ふげっ・・・びぇっ・・・あふっ・・・だめぇ・・・ほげっ・・・うげっ・・・(北川景子)VSうえーん。(相武紗季)VS私たちは泣かない。(加賀美早紀・伴杏里)
金曜日はまたしても凹っと言う状態が出現し・・・まきまき・薬師丸・小雪とメグ・カナ・さおりんに挟まれて相武が孤軍奮闘なのである・・・ま・・・泣いちゃってもしょうがないよな。
しかし・・・裏ガリレオのモップガール・北川の泣きはそれをはるかに上回る。それにしても柴咲と北川・・・見事なシンクロナイズド・クライイングである。なんか打ち合わせ済みなのかと思ったぞ。
しかも・・・北川の場合・・・現場で1回、泣くだけ泣いて・・・締めでもう一度泣くのである。ダメ押しなのである。
一方、深夜の二人は涙なんかとっくに枯れ果てた世界に生きているらしい。
で、『歌姫・第四話』(TBSテレビ071102PM10~)脚本・サタケミキオ、演出・金子文紀を見た。一部の熱狂的なファンの絶賛を嘲笑するがごとく、視聴率苦戦のこのドラマ。今回は金子演出でそこそこ楽しく見れたが・・・鯖子の男ぶりの良さとかね・・・やはり・・・薄味がどうしようもない。今回も前回の見せ場を延々と引きずる冒頭。もちろん、テクニックとしてはあってもいいが・・・内容の薄さが気になっているだけに・・・苦しい展開に見えてしまうのだな。
太郎(長瀬智也)とクロワッサンの松(佐藤隆太)のコンビネーションもちょっとものたりないのだなぁ・・・。いや、舞台ですべてを見ればすごく解るコンビなのだが・・・細切れにされているとつらい・・・ので・・・それに応じた演出をしているのだが・・・やはり・・・スカッとしないのよね。
キッドの可愛いダチの九里みほ様がゲルマン(飯島ぼぼぼ)を楽しみにしているので、ゲルマンの出番が増えるといいな・・・とか・・・そんなことを考える余裕があってはまずいのではないか・・・と思うのだな。
とにかく・・・今回はここまでをふりかえり、松がいかに器の小さい男であるかを念押しする前半と・・・兄妹のように育った太郎と鈴(相武)のじれったい恋模様を描く後半である。女たちはみんな「恋」に気がついていて、男たちは誰も「恋」に気がつかないという古典的なボケとツッコミなのだが・・・ラストで太郎が鈴がいることに気がつかないまま・・・「オレの女に手を出すな」宣言。鈴・・・エヘッ・・・なのである。
ああーっめんどくせえっと太郎が言った瞬間に・・・だったら『I.W.G.P.』の続編やった方がよくね?・・・とキッドは思うのであった。
で、『モップガール・第4話』(テレビ朝日・071102PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・真柴あずき、演出・常廣丈太を見た。セリフという点ではややトーンダウンするのだが・・・お笑いよりも人情を優先した展開なのでこの脚本家でも大丈夫だったかな・・・。外人マニア・大友(谷原章介)「ジョン・レノンの例もある」ウザ桃こと桃子(北川)「ジャン・レノはまだ生きてますよお」大友「・・・ですよねー」は秀逸だった。
「大友さん」というセリフが「お父さん」と聞こえるほどの舌足らずの口調が魅力の北川なのでドキドキするセリフ回しだが・・・クリアできてよかったな。
二人の脚本家がお互いから学びあうとさらにいい感じになってくるのではないか・・・まあ、ワンクールドラマの場合・・・その頃にはすべてが終っているのだがな。
編集者になりすましたり、編集者の友達(浅見れいな)がそれをルーズに認めたり・・・ととんでも展開もあるのだが・・・テンポがいいのでごまかせる。
さて今回のゲストは銭形雷で真加出クンの真理(小出早織)である。職業・メイドだ。もう、こういう役どころやらせたら右に出るものいないな・・・。で、ストーカーに見えるけれど実はナイト(騎士)だったという役どころに著書一冊のライトノヴェル作家・浩平(坂本真・通称チビキノコ)が配置され・・・二人は無理心中をした・・・というのが最初の歴史。
タイムリープした桃子は事実誤認をしたまま、歴史の修復に挑むのである。事実は真理が恋人で詐欺師の男(泉政行・通称・仮面ライダーオーガ)によって借金まみれになるのを阻止しようとしていた浩平が無理心中にみせかけた偽装殺人の犠牲者だったのである。
いかにもアキバ系オタクのひきこもりでブサイクで暗い浩平がナイトであるとは最後の最後まで信じられない桃子。桃子の目には「詐欺師」も判別できない。「男を見る目」が売っていないのは残念なことであるな。
そして・・・すべての真相が陽の目を見ても真理の目は醒めないのだった・・・。あくまでも恋人の正当性に固執する真理に・・・桃子はちょっとだけ浩平がかわいそうになった。
二人の死者のうちの一人しか助けることのできないある意味バッドエンドにのけぞった視聴者もいると思うが・・・このくらいのヴァリエーションはいい感じだな。
しかも・・・残された母親(山口美也子)にとって・・・「殺人犯の母親」と「クイーンを守ったナイトの母親」では・・・悲しみの色合いが些少は変わるはずであろう。
それでも桃子は泣く・・・名誉の戦死を遂げた騎士を悼んで・・・。報われぬその愛に。
ひとつだけ言えることは真理(小出)、桃子(北川)、そしてミシェル(ケイテリン・ジルソン)のいるメイド喫茶はかなり繁盛すると思うのだということ。そして、そういうお店の常連にとっては真理は株を下げたかもしれないが、キッドは激しく買いなのであった。
もはや・・・大傑作。
で、『ULTRASEVEN X 第五回・PEACE MAKER』脚本・金子二郎、監督・鈴木健二を見た。地球に亡命してきた宇宙人・アルファケンタウリ星系人(やべけんじ)は末端の労働者として仕事に励む善良っぽい宇宙人・・・。彼らは同じ顔をしている以外は低姿勢で熱心に働く・・・外国人労働者である。エイリアンは異星人でも異邦人でも通じるので、イメージとしてはよりエイリアンらしいエイリアンと言える。ま、日本人にいる外国人だってコーランを熱心に崇拝するものもいればディブ・スペクターもいるわけである。
今回の亡命者はミャンマー色が強い気がするが・・・それはあの事件の軽い後遺症かもしれない。
今回は武闘派エージェント・エス(伴杏里)の出番は少ないのだが・・・エイリアンが人畜無害なので・・・仕方ないか。秋ドラマは初代・富江が「働きマン」をしているのだが伴は永井流奈→宝生舞→酒井美紀→安藤希→松本莉緒を経た「富江 REVENGE」で七代目の富江である。ちなみに伴杏里の富江に狙われるヒロインは美波である。今季は「富江」勢もがんばっているな。まもなく映画「富江VS富江」公開なのだが八代目はあびる優と松岡恵望子が同時襲名だ。富江だけに黒井ミサより増殖しているのだな。
さて・・・それはそれとして・・・亡命宇宙人は捜し物をしていた。それは彼らと敵対するボーダ星人が盗み、地球に隠匿した重要なものらしい・・・。凶悪なボーダ星人もそれを察知し奪還阻止のために地球に飛来する。
ボーダ星人が地球人を傷つけたりするので成り行きで共闘する亡命宇宙人・地球人・ウルトラセブン・・・ボーダ星人のおそらく凄腕の工作員はついにワイドショットでしとめられてしまう。
宝物・・・おそらく・・・亡命宇宙人の抑圧された攻撃本能を解放するシステムによって闘争心を取り戻した亡命宇宙人は「これで敵を殲滅できる」と言い残し・・・帰郷するのだった。
刺激的な最後の言葉に戦慄する地球人一同。
遠い宇宙の果てでは全面戦争に突入した双方の惑星が消滅していたのだった。
「おろかなことですね」と感想をもらす地球管理政府のメッセージ。
謎のエージェント・エレア(加賀美)は「本当の平和の維持って大変なのよ」的なつぶやきをもらす。ちなみにピースメーカーとは拳銃の呼称でもあり・・・平和を作るためには武器が欠かせないことを物語っているのである。もう、超傑作っ。
関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー』
『ちりとてちん・5-5・第29回』あっという間にここまできたな。あっという間にみんな笑ったな。ま、演劇と落語という芸能の戦いとも言えるこの種のドラマ。どれだけ・・・落語家の落語らしく見えるか・・・難しいところ・・・。ま、教養を高めるためにもみんなが見ればいいのにな・・・。→5-4
日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)『ハタチの恋人』(TBSテレビ)
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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
こんばんは。
前回の”シャンプーブロー”はウケました(笑)
大友さんがお父さんに聞こえるって…
そう言う人が身近に居たのでビックリ。
私は聞こえませんが(^_^;)
聞こえないと言うより聞き取り難いんですけどね。
今回の号泣シーンは何を言ってんだか…さっぱり分からない♪
娘達はすんなり聞き取って通訳してくれるので…実に面白い(笑)
やはり自分の耳がモウロクしたのだと悲しくなります(^_^;)
私も、塚田の母親が事件後の状況・立場が変わっていたのは
良かったと思いました。
今回のラストは、キッドさんがバリエーションと言ったのを聞いて納得。
それに号泣する桃子も、今までにない顔でしたもんね。
これで違う展開もありだと分かったので、次回も楽しみです♪
投稿: mana | 2007年11月 4日 (日) 01時11分
|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||
どこかでどなたかが
「お父さん」とセリフ起こしを
なさっていたのも見ました。
ああ、みんな、そう聞こえてたんだと
思ったものです。
やはり、年齢によって
聞き取りやすい周波数があるのでしょうね。
キッドなんか
時々、重要なセリフが聞き取れませんよ。
今回の号泣シーンは
まあ・・・萌えどころと理解しましたが。
実は・・・どうであろうと
母親が子供の死に納得することはできないとも
思いますが
話としては慰めになりますよね。
もちろん・・・改変後の母親は
もっと残酷な改変前は知らないわけですが・・・
なんとなく・・・知っているかのような
セリフになっており・・・
そこが微妙なところ・・・。
母親は神秘なのだ・・・と考えることもできるし
単なるセリフのミスともとれますから・・・。
ま、キッドは真理の女王様演技に萌え~でしたが
一部の皆さんは罵詈雑言
阿鼻叫喚だったかもしれません・・・。
投稿: キッド | 2007年11月 4日 (日) 04時03分
こんにちは。小出さんは真壁君役が初遭遇だったため、それ以外の役柄を何度となく観てもにわかには同一人物だとは思えずにいます(笑)。あとマキロンみたいなものが護身用になりうるというのは新発見。しかし山口美也子ってやぶきたブレンドのお姑さんですよね。googleでやぶきたブレンドと山口美也子の関係を示す情報が検索できないのは便通の陰謀???
ウルトラセブンXで、『奇談』で救世主を演じたやべけんじの起用ってところがイイですねー。空を飛んでるメッセージマシン(?)の押しつけがましさはブレードランナーでよりもむしろ上手い使い方なのかも。ただ先週、せっかくいい感じに進んできたのにキューブな何かが恐竜みたいなのになったのには萎えました(笑)。どうしても恐竜なら四次元超立方体ルービック恐竜キューブ戦車みたいなのにしてほしい。
投稿: 幻灯機 | 2007年11月 4日 (日) 11時13分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
真加出クンは不思議キャラ(死語か?)の集大成の
ようなキャラクターでしたが
電車男の武田花梨ちゃんもかなりのものでした。
特にオタクに対する
どこか上目線の視線は今回に受け継がれているかな。
銭形雷の時もそうですが
彼女は段々可愛くなってくるタイプ。
気がつくと虜という基本的に悪女です。
山口美也子さんは日活ロマンポルノ出身という
準黒歴史があるのでそっとされているのかも
しれませんね・・・。
やべけんじさんはああいう役がピッタリですよね。
今回も説明がまったくいらない怪しさでした。
本当は立場が逆オチでなく
どっちもどっちオチだったのも納得です。
昔、仮面ライダーの怪人ネタ出ししていた頃
(採用率ゼロ)
ルービックキューブ男を提出した
忌まわしき記憶が蘇りました・・・。
投稿: キッド | 2007年11月 5日 (月) 02時55分