おいどんもおはんも禁じられた遊びをしているのでごわす・・・。(宮崎あおい)
・・・結局、去年の後半はずーっと大河ドラマをレビューし続けたのだが・・・できれば今年はもう少しスルーしたい・・・と思うものの・・・見てしまうと・・・これがなかなかにいいので・・・困るのである。ケータイ刑事姉妹の嫁姑の頃までは静かにしていたいのに・・・。
結局・・・調所(平幹二郎)と心が通じ合っていたのは・・・篤姫(宮崎)だけ・・・という・・・まあ・・・ヒロインに都合のいい展開なのだが・・・これがいい・・・心を鬼にして悪を為すものは・・・その秘め事を誰かに・・・せめて一人だけでもいいから・・・わかっていてもらいたい・・・それが賢く幼顔の姫であったら・・・調所・・・死んでも悔いなどありもはん・・・なのですね。
そして・・・幼い姫は桜島の見える丘に心尽くしのお墓を作ってあげる・・・もう「禁じられた遊び」のメロディーが妄想脳内に響き渡る展開です。
で、『篤姫・第二回』(NHK総合・080113PM9~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は調所一族をいい加減に薩摩の人々は赦免してあげればいいのに嘆願書つきです。
実は今回はマップを作ろうと思ったのだが・・・土曜日があまりにも猛攻撃だったのでタイムリミットになってしまった。去年は九州はほとんど無関係の歴史的展開だったので・・・実は作ろうと思えば作れるのであるが・・・加減がまだ難しい。これから・・・歴史は薩摩と京都と江戸で展開していくのだが・・・長州と土佐もどうしても視野にいれねばならずにはいられないだろうし・・・マップに乗せるイラストのキャスティングもごにょごょなのである。まあ・・・坂本竜馬がオレ様なのでお龍はあの方とか・・・徳川家定が航兄なので篤姫はあの方とかは決まっているのですが・・・。
さて・・・今回は「戯れのお墓」の妄想である。前フリで「禁じられた遊び」と書いたけれど、映画「禁じられた遊び」(1952)である。もう・・・50年も前の話なので・・・うかつに通じるとは思えない。ルネ・クレマンのこの珠玉の名作に触れないで一生を過ごす人も多いだろう・・・フランス人なら想像もつかないが・・・日本人ならありうる。第二次世界大戦・・・ヨーロッパの戦場で独軍戦闘機の機銃掃射で両親を失ったポーレットと農家の少年ミシェルの淡い小さな恋のメロディー・・・死んだ子犬のために墓を作った二人は・・・密かなお墓ごっこに興じていくのだ。そして、そこに流れるのがギターの名曲「禁じられた遊び」である。
それなのに・・・お若い方にはアニメ「ローゼンメイデン」(2004)のオープニング主題歌であるALIPROJECTの「禁じられた遊び」を連想される恐れはあるのだ。
薔薇の首輪つなげて 銀の鎖くわえて
今宵もひとり果てる あなたが憎らしい
跪いてお嘗めよ 苦い愛の雫を
天使に施す青いドレサージュ
それでは・・・違うのである。
また・・・逆に山口百恵の「禁じられた遊び」(1973)を連想する人もいるかもしれない。
恐くない 恐くない
あなたとだったら 何でも出来る
離れない 離れない
あなたとだったら 何処でも行ける
惜しくない 惜しくない
あなたが望めば 何でも捨てる
それも・・・ちょっと違うのである。
もちろん・・・「禁じられた遊び」の日本語歌詞は後付なので・・・何種類かあるのだが・・・。
十字架たてて 花をかざり
二人きりで 遊んだ日の
忘れられぬ あの思い出
胸にひそめて
これを連想してもらわないと意味ないのである。篤姫は後の小松帯刀(瑛太)と二人・・・。十字架の代わりに簪をたてて・・・愛しいものの生を偲ぶ・・・名場面です。
島津の悪い御殿様ぶりに対して・・・ただの悪い家老ではなかった調所の汚名挽回の物語の完結ですからーっ。
もっとも・・・「ローゼンメイデン版」でも
そして わたしの目を塞いだら
誰よりやさしく 名前を呼んで
その時知るでしょう 永遠の意味を
なんていう続きがあって・・・そこそこ意味通じるところが・・・「禁じられた遊び」という言葉に秘められた連鎖の面白いところなのです。
まあ・・・ジェネレーション・ギャップというものは根性で克服しないといけないものだというキッドの信念を申し上げたかったのでございますよ。
調所の悪事の象徴である「偽造貨幣」を形見として託された篤姫・・・埋めちゃうのかよっ・・・とツッコミ入れないで・・・その天真爛漫さに萌えるポイントなのです。
さて・・・今回・・・調所は悪玉を装った善玉として描かれるわけですが・・・そのためにお由羅様(涼風真世)の呪詛調伏についてはきっぱりと「知らない」宣言しているのです。しかし・・・なにしろ・・・広郷は養子とはいえ・・・藤原北家・藤原調所恒親の末裔・・・。巨根伝説の魔人・道鏡と呪術合戦を繰り広げ、勝利した魔の一族でございますからね。簡単には信用できません・・・。呪詛調伏はお手のものだったはず・・・。そうでなければ密貿易の首領として・・・悪党どもを束ねられないでしょうからね・・・。もちろん・・・自殺後も反魂の術によってしばらくは・・・薩摩を影から支配していたはず・・・。くのいちにして魔女のお由羅様が・・・政変の後もなんなく生き延び・・・さらには久光の母として天寿を全うしていることがさもありなん・・・なのである・・・だからぁ・・・そーゆーこと言うからぁ・・・調所の汚名挽回ができないんだろうが・・・。・・・だって面白いんだもーん。
魔人・調所「ふふふ・・・我が身は滅びても鬼道をもって薩摩を守護せり」
魔姫・由羅「ほほほ・・・我が身にこもりし調所様の怨念・・・久光めが見事継ぎましょうぞ・・・。憎き江戸幕府を必ずや消滅させてごらんにいれまする・・・・」
・・・っていう感じ? 平幹と涼風なら・・・簡単に妄想できます。
関連するキッドのブログ『第一回のレビュー』
火曜日に見る予定のテレビ『貧乏男子 ポンビーメン』(日本テレビ)・・・『ハチクロ』『あしたの・・・』(フジテレビ)『キューティーハニー』(テレビ東京)・・・も、もう火曜日ですか・・・。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
たしかに航兄が出てますので
月山にも出て欲しいとこですが
この時代だと「人斬り・修羅雪姫」として活躍しそうな気がします(笑)
「禁じられた遊び」
今回のドラマの話と結構あってる感じがしますね。
でもって、魔人ですかぁ。
もしかしたら加納随天の生まれ変わりかもしれませんね(笑)
まぁ実は伴氏の流れを汲む肝付氏とも
考えられなくはないですね。
まぁはっきり言えるのはこの当時
薩摩には暗躍する鬼がたくさんいたって事なんでしょう。
投稿: ikasama4 | 2008年1月15日 (火) 00時43分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
去年は戦国魂爆発でしたが・・・。
今回は好きな役者の連打に
ちょっと離脱不可能になっております。
人物の対比も王道で気持ちいいし
なかなかによどみない序盤ですね。
西郷どんの扱いもなかなか理にかなっている。
小松がずーっと片思いをしていくかと
思うと・・・
宮崎あおいの小悪魔ぶりが
ものすごいインパクトでございます。
まさにスッピンの魔術師です。
それにしても・・・平幹を相手に
堂々たる役者ぶり・・・。
宮崎あおいをチョイスした時というものの
恐ろしさを感じますね。
それとは別に・・・
調伏調伏と飛び交う
まじない用語・・・そそります。
妄想爆発です。
ああ・・・イギリスとの一戦は
華々しくやってくれるのかしら。
どどーんとやってもらいたいのです・・・。
・・・気が早すぎでした。
投稿: キッド | 2008年1月16日 (水) 01時15分