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2007年12月31日 (月)

新之丞は、声を出さずに笑った・・・。(木村拓哉)

山田洋次監督の藤沢周平原作時代劇に木村拓哉・・・とにかくゴージャスな組合せだ。

木村拓哉を今さら論ずるのは・・・恥ずかしい気もするが・・・フッ・・・何を今さら恥ずかしがるというのだ。

つまり・・・これである。

このフッというのがキッドはキムタクだと思う。

自嘲・・・自らを嘲笑うこと・・・それは時には世間を嘲笑うようにも見えるが・・・実は・・・そういう時も・・・そういう世間で生きている自分を笑っているのである。

そして・・・キムタクといえば・・・現在における・・・スターの最高峰なのであり・・・そんな人に・・・自嘲されては・・・男たちはもう・・・肩をすくめるしかない・・・。

だから『武士の一分』の原作『盲目剣谺返し』は実に凄まじいチョイスだと思う。

主人公・新之丞は自嘲の王様であり・・・木村拓哉のために用意されたようなヒーローだからである。

で、日曜洋画劇場特別企画『武士の一分』(2006年劇場公開作品・テレビ朝日・071230PM9~)原作・藤沢周平、脚本・平松恵美子(他)、監督・山田洋次を見た。

幕末時代の海坂藩(藤沢ワールドお約束の架空藩・モデルは庄内藩・登場人物は語尾にがんすとつけなければいけないのが基本ルール)三村新之丞(木村)は30石取りの下級武士である。役目はお毒見役。実は剣の達人だが・・・最初は極意をつかんでいたわけではない。

その妻・・・加世(檀れい)は貞淑で美女という・・・理想の妻である。

1石というのは1000合である・・・一食一合と考えると・・・およそ・・・一年分ということだ。

年俸30石というのは30人を養える・・・というわけではない・・・ま・・・人は米だけ食べて生きているわけではないですから。だから・・・極貧ではないけれど豊かとは言えないのが三村家である。

ただし、中間(使用人)として徳平(笹野高史)を置いている。親の代からの奉公人なので・・・いわば「じいや」であり・・・じいやおタクはそこだけでも充分に満足できる。

このつつましい・・・三人家族に・・・嵐が襲い掛かる・・・新之丞が貝の毒にあたって・・・盲目になってしまうのである。

本来ならば・・・子供が跡を継ぎ・・・新之丞が隠居すればいいのであるが・・・若い夫婦には未だ子供がなかったのである。

家禄没収の危機・・・そして・・・妻は罠にかかってしまう。

新之丞はまず・・・最初に妻が「殿の前で夫が毒見をしている」と想像していることを笑う。次に・・・盲目になってしまった自分が切腹しようとして果たせず・・・意外なことに家禄が存続することに笑う。さらに・・・妻が浮気をしているという疑心に笑い・・・それが・・・家名存続のための犠牲であったことに笑う・・・そして・・・すべてが好色で冷徹な上級武士・島田(原作では島村)の画策であったことに笑うのである。そして・・・何よりも「仇を討つ」気になって・・・自分が盲目であることに気がつき笑うのである。

まさに木村拓哉的自嘲の連打なのである。これは堪能できるっ。

人間は本来・・・おかしなものだ・・・そのおかしさに気がつかない・・・アホであることもある意味素晴らしいことであるが・・・もちろん・・・気がついている方が素敵なのである。

この物語にはいくつも象徴的な要素が散りばめられているが・・・たとえば・・・ややバカ殿として描かれている藩主にお言葉をかけてもらうために新之丞は蚊に食われながら庭で待つ。藩主は一言「大儀」と発するだけである。いかにも無情だ・・・しかし、後にこの藩主が新之丞を命の恩人と思い・・・家禄存続の裁定を下したことが判明する・・・名君だったのである。しかし・・・そのことが三村家には伝わらない。伝わっていれば三村家の苦悩はなかったのである。だから新之丞は蚊に食われて笑い、そして真実を知ってまた笑うのである。・・・大人の演出だ。

原作→映画ではいくつかの変更点があるが・・・キッドとしては以寧(桃井かおり)が従姉から伯母にかわっているのが工夫であると思う。原作では以寧は本家の娘として分家の新之丞に仄かに恋心を抱いている設定なのである。つまり・・・加世の不義密通を告げ口に来るのは・・・ひそかな嫉妬の行為なのであるが・・・山田監督はおそらく煩雑さや・・・ま、ある意味、余分な情念を削った・・・のだろう・・・ま、ドロドロの好きなキッドはちょっと・・・フッと笑いますが。

やがて・・・原作にはない「武士の一分」という言葉が・・・愛する妻を離縁し・・・おいしいものを食べられなくなった境遇に自分を追い込んだ男に向けられていく・・・このままには捨て置けない・・・ということだ。

原作では羽虫の気配を読み・・・倶に死スルヲ以テ、心ト為ス、勝ハソノ中ニ在リ・・・という殺気に応ずる無心の剣の極意に到達するのであるが・・・映画では師匠(緒方拳)の存在感がこれを代理するのである。これは・・・ちょっと笑う。

さて・・・目を瞠るのが木村拓哉の剣筋である。

よどみない・・・特に最初の素振りはゾクゾクしました。殺陣の間・・・一箇所だけ・・・ややスピード感を欠くシーンがあったが・・・リアリティーと考えれば演出かもしれず・・・とにかく申し分のない刀捌きです。凄い・・・伊達にトップスターではないのだなあ・・・。

最後は・・・抱き合って・・・夫婦の新たな日々が始まるのであるが・・・山田監督としては大サービスだったのだな。

ま・・・キッドとしては・・・夫が優しい言葉をかけるたびに泣く声の音量が上がっていく・・・という原作テイストも捨てがたいのですが・・・それから・・・加世の得意料理は・・・やはり・・・「蕨のたたき」が良かったのに・・・。

とにかく・・・「武士の一分」は藤沢周平文学の入り口としては最高傑作と言っていいと思う。ま・・・常連俳優と言える小林稔侍のいきなり切腹も・・・フッ・・・だしな。

関連するキッドのブログ『たそがれ清兵衛のレビュー

Hcinhawaii0289 ごっこガーデン。三村家お茶の間セット。アンナダーリンがいなかったらーっ、加世はなんで生きていけましょうかーっ、がんすーっ。旦那様ーっ。旦那様ーっ・・・アンナは一回で五回は泣くのぴょんお気楽「あーっ、もうリハーサル中なのに・・・まだここにいたのね。ねえーっ、紅白の本番までもうすぐなんでーっ・・・そろそろ切り上げて・・・時代劇なんて・・・我慢できないのに・・・裸スーツもないし・・・」じいや「・・・お、お嬢様・・・なんて・・・健気な・・・(じいやバカ)」

火曜日に見る予定のテレビ『相棒 元日スペシャル』

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2007年12月30日 (日)

山嵐とハリネズミじゃ栗と雲丹ぐらい違います。(村川絵梨)

前者が動物と動物、後者が植物と動物なのでたとえとしてはどうかな。キッドは「ヤマアラシのジレンマとは柔道の達人が恋する相手をつい山嵐で投げ飛ばしてしまうので困ること」と同じくらいの誤用だと思う。

さて・・・現在・・・ニコの姉の風のハルカ(村川)は公開中の映画「椿三十郎」に出ているのだが・・・これにはロボ(松山ケンイチ)も出ているのである。キッドは三船三十郎の熱狂的ファンなので織田三十郎を観たいとはちっとも思わないのだが・・・いずれ・・・テレビにかかれば観るつもりだ・・・。ま・・・リメイクすることは悪くないですけど・・・少なくとも青島刑事は器ではないと思う。

大体・・・なぜ・・・「用心棒」からスタートしないのだ・・・冬の桑畑があってこそ・・・春の椿だろうに・・・。

で、『ハリ系・最終回』(日本テレビ071230AM0025~)を見た。っていうか・・・前フリほとんど関係ないし・・・。ま、ほのぼの異種族恋愛ドラマのほのぼのエンディングについて語ることなんかないからな。

キッドはまったく関与しないが・・・小劇団好きというグループはあって・・・まあ、落語好きとか、バンド好きとか・・・要するにマニアックなミーハーグループである。

もちろん・・・若いときは・・・そういうタイプであることは恥ずかしいことではないが・・・ある程度の年齢になると・・・たとえばヨン様のおっかけとか・・・ハンカチ王子のおっかけとか・・・見るにしのびない集団になることはある。

しかし・・・本人たちが幸せならそれでいいのである。

で・・・もちろん・・・キッドが恥ずかしいのは自分がおタクというその変種だからだ。

きゃーっとは騒がないし・・・つきまといもしないけれど・・・遠くからひっそりと見つめてため息をついて・・・心の中はその人のことでいっぱい・・・ま・・・そういうことです。

ともかく・・・そういう人々に「見る目」を求めても無理があり・・・大体「あばたもえくぼ」であることが多い。しかし・・・人気稼業とは不思議なもので・・・そういう見る目のない人たちに支えられていつのまにか「素晴らしい何か」になることがある。すると・・・見る目のない人たちは実は慧眼だった・・・ということになるのである。

このあたりは「情報」というものを考えるときにいろいろと示唆に富むところなのだが・・・それについては語らない。

かっては「つかこうへい」とか「野田秀樹」とか・・・少し前なら「三谷幸喜」とか「宮藤官九郎」とか・・・そういう「芝居小屋」から作家的スターが生れている。もちろん・・・キッドはそれらの人々をすべて認めるわけではないが・・・それは好みの問題もあるからな・・・で・・・能のない人々はそこに行けば新たな金の卵が眠っているかも・・・と思うのである。

で・・・今季は「歌姫」と「ハリ系」と「ちりとてちん」がそういう系列である。

「歌姫」がダメだったことは確実だが・・・「ハリ系」は深夜ということで・・・まあ・・・ダメの烙印からは逃れている・・・いわば・・・枠そのものが小演劇のハコだからな・・・一方・・・カクスコ座付きによる「ちりとてちん」はさらに微妙な飛行を続けている。視聴率推移がこのまま維持できれば・・・久しぶりに実力派の女流というものが誕生するかもな・・・というところだ。

さて・・・「ハリ系」はハリネズミ系の人間とサル系の人間が同居するファンタジーゾーンの物語・・・。ハリ系のハリ彦(中村友也)はサル系のすず子(村川)と恋に落ちるが・・・破局・・・しかも・・・奇病の蔓延によるハリ系排斥運動がサル系の間で高まりつつある・・・という展開である。

「賢さ」と「愚かさ」は紙一重である。「戦争」を「犯罪」と考える人と「戦争犯罪」と「戦争」は違うと考える人が「戦争」をするとき・・・賢愚はまさに混沌とするだろう。

「食料」が捨てるほどある時と場所では・・・そうした論争は遊戯にすぎない。しかし・・・「食料」あるいはエネルギーが不足して・・・争奪の対象になったとき・・・そうした論争は多くの場合、無意味である。

たとえば・・・それは愛についても言えるだろう。異種族の交流に婚姻が関係するとき・・・戦争と平和は様々な悲喜劇に繋がるのである。

「風林火山」では政略結婚の悲劇が・・・「ウルトラセブン」では楽観的な愛の勝利が描かれる・・・。しかし・・・嫉妬・・・というものがある限り・・・愛を持たざるものが・・・奇妙な愛を営むものを攻撃する可能性はいつだってある。

キッドの周囲には半島の男と結婚した娘もあれば・・・海の彼方の大陸の女と結婚した弟もいる。そうした国際結婚が・・・国境を越えた人々の幸せに繋がるものであれば良いが・・・国境に隔てられた苦悩を生み出す可能性はいつだってある。

ファンタジーの世界で・・・愛が勝つという結論を出すことは・・・まあ、つつがないことである。しかし・・・キッドはどちらかといえば悪魔と人間の恋が・・・やるせない悲劇として終るデビルマンの方が・・・好みだし・・・フィクションとしての価値も高いと思う。

ま・・・愛することが戦いであるかどうか・・・その認識の仕方の問題もあります。

・・・この複雑な社会でイスラム教徒の妻となったり・・・共産主義者の夫になったり・・・そういう両親の元に生れたりする子供たちが・・・不当な差別に苦しまないようにと願う気持ちと同時に・・・日本人と彼らとの間に軋轢が生じたりするのは必然だとも思うキッドである。

ま・・・そういうものを含めて人々は人生を生きぬかなければならない・・・「ハリ系」にはそういうメッセージがこめられている・・・といいのになあ。

関連するキッドのブログ『第1回のレビュー

               『おじいさん先生のレビュー

                『地獄少女のレビュー

・・・さて、この枠は次がなんと・・・『栞と紙魚子の事件簿』(実写)である・・・諸星大二郎のコミックの実写版って・・・。映画はまだしも・・・世にも奇妙な物語でしかありえないのかと思ってたぞ・・・。栞は南沢奈央(生徒諸君からココ、1ポンドの福音にも登場)、紙魚子は前田敦子(スワンの馬鹿からココ)である。めがねっ娘の紙魚子の方が・・・AKB48、栞はTBS深夜というかBS-i系である・・・。びっくりするほど冴えていた北川景子の例もあるので・・・怖いもの見たさでスタートを待ちたい。

月曜日に見る予定のテレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル絶対に笑ってはいけない病院24時』

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2007年12月29日 (土)

私、兄さんが好・・・ゴ~ン。(貫地谷しほり)お前がオレのふる・・・ゴ~ン。(青木崇高)

ゴ~ン。はおそらく「望郷~ペペルモコ」であろう・・・。男が愛しい女の名を呼ぶが汽笛にかき消されその声は届かない・・・屈指の名場面・・・を毎度馬鹿馬鹿しいお笑いにするとは・・・脚本家の曲者ぶりが極まっている。

それにしても・・・草々(青木)のA子(佐藤めぐみ)への想いを曖昧にしたまま・・・草々・若狭の恋愛モードを始動させるとは・・・遠距離恋愛なんてこれっぽっちも認めなかったり・・・初恋が忘れられないとは言わせなかったり・・・男の純情踏みにじりまくる作者である。・・・ま、ある意味男と女なんてそんなもんですわ~。

いつのまにか視聴率至上主義のNHK総合は容赦ない「どんど晴れ」祭り開催中だが・・・もはや「朝ドラマ」というレベルを越えた「ちりとてちん」なので・・・きっと平気だ。このあたりは「歌姫」が失敗しているのに対し、「ちりとてちん」は失敗していないという微妙な差にすぎないけどな・・・。

ともかく・・・キッドのアクシデントの後に途絶えていた「ちりとてちん」のメモをここにまとめてアップして・・・お茶を濁させていただきます・・・。

で、『ちりとてちん・12-4~13-5・第70~77回』(NHK総合・071220~28AM0815~)作・藤本有紀を見た。NHK紅白歌合戦の第45~46回(1994~5)の紅組司会は上沼恵美子である。若狭がやがて・・・上沼になるというビジュアル的な恐怖をさりげなく押す演出に「輪廻」や「予言」よりもキッドはホラーの匂いを感じました・・・。

さて、史上最悪の朝ドラマヒロイン人格である若狭・・・しかし・・・徐々に依存していた母親の遺伝的特性が覚醒しつつあるようです。その特徴は①思い立ったら自分中心で物事を考える ②自分の立場なんかどこにもないという態度で前後脈略もなく自己主張をする・・・というもの・・・。困った奴だ。

そんな若狭に対して周囲の人間は徹底的に優しい。特に理容師の磯七(松尾貴史)は「若狭の独演会を見るまでは死ねん」というほどの若狭贔屓である・・・。

そして・・・師匠(渡瀬恒彦)はおみやさんばりの推理で若狭の恋を応援するのだった。

ま・・・そういう条件の下・・・弟弟子で師匠の実子の小草若をかばった草々は罪をかぶって破門・・・行方不明になったのだが・・・キッドが知る芸能人の中でもきってのメイク時間の長さを誇る京本さんが必殺仕事人なので・・・草々を発見・・・。

もう・・・若狭としては一人恋の列車に飛び乗ってしまうのです。

上手い具合に草々は発熱中・・・若狭は偶然を装って火事場泥棒的膝枕を略奪します・・・日本語おかしいだろう。

自分の立場も弁えず・・・草々さんがおるんやったらそれでよし、おらんかったらナッシング的猛攻です。親に内緒で拾った子犬を物置小屋で飼うタイプです。

そして・・・何故かヒロインの恋をやみくもに応援する曲者作者。徒然亭にはライオン丸Gが詫びを入れに来て早々に草々受け入れ態勢が着々進行中。

弟弟子(加藤虎ノ介)が兄弟子をなぐり、兄弟子が弟弟子をなぐる破門合戦の果てに・・・師匠が草々を愛の鉄拳制裁でしめて一件落着・・・もうこれ以上ない愛の暴力事件展開でした・・・。

そして・・・一門会・・・甲斐甲斐しく草々の座布団をつくろい・・・高座は二の次の乙女な若狭ですが・・・そのために肩の力が抜けてナイス前座に・・・家族も涙・・・優しい・・・ヒロインに優しい脚本・・・どんな・・・伏線なんだ・・・ま・・・キッドが草々なら確実にA子再会でもつれた愛の物語になるとは思いますが・・・もう読めませんよ。

とにかく・・・一門会は大成功・・・そして年季明けの若狭は独り立ちの部屋探しに突入。突然、草々がもやもやし始めるのです。もうイカ串大人買いクラスのもやもや・・・そして・・・除夜の鐘の打ち終わりとともに煩悩の虜となる草々と若狭・・・。歌姫の主人公にはこれができませんでしたーっ。

惚れたはれたのケダモノごっこだよ、人生は・・・ですよね。

ま・・・キッドとしてはフォーク大好き作者に中島みゆきの歌の一節を捧げたいと思います。・・・浮気でやくざな女が今夜どこでどうしていようと知ったことじゃないが・・・そこから曲がって歩いた右に朝までやってる店があるぜ・・・「夜風の中から」より・・・。→12-3

A子大好きで・・・消息不明に夜も眠れない方はコチラへ→シャブリ様のちりとてちん

日曜日に見る予定のテレビ『武士の一分』(テレビ朝日)・・・これはもう・・・じいやとしては必見でございます・・・『サラリーマンNEO年の瀬スペシャル』も見るけどね。

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2007年12月28日 (金)

ハニーフラッシュ!×3(原幹枝・水崎綾女・竹田真恋人)ぶもっ。(クロベコ)

・・・私事で恐縮ですが・・・ようやくおいついたのである。

これで明日、『ちりとてちん・12-4~13-5』というトンデモまとめ記事を書けば・・・次はいつもの土曜日に見たテレビの記事が書ける・・・。ホストサーバーのぶっとびという不可抗力のアクシデントが・・・秋ドラマの真っ最中でなくてラッキーだったのだ・・・。「ジョシデカ」についてはもう少し苦言を呈したかったが・・・ま・・・文句ばかりでは楽しくないし・・・いいことにする。「殺人事件」のプロット作りを目指す脚本家は貴重なので精進してもらいたいだけですが・・・。故・野沢尚氏の損失は埋められないと思うけど・・・。

光陰矢の如し・・・今年も暮れていくのである。

で、『キューティーハニー THE LIVE・第13話』(テレビ東京071226AM1~)原作・永井豪、脚本・三条陸、演出・宮原武志を見た。シリーズ構成・井上敏樹、総監督・横山誠ではない回もなかなかに世界観が崩れずに進行していてよどみないのである。

今回は居酒屋クロベコの「店内」と「入口付近」そして「地下駐車場」の三箇所しかシーンがない。まことにリーズナブルな展開だが・・・一応・・・居酒屋店内はぶっ壊れる。ハニー(原幹恵)がクールではないという批評があるが・・・今回のハニーはクールだった。

早見青児(山本匠馬)は想いを寄せる剣持ユキ(シスターユキ=竹田)と親密になるため、ハニーと秋夏子(小松愛)を巻き込んで合コンを企画する。合コンには一切興味のないユキだがハニーを男たちの魔手から守るために参加するのである。そしてユキの正体を探るために早乙女ミキ(シスターミ=水崎)も参加して・・・居酒屋クロベコの空中元素固定装置濃度はとてつもなくたかまったのだった。

三人の正体を知らぬ男たちは骨折中のアクション俳優(ミキ狙い)、薄着フェチのゲームクリエーター、ファンタジーフェチのライトノベル作家、太ももフェチのスポーツインストラクター・・・早見・・・どういう交友関係なんだ・・・。

早見に乗せられて「合コンとは参加者を楽しませる競技会」と信じるハニーは合コンクイーンになるために「王様(ヒゲつき)」「幽霊(第三の目つき)」「フラダンサー」「ドラキュラ」「泥鰌掬い(ネズミヒゲつき)」などにハニーフラッシュしまくるのだった。

男たちの注目を集めるハニーを守るためにユキはフェチたちの好みを集約して「ベリーダンサー」で決める。

一方、ミキは「この牛をお前の顔だと思え」と言い寄る男たちを牛虐待で恫喝。さらに「ハニーフラッシュでポーズを決めよう」と言うハニーを軽くいなす。

そして、質問タイムでユキから「誕生日は2月26日・・・血液型はB型」を聞き出す。

三人は同じ誕生日・・・同じ血液型だった・・・ま・・・アンドロイドですが・・・。

そして・・・ユキが三年前に剣持家の養女になったことに話題が及んだときにハニーのドリンクに液体窒素が仕掛けられていることが発覚。アクション俳優は飲んでしまうが無事だった。早見が雑な推理をして仲間を疑うが・・・従業員も客も全員パンサークローだったのだ。

狭い店内でキューティーハニーとシスターミキが戦闘開始。ハニーはポーズを決めたいがもちろんミキはのらないのである。しかし・・・ミキの妄想でダイヤとスペード壁紙のハニーフラッシュポーズのサービスあります。

今回の戦闘員の皆さんのアクションセクハラはとにかくハニーに密着するというもの・・・何をしているのだっ・・・ハニーのピンチをテーブルをふりあげてミキが救う。シルバーフルーレを取り出したハニーは空中元素固定装置発動で戦闘員を一網打尽の完全消去である。タイミングをあやまればシスターミキも分解するほどのクールぶりである。

その模様を地下でモニターしていたパンサークロー幹部の一人デューク渡(マーク武蔵)が「シット」していると・・・シスターユキの登場・・・「そんなにハニーさんを自分のものにしたいのですか・・・」「もちろんデース」「その気持ちわかります・・・渡しませんけど」・・・戦闘開始である。

前戦闘の敗北によりパワーアップしたデュークはユキを攻めたてるが・・・ちょっと本気を出したユキは圧倒的な実力差でまたしてもデュークの生爪をはがすのであった。

両足のサーベルクローをもぎ取られたデューク。「彼女は・・・強すぎる・・・サノバビッチ・・・女だけど・・・」とあえぐのだった。

もちろん・・・ハニーを守ればそれ以外には興味がない・・・ユキ・・・彼女もまた・・・不完全な部分を残しているのは明らかだった。

一人、トイレで化粧治しをしていた夏子が店内に戻ると・・・店は開店休業になっていた・・・。つづくである。

三人の出生の秘密は謎に包まれているが秘密がある・・・という前フリは終了。パンサークローの四人の幹部も登場して・・・いよいよ前半集結である。予告を見る限り・・・来年となる次回は総集編・・・かな?

ああ・・・春になるまで・・・このシリーズがあるのかと思うと・・・体調不良もアクシデントも忘れるほどめでたいよ。・・・忘年会はパスしまくりましたが・・・。

関連するキッドのブログ『第12回のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ハリ系』(日本テレビ)

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2007年12月27日 (木)

土曜日はテロリストの日・・・なのか?・・・疫病神・・・なのか?(真木よう子)VS私はガンダムではありません。(ガンダムマイスター一同)

レビューとは関係ないが・・・水曜深夜の劇場作品バトルの影響で自我崩壊に近い状態になっている。スタートはホラー映画の「輪廻」(2006)で今が旬の小栗旬(Ⓒアンナ様)が香里奈の恋人役で出演している。廻る因果なのである。次に実話アレンジミステリの「深紅」(2005)・・・殺人事件の被害者の娘と加害者の娘がシンクロしていく展開。被害者の娘が堀北真希→内山理名である。監督は今平の門下生なので時代を越えて汚れたエロスが香る。そして最後に「イノセンス」(2004)である。攻殻機動隊のシリーズ作品であるが・・・夢と現実の差異化の否定はいつもの如しで・・・草薙素子は声のみの出演。それなのに田中敦子→山口智子というキャスティング変更を企画したプロデューサーは常識を越えた何かを持っている気がする・・・まあ・・・単にバカなだけかもしれない。

意識というものが記憶なのか情報なのかゆらぎなのか・・・それは科学的に定かではないわけだが・・・その認識に立てば・・・この世に善悪はなく・・・生死もなく・・・自他もなくなってしまう。

しかし・・・その「面白さ」は非常につまらないという・・・ものすごい矛盾を内包しているのである。

キッドはどの作品も素晴らしく面白いと感じるのだが・・・人々がそうとは限らないと思うと心が寂寥感で埋め尽くされる。・・・それはどうかな。

で、『SP・Episode φ』(フジテレビ071222PM1120~)脚本・金城一紀、演出・本広克行を見た。悪というものを描くのはこわいことだ。悪というものが現実に存在するとしたら・・・その主体は意識であり、情報であり、ゆらぎである可能性がある。そして・・・悪を描くということはすなわち・・・描いた本人に悪が存在するのである。夢と現実の区別がつかない人間にとっては悪の夢を描く人は悪人であり、極悪を描けば極悪人である。

もちろん・・・空想の世界で悪を楽しむことと現実の世界で悪を実行することは全く別の事柄である・・・はずなのだが・・・この認識のないものには・・・それが通用しないことがある。人の欠点を指摘することは考えようによっては悪である。だから・・・現実と夢の区別のつかない人を愚か者と呼ぶことは悪事に違いない。

そういう愚か者とかバカとか非常識な人間にあたるちょっと頭の悪い人々は時々・・・この映画は人が人を殺したりするので悪い映画です・・・と言い出すことがある。

非常にバカバカしいことだが・・・そういう人間が多数派になったり・・・権力を握ったりすることはままあるので恐ろしいのだな。

現実の世界では弱者は虐げられ、人は人を殺し、食物に毒が混入していても・・・創作の世界でそれを描くことが許されないとしたら・・・それは非常に危ういはずなのである。

まして・・・ほとんどの創作はウソなのであり・・・ウソがいけないなどと智恵の不足した人々が言い出す危険はすぐそこにあると思う。

そして・・・そういう現実に人々はもう足を踏み入れているとキッドは時々感じる。

SPは要人警護の物語である。今回は特殊な能力を持った警護員である井上(岡田准一)の生い立ちを振り返る形で構成された番外編だ。

これまで語られることのなかった・・・暗示はされていた・・・物語の暗部がかなり立ち上がってきた。今まで要人警護の情報を流していたのは上司の飯田理事官だった・・・意図は不明・・・とか・・・さりげなく重要な前フリが行われている。

いつもの警護チームの序列が石田→笹本→山本(ただし二ヶ月)→井上(ただしドラフト1位)だったとか・・・井上の両親を殺害した山西(平田満)が無期懲役で・・・しかも出所した・・・とかである。

しかし・・・ついに・・・井上の中に闇があることを臭わせたのが今回の白眉であろう・・・。

尾形(堤真一)「なぜSPになろうと思った・・・」

井上「自分と同じ境遇のものを生み出さないため・・・」

尾形「オレは正義を守るためだ・・・」

井上「・・・ウソなんですね」

このやりとりの中に・・・麻田総理大臣(山本圭)の暗殺の目論見を秘めた井上の悪が見えてくるのだ。彼の中ではすでに・・・超感覚的に両親殺害の主犯が誰か・・・解っている可能性があるからである。

殺意に殺意で報いることを正当防衛と呼ぶのだが・・・それは常に生命というものの絶対的価値観との綱引きである。殺されそうになったから殺した・・・という事柄に過剰防衛という言葉が生じるのはそのためである。

まして・・・復讐はこの世界では罪なのである。

つきつめれば要人警護という目的に沿えば一般人は警護の必要なしという論理も成立する。要人の警護のために・・・要人でない警護員が命を張る・・・という教育はその意味を持つのだな・・・。その延長線上には一般人を巻き込んだテロに対し・・・守らなければならないのは警護対象だけという葛藤も生じるはずである。

悪と悪との戦い・・・ここに物語の醍醐味はあるはずだ・・・出所してきた刑期を務めた殺人者(悪ではない)と殺意を秘めたSP(悪ではない)の邂逅・・・二人が新たにどのような悪を行うのか・・・それがこのドラマの神髄であってほしいものだ。・・・そして、つづくなのだ。

で、『機動戦士ガンダム00・第12回・教義の果てに』(TBSテレビ071222PM6~)脚本・黒田洋介、演出・角田一樹を見た。最近は同じ日にテーマがかぶるのだが・・・金曜日の「記憶を失った男」に対して土曜日は「テロの犠牲者の家族」が主人公なのである。もちろん・・・群像劇なのでいろいろな立場の人間がいるわけだが・・・少なくともガンダムマイスター刹那は・・・紛争地帯の申し子で・・・テロの犠牲者であり・・・そして今は自らがテロリストなのである。

広いカテゴリーでは「SP」のぶっさん(井上)と刹那は同じところに属していると言えるだろう。

だから・・・トラウマを持っているところもまったく一緒だ。

ガンダムが無敵だからいいのだが・・・刹那がトラウマを刺激されると・・・茫然自失となって・・・固まる・・・という演出はなんとかならないのか・・・同じ・・・トラウマをかかえながら・・・任務遂行に支障をきたさない井上を見習ってほしいものだな・・・。

ま・・・子供が主人公のものに文句を言っても始まらないか・・・。

さて・・・宗教的な不一致で紛争というのは・・・日本人にとっては縁のないことだ・・・という認識はあるのかもしれない・・・そういう人はオウム真理教のことをもう忘れてしまったのだろうか。

そして・・・宗教的不一致などというものは幻想であり・・・基本は利害の不一致なのである。

オウムだって麻原が他人より美味しいものが食べたい・・・不細工でも性的欲望を満たしたいという欲望によって成した犯罪である。

宗教が企業である以上・・・中東で起っていることも基本的には既得権益の保護や・・・縄張り争いなのである・・・という認識を持つべきだ。

そういう意味では今回の描写はやや甘いし、教条主義的だったな。

それにしても・・・早くも影の国連軍の様相を呈してきたSB・・・。それは・・・底が浅いのでは・・・。ま・・・ガンダムワールドなので・・・ラブコメ展開中の沙慈と彼女とそのお母様がこのまま無事に済むとは思わないけど・・・。

日本でも・・・成績の順位を上げるためにライバルを殺しあう時代はすぐそこまで来ているはずである。

かって・・・ジョンの魂は「オレは今死んだ」とキッドのところにやってきた。ジョンの魂に従って・・・世界はだんだんよくなる・・・という心情を持つキッドだが・・・そうはならないのかもしれない・・・と最近思うことがある。そういう「悪しきイマジン」が今・・・世界を覆いつつあるというのがどうかキッドの妄想でありますように。

今回、修羅と化した刹那の虐殺の模様をすかす演出・・・創作家たちは何を怖れているのだろうか。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

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2007年12月26日 (水)

どうして異星人なんて愛してしまったのかしら・・・。(アンヌ)VSボクも時々そう思うよ。(ダン)

同じテレビ局で「記憶を失った男」の物語を続けて夜と深夜にやるというのは・・・縁というものですか。

編成会議で話し合わないのかよ・・・。

ま・・・相乗効果というものがあるかもしれない・・・というより・・・客層が違うという判断なのか・・・。

「夜明けの明星とともに宇宙に帰ったダンが地球に舞い戻ってアンヌとヨリを戻している」という設定が・・・胸におちる人とおちない人がいるだろうし・・・「戦争で記憶喪失になった男が記憶を取り戻し恋人を捨て家族の下へ戻る」という設定がせつなく感じる人もピンと来ない人もいるだろう・・・。

深夜はともかく・・・「歌姫」は最終回の視聴率が*6.0%で「ハタチ」をついに逆転できずにずーっと秋ドラマの最下位だった・・・。視聴率がとれなくてもいいドラマだったという方もいるだろうが・・・キッドはそう思わない。ダメなものはダメだと思うのだな・・・。

このブログのドラマレビューは相武紗希からスタートしている・・・。好きな女優なのである。それなのに・・・レガッタとか牛とか・・・め、めぐまれていない・・・。

で、『歌姫・最終回』を見た。「モップガール」の方が何倍も面白いので語らなかったが・・・「歌姫」も全部見ていたのである。太平洋戦争で記憶を失った男の10年目のドラマである。

舞台のお芝居のドラマ化という・・・チャレンジなのであるが・・・明らかに失敗している。

お話は「妻子のある軍人が記憶を失い南国土佐の浜辺で拾われ、幼い少女に救われて十年を過ごす・・・。いつしか少女と男には恋が芽生えていたのだが、そこへ妻が男を訪ねてやってくる・・・記憶を取り戻した男は少女との恋を捨てまだ見ぬ娘の元へ去って行く・・・」・・・以上である。

二時間くらいの舞台でやっていればそこそこ泣かせる話かもしれない。

さらに舞台を見に来るような客は・・・ま・・・ある意味・・・望んでそこに来るような限られた人々なのだな・・・。テレビドラマはそういう客を相手にしていては成立しない。

たとえば・・・戦争だ・・・。舞台なら照明を赤くして・・・爆撃音でも流せば観客はそれぞれの「戦争」のイメージを自己増殖させて・・・「その気」になるのだ。

しかし・・・ドラマはそうではないのだ。ある程度「戦争」を見せなくては話にならないのである。

主な舞台となるのは昭和30年である。1955年であるから半世紀前である。その時、20才ならば現在は72才である。ヒロインの鈴は死んでいて20才くらいの孫娘がいる。そういう組合せの実在の人々はたくさんいるはすである。

しかし・・・そんなリアリティーが全くないのである。

確かに・・・背景となる街の景色は「現代」ではないような気もするのだが・・・とても「昭和30年」には見えないのだ。

「戦争体験」というものは温度差のあるものだ。戦場で「血を流したもの」もいれば、銃後で「家族を失ったもの」もいる。都市で「爆撃されたもの」もいれば、山に「隠れていたもの」もいるのである。それぞれの戦争体験が違うことによる軋轢・・・十年は一昔というが・・・そういう様々な澱みが澄みはじめた時代なのである。

ところが・・・ドラマの中にはまるっきり「戦後」がないのである。もはや「戦後」ではない・・・と政治家が言う必要のあった時代なのにだ・・・。

キッドはその一点だけでもこのドラマはダメだと思うのである。

たとえば・・・現代の地方都市で・・・若者のほとんどが人を殺したことがある・・・という人間ばかりだという状態を想像してもらいたい。・・・こわくないですか・・・? 昭和30年というのはまだまだそういう時代なのである。記憶の中にいまわしい過去を秘めた人間たちが精一杯生きているのである・・・。みんな貧乏で食うや食わずで真っ黒なのである。

そういうものの「かけら」もないドラマなんて・・・意味ないです。

そういう筋立てとは別に舞台→ドラマで失敗なのは「太郎と鈴でたろたろりんりんりん」がある。これは「寺内貫太郎」とか「時間ですよ」といった脱ドラマの中で生きる手法。単純な話・・・舞台なら「受ける受けない」を問わず客のリアクションがあるから成立するのだが・・・ドラマの場合はよほど自然でなければならない。少なくとも「現代」という設定でなけりば成立しないとキッドは考える。今回の場合だと「不自然さ」が「お笑い」にならず鼻につくのである。

関連するキッドのブログ 『第2回のレビュー

で、『ULTRASEVEN X 最終回』も見た。最初に見たとき・・・現代の延長線上にある近未来ではないと思えたのであるが・・・一応・・・それは狙いだったようだ。

終盤の数回は「異星間恋愛」の話が続き・・・そして最後は「赤い巨人」の「本当の名前」がわかるというオチである。

パラレルワールドのもう一つ別の地球とこの地球が異次元トンネルで交差する・・・古典的なファンタジーだったのだな。

すでに侵略されて異星人支配されたアナザーワールド。そこからこちらの地球に侵略の手が伸びて・・・ウルトラセブンはアナザーワールドの救世主として訪問していたのである。

もちろん・・・半島と列島の例え話としても理解できるのだった。もちろん・・・この世界には赤い巨人はいないし・・・ウルトラセブンもいないわけですが・・・。

ここ数年・・・半島は見えない敵に洗脳されかかってましたからね・・・。

もちろん・・・幸せな半島の人から見れば・・・ウルトラセブンがちょっかいを出すのは・・・余計なお世話かもしれないのですが・・・。

そして蜘蛛タイプの侵略者をワイドショット全開で焼き払ったセブンは・・・ゲートとなった湖をくぐって帰還・・・湖畔で待っていたのはアンヌだったのです・・・。

とりあえず・・・深夜だし・・・このロマンチックは・・・OKです。

関連するキッドのブログ『第11話のレビュー

さあ・・・これで秋ドラマは終わりだ・・・アクシデントの後の「ガンダム00」「SP」「ちりとてちん」「キューティーハニー」をなんとか年内までにレビューしたいと考えてます。

コメントのお返事は大幅に遅れていますが・・・どうかご容赦くださいませ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2007年12月25日 (火)

★人気ドラマにちょっと顔を出してニヤリの私はオレザク・・・。(北村一輝)VSなぎさ、さわやかっ。キリ・・・キリ舞。(仲間由紀恵)

ふう・・・木曜ドラマ対決も終ったか・・・。ずーっと負け続けているTBSだけに・・・今回は刑事ものVS医者もので初回に関する限りは奇跡の逆転勝利の予感さえあったのだが・・・終ってみれば・・・チームドラゴンが最高のチームだっただろう・・・なのであった。

医龍は「ノー、ノー、ノーォォォォォォォオの野口です」(岸部一徳)とか・・・「ヘリがどんな地形にも着陸できると思ったら大間違いだぜ」(パイロット)とか・・・とにかくネタドラマと普通に面白いドラマのダブルなのに対して女子刑事は事件そのものは普通なのだが構成やディテールが素人のようで・・・狙いだとしたら・・・意味がわかりません・・・そりゃ・・・キッドだって・・・人の美点を見逃して・・・この脚本にはイチャモンつけすぎなのよ・・・なのかもしれませんが・・・どう考えても脚本のせいで失敗作なのは明らかだから・・・う、撃たないで~。ああ、久しぶり。

とにかく最終回視聴率は「医龍2」↗17.7%(平均16.7%)、「ジョシデカ」↗*8.8%(平均*9.1%)のダブルスコアである。ちなみに「京都地検の女」↗13.4%(平均12.8%)である。だって週末直前に・・・そうだ、京都に行こう・・・という気持ちはもう誰にでもあるしね・・・。

ちなみにいよいよ「歌姫」を残すだけ・・・最終回、60%ぐらいだすと平均で「京都」に勝てるのだ・・・おいおい。

今季の平均視聴率だけで見ると一日一本連続ドラマを見ている人は(月)ガリレオ (火)有閑倶楽部 (水)相棒  (木)医龍2 (金)モップガール (土)SP (日)風林火山ということになる。

つまり・・・TBSは一本も入っていない・・・ということだ。そりゃ・・・社長も泣くわな。

で、『医龍2』と『ジョシデカ』を見た。(仮記事です。深夜に・・・だから、今が深夜だって言ってるだろがっ・・・未明に更新します)

・・・というところをアップしたところで断線である。

金曜の夜のことであった・・・。キッドはメカにはほどほど強いのであるが・・・原因を究明し続けて・・・過ぎ去った日々・・・。

問題が解決できない・・・それは喜びと苦しみの窓口である・・・なんのことはない・・・キッドの密林のホストサーバーがダウンしていたのである・・・えーっ・・・連絡してくれよーっ。

そしてクリスマスである・・・。

今・・・留守電に・・・「無事復旧しました・・・」とプロバイダのサービスの人のメッセージが残っていた。

ありがたい読者の皆様・・・お優しいH☆C関係者の皆様・・・ご心配かけてすみません。

とりあえず・・・マシントラブルだったことをお詫びもうしあげます。

スケジュールがまったく狂ってしまったので・・・今後の更新の予定は未定でございます。

なにはともあれ・・・メリークリスマス。

Hcinhawaii0288

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2007年12月20日 (木)

働くことに意味などないのです・・・夢なんて無意味です・・・それでいいのだっ。(菅野美穂)

こういう心境が「働きマン」の魅力というか・・・存在意義というか・・・意味深いところなのだが・・・。

このスタッフはついにそういう心境になれなかったらしい・・・。さもなくば、それではお茶の間が納得しない・・・と考えたか・・・。

その結果が最終回視聴率11.5%(平均12.0%)である。

犯人を捕まえる意味なんか考えても意味がないという趣向の「相棒」が今回17.5%なので・・・自分たちが成功しているのか失敗しているのか・・・考えることには・・・意味があるかもしれない。

ま・・・とにかく・・・キッドは「働きマン」は残念な作品だったと思う。ま・・・特別に意味はないですけど。

で、『働きマン・最終回』(日本テレビ・071219PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・南雲聖一を見た。毎回・・・頭の悪そうなタイピング・ポエムが添えられるのだが・・・夢には「やりたいこと、なりたいもの」なんていう意味はないので・・・念のため。

ようするに「夢」という言葉ひとつとっても・・・教養がない脚本なのである。「夢」とは「夜にはすべてのものが見えにくい」という意味だ。

そこから転じて・・・睡眠中に起る記憶再生現象を指す・・・のである。

では・・・「将来の夢はなんですか・・・?」という頭の悪い質問はどこから来たのかと言えば・・・つまり・・・やりたいこと・なりたいものを答えさせるための質問である・・・これは「夢想」という熟語によるものだろう。「夢想」の意味は「夢のような想定」である。「近未来の曖昧模糊として前後脈略なく漠然とした想定は何ですか?」という質問はかなり頭の悪い問題提起といえるだろう。

「夢想」は「想定」の中でも不確実性の高いカテゴリーに入る。場合によっては「予想外」のこと・・・という意味が含まれるニュアンスである。

さて、「夢」にも「外」にも「夕」が含まれている。「夕」はもちろん・・・日が暮れて月が昇る夜の意味。「外」は「ト」が「占い」という意味なのである。「占い」は朝に行うものなので・・・夜に行うのはあたらない・・・つまり「外れ」なのである。

「夢占い」なんて朝にやるに決まっている・・・夜までには忘れちゃうし・・・ということではないのである。

ともかく・・・「経験から考えて目標を設定しノルマをこなす」・・・それが想定というものだ。

この「想定」をシビアにすればするほど・・・勝率は高まるのだが・・・人間はある意味、圧倒的に敗者が多数派であるので・・・「よくわからない夢のような想定」に逃避するのである。それが・・・たとえば「ドラマ」だったりするわけだ・・・若い時には経験が不足しているので「夢」に走り勝ちである。まあ、神奈川県警の課長が霊感商法に走ったりするようなものだな。

そして「夢のような夢を見る」のである。

本来・・・「働きマン」は「夢想」ではなく「理想」を追求するドラマだ・・・一日100キロのダイエットは無理でも・・・100グラムずつ1000日かければダイエットできるという話だ・・・ま、70キロの人はマイナス30キロになってしまいますが。

それが・・・毎週・・・毎週・・・「結婚して専業主婦になったら楽勝だ」とか「仕事中にデートしにいくのは上司にひとことことわって」とか「恋人が単身赴任になったら空港でお別れ抱っこしてもらおう」とか「淋しくなったらカレに即電話が正解」とか・・・どんな「夢見がち少女ドリームちゃん」なのだ・・・なんだ・・・それは・・・没になったキッドの妄想キャラです。

ま・・・とにかく・・・これは「働きマンの悪夢」・・・というドラマだったのだな。毎週・・・松方弘子が見ている・・・こんな働きマンだったらイヤだ・・・という夢の話だったのである。

だってさあ・・・こぶ(荒川良々)の・・・「ラーメン大好き・・・アイドル大好き・・・だから情報収集・・・その情報を使って・・・米を買いますが・・・そんな日常に意味の有無を問うのは無意味でしょう・・・」・・・というこの物語の核心とも言うべきエピソードは・・・どこに行ったのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ。

真の働きマン「あの先生は・・・痴漢なんてしてないわ・・・」真の田中(速水もこみち)「どうしてわかるんです・・・松方先輩・・・」真の働きマン「この・・・交換日記を・・・見なさい」真の田中「こんなの何の証拠にもなりませんよ」真のデスク(沢村一樹)「・・・これは・・・少女たちへの熱烈なセクシーな萌えパワーでみちみちた・・・ルイス・キャロル的な・・・情熱のほとばしり・・・」真の田中「ええーっ?」真の働きマン「さすが・・・ですね・・・そうです・・・あの先生にとって女子大生なんて対象外なんですよ・・・彼にとって彼女は終った女・・・対象外なのです・・・お尻なんか触るはずがないのですっ」真の田中「・・・そしたらねー」

真の編集長(伊武雅刀)「よし・・・巻頭特集差し替えだ・・・『痴漢事件は冤罪・・・ロリコンは女子大生のヒップには興味がない!』・・・コレでいくぞ~」

こうしてトレイントレインの弟はどこまでも走っていき・・・やがて教え子の女子小学生と大問題を起すのだった・・・もちろん・・・真の働きマンはその記事もモノにして「30才になるまでに編集長になる野望」にまた一歩近付くのである・・・。

・・・そんな展開のドラマが見たかったのにな・・・む、無理ですかーっ。

ひとつだけ言えることは・・・菅野美穂の働きマンの見た目は最高だったと考えます。・・・も、もったいないとはこのことです。ま・・・お茶の間にはこの程度でいいという・・・そういう判断も大切ですからね。「有閑」12.6%、「働きマン」12.0%、「ドリ☆アゲ」10.3%とすべて平均視聴率フタケタを死守した日本テレビのドラマ陣・・・ヒトケタだらけのTBSに・・・勝ったつもりかもね・・・上を・・・上を見んかーっ。

関連するキッドのブログ『第10回のレビュー

『ちりとてちん・12-3・第69回』・・・ああ・・・いつも・・・自分が迷惑かけているのに・・・人に迷惑をかけられた瞬間・・・鬼の首をとったように・・・相手を責め立てるヒロイン・・・すげぇぇぇぇぇっ・・・そんなヒロイン見たことない・・・どんな実験をしているのだ・・・この脚本家は・・・ま・・・ちびまる子ちゃん・・・と言ってしまえばそれまでだが・・・あ、あれは小学生だから許される手法ではないのか・・・いい大人が・・・そんな・・・しかし、しっかり演技で答える若狭(貫地谷しほり)・・・とは言うものの実子の罪をかぶり破門に・・・男・・・草々・・・どこへ行く・・・サトメグのところ?・・・若狭「ひぃぃぃぃぃ・・・家出とか言って・・・なにしてはりますのっ」なのか?→12-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)・・・うっ・・・もうもげっなしか・・・リピートしておくか、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

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2007年12月19日 (水)

ずっと一緒じゃないとイヤだ・・・ぐすん。(赤西仁)VSイクぞっ(水崎綾女)うんっ(原幹恵)おのれ・・・小娘どもっ(エリカ)

ゴールデンでは女王様たちが松竹梅の苦痛に歪む顔にうっとり・・・深夜ではお姉さまたちがいたいけないアンドロイドの肢体にうっとり・・・まさに火曜日は一部愛好家の皆さんに・・・大好評なのである。・・・マジかよっ。

火曜日のドラマ対決はまさに熾烈な状況に。

最終回比較では①「暴れん坊ママ」↗14.2% ②「有閑倶楽部」↗12.7% ③「スワンの馬鹿」↘*7.4%

平均視聴率では①「有閑倶楽部」12.6% ②「暴れん坊ママ」12.4% ③「スワンの馬鹿」*8.3%

まあ、ドラマということでは・・・裏にドラマがあり・・・かつ、トップをとった「有閑」が評価されるべきであろう。逆に平均的に見れば「暴ママ」→「有閑」というお客の流れは明白で・・・「中年夫婦の浮気あれこれ」なんて・・・もはやどうでもいい時代になっているとも言える。なにしろ、「スワン」→「ママ」でお客が半分いなくなるのである。それでも・・・こういうドラマをスタッフが作り続けるのは・・・「金妻」の夢をまだ見ているのかもね。しかし・・・時代は繰り返すので・・・そういう時が来ないとは言えない・・・しかし・・・「韓流」が当分・・・「流行おくれ」と感じられてしまうように・・・リフレインはまだまだ未来の話だと考える。

で、『有閑倶楽部・最終回』(日本テレビ071218PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・江頭美智留、演出・大谷太郎を見た。このコンビだと・・・必ずディテールが甘くなる・・・。まあ、キャラも定着したし・・・何をやってもそこそこはフィナーレできるのだが・・・このコンビは視聴率の取り方についての考察が不足している。

たとえば・・・松竹梅(赤西)の基本はメカ好きなのである。だから・・・松竹梅がピンチを脱する時・・・菊正宗(横山裕)が発信器を仕掛けていた・・・というのはNGだ。

できれば・・・なんらかの伏線を必要とする場面だ・・・たとえば・・・他の誰かに仕掛けるはずだった発信器が・・・松竹梅のポケットに残っていたとか・・・少なくとも・・・し菊正宗が松竹梅の発信器を利用した・・・という形にしなければならない。

松竹梅についてのイメージを壊すような演出をしていては・・・お客はガッカリなのである。

今回は最強の敵として・・・出羽桜文部科学大臣という極悪の政治家が登場する。表の子分として聖プレジデント学園理事で不動産屋の高千穂。裏の子分として指定暴力団・鮫島組が配置されている・・・まあ・・・とんでもない設定です。

文部科学大臣のポストが・・・派閥の割り振りでたまたまそうなった時代の・・・懐かしさがあります。ま・・・この点はいつまたそういう時代になるか・・・わかりませんからね・・・しかし、違和感あるなーっ。

ともかく・・・前半は文部科学大臣の圧勝・・・。しかも・・・高校生を最初から徹底マークです。それほど・・・・スーパー高校生なのかっ・・・といえばそれまでです。

しかし・・・金で解決する問題を・・・テーマにしてしまったために・・・かなりの矛盾が生じていきます。だって・・・剣菱(美波)の家に・・・金で解決できない問題なんて・・・ないのですから。

もう・・・本当にこういうディテールがグダグダなんだよな・・・子供もだまされないと思うぞ。

ともかく・・・様々な問題に目をつぶります。最大の難関は・・・圧倒的に強かった出羽桜がなぜ、後半はまんまと「有閑倶楽部」にしてやられるのか・・・それがまったく理解できない・・・という点ですが・・・ここは必殺技「ドラマだからっ」でしのぎます。

そして・・・剣菱ライダーキック、白鹿汚らわしい平手打ちのコンビネーションや・・・お約束・コスプレ・・・今回は金髪→赤毛や、女性陣・・・芸者などがあります。それにしても・・・鈴木えみ・・・香椎由宇・・・美波・・・全員・・・「外人による芸者コスプレ」に見えるのは・・・彼女たちが・・・全員日本人離れしているからなのかーっ。ボンドガールみたい。

ま・・・男山などの動物キャラひとつとっても・・・実に視聴率に対する貪欲さにかける淡白な「有閑倶楽部」ですが・・・それでも・・・他の日本テレビのソフトよりも高視聴率・・・。日本テレビのドラマスタッフは・・・もう少し・・・がんばればいいのに・・・とにかく「有閑」の持っているソフトとしての強さはそれなりに発揮できた模様。

今では・・・「有閑倶楽部」の定番キャラに見えてきた・・・なんちゃって高校生の皆さん・・・特に予想に反してグランマニエが良かった・・・時々、大人になった花輪くんにも見えたけど・・・ご苦労様でした。こういうものこそスケールアップして映画化すればいいのに・・・いや・・・やはり・・・やめておいた方が無難か・・・。

Hcinhawaii0287 ごっこガーデン「有閑くつろぎ」セット。お気楽セクロボみたいにならなくて良かったなぁ・・・拳銃だからパス?」mari最後はここ掘れワンワンも欲しかった・・・動物キャラの使い方を知らないのかしら・・・・・・どんな・・・ドラマでも・・・終ってみると・・・淋しいのデス~エリトナカイ・・・ライダー・・・男山・・・しっ、失神・・・きゃーーーーといいつつ、うふ~んなのでスー・・・まこめでたし、めでたし""ハ(≧▽≦*) パチパチ♪・・・続編は早目に・・・みんな・・・生ものだからデスアンナもう・・・クリスマス・・・なのに・・・この手のドラマのクリスマスネタとしては弱かったのでは・・・飾りつけだけなんて・・・それにしてもじいや・・・いつのまに真央ロイドを大量生産したの・・・ぴょん?」

で、『キューティーハニー THE LIVE 第12話』(テレビ東京071219AM1~)原作・永井豪、脚本・長谷川圭一、宮坂武志を見た。今夜は「ねらわれた学園」二本立てなのですね・・・。狙いはかなり違うのだが・・・歪んだ欲望ということでは同じカテゴリーか・・・。今回は白ハニーはお休み。早見も源さんもお休みで、ハニー(原)と青ハニー・シスターユキ(水崎)そしてパンサークロー幹部・烏川真由美(エリカ)に秋夏子(小松愛)で展開する。

このキャラクターの順列組合せ・・・なかなかに楽しいのである。

そして・・・その中心にあるハニー・・・この役柄は非常に主役としての実感がわきにくい・・・肉体労働で毎回恥ずかしいことをされ・・・しかもおバカ・・・さらにそんなに強くない・・・私ってこんなことやってて大丈夫なの・・・と思ってしまいやすいポジションである。しかし・・・それは思い違いだ・・・このまま・・・ハニーを演じていけば・・・そして完遂すれば・・・一生忘れられない女優になると思う・・・少なくともキッドは確信しています。がんばれ、原幹恵。

とにかく・・・今回は美少女に目がない女教師・烏山が・・・一番目・早乙女ユキ、二番目・如月ハニーと狙いをつけ、蛤学園から白薔薇学園に転任してくる。もう「可愛い子ちゃんをいただきに参上」なのである。

まさに・・・永井豪・・・である。21世紀になって七年・・・ついに時代はここにやってきたのだな。テレビ東京・深夜・・・「エコエコアザラク」の後は・・・惜しい感じのソフトが続き・・・中々・・・進化を果たせなかった時空間に・・・とびっきりのプログラムが誕生したのである。全25話の中間点・・・もはや・・・断言してもいい・・・このドラマは最高である。頂上に突出しましたぁぁぁぁぁぁぁ。

その最大のポイントは「センス・オブ・ワンダー」である。

超科学をあやつり・・・人間を人間として認めない悪の組織の幹部が・・・性的な欲望に従い・・・モーツァルトの『魔笛』~夜の女王(ソプラノ)~を歌い上げながら美少女を手篭めにしようとする・・・もう・・・甘美このうえないのです。

もちろん・・・「魔笛」は善と悪が交錯して・・・善は闇に・・・悪は光に塗り替えられ・・・人間は欲望のままに生きるしか・・・道はないという・・・言わばアンチ・キリスト教の物語である。夜の女王は偽善の仮面をかぶった悪の化身・・・烏川に相応しい選曲であると言える。

人間の少女たちはたちまち彼女のコロラトゥーラでトリルでアリアな魔の歌声に操られ、「あぁ、怖れ慄かなくても良いのです、わが娘よ」的に支配されてしまう。

秋夏子も烏川の気まぐれで「死ね」と命じられて窓から飛び降りるのだが「レスキュー隊員ハニー(ヒゲつき)」の活躍で無事である。

ここまでハニーより戦闘力に優れたシスターミキだが・・・体内から異物が生じるというシステム異常に悩まされている。体内からはクサリやナイフなどが苦痛を伴って排出される。この排出時には無力化してしまうミキなのである。

それを知ってか知らずか・・・トイレで異物排出中のミキを襲う烏山・・・もう変態の極みである。

しかし・・・何も知らないハニーが烏山を声楽の練習のために連れ去る。間一髪なのだが・・・爆笑なのである。よみがえる・・・シスターミキの過去・・・「友達いっぱいつくるんだ」と言っていた幸福な少女は飛来した巨大な手によって両親を惨殺され・・・。

一方、ハニーの前についに正体を現す怪人体の烏山・・・このコスチュームは夜の女王なのだな・・・。

えーっと驚くハニー・・・知らなかったのかよ・・・。ハニーフラッシュするのだが・・・。

たちまち操られた少女たちにかこまれて・・・お仕置きされてしまうのである。

少女たちを攻撃することはできず悶絶寸前のハニー。キューティーハニーは普通の女の子にも勝てないのだっ。

そこへ・・・ツンデレの典型を演ずるシスターミキ登場・・・。

変身するミキにえーっと驚くハニー・・・またまた知らなかったのかよっなのである。

しかし・・・怪人のターンに最初は息の合わない赤ハニーと青ミキ・・・。

ハニーは髪縄で縛られ・・・ミキは開脚拘束である。

「ふふふ・・・この時を待っていた・・・」という烏川に・・・目を閉じてお誘いモードのミキ・・・しかし、これは誘惑の罠・・・ミキは吐き出した自家製の凶器で烏川のマスクを切り裂いた。

そして・・・赤と青のコンビネーション達成である。突然、二人の心は通じたのだな。

二人の協力の前に・・・烏川・・・猛スピードで逃走である。

「ねえ・・・一緒にハニーフラッシュとかしたら楽しいよ」などとミキにまとわりつくハニーだったが・・・ミキはツンモードに戻るのだった。

傷ついた烏川・・・「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」るのだった。

来週は赤青白三人合体か・・・。いや・・・合コンでした。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

『ちりとてちん・12-2・第68回』嵐の前の静けさである・・・若狭の年季明け目前・・・復活の一門会・・・だからといって・・・草々とはどうにもならないと思うのだが・・・若狭の胸は希望に膨らむのである。・・・しかし・・・そのためにだけ・・・キャスティングされているとしか思えないライオン丸G・・・チンピラモードで酔って絡んで小草若のパンチでダウン・・・。そして・・・草々は兄弟弟子のために・・・罪を引っかぶる展開に・・・。もはや・・・今週は傍観者なのか・・・若狭・・・。→(12-1)

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年12月18日 (火)

博士の助手と恩師の秘書と好きな色はピンクの私・・・。(柴咲コウ)

「黒川智花の肩に手をまわそうとしたらお尻を抱いてしまいそうになった」(コナン=小栗旬)とか「工藤新一の復活11.9%と塗られた本12.5%あわせて24.4%でガリレオに勝ちました・・・ダブルブッキングですが・・・何か?」(岩佐真悠子)とか・・・レビューもしないのに・・・なかなか面白いタイトルが思い浮かんだ月曜ドラマバトル。

日テレとTBSの意地の攻撃で「ガリレオ・最終回」は視聴率19.6%と番組最低を記録してしまったのだが・・・平均21.9%でなんの問題もなかった。一方、TBSテレビは「ふくまる・最終回」が10.4%(平均10.5%)で連続ドラマ連続ヒトケタ記録をようやく止めた・・・ま・・・「ガリレオ」の半分ですけど。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「オトコの子育て」↗*8.7%(クリスマスプレゼントはパパに泣いた・・・)、「歌姫」↗*8.4%(崖くらい高い視聴率が欲しいよね・・・来週8.7%以上なら今季の平均視聴率最下位を脱出)、「モップガール」↗*9.4%(平均10.2%はこのワクとしては成功・・・もげっ2をお願いします)、「美ら海からの年賀状」12.5%(時任の熱い魂ももういいと思う)、「ドリ☆アゲ」↗11.9%(平均10.3%・・・ポイズンよりも西ヤン・・・それでいいのか)、「ひとがた流し」↘*7.2%(北村薫なら・・・他にもあるだろうに・・・)、「SP」↗15.5%(強い・・・強いぞ・・・ぶっさんの妄想の勝利だな)、「金賢姫を捕らえた男たち」16.4%(北朝鮮は今も同じ体制で存続する実在の国家であることをお忘れなく)、「ハタチの恋人」↗8.2%(平均も8.2%で鉄板少女アカネを下回る。さあ・・・今季最下位はただ今8.1%の「歌姫」か「ハタチ」か・・・ま、どっちでもいいけどね)、「風林火山」↗18.0%(平均18.7%は・・・まあ・・・アナログ以外でこのソフトを見る人のことを考慮すると・・・いいのかな・・・)・・・以上。

で、『ガリレオ・最終回』(フジテレビ071217PM9~)原作・東野圭吾、脚本・福田靖、古家和尚、演出・澤田鎌作を見た。・・・ま、なんだかんだ言って・・・クリスマス・・・主人公とヒロインが絶体絶命・・・聖夜の奇跡で・・・ハッピーエンド・・・月9である。実に素晴らしいのではないか・・・。映画化決定・・・なのであるが・・・テレビシリーズとして古畑展開をしても充分に数字が見込めるな・・・。おそらく・・・脚本はさらに練りこむ必要があるけど・・・。

今回はラッキーの格差という・・・運がいいとか悪いとか人はよく口にするけど・・・あなたを見ててそう思う・・・展開である。

前回・・・邂逅した元・教授・木島(久米宏)と元・教え子・湯川(福原雅治)は湯川が「運命を感じました・・・」と言うのに対し元教授の敵役は「確率論の問題だろう」と一蹴する。

しかし・・・追い詰められた元・教授は「私の不運を感じる」のだった。

キッドの妄想では地球の衛星軌道上にエイリアンのサテライトがあって・・・超科学で・・・人々の願望にそった未来を形成している・・・のであるが・・・ま、それを「神の恩寵」と呼んでもいい。地球上の人々の願望はそれによって常に叶えられているのである。

けれど・・・「願望」というものは一筋縄ではいかない・・・たとえば、今、この瞬間・・・「生きたい」と強く願った人が・・・次の瞬間には「死にたい・・・」と思ったりするのである。神としてはどっちにするんですか・・・と優柔不断な客を前にしたウエイター気分になるだろう。そして「めぐみを帰してください」と願う人もいれば・・・「絶対に返したくない」と欲求する人もいる・・・神としては多数決とかサイコロ転がすとか・・・どっちつかずで身動き出来ない場合もあるのだな。

悪魔としては「どちらを選んでも不幸にする」というのが手なのであるが・・・禍福は糾える縄の如しという考え方もある。ずーっと不幸もずーっと幸福もないという考え方もある。

しかし・・・何があっても幸福な人、何があっても不幸な人という感性の問題もあるし・・・幸福な人はますます幸福に・・・不幸な人はさらに不幸になるという慣性の問題もある。

愛という言葉と同じようにラッキーもまた・・・曖昧な言葉だ・・・。

まして・・・「愛に包まれて永遠の幸福を掴む」なんて相当な妄想である。

さて、湯川の敵として・・・木島は・・・驚くべきことにまったく罪を犯していないのである。

木島の容疑は「二人の部下を殺し罪をかぶせて秘書も自殺にみせかけて殺した」なのであるが・・・実際は「藤川(坂本真)が梅里(升毅)を爆殺し、藤川を秘書の穂積京子(本上まなみ)が射殺・・・そして秘書は本当に自殺した・・・」のであった。ま・・・藤川が核の軍事利用に反対うんぬんは湯川の誤解で秘書をめぐる四角関係のもつれが原因なのは実に明らかですが・・・。

そして・・・秘書の犯罪のすべての動機は「愛する木島先生の研究を続けさせたい」と願う究極の愛なのである。

しかし・・・それほどに愛された木島は・・・不幸になってしまう・・・つまり・・・それほどの愛を捧げてくれた愛人を失ってしまったからである・・・。所謂ひとつの学者バカ・・・木島はマッドサイエンティストとしては超一流なのだが・・・悪人としては初心者なのだった。

キッドは「おタクの恋」の作者であるから・・・一人では淋しいから一緒に死んで・・・という考え方についてはまったく問題ないと思うが・・・巻き添えを食って消滅しそうになる東京都民の皆さんはたまったものではないっと考える人も多いだろう・・・ここは「SP」のぶっさんが都内のどこかでレッドマーキュリーの匂いをかぎつけて「超小型水爆による東京壊滅大惨事の妄想を思い描きつつ湯川研究所に走る」という描写があればスペクタクルだったのに。

ドラマの中では伝説として紹介されるレッドマーキュリーの破壊力はもう少し小規模のものであったが・・・木島型はもはや神秘的な破壊力を有するようだ。

伝説のレッドマーキュリーは中性子爆弾でもあるので・・・肉片と貸した梅里は当然、被曝するし、水中に逃れた藤川も被曝するのである。

これに対して木島型は神も怖れぬ破壊力なのであるが・・・言葉だけでは通じなかったような気がする。やはり・・・誰かが「幸せな都民およそ500万人が一瞬にして蒸発する」という情景を妄想するべきだったな。

デモンストレーションの湯川型があまりにも小規模だったのも・・・インパクトを薄めていると思う。これはレッドマーキュリーが核爆弾ではなかったという設定ミスによるものだ。湯川が実験後・・・「しまった・・・夢中になっていて放射能汚染のこと忘れてた・・・」ぐらいの方が・・・「私も・・・木島先生と・・・同じだ」というセリフに整合性がある。

核攻撃には様々なタイプがあるが・・・基本的には「核爆弾」「目標までの輸送」という二つの技術を必要とする。

広島の通称チビ原爆も長崎の通称デブ原爆も爆撃機による輸送投下という核攻撃であった。これに対し、現在は弾道ミサイルによる核兵器の輸送が主流なのである。今日、海上自衛隊がハワイ沖でイージス艦によるミサイル迎撃に成功したことはこのミサイルによる核攻撃の無力化を意味する。北朝鮮がテポドンに原子爆弾を搭載して発射しても撃墜できる・・・ということだ。そうなるとテロ国家としては小型原爆に注目せざるを得ない。

レッドマーキュリーは別名・野球のボール型水爆である。万景峰号に野球ボールを何ダースか乗せて故郷見学の在日朝鮮人に輸送させ・・・日本国内で点火すれば・・・イージス艦の防衛力は無力化されるのである。

今回は武器商人がまるで非合法のように描かれていたが・・・武器の密輸が非合法なのであって誤解を招く・・・草薙(北村一輝)の見せ場・・・そこだけなのに・・・セリフだったと思う。

とにかく・・・レッドマーキュリーがイージス艦を無力化させるとんでもない兵器であることを理解してもらえただろうか。

さて・・・エロスとアポロの弓に続き・・・マーキュリーが登場するわけである。ガリレオ的神話世界では・・・湯川はアポロである。そして木島はゼウスと言っていいだろう。マーキュリーは水星であるが・・・ローマ神話ではメルクリウス、ギリシャ神話ではヘルメスである。

ヘルメスは科学の神であり・・・商人の神であり・・・盗賊の神であり・・・そして死神である。

科学兵器・武器商人・生命強奪・死というラインが相当にシンボリックであることが解る。そしてアポロの父であるゼウスは雷神であり・・・ヘルメス(マーキュリー)はその忠実な部下なのである。

米国では宇宙計画にアポロ計画とか・・・マーキュリー計画とか・・・ある意味・・・物騒な名称をつけているのだが・・・これが科学者の教養というものなのだな。

ちなみにアポロは太陽神であるが・・・太陽とは自然の生んだ大いなる核融合爆弾であることを忘れてはならないだろう・・・。湯川は・・・「あなたは無責任だ」と木島を責めるのだが・・・自分自身が太陽であることを否定はできないのだな。湯川の論理に従えば木島の行動を制止する責任が湯川に生じるのである。

愛を失った木島は我が子を愛しむように科学的対話を湯川に求める。

「汝の力が及ぶ範囲がどれほどのものか・・・我は汝に滅びの阻止の機会を与えよう・・・汝の責任とやらを見せてもらおう・・・」

湯川は・・・恩師の出題する数学的パズルを実に論理的に解いていく・・・しかし・・・最後に残されたのはヒントなしの二者択一・・・に見せかけた・・・悪魔の罠だった・・・。

しかし・・・愛犬は・・・恐るべきラッキーの持ち主だったのだな。ラッキー・・・科学の研究もたとえば・・・どのようなテーマを選択するか一つとっても・・・それぞれの運不運は・・・つきまとうのだから。

さて・・・今回・・・キッドがもっとも興奮したのは・・・木島型レッドマーキュリー・・・まあ・・・数学パズルや超ナトリウムカリウム複合体の検証はテンメイ様(→テンメイ様のスーパーナック・→テンメイ様の素因数分解的解体)にまかせるとして・・・ではなくて・・・木島式拘束具なのである。

もちろん・・・内海刑事(柴咲)の猿轡顔もポイント高いし・・・木島が装備一式をどのように湯川研究室に搬入したのかも爆笑であるが・・・やはり・・・あの拘束具の存在がミステリアスなのである。

木島と穂積の愛の傾向がわかるのでございます。

あの拘束具は二人の愛の営みの特殊性を物語る物証なのだな・・・。つまり・・・今回・・・特別に作られたのではないのだな・・・夜毎・・・あのマシーンで・・・ああん・・・という展開があったのだ。そのようなかけがえのないパートナーを失ったのであれば・・・木島が都民を道連れに原爆心中したくなる心境も理解できるというものだ。

さて・・・木島と秘書の穂波・・・どちらが・・・拘束具に拘束されていたかは・・・それぞれの趣味にあわせて妄想していただきたい。キッドは・・・・・・・・・。

もちろん・・・あの夜のことが忘れられなくて湯川と内海が木島式拘束具を愛用していることは疑いようのないことだ。場合によっては時々、ポジションをチェンジしたりして。

こうして裏モップガールであるガリレオは見事に最後のステップを終えるのである。ああ・・・もうすぐ来るクリスマス・・・すべての変態の恋人たちに幸あれ。

関連するキッドのブログ『第9章・前編のレビュー

Hcinhawaii0286 ごっこガーデン研究室セット。お気楽フィボナッチ数列にみせかけたリュカ数列・・・教えてテンメイさ~ん・・・なのね・・・ガリレオはスシ王子を越えたと思うmari久米さんのウイスキーを持つ手が震えてましたよ。私は柴咲さんにジェラシーで震えてましたけどまこだから・・・物理も数学も・・・さっぱり、わからない┐(  ̄ー ̄)┌ フッ・・・なのデス・・・木島の罪状は結局、殺人未遂?」エリ科学がみんなの幸せのためにあるといいのでスー・・・内海はキスなしでしたーっ・・・映画のために・・・とっとくの?」アンナもちろん・・・ゴロレオの方が面白いのぴょん・・・くうさん・・・そのTシャツは・・・アンナも欲しいぴょんあんぱんち映画の方はなんとかましゃとのツーショット級の共演を・・・狙いま~すシャブリ劇場版コナン『時計じかけの摩天楼』のような展開・・・今回・・・ジョギングはフェイント・・・ikasama4黄金比・・・それは美しさの基本・・・そして・・・基本的責任の重さは・・・ひょっとしたら万人に平等ではないのかもしれませんads(あず)「そして結局・・・最終回は間に合わない私・・・ココロですろーじーさっぱりわからない人はガリレオより脳トレ・・・→こちらせっかく・・・拘束されたのに・・・ギャラリー多すぎデスネ。木島先生の頭はピンク一筋なのデスカーっ結城美里だから・・・温泉に入ってますってばみのむしルルル・・・コナン見てましたーっ。ふわはははは・・・くう受験生ママです・・・おあずけなのです・・・迫ってきたのです・・・しかし、息子がネトゲーって・・・ビシっバシっミマム結局・・・木島先生はすごい力持ちなんだと思うの・・・湯川先生・・・だから逃がしたのかしら・・・aki結局・・・ガリレオは変人ではなくてカッコ良い人・・・だったかな・・・モッくんだったら・・・どうかしら?」みょうがの芯年末はパーティーだらけで・・・更新・・・遅れてます・・・ふー・・・た、食べすぎ・・・ちーずみょうがの芯ちゃん、ウェイトコントロールしなきゃダメですよ。あらすじ的には非論理的なことを否定した湯川が最後は超常現象を目撃するという展開・・・古畑との差別化もよくできていた・・・映画では子役ナンバーワンの出番はないのかしら・・・

『ちりとてちん・12-1・第67回』天狗芸能社長(竜雷太)・・・実にそれっぽい・・・。しかし・・・ケチ・・・だけではなく・・・人情にあついようだ・・・おいおい・・・誰と比較してんだ・・・。それにしても・・・A子・・・どうなったんだ・・・ドキドキ・・・若狭の秘めた恋心って・・・ちっとも封印しているように見えないし・・・第一・・・思いっきり片思い・・・そこまで笑わそうとするか・・・誤解を招かないかしら・・・。とにかく・・・空白の作り方がハンパじゃない脚本だ・・・とぞ思う・・・次は実の子供と弟子の葛藤か・・・。本当の兄弟以上の兄弟になるのかな・・・。親の血を引く兄弟よりも・・・か。→11-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年12月17日 (月)

修羅の世界に咲いた一輪の花・・・散りとても・・・。(貫地谷しほり)

もう少し・・・汗の匂いがしてもいいと思うが・・・物語的には素晴らしい終焉だった。

後日談をもう少し盛り込むのか・・・と想像していたのだが・・・ほぼ戦で幕を閉じた最終回。このドラマは堪能するのにかなりの記憶力を要求する展開だが・・・それが最終回18.0%・・・という限界かな・・・。

最後はかなり幻想的な展開になっていて・・・これも好みが分かれるところ・・・。

まあ・・・玉木宏の織田信長以外に・・・見るところのなかった「敵は本能寺にあり」よりは・・・かなり・・・面白かったけどな・・・ガスパッチョ。信長の信じるものは・・・力ではなく・・・己(の中の神)だと思いますよ・・・金子さん。オチから言っても。最後が中途半端な古典(湖上渡り)回帰なら・・・そのあたりの整合性は大切なのでは。

で、『風林火山・第50回(最終回)』(NHK総合071216PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・清水一彦を見た。第四次川中島の戦い・・・八幡原の合戦で幕を閉じる大河ドラマ・・・戦国時代の終焉まで・・・キッドとしては残り半世紀・・・またまだ戦国の修羅は続いていくのだが・・・なんだか・・・思い切ったナレーションだったな。

例によってシナリオに沿ったレビューはikasma4様を推奨します。なにしろ・・・完走なさっているのがトレビアン。今回は山本勘助イラスト大放出でございます。ミ、ミツはまだですか・・・。

Kawanakajima1561d で・・・いよいよ・・・八幡原の合戦の妄想も最終章である。まず・・・幼い読者・・・そんなのいるのか・・・のために申し上げておくと・・・日本という国家はまだ存在しない時代である。日本という国家が成立するのはおよそ・・・1世紀半~半世紀前のことであり・・・戦国時代には国といえばふるさとのことであった。それぞれのふるさとがようやく・・・国家としての成立を見るのがこの頃である。国家とはたとえば武田王家の支配する甲斐軍事共同体(山梨県)であり、上杉王朝の支配する越後軍事同盟(新潟県)だったのである。今で言う長野県は国家としての体裁が整わず甲斐国と越後国の戦場と化した。国などなければ争いがないのに・・・という三条夫人の言葉はお姫様ならではせつない気持ちの表現なので基本的に間違った認識ですから感情移入してはいけません。

さて・・・甲斐も越後も食料事情には恵まれていない・・・民の餓えをしのぐには略奪しかなかった・・・ので・・・信濃は格好の餌食だったわけだが・・・それで・・・両者の餓えがしのげるかと言えば・・・しのげなかったので・・・戦なのである。腹の減った侍は戦うしか能がないのである。

川中島の合戦はこれ以前にもこれ以降にも行われるのだが・・・この八幡原が最大の死傷者を発生させたと伝えられている。それは両軍の空腹が頂点に達していたからである。

越後軍は前年の関東略奪戦で多数の食料を確保したのだが・・・同時に兵員が増加してしまった。つまり・・・食い詰めた雑兵が強者である上杉政虎に集ってしまったのである。そのため・・・越後軍は口減らしを迫られていた。もちろん・・・その増強された兵力で勝つことも目標であるが・・・指導者としてはその点は二の次だったのだろう・・・あわよくば勝ってもいい・・・という程度。

一方、甲斐軍は植民地として信濃をほぼ手中におさめ・・・経営を開始している・・・気分は人の獲物に手をだすな・・・という感じ。できれば侵略者を一網打尽にしたいのだ。そうでないと略奪がくりかえされるからだ。そこで作戦は包囲殲滅を目的とする。

しかし・・・行者武将である上杉政虎は野戦では戦国最強の軍神。なにしろ、攻撃力が倍になるという秘法に通じている。つまり・・・五千の兵力が一万になってしまうのである。

武田信玄は全軍をあげて包囲を完遂しようとするが・・・上杉政虎は伏兵と退却戦で武田の包囲を足止めしながら一点突破で武田本陣に突入をはかる。

まさに肉を斬らせて骨を絶つの作戦である。

犀川沿いに突入を開始した上杉主力は結果的に背水の陣になった武田の右翼(信繁担当)をつきやぶり時計まわりに回転するように武田本陣に迫った。

伝説の信玄・政虎の一騎打ちはこうして生れた・・・もちろん・・・信玄が影武者であったことは言うまでもないだろう。

政虎「もう・・・七人は信玄を斬ったのに・・・またあそこに信玄がおるわ・・・信玄め・・・一体何人いるのだ・・・」なのであった。

一方、妻女山に残された上杉側の雑兵を虐殺した武田の別働隊はようやく、千曲川を渡河し・・・伏兵として残された越後の甘粕部隊を突破。散開しながら犀川までの包囲網を完成し輪を縮めはじめる。

越後勢は戦のずるさにも定評がある。一戦交えると恥も外聞もなく撤退・・・。蜘蛛の子を散らすように敗走するのである。このため・・・武田軍は各所で追撃戦を開始することになる。こうして八幡原には武田軍が充満しながら戦力を集中できないという戦況が発生する。

武田軍に名のある武将の戦死が多く・・・上杉軍にそれが少ない・・・というのは・・・もちろん・・・この時点では上杉軍に名のある武将が少なかったという理由もあるのだが・・・この鬼ごっこ的戦況が関係している。いつの間にか追い越してしまった武田軍が逃げ遅れた上杉軍に背後をつかれるという事態が発生するからだ。

これは上杉軍が犀川以北への北上運動(退却)を行い、武田軍主力が犀川以南で東進運動(包囲)を行っているために必然的に発生するアクシデントである。

その中で唯一、上杉本陣だけが東進し・・・武田本陣を突破して・・・千曲川を渡河したのであった。

武田軍が包囲を完成した時・・・包囲網の中に残されたのは両軍の戦死者だけだったのである。

退却した上杉軍は犀川を渡河すると・・・退却集合点である善光寺を目指し、武田軍の追撃を振り払う。上杉本陣は山中に逃亡し・・・大きく迂回しながら・・・越後への退却に移る。戦は結果的には一方的な敗北だが・・・上杉主力はほぼ無傷・・・関東武者の口減らしは完遂という戦略目標を達成したのだった。

武田軍は勝鬨をあげながら・・・越後軍の性悪さに不気味なものを感じるのだった。しかし・・・この勝利により・・・信濃の植民地化をほぼ達成した甲斐国は・・・この後・・・戦力の空白地帯となった上野国、駿河国へと侵略の手を広げていくのである。

戦国時代100年のほぼ中盤・・・ここから戦国時代は信長様を中心にもっとも盛り上がっていくのでございます。ま・・・スペクタクルすぎて・・・実写化はますます困難になっていくのですけどね・・・。信長様・・・エキストラ、五万とか・・・合戦のたびに無理なんですよ・・・比叡山焼き討ちとか・・・門徒大量虐殺とか・・・流血しすぎで・・・お茶の間が引くし・・・鉄甲船とか鉄砲蓄積量世界一とか・・・やりすぎですから・・・予算的に無理ですからーっ。

泣き言などは知らぬ・・・面白い戦国をもっと見せるのだがやっ。・・・来年は幕末か・・・是非もないわっ。

関連するキッドのブログ『第49回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年12月16日 (日)

超心配性のオレとしては拳銃の暴発だけが気がかりでした・・・変形したら危険です。(岡田准一)VS引鉄を引くのは誰?(声・吉野裕行)

今回の「ガンダム00」とあの事件とをリンクさせて考える・・・あるいは考えてしまうのが「SP」の主役なのである。

会員制スポーツクラブの責任者は想定外の出来事と口を拭うだろうし・・・まさにそれが一般常識かもしれない。

しかし・・・「散弾銃の許可状況と国内の自殺者数そして病的な妄想患者の傾向・・・それらを統合すれば事件はいつ起きてもおかしくない・・・いわば地震のようなもの」という考察は可能。

それに対して耐震構造にしておくような経費を使うかどうかという問題だな。

答えはノーなのであろう。もちろん・・・コピーキャットについての考察を考えると・・・一難去ってまた一難という考慮も可能なのだが・・・とりあえず確率的にプールはしばらく安全と考えてもいい。

連鎖反応で次々と墜落という可能性もあるのだが・・・飛行機が墜落した後はこれで当分墜ちないなと比較的楽観的に飛行機に乗る・・・キッドはそういう性分。

で、『SP・第七回・Ⅲ-3』(フジテレビ071215PM1110~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。久しぶりに念を押しておくがキッドにとって世界は妄想の産物である。その証拠にキッドが死ねば世界は消滅する・・・少なくともキッドにとっては・・・なのである。もちろん・・・死後の世界がない証拠はどこにもないが・・・もしもあった場合にはその場で考えてみるしかないしな。

もちろん・・・多くの人間はそれを知っていると思うが・・・キッドもそんなこと考えてもみなかった時期というものがあり・・・知らないかもしれない人に一応言っておきたい。

ま・・・これだけ丁寧に説明しても・・・戯言と言われればソレまででございます。

とにかくこのドラマは登場人物たちの妄想で構成されている。

今回の妄想的な最大の見せ場は主人公・井上薫(岡田)の妄想・・・未来予測と言ってもいい・・・による警備車輌の爆破による警護対象者および警護担当者の死亡のシーンである。・・・騙されることに敏感な人は「またウソかよっ」と怒り出す場面であるが・・・これあくまで手法ですよ・・・という演出にそろそろなっている。ま・・・親切にするとなると妄想シーンはモノクロにするとか・・・お面になっているとか・・・極彩色になっているとか・・・ぶっさんがナイナイ岡村になっているとか・・・いろいろあるかもしれないが・・・それはそれで洒落の通じない人に「ふざけるなっ」と怒られる可能性があるのだな。

「殺されるとわかっている人をみすみす殺させるなんて絶対絶対いけない」という狂信者にとっては実に後味の悪い展開の今回だが・・・「つづく」の文字さえ・・・微妙だった。キッドは死刑に反対ではないし、戦争で人が死ぬのは当然だというタイプだし、今食べている牛さんの命と人間の命は差別しない主義なので大橋が死ぬことにそれほどのショックはないのだが・・・それがショックな人のためにつづきもしないのにつづくなのか・・・と考えたりもします。・・・まあ・・・ああいう演出をしておいて次回・・・大橋は殺されませんでしたという後日談を付け加えるとしたら・・・ダサイとはちょっぴり思っちゃったりなんかしてみたりしてーっ。・・・もう遠まわしのイヤミはいいよ。

さて・・・そういう意味でもう一つの妄想は尾形総一郎係長(堤真一)の・・・法を犯したリスクをリスクと感じない権力者が金主である以上・・・警護対象は死んだも同然・・・という妄想(可能性の追求といってもいい)である。

岡田の妄想は妄想として描かれるのに堤の妄想は妄想として描かれないので不親切である。

小説で言うと一人称で書かれる小説が三人称で書かれる小説と交互にスイッチングされる状態・・・ある意味・・・読みにくいという問題がありますが・・・要するにそれはお茶の間の理解度も格差があるという問題でございます。

そこで・・・キッドとしては尾形の妄想も妄想しておく。

「ボクのお金をもっともっと増やしてね」という麻田総理大臣(山本圭)・・・財テクマシーンの大橋(片桐仁)は「ちょっと悪いことしますけど・・・」・・・麻田「なんのこと・・・?・・・ボクはお金が欲しいだけ・・・」・・・大橋「かしこまりーっ」・・・マネーロンダリング発覚・・・大橋は警護対象に・・・麻田「バレないと思うけど・・・あいつは信用できないからなぁ・・・」・・・ジョン(多田淳之介)「おまかせくださいよ」・・・ポールとジョージ任務失敗・・・麻田「ダメじゃん」ジョン「ハハハ、次は確実ですよ」・・・車の爆破失敗・・・麻田「ダメダメじゃん・・・」ジョン「ちょっとSPがアタリですね・・・」麻田「そうなんだ・・・たまにバカみたいにムダに使えるタイプっているからなー・・・わかった・・・電話しておく」・・・警視総監「ハッ・・・なるほど・・・そういうダンドリになりますか・・・ハッ・・・それはもう・・・いかようにも・・・ハッ・・・まあ、仕事をしなければ失敗しない・・・というのはこの社会の鉄則ですから・・・ハッ・・・そのように指示いたします・・・ハッ・・・借りだなんてとんでもございません・・・ハッ・・・それではよしなに・・・」・・・理事官(飯田基祐)「警護は終了だ・・・」

「あんたらはみんな人殺しだ・・・」の一言をかみ殺す尾形。

すれ違う警備車輌とジョンとリンゴ(日下部そう)の暗殺部隊・・・。

自宅に帰宅する・・・大橋・・・ついに家族に逢えたのだ。妻「あなた・・・大丈夫なの?」娘「パパ、お帰りー」大橋「ははは、明日から国外逃亡だっ・・・とにかく・・・今日はゆっくり寝たいんだ・・・」・・・深夜・・・侵入したジョンとリンゴは大橋の妻と娘を絞殺後、夫を揮発性の薬物で失神させ、絶対に逃げられない状態に配置・・・ジョン「追い詰められて・・・一家心中か・・・」リンゴ「リアリジュムでちゅよね」ジョン「まあなー・・・もうすぐクリスマスなのになー・・・」火災炎上・・・焼け跡からは三体の焼死体が発見される・・・大島由香里アナウンサー「寝室が激しく炎上しており警察は夫による無理心中の疑いもあるとして・・・」

尾形「オレも人殺しか・・・」(備品に八つ当たり)

井上「・・・ダメですよ・・・銃弾入ってなくても拳銃投げちゃ・・・」

笹本(真木よう子)「・・・銃身とか曲がったらどうするんですかっ」

石田(神尾佑)「・・・(ちょっと妄想して顔を赤らめる)・・・」

山本(松尾諭)「メシ行きますか・・・」

で、『機動戦士ガンダム00・第11回・アレルヤ』(TBSテレビ071215PM6~)脚本・黒田洋介、監督・水島精二を見た。

本筋とはやや違うところに視点をチェンジする演出。今回はユニオンのトップファイター・グラハム中尉とその仲間たちの紹介である。二人のフラッグファイターはメイスン准尉にダッチ曹長・・・オランダ系黒人か・・・曹長・・・曹長は階級としてなんか好きだ・・・。

日本では沙慈がスパニッシュ・ママのために日本料理を披露。

モラリア共和国ではとってつけた王女とSBの黒幕が経済援助談合中。

そして・・・前回の裸にされたことは「忘れよう」と務めるティエリア16才である。

今回の主役はアレルヤ・・・自分を生み出した人革連の非人道的兵器システム・・・超兵養成所破壊作戦を進言する。

自分を生み出した場所を・・・仲間とともに葬る・・・テロリストだから・・・狂信者だから・・・二重人格だから・・・不安定な人間に散弾銃を渡しても危ないのに・・・まして・・・ガンダムなどは・・・ああ・・・貴重な超兵が・・・あまりにもタイムリーな展開に・・・「ニコロボ」スタッフなら放送自粛もありうる内容だったな・・・ま・・・多くの人はそんな妄想は抱かないのかもしれない・・・下手な妄想・・・休むに似たりということであるな・・・。

何人殺してもお酒は二十歳になってから・・・世界標準かよっ。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・11-6・第66回』・・・出たーっ。タイムワーブワザ・・・しかも修行時代を2年スルーかよ・・・とばすなーっ。しかも・・・優等生のA子に逢ったのはこれが最後って・・・サトメグにどんな転落人生を遅らせるつもりなんだーっ。悪い男にだまされて・・・インタビュアーなのに「別に・・・」って言って・・・酒と薬に溺れてAVに出たりして・・・まさか・・・上沼になってしまうとか・・・ないない・・・。それはそれとして四草(加藤虎ノ介)・・・人気出たな。→11-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年12月15日 (土)

もげまして、もげのためのもげによるもげのもげ、モゲナラ・・・。(北川景子)VS私は・・・欺いた。(加賀美早紀)

昨日から今日にかけて妄想炸裂の事件が起きたので・・・あぶなく・・・レビューを忘れるところだった。

テレビの皆さんも妄想炸裂していて・・・米兵が機関銃乱射だの・・・ストーカーだの・・・立てこもりだの・・・暴力団抗争だの・・・もう・・・言いたい放題である。

ついでに護衛艦「しらね」が火災炎上。同時多発テロまで飛び出す。

そして・・・容疑者らしき男の自殺らしき結末・・・。動機は迷宮入りのあの世行きである。

あ、これ。このヘリの映像まずいですよね。(日アナ)いいんだよ。(日デレ)あ、ああ、あーっ。(CM

ま・・・キッドの妄想的には・・・これはもうひとつのちりとてちん・・・なのかもなあ・・・と思うのだが・・・その内容をここに書くのは流石に躊躇するので・・・封印しておく・・・犠牲者の皆さんには謹んでお悔やみ申し上げます。

・・・ま・・・テロップ攻撃の危機の中、「歌姫」の崖の高さは結構・・・笑いました。

で、『モップガール・最終回』(テレビ朝日・071214PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・常廣丈太を見た。キッドは「ホスト」の出てくるドラマはそれだけでマイナス30点になるのだが・・・もげっに関しては「所詮は金で買った恋」と言うお墨付きがつき、ホストという職種が職業に貴賎はないというがホストは下賎の極みという倫理観に抵触しないため・・・まったく減点はないのである。ホストは全員・・・お弁当屋になればいいのに・・・どんだけ差別すれば気がすむんだ。

ま・・・昔・・・専業主婦の皆さんが水商売の女に感じた敵意ほどに。

とにかく・・・今回は「男はみんなレディーの前ではホストになるのさ・・・(桃子は)レディじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ」(谷原章介)や「入れ込むと・・・前科(まえ)つくよ」(池津祥子)でホストをそこはかとなく揶揄しており・・・納得の展開である。ホスト雪弥(阿部力)と隠し子つらら(奥山志紀)の哀愁の子連れホスト物語も・・・生れて初めてホストの話に好意をもてたほどである・・・わかった、わかった。

つらら・・・か・・・なだれ・・・よりはマシで・・・一瞬、かわいい気もするが・・・名前としてうれしいか・・・。まぐろ・・・と同じようなムード。

とにかく・・・もはや・・・パーフェクトなファンタジック・コメディーである。時々・・・シリアスな気分にさせるファンタジーやコメディーはすでにそれだけで傑作の名に値する。

「きらきら研修医」「パパムス」「もげっ」と脚本家の急速な成長・・・後は・・・ゴールデンでどうなるかだな・・・「お笑い」は消耗も早い場合があるからな・・・。とにかく・・・現在・・・キッド的には女流ナンバーワンは荒井だ・・・おいおい・・・だって、今季、来週も絶対見たいと思えたドラマってこれだけだもん・・・ま、絶賛はタダだし。

ま・・・もちろん・・・桃子(北川)が可愛かった・・・という点も避けて通れない。桃子以外の北川・・・ちょっと心配だ・・・仲間がいつまでも山田奈緒子であり続けるように・・・。

でも・・・そんな先の心配はいいか・・・。

大友(谷原)の死んだ恋人が桃子の命の恩人だった・・・という認識が最初の歴史では桃子の死の直前に大友に芽生える・・・しかし・・・歴史は改変され・・・その記憶も解消されてしまう。このあたりの・・・人間の記憶というものに対するせつない気持ち・・・これがこのドラマの醍醐味なのだな・・・。

事件を未然に防ぐ探偵は人には評価されないのだが・・・そういう探偵でなければ名探偵と言えない・・・たとえば金田一某なんか殺させるだけ殺させといて最後に謎解きなのでひどい探偵だ・・・という気分に対する一つの処方箋である。

「SP」でぶっさんはそれを未来予測という妄想の形で表現するのだが・・・ついてこれないお茶の間多数の発生もあるしな・・・「死」という究極的状況の発生と回避と時間旅行の組合せは古典だが・・・桃子の「どこにでもある優しさ・・・どこにでもある正義感・・・どこにでもある悲しさ」に支えられたタイムスリップは非常にわかりやすいのだった。

そして・・・時には「さけられない死」や「かなえられない願い」の選択も可能であったところがまた素敵だった。もちろん・・・毎回そこはかとないハッピーエンドでもまったく構わないのであるが・・・たまには失敗した方が・・・スリリングだからな。木から落ちない猿ばかりではつまらないのであるし。

桃子が刺された時になんじゃこりゃーという幻聴を聞いた人はコチラへ→お気楽様のモップガール

まあ・・・北川と谷原のスケジュールの問題はあるが・・・続編があってもまったく問題のない展開・・・また・・・桃子の新しいもげっが聞きたい・・・と思うのはキッドだけではないと思うのだ。だってキッド的に今年の流行語大賞は「もげっ」であるから。

で、『ULTRASEVEN X 第11話 AQUA PROJECT』(TBSテレビ071215AM0225~)脚本・小林雄次、監督・八木毅を見た。今回はさすがにスカシはないだろうと思っていたが・・・またもやスカシたよ・・・凄いな。エレア(加賀美)のスカシよりもスカシだな。

これこそは信じられるもの・・・など何ひとつない・・・というのは真理だが・・・ま、人間は時には何かを信じる・・・というか疑わない・・・。たとえば空腹を一々、疑ってはいられないので人間はダイエットが必要になるのである。

よく・・・「朝ごはんを食べたかどうか」疑うボケたお姑さんという状況があるが・・・キッドの母などは自分の食欲を疑いだして・・・食が細り・・・栄養失調になりやすく・・・いいや・・・お母さん・・食欲はありますよ・・・たしかに存在します・・・と説得が必要になり・・・それはそれで哀愁なのである。

さて・・・地球のような星の政府のようなものが本当に人間のようなもので運営されているのかどうか・・・トモダチのようなものがトモダチなのかどうか・・・恋人のようなものが恋人なのかどうか・・・エイリアンのようなものがエイリアンなのかどうか・・・もはや・・・これがウルトラセブンシリーズなのかどうかも怪しい展開だが・・・今回のアクションはただ一つ・・・自爆と見せかけて地下道で脱出である。・・・ま・・・エレアの通路を曲がればかくれんぼ・・・もありましたが・・・。

アクアプロジェクトの秘密は「パラレルワールドのゲートを開いてしまったことである」ととりあえずエレナは解明する・・・しかし・・・それを隠しておく必要があったのかは謎である。

今、地球は「開けちゃダメ」という勢力(代表エレナ)と「開けるしかあるまい」という勢力(主に政府)に分離して抗争中なのである。

もうひとつの世界の干渉については伏せられているし・・・エレナの正体も謎のまま・・・そして赤い巨人とジンの失われた記憶もまだまだ謎である。

もう謎だらけのまま・・・最終回に突入していくのであった・・・ここまできたら最終回もスカシだったりして・・・さすがにそれは・・・誰も許してくれないと思うのです。

まあ・・・それは日朝国交正常化交渉の闇なのですか・・・そうなのですか。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

『ちりとてちん・11-5・第65回』ああ・・・憎んではいけないと思い憎み・・・逆ギレだと思いつつキレ・・・わがままと知りつつ我を張り・・・無理と思いつつ無理して・・・嫌われると思われつつ嫌われ・・・好かれていないのにもしかしたらと思い・・・うっかり宝クジを買い・・・馬鹿な馬鹿な女の笑い節・・・もう・・・落語なんて無理なんです・・・やりぬくと言ったことは必ずやりぬかない宿命の女ですから・・・若狭やめまーすっ・・・おいおい・・・それだけはないっと思うぞ・・・。そして四草は四草で暴走・・・。末の弟、末の妹・・・甘えんぼそろい踏みかっ。→11-4

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)

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2007年12月14日 (金)

そろそろ白い手袋を脱ぐ時間が来たようね。(片平なぎさ)VS水ですか・・・。(水川あさみ)

日本で生れて一度もサンタさんが来なかった子供はかなり哀れな感じだが・・・世界ならサンタを知らない子供なんていくらでもいる。

キッドが「医龍」にそれほど期待しないのは・・・おそらく一番面白い「戦場での朝田」ではなくてぬるま湯にひたる「その後の朝田」の物語にすぎないと思うからである。

ぬるま湯の中でテレビを見る子供たちにとっては・・・その残り香だけでも刺激的なのかもしれないが・・・大人としてはもう少し熱くてもいいのに・・・と思ったりもするのだな。

時間はかぶっていないが富の象徴たる世界的な自動車メーカーのうかんむりなサッカー大会の準決勝・ACミランVS浦和レッズの視聴率は23.1%。「ジョシデカ」↗*8.4%、「医龍」↘15.4%であり・・・より本気の戦いというものをお茶の間が待望しているのは明白だ。もちろん・・・スポーツとか・・・国家とか・・・サポートとか、そういうオブラートにつつまれた戦いのようなものであるにしてもだ。窓はいつだって逃避装置なのだから。

で、『医龍2・第10話』(フジテレビ071213PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。来週最終回が大手術スペシャルであるために手術開始でつづくである。

天才剣士(高橋一生)は子供が苦手だった・・・可愛くて乳臭くて息がつまりそうになるから・・・である。女の子みたいな少年勇者(小池徹平)は「裏かぶらなかったしサッカーの話をしようね、カカだよね」・・・幼い羽根もなく心臓も肝臓もボロボロの天使(田中碧海)は「うん、ロナ・・・カカだ」と気を使うことに慣れきった素振り。

今回・・・戦場を知るヒーロー(坂口憲二)の耐える目は患者の母の背中にとがめる目を送るが・・・けして説教したりはしない。健康なわが子と病弱なわが子・・・前者に微笑み、後者にため息をつく母親を責めるこことはできない。彼女は毎日が戦場にいる。戦場から逃げ出してきた自分に責める資格のないことを彼は自覚しているのだ。しかし・・・敏感になってしまった子供が母親の態度に傷心することは・・・痛いほどわかっているのだ・・・それにセリフは苦手だしな。饒舌な金八の倍の視聴率を黙って獲得しているのだ文句ないだろうの目つきである。

天才剣士はまだまだ手術室が戦場とは思っていないが・・・なぜなら・・・天才剣士は本当の戦場を知らないからだ・・・子供の前でようやく優しさを見せる・・・「うん・・カカだ」

ドラゴンナイツをして生体肝移植と死体心臓移植の同時手術という最後の難関に挑ませるために・・・悪魔の計画は進行していく・・・。

少年勇者は魔女王(夏木マリ)騎士団に潜入する。ヒーローと魔女王の密約を暗示する視線の交換・・・・少年勇者「ヒーロー様の心はわからないけど・・・ボクはヒーロー様の言うことに従います・・・だって信じているから」

灰色の巨塔の主(岸部一徳)の陰謀により、魔法の心臓は灰色の巨塔が落札した。その心臓を天使に渡すために魔女の魔法が灰色の王のアレルギー体質を解除する。「おうおう・・・これでは・・・クランケのボディーが持たぬわ・・・今宵の宴はとりやめじゃああああ」

長髪の道化師(池田鉄洋)は白のプリンセス(内田有紀)に告げる。「主は天使の命を絶とうとしますぞ」・・・・白のブリンセス「私がこの身を捧げて守ります・・・白いクマちゃんに誓って・・・」

にゃーおの魔法使い(阿部サダヲ)と自分だけ専用術着のチョコの魔法使い(大塚寧々)、肝臓ならおまかせの牛戦士(佐藤二朗)と解説ならおまかせのらくだ戦士(佐々木蔵之介)・・・すべてのメンバーが角卓に集う。追放された王(志賀廣太郎)は「お呼ばれされなくても平気じゃ・・・」と役に立たないのだった。

魔法の心臓を手に馬車に揺られる少年勇者・・・しかし・・・塔に通じる道には魔法の火炎が燃え上がっていた。ヘリコプターのない時代の物語だが・・・ドラゴン騎士団だけに少年勇者は竜騎士へのジョブチェンジのフラグがたったらしい・・・。

その頃、塔では白魔道士(水川)「聖夜にあの天使が水をお与えください・・・」ヒーロー「戦場では喉の渇きは癒えないものだが・・・オレは約束は守る」といつもの棒読みになっているのであった。

で、『ジョシデカ!!!!!!!!!」(TBSテレビ071213PM10~)脚本のようなもの・秦建日子、演出・平野俊一を見た。

「数字の謎は解けました」・・・心臓直撃貫通銃創を喰らっても平気のゾンビ刑事(仲間由紀恵)は血をダラダラ流しながら・・・怪奇警察日暮署にたどり着く。「自分・・・・これは駐輪しちゃいけないところにチャリ駐輪しちゃってダメじゃないかのチューリンガーのポンポコピーがらみの事件だったのデス・・・自分」なのである。「えーっ、そんなー、ウイークエンダーなネタだったのかよっ」とたぬたぬ婆刑事(泉ピン子)、アナグマ管理官も驚きである。

その頃・・・心が白手袋の山猫教官はついに正体を現していた。

「うふふ・・・私はねえ・・・成績優秀・・・前途有望なお嬢様警察官だった・・・それを・・・あの鬼子母神女が・・・毎日毎日いじめにきて・・・息子を返せ戻せって大騒ぎしてぇ・・・私をいじめて・・・死んだら幽霊になって・・・毎日・・・私を責めてぇ・・・精神的虐待で・・・私は二重人格になってぇ・・・悪の教官になったのぉぉぉぉ。だからぁ・・・ぬりかべ顔のブサイクな韓国人を人質にしてぇ、夜の裁判官になりまーすーっ。ほーっほっほっほ・・・天才的な教官技術を持っていれば順法精神のない人間なんて操るの簡単だしーっ・・・みんな死刑なのよ・・・三十八口径握りしめてぇ・・・人格変わるわよ」

ま・・・そういうドラマの模様。ま・・・これはこれで面白い・・・かな。それにしてもなんでもありの編集だな・・・。夜中にテレビ東京で「リ・ジェネシス」も見る。ちょっとおフランスっぽいけど・・・。目が離せない・・・。

関連するキッドの『先週の木曜日のレビュー

『ちりとてちん・11-4・第64回』ますます・・・黒さを強めるヒロインである。しかも未来の自分(上沼ナレ)にツッコミを入れられる屈辱・・・どんな悪事よりも・・・貫地谷の未来が上沼であるという設定の方が凌辱的なんですけど・・・。そういうヒロインの可愛いドス黒さが一切通じない草々とA子の気持ちいいほど超鈍感な相思相愛カップル・・・。もはや・・・若狭には破滅の道しか・・・残されていないのか・・・本当に尼寺に行く気か?→11-3

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(フジテレビ)

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2007年12月13日 (木)

しかし、何なんでしょうね、報道関係者の語る野次馬根性とは?(菅野美穂)

「なんなんだよ・・・この田舎から出てきた親に長屋のみんなで見栄を張る展開はっ?」とテレビにつっこんでいると「テレビの中の人にはきこえないでちゅよっ」と横からつっこまれてしまう・・・ということはある。

家族は「鏡」だよな。

ま、キッドは基本的には人は間抜けで愛すべき存在。社会はその集合体であるから毎日が粗忽祭りだと思うのである。

たとえば「SP」では自分で爆破装置を作り、犯人に起爆装置が押すように誘導する警察官が主人公だったりしてこれは犯人が間抜けなのかスタッフが間抜けなのか微妙なポイントである。

テレビドラマもあまりお高くとまったら・・・お茶の間にそっぽを向かれるので・・・わざと程度を低くするという手法はあると思う。しかし、右京さんはあえて「犯人の正義にもの申す」なのである。

都会は田舎出身者が多数派だ・・・という考え方がある。特に学生や若い社会人にはその傾向がある。田舎とのパイプが切れることもあるが・・・基本的には「上京してくる親」が田舎に存在することはメジャーなのである。そして都会にいる子供は基本的にダメ人間で生活にゆとりがなく見栄を張る・・・周囲の人間も同じ穴の狢なので共済して見栄を飾り立てる祭りをする。

ま・・・古典です。あえていうなら、父親と娘の組合せという点が現代的なのかもしれません。

ともかく、視聴率が12.3%まで戻り、ホッと一息の「働きマン」・・・そして16.8%まで上昇した「相棒」・・・先週の「歌祭り」の攻撃の凄まじさを物語るのです。

で、『働きマン・第10話』(日本テレビ・071212PM1035~)原作・安野モヨコ、脚本・吉田智子、演出・佐久間紀佳を見た。「有閑倶楽部」も脚本・演出によって微妙にトーンが変わるが、「働きマン」もまた同じである。すべては諸刃の剣であるが・・・「目先が変わる」のと「ちぐはぐになる」どちらの結果になるかはプロデュースの力量である。

で・・・全体を通じて「働きマン」は失敗しているとキッドは思う。

今回の要素は次の二点がある。ゲストの小野武彦が松方(菅野)の田舎の小市民的父親として上京し娘と確執する。そして・・・週刊誌報道としては「火事場よりも野次馬の方がエキサイティングだ」という論理の展開である。

どちらもボケの一種であるが・・・合わせワザとしては微妙なのだな。

まず・・・例によってコミックの松方よりもドラマの松方の方がネガティブな存在にアレンジされていることを指摘しておく。これはお茶の間に媚びて「スーパーマン的ヒロイン」よりも「ダメ人間ヒロイン」の方がお口に合うでしょう・・・という姿勢だ。

で、知的な視聴者には「これはわざとお茶の間レベルにしています・・・」と目配せをしているつもりの展開をしている。

で、もちろん・・・これは送り手が自分ではかなり知的だと思っている証拠で失笑なのである。

で、二つのボケは葛藤する。「親は親バカ的愛情を注ぎ・・・子供はありがた迷惑な鬱陶しさを感じる・・・職場は何故かそんな父娘関係を暖かく見守る」というホットな展開。一方「建前的で真面目な親の期待に沿えるような毒にも薬にもならないしかし正義っぽい記事をプライベートな気分を引きずるためにチョイスしようとするヒロインが他人の不幸や修羅場を楽しむ人々の暗黒面をおちょくる喜びに目覚める」というクールな展開である。

ホットとクールの板ばさみでヒロインは小学生のように葛藤するのである。

オヤジ週刊誌の記事を読んで感動した中学生だった過去を持つ松方の特異性が軽くスルーなのである。

ここじゃないのかっ。オヤジ週刊誌の記事呼んで感動する(おそらくメガネっ娘)中学生(たとえば成海璃子で)の変な感じの再現を見せてアピールするポイントだろう。

だってコレはどこにでもいる恋や仕事に悩み、ウジウジしたり凹んだりする普通の女性編集者のお話ではなくて・・・ちょっと変な働きマンの話(Ⓒちょっと変な話)ではないのかっ。

ま・・・いいんですよ・・・キッドは編集長(伊武雅刀)や松方・父の娘にうざがられる哀愁の父親演技で楽しみましたから・・・。

だけど・・・メインデッシュであるはずの「働きマン」的世界はちっとも楽しめないんですけど~。

発行部数(視聴率)が取れるなら人の親でも殺す(でも身内はかばう)報道ビジネスをおちょくっても・・・ヘタレが言うことなんか鼻で笑う・・・そういう愚衆に対する研究が不足しているのではないでしょうか。

「毎度バカバカしいお笑いを・・・」と言い続ける人の社会的ステータスなんて・・・吹けば飛ぶようなものになってしまうのです。基本的な説得力を失ったらマスメディアほど無力な存在ないのですから・・・。

10%前後の視聴率で満足しているのなら・・・それはそれでいいのですが。

関連するキッドのブログ『第九回のレビュー

『ちりとてちん・11-3・第63回』愛している人に愛してもらえない・・・この現実に人々はびっくりしたり、我を失ったり、薬を飲んだりしたりもするのですが・・・それが世の中なんだ・・・と受け入れることが大人の階段を上るということ・・・そういう経験のないキッドには想像するしかないのですが・・・ウソつけっ・・・この階段から転げ落ちるのが若狭でございます。それにしても・・・この若狭を応援してくれる人々と・・・早くあきらめればいいのに・・・と思う人はどちらが多いのかしら・・・こんなに情けないヒロインをよどみなく演じる貫地谷・・・。そして全く空気を読まないところが異常に魅力的な草々とA子。朝のお茶の間に暴風雨が吹きまくっております。若狭・・・尼寺へ行けばいいのに・・・。→11-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

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2007年12月12日 (水)

ゴールデンでは生徒思いの女教師、深夜では魚屋の女主人、しかしてその実態はパンサークロー幹部の田中ですが・・・何か?(ふせえり)

「玉を転がすだけですか~」(香椎由宇)・・・エロじじいかっでもよかったのだが・・・又来デーに敬意を表しました。

「ハニーフラッシュ」(原幹恵)「ハニーフラッシュ」(水崎綾女)「ハニーフラッシュ」(竹田真恋人)「変わるわよ」・・・も捨てがたいが・・・「ハニー」は「有閑」が最終回を迎えても続くのでその時にとっておく・・・。

火曜日のドラマ対決は有閑が爆笑を誘うまでに進化したので①「有閑倶楽部」↗12,4% ②「暴れん坊ママ」↘10.9% ③「スワンの馬鹿」↗*7.9% で順位変わらず・・・。

「暴れん坊ママ」はこの11~12%が固定・・・なのだが・・・キッドは上戸彩が文字通り暴力ママでみんなをぶっとばしまくるドラマも見てみたかった・・・ま・・・視聴率はもっと悲惨なことになったかもしれないが・・・。理不尽なことを暴力で解決・・・という理不尽さと・・・今の内容ってそんなに変わらないと思う・・・。

それにしてもアナログテレビドラマの終焉は始まったかな・・・。はたしてデジタルテレビドラマの再生はあるのだろうか・・・ま、なんだって変質してしまうのだけれど。

で、『有閑倶楽部・第9話』(日本テレビ071211PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・山浦雅大、演出・池田健司を見た。ほぼ原作通りの展開で、各キャラの持ち味も発揮され、ベストな出来だったな・・・。結局・・・原作のアレンジで精一杯の脚本家と・・・遊び心がないと「有閑」にはならないと考える脚本家の差が・・・それぞれの作品の出来不出来になったと思う・・・まあ・・・得意・不得意・・・というのもあると思いますが・・・。

本来・・・「有閑」の実写化というのは・・・「ルパン三世」の実写化と同じくらいのリスクを伴うと思う・・・まあ・・・松方弘樹の実弟・目黒祐樹のルパンを見た人は少ないと思うが・・・次元大介が田中邦衛で・・・銭形警部が伊東四朗である・・・この残念な感じは充分に想像できると思うのである。

で、ある意味・・・誰がやろうと・・・違和感はあるはずなのだな・・・もちろん、どんな原作であろうとそういうものはあるのだが・・・スケールとか、設定とかが極めて実写化に不向きという作品はあるのだった。

そういう意味で・・・今回の「有閑」はがんばったと思う。菊正宗(横山裕)は髪型をのぞいてこの物語を通じてかなり賢く見えるようになってきたし・・・今回、剣菱(美波)を電撃特訓するところでは知的なサディスティックさを発揮できていた。知性の劣る剣菱を菊正宗が知性的虐待するというのはこの作品の核心部分なのである。

また・・・本能(主に食欲)のままに行動する剣菱が無法者であるというところもまた同様である。彼女にとって食べることは善であり、盗むことは悪ではないのである。この一点だけでも現代のテレビにとって過激な危険思想である。これもあっさりとクリアし、怨霊という超越的存在の登場でうまくごまかしている点も素晴らしい。

グランマニエ(田口淳之介)は今回、ワンツースリーフォーファイブシックスで爆笑だった・・・もっとも無理のあるキャラだがそこがいいのである。

そして黄桜(鈴木えみ)は実は一番・・・キャラそのものである。っていうか・・・時代を超越したアングラ・有閑マダム・ヤンキー顔がこのために生れてきたといっていいほどフィットしている。だから・・・ある意味・・・ここでは血が通っているのである。剣菱のために興奮する演技なんか・・・この役以外では・・・通用しないだろう。

白鹿(香椎由宇)はどちらかといえばキャラになりきったと言えるだろう。運動音痴が持ち味のキャラであり、走り方一つとってもニブさの演技をきっちりしていたりする。それなのに花札で悪戯するところは手際が良かったりするのだがそれは茶道の家元・日本画の大家の血をひく手先の器用さと芯の強さの表現であり、これもクリアされているのだな。これは役者としてのキャリアが積まれている成果である。

そして松竹梅(赤西仁)のおタクぶりが今回は遺憾なく発揮されている。実は松竹梅はハンサムなおタクというある意味不可解なキャラなのである。松竹梅はヤクザな好青年であり、松竹梅は泣き虫ライダーなのである。これは本来の主役である剣菱の従者として主役のその時の気分で揺れ動くキャラクターとしての特性なのだが・・・これをギターを弾いたり、鉛筆ころがしたり、メカを操作したり、剣菱を抱きとめたり、幽霊にお説教したりとその場その場でそつなくこなして行くので・・・松竹梅としての存在感が保たれているのだ。

つまり・・・ここまでの実写版「有閑倶楽部」の到達点として・・・キッドはキャラが立ってきたと思うのだな。・・・それは素晴らしいことなのだ。だって来週はお別れなのである・・・心ある子供たちが・・・もう・・・松竹梅や剣菱に会えなくなっちゃうの・・・それってなんだか淋しいぞっ・・・と思うこと。それが一番肝心なポイントだからだ。

彼らは奇想天外な存在だが・・・どこか郷愁をそそる存在である。「珍しくて懐かしい」これはエンターティメントにとって重要な要素・・・これを理解していない脚本・演出の回は不調でちぐはぐな感じも残るのだが・・・最終回を目前に・・・「有閑倶楽部」は存在感を示してきたのだな。

ふせえりも一切笑いをとらずに・・・幽霊のリアリティーを高めるナイスアシストである。

とにかく・・・調子にのって「ルパン三世」を実写化してみるかっ・・・とか思わない限り、今回の「有閑」実写化はまずまず楽しめたのである。

Hcinhawaii0285 ごっこガーデン。落ち葉の舞い散る校庭セット。お気楽飛良泉は細山貴嶺くんなのねまこビリビリのスパルタ教育はカンベンデス~。宿題ちゃんとやりますから~━━━~(m´Д`)m━━━!!」アンナエリちゃん・・・もう何回変形あすなろ抱きごっこをすれば・・・気がすむのかしら・・・納豆そば伸びちゃうぴょん・・・まこちゃん、恋空見たぴょんか?」エリエリが悪い子にならないように・・・ぎゅーっとして・・・・もっとぎゅーっとでスー

で、『キューティーハニー THE LIVE 第11話』(テレビ東京071212AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。四人目の幹部・田中(ふせえり)の登場である。永井豪的世界へのオマージュと化しつつあるこの作品。今回もぶっとばしていくのである。もはや・・・神がかってきたな。

すっかり仲良しになったハニー(原)とユキ(竹田)・・・二人でアルバイトにチャレンジするのだが・・・支給された制服はピチピチ白Tシャツに赤ジャージである。ここで空中元素固定装置でそれぞれの「可愛いヒラヒラのパン屋さん」に変身する二人・・・。もうなんでもOKです。

ここでハニーはユキをユキはハニーをアンドロイドとは知らないという微妙なフリが行われている。

さて、田中は街の魚屋さんである。ハニーとユキに出会った時には気の良い下町の女将さんっぷりを披露する。

一方、明らかに頭の悪い嫌煙家をおちょくるムードの怪しい街の美化委員。煙草のポイ捨てに罰金50万円。悪事が平気になるサングラス手渡しキャンペーン推進中である。環境保全と全体主義が切っても切れない縁で結ばれていることを暗示しているのだな。

普通なら田中はパンサークローに改造されて悪となる・・・という手なのだが・・・この人のいいおばさんが仮面であるところがこのドラマのセンスの良さを物語る。

騙されるのはハニーでパンサークローの手下として街の美化=凶悪化に協力するのである。

サングラスでコントロールされた喫煙者たちは全員強盗と化す。

パン屋に押し入った強盗に50円盗まれたミキ(水崎)はユキとともに強盗を追跡、敵のアジトを発見する。

ハニーも悪事に気がつき、戦闘開始。ここでミキはユキが変身するところを目撃する。ミキはハニーの変身も目撃しているので一人・・・三人のアンドロイドが存在することを知っているのだ。

ついに正体を明かす田中。ふところから次々と人手爆弾やら、太刀魚やら、ヒラメの盾やらを取り出す怪人ぶりである。本人のアクションはさすがにギリギリであるが・・・腹を出して改造体をさらすとグロテスクな魅力が炸裂するのである。

一人ハードボイルドなミキは「盗られるのは嫌いなんだ。昔、命を盗られたことがあるから・・・」なのである。決めセリフも素敵だ。

赤ハニーはヒトデ爆弾で悶絶。シスターミキも特ミサイルで変身解除してしまう・・・。しかし、意識を取り戻したハニーはミキとともに脱出する・・・。

悪徳のおばさん・田中「面白い子たちだね・・・お金になりそうだ」・・・この日常的な悪のムードこそが永井豪世界の具現化である。

そして・・・ユキ→ハニー、ハニー→ミキ、ミキ→ユキによってかもし出される少女たちの微妙な関係性・・・トレビアン。

次回はエリカ(沢尻ではない)様、再び登場である。そして赤青そろい踏みらしい。

まだ半分あるのかと思うと・・・2008年も生きていける気になるな・・・。

関連するキッド『先週の火曜日のレビュー

『ちりとてちん・11-2・第62回』・・・来ました~。草々・A子のニブチン愛のシリーズ。そして・・・すべてを見抜く女四草・預言者・野口順子(宮嶋麻衣)の「鈍い・・・」の一言。さらに大予言「天災と思って耐えよ」・・・それにしても・・・ここまで・・・いつかは草々が若狭の魅力に気がついてくれる・・・という立場にないヒロインがかってあっただろうか~。そこそこ天才の薫りがします・・・。→11-1

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年12月11日 (火)

本上まなみは電気衝撃波の夢を見るか・・・アナザヘヴンで。(柴咲コウ)

『アナザヘヴン~eclipse~』(2000年テレビ朝日)は結構、微妙なドラマだったけれど・・・美少女度は異常に高かった・・・本上まなみ、佐伯日菜子、岡元夕紀子、新山千春・・・そして柴咲コウである。中三人は妊娠したり、ヌードを披露したり、妊娠したりしているのであるが・・・前後の二人は今回・・・共演である。久しぶりだなあ・・・。

どちらかといえば・・・虐げられるタイプをさせられてしまう二人なのだが・・・今回は秘書と刑事・・・クールとホットの差はあるがややSの薫り・・・。そそります。

本上は『アキハバラ@DEEP』(2006年TBSテレビ)のユイ役が鮮烈なので・・・オレザク(北村一輝)と・・・からんでもらいたいのである・・・。クークククッと草薙刑事には笑ってもらいたい・・・。ま、コネタレベルの話ですが。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「オトコ」↘*7.6%(点と線はとれたのになーっ)、「歌姫」↗*7.7%(ううん・・・(*7.7)って感じのするドラマだ・・・)、「モップガール」↘*9.2%(わかりやすい変態が出ないともげっ)、「ドリ☆アゲ」↘*9.7%(神様がいてもそれは残酷な顔をしている前提でお願いします)、「SP」↗14.6%(期待は裏切ったが責めるほどではない・・・というところか・・・今季ひどすぎるからな)、「ひと流」↘*7.6%(うらやましくもなく見下げるでもなく)、「土ワイ版・半落ち」18.3%(椎名桔平とったな)、「風林火山」↗18.3%(最終回はなんとか20%越えるかな・・・)、「ハタチ」↘*6.4%(正直な話・・・まだやってたのか・・・)・・・ちなみに「ふくまる」↗*9,7%(11月19日の「ふくまる」10.3%以来・・・TBSの連続ドラマ・・・すべてヒトケタ・・・戦慄)、「ガリレオ」↗21.7%・・・以上。

で、『ガリレオ・第九章・爆ぜる・前編』(フジテレビ071210PM9~)原作・東野圭吾、脚本・古家和尚、演出・西坂瑞城を見た。西洋科学者のルーツの一つに錬金術師がある。まあ、その他には哲学者とか宗教家とか魔術師とか・・・いろいろいるわけだが・・・中世の錬金術師の死亡率は高かったらしい・・・その原因は・・・様々な薬品を調合し・・・完成すると・・・つい舐めちゃう・・・という悲しい人間の習性が影響していたのである。ま、劇薬であることが多く死亡するのです。

そんな馬鹿な・・・と思う人は有名なマリ・キュリー(キュリー夫人)を思い出すといいだろう。放射能の単位に名を残すノーベル物理学賞、ノーベル化学賞の受賞者は白血病で死亡しているのである。これはおそらく比喩的な意味で放射線を舐めすぎたからなのだな。

ドラマの中で廃物業者が「科学者なら発明や発見したものがどう使われるかも想像してもらいたいね」と要求するのだが・・・そんなお願いの通じるような相手ではないことを一般人は深く認識するべきだ。科学者は基本的にマッドサイエンティストであり、優秀であればあるほど一般人の常識をはるかに越えた有害物質を作り出してしまうのである。

たとえば・・・今・・・キッドが使用している・・・このコミュニケーションツールを見よ。漢字を覚えたり、間違いを消しゴムで消したりしないで、文章をでっちあげることのできるこの道具を・・・文章修行をしてきた時間を嘲笑するこの破滅的なシステムを・・・。

ま、それはそれとして・・・キッドもかっては「核戦争による地球の破滅」とか「化学物質による沈黙の春」とか「地球温暖化による日本沈没」とか・・・そういうことに危機感とか焦燥感を覚えたことがあるので・・・そんなことしちゃダメ・・・という人々の気分もわからないのではないのだが・・・もう少し、経験とか思考を進めていくと・・・別にみんないつかは死ぬんだから・・・地球なんて滅びるなら滅びるで構わないのではないか・・・という通過点を通るのである。もちろん・・・いや、やはり幸せに長生きしたい・・・子孫繁栄素晴らしい・・・とか思い直すこともあり、それが結論ではない。

しかし・・・少なくとも「今、面白いこの科学的成果への過程に熱中している錬金術師の子孫」に「舐めたらあかん」と言っても無駄だとは思うのである。

昔、コミックやジュブナイルに登場する科学者たちは「こんな悪魔の発明・・・世に出してはならんのだ・・・」とか言って秘密兵器を抱いてゴジラと心中したりしたわけだが・・・電化製品の恩恵に浴している市民にほくそ笑みながらほら・・・完全無比なこのエネルギー源を手放すことはできないでしょう・・・たまに地球が壊滅する場合もありますが、リスクなきリターンはないのです・・・という科学者の方が人間的だなあ・・・と思うのだな。

だから・・・廃物で暮らしている業者が「廃物出さないように考えればいいのにー」と無意味なお説教をしても湯川(福山雅治)はあえて反論しないが上の空で聞き流す。今回・・・もっとも刺激的なシーンはキッド的にはここでした。

さて・・・前編後編に分けられたために・・・非常に妄想しにくいのだが・・・ネタバレも含めて・・・テンメイ様は前編は落雷の水中における衝撃波・・・後編は予告編から超小型核爆弾の効能・・・というあたりで攻略ですかな。

さてさて・・・今回のもう一人のゲストは秘書(本上)の上に立つ元・教授木島(久米宏)である。かってはニュース番組という一種の洗脳装置で好むと好まざるとに関わらず一部農家の皆さんを苦しめたりしたニュースキャスターだっただけに・・・「科学のためには人心などどうでもいい」と考えるであろうキャラクターはうってつけなのである。とにかく・・・目がこわいですから・・・。キッドもあの目で見つめられたら確実に洗脳されるのです。もう抵抗できないのです。なすがままなのです。

しかし・・・もちろん・・・俳優ではないので・・・配慮されているらしく・・・前編の登場は最後の最後である。しかし・・・予測可能な範囲で言えば・・・この役柄はキャスト本人の地に限りなくリンクしていると思う・・・つまり・・・来週もキッドとしてはかなり期待できるのである・・・うーん・・・結構、この論理・・・サーカスだな。

さて、最終章を二分割した前編・・・まずはデスマスクの謎の解明である。

中学の文化祭に出品された石膏作品・・・それは廃棄物を利用した芸術の一種だが・・・その廃棄物はデスマスクの型であった。しかも・・・その顔は行方不明者の顔にそっくりだったのである。なぜ・・・そんなものが廃棄されていたのか。

今回は冒頭の爆破から・・・このデスマスクの展示までスリルとサスペンスに満ちており・・・圧巻だった。で・・・この後は湯川と内海(柴咲)と助手(渡辺いっけい)のトライアングル(虐待窒息プレーあり)と湯川と内海と監察医(真矢みき)のトライアングル(放置割り込みプレーあり)がチンチンチンとなるラブコメ展開。まあ、ご主人様をめぐる犬たちのポジション争いなのでキャンキャンキャンでもいいのだが。

そこに美人秘書(本上)やら親友・草薙(北村)やらがからみ・・・いつも通りのゴージャスな展開である。

前半をまとめるとこうなる。①謎の爆発があり死体は破片となった ②元・原子力の研究者であった木島の会社の社員が二人行方不明 ③一人がデスマスクの顔の男で水死体 ④一人はDNA鑑定で肉片の主 ④二人は被曝しており、 水死体には死後落雷に影響された形跡あり ⑤行方不明の最後の目撃情報に偽装の疑い発生 ⑥海外旅行でアリバイのある木島社長に疑惑の目が向けられる ⑦湯川と木島には嫌な思い出があるらしい。

ということだ・・・まあ・・・木島と湯川はどこか・・・論理的に似ている科学者同志・・・これはかって二人が師弟であり恋人同士だったと考えられる。しかし・・・木島はどちらかといえばクール、湯川はどちらかといえばホットで・・・木島は湯川を捨てたのだろう・・・。木島を忘れようとして酒に溺れる湯川・・・しかし、立ち直り・・・すべては昔の夢という心境になった頃・・・再び登場した愛しい人の影に・・・湯川は鬱屈するのである・・・しかし、くすぶる恋心は再燃し・・・「逢いに来てしまいました・・・」・・・「ふふふ、馬鹿な子だ・・・」でつづくなのである。最後にきて中年ヤオイかよ・・・もげっ。今回・・・キッドは「パタリロ」のある登場人物の生い立ちを激しく連想してとまらないのだった。貴族だからな。

今回が情報格差社会の話であることは言うまでもないだろう。

関連するキッドのブログ『第八章のレビュー

Hcinhawaii0284

 ごっこカーデン研究室セット。お気楽不良にからまれたらお金を渡せばいいのね・・・チビキノコmari浦和レッズが勝ちましたが視聴率はガリレオの敵ではありませんでした。でもACミランとの準決勝は・・・どちらも楽しみですシャブリ被害者(升毅)が爆破されたのは田貫湖だそうですエリ「ドラマでは栃木県龍仁湖よっ。仁が入っているところがポイントでスー。真矢ねーさんにジェラシーがメラッとなのでスーアンナ電気ビョビョビョがコワイぴょん。湯川と木島の関係が実に気になるぴょんまこ木島と美人秘書は大人の関係デスカ?・・・ズバリ!できているのデス・・・お話は「爆ぜる」と「転写る」のミックスジュースとぞ思うあんぱんちましゃは俳優として久米さんの演技力より自分の方が演技派であることを次回証明するのねぇミマム「今週はおでかけで遅れます・・・この実験は?」ikasama4私もです。大河で消耗しました・・・これは交霊術?aki薫のカツアゲして・・・カツアゲされる弓削・・・ここがツボでしたよみのむし今回は仕掛けが大きくていいの・・・こういうのを愛してるルルルみょうがの芯おいしいもの食べてたら遅刻しました~ads(あず)「フフフ、いつの間にか追いつく・・・これが私の底力なのです。インストォメンタルとボーカルの交錯するエンディングのようにオーバーラップですちーずギターがかっこいいのです。あらすじ的には「フジカ」・・・湖と自然公園を結ぶ鍵・・・木島の恐ろしい・・・笑み・・・秘書も?」翠はカツアゲされたらぼぎゃんとブチのめす・・・ポイントデス。もっと草薙をーっ。湯川マジックーっ、なんか出ましたーっろーじー揚げずにからあげ・・・ガリレオちゃいますっ結城美里もう・・・12月更新してないのに召喚されてしまうとはっ。・・・KOU+出てるし・・・ぞよ

『ちりとてちん・11-1・第61回』・・・まあ・・・動機が不純っていうところに・・・反発を感じるかどうか・・・お茶の間の反応も変わりますよね・・・ドラマの主人公みたいじゃない主人公というクセのある設定にニヤニヤしている人もいるでしょうし・・・若狭のヘタレ具合にあきれる人もいる・・・しかし・・・サトメグファンにはたまらん萌え展開の幕開け・・・ああ~貫地谷しほり・・・ホームなのにアウェイの空気・・・なんて健気な・・・。座布団だっこムフフの場合じゃないのにーっ。志村うしろーっ展開か・・・。→10-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年12月10日 (月)

天と地とで挟み撃つのでござりまする。(山本勘助)VS乱心法張剣の術じゃっ。(Gackt)

「のぶしげ様~」「も・ろ・ず・み~」叫びを交わしたのは侍従と主であったのだな・・・。

その時・・・信玄は黙して語らず・・・である。

まあ、信繁は叫ばなかったのだが・・・「兄上~」でも良かったのに・・・。

三分割できたか・・・前回、前編、今回、中編なのだな。

八幡原はまずまずだが・・・妻女山組が弱いな・・・。最終回もこの調子なら・・・このご時勢としてはよくがんばったと言える。

で、『風林火山・第49回』(NHK総合071209PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・清水一彦を見た。実は戦国時代とは残虐な時代である。それは血しぶきで象徴されるのだが・・・そういうものはどんどんお茶の間から排除されていく。それに換って言葉が重要になってくるのだが・・・戦国の「ここが残酷」という兄と弟の言葉の交換・・・これを理解できない・・・人も多いのではないかと・・・危惧する。できればあの言葉・・・「こんな時代は終るのでしょうか」という問いかけに無惨に首かっきられ・・・血をしたたらせてこそ・・・インパクトがあるのにな・・・とキッドは思わないではない。「首を求めてむらがった」というナレーション処理では・・・伝わらないことがあると考えるのだな。

さて・・・例によって・・・ついにここまでこのパターンかっ。・・・シナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は川中島参戦武将イラストてんこ盛り、信繁もアリマスに加えて、武田鶴翼の陣、上杉車懸かりの陣の解説イラスト付でございます。

Kawanakajima1561c で、川中島合戦の妄想は続いていくのである。武田と上杉の我慢くらべであったここまでの戦は上杉の乱取り(略奪)の開始によって・・・ついに武田信玄が「上杉は餓え過ぎ・・・」とだじゃれをいいながら戦端を開くことになったのだった。妻女山にこもる上杉勢は関東からの参戦武将を含めておよそ・・・五千。しかし・・・中核となる上杉勢は健在である。上杉勢は夜襲をかける触れを出す。戦意のないものは置き去りにする作戦だ。

武田軍の妻女山攻略部隊は主将内藤昌豊を中核に真田忍軍の手引きでひしひしと上杉本陣にせまっていく・・・。しかし・・・軒猿をすべて投入した情報封鎖により・・・上杉勢の脱出は秘匿される。山頂に残るのは烏合の衆である。上杉政虎の行者忍法により、周囲には濃霧が発生する。その中には幻覚剤を含む煙幕も含まれているのである。

やがて・・・真田や相木などの信濃先方衆と小山田兄弟らの岩殿衆らが頂上になだれ込み・・・奇襲は成功したかに見えたが・・・そこにいたのは見捨てられた関東武士だけだったのだ。

闇にまぎれて千曲川渡河に成功した上杉勢は渡河点に甘粕景持ら殿の決死隊を残し、さらに前進していく。その数はおよそ四千である。

一方、犀川以北に駐留していた直江実綱の予備隊は上杉本体と合流すべく犀川をわたる。その数およそ一千である。

その頃、武田の本隊は八幡原に展開を開始していた。例によって鶴翼である。左右に二千ずつ、先鋒に二千、本陣旗本後詰に二千・・・あわせて八千の布陣。

その中央部分に本隊と予備隊が合流し・・・五千となった上杉軍がまんまるになって押し寄せたのだ。密集的中突破は上杉政虎の得意技である。回転しながら戦闘というのは奇想天外だが・・・霧にまぎれて撒かれた幻覚剤に酩酊した武田軍にはあたかも熱帯低気圧が渦まいて押し寄せてきたように見えたのである。

「ええい・・・惑うな・・・敵の幻術じゃあああ」と叫ぶ武田信玄。後方を警戒していた甲州忍軍が本陣に戻るほどの乱戦に突入する。

妻女山では手ごたえのない相手に虐殺を続けていた攻略部隊が異変を察知する。

「上杉勢がいない・・・」「八幡原に銃声があがった」「しまった・・・こりゃ囮だら」「いやだくって」

あわてて・・・下山をしようとする武田軍の前に落とし穴・・・仕掛け火矢・・・様々なブービートラップが待ち受ける。

「こりゃ難儀だわ」「越後め・・・篭りおる間かような悪戯を仕掛けよったか」「うぎゃあああ」

ようやく、麓にたどりつき、千曲川を渡河しようとする武田別働隊に矢の雨が降る。上杉の殿隊長甘粕に率いられる旧・村上残党の弓の猛攻である。別働隊の足はまたしても止まるのである。

「それそれ、押せ押せ、押して押しておしまくれってばよ」上杉の猛攻は武田本陣に向かって押し寄せる。先陣、二陣、三陣までが突破され、上杉先鋒の柿崎景家が本陣間際に迫る。

信玄周囲を警護する甲州忍軍・初鹿野・阿部・長谷部・相馬・藤理王・和親豚など名もなき忍者たちが決死の守備体型。「まだまだじゃあ・・・ロスタイムなしだで・・・歴史的瞬間まで気を張れっでごいす」

本陣の危機に右翼後方に展開していた武田信繁・諸角虎定が横やりをいれる。上杉の二陣の中条親子、色部、安田の諸部隊がその横腹をつく。上杉先陣の柿崎隊も一瞬矛先を変え、信繁・諸角は敵の包囲に陥った。

虎の子鉄砲隊が信繁を狙撃・・・落馬する信繁にかけよる諸角・・・。信繁を守ろうとする足軽たちがたちまち槍襖に串刺しとなる。槍にすがり立とうとする信繁に馬上から突き入れる柿崎・・・のけぞった信繁は首に致命傷を負う。群がる柿崎の雑兵たちは信繁に馬乗りになり、首をかききった。たちまち噴出す鮮血。血を浴びながら信繁の首を袋につめる足軽に詰め寄る諸角を柿崎の弓隊が射抜く。馬が棹立ちとなり、自分も矢を受けて落馬する諸角は槍を落とし、刀に手をかける。その手を切り落とされ、苦悶の表情を浮かべる間もなく背後から首落とされる諸角・・・。主の首を奪い返そうと必死の足軽たちもたちまち上杉二陣の馬蹄に蹂躙される・・・。

すでに本陣近くまで迫った敵に信玄は弟の絶命の模様をその目で確かめる。

「信繁・・・もはや・・・逝きしか・・・暫く・・・間に合わぬとは口惜しや」

八幡原にようやく武田別働隊の馬蹄が響き始めていた。

上杉政虎・・・「ちっ」・・・「槍持てぇぇぇぇ」・・・上杉本陣は突入態勢に入った。

関連するキッドのブログ『第48回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年12月 9日 (日)

悪の匂いがするのです。(岡田准一)VS天使は中性なのか両性具有なのか。それは徳と悪徳?

天使といえば「ドリ☆アゲ」の児玉清だが・・・死後の世界の創作はフィクションの基本中の基本。基本的に最も信じられる事実・・・人間はいつか死ぬということに対しての未来予測である。ほぼ確実にその時、自分は消滅するのだが・・・そうではないかもしれない・・・という空想がそそるのである。

単純にこの空想の魅力は「死の恐怖」からの逃避と「定かでないものへの好奇心」の追求という両輪に支えられている。

まあ・・・死ぬと児玉清に会えるかもしれない・・・という空想に喜びを見出す人はどれほどパネルアタックを愛していることか・・・計り知れない。

キッドはそれほどではないので・・・加藤あいと志田未来という逸材を無駄使いしているドラマにしか・・・見えないのである。

で、『機動戦士ガンダム00・第10回・ガンダム鹵獲作戦』(TBSテレビ071208PM6~)脚本・黒田洋介、演出・榎本明広を見た。いきなりラブコメ展開である。沙慈とルイスのセブンティーンな守備・攻撃にルイスのママがモンスターペアレンツモードで参入・・・。この通俗的な世界の上空でガンダム鹵獲作戦進行中なのであるが・・・これはオーソドックスな「すぐそこにある危機」という演出。しかし・・・すぐにあらすじに入るのでピンとこない子供も多いのではないだろうか。

人革連はおそらく中国がロシアとインドを併合した国家だと思われる。ロシア系のセルゲイが有能らしいのに出世コースから外れているのがその証拠だ。そのセルゲイに下された命令は「ガンダムの情報入手」である。人革連が世界同時革新(世界征服の事・・・昔は世界同時革命と言ったりした)を敢行するために次世代兵器を欲っするからだ。

セルゲイは「ガンダム鹵獲作戦」を立案し・・・実行する。①索敵・・・通信装置に対する障害を逆利用して敵拠点を探知。 ②敵戦力を模索しながら奇襲により戦力の分散を促す ③敵の位置の秘匿を意図する分散行動に乗じて戦力を集中。④敵主力を牽制しつつ、孤立した敵を包囲、ガンダムを鹵獲。

そして・・・ついに捕獲されてしまうアレルヤのキュリオス・・・なのだが・・・とにかく・・・ナノマシーン干渉はアレルヤと鉄人桃子の間で発生していたらしい。

ガンダムをほぼ無傷で手に入れたセルゲイなのだが・・・どう考えても危険だろ。

そこへ駆けつけたティエリアのヴァーチェ・・・キュリオスの捕獲を知ると補給艦ごと殲滅を決断。しかし、鉄人桃子にはばまれる。接近され、重武装ゆえの鈍重さに次々と武装解除される失態である。

そして奥の手を出すのだった。「自分で脱ぐっ」のであった。ハダカになったヴァーチェはナドレとなる。ナドレ(ネィティブアメリカンの伝承的アンドロギュノス)は赤い髪を振り乱し・・・もげっ・・・なのであった。すごいイメージだな。レイプされそうになった魔女かっ。

思わぬ隠し技に部隊は殲滅の危機に。

一方・・・目覚めたアレルヤは凶暴な人格ハレルヤが覚醒・・・どうやら・・・人革連の施設で虐待された過去があるらしく・・・その攻撃性は残忍なレベルに・・・。

輸送艦を内部から切り刻み撃破。退却中の鉄人セルゲイ機と鉄人桃子の退路を遮る。

洗脳の強い若手パイロットの鉄人はセルゲイを逃すために盾となろうとするが・・・ハレルヤは殺戮に暗い喜びを感じつつ敵を嬲り殺す。

うーん・・・ちょっと素敵。

戦力は合流し危機を脱したSB部隊だが・・・「予定にないのに脱いじゃったぁぁぁぁ」と自我が崩壊したティエリア。「二重人格の人が悪魔みたいでこわいよ。こわいよー。シクシク」と絶望するアレルヤ。「私・・・またミスしちゃったの。もうしなと誓ったのに・・・えーん、えーん」と幼児退行する指揮官・・・大丈夫か・・・SB・・・。

影の実力者は「なんたる失態」とちょっと憤激するのだがさらに影の影の実力者は・・・「まあ・・・滅びるのも一つの方向性だし・・・」と他人事なのであった。

とにかく・・・ガンダムマイスターたちはちょっぴりダメ人間集団らしい・・・。

で、『SP・第六回・Ⅲ-2』(フジテレビ071208PM1110~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。基本的には「韓国でハイライトを売っているのか」と言われてもポールとジョージは無視すれば良かったと思うのだが・・・ドラマだからな・・・。

プールのシャワーを飲んだりする人ばかりじゃないが皮膚から浸透する薬物を使用するとしても・・・ってぶっさんの妄想かよっ・・・まあ・・・事件を未然に防ぐ・・・危機の見せ方としてはギリギリの手法だが・・・結局・・・ターゲットを狙うプロのヒットマンは排除するのではなく・・・消滅させる必要があるのであり・・・法務大臣が・・・刑法に基づく死刑の執行に躊躇するような国ではもはや・・・テロリストはやりたい放題ってことですよね。

もちろん・・・秘密警察は恐ろしい・・・しかし・・・敵工作員がもっと恐ろしいとしたら・・・人が人間である限り・・・この矛盾からは逃れられないのだな。

このドラマはリアルとロマンの間でもがいているのだな。エレベーターの中の格闘は小柄なぶっさんに有利なわけだが・・・あえて廊下に・・・一般市民を巻き込む怖れはあったのだが・・・とにかく・・・いつか・・・手錠を携帯しないことが仇になってぶっさんは殉職する・・・というフリは充分だな。だってあそこにジョンとかリンゴが参戦したら確実にアウトでしょう。

だから・・・無防備相手に四人・・・護衛付に二人・・・という作戦の矛盾が・・・ま・・・ドラマだからな・・・。

ここでも「すぐそこにある危機」の演出・・・ボーリング場にテロリスト、釣堀にテロリスト、ホテルのロビーに公安である。雰囲気はいいのだがなあ・・・なんか・・・残念な展開。あらすじ多いし・・・結局・・・完全版をDVDで楽しんでねっ・・・というビジネスなのか。ま、キッドもレビューしていなければ最終回まで録画して・・・まとめ見するけどな。

書~き~直せ~と言われたら書~き~直~し~ま~す~と答えるべきだと思う人はコチラへ→ikasama4様のSP

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・10-6第60回』ある意味で区切りの回である。おかしな人間が一生懸命生きている・・・そのいじらしさが落語の本質・・・かどうかは別として・・・強い母の力に守られすぎて・・・せせこましい人間になってしまった若狭の本当の冒険はここからちりとてちんなのであった。一方・・・色恋のぬめぬめ感を一手に引き受ける上沼ナレ・・・。もはやグロテスクのレベルに達していて・・・実はこのドラマは怪談なのかもしれないとぞ思う今日この頃・・・。とにかく若狭は修行に励めよっ。それにしても→ライオン丸・・・いやさ、土佐屋尊建(波岡一喜)・・・またチンピラか・・・またしてもや・ま・し・た~なのかーっ。10-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年12月 8日 (土)

ひょっとこちょいな私ですがばんがります。もげっ。(北川景子)VS私を・・・信じて。(加賀美早紀)

レトルトでなくて・・・オカルトの物語というのは神秘的である・・・当然だろう・・・必要がある。物語というのは基本的に神秘的であるのだが・・・それはダイジェストだからである。たとえば、真理とか真実というものはダイジェストなのである。

この世のすべてを理解することはできないような気がするし・・・ということは何一つ理解できないのと同じなのだが・・・そういう絶望感を一瞬、忘却させてくれるもの。それが物語だ。

ああ・・・自分は今・・・何かを理解しているなあ・・・という錯覚こそが大切なのである。

たとえば、えなり→見栄晴→高橋一生・・・という流れよりもえなり→見栄晴→林泰文→高橋一生の流れの方が緩やかだよなあ・・・と思ったりするウザ桃の兄(林)なのだが、妹に「患者が胃がんでいつ死んでもおかしくない」とあっさり語ることが医師の倫理としてどうだろう・・・などと思ってはこの神秘から遠ざかる。もちろん・・・すでにこの一家なら何しちゃってもおかしくない・・・というフリがあるから成立するボケなのである。

そして・・・最近・・・マッスルネタが途切れがちなのだが・・・それもいよいよクライマッスルが近いからなのだな。・・・それを言うならクライマックスだろうっ。(大友将太郎=谷原章介)

で、『モップガール・第9話』(テレビ朝日・071207PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・常廣丈太を見た。医者の守秘義務の無視と同様に・・・リアル犯罪グループとしての組織暴力団と・・・義理人情に厚い昔ながらの任侠ヤクザのありえなさ・・・もボケである。それはヒットマンが有名な・・・デューク本郷(蛍雪次朗)だったりするし、撃たれているのに撃ち返さなかったり、狙撃ポイントで引き金にを引かなかったり・・・みんなお約束ですから・・・納得のスカシなのである。

もちろん・・・この手をシリアスでやられるといただけなくなるのだが・・・要するに今・・・スカシてる・・・ということがわかっているかどうかが大切なのであって・・・それが出来ているから面白いのである。これは逆にシリアスの方が正解の幅が狭いという意味なので・・・この脚本家が次なる飛躍を遂げるのが楽しみになるのである。

狭い道では繊細に広い道では大胆に・・・それが粋というものであるのです。

余命短いやくざの組長(葛山信吾)が葬儀の契約を結ぶために桃子の父の病院に社長(佐藤二朗)・外人マニア(谷原)・もげっ(北川)を呼び出す。

この時、ヒップからペンをネコ型ロボットのテーマ音とともに取り出した(フジテレビ警察ではバッタモンがルービックキューブを取り出してシンクロ)桃子を組長が気に入り「身の回りの世話」を頼むのである。もちろん・・・そんなこと言われても断るのが筋だと思うが断れないのが渡世のしがらみなのである。

極道一筋に生きてきた組長は昔・・・果たせなかった約束の思い出があった。それは・・・契りをかわした桜子(石田ひかり)とのデートの約束をすっぽかしたこと・・・。それから20年・・・堅気の少女へ寄せる思いは・・・組長の心の支えだった。

やがて・・・臨終・・・。桃子はタイムスリップして救急車を強奪、外人マニアと元ヤンキー(高岡蒼甫)を巻き込み、主治医(林)を拉致して・・・思い出の待ち合わせ場所へと向かう。ロードムービー展開だが・・・愛している人を失ったことと失われた人への途切れぬ思いがフィットする外人マニアの心情が・・・最終回に向かってリンクしている。

最後は幻をおいかけて絶命する組長。一足おくれで現れる桜子というなかなかにひとひねれあるロマンチックな展開。

バナナを持ってうかんむりの桃子の父(本田博太郎)はドジでノロマで優柔不断で「どういたしましてでござんす」のそこがものすごく可愛い娘の行動を許す・・・と同時に大友に意味ありげな言葉をかけるのだった。

ああーっ、来週はもげっが終る・・・終ってしまいますーっ。

で、『ULTRASEVEN X 第10話 MEMORIES』(TBSテレビ071208AM0225~)脚本・小林雄次、監督・小中和哉を見た。ここから・・・本題に突入するらしい・・・なにしろ・・・世界そのものが謎に包まれている・・・というある意味イージーな世界観の物語である。

しかし・・・背後にウルトラセブンシリーズを抱えているので成立してしまうところが・・・腐っても円谷プロなのである。

そして・・・今回は回想以外にウルトラセブンが登場しないという大胆設計である。

もちろん・・・ウルトラアイだってウルトラセブンじゃないかって言われればそうなのですが。

隕石落下による放射能汚染により封鎖された能朱湖のニュースにジン(与座重理久)は失われた記憶の断片を感じたらしい。封鎖地帯へ向かったジンは政府の監視員に追われる男ハイバラ(北岡龍貴)と知り合う。ハイバラは「隕石落下はウソで何かが隠されている」と記憶媒体をジンに託し、監視員に処理されてしまう。

記憶媒体の映像に「AQUA PROJECT」の名称を発見したジンはかって謎の女・エレア(加賀美)が同じ名前のプレートを所持していたことに思い当たる。

ハイバラの仲間で報道洗脳機関に潜入しているサキ(中丸シオン)とコンタクトをとったジンは情報の発信源を追って廃墟にたどり着く・・・。

廃墟にはエレアがいた・・・。「これは罠・・・何者かが私とあなたを敵対させようとしているの・・・」「すべてを話してくれ」「まだその時ではない・・・」・・・このもったいぶった態度に理由がなかったら爆笑ですがね。

やがて・・・空中モニターが監視装置としての正体をさらしながら、二人を追跡。このあたり、水木しげるテイストです。大顔とか・・・ね。

いつのまにかエレアとはぐれてしまうジン。いつもの仲間に「女を捜してくれ」と泣きつくと・・・「その女は科学省の職員だが・・・すでに死亡している・・・」なのであった。

その頃・・・エレアは地下道で・・・思い出の写真を見つめていた。ジンとエレアの在りし日の笑顔のツーショット・・・。松田聖子か・・・松田聖子なのか・・・。メモリーズ。ま・・・こんなのセブンじゃない・・・と誰もが叫びつつ・・・続くのである。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

そうそう・・・「歌姫」は太郎に娘がいた・・・一時間でそれだけである。

『ちりとてちん・10-5・第59回』四草にアイスキャンデーを奢らされ・・・秘策「勉強会でちりとてちんを演じて落語バカの彼氏のハートをゲット大作戦』を授かる若狭・・・いやいや・・・恋する女の子なら誰でも思いつく・・・しかし・・・当日、草々はA子とデートで勉強会・・・欠席なのだった・・・。梅雨から夏へ・・・季節感がまったくタイムリーでないまま・・・若狭の心には北風が吹いています・・・。さあ・・・ちりとてちんが・・・若狭向きの話である理由クイズ・・・みんな色々考えるのです・・・。→10-4

テレコといえばテープレコーダーの略なのか・・・互い違いとか、あべこべとか、入れ替わりの意味かと迷う人はコチラへ→シャブリ様のちりとてちん

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)

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2007年12月 7日 (金)

老若男女・・・老若ニャンにゃんにょおおおおおお・・・。(仲間由紀恵)VSノーッ。ノーッ。(岸部一徳)

・・・ああ・・・木曜ドラマ対決も・・・なんだか・・・脱力感漂う展開になってきなぁ。

視聴率は「医龍2」が17,6%、「ジョシデカ」が*7.1%である。その差が一千万人以上あると・・・商品価値はまったく違うレベルだよな。

「お医者さんごっこ」と「刑事ごっこ」では同じくらい面白いはずなのだが・・・「刑事」の方は・・・ごっこのごっこになってしまい・・・楽しめない人が多いのである。

キッドは「医龍」は人間の寿命というものに対する哲学についてもう少し戦いがあっていいと思う。

朝田(坂口憲二)は「患者がいれば手をさしのべる」と言い、「患者の人生のクォリティーを重視して患者の希望に沿う」と言う。朝田はニュアンスとしては医学者ではなくあくまで医術者であろうとしているようだ。

しかし・・・朝田が手術に用いる機器は相応な経済的蓄積を要求する。経済の発展、科学の発展を抜きにしては語れない。「わが子を助けたいという親」や「祖父を助けたいと思う孫」・・・患者の家族の願いや、「目的を達成するまでは死んでも死にきれない」という患者本人の望み・・・。それはある程度の経済的な格差によって生死を分けるだろう。

「医龍」では経済は億単位の頂上のみで語られる。そして「来ない患者には手をさしのべない」し、「生きる希望のない患者の人生のクォリティーは意味不明」なのである。・・・それは本質的ではないのである。

ま・・・「お医者さんごっこ」にそれを要求するのは酷なのかな・・・。

ところで・・・『姿三四郎』(テレビ東京)も黒沢映画のリメイクなのだが・・・ほとんど語られないよね。*7.2%でジョシデカに勝ってるんですけど。

で、『医龍2・第9話』(フジテレビ071206PM10~)原作・乃木坂太郎、脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。あまり、水戸黄門とか言うので「水戸黄門」に悪代官をリペアできるのかよっ展開である。水戸黄門は成敗するのは悪人だが・・・このドラマは患者をオペするのであって、朝田がちょっと手がすべって患者死んじゃった・・・という展開以外はやはり水戸黄門なんですけど・・・。

それに最近ではキッドの中ではシュミレーション・RPGっぽい感じが強い。

今回なんか、貧しい東の王国のお城から故郷の西の帝国の大魔城に乗り込むドラゴンチームで終っているし・・・思わずセーブしとくかって気分になったぞ。

悩める若き騎士「えーっ、手術すんのーっ」らくだ戦士「それは意外だなっ」・・・天才勇者は決めセリフ「善も悪もない・・・魔に取り付かれた者から魔を追い出して退治する・・・そうすればレベルアップだし・・・宝を拾う場合もあるのだ・・・」なのである。

そして・・・敵か味方かわからない謎の女は・・・「私のお父様も・・・あんたみたいなこと言ってた・・・だけど・・・だけどね・・・今はクマさんになっちゃったのよーっ」なのだな。

危険だ・・・こんな感想を書いていると古いソフトを引っ張りだしてきて・・・ちょいと一時間のつもりでデータをロードして朝まで生ダンジョン探索になりかねん・・・。

ああ・・・ゲーム脳の呪いである。だからさ・・・ドラマはさ・・・できればゲームのことなんか・・・忘れるほど面白いといいのになーっ。もう無理なのかなーっ。

で、『ジョシデカ~自転車放置犯連続殺人事件・第8話』(TBSテレビ・071206PM10~)脚本・秦建日子、演出・平野俊一を見た。

今回はなかなかにバラエティーに富んだ内容だったな。

第一部「不連続殺人犯が出頭してきちゃた」

第二部「天井漏水大放水コントだよ」

第三部「舌が滑らかでない日本女優と声が聞き取りにくい韓国男優の真夜中の密会なのね」

第四部「自首してきた殺人事件の容疑者を署内引き回し中に射撃刑事が狙撃されちゃった」(更衣室脱衣の時間ですよ愛あります)

以上である。

もうさ・・・感想書くのも・・・ツッコムのもつらいよ・・・今回の犯人は「耳元で殺しちゃえっと囁くと人が人を殺す魔法使い」であるらしい・・・。

本気か・・・本気で・・・その線で押すのか・・・。

レクター教授は・・・なぎさ・・・なんですか・・・。

ま・・・こんなにも無能な刑事たちのドラマって・・・これがドラマの名に値するとして・・・ある意味・・・画期的なのかもね。そうなのかもね。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

『ちりとてちん・10-4・第58回』とにかく・・・将来上沼なので・・・貫地谷の恋心がどうでもよくなってしまう気持ちになるのは・・・キッドだけでしょうか・・・なんか・・・佐藤めぐみにもハンデ背負わせてほしい・・・将来、黒柳徹子になるとか・・・「ああ、この時・・・A子を誘わなかったら・・・」とか・・・草々的にはいつかはA子に再会するしね・・・なんて・・・哀れなB子・・・なのに上沼かっ・・・と思うとじゃ、しょうがないよねーっと思ってしまいます。・・・それが狙いなのか・・・一体・・・どんな意味が・・・。ああ・・・いつか・・・B子が大人になる日に・・・すべてを合点するためなのか・・・でも・・・その時、上沼だったら・・・と思うと・・・。→10-5

土曜日に見る予定のテレビ『ガンダム00』(TBSテレビ)『ドリーム☆アゲイン』(日本テレビ)『SP』(フジテレビ)『ひとがた流し』(NHK総合)『椎名桔平の半落ち』・・・もう無理なんだってば・・・土曜は非常に苦しすぎる・・・。

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2007年12月 6日 (木)

一番いいエピソードなんですけどKOH+とかミスチルとか桑田とか・・・本当に泣けました。(菅野美穂)

「相棒」では座敷童と言われた特命係の亀山が「逢うと運がよくなるよ~」と言った後に犯人の人生つぶしてしまうのだが・・・今回は視聴率12.5%でさすがに取れなかったのである。

もちろん・・・それは「FNS歌謡祭」20.7%を食らったからで・・・ネタも「ホタルが赤く染まる表紙の話」である。しかも・・・ゲストの村上淳が犯人じゃない上にスポンサーの化粧品会社にケンカを売る作家という展開・・・社会派ドラマなんて歌の祭典に勝てないに決まってるじゃないかっ。

まして・・・「働きマン」なんてついにヒトケタ転落なのだった。*7,9%で泣く・・・だじゃれじゃんっ。

で、『働きマン・第9話』(日本テレビ・071205PM10~)原作・安野モヨコ、脚本・松田裕子、演出・南雲聖一を見た。ナレーションで「頑張れば報われるとは限らない」と語るあたりが・・・この脚本家の信念なのだな。たとえばサンタは良い子には必ずプレゼントをあげているのに良い子じゃない子がサンタなんていない・・・と言い出し・・・それが真実であるかのように錯覚する世の中みたいな考え方なのである。・・・しかし・・・今回の話の核心は「頑張れば報われる」なのであって・・・「報われないのは頑張り不足」ということなのである・・・それを否定してどうするっ。

世界は身の程知らずの時代である。「成功者」の情報が満ち溢れ・・・頑張っているのにあの「成功者」のようになれないのは「頑張りがムダ」だからだ・・・と人々は思いやすい。とくに心が病んだ現代では「頑張れっ」と励ますことさえも病因となってしまうのである。しかし・・・「成功者」は想像を越えた頑張りをしているかもしれないのである。「頑張れっ」と言われて挫ける人間はただの根性なしかもしれないのである。働きマンは少なくとも原作的には「頑張れといえない時代」に対するアンチテーゼが潜んでいると思うのだな。

さて、いきなり・・・幼稚な嫌煙家精神で世の中に多数いる愛煙家の「働きマン」ファンを敵に回す脚本家・・・顧客開拓の努力が不足なのだなっ。

ここまで・・・散々・・・独自な働きマン解釈で・・・ただの恋愛マンキャラを作り上げてしまい・・・せっかくの感動エピソードを・・・ダメにしかけて・・・。ヒヤヒヤしましたよっ。

さて・・・キッドが最も期待した営業の千葉のゲストは・・・アンジャッシュの渡部健・・・び、微妙だ・・・キャラは悪くないのだが・・・ビジュアル的にはかなりいい感じ・・・しかし・・・お笑い芸人が演じるボジションじゃないのだな・・・。けれど・・・まあ・・・がんばったかっ。とにかく、キッドは泣きました。・・・そうなんだ。

だって・・・小説家(小西美帆)と営業マンの交わす数秒の出来事・・・「売ってくれてありがとう」の一言に営業マンが過去の傷心を拭い去り、「生きてきてよかった・・・生きていればこんなこともあるのだなあ」と「奇跡」を体験する・・・「働きマン」屈指の名場面なのである。

それは・・・新聞配達員がテレビ欄インビューゲストの沢尻エリカに突然、街角で「配ってくれてありがとう・・・」と握手されるようなものだからな・・・そのたとえはどうかな。

このエピソードの出が・・・遅すぎるのである。そして・・・できれば・・・作家(沢尻エリカ)千葉(松岡昌宏)みたいな組み合わせでみたかったぞ・・・。

また、作家のフリが薄すぎるのである・・・小西美帆なので・・・もう少し・・・働きマン(菅野)と小刻みにネタを作ってやるべきだ・・・。今回の韓国に行ったことにしてネタをでっちあげるなんて・・・あたりを連載小説担当になってから・・・毎回三分程度はふっておくべきだったのである。恋人(吉沢悠)とのくだりをネチネチやっている場合ではなかったと思うのだな。

「働きマン」については最初から・・・ものすごく感じるのが・・・この構成力の不足なのだなあ・・・。これは基本的にがんばりが足りないということに尽きるわけだが。

「頑張れば報われる」と信じていない脚本家なので・・・これはそのものズバリで・・・しょうがないか・・・。

過剰な「思いいれ」と強いそれぞれの「思い」の区別もついていないし・・・データを客観的に分析する意味もわかっていないし・・・数字で説明しにくいものをあえて数値化する技術についてもわかっていない・・・たとえばネットに書き込まれたファンの渇望をどのように会議室の資料にまとめるか・・・というのが営業や・・・編集の腕の見せ所ではないか・・・。

そういう部分に対する研究とか熱意がまるっきり欠落しているのだな・・・。

ま・・・だから・・・この結果ということなのですな・・・。もちろん・・・原作でもっとも好きなエピソードをまずまずよどみなく演出していたので・・・キッドはラストシーンで涙がとまりませんでしたが・・・惜しい・・・実に惜しい・・・このシーンをいつもの視聴者の30%が見逃すなんて・・・。・・・結局・・・キッドがツンデレか・・・ツンデレなのか・・・ツンデレかよぉぉぉぉ。

とにかく、このエピソードでキッドが連想するのはソニンの「津軽海峡の女」である。

営業マン・千葉の心の中に渦巻いていた「チヤホヤしてよチヤホヤしてよねえねえねえねえねえチヤホヤぐらいできるでしょう?」というわだかまった思いが作家の一言でほぐれていく・・・ああ・・・人間って・・・悲しくてちょっと切ない・・・と思うのである。

そういう歌をみんなに感じさせてくれれば・・・いえいえ、キッドは妄想的には感じるのだけれど・・・ヒトケタにはならなかったと思うのです。

営業のヒトがみんなメトロン星人に見える方はコチラへ→ikasama4様の働きマン

関連するキッドのブログ『第八回のレビュー

『ちりとてちん・10-3・第57回』四草(加藤虎ノ介)・・・若狭がんばれ・・・おおーっ、四草・・・九官鳥にそこまで言わせるか・・・って古典的なオチすぎるーっ。ブスとかスタイルはいいとは言い難いとか、演技上手すぎるとか、視聴率がもう少し欲しいとか・・・そんなことは言ってない・・・。師匠・・・甘いぞ・・・喜代美・・・色恋が仇となるタイプ・・・まあ・・・こればかりはどもなりませんからなあ・・・。だけどね・・・ピンチはチャンスだから・・・。→10-2

金曜日に見る予定のテレビ『歌姫』(TBSテレビ)、『モップガール』(テレビ朝日)、『ウルトラセブンX』(TBSテレビ)

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2007年12月 5日 (水)

グスン。キスしてやれよ・・・。(赤西仁)VS間接キスは許しませんっ。(竹田真恋人)カニ祭りなんて知らないっ。(原幹恵)

火曜日はなんか・・・マンガ祭りです。今回は特に・・・両作品ともに・・・楽しい・・・「有閑」は原型を止めていない大胆アレンジだが・・・このぐらいの方が「有閑」っぽいとも言える。

火曜日のドラマ対決は①「有閑倶楽部」↗11.1% ②「暴れん坊ママ」↘11.0% ③「スワンの馬鹿」↘*6.8%

「有閑」が再逆転したのだが・・・デッドヒートである・・・ま、「暴れ」→「有閑」とこういう順でみんな見ているのか?

「スワン」はこのメンバーで美山加恋が小学生で妊娠・・・というドラマにすれば・・・衝撃的な数字を獲得したような気がします・・・。

で、『有閑倶楽部・第8話』(日本テレビ071204PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・山浦雅大、演出・国本雅広を見た。

松竹梅魅録(赤西)の母親・元華族・和貴泉家の令嬢・千秋(秋吉久美子)がリゾート地から帰国・・・LOVE・親父の松竹梅なのだが・・・父親はLOVE・千秋なのであった。

誕生日には・・・抱えきれないほどの花束をプレゼントしないと離婚・・・という松竹梅家のお約束・・・本当はリゾート地のタヒチに行くのだが・・・よみうりランドでお茶をにごすのだった。

今回のネタを見ていて連想するのは「踊る大捜査線」のマッサージチェアに爆弾の回・・・立つと爆発というのが花束から手を離すと爆発になっているのである。

これに「オカマの深情け」という古典を・・・古典なのか・・・組み合わせて・・・下ネタ満載のドタバタ展開になっている。食事中の方は一部の愛好家をのぞいて・・・フン害・・・いや・・・憤慨である。

そして・・・噂をすれば影というか・・・「医龍2」の野村宏伸に続いて鶴見辰吾の登場である。貴重な元イケメンの脇役なのだな・・・そして今回はオカマのケイコである。

このオカマが只者ではないのだが・・・なにしろ、爆弾を作るのである。爆弾も①時限爆弾 ②手元のスイッチを離しても爆発 ③ワイヤレスで遠隔操作でも爆発・・・とかなり複雑な装置なのである。

さらに警視庁に花の配達人として潜入するのだが・・・海外おとりよせの赤いチューリップの花束であり・・・簡単には入手できなさそうなものを入手している。

その上、警視庁を脱出するために事務系、SWAT、婦人警官と次々にコスチューム・チェンジをしていくのである。しかもその変装はほとんど不要なのである。

そして・・・「誕生日に花をくれる」という惚れた男の約束を一年以上も待ちに待ったのである・・・松竹梅を久しぶりの泣ける状態に追い込んだ乙女なオカマだった・・・。

ほら・・・このくらい・・・キャラ設定がしっかりしているので・・・他愛もない話だが・・・そこそこ楽しめるのである。・・・なぜ、いつも、これができないのだっ。

父・時宗(鹿賀丈史)は終始一貫してゲリピーなのだが・・・キッドとしては・・・お尻は息子として面倒見てあげればいいのに・・・と思いました・・・そして・・・「おやじLOVE」と言ってくれれば最高だったのに・・・。結局、上司の尻拭いを部下たち(おかやまはじめ・住田隆)がする破目に。ま・・・無理なのか。匂いを嗅いで鼻声になっただけでも偉いと言えるのか。

今回は白鹿(香椎由宇)の「汚らわしい」をのぞいてお約束はほぼ成立。別行動はスケジュール的な問題だったとしても見事に処理できていたな。

メカに強い松竹梅が爆弾解体に乗り出さないことについて・・・何か説明があるともっと良かった・・・。しかし・・・弁慶の泣き所をぶつけてしゃがみこむ場面は間が絶妙だったなぁ。女王様なお嬢様が萌えたと思われる。今回はトリオの女装パレードといいツボは抑えている・・・。

それにしても警視総監といい・・・校長(長谷川初範)といい・・・贅沢な俳優だよなあ・・・もう少し使いこなせるといいのになあ・・・特に校長・・・なのだが・・・まあ、今回は程よくまとまったかな・・・。最後に校長が「寄付をいただいたお礼に・・・」というセリフを言うのだが「寄付」が「キーフー」に聞こえた・・・こういう場合の「テレビっぽい」セリフ回しを演出できるともっともっと気軽に楽しめるのになあ・・・。

有閑倶楽部でみんなで遊ぶゲームも毎回のお約束にすればいいのに・・・。キッドとしては人生ゲームもしくはバンカースで遊ぶ有閑倶楽部も見たいぞ・・・。子供番組はそういうところも大切だと思うのだな。『ビッグウェンズデイ』は誰も知らないだろうし。

で、『キューティーハニー THE LIVE・第十話』(テレビ東京・071205AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。すっかりストーカーと化した早見(山本匠馬)は剣持ユキ(竹田)の自宅を盗撮しているのだが・・・着替えようとするユキを制止しようと庭で大騒ぎ・・・この本末転倒な展開は・・・わかりにくいが・・・ちょっと面白い。とにかく永井豪の自画像キャラである冷奴を連想する動きだったからっ。

そして源さん(なぎら健壱)がその映像に無から生ずるテディベアを発見してしまうあたりもかなり・・・そそるのである。

さらに適当な会話でハニー(原)が源さんからもらったとも思われる「この間、プテラノドンの幼虫食べたけどチョーおいしかった」とか言ってるのもイイっのである。

そして・・・ハニーに萌えて「ハニー様は私のものっ」と言うユキと早見の奇妙なコンビネーションも素晴らしい。なにしろ・・・リフレインで「鴨が見ている~」なのである。そして、慇懃無礼に恋仇・早見を池の藻屑にするユキなのであった。

こういうラブコメ展開の裏でパンサークロー幹部・中条(村上幸平)と渡(マーク武蔵)が手を組んで・・・ハニー捕獲作戦を実行していくというのも面白いのである。

カラオケルームで、遊園地で展開するトリブルデートとハニーVSパンサークローの暗闘・・・。そして、ついに幹部二人がかりで「ぼくらのものになりなさい」「永遠にかわいがってあげる」と挟撃である。「きもい~」と珍しく本気で嫌がるハニーなのだが・・・ついにエネルギー切れである。なんとなくハニーは空腹になると気絶するようだ。

そして、いよいよ・・・白ハニー・シスターユキが「ハニーフラッシュ」・・・強いのである。しかも容赦なさでは背中から異物を取り出して苦しんでいる青ハニー(水崎綾女)の上をいっているようだ。ハニーを苦しめた渡の足クローも引き剥がし、しかも波動拳のような必殺技も完備である。二人の幹部を子供あつかい・・・特撮ヒーローのサブキャラ、初登場時には異常に強いの法則にのっとってワクワクする展開なのだ。

そして、来週は赤・青・白ハニー全員集合か・・・さらに新幹部・変態おばさん・田中弘美(ふせえり)初登場である・・・。田中の怪人体・・・お腹がすごいことになってるようだ・・・。

ああ・・本当に楽しいな・・・、それにしても・・・「働きマン」に「KISSして」の湯川と内海をぶつけてくるとは・・・フジテレビは大人の猛攻だな・・・。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

『ちりとてちん・10-2・第56回』口の悪い男・四草も蒼ざめる・・・最高のトチリ・・・「オチ」を途中で言ってしまいましたーっで徒然亭若狭の初高座は玉砕したのでした・・・「お母ちゃんのせいや・・・」とママに甘える喜代美・・・幼さ全開です・・・そこへ・・・様子を見に来た師匠・・・その顔に浮かぶ複雑な表情は・・・喜代美には実の母禁止も必要なのか・・・。→10-1

木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)

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2007年12月 4日 (火)

釈由美子がお往きなさいとか逃げる場所はありませんよとか言わないので私が犯人に言っておきました。(柴咲コウ)

コネタはいらない・・・とか言っておきながら・・・ないと淋しいのはなぜなんだろう・・・。

でも「ヒミツの花園」の上司(真矢みき)と部下(釈)の2ショットはあり・・・しかも料理ネタだ・・・奥ゆかしくコネタ展開をしているのだった。自社系列ドラマに楽屋オチはしぼったのだな。

もちろん・・・幽霊を見たっとかいうオカルトネタに釈を起用しているのは他社の作り上げたイメージを借景しているのだが・・・それはまあ・・・普通にありだしな・・・人間は自分が見たと思っている以上のものを見ているっていうこでございます。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「オトコ」↗*8,2%(生きる知恵で1.3%あげた・・・)、「歌姫」↗*7.1%(チューで0.4%あがったか・・・)、「モップガール」↗10.4%(わかりやすい変態が出るとあがる・・・)、「ドリ☆アゲ」↗*9.9%(・・・(*9.9)もちょっと可愛い・・・残念な感じが伝わる)、「ひとがた流し」10.9%(北村薫原作か・・・ミステリでないのだな・・・)、「SP」↘14.1%(さすがに下げましたが・・・深夜だからな)、「から騒ぎドラマ」13.0%(恋愛オムニバスとしてはそこそこ、マキマキの女王様もなかなか)、「風林火山」↘15.7%(星野ジャパンVS韓国23.7%に敗北・・・)、「ハタチ」↗*6.6%(・・・やっぱり(*6.6)の方が可愛いな・・・(*0.0)だと死亡のデスマスク・・・)、ついでに「ふくまる」↘*7.2%、「彗星物語」*6.1%、「ガリレオ」↘19.9%、「星野ジャパンVS台湾」27.4%・・・まさに筋書きのないドラマの勝利か・・・以上。

で、『ガリレオ・第8話』(フジテレビ・071203PM9~)原作・東野圭吾、脚本・古家和尚、演出・成田岳を見た。グリーンの下地の「美鈴クッキングスクール」のプレート、黄色いコート・・・したたる赤い血液・・・イエローでレッドなスタートは裏に予想外の強敵を迎え警戒色である。ああ、連続20%ならず・・・しかし、女性視聴者をガッチリ掴んでいることは証明された・・・惜しい、実に惜しい・・・これで被害者が下着姿なら・・・おいおい。

被害者・前田美鈴(弘田博子)は料理教室の経営者。そして妹・千晶(釈由美子)である。無念の死を遂げた姉に替り、バストのアップに胸元サービスである。そして・・・彼女は「姉の幽霊を視てしまう」のであった。ヒントはヒーターと加湿機であるが・・・冬の夜の気配を示す装置としてムーディーでもある。つまり、囲炉裏端に雪女なのである。

湯川(福山雅治)は「幽霊は人がいる場所にしか出現しないから信じることはできない」・・・と言うのだが・・・内海刑事(柴咲)には「さっぱり意味がわからない」のであった。今回・・・テンメイ様が物理学的に説明するポイントは外気温と室温の差異によって生ずる境界面の結露なのか・・・説明されなくてもなんとなく分かるところが辛いか?

それともヘアスプレーに含まれるシリコンによるオーディオ装置の「ガリ」(スイッチの接触不良によって発生するノイズ)についてなのか。

それとも人の認識システムについての考察なのか・・・。

これら、常識、雑学、教養・・・と様々な情報を広く深く知る湯川の完璧さなのか・・・。

今回・・・猟犬が萌えるのは「湯川の手料理」なのであるが・・・ストレートだな。助手犬(渡辺いっけい)は食べさせてもらえるのに・・・自分には分けてもらえないご主人様のお食事・・・もう・・・メスイヌの口内は唾液でグジュグジュのダラダラなのであった。これは前戯の前戯なのかっ・・・というツッコミなのかもしれない。

助手犬は調子にのって「女の勘なんて問題外」と言うのだが、内海は「時速180キロで人間が弾道飛行した」というネタで湯川を釣り上げる・・・助手犬は「実に面白くない」のであった。

「直感そして実証」とつぶやきながら・・・おこたに入ってヌクヌクの湯川におあずけをくらった内海は「くつろいでないでやることやりましょうよっ」とおねだりなのだった。

ま・・・そういう三人のプレイとは別に事件は例によって格差社会である。

格差もまた・・・「格差がある」と誰かが認識することによって生じる。第三者にとって「格差」とは思えないことも主観によって格差になる。それが・・・負の感情に支配されると「逆恨み」や「逆ギレ」が生じやすいのだ・・・それも心の温度差による「魔の結露」と言えるしれない。そして・・・そういう状況は人間にとって実は常態なのである。

美鈴の共同経営者・金沢頼子(たくませいこ)の心にもそういうひがみねたみそねみ嫉妬ジェラシーが芽生え・・・そして心はくもりゆがみさびて亀裂を生じたのである。

おそらく・・・料理の能力や、経営能力、美貌などで頼子は美鈴に勝るとも劣らない・・・と思っていたに違いない・・・ところが脚光を浴びるのは美鈴で自分は影の中にいる・・・この格差が頼子の中で自己増殖していったのである。失恋を忘れようとすればするほど忘れられないのと同じで憎悪もいけないと思えば思うほど燃え上がる。

これは記憶のメカニズムが短期記憶の再生・長期記憶への定着となっているためで、漢字を暗記するように憎悪を暗記してしまうからである。

頭の中が美鈴への憎悪で膨れ上がった頼子は「来週の実習メニューは豚肉を食材にしましょうか」という美鈴の何気ない一言の「ブタ」だけを抜きとり、「誰がブタだってぇぇぇぇ」と持っていた包丁で美鈴を刺してしまったのだ・・・。頼子はストーカー行為がバレたとか言っているがそれは嘘なのである。

美鈴は「え・・・豚肉で酢豚とか・・・」とびっくりしながら死亡したのであった。ハッと我に還る頼子・・・『うわぁぁぁぁぁぁぁぁどうしようぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」なのであった。

実は頼子は人妻である。もちろん・・・見栄っ張りなので小杉浩一(飛田淳史)が恋人として人前に出すには職業・身長・キャラ的に相応しくないと考えていた・・・でもいいのだが、二人の交際が不倫関係の方が誰にも知られずに密会に説得力があるような気がする。

特に湯川・内海のコンビは真実の追究のためには他人の家庭を破壊するのも辞さないのだしな。

とにかく・・・愛人に電話するのである。交信記録が残るのだが被疑者死亡なので警察の捜査はずさんなのである。

そこでオーディオマニアなので推理小説もそこそこ好きな愛人・小杉はトリックを思いつく。

「最後に一緒にいたのでアナタが疑われる。そこでアナタは被害者になりすまし・・・一端、帰宅したことにするんだ・・・」

「黄色いコート・・・そうだ・・・黄色いコートがあるわ・・・」

「それから・・・そうだな・・・後はオレと一緒にいたことにすればいい」

「そんな・・・なんで・・・あんたなんかと・・・」

「殺人で捕まるのとどっちがいい・・・それに警察はそういうのは秘密にしておいてくれるはずだ・・・」

こうして・・・偽装工作が始まった。死亡推定時刻の誤差の範囲にかけたのだった。

黄色いコートを着て美鈴の家へ身代わり帰宅する頼子・・・。しかし、美鈴の家には妹・千晶がいた。

一方・・・ストーカーの犯行に見せかけるために遺体にめった刺しの偽装を施す小杉。というより・・・オーディオマニアでトリックマニアなのでそこそこ死体を弄びたいタイプだったのだ・・・。

「うわー、すげえ、本当に死んでるよー」で我を忘れたのである。268回刺しすぎですから。そして警備員に発見されてしまった。「逃げる場所はありませんよ」と言われていないのにどこへ逃げるつもりだったのだ。名前が小杉(飛田)だから飛んだのか。

こうして・・・容疑者の死体が誕生した。

そして・・・アリバイは微妙に不成立。頼子は凶器の包丁を持っているために凶器は未発見。少なくとも現場から凶器を持ち去った複数の犯人が想定されるはずだが・・・湯川以外の人間はまったく想像力がないらしい・・・もちろん・・・ストーカー=孤独な男という固定観念が大きいということだ。闇サイトにストーカー愛好会とか・・・ある時代のような気がするが。

:やがて・・・「姉の幽霊を見た」という妹の不可思議な証言で事件は白日のもとにさらされるのである。もちろん・・・眠っていた妹がふと目覚め・・・たまたまやってきた黄色いコートの女を目撃するのは・・・虫の知らせかもしれませんが・・・。

それは・・・内海が「事件解決のお礼」のつもりか・・・湯川のためにつくったチンジャオロースーのようなものが・・・意外においしかったのか・・・言葉を失うほどまずかったのか・・・と同じでリドルストーリーになっているのである。視聴者の想像におまかせするのだった。

ま・・・キッドは「料理は科学派」ですが・・・「直感による魔法の料理」もあってもよろしいかと。

人は自分の見たい真実を見る動物だから。

関連するキッドのブログ『第七章のレビュー

Hcinhawaii0283 ごっこガーデン。湯川の研究室セット。シャブリ1119・・・19.9010・・・?」19.9%デスヨッ・・・大雑把な犯人と大雑把なアリバイ工作そして大雑把な内海の料理・・・原作の大雑把なアレンジデスネお気楽社長警備員がでんでんじゃないのね・・・野球も見てたけどmari内海の料理はまずいっと思います。品川の顔くらい・・・みょうがの芯片栗粉は入れる前に水溶きするの・・・ミマム風邪気味なのにコタツで寝るなんて・・・どこでもドアのシステムを探る湯川先生・・・ポッaki事件の辻褄はあってるの?・・・料理は愛情がこもっていれば・・・ねえikasama4来週は久米VS柴咲のツッコミ対決が・・・ガリ・・・ガリads(あず)「私はまたマイペース。更新は気ままちーずあらすじ的にみて・・・やはり姉の怨念が作用してたという解釈もできるのですみのむしドーラゴンズじゃないけれど・・・仙一のことで頭がいっぱいルルル。ゲストが犯人じゃないと何故かガッカリするルルルあんぱんちKISSしては可もなく不可もなくだけど私の作ったH☆Cの新曲はかなり可なのよ~(爆)」

Hcinhawaii0282  エリ今回のガリレオは物理学というより心理学? 手料理関係の湯川と内海・・・いい関係なの? ファンクラブ会長の手作りの『ピョリリズム』を歌う私たちは幸せでスーアンナガリレオがはじめて面白かったのーっ。だってアンナは物理の成績悪いんだもん。ところで『ピョリリズム』ってどういう意味ぴょん?まこ味がおいしければ見かけが悪くてもいいのデスーっ。でも内海の料理はまずそぉ…( ▲ ;)ゲェェ・・・。衣装はファッションモデルのみょうがの芯ちゃんのデザインデスヨっ。『ピョリリズム』は☆に関係あるらしい・・・とぞ思う

Newimage1hcmpr27 ←クリックするとH☆Cデビュー一周年記念シングル『ピョリリズム』in『うたうたばんばん』ヴァージョンあります。H☆Cのヒストリーを知りたい方はお気楽プロまでどうぞ→コチラでございます。

『ちりとてちん・10-1第55回』入ると書いて人です・・・小学校の時・・・キッドはちょっと悩みました・・・今でも考えるとどちらがどちらかわからなくなります・・・。結局・・・ドジっていうのは余計なことを考えるから・・・ドジなのですが・・・余計なことを考えまいとすることがもう余計なことなわけで・・・どんな仕事も何も考えなくてもできるまで・・・修練を積むしかないのですねぇ・・・。てきれば一番太鼓がなる前に・・・。→9-6

水曜日に見る予定のテレビ『働きマン』(日本テレビ)

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2007年12月 3日 (月)

生きてたもれ。勝ってたもれ。帰ってたもれ。(池脇千鶴)&父上様っ。(前田亜季)&襤褸は着てても心はサイケデリック。(緑魔子)

「なりませぬ」(柴本幸)じゃないのかよっ。いや・・・アングラの女王様のお出ましとあってはそうもいかんな。今年の大河は最後まで侮れんのぉぉぉぉぉぉ。

YOUでもなく、りりィでもなく、緑魔子(おふく)・・・って渋すぎるだろう。

ショーケンがぁ、車でぇ、追いかけるからぁ・・・靴かたっぽ脱げちゃったんだよぉぉぉぉぉぉ。

・・・誰が「傷だらけの天使」の話をしろと言った。

で、『風林火山・第48話』(NHK総合・071202PM8~)原作・井上靖、脚本・大森寿美男、演出・清水一彦を見た。オシムジャパンとなんか似ている星野ジャパンがリアル川中島状態なので録画されちゃう大河ドラマなのだが・・・とにかく・・・越後の龍と甲斐の虎は・・・引っ張るなぁ・・・来週・・・大合戦が本当にあるのか・・・ちょっと心配になってきた・・・。人手がさあ・・・足りないような気がするの。両軍あわせて三万人が八幡原を埋める・・・そういう絵が見たいのですが・・・。

例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は戦況推移マップに武田信玄の新作イラストつき・・・ついにハゲ信玄は描かないままなのかっ。な、何か問題が・・・。

Kawanakajima1561b で、川中島合戦の妄想は続いていく。上杉政虎と武田信玄の駆け引きは虚々実々である。政虎は「兵は五千あればどんな戦いも勝てる・・・ダルビッシュがホームランを打たれても・・・」という天才武将。その戦法は矢でも鉄砲でも持って来い。何人たりとも我を倒せずという突撃突破の無敵攻めである。これは他の人は絶対に真似しないでください・・・ケガしますから・・・なのであった。

で、実際に「負けない」のであって・・・これは武田信玄も用心する。信玄だって強さに自信はあるが何度も負けているのである。そのために絶対的な優位を得るまでは決戦をしない・・・という体質になっている。そのため・・・最後の時が来るまで・・・お互いに相手の隙を見つけようと・・・牽制しあうのである。

まず、海津城を無防備に置き、信玄が政虎を誘う。しかし、政虎は乗らない。それどころか、海津城を通り過ぎて妻女山まで来てしまうのである。敵陣深く自分で孤立しちゃう作戦だ。つまり、信玄を誘うのである。これに対して、信玄は政虎の退路を絶ちつつも・・・包囲展開するのみで誘いに乗らない。逆に政虎を待ち受ける。・・・しかし・・・政虎は乗らない。ここで、信玄はさらに敵前から退却する。ノーアウト満塁からスクイズであるが・・・政虎はウエストするのである。戦力比は常に2:1で信玄が有利。景虎としては攻めてもらいたいのだが・・・信玄は攻めない。そして景虎も攻めない。

そして・・・海津城に入った武田主力。妻女→八幡原→善光寺という撤退ルートが開かれる。これもまた信玄の誘いである。・・・しかし・・・政虎はこれにも乗らない。周囲は武田の領地・・・略奪で食料確保である。これは武田の面子をつぶす挑発行為である。そして・・・ついに信玄が根負けする。妻女山突入作戦始動である。

さて・・・信玄には同族武将がたくさんいるのだが・・・その傍系に初鹿野一族がある。板垣、甘利を失った上田原の戦いで初鹿野伝右衛門(宮坂ひろし)が戦死している。そして今回はこの後、初鹿野源五郎が戦死するのだが・・・基本的には信玄の旗本である。この後も初鹿野家は続いていくのだが・・・勝頼の代になっても初鹿野伝右衛門(二代目)が身辺警護の任についている。つまり、甲州忍者なのである。

これだけの心理戦を展開する両者なので・・・川中島周辺には多数の忍者が暗躍しているのである。

もちろん、海津城周辺には甲州忍者が、そして八幡原周辺には真田忍者(滋野一族)が展開し、越後の軒猿の暗躍を制御する。もう、手裏剣が乱れとび、撒きビシだらけなのである。

しかし・・・風魔一族も加わった忍びの暗闘はやはり・・・武田が有利に傾いていく。

すでに妻女山の戦力は半減し・・・およそ五千・・・。対する武田は二万。彼我の戦力差は四倍・・・ついに信玄は勝機を見た。つまり政虎は絶体絶命になったのである。

しかし・・・政虎は「我、勝てり」と笑う・・・彼には行者武将の秘法・霧隠の術という奥の手があるからだ。

越後勢殲滅を狙い、一万二千の妻女山攻略部隊と八千の退却阻止部隊(本陣)に分離した武田軍が苦戦に陥るのは政虎の乱心法霧隠の術というありえないワザが繰り出されるからなのである・・・。いよいよ、妄想もクライマックスだーっ。・・・もちろん、おふくは滋野一族のくのいちなのである。そしてつないでつないで逆転は星野マジックなのである。古田はおっけいぃぃぃぃぃっ。

関連するキッドのブログ『第47回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『キューティーハニー』(テレビ東京)『有閑倶楽部』(日本テレビ)

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2007年12月 2日 (日)

ミサイルの直撃ならカーテンは開けても閉めてもほぼ同じですから。(堤真一)VSいやーん、もう少し、撃たないでーっ。(声・佐藤有世)

世界相手にケンカ売って・・・自分が攻撃されると艦の防御システムもコントロールできなくなるような戦況オペレーター・クリスティナ(声・佐藤)・・・なんじゃあ、そりゃああああああなのだが、ま、いいか。

一方、またしても、自信満々な「SP」のビートルズなテロリストの皆さん。

その根拠はどこにあるんじゃあぁぁぁぁぁぁなのだが、ま、いいか。

で、『SP・第五話・Ⅲ-1』(フジテレビ071201PM1125~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。第三の警護対象はライブド・・・ではなくてフューチャーズグループという極めて灰色な証券取引企業のキーマンである大橋(片桐仁)である。

巨額な資金がからんでいるため・・・与党政治家にも余波がおよぶ怖れがあり、検察という官僚機構と行政府の間で綱引きが行われているらしい。

そのため・・・逮捕もできず・・・暗殺の恐れが強いので身柄を解放することもできない。

そこでSPの出動なのだが・・・「最低でも五人はいる」と言った尾形係長だが・・・タンクトップ井上(岡田准一)、爆乳笹本(真木よう子)、メガネデブ山本(松尾諭)、スマート石田(神尾佑)と自分を入れて全員投入・・・交代要員が必要となるまでには事件を解決する気らしい。・・・いきなりドラマだからかっ。

一方、テロリストグループ・リバプールの掃除人はまたしても正体不明のクライアント(情報源が豊か)から依頼を受け、ホテルに潜伏中の大橋にヒットマンを差し向ける。

警視庁で大橋についての警備会議を開いている間にすでに取り調べを受けたもう一人のキーマン・海老原(北山雅康)は変死を遂げていた。

海老原は無防備に自宅マンションに帰宅したところを四人がかりで殺されるのだが・・・これに対し、警護のついている者の暗殺に二人・・・って人員を削除するのは・・・ドラマだからかっ。

ただし・・・人命尊重の自衛隊くずれのテロリストに対し・・・殺害現場は見せないものの事故を偽装した暗殺を行った掃除人たちは少し・・・手強い・・・のかな。

それにしても・・・同じ重要人物を全くノーマークって・・・ドラ・・・もう、いいか。

ま、経済事犯の場合、衆人監視の中でぶった切られたりすることもあるので・・・少しはスマートなのかもしれない。

金に不自由しない参考人だったようなので私的警備をまったくしていないのもおかしいが・・・防犯カメラもないのかよ。まず、地下から合鍵もしくは開錠道具により、屋内に侵入したポール(チョウ・ソンハ)とジョージ(中川智明)・・・。海老原の自室玄関前で待ち伏せ。ジョージが腕力で海老原を失神させ、屋内に侵入。

屋内からの操作でオートロックを解除し・・・ジョン(多田淳之介)とリンゴ(日下部そう)は堂々と正面玄関から侵入・・・防犯カメラに・・・もういいか。

四人がかりで押さえつけ海老原を裸にしてアルコールを無理強いする。最初の口移し・・・女装癖のあるポールが担当か・・・で息を吹き返した海老原は最後の抵抗。この時、比較的初心者のリンゴは鼻を強打され鼻出血。

アルコールで酩酊した海老原を浴槽に沈めて溺死させて一丁あがりである。この後、四人は協力して室内を清掃・・・「酒飲んでテレビつけっぱなしで風呂入って溺れちゃった・・・」状態を偽装。どう考えてもたくさんの証拠を残しつつ・・・退去するのだった。ま・・・毛髪が落ちないなんてまずないですからね。ま、科研も見逃す時は見逃します。

大橋由香里アナ「私も一緒に自宅でバーベキューパーティーに参加したこともある・・・海老原取締役が変死しちゃいました・・・現場の須田さーん」なのであった。・・・ほどほどにしておけよ。

ま、この後、深夜にテレビ東京でやってた「デスレース2000年」(1975アメリカ映画)なんて、人間をひき殺したら得点獲得なので片っ端から老若男女などをひき殺しまくり、血しぶきとびまくるのだが・・・こちらは相当に抑圧された描写で「押し入った後で仲良くなってみんなで飲んで家主が先にお風呂入ろうとしたら死んじゃった」のだったと言われても納得なのだが。ま・・・何もかも見せる必要はないけれど・・・海老原の無念が解りにくいよね。

そんなに描写を抑制したって「人間が人間を殺せる」ということは広島に行けば歴史が教えてくれるでしょうにっ。

とにかく、警備を始めた井上なのだが・・・まだタンクトップになる機会がないのでクイズをするのだった。

井上「いくらものをとっても捕まらない職業なーんだ?」

笹本「天才的な泥棒?」

井上「なんだよっ、それっ」

笹本「じゃ・・・正解は何よっ」

井上「カメラマンだろ」

笹本「カメラマンだって現金強奪すれば指名手配で逮捕よっ」

井上「・・・・・・それもそうだな」

などと妄想しているとジョージとポールが中国人夫婦に変装して隣の部屋にチェックインするのだった。

ルームサービス頼んだり、ボーイを室内に入れたり、ボーイ返して毒見したりとちくはぐな行動をするSPチームなのだが・・・山本はお腹が一杯になった。

元・警察関係者「だからさ、日本の取調べ主義っていうか、自白主義っていうかさ、そういうのもう無理なんだよね。みんな黙秘権を行使するしさ・・・司法取引とかさ、囮捜査とかさ、どこでも盗聴器とかさ、発砲自由自在とかさ・・・もう、そうじゃないと警察なんて危なくてやってられないよね」

一方、ポールは隣の部屋を盗聴し、ジョージは必要もないのにライター型拳銃(逆だろっ)をターゲットの部屋に空うちしたりするのだった。

さすがにタンクトップ井上のESP発動。煙草の銘柄も当てるのだが・・・空振りでした。

家族に逢いたがっているらしい大橋・・・家族の身の安全は考えているのだろうか。

そして、影は薄いが愛妻家のスマート石田・・・。家族のいるものにテロリスト相手の警護なんて無理なんだってば。家族人質にとられたら・・・終わりだろう・・・。でも、ドラマだからなっ。もちろん、今夜も「つづく」です。

で、『機動戦士ガンダム00・第9話・大国の威信』(TBSテレビ071201PM6~)脚本・黒田洋介、演出・うえだしげるを見た。やはりハロが量産されていたのだった。まだ、どのようにからんでくるのか・・・謎の高校生・沙慈はガールフレンドを失いそうになり・・・ママが迎えに来たからだが、その姉は働きマンとなっている。そして、謎の王女・マリナに謎の援助を口実に接近する謎の国連大使コーナー・・・もうフリすぎで・・・記憶が遠くなりそうだが・・・。

一番わかりやすいキャラの人革連のセルゲイがガンダムの通信妨害作用を逆手にとってプトレマイオスの位置を特定する。どんだけ物量作戦なのか・・・。

ま・・・つまり・・・ミノフスキー粒子の濃度が濃かったのだな・・・。

どうやらプトレマイオスは軽武装らしい・・・。敵の意図を読みそこなったアル中艦長代理スメラギは虎の子ガンダムを分散し、陽動を試みるが、単に戦力を分散する愚策となる。酒ばっかり飲んでるからだろう。

セルゲイは空の輸送艦を分散したガンダムに向かわせ、戦力を集中してプトレマイオスに接近する。

多目的輸送艦ラオホゥ・・・ま、ここは老鳳か・・・。空の二番艦三番艦は分離したヴァーチェとキュリオスの足止めに向かう。

そして空の一番艦はプトレマイオスに特攻である。待機したモビルスーツは遠距離攻撃に徹する。

ここでスメラギは敵の意図が「ガンダムの鹵獲」にあると読んで戦慄する。

そして、狙われたのはキュリオス・・・。陽動に陽動したのではなかったのか・・・。ともかく、キュリオスは機雷群をつきぬけ・・・四番艦に潜む鉄人桃子を含む敵伏兵部隊の網にかかる。

桃子パイロットの超兵一号とのナノマシーン障害がアレルヤのみに発生。超兵一号が防護マスクで遮断しているなら・・・相互作用は起きないのではないのか・・・。という素朴な疑問はさておき・・・さあ、見せてもらおうか・・・鉄人桃子の本当の実力とやらを。

さて・・・セルゲイがどこにいるのかよく分からないのだが、後方のステーションから命令しているのかな・・・。

それとも、ラオホゥ級のネームシップである。「老鳳」にいるのか・・・。

そうなると一~三番艦は「老鳳」ではなく・・・「吉鳳」「祥鳳」「天鳳」ってとこかな。で、四番艦が旗艦で「老鳳」か・・・。ま・・・軽空母と考えて・・・。それにしても資源を惜しみなく使う作戦だ・・・。セルゲイ・・・かなり予算もらったのか・・・とにかく・・・かなり・・・いい引きで「つづく」のだった。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・9-6・第54回』ああ、誰にもふるさとはある・・・っていうか・・・草々に喜代美が・・・ふるさと持たないあの人に海辺の青さ教えたい・・・という心境にはなれないのか・・・。喜代美の心の傷は深いのだが・・・そろそろ・・・みんなにうざいと思われるレベルになってきたぞ・・・辛いのはお前だけじゃないだろっ・・・という全国の傷心者の声が・・・喜代美あらため・・・徒然亭若狭に・・・。でも・・・若狭は若くて狭いの・・・それでいいの・・・。→9-5

月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)

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2007年12月 1日 (土)

てへっ、もげ、チューでちゅ。(北川景子)&私は存在しない女。(原史奈)VS赤い輪郭の黒い地球・・・。(伴杏里)

連続キスである。「歌姫」の長瀬智也と相武紗季はともかく・・・「モップガール」は北川景子と高久ちぐさ・・・なんじゃあ、そりゃああああああなのであるが・・・もう、爆笑できるドラマは今季はコレにつきるな。もう・・・桃子(北川)は可愛すぎるっ。

このままでは「点と線」のレビューはできないのだが・・・「歌姫」に違和感がつきまとうのは「あの殺伐とした戦後」からかけ離れすぎているから・・・なのだな・・・もちろん・・・「三丁目の夕日」のような戦後もあるのだが・・・殺し殺された人々の心の傷が血の匂いを漂わせていた戦後・・・昭和の光と影が・・・単なるメロドラマになっているのがもうたまらなくイヤなのです。

だから・・・「点と線」を見たために「歌姫」を結構、気楽に見ることができるようになった。このドラマは昼メロのようにまず、小池栄子&長瀬編があり・・・それから相武&長瀬編があり・・・そして三角関係に突入という具合に描かれたらもっとわかりやすかったでしょうねえ。

「太郎の過去」が秘密であることより・・・「太郎の過去」が明らかで・・・知らないのは太郎と鈴だけ・・・という中盤は二人の行動のひとつひとつが切なくなるはずですから。

ま、「花より男子」で記憶喪失をエンジョイした脚本家に言うのもなんですが・・・。今回は裏が「恋愛オムニバスドラマ」・・・どうなったかなーっ。あーっ。マキマキが宇宙にーっ。宇宙にとんでっちゃったお。

で、『モップガール・第8話』(テレビ朝日071130PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・池辺安智を見た。全十話なので後二回である。もはや名残惜しいぞっ。そのぐらい、一週間のお楽しみポイントと化している「モガ」・・・。007シリーズのメインテーマを潜めたテーマ音楽も・・・繰り出される変態キャラたちも・・・もげっ・・・も懐かしいのである。

今回も文藝集団「博覧強記の会」に代表される変態の数々。一見ノーマルに見えるがナイフコレクターで、SM作家の妻と不倫したりして、ケータイ小説でベストセラー作家となった恋愛小説家・早乙女愛二郎(加瀬大周)、レズビアンの轟可憐子(高久ちぐさ・・・インド映画『日本人の妻』で坊主頭になった)、ロリコンのミステリ作家・多賀城綾彦(六角慎司・ジョビジョバ)、SMは雄と雌じゃない人間と人間なんだの官能作家・縄縛鬼介(蛭子能収)・・・もちろん・・・外人好きの大友(谷原章介)も健在で・・・徹頭徹尾、変態なのであった。池津祥子も「池袋ウエストゲートパーク」ジェシーネタで参戦している。この楽屋オチの連続はメジャーではないが・・・いいじゃないかっ・・・面白ければっ。

そして・・・メインゲストは謎の女・柚原曜子(原史奈)である。『鉄甲機ミカヅキ』(2000)の巨大ロボット・シンゲツ操縦者から水戸黄門のくのいち忍者・北斗の桔梗を経て・・・サラリーマンNEOなんかもやっちゃったりして・・・今年は「きらきら研修医」に「プロポーズ大作戦」とゴールデンに進出、ついでに中西哲生の妻になっちゃったりしたのである。貴重な蒼白の女王様である。今回は悪の殺人鬼なのであった。ちなみに裏ガリレオとして深田恭子と対応しているのである。本当にガリレオとモガはきれいにダンスするなーっ。

今宵の犠牲者は早乙女。もげっ(タイムスリップ)の後は怪しい作家たちの身上調査をスパニッシュを餌に釣り上げられた大友とともに実践。桃子はレズビアンに触られて、ロリコンにでちゅーで対応。大友はSM作家に亀甲縛りで鼻フックである。たたみかけるな。

二人は「カップルじゃありません」・・・というのだがナイスカップルだよっ。

「エリート連続殺人事件」の真犯人である袖原は「世界で生きる価値のある人間は自分だけ」という極悪美女。自分の戸籍すら抹消し・・・「誰も私を裁けない・・・なぜなら私は存在しないから・・・」なのである。深田恭子と同様に脱獄してリベンジしてもらいたい。

とにかく・・・使用人部屋を改造した客間のロッカーにあったモップはリアルに汚いのであった・・・。こういう丁寧さが「ジョシデカ」とか「有閑倶楽部」にないのが残念だなあ。

そういうガッカリドラマに対して・・・「モガ」は・・・室内潜入にウインクしあう二人・・・「レズに目覚めるな」と心配する大友・・・「若いときにはいろいろ経験した方がいい」を二度言おうとして言えない佐藤二朗・・・もぎゃぁぁぁぁと転ぶ桃子・・・。もうすべての場面が愛おしいぞっ。お面で回想してもね。

ハム・太る・・・ではないファム・ファタールはフランス語で「運命の女」の意味だが・・・男を破滅に導く魔性の女であり・・・まず美女である。カルメンでありサロメでありロリータなのである。出会うと怖いがある意味・・・男にとって至福ともいえるのだな。

ただ今、お気楽ビルボヤから復旧中→お気楽様のモップガール

ポイントについて知りたい方はコチラへ→ぷっち☆翠様のモップガール

で、『ULTRASEVEN X 第9回 RED MOON』(TBSテレビ・071201AM0225~)脚本・太田愛、演出・八木毅を見た。「水は苛烈な物質だ」と解説する敷島教授として堀内正美がキューティーハニーTLに続いて登場。

「未来の地球」が舞台のこの世界・・・しかし・・・100年前には手書きの草子があったりして・・・もう・・・どんな未来なのか・・・想像を絶するのだが・・・。例によって女子供の脚本なのでスルーする。

で・・・今回は謎の宇宙人・朔(高野八誠)と望(小笠原宙)が月世界から眺める地球による皆既日食がすべてなのである。その時、地球では皆既月食中なのであった。

100年前に水に触れて獣人となった異星人・望がなぜ100年間の眠りから目覚めるかとか・・・そういうシステムは抜きにして・・・地球人の恋人・鷺ノ宮まひる(中村果生莉・・・ヅラ刑事 頭上最大の決戦からココ)と悲恋物語が主軸である・・・女子供の・・・もういいか。

旅の宇宙人兄弟が地球訪問中・・・弟は地球人と恋に落ちる。まひるは少女らしい気まぐれで水に落ちるととんでもないことになる宇宙人に対して池に咲く愛の証として水連を取って来るように命ずる。水に触れて凶暴な獣人と化した弟はまひるを惨殺してしまう。

そして・・・100年後の皆既月食の夜・・・獣人は再び目覚める。兄は赤い巨人を誘導し・・・理性を失った弟を葬り去ってもらうのだった・・・。

まさしく・・・オペラ座の怪人・・・少女のための少女趣味のウルトラセブンとはこのことかっ。なんとなく・・・子を思う母心のラゴンの方が好きだっ。マザコンだからかっ。っていうか七話・八話に続いて異性人・地球人恋愛三部作なのか・・・。シリーズ構成の人・・・意図的?

グラス・メモリアという思い出双眼鏡が登場するのだが・・・要するにオペラグラス式デジタル・ムービー・カメラだろう・・・100年前になかった近未来って・・・女子供・・・もげっ。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

『ちりとてちん・9-5・第53回』伏線というか・・・キーワードをキレイにつなげるこのドラマ。実は老化してボケてくると・・・こういう仕掛けが一切ムダになっていくのだな・・・メモリーがあるうちにだけ楽しめる・・・こういうお遊び・・・喜代美の祖母はそうなる前にスペインへと旅立つのである。そして三味線の「ちりとてちん」は落語の「ちりとてちん」につながり・・・喜代美のおじの悪戯にもつながっていく・・・。喜代美・・・本当に落語家になれるのか・・・心配になってきたけど・・・。→9-4

シャブリ様のちりとてちん

日曜日に見る予定のテレビ『風林火山』(NHK総合)

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