん・・・あなたは騙されている。→6-4

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『トリック・劇場版』(テレビ朝日)

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2007年11月 9日 (金)

目を閉じたら口の中に肉団子が・・・もぐもぐ。(仲間由紀恵)VS・・・こうして私の幼少期の記憶は改変されたのです。(黒川智花)

「貧乏病院での手術が成功しました」とギタンギタンの大鶴義丹が報告。

「ゲロゲロ・・・」と逝っとく野口(岸部一徳)・・・・一徳は死んだ・・・・・・・・・。

一徳は死んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

一徳はまだ死んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「手伝っちゃいましたー」と謝る木原(池田鉄洋)・・・。

「ニヤリ!!」一徳は復活した。とりあえず「でかした」と言っとく。

この場面はとりあえず爆笑だったな。

一方、苦笑の連続の「無駄に美しい仲間刑事」・・・江東区だか台東区だか荒川区だか解らない下町を舞台にパク(リュ・シウォン)とコントを展開。彼が半島出身者であることが事件の重要な鍵でなかったら・・・のけぞるな・・・。彼のポジションが二枚目なのか・・・ちょっとブサイクな変な外人なのか・・・ポジションがつかめないのだなあ・・・。「どんと晴れ」では韓国の人気俳優という役柄だったわけだが・・・葉山ゆりあというまあまあの美少女と結婚するので・・・やはり二枚目なのか・・・?・・・キッドの二枚目の概念の更新が不足しているのか・・・最近の美意識が歪んでいるのか? どっち?

で、『医龍2・第五話』(フジテレビ・071108PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。今回は手術(印籠)の回である。この「水戸黄門」的医者ドラマのすごいところは印籠を取り出すと・・・ずーっとどこまでも印籠ということなのだな。

前回・・・印籠を出すところまでやって、今回は徹頭徹尾、印籠である。

「この印籠が目に入らぬか」「この印籠が目に入らぬか」「この印籠が目に入らぬか」「この印籠が目に入らぬか」「この印籠が目に入らぬか」・・・・「この印籠が・・・」で一時間なのだ。ある意味、凄い。

もう、ただでさえ・・・普通の医者には難しい手術なのだが・・・有閑倶楽部よりも不可能を可能にする男は「とにかくやるのだ。ドラマだから失敗はしない」という自信に満ち溢れている。「誰だって患者の命を預かるのはこわい」・・・などと本人(坂口憲二)は言うのだが、キッドは信じない。

で、後はメスをシュパー、糸をプシュー、ギターがジャラララーンである。

で、時々、誰かが・・・主に助手の外山(高橋一生)が「ぎょっ」となるのである。

で、タイムリミットがすでにギリギリだったのに・・・さらに予定外の手間がかかる。

この時、坂口は奥歯をかみしめるのだが、これは加速装置のスイッチがあるからで、ギアチェンジをしているのだ。誰かが「ぎょっ」とするたびに加速2倍→加速4倍とスピードアップしていくのである。何段ギアなのかは今のところ不明。

で、ギャラリーがたくさんいるのですかさず「ぎょっ」を解説してくれるのである。いや、韓国の野球のレベルはかなりあがっていますよ。いや、日本だって進歩しているけど、韓国はグングンあがっています。ちょっとしたミスは短期決戦には許されないのです・・・などと時には図解入りで解説してくれる。お茶の間に優しいところが水戸黄門らしい。

そして・・・手術に必要な血液を必死に捜す、助さん格さんの努力を嘲笑うかのように、時間の壁を越えて手術成功なのだ。本当は失敗するたびにタイムリープしているのかもしれない。その場合は、元の時間軸には死体の山が築かれている。

ま、黒川智花は元気になってよかった。チョコレートの食べ過ぎによるウエイトコントロールの失敗には注意してもらいたい。

さて、大塚寧々も内田有紀も・・・理由を明かさず・・・ちょっといい人モードになっているのだが・・・それは印籠世界の出来事だから無視できるのだな。

片岡の内面について知りたい方はコチラへ。→Eureka様の一美ちゃん日記

このドラマの主張は水戸黄門のいない江戸時代では庶民が泣きを見るように、現実の病院では死体の山が築かれている・・・ということなのですかーっ?

で、『ジョシデカ!-D-・・・違うがま、いいか・・・第四話』(TBSテレビ071108PM10~)脚本・秦建日子、演出・清弘誠を見た。

先週、単独捜査したあげく、現行犯逮捕の車上荒しの犯人の家へ捜査令状もなしに単独家宅捜査を凶行した無駄に美人な仲間刑事。外にはパクさんがいたはずだが、突然侵入した正体不明の男に殴られて気絶。連続殺人事件の証拠になるかもしれなかったパソコンを奪われ、車上荒しも刺殺死体となっている。

少なくとも、殺人の重要参考人レベルの状況だが・・・依願退職を勧められるだけ。しかも、本人が韓国人と一日デートしてスッキリしたら御咎めなしである・・・とか・・・まあ・・・突っ込んでたら虚しくなってきました。

「やめないの?」「やめません」「ハラホロヒレハレ~」がやりたかっただけなのだな。

そして、「ピーポくんと青島刑事」を仲間と泉ピンコでやりたかっただけなのだな。

さらに・・・殺人事件の被害者遺族が「バーカ、被害者の子供~」とか石を投げられたらかわいそうだよねってきっと言いたかったのだな。

そして、子供がチビッコ捜索隊(鈴木理子・・・「がきんちょ」で美山加恋と共演・・・かなり大きくなっている)を開始して・・・行方不明・・・そして犯人から殺害予告が警察とマスコミに届く・・・つづくである。引けばいいってもんじゃないが・・・仲間とピン子、二人声をそろえて「たまたま万歳っ」て叫ぶ・・・と書きたいだけの脚本家に何か期待してもダメだな・・・。そもそも第一話で好感触とレビューしたばかりにここまでズルズルと・・・。あっ・・・今週、射撃刑事じゃなかった・・・。ピーポくんの部品は子供に命中させたけどな。音声消して・・・逮捕しちゃうぞのサントラでもかけながら・・・仲間刑事を鑑賞するだけにしたくなるドラマだが、突然、ピン子刑事だとこわいしな。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

『ちりとてちん・6-4・第34回』口だけ師匠・・・悲しい称号だな・・・本番に弱いって・・・本当に役立たずだからな・・・泣く・・・それはさておき、家出する草々、おいかける喜代美・・・。もう、野良犬を野良犬がおいかける・・・みたいな・・・悲しくなる展開だが・・・そこがいいっ。ああ・・・「歌姫」とか「ジョシデカ」とかも・・・せめてこのくらい面白いといいのに・・・。でも、まあ・・・「ジョシデカ」とかを見て・・・心が荒涼となっても「ちりとてちん」までの我慢だと思えば・・・なんとか生きていけるってことだ。人生は。→6-3

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(テレビ朝日)

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2007年11月 8日 (木)

納豆食べて女々しくなろう・・・あるあるとは云いませんっ!(菅野美穂)

ま、イソフラボンの効果については言及しないが、暗示効果として納豆巻きで女らしさが増強されるのは見た目のH度的にあるあるなのである・・・って、エロじじいかっ。

視聴率的には↗12.6%で一息の「働きマン」なのだが・・・「女を捨てた」回の方が視聴率がいいことをいい加減気がつくべきなのだな。「仕事」も「女」も両立させるのは理想だが、それにはそれなりのアイディアが必要となる。かって「淋しい中年女」に媚まくった・・・つもりでこのワクがコケにコケまくっていた頃の残滓がかすかに立ち上る「働きマン」・・・。

一方、「相棒」は荻野目慶子をゲストに迎え、蟷螂の夫婦がおしどり夫婦で幸福な無理心中をする話で↗16.0%である。男性的な妻に女性的な夫。妻が死病に冒されたとき、夫はありったけの愛をこめて最後のプレゼントをするのだが、そういう「幸せ」を右京さんは「認めない・・・」といいつつ、ちょっとうらやましそうなところがミソなのである。ま、「ご主人はあなたのために自殺したのですね」と言われた時の荻野目慶子の演技は色眼鏡で見るしかないのだが絶妙だったのです。

で、『働きマン・第五回』(日本テレビ・071107PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・南雲聖一を見た。納豆が苦手の人にはいやがらせと感じるほどの松方(菅野)の納豆巻き消費なのであるが、納豆巻きは植物性の完全栄養食材の大豆、エネルギー備蓄率の高い米、ミネラル成分を含む海草、そしてあやしい納豆菌という見事なコラボレーションを持つファーストフードである。働きマンにはかかせない。巻いて巻いて~。みんなで納豆臭ければ臭くないのである。キスはしないでね。糸を引くからっ。納豆嫌いなんて・・・バカかっ。・・・江戸っ子である。納豆苦手の人はコチラ→お気楽様の働きマン

さて、納豆巻きブラボーはいいとして、今回は情報産業で働くもののモチベーションの問題である。

基本的にマスメディアで働くものにはエリート意識が芽生えやすい。もちろん、どんな組織にもピンからキリまであり、経済格差で言えばサラリーマンだったり、下請け業者だっりする現場の人たちはどちらかといえば底辺に近いのだが・・・情報に接しているという点で優越的な気分になるのである。「みんなの知らないことを知っている」あるいは「みんなが知ることになることを先に知っている」・・・そういう自分が誇らしくなるのだな。もちろん、それは錯覚に過ぎず、情報を一番先に知るのは「伝えるもの」ではなくて「当事者」である。

しかし、まあ、人間の幸福というものはすべて錯覚なのだから・・・それはそれでいいと思う。ウルトラマン不足の方はコチラ→ikasama4様の働きマン

だが、人間は欲張りなので、それだけでは満足できなくなったりする。たとえば、「セックスをするところをドキュメンタリータッチ」で撮られる女優よりも「キスするところを極めてロマンティックなタッチ」で撮らせる女優の方がステータスが高いのでは・・・と思ったりするということなのだな。でも、どちらが世の中の人々を満足させているかは別として・・・希少価値というものがこの世を支配するのである。

そういう意味では「小沢が言ったのか福田が言ったのか」も「ラーメンの美味しいお店」も「オヤジのおしゃれな小物」も「現役アイドルがヘアヌード」も「スターの不倫カップル発覚」も所詮はただの情報とは云えなくなってくるらしい・・・もちろん、キッドはそう思わない。

「求められる」から「抱かれるの」というビッチなマスメディアもあれば、「好きなときに好きな場所に好きなことをするの」という変態なマスメディアもあって、それは性分のようなものなのである。「格差社会」を追及する新聞記者が新聞拡張員と同じ給料にしようとは言い出さないのである。

だから・・・「スキャンダルを狙うパパラッチ」は「青空」のようなものという・・・シュールな現代詩は・・・マスメディアの自己弁護・・・ここに極まる・・・というようにとらえられる可能性もあるのである。特定のゴシップに打ちのめされた方はコチラ→エリお嬢様の働きマン

でもね・・・そういうことじゃないのよ。彼氏とのデートをすっぽかしたり、すっぽかされたりしたり、肉じゃがが上手に作れたり、作れなかったり、二年間、逢わなくても交際続行中のつもりだったり・・・それはドラマが違う・・・・そういう色恋沙汰だってするけど、それはごはんを食べたり、トイレに行ったりするのと同じなのね。そんなことより・・・朝から晩まで納豆巻きとかプリンとか食べながら張り込んで、スターの不倫現場の写真を撮ること・・・その醍醐味・・・これは釣りバカ日記なのです。こんな楽しいこと他にあるかーっ。しかも、「みんなに憧れのスター」に「こんなことして恥ずかしくないのか」とか汚い言葉をかけられる快感・・・それは特殊だろう・・・とにかく、大物を釣り上げたからには魚拓です。巻頭カラー八ページなのです。そして・・・釣った魚をサカナに飲む美酒のうましっなのです。

仁義なき戦い的には松方と菅原の敵とも味方ともつかぬ・・・けれど・・・体を張ったものだけが感じる共に生きたという味わい・・・それをわかちあう二人なのだった。しかし、菅原の中に生じた・・・「女を見る目」モードは松方には通じない・・・。菅原のコートに付着してしまった分だけ・・・松方の女成分が不足してしまったからなのです。

ま、「いい仕事」をして「いい家庭」に恵まれ「いい人生」を送るのに男も女もない時代になった・・・というのは男女平等主義のひとつの理想です・・・。もちろん・・・その「枠」は限定なので・・・男にとっては指定席が指定席でなくなったことを意味し・・・ひどい・・・と思う場合もあり・・・それはそれで面白いっのです。ま、人生はゲームですからーっ。ルール変更に即座に対応するべきで・・・「不器用」連発するのはかっこ悪いぞ、小沢。それは高倉健さんクラスに許される必殺技なのだから・・・。

それにしも、小沢復帰のニュースを伝える新聞の週刊誌広告の「小沢消失」の見出しの数々・・・今回の「働きマン」の言いたかったポイントにあまりにもシンクロ~。なんとなく微笑ましい。

セクスィー部長の働きマン音頭について興味のある方はコチラ→あんぱんち様の働きマン

関連するキッドのブログ『第4回のレビュー

『ちりとてちん・6-3・第33回』ついにベールを脱いだ四草(加藤虎ノ介)・・・それにしても草若の亡妻(藤吉久美子)・・・なかなか回想シーン来ないな・・・。まあ・・・謎だからしょうがないけどね。四草は「算段の平兵衛」のような男・・・「それ・・・笑える話?」のかわいいよ。貫地谷しほり、かわいいよ。なのだった。そして・・・さすらいの草々・・・とりあえず居候なのであった・・・イケメンだから許されるのである・・・。みんなマネしちゃダメだよ。→6-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

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2007年11月 7日 (水)

オレが助けるからそこを動くなっ。(赤西仁)VSあなたはメイド失格よっ。(原幹恵)

・・・惜しいのだよな。キッドが昔、師匠にお笑いについて教わったことは「つまらないと解っていると解らせれば面白い」ということに尽きる。まあ、「逆に」ということだな。

そういう意味で誰もが「助けようとしていることがかえってあぶない」ように見えるというシーンを作ってしまった場合、ただ一言、「逆に危ないだろっ」と登場人物の誰かがつっこんでいれば・・・つまり「ワザとです」ということを提示していれば・・・爆笑をいただけるのである。まあ、「笑わせる」と「笑われる」の違いですな。

・・・とはいうものの。火曜日のドラマ対決は①「有閑」↘12.3%、②「ママ」↘11.6% ③「スワン」↘*7.6%で「有閑」が首位をキープ。原作ではこの手のオカルトものがかなりのパーセンテージを占めるのでこの「なんでもありの世界」をやりぬいたことはよかったと思う。

で、『有閑倶楽部・第四回』(日本テレビ071106PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・山浦雅大、演出・池田健司を見た。たとえば、ちょっとしたギャグで原作者の名前を一条さゆり(伝説的なストリッパー)に変えておいたとする。何も説明しないと、ほとんどの人が読み過ごす。たまに「間違えているな」と思う人がいる。そしてごくたまにうふふと笑う人がいるということになる。で、このギャグを一条さゆ・・・ゆかりでした。とか、書くとどうかな・・・とか、さゆりを知らない人多すぎるか・・・とかいろいろ悩むのがお笑いを作っていくということなのだな。しかし、子供を喜ばせるときはそういう悩みは無用だったりする。「・・・をもらしちゃたー」「・・・を食べちゃったー」とか言うだけでバカ受けだったりする。

で、この番組は塾帰りの小学生が「いってきー」「いってらー」という美男美女たちに癒される・・・という主旨でいいと思う。しかし、もう少し欲張るなら・・・ある意味、奇想天外でナンセンスな世界観をやや深めに構築してもらいたいのだな。とにかく、もしも「ガリレオ」がこの世界に紛れこんだら・・・「さっぱりわからない」どころか・・・発狂するのである。

キッドはガリレオでは「原作」についてほとんどふれない。それはドラマがかなり巧妙なアレンジをしているからだ。逆に「有閑」は原作との比較を強く押す。それはアレンジの仕方が稚拙に感じるからである。「働きマン」「有閑」今季の日テレドラマはこの傾向が強い。それはやはり「原作」に対する研究が不足しているからではないかと思うのだ。

今回の話はキッドにとってかなりお気に入りの話である。それは「ひねり」が効いているからなのだが・・・「ひねり」そのものは二十年という歳月を経て、かなり一般化してしまっている。スタッフはこの修復をどう展開するかが腕の見せ所なのである。

まず、予備知識として「有閑倶楽部」は「幽霊が実在する世界である」「主人公・剣菱(美波)は霊感が強く一人だけ幽霊が見える」という前フリが効いているという前提をあげておく。これは少女マンガの定番である「こわい話」がドタバタコメディーの中にすでに挿入されているということである。

で、この話は「お金持ちの独身老婦人が老いらくの恋をする」「周囲には金の亡者がウヨウヨしている」「有閑倶楽部メンバーきってプレイボーイ・グランマニエ(田口淳之介)が惚れられてしまう」「グランマニエは最初はイヤイヤだが仲間の後押しでちょっとその気になる」「老婦人が転落死する・・・」という展開。

この後で遺言で遺産を相続することになったグランマニエが命を狙われ、金の亡者の陰謀を感じた有閑倶楽部が立ち上がる・・・というストレートな展開がある。

そして、金の亡者たちの殺人計画を未然に防ぐのだが・・・ここで、ひねりが入る・・・実は・・・本物(?)の幽霊がグランマニエに取り付いていたのである。

いわば、二時間ドラマが前半サスペンスで後半ホラーに切り替わるという展開なのである。これはドタバタだから可能なのであり、実際、推理ものからオカルトものにドタバタするわけです。本当はここが一番、面白いところなんですが・・・そういうところがあまり意識されてないのですなーっ。

もちろん、原作より・・・かなり魅力的に仕上がっているきぬ婆さん(吉行和子)は仕方ありません。吉行さんといえば出番待ちの間にパチンコに行き、出ちゃったので出番を忘れるほどのさばけた女優さんですが・・・魅力的すぎるので・・・老醜の愚かさというものが少し欠けてしまうのですな・・・。後半の基本は牡丹灯篭ですが、二枚目に恋する亡霊が婆さんというのがポイントです。ここは菅井きんさんだったのでは・・・。

で、たとえば・・・吉行さんなら、後半はもっと「チャイニーズゴーストストーリー」(1987)にするべきだったのです。若い頃の吉行さんに宮沢りえ風のアイドルを配し、時空を超越してグランマニエを誘惑する・・・という具合です。・・・その方がバカバカしいはずです。

で、オチは「成仏」という仏教的な原作オチに回帰してもいいのですが・・・どうせアレンジするなら「天国」から「グランマニエそっくりの元彼」が迎えにくるという「ゴースト ニューヨークの幻」(1990)的なクリスチャンオチに改変するくらいが今風だったのではないかと考えます。

原作がひねってから、そういういくつかのメジャーな作品が・・・「チャイニーズ・・・」はほぼ同時期ですが・・・あったのでそういう味付けもアレンジャーは意識しないといけないのです。もちろん、吉行ゴーストの登場にはそういうムードもあるのですが・・・まだまだ食い足りません。

アイロンで感電死という超古典な殺害方法をそのまま、持って来るのに「剣菱」しか「幽霊」が見えないという古典的なギャグを一度ふって軽くスルーというのでは・・・スタッフがうかつに見えてしまうのです。剣菱・・・こわがりだけど幽霊が見える。松竹梅(赤西)・・・幽霊を見たいのに見損なう・・・というポイントを赤西が主人公という点で変えてしまうという大胆さを他の部分で使うべきなのです。

冒頭にあげた「呼び止めない方が危なくなかった」シーンにグランマニエ「逆に危なかった・・・」とツッコミを入れれば面白いのに・・・と思うキッドとしては・・・霊の仕業か、金の亡者の仕業か、不明な事故をもっとたくさん設定し・・・そこで松竹梅の見せ場を作るべきだったと考えます。・・・基本的にアレンジのポイントが幼いのだなあ・・・。そして、ピンチを脱するごとに「だから、逆に危ないだろっ」という展開にすれば爆笑なのに・・・。

そういう間抜けな無骨さが松竹梅の本来の魅力なのですからねえ。

しかし・・・妙に涙もろいというのはいいポイントですよね。こういう「お約束」はいいのでは・・・。だから白鹿(香椎由宇)の「けがらわしい」も必ずいれるべきなのです。今回なら金の亡者とちょっとしたからみでいくらでも作れるはず。

剣菱の大食いにあきれる黄桜(鈴木えみ)はほぼ原作通りのセリフなのですが・・・二人の間に流れる親密感が伝わってこない。ここは死ぬほど稽古して「あなた・・・それでも大金持ちなの・・・」というセリフがしっくりくるまで演出するべきだったと思います。

ま・・・そういうあらゆる点がまだまだ未熟なので・・・本当は20%を狙える素材がこの視聴率ということなのですよーっ。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

Hcinhawaii0275 ごっこガーデン・幽霊屋敷セット。お気楽結局、吉行さんで始まり吉行さんで終るのね。だって演技力が全然違うんだもん。それにしても・・・若い頃の衣装って・・・はいからさんかっエリ仁先輩は、ルービックキューブをしても可愛いし、男泣きも可愛いし、寝起きの顔も可愛いし、コンセントを鼻にさしてもかわいいのでスーアンナアンナは有閑はパスぴょん。美波ちゃんの食欲に刺激されてダイエットが失敗したら困るのぴょんまこまこは・・・に、日本人形のたたりなんて・・・こ、こわくないのデス~。ガ、ガクガクブルブルなんてしないのデス~。い、いってきーっ

で、『キューティーハニー THE LIVE・第六話』(テレビ東京・071107AM1~)原作・永井豪、脚本・戸塚直樹、監督・本田隆一を見た。たまらなく・・・キュートな展開の今回。キッドはツボを激しくつかれて身悶えでした。まあ・・・メイド喫茶という題材がちょっと旬をすぎているなどというお若い方もいるかもしれませんが・・・そういう問題ではないのです。半世紀前から萌え~という気持ちはあったのですからねーっ。

人体を改造してサイボーグ兵器を作り、ビジネスを展開するパンサークローの幹部・バイリンガー渡(マーク武蔵)は「死神メイド」計画を実行中。しかし、自慢の兵器「グリーン・メイド・ミズホ」(武装兵器殺人アイロン・コードなし・吉田もも)が暗殺目標のやくざの親分の飼い犬の可愛さにほだされて機能障害に陥ったため、全機種のメンテナンスを余儀なくされる。・・・・「ボーン・アイデンティティー」だな。

今回はハニー(原)が「今月ビンチ」なので、白薔薇学園学生寮のルームメイト・秋夏子(小松愛・・・メガネッ娘なのだが実はクラブをシンボルとするシスターアイという隠しアイテムではと妄想中)に「バイトを推奨」されるのだが、空中元素固定装置で衣食住に不自由しないハニーがなぜピンチになるのかだとか、貯金箱に何を貯金しているのかとか、最初からツッコミどころありすぎて眩暈を感じます。

で、選んだパイト先が「メイド喫茶」なのである。とりあえず「ラブラブで萌え萌えなハニーもどっぷりのアイスティー」なのである。そして、偶然、ちっともスクープしてないトップ屋(事件記者)早見(山本匠馬)のいきつけの店だった。早見のお気に入りはエリカ(田井中蘭)ちゃんである。田井中蘭といえば「帰ってきた時効警察」第六話で青春温泉旅館の女将(西田尚美)の娘を演じていたのであった。このあたり、シャブリ様が見ていないのが残念である。今回はエプソン・カラリオのCMで長澤まさみと共演していた伊田麻友香も出ているのだが・・・渡の粗相したから首にしろコントの相手役かな・・・確認できない。シャブリ様が見ていないのがくれぐれも残念だ・・・。このコントが渡のプレイなのか、それとも改造素材の調達作戦の一貫なのか・・・そこにかかわってくるのだが。

まあ、そのようにディティールにこだわり始めると果てしないリピの世界に入るのでほどほどにしないとなーっ。

さて、ハケンメイドという新しいのか古いのか解らないサービスに出張するハニー。マザコンの中年男・加藤(緋田康人・元ビシパシステム)に「たらいで洗濯プレイ」などを伝授される。「はいはいはいはい、泡ーっ」ってその感覚、わかるのは大正生まれだろうっ。

「ピザ」に心を奪われて、アンナちゃん(矢口星来・元おはガール)のハケン先を訪問するハニーは死体に遭遇。何故か、現場に来た刑事に逮捕されてしまうのだった。もちろん、婦人警官に変身して簡単に取り調べ室から脱出するハニー。「ピザ」を食べ損なったので源さん(なぎら健一)にミミズをご馳走してもらうのだった。もう、このパーツは「オモライくん」へのオマージュに間違いないのではないか。

アンナちゃんが死神メイドではないかと疑う、早見・・・。その時、エリカちゃんは加藤の家に・・・。「割烹着ハニー」で昭和のお母さんに変身したハニーは加藤家に急行。機能調整のために「親しいものを殺す」指令を与えられたエリカの任務遂行を寿司桶のフタで食い止める。グリーン・メイド・エリカ(武器・包丁)は寿司桶のフタを咥えてダウンである。

田井中蘭が寿司桶のフタを咥えてダウンなのである。本人がブログでとんでもないことになっちゃってますと書いているだけのことはある衝撃のシーンだったのだ。

結局、ピンク・メイド・アンナ(武器・ハンガー)も加えて、トリオ・ザ・死神メイドである。このトリオと対決してハンガーとかアイロンで顔面をグリグリされるハニー。だってなんだかだってだってなんだもんの世界なのである。

もう。わはははははははははなのだな。

三人を倒したハニー。そこへハニーが「天才・如月博士の作品」と知った(ここまでこの設定を一切スルーしてきたのも凄いが)渡が登場。その実力を発揮する。

立ち上がり戦おうとするエリカの首を切断する渡。その残忍さにハニーの怒りは燃え、鼻血をなすりつけてやるのだった。えへっ・・・なのだ。

今回の最大の見せ場はハニーの真剣おっぱい白刃とり・・・わははははははははは。

えりくびが引っ張られるほどのワイヤーアクション満載あって例によって防戦一方のハニーのM的ピンチ。そのピンチを救うのは人格分裂の中条(村上幸平)だった。「お姉ちゃんはボクのものだから・・・」なのである。

早見と遁走するハニー・・・その頃、謎の転校生・早乙女ミキ(水崎綾女)が学園に・・・つづくだった。も、盛り上がってまいりましたーっ。

それにしても、アンナ、エリカ、ミズホのメイドロイドトリオ。H☆Cのアンナ様、エリ様、まこ様のパクリかと思いましたよ。微妙に色違いですが・・・。

『ちりとてちん・6-2・第32回』結局、妹弟子という自分が役立つ方向ではなく・・・草々のために昔の弟子たちの再結成を目指す喜代美。しかし、小草若には「草々」のためと言い切る喜代美・・・。そういう点では容赦ないのだった・・・。話の苦手な兄弟子や、かなりクールな弟弟子・・・。草若一門・・・問題ありすぎ・・・。→6-1

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年11月 6日 (火)

男を見る目を売っていれば買いますけど高かったら・・・貧乏だから・・・ぶ、分割で・・・。(柴咲コウ)

事件の複雑さに対して・・・描きこむ時間が不足している。という考え方がある。フィクションの基本のひとつはダイジェストである。キッドとしてはダイジェストの加減が作品の良し悪しを決めるという言い方もできる。

というような説明をすることが余計なことか、必要なことか・・・微妙なのである。

で、おそらく、「ガリレオ」はかなり、大胆なダイジェストをしている。想像におまかせにする部分は大きい。しかし、本筋がすっきりと立ち上がっているためにキッドは気にならない。たとえば「人の美しさ」は「善悪」ではなく、「レベル」で決まると主人公が考えていることを犯人に伝える・・・というあたり・・・キッドはしびれました。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「男の子育て」↘*8.8%(子供をほったらかしにして自由に生きる方の主人公が不足)、「歌姫」↘*6.9%(ふふふ、結局、芝居は芝居小屋でやるか、二時間スペシャルぐらいが適当ってことですよ)、「モップガール」↘*9.7%(こちらは脚本のテンポダウンの分だけ・・・まあ、勉強ですな)、「ドリ☆アゲ」↗10.0%(このメンバーでファンタジーは別にいいけど現実の生活部分までファンタジーではダメだと思う)、「SP」14.5%(待たされて・・・初回開始時刻繰り下げで・・・うう・・・期待度の高さがすごいな・・・)、「ハタチの恋人」↘*7.4%(ご愁傷様です・・・)、「ジャッジ」↘*7.5%(ソニンがまさみに勝った・・・執行猶予はつかなかったけど)、「風林火山」↘15.9%(ほぼ寅王丸の外伝だからな)、「三丁目」20.8%、「バイオⅡ」17.6%、「ボーン・ア」15.9%・・・ちなみに「ガリレオ」↗23.6%(香取慎吾の尻力恐るべしっ)・・・以上。

で、『ガリレオ・第四回』(フジテレビ071105PM9~)原作・東野圭吾、脚本・福田靖、演出・澤田謙作を見た。かなり、含みのある主題の提示である。なにしろ、「殺人よりも兵器の不出来の方が悪」という主張を主人公がするのであり、公序良俗を逆撫でしているからだ。だから・・・さりげなく・・・ポツンとおかれています。

ダイジェストとはいわゆる「ナップザックの問題」という貪欲法のアルゴリズムに関連が深い。一つの容器に詰め込む「もの」の最適な組み合わせだから・・・という言い方もできる。で、この場合、貪欲法とか、アルゴリズムとかの説明を始めるとカバンはたちまち一杯になるのである。その場合は最初から「かばんに何をつめこむか」というたとえだけにした方がいい・・・という場合もある。

たとえば犠牲者である自宅に屋内プールのある裕福な女子大生(蒼井そら)が胸に壊死による傷痕という重要な証拠を残し、内海刑事(柴咲)が目ざとくそれを見つけ、死体の水着をめくりあげたとき、本当は乳首の見えるところまでめくってしまったのかもしれないのに・・・そこは重要でないので・・・乳首は見せないというのが・・・ダイジェストというものだ。たとえ、そこが見たいという一部の愛好者の欲望がかなり強くあっても無視するのである。あまり、無視すると嫌われるのでそこそこめくるのである。

四回目で再び、殺人者のトリックが謎として浮上する。いわば、第1回のヴァリエーションである。バトンは唐沢寿明から香取慎吾に受け渡されたのだな。で、凶器がレーザーから超音波になっている。レーザーを光、超音波を音と考えると「光と音」という人間の感覚器を刺激する二大要素がここに集結していることがわかる。物理学にとっても重要な素材であり、主題とも言える。このつながりは「波動」としてまとめることができる。「波」である。現代物理学ではすべての物質が波としての性質を持っていると考えられている。物理学の重要な分野である量子力学において波動力学がさらに重要になってくるのである。今、かなりテンメイ様領域に入っているのだが黒板の「円端具流」という謎の文字の説明なのでお許しください。で、量子(もの)が波であるという点で相互作用というものを考える場合がある。もうとんでもなくダイジェストするともの(波)ともの(波)がぶつかるとみだれる状態がありますね。これは「もつれ」と表現することもできます。「からみあい」でもOKです。そういう現象を量子エンタングル(もつれ)状態というのです。えん・たん・ぐ・るです。

まあ・・・波と波がぶつかりあい渦を巻くという風に今回は考えてください。

ひとつの波はガリレオ(福山雅治)の高貴な学者としての波、ひとつは田上(香取)の低俗な学者としての波、そしてもうひとつは内海刑事の貴賎なき法の番犬としての波でございます。

さて、まずはクライマックスの二つの疑問から考えていきます。第一にバスタプで一服もられた内海がなぜ、単独捜査だったのに・・・ダメ先輩(品川佑)に救助されたのか・・・という問題です。内海刑事の居場所についてはガリレオが草薙刑事(北村一輝)に通報したのです。ここはダイジェストされているわけですが、今回はサービスショットとして草薙がガリレオに「お前のおかげで出世してクラブでもててもてて困っちゃう」という場面が挿入されており、二人の親密さがアピールされている。つまり、波のもつれが観測されているので省略できるのです。「湯川だが、犬が一匹ホテルで田上に殺されかけている。助けてやってくれ」という通話はお見せしなくてもいいですよね。という態度である。

さて、なぜ、内海のピンチがわかったのかは・・・「田上が犯人」「田上の現在位置でメッセンジャーの鈴の音がした」「田上と内海は知り合い」「内海は単独捜査」「内海は身分不相応なホテルにいる」「内海の現在位置でメッセンジャーの鈴の音がした」「電話通じなくなった」「よって内海は知らない人から毒入りのエサをもらって食べちゃう可能性あり」・・・という推察を湯川がしたからです。

で・・・草薙(本庁の偉い刑事)から指示を受けた所轄の下っ端刑事が現場に急行、フロントに「内海ってアホが宿泊してますか?」てなやりとりあって現場に急行なのでございます。

ちなみに眠っている内海を刑事たちがとりあえず写メしたことは省略されています。

さて、第二の疑問は「なぜ、逮捕されたのが田上ではなかったのか・・・」ということになりますね。ここからはかなり妄想が入ってくるのでご注意ください。

ドラマ『ガリレオ』ではここまで・・・貧富の差というものが意外にも重要な要素になっているとキッドは考えている。それは「格差社会」というひとつの情報が波となってすべての情報にもつれを与えているからと考えることができる。

ドラマの中でガリレオは「美しい若者にあったのにクズだった」と語っている。万年助手(渡辺いっけい)のダメ論文の添削がストレスになっている湯川にとってちょっとはマシな論文を書く田上は「どちらかといえば美しかった」のである。

ではガリレオという波と田上という波がもつれるのはどこに原因があるのだろうか。

それは「研究を金に替えてリッチになりたい」という田上の欲望に他ならない。ガリレオにはその必要はないらしく・・・相対的にガリレオ(裕福)で田上(貧乏)という図式が成り立つのである。田上は美しい若者で、研究に対する態度も美しかった。しかし、金に目がくらんで研究をおろそかにしてしまったところがダメだというのがガリレオの田上に対する表面上の評価である。

しかし、それだけでは実行犯と主犯の乖離の説明ができない。なぜ、田上は内海を直接殺さなかったのか・・・という問題が残る。

もちろん・・・それまでの殺人はすべて田上が実行していて、内海は捜査開始後になるので用心した・・・と考えることもできる。しかし、キッドはそうは考えない。

おそらく・・・超音波殺人の疑いの浮上した二人の男性は別人の手によって殺害されているはずである。

田上が直接、手を下したのは女子大生だけなのである。なぜか・・・そこには「憎悪」が介入しているからである。田上の中に真摯な研究者としての波と裕福なものを嫉妬する愚者の波がもつれあった。そして「憎悪」がすべてを打ち消したのである。

そこに残ったのは「殺意」だったのだ。おそらく、ダイジェストされているのは次のような月並みなストーリーであろう・・・。お嬢様に好意を寄せる田上は優秀な研究者として一目置かれたいと思っていた。しかし、お嬢様にとっては田上はとりまきの一人でもなく・・・目に入らない存在だったのである。「あなたは誰?」というセリフはお嬢様の常套句であったのだ。そして、田上はかって学内でプライドを傷つけられたのである。田上の中でお嬢様に対する「愛」と「憎しみ」は激しくエンタングルしたのだな。そして、お嬢様の行動を調べ上げ、お嬢様をこの手で殺すために警備厳重なはずの豪邸に侵入し、証拠を残すこともなく退散するほどのエネルギーを費やしたのである。

つまり、貧乏な内海は田上が「自分の手」で始末するほどの殺意の対象にはならなかったのです。

第三話の内海に対する湯川の・・・湯川に対する内海の熱い眼差しが「恋愛」モードではなく、「信頼」モードだったと軽くいなす今回の展開。

しかし・・・殺してやりたいほどの恋愛は田上の中で沸々と煮えたぎっていたのだ。これがダイジェストされているのはそこが肝心ではないからなのですね。

研究者はモラルに縛られてはいけない。しかし、もっとも悪いのは研究にすべてを捧げないことだ・・・という湯川の考え方を「変人」の一言で片付けられない方もお茶の間にはいるのかもしれないが・・・そういう波は少なくともフィクションの中には実在するのであり、世界がフィクションである以上、いついかなるときにそういう波があなたという波にもつれあってくるかはわからない・・・。少なくとも、その部分はダイジェストされていないのである。

今、この瞬間にも地球を一瞬で消滅させる物理学理論を研究する波動があなたの隣の部屋で波打っているのかもしれないのです・・・。

ま、そういう津波のような波に巻き込まれても苦痛の波はそれほど長くは続きませんのでご安心ください。

関連するキッドのブログ『第三回のレビュー

操作ミスでTB消しちゃいました~。自家製リンクでお許しください。

「レベル999のマニアな講義」様の「ガリレオ第四話」

『ちりとてちん・6-1・第31回』妹弟子か・・・もちろん・・・そんなに簡単にその気にはなれないのだな・・・。ああ、当分はしずちゃんモードが続くようだ・・・。まさに恋は盲目状態の喜代美。好きな人の落語を子守唄に聞いて眠るのです。乙女か。乙女なのか・・・。→5-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年11月 5日 (月)

・・・・・バカっ・・・。(水川あさみ)&望みがないことを幸せと云うのじゃ。(池脇千鶴)&赤い風船が見えまする・・・。(浅田美代子)

映画「ボーン・アイデンティティー」(テレ朝)→映画「ボーン・スプレマシー」(日テレ)と変則シリーズオンエアの今週。日曜夜九時は次は「トリック秋祭り」・・・どう考えても「ハタチ」は辛いのだが・・・それ以上に内容が辛いのである。さんまさんは老いらくの結婚詐欺師とか・・・やればいいのに。ま、NHKの「結婚泥棒」(再)を見ていただけなんですが・・・。

こういうよろめきドラマをやるときにはもっとしっとり描くか・・・誰かを「いやな奴」にしないとね。みんないい人じゃ、ちっともドキドキしませんよ。で、結局、長澤まさみが「嫌味」を帯びてくることに・・・かわいそう・・・。

ふうちゃんはネタのためにはトモダチの家庭もぶっこわす・・・というのをもっとはっきり提示するとか。森下は悪女として設定するとか・・・しないとね・・・。まあ・・・レビューしないからいいんですけど。

で、『風林火山・第44回』(NHK総合071104PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・亀村朋子を見た。なんと・・・浅田美代子が主役の回とは・・・。もう、今年の大河は思う存分やっているな・・・。しかも・・・寅王丸伝説のアレンジの仕方が絶妙であるよ。

「何も得るものがないことを・・・得るというのです」(風吹ジュン)は名セリフなのだな。

例によって例のごとく・・・シナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は葛藤の多いセリフをあますところなく追求。寅王丸の悲劇について「誰がいけなかったのか・・・」しみじみ考えるには絶好の素材でございます。

Shinanoechigo1559 で、今回は予告編で連呼の「桶狭間」の「桶狭間」の「桶狭間」の前年である。ああ・・・時は流れていくのだな・・・。幸せの絶頂にある三条夫人の感じるごとく・・・武田・今川・北条の三国同盟はまさにこの世の春をもたらしていた。武田は甲斐と信濃の二国を手中にし、北条は相模・伊豆・武蔵・上野の四国、今川は駿河・遠江・三河の三国と合わせて九国の大勢力がここに誕生していたのである。今回はそのあたりのことを妄想しておきたい。

まず、北条は北に越後、東に佐竹という敵を持つが、関東におけるその勢力は圧倒的なものになりつつある。武田は北に越後、南に美濃があるが・・・領内に多数の牧(馬牧場)を抱え、戦力は刻一刻と充実している。軍神謙信が来襲しても常に倍する戦力で対応できるのである。そして、今川は海道一の弓取りとして東海道をゆっくりと西に進む大型台風となっているのだ。

もちろん、今川家も無風ではない。今川義元は駿河の太守であるが、遠江には遠江今川の流れがある。その嫡流の瀬名氏が義元に臣従したので遠江の守護も兼ねることになるのである。遠江には二俣城に松井一族、井伊谷城に井伊一族、引馬(浜松)城に飯尾一族などそれなりに力を持った豪族があるのだが、本来の守護である斯波氏が退潮して久しく、比較的、穏やかに家臣団に組み込まれている。

しかし、三河には今川の本家筋である三河吉良家があり、また松平党として大豪族になっている松平一族、三河・遠江国境の菅沼一族など完全な臣従とは云えない勢力があった。そして、尾張には新興勢力の織田信秀がいて、一時は三河にまで勢力を伸ばしていたのである。信秀が病死し、魔王信長様が家督を相続したことによって、ようやく、義元は三河の侵略に専念することができるようになった。

本家である吉良家を打ち破り、松平党の党首である松平元康を遠江今川の婿にすることにより、懐柔した義元は、武闘派の朝比奈一族を重用して、抵抗する松平庶流や、奥平一族、菅沼一族などを屈服させて、ついには境川を越え、尾張領内の沓掛城や鳴海城にまでその影響力を及ぼすようになった。

そして、三河一国をほぼ納めたのがこの1559年だったのだ。

一方、尾張では家督を継いだ信長様が弟を討ち、叔父を忙殺し、主君を陰謀にはめて、従兄弟と争い、兄と争い、主家を滅ぼして血みどろの尾張統一を成し遂げたところ。その後援者だった岳父・斉藤道三はすでになく、父親殺しの美濃国主・斉藤義龍とは敵対中。領内には長島の一向一揆勢力や、今川に靡いた山口一族などを抱えるものの臨戦態勢を整え、この年、余裕の上洛を果たしている。将軍・足利義輝にご対面なのである。

実は、足利一族の末端である今川家と足利将軍家の関係は微妙なものになっていたのだった。翌年の尾張攻略戦争は上洛作戦の一貫であるとされているが・・・将軍家はこの同族の勢力伸張を快く思っていなかったのは明白で、現に今川家は足利体制を覆す下克上の行動をいくつも行っているのだった。

この年、近畿に覇をたてた三好長慶は健在である。一度は将軍家と対立した長慶であるが将軍家が敗北した後は保護の立場をとっている。この長慶体制は実は三国同盟という東の大勢力に対抗する西の安全保障体制でもあった。

そのために、大和の松永氏、南近江の六角氏、北近江の浅井氏、越前の朝倉氏、伊勢の北畠氏、美濃の斉藤氏、そして尾張の織田氏は一種の停戦状態になっている。

なぜ、桶狭間で義元が敗れたのか・・・その合理性のひとつがここに妄想される。織田信長のバックには三好長慶と近畿の大名勢力がついていたのである。

そして、そこには多数の忍者集団が暗躍したことは間違いない。もちろん、すでに数年を今川領内で草として過ごした猿飛・木下日吉丸や、木曽川忍軍・蜂須賀党、そして、生駒忍軍、森忍軍など多数の忍者を抱える魔王・信長様はもとより忍軍使いではあるのだが、六角や松永配下の甲賀・伊賀の忍者たちが・・・東海道に潜入して・・・義元様のご到来をお待ち申し上げている・・・それが1559年の実相なのである。

こうして・・・三条夫人のつかのまの幸せは風前の灯となるのであった。

関連するキッドのブログ『第43回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年11月 4日 (日)

ティエレン・タオツー(MSJ-06Ⅱ-SP)・・・鉄人桃子か・・・ピンクだから?VSちっ・・・(真木よう子)

ま、タオツーならば陶器で鋼鉄製の上にセラミック加工の可能性もあるけどな。でも・・・桃子であってほしい気がする。鉄人桃子・・・中国人がマジで名前つけて日本人が和む・・・というのはいい構図だからな。

ナノマシーンのノイズで障害を起す・・・二人の超人・・・。そんなものを機内に持ちこんではダメではないのか・・・。ま、そのあたりが脆弱な構造物なのかもしれないが・・・。

一方・・・「SP」はますまずの面白さ。

だから・・・二足の草鞋で手を見れば職人の良し悪しが解るなどともう意味不明なことを言い出す主人公中心の「ドリ☆アゲ」はパスします。志田未来や加藤あいが無視できないほど可愛かったときだけ注目することに。

で、『機動戦士ガンダム00・#005・限界離脱領域』(TBSテレビ・071103PM6~)脚本・黒田洋介、演出・榎木明広を見た。まさにサンダーバードな展開になってしまったわけだが、宇宙における漂流と救助は冷たい方程式的に古典なので絶対に盛り上がるのである。盛り上がりましたーっ。しかも・・・逆襲のシャアのフィナーレ状況である。まさにフライト・パニックな状況でこれは前後編でみっちり描いても良かったよな・・・。もう、違うアニメになってしまいますがーっ。

中央構造物への集合と隔壁遮断のタイミングとか・・・かなりイージーに展開したのが残念だったな。それから半永久機関である動力源を持っているというガンダムなので一度、平行状態を保てたのなら当分大丈夫だったのでは・・・。ま、厳密にはティレンの燃料切れの問題もあるが・・・そのあたり、緻密に描いてくれたらもっと楽しめたかな。

ニュータイプ同士の共感が人工的に再現されたナノマシーン・サイボーグの電磁波的干渉現象。もしも、アレルヤと超兵一号が恋に落ちたら・・・頭痛薬は必携の恋になるのだな・・・。

経済的苦境に陥ったアザディスタン王国の王女マリナは援助を求めて世界漫遊の旅へ。いや、漫遊というよりは行脚か・・・。

その頃、宇宙工学の学生である沙慈とルイスも人革連の軌道エレベーターへ見学旅行へ。

軌道エレベーター周辺では人革連の新兵器・超兵1号専用機・鉄人桃子の実用試験が行われていた。

そしてSBのアレルヤは場合によっては試験への介入も選択肢に軌道エレベーターに乗り込んでいたのだが・・・。ナノマシーンの相互干渉により、制御を失った超兵1号が暴走。軌道エレベーターに発砲し、軌道エレベーターの一部が沙慈たちを乗せたまま、地球への落下軌道に乗ってしまう。

試験を監督していたセルゲイはティエレンで落下する漂流構造物を支えるが・・・出力不足である。そこへガンダムキュリオスが登場。地上からはロックオンがガンダムデュナメスによる高軌道への狙撃を敢行。構造物の質量をカットして・・・人命を救助する。

SB内部では「人命救助は任務外だ」というティエリアの意見も出て・・・ややもめである。

もはや・・・戦闘母艦プトレマイオスはサンダーバード5号なのであった。

戦争という言葉に敏感な一部国民に対する緩衝材としてはなかなか巧みな物語でした。

関連するキッドのブログ『#004のレビュー』

で、『SP(エスピー)・第1回』(フジテレビ071103PM1130~)原案・脚本・金城一紀、総監督・本広克行、演出・波多野貴文(他)を見た。刑事ドラマ花ざかりの秋シーズン。『相棒』以外は刑事もの・・・とは言えないが・・・奴隷刑事、射撃刑事の二人の女刑事。そしてこの警護課員たちと中々に異色な顔ぶれがそろったのである。

警護課の任務はテロリストから要人を警護することだが・・・主任務は「盾となること」である。ここでも専守防衛は貫徹されるのだった。まったく・・・困った国家だよ・・・我が国は・・・。

もちろん・・・それは一部の犠牲によって成立するきれいごとに他ならない。

・・・という思想が見え隠れする第1回。なかなかいいぞっ。

さて・・・日本では1995年に警察庁長官狙撃事件、2002年に衆議院議員石井紘基殺害事件と要人襲撃事件の例はある。

しかし、その真相は謎に包まれていて・・・前者は集団的なバカ、後者は個人的なバカが突発的に引き起こした事件としてあまり重要視されていない。まあ・・・要するにそれらは特殊な事象であって・・・本気で対策なんかとりくめないよ・・・という官僚的な態度があるのである。

しかし・・・実際には数多くの未遂事件が実行されているのかもしれず・・・また、ネットという新しいコミュニケーションツールが想定外のバカを大量発生させるかもしれないという予測もある。

今回、第一のバカとして設定されたのはぶっさんよりも大男・三代目魚武濱田成夫であり・・・元・大塚寧々の夫であるこの人はかなりバカな感じがするので・・・いい感じであったと言える。

ぶっさんこと岡田准一も久しぶりのドラマではりきっているらしく、超心配性というか、獣の嗅覚というか、人間危険探知機の井上薫巡査部長(岡田)との第一回戦はナイフ魔との格闘というかなりコミカルなものに仕上がっていたと思う。

大昔のドラマ「傷だらけの天使」でカメラマンの加納典明が演じたオカマの殺し屋「坊やたちも赤いバラが好きみたいね」よりもインパクトは薄かったがそこそこ不気味でよかったな。

さて・・・第二の刺客はスプリングサンバ都知事(大場久美子)を狙う東大法学部卒の新聞記者(夏目慎也)である。このテロリスト(バカ)をそそのかしている誰かはまだ謎であるが・・・基本的には精神が不安定になった人間がたやすく銃器を手にいれたやすく凶行におよぶ時代になったことは事実である。つい、最近も未遂に終った自殺志願者の列車爆弾集団無差別巻き添え無理心中計画というおバカな現実が報道されていたしな。

ま、キッドが見ても不審だと思うので他の人間は鈍感・・・という見方もできるのだが、特技・手錠を忘れることの井上はいやな予感がしたので防弾チョッキを使用。威力の大きい拳銃だったらどうするのだ・・・という疑問はともかく・・・あっさり逮捕するのだった。

さて・・・周囲のすべての状況を五感を研ぎ澄ましてとらえ・・・危険な情報を察知することができる特殊能力者を御するのは堤真一・・・彼をめぐる上層部との駆け引きもなかなかに迫力がある。射撃刑事の世界観と違い・・・かなり整理整頓されているのだな。

そして・・・紅一点の女隊員・笹本巡査部長(真木よう子)のショートカットは文句なく可愛いのであった。

シャブリ様のSP

ikasama4様のSP

お気楽様のSP

あんぱんち様発見の特殊任務遂行中のお気楽様以外はまあまあ、好評の模様。

関連するキッドのブログ『木更津キャッツアイ

『ちりとてちん・5-6・第30回』さて・・・貫地谷しほりの恋の行方は・・・。妹って・・・歌姫とかぶるためだけの展開なんじゃないだろうな・・・。→5-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年11月 3日 (土)

ふげっ・・・びぇっ・・・あふっ・・・だめぇ・・・ほげっ・・・うげっ・・・(北川景子)VSうえーん。(相武紗季)VS私たちは泣かない。(加賀美早紀・伴杏里)

金曜日はまたしても凹っと言う状態が出現し・・・まきまき・薬師丸・小雪とメグ・カナ・さおりんに挟まれて相武が孤軍奮闘なのである・・・ま・・・泣いちゃってもしょうがないよな。

しかし・・・裏ガリレオのモップガール・北川の泣きはそれをはるかに上回る。それにしても柴咲と北川・・・見事なシンクロナイズド・クライイングである。なんか打ち合わせ済みなのかと思ったぞ。

しかも・・・北川の場合・・・現場で1回、泣くだけ泣いて・・・締めでもう一度泣くのである。ダメ押しなのである。

一方、深夜の二人は涙なんかとっくに枯れ果てた世界に生きているらしい。

で、『歌姫・第四話』(TBSテレビ071102PM10~)脚本・サタケミキオ、演出・金子文紀を見た。一部の熱狂的なファンの絶賛を嘲笑するがごとく、視聴率苦戦のこのドラマ。今回は金子演出でそこそこ楽しく見れたが・・・鯖子の男ぶりの良さとかね・・・やはり・・・薄味がどうしようもない。今回も前回の見せ場を延々と引きずる冒頭。もちろん、テクニックとしてはあってもいいが・・・内容の薄さが気になっているだけに・・・苦しい展開に見えてしまうのだな。

太郎(長瀬智也)とクロワッサンの松(佐藤隆太)のコンビネーションもちょっとものたりないのだなぁ・・・。いや、舞台ですべてを見ればすごく解るコンビなのだが・・・細切れにされているとつらい・・・ので・・・それに応じた演出をしているのだが・・・やはり・・・スカッとしないのよね。

キッドの可愛いダチの九里みほ様がゲルマン(飯島ぼぼぼ)を楽しみにしているので、ゲルマンの出番が増えるといいな・・・とか・・・そんなことを考える余裕があってはまずいのではないか・・・と思うのだな。

とにかく・・・今回はここまでをふりかえり、松がいかに器の小さい男であるかを念押しする前半と・・・兄妹のように育った太郎と鈴(相武)のじれったい恋模様を描く後半である。女たちはみんな「恋」に気がついていて、男たちは誰も「恋」に気がつかないという古典的なボケとツッコミなのだが・・・ラストで太郎が鈴がいることに気がつかないまま・・・「オレの女に手を出すな」宣言。鈴・・・エヘッ・・・なのである。

ああーっめんどくせえっと太郎が言った瞬間に・・・だったら『I.W.G.P.』の続編やった方がよくね?・・・とキッドは思うのであった。

で、『モップガール・第4話』(テレビ朝日・071102PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・真柴あずき、演出・常廣丈太を見た。セリフという点ではややトーンダウンするのだが・・・お笑いよりも人情を優先した展開なのでこの脚本家でも大丈夫だったかな・・・。外人マニア・大友(谷原章介)「ジョン・レノンの例もある」ウザ桃こと桃子(北川)「ジャン・レノはまだ生きてますよお」大友「・・・ですよねー」は秀逸だった。

「大友さん」というセリフが「お父さん」と聞こえるほどの舌足らずの口調が魅力の北川なのでドキドキするセリフ回しだが・・・クリアできてよかったな。

二人の脚本家がお互いから学びあうとさらにいい感じになってくるのではないか・・・まあ、ワンクールドラマの場合・・・その頃にはすべてが終っているのだがな。

編集者になりすましたり、編集者の友達(浅見れいな)がそれをルーズに認めたり・・・ととんでも展開もあるのだが・・・テンポがいいのでごまかせる。

さて今回のゲストは銭形雷で真加出クンの真理(小出早織)である。職業・メイドだ。もう、こういう役どころやらせたら右に出るものいないな・・・。で、ストーカーに見えるけれど実はナイト(騎士)だったという役どころに著書一冊のライトノヴェル作家・浩平(坂本真・通称チビキノコ)が配置され・・・二人は無理心中をした・・・というのが最初の歴史。

タイムリープした桃子は事実誤認をしたまま、歴史の修復に挑むのである。事実は真理が恋人で詐欺師の男(泉政行・通称・仮面ライダーオーガ)によって借金まみれになるのを阻止しようとしていた浩平が無理心中にみせかけた偽装殺人の犠牲者だったのである。

いかにもアキバ系オタクのひきこもりでブサイクで暗い浩平がナイトであるとは最後の最後まで信じられない桃子。桃子の目には「詐欺師」も判別できない。「男を見る目」が売っていないのは残念なことであるな。

そして・・・すべての真相が陽の目を見ても真理の目は醒めないのだった・・・。あくまでも恋人の正当性に固執する真理に・・・桃子はちょっとだけ浩平がかわいそうになった。

二人の死者のうちの一人しか助けることのできないある意味バッドエンドにのけぞった視聴者もいると思うが・・・このくらいのヴァリエーションはいい感じだな。

しかも・・・残された母親(山口美也子)にとって・・・「殺人犯の母親」と「クイーンを守ったナイトの母親」では・・・悲しみの色合いが些少は変わるはずであろう。

それでも桃子は泣く・・・名誉の戦死を遂げた騎士を悼んで・・・。報われぬその愛に。

ひとつだけ言えることは真理(小出)、桃子(北川)、そしてミシェル(ケイテリン・ジルソン)のいるメイド喫茶はかなり繁盛すると思うのだということ。そして、そういうお店の常連にとっては真理は株を下げたかもしれないが、キッドは激しく買いなのであった。

もはや・・・大傑作。

で、『ULTRASEVEN X 第五回・PEACE MAKER』脚本・金子二郎、監督・鈴木健二を見た。地球に亡命してきた宇宙人・アルファケンタウリ星系人(やべけんじ)は末端の労働者として仕事に励む善良っぽい宇宙人・・・。彼らは同じ顔をしている以外は低姿勢で熱心に働く・・・外国人労働者である。エイリアンは異星人でも異邦人でも通じるので、イメージとしてはよりエイリアンらしいエイリアンと言える。ま、日本人にいる外国人だってコーランを熱心に崇拝するものもいればディブ・スペクターもいるわけである。

今回の亡命者はミャンマー色が強い気がするが・・・それはあの事件の軽い後遺症かもしれない。

今回は武闘派エージェント・エス(伴杏里)の出番は少ないのだが・・・エイリアンが人畜無害なので・・・仕方ないか。秋ドラマは初代・富江が「働きマン」をしているのだが伴は永井流奈→宝生舞→酒井美紀→安藤希→松本莉緒を経た「富江 REVENGE」で七代目の富江である。ちなみに伴杏里の富江に狙われるヒロインは美波である。今季は「富江」勢もがんばっているな。まもなく映画「富江VS富江」公開なのだが八代目はあびる優と松岡恵望子が同時襲名だ。富江だけに黒井ミサより増殖しているのだな。

さて・・・それはそれとして・・・亡命宇宙人は捜し物をしていた。それは彼らと敵対するボーダ星人が盗み、地球に隠匿した重要なものらしい・・・。凶悪なボーダ星人もそれを察知し奪還阻止のために地球に飛来する。

ボーダ星人が地球人を傷つけたりするので成り行きで共闘する亡命宇宙人・地球人・ウルトラセブン・・・ボーダ星人のおそらく凄腕の工作員はついにワイドショットでしとめられてしまう。

宝物・・・おそらく・・・亡命宇宙人の抑圧された攻撃本能を解放するシステムによって闘争心を取り戻した亡命宇宙人は「これで敵を殲滅できる」と言い残し・・・帰郷するのだった。

刺激的な最後の言葉に戦慄する地球人一同。

遠い宇宙の果てでは全面戦争に突入した双方の惑星が消滅していたのだった。

「おろかなことですね」と感想をもらす地球管理政府のメッセージ。

謎のエージェント・エレア(加賀美)は「本当の平和の維持って大変なのよ」的なつぶやきをもらす。ちなみにピースメーカーとは拳銃の呼称でもあり・・・平和を作るためには武器が欠かせないことを物語っているのである。もう、超傑作っ。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

『ちりとてちん・5-5・第29回』あっという間にここまできたな。あっという間にみんな笑ったな。ま、演劇と落語という芸能の戦いとも言えるこの種のドラマ。どれだけ・・・落語家の落語らしく見えるか・・・難しいところ・・・。ま、教養を高めるためにもみんなが見ればいいのにな・・・。→5-4

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『ハタチの恋人』(TBSテレビ)

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2007年11月 2日 (金)

となりの晩ごはんはクッパビビンバ・・・。(仲間由紀恵)VSご隠居様、悪だくみを聞いてしまいました。(黒川智花)

「史上最悪の刑事ドラマ」VS「黄門医」の繰り広げる爆笑木10対決は「松子」VS「コトー」にはまだ及ばないものの限りなくダブルスコアに近いレーティングになってきましたーっ。

しかも、ドラマ乱立の木曜日。視聴率順位を見てみると・・・・。

①「医龍2」15.8%、②「京女」12,2% ③「ごはん」11.7% ④「金八」11.4% ⑤「まるちび」10.9%  ⑥「風の果て」*8.6%  ⑦「ジョシデカ」*8.4%

わはははーっ。もう、トップとビリっけつの戦いなのだーっ。・・・う、撃たないで~。

もちろん・・・「風の果て」がかなり良質の時代劇であることを考えると視聴率がすべてではないとキッドは思うけれど、やはり・・・大衆的なものを狙い、確実にヒットしている医龍と大衆的なものを狙い的外れな女子刑事では雲泥の差があるのだなーっ。バカだなーっ。TBSはなぜ、「アンフェア」の脚本・佐藤嗣麻子ごとパクらなかったのだ・・・。この脚本家単独では痛い目見ているだろうに・・・。・・・う、撃たないで~。

で、『医龍 T.M.D.2 第4回』(フジテレビ071101PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。先週からどことなく「太陽にほえろ」の風が吹いているのだが・・・ゴリさん(竜雷太)登場である。で、ポジションは患者の家族。だから木曜日は隠し子が二人いた。渡哲也の隠し子・星井七瀬(ライフからココ)と、ゴリさんの隠し子・美羽(黒川)である。「ドリ☆アゲ」の隠し子(志田未来)がいて「有閑」の隠し子(入山法子)もいたので隠し子ウイークと言えるかぶりっぷりである。それぞれ家庭争議中なのか。

で、今回のクランケ(患者)は「輸血ができない体質」である。対策としては「自己採血」によってオペ(手術)用の血液を確保する作戦があるのだが、もちろん、その貯蓄を許すようでは熱血おバカコミック時代劇仕様の医龍ではないのだな。

美羽は微妙な立場。愛人の娘としては貧乏病院に送致されるのだが、政治家の娘として大富豪病院に転送されるのである。

貧乏なのか金持ちなのか、はっきりしろっというポジションである。

つまり、難病のジョーカーなのである。そして大塚寧々にセクハラされるほどの観音様的美少女キャラなのである。このあたりの配置の仕方が下がり続けていた視聴率を下げ止めたのだな。印籠(手術)なしでも視聴率を確保できたのは軽いいざこざ(検査)の使い方がオーソドックスで解りやすいからなのと・・・黒川の魅力だな。

ババ抜きのドラマ化なので、「ババを引いちゃったよ」という悪代官の言葉を盗み聞きしてしまった町娘というポジションも馬鹿馬鹿しくていいのである。

こうして・・・貧乏病院に舞い戻った美羽・・・。歩いてはいけないのに歩いて突然の病状悪化である。・・・母も同じ病でした。それなのにゴリさん・・・激しかったのか・・・。

さあ・・・来週は印籠なのだな。どうやら、二話完結形式にしている模様。きっと難病不足なのだな。

Eureka様の医龍2一美ちゃん日記

シャブリ様の医龍2

で、『ジョシデカ・第三話』(TBSテレビ・071101PM10~)脚本・秦建日子、演出・平野俊一を見た。とにかく・・・まともなセリフがかけないのである。それは日常的な会話がすべて一本調子であることで明らかなのだ。すべての役者がト書きを読まされているようなものなのでみんな気持ちの乗らない演技に見えてしまう。まさに役者殺しの脚本家だな。一人、外国人であるリュ・シオンがそれっぽく聞こえるのは脚本全体がたどたどしい日本語になっているから当然なのだな・・・う、撃たないで~。

「暗礁に乗り上げた連続殺人事件の捜査」「偶然手がかりを見つけたオバさん刑事は手柄欲しさに単独捜査を開始」「じゃんけんで負けたためにテヘ刑事が射撃刑事を引き取り車上荒しの捜査」「車上荒しの捜査中、射撃刑事は連続殺人事件に繋がる手がかりをつかむ」「オバさん刑事と射撃刑事はお互いの情報を交換・コンビ再結成」「殺人事件の手がかりを握る車上あらしに囮捜査を仕掛ける」「犯人追跡中にはぐれる女子刑事コンビ」「射撃刑事・射撃で犯人確保」「指導教官の単独捜査はダメよという忠告を無視して民間人と犯人宅で証拠捜索をする射撃刑事」「その背後に白刃が迫る」「つづく」

・・・なのである。筋立て自体は実に面白い。ところが・・・これがさっぱり面白くないのだな。ここまで完璧なダメ脚本を書けるというのはある意味、天才だと思う。・・・う、撃たないで・・・。

もう・・・セリフが全部死んでいるのだな・・・。もう・・・絶句したくなるほどのパーフェクトな下手さ・・・なのである。・・・バカかっ。

ああ、同じ内容を中堅どころの普通の脚本家にリライトしてもらい・・・もう一度同じ話を見てみたいよ。

今回の射撃刑事(仲間)の深夜食は磯ノリ(江戸むらさき?)ごはんである。そして「辻占」として使われる「奇妙なミッドナイト家族団らん」の幻聴は「あきらめてはダメ。今までやってきたことがムダになるから」・・・だった。

役者たちの精一杯の努力が無駄にならないようなドラマだったら説得力あったのに・・・。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

『ちりとてちん・5-4・第28回』ちなみに視聴率15.9%なので隠れトップです。底抜けに下手な寿限無。あくまで鈍感な草々(青木崇高)。徒然亭一門の将来が不安になる展開である。人情話とか・・・できないだろう。そういう暗雲を吹き飛ばす海辺の五木ひろし、妄想のキダタローと違い実在である。証拠は野口さん(宮嶋麻衣)のもらったサインであった・・・。そして喜代美は今回もB子でキーコ全開なのだった。それにしても茂山宗彦と友井雄亮は見事なほどに同じフィーリングだな。ツーショットだけでなく、同じ衣装で見てみたい。→5-3

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(テレビ朝日)・・・ついに土曜日も三本立て・・・。どうしようかなあ・・・。

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2007年11月 1日 (木)

いつまでもガキみたいなことほざいてんじゃねえよっ。(菅野美穂)

・・・まあ・・・そういうセリフはないのだが・・・そういう働きマンの方がキッドはいいなぁ・・・。

真面目に恋愛する・・・という感覚がキッドにはよくわかりません。それが今はもう秋、誰もいない海の波打ち際で水のかけっこをするという20年前のAVの導入部分の展開ということならますますわかりません。

ま・・・とにかくアレンジの方向性が間違っているとキッドは思い、ますます拍車がかかって視聴率は↘11.1%まで下がったということです。日付狙いかっ。

で、『働きマン・第四回』(日本テレビ・071031PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・佐久間紀佳を見た。ゲストは小説家・夏目(小西美帆)である。「モップガール」で議員秘書役をやったばかりで・・・地味目の知的女性という役柄がはまってきたな・・・。で、ゲストは地味目なので今回はマユ(平山あや)の回と考えることもできる。

前回も指摘したが、ドラマ「働きマン」の構成は三話→二話→一話にするべきだったと思うのだが、今回の四話でますますそう思う。新人教育というテーマの連打になってしまっているのだ。もちろん、連打するメリットがないわけではない・・・先週もこみちが「好きこそものの上手」をやったので今週は「下手の横好き」ができるからである。

しかし・・・ほぼ原作通りなのに相変わらず菅野はかっこよく見えない。つまり、原作からはみ出した部分がすべて裏目に出ているからである。

たとえばマユにとって働きマンは「憧れの先輩」で始まり、もっと「憧れの作家」を自分から奪ったので最低の裏切りものになって、でも自分よりいい仕事をするので最後は「やっぱり憧れの先輩」で終るのである。

キッドなら最後は「チョー憧れの先輩」とか「憧れの先輩デラックス」とか「憧れの先輩ダブルオー」とか・・・せめてそういうセリフなら良かったと思う。

で、菅野が「なんだよ、それー」ぐらいな感じ。

ところが、「野望のお守り」をめぐって公園で追いかけっこなのである。幼稚園児かっ。

とにかく、間違った構成は取り戻せないのでモードチェンジをしないとどうにもならないのだが・・・もう遅いよな。

キッドは松方とか山城とかは単なる俳優名ではなくて映画「仁義なき戦い」の俳優名だと妄想しているのだが・・・そういう意味で殺伐さが不足しているのである。血をビタっと見せる必要はないのだが・・・発行部数次第で命とられるような緊張感がないのだな。

なんか、グダグタ説明している間にひっぱたいちゃえばいいのさ。エレガントか。エレガントな働きマンなのか・・・。

今回でいえば作家の最近の状態について。

原作→作品が売れなくなって凋落傾向

ドラマ→スランプ

これが象徴的・・・そこをきれいごとにしてどうするっ。

もっともっと売れなくなったことについてイライラする作家の実像が・・・コミカルに描かれていた方がいいし・・・マユがそれでも幻想からさめない困ったちゃんであればあるほど「働きマン」が引き立つという話ではないか・・・。どうしてこんなに簡単なことができないんだよぉ・・・とふと思う。

さて、キッドは働きマンが菅野であるのはナイスキャスティングだと思うのだが、その最大の理由は菅野がウルトラマンフェイスだからである。だから・・・働きマンのスイッチが入ったときはかっと目を見開くべきだと思う。つまり・・・映画「リング」の「貞子の目」というか、アニメ「エヴァ」の「ホーラーモードの目」というか、上下に白目がむき出した「あの目」であります。それが・・・常人を越えた働きマンの面白さなのだからな。

もう・・・それだけでかなり受けると思うんですけど。また、菅野はそれができる女優なんだし。

しかし・・・それでも菅野以外の誰が・・・働きマンができるのか・・・というのを妄想してみた。

菅野は設定的に無理をしているとしたら、働きマン(28)→菅野(30)という点かもしれない。菅野1977年生まれなので1979年生まれだったら・・・さらに適役がいるかもしない。

ちなみにスポーツ選手なら上村愛子、女子アナなら高島彩が1977年生まれである。

さて・・・格というか主演キャリアを考えなければキッドは佐藤仁美が第一候補だな・・・地味な脇役になってしまっているが・・・コギャルあがりの知的な編集者というイメージではキッド的には働きマンのベストイメージキャストなのである。リングにも出ているしな。

次に国仲涼子がいる。平山あやが第二の働きマンなら先行タイプの国仲が働きマンでもいいと思う。今回のようなやや女々しい働きマンにするのだったら・・・国仲の方がよかったと思う。まあ、キッドが働きマンとマユの区別がつかなくなるという可能性はある。

そういう意味ではともさかりえも悪くないが・・・区別はつくと思う・・・今、上戸彩をいじめているのでスケジュール的に無理だ。同じように泉ピン子の相手に忙しい仲間由紀恵も残念なことだな。ショートカットにして働きマンは意外と似合うのに。

そうだな。南海キャンディーズのしずちゃんという手もあるのだが・・・原作のイメージである元・巨乳という点でダメだ。

そういう意味でキッドは意外に蛯原友里がよかったと思う。そうなるとタイトルは働きエビちゃんになるのかもしれないが・・・。

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金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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