赤子の手を捻るより簡単だったぜ・・・。(岡田准一)VS鉄魚とでも言うのか・・・グラブロ原型機なのか・・・。(声・宮野真守)
金曜日が失われた記憶のメモリーなら土曜日はテロリスト大集合・・・。世界のシンクロ率は高い・・・いい加減にしとけよ。
ともかく・・・ガンダムのテロリストは通りすがりの要人にコードネームで名乗っちゃうし、SPのテロリストは口ばかり達者なのである。
まあ・・・日本のこの手の作品にスリルとサスペンスを求めるのは無理がある。今夜も大爆笑なのだな。精神の健康上・・・そういう姿勢が大切なのだ。
で、『機動戦士ガンダム00・第八回・無差別報復』(TBSテレビ・071124PM6~)脚本・黒田洋介、演出・吉村章を見た。大人は子供に「殺人は罪である」と教える必要があるが、それはある意味「悪いことをすると地獄に落ちる」と教えるのと同じで・・・子供が大人になるまでには「地獄があるかどうかは判らない・・・その証拠に地獄の歩き方が出版されていない・・・」という常識を備えなければならないのと同じように・・・「殺人が罪であるとは限らない」という暗黙の了解をしなければならない。その代表例が戦争による敵の殺害と死刑である。さらに付加すれば「責任能力の喪失時における殺人」や「飲酒運転による過失致死」「手術の失敗や医療ミスによる死亡」などもこれに順ずるのである。
で・・・そういう大人ばかりでない国家というものは「これが戦闘行為だ」とか「軍事予算でちょろまかしがあるから軍事行動は許されない」とかで揉めるのである。それは恐ろしいことだが・・・大人の目から見れば爆笑ものである。世界は失笑し、とりあえずキッドは苦笑する。
だが・・・そういう国家が世界的に見て豊かで・・・実り多く・・・幸福そうであることも忘れてはならない。バカでも生きていける・・・それがゆとりというものだからな。
で・・・その国で伝統的な人気を誇るアニメシリーズである。子供が「世界から戦争はなくならない」とか「テロで殺された遺族の気持ちが痛い」とか・・・それなりに幼い心を揺さぶるセリフが用意されている。それはいいことだと思う。恐怖は人間が生存を続けるために必要なシステムなのだから。
さて、今回は国際政治の裏表が極めてあっさりと描かれる。我が国と違い、世界の諸国家にとって武力の行使は外交の選択肢の一つにすぎない。我が国は60年ほど前に全世界と戦争して敗北し、その権利を剥奪されたのだが・・・複雑な国際情勢のおかげでようやく権利回復の手前というか実質的には許可された状態までたどり着いた。
しかし・・・主権を回復するというのは恐ろしいことなので・・・それを嫌がる子供たちは多い。「ボクたちは戦わないからあ・・・誰もボクたちと戦わないでぇ」という甘えがいつまでも許されるならそれはそれでラッキーなのである。
しかし・・・「みんなもボクたちのようになろうよ」と呼びかけて答えてくれるかどうかは謎なのだな。キッドはどちらかといえば「それはない」という立場だが・・・そうでない人たちを否定はしない。しかし、紛争地帯にのこのこと出かけていって殺されたり、拉致されたりした人間は放置しても差し支えはないと思う。なにしろ・・・国内の近所の路上で拉致された子供を取り返せない国なのだ・・・それを恥と考えるかどうかの問題なのである。
そういう意味で「世界から戦争をなくすためにテロを行う団体」を「武装解除するためにテロを起す団体」との武力衝突を描く今回はなかなかにユーモラスなのである。
どちらも非公認民間組織なので世界の各国家とは基本的に敵対関係にあるが、国家の国益を追求する立場からどちらかとより敵対という状況が生まれ、それはどちらかとの協力関係を構築する場合があるのだな。
こうしてある国家に支援される「国際テロ組織」はある国家のスパイに拠点を確認され「SB」の先制攻撃を許すようになるのである。
かって「コンバット」という戦争テレビドラマを見ていた親は子供に「アメリカ軍とドイツ軍どちらが悪者なの?」と尋ねられ「いいも悪いもないんだよ・・・戦争だから」と答えたりしたのだが・・・「ガンダム00」を見ていた場合はどのような質問とどのような答えがあるのかを想像しただけでちょっと楽しくなるのである。
とにかく・・・ガンダムマイスター刹那(声・宮野)は肉弾戦ではかなり・・・間抜けだし・・・情報戦ではありえないほど無能なのである。
今回・・・「テロを許せない」おじさんはいつものように「狙い撃つ」のであるが、それが軍事拠点のピンポイント攻撃という神話であることは明らかである。戦争状態では軍事拠点と民間施設の差別化は無意味だし・・・軍人と民間人の区別も無意味だ。場合によっては敵味方の区別さえ困難なのだから。
とにかく・・・今回に限って言えば「国際テロ組織」の関係者の方が「SB」より無能だったことは明らかなのだ。武力衝突の場合、無能なものが死に至る可能性は高い。
戦争に巻き込まれないことは大切だが巻き込まれた場合、敗北するより勝利した方がいいとキッドは考えるので今回は「SB」に学ぶべきだと考える。
ああ・・・自分が水中用モビルアーマーのパイロットでなくてよかった・・・。
で、『SP 警視庁警備部警護課第四係・第四回・Ⅱ-3』(フジテレビ071124PM1110~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。とりあえず・・・大爆笑なのは・・・結局・・・一階人質担当のテロリストは沼田ただ一人だった・・・ということである。
するとだ・・・拘束すらされていない人質は井上(岡田)とナース長をトイレに連れていった沼田が不在の間・・・出口がすぐ側の一階ロビーで大人しく待機していた・・・のであるな・・・。そうなのだな・・・子羊かっ。
どうなのだろう・・・沼田制圧のために格闘して立てた物音を聞かせないために小林は三階に戻ったことにしよう・・・と思った瞬間、脚本家や演出家の頭からは人質のことがすっかり忘れられてしまったのか・・・それともテンポよく演出していれば誰もそんな細かいことには気づかないという自信があったのだろうか・・・もう・・・とにかく・・・岡田くんの活躍を楽しむためにキッドも一生懸命人質のことは忘れる努力をしましたーっ。
さあ・・・それからなぜか拳銃で武装したテロリストを「殺さないで確保する」ことに意欲を見せる井上。98%勝てないはずの笹本(真木よう子)をあっさりと救出すると・・・床が濡れていた場合素手で絶対に触ってみたくなるテロリストの習性だとか、足元でパンとしたらびっくりして動けなくなるテロリストの性質だとか、消火器でなぐられたら即気絶のテロリストの体質だとか、ツルツルの床ではかならずすべるテロリストの本能とかを利用して各個撃破していくのである。一階ごとに大失笑の嵐間違いなしだーっ。
それにしてもナース長、SP並の忍び足、そして化学部隊なみの危険物取扱なのだった。
そして・・・最後の大爆笑は弾丸を見切ることができる井上のダイビング能力・・・もはや人間ではないっ・・・ていうことですかーっ。
この調子で来週も大爆笑できるかと思うと心の底からワクワクしてきますーっ。
とにかくドラマを楽しんでしまったキッドなので心ある自衛隊の皆さんに番組スタッフに成り代わり謝意を表しておきます。バカのやることですから笑って許してくださいね。
関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー』
土曜日は「しゃばけ」とか「点と線」もあったので「ドリ☆アゲ」について一言語る余裕もなかったな・・・。「しゃばけ」はなりそこないに憑依されたよっちゃんにつきると思うが・・・もちろん、かなり眠たくなる作品だったことは言うまでもない。まあ・・・同人誌レベル?
『ちりとてちん・8-6・第48回』そうか・・・師匠はまだあのテープの存在を知らなかったのか・・・。そして・・・ついに夢と現の間で初稽古が始まった。まるで・・・寝込みを襲っているようでもあり・・・セクシーな渡瀬と貫地谷・・・こういうのが粋で艶っぽいということなんですよ。これが初老の男と未成年少女の愛のあるべき姿なのです・・・。一方、三年間、酒・煙草・男を禁じられる喜代美・・・赤い石鹸コトコトなった最後のデート。・・・だから上沼のナレーションはやめてくれ・・・草々がおばさんに犯されそうになっている気がするからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。→8-5
月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
やっぱりねぇ。
全然にあり得ないですねぇ。
もしかして婦長さんにも井上並の能力でもあるんでしょうかねぇ(笑)
テロリストはSP達を過小評価し
SP達はテロリストを過小評価(特に4階の人)
それに見事にハマるテロリスト達。
所詮は元・軍人だからって事でしょうかね。
軍人というよりは元・自衛隊と言った方がいいような気もしますけどね。
なんか段々総理大臣が関与してるような雰囲気を漂わせてきたりして
そうなれば完全に社会が混沌としてきますが
得意の緘口令で全ては闇から闇へ。
何とも便利なシステムです(苦笑)
「しゃばけ」については
・・・アニメの方が良かったのではっていうのが
率直な感想です。
画風はガンダム00タッチで(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2007年11月27日 (火) 01時22分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
もう・・・ガッカリの大爆笑という
人格分裂のSPでございます・・・。
テロリストの配置図とか作って
ワクワクしてたのに・・・
どっひゃあああああああな展開でしたから・・・。
でも・・・お笑い的には大満足だったし・・・。
微妙。
とにかく・・・常識的な軍事知識を
持っていると異常者あつかいされかねない
異常な国家のドラマなので
まあ・・・すっきりするのは
無理なんだ・・・と思う他ありませんね。
お国のために戦っている人たちと
お金ちょろまかしている人たちと
どう区別していいのか
わからない・・・こんな世の中じゃー
ポイズン。
でございます。
しゃばけはまあ
やおい系ですからな。
主役が気持ち悪いっていう意見と
萌え~という意見はまっこう対立でございます。
欲を言えば
主役を助さん格さんが
抱きしめるとか・・・
そういうシーンがもっと
あった方がより
笑えたのになーっ。ヽ(゚∀゚)ノ
投稿: キッド | 2007年11月29日 (木) 15時23分