神様があなたをお守りくださりますように・・・。(宮崎あおい)
・・・さて、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」なのだが・・・「ドラマの面白さ」について・・・このワクのプロデューサーはある種の「病気」にかかっていると思う・・・。「不倫」とか「離婚」とかがからまないと「ドラマ」は面白くならない・・・という「病気」である。キッドはまったくそう思わないので・・・ずっと反論してきたのだが・・・虚しくなってきたのでしばらく様子を見ることにする。「冗談」や「ハタチ」の失敗で懲りないのがある意味凄いけどな。
おかしな組合せの弁護士夫婦がおかしな法律問題を協力したり反発したりしながら解決していく・・・この設定は面白いのに・・・残念だ・・・。
「幸せ」であることに気がつかない人間の「愚かさ」というものを描いていくのなら・・・もう少し淡々としていた方がよろしかろう・・・と思います。「うちのホンカン」(1975)とかの味を思い出してほしい・・・。
で、『篤姫・第7回』(NHK総合・080217PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨しておきます。今回は「二人のなりあきら」完全解剖特集です。まあ、斉昭も斉彬もある意味、変人ですからね。しかし・・・未曾有の国難に際し・・・二人のなりあきらが奮闘したことは確実なのでございますね。
で、キッドとしては「篤姫マップ第一弾」で島津今和泉家から島津本家に篤姫(宮崎)が養女として転出したこの年の「危機の予兆」について妄想してまいります。改めて記しておくが篤姫は天保六年(1836年)の生まれ・・・そしてその年には一月ほど早く・・・土佐で坂本龍馬が生れているのである。篤姫は龍馬と同い年なのである。
篤姫がお転婆あんみつ姫をやっている頃、龍馬は寝小便泣き虫小僧をやっていたのだが・・・篤姫が薩摩藩主の養女として源篤子になった頃・・・剣術修行で頭角を現した龍馬は嘉永6年(1853年)青雲の志に燃えて・・・江戸・北辰一刀流千葉定吉道場に留学したのであった。
このダンス・・・まだ始まったばかりだが・・・なんだか・・・ものすごい運命の力を感じるのはキッドだけですかーっ。
さて、この年はざっと155年前である。去年の大河ドラマが400年以上前の出来事をやっていたことを考えれば・・・つい昨日のことのようなものなのであるが・・・ピンと来ない人にはピンと来ないだろう。
この年・・・大西洋~アフリカ~インド~香港~上海を経由した巡洋艦1隻、フリーゲート艦2隻、帆船1隻からなるペリー艦隊(実際は分派隊であり、艦隊全体は三倍の規模を持っている)は五月末には琉球王国に停泊し、武装部隊を強行上陸させ、示威行為を行っている。
六月に小笠原諸島に接近したペリー艦隊は小笠原の領土化を宣言するが、ロシア艦隊が急行し、クレームをつけ、イギリス本国からもクレームがついたので撤回する。
島津中和泉家が篤姫の養女の一件でモヤモヤしていた頃にも列強の血なまぐさい覇権競争は激しく火花を散らしていたのだった。
そして・・・ペリー艦隊は七月には浦賀に現れる。いわゆる「黒船」騒動の開始である。
四隻の軍艦はあわせて100門の大砲を装備して、威嚇射撃を繰り返して日本から太平の眠りを奪ったのである。
この時点で列強諸国のアジアの植民地化は最終段階に突入していて、インド、中国の利権を押さえた大英帝国、インドシナやポリネシアに勢力を広げるフランス共和国、そして不凍港を求めて貪欲に南への出口を求める帝政ロシアが日本を手に入れようと虎視眈々と狙っていたのである。そこへ割り込んだのがアメリカ合衆国である。極東に位置し・・・人口も抱負な日本は・・・まさに最後の獲物と化しつつあったのだ。
恐ろしいことである。もちろん・・・多くの日本人には寝耳に水の出来事だった。
しかし・・・世界のこと・・・日々のことの落差はいつだって寝耳の水なのである。毒ギョーザだって、コソボだって多くの日本人にとっては寝耳に水なのである。もう、連続中耳炎発生なのである。
とにかく・・・黒船が来てから100年の出来事をちょっと振り返るだけでも・・・その寝耳に水は溺れるほどに発生するのだな。この年から15年後には幕府は滅び、大日本帝国が誕生する。その25年後には日清戦争が発生する。台湾が日本の領土となる。その10年後には日露戦争が発生する。朝鮮が日本の領土となる。その10年後には第一次世界大戦が発生しパラオが日本の領土となる。その15年後には15年戦争が発生する。中国大陸からビルマ、インドネシアから太平洋まで戦線を拡大した日本だったが最後は全世界から袋叩きに遭い、東京大空襲で10万人、広島の原爆投下で10万人、長崎で10万人と三日で30万人を虐殺されるのである。
まさに・・・すべては寝耳に水の出来事なのであるが・・・篤姫が小松帯刀(瑛太)と青春の記念にお守り交換しているその時にも・・・すべての凶悪な出来事は着々と準備を開始しているのである。
しかし・・・そうした多くの何も知らぬ人々こそが犠牲者になるのが歴史というものなのだな。それは冷蔵庫の中のギョーザが毒入りだということを想像もしないから食べてしまうのだから・・・。
たとえば・・・現在も最前線では兵士たちが命懸けで戦っている。その後方で・・・一部の兵士が不祥事を起す・・・。それを「兵士全体がたるんでいる」と非難することはたやすい。しかし・・・その言葉は非常にリスクが大きいものだという認識も必要である。寝耳に水ではなく・・・弾丸つっこまれる危険のある発言なのであり・・・そういう言葉を国民のために発する政治家の勇気は讃えるべきだ。問題は・・・それが「ヤバイ発言」だという自覚があるかどうか・・・なのである。キッドとしては五分五分だと思う。
人間は一寸先の闇がわからないから・・・面白いのだから・・・。
とにかく・・・篤姫が今和泉島津家の屋敷を後にして・・・鹿児島城に入場した頃・・・大都会・江戸へと坂本龍馬(玉木宏)は旅をしていたのである。
ああ・・・早く・・・出逢ってもらいたい。かなり奇想天外に・・・。澤のウルトラスーパーデラックス勝ち越しゴールなみに・・・。
関連するキッドのブログ『第六話のレビュー』
火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・予想通り、火曜日かよっ。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
竜馬と於一って同い年なんですねぇ。
意外に気付かないものですね(笑)
そっかそっか
そういえば北辰一刀流でしたよね。
・・・何やら「鹿」の臭いがしますねぇ。
もう「鯰」様はお動きになったんでしょうかね(゚Д゚≡゚Д゚)ジシンキタ?
もしかしたら小川は竜馬の隠し子かもしれません(; ̄∀ ̄)ゞ
他局ながら妄想が膨らみます。
それから将軍様に関しては
よろしければこちらをお使い下さい。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dessin-ikasama/ikasama/illust/2004/img/img11.jpg
と言っても、山南さんを書いたんですけど(;・∀・)ゞ
H☆Cの件、了解です。
来月初旬から本格始動します。
それまでは「鹿」で繋ぎます(苦笑)
投稿: ikasama4 | 2008年2月19日 (火) 21時54分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
とにかく・・・小刻みに年号の変わる幕末。
嘉永7年が安政元年ですから安政の大地震(安政2年)は
まもなくでございますよ。まあ、その前年から
伊賀地震、東海地震、南海地震と
日本は揺れに揺れまくるわけです。
干支は甲寅と乙卯ですけどね。
ま、1827年の丁亥と1887年の丁亥の狭間で
鰻のことなど気にしない武雷神がちょっと
お出かけしていた可能性はあります。
なにしろ・・・八百万の神としては国難にあたり
大忙しだったでしょうからね。
ま・・・こうして歴史を振り返ると
日本という国のなかなかのしぶとさもわかり
ちょっとホッとしたりもしますね。
まさに国敗れて山河ありでございます。
とにかく・・・龍馬の出番はいつになるのか・・・
ドキドキして待っていますです。
山南さん・・・いただきました。
H☆Cはあくまでマイペースでお願いします。
投稿: キッド | 2008年2月20日 (水) 04時50分