たどりつく辛口がある・・・私は菊正宗和子。(中田有紀)VSヒザカックンかよっ。(原幹恵)&私に近付くなっ。(水崎綾女)
火曜日は結局、コミック原作対決になっているのだな。少女マンガで・・・ドタバタの「有閑倶楽部」と少年マンガでファンタジーの「キューティーハニー」・・・その落差は激しいのだが・・・「戦う女の子が主人公」というところがポイントである。そして、少女マンガの方が男の子を見つめるのに対し、少年マンガは女の子を見つめるのである。
その視線の先にあるものが・・・ジェンダーの一つの証明のような気もするし・・・そうでない気もする。
で、火曜日のドラマ対決は①「有閑倶楽部」↗13%、②「暴れん坊ママ」↗11.7%、③「スワンの馬鹿」↘*7.7%
「暴ママ」も「スワン」もそこそこ良作なのだが・・・そういうのはどうでもいい作品と区別が難しいからな・・・。
で、『有閑倶楽部・第五回』(日本テレビ071113PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・篠崎絵里子、演出・国本雅弘を見た。さあ・・・「クロサギ」の脚本家投入である。キッドは今回、レイニア・エール理事長(白川由美)の「仲間のような宝石」というセリフにひっかかった以外はほぼ満足。ニュアンスが難しくならないためにここは「宝石のような仲間」でよかったと思う。「友情の美しさは宝石に勝る」という意味を伝えたいのならばですが・・・。
まあ・・・白衣の女王様(女医)の菊正宗の姉(中田)サービスで・・・かなり・・・甘めになっているかもしれませんがーっ。できればーっ。弟・清四郎(横山裕)を原作を越えてもう少し、ネチネチといじめてくれると・・・100万点満点だったのにーっ。・・・どんな点数じゃっ。
で、テストの成績がとてつもなく最下位の剣菱悠理(美波)だった。キッドはそういう屈辱を味わったことがないのだが・・・視聴者の最下位以外の人にとって剣菱が愛すべきキャラクターなのはこういうところなのだな。
運動神経抜群の富豪の娘・・・だけどバカ・・・かわいいよ。剣菱、かわいいよなのだった。
このフリがあるので・・・今回のふってわいたような剣菱・菊正宗の婚約騒動がバカバカしくてもちょっと哀愁を感じさせるのである。
そういう意味で今回、次に難しかったのが剣菱の母・百合子(かとうかず子)の豹変ぶりであろう。原作読者には財閥夫人なのにメイドの格好をしていること、だけど実家でもお嬢様だったこと、レースやフリフリ大好きの少女趣味というキャラクターは周知なのであるが・・・ドラマ的にはちょっと唐突すぎたかな。
キッドの妄想の中では・・・女の子が生れたら「可愛い格好」をさせたかった・・・生れると親バカ炸裂で自由奔放に育てた・・・「可愛い格好」をさせたい欲望不完全燃焼・・・という剣菱母の葛藤が図式化されている。ちなみにもしも今回、悠理が孫を産んだとしても・・・可愛い格好をさせたい・・・生れるとおばあちゃんバカ炸裂で自由奔放に育てる・・・欲望不完全燃焼・・・であると妄想できる。
しかし・・・まあ、かとうかず子ががんばったのでそのあたりのニュアンスはごまかせた気がする。
そして・・・菊正宗・剣菱・白鹿の隠された三角関係を提示する幼少時代の回想がかなりいい出来だったので・・・スムーズに展開していったのである。チビ白鹿(松田七星)の立ちふさがり方が素晴らしかった。「ライフ」の黒の女王クラスである。・・・どういうたとえだ。
そして・・・菊正宗の師・雲海(泉谷しげる)のナンマイダ~何枚だ~は古典すぎて爆笑である。実は、雲海のアレンジの仕方が一番難しかったはずだが・・・泉谷のパワーですべてを押し切っていく・・・展開が素晴らしかったと思う。最初からこの脚本で見たかったよ。
本来は傍観者の有閑倶楽部メンバーをたくみに巻き込んでいくオリジナル展開もほぼよどみなかった。
剣菱母の妄想的願望により婿取りを強制される悠理。とりあえず花婿候補は悠理キックで排除される・・・。しかし・・・文武両道の菊正宗が候補に。三蔵法師と孫悟空の組み合わせはマイ・フェアレディ展開になるのだが・・・悠理はトホホにレディーにならないのである。ここで黄桜(鈴木えみ)がさしいれに肉まんを渡す。スイッチが入ったように喜ぶ悠理。抜群である。ここでは黄桜・悠理の友情と悠理の食いしん坊が同時に消化されるのである。欲を言えば松竹梅(赤西仁)がここで「ぐすん」と泣けばお約束の消化としては完璧だったな。
前回、主役だった田口は控え目だが。。。オチの自分の顔の部分だけジクソーパズルのピースがないも含めて、ポイントポイントで「間抜け」ぶりを作っているのうまい。最高においしいのである。
そして・・・白鹿(香椎由宇)は「おにいさま」モードの「けがらわしい」変形ワザできちんと話に加わっていく。そして・・・松竹梅の「人情モード」が全編に無理なく溶け込んでいくのである。
松竹梅と菊正宗がいい勝負になるという理由も・・・菊正宗が不眠不休だったのでハンディがあったという設定も見事だ。欲を言えば、最後の焼酎和尚登場は「それでも・・・菊正宗には勝てない松竹梅・・・しかし・・・最後の気力をふりしぼろうとする松竹梅・・・その時・・・」という展開の方が格好良かったと考える。ま、これは脚本よりも演出の問題だが。
結局、最後は焼酎和尚がすべてを持っていくのだが・・・まだ、刑事コンビの方が校長・教頭コンビより・・・いい味出しているのである。それでも・・・かなりマシなのは最後の見せ場の作り方が上手だったから・・・とキッドは思うのだな・・・。
まだまだキッドの妄想の方が面白いが・・・今回はドラマもかなり面白かったのです。今回・・・微妙に白鹿→菊正宗(剣菱はぶっとばしたのに白鹿を菊正宗はかわしていたしな)というそこはかとない恋愛モード(原則・倶楽部内恋愛禁止の方がいい)を使ってしまったのだが・・・次回はおそらく白鹿主役のエピソード・・・はてさて・・・どうなりますでしょうか・・・・。
関連するキッドのブログ『拝啓、父上様』の横山裕
で、『キューティーハニー THE LIVE・第七話』(テレビ東京・071114AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、監督・宮坂武志を見た。今回はツンデレ=テレ屋さんという解説を「もう、照れ屋さんなんだから~」というハニーのセリフで展開していくのである。
で、ツンデレなのは白薔薇学園に転校してきたミキ(水崎綾女)である。まずはリーダー(死亡)を失ったいじめっ子トリオが「校内でチョコレートを食べる」という荒技で早乙女ミキをビビらせようとする。久しぶりの「ライフ」パロディーである。もちろん・・・鑑別所を壊滅させてきたミキにそんなことをするのは爆笑なのだが・・・「バカでアホでブスなハニー」にミキをけしかけようとするトリオに対してまず・・・秋夏子(小松愛)が介入する。秋夏子は「キューティーハニーワールド」では常に重要なキャラクターである。映画版では市川実日子がかなり変形したポジションで演じていたわけだが・・・眼鏡っ子としては踏襲しているのである。
で、夏子はミキと友だちになろうとするが「胸わしづかみ合戦」で自滅し・・・ハニー(原)に泣きつくのだった。ハニーは抱きしめて慰めるのだが・・・より巨乳なハニーの胸にさらに落ち込む夏子・・・爆笑である。
例によってパンサークロー幹部にはこてんぱんのハニーだが源さんのとっておき「裏の森でとれた小型プテラノドン」の丸焼きで元気を回復。源さんから貴重な情報を得る。
それは「ギャンブル部門担当の中条(村上幸平)と医療部門担当のデューク渡(マーク武蔵)がいるし、他にも幹部がいるらしい・・・」という貴重な情報・・・ま、深くはつっこまない。「オモライくん」ネットワークはかなり有能なのである。
ちなみに幹部二人が話していた烏川と田中はエリカ(沢尻ではない)とふせえりである。
ふせえり・・・楽しみだーっ。
とにかく・・・かすみ果穂(23)とか・・・庄司ゆうこ(23)とか・・・もう怪しいキャスティングなのである。しかし・・・そこが素晴らしいっ。
今回は久しぶりにギャンブル作戦である。「抑圧されてかなり歪んでいる人々にケータイ電話だけど剣になる凶器を渡して一般人殺戮ダービー」開催。優勝者は前世が信長のサラリーマン・・・妻を含め多数殺傷。賭け勝者はふりむけば口移しで宝石ゲットである。
偶然、事故車にとじこめられた早見(山本匠馬)を協力して助けたハニーとミキ。ハニーは幼稚園児モード全開でミキとお友達になろうとするがミキは拒絶。ちなみにミキには交通事故で家族を失った記憶があるらしい。ミキの正体への伏線なのですな。
さて、ハニーはパンサークローと戦うためにミキの前でキューティーハニーに変身。驚くミキ。
毎回・・・思うのだが、ハニーのお尻の下敷きになったり、ダンスを踊ったりする戦闘員・・・なんだか楽しそうだ。今回はあっさりシルバーフルーレ(ハニーの剣装備)でザコを殲滅である。ハニー、ウキウキしているな・・・。
しかし、ミキはハニーにビンタを食らわすのだった・・・。つづくである。ああ・・・このドラマはいつまでもいつまでも続くといいのに・・・。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
『ちりとてちん・7-2・第38回』今日からお前がオレの寝床~・・・喜代美がどの程度意識しているかは別として・・・草々と歌いあうのだった・・・。そして、一歩、また、一歩と一門の復活の日は接近している模様・・・。喜代美も専門用語を習得していくのだった。うなぎの寝床はあるが・・・うなぎの枕はないんだよぉぉぉぉぉぉ。→7-1
木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
今回は今までになくエピが楽しめたかもしれません。
じいや的にも合格してるみたいだからやはり良かったのですね。
ただなぜ、それまでのキャラを一変させた百合子や、
清四郎なんだろうかとそこがちょっとわからないんです。
清四郎が試してみたい世界を垣間見たのはいい経験でしたよね。
天才だからできることとはいえ、本当羨ましいような気がします。
しかし、理事長のいうこともすごくいいのに軽くふらっと出てきては
さらっと言って消えていくので、
もったいないですよ。
あのシーンをもっと膨らませてもいいのかも。
なんか理事長よりも百合子の貫禄がありすぎてしまいましたね。
でも仁ちゃんがかわいかったからそれでいいデス☆
投稿: エリ | 2007年11月14日 (水) 16時08分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
そうなんですよね・・・ちょっと説明っぽくなっても
いいから
百合子のバックボーンを
きちんと説明した方が
この話に入りやすかったとじいやは思います。
清四郎はオールバックでない時点で
じいやとしてはなかなかなじめないのですが
今回はかなり清四郎っぽさは
出たように思います。
松竹梅・剣菱のおバカコンビと
菊正宗・白鹿の優等生コンビは
時々対立するのですが・・・。
どちらかといえば白鹿は運動が苦手
というポジションなので
今回の薙刀はものすごいアレンジだったのです。
まあ・・・原作の味を大切にすることと
現代に馴染ませるアレンジをすること。
この二つのバランスはかなり難しい。
思いいれが強すぎてもダメだし
研究不足でもダメなのですね。
好みにもよりますが
じいやは今回は
バランスよくまったりしていたと感じました。
ま、お嬢様は独自の視点がございますので
ご満足かと思われますが・・・。
もっと清四郎にギタギタにされると
さらに・・・お喜びいただけたのに・・・と
思うのでございます。(じいやバカ)
投稿: キッド | 2007年11月15日 (木) 14時27分
キッドさん、こんにちは~♪♪
ふふふ、ヤマトのコメが2つたまっていますな、
ふふふ・・・。
告白すると記事を書き終えて
キッドさんのレビュー読んで
慌てて 学長→理事長 と記事を訂正しました。
ぐへへ。
今回はキッドさんも誉めてらして良かったです。
とっても面白かったからです。
小難しくなく、爽快で解りやすくて、
何かと小難しいことばっかり並べて高尚に見せようとする
月9が うざ~ てなってきたヤマトには
もう大好物な出来上がりでした。
そっか脚本家さんとかチェックしてなかった、
そっかー。
やっぱりヒットしたドラマの人は
上手なのだなあ。
ヤマトは本日生理痛で「マジ休み」です。
あ、「マジ休み」とはヤマトが作った用語で、
「ズル休み」の反対に位置します。
会社を「マジ休み」なわけです。
で、痛いお腹でドラマを視聴し、
痛いお腹で感想書いたであります!!!
もうランナーズハイであります!!!
投稿: ヤマト | 2007年11月16日 (金) 14時18分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
ほほほ・・・年を取ると
反応速度が鈍くなるのでございます。
たちまち滞るのです。
後から来たのに追い越され・・・水戸黄門かっ。
でございます。
キッドはセリフで確認していないのですが
原作では理事長でした。
理事長→校長→教頭
というボジションだったと思います。
原作ものというのは
脚本家は距離の取り方が難しいのですよね。
実は小説にしろ、コミックにしろ
描かれていない部分というのは
かなりあって
読みようによっては
かなり解釈がちがってくる。
そうなると「本質」という問題が
出てくるのです。
キッドは大衆は意外と本質的なのだと思います。
視聴率というのは統計的な興味のもたれ方の指針
なのですが・・・
「みんななんか・・・面白がってる」
というのが「高い」ということになります。
で発行部数の多い原作というのも同様なのですね。
で「どこを面白がってるのか」
という「本質」を見誤ると
「なんだかなー」って言われちゃうのですね。
キッドは今回は今までより
「有閑」の本質を表現していたっ。
と思うのです。
ま・・・年寄りは思いあがるものですから・・・。
ま・・・ある意味、毎日がマジ休みですからーっ。
男にはわからない痛みがあるヤマト様・・・。
どうか・・・お大事になさってください・・・。
投稿: キッド | 2007年11月17日 (土) 08時52分