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2008年2月29日 (金)

ちはやふる神の心を知らぬ吾も乙女の行方サウナと読めり(玉木宏)

【解釈】神々のなさることは人知でははかりしれないけれど小川先生には乙女心を理解することも難しい。それなのに家出少女が温泉サウナにいることを言い当てるなんて本当に偶然っておそろしいことだなあと藤原先生は思いました。

・・・しかし・・・①「だいすき!」↗12.8% ②「鹿男」↘*8.8%・・・苦しい展開に・・・。

キッドはどちらもエンターティメントとして面白いと思うのだが・・・どちらかと言えば・・・鹿男が好み・・・キッドが好む部分だけ・・・分が悪い・・・のかな・・・。

まあ・・・ストレートにやれば深夜アニメの題材・・・やはりストーリー展開にいくつか工夫が必要だったのかもしれない。「雲をつかむような話」だけに・・・メインストーリーを軸に枝葉を広げるとか・・・ううん・・・しかし・・・「喜多善男」のことを考えると・・・さらに下がった可能性もあるよな・・・。残念なことだ。

で、『鹿男あをによし・第七話』(フジテレビ080228PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・河野圭太を見た。ヴェテラン演出家の投入である。ま・・・ちょっと敗戦処理気味ですが・・・。ますます・・・オーソドックスに磨きがかかって・・・よどみない展開なのだが・・・もうどうしていいか・・・わからなくなっている気配もある。・・・仕方ないよねえ・・・充分面白いのだから・・・。でも・・・やはり・・・なんとかしてお茶の間に合わせないとなぁ・・・。

まず・・・今回は謎だった堀田イト(多部未華子)の行動・言動の秘密が明かされる。その直前に不登校・・・さらに家出があり・・・担任教師として小川先生(玉木宏)が窮地に追いやられる。新任教師であり・・・いきなり・・・自分とトラブルを起した生徒・・・失踪前に「ひどい顔だ」で泣かした・・・普通に考えれば教師として凄いピンチである。しかし・・・大前提として日本が滅亡するピンチなので・・・そのあたりのピンチがお茶の間にピンと来ないのかもしれない・・・それよりも日本がピンチというのがピンと来てないのか・・・。

実際・・・世の中は食料依存率60%の国で毒を混入され・・・エネルギーのライフラインを防衛中の自衛艦がつまらぬ交通事故を起こし、そんなささいな事故に対してくだらない野党が重箱の隅をつつくような無為な論戦を重ねる。そして・・・社会保障の不備も・・・官僚腐敗も・・・その場その場で棚上げされていく。そして、刻一刻と増える債務。ピンチでございますよ・・・もう・・・とりかえしのつかないレベルでね。そんな現実の危機を前にのんびりファンタジーなんて見ている場合じゃないのかもしれないが・・・。そういう時にこそ・・・教養あるドラマを見て・・・視野を拡げてもらいたいのですれどねえ。・・・無理なのか。

で・・・唐突に初代ローマ皇帝アウグストゥスとアグリッパ将軍のお話挿入である。もう・・・どれだけの人が話についてこれなかったか・・・想像するのも恐ろしい。解説の達人ラクダ・・・いや・・・福原先生(佐々木蔵之介)をもってしても・・・説明しきれないだろう・・・。

もちろん・・・福原先生は・・・何かに悩む生徒・堀田にアドバイスする意味で・・・二人のローマ人の話をするわけだが・・・そこもピンと来ないのではないか・・・。ふぅ・・・。

ちなみに・・・アウグストゥスはオクタビアヌスと言った方が・・・馴染みのある人は多いかもしれない。皇帝になろうとして果たせず暗殺されたカエサル(シーザー)の甥っ子である。この後・・・ローマはいくつかの動乱を経て・・・紀元前と紀元後をまたいでいく。つまりおよそ2000年前の人である。

オクタビアヌスはカエサルを暗殺したブルータスたちをアントニウスと協力して倒し・・・クレオパトラと同盟したアントニウスを打ち破って・・・ついにローマ帝国を生み出すのである。

そして・・・その片腕となったのがアグリッパ将軍なのである。いわば・・・虚弱体質だけど抜群の知性を持つオクタビアヌスと戦争大好き連戦連勝のアグリッパ・・・二人は幼馴染で親友という・・・「相棒」的な名コンビの話なのである。いわばローマは一人ではならず・・・というエピソードなのだ・・・たとえ話が壮大すぎるだろう。

ここに来て・・・ようやく・・・「鹿の使い番」の存在が明らかになる。鹿の説明では「キツネからシカへシカからネズミへネズミからキツネへ」と儀式は進行するのであり・・・キツネの使い番がいれば・・・シカの使い番がいることは自明の理なのである。

しかし・・・藤原先生が「女の子を無理に問い詰めちゃダメですよ」と言われる側から「昨日はどこでどうしていたのだ・・・」と堀田に質問し・・・「バカっ」と言われても「悩みは恋愛問題か?」と禁句を口にする小川先生だけに・・・そういう推理はしないのだな。

そういうのもなかなか巧みな構成なのだが・・・。

たとえば・・・藤原先生が・・・小川先生をバカだと思いながらも・・・「サウナにいるかもしれない」という言葉を大切にして・・・一応・・・サウナを覗き・・・堀田を発見する件も・・・藤原先生のせつない恋心の表現としておしゃれだと思うのだが・・・温泉サウナを覗く前に「サウナにいるかもしれない」という小川先生の言葉を回想し・・・まさかね・・・でも一応・・・という藤原先生の演技を挿入しないため・・・このくだりのおかしみがきっと伝わりきれていないのだな。低視聴率はこういう余裕のなさを生み、それがまた低視聴率を呼ぶのである。

ともかく・・・小鹿のイトが参加することによって・・・暗礁にのりあげた「目」の行方に・・・少し希望が見えてくるのだった。

「キツネの使い番」が長岡先生(柴本幸・・・真野響子の娘で一家は変な自家製健康ジュースを愛飲しているらしい・・・そんなミニ情報はいらないだろっ)であるとすると・・・彼女はなぜ・・・キツネと言われて・・・怒ったのか・・・それは・・・「目」を横取りした・・・ネズミの運び番が何かを彼女に伝えたからではないか・・・と小川先生もようやく頭を使い始めるのだ。鹿トリオの結成である。・・・まあ・・・今のところ・・・藤原先生は人間。

そして・・・ネズミの使い番として・・・頼りがいのある司会者・・・ではなくてリチャードこと・・・小治田教頭(児玉清)が浮上したのである。

神無月の終わりまであと何日か・・・くらい示せばいいのに・・・と思うのだが示さないのだ。

さて・・・ローマ帝国が勃興して・・・およそ・・・200年後に卑弥呼の時代がやってくる。1800年前には卑弥呼はまだ若々しい乙女時代だったはずである。まあ・・・巫女なので死ぬまで乙女なんですが・・・建前上は・・・。

そして・・・卑弥呼は神功皇后であるとされたりヤマトトトトヒモモソヒメノミコトであるとされたり、クマソの女王であるとされたり、・・・その他いろいろあるのだが・・・キッドとしては何人かいるアマテラスの一人という立場(妄想)に立っている。

アマテラスは日本における聖母のようなものだが・・・その主体は三種の神器によって現される。「剣」と「鏡」と「勾玉」である。

予告では・・・「勾玉」が・・・「目」ではないか・・・と匂わせていた。しかし・・・勾玉は母からの贈り物なので・・・今のところ・・・辻褄はあわない・・・。「目」が物質ではなく・・・たとえば「何者かの視線」であったりして・・・呪術的なものとすれば・・・そういう場合もありえるが・・・勾玉だとしても別の勾玉なのかもしれない。

ちなみに「勾玉」は「月」の象徴であり、「水」の象徴であり、「食物の種」の象徴である。そういう意味では・・・鎮めの「目」としては相応しくない気がする。

ついでに「鏡」は「太陽」の象徴であり、「火」の象徴であり、「この世」の象徴である。つまり・・・すべてを映すという意味から・・・世界を統一する情報というシンボルなのである。「三角縁神獣鏡」という・・・いかにも怪しい名前の「宝」もあるわけで・・・「目」っぽいのである。

しかし・・・そう思わせておいて・・・「剣」という手はある。なにしろ・・・ナマズの尾を封印する道具だ・・・剣こそがイメージとしては相応しい気もする。ただし・・・最初の「サンカク」は「八橋」(食べ物)、次の「サンカク」は「トロフィー」(剣道の賞品)である。順番から言うと「鏡」こそが本命なのか・・・。だが、「勾玉」→「剣」→「勾玉」→「鏡」→「剣」・・・このぐらいの道程があってもおかしくない・・・。

まあ・・・好みにもよるが・・・「卑弥呼」を出すなら最初から「三種の神器」も提示して・・・このぐらいの謎の含みを持たせた方がキッドとしてはさらにワクワクである。本当はキツネからシカで三話、シカからネズミで三話、ネズミからキツネで三話・・・ナマズとの最終決戦で最終回の全十話くらいの濃い展開の方が良かった気がする・・・小川先生モタモタしすぎですからーっ・・・まあ・・・その場合はお茶の間が完全に引いてしまう場合も大いにありえるとは思いますです。

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

Hcinhawaii0337 ごっこガーデン。鹿男亜空間セット。お気楽でも・・・リチャードが返さないし・・・やはり目は勾玉だと思うのね。鹿・・・女の子の方にいろいろとたくさんしゃべってるよね・・・オスだから?まこイトになってみました・・・乙女のカンで小川先生とはうぅんなことが待っている気がシマス・・・なんてったって鹿同志だし・・・くうあらら・・・私が長岡先生に・・・マドンナとしては・・・ハード系だから?・・・とにかく・・・女の子を鹿にしちゃうのはちょっと可哀想だったよ・・・mariイエーイっ。キツネは動物園にいますよーっ。くうさん・・・婆なのはネズミの使い番じゃなくてネズミさんだと思いますよーっikasama4シカです。シカは原作を読んでしまったので・・・あれこれ言いたいのですが・・・言えないのです・・・う・・・く、苦しいーっ結城美里若いけどネズミでーすっ。ってゆーか、鹿男レビューしてませーんっ。真央ちゃーんっ、優勝万歳っ、イエーィ・・・ヒック

Hcinhawaii0338 ごっこガーデン。鹿ロイド開発室。アンナじいやーっ・・・アンナはおネムですーっ。ここにベッド運んでーっ。それから・・・鹿男・・・ちょっと大きいよーっ。またサイズ間違えてるーっ。とにかくーっ。。。。。( ̄、 ̄*)zzz。o○ ミマム夢の中でも鹿男・・・目が覚めても鹿男・・・この二人のツーショットを・・・また夢に見るのです~~シャブリさて・・・座席表もほぼコンプリートできたし・・・イトの手ぬぐいから・・・栄光武道具店もリサーチできたし・・・後は・・・地震のニュースでインタビューされてたのが誰か・・・勾玉・・・目かな~?・・・もう一ひねり?」あんぱんち来週・・・リチャードがネズミの運び番だったら・・・その通り!・・・って言うかしら?・・・4/3(木)アテンションプリーズもよろしくどうぞーっ

『ちりとてちん・22-4・第125回』・・・やはり・・・来てしまいましたーっ・・・そしてボロボロに言われましたーっ・・・なにしろ・・・友情の記念品を投げ捨てて・・・拾われて・・・つっかえされる・・・ヒロインでございますからーっ・・・ま・・・しかし・・・そういうことでも・・・できるようになったのがヒロインの証・・・順ちゃんもそれを見越して言っている風もあり・・・そうですよ・・・相手がダメな時に友達でいられる・・・それが・・・マブダチってもんだ・・・ってキッドのマブダチも言ってましたからーっ・・・二人ともダメだと・・・もうグダグダになりますけどねーっ。・・・一方・・・草々を見つめる四草は意味ありげな算段の気配・・・それを見て取る草原・・・いやーっ・・・いい一門でございます・・・。それもこれも若狭のおかげと思えば・・・若狭って本当は凄いのだよなぁ・・・。→22-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(日本テレビ)

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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年2月28日 (木)

つるしあげられないように隠したことでつるしあげることなかれ。(観月ありさ)

・・・何が残念って・・・。「相棒」一回休みでダンスがストップ・・・これから何を楽しみに生きれば・・・。

しかも「斉藤」↘12.5%である。やはり・・・ダンスは一人じゃ上手く踊れない・・・なのだな。

世界はつながっているけれど・・・周囲を慮って己の志を曲げた人間は・・・どこまでも曲がっていくのである。責任者は断固として責任をとらなければいけない。たとえ・・・迷惑が拡大してもだ。悪は悪の道への道連れをいつだって求めている。

「軍備」「食料」「信頼」・・・三種の神器はいつだって・・・人の世に欠かせない。

愚か者を教え諭すために・・・襟を正さねば・・・亡国は目の前だ。

で、『斉藤さん・第八話』(日本テレビ・080227PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・相内美生、演出・久保田充を見た。「危機」の「兆候」は必ずあるものだ・・・しかし・・・それは時には見落とされる。また「杞憂」は結果論に過ぎない。すべてはバランスである。

伝染病に対するワクチンがある。ワクチンには副作用がある。ワクチンを使用しないと伝染病により死者が1000人発生する可能性がある。ワクチンの副作用で1人が死ぬ。それではワクチンを使用するべきではないのかどうか・・・。

ジャングルジムで多くの子供が様々なことを学ぶ。そのジャングルジムで子供が1人死ぬ。それではジャングルジムを撤去すべきなのかどうか・・・。

朝鮮半島の脅威に対応するための自衛艦がある。その自衛艦が自国の民間船を衝突沈没させる。それでは自衛艦を廃艦にするべきなのかどうか・・・。

その答えはいつだって風に吹かれているのだが・・・結局はなるようにしかならないのである。

アフガニスタンは侵略されてゲリラをアメリカが支援した・・・子供たちにジハードを教育しソ連をアフガンから撤退させた・・・そして敵を喪失したゲリラはアメリカを攻撃し始めた。それではゲリラを支援すべきではなかったのかどうか。

いじめはいけないことだといじめた人間をいじめたらいじめかえされた。クレームをつけるなとクレームをつけられた。すぐに謝りに行ったら会いたくないと言われ、時期を図っていたら謝るのが遅すぎたと言われた。

強い強い人はいません。弱い弱い人もいません。いや、強い強い人はいます。弱い弱い人もいます。

問題教師は悪い言葉です。問題教師と言ってはいけません。では問題教師はなんと呼べば・・・。

その答えは風に・・・風に吹かれています。

卒園アルバムのリーダーをきっかけについに謀反をたくらむ山本(濱田マリ)・・・突然の反乱に呆然とする三上(高島礼子)・・・。

しかし・・・幼稚園教諭・佐原(須藤理彩)の失われかけた11年に・・・斉藤さん(観月)が激しく切り込み・・・子分の女子高生(石橋杏奈)にまたしても人海戦術を仕掛けさせている間にもなにやら・・・微妙な空気が漂っていましたが・・・。

とにかく・・・地方でよくいる暴力団議員の影を感じる柳川一家(加藤雅也・高橋ひとみ・山田新太郎)VS斉藤さんの全面戦争突入前に・・・もう一波乱は必要だからなあ・・・。

少なくとも斉藤さんは北海道ムネオ一家40万人が相手でなくて良かったよな・・・。

悪いことをしても・・・もっと悪いことをしているものがたくさんいるから・・・自分はそれほど悪くないという人間をリーダーにしている恐ろしさ・・・そうしなくてはならない恐ろしさ・・・そういう恐ろしさがあると知る恐ろしさ。

この国の法とか・・・正義とか・・・団結とかは・・・いつだって風に吹かれているのです。

関連するキッドのブログ『第七話のレビュー

『ちりとてちん・22-3・第124回』神様・仏様・順子様~である。・・・まあ、「はてなの茶碗」の目利きの主人を・・・A子の父が演じるあたり・・・草原が小草若に「無理」「無理」「無理」と三度言うあたり・・・四草と木曽山が「悪」と「悪」を重ねるあたり・・・もうメチャクチャにフリが重なっておりますがな・・・今度はどんなパズルが容易されているのか・・・もう・・・お手並み拝見の心境です。とにかく・・・「会ったらあかんで」とクギを刺された若狭が・・・結局会ってしまい・・・物凄いトドメを刺されるのだけは確実だと思われ・・・え? なんで?・・・だからだって言ってんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ。→22-2

金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)

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2008年2月27日 (水)

小栗旬が三浦春馬を押し倒している頃、小日向文世は小西真奈美に抱かれ、深夜、水崎綾女が時間切れ。

・・・だから・・・そうなると「成海璃子と成宮寛貴は両思いだけど片思い」とか「生田斗真ぶらりママチャリ一人旅」とか・・・はみ出すのさ・・・。っていうか・・・シスターミキ(水崎)がシスターミキが死んじゃった・・・まあ・・・最初から死んでいたんですけどーっ。

火曜日のドラマ対決は①「貧乏男子」↘*9.6% ②「ハチクロ」↘*8.0% ③「喜多善男」↘*5.8%

順位は変わらないのだが・・・もう・・・ひどいね。実は・・・キッドはどのドラマもそこそこ面白いと思うのだが・・・順位はまったく逆だけど・・・ここまで見てもらえないと・・・もうスタッフもちょっと悲しい気持ちになると思う。まあ・・・テレビ東京の深夜でも・・・夢のクオリティーの実現はあるわけで・・・作り手魂は死なないと思うけどね。でも・・・全体量があっての花ざかりだからなあ・・・。皆様・・・嵐の過ぎ去るのをじっと待っているのだな・・・。

で、『貧乏男子 ボンビーマン・第七話』(日本テレビ080226PM10~)脚本・山浦雅大、演出・茂山佳則を見た。さて・・・このドラマはある意味・・・『俺たちの旅』(1975)の焼き直しである。いわゆるひとつの青春ドラマなのだな。「青春とはなんだ」とか「これが青春だ」とかの延長線に「俺たちの旅」があるのだが・・・学園ドラマではなくて・・・大学卒業間際からの青春というのが「俺たちの旅」の変則ポイントだった。この仕掛けは「ふぞろいの林檎たち」に受け継がれ・・・一世を風靡したわけだ。その後は一種のジャンルとして定着し・・・いくつかヒットドラマを生み出した。で・・・それらは特に「恋愛色」を強めてあったわけで・・・「ハチクロ」はその亜流の極みということになる。そういう意味で今のところ・・・恋愛から一歩離れた「貧乏男子」は・・・ストレートに「俺たちの旅」を感じさせるのである。

もちろん・・・主演者は中村雅俊と・・・小栗旬でかなりイメージは変わるのだが・・・「落ちこぼれ」だけど「妙にパワフル」ということではほぼ同じキャラ設定だ。「なんでもやります(なんとかする会社)」業と「物々交換」業というビジネス立ち上げも同じ趣向である。違うのは「就職したくない」と「就職するために」という動機だろう。

まあ・・・この局はこのコンセプトが・・・好きなのである。「新・俺たちの旅 Ver.1999」などというものをV6を主軸にリメイクしていたりする。・・・そして・・・まあ・・・失敗しているのである。

「青春なんていつも似たようなもの」という考え方が通じない・・・そういうことはある。しかし・・・「電車男」も同じコンセプトだが・・・成功しているという点が大切だ。

「俺たちの旅」はサラリーマンになることがイコール大人になることという時代に・・・若者がそれを否定した・・・という点が画期的だったのだ・・・。ところが今は・・・より安定したサラリーマンになることを憧れとする時代である。逆説的な「ハケンの品格」がヒットしたことは記憶に新しいだろう。

そういう意味で「せっかく決まった就職内定を取り消されないように奮闘する」というボンビーマンの青春はかなりの妥協点と言えるだろう。

しかし・・・そのキャラクターが「人に嫌われたくないので借金をしてしまう」という・・・とてつもない設定なのである。おそらく・・・このキャラに感情移入できる若者って・・・微妙な数だろうと思う。キッドは若者とはいえないので・・・あくまで想像ですが・・・。

そして・・・どこを面白がっていいのかわからないまま・・・ここまで来てしまったのだな。

まあ・・・小栗旬の魅力というものをある程度引き出すことには成功しているのだが・・・それにプラスアルファされるものがあまりに・・・少ないのである。

誰もが「成功」するわけではないという情報が浸透した社会。その中でボーダーラインを彷徨う主人公・・・。そのシビアさを時々・・・「夢物語」で凌ぐ展開。どうやら・・・「成功者」らしいオムオム(ユースケ・サンタマリア)がその「安全装置」になっているようだ。

そして・・・おそらく・・・「俺たちの旅」の夢を見ているスタッフたち・・・いい加減に目を覚ませと言うお茶の間の声が数字に反映しています。まあ・・・それでもがんばっている方なのですがね・・・。

とにかく・・・スルテンの借金残高をチェックしなければ眠れないあなたはコチラへ→エリお嬢様の「貧乏男子 ボンビーマン」

で、『ハチミツとクローバー・第8話』(フジテレビ080226PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・松山博昭を見た。前述の通り・・・こちらは恋愛に特化した「俺たちの旅」である。しかも・・・「全員が片思い」という・・・異常なコンセプトなのである。

すごいのは・・・少なくとも主要メンバーの大学生たちは・・・全員・・・処女で童貞である。それなのに・・・中学生なのに大学生を演じている成海璃子のキスシーンがあったりするのだ。もう・・・なんじゃ・・・この青春は・・・なのだな。

いや・・・もちろん・・・毎週ベッドシーンがあるとか・・・メンバーがみんな通い同棲状態であるとかの必要はないのだが・・・アイドルたちが・・・次々に性的スキャンダルを起して・・・失墜していくご時勢に・・・そんな禁欲集団・・・ある意味気持ち悪いだろーっ・・・失礼しました。

もちろん・・・ここには芸術というものがあるのである。絵画・・・彫刻・・・陶芸・・・建築・・・メンバーたちはそれぞれが才能と修練を要求される特殊な分野で明日を夢見る若者なのだ・・・そんな恋愛に現を抜かしている場合ではない・・・という現実もある・・・ところが・・・彼らは「恋愛」はしているのである。しているどころか・・・ほぼ「恋愛」中心の生活だと言って良い。恋愛したので描けなくなったり・・・恋愛したので会社辞めたり・・・恋愛したので旅立ったりしているのである。

まあ・・・キッドとしては若者なんだから・・・ご飯もたくさん食べないとアレだし・・・セックスも適当にしないとアレだよね・・・と余計な心配で毎回・・・胸がいっぱいになるのだな・・・。

まあ・・・誰もが才能に恵まれているわけではないので・・・「芸術」について・・・本当に理解するのは難しいわけだが・・・たとえば「のだめ」では・・・ある程度「音楽」というものの奥深さ・・・熾烈さを・・・一般人でもある程度楽しめるようなシステムになっていたと思う。

ところが・・・「ハチクロ」はその点が甘い・・・。もちろん・・・原作的にそうなのだから・・・仕方ないとも言えるのだが・・・ここはがんばって・・・もう少し・・・オリジナル要素を工夫するべきだったと考える。

そうでないと・・・「描かなくていいよ」という先生と「描かなきゃダメ」という先生の対比とか・・・まったく意図が伝わらないと思うのである。今回・・・スランプに陥ったはぐみが子供と一緒に地面に落書きすることで癒される・・・なんてエピソードもあるのだが・・・そんなことでスランプが脱出できるのか・・・とか・・・「好き」でスランプになり・・・相手が「好き」と言おうとすると・・・言わせない・・・という微妙な心理の絢もちんぷんかんぷんなのではないかとか・・・まあ・・・こういう数字になっちゃうよなあ・・・と思うのだった。

もちろん・・・芸術は孤独な作業であるし・・・結果は運に左右される現実はある。しかし・・・ドラマである以上・・・その成功の過程はある程度・・・説明されるべきである。

森田がなぜ・・・国際的な芸術賞を獲得できたのか・・・ただ作品が優れていたから・・・ではエンターティメントではないよなあ・・・とキッドは思います。美をめぐる商売人たちが単なるチンピラと描かれていたりするのも・・・大人気ないよなあ・・・と考えますし。

プロポーズ大作戦で・・・それなりに工夫を凝らした脚本家だけに・・・原作の大事なセリフを削るとかではなくて・・・もう少し・・・内容を練ることができたのでは・・・と残念な気持ちになるのです。

しかし・・・恋と夢に彷徨う青春・・・素敵じゃん・・・そっと見守る人々・・・大人じゃんとご満足のあなたはコチラへ→まこお嬢様の「ハチミツとクローバー」

で、『あしたの、喜多善男・第八回』(フジテレビ080226PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・日比野朗を見た。いろいろと刺激的な今回でしたね。ポイントが増えて逆にテンメイ様の選択肢とかぶりそう・・・。善男(小日向)の8/11はその前夜から始まります。殺意を抱いて善男にあった平太(松田龍平)ですが・・・必殺・黄粉餅捧げの術により・・・気分を削がれ・・・二人は聖なる隠れ家で飲み明かした模様・・・。夢の中で・・・善男は愛しい女・みずほ(小西)と敬う男・三波(今井雅之)が肩を並べる姿を見る。

一方・・・足裏マッサージをさせるアイドル・宵町しのぶ(吉高由里子)とちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃん(リフレイン)とご満悦な保健福祉局・局長ツヨシちゃん(平泉成)・・・進入禁止の境界線は低め設定です。

保険調査員の漫才コンビ・・・ツッコミのマサル(生瀬勝久)とボケの良一(丸山智己)は「死んだはずの三波の生存説を検証するためにデータ解析中・・・11年前に善男が5億5千万円(110000000×5)もの生命保険に加入していたことを発見!・・・ちなみに俳優・丸山は映画「NANA」に登場するバンド・BLACK STONESのメンバー・ヤスで、松田の演じるレンとはバンド仲間でした・・・。「NANA2」ではレンは姜暢雄にチェンジ。丸山は残留。1→2では興行収入激減なので裏切り者に一矢報いたい丸山なのですが・・・遭遇する度に返り討ちにあっています。前回は濡れせんべいしか食べられない体にされ・・・ようやく・・・傷も癒えかけたのに今回、鼻骨骨折です。・・・果たして三度目の正直はあるのか・・・。まあ・・・本当の裏切り者・篤姫は手の届かない高所にいるわけですが。善男に同情して泣いている場合かっ。

そして・・・平太の「殺し」の成否を待つ・・・極東のクレオパトラ・・・本当は女王様役こそがふさわしい・・・GOGO夕張だからね・・・なのだが・・・今回はいたって薄倖の生保レディー・リカ(栗山千明)は借金取りに拉致されてしまうのだった。

そして・・・夜は明けて「残り四つ」が始まるのである。

善男の朝は部屋の掃除から始まった。ピカピカに磨き上げるのはみずほを迎え入れるための神聖な儀式である。

一方・・・みずほはビジネスのために・・・しのぶとツヨシと対面である。ここで・・・しのぶはついに・・・女神としてのパーソナリティーを顕にする。

これは前回の平太の突然の変貌と同様で・・・一種の神がかりである。平太もみずほが実は可愛い女であることを見抜くのだが・・・しのぶの直観力はそれをはるかに凌駕する。

「あなたとツヨシは(性的パートナー)としては相性最悪よ・・・だって二人ともドMなんだもん」

初対面で・・・すべてを看破なのである。さて・・・ここではちょっぴりSMという倒錯について説明しておかなければならない。

①イメージとしてのサドとマゾ。一般的にサドは相手に苦痛を与えることが喜びとなり・・・マゾは苦痛を与えられることが喜びとなる・・・変な人たちである・・・ということになるだろう。このイメージの基本は・・・苦痛は与えるのも与えられるのも嫌なことだ・・・という健康的で底の浅い考え方によるものである。

②刺激としての苦痛と快感。刺激はその強弱によって人間にとって苦痛にもなるし、快感ともなる。温泉につかって「天国だーっ」と思ったり、熱湯コマーシャルで「あぢぢぢっ」と思ったりするわけである。苦痛と快感は根本的には刺激によって得られる同じジャンルに属するものなのである。

③対人関係による愛と憎しみ。同じ刺激でありながら愛しい恋人によるお尻へのタッチは喜悦であり・・・電車の中で見ず知らずの変態によるお尻へのタッチは憤怒となる・・・このように人間の心理は複雑な対応をする。

④心理学的にはサドは自己破壊衝動(自殺願望)の他者への投影と考えられる。つまり・・・死にたいけれど自分ではできないので他者を殺して・・・自分の代理をさせるのである。これに対応してマゾは自分ではできないので他者に殺してもらうという心理と考えられる。

⑤別の心理学的にはサドは他人から自分の性器を守るための自衛であると考えられる。つまり殺される前に殺すのである。これに対応してマゾは殺される前に自分で死ぬということだ。「ああ・・・私の性器が誰かに傷つけられるかもしれない・・・それならいっそ・・・自分で・・・傷つけてしまえば・・・もう傷つけられる恐れはないのだから安心だ」ということだ。

⑥ま、このように・・・サドもマゾも「考えすぎ」という知的行為によるものなのでバカにはできないのである。

⑦プレーとしてのサドとマゾ。心理的には痛々しい倒錯であるが・・・刺激の一種としてコントロールすれば新しい世界が開かれる。奉仕するサドや支配するエムが登場するのである。この場合・・・サドとマゾには相性が生じる。サドとマゾが理想のカップルであることは極道的にはありえない。相手の苦痛に喜びを感じるサドが苦痛が快感になるマゾをいじめて喜ぶのはかなり変態的行為なのである。本来・・・サドはノーマルが嫌がるのにいじめることがうれしいのであり・・・マゾはノーマルにいやいやいじめてもらうのが屈辱的で快感なのだな。しかし・・・一般人には一種のごっこで充分刺激的なことはそれぞれが実践してみれば理解できるはずである。

⑧このように・・・サドの中にも善良なサドとか、極悪なサド、礼儀正しいサドや、忍耐強いサド、優しいサドや、スカトロなサドや、ロリコンなサド、プラトニックなサドや、純情なサド、下品なサド、つつましいサド、正義感あふれるサドなど・・・様々なサドがいるのである。これに対してマゾは奴隷でぬめぬめで虫けらでクズ野郎のシーットな場合が多いのだ。

・・・ま、ここではしのぶは性別としてのサドとマゾを比喩的に用いていると理解するのが正しいだろう。世の中にはS性とM性しかいないということである。しのぶはこの場合、どS性として自認している。そしてツヨシやみずほがM性であると認知し・・・つまり・・・同性愛だから気持ち悪いっ・・・と言っているのである。それが「二人の相性最悪発言」になるのだ。

この後・・・しのぶはトイレでどSの支配者としてみずほに命令する。「善男の自殺を邪魔しなさい」という命令は「命を救いなさい」という非常に健全な命令だが「奴隷のくせに私に逆らったからにはお仕置きが必要である」という変態的な行為でもある。

さて・・・ここで明確になるのは・・・複数プレーということである。そして・・・善男が本当に愛しているのはみずほではなくて三波だということが示されるのだな。つまりどMである善男はどMであるみずほをコントロールしているどSの三波に愛されているのである。

そして・・・ネガティブ善男はその愛の結晶である。つまり・・・善男の中の三波なのである。

やがて・・・ソルボンヌ(花言葉はプライドとバージン)を持って善男と会うみずほは二人のS様の命令を忠実に実行していくのである。

「ウソをついて真実から遠ざけろ」というネガティブ善男の命令に従い「サドの三波と別れて正反対のマゾの善男を好きになった。しかし、三波が死んで三波を忘れられない自分に気がついて善男と別れた」と告げる。実際は三波により愛されるために善男と結婚していたのである。そして・・・しのぶの命令により・・・「やめて・・・死ぬのはやめて」と言うのであった。ネガティブ善男は自分以外のエス様の存在を知り・・・激しく憤慨するのだった。

つまり・・・どSの世界では・・・敵対するのは奴隷の所有権を争う三波としのぶなのである。

まあ・・・そういう変態の世界を遠く離れて・・・小市民的な経済問題に悩むリカと平太のカップル。たった二千万ぽっちのお金のために・・・二夜連続暗殺未遂である。もちろん・・・しのぶが一目見てお気に入りになったほどなので善男は天才的どMなのである。その目から見れば・・・平太もリカも子羊のような存在なのである。

前回は「黄粉餅」で平太を交わし・・・今回は「リカさんにありがとうって伝えてください」で背後にいる包丁持ったアサシン・リカを瞬殺である。

別世界に生きる・・・善男の去った後・・・つつましくも健気な幼いカップルが抱きあう姿は変態の世界からは・・・微笑ましい光景であることは間違いないのである。

一方・・・マサルはレギュラーの大輔(要潤)と特別ゲストの吾妻(山崎まさよし)を迎えてショートコント「犯人はお前だっ・・・たら最終回」をお披露目です。

そして・・・三波(?)からみずほへの深夜の電話で続く・・・。三波の正体は「梶浦」か・・・「朝倉」か・・・それともやはり・・・。

あなたのエスエム度チェック・・・あなたは誰かを可愛いと思う時・・・どちらの心情がよりフィットしますか?・・・・①「食べちゃいたいくらい可愛い」 ②「目の中に入れても痛くないほど可愛い」・・・選択結果による判定はあなた自身でお願いします。

しのぶの可愛い悪魔ぶりにも悪ぶっても根はいいヤツにもちょっと弱いあなたはコチラへ→アンナお嬢様の「あしたの、喜多善男」

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『キューティーハニー THE LIVE・第21話』(テレビ東京080227AM0130~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・宮坂武志を見た。『如月博士の秘密』がついに解き明かされる・・・語り手は早乙女ミキ(水崎)である。そして・・・もちろん・・・それは悲しい・・・蘇った死人の遺言なのだった。

オカマのパンサークロー・中条(村上幸平)はこれまでのハニー激闘の記録を鑑賞しつつ・・・「ハニーとの一体化」を夢見て・・・「ロッキー・ホラー・ショー」というか、「羊たちの沈黙」というか・・・とにかく・・・化粧に余念がないのであった。

一方・・・夏子(小松愛)にアンドロイドであることを受け入れられてルンルンで学校に復帰したハニー(原幹恵)は三バカトリオにいじめられたり、止めに入った夏子が三バカトリオに胸つかみされたり、ハニーが掃除に夢中で三バカトリオをふっとばしたりと・・・いつもの日常に戻っている。

その頃、中条のアジトではハニー誘拐事件の時にスキャンしたデータを元に空中元素固定装置・ハニーシステムの再現実験が行われていた。しかし・・・擬似的な装置は不完全で実験体は即死してしまう。

「一緒にお好み焼きでも食べながら誕生パーティーの写真を見てワイワイしたい」ハニーはミキを誘いたいのだが・・・体調不良に悩むミキは人気のない場所に一人うずくまっていた。

「そろそろ限界か・・・」不完全な空中元素固定装置により・・・異物排出を続けるミキは自分の寿命が残り少ないことを感じている。そこへ・・・中条が登場。「本物のハニーシステムを手に入れるためにポンコツのあなたをエサにしたい・・・」と告げる。怒ったミキはハニーフラッシュをするのだが・・・たちまち変身解除・・・身動きすらままならない。

自宅で「資本主義におけるデモーニッシュな悪影響を打開する論文」を執筆中の早見(山本匠馬)を訪問する中条。早見「どうして・・・ここがわかった?」中条「パンサークローだからよ」早見「そうか・・・」・・・そして早見は「ユキを人質にしちゃったから来てください」というハニーへの地図付招待状を受け取るのである。・・・二回目だ。

事態を知ったハニーは剣持ユキ(竹田真恋人)の制止を振り切ってライダーハニーにフラッシュ・・・自転車泥棒・・・二回目だ・・・である。

意識を取り戻したミキはモニター画面に映る「自分を救出しに来たハニー」を見守りつつ・・・ブーメランカッターの劣化を目撃して・・・「もはやこれまで・・・」と内臓通信回路によるメッセージをハニーに送る。

「ハニー。ハニー。お前に言っておきたいことがある・・・。如月光史郎博士を殺したのは私だ・・・。すべては・・・如月の娘・・・ハニーが死んだことから始まった。娘を失ったショックで狂気に陥った博士はその果てに・・・空中元素固定装置で・・・娘を復活させようと考えたのだ・・・。博士はそのために必要なベースを手にいれようと空中元素固定装置により・・・巨大なゴッドハンドを出現させ・・・私の本当の両親と・・・私を抹殺したのだ・・・。そして・・・蘇った私は偽の記憶を与えられ・・・博士の娘として過ごした・・・きっと・・・剣持ユキも私と同様に・・・過去を奪われた存在だろう・・・しかし・・・このことはユキには秘密にしてくれ・・・忌まわしい記憶に苦しむのは私一人で充分だからだ・・・しかし・・・私の空中元素固定装置は不完全なものだった・・・私は最初の異物排出に驚き・・・博士を捜して・・・そして博士の日記を見てしまったのだ・・・そこには・・・私を殺し・・・復活させたこと・・・そして・・・私が不完全であること・・・私を一瞬は娘のように思ったが・・・今は愛を感じないこと・・・そして私を処分することが書かれてあった・・・私の実験データを基に完全なアンドロイド・・・ハニーを作り出したことも・・・だから・・・私はお前の親の仇なんだ・・・ハニー・・・ハニー」

進化を続けるハニーはミキのメッセージを受信しながら・・・「パパがそんなひどいことを・・・」と理解しながら・・・「両親を殺され自分も一度死んで生き返ったら復讐しなければならなかったミキちゃんって可哀想すぎる」と同情しながら・・・群がるパンサークローをなぎ倒し、レーザー防衛システムを乗り越えて、「ハルガキタ・・・」でお馴染みのサイボーグ渡・改(マーク武蔵)を「フユモキタ」状態に軽く追いやって・・・瀕死のミキの元へたどり着く。

待ち構えていた中条と激闘。顔面おたふく攻撃に急所蹴り・・・中条の偽装ギブアップにハイヒール馬乗り殴打とファニーでドス黒いアクションシーン。しかし・・・決着をつけたのは最後のフラッシュでシスターに変身したミキだった。

一方・・・ハニー追跡を制止する早見を「邪魔すると殺しますわよ」と振り切ったユキは・・・二人の会話を耳にしていた・・・。「如月博士を殺したのは私」というミキの言葉を聞き・・・殺意を抱くユキ。

そこへ・・・中条が部下を連れて逆襲。ハニーはBGMも勇壮なアレンジで「やりきれない気持ち」を戦闘で爆発させる。

残されたミキの元へ現れた・・・ユキ。「お父様の仇・・・」・・・しかし・・・立ち上がったミキは「悪いな・・・時間切れだ・・・」ミキは口から流体を噴出・・・そして体中から無数の異物を突き出して・・・倒れるのだった・・・。・・・モノクロ画面にブルーの字幕・・・追悼の青ヴァージョン「I lost the place/美郷あき」が流れるエンディングに突入である。・・・孤独な手の中に温もりと優しさのかけらが浮かぶよ・・・忘れたくないものがこぼれていくまたひとつ・・・。

もっとも凶悪な天馬博士だった・・・THE LIVE版・・・如月博士(谷口節)・・・マッド・サイエンティストの極みである。このまま・・・ミキは救われないのか・・・ま・・・完全な空中元素固定装置に不可能はない・・・とは思いますが・・・ね。・・・ああ・・・残り少ないな・・・。

『ちりとてちん・22-2・第123回』さて・・・なんとなく・・・最後の段落に入った気配がありますね。結局・・・A子とB子の友情物語なのか・・・ちりとてちん・・・恵まれて育った子にはA子の気持ちがすごくよくわかると思うんですよね・・・心身ともに健康で・・・イケメンで・・・お金持ちで・・・成績優秀で・・・どれだけ深い嫉妬の目に曝されていることか・・・毎日が針のムシロですよ・・・えっ・・・ピンと来ない・・・そうですか・・・その中で・・・もっともA子をねたみ、怨み、ひがんでいたB子・・・しかし・・・あまりに引っ込み思案で・・・そのことがA子に伝わっていなかった・・・それどころか・・・自分は慕われているとA子に思い込ませるほどに・・・自分を上手く出せない子・・・それがB子・・・ちりとてちん・・・そのあまりにも悲劇で喜劇な展開に爆笑の連続でございます・・・。→22-1

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

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2008年2月26日 (火)

幻です。幸せは全部、幻なんです。(香取慎吾)一番美人なお母さんも?(八木優希)

・・・貞子ではなく・・・貞夫だったのか・・・。どうせなら・・・もっと長髪でもよかったな。そして・・・なんか・・・照れ隠しでアイーンとかオハーとか・・・やったりとか・・・まあ・・・しないか。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「4姉妹」↗*7.4%(温泉・・・温泉か・・・)、「エジソン」↗*8.1%(ねえ、どうして、どうしてめぐるに勝てないの?)、「めぐる」↘*8.2%(エロビデオすぎてすいやせんしたぁ)、「耳をすませば」15.1%(今日も世界のどこかの田舎道で甘い甘いプロポーズ大作戦・・・鬱になるおタク続出)、「フルスイング」↗11.9%(気力とは最後まであきらめないこと・・・でも人間あきらめも肝心)、「1ポンドの福音」↗10.7%(目指せ平均2ケタ死守・・・なんとかなりそう)、「ロスタイムライフ」↘10.7%(温水よりも友近か・・・)、「篤姫」↗22.4%(強い、強すぎる・・・どこまで続くのかーっ)、「佐々木夫妻」↗*9.9%(でたーっ、手紙をください号泣視聴率9.9)、ついでに「水戸黄門」17.3%、「薔薇のない花屋」16.5%、「一瞬の風になれ」11.2%・・・やはり、医龍=黄門だな。・・・以上。

で、『薔薇のない花屋・第7回』(フジテレビ080225PM9~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。人間の能力を個性でとらえるか・・・理想でとらえるか・・・という問題が提示される。「弱肉強食」と「平和共存」の軋轢と言ってもいい。あるいは親は子供に暴力を教えるべきかどうか・・・という問題でもある。さらにいえば・・・理不尽を・・・。

心理学では「上位自我」という考え方がある。これを「良心」と考えてもいい。これは「躾」と密接に関係している。たとえば・・・「尿意のコントロール」である。「もらさないこと」は躾られるのである。それはもちろん・・・社会的なルールとは無縁ではない。臭気などの不快感の排除や、尿に含まれる養分の再利用などの必要性も生じる。しかし・・・そういう外的要因が心理という内面に組み込まれるための知的作業は理性に訴えるというよりはくりかえしによる刷り込みが大きい。いわゆる「体で覚えさせる」ということである。

そのルールの内面への移行がモラルを形成するのである。「良心の呵責」はこうして生れるのである。そして・・・その移行に必要な時間は「個性」によって支配される。おしめがとれるのが早いか遅いか・・・ということだ。「個人」が有限な存在である以上、それに費やす時間にも「個性」がある。

「平等」が最初につまずく瞬間である。「おしめ」がとれる時間的差異。そこには「躾ける側」の「個性」も関係してくる。「躾け上手・下手」である。さらに相性の問題がある。同じ「親」が「兄」には出来たことが「弟」にはできないこともあるのである。

もちろん・・・それはトータルで考えれば些細なことにすぎない。ほとんどの人類はやがておしめがとれるのである。しかし・・・人間は平等ではないので一生「おしめ」がとれない人間だっている。それを特殊と考えるか・・・普遍と考えるかは「理性」の問題である。

しかし・・・多くの人間はこのような理詰めで「躾け」を考えない。基本は「親から子へ」である。親から自分がされたことを子にするのである。しかし・・・多くの人間は乳児時代の記憶はない。もちろん・・・ここにも個人差はあるが・・・「三つ子の魂百まで」という諺が示すように三才以前の記憶は曖昧である場合が多い。では・・・人間は赤子の世話をどうするのか・・・一つは動物的な本能である。子育ては犬でも猫でもするのだ。そしてもう一つは社会集団の援助である。周囲には必ず先輩がいて・・・アドバイスしてくれる。それが人間というものなのだ。

しかし・・・功利主義や、個人主義が発展すると・・・そういう人間関係は時には崩壊する。たとえばインターネットが発達し・・・あらゆる情報が蓄積されても・・・それは同時に拡散を意味するのである。「おしめの取り替え方」を調べるよりも「先輩」が手取り足取り指導した方が効果的なのである。たとえば「親の親」が「子の親」に伝えればすむ話なのである。

もちろん・・・人の寿命にも「個性」があるから・・・必ず「躾け」がリレーされるとは限らないが・・・それを補うのが社会集団なのだ。

そういうものが・・・崩壊し・・・「お世話」ができない世の中が・・・滅びの道をたどることは明白である。神話の王国も・・・ローマ帝国も・・・大日本帝国も・・・そうやって滅亡したのである。

「親は子供に暴力をふるってはいけないんです。忍耐強く、話して納得させなければいけないのです。子供は馬鹿ではないのですから。恐怖で屈服させてもいけない。それなのに・・・やってはいけないことをしてしまった・・・これでは雫は誰かに殴られたときにオヤジにも殴られたことないのに・・・って言えなくなってしまったのです」

という経験不足の片親(香取慎吾)に・・・独身の先輩(寺島進)はどこかで聞いたセリフを伝える。

「馬鹿だな・・・誰もがアムロになれるわけじゃないんだよ。完璧な人間もいないし・・・完璧な親もいない・・・まちがったらゴメンって言えばいいじゃないか。自分で自分に暴力をふるっている場合じゃないんだよ。そういう自虐が習慣になるとリストカットとかしちゃうぜ・・・これはわりといいアドバイスだから・・・友達なら・・・そこのところ・・・先生(釈由美子)に・・・うまく伝えて~」

「はい」とお花屋さんは応えるのだが・・・五番街に向かう様子はないのだった。

「上位自我」は「良心」で基本的には「両親」である。これまでのところ・・・英治(香取)の両親は「悪い上位自我」として英治に「憎しみ」を植え付けたということが明示されている。しかし・・・「弱肉強食」の世界で・・・それは「悪」とは断定できない。「恐怖」や「憎悪」がなくてはサバイバルに負ける場合は常にある。場合によっては「鉄拳制裁」に「感謝」できるのが人間のダイナミックなところだが・・・それを否定できるのもまた人間なのである。「歯をくいしばれーっ」なのである。

「愛」は難しいのだ。

まあ・・・社会は「悪意」に満ちているので・・・親だけは「善意」のみを注ぐという方針もあります。そうして育てられた善意の人々を「ふざけるんじゃないよ・・・てめえの善人面を・・・いつかぶっとばしてやる」と叫ぶのもまた人間ですから・・・。

とにかく・・・父親のために祖父に借金を申し込む娘(八木)、父親のために陰謀に参加して被害者への愛のために身動きとれなくなった娘(竹内結子)、失われた娘のために復讐をしているつもりの父親(三浦友和)、義憤から被害者を救済しようとする老婆(池内淳子)、女だから女心を最優先の先生(釈)、男だから男心を最優先のマスター(寺島)、そして・・・最高の親でないから最高のオレでないことを怨む若者(松田翔太)がすれ違い、行違い、時には居合わせて・・・不在の母親と・・・愛の届かない生活が織り成されていくのである。じれったさこのこの上ない展開だが・・・まあ・・・ドラマですからーっ。

「あの人はすべてを知っていた・・・」崩れ落ちる美桜(竹内)・・・。

何事もなかったみたいだ・・・街を行く人の顔は・・・あれほど深かった傷跡も消して・・・そして・・・色とりどりの傘の花が開くのである。

そして・・・もつれた糸をたぐりよせ・・・新しい模様を描く新事実・・・。

彼女のビデオを撮影していたのは「英治」だった・・・。

それでは「キミ」はだれなの。「野獣」は・・・。「彼女を置き去りにした男」は・・・。「雫の父親」は・・・。

パニックに陥った美桜。「えーっ」て言ったら雫(八木)が目を覚ますかもしれず、でも「えーっ」て言いたいし、言えないしでヘドモドするのであった・・・。

さて・・・「雫」も見ている可能性のあるこのビデオなのだが・・・そう考えると様々な可能性がまだある・・・しかし・・・とにかく・・・美桜としては「英治が雫の父親ではない可能性」に気がついてあわてふためいたと考えるのが妥当である。

もちろん・・・英治が父親である可能性はまだある・・・たとえば・・・「ビデオレター」はドキュメントではなく・・・フィクションである可能性があるのだ。英治と彼女の作・演出による・・・「一人芝居」(仮)という映像作品だったのかもしれない。自主映画コンテストに出品して落選(理由・長編すぎるっ)した青春のヒトコマだったりして。さらに「彼が逃げた」日記も・・・シナリオだったのかもしれないのである。

まあ・・・それは来週、登場する玉山鉄二みたいな人の動向次第なので・・・あまり妄想するのはやめておくことにする・・・キリがないからな・・・。

とにかく・・・本仮屋ユイカが美女・・・自分で言うなーっ・・・玉鉄が野獣なら・・・うそつきっとキッドは言いたいです。野獣なら・・・バナナマン日村あるいは丹古母鬼馬二みたいでないと・・・。

まあ・・・「薔薇のない花屋」が目印です・・・そこにキミの「家族」=「雫」が待ってます・・・という展開だったら・・・さすがは親子(安西医師と彼女)・・・手のこんだことをする・・・血は争えない・・・と思うのです。とにかく・・・来週は頭巾祭り・・・誰が作ったのだ・・・。

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

『ちりとてちん・22-1・第122回』まあ・・・何をやってもうまくいかない・・・と言いながら結局幸せになる人間は・・・ちょっとした幸福には妥協しない人間・・・ということになるようです。だから・・・そんな悪どい女の子が朝ドラマヒロインって・・・しかし・・・本当に好きなら・・・東京へ行ったA子の自業自得という・・・意見もあります・・・だって・・・若狭は・・・いかにも草々はあきらめた・・・みたいな顔をして・・・A子を厄介払いしてますよ・・・えっ・・・そんな細かいことは一々覚えていない・・・ま・・・それがお茶の間というものですけどーっ。→21-6

そのあたりのA子と若狭の心のすれ違いを検証したい方はコチラへ→シャブリ様のちりとてちん

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

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2008年2月25日 (月)

一天にわかにかき曇り・・・稲妻使いかっ!(宮崎あおい)

・・・人にはそれぞれ役目というものがあります・・・。

母の教えは「身分」というものの利を説いたもの。「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」という平等の理念よりも「下克上には百害あって一利なし」の信念である。つまり・・・階級社会の肯定なのだ。

なぜなら・・・階級こそが平和の基本だからである。

自由・平等・平和という支離滅裂な理想を掲げ、狂人を大量発生させる教育で育った人々には・・・ほとんど受容できない思想でございます・・・まあ・・・みんな聞き流すだろうけどね・・・。

とにかく・・・母の必殺技・死者からのお手紙によって篤姫(宮崎)は覚悟を決めました。「偉そうにしろっていうならしてやるよぉーっ」なのである。

で、『篤姫・第八回』(NHK総合080224PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。なんて言うか・・・大人気?・・・なのであるな。とにかく・・・今回も前半はあんみつ姫、意地悪されてプリプリ・・・玩具を渡されエヘヘ・・・乳母の遺言で・・・シャキーンである・・・。そして・・・幾島(松坂慶子)登場で・・・ふりだしに戻る・・・すごろく展開だ。もう・・・分りやすいのである。まあ・・・お笑いの世界で言えば・・・やすいコントだな~・・・ということである。とにかく・・・シナリオにそったレビューは例によってikasama4様を推奨いたします。今回は「夷狄は東夷・北狄の略だよ!・周辺異民族徹底殲滅大特集」付でございます・・・ちょっと違うだろう・・・まあ・・・とにかくお勉強になりますですからーっ。

Atuhime1853b で、篤姫マップその2は「江戸・京都・薩摩をみんなで移動中」をお届けします。本筋とは関係ありませんが坂本龍馬(玉木宏)は江戸に向けて移動中だと思われます。江戸では鉄平の父ではなくて勝海舟(北大路欣也)が待機中。もちろん・・・篤姫の運命の人、家定(堺雅人)や、篤姫の江戸の母となる英姫(恒姫・余貴美子)も待っています。

そして・・・京都には次の養父となる近衛忠煕(春風亭小朝)も待ってます。さて・・・問題は・・・京都で斉彬(高橋英樹)と会っていた幾島(松坂慶子)がなぜ・・・薩摩に先着したか・・・ということです。①足が速いから ②参勤交代の大名行列がのんびりだから ③海路で直行したから・・・まあ・・・様々な可能性がありますが・・・妄想的な結論はただ一つ。幾島が薩摩忍者・くぐり衆のくのいちだからです・・・ああ・・・そうだろうとも。

さて・・・江戸幕府対薩摩藩の暗闘は関ヶ原以来・・・ずーっと続いているわけですが・・・幕末ともなると・・・表面上はなかよしになっています。それは斉彬が幕政に深く関与している風な今回の大河ドラマで描かれている通り。

しかし・・・幕府の隠密は「薩摩潜入」は「死」を意味する状態になって長いのです。これは戦国大名・島津忠良が作り出した薩摩忍軍・くぐり衆が最強だから・・・なのでございます。本来、薩摩隼人は熊襲として・・・ヤマトタケルに首領暗殺されて以来・・・しのびの衆に対する警戒心はなみなみならぬものだったわけですが・・・どうせなら・・・こっちも忍者を組織すればいいのでごわすと金峰山に修験者系の忍者講師を招いて・・・ものすごいしごきの果てにくぐり衆をたちあげたのです。

それから・・・300年・・・ついにくぐり衆の暗躍が幕府の忍び衆の手に負えなくなってきたのが幕末なのです。

さて・・・もちろん・・・忍びの道はけものみちですので・・・一筋縄ではいきません。藤原忍軍のように1000年の歴史を誇る古強者もおりますし・・・くぐり衆といえども無敵というわけには参りません。幕府のくのいちであるお由羅や・・・隠れ忍びである調所など・・・薩摩の中枢に食い込まれたりもします。また・・・斉彬のようにまんまと幕府側に操作されてしまう江戸育ちのお殿様も登場するわけです。

しかし・・・歴史が物語るように・・・最終的に勝利を獲得するのはくぐり衆なのです。

もちろん・・・その首領は普賢様と呼ばれる菊本です。菊本、広川、そして幾島と続く、くぐりのくのいちたちは篤姫をくのいち姫として育てあげるのでございます。その目指すところは・・・まだ秘密です。

さて・・・誤解があるといけないのでくのいち幾島の出自を説明しておきます。幾島は薩摩出身です。まず・・・藤田という名前で篤姫の祖父・島津家宣の娘・郁姫の侍女となります。そして郁姫が嫁いだ藤原北家・近衛忠煕に潜入したのです。郁姫が幕府の隠密お由羅に養育されていたために・・・薩摩の隠し目付け役割です。藤田(幾島)は天才くのいちですので・・・3年前に33才で没した郁姫の死後も忠煕に密着していたわけです。

つまり、幾島はくぐり衆(薩摩忍者)であり、幕府隠密(紀伊忍者)のお由羅に学び、藤原上忍(韓流忍者)の近衛家に仕えたという・・・スーパーエリートくのいちなのです。

薩摩から江戸へ、江戸から京へ、そして京から薩摩へ・・・藤田は任務を終え帰還・・・そして逆のコースをたどって名を改めた幾島は篤姫とともに江戸城に乗り込んでいくわけです。だから・・・神出鬼没だし・・・篤姫とのご対面で落雷くらいは当たり前なのです。

ちなみに・・・藤原北家は様々な権力者と結んでいるわけですが・・・近衛家は薩摩と深い関係を持っています。篤姫は普賢菩薩を母から贈られるのですが・・・普賢菩薩こそは女人成仏の教えを説く法華宗の菩薩。男尊女卑の薩摩にあって「成仏に男女差別なし」はまさにくのいちの法と言えます。そして・・・藤原北家の伝来の宝物は鎌足の法華経です。

しかし・・・所有するのは九条家。近衛家には「鎌足の鎌」(レプリカ)がありますが・・・近衛家では九条家の藤原三宝(ちなみに他は鎌足自画像と雷神宿りの小狐の太刀)がねたましくてしかたなかったのです。若き日の幾島が藤田と呼ばれた頃にこれらを九条家から盗みだしたのは・・・今回の登場で明確に描き出されたわけです。

まあ・・・忍びの歴史を知らぬ一般人にはコントに見えることも・・・闇の歴史を知るものには・・・おいおい・・・そんなのマジでやっちゃっていいのかよ・・・というドキドキものだということなのでございます。

とにかく・・・忍び姫・篤子とスーパーくのいち・幾島の冒険は今、始まったばかり・・・そして京都には真言宗大覚寺系の密教くのいち・村岡局・・・大奥には各国よりすぐりのくのいち衆が待ち構えています。ああ・・・くのいち三昧か・・・今年の大河ドラマは夢のくのいち三昧なのかーっ・・・でございますからーっ。

関連するキッドのブログ『第7回のレビュー

ちなみに今週の『佐々木夫妻の仁義なき戦い』は「手紙をください~」の根岸季衣の神演技に号泣でございました。横筋は実に面白いのに・・・。

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・やはり、火曜日かよっ。

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2008年2月24日 (日)

これがボス・ハロ!・・・いや、VEDAか・・・。(A・コーナー・声・松本保典)VS日本チャンピオンは知りませんっ。(亀梨和也)死にたくないデス。(上野樹里)

・・・土曜日・・・それはエンターティメントの宴・・・しかし・・・スケジュール的にもう限界・・・単にダラダラ見ているだけでも拷問の匂いが・・・そしてそういう拷問状態が大好物な人間は・・・一歩一歩・・・死に近付いていることを一瞬忘れたいだけなのに・・・ますます近付くのである。

うーん・・・遠藤察男脚本の「コインロッカー物語」もまずまずの出来なのだが・・・とりあえず・・・一回だけ・・・にしておくとして・・・「フルスイング」は「気力とは最後まであきらめないこと」という「岡田JAPANに今求められていること」をちょっと裏表で提示したことを記憶に止めておくことにする。

ま・・・とにかく・・・土曜日は軽い感想に止めておきたいのに・・・結構・・・みんな面白いのだった。

で、『機動戦士ガンダム00・第20話・変革の刃』(TBSテレビ080223PM6~)脚本・黒田洋介、演出・角田一樹を見た。話題沸騰の今回・・・まずは・・・太陽炉(GNドライブ)エネルギーがクリーンなエネルギーでないことが判明。トリニティーのビーム兵器は傷痕に細胞異常を起させるほどの毒性があるらしい。ルイスの失われた手を24世紀の義手技術をもってしても再生できない設定である。片手じゃないと・・・脚本上で困る展開なのか・・・?

一方・・・ソレスタル・ビーイングはSBと略していたのだが・・・CBらしい。だったらコレスタルビーイングにしてほしいキッドだった。正しくはCelestial Beingだ。

で、CBという謎の組織は結構・・・流動的、分裂気味の組織らしい・・・。まあ・・・最新鋭の兵器を所有するということは・・・国家レベルの機構を持つシステムである必然性が高いので・・・当然と言えば当然だ。

で・・・マザーコンピュータであるVEDAを中心に・・・いくつかの触手が展開しているわけだ。今回・・・ラストシーンで・・・監視者である・・・アレハンドロが見た・・・実体はまさしく・・・ビッグハロというか・・・ギガントハロというか・・・ボスハロなのだった。あれがぴょんぴょんと律動するとき・・・ガンダム00は終焉を迎えるのだな・・・きっと。

さて・・・メインチームというか・・・刹那の属するプトレマイオス・ガンダム・チームはすっかり・・・時勢に取り残されている模様。「もう・・・どうなってんだか、わからないから、しばらく様子見ね」(スメラギ・談)なのであった。とにかく・・・戦力増強のためにGNアームズという支援兵器を受領するらしい・・・。

つまり・・・世界のどこかにボスハロ(おそらくイオリア・シュヘンベルグ人格搭載の人工知能)が直営する・・・ガンダム工場があり・・・闇市場には闇ガンダムが流れるのである。

そして・・・落ち目の三大国家は闇ガンダム30台を入荷。各陣営が10台ずつ・・・配分に与かったのであった。

しかし・・・「オレはフラッグでやる」とグラハム(ユニオンのエース)・・・つまり・・・敵がイーグル(ジェット戦闘機)でもゼロ戦(プロペラ戦闘機)で充分だ発言である。おそらく・・・カタギリがこっそり・・・フラッグカスタムに闇ガンダムを仕込むのだな・・・。友達思いだから。

そして・・・ガンダム世界の1ポンドの福音コーラサワーは「世界のことなんかわかりませーん」なのだった。もう・・・機体はスケルトンにしてやってくれ。

さて・・・もうひとつ正体不明だったCB代理人の王留美だったが・・・世界を憎んでいることが判明。「理想的でない世界なら滅んじゃえ」発言に・・・トリニティーシスターと同じ匂いを発見。二人の遭遇に・・・火花が散るのであった。そして・・・王とトリニティーが密約である。

闇ガンダムにアレハンドロがからんでいると・・・世界陣営にアレハンドロ、トリニティーに王という図式になり・・・メイン・チームは孤立化の様相である。

そして・・・闇ガンダムにからむ・・・アリー・アル・サーシェス・・・。沙慈の姉を暴行後惨殺である。秘密に近付いたジャーナリストを処分するのはいいとして・・・絶命を確認しないのはどういう意味? ①演出が死につつある女の描写をするのが好き ②アリーはちょっと壊れているのであきたらポイ ③一度死んだが奇跡的に延長戦突入・・・まあ、アリーの回想シーン挿入と考えれば言い訳はできるけど・・・甘いな。

さて・・・闇ガンダムの実戦投入は人革連である。その名も「ジンクス部隊」・・・。キツツキ隊かよ・・・。じゃあ・・・ユニオンはウッドペッカー隊になるのか・・・。

「ふふふ・・・モビルスーツの性能差がなければ・・・こんなものよ・・・勝利の美酒はうまし・・・」(セルゲイ・談)・・・早く・・・ソーマの機体をピンクに塗装してやってくれ。

で、『1ポンドの福音・第七話』(日本テレビ080223PM9~)原作・高橋留美子、脚本・根本ノンジ、演出・田中峰弥を見た。ナンバーワンホストで日本チャンプの紅流星(桐谷健太)登場である。とにかく・・・世間知らずのシスターは・・・イメクラ風俗のお姉さんと・・・間違われたらしい・・・しかし・・・紅は「困っている・・・親の残した借金三億ある・・・」などと言い・・・月のお小遣い三千円のシスターに指名料込みでピンクのシャンパン代「50万円」を請求するのだった。

原作では「シスターを俗界に引き戻そうとする遊び好きの叔母に強引に連れ込まれた」ホストクラブなのだが・・・もはや、原作を離脱した設定のドラマではアンジェラ(黒木メイサ)は奉仕活動中に紅にキャッチされてしまうのである。

こうなると・・・紅の悪人度は強烈に高まるのである。

さらに・・・「ふるさとの親にウソついてました」上田(岡田義徳)と上田の父(不破万作)の架空の対戦相手が紅だったことで・・・さらに高まる悪人度。もはや極悪ボクサーレベルである。

ああ・・・ボンビーマンに続き・・・ふるさとの親にウソ・・・。日本テレビで連打だ。

ついでに言うと・・・借金返済ネタもかぶっているが・・・まあ・・・これはある意味原作通りなので責められない。

しかし・・・スパーリングで演出上仕方ないとは言え・・・ノー・ヘッドギア・・・。少しでも心ある演出なら・・・チャンピオンのみがノー・ヘッドギアにするべきだったな・・・。

開始前に・・・「ふふふ・・・ボクの顔にパンチを入れるつもりかい・・・」ぐらいあって・・・渾身のパンチがかすり・・・チャンピオン・・・本気・・・上田ボロボロが王道だよな・・・。

とにかく・・・シスターのピンチを知った畑中(亀梨)は大食いゲームで返済を目指すが・・・ホストにスカウトされてしまうのだった。

まあ・・・このドラマでは「階級」とか・・・「ランク」とか・・・様々なものがオフ・モードになっているのだが・・・少なくとも・・・自分の階級の現役チャンピオンの顔も知らない・・・畑中って・・・バカだからOKなのである。

事態を知ってバカを回収に来た会長(小林聡美)とアンジェラ・・・。さすがに会長は紅をチャンピオンと知っている。紅は畑中がボクサーと知り・・・「ボクサーよりホストの方が向いている」と皮肉を言うのだが・・・喜ぶ畑中・・・バカである。そして・・・「借金を賭けて試合をしてください」と言い出す畑中・・・バカである。さらに「オレと試合をしたいのじゃなくて・・・シスターの借金を返したいの?」という王者・紅の質問に「イエス」と答える畑中・・・バカだーっ。

しかし・・・そんな畑中に・・・何故か・・・興味を覚えた・・・紅・・・。最後の防衛戦の相手に畑中を指名するのだった・・・。ボクシングでは日本チャンピオンが王座を返上して・・・世界チャンピオンに挑むというのはよくあるパターンなのである。その場合・・・最後の試合相手は「これを破れば国内に敵なし」・・・という対戦相手が望ましい・・・畑中でいいのかよ・・・チャンピオン・・・。

ま・・・しかし・・・畑中は一応・・・素質は世界を狙えるハードパンチャーだから・・・ただ・・・バカなたけで・・・。とにかく・・・突然・・・タイトルマッチを迎える・・・畑中なのだった。

今回は畑中の借金申し込みを瞬殺する食堂の娘(南沢奈央)、アンジェラの借金申し込みに特別に500円くれる院長(もたいまさこ)、そして・・・ダメダメボクサーたちの中・・・一人スパーリングを血反吐ダウンまで続けさせる男まさりの会長と・・・それぞれの場面が上手くリンクされていた・・・まあ・・・それが・・・普通なんですけど・・・。

とにかく・・・全九話・・・残り二回を前に・・・急激に盛り上がってきたのである。とりあえず・・・愛がゴールしているので・・・もう・・・チャンピオンになるしか・・・ネタはないのであるが・・・っていうか・・・シスターを捨てた親の話とか・・・そっちの方にはいかないのだな・・・。これ・・・ひょっとして・・・二週連続でタイトルマッチやるつもりかな・・・。場合によっては最終回は世界タイトルマッチだったりして・・・ま、まさかな・・・そんなダイジェストな・・・。

お誕生日を迎えた亀ちゃんのすべてが愛くるしいあなたはコチラへ→エリお嬢様の1ポンドの福音

で、『ロス:タイム:ライフ・第四節』(フジテレビ080223PM1110~)脚本・鈴木智尋、演出・永山耕三を見た。先週の「スキヤキ編」が名作だったので・・・もういいか・・・と思ったのだが今回の「看護婦編」も名作だったのである。しかも・・・上野樹里と温水洋一の自殺志願者二人の珍道中である・・・。失恋傷心で勤務先の病院屋上から・・・ふるさとの母からの「お米送ったよ」メールも無視して・・・飛び降り自殺を決行したナース松永(上野)・・・地面と激突寸前にロスタイムに突入。ロスタイムは4時間44分だった。

これまでと違い・・・自殺志願なので・・・BGMを含めてすっかりのだめモードのナース松永は首吊り・・・リストカットと再チャレンジをしてイエローカードである。

そして・・・審判団(今回主審は金橋良樹・・・いい味を出している)をふりきり・・・屋上に出た松永は・・・店の金を競馬につぎ込んだダメ中年(温水)の自殺決行寸前に遭遇。

「どっか他でやってください・・・」という松永に・・・「もし死に損ねたら病院なら安心」と危険な発言をする温水だった。ぬ、ぬくみずーっ。

すべてに投げやりな・・・松永は・・・温水の身の上話を聞くうちに・・・同情し・・・結婚資金を全額おろして・・・なにしろ・・・もはや死んでいるので・・・貸し与える。

しかし・・・不足分を恋人からもらった指輪を質入して補おうとしたところで・・・その指輪がガラスで500円の価値しかないと質屋(六角精児)から聞かされ・・・気力が戻ってくるのである。

コレクションのカバンを大放出し・・・ついに盗んだ金よりもプラスに転じた時・・・温水は松永を寿司に誘うのである。そして・・・温水の薦めで・・・食わず嫌いだったウニを食べた時・・・あまりの美味に人生観が変わったのだった・・・。こんなおいしいものをもう・・・食べられない・・・その時・・・松永の中に自分を自殺に追い込んだ恋人への怒りも芽生えるのである。

お相手は・・・バナナマン・設楽でした・・・。松永にミドルレンジからノールックで無回転ビンタをくらうためだけに登場である。

そして・・・病院に戻った松永は・・・山田の大家さん・・・ではなくて看護部長(大島蓉子)にお小言をもらいながら・・・いつしか・・・すっかり・・・「もっと生きていたい気分に・・・」しかし・・・ロスタイムは残り五分・・・。温水は「試合に負けたからって世界が終るわけではない」と言うのだが・・・松永の世界はもう終っているのである。

激突現場に戻った・・・松永は審判団に「死にたくない」とアピールするのだが・・・オフサイドの旗があがる・・・。松永はせつない気持ちで地面に横たわるのだった・・・ロス・タイム終了・・・。・・・・・・・・・・っと・・・息を吹き返す・・・松永・・・「延長戦突入」である。

えーっ・・・そういうパターンもアリなのかーっ・・・とお茶の間を混乱に陥れつつ・・・ウニをパックで買ってウニごはんを食べる松永だった・・・。実況担当・競馬中継でおなじみの青嶋達也アナウンサー、解説・花より男子のサタケミキオでお届けしました。

ま・・・これで・・・「ああ・・・何をしても死ぬ」という悲しみのみから「ひょっとしたら復活」という期待へと選択肢を拡げたこのドラマ・・・まあ・・・正解かな。「スキヤキ」を乗り越えるのは大変そうだから・・・。

セルビアモンテネグロのなんとかヴィッチなんて知らないけどのだめの相手が日村でなくてよかったというあなたはコチラへ→お気楽様のロス:タイム:ライフ

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第八回』(日本テレビ080224AM0050~)原作・諸星大二郎、脚本・江本純子(毛皮族)、演出・高橋巌を見た。原作では・・・愛の狩人的な女流詩人・菱田きとら・・・なのだが・・・ドラマでは・・・ホームレスの女王様作家である。

紙魚子(前田敦子)の愛読書「フランダースみたいな豚」の作者きとらを演じるのは中村麻美である。中村麻美といえば・・・初代「富江」(菅野美穂)に狙われるヒロインである・・・あれから・・・もう9年か・・・。ドラマ的には離婚後復帰作がコレなのか・・・。

しかし・・・超能力ブタ・フランダースに自分に危害を加える人間を吸引させ・・・ブタの体内世界で女王様として生きる孤高の作家・・きとらを怪演である。

きとらの秘密を探る栞(南沢)さえもが・・・ブタの餌食に・・・。しかし・・・記憶を喪失して一週間で排泄されるシステムなので・・・ある意味・・・人畜無害である。

しかし・・・「お友達になりたい・・・」紙魚子にほだされて・・・きとらは人々を解放・・・そして・・・少し身奇麗にして・・・紙魚子とたまに目と目で通じ合う友情を暖めるのであった。

もう・・・奇想天外さでは他の追従を許さないドラマである。

で、『コインロッカー物語・第一回』(テレビ朝日080224AM0130~)原作・伊藤恒久(他)、脚本・遠藤察男、演出・本橋圭太を見た。『腐女子デカ』の後番組・・・前番組ほどのインパクトはないが・・・ゲストの盗撮マニアの大学教授(本村健太郎)を除くと・・・謎の少女・未来(小嶋陽菜)とコインロッカーの管理人・哲也(マギー)だけの淡々としたやりとりで展開するドラマを脚本家はそれなりに楽しく見せて・・・さすがである。

なぜか・・・駅のコインロッカーに異常に執着する少女・・・知り合ったコインロッカーの管理人に留守番をまかされ・・・盗撮発覚で逃走中にロッカーの鍵を落とした犯人と出会うのである。

「個人のプライバシーには立ち入らない」という哲也を無視して・・・盗撮犯人に罠を仕掛け・・・追求していく未来・・・。男子トイレに逃げ込んだ犯人を追いかけて・・・逆襲されそうになる・・・しかし・・・個室には管理人が潜んでいたのだった・・・。

まあ・・・これもまたショートシリーズ(全四回)なので・・・はっと気がつくと終っている可能性がある。まあ・・・紙魚子・・・未来とAKB48のメンバーが連打なのであった。しかも・・・未来は腐女子デカと同じく行方不明者をつい死亡と言ってしまったショコタンとキッドには区別がつかないタイプ。それにしても・・・北の工作員で死んだフリをしていると言うよりは全然問題ないのに・・・と例によって思ったりするのである。

そういうことを言ってはいけないテレビという特殊なメディアであるということは指摘しておく。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・21-6・第121回』・・・おかみさんは「お母さん」と・・・若狭は・・・成長したのか・・・新弟子の木曽山のウソを許す姿勢を見せるのでした・・・。A子はA子で・・・何か心にわだかまりを抱え・・・まあ・・・もう・・・想像するのもこわい・・・若狭の裏切りはともかく・・・東京でA子はどんだけひどい目に・・・朝ドラマのワクを越えた悲惨さたったらどうしよう・・・。・・・ま、それはないか・・・。そして・・・木曽山がまるっきり悪い奴ではなかった手紙が届き・・・捏造かもしれないけれど・・・少し和んだ新師匠夫婦・・・。しかし・・・A子はついに本題に・・・「B子のうそつきっ」である・・・フリか・・・まだフリなのかーっ。→21-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年2月23日 (土)

すいゃせんしたぁ~・・・あー、すあすぇんしゅたあっ。(深田恭子)地獄さ、落ちっ。(黒川智花)メールしますね。(野波麻帆)

・・・シモネタの極みなのだが・・・ドン引きのF1層はさておき・・・大傑作でしたーっ。

まあ、基本は本音と建前で・・・全員が本音の方を口に出しっぱなしという展開である。

キモいものはキモいと言い、エロいものはエロいと言い・・・本音丸出し合戦。

とことんやり抜いて・・・何か・・・すがすがしいものが残ったのであった。・・・マジでかっ。

いつもなら「エジソンの母」の青柳玲実(村中暖奈)への手作り防犯ブザーを鮎川先生(伊東美咲)が横取りするのはどうかと思うなどと軽くツッコミたいところなのだが・・・もう・・・どうでもいいやぁ・・・という感じの「めぐる」の仕上がりである。

で、『未来講師めぐる・第7回』(テレビ朝日・080222PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・高橋伸之を見た。音楽・野崎良太もなかなかに笑わせてくれるのだった。

さて・・・「未来が見える」という能力・・・を考えたときに・・・「明るい未来」と「暗い未来」を考える。で、「暗い未来」の中に・・・「太る」とか・・・「禿る」とか・・・「不合格になる」とか・・・そういう「うれしくない可能性」をコツコツと考えていくのである。まあ・・・「死んでいる」とかはすぐ思いつくのだが・・・「犯罪者となり逮捕」とかは・・・ちょっと思いが深いのである。

アイディアというのは思いつくというよりも思いあぐねるものなのだな。

もちろん・・・めぐるが見ているのは「黒いジャケットかぶって手錠プレー」という変態的な未来かもしれないが・・・とりあえず・・・自分の手に手錠がかかるのはめぐるにとってパニックに陥ったり・・・熱々のコムタンスープを佐藤二朗の下半身にぶっかけたりするほどの「暗黒の未来」なのであった。

そんな・・・めぐる(深田)に母(榊原郁恵)は「エスパー吉田としての使命感」を諭すのだった。

ちなみに雷でもなく雪でもない雨に日という字は打てないのである。

ついでに二十年後のめぐるが見えているという体裁での「深田恭子の赤ちゃんプレイ」を見せているとは限らないのだが・・・変態はもちろんそう見るし、生徒のジュン(木村茜・女優ではなくて子役)の未来の姿になった野波麻帆がナース姿でランドセルになればなったで・・・いろいろと妄想は広がるのだった・・・なぜ、突然・・・自制的な表現にっ。

・・・ともかく・・・「なんで私という恋人がありながら・・・男はエッチなモロモロを確保しようとするのか・・・」という不毛な質問にクドカンは真っ向から戦いを挑むのだった・・・そうなのか・・・まるまる・・・話はそれだけです。

さて・・・今回のゲストは①野波麻帆であるが・・・元AV女優・沢樹あんな・・・そして・・・(浅香)光代アカデミー生徒・手塚ジュンの母親である。野波といえば「富豪刑事」のチョイ悪婦人警官でおなじみだが・・・今回は前述した通り・・・ナースのコスプレありである。で、②めぐるの母の回想シーンのナース(立花彩野)もいて・・・立花といえば「怨み屋本舗」の婦人警官である。

「婦人警官」と「ナース」・・・この制服はどうしてどうして男の欲望に火をつけるのだろう~・・・失礼しました。

③ついでに刺されるそば屋主人(徳井優)もいるが・・・まあ・・・いいや。

とにかく・・・全編が男(主にエロビデオ=星野源)の妄想に支配された今回。ものすごいぞ。エロビデオの歯漏れ笛吹きはもうよかったら吹いてーっだからな。

エロビデオもネズミ、エロ出っ歯Vネック、笛ネズミ、ドブネズミ、エグチンピラと進化を遂げて・・・恋愛体質でエロメールで妄想炸裂なのである。

そして・・・もういい加減にフリが長すぎるスケートの光GENJIネタ「勇気100%」100%ユーキでもうがんばるしかないさ・・・なのであった。絶対ダメ音感でサビ・・・これはオマージュとおちょくりのギリギリの限界領域なのだな。そんなユーキ(勝地涼)は「めぐるはめぐる、あんなはあんな、別腹宣言」でアンナーであることをカミングアウトするのだが・・・良い子は真似してはいけません。ある意味、シンナーとかより危険だからね。

そして・・・エロビデオVS沢樹あんなは・・・制服に着替えてベッドで待機も虚しく・・・娘・帰宅で時間切れなのであった。

しかし・・・人妻のベルトチャカチャカな誘惑にエロビデオの妄想はエスカレート。「白い天使/沢樹あんな傑作選」のDVD轢き逃げ事件の傷も癒えぬまま・・・欲望の炎を萌えあがらせるのだった・・・。

しかし・・・エロビデオなので・・・現実のハッピーには耐え切れず・・・偽の恋人で転ばぬ先のティッシュ・・・いや・・・杖なのだな。偽の恋人にはキャッシュ2万円ポッキリでみちる(黒川)が立候補。整形美容で「残念だった鼻くそ黒子」(塾長=武田真治・談)も除去し・・・現役・女子高校生制服プレーなのだった。そして・・・高尾山(正名僕蔵)に鬱な展開が・・・。

今回・・・店長は「猥談してないのに・・・猥談」・・・「猥談中に猥談」ときれいにまとめてきた。まさに得意のポーズが得意気である。

さて・・・実は・・・沢樹あんなはエロビデオに一目惚れをしていたことが判明・・・。

「テレビには出ない女優・・・」「エッチなことをする・・・」「夫バレして離婚・・・」「でもママ大好き」と・・・すべてを理解する大人な小学生ジュンに・・・めぐるはうっとり・・・なのだが・・・ジュンにして・・・「江口先生だけは無理・・・ありえない」のであった。

しかし・・・恋人ごっこをしている間に・・・部屋中オカッパヘアピース多重人格で「お母さんリクエストしていいですか」の変態Vネックエロビデオと「めんどくせーなー」で「死んじゃえよ」だけどお惚けで忘れん坊のみちるの間にはただならぬ感情が芽生えていたのだった・・・。そして雷と雪につつまれて・・・謎の少年(槇岡瞭介)登場である。見るからに・・・荒川良々なんですけどーっ・・・そしてまたもや橋本じゅんかよっ・・・つづくなのだ。

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

『ちりとてちん・21-5・第120回』・・・うわぁぁぁぁぁ・・・なんだか・・・A子がこわい・・・もちろん・・・なしくずしに草々を奪取して・・・女の友情とか知ったこっちゃないわよ・・・第一、A子なんて敵だし・・・なくせに・・・自分ではまったくその気はありませんでしたー・・・的若狭に・・・来るべくして来たこの展開・・・またしても・・・ヒロインとしては・・・まったくありえないキャラ設定の悲劇・・・喜劇がやってくるのですねーっ。そりゃ・・・そうだよ・・・普通そうだよ・・・若狭・・・自覚なしでも・・・やっていることは・・・極悪ですからーっ。朝ドラヒロインとしてはーっ・・・。→21-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年2月22日 (金)

ぬばたまの黒髪悲し待ち人はデートじゃないと言い訳もせず(綾瀬はるか)

【解釈】小川先生(玉木宏)は「彼女は自分を愛している」などと藤原先生(綾瀬)に言うのだが、それは一体どんなゲームなの?と疑うほどのバカ男なのである。これは本来・・・自信満々のナルシストが愛人をからかうためのジョークであるべきで・・・世の中を見る目がないのもほどほどにするべきなのになぁ。

・・・などと日本一のダメ男を主人公にしてしまう・・・最近のドラマスタッフのダメ男好きには困ったものなのだが・・・これほど面白いドラマが敬遠されてしまうのは・・・難解とか・・・とっつきにくいとかではなくて・・・鹿男がダメ男だから・・・と思わないでもない・・・。たとえば・・・綾瀬はるかに感情移入していた女性視聴者はあまりの惨さにチャンネル替えちゃうだろう。

木曜10時のドラマ対決は①「だいすき」↘11.1% ②「鹿男」↘*8.9%である。フジテレビは火10でも負け、木10でも負け・・・ショック大きいのだな。関テレの民放連復帰も滞ったりして・・・結構ピンチだな。しかし・・・見事に足して20%だな。

で、『鹿男あをによし・第六話』(フジテレビ080221PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・村上正典を見た。「だいすき」と「鹿男」をくらべるとエンターティメントに対するふたつの姿勢が見えてくる。「わかりやすいドラマが好きなのか」「謎を含んだドラマが好きなのか」という問題である。前者の姿勢だと「難解」=「退屈」だし、後者なら「平易」=「退屈」である。悩ましい問題だ・・・。どちらの姿勢も満足させた方が視聴率を高めるような気がするからだ。

もちろん・・・前者は「わかりやすい裏に謎を潜ませる」、後者は「謎をわかりやすくする」というテクニックを用いる。そうなると・・・やはり白熱するのだなぁ・・・。

そして気がつくと・・・キッドは際どく少数派なのである。・・・面白いなあ。

多数決の世界では全体数100で51VS49でも49が少数派だ・・・。「51」が勝ちで「49」が負けかよ・・・と納得いかない感が漂うのだが・・・それがゼロサムゲームというものだからな。もちろん・・・「だいすき」と「鹿男」は・・・共倒れですがーっ。

しかし・・・「コトー」VS「松子」とかで・・・ダブルスコアで圧勝してきた局では敗者は辛いのだな・・・。一方連敗続きの局ではこの勝利が過大評価されそうで・・・ちょっと心配だ。

「ハンディキャップを背負ったものの勝利」と「それほどのハンデもないのにダメ男の苦闘」・・・このどちらを日本人が好むのか・・・と言う問題もありますが。

とにかく・・・「鹿男」では女性陣が個性的な顔立ちをそろえている。ヒロイン「綾瀬」マドンナ「柴本幸」アイドル「多部未華子」である。全員・・・「キッ」とにらむのが魅力的なタイプである。その変態度は異様に高いのである。もちろん・・・そういう趣味の男性の萌え度はマックスなのであるが・・・もっと普通に萌えたい・・・と思っている人には・・・苦痛なのかも。

一方・・・男性陣は「玉木宏」の一人舞台である。その玉木が・・・「二枚目」ではいけないキャラクターなのである。基本的に対人恐怖症で・・・基本的に誰に対してもオドオドしている・・・理系の科学者のようなのに研究対象も定かではなく・・・眼鏡さえかけていない・・・剣道もやっていたのに女子高校生に勝てない・・・そして・・・みんなが憧れるという女性に好意を持ち・・・好意を寄せてくれる女性に・・・冷たく当たり・・・フェミニストでもない・・・そして・・・日本のピンチだというのに・・・なんとかしようと思わない・・・ダメだ・・・ダメすぎる・・・こんなとりえのない男を・・・ある程度・・・魅力的に演じている玉木って・・・それなりに凄いと思うが・・・無理ありすぎるーっ。

さて・・・そうなると・・・このドラマに手立てはなかったのだろうか・・・。

キッドは藤原を女性化したことで・・・かなりアレンジが入って・・・ちょっと油断していた・・・ような気がしないでもない。それがストーリー展開の緩さになっているのである。「神」と「人」の関係をもう少し・・・意識して・・・「神の代理」と「神の代理の代理」というややこしさをからめていくべきだったと思う。前回も触れたが、「神の代理」である「鹿・狐・鼠」に対し、「神の代理の代理」である「使い番」と「運び番」を設定し・・・まったくのオリジナルを構築するべきだったし・・・「お宝」としての「目」のダミーも複数設定し・・・「どれが本当の宝なのか」を推理する喜びを提示するべきだったと思う。

もちろん・・・「不運なのに楽天的な女」と「不運なので悲観的な男」のラブコメとしては非常にユニークでキッドは賞賛に値すると思うのだが・・・それだけでは・・・さすがに視聴率は獲得できないのだった・・・。

さて・・・「サンカク」編が終了し・・・あたかも・・・第二部「目」編が開始したように見える今回・・・しかし・・・とってもとってつけたようなのである。

日本中で悲惨な出来事が展開し・・・「それをなんとかできるかもしれない」男が・・・恋にうつつを抜かしているという・・・爆笑の展開なのだが・・・これを笑えるのは一部の悪魔だけなのではないのかな・・・。

そして・・・その男の不甲斐なさを叱咤激励する女が・・・単に「嫉妬しているから」というものすごい動機の不純さにも見えることもまた・・・爆笑の展開なのだが・・・これもまた・・・お茶の間には馴染みにくいと思う。

それは藤原先生と小川先生の密会を見たラクダが「ブハハハ」と笑い・・・藤原先生がくしゃみをしているのを見てラクダの祖母が「ブハハハ」と笑うというような芸の細かさに・・・そんなこと誰も気がつかないよ・・・という隠し味メインの危険を感じるのである。

ちなみにマドンナはラクダの個展に行きたかったのであり、一緒に行く小川先生はオマケなのである。

ま・・・とにかく・・・キツネが京都の動物園にいることが判明・・・「キツネの使い番は女で京都にいて以前に会ったことがある」という情報から・・・「キツネ」は「マドンナ」以外にはいないと判断した小川先生は「あなたはキツネですか」と質問して水をかけられてしまうのだった。

ええーっ・・・マドンナはキツネの使い番じゃないのかよ・・・じゃ・・・だ・・・誰が?・・・で、堀田(多部)登場である・・・そして・・・学校を無断欠席中の彼女の願いは「学校をやめさせてくれ・・・」なのであった・・・。

とにかく・・・日本が滅びようとしているのに・・・誰が好きだとか・・・学校やめたいとか・・・オレには無理だとか・・・神様って意地悪なのよねえ・・・基本的に。

関連するキッドのブログ『第五話のレビュー

さて・・・マドンナは「私がキツネですってーっ」で怒るのは・・・不自然なのかどうかという問題もある・・・。これは「キツネ」のイメージの問題で・・・「キツネ」が「可愛い」とか「美形だ」という感覚の可否の問題である。日本では「キツネの母」を持つヒーローがいたりして・・・実は・・・母性としてのキツネは結構、肯定的なのである。もちろん、カテゴリーとしては「動物嫌い」というものもあり・・・動物に例えられるのがイヤだったりする。また・・・「女狐」と言った場合には「邪悪さ」もつきまとう。それでは「猫みたい」と言えば喜ぶ女性はどうなのだろう。猫にも「泥棒猫」という言い方もあり・・・この場合は「夫を狙われたサザエさん」的な心情が関係する。日本では「キツネ顔」と「タヌキ顔」という比較もある。どちらも化かす動物であるが・・・キツネは狡猾・・・タヌキは愛嬌という印象があったりするのである。顔立ちで言うと・・・日本人には北方朝鮮半島系の顔立ち・・・キツネと南方海洋系の顔立ち・・・タヌキが混在する・・・人はないものねだりや自己肯定と様々な好みを持つわけだが・・・そのあたりの複雑な気持ちも・・・あるわけだな。マドンナの場合は「私はどちらかといえばタヌキですっ」という気持ちがあったのかもしれない。さて・・・他にはイヌ系の問題・・・そしてネズミ系の問題があるわけであるが・・・「ブタ」っていわれるよりはイイのじゃないかなーっとブタの立場も考えず・・・キッドは言ってみたりするのである。キッドはとりあえず・・・虎だっ虎になるんだっ・・・と自己暗示をかけるタイガーマスクに憧れます。

『ちりとてちん・21-4・第119回』・・・さあ・・・いよいよ・・・A子が登場です・・・っていうか・・・嘘つき小僧の怪しいプロフィール・・・親・・・死んでないような気がするし・・・大学生でもないような気がするし・・・北朝鮮の工作員のような気もするし・・・危険です・・・狙われているのは上方落語界なのか・・・それとも若狭の貞操か・・・ないない・・・一方・・・A子・・・恋人を寝取られた怨みに復讐の血がたぎるのか・・・っていうか・・・若狭と草々が初夜を迎えているのかどうかも・・・謎ですが・・・はうぅん→21-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『コインロッカー物語』(テレビ朝日)

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2008年2月21日 (木)

無用の敵を求めよ!・・・しからば与えられん。(観月ありさ)

・・・今回の「相棒」はアリバイ工作が常套手段の女性議員(木村佳乃)ネタ。もう・・・素晴らしい出来だったがちょっと難しいのか視聴率は下がるのである。・・・実に面白い。

おかげで「相棒と斉藤さんのダンス」がまたも復活の模様である。あ・・・もちろん・・・中国人民の暴走ぶりを期待したサッカー東アジア選手権も影響していますけど・・・。

ちなみに早朝のニュースで・・・試合の中継権利を持つTBSテレビは「中国人観客のマナーも向上・・・日本人選手の健闘を讃えて選手を送り出した・・・」などと報道。一方、日本テレビでは「日本人の応援席にペットボトルが投げ込まれ、発炎筒が焚かれ、日本国旗が焼かれ・・・マナーの悪さは相変わらず、地元からも北京五輪での危険を心配する声があがっている・・・」と報じている・・・。まさに何を信じていいのかわからない世の中ですな。

「相棒」と「斉藤さん」のこれまでのステップ。

「相棒」16.9%↗17.7%↘15.9%↘15.1%↗15.9%↗18.3%↘14.7%

「斉藤」15.3%↗17.4%↘15.5%↘15.4%↗15.8%↘13.0%↗14.0%

・・・うふん・・・優雅です。一度開いて閉じたのですな。

で、『斉藤さん・第七話』(日本テレビ080220PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・福間正浩、演出・岩本仁志を見た。「正義」と「不正」の戦いは永遠に続くものである。もちろん・・・「正義」が万人の共通の理想でない限り・・・「正義」を否定することは容易い。しかし・・・それは「不正」こそが「正義」である・・・ということにはならないのが悩ましいところである。

「正義の人」と「一般人」の離反や・・・「一般人」と「小悪党」の癒着はいつだってどこにだってあるものだ・・・しかし・・・子供にそういう「頑固さの損」や「融通さの利」を教えていると・・・とんでもない世の中が出現するのである。見たまえ・・・それが今の世界と言うものなのだ。

しかし・・・「正義、正義、正義を愛する真野若葉~正義と友情を守る~」と真野さん(ミムラ)が歌い出せば・・・正義を貫くことで時には傷心する斉藤さん(観月)も癒されるのである。

さて、トリオを組んだ小倉さん(北川弘美)は今回は目立った活躍はなく・・・商売上手な女子高校生(石橋杏奈)に乗せられる真野さんの買いすぎさえ制止できないし・・・今回の注目はナース・ホシノになった川姫(「妖怪大戦争」より)の高橋真唯である。ああ・・・ヌメヌメの太ももが白衣の天使に・・・。誰かにいじめられないか・・・とドキドキしました。しかし・・・虐げられる美少女も斉藤さん圏内にいれば大丈夫の模様。

そしてついに不良少年・柳川(山田新太朗)の父にして、キルト腐夫人(高橋ひとみ)の夫・・・柳川議員(加藤雅也)登場である。

望月病院の個室に割り込み入院して・・・骨折入院中の斉藤さんの怒りを買うのですが・・・人目を気にしてあっさり謝罪・・・しかし・・・その裏では陰湿に復讐です・・・どんだけ似た者夫婦なのか・・・。しかし・・・まだ・・・その正体は隠匿の模様。

一方・・・歩き煙草で病院携帯電話の謎の男(高杉亘)再登場である。月、火と「優作」の亡霊が登場中なのであるが・・・ある意味・・・彼もそうだな。みんな・・・優作が好きなのだな。優作と言えば、「遊戯」である・・・悪のフリをして・・・結局・・・正義の味方・・・そうなのか・・・やはり、そうなのか・・・。

ともかく・・・困った地方議員とか・・・困ったコバンザメ公務員とか・・・困った入院患者とか・・・困った三上かおり(飯野芹菜)の描いた絵にお茶こぼしちゃう真野ちゃんとかは・・・日本にいくらでも実在するのである。本当に困ったことだ・・・。

とにかく・・・ラクダは斉藤さん解説員としては・・・優秀なのだった。

「そうですねえ・・・斉藤さんだって・・・正義を迷いなく実行するわけじゃないんですよねえ・・・迷って・・・迷って・・・迷いつつ・・・勇気を出して・・・正義を実行するんですねえ。その勇気が斉藤さんらしいってことじゃないんでしょうかねー」なのであった。

とにかく・・・山本さん(濱田マリ)にはあしたまにあーなマニアもやってもらいたいと思います。

とりあえず・・・もっとも責任が直接的な「あたご」の艦長はなぜ・・・謝罪しないのか・・・事情聴取中だったとしても階級・氏名の公表ぐらいはできるはずだ・・・現行犯逮捕されたトラックの運転手だって・・・婦女暴行の米軍兵だって・・・実名報道だろう・・・もちろん・・・巨大な艦船と小型漁船・・・どうみても回避しない方が不用意なのだが・・・とにかく・・・生き残った以上責任があり・・・顔出ししないのは軍機なのか・・・不思議だし・・・漁船が命中しちゃうのは・・・軍艦としては・・・大問題だよな・・・。重要な任務を終えて帰国直前・・・丸腰のイージス艦を民間船の群れと遭遇させること事態が・・・ボケに近いのではないか・・・。官僚か・・・官僚が奢っているのか・・・。右京さんみたいな人・・・海保にもいるといいのにな・・・。海自の不祥事を糾してくれるといいのに・・・。それにしても・・・笑って会見する次官といい、失言の幕僚長といい、一服しちゃう大臣といい・・・パフォーマンス・・・悪すぎるだろう・・・国防の危機という認識ないのかよ。

・・・今・・・常識外のことなんて・・・いくらでもあるのですね。だから・・・斉藤さんはある意味、リアルですからーっ。

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

『ちりとてちん・21-3・第118回』・・・ホラーなムードのA子とホラ病の新弟子・・・。今・・・若狭を狙う魔手は着々と接近中である。・・・長いな・・・。さて・・・嘘つきは泥棒の始まりとか・・・嘘ついたら針千本飲ますとか・・・嘘ついたら閻魔様に舌抜かれるとか・・・嘘に対する世間の目は厳しいのだが・・・全部・・・嘘ですからーっ。泥棒は盗みでウソとは関係ないし、針千本飲むの大変だし、閻魔様は・・・いるかもしれにいけれどーっ・・・まあ・・・作家は基本的に大ウソつき・・・これだけはガチ・・・若狭の妖怪・嘘つき娘・・・底抜けに萌え~。→21-2

金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)

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2008年2月20日 (水)

心の中の暗がりを小日向文世がそっと窺う頃、小栗旬は他人の借金を肩代わり、深夜、原幹恵&なぎら健壱VSふせえり。

ああ、やっぱり、「はぐみ(成海璃子)殴り描きVS竹本(生田斗真)打ち壊し」ははみ出すのだなあ。もう一歩なのだが・・・。

で、火曜日のドラマ対決は①「貧乏男子」↗10.3% ②「ハチクロ」↘*8.3% ③「喜多善男」↘*6.0%で相変わらず。

「ハチクロ」はある意味「鬱」ドラマとしてよく出来ているのだが・・・そんなものを世の中はあまり求めていないのだな。ま・・・これから思いっきり鬱展開が待っているかもしれない日本だけに・・・。

で、『貧乏男子 ボンビーマン・第六話』(日本テレビ080219PM10~)脚本・山浦雄大、演出・吉野洋を見た。オグリと聞いただけでオグリキャップを思い出す人は多いと思うが・・・白石(三浦春馬)と聞いただけでホワイトストーンを思い出すドラマである。(オグリキャップ獲得賞金9億1251万2000円、ホワイトストーン獲得賞金4億2178万1600円)

キッドは「フータくん」をさらに思い出す・・・日本各地を旅しながら主人公が貯金する藤子先生のコミックである。コミックは貯金残高が上下するのだが・・・このドラマは借金残高が上下するのである。「人に嫌われたくないから借金しますが・・・それが何か・・・」という態度に・・・お茶の間はきっとモヤモヤしているに違いない。格闘技と化したサッカーの試合のようにモヤモヤするのである。しかし・・・我慢だ。臥薪嘗胆だ。いつか・・・北京や重慶に日章旗が翻るその日まで・・・違うっ。

さて・・・オムオム(ユースケサンタマリア)はゼロサムゲームの説明です。

日本語で書けば勝負ということです。たとえば・・・野球の試合チームA対チームBで言えば・・・九回裏ツーアウトで逆転満塁ホームランでチームAが勝てばチームBは負けるというような場合・・・これはゼロサムゲームなのです。つまり一方の勝ちが他方の負けに必ずなるゲームです。特殊な場合としてドロー(引き分け)があるわけですが・・・これはどちらも勝てずどちらも負けていないということです。

ゼロサムはゼロ和とも記述することが出来ます。この場合はゲームのプレイヤーという視点が強まります。一つのゲームにプレイヤーが何人参加しても損得の総和がゼロになればゼロサムゲームなのです。たとえば五人が1000円ずつ、出資して5000円の賞金を設定します。1~5までのトランプのカードを配り、1を引いた人が賞金を獲得できるゲームはゼロサムゲームです。1000×5-5000=0のゲームだからです。

まあ・・・要するに勝者がいれば敗者がいるということを理論化したのがゼロサムゲームということです。もちろん・・・現実には非ゼロサムゲームという局面は多いわけですが・・・つまり・・・男「好きだーっ」女「好きよーっ」二人「結婚ーっ」ということでプレイヤーが二人とも勝利というように・・・。もちろん・・・男を賞品と考えて、女A「好きーっ」女B「好きーっ」男「Aが好きーっBは嫌いーっ」ということになればたちまちゼロサムゲームに・・・。まあ、ゼロサムゲームは修羅場を招きやすいのです。

とにかく・・・人間がみんな勝者となる世界では「敗者がいないと勝者になれないタイプの人」は抹殺されやすいので注意が必要です。

理想と狂気は紙一重でございますから。

微笑み教教祖の借金残高を知りたい方はコチラへ→エリお嬢様の貧乏男子 ボンビーマン

で、『ハチミツとクローバー・第七話』(フジテレビ・080219PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・谷村政樹を見た。こちらは愛のゼロサムゲームと芸術的成功のゼロサムゲームと就職出世のゼロサムゲームのある意味、不毛な混合戦・・・です。まあ・・・「青春」というゲームに・・・この手のあーっ・・・誰も勝ってない状態はつきものですが。

まあ・・・愛とかをゲームに置き換えるのだけは絶対嫌っという人もいるでしょうが・・・。そういう人がハッピーになれるとは限らないのが人生というゲームでございます。

まあ・・・こういうゲームの場合・・・「誰が一番・・・イイ人かっ」という視点とか、「誰が一番ひどい人かっ」という視点を導入する観方があるわけです。

今回の「ひどい人」は・・・真山(向井理)かなーっ。「職場の迷惑とかは一切考慮せずに自分の愛する人・原田(瀬戸朝香)のために転勤拒否の辞表を提出しつつ・・・自分を慕う山田(原田夏希)に対する野宮(柏原崇)のアプローチを妨害」・・・どう見てもラフなプレーです。愛のフェアプレーとは程遠い・・・イエローカードです。しかし・・・そんなひどい人をあきらめきれない山田・・・愛です。これが愛のドス黒いところです。もちろん・・・野宮に対する山田も充分ひどい人の資格はあります。

一方・・・恋愛という意味では森田(成宮寛貴)も鬼畜です。森田にとって一番大切なのは自分の芸術的衝動・・・「ときめき」です。女の子とのキスとか・・・あれこれは・・・その調味料にすぎません・・・そして・・・その無謀なチャレンジは留まることを知らないのです。「絵画では素人・・・?・・・天才にはそんなの関係ないぜっ」姿勢です。

そして・・・そんな森田に恋するはぐみ(成海)は天才を壊さずにはいられない世間のプレッシャーが襲いかかります。まあ・・・芸術家も芸人もお客があってナンボですからーっ。それにしても画材代金のスポンサーが気になります。絵の具だってタダじゃないですからーっ。たった一枚の白いキャンバスを買えない人にはある意味「ひどい人」なのです。

さて・・・竹本(生田)です・・・すごく好きですごくがんばっている人・はぐみにがんばれっ・・・て言われてがんばったけど・・・ガラクタしか生み出せない自分に・・・自分でガッカリです。そして・・・逃げましたーっ。スタコラさっさと逃げ出しましたーっ。自転車で逃亡ですーっ。まあ・・・負けそうなゲームを途中でやめちゃう人はある意味一番ひどい人だと・・・ゲームが大好きなキッドは思います。

ローマイヤ先輩のありがたいお言葉について知りたい方はコチラへ→まこお嬢様のハチミツとクローバー

で、『あしたの、喜多善男・第7回』(フジテレビ080219PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・下山天を見た。ふふふ・・・狂気の天才・心理学者導入によりなんでもあり展開になってまいりましたーっ。まあ・・・心理学が・・・流動的な学問である以上・・・サンプルの設定でまったく違う仮説が乱立するという意味で・・・何やったっていいだろうは作家の常套手段なのですがーっ。

とりあえず・・・テンメイ様・・・ネガティブ善男やポジティブみずほが入り乱れる多重人格陰陽大戦の匂いがしてまいりましたぞーっ。もちろん、キッドは大好物でございますよーっ。今週は指男VS足裏娘の対決はスカシというか次回持ち越しでしたがーっ。

とにかく・・・7/11である。今回は・・・平太(松田龍平)のターンと言えるだろう。所在不明の善男(小日向)を追いかけて・・・狼になりたい男・・・だけどきなこ餅が好き・・・は街を彷徨うのである。ああ・・・場面、場面で「優作」を想起させる姿勢とか表情があり・・・ドラマとは別の意味で目がうるみます。優作・・・もっと見たかったよ・・・優作なのです。

エンディングが雲上の迷路から・・・深海の荒野にチェンジ・・・平太の恋人・リカ(栗山千明)とみずほの部下・大輔(要潤)が障害として立ちふさがるのは変わらない。

リカは・・・「殺人」という「罪」に対して戦慄を感じつつ・・・平太を引き止めない・・・しかし・・・送り出しつつ不安を口にする・・・もっともニュートラルな人間らしい態度・・・まあ、悪魔よりの視点ですが・・・一方・・・大輔も小日向の侵入を妨害しつつも最後は排除しきれない甘さを持っています・・・っていうか狙いを明かさない・・・単にみずほ(小西真奈美)にお熱の若者なのかもしれない・・・。とにかく・・・小日向に隠された真実をめぐる妨害者として軽い任務の途中なのでしょう。

それに対して・・・平太は突然・・・みずほの内面に切り込んでいきます。

「喜多さんが嘘をつけない人だって知ってるだろう。・・・本当のこと言いすぎだけど」

「・・・そうね」

「あんたと全然違うよな・・・」

「・・・あなたの目的は何?」

「いや・・・ただの親切だよ・・・」(ニヤリ)

「あなたも喜多とは違うタイプの人間ね」(ニヤリ)

「・・・かわいそうに・・・いや・・・あんたがね・・・オレの親父が言ってたよ・・・男と女は自分にないものを相手に求めるものだって・・・まあ・・・違いすぎるのも・・・どうかと思うけど・・・あんた・・・本当はもっと可愛い人なんじゃないの・・・?」

「・・・」

・・・絵文字を使ってみたかったのか・・・まあね・・・。

とにかく・・・突然・・・なんでもお見通しさ人間と化した平太・・・。職業的に・・・女衒のようなポジションなので・・・女を見る目は確かなのか・・・。まあ・・・平太が心理的な駆け引きで虚勢を張っているというようにも見えるのだが・・・時々・・・「優作」に見えるので・・・カッコイイとも思えるのである。

ここで・・・みずほが・・・「過去」(心理学者・三波(今井雅之)に喜多との結婚をみずほが説得される場面)が挿入されるために・・・平太の言葉がみずほの心に動揺を与えたことは確実らしい・・・。平太は・・・確かに・・・人を殺すのに躊躇するような普通の人間ではあるが・・・只者ではないことも提示されるのだな。

本日のゲストは三波の同僚で自称・恋人の宇佐美(室井滋)である。宇佐美は善男に「三波は自分の女を別の男と結婚させた」という衝撃の事実(善男にとって)告げるのである。

このために・・・善男はまたもや・・・みずほを訪ねるのだが・・・キッドはこのあたりのことはもうどうでもよくなってきた・・・。

とにかく・・・タッチの差で平太と善男はすれ違うのであった。

そして・・・みずほはネガティブ善男と邂逅し・・・善男はみずほとすれ違う。

メロドラマだな。

そして・・・平太はまたもや獲物を求めて街を流離うのである。平太は研ぎ澄まされたナイフを持ち歩くのだが・・・そのナイフを握る所作がまたもや・・・「優作」なのである。キッドの多重人格群にある「優作」や「優作」をこよなく愛する「人々」が大騒ぎなのである。かっこいい・・・渋い・・・素敵・・・うっとり・・・なのであった。

そして・・・自ら・・・罠に飛び込んでくる子羊の善男・・・狼になりたいと願う平太・・・。

宵闇の街で二人きりの逢引である。殺すんだ。殺すんだ。殺すんだ。このナイフで一突きにして・・・俺と俺の愛する女のために・・・この死にたがっている男を殺そう・・・早いか遅いかの問題じゃないか・・・殺せ。殺せ。殺せ・・・殺せませ~ん・・・なのであった。

「龍平」・・・「優作」への道はまだ遠いのだな。

かって・・・原案者はとある対談の中で「オオカミとヒツジはどちらが悪いのか」という問題について言及している。もちろん・・・仏教徒には・・・食物連鎖に対しては善悪ではなく・・・自然という考え方があるわけだが・・・キリスト教徒にとっては難題なのである。「食べる強さが悪なのか」「食べられる弱さが悪なのか」という問題である。とりとめない人々は漠然と「食べない愛」というものを意識するわけだが・・・現実には「人がヒツジを食べるのは善、人が食べるべきヒツジを食べるオオカミは悪」という結論に達するのがある種の正しい人間というものなのだという前提が臭ってくるのである。まあ・・・そういうわざとらしい難解さは原案からも仄かに立ち上がり・・・低視聴率の原因になっている・・・とキッドは考えます。

きなこ餅にウルウルウルフなあなたはコチラへ→アンナお嬢様のあしたの、喜多善男

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『キューティーハニー THE LIVE・第20話』(テレビ東京080220AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。次回、30分繰り下げらしいのでご注意ください・・・キッドは時々・・・録画ミスをするので恐ろしいです・・・。それほど・・・見損なったら鬱な番組ナンバーワンなのです。ああ・・・全国の同志諸君と喜びが分かち合えないのが残念です(妄想)・・・。

今回の主役はなぎら健壱・・・70年代のフォークブームの頃、岡林信康でもよしだたくろうでもなく・・・なぎらけんいちが・・・好きだった・・・キッドにとっては至福の30分でございました。怪盗ゴールデンバットは野越え山越え・・・ここに来たのです。

かってなぎらさんにそのことを語ったとき・・・「変な奴だね~」と言われたキッドだったが・・・ほら・・・やはり・・・岡林やたくろうにキューティーハニーとともにパンサークローに立ち向かうことができるだろうか・・・断じてできない・・・ではないですかーっ。

さて・・・わが道をいく・・・ストーリー。確定申告お早めに・・・の時期に・・・渾身の妄想税導入です。その名も存在税。

前回・・・アンドロイドであることが発覚し・・・クラスメートにアンドロイド差別の排斥運動を受けたハニー(原幹恵)は・・・みんなから仲間はずれにされて・・・マンモスの肉も喉に通らないほどに落ち込むのですが・・・早見(山本匠馬)は「ハニーはハニーらしくハニーすればいい」と励ます。

そんな早見の元へ「お誕生日おめでとうございます」と現れた税務署職員(実はパンサークロー)は「存在税」の徴収を開始する。税額の算定方法は年齢×10万円である。なんて大雑把でわかりやすい税なのであろう・・・。とりあえず一才の赤ん坊からも一万円ふんだくるとんでもない税金なのである。24才・・・橋の下で暮らす早見には240万円納入は不可能・・・差し押さえを回避するためにいかにも怪しい「金融魚」から借金して納税する。

もちろん・・・魚ときたからにはパンサークローの幹部・田中(ふせ)が黒幕である。彼女の提案で税務署が実験的導入に踏み切ったのだ・・・これを冗談と考えるか・・・現実の反映と考えるかは・・・あなたの納税意識にかかっておりますの。

一方・・・ハニーは夏子(小松愛)に「アンドロイドでも友達でいて欲しい」とお願い・・・アンドロイドについて勉強した夏子は心を開く兆しを見せるが・・・ハニーを独占したいユキ(竹田真恋人)はそれを遮る。

ユキはもうすぐ誕生日なのでお祝いしようとハニーに持ちかける・・・ハニーはうれしくなってミキ(水崎綾女)にも誘いをかける。

そこへ・・・謎の税務署員登場である。お金に余裕のあるユキは無条件で支払いに応じるが・・・ミキは断固拒否である。自分の存在にこだわるハニーは「私も存在税を払いたい」と主張するが・・・台帳の如月ハニーは・・・2001年2月3日に死亡。如月光史郎とともに登録抹消なのである(ちなみに住所は東京都松田市祐佐区724である)・・・。

「存在していない・・・者には税金を払う義務はない」のであった。

そこへ・・・田中登場・・・。支払いを拒否するミキに「税金を払うのは国民の義務だろう・・・。それとも自分が亡霊だってことを認めるのか・・・。あんたたちは如月博士が死んだ娘の身代わりに作った亡霊だからね・・・もっともユキって子はそのことを知らないみたいだが・・・」「そのことは言うなっ」「おや・・・友達を庇うのかい?」

そこへ・・・「存在税を絶対払いたい」ハニーが乱入。「悪いおばさん、こんにちは」「あっ。こんにちは」なのであった。しかし・・・「アンドロイドは税金払わなくていい・・・その代わりに空中元素固定装置をよこしなっ」なのである。

そこへ・・・ハニーフラッシュしたユキが乱入。「ハニーさんに手だしは許しません」なのだが・・・ユキの攻撃をあしらった田中はタコスミ煙幕で退避である。

その帰路・・・「存在税を払いたい」と言い募るハニーにミキは「存在はお金には替えられない。自分らしく生きていればそれが存在しているってことだ」と諭すのだった・・・。納得したハニーにツンデレ爆発で微笑むミキである。

一方・・・考えられない利息で借金が540万円に膨らんだ早見はデモーニッシュなバイト(主にトイレ清掃)をはしごするのだった。

その頃、お誕生日会に夏子を誘いに来たハニーは発熱中の夏子を発見・・・ナイチンゲール(白衣の天使)モードにフラッシュして看病するのである。気がついた夏子の心にハニーとの友情がよみがえる。

ついに・・・過酷な労働に力尽きた早見・・・そこへ現れたのは源さん(なぎら)だった。

存在税の導入によりホームレスが増加・・・その貧困パワーは存在税の廃止にむけて立ち上がったのだ・・・。ホームレス一揆、ホームレスによる税務署打ちこわし、ホームレス暴動である。・・・爆笑。

しかし・・・当然、一揆鎮圧に出るパンサークロー戦闘員。キューティーハニーが応援にかけつける。しかし・・・腰痛が治ったらしい怪人・田中の夫(喜多川務)の新装備ウナギ槍がヌルヌルなのでハニーは大苦戦に陥るのだった。

そこで・・・全員がたじろぐ見苦しい全裸変身で・・・源さんがその正体を見せる。彼はワイヤーアクションもこなせる武者ガンダ・・・ムだったのである。ホームレスの人海戦術による人力パワーで田中の夫を圧倒する源さん。なぎら万歳である。

ハニーも「耳元にフー」や「すべりますすべります」や「やーい、お尻でポン」などの謎の必殺技を全開し・・・形勢不利と見た田中・・・「今日は帰ろう」なのであった。

勝利の大宴会は・・・ハニーたちのお誕生日会に突入。フラッシュ三人娘はバースデイケーキのキャンドルを仲良く吹き消す。そこへ・・・お誕生日の贈り物(おそろいのイチゴパンツ)を持った夏子がかけつけて・・・ハニーと夏子は和解する・・・喜ぶ一同の中で・・・ヤンデレと化したユキだけが不快感を示すのであった・・・。

とにかく・・・なっちゃんが危ないようである。いや・・・ミキもユキもハニーもタダではすまないのかな・・・もう何が起こってもおかしくないハニー世界が出現している・・・らしい。

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

『ちりとてちん・21-2・第117回』・・・草若の去った草若の家・・・。今後について話し合う・・・草々と小草若は弟子をとるとらないでもめるのだったが・・・ついに草々への弟子入り志願者に会ってみることになる・・・。家賃を払う条件で草若亭に仮住まいの草々夫婦のもとへ・・・やってきたのは・・・すごく好青年な弟子志願者(辻本祐樹)なのだが・・・このドラマにまともな人間を期待してもムダなのであった・・・ものすごいトラブルメーカーってどんな・・・?→21-1

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2008年2月19日 (火)

天使の笑顔でイチコロよ!(八木優希)・・・勉強になります。(釈由美子)

・・・予告編・・・雫(八木)の母(本仮屋ユイカ)のビデオの画像が怪しく乱れ・・・ホラーなムードに・・・雫の母の名前は隠匿されていたわけだが・・・さ、貞子だったのか・・・きゃーっ。

なーんてことになったら爆笑するけどなぁ・・・ならんだろうなぁ。

で、本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「4姉妹」↗*7.0%(視聴率倍増・・・もう毎回竹中容疑者にすればいいのに)、「エジソンの母」↗*7.7%(ふふふ・・・視聴率が泣いている)、「実録・宮本警部」17.6%(救助された女性のキャラクターはドス黒くアレンジされています)、「未来講師めぐる」↗10.5%(爆あげ~・・・このままフタケタ維持なるか?)、「1ポンドの福音」↗10.5%(ドラマではなくショートコントのオムニバス(例=らき☆すた)と見れば面白いのかもしれない)、「フルスイング」↘10.7%(こちらは純然たるドラマとして面白いわけだが)、「四大陸浅田VS安藤」21.7%(まあ・・・このライバル対決は楽しいものなぁ)、「ロスタイムライフ」↗12.3%(とりあえずこのシリーズ最初の名作だったからな)、「篤姫」↘21.6%(ほとんどストーリーは動かず姫の心の動きだけでこの数字・・・凄いな)、「佐々木夫妻」↘*8.9%(もったいないもったいないもったいない)、「キャット・ウーマン」12.3%(ハル・ベリーはミシェル・ファイファーには及ばないがやっぱり猫が好き)、ついでに「薔薇のない花屋」↘16.2%、「深田恭子の犬神家の一族」17.4%。(まあ、ビルマでは水島だけでなく助清も帰りそびれていたのだな・・・さよなら市川監督)

で、『薔薇のない花屋・第六回』(フジテレビ080218PM9~)脚本・野島伸司、演出・葉山浩樹を見た。さて・・・このドラマでは人間というものは父と娘で構成されている。つまり、女性はすべて人間である。しかし・・・娘のいない男性は人間ではないのだ。

①英治(香取慎吾)と雫(八木)の父と娘・・・主人公・父娘である。父は娘を慈しみ、娘は父を愛している・・・理想の父娘。

②安西(三浦友和)と雫の母(本仮屋)の父と娘・・・敵役・父娘である。父は娘を惜しみ、娘は死んでいる。・・・残念な父娘。

③平川(尾藤イサオ)と美桜(竹内結子)の父と娘・・・ヒロイン・父娘である。父はダメ親父だが、娘は父を愛している。・・・よくある父娘。

ま・・・そういうことです。たとえば・・・登場しないだけで菱田のおばあちゃん(池内淳子)にも父がいて・・・おそらく他界しているが・・・小野先生(釈)にも父がいる。だから彼女たちは人間なのである。これに対し・・・大学生・工藤(松田翔太)とかマスター・四条(寺島進)には娘がいないので・・・彼らはまだ人間ではないのだ。娘を得るべく・・・小野先生を争っている段階である。・・・このように男は娘を得て初めて一人前なのである・・・それはどうかな・・・。

ま・・・妄想はともかく・・・このドラマが少なくとも三組の父と娘によって織り成されていることは指摘しておきたい。

今回はシーンとシーンの展開がオーソドックスにドラマチックになっていることを分析してみる。

①花屋から美桜のアパートまで。最大の問題である「美桜は嘘の盲人」を知った菱田は英治の説得を試みる。「美桜は英治を騙してお金を奪った・・・もう消えているはずだ」と言うのである。英治はそれを「信じない」と言う。英治はすでに美桜の嘘を見破っている可能性もあるが・・・その場合も事実を人には話さない覚悟らしい。二人は美桜のアパートへ移動し・・・美桜は不在・・・。新たなる展開か・・・と思わせておいて・・・雫と美桜が合流する。愛する父親のために娘は恋人を連れてくるのである。いい娘だ。菱田は一度は矛先を納め、英治と美桜は手をつなぐ。

②花屋でははやく人間になりたい男(主にマスター)たちの軽いコントが展開。マスターとのデートの約束をすっぽかし、負傷した大学生を家に入れた小野先生にマスターは苛立つし、大学生はちょっと嬉しいのであるが・・・二人ともまだ人間ではないので・・・人間である英治と娘たち(雫と小野先生と菱田)は苦笑するしかないのだ。

③美桜と大学生の密会。大学生は「なぜ金を持って逃げないのか」と問うのだが、まだ人間でないので美桜の気持ちは読み取れない。一方、花屋では英治と菱田の密談。ここでは別の父と別の娘として人間同士の会話。「疑いは晴れないので・・・看護師として働く美桜を確認するように」と菱田は英治に約束させる。

④喫茶店でマスターと雫の対話。雫の指示でマスターは小野先生に「申しわけない」と謝ることにする。人間ではないから仕方ないのである。そこに安西が登場。雫は「現在はあなどれない」と言うが安西は「ずっと前に忘れていたことを思い出してみる」と別の父と別の娘として人間同士の会話をする。

⑤そして恋愛場面となる。深夜の電話である。別の父の娘である美桜が、別の娘の父である英治と対話するのである。美桜は「嘘をついてはいけない相手に嘘をついていること」に苦しみ、言葉の端々に真実を告げる。「逃げ出すチャンスはいくらでもあったのに・・・私はこうしてあなたと話している」なのである。英治の表情は複雑であるため・・・騙されているのが本当は誰なのか・・・不透明な領域になっている。実に劇的だ。

⑥電話の終了を受けて英治と大学生の会話。ダチも信じられない大学生の不安を打ち消すように・・・英治は「誰かを信じてその人にだけは嘘をつかないと決心すれば不安は消える」とアドバイスをする。人間ではない大学生は「じゃあ・・・アニキを信じて・・・アニキにだけは嘘をつかないよ」と嘘をつく・・・人間ではないから仕方ないのだな。

⑦安西と雫は安西の部屋へ・・・。雫は父のために・・・母の父を偵察していた。「あ、すごーい、ひろーい、あ、ピアノがある。あ、すごーい、ひいて、ひいて」・・・スパイとして絶妙の工作員ぶりである。もちろん・・・安西は祖父としての自分と娘の父としての自分との間で葛藤するのだが・・・その核心はまだ明らかにはされない。

安西が弾く「愛の夢/リスト」のピアノの旋律に乗り・・・安西の死んだ娘は菱田の前で・・・自分の父親について語りだす・・・「父親は許してくれないかもしれない・・・でも・・・」

そして・・・病院では英治が盲目ではない美桜を発見する。

⑧雫には隠したことを菱田に話す英治。英治の中にはまだ解けない疑問があった・・・。「なぜ自分が狙われたのか・・・」ということだ。父としてその点は見逃せないポイントなのである。

⑨安西と大学生が「愛」について語る。安西は父として・・・人間の心を充分に理解しているという立場である。娘としての美桜・・・父としての英治の心情をすべて解説していくのである。「一番嘘をつきたくない相手に嘘をついてしまった娘」と「一番疑いたくない相手を疑う父」の「恋愛」なのである・・・実にアブノーマルなのだが・・・そういうそぶりは一切見えず・・・大学生の未熟さを嘲笑するムードの安西なのであった。

⑩安西の解説通りに海辺でデートをする。英治と美桜。「私の好きなお花屋さんを最初に見たい」という嘘に・・・英治は激しく誘惑される。つまり・・・娘によって父である英治を・・・マスターや・・・大学生のポジションに引きずりおろし・・・英治の娘を奪い、死んだ娘の身代わりにする・・・これが実にオーソドックスな安西という父の陰謀なのである。

そして・・・来週はビデオの中から・・・貞子が現れて・・・邪な父を涙ながらに・・・連れて行くのか・・・それはないと思うぞってばさ。

関連するキッドのブログ『第五話のレビュー

『ちりとてちん・21-1・第116回』・・・月曜日からお葬式なのである。・・・いきなり涙・・・涙なのであるが・・・もちろん・・・曲者のやることによどみはない・・・ありえない宝クジのギリギリハズレピンポイント攻撃に・・・一同・・・脱力のおもろいお葬式に・・・さすがだ。さすがだな。ちりとてちんとしてはマシな視聴率16.3%のまあまあさ加減が納得である。→20-6

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

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2008年2月18日 (月)

神様があなたをお守りくださりますように・・・。(宮崎あおい)

・・・さて、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」なのだが・・・「ドラマの面白さ」について・・・このワクのプロデューサーはある種の「病気」にかかっていると思う・・・。「不倫」とか「離婚」とかがからまないと「ドラマ」は面白くならない・・・という「病気」である。キッドはまったくそう思わないので・・・ずっと反論してきたのだが・・・虚しくなってきたのでしばらく様子を見ることにする。「冗談」や「ハタチ」の失敗で懲りないのがある意味凄いけどな。

おかしな組合せの弁護士夫婦がおかしな法律問題を協力したり反発したりしながら解決していく・・・この設定は面白いのに・・・残念だ・・・。

「幸せ」であることに気がつかない人間の「愚かさ」というものを描いていくのなら・・・もう少し淡々としていた方がよろしかろう・・・と思います。「うちのホンカン」(1975)とかの味を思い出してほしい・・・。

で、『篤姫・第7回』(NHK総合・080217PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨しておきます。今回は「二人のなりあきら」完全解剖特集です。まあ、斉昭も斉彬もある意味、変人ですからね。しかし・・・未曾有の国難に際し・・・二人のなりあきらが奮闘したことは確実なのでございますね。

Atuhime1853 で、キッドとしては「篤姫マップ第一弾」で島津今和泉家から島津本家に篤姫(宮崎)が養女として転出したこの年の「危機の予兆」について妄想してまいります。改めて記しておくが篤姫は天保六年(1836年)の生まれ・・・そしてその年には一月ほど早く・・・土佐で坂本龍馬が生れているのである。篤姫は龍馬と同い年なのである。

篤姫がお転婆あんみつ姫をやっている頃、龍馬は寝小便泣き虫小僧をやっていたのだが・・・篤姫が薩摩藩主の養女として源篤子になった頃・・・剣術修行で頭角を現した龍馬は嘉永6年(1853年)青雲の志に燃えて・・・江戸・北辰一刀流千葉定吉道場に留学したのであった。

このダンス・・・まだ始まったばかりだが・・・なんだか・・・ものすごい運命の力を感じるのはキッドだけですかーっ。

さて、この年はざっと155年前である。去年の大河ドラマが400年以上前の出来事をやっていたことを考えれば・・・つい昨日のことのようなものなのであるが・・・ピンと来ない人にはピンと来ないだろう。

この年・・・大西洋~アフリカ~インド~香港~上海を経由した巡洋艦1隻、フリーゲート艦2隻、帆船1隻からなるペリー艦隊(実際は分派隊であり、艦隊全体は三倍の規模を持っている)は五月末には琉球王国に停泊し、武装部隊を強行上陸させ、示威行為を行っている。

六月に小笠原諸島に接近したペリー艦隊は小笠原の領土化を宣言するが、ロシア艦隊が急行し、クレームをつけ、イギリス本国からもクレームがついたので撤回する。

島津中和泉家が篤姫の養女の一件でモヤモヤしていた頃にも列強の血なまぐさい覇権競争は激しく火花を散らしていたのだった。

そして・・・ペリー艦隊は七月には浦賀に現れる。いわゆる「黒船」騒動の開始である。

四隻の軍艦はあわせて100門の大砲を装備して、威嚇射撃を繰り返して日本から太平の眠りを奪ったのである。

この時点で列強諸国のアジアの植民地化は最終段階に突入していて、インド、中国の利権を押さえた大英帝国、インドシナやポリネシアに勢力を広げるフランス共和国、そして不凍港を求めて貪欲に南への出口を求める帝政ロシアが日本を手に入れようと虎視眈々と狙っていたのである。そこへ割り込んだのがアメリカ合衆国である。極東に位置し・・・人口も抱負な日本は・・・まさに最後の獲物と化しつつあったのだ。

恐ろしいことである。もちろん・・・多くの日本人には寝耳に水の出来事だった。

しかし・・・世界のこと・・・日々のことの落差はいつだって寝耳の水なのである。毒ギョーザだって、コソボだって多くの日本人にとっては寝耳に水なのである。もう、連続中耳炎発生なのである。

とにかく・・・黒船が来てから100年の出来事をちょっと振り返るだけでも・・・その寝耳に水は溺れるほどに発生するのだな。この年から15年後には幕府は滅び、大日本帝国が誕生する。その25年後には日清戦争が発生する。台湾が日本の領土となる。その10年後には日露戦争が発生する。朝鮮が日本の領土となる。その10年後には第一次世界大戦が発生しパラオが日本の領土となる。その15年後には15年戦争が発生する。中国大陸からビルマ、インドネシアから太平洋まで戦線を拡大した日本だったが最後は全世界から袋叩きに遭い、東京大空襲で10万人、広島の原爆投下で10万人、長崎で10万人と三日で30万人を虐殺されるのである。

まさに・・・すべては寝耳に水の出来事なのであるが・・・篤姫が小松帯刀(瑛太)と青春の記念にお守り交換しているその時にも・・・すべての凶悪な出来事は着々と準備を開始しているのである。

しかし・・・そうした多くの何も知らぬ人々こそが犠牲者になるのが歴史というものなのだな。それは冷蔵庫の中のギョーザが毒入りだということを想像もしないから食べてしまうのだから・・・。

たとえば・・・現在も最前線では兵士たちが命懸けで戦っている。その後方で・・・一部の兵士が不祥事を起す・・・。それを「兵士全体がたるんでいる」と非難することはたやすい。しかし・・・その言葉は非常にリスクが大きいものだという認識も必要である。寝耳に水ではなく・・・弾丸つっこまれる危険のある発言なのであり・・・そういう言葉を国民のために発する政治家の勇気は讃えるべきだ。問題は・・・それが「ヤバイ発言」だという自覚があるかどうか・・・なのである。キッドとしては五分五分だと思う。

人間は一寸先の闇がわからないから・・・面白いのだから・・・。

とにかく・・・篤姫が今和泉島津家の屋敷を後にして・・・鹿児島城に入場した頃・・・大都会・江戸へと坂本龍馬(玉木宏)は旅をしていたのである。

ああ・・・早く・・・出逢ってもらいたい。かなり奇想天外に・・・。澤のウルトラスーパーデラックス勝ち越しゴールなみに・・・。

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・予想通り、火曜日かよっ。

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2008年2月17日 (日)

愛を確かめに来ました。(黒木メイサ)お腹がすきました。(亀梨和也)VSハピ☆プリな腐女子デカ。

なんて言うか・・・どシリアスなガンダムの後で「なんじゃ、こりゃ」連発の1ポンド。そして深夜ドラマ三連発はチャンネル違うファンタジーゾーンである。

特に今回、深夜は小粒だがピリリと辛い、「スキヤキ(上を向いて歩こう)秘話」、「狼男奇談」、「腐女子殉職(暗黒の最終回)」と・・・微妙に秀作ぞろいの展開。

ゴールデンの意地をかけて・・・「1ポンドの福音」はもう少しがんばりましょう。

で、『機動戦士ガンダム00・第19話・絆』(TBSテレビ080216PM6~)脚本・黒田洋介、演出・うえだしげるを見た。もはや・・・正義はどこにもない。無差別テロに怒り心頭に達した刹那なのだが・・・自分以外の無差別テロは許せないらしい。チューまでしたのにスローネ妹はシカトである。トリニティーは三バカで原点は黒い三連星なのだが、ガンダムエクシアとガンダムヴァーチェがジェットストリームアタックを仕掛けるのである。笑わせるつもりか。

毒餃子で有名な中国の昔、爆撃したことのある重慶で苦戦を強いられる日本VS極悪非道の犯罪国家・北朝鮮のサッカー東アジア大会のような怨念を背負った沙慈とルイスのラブ・ストーリーはさておき・・・おっと同点ゴール・・・失礼しました。

ついにガンダムナドレの秘密装備「機体のコントロールはもらった」が作動。

しかし・・・スローネには「コントロールはとりもどせる」機能が・・・。

短い・・・天下だったな・・・ナドレ。

しかし・・・ロックオンのガンダム・デュナメスが参戦し、ガンダムVS新ガンダムも3対3の混戦に突入・・・はしないのだった。

トリニティーは極秘情報であるガンダムマイスターの過去のプライベート情報を煙幕に撤退・・・戸惑うロックオンたちも気勢をそがれて見逃すのだった。

刹那が過去に自爆テロ実行組織に所属し・・・その組織がロックオンの家族の命を奪った。

「大義は大義・・・仇討ちは仇討ち・・・オレはやることやって最後は自決・・・だけど・・・ガンダムバカに撃ち込む弾丸はない・・・」

と自己完結である。どんな殺人にも理由があるだろうが・・・被害者の知ったこっちゃないし・・・加害者の正当化に根拠なしだと思うので・・・すべては茶番にすぎないのだが・・・それを言ったらアニメじゃないになってしまうからな・・・。へ理屈こねてもいいが・・・最後はメチャクチャでいいのじゃないか?

罪なき民はないが・・・罪の自覚なき民にとって罰は罪なのであるね。

で、『1ポンドの福音・第六話』(日本テレビ080216PM9~)原作・高橋留美子、脚本・福田雄一、演出・狩山俊輔を見た。さて・・・前回・・・原作的には「オチ」である・・・神を裏切り、畑中との再婚を決意するシスターの愛の告白をやってしまった・・・このドラマ・・・。いわばシンデレラ・ストーリーのその後に突入したのである。

で・・・いきなり・・・シスターが本当に「愛」なのかを確認するという・・・もう・・・腰砕けの展開である。

もちろん、ストーリーが破綻しているので・・・シスターの行動はメチャクチャなのだが・・・シスター・アンジェラ(黒木)を小学生くらいの精神構造=バカに設定することでなんとか離脱する気らしい。

畑中(亀梨)のジムに「修行」と称して押しかけてきたアンジェラをジムのボクサーたちは「まるっきり逢いに来てるよな」と冷静に解説するのだが・・・こういうおしゃれなパートと乱暴者の母(小林聡美)と弱虫な息子(山田涼介)のからみ、信仰心のかけらもない修道院長(もたいまさこ)と駆け込み尼僧らしいシスターミリー(江口のりこ)のからみ、食堂の娘(南沢奈央)の扱いとほぼ変わらないラーメン屋ボクサー・タイガーバンヤーク(アベディーン)との試合との落差が激しいので・・・アンジェラの美人シスターぶりを楽しむゆとりがほとんどないのである。

何が言いたいのかわからなくなるほど何がやりたいのかわからないドラマになってしまったな。

つまりだ・・・原作にもボクシングにも修道院にも謝罪するべきじゃないのか・・・このドラマは・・・。

畑中はいい感じでバカを好演しているのだが・・・もうすごくとりとめない仕上がりになってしまっている。キッドにも何が悪いのかつかめないほどのとりとめなさなのだった。

まあ・・・キッドがズレているのかもしれません・・・「信仰」とか「ボクシング」とか・・・そういうもののリアルさとかに・・・こだわりすぎなのかもしれませんが・・・「信仰」が素晴らしいものであったり、「ボクシング」が素晴らしいものであったりする匂いがちっとも伝わってこない。それでいいのでしょうか・・・。じゃ、何が素晴らしいかと言うと・・・自転車で疾走するシスター・・・ぐらい?

こんなことずっとやっていると「ドラマ」という文化そのものが滅びそうで・・・こわいです。

きっと・・・何かを欲張りすぎているのだな。すいかとか野ブタとかマイボスとかニコロポとか山田太郎とか・・・そういう遍歴がごった煮になってグロテスクな味になってしまったのかもね。トータルメディアコミュニケーション的には・・・。「視聴率のとれる面白さ」って難しいでしょう?

まあ・・・単純に言うと・・・脚本家がテレビドラマについてはまだ素人だから・・・仕方ないのか。

だってだって亀ちゃんのPVなんだからこれはこれでヨロシクてよ・・・の方はコチラへ→エリお嬢様の1ポンドの福音

で、『ロス:タイム:ライフ・第三節・スキヤキ編』(フジテレビ0802161110~)脚本・矢沢幸治、演出・鈴井貴之を見た。今回の実況解説は安田顕であり・・・スーパーの店長は森崎博之であり・・・演出がアレなので・・・そこはかとなく北海道ローカル色が漂う。

現代というよりは一昔前の悲しい主婦の物語である。

皆さん・・・私の話を聞いて・・・私は悲しい奥さんよ・・・という歌が聞こえてきそうな物語なのだが・・・挿入歌は「上を向いて歩こう/SAYOKO」なのである。

昔・・・家族が家庭でごちそうと言えば「スキヤキ」だった時代に・・・「SUKIYAKI」という名前で全米でヒットした曲なのである。英語タイトルは「有名な日本食」だから・・・という安易なネーミングなのだが・・・今回・・・結構・・・シンクロニシティーしていたことがわかる。

悲しいことばかりがまだまだ多かった日本で涙がこぼれないように上を向いて歩いていけば「スキヤキ」にたどり着いた・・・そういう歌だったのかもしれない。

今、日本は危機の手前にいる・・・政治、経済、文化の全てが閉塞しかかって・・・未曾有の大混乱に陥る寸前なのであるが・・・国民の多くはまだ半信半疑だ・・・。

今回・・・初めて・・・ストーリーが胸におちたのである。未だに「人生のムダを清算するロスタイム」というフレーズはちょっと意味不明だが・・・。ムダではなくて悔いではないのか?

まあ・・・こういう言葉が正しく使えないこと一つとっても危機の前兆なんですけどね。

ともかく・・・すごい地味なキャスティング・・・特に女優としては色がつきすぎの友近の演じる主婦。しかし・・・パンツを見つけられない夫(松澤一之)や振袖おねだりの娘(田島ゆみか)という芸達者に支えられて・・・なんとなく・・・存在感のある悲しい主婦にたどりつくことができたのだった。

家族のために・・・苦しい家計をやりくりして・・・赤い夕日に散った・・・古き良き専業主婦に合掌・・・。キッドの家ではスキヤキにはチクワブを入れます。

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第7回』(日本テレビ・080217AM0050~)原作・諸星大二郎、脚本・小林雄次、演出・高橋巌を見た。深夜に行くほど脚本がまとまっていくのである。ま・・・タイトだから・・・と言えばそれまでだが・・・サブタイトルが「闇の中」・・・これは芥川龍之介の「藪の中」からの出典だろう。

で・・・女子高生・加奈子(柳生みゆ)がトラックに轢かれ死亡した事件について関係者たちがそれぞれ食い違う真相を証言するという展開である。集会場所はいつもの女子トイレである。

最初は加奈子の友達が「加奈子はストーカーである美術部の黒沢(相葉弘樹)に追いかけられ事故に遭った」と証言。しかし・・・友達もまた加奈子のストーカーしかもレズビアンであることが指摘される。次に黒沢の恋人が「先輩は幼馴染の加奈子につきまとわれて迷惑していた」と証言。さらに二時間ドラマおタクが「黒沢は父親を殺して遺産を手に入れたことを知られ加奈子に強請られていた」と証言。紙魚子は「ゲーム・ゾンビライダーを買いに行った時獣人を見た」と証言する。

ここで「真実はひとつ」と栞(南沢)が解決に乗り出し・・・「父親の遺書で加奈子と黒沢が異母姉妹だったこと・・・そして二人がゲームを買うために走っていたこと」を突き止めるのだった。

紙魚子は自分の「獣人」が無視されて納得がいかないのだが・・・後に二人は美術部の顧問が獣人化するところを目撃する・・・加奈子のストーカーは狼男先生だったのだ。

もう・・・お約束すぎて抱腹絶倒ですの。

で、『腐女子デカ・最終回』(テレビ朝日080217AM0130~)脚本・鎌田智恵、瀬戸山美咲、演出・BQ寧を見た。今回分ったことはセバスチャン(飯田基祐)がフランス外人部隊出身執事だったこと、麻宮刑事(載寧龍二)が五つ子だったことである。

まだまだ隠された秘密がありそうなのに・・・最終回なのだった。

今回は腐女子に人気のアニメ「ハッピー☆プリンス」のアンチのアイドルオタクが自分の恋人がアイドルオタク嫌いだったことに絶望して・・・執事カフェ「砂漠之王子」に自爆テロを仕掛けるという展開・・・腐女子を隠している星(篠原真衣)はついに・・・雨宮の前で今まで隠していた自分の本当の正体を告白するのだが・・・雨宮はお約束で気絶していたのだった。

とにかく・・・「ハピ☆プリ」の主題歌は「脱いどけ!詰襟学生服」である。これは京都アニメーション製のアニメ「らき☆すた」の「もってけ!セーラーふく」に対応していて・・・マイナーすぎるパロディーだった・・・。

とにかく・・・最近の男の子は恋をするとまず・・・眉を整えるらしい・・・嫌な時代である。

ああ・・・妄想こそは神が人間に与えた最高の宝物・・・数々の名文句を残し・・・腐女子デカは妄想の愛の彼方に去って行ったのである。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・20-6・第115回』若狭・・・前座の務めを無事終えて・・・四人がかりの「地獄八景』に突入・・・各自が持ち味を生かし・・・最高の高座に・・・。DVD-BOXとかのボーナス映像で全編を見せてもらいたいような名場面である。まあ・・・草原以外・・・素人ですから無理なんですけどね。いえ・・・面白かったら落語家の皆さん、辛いし・・・。そして・・・その頃、弟子代理に見送られて旅立った草若師匠。主題曲がカンツォーネ化は・・・ダンテ「神曲」へのオマージュなのかな・・・。とにかく・・・地獄も天国も行ったり来たり出来るらしい・・・日本人って奴には・・・もう・・・あの世についての敬意はこれっぽっちもないのですな・・・。でも・・・幸せならそれでいいや・・・。→20-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年2月16日 (土)

人生は短いからガツガツだったり人生は長いからガヅガヅしなくてもだったり女の子は気まぐれだものーっ。(深田恭子)

わからない人にはさっぱりだし・・・わかる人にはわかる・・・そういうことは大衆相手の娯楽には禁じ手だとキッドは常に思うのだが・・・迎合し始めるとキリがないので・・・結局、折り合いなのである。

そのギリギリのラインを渡るのが天才というもので・・・そのラインもいろいろだが・・・少なくともキッドにとってクドカンは天才である。

堀北真希を連想させる千鶴(森岡朋奈)が変態相手の商売の商品化されたターゲットなのか演技派の少女女優なのかもギリギリである。

「エジソンの母」のオンエアの度に村中暖奈目当てで「山田太郎物語」のレビューに異常な検索アクセスが入るのもギリギリである。・・・そういう趣味の方・・・たいした記事でなくて申し訳ないです。まあ・・・「うたばん」でテレビを通じて初めての告白していて・・・相手の男の子がちょっと心配になるくらいです・・・ギリギリだと思います。

まあ・・・「太陽が死んじゃう」とか「地球が溶けちゃう」とか村中暖奈に言われながらしがみつかれる杉田かおるを見ていてほのぼのした気分になるのもかなりギリギリですがーっ。

今回・・・「エジソンの母」はグダグダなオチなのですが・・・そのグダグダさが・・・とても素晴らしかった。ま、レビューはしませんが・・・。あれで数字がとれなかったら・・・運命だと思ってあきらめるしかない・・・いい出来だったのに・・・。

で、『未来講師めぐる・第六回』(テレビ朝日080215PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・唐木希浩を見た。人間は慣れる生き物である。ものすごく特異な体験も日常になればなんとなく慣れる。とくにめぐるは満腹になると人間の20年後の姿が見える能力もとい自慢にも慣れるし、恋人・ゆーき(勝地涼)がゆーき43(田口浩正)になることにも慣れるのだった。・・・慣れるか?・・・ユーキのプログとかはやめて・・・こわいし・・・なのだが。しかし・・・長い年月・・・自慢に慣れためぐるの祖父・中吉(地井武男)もめぐるの両手の手錠を幻視した時・・・穏やかではいられなかったのだ。

さて・・・自分の身に異変が生じているとも知らず・・・めぐみにはまだ慣れないことがあった。

それは「マサルのおいしいアカデミー」の生徒・千鶴が中学生の制服のまま・・・死体(幽霊)になっていることなのである。彼女は中学三年生・・・そして、今は受験シーズン・・・。彼女の命は風前の灯なのである。

おりしも・・・「アカデミー」は中学受験成功者ゼロのピンチ・・・高校受験がこの調子だと存立の危機なのであった。

そして・・・名門私立に絶対合格確実と思われる千鶴が最近、元気がないのも気になるのだった。

ついにめぐるはその理由を聞く・・・「同級生の健児(佐藤和也)と交際しているのが親バレ。健児と一緒に名門私立(流星高校)を受験するが・・・最近、健児は伸び悩み・・・もしも、千鶴だけが合格したら・・・世間は千鶴のせいだと非難する・・・」と言うのが千鶴の悩みだったのだった・・・なんじゃそりゃーっ・・・面白すぎるっ。

めぐるは「受験は受験・・・恋愛は恋愛だよ・・・」と正論を吐くのだが通用しない。

一方・・・めぐるの実母・・・占い師・新宿に母(榊原郁恵)が突然帰宅。めぐるの未来の手錠を案じて祖父が呼寄せたのであった。12年ぶりの再会に・・・ギクシャクするめぐるだがほっぺのごはんつぶをママに食べてもらい・・・うれしくてこたつで眠るのだった。

そして・・・「母帰宅」の報に涙ぐむめぐるの父(船越英一郎)は「バブルが崩壊して女盛りを無駄にした婆に興味はない」と本音をもらしながらも「パパもママも家出したからめぐるはいい子になるしかなかったんだよーっ」と言われ焼肉屋店長(佐藤二朗)のアドリブ小芝居つきで号泣するのだった。

一方・・・千鶴と健児が「ペッティング」しているかもしれないという噂に妄想が膨らむ塾講師一同。塾長(武田真治)は「金八の十五歳の母だね」とコミック「クローズ」を読むのも忘れ、高尾山登と金八談議に花を咲かせるのだった。

ついにDVDボックス鑑賞に突入。みちる(黒花智花)は「ふん、鼻声で何言ってるかわがんね」と鼻で笑うのだった。ちなみに3年B組金八先生第7シリーズ(2004年)の生徒・稲葉舞子である。

みちるはこの後も塾長のヅラを剥ごうとしたり、みぞおちに一発食らわせたり黒さ全開なのだった。

受験当日・・・千鶴が行方不明に・・・。捜索にあたった講師たちは・・・エロビデオの提案で新宿に母にチャネリングをしてもらう・・・のではなくて・・・「金、銀、鍋」の実力者に行方を問う。しかし・・・新宿に母は「受験より恋愛だ」と千鶴にアドバイスしていたことが判明する。

塾で発見された千鶴を説得し・・・学校に向かわせためぐるだったが・・・結局、試験には間に合わない・・・しかし・・・千鶴は千鶴35(科捜研でお馴染み伊藤裕子)にチェンジしていたのだった。

「(命が)助かったーっ」と喜ぶめぐる・・・そして・・・千鶴と健児が合格したら遊園地の観覧車でファーストキスをしようと約束していたことが判明・・・。その観覧車は無人のまま脱落事故を起こしていたのだった・・・。

めぐるは・・・「未来なんて見えないと言う」母が・・・本当は凄い超能力者なのではないかと・・・疑念を感じる・・・そして・・・ついに・・・めぐるの手錠がめぐる本人にも見えるようになったのだ。

きゃーっ・・・めぐる絶叫、疾走で・・・つづく・・・である。

コネタもプロットもセリフもすべてがはまり・・・絶好調になってきました。さすがだなーっ。基本はギャップ萌えなんだが・・・めぐるとみちるの衣装交換とか・・・中学生が幽霊とか・・・イケメンがぷよぷよのズルムケとか・・・その配置の仕方が絶妙なのである。フィギュアスケートにホーロー鍋なのである。

関連するキッドのブログ『第五話のレビュー

『ちりとてちん・20-5・第114回』ははは・・・やりました・・・やりましたよー・・・若狭が113回のフリを終わり・・・ついにヒロインに・・・長すぎるわっ。ともかく・・・「草若弟子の会」開演直前・・・草若師匠が危篤状態に・・・病院に行こうとする小草若を・・・草々、草原、四草がコンビネーションで説得・・・。涙をしぼりとった後で・・・「草若」の「病」をネタに・・・若狭が観客の爆笑をつかむマクラに突入。顔で笑って心で泣いて・・・浪花節だよ人生は・・・ではなくて落語でしたーっ。→20-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年2月15日 (金)

白妙の衣をまといし教え子の諦念砕く喝の眩しさ(玉木宏)

【解釈】小川先生(玉木)は不運を嘆くうちにすっかり根性なしになっていたのだがそのものは白き衣を身にまとい「欲しいものを欲しい」と言えぬなら生きている意味なんかないと叱咤激励するのでどちらが教え子かわからないまぶしさなのだなぁ。

スタッフも心の底から視聴率が欲しいと叫べばいいのさ。

さて、木曜10時、伝統のドラマ対決は①「だいすき」↗11.7% ②「鹿男」↗*9.0%である。平均でも「だいすき」が「鹿男」を上回り・・・久しぶりのTBSのリード。実録風身体障害者ショーが伝奇ファンタジーを上回っている。このまま、差が開いていくのか・・・いい勝負になるのか・・・興味深い。

次から次へと繰り出される必殺の子役ひまわりに対し、やや押され気味の鹿・狐・鼠の動物連合。「泣く子」と「動物」には勝てないという業界の鉄則に基づく、「泣く子」VS「動物」の抗争もいよいよ中盤戦なのであった。狐や鼠は北海道からキタキツネとか・・・アメリカからミッキーとか呼ばないと勝てないかも・・・。

ま・・・まだ「だいすき」のレビューはしませんが。

で、『鹿男あをによし・第五話』(フジテレビ080214PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・鈴木雅之を見た。・・・うーん、そろそろ低視聴率がボディーブローのように効いてきたかな・・・編集に甘さというか迷いが感じられるのである。・・・がんばれ・・・ここがねばりどころなのである。

さて・・・社会が複雑化したことにより、「善」が「悪」に転化することはままあるのだが・・・たとえば「がんばること」である。まだまだ「がんばることは悪いこと」とまではいかないが、人のがんばりを即すための「がんばれ」という言葉は「言ってはいけない」場合があるという傾向に置かれている。

これは「鬱」の病状にある患者に「がんばれ」と励ますことでさらなる悪化を招く場合があるという指摘からほぼ始まったことだと思う。

前々回、藤原先生が「心の病」をケアするために・・・「病んだ人の妄想をむやみに否定してはいけません」とアドバイスするネット情報を得たように・・・この手の情報は拡散しつつある。

しかし「病んだ人」と「病んでいない人」の見極めは難しい。それは「もう一人の自分が殺せと言ったので殺しました」という殺人容疑者が「病んでいる」のか「病んでいないのか」を精神鑑定すると・・・専門家でさえ判定が分かれる場合があることからも明らかである。

まあ・・・バカがバカをバカかどうか考えるのと同じくらい複雑な話である。

しかし・・・「嫌なことはやりたくないの」という「病んでない人」は必ずいるし、そういう人に「がんばれ」と言えないのは教育上かなり問題のあることなのである。

つまり・・・「イヤだ」と言う人に「がんばれ」と言って「やる気が出た」と言う場合は「病んでない」証拠。「イヤだ」と言う人に「がんばれ」と言って「自殺した」場合は「病んでた」ということになるのだな。

で、「自殺される」のがイヤな人は「がんばれ」という言葉をつい封印するのである。

・・・それでいいじゃないか・・・と言う人はキッドは少し病んでいると思う。

キッドはこう思うのだ。「がんばれ」と言って自殺する人がいたとしても「がんばれる人」が一人でもいるのなら「がんばれ」と言った方が前向きだということである。もちろん、死にたい奴は死ねばいいと同じ意味なので・・・キッドは病んでいます。

「サンカク」を入手しないと日本が大変なことになる・・・と半信半疑の小川先生は「サンカク」を手に入れるために堀田(多部未華子)に「大和杯」の剣道部門での勝利を託すのだが、インターハイ準優勝(女子高校生で二番目に強い)の「敵」を迎えて・・・。

「相手は強すぎる・・・強い相手に絶対勝たないといけないと思うとプレッシャーになるからな・・・無理しないでいいぞ・・・」

と・・・何を言いたいのか分らないアドバイス・・・自分では気を使っているつもり・・・をするのだが・・・。

「サンカクが欲しいのですか・・・欲しくないのですか・・・ウダウダ言ってないでハッキリおっしゃいっ」と堀田に叱責されてしまう。

・・・ああ、難しい世の中になったよね。もう・・・キッドのような無責任な人間は死んだ方がマシだよね。でも死なないけどね・・・イッヒッヒ・・・なのである。

まあ・・・少なくとも・・・このドラマの主張は「少数派のために多数派が我慢するなんて馬鹿馬鹿しい」という方向に偏っていると見ることができます。

しかし・・・恐ろしいのはそう考えるものが「少数派」になっている場合です。

そういう場合は「なんてことを言うのだっ」と袋だたきに逢うのです。「いじめは仕方ないよね」と言った人が「なんてことを言うのだっ」と袋だたきに逢う時代ですからーっ。

まったく「いじめなんてとんでもないことだ」と言いながら正々堂々といじめをする人間を時々ぶっ殺してやりたくなりますよ。・・・それは病んでいる証拠です。

さて・・・剣道部の試合があれほどの人気になるのは・・・スタッフの隠された欲望の吐露であると思えなくもない展開。

しかし・・・本来、人間は「負けるより勝つ」のが好きでいいのです。弱肉強食を忘れてはいけない。ブタに食われるよりもトンカツ食べた方がいいに決まっているっ。そんなことも分らなくなっている世の中だとしても。

だから・・・金メダルをとれるかもしれない決勝戦に注目が集まるのですからーっ。

さて・・・「見せ場」です。人間は勝負事が大好きです。何でもいいのです。「勝者」を見て「自分が勝ったような気」になりたいし、「敗者」を見て負けていない自分より不幸な人を蔑みたいからです。

うーん。ものたりない。「キューティーハニーTHE LIVE」には遠く及ばないアクション描写力・・・。もっと勉強して欲しいなあ。リアリティーには限度がありますからね。

せっかく解説の名手「らくだ」福原先生(佐々木蔵之介)がいるのに・・・もったいない。

「ううん・・・キツネ大将とウチの堀田の実力は互角だが・・・なにしろ・・・ウチの堀田は三連戦の後・・・対ネズミ戦からは八連戦目だ・・・。体力の消耗が激しいが・・・得意の抜き胴が決まれば心臓バイバス手術の確実性からバチスタは必ず成功する・・・」なんの解説をしているのだ・・・とにかく・・・面白さをサービスする演出テクニックがちょっと惜しいのかなあ・・・。ま、キッドとしては充分面白かったのですがーっ。

せっかく・・・剣道どころかスポーツ観戦に素人の溝口先生(篠井英介)とかを配置しているので聞き手と解説の役割分担ができるはずなのにーっ。

・・・と思わないでもありませんよ。

ともかく・・・藤原先生は「自分の剣道を忘れるなーっ」とか「なぜ敵が混じっている」とか長岡先生(柴本幸)には敵意丸出しなのに、ひょっとしたら対抗馬かもしれない堀田については「小川先生のこときっと好きなんですよ」・・・間抜けです。間が抜けてますーっ。

長岡先生は福原先生狙いだってばーっ。

そして・・・小川先生に「何でも望みをかなえてやる」と約束された堀田は見事に勝利しましたーっ。全校生徒が大喜びーっ。59連敗の後の優勝・・・もの珍しさかっ。

そして・・・今回のオチは「これはサンカクじゃない」(飛火野の鹿・談)・・・でしたーっ。あ、やっぱりーっ。話はフリダシに戻りましたよーっ。本物のサンカクは一体どこにーっ。キツネの使い番は誰なのですかー。小川先生がシカの運び番だとするとー・・・シカの使い番、ネズミの使い番、ネズミの運び番、キツネの運び番もいるのですかーっ。そうならそうで言ってくれると誰が誰なのか妄想する喜びも拡がるのですけれどーっ。そして・・・サンカクらしいものももっといっぱいだして・・・紛らわしくしたりして・・・アレだけじゃ・・・どうもねーっ・・・ともかく・・・どうせアレンジしているんだからーっ・・・もっとお茶の間受けを狙うべきなのではーっ。キッドとしては最後まではうぅんと楽しみたいしーっ。今回・・・観光シーンお休みだったしーっ。藤原歴史おタクも控え目だったしーっ。弱気かーっ。弱気になったのかーっ。水島ーっ。一緒に日本に帰ろうーっ。もげっ。

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

『ちりとてちん・20-4・第113回』おっとーっ・・・若狭の兄の嫁候補までが乱入ーっ。今週は回想大寒波襲来なのかーっ。そして・・・やっぱり・・・若狭は・・・みんなと一緒がイイってーっ、この期に及んでこの娘は・・・朝ドラヒロインの自覚がないのですかーっ。着せ替えゲームじゃなきゃやだーってごねるのですかーっ。欲しい玩具はもらえないものですのにーっ。でも・・・フリだよね・・・フリ幅は大きくだよね・・・明日はきっとヒロインらしく見せ場を作ってもらえるんだよねーっ・・・脚本家がクセものだからーっ。→20-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『腐女子デカ』(テレビ朝日)

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2008年2月14日 (木)

すぐに正義を口にするけどそれじゃ何も解決しない・・・はっぱかけたげる。さあ、カタつけてよ。(高島礼子)

ああーっ。腐夫人(高橋ひとみ)VS真野ちゃん(ミムラ)に斉藤さん(観月ありさ)参戦。しかし・・・ケリをつけたのは極妻(専業主婦・高島)だったのです。

けれどーっ。「相棒」↗18.3%、「斉藤」↘13.0%・・・ダンスはダンスは終ったのですかーっ。

まあ・・・ヴァレンタインデー前夜に愛の記念日ネタの「相棒」(脚本はグダグダ)、チョコレートのかけらもない「斉藤」(脚本は王道)・・・カレンダーか、カレンダーに負けたのかーっ。それとも全国キルト愛好夫人連合を敵に回したか?

で、『斉藤さん・第六回』(日本テレビ080213PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・相内美生、演出・久保田充を見た。ここまで順調な視聴率推移だったのに・・・今回のスタッフ残念。

まあ・・・地域社会の腐敗と融和は紙一重・・・兼業主婦と専業主婦のデリケートな境界線に手をつっこむと・・・「私の善意の活動を侮辱するザマスかっ」と激怒する腐れ夫人は意外に多いのかもしれませんのでございます。

さて・・・今回・・・ついにオチとして登場した女子高校生(石橋杏奈)はホリプロスカウトキャラバン31回(2006)グランプリ受賞者、そしてその母親で八百屋さん(比企理恵)は4回(1979)グランプリ受賞者である。「めぐる」の榊原郁恵・深田恭子に続いてグランプリ共演・・・そういうシリーズ展開なのか・・・地味すぎる・・・。

ともかく・・・石橋杏奈と比企理恵は親子で「斉藤さん」応援団なのであった・・・。

そんなこと本筋と何の関係もないじゃん。・・・まあ・・・実力主義のこの世界にも癒着はつきものだという話で・・・それをすべて悪いこととは言い切れないのでございますよ。

さて、今回の表向きの悪は「謎の眼鏡の男」・・・。幼児連れ去りの変質者である。園ママたちは戦々恐々なのである。そこに裏の悪として「権力をかさにきて自分の趣味を地域住民に押し付ける柳川夫人」(高橋)が登場する。

「個人主義」が浸透し「顔の見えない地域社会の時代」に・・・「君臨する顔役」が「敵」というのはおかしくないのか・・・と思う人もあれば・・・ある特定の宗教団体が政府の一部になっているこの国の現状から・・・こういう事態は頻発している・・・と思う人もいるだろう。

まあ・・・キッドはそういういろいろなしがらみがあって「社会」だと思うのでなるべく俯瞰で考えていきたいと思います。

世の中には「変わらないもの」と「移ろいゆくもの」がある。たとえば・・・「子供には母親がいる」・・・これは不変。たとえ・・・母体が消滅して人工子宮で育ったとしても子供には母親がいるのである。一方、「幼稚園」とか「学校」とか「国家」とかは移ろうものだ。明日も幼稚園がある保証などどこにもないのである。学校とかも爆破するかもしれないし、国家なんて破産直前だ。つまり・・・「社会」とは移ろいゆくものなのである。

つまり「移ろうもの」の中に「変わらないもの」があるのが・・・社会と母子の関係である。

当然・・・母子は・・・移ろうとする世の中の渦中で翻弄されるのである。そして、様々なタイプが生れるのである。そういう中・・・キルト夫人もまた・・・母子の一員であることが・・・子供は屋外携帯電話無許可充電・(窃盗罪)の不良高校生・山田新太郎である・・・このドラマのミソである・・・キルト夫人は語る・・・「理不尽な世の中に対して母子が一致団結しなければとんでもない目に逢うことがある」・・・正論なのである。

しかし・・・そのために・・・「みんなでキルトをしましょう」と呼びかけると・・・なんだか・・・嫌な感じがするわけだ・・・それは「みんなでお経を唱えましょう」とか・・・みんなで「貴いお方に寄付しましょう」とか・・・「みんなで聖なるかぼちゃをあがめましょう」とかに移行する恐れがあるからである。それは・・・勘弁してくれ・・・と八百万の神民族としては率直に思うのである。「じゃあ・・・みんなバラバラでいいの?・・・権力に蹂躙されるわよっ」と言うのが正論者の反撃である。

「眼鏡の変質者」の影におびえた真野ちゃんは「キルトなんか作ってられません」と柳川夫人に直訴して逆鱗に触れるのである。その「子供じみた仕返し」は「尊くんの通学地域変更」なのであった。恐るべき権力の濫用なのである。

一方・・・防犯パトロール中の斉藤さんは真野ちゃんのピンチに立ち上がるのだが・・・国家権力との戦いは命懸けなのである。

斉藤さんの「いつもの攻撃」(正面突破)にはビクともしない柳川夫人。「私が正義の人」に「個人的な正義」が通用するはずはない・・・。「子供たちが好きで・・・キルトを作っているのではないの?」と捨て台詞を残すのが精一杯なのである。キッドとしては映画「母べえ」を一緒に見ればいいのに・・・と思ったぞ。「母を恋する気持ち」を思い出してもらうのが一番だからな。しかし・・・制作委員会はテレビ朝日なので難しいのだった。読売新聞も入っているけどね。

そこで・・・ついに・・・満を持して三上夫人(高島)登場である。

「あんたさんの言い分は承りました。しかし・・・無法がいつまでも通ると思ったら大間違いでござんすよ。お天道さんがご覧になってるんだ。かならず・・・天罰は下ります。しがねえ・・・あっしが申すまでもなく・・・親分さんの悪い噂が広まったら・・・元も子もなくなりますぜ。今のうちに盗んだものはそっと元の場所にお返しくださるのが得策だ・・・そうでないとあっしもこの懐のものを取り出さなきゃならない・・・」

柳川夫人・・・一端退散である。もちろん・・・恩着せがましい態度は崩しません。

「しょうがねえな・・・ここはあたしが骨を折りますよ・・・」

・・・である。まあ・・・とにかく・・・じっとこらえて・・・社会のいたるところに・・・正義の母子が潜んでいることを祈るばかりなのでございます。

そして・・・黒縁眼鏡の男は対人恐怖症のセールスマン、銀縁眼鏡の男が変態と相場は決まっているのだな・・・・・・・・・・・・おーいっ。

つ、ついにラクダの出番も減少だ。・・・っていうか主役の出番まで・・・。今回タイトルは「三上夫人」が妥当だし。

さあ・・・次週はいよいよ・・・柳川の首領が登場らしい・・・。最後は斬った張ったになるのか?

関連するキッドのブログ『第五話のレビュー

『ちりとてちん・20-3・第112回』・・・回想中です・・・回想中・・・ただ今、回想中です・・・・・・・・・・・おーいっ・・・思い出しすぎーっ・・・と思ったらA子登場ーっ。・・・と思ったら・・・逆ギレしながら・・・退場ですーっ・・・なんだーっ・・・何があったんだーっ・・・何がお前をそうさせたーっ・・・東京で何がーっ・・・もう・・・様々な凶悪な出来事が脳裏に浮かんでは消え・・・恐ろしい妄想で息も絶え絶えにーっ。A子の転落事情隠し・・・引っ張り過ぎですからーっ。もう一月くらい、ずーっとですからーっ。→20-2

金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年2月13日 (水)

あなたを許さないと小日向文世が睨まれた頃、小栗旬は笑顔の秘密を自慢、深夜、原幹恵が土下座。

そうなると「竹本(生田斗真)の義父(橋本じゅん)に泣かされることになるとはトホホ」とか「変な彫刻(モデル・成海璃子)と変な絵画(モデル・成宮寛貴)の愛の抽象芸術」とか・・・はみ出すのです。

火曜日のドラマ対決は①「ボンビーマン」↗10.2% ②「ハチクロ」↘*8.6% ③「喜多善男」↗*6.2%・・・と順位そのままです。

で、『貧乏男子 ボンビーマン・第五話』(日本テレビ080212PM10~)脚本・山岡真介、演出・猪俣隆一を見た。

スルテン(小栗旬)のお母さん(市毛良枝)が田舎から上京してきました。スルテンはお母さんを連れてホストクラブに行きました。お母さんは大喜び。スルテンにお小遣いをくれて田舎に帰りました。いいお母さんです。以上・・・おいおい。

だって他に何を書けっていうのさ。

あるだろう・・・ステーキ大食いとか。ミドルネームナンシー(ウソ)(山田優)の布団借りたとか。迷子ホワイトストーン(地味な名馬ではなくて三浦春馬)の救助とか。

・・・で?

隠されていた真実。スルテンの兄は難病で死亡。兄の笑顔に癒された弟。

・・・で兄は弟の笑顔に癒されたと・・・。

他人の痛みに鈍感なのも考えものだよな。

自分の痛みにも鈍感ならしょうがないだろう。

ま、バカだからな。

ははは。

ははは。

オムオム(ユースケ・サンタマリア)もヒマだよな。お金だけではなく・・・スルテンの面倒も見ている。

第一・・・今時・・・借金しないで家とか建てられるか・・・。銀行業務を否定するのか。

スルテン母の言う「借金」って「特殊な借金」を指すのじゃないかな。サラ金とか、闇金とか・・・。

金利の問題なのかぁ?

ま・・・国の借金のことを考えると国民は全員死んで世間にお詫びするべきなのかもしれんな。ま・・・いいじゃないか・・・借金まみれで・・・笑って生きていけば・・・。

秩序さえあれば金持ちの天下、無秩序ならば力持ちの天下と相場は決まっているからな。相撲取りはみな・・・社会の崩壊を願っているんだ・・・世間がいろいろうるさいから。

まあ・・・思いつめた親には子供も一言言うべきだ。痛くないようにしてくださいって・・・。

それにしても世の中、物騒すぎてドラマも困るよな。

それでも小栗旬の今週の借金残高が気になるあなたはコチラへ→エリお嬢様の貧乏男子ボンビーマン

で、『ハチミツとクローバー・第六話』(フジテレビ080212PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・佐々木詳太を見た。

人生はゲーム・・・誰もが自分だけを愛している悲しいゲームさ・・・と歌ってしまえば解決する話である。

世の中は二つのものでできている。自分と世界である。この場合の自分は生きている自分であり、生きている自分の心である。

そんな自分が楽しいといいな・・・と人は思う。そういう時・・・世界は薔薇色に輝いているはずだと思う。それはどんな時?・・・世界が自分を愛してくれている時さ。

その代表は人によって様々、時と場合によるわけだが・・・やはり・・・「愛」なのだな。

もちろん・・・愛の対象も様々だが・・・人は人に愛されたいらしい。なにしろ・・・雨とか・・・太陽とか・・・クーマ(熊らしい)とかウーマ(馬らしい)とかが相手だと愛されているか自信が持てないから・・・。

で・・・自分が愛している相手が自分を愛してくれれば満足なのである。特に愛してくれない場合は愛してくれれば満足するはずだと強く思うのである。

山田(原田夏希)は思うのだ。真山(向井理)が自分を愛してくれれば幸せなのにと。

なぜなら・・・自分は相手を愛しているのだから・・・。愛してもらわねば損ではないかと。

損をしたくない。損をしたくない。損をしたくない。そして・・・人は時には大損するのである。

一方、竹山はそんなことは分ってる。自分が好きだからって相手が自分を好きだとは限らないってことくらい。でも・・・それは相手が本当の自分を知らないからだと思ったりもする。本当の自分はすごいはずなのだ。そのことは自分には分っている。だって自分のことだもの。

誰かボクを認めてください。ボクを正当に評価してください。ボクを愛してください。

しかし・・・自分の思っている評価よりも世間の評価は低いのがセオリーだ。バカだなあ・・・世界はすごく損しているのに気がつかないなんて・・・。仕事も恋もこのままじゃ始まらないよ。

仕方なく竹本は謙虚になった・・・理想のレベルを下げました。しかし・・・レベルの低い場所は津波に弱いのでした。

その頃・・・はぐみ(成海)と森田(成宮)は二人だけの世界へ。

手が届かない。手が届かない。ああ・・・世界の何もかもが竹本の手の届かないところにあるみたい。

だけど・・・鬱になってもいい、そんな恋がしてみたいあなたはコチラへ→まこお嬢様のハチミツとクローバー

で、『あしたの、喜多善男・第六回』(フジテレビ080212PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・三宅喜重を見た。

さて・・・今回の主役は高級官僚なのか政治家なのかただの資産家なのかよく分からない「小指を噛んでもらいたい男」館道毅(平泉成)である。経営的な苦境に陥ったみずほ(小西真奈美)の会社に出資する代わりに「相性を占う小指」をみずほに差し出すのである。

もちろん・・・落ち目のアイドル・宵町しのぶ(吉高由里子)が忌み嫌う「小指噛めオヤジ」がこの人であるのは「今日は才能ある人のために2千万円使った」ということからほぼ間違いないのだが・・・まあ・・・登場人物に二人も「小指を噛んでもらいたい人」が出てきたらおかしいと言う人が多数ではあると思う。

もちろん、全日本小指を噛んでもらいたい協会からクレームが来ると嫌なのでこの話題はここまでにしておく。まあ・・・噛まれたら小指が痛いのはかっては日本の常識だったわけですが。(1967年「小指の思い出」伊東ゆかり)

まあ・・・テンメイ様とかに・・・いかに自分がそうだからってこだわりすぎ・・・とか指摘されるのも不本意なので・・・キッドは小指を噛まれて喜ぶ趣味はありませんと断言・・・ま・・・×××××にだったら噛まれてみたいけど・・・これってーっ・・・セクハラかっ。伏字にしてみましたーっ。あなたの好きなお名前入れてね・・・今さら・・・そんなことを自主規制してどうする。

さて・・・ともかく・・・恋人たちが戯れに噛むのはよくても・・・平泉成が「金」の見返りに小指を差し出すのは絶対に絶対に許されないこと・・・らしい。

とにかく・・・善男(小日向)が誘拐した宵町しのぶの身代金は援助の必要とされる人に寄付されたのだった。

そんな善男にしのぶは「あなたを絶対に許さない」と告げるのです。

この発言の真意はまだ謎です。前回の流れからでは「しのぶが一緒にいてあげる」と言ったのに「善男が拒絶した」ということへの怒り。「私だけに優しくして欲しい」のに「他の誰かにも優しくした」という怨念。そう考えるのが自然ですが・・・それだけではものたりない。

今回は結果として「2000万円で買われた形になったしのぶ」が「善男のためにオヤジの小指を噛みまくることになるから」という呪詛も加わります。

しかし・・・欲を言えば・・・もっと複雑なしのぶの心情であってもらいたいという気がしないでもありません。

人間が・・・他人にとってはどうでもいいことに「こだわる」ということに執着することで・・・今回はお茶の間に嫌悪感を与えた・・・だったわけですが・・・感動も欲しいからです。

宵町しのぶが喜多善男を絶対許さない隠された理由。素敵だといいなあ。

しかも・・・宵町しのぶは喜多善男をかばって殺し屋(温水洋一)に濡れ衣を着せているのです。「絶対許さない」から「どうするつもりなのか」も謎なのです。

もう・・・期待しているので・・・面白い答えだといいなあと思うのです。

一方・・・平太(松田龍平)の恋人・リカ(栗山千明)が平太の過去について・・・新たな情報を・・・。平太の父親は「狼のエサになるために羊は草を食え」とか「狼は生きろブタは死ね」が口癖の松田優作のような男ではなく・・・小日向文世のような男だったらしい。

あなたは「自分の父親に似ている」あの男を殺せない・・・とリカは平太に言います。言われたからムキになって「殺す」という可能性があります。平太が善男を殺そうとする・・・これは名場面です。それだけで1時間くらいやってもいいくらいの視聴率なんだからやればいいのに・・・と思ったりもします。

場所はあの部屋(平太が善男に与えた部屋)でいい。「殺そうとする平太」「殺されまいとする善男」これだけで1時間・・・ドキュメンタリータッチで・・・。どんな視聴率が出るのか・・・楽しみだ・・・やらないって。

さて・・・日本一連想力のない助手(丸山智己)を持つ保険調査員・マサル(生瀬勝久)は妄想に基づくカマをかけまくり「死んだ奴が生きている」という掟破りの展開に持ち込もうとしています。こうなると・・・「洗脳」とか「暗示」とかの常識外の常識を持ち込むのに長けた脚本家は優秀な心理学者を盾にとんでもない話を始める可能性が出てきました。

夢の中に死者が出てくるというフリとカウンセラー(岩松了)のパートのくどさが急浮上です。

もうカウンセラーが整形した三波(今井雅之)だったとしても驚かない覚悟が必要です。

みずほも善男も三波に催眠暗示などで心理操作されており・・・もてあそばれている・・・なんていうミもフタもないオチだってびっくりしないぞーっ。

とにかく・・・実はほとんど何事もなく・・・6/11は終ったのである。

さて・・・原作では平太は「タナトス映像」という会社の社長なのだが・・・タナトスとは死神である。ギリシャ神話では夜の神ニュクスの息子で・・・眠りの神ヒュプノスの兄だ。ヒュプノスは臨終の眠りも誘うので死神の一種である。差別化すればタナトスはより残酷で冷徹な死神のイメージになる。悪魔学では魔王サタンの息子こそタナトスであるという意見もある。キッドはファウストとメフィストを善男と平太に置換しているのだが・・・タナトスともなればメフィストのような下級悪魔と同列には考えられなくなる。まあ・・・単に原作者が悪魔について無知である可能性や・・・わが主に対する嫌がらせの可能性もありますが・・・。

それはそれとして影のある男も好きだし・・・小指を噛まれるのだけは勘弁のあなたはコチラへ→アンナお嬢様のあしたの、喜多善男

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『キューティーハニー THE LIVE・第19話』(テレビ東京080213AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。いよいよ・・・佳境に入ってまいりましたーっ。前回までの数回・・・アクションにつぐアクションのパートを越えて・・・転調である。

前回・・・初めての異物噴出で意識を失ったユキ(竹田真恋人)はハニー(原)の部屋でハニーと夏子(小松愛)に看病されて目を覚ます。

無事を喜ぶハニーたちを残し部屋を出たユキは事前に「体に異変が起きる」を予告していたミキ(水崎綾女)に説明を求めるのだが・・・ミキは相変わらず真相を明かさない。

「運命を受け入れることだ・・・残された時間は少ない・・・」と告げるのみなのだ。

一人取り残されたユキに第四の人格ヒカルとなった中条(村上幸平)が女装して登場である。「運命を変える方法はあるわよ」・・・というのであった。

渡(マーク武蔵)がサイボーグ化され、中条がおネエキャラになったので・・・「キューティーハニー」の常道であるパンサークローの幹部は女性に・・・世界は収斂しつつあるようだ。

中条から何事かをユキが伝えられた頃・・・ハニーは夏子との友情を深めていた。

「ハニーに看病されるユキちゃんがうらやましくなっちゃった・・・」

「なっちゃんが病気になったらハニーはずっと看病するよ」

「ハニーが病気になったら私がずーっと手を握っていてあげる・・・」

なのだった。とにかく・・・ハニーの世界では・・・夏子の運命は・・・なので・・・もう気が気ではない展開である。フラグか・・・フラグなのか。

とにかく、サトエリ版とくらべて・・・シビアなハニー世界なのである。

そして・・・ユキが白薔薇学園に転校である。ちなみにドサクサにまぎれているのだが・・・烏川先生(エリカ)はまだ在籍したままなのか・・・謎である。

ともかく・・・ハニーはユキの転校に大はしゃぎなのだった。数学の授業で「素数をずーっと」をフラッシュ三人娘で永遠回答。褒められると机の上でダンスをヤンデレと化しつつあるユキに強要である。何かを心に秘めているユキだが・・・登場時の素直さでハニーとステップを踏む。ツンデレのミキはさすがに苦笑で眺めるだけである・・・。

屋上にユキを呼び出したミキ・・・「狙いは私だろう」と拳をふりあげるが軽々といなしたユキは「自意識過剰よ・・・私の目的はハニーさんですの・・・」と微笑む。

その頃・・・ハニーは夏子と仲良しお弁当タイムである。フラグですかーっ。

そして・・・三バカ娘再登場である。以前、ミキが転校してきた時にはミキの子分となり、ユキに対してカツアゲ未遂までした三人だが・・・バカなのでユキのことは覚えていないのだった。そしてユキにヤキを入れようとするのだが・・・万札紙飛行機で逆に手懐けられてしまうのだった。

体育の時間・・・。バレーボールノックでハニーを襲う三人組。その能力を発揮させて・・・「さすがはアンドロイド・・・」と告発するユキ。しかし・・・それを信じるものはいない。

しかし・・・ミキは不審を感じていた。

そして・・・階上から事故を装って生徒を墜落させ・・・ついに変身するハニーを生徒たちに目撃させることに成功したユキ。ケガもワンタッチで修復するハニーを見て・・・得体の知れぬ怪物を発見した気持ちになるのだった。

授業中・・・ハニーの学習能力に反感を持っていたクラスメートたちはハニーに対して拒絶反応を示す。ハニーは「ウソをついていたから嫌われた」と考え・・・全員に謝罪し・・・土下座するのだが・・・そういう問題ではないのだった。

「ごめんなさい。アンドロイドだから勉強できて当たり前だよね。だからみんなの宿題・・・これから全部やるから許してね・・・」・・・だからそういう問題ではないのだった。

クラスメートがアンドロイドに教室騒然・・・ついに夏子までがハニーを拒絶し・・・ハニーの孤立感は深まる。そんなハニーに「私がついていますわ・・・」と接近するユキ。

まだ問題の深刻さを理解できないハニーは源さんにもらったカブトガニのグラタンをお持ち帰りするのだが夏子は食べてくれないのである。「美味しいのに・・・」だからそういう問題ではなくて・・・。

ついに一人ランチとなったハニーを慰めようとする早見(山本匠馬)を制止するユキ。

「ここは男子禁制。ハニーさんは私だけのもの。お父様が私にくれた贈り物なのですわ。私のスペアパーツの貯蔵庫ですの」

ユキは中条から「異物の排出は空中元素固定装置の不具合によっておこる・・・しかし・・・アンドロイドのハニーの体内には完全な空中元素固定装置がある」と告げられたのである。

「お前はハニーを殺す気か」と割り込むミキ。

「殺す・・・人聞きの悪いことをおっしゃらないで・・・。ハニーさんはアンドロイドですよ。最初から生きてなどいないのです」

早見は「なんてデーモニッシュな・・・」と絶句するのだった・・・おいおい。

さて・・・真相はまだ解明されないが・・・少なくともユキは・・・ハニーはアンドロイド(人間型ロボット)・・・自分はサイボーグ(改造人間)という結論に達したらしい。

もちろん・・・改造前の記憶が提示されているのは・・・ミキだけであり・・・サイボーグである可能性が高いのはユキよりもミキなのだが・・・そうなるとユキもまた無垢なアンドロイド・・・さらに実験体とも言える不完全なプロトタイプであり・・・しかも狂気に染まりつつあると考えるべきだろう。ロポット工学三原則的にも・・・ミキが如月博士を殺害できるという辻褄が合うのだ・・・。しかし・・・ミキはユキを否定することはなく・・・さらになんらかの封印された秘密があることが暗示される。

ともかく・・・ハニーの弁当箱にはクギがギッシリ詰まっていた。ハニーはそれを持ってもう一度みんなに謝るのだった。

「みんな許して・・・食べろっていうならクギも食べるよ・・・おいしいーっ」なのである。

ああ、ハニー。可哀想なハニー。そして・・・あくまで残忍に微笑むユキ。シスターユキの白いエンディングに突入である。ああ・・・もうクランクアップしているのだなあ・・・すでにちょっと淋しいぞ。とにかく・・・いよいよ怒涛の終盤戦に突入する模様ですの。

『ちりとてちん・20-2・第111回』・・・やはり・・・ヒロインの座を狙う・・・若狭の母・・・しかし・・・そこに小次郎乱入である。・・・あ、あなたもですか・・・。一方・・・回想シーンによって若狭の生い立ちに涙する草々。う・・・桑島真里乃にまで出番を圧迫されて・・・貫地谷しほり・・・ここでいじけないでどこでいじけるのだっ。一方・・・正太郎臨終の場面に隠されていた・・・悲しい弟物語・・・そこで師匠が名人芸のなぐさめの言葉をかける・・・「小梅さん小と正太郎の郎・・・両親から名前もろとるやないですか・・・」・・・小次郎泣きつつ「梅次郎だったらもっと分りやすかったのにーっ」・・・面白すぎる・・・。お茶の間的には過ぎたるは及ばざるが如しかもなーっ。→20-1

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2008年2月12日 (火)

愛を捨て、憎しみも忘れ、ゼロになれたらいいよね。無理だけどね。(八木優希)

・・・ゼロがいいね。ゼロがいいよね。と言われても「はい」と言えないのがひねくれていると言われればそれまでだが。このドラマは雫(八木)と安西医師(三浦友和)との好感度がものすごい落差で展開していくのだが・・・これで雫がものすごい悪、安西がとてつもない善人とかいうオチだったらのけぞるな・・・。ま、子供は純粋、大人は汚濁という前提はぶれないと思いますけど。

今回・・・妄想が進みすぎて・・・ドラマを見ているのか、自分の妄想を見ているか分らなくなったのでレビューは特別企画で展開してまいります。

で、本題に入る前に恒例の終末の視聴率チェック。「4姉妹探偵団」↘*3.5%(四姉妹でなく、4姉妹という表記がヤバイかなと思っていたがついに3.5姉妹探偵団に・・・)、「エジソンの母」↘*6.8%(まあな・・・ヒロインを置き去りにしすぎだからな)、「めぐる」↘*7.2%(この数字はある意味しのいだと云える・・・)、「デスノートtLn」23.6%(・・・だからである)、「フルスイング」↗14.1%(またまた克実がやりましたーっ)、「1ポンドの福音」↗*9.6%(実は上げている・・・オリジナル展開が吉なのかっ)、「シュガー&スパイス」*9.5%(まあ・・・沢尻にピントあわせてないものな・・・)、「ロスタイムライフ」↘*8.7%(死んだら終わりの呪縛からは逃れられないと思うよ)、「篤姫」↘22.7%(さすがに微下げなのだが・・・まさか瑛太がふられないと思っていたのか・・・)、「佐々木夫妻」↘*9.2%(離婚戦争という安易なフレーズをやめないとダメですよ)、ちなみに「薔薇のない花屋」↗17.7%・・・以上。

で、『薔薇のない花屋・第五回』(フジテレビ080211PM9~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。まだまだ「重大な秘密」が隠されていてお茶の間に「衝撃」を与える気があるのかどうか・・・微妙なこの回。とりあえず・・・今回は雫のターンと言えるだろう・・・おいおい。

で・・・今回は特別企画「H☆Cのみんなに聞いてみた・薔薇のない花屋」をお届けします。ちなみに記事の内容についてはキッドの妄想が責任を転嫁します。

Hcinhawaii0316 さて、キッドのブロクinココログは「アナログテレビの終焉を控えてその末期をみとるためにテレビ番組をレビューする」という企画によって成立している。だから「ドラマをレビューするのが主体」ではない。サブ的な要素としてはキッドなりに「面白さとは何か」を追及していることも重要である。しかし・・・最近はドラマのレビューばかりしているのである。それというのも・・・ドラマ中心のブロガーたちがみんな面白いからなのだ。その中核をなすのがアイドルグループ「H☆C」とその仲間たちの存在である。もちろん・・・それ以外にもコメントをよせてくれたり、TBを交換したりしてお世話になっている皆さんもたくさんいらっしゃるのだが・・・とにかく・・・今回は「H☆C」とその仲間たちをここで紹介しながらレビューを展開したいと考えました。「薔薇のない花屋」についてはこの色で・・・「H☆C関係者」についての発言(妄想)についてはそれぞれのキャラクターカラーで表示していくのでよろしくお願いします。

Hcinhawaii0317 で、まずはアイドルグループ「H☆C」のエリ様である。ブログ名は「エリのささやき」です。平成財閥の後継者で長女。聖掘出学園高等部の二年生である。広い視野と深みのある感性をあわせもち、頭脳明晰、体力抜群の典型的なお嬢様。当然、典雅にどSである。

オープニングはママのビデオレターを見る雫。

・・・母ちゃんは年をとらなくてそのうち雫が追い越すね。

ママの教えは鏡。感謝には感謝で返ってくる。優しさは優しさを映す・・・。

一方、直哉(松田翔太)に抗議する美桜(竹内結子)・・・手術すれば見えるようになるとウソを英治(香取慎吾)に言っていたことです。

そのお金(手術代)が目的だったのね!!

・・・とこのようにお金がからんでくるとたちまち視線が鋭くなってくるのは世界の経済を支配する平成財閥の跡取りならではなのです。

Hcinhawaii0318 続いてはアンナ様。次女になるがエリ様とは同い年。そこには上流階級ならではの事情があります。ニューヨーク帰りの帰国子女であるためバイリンガルです。ブログ名は「アンナdiary」・・・抜群のスタイルなのに趣味がダイエットという一般庶民感情をなぶるアバンギャルドなお嬢様。木村拓哉をダーリンと信じるクールな一面もお持ちです。今回のH☆CオフィシャルTシャツはアンナ様お気に入りのカエルくんがモチーフ。

これから先も、あの男に会いたいのなら網膜の手術をしなさい。
(;゚Д゚,)ェェェェエエエエエ工工
それって。。。美桜に失明しろってこと?え?え?え~~~~~!
安西何考えているんだ?

私がほしいのは「衝撃だ」
はじめから芝居してたんだと聞いた時の衝撃だ!
うわん!野島ワールド

・・・とこのように充分に相手をふところに呼び込みながら・・・けして油断しない・・・直感が冴え渡ります。話が早いのです。とにかく・・・怨念にとりつかれたような安西に対しても簡単には引かず・・・困ったやつだね・・・ヤレヤレぴょんと大胆に受け止めたりして・・・。さすがでございます。

Hcinhawaii0319 三人目はまこ様です。三女になるがエリ様、アンナ様とは同い年です。そこには上流社会ならではの・・・。さる事情で「仁義なき戦い」の町・広島で育ったため・・・組織暴力の抗争が日常茶飯事的な感性をお持ちです。プログ名は「あるがまま・・・」・・・まさに平成財閥の枠を超えた暴走ぶりで限界点をクリア。基本的には明るくさわやかな男気を愛していますが・・・趣味はものすごく乙女チック。ギャップ萌えにはたまらない魅力の持ち主です。

・・・それにしても、せっかく美桜がこの悪巧みから逃げ出そうとしてたのに、
なんで父親があのタイミングで倒れるかな~それはドラマだから
そして、大好きな美桜のためなら、全財産も投げ出す父娘…これもドラマだから
ゼロからやり直すだなんて、そんなに現実は甘くないぞ~~~
ゼロはゼロだぞ~~~。丸じゃねぇぞ~~~。

笑いどころをけして見逃さないまこ様ならではの野生の感覚。そして・・・さらにそこから独自の面白さを追求。しかもコンパクトにまとめてよどみなし・・・「H☆C」のトリオの中でもっとも破壊力を持ち、かつ・・・義理と人情を秤にかけてもぶちこわす親分肌を慕う子分が日本全国に・・・女子高生なのにすでに伝説の存在になっている特異なお嬢様です。

Hcinhawaii0320 さて、四人目はアイドルグループ「H☆C」の所属するお気楽プロダクションの二代目社長・お気楽様です。お気楽プロの社訓は「イヤなものはイヤ。ダメなものはダメ。好きなものは好き」というストレートなもの。ブログ名は「テレビお気楽日記」です。人見知りな性格ですが・・・欲しい画像をリクエストすると・・・応えてくれる・・・困った人をほってはおけない・・・面倒見のいいところも・・・。お気楽ビルは「H☆C」の活躍で第三ビルにまで発展。「字数制限があるんだから・・・困るのよね」と言いながら今日も営業活動に余念がないのです。

・・・チェロのコンサートに優貴(釈由美子)を誘ってほしいと健吾(寺島進)に頼まれる英治。今年はバレンタインのチョコを自ら取りに行く作戦らしい。

直哉の背中を流したいって言うのかと思ったら、美桜を病院で見かけたと話す菱田(池内淳子)さん。

好きでもない人からお金を借りるのはどうかと・・・。
「その金、俺に出させてください。」と、ついに言ってしまう英治。
聞こえないって、もう一度言わす女・・・。

相手は近所の貧しい花屋です。しかもコブつきの・・・。そこまで言ってもらって、お金を出し渋ったら、俺は花屋を好きである資格がないと告白?するのでした。
世界一長い告白じゃなくて回りくどい告白なのね。

・・・お気楽様としては安西のやり方も回りくどいらしい。ま・・・安西が男らしく英治をぶん殴って「これでお互いわだかまりはなしだぜ」って言ったら・・・野島ドラマではなくなってしまうとは思いますけどーっ。

Hcinhawaii0321 五人目はikasama4様・・・キャラクターのイラストの創作者です。ですから自画像にゴミ袋をかぶせる奥ゆかしい方なのです。レオナルド・ダ・ヴィンチ的な天才で・・・平成財閥ではエレクロニクス分野のアドバイザーとして様々なロイドを制作。また昨年は「H☆C THE MOVIE」の監督もお務めになられました。結構、波乱万丈な実人生なので・・・他者にむける視線に優しさが漂い・・・包容力がある感じです。ブログ名は「渡る世間は愚痴ばかり」ですが・・・けして内容は愚痴ではない・・・というのがミソです。

恋とは時に人を狂わす・・・。

安西の娘がそうして人生を台無しにされたように安西は英治の人生を台無しにしようとしてるようですね。

美桜にとって、それは嫌な事だけれども内心は嬉しかった。

美桜は本当に英治の事が好き。
でも、彼女は嘘をついて彼と知り合った。
そうして嘘に嘘を重ねて英治を好きになった。
でも、英治が好きなのは
安西の計画に乗せられて作られた嘘の自分。

嘘をつく事で英治に認めてもらっている自分がいる。

・・・しかし、ややこしい問題になってしまった場合、問題は全て単純に簡単にしていく必要がありますね。そうしてコツコツとやっていけばなんとかなるんだと思うんですけどね・・・。

ikasama4様は実生活でかなりシビアな問題と向き合っているので言葉に・・・重みがあります。ピンチの時に側にいてもらいたいタイプです。

Hcinhawaii0322 六人目はファンクラブ会長のあんぱんち様です。あんぱんち様は俳優でもあるのでメンバーの中で唯一実写版のある貴重なタイプです。しかし・・・その私生活は謎につつまれていて・・・結構タイトなスケジュールの「H☆C」のイベントにはすべて参加している上に他のアイドルのライブ会場で目撃されたりもします。本人は敵情視察と弁解。しかし、その成果として最近では「H☆C」の楽曲をプロデュースするなどファンとスタッフの中間を楽しんでおいでのようです。ブログ名は「|あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο」です。

マスター・四条健吾ったら、バレンタインのチョコ・ゼロ引きのゴーシュを止めようとセロ弾きのゴーシュ作戦に出たか(笑)

世界で初めての回りくどい告白は、誰かが全文書いてくれるでしょう(爆)

工藤を連れて、美桜を探しに来た菱田が、美桜とエレベーターでニアミス!!!
安西院長と英治も彼女の墓でニアミス!!!
修羅場は、お預け(爆)

・・・あんぱんち様はもう野島ドラマが大好きですのでうけまくりです。しかも・・・割と他人任せですが・・・独自のアプローチ「現場に参加」という必殺技がありますので・・・他の追随を許さない情報が頻出。・・・見逃せません。時には消臭プラグの殿情報まで及ぶことがあります。

Hcinhawaii0323 七人目はちーず様です。ドラマのレビュー界でこの方の名前を知らないのはえーっということになるのですが、「H☆C」の世界では唯一の小学生キャラで天才子役です。あらすじ道で鍛えられた役者魂は巨匠クラスで高校生の「H☆C」に週一で演技指導のレッスンをしています。直営劇場を持つ劇団「どらまのーと」の主催者でもあります。ブログ名は言わずと知れた「どらま・のーと弐」今も訪問者カウンターは光速で回転中です。

英治「そこ笑うとこじゃないですよ。」
美桜「ごめんなさい。そうじゃないの。
 あんまりあっさり言うもんだから・・何ていうか・・うれしいの。
 うれしすぎて笑っちゃうの。
 ほんとごめんなさい。」
英治「ここからは俺の勝手な想像なんですけど。」
美桜「うん。はい、なあに?」
英治「そのオーナーに断った時、その人は多分、
 結婚はともかく、普通に、お付き合いからって
 言ったんじゃないんですか?」
美桜「いいえ。」

・・・まあ、とにかく、ちーず様がいてくれれば・・・録画スイッチ入れ忘れていた時のショックが半減しますから・・・もちろん・・・再現性だけでなく・・・すべてをふまえた上での感想も当然適切です。さらに連続ドラマならではの各ドラマの特徴をとらえた企画も充実しています。野島ドラマでは各回の気になるセリフをピックアップ。まさに王道の展開。鑑です。ドラマレビューの鑑です。お手本という意味での鑑でございますーっ。

Hcinhawaii0325 八人目はシャブリ様です。ファンクラブ登録は一番最新ですが・・・その活動は活発です。H☆Cのトリオが通学する私立聖掘出学園の若き理事長として全校生徒の顔と名前を把握している理想の学校経営者です。特に座席表作りには定評があります。ブログ名は「シャブリの気になったもの」・・・とくに下積み俳優の隅々までスポットライトを照らし、配役から俳優名を読み解く神業を披露してくれます。人の顔の判別が苦手なキッド(例・ミムラと吹石一恵の区別がつかない)にとっては神様仏様シャブリ様なのです。

レストランにいる四条にメールする優貴。急用が出来たとキャンセルしたのだった。
 
レストランでは凹んでいる四条に、雫がチョコと花束を渡していた。

収穫は雫のウインク♪

スマスマには、ディナーキャンセルの埋め合わせに、釈&寺島ペア登場。
寺島さんは、雫が可愛くて、ず~っとカメラで撮っていたい、と言い、
今回のウインクもかなり強烈だったことを窺わせる。

ああ・・・この追跡感覚・・・まさにドラマ刑事(デカ)。今回のブタ型貯金箱が・・・「山おんな壁おんな」と同型でないことなんか・・・66億5600万人の全人類のうち・・・何人が気にとめるだろう。それはそうと6,666,666,666人までもうすぐだな。見逃さないといいなーっ。気になる方はコチラヘ→世界の人口

Hcinhawaii0324 九人目はみのむし様でございます。実は高校三年生なのでH☆Cの先輩キャラなのですが・・・仲のいいまこ様がみのむし先輩などと呼びかけないと忘れるほどのラブリーキャラです・・・が・・・高校聖夫婦です。アンナ様はみのむしちゃんを抱き枕にしたいなどとおっしゃるのですが・・・人妻ですからーっ。しかも本家美少女天才マジシャンですからーっ。プログ名は「Simple*Life」・・・るるるな感じで目線が独特です。空中視線ですので・・・。

「薔薇のない花屋」のオープニングの曲を聴くたびに旦那さんがいうんですよね。
「これってDr.コトーのオープニングに似てない?」って
う~ん。確かに~。似てるかも!笑。

今度は「薔薇のない診療所」とか「Dr.花屋」とかそういうのを
やってくれないかなぁ。

と全然話の筋と違う話で盛り上がってました。

・・・でもって、美桜に対して安西は
「君は目の手術を受けるんだ」と言いました。

ええええ!!どういうこと?どういうこと???
これってわざわざ網膜をなくすわけ???
何?どうなってんの?そういうフリをすればいいってこと?
なんだよ~~~~。
で終わりですよ~。ちっ!うまいなーーー。またまたはまって
しまったよ。

るるる・・・な感じでございます。るるる・・・がどういう感じなのか説明できないところが心苦しいです。まあ・・・近いところでは赤塚不二夫先生のキャラクター「レレレのおじさん」のレレレ・・・かな?

Hcinhawaii0326 十人目は結城美里様。女子アナウンサーです。局アナなのに他局でも番組を持っていたり、何故か就職運動をしていたりとまさにミステリアスな存在。更新もコンスタントにはなさらないです。しかし・・・突然、すごいところを突いてくるのでインパクトがあります。去年は美里様のちょっとした自分キャラへの悪戯からキッドは「H☆C THE MOVIE」へのインスピレーションを受けましたし・・・。プログ名は「Wunschtraum Traum Wunsch~nach Lust und Laune arglos Monolog」です。

「軽率な言動だった・・・」倖田来未涙で謝罪・・・。

謝罪ねぇ・・・謝罪してないでしょう。同じ女性としても何を考えてんだといいたくなる。
私は子宮内膜症。その上生理不順というのもあり今彼氏いないけれど将来もし結婚して子供生むことになったとしても不妊治療を受けないといけなくなる可能性も大です。

そういった人達を否定することになるんです。

というよりあの問題の発言内容軽率どころじゃないでしょう。人間としてどうなの?というところからでしょう。

もっともっと反省して本当に反省したとききちんと謝罪してほしいですね。
自分の言葉で・・・・。泣かずに。

・・・「薔薇のない花屋」と関係ないだろう・・・と思うかもしれませんが・・・目の見えないフリをするというのはかなり刺激的な作劇だと思いますからね。キッドは問題発言問題については基本的にスルーです。なにしろ・・・自分が問題発言のオンパレードですから。しかし、痛かった人は痛いって言っていいとも思う。今はそれが言える時代でもありますから。そして反省するのも自由だし、反省しないのも自由だと考えます。

Hcinhawaii0327 十一人目は新聞記者のmari様です。報道関係者であり、女性陣、唯一のメガネっ娘キャラです。メガネっ娘萌えを独り占めです。新聞記者なので事実は正確にが基本ですが・・・冷静な着眼点でなるほど・・・そういう見方もあったか・・・と美里アナ同様にするどい指摘をなされます。しかも更新がコンスタントです。新聞記者は締め切り命ですからね。ブログ名は「まあ、お茶でも」です。

美桜の父「実際のところどうなんですか?娘にこれ以上迷惑を掛けたくない。」
安西医師「そういう患者もいます。ほかの医者はなんと言うかわからないが、でも私はいつもこう答える。うそをつくなと。死ぬのは誰でも怖い。生きたいと本心から叫べと。見苦しいほどにそうされればいい。誰に迷惑を掛けたっていい。人の命は、それほどまでに価値のあるものなんです。」
「オレなんかのいのち・・・」
「命を粗末に語る人間は、その同じ口で娘への愛を語るんですか?」
「すんません。ごめんなさい」

・・・これが、美桜の父親でなかったら、同じ会話になっていたのでしょうか?ちょっと疑問に感じながら見ていました。

するどいっ・・・野島ドラマだからちょっとエキセントリックなキャラもたまには正論を言うよなと見逃すところを・・・安西の悪意に基づくものかも・・・と疑問を持たれるところ・・・。さすがは新聞記者です。mari様はペットの躾にも厳しくて・・・キッドのところの猫がよそ様で粗相などをしたりするとポコっとはたかれます。油断できないのにゃ。

Hcinhawaii0328 十二人目はボイストレーナーのミマム様です。シンガーでもありますので地元でライブもします。お気楽様が小銭を稼ごうと北海道に新人歌手専門学校・お気楽アカデミナールを開校したのでそこで講師もしています。とにかく、ファンクラブ北海道支部長なので・・・この季節には札幌スノーフェスティバル(雪まつり)の情報を届けてくれます。ブログ名は「塩ひとつまみ」です。

(雪像は)テレビで見るのとはまた違う迫力!
私がこの写真を撮っていた場所では雪まつりスタッフが
「お手持ちのカメラで写真を撮りますよ~」と来場客に声をかけていたんだけど
このスタッフさんたちの写真を撮るときの掛け声が笑えた~(*^^)

「今日は楽しい雪まつり!(カシャッ)」
「毛ガニじゃなくて、タラバガニ!(カシャッ)」
「毎日食べたい、タラバガニ!(カシャッ)」
「うしろの雪像、大泉!(カシャッ)」

↑この掛け声でよっぽど撮ってもらおうかとも思ったんだけど
やめときました(爆)

・・・あはは。「オオイズミ」とか「ヤスダ」とか「シゲ」とか北海道のローカルスターの情報にも重点が置かれて・・・ならではの魅力がございます。今季、ミマム様は「喜多善男」→「鹿男」→「エジソン」→「ロスタイムライフ」のローテーションで「薔薇」しかとです。

Hcinhawaii0336 十三人目はじいやです。本当はラストにしたかったのですが13を不吉と考えるクリスチャンがいたら大変なので老い先短いじいやをここに持ってきました。平成財閥の執事長で、基本的には三人のお嬢様のお世話が仕事です。英国式執事養成アカデミーを主席で卒業。世界執事ランキング50年連続1位の古強者です。若い頃はダブルオー要員だったというまことしやかな噂もあります。三人同時お世話なので三つ子説もあるようです。

今週のじいやの幼少からお世話したいお嬢様ランキング

①雫(八木優希)「薔薇のない花屋」

②玲実(村中暖奈)「エジソンの母」

③喜代美(桑島真里乃)「ちりとてちん」(回想シーン)

④ひまわり・二代目(松本春姫)「だいすき !!」(次回から「火垂るの墓」の節子でおなじみ佐々木麻緒にバトンタッチ)

⑤来香(稲垣鈴夏)「ロス:タイム:ライフ・第一節」

じいやからのメッセージ。「薔薇」の花言葉は「愛」なので・・・「薔薇のない花屋」とは「愛のない花屋」のことではないですかな・・・なるほどっ。

Hcinhawaii0329 十四人目は振付師のaki様です。ダンサーでもありますし、愛犬家でもあります。北海道の草原で犬を101匹飼っていらっしゃいます。aki様の評価。エリ様→「優等生なのでなんの問題もなし」アンナ様→「隊長のレッスンのしすぎでややエクササイズ癖がついている」まこ様→「練習さぼってばっかりなのに野生のカンで乗り切っているみたい」・・・ご苦労様です。ブログ名は「華流→韓流・・・次は何処?」でございます。

何も言わなくて良いから薔薇を1輪持って、
駅前の花屋を訪ねておいでと言う英治。
マスターも、喫茶店においでと言っていましたね。
何だか2人の暖かさが胸にジーンとしました。

薔薇1輪は、ひょっとしたら英治にとっても、かつては、
雫ちゃんのお母さんに発する、”SOS”の合図だったのかな?
何か大きな意味があるから、今、自分の花屋にはあえて置いていないのでしょう。

一つずつ謎が解けそうで解けないので、
更に更に来週も気になっています。

・・・これは先週の記事ですが・・・今週はこの話題はスルーでした。解けそうで解けないもどかしさ・・・。じらしのテクニックですね。aki様は今週・・・「太王四神記」(ぺ・ヨンジュン主演・NHK-hi)のレビューをアップ・・・まだ・・・韓流でしたか・・・。

Hcinhawaii0330 十五人目はくう様です。美容師でメーキャップアーチスト。H☆C世界の女性陣では最年長のキャラ設定ですが・・・受験生の母ですがヤンママなので二十代です。・・・何才で出産?・・・若い頃はブイブイ言わせていたという噂もありますが剣道一筋でスパルタ教育の強面ママでもあります。お行儀悪いとぶっとばされるとまこ様が唯一ひれ伏す存在です。自家用トレーラーと自家用ジェット機を所有しています。ブログ名は「見取り八段・実0段」です。有段者になると実力行使がしにくくなるのであえてとらないのでは・・・。

一生懸命好きになったら
  一生懸命好きになってくれたらいいのにね。
 鏡の照り返しのように・・・

・・・盲目。。。は、やはりただお金を奪う手段だったのか。。。

あの~
大手術すれば治る病気なんて他にもいっぱいある気がするんですが。

何で、こんな大変な演技をさせるのか。
やっぱり、ただの趣味?

菱田さん、何で直哉になんか相談するんだ
あんたには期待してたのに、ガッカリだよ。

。。。と思ったら、病院に電話確認。
やるじゃん。

・・・ロマンチックに始まるのに最後はしばいたろか路線です。プログの更新もスピーディー・・・やはり・・・まこ様が尊敬するタイプなのか・・・。ちなみに松本潤ロイドはくう様専用に開発されました。

Hcinhawaii0331 十六人目は翠様です。中学三年生のアイドルの卵です。H☆C私設応援団親衛隊長でもあります。追っかけ→付き人→妹分デビューと・・・まるでお笑い芸人のような路線まっしぐら。若さゆえのあやまちも多いようですが、ポイントをしぼった的確なレビューで非凡な才能を感じさせます。得意技はあすなろ抱き返しぼぎゃあん爆破投げです。山P先輩をめぐりエリ様と恋のライバル関係。ブログ名は「ちょっと変な話」・・・祭りとなれば萌えまくります。

福引・・・。

☆商店街の人「カランカランコロンって鬼太郎ですか?」
、、、そういう君はキノコだー(笑

家計簿・・・。

☆雫「足りないのよお金が」
真っ先に疑われた直哉、、、雫ちゃん、さすが(笑

告白・・・。

☆英治「俺は貴方に嘘なんか吐きませんよ」
こういわれたら嬉しいだろうなぁ、、、。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

・・・今週、翠様はのんびり気味なので先週のレビューから・・・。笑いポイントは逃さず、萌えポイントはしっかり確保。若さゆえの柔軟さで暗いときにはひたすら暗く沈み・・・翠様ーっ。大丈夫ですかーっ。本気で暗くならないでーっ。ドラマですからーっ。キャラクターの中で唯一、横顔を持っているところも特徴の一つ・・・横顔があると・・・キスシーンがデキマス。はうぅん。

Hcinhawaii0332 十七人目は(みょうがの)芯様です。翠様の同級生です。おしとやかなタイプで家事も得意ですが、売れっ子ファッションモデルでもあります。趣味は美味しいもの巡り。おしゃれなので衣装のデザインなども手がけます。「ピョリリズム」の衣装や、普段着などもお手製でちょちょいとお作りになられます。ブログ名は「みょうがの芯」ですが・・・最近、アンナ様に「芯ちゃん」と呼ばれるのがうれしくて芸名を「芯」に改名したりして・・・ちょっと純情可憐です。

犠牲的精神という描き方は、野島さんの得意とするところですね。
英治は、もしかしたら愛するものを守ろうとする時に、自己犠牲に走ったり、暴力の力を借りたりと、一般的な愛し方から逸脱してしまうのかもしれませんね・・・。

そして美桜は、そんな英治の偏っているけれども純粋な気持ちに惹かれてきているようです。

PS.美桜の手術は、目が見えるようになる手術と、目が見えなくなる手術と、意見が分かれていますが、私は目が見えるようになると思っています。

女の子らしい素直で瑞々しい感性。健気にドラマの訴える意図を読み取ろうとする姿勢。まさに正統派・純情・清純・清楚アイドル路線です。大人たちの汚れた視線に・・・清涼剤のように沁み渡るレビューと言えるでしょう。ちなみに角膜移植は生体→生体ではできませんから・・・もし、安西医師がそれを施術させたら・・・重大な犯罪なのでございます。とにかく・・・まこ様路線の翠様とアンナ様路線の芯様・・・二人は中学生のお友達ライバルとして名コンビなのでございます。

Hcinhawaii0334 十八人目はろーじー様です。H☆Cの専属ローディーですが、ライプのプロデュースも行い・・・本職は全国展開の運輸業「ろーじーCOMPANY」の経営です。輸送の基本は「必要なものを必要な場所へ」なのでリンクの王様でもあります。キッドもろーじー様に「→コチラへ」を学びました。ブログ名は「めざせ生活向上!」です。最近、ドラマ・レビューはお休みですが独自のリンク展開は健在です。

「大阪におい缶」→コチラ

「白いなっちゃんのCM」→コチラ

「レッド・ツェッペリンの天気予報」→コチラ

Hcinhawaii0335 さて・・・十九人目はads(あず)様でございます。「H☆C」の名付け親で、デビュー曲の作詞家でもあるミュージシャンです。趣味で喫茶店も経営しています。多忙のために最近、「H☆C」活動はご無沙汰ですが・・・アーティストにありがちな気まぐれ体質のなせるワザのようです。ブログ名は「あずスタ」です。アーティストなので言動が徹底しています。

現在放送中の冬ドラマって、面白いですか? えーと、面白いですか? 面白いですか! そうですか・・・。

・・・まあ・・・今季のドラマは面白いと思えば面白いですけどーっ。ちなみにads(あず)様はチャットが大好きで・・・H☆Cのためにプロジェクトを立ち上げてくれ、専用BBSまで設置してくれたのですが・・・おかげでこれだけのメンバーが集えたわけです。しかし・・・一応・・・初期の目的は達成されたという判断で現在は休止中です。・・・うーん・・・一般人までカキコするまでの熟成には至りませんでしたが・・・今日のレビューは少なくともH☆Cに対するads(あず)様の功績に捧げたいと思っています。

そういうわけで・・・もしも新会員を希望する方がおられた場合・・・このメンバーのブログのコメント欄で申し込んでいただきたいと考えます。ま・・・これ以上増えたらキッドはひーって言いますけど。ちなみにキッドの座右の銘は「来るものは拒まず去るものは追わず」です。

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

『ちりとてちん・20-1・第110回』・・・おいおい・・・先週・・・あれだけ・・・感動を盛り上げておいて・・・やっぱりできない・・・みんなと一緒がいいーっ・・・って・・・若狭、いい加減にしなさいーっ。こ、こここここんなヘタレなヒロインは朝ドラマ史上初ですけれども・・・。あんまり遊びが過ぎると・・・朝ドラ史上最低視聴率がさらに更新されるのでは・・・ま、それはそれでーっ、面白いけどなーっ。草々(夫)が「お前の人生落語になるぞっ」・・・とアドバイス・・・分ったのか・・・若狭・・・今度こそわかったのか・・・ふ、不安です。19-6

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年2月11日 (月)

ほぇえぇ~ん。(瑛太)VSよろしこ(山本耕史)よろしこ(酒井若菜)よろしこ(小出恵介)よろしこ(小雪)・・・。(稲垣吾郎)

・・・まあね・・・銀平(「華麗なる一族」で山本が演じた鉄平の木村拓哉の弟)が言うことだからね。コネタかっ。

だから・・・こういうトーンで作っていて主人公夫妻のマジ離婚はありえないだろう・・・それなのにふりまくるのでイライラさせちゃうんじゃないの・・・お茶の間を・・・。

一方・・・「篤姫」は「養女に迎える理由」の応答だけでまるまる一回。まあね・・・瑛太の失恋物語でもあるわけだ・・・。妄想してみて・・・沢尻エリカに失恋するのと・・・宮崎あおいに失恋するのと・・・どっちが痛いかな・・・まあ・・・ある意味、どちらにしても高岡蒼甫がらみなわけだが。

で、『篤姫・第六回』(NHK総合080210PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・堀切園健太郎を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「これが朱子学だ!」徹底検証つきです。

まあ、ドラマ的には・・・今和泉家の奥女中・菊本(佐々木すみ江)の自害の理由は次回語られるだろうが・・・キッドとしてはこの時代の使命感あるいは死生観について妄想しておきたい。

篤姫(宮崎)は幼少の頃、身分の差によって「食えるものと食えないもの」が生じることを気に病み、ハンガーストライキを決行したのだが、母に「それぞれに役割が違うから」と諭される。まあ・・・断食の経験がある人なら分ると思いますが、お腹がすいたら些少な気の病なんてふっとびますから・・・おにぎり食べたんだと思いますけどね。

とにかく・・・まだまだ日本という国が飢餓と隣り合わせていた時代の話です。・・・もっとも今でもそうだと言えばそうなんですけど。特に江戸時代を通じて大きな飢饉のひとつ天保の飢饉の最中に篤姫は生れています。実数は定かではありませんが日本全国で数十万人が餓死したという・・・大飢饉です。

もちろん・・・冷害などによる自然災害と流通の未熟などによる人災とか複合して・・・そうなるわけですが・・・そうならないための仕組みが社会秩序というものであるとも言えるわけです。

「米をつくる人」がいて「その人を守る人」がいると篤姫の母は言うのですが、もちろん・・・それは無法者に対する秩序維持を武家が担っているという意味です。

もちろん・・・武家は搾取のシステムでもありますが・・・ある意味、合理的であるとも言えます。

しかし、絶対権力を握るために・・・心ないものが血縁などによって高い地位に上ったときに限度を越えた浪費がおきて・・・システムの維持を困難にする場合もあるわけです。

ま・・・「パンがなければケーキを食べればいいのに」は洋の東西を問わずお馬鹿さんがいるという証明です。

世界には全人類が食べきれないほどの食料があるのですが・・・どこかで・・・たとえばコンビニの弁当棚などで・・・食料がムダにつまれていたりして・・・世界のどこかで栄養失調で子供が死ぬこともありうるわけです。

で・・・そうならないように「ごはんつぶ残した奴は死刑」とかの法律が施行されるわけです。

ま・・・そういう法律はないわけですが・・・せめて人口爆発で全体消費量が生産量を上回ることのないようにコントロールするのが政治というものの役割です。

耕地面積が限られている以上、養える人口の上限も定められるということです。

それが秩序の最大の意味なのです。

家督を相続するというのは基本的に消費者数を拡大しないという意味があります。本家に対する分家というものは・・・秩序という意味では厄介なものなのです。

ですからなるべく・・・分家は制約するのが基本です。大身の身の上ならばたとえば10万石を8万石と2万石に分割をすることも可能ですが・・・一家四人食うのが精一杯の身上の場合、兄弟が分家するわけには行きません。次世代でそれぞれが一家四人になったら四人分の食料を八人で分けることになりお腹がすいて目がまわります。

だから、身分の下の武家では・・・弟は他家の婿になるか・・・生涯独身をつらぬくか・・・しか選択肢がないのです。前回も書いた「厄介叔父」システムです。この場合は次世代は四人前を五人で食うことになり・・・かなり厄介なのです。

この物語の舞台はそういうギリギリの世の中だということです。

これは支配層の交代などにも殉死という形で現れます。殿様と家老チームがワンセットあって・・・役割を果たしています。そして跡継ぎと養育係チームという次世代セットがあるわけです。ある日殿様が死んで・・・跡継ぎが殿様となります。養育係チームがそのまま家老チームになると・・・前の家老チームの「役割」は消失します・・・。

余裕があれば「隠居」ということがありますが・・・なにしろ、ギリギリなのです。この場合、前の家老チームは殿様に殉じて追い腹を切るしかないのです。無用だからです。非情のようですが・・・とにかくギリギリなのです。命を惜しんで切腹しないと「くたばりぞこない」などと後ろ指をさされ、「命惜しみするやつ」と陰口をたたかれます。

もちろん・・・新・殿様は元・家老チームの優秀なメンバーには残留してもらいたい気持ちもあるのですが・・・そうなると養育係の使えないメンバーを斬る必要が生じてきます。どうしたってギリギリなのですから・・・。

篤姫の養育係として・・・「生」を許されてきた老女・菊本は・・・篤姫の上流階級への出世的養女化により・・・お役御免になったわけです。なぜなら・・・養家にはより優秀な養育係がいるに決まっているからです。「役割」のなくなった自分が無駄飯を食べるわけにはいかない・・・。菊本の心には武家の女のたしなみが重くのしかかってきたのです。

いかんともしがたいギリギリの時代。だからといって・・・生き残ったものたちがモヤモヤしないではいられないのです。やがてそのモヤモヤは激しい嵐となって・・・幕末を揺さぶることになるのですが・・・あんまり視聴率がいいとどこまでもほのぼのでいくかーとか「篤姫」を商標登録しちゃうがめつい皆様のNHKのスタッフが考え始めるのではないか・・・とドキドキしている今日この頃です。NHKもある意味ギリギリですからーっ。

関連するキッドのブログ『先週の日曜日のレビュー

で、『佐々木夫妻の仁義なき戦い・第四話』(TBSテレビ080210PM9~)脚本・森下佳子、演出・那須田淳を見た。・・・まあ・・・離婚で引っ張るのをやめた方がいいと思うのだが・・・離婚戦争という言葉が虚しくなり・・・離婚も戦争もむなしくなり・・・いくら頭よさげにしていてもバカに見えるからだが・・・企画が通ってしまった以上・・・仕方ないのか。

ともかく・・・①ゴミ問題にからむ住民同士のいざこざ、②離婚再婚にからむ夫婦間のもめごと、③新生児とりちがえにからむ養子縁組のゴタゴタ・・・と来て、今回は④痴漢冤罪と怨恨逆恨み逆ギレ復讐のドタバタである。

ま・・・要するにとりあげるのはどこかで聞いた事件だが・・・解決方法はちょっぴり・・・意外性ありで・・・弁護士たち・・・主に小雪が・・・活躍するドラマなのである。

もう・・・それでいいのではないか・・・とにかく・・・大胆に臨機応変な小雪と繊細で頑固一筋の吾郎のおもろい夫婦弁護士事務所でお願いしますーっ。

さて・・・今回・・・吾郎を痴漢に貶めようと画策する・・・嫉妬深い女(京野ことみ)は告訴を取り下げるどころか逮捕されるべきだと思うのだが・・・君子危うきに近寄らず・・・お裁きなのだろうか・・・。

それはそれとして・・・ジャガー横田が小雪の先輩弁護士として登場。かって・・・キッドは墜落しそうな飛行機でジャガーと死なばもろとも体験をしたことがあるので・・・元気そうでうれしかったのです。卍固めのガッツポーズとかしてもよかったのに。

とにかく・・・タンパくん・・・効きすぎ。

Hcinhawaii0315 H☆C2008年度シングル第一弾「Baby cruising Drama」情報。エリファンクラブ会長あんぱんち様による作詞なのでスーまこドラマブロガーさんたちの心情をリリカルにお伝えしたいのデスアンナジャケットはおなじみikasama4先生ぴょん。よろしこぴょんあんぱんちヨロシコーikasama4よろしこですお気楽よろしこなのね

Newimage1hcmpr28 ←クリックすると「Baby cruising Drama」テレビスポットCM版がご覧いただけます・・・。H☆C情報についてはお気楽プロで最新情報が入手できます。

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・またもや火曜日かよっ。

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2008年2月10日 (日)

好きです。(黒木メイサ)大好きです。(亀梨和也)VS・・・ごめんね。約束守れなくって。(沢尻エリカ)

・・・まあ、失恋はつらいよね。思い出しても心は騒ぐよね。今が幸せな人は鬱にならないかもしれないけどそうじゃないと鬱になると思うよね。・・・ま、生きていればきっとまた素敵な恋ができるかもよ。また失恋するかもしれないけどね。

それにしても沢尻エリカに「女の子はたった一人にだけイヤとイイが同じなの」って言われたらもうその場で死んだ方がいいよね。だって・・・ウソなんだから。気がつく前に死ぬべきだよね。

もう・・・土曜日は・・・困るよね。

で、『土曜プレミアム・シュガー&スパイス 風味絶佳(2006年)』(フジテレビ080209PM9~)脚本・水橋文美江、監督・中江功を見た。

【教訓】なんとなく大学進学しないでなんとなくガソリンスタンドに就職したりするとひどい目に遭う。

・・・以上・・・おいおい・・・まあ・・・柳楽優弥だと沢尻エリカに出会ったり、蒼井優に出会ったりするみたいだけど・・・。

基本的に柳楽にピントがあっているので、沢尻がソフトフォーカスになることがあり、カメラマンはホモだと思うし、岩佐真悠子もアップがないので誰だか分からない人もいると思います。まして・・・蒼井優なんて・・・。

関連するキッドのブログ『もうひとつのシュガー&スパイス

で、『1ポンドの福音・第五話』(日本テレビ080209PM9~)原作・高橋留美子、脚本・福田雄一、演出・佐藤東弥を見た。

原作では両親健在で・・・なんでシスターになったか不明のアンジェラだが、ドラマでは捨て子で修道院育ちのアンジェラ(黒木)である。・・・もう・・・これは『1ポンドの福音』ではありません。っていうかパラレルワールドです。

だから・・・物語のラストを飾るシスター・アンジェラの愛の告白が・・・中盤に登場。・・・最終回かと思ったよ。

もう・・・どうやって見ていいのか・・・まったく分らないことに・・・。

ただ一つ言えることは決め科白を言うと一人。というお約束のギャグが2回あり、最初の食堂の娘(南沢奈央)→畑中(亀梨)は畑中が無視。次は上田(岡田義徳)→会長の息子(山田亮介)で上田が自分にツッコミと・・・グダグダです。食堂の娘も会長の息子もオリジナルキャラなので・・・このグダグダさはすべてドラマスタッフのセンスのなせるものということになります。

以上・・・おいおい・・・だって・・・修道院長(もたいまさこ)なんて・・・「神を選んでも畑中を選んでも幸せになるならどっちでもいい」なんてキリスト教徒の指導的立場にある人の言うセリフじゃないだろう。いくら日本の宗教が世俗的だっていっても限度があるぞ。

敬虔なクリスチャンを馬鹿にしているか・・・もたいまさこのつむじに666の獣の数字が書かれているかどちらかだろう。

散々、各宗教をおちょくるお前が言うか。キッドはいつだって求道者の味方だからぁ。

・・・ま・・・とにかく・・・「今日があなたの誕生日です」・・・と畑中が言ったときの・・・修道院長の複雑な表情と・・・階級違いのスパーリングで膝ガクガクの高橋一生・・・そして相変わらずライオン丸Gな波岡一喜は・・・ちょっといい演技だったかしら。

それでも畑中が木の葉隠れしている時にお口の中がザラザラになったのではと心配なあなたはコチラへ→エリお嬢様の1ポンドの福音

で、『機動戦士ガンダム00・第18話・悪意の矛先』(TBSテレビ080209PM6~)脚本・黒田洋介、演出・長崎健司を見た。混沌としてまいりましたーっ。今回・・・砂糖と香辛料がなければ「指輪は無理・・・左手まるごとないから・・・」とかが、タイトル候補になったのだが・・・運がなかったのだな・・・しかし、一族全滅したのに片腕だけですんですんげえラッキーという言い方もできる。基本的に古城で結婚式できるくらいの資産家一族の遺産がすべて彼女に入るとすると・・・相続税を差し引いてもいくらになるのか見当もつかない今日この頃です。

それにしても沙慈を愛し始めた彼女の母親はフラグだったのだな。

一方、カスタムフラッグのパイロットはなんとなく・・・「エリア88」(新谷かおるのコミック)のキャラクターのように見えてきました。前回、「鉄人28号」だっただけに・・・温故知新かよっ。

もちろん・・・結婚式の誤爆はあの事件を連想させるわけであり・・・あれがちょっとした悪戯気分でなされたような設定は・・・恐ろしい感じ?

悪意と敵意の言葉使いがやや甘いような気もするが・・・「金持ちが全滅ウヒヒ」というような庶民の声もさりげなくもりこまれ・・・まあ・・・確信犯かっ。

とにかく・・・現代において戦争とは「総力戦」以外にはありえないので・・・軍関係者と民間人の差別化は無意味ということは「平和を愛する人々」の最低限の知識として持ってもらいたいものでございます。

戦争に無関係な人間なんて・・・いないのです。敵か味方か・・・それだけです。

そんなのいやだという人はただ・・・敵になるだけなのです。

で、『ロス:タイム:ライフ・第二節』(フジテレビ080209PM1120~)脚本・橋本博行、演出・筧昌也を見た。中山(瑛太)に続いて都並(小山慶一郎)の登場である。

以上・・・まあ、これは本当にそれ以外に言うことないな。なんでもありすぎてツッコミの気持ちが起きません。

だけどもう少しクワシク・・・という方はコチラへ→お気楽様のロス:タイム:ライフ

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(テレビ朝日080210AM0050~)原作・諸星大二郎、脚本・ブルースカイ、演出・清水厚である。飲むだけで悩み事が解消し・・・ただし・・・大切な何かを忘れてしまうというゼノ夫人のお茶の物語。ゼノ夫人(広田レオナ)である。先週の荒木師匠(荒木久美子)といいそそるゲストである。

モ娘。の高橋と亀井を組み合わせたような顔立ちの前田敦子が紙魚子であるのだが、彼女は親友の食堂の娘ではない栞(南沢)の将来を心配してお茶を飲み、「メガネのかけ方を忘れてしまう」のである。メガネっ娘キャラにそれは酷な話なのだ。

物語のコアをなす「父は酒乱で母は過食症で兄弟はシンナー中毒」というクラスメートは家族を植物人間化することによって心の安寧を得るという・・・もうすごい展開である。

オチは「悩み事なんてない」栞がお茶のガブ飲みのはてにカバンを忘れる・・・つまりただの物忘れというオチなのだが・・・お茶でお腹がタップンタップンだっただけに「放尿の仕方を忘れた」というシモネタオチが欲しかった。

・・・諸星大二郎は「他のマンガ家のマンガがあまりにもつまらないのでマンガ家になった」とデビュー当時に豪語していたのだが、キッドはその画風のあまりの拙さに絶句したものだ。しかし・・・とにかく・・・ストーリーテラーとしては注目に値しただけのことはあるのだな。もう・・・とにかく・・・ありえななさ加減で右に出るものはいないのではないか。

来週のゲストは柳生みゆらしい。

で、『腐女子デカ・第4話』(テレビ朝日・080210AM0130~)脚本・黒崎りえ、演出・BQ寧を見た・・・ようやく・・・ここまで来たか・・・なにしろ・・・予告によると来週最終回である。つまり・・・見ようと思っても来週見逃すと見れないので一応レビューしておく。しかし・・・来週で本当に最終回だと断言できないとんでもドラマです。

趣向はイケメン刑事(載寧龍二)を廻り・・・婦人警官・星秋子(篠原真衣・・・ショコタンではない)が隠れ腐女子としてあらぬ妄想を繰り広げて事件を解決するという・・・それだけです。

腐女子界のカリスマ・貴腐人(高橋ひとみ)が腐女子クラブ「砂漠之王子」の執事たちを従えて星の妄想推理のお手伝いをしてくれます。

たとえば今回は「お医者様」萌えです。大学病院で殺人事件が発生・・・カリスマ的教授が殺され・・・勢力を争う前財准教授と美里准教授が容疑者リストに浮上します。

そこで星は萌え~となるのです。「白衣」萌え~「メガネ」萌え~「巨塔」萌え~「アメイジング・グレイス」萌え~「白衣プラス眼鏡で知的イメージ六割アップ」萌え~「大手術」萌え~「腐女子ナース(水田芙美子)」萌え~「のびしろ」萌え~「インテリ」萌え~「入院患者」萌え~「不治の病の少年」萌え~「役に立たなかった手作りお守り」萌え~「裏番組『ERⅩⅠ緊急救命室』イラク戦争で遠距離恋愛編」萌え~「よろしくどうぞーっ」萌え~と萌えに萌えまくり・・・萌えとはまったく関係ない真相に偶然迫り・・・真犯人を追い込んで自白に至らせる・・・見事な展開です。

今回は3年前に死んだ少年の「幽霊」萌え~も加わり、深夜ドラマだから何やってもいい旋風が吹きまくります。

こういうドラマって「何やってんだか・・・」とガッカリすることが多いわけですが・・・キッドはこれははまった・・・特に主演女優はこの役以外・・・無理なんじゃないかと思うほどのはまり具合です。「シュガー&スパイス」の視聴後鬱なんて一発解消です。

とにかく・・・「普通の人には見えないあるがままの世界が見える」星秋子にはどんな犯罪者もお手上げってことなのさ。来週は刑事だけに「殉職」萌え~。よろしくどうぞーっ。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・19-6・第109回』・・・若狭・・・お前の家族はしょーもない・・・そこがおもろい・・・若狭・・・お前の人生はしょーもない・・・そこがおもろい・・・若狭・・・お前はしょーもない奴だ・・・そこがおもろい・・・お前ほど落語家として財産に恵まれた奴はおらんのやさかい・・・いつまでもしょーもなく・・・いつまでもおもろく・・・やりなはれ・・・草若師匠・・・最後の稽古である・・・。ええーっ・・・本当に死ぬのかよっ。→19-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年2月 9日 (土)

デスノートTLN延長長すぎっ。(深田恭子)地獄さ、落ちろっ。(黒川智花)

・・・なのであるが、さて・・・どんな視聴率をたたき出したのか・・・ちょっと楽しみだ。

仮に毒餃子が社会正義という一人よがりの犯行だった場合、キラを支持する人々もまた毒餃子を甘んじて食わねばならぬのだからな。

理想の教育、理想の母親、理想の教師、理想の社会、理想の天才・・・そんなものが理想であるはずないじゃないかっ。

しかし・・・理想的でないテレビ関係者は皆、理想の視聴率を求めるものだ・・・ビジネスだからな。

まあ・・・しかし・・・デスノは面白いよな。

で、『金曜特別ロードショー・デスノート the Last name』(日本テレビ080208PM0903~)原作・大場つぐみ(他)、脚本・大石哲也、監督・金子修介を見た。金子監督といえば前田愛なので・・・第三のキラ・高田アナ(片瀬那奈)のデスクの隣に座っている。

まあ、クドカンも深キョンもゴメンなのだが、まあ・・・面白いからな。

キッドは殺人を絶対悪とは思わないので限りなくキラに近い立場だが・・・人間は自分の目の届く範囲に殺意を集中させるべきである。地球の裏側のゴキブリは殺せないのだ。・・・というところがキラとは根本的に違うと思うのだった。

さて・・・今季のドラマは「善と悪」について語るドラマが多い。そこには様々な示唆が含まれているが・・・主題という点で考えてみる。

デスノートでは善を主張するキラと善を主張しないL(エル=松山ケンイチ)が対立する。善と悪の戦いではなく・・・善とは何かを考えあぐねる展開だ。結果・・・キラもLも死亡して死神リューク(声・中村獅童)が哄笑するということになる。・・・あ、このブログはネタバレに無頓着なのでご注意ください。わはははははは。

この場合、死神は悪魔と言って差し支えないだろう。悪魔のちょっとした悪戯がこの物語の基本プロットである。

さて、悪魔といえば魔王サタンだが・・・サタンの本来の意味は(神の)敵ということである。人間の敵は様々あるが・・・悪魔名の中にタナトスがある。タナトスとは「死」であって人類にとって「死」は恐怖の根源であり・・・敵の中の敵と言うことができるだろう。「死」と戦うことは人間の最重要課題であると古来、考えられてきた。

そこで「善と悪」は「生と死」と変換することもできるのである。

「死」が悪である以上、「死をもたらすもの」は「悪」であり、「殺人者」は「悪」である。

こういう考え方は別にそれほどおかしくない。しかし・・・悪を罪と言い換えると話は面倒になる。「罪と罰」の問題が浮上し、「殺人」に対する「死刑」の問題に展開していくのである。「悪」に対して「悪」を為すことが果たして「善」かどうかという問題である。

キラはそれを「善」であると主張し・・・Lはそれを否定する。キラは「罪ある者」のみに「罰」を下すというスタートラインから、自らの「善」を妨害するものは「悪」であるというゴールにたどりつき、「善悪」が混在する自分を発見する。Lはそれを「善」ではないと主張し・・・最後は自らの「死」をもってキラに勝利する。キラは矛盾した存在になるが・・・Lはそうならない・・・なぜなら彼は「善」を否定しただけで自らの「善」を一度も主張しないのである。彼は己の欲望のまま生き、生を楽しんだ。キラもまた生を楽しんだのだが最後は悪魔に「楽しんだろう?」と嘲笑されるのである。「善」の「絶望」こそが「悪魔のご馳走」だからだ。

まあ・・・幼子たちはこのことに留意すべきだろう。悪魔の与える喜悦は至福からもっとも遠いところにあるものだということを。

まあ・・・他人の痛みに鈍感なマスコミの現場の人々の愚行を想起させるという点だけでもこの映画は名画と言えるだろう。金子監督にはブラボーと叫びたい。

要するに人間とは悪と善の混在する魂であり、この世は天国と地獄の中間地点なのである。

関連するキッドのブログ『デスノート・前編

で、『未来講師めぐる・第五話』(テレビ朝日080208PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・唐木希浩を見た。さて・・・今回は「お前達アカデミナール」にモンスターペアレンツが乱入する・・・脚本的にグダグダなのは小学校の教師が塾に注進に来るというありえなさにつきるのだが・・・そういうことをしてしまうと「未来が見える」というリアリティが消散するのだが、未来メールが着信する時点でもうグタグダたから・・・ま、いいかと思うのだ・・・甘い、甘すぎる。

さて、モンスターペアレンツは「塾の講師が恋愛にうつつを抜かしてウチの子が中学受験に失敗したら困る」(受験生恋愛禁止のデフォルメである)とクレームをつけたり、「エロビデオを見るお下劣な講師がいてはウチの子が受験に失敗する可能性がある」(こちらは女性的には容認されるらしい)とクレームをつけたりするのだが・・・。

演じるのは高橋由美子で友情出演である。そして・・・塾長(武田真治)と同級生という設定なのだが・・・かって同級生共演した仲である。

それは「南くんの恋人」(1994)だった。南くんが武田で、高橋が恋人ちよみ(1/8人間=小美人)である。原作的には小さくなった恋人がスリスリしてくれて変態的エロスが漂うのだが・・・ドラマではプラトニックな純愛になるのである。

そして・・・深田恭子は「南くんの恋人」(2004)でちよみを演じているのだった。ちなみに南くんは二宮和也である。

つまり・・・今回はちよみ共演なのである。小さい美人といえばザ・ピーナッツや山口紗弥加や長澤まさみの演じる映画「モスラ」シリーズの小美人が有名だが、南くんの恋人も小さな恋人熱愛者にはたまらなく魅惑的なので・・・ゴージャスと言えるだろう。

なんか・・・もう少し・・・はっきりとそこんところで遊んでほしかったぞ。

しかし・・・めぐるの母(榊原郁恵)の登場で時間足りなかったか・・・。ま・・・初代タレントキャラバングランプリと21代グランプリの共演なので仕方ないか・・・しかし・・・あれからもう32年もたつのか・・・さすがに・・・。それにしても結局・・・ポチャポチャが生き残るのだな。ポチャポチャが。

こんなに豪華な組合せなのに1139まで延長ってなんだよ~。CM売れすぎだし~。

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

『ちりとてちん・19-5・第108回』・・・ああ、母(和久井映見)も祖母(江波杏子)も・・・ヒロイン若狭(貫地谷しほり)ですからーっ・・・いい所とらないでーっ・・・という願いもむなしく・・・祖父を出されて・・・沈没・・・。一方、創作といえばだんご三兄弟オチって・・・設定がちょっと「昔」っていうこと忘れるとなんだかわからんだろー・・・というのを書き忘れたのでここに書いておく。第一SFじゃねーしっ。SFはねっ、SFはもっと凄いのっ。もっとハードなのっ。・・・ともかく・・・若狭一家全員集合である・・・明日・・・土曜日だからな。→9-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年2月 8日 (金)

飛ぶ鳥の明日香の宮に陽は暮れて据え膳出しても食べぬ吾が君(綾瀬はるか)

・・・う、うーん・・・とうなる視聴率なのだが・・・む、むーんと綾瀬はるかにしかめっつらをしてもらいたい気分である。綾瀬はるかのしかめっつらは激しく魅力的だから・・・。

藤原先生(綾瀬)が「ト、トイレー・・・ももももももげげげげんんんかかかいいですぅー」と緊急事態だった頃・・・「だいすき」では保育園児・・・主に女児がだだもらしの連打である。ジョ~・・・あらあらなのである。

その結果、視聴率は「だいすき」↗10.8% 「鹿男」↘*8.0%なのである。みんなどんだけ放尿が好きなんだ・・・。

ちなみに「交渉人」↗14.0%だった。

まあ・・・「なくよウグイス」とか聞いただけで嫌な気持ちになる歴史に反感を持っている人々が国民の大半を占めるという恐ろしい現実が垣間見えるような気がしてゾッといたしますね。

まあ・・・「未来志向」だったり・・・「今を生きる」だったりして・・・昔を懐かしむとか・・・反省とかが・・・「悪」の時代なのだ・・・と言ってしまえばそれまでですが・・・。

しかし・・・ここまで来ると「馬鹿じゃねーの」と言いたくなるのだな。もちろん・・・それを口に出した瞬間、自分が馬鹿なんですがーっ。

で、『鹿男あをによし・第四話』(フジテレビ080207PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・鈴木雅之を見た。しかし・・・本当はこのドラマの面白さは歴史的妄想の面白さではなくて・・・日本一ついていない明るい女(綾瀬)と日本一ついていない暗い男(玉木宏)のラブコメなのである。原作からは遠くはなれて性転換した以上・・・藤原先生が小川先生に寄せる一方通行な熱愛こそが・・・主題として浮上しているのであるから。

だが・・・惜しいことにその面白さも伝わっていない・・・らしい。

そうなると・・・鯰が地震原因で鯰による日本壊滅を阻止するために高校教師と女生徒が大活躍というこのファンタジーの面白さなんて・・・伝わるはずがないのではないのか?

ま・・・もちろん・・・ドラマなんて面白いと思う人が面白がればいいのだが・・・楽しんでいるドラマができたらみんなに愛されて最後までいい感じに続いて欲しいとも思うのである。

で・・・非常に自己愛的なのだが・・・ここまでのレビューのタイトルを振り返ってみたい。

あをによし奈良の都路とぼとぼと一人きりになりたい日のデート(玉木宏)

【解釈】小川先生は本当は一人で鬱な気分を楽しみたいのだが・・・意外な人が現れて孤独をかみしめて彷徨うはずの奈良の街を賑やかに二人で歩いているのは不思議なことだ。

鵺鳥の片恋侘びし京の夜徳利渡され手酌で泥酔(綾瀬はるか)

【解釈】藤原先生はもう恋なんてしないと思っても一日で忘れるのですぐ新しい人を好きになってしまうのだがせっかく好きな人と一緒にいるのに彼が他の人に目移りするのでついつい飲みすぎてしまうのはまるで片思いみたいなのです。

くれないの色に涙のひとしずくとんと焼きにも哀れ漂う(玉木宏)

【解釈】小川先生は誰かを好きになってもどうせ幸福になんかなれないと思いこんでいるので高嶺の花を遠くから眺めて妄想しているだけで充分なのだがそんな自分の身の上話に涙まで流してくれる人がいるかと思うと赤いタートルネックだからとんと焼きではなくてすっぽん鍋も食べてみたいとも思う。

そして今回は・・・。

飛ぶ鳥の明日香の宮に陽は暮れて据え膳出しても食べぬ吾が君(綾瀬はるか)

【解釈】昔の人が夕日さえも懐かしんだ飛鳥の町でムードは最高だし、酔っ払っておんぶさせて背中を巨乳で刺激して終電なくなればもう「抱いて・・・」って言ってるも同然なのに旅館でシーツのカーテン作ったりしちゃう私の恋人はなんて奥手なんだろう。でも、そこがまた好き。

ということになるのであった。もう・・・キッド的には大爆笑の連打なのであるが・・・世間は違うらしい・・・残念なことである。

なんでー・・・と思うのである。

さて、今回の古代の旅スポットは「飛鳥」なのですね。かっての日本に文字がなかったのかどうかは・・・「謎」だと思うのですが・・・「卑弥呼」の時代の日本側の記録がなく・・・中国の史書にしか記されていないのは歴史的事実ですし・・・卑屈の卑で卑劣の卑で卑怯の卑がつけられた日本の古代の女王が本当はどんな名前を持っていたのかも「謎」なのです。

ストレートに考えれば「ヒメミコ」となり・・・それは「姫」としての「御子」あるいは「姫としての神子」という名称が漢語訳されたということになるでしょう。

まあ、日本で中国を支那と蔑称したように自を高めて他を貶めるという人間の下品さは変わりないということを知ることができます。

現在の天皇家とこのヒミコが血縁関係にあるかどうかも不明ですが、現在の天皇家は顔立ちを見ると朝鮮系が強く感じられますが・・・DNAを分析してルーツ探しをしてみないと何とも言えませんからね。

ヒミコはイメージとして、もう少し土着性があるので・・・南方北方混血の濃い顔をしていたような気もします。まあ・・・こんな妄想でも戦前に書けば投獄の可能性のあるとんでもない意見となるわけで・・・21世紀で良かった。

そこで・・・ヒミコが統治していたヤマタイ国がどこにあるか・・・も「謎」であることがドラマの中で語られていきます。

「ヒミコ」が三世紀に実在していたとして・・・どこにいたのか?・・・それもまた分らないのです。不明のことをあれこれ言っても仕方ない・・・と思う人もいれば・・・これはロマンこの上なしと思う人もいるわけです。

で、日本中に「ヒミコ」はわが町にお住まいだった祭りがずーっと開催中なのですね。

キッドは「火神子」と解釈して・・・九州にヤマタイ国があったと考えています。本州にはイヅモ国、さらにイセの国、そしてオワリの国ぐらいまでが当時の王朝です。朝鮮半島から渡海してきた騎馬民族が神武王を名乗り、これらの王朝を征服し・・・近畿あたりで落ち着いたのがヤマトの国の始まりと考えるとその歴史の始まりが七世紀の飛鳥ということになるわけです。この間の300~400年くらい・・・日本は豪族たちが勃興しては衰退という「国づくり」を展開していたのですね。

ヒミコの「鏡」は今回・・・名称はスルーなのですが三角縁銅鏡という名称があり・・・これもサンカクです。古代史をちょっと知るものならただちに連想なのですが・・・このあたりのとぼけ方も怪しむにいたらない人がいる・・・ということが不人気の原因では・・・と思ったりもします。なにしろ・・・歴史おタクの藤原先生は少数派・・・おタクですからーっ。

なぜ、ヒミコの鏡が重要かと言えば・・・小国ワの国にとっては大国中国の皇帝から贈られた金印とならんで銅鏡もまた「支配権」のシンボルだったからです。

中国の親分さんが・・・このあたりのナワバリの主にこの「鏡」をくださったのだ・・・だから・・・この鏡を持っているものが・・・王の資格がある・・・ということになります。

で・・・古墳から鏡が発見されたら・・・ほら・・・これがヒミコの姐御のお墓なんだーっ。ここがヤマタイ国なんだーっ。と言うわけですが・・・この鏡がいたるところから発見されるわけです。その理由は鏡をたくさんもらったので皆さんにお裾わけした・・・とかどんどん偽者が作られたとか・・・ま、いろいろあるわけです。ま・・・「偽ブランド」とか「国産品を愛用しよう」とかいつの時代も人間のやることは変わらないですから。

こうして・・・もう何だか分らないことになっているのがまた「ロマン」なのでございます。

日本最古の都が飛鳥京なら、日本最後の神社は三輪神社ということになっているのですが・・・ここのお使いはヘビです。ヘビといえば神話の時代にはヤマタのオロチというものが登場します。ヤマタのオロチを退治するのはスサノオですが・・・彼はアマテラスの弟として有名です。アマテラスがヒミコだとすると彼はヒミコの弟ということになります。このスサノオから国を奪うのがオオクニヌシです。そしてオオクニヌシのピンチを救うのがネズミです。

ヘビ殺しのスサノオに敵対するオオクニヌシのネズミがナマズに親近感を覚えるのは「敵の敵は味方だ」という戦略論に乗っ取っているのでございます。・・・だからナマズはサンショウウオでもヘビでもウナギでもないだろう・・・ひょっとして・・・馬鹿じゃないのか。

さあ・・・歴史的妄想は留まることを知らないので・・・原作的ヒロインである堀田イト(多部未華子)に目を転じます。

ドラマは藤原と小川の職場恋愛ラブコメで展開しているのですが・・・堀田と小川の「高校教師」的展開がないわけではありません。今回・・・「憎しみをもって」「コテンパン」にされた小川なのですが・・・藤原的発言はマドンナ(柴本幸)にも「すげえ負けず嫌い」で「古墳時代ならブス」と「小川先生に接近する女はみんな敵」視線なので・・・本当は・・・嫌い嫌いも好きのうち・・・という古典である可能性があるのです。先生のことをからかったのも・・・先生を嫌いというのも・・・大好きだからーっというツンデレ展開です。

今・・・基本的に「いいたいこともいえないこんなダメ人間」である小川ですが・・・サンカク争奪戦である大和杯の救世主として登場した美少女剣士イトと勝負の最中に見交わす目と目は・・・なにか・・・教師と生徒の垣根を越えるものが・・・。まあ・・・二人には別の関係があるのかもしれませんが・・・。とにかく・・・レビューの相聞歌に多部未華子が乱入してくる展開になると・・・もう・・・ますますお茶の間が逃げていく場合もございますが・・・。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

『ちりとてちん・19-4・第107回』・・・若狭の祖母(江波杏子)・・・迎えにきたのに・・・いついている・・・だから・・・そーじゃなくて・・・まあ、いいか。ついに・・・草若の病状開示である。そして、若狭がヒロインの回になりました・・・。「おじいちゃんみたいに・・・師匠が死んだら・・・若狭は涙が止まりませーん」である。「死んでいく命を愛しいと思うように自分の命も愛しく思え・・・そしてお前が一生懸命作った創作落語で・・・笑わせてくれ・・・」・・・師匠、命を賭けてのお説教です・・・若狭・・・目覚めましたーっ・・・かな?→19-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『腐女子デカ』(テレビ朝日)・・・おいっ。

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2008年2月 7日 (木)

右の頬を打たれて気持ちよかったら左の頬を差し出しなさい。(観月ありさ)

・・・全然違うだろうっ・・・まあ・・・いいじゃないか。

水曜日は毒餃子だろうが、サッカー予選VSタイ4-1だろうが・・・そんなの関係ないのでざいます。

「相棒」↗15.9%「斉藤」↗15.8%である。

もう相棒と斉藤がいつピッタリと寄り添うのか・・・期待でいっぱいです。

これまでの相棒と斉藤は

「相棒」16.9%↗17.7%↘15.9%↘15.1%↗15.9%

「斉藤」15.3%↗17.4%↘15.5%↘15.4%↗15.8%

ああ・・・息があっているなあ・・・。

で、『斉藤さん・第五話』(日本テレビ080206PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・福間正浩、演出・本間美美由紀を見た。もうまったくさりげなく・・・真野(ミムラ)ちゃんの家は手作り餃子である。真野はクッキー名人であり、子供の尊(平野心暖)の事件の後の癒しの場面でまったく不自然ではないのだが・・・なんてタイムリーなんだーっ。

もちろん・・・平均15.9%は特に高い数字ではないが、最近の傾向を見ると合格と言える数字であり・・・丁寧に作っていれば・・・「今」が接近してくるというひとつの証拠・・・とキッドは感じてしまう。

もちろん・・・「優先席」に座って競馬の話なんかしている見知らぬ人間に注意するということは・・・斉藤さんにはある種の「眼力」が備わっているのだとも感じますが。

斉藤さんに睨まれたら・・・ああ・・・一刻もこの場から逃亡しなければ・・・という力が働くに違いないのである。

それは右京さんが亀山に「注意力散漫ですよ」と注意するときと同じくらい動かしがたい力なのである。

真野ちゃんも斉藤さんにビンタはられて「痛みに鈍感」って言われたら直立不動で「ありがとうございましたーっ」って言わないか・・・帝国陸軍か。

さて・・・斉藤さん軍団に新たなる仲間登場である。コンビから・・・トリオになったのだな。

コンビからトリオになると・・・関係は複雑になるわけだが、単純に薄くならないところがミソなのである。新たな仲間の登場で関係がさらに濃くなるのである。嫉妬は愛のスパイスですからーっ。

そんな新参者は佳也(坂井和久)のママ・小倉さん(北川弘美「浅草ふくまる旅館」からココ・・・ま、ヅラ刑事のヌーブラ刑事もありますけど)である。実はキャラは真野ちゃんにかぶっているように見える。しかし、小倉「言いたいことはあるけど我慢している」真野「言いたいことが何だかわからない」と似て非なるものなのである。

しかし・・・真野は「理論派」ではないが・・・「なんだか斉藤さんが正しい」ということは直感で分るタイプなので・・・ついに斉藤さんの友達になることができたのだが・・・小倉は「斉藤さんの正しさは分るが・・・我慢していれば嵐は過ぎ去る」と考えるタイプなのだ。

しかし・・・自分の「我慢強さ」が子供にあるかどうかは分らない・・・という結論に達し・・・「子供に我慢させるだけではダメだ」とついに理解するのだ。「お風呂に入りなさい。100℃だけど・・・」は「いけないっ」と思いつくのである。・・・そのたとえはどうかな。

とにかく・・・真野ちゃんの尊は・・・幼稚園児離れした腕力で・・・後にボクサーになる素質があるようだ。・・・それも違うぞ。

サルを親に持ったヒトの悩みというものはどのくらい・・・深かっただろう。

しかし・・・その悩みを乗り越えて今の人類があるのだ。進化論的には。

イヌは記憶を持っている。エサをもらった記憶。イヌは連想力がある。エサをくれたヒトがピンチになったとき・・・エサをくれたヒトと一心同体になれるのである。だからイヌには愛があるのである。

尊にも記憶がある。食事を与えられた記憶。尊は連想力がある。食事を与えてくれたママがピンチになったとき・・・ママと尊は一心同体になれるのである。だから尊には愛があるのだ。

そして・・・さらに・・・イヌよりも尊は・・・それを友達と自分の関係に置き換えることができる。それができないと・・・サルになってしまうのだ。

もちろん・・・ヒトにだってできないヒトとできるヒトがあるのでバカなんていう言葉が生れるのだが・・・「ウンコはコート」と修正するウンコ教師が「バカはダム」と修正しないところがウンコバカなのであり・・・バカやウンコという言葉はムダではないのである。

それにしても・・・幼児学習塾はこんな営業妨害されて黙っているのか・・・興味深いことだ。

もちろん・・・競争社会において・・・他人より自分の子供が優位であってもらいたいという親のせつなさは涙あふれる心情なのですが・・・バカはバカですからーっ。バカでも幸せになれる社会というものを考えないとーっ。

40年前に自給率80%であった我が国の食料生産力が自給率40%を切ることになったのはいかに日本人がまだまだサル濃度が濃いという証明なのだが・・・選ばれたヒトたちはもう少し・・・ヒトとしての賢さを見せてもらいたい・・・とサルの一匹としてキッドは思うのだった。

そうでないヒトは斉藤さんがビンタして・・・「お腹がへったら困るということに鈍感だよ」と言ってもらえばいいのさ・・・もう斉藤さんのレビューではないだろう。

それにしても・・・高校生チーム(石橋杏奈&山田新太郎)・・・もはや通りすがりの人になったのだな。そして・・・来週は腐女子界のカリスマ降臨なのだな。キルトか・・・久しぶりに聞いたな・・・。キルトはねー。キルトは可愛いよねー。観月ありさの主題歌ものすごいプッシュだったな・・・。

もう少しちゃんとしたストーリーを知りたい人はコチラへ→お気楽様の斉藤さん

園児の全貌を知りたい方はコチラへ→シャブリ様の斉藤さん

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

『ちりとてちん・19-3・第106回』・・・若狭の祖母・・・もっと言うべきだ・・・朝ドラマのヒロインは貫地谷であって・・・和久井ではないことを・・・お母さんがボケて娘がツッコム(しかも間違った方向に)・・・そんなことでは・・・人気が出ないではないか・・・ま・・・いいか・・・とにかく・・・ゴリさんは・・・貫地谷を完全に応援なのだった・・・やはり・・・顔立ちの親近感なのか・・・そして・・・師匠はついに若狭に愛の告白である・・・私がいなくなっても・・・お前が笑顔でいられるように・・・私のできることは・・・すべてお前に捧げたい・・・うっ・・・師匠ーっ・・・師匠ーっ、師匠ーっ。師匠ーっ。→19-2

金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)

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2008年2月 6日 (水)

苦しみは続かない死が訪れるから・・・と小日向文世が告げられた頃、小栗旬は当たり馬券を買い忘れ、深夜には原幹恵がはじめての失恋・・・。

そうなると・・・橋本じゅんVS泉谷しげる初対決とか・・・はみだすよな・・・。どうでもいいけど・・・今回の「ハチクロ」の主人公は・・・はぐみ(成海璃子)じゃなくて竹本(生田斗真)なのか・・・。

などと・・・のんきなコメントを言っている場合ではない・・・視聴率が・・・。先週・・・こらえきれずにハニータイトルにしたのだが・・・今週はもう・・・できない。シャレになんないから・・・。

火曜日のドラマ対決は①「貧乏男子」↘*9.2% ②「ハチクロ」↘*8.9% ③「喜多善男」↘*5.2%

・・・なのであった。うわーっ・・・毒餃子様(報道ステーション17.0%)・・・なんていうことを。

で、『貧乏男子 ボンビーメン・第四回』(日本テレビ080205PM10~)脚本・山浦雄大、演出・茂山佳則を見た。資本主義の泣き所である・・・富める者はさらに富み、貧しき者はさらに奪われる・・・を真正面から主張である。本来はこのままだと革命になるので富の再配分のための徴税と弱者保護で社会を保障するのが政治の仕事である。そのために組織単位での競争力が低下した時に「自己責任」という電気ショックが有効な場合もある。しかし・・・電気ショックは一時的なものでないと感電死します。

まだ幼い中国の資本主義では富の不公平感はただちに農薬混入になるので注意が必要なのである。

そんな・・・階級闘争のゲームもまた・・・運不運である。毒餃子を食べる人もいれば食べない人もいる。しかし・・・チャイナフリーで食の安全を確保できる富裕層とギャンブルで毒餃子の当たり外れに賭ける貧困層が分離した時・・・さすがに日本でも何が起きるか分らないのである。

さて・・・イケメンバカ(小栗旬)は・・・親の教えに従って生きる。しかし・・・教えは矛盾を含んでいる。教え①「他人に頼まれたら喜んで引き受ける」 教え②「借金とギャンブルはしない」・・・では「他人から借金してくれと頼まれたらどうするのか」という問題である。

教え①を立てれば教え②が立たず、教え②を立てれば教え①が立たない。

人はこういう場合は優先順位という手法をとる。たとえば①より②だとか、②より①だとか・・・しかし・・・バカにはそういう手法がなかったりする・・・そうなると・・・もう教えを忘れてしまうのが一番なのだな。教えを忘れるのはバカの得意技だ。バカでない人から見るとメチャクチャだが・・・仕方ないのである。だってバカなんだから。

搾取者であるオムオム(ユースケ・サンタマリア)から見るとこのバカのふるまいはとても面白いのである。・・・そんなドラマ・・・面白いのか・・・?

しかし・・・ドラマなので・・・イケメンバカにも特殊能力がないわけではない。それは秘術・ウルトララッキーである。1000円を元手に一点買いで四レース連続的中で150万円獲得。さらに・・・買うのを忘れてしまうのだが・・・次は5万円で1500万円獲得の予想的中である。

もちろん・・・たまたま見た馬が馬刺し候補馬でたまたま馬主がオムオムという時点でバカでない視聴者はありえなさにげんなりなのだが・・・まあ・・・いいじゃないか・・・ドラマだから・・・。

こうして・・・不気味な空気を撒き散らしながらイケメンバカの物語は続いていくのだ。その馬鹿馬鹿しさを楽しめないと・・・気持ちが悪くなっていくドラマだと思います。

しかし・・・人の世とはこんなものだという考え方もあって・・・何があっても楽しめるイケメンバカはただのバカより・・・ハッピー?

エリお嬢様の貧乏男子ボンビーメン

で、『ハチミツとクローバー・第五回』(フジテレビ080205PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・谷村政樹を見た。ダルマさんが転んだ・・・。とりあえず・・・「エリートヤンキー三郎」(テレビ東京深夜)、「栞と紙魚子の怪奇事件簿」(日本テレビ深夜)と来て、橋本じゅんがここに・・・。竹本の母の再婚相手として登場である。

国際芸術大賞がどんな賞で・・・なぜ・・・ニューヨークの若手グループ展の展示対象になるのか・・・まったく説明なしなのだが・・・とにかく・・・すごいことらしい。

その受賞者であるはぐみの目には橋本じゅんのギャグはどのように映るのだろうか・・・それは謎なのであるが・・・とにかく「住む世界」は違うのである。もちろん・・・住む世界が違うのであればカップルになれないとしたら・・・少女マンガ家と編集者とか歌手とマネージャーとかのカップルは成立しないのである。そういうカップルを何人か知っているキッドは問題は世界の相違ではないと思う。

竹本が・・・はぐみとそうなれないのは・・・住む世界が違うことも理解しないし・・・その違う世界に接続するための道も探らないことだ。

彼はあきらめるための理由さがしの名人なのである。

キッドは夢を実現させるためには「当たってくだける」しかないと考えるのである。「当たってくだけて」「当たってくだけて」「当たってくだけて」「当たってくだけ・・・おや・・・くだけてねーぞー」というのが基本なのだ。もちろん・・・最初からくだけない人もいるが・・・そういう人をうらやんでも道は開けないのが筋だし・・・最後までくだけたままで終るのもまた人生なのです。

まあ・・・たいして熱意もない奴が入れる美大に国際クラスのアーチストが二人も同時期に在学するこことが・・・かなり奇跡ですが・・・まあ・・・ドラマですからーっ。

もう・・・回を重ねるごとに・・・はぐみの可愛さが哀れになってきます。橋本じゅんと回想カットを重ねたときには唖然としましたけど。

思い出の品を収納できない貧しさも・・・哀れでしたけど・・・。ローマイヤ先輩の無意味な出番作りにも唖然としました。

そんなキャンパスライフに加われない・・・「貧乏男子」の借金2000万円の高校中退のフリーター(三浦春馬)も・・・哀れ・・・なのか・・・。いや・・・女子大生(仲里依紗)とデートできるから哀れじゃないのか・・・。「ハチクロ」でまとめきれないキッド自身に唖然とします。

まこお嬢様のハチミツとクローバー

で、『あしたの、喜多善男・第五回』(フジテレビ080205PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・下山天を見た。さあ・・・テンメイ様・・・来るところまで来ましたな・・・視聴率が・・・。まあ・・・下降思考のドラマなのでもっと下降するのも正しいのかもしれません。ふふふ・・・マゾヒストのスタッフ一同は・・・はうぅん状態だったりして・・・。

今回、(月)(火)と松田兄弟が陰謀を張り巡らしているのですが・・・松田翔太が「美人ナースの目の手術代金を花屋さんから騙し取ろうとしている」のに対し松田龍平は「自殺死亡の男に保険金をかけて殺害しようとしている」と・・・まあ・・・そんな展開・・・もう・・・編成会議で兄弟そろって・・・犯罪者予備軍かよ・・・とか盛り上がったのか・・・。

・・・なんだかなあ・・・とキッドはふと遠くを見つめますよ・・・。松田優作の遺作が「ブラック・レイン」と決まったときの感じに似ています。それほど・・・ひどい映画じゃないけど・・・これが遺作かと思うと・・・あんまりだなぁ・・・という感じです。

しかし・・・まあ・・・「あしたの・・・」はそれなりに歯ごたえのあるドラマ・・・です。ま・・・ありすぎなのかもしれません。予告編に平泉成が登場しているのを見たときはちょっと笑いましたし。

さて・・・今回の焦点はたまたまめぐり合った善男(小日向)の中学時代の恩師とその妻の登場です。

息子が殺人の罪を犯し服役中・・・映画「手紙」的加害者の家族・・・しかも元・教育者なので居場所を失い・・・心臓病をかかえながら老妻と流浪中の佐藤真太郎(梅野泰靖)である。・・・あまりにも偶然で日本の狭さを実感するのだが・・・ドラマですから。

彼は「人の嫌がる仕事をよくやっていた・・・」と善男に告げ、善男は「みんなにおしつけられて断れなかっただけ」と応える。

そんな善男に「生きていれば、幸せになれる」と佐藤先生は言い「辛いことはいつまでも続かない」と教えを信じたという善男。

そして・・・今日は5/11なのである。残り六日だ。

これをそのままの意味で解釈すれば・・・「生きていれば必ず死ねる」という結論に達することは明白で・・・佐藤先生が善男に贈った言葉は「死ね」の遠まわしの表現なのである。

そういう教育者の息子が殺人者になるのは・・・かなり頷けるところだなあ。

もう少し・・・妄想を拡大すると・・・中学時代の善男は「いじめ」にあっていたわけです。

そして・・・教師はそのことを知っていた。知りつつ・・・いじめを解消するための対策などは講じず・・・「つらいことはいつまでも続かない・・・(死ねば)幸せになれるよ」と善男に告げたわけです。そして・・・善男はその教えを守り・・・ついに実現のために行動を起したということになります。

善男にとって「死」は甘美な夢だったのです。

もちろん・・・いじめられている子供に「死ね」と言えば大問題ですが・・・「生きていれば幸せになれるよ」ということは問題にならない。・・・意味は同じですが・・・ここが言葉の醍醐味ですね。そして・・・その「甘美な夢」のおかげで善男はここまで生き延びたということも出来ます。佐藤先生は素晴らしい教師なのです。

今・・・いじめられている子供を見て・・・イライラするのでつい「死ね」と言いたくなる親や教師は佐藤先生に学ばねばなりません。「生きていればいいこと(死)がある。お前は幸せになれる(死ねる)」と言うべきなのです。その方がエレガントだから・・・。

さて・・・一方・・・宵町しのぶ(吉高由里子)は「死のうとしている善男」が大好きなのです。そのため・・・できれば「ずーっと一緒にいたい」と思っています。ものすごく矛盾しているのですが・・・まあ・・・人間ですから。

そして宵町は「今」を生きているのでその矛盾が気にはなりません。しかし・・・「明日」を待つ善男は不安で一杯になります。「死のうとしている善男」が「ずーっと一緒にいたら」いつか・・・「死のうとしていないのでは」としのぶが疑い始めるのではないか・・・という不安です。

しのぶには「生と死」は矛盾なく存在するのですが・・・善男には「生と死」は矛盾そのものなのです。

善男にとって「甘美な死」はそうとうなご馳走です。ずっと我慢していて・・・ついに口にする決意をしたとっておきの美酒・・・。それを飲むと決めたのに・・・酒瓶に伸ばした手をかにバサミするしのぶ・・・もしかしたら凄いご馳走かもしれないのですが・・・不幸にならされた善男には到底信じることのできない空想的料理に思えるのです。

しかし・・・その誘惑もまた・・・善男の心を誘うのです・・・「ああ・・・この女を信じて・・・裏切られて・・・痛い目に逢う・・・それも甘美だなあ・・・」と思うのです。

そうです・・・善男にとって最悪のこととは「宵町しのぶが本当に自分を愛して永久に自分を縛り甘美な死から遠ざかること」なのです。しかし・・・もちろん・・・それさえもまた善男にとっては快楽を誘うプロセスなのですね。しかし・・・宵町しのぶが他の人にも優しくする善男を独占するためにある方法を使う可能性があり・・・その場合、善男には予期せぬ結末が待っているかもしれません。

その頃・・・みずほ(小西真奈美)は飛行機を手にして・・・事故死した三波貴男(今井雅之)を理想の男と呼んでいます。夫であった善男にとっても理想の男だった貴男。そのまま解すれば・・・善男にとっては死者だから理想なのですね。貴男はすでに甘美な果実を食した男なのです。それに対し・・・みずほの理想の男は・・・殺した男ということになります。あるいは最初に殺した男です。しかし・・・三波の死が偽装となるとみずほの理想は聖俗という分類で言えば俗に属するものになるでしょう。

キッドは男が死に・・・女が殺すことこそ聖なる道に通じていくと考えますが・・・まあ・・・テレビドラマなので・・・男も死なず女も殺さない・・・という俗な展開も充分に考えられる今日この頃です。

その場合は、殺し屋(温水洋一)とリカ(栗山千明)が俗なる道への鍵になるのは間違いないでしょう。だって・・・二人はあくまでも現実主義者のようですから。

アンナお嬢様のあしたの、喜多善男

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『キューティーハニー THE LIVE・第18話』(テレビ東京080206AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・雨宮慶太を見た。源さん(なぎら健壱)久しぶりの登場である。ハニー(原)、ミキ(水崎綾女)、ユキ(竹田真恋人)が異母姉妹である説を唱えて・・・ハニーの乙女心を傷つける。ツチノコの丸焼きも通じないほどで・・・焼いても消えないツチノコの毒牙にかかり瀕死に・・・。

さて・・・ハニーはアンドロイドなので・・・最初から死んでいる。しかし・・・超科学により生者の記憶を移植している(原作的には・・・)のである意味・・・ゾンビなのである。

ゾンビに記憶障害はつきものなので・・・ハニーたちの思考はある種のとりとめなさを持っている。もちろん・・・それは人間とて同じである。隠されていたハニーたちの記憶が解明されていき・・・深夜のお茶の間はその呪術的な世界の陶酔に巻き込まれていくのである。

同じ誕生日に生れた三体のアンドロイド、キューティーハニー(赤)、シスターミキ(青)、シスターユキ(白)・・・。彼女たちの記憶の断片は・・・そそります。

さて・・・その生みの親である・・・如月博士はすでに白骨死体と化していた。

偶然によって発見された博士の遺体は鑑定されて警察に保存・・・事件性があるため・・・捜査が開始されていたのだが・・・そこへ乱入してきたのはパンサークローである。

シスターユキに殺害された渡(マーク武蔵)はギザくんこと中条に改造されサイボーグ渡として蘇ったのである。決めセリフは「春が来ました」なのだ。

ミキを愛するパンサークローの幹部・烏川(エリカ)は「中条により如月博士の遺骨が強奪されたこと」をハニーたちに伝える。

「如月博士殺害の記憶を持つ」ミキ・・・「自分以外に如月博士の娘がいることが納得できない」ユキ・・・そして姉妹がいて大喜びのハニーはとりあえず・・・遺骨奪回のための協力プレーを開始するのだった。

前半はコスプレショーである。まずは婦人警官・・・、パンサークローの車を検問で捕らえるが突破されてしまう。すると暴走族のレディースに変身するハニー。いやがるミキにも「んだ・・・コラァ」的に強要してトリオで自転車暴走族である。

続いて・・・ミキが忍者スタイルに変身・・・くのいちトリオでサイボーグ渡を追い詰める。

そして・・・手下を従えた渡と正装で対決である・・・ユキはダイヤ、ミキはスペード、ハニーはハートとそれぞれのシンボルをあしらったカード画面も登場・・・トリオで変身なのである。・・・ついにここに到達したのである。・・・長い道のりだった。

これまでの展開から・・・ハニーをガードするために配置されたと思われるミキとユキ・・・それを証明するかのように・・・渡とハニーの対決をバックアップするのである。

渡に蹴り飛ばされたハニーにユキは自分の武器(円月輪)を乗り物として与え、武器を落としたハニーにミキは自分の武器(ブーメラン)を貸し与える。

そして・・・今回・・・パンサークローの皆さんはいい思いをすることなく・・・全滅。復活したばかりの渡もハニーに一刀両断なのであった。

しかし・・・奪還した遺骨をめぐり・・・ユキとミキの間に葛藤発生。

遺骨を海に捨てようとするミキに挑みかかるユキ・・・。

制止したハニーに「ハニーさんには私の気持ちは分らない」とすねるユキ。

しかし・・・ハニーは「分るよ・・・私がパパを埋めたから・・・。それがパパの遺言だったから・・・」

そこへ・・・中条登場である。アクションに突入するがハニーはラブラブモード・・・。中条を子供扱いで・・・「だめだなーっ・・・ギザくんには私がついていないと・・・」と一方的にラブコール。イチャイチャ攻撃の果てにラブチェーンで拘束である。

しかし・・・空中元素固定装置がらみでハニーの「愛」を受け取った中条はハードな人格を消失し・・・第四の人格オネエ言葉の「ヒカルちゃんキャラ」に変質してしまう。洗脳能力もあったとは・・・。

自らの攻撃で「ギザくん」を消去してしまったハニーは「ギザくんが消えちゃった」と泣くのであるがミキは「なに泣いてんだ」とクールに突っ込むのであった。

如月博士の墓前でまたしても対戦モードに入るミキとユキだったが・・・。

ついにユキにも体内異物が発生・・・ユキは汚れた玉を排出するのだった・・・。

こうなると誕生順番はミキ→ユキ→ハニーになるのか・・・はたしてハニーは完全体なのか・・・それとも・・・やがて異物を排出するのか・・・。いよいよ・・・終盤戦に突入なのだが・・・もう・・・いつまでも終らないでいいのに・・・という少年のような気持ちに。・・・100話までやってくれ。

『ちりとてちん・19-2・第105回』・・・ついに死期が近いと告白した草若師匠・・・。そんなこと言われては主役を狙う気満々の若狭の母は帰れないのだった・・・和久井映見・・・貫地谷しほりのためにも・・・少し・・・控えてください・・・一方・・・若狭は師匠が自分だけを特別に愛してくれないとイヤ・・・の少女気分にひたるのだったが・・・家を出て行けと草若に言われてさらに・・・あたし・・・本当はこの家の子供じゃないのかもモードに・・・だから・・・お前は赤の他人だよーっ・・・若狭が創作落語をしなければと思うまでにまた・・・一週間ついやすのか・・・。→19-1

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

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2008年2月 5日 (火)

あ、あなたは・・・?(八木優希)・・・人呼んでパペットマペットマン!(香取慎吾)

・・・虐待をやめろっ・・・と主題歌が始まるのかと思ったよ。

虐待問題は難しい・・・チャイルドポルノの問題と同じように難しい。結局、合法と非合法は表向きの合意と暗黙の了解の駆け引きにすぎない。

灰色のベルトは横たわり・・・結局・・・一人一人の意志に回帰していく。

たとえば・・・「智恵遅れの人間の妊娠と出産」は「生まれいずる子供の虐待」に繋がると断言できなくはない。

学歴社会において・・・中卒カップルが子供を生むのもそうだと言えないこともない。

難民キャンプで産声をあげる子供の未来はどうか?

しかし・・・「餓えるかもしれず・・・苦しむかもしれず・・・この世に生を受けて幸せになる保証のない子供を次々と生み出していくのが人類の営み」なのである。

幸せを感じるものが・・・不幸せを見ることに耐えられず・・・何かをしようとしても・・・それを悪とは言えないのだろう。

その時・・・手をさしのべるのも人間なら見て見ぬフリをするのも・・・また人間なのだな。

本題に入る前に恒例の終末の視聴率チェック。「4姉妹」↗*8.1%(なぜかあがったー・・・不思議)、「エジソン」↘*9.1%(さがったー・・・まあね)、「デスノート(前)」19.7%(来週はどんなことにーっ・・・)、「めぐる」↗*8.8%(微上げーっ。8.8%は可愛いので奇跡の連打希望)、「フルスイング」↗11.4%(克実がまたもやりましたーっ)、「1ポンド」↘*9.0%(克実と克典の挟み撃ちに・・・KO)、「特命係長SP」20.2%(まさにエロスの勝利)、「星になった少年」*9.2%(******)、「ロスタイムライフ」11.4%(脅威の*2.2%あげ・・・とも言える)、「篤姫」↗24.0%(す、すげーっ・・・金魚可愛かったからなー)、「佐々木夫妻」↘11.6%(微下げ・・・仕掛けがムダなんだよな・・・やはり・・・行列を見たくない人を狙わないと・・・篤姫からの流れをもらわないと・・・)「プロジェクトイーグル」14.1%(こっちに行っちゃうから・・・)、ついでに「薔薇のない花屋」↘17.2%・・・以上。

で、『薔薇のない花屋・第四話』(フジテレビ080204PM9~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。明らかになった・・・英治(香取)の過去・・・「ネグレクト(育児放棄)」された子供だった・・・にガッカリのお茶の間も多いはずである。いや・・・ネグレクトされているんだから・・・ガッカリはないだろう・・・という意見もあるだろうが・・・もっと凄いことを期待していたらやはりガッカリするのである。しかし・・・まだ・・・「彼女」(本仮屋ユイカ=安西=三浦友和の娘)の「日記」に記された「妊娠告白後の不在」の理由が残っている・・・とんでもないこと期待派はここに藁にもすがる思いですがるのだな。

さて・・・安西の妻(仁科亜季子)登場である。登場と同時に退場・・・家出なのだが・・・この愛する娘を失って夫不在に10年耐えていたのに我慢の限界が来たという展開も・・・まだ・・・安西がもっと「悪」であることを期待するファンに冷水を浴びせかけるのだが・・・もちろん・・・まだ安西が娘によからぬことをしていないという証拠ではないので近親相姦ファンは一縷の望みを託すのだな。

・・・そんなファンばっかりかよ。

さて・・・万引き少年は・・・名もなき戦士・・・親に育児放棄をされたり・・・虐待されたりして・・・孤独に戦う子供たち・・・だったという展開である。

突然・・・千里眼となった英治はラーメンを食べながら・・・万引き少年の家庭環境をズバリ言い当てていくのである。ついでにギョーザも追加注文するところがそつがないのである。

とにかく・・・英治が名もなき戦士を支援する地下組織・パペットマペット解放戦線の構成員であることか明らかになったのである。彼は小学生構成員・雫(八木)によって「ピンチになったらSOSをこのメアドに」という伝言を被害対象少年に渡し・・・教諭構成員(釈由美子)、商店街構成員(天野ひろゆき)、マスター構成員(寺島進)とともにネグレクト現場を張り込むのであった。

そして・・・待機すること24時間・・・ついにその時が来たのだ。

ただちに実行部隊イエロー頭巾とピンク頭巾は少年暴行現場に突入したのだった。もちろん・・・キッドなら変な頭巾をかぶった人が外にいるときは鍵をあけません。

さて・・・そういう種類の親たちの・・・どこにでもいる・・・あなたの隣にいる・・・いや知らず知らずのうちにあなたも・・・という状況を強調する演出のために・・・人物の特定は難しい感じになっている・・・現場で何が行われていたのか・・・も曖昧な演出だ。

しかし・・・シャブリ様は見逃さない・・・子供の母親は・・・同性愛者だったのだ・・・。

その正体を知りたい方はコチラヘ→シャブリ様の薔薇のない花屋

この事実から類推される現場の状況は・・・「母親も愛人も変態度は高く・・・前戯として・・・愛人の局部にチョコレートを塗りつけ子供に・・・させていたことが理解できる・・・これが合意の上ならいいが・・・おそらく・・・子供はその行為に嫌悪感を覚えているのは明白なので・・・性的虐待と判断していいだろう・・・もちろん・・・子供がなぐられて血を出していたようにも見えるが・・・口の周りのチョコレートと愛人と子供の姿勢と位置関係から・・・キッドはそのように判断する・・・「そんなにチョコが食いたいなら・・・」である・・・イエロー頭巾が子供からのSOSメールを見せ・・・母親に反省を促すのだが・・・変態にそんなこと言っても無駄の場合が多く・・・恥ずかしいところを見られて逆にいい感じ」・・・いい加減にしておきなさい・・・はい。

ま・・・今回の最大の見せ場はここでしたね。ここはBGMに「中島みゆき」のリクエストが多くなるところだと思います。関東では「星の金貨」の再放送中なので・・・あのテーマでも良かった。それにしても・・・日本テレビ・・・どういう姿勢?

さて・・・そうやって公私の公では大活躍だったイエロー頭巾であるが・・・プライベートでは盲目のフリをしたナース(竹内結子)とちょっといい感じに・・・。外れた福引の白玉を一等と偽ってテレビをプレゼント・・・組織の会計係から使途不明金について監査を受けるのだった。

そんな地下組織のことなど露知らぬ・・・医者・看護師・探偵の小悪党トリオは素人としてはちょっと悪いことしているみたいでドキドキする陰謀をめぐらすのだった。

もちろん・・・イエロー頭巾にとっては・・・それは愛のスパイスにすぎないのである。

次回・・・イエロー頭巾、愛人の手術代(ウソ)のために秘密組織の金を流用・・・なのですか、そうなのですか・・・果たして・・・老婆構成員(池内淳子)はナースの正体を見破ることができるのでしょうか・・・本当にいい加減にしておきなさいってば。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

『ちりとてちん・19-1・第104回』・・・地獄八景亡者戯(地獄めぐり)である。まあ・・・祖先はダンテの「神曲・地獄編」と言っていいだろう。フィクションの作家は基本的に地獄で閻魔様から舌を抜かれる宿命から逃れられぬわけだが・・・その覚悟を持ってどうせ抜かれるならおちょくってやれ・・・という姿勢の話だ。たとえば「糞の池地獄」につかっている亡者を見て・・・これなら・・・楽そうだと選択すると・・・「はい、休憩おわり・・・もぐって」と鬼が言う・・・などという小話はこの延長線上にあるわけである・・・とにかく・・・創作落語に挑む若狭・・・まだそのことの意味が理解できていないのだが・・・目の前にあるヒントには気がつかない宿命の女なのである・・・創作落語が得意らしいライオン丸G・・・久しぶりに出番多しでした。→18-6

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

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2008年2月 4日 (月)

飲んでいいのですか・・・(瑛太)飲んでいいのですっ。(宮崎あおい)

・・・微妙に違うんじゃないのか・・・いつものことではないか・・・それもそうだな。

それにしても・・・ラブコメ拒絶の世の中で100%ラブコメがうなぎのぼりの視聴率。

もう・・・ずーっとこのままほのぼのあんみつ姫で1年行きそうなムードでごわす。

ジョン万次郎の登場で一瞬・・・空気が変わりましたが・・・何事もなかったように展開。

射程距離の話が・・・あっと言う間に自由恋愛の話に・・・久しぶりに女子供の世界でごわすな。

もう・・・薩摩は自由の国のような空気でごわす。

まあ・・・それもまたよか・・・。桜島も吐いた煙飲み込むほどでごわすから~。

で、『篤姫・第五回』(NHK総合080203PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・堀切園健太郎を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨しておきます。今回は幕末姫君恋愛事情人生相談付でございます。右近の驚くべき実年齢も明らかにされます・・・まあ・・・ドラマですからーっ。

さて・・・今回は二人の男を中心に話が展開していきます。

一人は篤姫(宮崎)の父。今和泉領主・島津忠剛(1806-1854)である。前藩主・斉興の弟で現藩主・斉彬の叔父にあたる。およそ一万五千石の領主であり・・・御一門四家の中では第3位の石高である。言うならばかなりの実力者なのである。しかし・・・その態度はものすごく卑屈でまるで中間管理職のようなのである。ドラマだからである。

ちなみに江戸時代は「女大学」などの儒教的教養の中で男尊女卑が基本であったが・・・薩摩藩ではそういう色合いとは異なる超男尊女卑の伝統があったという。いわば・・・女には人権はなかったのである。キッドはいつも九州男児の異常性をおちょくるのだが・・・その基本はこの薩摩隼人の特殊性にあるのである。「女の胎は借胎」などというものすごい言葉は大体においてこの藩の常識なのである。たとえば色恋などというものは男色をさすのであって・・・女性と交わることなど実に汚らわしいという発想なのである。だから・・・男同士はみな・・・ほんのり桜色と思って間違いない。腐女子デカが迷い込んだら桃源郷のような世界が展開していたはずなのだ。

まず・・・藩主・斉彬と次期藩主・久光の兄弟が会話するシーンがあるのだが・・・この後で二人はしっかりと兄弟愛を確かめあったのである。はぅぅんでごわすなのである。次に久光は息子の縁談を叔父の忠剛に持ちかけるのであるが・・・ここでも甥と叔父はしっかりと愛を確かめ合っている。あの見交わす目と目は政治的なかけひきではないのだな・・・叔父上・・・久光殿・・・はうぅんでごわすなのだ。

もちろん・・・西郷と大久保も下々同士ではうぅんだし、篤姫の兄(岡田義徳)と小松帯刀(瑛太)もはうぅんなのである。

しかし・・・それではお家が断絶してしまうので仕方なく・・・女とも交わる程度なのである。

だから・・・篤姫のようなやんちゃはありえないし・・・それ許す母(樋口可南子)もありえないのである。なにしろ・・・彼女たちは後継者妊娠用家畜にすぎない・・・という藩風なのである・・・ま、そろそろ人格を疑われるのでやめておきます。

さて、もう一人の男は後の小松帯刀(1835-1870)となる肝付清廉である。肝付家は5500石だが清廉は三男なので実際は無石である。基本的に相続は一子が全部受け継ぐのが基本で・・・次男以下は長男に面倒を見てもらう・・・厄介叔父になる。もちろん・・・家格が上ならば分家ということもあるのだが・・・基本は他家に養子に出ることが多い。

今和泉家には篤姫の兄がいるので家督は彼が継ぐことになる。つまり・・・篤姫と肝付清廉が結ばれる可能性はまったくないのだな。どうしてもの場合は篤姫の兄がなんらかの不幸に襲われる必要があるのだ。

だから・・・清廉は2600石の小松家に婿養子に入るのである。そして小松帯刀となるのである。もちろん・・・養父の清猷(沢村一樹)と帯刀ははうぅんでごわすなのだが・・・それはもう・・・セクスィーに・・・エロ男爵的にはぅぅんなのであった。

だから・・・今回の顛末はまるごとすっきり絵空事なのであるが・・・まあ・・・ドラマですからーっ・・・・。

そして・・・藩主・斉彬に呼び出された忠剛が・・・篤姫養女の一件などはついでのことで本題は「はうぅんでごわす」であったことは言うまでもないのです。

関連するキッドのブログ『先週の日曜日のレビュー

で、『佐々木夫妻の仁義なき戦い・第三話』(TBSテレビ080203PM9~)脚本・森下佳子、演出・那須田淳を見た。まあ・・・このドラマの問題点は「稲垣吾郎」と「小雪」の弁護士夫妻が離婚しようがしまいが知ったことじゃない・・・という点にあると思う。だから・・・「離婚」という脅しがまったく効かないのに・・・それで「話」が成立するかのような誤解をお茶の間に与えてしまう・・・という点なのである。「アリー」はそうではない・・・ということをもう少し考えるといいのに・・・。

ま・・・結婚しているのだが・・・二人の心は中学生・・・と思ってみると・・・まあ・・・そこそこ理解できます。大河ドラマのばあやが言うように・・・「花の命」が短くて・・・まるで「小雪」が「捨てられたくないすがる女」みたいに描写されることがあり・・・それはないな・・・と思うのである。稲垣吾郎が主題歌「そのまま」をバックにSMAPの威を借りる吾郎のように見えるポイントがあり・・・それはダメだろう・・・と思うこともあります。

ま・・・その点をのぞけば・・・題材といい、周囲の配役の妙といい・・・落ち着いて楽しめる日曜劇場になっています。

まあ・・・性格の不一致は離婚の表向きの理由としては多いわけですが・・・実際は浮気であったり、借金であったり、犯罪であったり・・・それは修羅場の場合があるわけで・・・二人の離婚を周囲が必死に止めようとしたり・・・結局・・・好き・・・好き・・・みたいな・・・そんなのふざけんなーっ・・・の人々が確実に去って行くと思われ・・・最後のナレーションの引っ張り方が完全にミステイクだとキッドは思っています。

それでも周囲のキャラクターがみんなステキだから見つづける方はコチラへ→アンナお嬢様の佐々木夫妻の仁義なき戦い

Hcinhawaii0311 H☆C外伝。みのむし様の家に遊びに行ってお泊りしたまこお嬢様の安眠とみのむし様の悪夢。まこはぅぅん・・・鹿でもいい・・・みのむし「・・・ううう・・・バックとって・・・気合だー・・・フォール・・・俵返し・・・日本のお家芸・・・ご、ごろう・・・こ、こうじ・・・ち、ちくび・・・かえしてかえして・・・ポイント・・・ポイント有利ー・・・るるるルール改正・・・グ、グレコローマン・・・うーん・・・北京五輪、必殺毒餃子固め

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・もう火曜日かよっ。

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2008年2月 3日 (日)

主よ、心が乱れます・・・。(黒木メイサ)VS美兄弟は乱れる宿命なのです。(篠原真衣)

・・・おいおい・・・篠原真衣ってなんだよ。「腐女子デカ」(テレビ朝日)ですが・・・何か。・・・レビューするの? ・・・しませんが・・・何か。・・・いや・・・いいけどさ。最初、ショコタンかと思ってましたが・・・何か。

それにしても・・・「世にも」があるのに深夜枠でショートショートしなくてもいいと思うのだが・・・しかも・・・今回はファンタジー木10でやっているのに・・・。 ・・・いつの間にフジテレビの話に。

東京は雪が降っているのに神社では節分の豆まきが・・・お年寄りがすべって転んで骨でも折るのではないかと心配です。・・・急に雑感かよっ。

とにかく・・・週末はそこそこ面白い番組多くて・・・困るのです。

で、『機動戦士ガンダム00・第17話・スローネ強襲』(TBSテレビ080202PM6~)脚本・黒田洋介、演出・榎本明広を見た。第1SBと第2SBの懇談会開催である。命の恩人であるので・・・下手に出る第1であるが・・・心臓部への侵入を簡単に許したりして・・・テロリスト集団ならではのアマチュアっぷり・・・前回、苦情処理も終ったので気軽にガード甘めなのか。一応・・・第2の所有ガンダムのデータを入手したりして辻褄あわせである。

さて・・・今回の見所は「木星探査船」で回収されるダークなハロ(兄)とハロ(弟)の劇的な邂逅であるが・・・巨大ロボットアニメの草分け『鉄人28号』からの引用が感じられる。

それは・・・「海底墓場」である。宇宙空間に漂う宇宙船の残骸もまた・・・宇宙の墓標であり・・・そこに未知のエネルギー源が埋蔵されていたとなると・・・第2ガンダムたちはバッカスとかオックスに連なる系譜を感じさせるのだな。

さて・・・分析により・・・SBの新の目的を探り当てたユニオンの科学者は「秘密に近付いた」ことを逆探知されて・・・第2ガンダムの基地強襲により抹殺される・・・この科学者のヘアスタイルはまさしく不乱拳酒多飲博士のものなのであった。

ま・・・とにかく・・・第2の皆さんは・・・三バカ確定である。次男はハレルヤとキャラかぶっているのがちょっと痛い・・・。

で、『1ポンドの福音・第4話』(日本テレビ・080202PM9~)原作・高橋留美子、脚本・福田雄一、演出・佐久間紀佳を見た。今回はアンジェラ(黒木メイサ)の演出についてはこれまでよりずっと良かったと思う。設定から原作とは違うキャラらしいのだが・・・とにかく・・・「神の花嫁」として質素に暮らすシスターの美しさゆえの困惑という「感じ」は出ていた。もちろん・・・原作エピソードを二話分消化して・・・しかも畑中の試合の描写なしという・・・もう何がやりたいのか・・・まったく分らない展開だったけど。

今回は料理の苦手なイケメンお坊ちゃまシェフ・山吹(黄川田将也)とじいやの守下(中丸新将)が登場するのだが・・・お坊ちゃまのためにいたれりつくせり・・・のじいや・・・とそれだけにちょっとバカに育ったお坊ちゃまだけに・・・ラストシーンで通りすがりの美人に「あの子とお見合いしたい」と言い出したときにはじいやは「はっ・・・仰せのとおりに・・・」と言うべきで・・・困惑する演出になっていたのは・・・まあ・・・この作品・・・全体に漂う「キャラクターの解釈の不徹底」の象徴のようだった。

「555」が「仮面ライダー」を連想させたり・・・「彼女が死んじゃった。」を連想させたりするのだが、黄川田は二代目本郷猛である。そして「演歌の女王」出演者である。

そして・・・秒針と分針と時針は重なるのだが・・・3Pの暗示・・・ではないのだな。

まあ・・・とにかく・・・もうどうでもいい感じがするのですがーっ。

シスターのために食堂の後継者志願、跡取り娘(南沢奈央)困惑なので志願取り消しの場面は跡取り娘ギャフンな感じが欲しい。調理師ネタは結局バカなので試験に落ちるところまでやって初めて成立するネタではないのか。聖子の息子(山田涼介)のネタは本当に必要なのか・・・ま・・・意味は分りますけど・・・。

上田(岡田義徳)を中心にしたラブレターコントなど・・・いいシーンもあるだけに・・・残念な感じがどうしてもしてしまう・・・それは・・・まあ・・・キッドが男だからかもしれませんが・・・。

それでもキャベツの千切りさえもが愛しい亀ちゃんラブパンチの方はコチラへ→エリお嬢様の1ポンドの福音

で、『ロス:タイム:ライフ・第一節』(フジテレビ080202PM1110~)脚本・森ハヤシ(他)、演出・筧昌也を見た。ロスタイムという日本人だけが使う「主にサッカーの試合で試合時間を審判の判断で時計が止まっていたと判断し追加処理することを示す」言葉に人生を複合させたアイディアのオムニバスである。

第一回は取材中に凶弾に倒れたカメラマン(瑛太)のロスタイム4時間17分を描く。命知らずのカメラマン瑛太は「命の価値」に無頓着で・・・人としては失格・・・と上司や恋人に思われていた。そのため・・・恋人(吹石一恵)は妊娠を隠して別れ・・・娘(稲垣鈴夏)を出産し・・・一人で育てていた。ロスタイムに入った人生(基本的には幻想だが・・・物質化現象などの奇跡もお約束で展開する)でそのこと知った主人公は愛児に形見のカメラ(自身の遺影撮影済み)を残すのだった。

まあ・・・ハートウォーミングストーリーと言えるだろう。・・・「世にも」でやればいいんじゃねーの・・・と思うけど。この後「刑事の小山慶一郎と平泉成」、「ナース上野樹里」、「極道の妻の常盤貴子」、「部長の真木よう子」などがあるらしいが・・・なぜ・・・「世にも」でやらないのか・・・意味がわからない・・・温水洋一はとりあえずレギュラーらしい・・・。審判団についてはシャブリ様が教えてくれるといいのにな・・・と思うが・・・土日は休日なのかも。

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第5話』(日本テレビ080203AM0050~)原作・諸星大二郎、脚本・小林雄次、演出・清水厚を見た。二月なのに桜の花見に出かけた栞(南沢)と紙魚子(前田敦子)たち・・・。しかし・・・桜の花の変わりに木には幽霊が咲き乱れていたのだった。今日も不思議ちゃん全開の栞は合コンを催す・・・しかし・・・盗んできた携帯カラオケを幽霊女子高校生に奪取され・・・カラオケルームへ。

女子高校生の幽霊は「私待たされてます~」と歌い続けるのだった。

カラオケルームでは老いらくの恋に燃える紙魚子の叔父(橋本じゅん)が一人カラオケをしていたが・・・開かずのトイレに入った紙魚子は幽霊・姫子に憑依されてしまう。

「長い廊下の伝説の歌」がカラオケにあり、「15才で恋人を不慮の事故で失った男は25才でカラオケ屋の店長になりお客の姫子に惚れて案内するトイレまでの廊下を永遠に彷徨う」という説明がスムーズになされるのだった。

まったく物怖じしない栞は紙魚子にとりついた姫子の霊をビンタではたきだし、二十年前に取り殺されたカラオケ屋の店長の幽霊(電池式)の話を聞く。

顔が大きい上に最近便秘気味の団夫人(関根恵子じゃなかった高橋恵子)の協力によってカラオケ店から開放された店長は不慮を憎みつつ・・・栞に説得されて公園へ。

女子高校生と店長は恋人同士・・・晴れて幽霊同士となって成仏したのだった。

土曜の夜は昇天大会かっ。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・18-6・第103回』・・・そして・・・昇天が近いのか・・・師匠の帰還である・・・「今日のネタが受けなくて草々兄さんは女だから四草兄さんは下手だから草原兄さんは続けるこっちゃで小草若兄さんはどうするって」・・・どんどん重ねております・・・台本コピペで作ったのか・・・「長い一日だったな・・・」と師匠・・・まるまる一週間ですからーっ・・・そして主人公のような母の来襲です・・・師匠からついに「創作落語」という提案が・・・たちまち拒絶姿勢の若狭・・・師匠の言うことは絶対や・・・ということがまだ分っていない・・・一方、主役の座を狙う母はシリアス演技で師匠に迫るのです・・・生きるのがこわいのですか・・・と。→18-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年2月 2日 (土)

女の恋は電光石火で赤外線通信そして気分次第で男は地獄行き・・・。(深田恭子)

テレビ東京で深夜に「東京ゾンビ」(2005)をやっていたのだが、東京に黒富士が出来たり、ユカリン(谷村美月)がゾンビになってスカートめくられたり、奥田恵梨華って今TUTAYAのCMしているけどキッドにとっては小雪と区別がつかなかったり・・・いろいろなことを考えさせられる映画だった。

一方、テレビ東京の朝アニメ「ケロロ軍曹」のBパートは「節分ネタ」だったのだが・・・「宇宙ドリル」という感染症でケロロに角・・・ドリルが生え、ドリルをケツの穴に差し込まれると・・・次々と鬼化するというスリリングな展開だった。しかもカエル型宇宙人はともかく人間までがケロロの毒ドリルにかかる・・・しかし・・・何故か女の子への挿入シーンはないのだった・・・どんだけ中途半端な暴走なのかっ・・・と思う間もなく恵方巻き(納豆巻き)オチで全員が口に棒状のものをつっこんでモグモグである・・・淫靡な土曜の朝だったのだ。

フジテレビは朝から自社番組反省番組で毒餃子フィーバー前収録の中国についての報道について特集であるタイムリーなのに空気ずれまくりでシュールレアリズムのコントを見ているみたいだった。

「戦争」という概念そのものが変革しつつある時代である・・・「インド洋での給油活動」に賛成するものも反対するものも・・・もう何がなんだかわからないものも・・・「日米同盟」が着々進展中ということはNHKが教えてくれてます。一応・・・見ておくべきだが・・・それすらも強制できない国家というものは・・・痛し痒しなのである。

で、『未来講師めぐる・第四話』(テレビ朝日・080201PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・高橋伸之を見た。主題歌はやなわらばー「さくら」なのだが今回は空腹の子役から満腹のやなわらばーへというサービスがエンディングにあった。定番の「桜」ソングである・・・これといったヒットのない二人だが・・・これは・・・やはり・・・そこそこだと思う。

自分が世界に与える影響について・・・めぐる(深田)が思い悩む回なのである。もちろん・・・めぐるが未来を見えると妄想している可能性もあるわけだが・・・「あなたの何気ない一言が・・・世界を滅ばしたのだ・・・」とか言われてもキッドは平気なので・・・もう一つ感情移入できないのだなあ・・・。まして・・・言葉で人が人を傷つけるなんてことに拘泥していたら人と話しなんかできないのである。羊水が腐ってたっていいじゃないか。

もちろん・・・キッドは人の言葉には敏感ですぐに傷つくタイプなのだが・・・多重人格なので重傷者はいつでも引きこもったり、廃棄処分にしたりできるのである。

しかし・・・もちろん・・・めぐるの困惑も一過性のものなので・・・ゲストの幼馴染でダイアナの社長アキラ(コブトリメガネ→塚本高史)が登場すると・・・ずるむけのプヨプヨ(勝地涼→田口浩正)はさておき・・・ちょっとデートしてみるのだった。

プヨプヨも未来の自分におびえて不良化したりしてクドカンワールドは全開だ。

みちる(黒川智花)も都会に出て君はきれいになったヴァージョンである。

そしてめぐるの祖父(地井武男)は祖母(矢島悠子→デブ)のなれそめを語るのだった。「自分の言うことの責任はとらないと・・・だけどほどほどに・・・」という経験者談をするのだった・・・。

アキラは・・・『木更津』『マンハッタン』『虎&龍』とクドカンワールドの常連なのだが・・・他ではそこそこのキャラの切れがクドカン脚本だと一気に鋭くなるのである。

今回はめぐるにふられて・・・交際相手に名前を尋ね・・・「忘れないよ」ギラリである。

ま・・・「太田光アカデミー」のメンバーについては・・・もういいか。

とにかく・・・今回のオチも・・・しっくりきているのかどうかもわからない・・・その場その場の展開である。めぐるの父(船越英一郎)は「娘が走っているのに応援しない父親なんかいない」と絶叫である。

ま・・・キッドとしてはある日、めぐるが満腹すると全員が幽霊スタイルになっていて・・・何か大異変が起きると知り・・・大冒険という展開になっても驚かない。なにしろ・・・「木更津」は死者の国の物語だったと今でも信じていますから。

レビューがとりとめない感じなのは・・・ドラマがとりとめなかったからだ・・・と思います。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

『ちりとてちん・18-5・第102回』ようやく・・・小草若の回なのだが・・・落ち目か・・・一人・・・落ち目なのか・・・ネタ数、若狭に抜かれたのか・・・まあ・・・天才の息子とか名人の息子はカエルの子はカエルでも・・・カエル以下に見られるという宿命を負うのだが・・・まあ、七光あるところに七影があるのだから仕方ないんだよぉ・・・。それを越えて初めて伝統になるのだーっ。伝統ってある意味奇跡なのだからーっ。それにしても小浜と大阪の二元中継とはいえ・・・底抜けに長い長い一日でございます・・・。→18-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年2月 1日 (金)

くれないの色に涙のひとしずくとんと焼きにも哀れ漂う(玉木宏)

ふふふ・・・ふははは・・・はははははははははは・・・はぁ~。

もちろん・・・市民感覚としては正しいのである。今日も毒入り餃子がフリーパスなのか・・・中国はごめんなさいって言うのか・・・一体なんだって殺虫剤が具になったのか・・・そのあたりのことを知りたいのは当然なのだな。だから・・・地震の原因が鯰だとか、鹿に話しかけられたとか、智恵遅れママ奮闘記とか・・・そういう話は後でゆっくり見るからなのだ。

だから、木10ドラマ対決は①「鹿男」↘*9.6% ②「だいすき」↘*9.1%である。ちなみに「報道ステーション」16.1%である。

・・・中華人民共和国の食品加工場・・・なんていうことを・・・まあ・・・これで日本が・・・クルマ作るのを控えて食糧自給体制の向上を目指すようになればいいけど・・・そんなのありえないからな・・・。喉元すぎれば熱さ忘れる国民性ですからーっ。

それにしてもベースが低いのだな・・・こういう面白さは伝わらないムードなのかもしれない。世界同時株安に毒入り冷凍食品にウラン濃縮疑惑にハンドボールでアジア分断に給与据え置き価格値上げラッシュ・・・現実がどうしようもなくスリルに満ちているからな。

ま・・・とにかく・・・それでも「鹿男」はちょっと面白いよ~と言うしかないのである。

で、『鹿男あをによし・第三話』(フジテレビ・080131PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・鈴木雅之を見た。この手の話は二つの視点を切り替える能力が要求される。一つは主人公・小川先生(玉木)の視点で彼は自分が鹿頭になっているのである。彼の主観は鏡の中にだけ反映される。そしてもう一つは主人公以外の視点で彼らには鹿頭は見えない。

一つのドラマに二つの視点があるのは・・・非常にテクニカルで面白いのだが・・・それが疲れる・・・という人も多いだろう・・・バカだと思うがシカたないのである。

これは相手の立場にたって考えるというコミュニケーションの円滑さを形成する重要な訓練になるのだが・・・ゴリ押しこそが勝利の方程式の時代には通用しないのかもしれない。中国は・・・そのうちに「知らぬ存ぜぬ」を開始するはずであり・・・そんな相手の立場に立ってものを考えたら損だろうという気もするのである。しかし・・・そういうタフな相手に交渉する場合は相手の弱点を模索しなければならず・・・やはり相手の視点を意識することは大切なのである。相手の立場に立って考えるのは防御ばかりではなく攻撃手段としても有効なのだな。

さて・・・主人公の視点に立って考えると・・・それほどあわてなくてもいいのではないか・・・という考え方もできる。頭が鹿になったくらい・・・なんでもない・・・シカもそれは他人の目には映らないのだから・・・。そういう意味で・・・演出としては何かひとつくらい・・・実用的に困るポイントを作ってもよかったな。

たとえば・・・もしも・・・鹿頭になったら・・・「寝癖が直しにくい」はずである。なにしろ、どこが髪の毛なのかの見当もつかないのだ。そして・・・「オレ様」的には寝癖はチャームボイントだから・・・ここは寝癖推しをしてもよかったのだな。

「先生ーっ、すごい寝癖ですよーっ」・・・と他の先生とか生徒に言われて頭に手をやり・・・途方にくれる小川先生・・・である。

ま・・・キッドはそう思うが・・・普通は鹿頭になったと自分が思うと耐えられないかもしれない。

そこで・・・小川先生は神の眷属である鹿に会いに行くのである。ここで断固抗議する・・・という手もあるのだが・・・小川先生は相手の圧倒的な実力に対する配慮を見せるのである。「どう考えても自分が鹿にされる正当性はないのだがその点をついてもシカとされてしまう恐れ」というものを小川先生は意識しているのだ。

かって・・・自然=神が圧倒的に偉大で夏になれば暑くて舌を出し、冬になれば寒くて凍えるしかなかった人間が・・・いつしかクーラー魔術やヒーター魔術を覚え・・・夏の神や冬の神に敬意を払わなくなった・・・これを人類を代表して反省するのである。

「ごめんなさい・・・元に戻してくれるようお願いたてまつります」なのであった。

下手に出て・・・得があるのか・・・という人もいるかもしれないが・・・神に反抗していては得られぬ情報を獲得した小川先生。

さて・・・日本列島の下には鯰がいる。人によってはプレートと読んだりもするが・・・とにかく巨大な鯰である。おそらく・・・食料はマグマなのであろう。その鯰がいつ動くかは鯰の気分しだいなので・・・人知は今のところ及ばない。しかし・・・神の智恵は及ぶのである。

1800年前といえば三世紀である。日本はまだ神話時代だが、毒餃子輸出国である中国はすでに歴史時代に突入している。漢字でお馴染みの大漢帝国が分裂し、劉備・曹操・孫権で人気の三国志時代も終わり・・・東海の蛮族・ヤマタイの女王・卑弥呼が金印やら銅鏡を贈られた頃である。

当然・・・その頃の日本には神がうじゃうじゃいたのである。

卑弥呼もまた神の一人であるアマテラス(天照大神)である・・・という説もあるが・・・そうでないという説もある。そして・・・鯰もまた人々にとっては神のうちである。なにしろ・・・茨城県から大阪府までの大きさである。・・・敵対できるかっ。もちろん・・・地中にいるので見ることもできないのだ。その鯰の頭に別の神が偶然・・・腰をおろしたのだ。それが今、鹿島神宮に祭られているタケミカヅチ(武雷神)なのだと・・・鹿が言うのよね。

しかし・・・頭を抑えただけでは鯰はグルグル回りだす恐れがあるのである。そこで尾びれを別の神が押さえたらしい。奈良の雷神、京都の雨神・・・そして正体不明の大阪の神である。

鹿が言うには・・・大阪の神とは折り合いが悪いらしい・・・。「ばばあ」などと言うので女神らしいのだが・・・。ともかくキツネ使いの雨神(ほら・・・キツネの嫁入りって言うでしょ)、シカ使いの雷神(ほら、鹿の角の形をみてごらん)、そしてネズミ使いの難波の神は・・・卑弥呼の命令、あるいは懇願により・・・神の器で鯰(山椒魚ではない)の尾びれを三点固定しているのである・・・と鹿が言うのである。

ところが60年に一度の丁亥(ひのとい)の年には・・・サンカク(目)によって神器のネジを締めなおさないとユルユルになってしまう・・・と鹿が言うのですよーっ。

さて・・・まだまだ謎は深まるばかりだが・・・とにかく・・・鹿からネズミへネズミから狐へ狐から鹿へとバトンタッチして期日までにネジを締めておかないと・・・大惨事発生なのである。

ちなみに300年前の丁亥の年(宝永4年)にはネズミがサポタージュして・・・富士山が大噴火したのである。噴火に先立ち、東海地震と南海地震が同時発生・・・死者二万人である。噴火による火山弾で周囲の市町村は全滅・・・火山灰は江戸にまで降り注ぎ、江戸っ子はみんな喘息もちになってしまったのだった。

そして・・・今回・・・儀式が完了しないともっと恐ろしいことになると・・・鹿が言うのだ。

さて・・・剣道大会の優勝トロフィーがサンカクと呼ばれていることから・・・きっとそれだと思った・・・小川先生は・・・サンカクを求めて苦難の旅路に・・・持ち帰ったはずの小治田教頭(児玉清)は「残念、修理が必要だとかでここにはないのです」・・・ちょっとうれしい京都女学館の長岡先生(柴本幸)訪問(ただしキツネの目当てはラクダ)だが「大阪女学館の南場先生(宅間孝行)にお預けしました・・・城山さん(六平直政)という修理の名人がいるとか」・・・なのである。

そして・・・一度デートしたのに他の女に目移りするなんて許せない噴火寸前の恋人気分の藤原先生(綾瀬はるか)とともに大阪を目指す・・・小川先生。

最初は身分詐称で・・・ネズミ顔の城山さんから・・・騙し取ろうとするが・・・失敗。相手はものすごく・・・用心深いのだった。そこで・・・とんと焼きをエサに藤原先生に協力を求めるのだった。もちろん・・・藤原先生は恋人(と一人合点)のためならどんなことでもがんばるのである。

しかし・・・藤原先生の囮の奮闘ぶりにもかかわらず・・・サンカクを手にした小川先生は・・・南場先生に運悪く捕獲されてしまうのだ・・・。

「なんてことをするのですか」と問い詰められて「日本が大変なことになってしまうのだ」と絶叫する小川先生・・・ここで視点は主人公以外の視線に切り替わる・・・特に藤原先生である。とにかく・・・頭が鹿ではない人々なのである。

とりあえず・・・名物とんと焼きを食べながら「・・・って鹿が言うんだ」とすべてを打ち明けた小川先生・・・そして藤原先生の目に涙・・・「わかってくれたのかも・・・」と思わずホッとする小川先生だったが・・・。

その夜・・・藤原先生はネットで「心のケア」のページを開くのだった。「あなたの大切な人が妄想を話し始めたときには・・・無理に否定せずに優しく受け止めてあげましょう・・・」なのであった。

こうして・・・藤原先生にとって小川先生は「心のケアの必要な人」になったのだった。

優勝トロフィー「サンカク」入手のために万策つきた・・・小川先生・・・「奇跡とは無縁」と言いきるのだが・・・弱小剣道部に救いの手が・・・天才・美少女剣士・堀田イト(多部未華子)颯爽と登場である。藤原先生の目にも留まらぬ技の冴えなのであった。

関連するキッドのブログ『第二話のレビュー

Hcinhawaii0309 ごっこガーデン。特設マップ。お気楽イトは勝ったら笑ってくれるかなあ・・・歴史問題では里田まいには負けたくないのねまこお勉強勘弁デス・・・mariかりんとうちゃんはがんばってる・・・生八橋には敵わないのでしょうが・・・結城美里風邪気味ですがー・・・今年も善悪あわせもつキャラでがんばるのだーっ、八橋よりもモッフルなのだーikasama4下宿にきっと秘密があると思うのですね・・・鹿のくそばばあ発言・・・しかも・・・リチャードと・・・・

Hcinhawaii0310_2 ごっこガーデン。剣道場セット。くうおらおらおらーっ。もっと気合入れて正面打ち100本はじめーっ。どうしたーっ、声が小さいーっ。そんなことじゃ受験戦争はのりきれないわよーっエリはうぅん・・・これはもはやごっこではないのでは・・・アンナし・・・しごき・・・」まこ「猛稽古勘弁デス・・・いじめ、、、いじめデス、、、」(みょうがの)芯フルスイングも剣道ネタは視聴率さがったのに・・・またしても・・・

『ちりとてちん・18-4・第101回』ついに草原夫婦の回になったのか・・・そうか・・・奥さん・・・落研出身だったのかーっ。しかも・・・草原のおっかけ・・・なるほど・・・落語に理解があったのですねー・・・最近・・・息子の出番ないと思ったら・・・誕生日かっ・・・。しかし・・・のほほんと落語家愛の日々で・・・次は小草若の番かっ・・・。若狭ーっ・・・そろそろ自分で工夫せんかー・・・どんな・・・低い声でしゃべるとか・・・そんなもんかよっ。とにかく・・・毒餃子でちりとてちんの視聴率はあがっているのかもーっ・・・。→18-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)

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