正義じゃないの。必要悪なの。この殺人は。(木下あゆ美)
・・・なんていうか・・・「のだめ」とは別の意味でストライクなんだよな・・・。
まず、タイトルがキッドの妄想をはねのけるほど・・・そのままで決まる貴重な番組。
今回だって・・・「次のターゲットは社会保険庁歴代長官」とか「美山加恋を・・・オレの嫁にしてやる・・・とおタクが」とか・・・もう候補が乱立するのである。
かってキッドのブログが一番組、一レビューだった時代に
・・・三本もレビューしているのである。好きだーっ。「怨み屋本舗」がっ。
さて、本題に入る前に恒例の年末・年始の視聴率チェック。「ルパン三世DOA」12.8%(漫画アクションな感じがして悪くないが・・・原作者が正しいとは限らない・・・って感じ?)、「吉原炎上」16.3%(観月としてはとったな)、「武士の一分」18.3%(キムタク的にはものたりないかもしれないがやや高級品なのかも・・・)、「相棒SP」16.9%(相棒が20%取るのはいつになるのだっ)、「ごくせん(再)最終回」15.9%(お、恐るべし)、「雪之丞変化」*9.7%(渋さと艶やかさの加減がね・・・)、「のだめ1」18.6%「のだめ2」21.0%(なんだとーっオレ様メインよりのだめメインが上って・・・)、「鹿鳴館」12.2%(三島・・・ごめん)、「天と地と」*9.8%(一年間すごいのやってたからなぁ)、「あんみつ姫」14,6%(井上真央としてはとったな)、「篤姫」20.3%(宮崎あおいとしてはとったな)、「怨み屋本舗SP」*9.7%(小阪由佳としてはとったな)・・・以上。
で、『怨み屋本舗スペシャル』(テレビ東京・080106PM10~)原作・栗原正尚、脚本・川嶋澄乃、音楽・五十嵐由美、演出・仁木啓介を見た。テレ東の深夜ドラマである・・・原作を知っている人をのぞき・・・ほぼ無名のソフトで約10%の視聴率・・・これはね・・・結構凄いと思うのです。・・・とにかく・・・人を殺しておきながら・・・一切・・・番組内でおとがめなしの展開ですから・・・ま・・・一応、盗んでも捕まらないルパンに対する銭形警部のように・・・怨み屋(木下)に対して寄木警部(きたろう)がいて・・・まだ逃げ切ったわけではない・・・という最低限の逃げ道は用意しているわけですが・・・ま・・・明らかに公序良俗に反するドラマですから骨太なのです。
今日は「酒酔い轢き逃げ子供殺し」の犯人に対し・・・かりそめの判決が下り・・・そのあまりの量刑の軽さに被害者遺族が仰天しているわけで・・・怨み屋の出番なのですが・・・残念なことにドラマほどのスマートさはないのだろうと考えます。
まあ・・・多くの人々がクルマを運転し・・・多くの人々が酒を飲む以上・・・ひとにぎりの犠牲者に対して法が指向していく・・・というのはなかなかに難しいということですね。・・・それでいいのかどうか・・・キッドにも分かりません。
もちろん・・・当事者には論外でしょうが・・・予備軍にとってはドラマはひとつの捌け口にはなるでしょう。おそろしい世の中のおそろしいイメージをおそろしく感じることはけして無駄とは言えないでしょうから。
今回・・・怨み屋はスペシャルなだけに・・・いっぱい怨みを晴らします。サービスたっぷりです。まず・・・前座です。上下色違いの不揃いの下着で焼けたパチンコ玉に飲み込まれるのは・・・坂下ミドリ(馬渕英俚可)です。ゴージャスです。もう・・・悪女として今年は活躍してもらいたい。「私を旅館に連れてって」の頃からの役柄の転落ぶりに役者魂を感じます。なにしろ・・・若いツバメ(相葉弘樹)との快楽を追及したばかりに子供(実子)に保険金をかけ・・・パチンコ屋の駐車場で計画的に熱中死させるという鬼畜な人妻役です・・・真相を知った・・・恨み屋が営業目的で知らせた・・・わけですが・・・夫(吹越満)の依頼で800万円で残酷死刑執行。ぎぉあああああああ、あちち・・・。
そしてモンスターファミリー白川一家の登場です。まず白川医院の院長(山田一善)が長男のプリティプリン愛好家タカヒコ(ひきこもり=竹山隆範)が殺害。事件は階段転落の事故死として処理されます。ちなみに院長は実子虐待の変態スパルタ親父でした・・・調子に乗ったタカヒコは長女や次女たち・・・家族を脅迫します。「ボクが殺人犯と知れたらどうなるかな」・・・長女(三浦理恵子)と夫(小林正寛)は医者。次女(小阪)はモデル・・・そんなことになったら・・・社会地位が危うい・・・。しかも・・・長女の娘・美咲(美山)に対し・・・タカヒコの性的欲望が炸裂しそうな気配・・・。もちろん・・・怨み屋の出番です。
さて・・・怨み屋には仲間がいます・・・お互いの名を知らないフリをする情報屋(寺島進)はパートナー格。・・・手下としてホストのシュウ(竹財輝之助)、女子高校生の里奈(葵)、そしておタクにしてプリティプリンのフィギュア職人・十二月田猛臣(前田健)・・・そして・・・その他・・・警察には必ず協力者を飼っています。ネタバレですが今回は春日刑事(窪塚俊介)です。それはこのドラマの良心というか・・・アリバイ作りの寄木警部が「怨み屋・・・人を裁いていいのは法だけだ・・・必ずお前を逮捕してやる~」としつこいので監視する必要があるのです。もちろん・・・心霊的には青い蝶がいれば充分なのですが・・・それだと一般人が引きますからね。
さて・・・十二月田のフィギュアでおびき出されたタカヒコはあえなく交通事故死・・・。メンバーの中で一番・・・感情豊かな十二月田は・・・仲間の死を悼みます。報酬は1500万円でした・・・。しかし・・・事件は終わりではなかったのです・・・。遺産相続をめぐり・・・看護婦出身の実の母(島かおり)の殺害を依頼する長女・・・。しかし・・・怨み屋はその依頼は受けません・・・なぜなら・・・長女は父親からの虐待ですでに発狂しており・・・実の娘を虐待していたのです・・・母親に虐待され・・・背中に根性焼きの列を作る美咲は両親とバカのくせに欲深い叔母の殺害をすでに依頼していたのです。支払いは祖母が受け取る夫の遺産から捻出。三人で三千万円。
タカヒコは時限爆弾を遺産として残していました。美咲と祖母を引越し屋でダンボール輸送した怨み屋は静かにスイッチをオンにします。
事件に怨み屋の匂いを嗅ぎつけた寄木警部が白川家を訪ねるとちょうど爆破時間。
三人は死亡・・・寄木警部重傷・・・ひとつだけ言えることは小阪由佳・・・出番少ないし・・・ほぼ無罪です・・・。しかし・・・容赦なく爆死だ・・・。
両親を殺した少女は微笑みながら去っていきます。
しつこいようですが『おタクの恋』の作者であるキッドには実に問題ない場面です。
殺人事件が増加するこの国では他人を殺すのではなく家族を殺す例が無視できない件数になっているのです・・・もう・・・家族は他人と同じなのに・・・それなのに血は水よりも濃いから・・・と怨み屋が言うが如くに。
関連するキッドのブログ『ライオン丸G』
『ちりとてちん・15-1・第80回』新婚さーん。いらっしゃーい。である。とにかく・・・四草(加藤虎ノ介)にとって妹弟子でもあり、兄弟子の嫁なので姉さんでもある若狭は格好のターゲットなのであった・・・。ああ・・・800円の予期せぬ出費が・・・寸借詐欺の変形だな・・・ああ・・・いつになったら草々は愛妻手作りオムライスを食べることができるのですかーっ。・・・そういうドラマなのか・・・。→14-2
水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
待ってましたこの記事。
>ひとつだけ言えることは小阪由佳・・・
>出番少ないし・・・ほぼ無罪です
>・・・。しかし・・・容赦なく爆死だ・・・。
おおおおぁぁぁぁ!!そういえばそうですね!
折角無邪気に若さを楽しんでいたのに・・・
しかも遺産ももらえなかったのに・・・
キッドさん、またSPで続編がありそうな感じがしませんか?
投稿: シャブリ | 2008年1月 9日 (水) 20時49分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
ふふふ・・・キッドはドラマ版「アキハバラ@DEEP」
関係者はもう・・・基本的に好感なのですが
小阪由佳はひとまわり大きいあややなので
あやや時代の終焉とともに消え去るのか
微妙なところ・・・。
もう・・・単純に好みのタイプですので
もっと活躍してほしい・・・と
切に願っているのでございます。
ま・・・ともかく・・・
シャブリ様もコレを
愛していてくれてうれしゅうございましたーっ。
一人で絶賛していると
・・・大丈夫か・・・自分・・・
と感じる番組でございますからねーっ。
続編大歓迎でございます・・・。
のだめと同様に毎年でも
盆と正月でも
毎シーズンでも~。
がんばれ~、テレ東でございます。
投稿: キッド | 2008年1月10日 (木) 00時38分