悪の匂いがするのです。(岡田准一)VS天使は中性なのか両性具有なのか。それは徳と悪徳?
天使といえば「ドリ☆アゲ」の児玉清だが・・・死後の世界の創作はフィクションの基本中の基本。基本的に最も信じられる事実・・・人間はいつか死ぬということに対しての未来予測である。ほぼ確実にその時、自分は消滅するのだが・・・そうではないかもしれない・・・という空想がそそるのである。
単純にこの空想の魅力は「死の恐怖」からの逃避と「定かでないものへの好奇心」の追求という両輪に支えられている。
まあ・・・死ぬと児玉清に会えるかもしれない・・・という空想に喜びを見出す人はどれほどパネルアタックを愛していることか・・・計り知れない。
キッドはそれほどではないので・・・加藤あいと志田未来という逸材を無駄使いしているドラマにしか・・・見えないのである。
で、『機動戦士ガンダム00・第10回・ガンダム鹵獲作戦』(TBSテレビ071208PM6~)脚本・黒田洋介、演出・榎本明広を見た。いきなりラブコメ展開である。沙慈とルイスのセブンティーンな守備・攻撃にルイスのママがモンスターペアレンツモードで参入・・・。この通俗的な世界の上空でガンダム鹵獲作戦進行中なのであるが・・・これはオーソドックスな「すぐそこにある危機」という演出。しかし・・・すぐにあらすじに入るのでピンとこない子供も多いのではないだろうか。
人革連はおそらく中国がロシアとインドを併合した国家だと思われる。ロシア系のセルゲイが有能らしいのに出世コースから外れているのがその証拠だ。そのセルゲイに下された命令は「ガンダムの情報入手」である。人革連が世界同時革新(世界征服の事・・・昔は世界同時革命と言ったりした)を敢行するために次世代兵器を欲っするからだ。
セルゲイは「ガンダム鹵獲作戦」を立案し・・・実行する。①索敵・・・通信装置に対する障害を逆利用して敵拠点を探知。 ②敵戦力を模索しながら奇襲により戦力の分散を促す ③敵の位置の秘匿を意図する分散行動に乗じて戦力を集中。④敵主力を牽制しつつ、孤立した敵を包囲、ガンダムを鹵獲。
そして・・・ついに捕獲されてしまうアレルヤのキュリオス・・・なのだが・・・とにかく・・・ナノマシーン干渉はアレルヤと鉄人桃子の間で発生していたらしい。
ガンダムをほぼ無傷で手に入れたセルゲイなのだが・・・どう考えても危険だろ。
そこへ駆けつけたティエリアのヴァーチェ・・・キュリオスの捕獲を知ると補給艦ごと殲滅を決断。しかし、鉄人桃子にはばまれる。接近され、重武装ゆえの鈍重さに次々と武装解除される失態である。
そして奥の手を出すのだった。「自分で脱ぐっ」のであった。ハダカになったヴァーチェはナドレとなる。ナドレ(ネィティブアメリカンの伝承的アンドロギュノス)は赤い髪を振り乱し・・・もげっ・・・なのであった。すごいイメージだな。レイプされそうになった魔女かっ。
思わぬ隠し技に部隊は殲滅の危機に。
一方・・・目覚めたアレルヤは凶暴な人格ハレルヤが覚醒・・・どうやら・・・人革連の施設で虐待された過去があるらしく・・・その攻撃性は残忍なレベルに・・・。
輸送艦を内部から切り刻み撃破。退却中の鉄人セルゲイ機と鉄人桃子の退路を遮る。
洗脳の強い若手パイロットの鉄人はセルゲイを逃すために盾となろうとするが・・・ハレルヤは殺戮に暗い喜びを感じつつ敵を嬲り殺す。
うーん・・・ちょっと素敵。
戦力は合流し危機を脱したSB部隊だが・・・「予定にないのに脱いじゃったぁぁぁぁ」と自我が崩壊したティエリア。「二重人格の人が悪魔みたいでこわいよ。こわいよー。シクシク」と絶望するアレルヤ。「私・・・またミスしちゃったの。もうしなと誓ったのに・・・えーん、えーん」と幼児退行する指揮官・・・大丈夫か・・・SB・・・。
影の実力者は「なんたる失態」とちょっと憤激するのだがさらに影の影の実力者は・・・「まあ・・・滅びるのも一つの方向性だし・・・」と他人事なのであった。
とにかく・・・ガンダムマイスターたちはちょっぴりダメ人間集団らしい・・・。
で、『SP・第六回・Ⅲ-2』(フジテレビ071208PM1110~)脚本・金城一紀、総監督・本広克行を見た。基本的には「韓国でハイライトを売っているのか」と言われてもポールとジョージは無視すれば良かったと思うのだが・・・ドラマだからな・・・。
プールのシャワーを飲んだりする人ばかりじゃないが皮膚から浸透する薬物を使用するとしても・・・ってぶっさんの妄想かよっ・・・まあ・・・事件を未然に防ぐ・・・危機の見せ方としてはギリギリの手法だが・・・結局・・・ターゲットを狙うプロのヒットマンは排除するのではなく・・・消滅させる必要があるのであり・・・法務大臣が・・・刑法に基づく死刑の執行に躊躇するような国ではもはや・・・テロリストはやりたい放題ってことですよね。
もちろん・・・秘密警察は恐ろしい・・・しかし・・・敵工作員がもっと恐ろしいとしたら・・・人が人間である限り・・・この矛盾からは逃れられないのだな。
このドラマはリアルとロマンの間でもがいているのだな。エレベーターの中の格闘は小柄なぶっさんに有利なわけだが・・・あえて廊下に・・・一般市民を巻き込む怖れはあったのだが・・・とにかく・・・いつか・・・手錠を携帯しないことが仇になってぶっさんは殉職する・・・というフリは充分だな。だってあそこにジョンとかリンゴが参戦したら確実にアウトでしょう。
だから・・・無防備相手に四人・・・護衛付に二人・・・という作戦の矛盾が・・・ま・・・ドラマだからな・・・。
ここでも「すぐそこにある危機」の演出・・・ボーリング場にテロリスト、釣堀にテロリスト、ホテルのロビーに公安である。雰囲気はいいのだがなあ・・・なんか・・・残念な展開。あらすじ多いし・・・結局・・・完全版をDVDで楽しんでねっ・・・というビジネスなのか。ま、キッドもレビューしていなければ最終回まで録画して・・・まとめ見するけどな。
書~き~直せ~と言われたら書~き~直~し~ま~す~と答えるべきだと思う人はコチラへ→ikasama4様のSP
関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー』
『ちりとてちん・10-6第60回』ある意味で区切りの回である。おかしな人間が一生懸命生きている・・・そのいじらしさが落語の本質・・・かどうかは別として・・・強い母の力に守られすぎて・・・せせこましい人間になってしまった若狭の本当の冒険はここからちりとてちんなのであった。一方・・・色恋のぬめぬめ感を一手に引き受ける上沼ナレ・・・。もはやグロテスクのレベルに達していて・・・実はこのドラマは怪談なのかもしれないとぞ思う今日この頃・・・。とにかく若狭は修行に励めよっ。それにしても→ライオン丸・・・いやさ、土佐屋尊建(波岡一喜)・・・またチンピラか・・・またしてもや・ま・し・た~なのかーっ。10-5
月曜日に見る予定のテレビ『ガリレオ』(フジテレビ)
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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
警護課第4係の最大の敵は
テロリストや見えない敵ではなく
原川さんではないかという事に最近気付きました(笑)
あの威圧感は圧巻ですねぇ。
やっぱ井上は前言撤回して
大橋さんに株の買い方を学んだ方がいいかもしれないですね(苦笑)
投稿: ikasama4 | 2007年12月 9日 (日) 23時52分
「SP・・先生・・ドラマってこんなものなんですか」(麗)
「ゴボっ、大都芸能なんて、そんなものよ」
「ほやけんど、あのボーリング。
真ん中から投げたら⑥⑦スプリット、
取れまへんがなぁ~」(小次郎)
「ええんかの~、ほんなもんで」(正典)
「フフフ・・そんな事より、
あなた方は、まだA子の恐ろしさに気付いてないの?
・・・A子、なんて怖い子なの」
「先生、私はどうしたら・・」(B子)
あの雷のシーン、車の故障(工作)で舞台に間に合わなかった月影劇団を、なぜか思い出した次第。
気になるのは、土曜スタパで貫地谷嬢が上沼さんに出演して欲しいと言っていたこと。
ああ、止めてくれ~~
投稿: シャブリ | 2007年12月10日 (月) 00時35分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
レスが遅くてすみません。
ものすごいⅢ-3になっていました・・・。
まあ・・・エンターティメントとしては
やりすぎの展開ですが
欲を言えば・・・
きっちり死体となった警護対象・大橋を
見せるべきだったと思いますが・・・。
ここまでの間抜けな展開は
すべてこのオチを見せるためだったのか・・・。
それとも黒幕の怖さを見せるためだったのか・・・。
それにしても公務員の限界オチとは・・・。
キッドは自首して
拘置所警護という
展開もありだったかな・・・
と思いましたよ。
投稿: キッド | 2007年12月16日 (日) 02時53分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
ふふふ・・・SPは
Ⅲ-3でものすごいことに
なっていますが
その前夜の
佐世保の事件が
面白すぎて
いろいろな意味でこわいオチに
なってましたね。
ちりとてちんは
またしてもタイムワープワザ。
一挙に2年かよ・・・。
未だに若狭のアンチヒロインぶりは
凄まじいですが・・・。
ワープして上沼になっている
悪夢だけは。・゚・(ノД`)・゚・。 ヤメテー!
投稿: キッド | 2007年12月16日 (日) 02時58分