ひょっとこちょいな私ですがばんがります。もげっ。(北川景子)VS私を・・・信じて。(加賀美早紀)
レトルトでなくて・・・オカルトの物語というのは神秘的である・・・当然だろう・・・必要がある。物語というのは基本的に神秘的であるのだが・・・それはダイジェストだからである。たとえば、真理とか真実というものはダイジェストなのである。
この世のすべてを理解することはできないような気がするし・・・ということは何一つ理解できないのと同じなのだが・・・そういう絶望感を一瞬、忘却させてくれるもの。それが物語だ。
ああ・・・自分は今・・・何かを理解しているなあ・・・という錯覚こそが大切なのである。
たとえば、えなり→見栄晴→高橋一生・・・という流れよりもえなり→見栄晴→林泰文→高橋一生の流れの方が緩やかだよなあ・・・と思ったりするウザ桃の兄(林)なのだが、妹に「患者が胃がんでいつ死んでもおかしくない」とあっさり語ることが医師の倫理としてどうだろう・・・などと思ってはこの神秘から遠ざかる。もちろん・・・すでにこの一家なら何しちゃってもおかしくない・・・というフリがあるから成立するボケなのである。
そして・・・最近・・・マッスルネタが途切れがちなのだが・・・それもいよいよクライマッスルが近いからなのだな。・・・それを言うならクライマックスだろうっ。(大友将太郎=谷原章介)
で、『モップガール・第9話』(テレビ朝日・071207PM1115~)原作・加藤実秋、脚本・荒井修子、演出・常廣丈太を見た。医者の守秘義務の無視と同様に・・・リアル犯罪グループとしての組織暴力団と・・・義理人情に厚い昔ながらの任侠ヤクザのありえなさ・・・もボケである。それはヒットマンが有名な・・・デューク本郷(蛍雪次朗)だったりするし、撃たれているのに撃ち返さなかったり、狙撃ポイントで引き金にを引かなかったり・・・みんなお約束ですから・・・納得のスカシなのである。
もちろん・・・この手をシリアスでやられるといただけなくなるのだが・・・要するに今・・・スカシてる・・・ということがわかっているかどうかが大切なのであって・・・それが出来ているから面白いのである。これは逆にシリアスの方が正解の幅が狭いという意味なので・・・この脚本家が次なる飛躍を遂げるのが楽しみになるのである。
狭い道では繊細に広い道では大胆に・・・それが粋というものであるのです。
余命短いやくざの組長(葛山信吾)が葬儀の契約を結ぶために桃子の父の病院に社長(佐藤二朗)・外人マニア(谷原)・もげっ(北川)を呼び出す。
この時、ヒップからペンをネコ型ロボットのテーマ音とともに取り出した(フジテレビ警察ではバッタモンがルービックキューブを取り出してシンクロ)桃子を組長が気に入り「身の回りの世話」を頼むのである。もちろん・・・そんなこと言われても断るのが筋だと思うが断れないのが渡世のしがらみなのである。
極道一筋に生きてきた組長は昔・・・果たせなかった約束の思い出があった。それは・・・契りをかわした桜子(石田ひかり)とのデートの約束をすっぽかしたこと・・・。それから20年・・・堅気の少女へ寄せる思いは・・・組長の心の支えだった。
やがて・・・臨終・・・。桃子はタイムスリップして救急車を強奪、外人マニアと元ヤンキー(高岡蒼甫)を巻き込み、主治医(林)を拉致して・・・思い出の待ち合わせ場所へと向かう。ロードムービー展開だが・・・愛している人を失ったことと失われた人への途切れぬ思いがフィットする外人マニアの心情が・・・最終回に向かってリンクしている。
最後は幻をおいかけて絶命する組長。一足おくれで現れる桜子というなかなかにひとひねれあるロマンチックな展開。
バナナを持ってうかんむりの桃子の父(本田博太郎)はドジでノロマで優柔不断で「どういたしましてでござんす」のそこがものすごく可愛い娘の行動を許す・・・と同時に大友に意味ありげな言葉をかけるのだった。
ああーっ、来週はもげっが終る・・・終ってしまいますーっ。
で、『ULTRASEVEN X 第10話 MEMORIES』(TBSテレビ071208AM0225~)脚本・小林雄次、監督・小中和哉を見た。ここから・・・本題に突入するらしい・・・なにしろ・・・世界そのものが謎に包まれている・・・というある意味イージーな世界観の物語である。
しかし・・・背後にウルトラセブンシリーズを抱えているので成立してしまうところが・・・腐っても円谷プロなのである。
そして・・・今回は回想以外にウルトラセブンが登場しないという大胆設計である。
もちろん・・・ウルトラアイだってウルトラセブンじゃないかって言われればそうなのですが。
隕石落下による放射能汚染により封鎖された能朱湖のニュースにジン(与座重理久)は失われた記憶の断片を感じたらしい。封鎖地帯へ向かったジンは政府の監視員に追われる男ハイバラ(北岡龍貴)と知り合う。ハイバラは「隕石落下はウソで何かが隠されている」と記憶媒体をジンに託し、監視員に処理されてしまう。
記憶媒体の映像に「AQUA PROJECT」の名称を発見したジンはかって謎の女・エレア(加賀美)が同じ名前のプレートを所持していたことに思い当たる。
ハイバラの仲間で報道洗脳機関に潜入しているサキ(中丸シオン)とコンタクトをとったジンは情報の発信源を追って廃墟にたどり着く・・・。
廃墟にはエレアがいた・・・。「これは罠・・・何者かが私とあなたを敵対させようとしているの・・・」「すべてを話してくれ」「まだその時ではない・・・」・・・このもったいぶった態度に理由がなかったら爆笑ですがね。
やがて・・・空中モニターが監視装置としての正体をさらしながら、二人を追跡。このあたり、水木しげるテイストです。大顔とか・・・ね。
いつのまにかエレアとはぐれてしまうジン。いつもの仲間に「女を捜してくれ」と泣きつくと・・・「その女は科学省の職員だが・・・すでに死亡している・・・」なのであった。
その頃・・・エレアは地下道で・・・思い出の写真を見つめていた。ジンとエレアの在りし日の笑顔のツーショット・・・。松田聖子か・・・松田聖子なのか・・・。メモリーズ。ま・・・こんなのセブンじゃない・・・と誰もが叫びつつ・・・続くのである。
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ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン
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