すぐに正義を口にするけどそれじゃ何も解決しない・・・はっぱかけたげる。さあ、カタつけてよ。(高島礼子)
ああーっ。腐夫人(高橋ひとみ)VS真野ちゃん(ミムラ)に斉藤さん(観月ありさ)参戦。しかし・・・ケリをつけたのは極妻(専業主婦・高島)だったのです。
けれどーっ。「相棒」↗18.3%、「斉藤」↘13.0%・・・ダンスはダンスは終ったのですかーっ。
まあ・・・ヴァレンタインデー前夜に愛の記念日ネタの「相棒」(脚本はグダグダ)、チョコレートのかけらもない「斉藤」(脚本は王道)・・・カレンダーか、カレンダーに負けたのかーっ。それとも全国キルト愛好夫人連合を敵に回したか?
で、『斉藤さん・第六回』(日本テレビ080213PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・相内美生、演出・久保田充を見た。ここまで順調な視聴率推移だったのに・・・今回のスタッフ残念。
まあ・・・地域社会の腐敗と融和は紙一重・・・兼業主婦と専業主婦のデリケートな境界線に手をつっこむと・・・「私の善意の活動を侮辱するザマスかっ」と激怒する腐れ夫人は意外に多いのかもしれませんのでございます。
さて・・・今回・・・ついにオチとして登場した女子高校生(石橋杏奈)はホリプロスカウトキャラバン31回(2006)グランプリ受賞者、そしてその母親で八百屋さん(比企理恵)は4回(1979)グランプリ受賞者である。「めぐる」の榊原郁恵・深田恭子に続いてグランプリ共演・・・そういうシリーズ展開なのか・・・地味すぎる・・・。
ともかく・・・石橋杏奈と比企理恵は親子で「斉藤さん」応援団なのであった・・・。
そんなこと本筋と何の関係もないじゃん。・・・まあ・・・実力主義のこの世界にも癒着はつきものだという話で・・・それをすべて悪いこととは言い切れないのでございますよ。
さて、今回の表向きの悪は「謎の眼鏡の男」・・・。幼児連れ去りの変質者である。園ママたちは戦々恐々なのである。そこに裏の悪として「権力をかさにきて自分の趣味を地域住民に押し付ける柳川夫人」(高橋)が登場する。
「個人主義」が浸透し「顔の見えない地域社会の時代」に・・・「君臨する顔役」が「敵」というのはおかしくないのか・・・と思う人もあれば・・・ある特定の宗教団体が政府の一部になっているこの国の現状から・・・こういう事態は頻発している・・・と思う人もいるだろう。
まあ・・・キッドはそういういろいろなしがらみがあって「社会」だと思うのでなるべく俯瞰で考えていきたいと思います。
世の中には「変わらないもの」と「移ろいゆくもの」がある。たとえば・・・「子供には母親がいる」・・・これは不変。たとえ・・・母体が消滅して人工子宮で育ったとしても子供には母親がいるのである。一方、「幼稚園」とか「学校」とか「国家」とかは移ろうものだ。明日も幼稚園がある保証などどこにもないのである。学校とかも爆破するかもしれないし、国家なんて破産直前だ。つまり・・・「社会」とは移ろいゆくものなのである。
つまり「移ろうもの」の中に「変わらないもの」があるのが・・・社会と母子の関係である。
当然・・・母子は・・・移ろうとする世の中の渦中で翻弄されるのである。そして、様々なタイプが生れるのである。そういう中・・・キルト夫人もまた・・・母子の一員であることが・・・子供は屋外携帯電話無許可充電・(窃盗罪)の不良高校生・山田新太郎である・・・このドラマのミソである・・・キルト夫人は語る・・・「理不尽な世の中に対して母子が一致団結しなければとんでもない目に逢うことがある」・・・正論なのである。
しかし・・・そのために・・・「みんなでキルトをしましょう」と呼びかけると・・・なんだか・・・嫌な感じがするわけだ・・・それは「みんなでお経を唱えましょう」とか・・・みんなで「貴いお方に寄付しましょう」とか・・・「みんなで聖なるかぼちゃをあがめましょう」とかに移行する恐れがあるからである。それは・・・勘弁してくれ・・・と八百万の神民族としては率直に思うのである。「じゃあ・・・みんなバラバラでいいの?・・・権力に蹂躙されるわよっ」と言うのが正論者の反撃である。
「眼鏡の変質者」の影におびえた真野ちゃんは「キルトなんか作ってられません」と柳川夫人に直訴して逆鱗に触れるのである。その「子供じみた仕返し」は「尊くんの通学地域変更」なのであった。恐るべき権力の濫用なのである。
一方・・・防犯パトロール中の斉藤さんは真野ちゃんのピンチに立ち上がるのだが・・・国家権力との戦いは命懸けなのである。
斉藤さんの「いつもの攻撃」(正面突破)にはビクともしない柳川夫人。「私が正義の人」に「個人的な正義」が通用するはずはない・・・。「子供たちが好きで・・・キルトを作っているのではないの?」と捨て台詞を残すのが精一杯なのである。キッドとしては映画「母べえ」を一緒に見ればいいのに・・・と思ったぞ。「母を恋する気持ち」を思い出してもらうのが一番だからな。しかし・・・制作委員会はテレビ朝日なので難しいのだった。読売新聞も入っているけどね。
そこで・・・ついに・・・満を持して三上夫人(高島)登場である。
「あんたさんの言い分は承りました。しかし・・・無法がいつまでも通ると思ったら大間違いでござんすよ。お天道さんがご覧になってるんだ。かならず・・・天罰は下ります。しがねえ・・・あっしが申すまでもなく・・・親分さんの悪い噂が広まったら・・・元も子もなくなりますぜ。今のうちに盗んだものはそっと元の場所にお返しくださるのが得策だ・・・そうでないとあっしもこの懐のものを取り出さなきゃならない・・・」
柳川夫人・・・一端退散である。もちろん・・・恩着せがましい態度は崩しません。
「しょうがねえな・・・ここはあたしが骨を折りますよ・・・」
・・・である。まあ・・・とにかく・・・じっとこらえて・・・社会のいたるところに・・・正義の母子が潜んでいることを祈るばかりなのでございます。
そして・・・黒縁眼鏡の男は対人恐怖症のセールスマン、銀縁眼鏡の男が変態と相場は決まっているのだな・・・・・・・・・・・・おーいっ。
つ、ついにラクダの出番も減少だ。・・・っていうか主役の出番まで・・・。今回タイトルは「三上夫人」が妥当だし。
さあ・・・次週はいよいよ・・・柳川の首領が登場らしい・・・。最後は斬った張ったになるのか?
関連するキッドのブログ『第五話のレビュー』
『ちりとてちん・20-3・第112回』・・・回想中です・・・回想中・・・ただ今、回想中です・・・・・・・・・・・おーいっ・・・思い出しすぎーっ・・・と思ったらA子登場ーっ。・・・と思ったら・・・逆ギレしながら・・・退場ですーっ・・・なんだーっ・・・何があったんだーっ・・・何がお前をそうさせたーっ・・・東京で何がーっ・・・もう・・・様々な凶悪な出来事が脳裏に浮かんでは消え・・・恐ろしい妄想で息も絶え絶えにーっ。A子の転落事情隠し・・・引っ張り過ぎですからーっ。もう一月くらい、ずーっとですからーっ。→20-2
金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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