脱獄したくはなかったのに・・・(鈴木杏樹)VS叱らずにはいられない私。(観月ありさ)
寒かったからなのか・・・。来ました。それとも成人式が終ってみんな大人になったのか・・・。来てます。っていうか・・・ドラマツアー?
「相棒」↗17.7%、「斉藤さん」↗17.4%である。
ま、「相棒」はよくあることだが・・・「斉藤さん」は凄いぞ。なんてったって・・・斉藤さんだからな。
私は普通の女・・・でも筋の通らないことに我慢できないの・・・これは観月ありさの持ち味が出ています。
一方・・・相棒のゲスト鈴木杏樹は再登場キャラクター・・・もう「ついてない女」を卒業して「ついている女」になったのだが・・・つづく・・・なのである・・・来週は「やはりついていない女」・・・になるのか。
ついに水曜日はドラマを安心して見られる日になるのか。
で、『相棒・ついている女』(テレビ朝日080116PM9~)脚本・古沢良太、演出・和泉聖治を見た。基本的に「相棒」はレビューしない方針だが・・・だって見るだけで充分楽しいし。今回は再登場ゲストで次回につづくで・・・そこそこ面白かったので・・・あらすじだけフォローしておくことにした。ま・・・番組ホームページを見れば済む話ですが・・・。
さて、現在、放映中の「相棒」は第6シーズンである。今回は「相棒Season 6 第11話」になる。そして・・・今回のゲストである月本幸子(鈴木)の登場は2005年の「相棒Season 4 第19話 ついてない女」になる。まあ・・・タイトルは逆の意味のペアなのですね。
ついてない女というか悲しい女・・・。亭主を何者かに殺され・・・身を持ち崩し・・・やくざの情婦になってしまった幸子。しかし・・・亭主を殺した男が情夫だと知って・・・夫の仇に抱かれていた自分に涙・・・そして殺意が芽生え・・・夫を射殺・・・。死体を秘密の収納庫に隠し・・・高飛びしようとする・・・しかし・・・空港へ向かう車が故障・・・偶然、親切に声をかけてきたのが・・・特命係の二人組だったのです。まさについてない女。ささいな会話からたちどころに犯罪の匂いを嗅ぎつける杉下右京(水谷豊)・・・そして亀山刑事(寺脇康文)が死体を発見する・・・しかし・・・その死体と思われた幸子の愛人は・・・生きていた。
・・・というのが・・・「ついてない女」のお話です。こうして殺人未遂で逮捕された幸子は捜査への協力的態度もあって軽い刑期となり・・・女囚・・・それも模範囚として服役していたのです。
さて、今回。刑務所内の健康診断で異常が発見された女囚・幸子・・・精密検査を受けるために警察病院へ護送されることになります。ところが・・・その護送中に何者かが護送車輌を襲撃・・・幸子は・・・無理矢理、脱獄犯にされてしまう・・・。
もう・・・ついているのかついていないのか・・・判然としない展開です。
「相棒」といえば「推理」なのですが・・・今回は「スリル&サスペンス」の味が濃い目で・・・なかなかのエンターティメント。
もちろん・・・薄倖の女囚・幸子がいい味出しているので・・・感情移入できます。
刑務所暮らし・・・それがもはやスリルなのですが・・・「病気」が来る。しかも・・・「病名」も告げられず・・・移送・・・。これもある意味スリルです。そして・・・突然の・・・護送車襲撃・・・一緒に病院送りになる予定だった台湾人と日本人のハーフで傷害致死で服役中の春麗(MEGUMI)を脱獄させる計画に巻き込まれたというフェイクがあり・・・ここでもスリルが生じます。囚人が事件に巻き込まれる・・・ここもスリルです。台湾マフィアの影・・・これがスリルです。そしてMEGUMIの片言の日本語・・・これがまたスリル。マフィア(を装った)男たちは・・・拳銃を発砲・・・スリルなのでございます。
事件を知った相棒チームは早速、上層部にアドバイスをするのですが例によって縄張り主義のために・・・意見は採用されるも変更を余儀なくされ・・・犯人の車は検問をスルーしてしまいます・・・ここがまたスリルです。幸子は・・・人質になっていた婦人刑務官に手紙をたくして強制解放します・・・これがまたスリル。
やがて・・・春麗の受け取った父からの手紙などから・・・不審な点が発見され・・・現場に残された幸子の血痕から・・・意外な事実が・・・幸子は健康だったのです。
やがて・・・右京は真相に接近する・・・マフィアは偽装だと見抜くのです。そして「・・・となると刑務所内部にも協力者がいることになる・・・これは恐ろしいことです」・・・ここがまたスリルです。
そして・・・春麗の父が待つはずの・・・秘密の隠れ家に現れたのは・・・幸子が殺しそこなったやくざ(車椅子で登場)だったのです・・・ここがスリルだーっ。拳銃をつきつけられ・・・嗚咽をもらす幸子・・・スリルです・・・そして次週につづくのです・・・。
関連するキッドのブログ『相棒 元日スペシャル』
で、『斉藤さん・第二話』(日本テレビ080116PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・土田英生、演出・岩本仁志を見た。
どうなることか・・・と思っていると「こばと幼稚園」VS「阿久津高校」の仁義なき抗争事件に発展していくらしい・・・。これは・・・凄い。
後は・・・それをリアルに感じる人と感じない人の差異の埋め方の問題なのだな。
いくら口で言っても・・・原爆を落とされた人たちの痛みは・・・伝わらないからな・・・。このドラマに登場するようなバカな高校生はいくらなんでもいないだろう・・・と思う人たちは・・・ある意味・・・おめでたいのだと思う。
心の病んだ人たちとどのように接するのが正しいか・・・そのジレンマを・・・斉藤さん(観月ありさ)と真野さん(ミムラ)そして三上さん(高島礼子)の三人を主軸に淡々と描いていく・・・これは説得力がありますね。
特にカタコトのMEGUMIにつづいてハラホレヒレハレのミムラ。ナイスコンビネーションです。もう・・・うろたえまくる役柄の真野さん。かめばかむほど・・・味が出るという素晴らしい仕掛けだーっ。これだけ役にはまっているのは「ビギナー」(2003)以来か・・・ご、五年ぶりかよなのでででああありますすす。
もちろん・・・言葉が上ずっているだけでなく・・・心の中がほぼうろたえでできているキャラクター・・・。もう・・・友達に・・・なって・・・もらえない・・・いらない・・・そう言われると・・・友達・・・になれない・・・それが・・・友達の・・・でも・・・ああーん、舌噛みそうだーっ。
ちなみに宿敵・阿久津高校の市会議員の息子・正義(名前が・・・山田新太郎)は・・・「貧乏男子」の借金女ナンシー(山田優)の実弟です。裏・松田兄弟です。
ついでに・・・阿久津高校の女子でなんとなく斉藤さんにシンパシーを感じ始めている生徒・綾子(石橋杏奈)はホリプロスカウトキャラバン2006のグランプリです。
「むかつくから叱るのか・・・叱られるからむかつくのか」この不毛の争いの果てに・・・苛烈さを増す・・・不良高校生VS幼稚園児の母・斉藤さん。
前回の運動会に続き・・・バザーで事件発生です。もう・・・行事の度にもめるのだな・・・これは。
今回は三上夫人が悲しい過去を告白・・・私が注意した時・・・私の娘は暴行されたのです・・・。しかし・・・証拠もないし泣き寝入りするしかない・・・。弱いものを守るために穏便にしなきゃいけないこともあるのよ・・・。
しかし・・・バザーに乱入した高校生たちを叱咤する斉藤さん・・・その場は斉藤さんが高校生たちを追い払い・・・斉藤さんはヒーローに・・・。幼稚園児たちの間では「かえりなちゃーい、てでいきなちゃいよー」の「斉藤さんごっこ」がブームになるほどに・・・。
けれど・・・ある雨の朝・・・幼稚園の庭は何者かの犯行でゴミの山になっていたのだった・・・。
「もう出て行って・・・斉藤さん・・・これは母一同の総意なのよ・・・」と三上夫人・・・。
しかし・・・ついにミムラが思い口を開いたのだ・・・「わわわわわを私は母は母は母ははんたいいいいいですすすすすす。だだだたって・・・あの時・・・わわわわわ私・・・スッキリしたのですーっ」なのだった・・・。
こうして・・・斉藤さんと真野さんはメール・アドレスを交換する仲になったのです。
しかし・・・山田弟の荒んだ心は弱いものへ弱いものへと向かっていく・・・。
ものにあたる・・・それは究極の弱いものいじめだからな・・・。
けり倒される自転車の気持ちになったら・・・そんなことできないだろうに・・・。もしも・・・生まれ変わって・・・路上駐車の自転車になったら・・・それをきっと思い知るのだ・・・大丈夫か・・・お前。
関連するキッドのブログ『第一話のレビュー』
『ちりとてちん・16-3・第88回』・・・人の口には戸を立てられないと申しますが・・・あんな重いもの乗せられたらもう・・・一芸ですがな・・・しかし・・・心のうちに抱えた問題は誰かに聞いてもらいたいのも人情。一度・・・口から出た言葉は一人歩きします・・・。「私・・・赤ちゃんが・・・」順子の口から出た言葉に人生の先輩(婚姻届も出してないくせに)は鳩が豆鉄砲でも食らったような顔になります。もはや定番か・・・。そして・・・口下手の人間が飲み込みの悪い人間に・・・事情を説明することの困難さ・・・しかし・・・あんたら夫婦そろって落語家でっしゃろ・・・そんなことでどないしますねん・・・。そして・・・野口母は自分の娘のことだとも知らずに陰口たたく寸前・・・。しかし・・・なんで・・・マカロニウエスタンになってしまうのでありましょうか・・・。ま・・・みんな・・・妙に西部劇の似合う・・・登場人物なんですけどぉぅ・・・・。→16-2
金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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