ゴールデンでは生徒思いの女教師、深夜では魚屋の女主人、しかしてその実態はパンサークロー幹部の田中ですが・・・何か?(ふせえり)
「玉を転がすだけですか~」(香椎由宇)・・・エロじじいかっでもよかったのだが・・・又来デーに敬意を表しました。
「ハニーフラッシュ」(原幹恵)「ハニーフラッシュ」(水崎綾女)「ハニーフラッシュ」(竹田真恋人)「変わるわよ」・・・も捨てがたいが・・・「ハニー」は「有閑」が最終回を迎えても続くのでその時にとっておく・・・。
火曜日のドラマ対決は有閑が爆笑を誘うまでに進化したので①「有閑倶楽部」↗12,4% ②「暴れん坊ママ」↘10.9% ③「スワンの馬鹿」↗*7.9% で順位変わらず・・・。
「暴れん坊ママ」はこの11~12%が固定・・・なのだが・・・キッドは上戸彩が文字通り暴力ママでみんなをぶっとばしまくるドラマも見てみたかった・・・ま・・・視聴率はもっと悲惨なことになったかもしれないが・・・。理不尽なことを暴力で解決・・・という理不尽さと・・・今の内容ってそんなに変わらないと思う・・・。
それにしてもアナログテレビドラマの終焉は始まったかな・・・。はたしてデジタルテレビドラマの再生はあるのだろうか・・・ま、なんだって変質してしまうのだけれど。
で、『有閑倶楽部・第9話』(日本テレビ071211PM10~)原作・一条ゆかり、脚本・山浦雅大、演出・池田健司を見た。ほぼ原作通りの展開で、各キャラの持ち味も発揮され、ベストな出来だったな・・・。結局・・・原作のアレンジで精一杯の脚本家と・・・遊び心がないと「有閑」にはならないと考える脚本家の差が・・・それぞれの作品の出来不出来になったと思う・・・まあ・・・得意・不得意・・・というのもあると思いますが・・・。
本来・・・「有閑」の実写化というのは・・・「ルパン三世」の実写化と同じくらいのリスクを伴うと思う・・・まあ・・・松方弘樹の実弟・目黒祐樹のルパンを見た人は少ないと思うが・・・次元大介が田中邦衛で・・・銭形警部が伊東四朗である・・・この残念な感じは充分に想像できると思うのである。
で、ある意味・・・誰がやろうと・・・違和感はあるはずなのだな・・・もちろん、どんな原作であろうとそういうものはあるのだが・・・スケールとか、設定とかが極めて実写化に不向きという作品はあるのだった。
そういう意味で・・・今回の「有閑」はがんばったと思う。菊正宗(横山裕)は髪型をのぞいてこの物語を通じてかなり賢く見えるようになってきたし・・・今回、剣菱(美波)を電撃特訓するところでは知的なサディスティックさを発揮できていた。知性の劣る剣菱を菊正宗が知性的虐待するというのはこの作品の核心部分なのである。
また・・・本能(主に食欲)のままに行動する剣菱が無法者であるというところもまた同様である。彼女にとって食べることは善であり、盗むことは悪ではないのである。この一点だけでも現代のテレビにとって過激な危険思想である。これもあっさりとクリアし、怨霊という超越的存在の登場でうまくごまかしている点も素晴らしい。
グランマニエ(田口淳之介)は今回、ワンツースリーフォーファイブシックスで爆笑だった・・・もっとも無理のあるキャラだがそこがいいのである。
そして黄桜(鈴木えみ)は実は一番・・・キャラそのものである。っていうか・・・時代を超越したアングラ・有閑マダム・ヤンキー顔がこのために生れてきたといっていいほどフィットしている。だから・・・ある意味・・・ここでは血が通っているのである。剣菱のために興奮する演技なんか・・・この役以外では・・・通用しないだろう。
白鹿(香椎由宇)はどちらかといえばキャラになりきったと言えるだろう。運動音痴が持ち味のキャラであり、走り方一つとってもニブさの演技をきっちりしていたりする。それなのに花札で悪戯するところは手際が良かったりするのだがそれは茶道の家元・日本画の大家の血をひく手先の器用さと芯の強さの表現であり、これもクリアされているのだな。これは役者としてのキャリアが積まれている成果である。
そして松竹梅(赤西仁)のおタクぶりが今回は遺憾なく発揮されている。実は松竹梅はハンサムなおタクというある意味不可解なキャラなのである。松竹梅はヤクザな好青年であり、松竹梅は泣き虫ライダーなのである。これは本来の主役である剣菱の従者として主役のその時の気分で揺れ動くキャラクターとしての特性なのだが・・・これをギターを弾いたり、鉛筆ころがしたり、メカを操作したり、剣菱を抱きとめたり、幽霊にお説教したりとその場その場でそつなくこなして行くので・・・松竹梅としての存在感が保たれているのだ。
つまり・・・ここまでの実写版「有閑倶楽部」の到達点として・・・キッドはキャラが立ってきたと思うのだな。・・・それは素晴らしいことなのだ。だって来週はお別れなのである・・・心ある子供たちが・・・もう・・・松竹梅や剣菱に会えなくなっちゃうの・・・それってなんだか淋しいぞっ・・・と思うこと。それが一番肝心なポイントだからだ。
彼らは奇想天外な存在だが・・・どこか郷愁をそそる存在である。「珍しくて懐かしい」これはエンターティメントにとって重要な要素・・・これを理解していない脚本・演出の回は不調でちぐはぐな感じも残るのだが・・・最終回を目前に・・・「有閑倶楽部」は存在感を示してきたのだな。
ふせえりも一切笑いをとらずに・・・幽霊のリアリティーを高めるナイスアシストである。
とにかく・・・調子にのって「ルパン三世」を実写化してみるかっ・・・とか思わない限り、今回の「有閑」実写化はまずまず楽しめたのである。
ごっこガーデン。落ち葉の舞い散る校庭セット。お気楽「飛良泉は細山貴嶺くんなのね」まこ「ビリビリのスパルタ教育はカンベンデス~。宿題ちゃんとやりますから~━━━~(m´Д`)m━━━!!」アンナ「エリちゃん・・・もう何回変形あすなろ抱きごっこをすれば・・・気がすむのかしら・・・納豆そば伸びちゃうぴょん・・・まこちゃん、恋空見たぴょんか?」エリ「エリが悪い子にならないように・・・ぎゅーっとして・・・・もっとぎゅーっとでスー」
で、『キューティーハニー THE LIVE 第11話』(テレビ東京071212AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。四人目の幹部・田中(ふせえり)の登場である。永井豪的世界へのオマージュと化しつつあるこの作品。今回もぶっとばしていくのである。もはや・・・神がかってきたな。
すっかり仲良しになったハニー(原)とユキ(竹田)・・・二人でアルバイトにチャレンジするのだが・・・支給された制服はピチピチ白Tシャツに赤ジャージである。ここで空中元素固定装置でそれぞれの「可愛いヒラヒラのパン屋さん」に変身する二人・・・。もうなんでもOKです。
ここでハニーはユキをユキはハニーをアンドロイドとは知らないという微妙なフリが行われている。
さて、田中は街の魚屋さんである。ハニーとユキに出会った時には気の良い下町の女将さんっぷりを披露する。
一方、明らかに頭の悪い嫌煙家をおちょくるムードの怪しい街の美化委員。煙草のポイ捨てに罰金50万円。悪事が平気になるサングラス手渡しキャンペーン推進中である。環境保全と全体主義が切っても切れない縁で結ばれていることを暗示しているのだな。
普通なら田中はパンサークローに改造されて悪となる・・・という手なのだが・・・この人のいいおばさんが仮面であるところがこのドラマのセンスの良さを物語る。
騙されるのはハニーでパンサークローの手下として街の美化=凶悪化に協力するのである。
サングラスでコントロールされた喫煙者たちは全員強盗と化す。
パン屋に押し入った強盗に50円盗まれたミキ(水崎)はユキとともに強盗を追跡、敵のアジトを発見する。
ハニーも悪事に気がつき、戦闘開始。ここでミキはユキが変身するところを目撃する。ミキはハニーの変身も目撃しているので一人・・・三人のアンドロイドが存在することを知っているのだ。
ついに正体を明かす田中。ふところから次々と人手爆弾やら、太刀魚やら、ヒラメの盾やらを取り出す怪人ぶりである。本人のアクションはさすがにギリギリであるが・・・腹を出して改造体をさらすとグロテスクな魅力が炸裂するのである。
一人ハードボイルドなミキは「盗られるのは嫌いなんだ。昔、命を盗られたことがあるから・・・」なのである。決めセリフも素敵だ。
赤ハニーはヒトデ爆弾で悶絶。シスターミキも特ミサイルで変身解除してしまう・・・。しかし、意識を取り戻したハニーはミキとともに脱出する・・・。
悪徳のおばさん・田中「面白い子たちだね・・・お金になりそうだ」・・・この日常的な悪のムードこそが永井豪世界の具現化である。
そして・・・ユキ→ハニー、ハニー→ミキ、ミキ→ユキによってかもし出される少女たちの微妙な関係性・・・トレビアン。
次回はエリカ(沢尻ではない)様、再び登場である。そして赤青そろい踏みらしい。
まだ半分あるのかと思うと・・・2008年も生きていける気になるな・・・。
関連するキッド『先週の火曜日のレビュー』
『ちりとてちん・11-2・第62回』・・・来ました~。草々・A子のニブチン愛のシリーズ。そして・・・すべてを見抜く女四草・預言者・野口順子(宮嶋麻衣)の「鈍い・・・」の一言。さらに大予言「天災と思って耐えよ」・・・それにしても・・・ここまで・・・いつかは草々が若狭の魅力に気がついてくれる・・・という立場にないヒロインがかってあっただろうか~。そこそこ天才の薫りがします・・・。→11-1
木曜日に見る予定のテレビ『医龍Team Medical Dragon 2』(フジテレビ)、『ジョシデカ!』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんばんは~♪♪
今回はキッドさん、
第9話の内容にあまり触れず
有閑倶楽部のメンバー達の
分析なレビューなのですね。
考えてみると、
最初は悠里がものすごく原作に近い!
と驚きましたが、
他の5人も素敵に輝いていますし、
それぞれうまくアレンジしてあったり、
製作者の皆様、
いいお仕事してますね~(素人が)。
ヤマトは最近よく
mのつくSNSに出入りしていて、
クリエーターと呼ばれるような、
広告作ったりCM作ったりする人たち?
あのテの人たちの集い的なサークルで、
「いい仕事してるね~」と彼らはよく言っているので
ちょっと真似してみたのですが、
すごく「俺達って特別!」な空気で・・・
笑えます。
あ~すごいすごい。パチパチパチ。
D社もH社もすごいけど
貴方たちと合コンはしたくない。
自分大好きで高飛車な上にお話しつまらなそうだよ。
ヤマトは今までの人生で
名刺をばらまきたくなるような会社勤めで
すごくセンスのある冗談を言う男子に
会ったことがないだけで、
実際は面白い人もいるのかもしれないけれど。
投稿: ヤマト | 2007年12月13日 (木) 17時22分
きゃ~キッドじいやさま!!
ありがとうです。
エリはただいま失神していく途中の陶酔状態デスーっ!!
仁ちゃん、エリをもっとぎゅ~っとして~~☆☆☆
もう何もいらないです。
うっとり~~~~。
今週の有閑も仁ちゃんのかっこかわゆさで目が喜びました。
なんかね、悠里にちょこっと妬きやきしてたんですが
もうね、全然よ~!ふっんだわ~~。
それなのに来週はお別れ・・
仁ちゃんも泣いてましたね。
ああ~エリも淋しくなります。
投稿: エリ | 2007年12月14日 (金) 11時05分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
ふふふ・・・キッドのように
現役でないものが
とやかく言うのは
大人気ないとも思いますが・・・。
まあ・・・お若い方々が
自画自賛するのは
それなりに楽しい青春の一ベージなので
ございましょう・・・。
もちろん・・・
鉄腕アトムの作者が
ガンダムを見て
自分の会社の人に
「コレのどこが受けてんの」
って顔を真っ赤にしていってたって
キッドは女友達から聞いたことがあり・・・
つまり・・・
いい仕事してるねーの裏には
ドロドロとした嫉妬の濁流が
渦巻いていることを
思いやってあげないといけません・・・。
ユーモアが欠けているのは
切羽詰っている証拠で
そこにも優しさが必要です・・・。
まあ・・・素晴らしい作品を
生み出した作者が
素晴らしい人であるのはロマンチックですが・・・
まず・・・精も根も尽き果て
お風呂にもあまり入ってないのが現実というものですから。
投稿: キッド | 2007年12月16日 (日) 03時49分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
今季は月曜日も火曜日も
エリお嬢様・・・萌え祭り独占でございますね・・・。
じいや・・・恋多きお嬢様が若干心配でございますが
平成財閥を背負って立つ身のお嬢様でございますから
妄想社交界に恋ま仇花咲かせまくるのも
まあ・・・修行の一貫というものなのですね(じいやバカ)
じいやとしましては
そこかしこに不満の残る「有閑」なので
ございますが
エリお嬢様が
心の底から楽しんでおられる様子に
ホッとするのでございます・・・。
ま、とりあえず・・・エリお嬢様が
喜んでいるから・・・いいのかなっと。
そして・・・視聴率もそれなりに
とっているところが
なかなかのバロメーターなのでございますしーっ。
投稿: キッド | 2007年12月16日 (日) 03時56分