上野樹里とDの・・・とアムロと綾波とベッキーとウエンツ瑛士と小出恵介と瑛太と水川あさみとダルビッシュとジャンとオレ様。(玉木宏)
ふふふ・・・一年ぶりにこのパターン。なつかしいなあ・・・。サエコ以外はほぼみんな元気なのだなあ。
それにしても・・・「スウイングガールズ」の二人が・・・そろい踏みである。しかも・・・構造的にかなり類似した役柄で・・・。
どちらかといえば「のだめ」も「ちりとてちん」も主人公が美少女キャラではない・・・。しかし・・・ただのドジでグズな女の子でもない。二人とも芸の神に見初められ・・・特殊な世界に生きる宿命を背負った女子。そして・・・そのパートナーは特殊な世界のガイドであり・・・そして王子様キャラである。のだめ(上野)と千秋(玉木)・・・若狭(貫地谷しほり)と草々(青木崇高)・・・音楽と落語・・・担当する神は違えど似たものカップルである。
実はある意味・・・この二組のカップルはエリートなのだが・・・同時に変態(おタク)の宿命も背負っていて・・・だから庶民に簡単には反感を買わないのである。
このバランス感覚・・・野暮なドラマに満ち溢れた昨今では本当に輝いているなあ・・・。
で、『のだめカンタービレ in ヨーロッバ・第一夜』(フジテレビ・080104PM9~)原作・二宮知子、脚本・衛藤凛、演出・武内英樹を見た。そうそう・・・岩佐真悠子も不在だったな・・・。そして・・・実写版はあいかわらず由衣子不在である。だから「王女」=「由衣子」といった陰影は欠くのだが・・・そういうのをまったく忘れさせるほど・・・「のだめ」」の世界が展開されていく。すごいよ・・・スタッフ・・・ノリノリだよ・・・スタッフ。なのだな。
「で、オレ様とのだめはクラッシック音楽の聖地ヨーロッパへ・・・旅立ったのである。もちろん、オレ様は仔犬のように震えてのだめにすがったのだが・・・とにかく・・・禁断の空を越え、オレ様の心のふるさと・・・ヨーロッパへ。オレ様はついにやってきた。着陸してしまえばこっちのもんだ。オレ様はパリの下宿で荷物を解き・・・そして魂を解き放ち、鼻歌なんかもフレンチで歌ってしまうのだっ。一方、のだめはたちまちホームシックだが、たちまち立ち直り、たちまち観光三昧なのである。日本人の能力下降が叫ばれる時代だが・・・フレンチおタクだのロシアンギャルなどはもちろん・・・オレ様の敵ではない。あいつらときたらのだめにさえ太刀打ちできない根性なしだ・・・。のだめは母ヨーコの怪しい仏語手引き書とプリごろ太式仏語習得術により、久しぶりの通電もして・・・一夜にしてフランス語ペラペラになり、ドラマも字幕版から日本語吹き替え版にスムーズに移行したのだった。オレ様はついでにロシアンギャルの腐った根性をたたきなおしてやった。日本男児ここにありなのだっ。それにしてもロザンナのアンナ・・・愛の奇跡だな。こうしてオレ様は本場で己の力を試すという機会を・・・ようやく・・・得たのだった。目指すは権威あるプラティニ国際指揮者コンクール。プラティニといってもフランス出身の欧州サッカー連盟会長ではないのだ。そしてオレ様は宿命のライバル・・・花形・・・ではなかったジャンにめぐり合うのだった。コンクールは一次→二次→三次の予選を勝ち抜き・・・本選に進むのであるが・・・あろうことか・・・のだめはオレ様の予選ではなくハラヒロシ(温水洋一)を選びやがった。ぬ、ぬくみずめ~。のだめ・・・何が「ジュ スイ サ ファム(私は妻です)」だ~。・・・しかし、解き放たれたオレ様はのだめなどには頼らずとも軽々と予選を突破していく。オレ様がクジで引き当てた最初の課題曲はハイドンの交響曲104番ニ長調「ロンドン」だ・・・考えればDの呪縛はこの時から始まっていたのだな。ニ長調はD majorだからな。とにかくハイドンのロンドンをズドーンとオレ様はかましてやった。聞け、交響曲の父ちゃんよ・・・オレ様が輝く音楽の巨人の星を掴むために重厚に解釈したロンドンを。オレ様のヨーロッパ初指揮を。そして次はドヴォルザークの交響曲第八番ト長調「イギリス」で間違い探しである。間違いだらけのオーケストラを指揮してきたオレ様にとって正常の中の間違いを捜索することなどお茶の子さいさいだからーっ。無論パーフェクト(全問正解)で突破なのである。それにしてもGカップだと・・・キューティーハニーかっ。さらにいえばロンドンの後にイギリスとは・・・どんだけフランスなんだっ。こうして・・・第三次に進んだオレ様・・・。のだめが合流してさらにいいとこ見せようとしたオレ様に・・・陥穽が潜んでいた。ジャンを意識しすぎて墓穴を掘ったのだ・・・のだめ・・・疫病神なのか。大体、ヨハン・シュトラウス(オーストリア)と紛らわしいリヒャルト・シュトラウス(バイエルン)の交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」が課題曲というあたりがすでに罠の匂いがする。シュピーゲル、シュピーゲル、シュピーゲル、スリー、ツー、ワン、ゼロ。ソレ行け、キャプテンウルトラ~かっ。・・・失礼。ティル・オイレンシュピーゲルは14世紀のドイツが生んだ偉大なトリックスター、さすらいの道化師、要するに風来坊である。得意技はクソ食らえではなくクソ食らわせだが・・・これ以上書くと記事がスパム扱いになるので書かない。続きは岩波文庫で・・・。つまり、のだめそのものじゃねーかっ。最後は捕まって絞首刑である。本当は病死だけどな。縛り首になるほどのいたずらものってある意味凄いな。ティルが世界を敵に回すのは失恋が原因だが・・・それが人間の業というものなのか・・・のだめの青白い炎・・・ブルブルガクガクだぞっ。ともかく・・・傍若無人なカズオシンドロームに冒されたオレ様は・・・この曲でもっとも重要なホルン奏者と対立・・・ついにはコンマスをはじめ・・・オーケストラ全部と敵対関係に・・・。悪夢の再来である。そして・・・オレ様としたことが・・・振り間違えをしてしまうのだった・・・。のだめ風に言えばギャボーンである。白目だ。白目だ。白目だ。とにかく白目なのだ・・・。そして・・・のだめに慰められるオレ様。ジャンの恋人並木ゆうこはこれまでのキャリアのすべてがこの役にあったような山口紗弥加のはまり度抜群でナメクジに塩をすりこむ・・・32歳で結婚するのだがな・・・無意味すぎるだろう・・・そのネタバレは・・・しかし・・・のだめに慰められたオレ様は酒によって浄化され緊縛放置プレーによって完全に癒される。そして・・・R☆Sオケの愉快な仲間たちにも励まされ・・・やはり最終的にはオレ様の実力の底力で予選を突破するのだった。こうなればこっちのものだ。オレ様は心からの笑顔をふりまいて音楽の神に身を捧げるのだった。そしてティルを楽しく絞首刑にすると・・・最後はオレ様の幸運の女神・・・なのか・・・のだめが値千金で引き当てたリズムの天才チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲二長調で有終の美を飾るのだった。なにしろ・・・Dカッ・・・D majorなのである。ベートーベンもブラームスもみんなDカッ・・・D majorが好きだったのだ・・・。そして・・・オレ様は最初のトロフィーを手にしたのだった・・・。そして・・・D・・・オレ様とのだめの謎の夜の後・・・話は第二夜につづくのである」
関連するキッドのブログ『Last Lessonのレビュー』
ワールドツアー中の専用機ごっこガーデン・のだめ劇場セット。お気楽「70のDって大きいの?・・・楽しみでしゅ・・・いつもより回されています」まこ「待ちに待っていましたのデスーっ。もう回して回して回すのデスーっ。ムキュー・・・」アンナ「いつの間にか好きになったドラマぴょん。音楽ってステキぴょん」エリ「Dで充分なのよね。ほどほどでいいのよね。Eとか、Hとか・・・すぎたるはおよばざるが如しでスー。Dは巨乳の基本でスー。はう~~~ん」あんぱんち「凧なのね」ikasama4「凧なのです」
『ちりとてちん・14-1・第78回』正月早々・・・マジでスピード結婚なのである。それなのに・・・この期におよんで及び腰になる若狭・・・。もう・・・天邪鬼と言えるレベルだ・・・。ある意味ビビリの女王様である。元旦に婚約・・・三日に挙式なので・・・2日でマリッジ・ブルーである。どんな・・・速攻なんだっ。それにしてもA子・・・一体何をしているのですかーっ。ま・・・とにかく・・・のだめも若狭も・・・ある意味・・・理想の女子なんですな。→13-5
日曜日に見る予定のテレビ『篤姫』(NHK総合)『ドラマスペシャル怨み屋本舗』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
| 固定リンク
« 仇の娘と生まれしは因果の縁と思いきり恋しいお方の目の前で熱き血潮の流出をお見せたてまつる・・・。(戸田恵梨香) | トップページ | 上野樹里と山田優と片桐はいりとオクレール先生と猫背椿と福士誠治と小出恵介と水川あさみと瑛太とミルヒーとエリーゼと木村了とオレ様。 »
コメント
旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。
上野さんはスウィングガールズの時の花子的な田舎臭さが全くなくなって、かわいくなりましたね。
変態の森・・・行ってみたい!!
投稿: お気楽 | 2008年1月 6日 (日) 01時39分
✞✞エコエコアザラク✞✞お気楽様、いらっしゃいませ✞✞エコエコザメラク✞✞
お気楽社長、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおつきあいください。
上野樹里とのだめはもう・・・一心同体で・・・
まあ・・・女優としては難しいところですが・・・
「冗談じゃない」で失敗したように
のだめ以外だと
おそらく「悪女」役が
似合う女優さんなのではないかと思うのですよね。
のだめは・・・悪の部分が
芸術家の魂で相殺されるというか・・・
可愛さだけが残っていくみたいな・・・。
お気楽様・・・変態の森は
いつだってお気楽様の心の中にございますのです。
・・・なんちゃってっ。
投稿: キッド | 2008年1月 9日 (水) 23時10分
キッドさん、こんにちは~♪♪
やっと見れました~
このドラマが終わってから、
「二コロボ」、「時効警察」以外のドラマは
あんまり記憶に残らないほど
アレだったのですが・・・
やっぱり面白いなぁのだめは
としみじみと思いましたよ。
すごく素敵な男性とお別れして、
いくつか恋をしたけれど、
久しぶりに出会ったら、そうそうやっぱりこの人
そんな経験ないけれど、たぶんそんなかんじでした。
第二夜はいつ見れるんだか・・・
見たいドラマが無いこの時期を利用して見るつもり。
投稿: ヤマト | 2008年4月16日 (水) 15時34分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
ふふふ・・・お風邪のお加減いかがですか・・・。
4ヶ月の時差視聴お疲れ様です。
キッドも・・・映画記事で時差を発生させるので
(基本的にオンエアないと記事にしない)
皆様に・・・今さら・・・と
思われているだろうな・・・
としばしば思いますです。
まあ・・・いいものはいつ見たっていい
ということですがね。
キッドがDVDに録画したコレは
「見せて~」と持っていかれたまま帰ってこない事に
ハッと気がつきましたよ。
まあ・・・名作はじっくり見ていますので
いつでも心の中で再生できるので
問題ありませんけど。
のだめ・・・新作あるといいですなーっ。
できれば上野樹里が年齢的にできる間に
フランス編のつづきを
スペシャルしてもらいたいと思います。
そろそろ・・・春ドラマスタートですが
ヤマト様の今シーズンの一本が
何になるのか楽しみです。
投稿: キッド | 2008年4月16日 (水) 18時39分