小栗旬が三浦春馬を押し倒している頃、小日向文世は小西真奈美に抱かれ、深夜、水崎綾女が時間切れ。
・・・だから・・・そうなると「成海璃子と成宮寛貴は両思いだけど片思い」とか「生田斗真ぶらりママチャリ一人旅」とか・・・はみ出すのさ・・・。っていうか・・・シスターミキ(水崎)がシスターミキが死んじゃった・・・まあ・・・最初から死んでいたんですけどーっ。
火曜日のドラマ対決は①「貧乏男子」↘*9.6% ②「ハチクロ」↘*8.0% ③「喜多善男」↘*5.8%
順位は変わらないのだが・・・もう・・・ひどいね。実は・・・キッドはどのドラマもそこそこ面白いと思うのだが・・・順位はまったく逆だけど・・・ここまで見てもらえないと・・・もうスタッフもちょっと悲しい気持ちになると思う。まあ・・・テレビ東京の深夜でも・・・夢のクオリティーの実現はあるわけで・・・作り手魂は死なないと思うけどね。でも・・・全体量があっての花ざかりだからなあ・・・。皆様・・・嵐の過ぎ去るのをじっと待っているのだな・・・。
で、『貧乏男子 ボンビーマン・第七話』(日本テレビ080226PM10~)脚本・山浦雅大、演出・茂山佳則を見た。さて・・・このドラマはある意味・・・『俺たちの旅』(1975)の焼き直しである。いわゆるひとつの青春ドラマなのだな。「青春とはなんだ」とか「これが青春だ」とかの延長線に「俺たちの旅」があるのだが・・・学園ドラマではなくて・・・大学卒業間際からの青春というのが「俺たちの旅」の変則ポイントだった。この仕掛けは「ふぞろいの林檎たち」に受け継がれ・・・一世を風靡したわけだ。その後は一種のジャンルとして定着し・・・いくつかヒットドラマを生み出した。で・・・それらは特に「恋愛色」を強めてあったわけで・・・「ハチクロ」はその亜流の極みということになる。そういう意味で今のところ・・・恋愛から一歩離れた「貧乏男子」は・・・ストレートに「俺たちの旅」を感じさせるのである。
もちろん・・・主演者は中村雅俊と・・・小栗旬でかなりイメージは変わるのだが・・・「落ちこぼれ」だけど「妙にパワフル」ということではほぼ同じキャラ設定だ。「なんでもやります(なんとかする会社)」業と「物々交換」業というビジネス立ち上げも同じ趣向である。違うのは「就職したくない」と「就職するために」という動機だろう。
まあ・・・この局はこのコンセプトが・・・好きなのである。「新・俺たちの旅 Ver.1999」などというものをV6を主軸にリメイクしていたりする。・・・そして・・・まあ・・・失敗しているのである。
「青春なんていつも似たようなもの」という考え方が通じない・・・そういうことはある。しかし・・・「電車男」も同じコンセプトだが・・・成功しているという点が大切だ。
「俺たちの旅」はサラリーマンになることがイコール大人になることという時代に・・・若者がそれを否定した・・・という点が画期的だったのだ・・・。ところが今は・・・より安定したサラリーマンになることを憧れとする時代である。逆説的な「ハケンの品格」がヒットしたことは記憶に新しいだろう。
そういう意味で「せっかく決まった就職内定を取り消されないように奮闘する」というボンビーマンの青春はかなりの妥協点と言えるだろう。
しかし・・・そのキャラクターが「人に嫌われたくないので借金をしてしまう」という・・・とてつもない設定なのである。おそらく・・・このキャラに感情移入できる若者って・・・微妙な数だろうと思う。キッドは若者とはいえないので・・・あくまで想像ですが・・・。
そして・・・どこを面白がっていいのかわからないまま・・・ここまで来てしまったのだな。
まあ・・・小栗旬の魅力というものをある程度引き出すことには成功しているのだが・・・それにプラスアルファされるものがあまりに・・・少ないのである。
誰もが「成功」するわけではないという情報が浸透した社会。その中でボーダーラインを彷徨う主人公・・・。そのシビアさを時々・・・「夢物語」で凌ぐ展開。どうやら・・・「成功者」らしいオムオム(ユースケ・サンタマリア)がその「安全装置」になっているようだ。
そして・・・おそらく・・・「俺たちの旅」の夢を見ているスタッフたち・・・いい加減に目を覚ませと言うお茶の間の声が数字に反映しています。まあ・・・それでもがんばっている方なのですがね・・・。
とにかく・・・スルテンの借金残高をチェックしなければ眠れないあなたはコチラへ→エリお嬢様の「貧乏男子 ボンビーマン」
で、『ハチミツとクローバー・第8話』(フジテレビ080226PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・松山博昭を見た。前述の通り・・・こちらは恋愛に特化した「俺たちの旅」である。しかも・・・「全員が片思い」という・・・異常なコンセプトなのである。
すごいのは・・・少なくとも主要メンバーの大学生たちは・・・全員・・・処女で童貞である。それなのに・・・中学生なのに大学生を演じている成海璃子のキスシーンがあったりするのだ。もう・・・なんじゃ・・・この青春は・・・なのだな。
いや・・・もちろん・・・毎週ベッドシーンがあるとか・・・メンバーがみんな通い同棲状態であるとかの必要はないのだが・・・アイドルたちが・・・次々に性的スキャンダルを起して・・・失墜していくご時勢に・・・そんな禁欲集団・・・ある意味気持ち悪いだろーっ・・・失礼しました。
もちろん・・・ここには芸術というものがあるのである。絵画・・・彫刻・・・陶芸・・・建築・・・メンバーたちはそれぞれが才能と修練を要求される特殊な分野で明日を夢見る若者なのだ・・・そんな恋愛に現を抜かしている場合ではない・・・という現実もある・・・ところが・・・彼らは「恋愛」はしているのである。しているどころか・・・ほぼ「恋愛」中心の生活だと言って良い。恋愛したので描けなくなったり・・・恋愛したので会社辞めたり・・・恋愛したので旅立ったりしているのである。
まあ・・・キッドとしては若者なんだから・・・ご飯もたくさん食べないとアレだし・・・セックスも適当にしないとアレだよね・・・と余計な心配で毎回・・・胸がいっぱいになるのだな・・・。
まあ・・・誰もが才能に恵まれているわけではないので・・・「芸術」について・・・本当に理解するのは難しいわけだが・・・たとえば「のだめ」では・・・ある程度「音楽」というものの奥深さ・・・熾烈さを・・・一般人でもある程度楽しめるようなシステムになっていたと思う。
ところが・・・「ハチクロ」はその点が甘い・・・。もちろん・・・原作的にそうなのだから・・・仕方ないとも言えるのだが・・・ここはがんばって・・・もう少し・・・オリジナル要素を工夫するべきだったと考える。
そうでないと・・・「描かなくていいよ」という先生と「描かなきゃダメ」という先生の対比とか・・・まったく意図が伝わらないと思うのである。今回・・・スランプに陥ったはぐみが子供と一緒に地面に落書きすることで癒される・・・なんてエピソードもあるのだが・・・そんなことでスランプが脱出できるのか・・・とか・・・「好き」でスランプになり・・・相手が「好き」と言おうとすると・・・言わせない・・・という微妙な心理の絢もちんぷんかんぷんなのではないかとか・・・まあ・・・こういう数字になっちゃうよなあ・・・と思うのだった。
もちろん・・・芸術は孤独な作業であるし・・・結果は運に左右される現実はある。しかし・・・ドラマである以上・・・その成功の過程はある程度・・・説明されるべきである。
森田がなぜ・・・国際的な芸術賞を獲得できたのか・・・ただ作品が優れていたから・・・ではエンターティメントではないよなあ・・・とキッドは思います。美をめぐる商売人たちが単なるチンピラと描かれていたりするのも・・・大人気ないよなあ・・・と考えますし。
プロポーズ大作戦で・・・それなりに工夫を凝らした脚本家だけに・・・原作の大事なセリフを削るとかではなくて・・・もう少し・・・内容を練ることができたのでは・・・と残念な気持ちになるのです。
しかし・・・恋と夢に彷徨う青春・・・素敵じゃん・・・そっと見守る人々・・・大人じゃんとご満足のあなたはコチラへ→まこお嬢様の「ハチミツとクローバー」
で、『あしたの、喜多善男・第八回』(フジテレビ080226PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・日比野朗を見た。いろいろと刺激的な今回でしたね。ポイントが増えて逆にテンメイ様の選択肢とかぶりそう・・・。善男(小日向)の8/11はその前夜から始まります。殺意を抱いて善男にあった平太(松田龍平)ですが・・・必殺・黄粉餅捧げの術により・・・気分を削がれ・・・二人は聖なる隠れ家で飲み明かした模様・・・。夢の中で・・・善男は愛しい女・みずほ(小西)と敬う男・三波(今井雅之)が肩を並べる姿を見る。
一方・・・足裏マッサージをさせるアイドル・宵町しのぶ(吉高由里子)とちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃかちゃん(リフレイン)とご満悦な保健福祉局・局長ツヨシちゃん(平泉成)・・・進入禁止の境界線は低め設定です。
保険調査員の漫才コンビ・・・ツッコミのマサル(生瀬勝久)とボケの良一(丸山智己)は「死んだはずの三波の生存説を検証するためにデータ解析中・・・11年前に善男が5億5千万円(110000000×5)もの生命保険に加入していたことを発見!・・・ちなみに俳優・丸山は映画「NANA」に登場するバンド・BLACK STONESのメンバー・ヤスで、松田の演じるレンとはバンド仲間でした・・・。「NANA2」ではレンは姜暢雄にチェンジ。丸山は残留。1→2では興行収入激減なので裏切り者に一矢報いたい丸山なのですが・・・遭遇する度に返り討ちにあっています。前回は濡れせんべいしか食べられない体にされ・・・ようやく・・・傷も癒えかけたのに今回、鼻骨骨折です。・・・果たして三度目の正直はあるのか・・・。まあ・・・本当の裏切り者・篤姫は手の届かない高所にいるわけですが。善男に同情して泣いている場合かっ。
そして・・・平太の「殺し」の成否を待つ・・・極東のクレオパトラ・・・本当は女王様役こそがふさわしい・・・GOGO夕張だからね・・・なのだが・・・今回はいたって薄倖の生保レディー・リカ(栗山千明)は借金取りに拉致されてしまうのだった。
そして・・・夜は明けて「残り四つ」が始まるのである。
善男の朝は部屋の掃除から始まった。ピカピカに磨き上げるのはみずほを迎え入れるための神聖な儀式である。
一方・・・みずほはビジネスのために・・・しのぶとツヨシと対面である。ここで・・・しのぶはついに・・・女神としてのパーソナリティーを顕にする。
これは前回の平太の突然の変貌と同様で・・・一種の神がかりである。平太もみずほが実は可愛い女であることを見抜くのだが・・・しのぶの直観力はそれをはるかに凌駕する。
「あなたとツヨシは(性的パートナー)としては相性最悪よ・・・だって二人ともドMなんだもん」
初対面で・・・すべてを看破なのである。さて・・・ここではちょっぴりSMという倒錯について説明しておかなければならない。
①イメージとしてのサドとマゾ。一般的にサドは相手に苦痛を与えることが喜びとなり・・・マゾは苦痛を与えられることが喜びとなる・・・変な人たちである・・・ということになるだろう。このイメージの基本は・・・苦痛は与えるのも与えられるのも嫌なことだ・・・という健康的で底の浅い考え方によるものである。
②刺激としての苦痛と快感。刺激はその強弱によって人間にとって苦痛にもなるし、快感ともなる。温泉につかって「天国だーっ」と思ったり、熱湯コマーシャルで「あぢぢぢっ」と思ったりするわけである。苦痛と快感は根本的には刺激によって得られる同じジャンルに属するものなのである。
③対人関係による愛と憎しみ。同じ刺激でありながら愛しい恋人によるお尻へのタッチは喜悦であり・・・電車の中で見ず知らずの変態によるお尻へのタッチは憤怒となる・・・このように人間の心理は複雑な対応をする。
④心理学的にはサドは自己破壊衝動(自殺願望)の他者への投影と考えられる。つまり・・・死にたいけれど自分ではできないので他者を殺して・・・自分の代理をさせるのである。これに対応してマゾは自分ではできないので他者に殺してもらうという心理と考えられる。
⑤別の心理学的にはサドは他人から自分の性器を守るための自衛であると考えられる。つまり殺される前に殺すのである。これに対応してマゾは殺される前に自分で死ぬということだ。「ああ・・・私の性器が誰かに傷つけられるかもしれない・・・それならいっそ・・・自分で・・・傷つけてしまえば・・・もう傷つけられる恐れはないのだから安心だ」ということだ。
⑥ま、このように・・・サドもマゾも「考えすぎ」という知的行為によるものなのでバカにはできないのである。
⑦プレーとしてのサドとマゾ。心理的には痛々しい倒錯であるが・・・刺激の一種としてコントロールすれば新しい世界が開かれる。奉仕するサドや支配するエムが登場するのである。この場合・・・サドとマゾには相性が生じる。サドとマゾが理想のカップルであることは極道的にはありえない。相手の苦痛に喜びを感じるサドが苦痛が快感になるマゾをいじめて喜ぶのはかなり変態的行為なのである。本来・・・サドはノーマルが嫌がるのにいじめることがうれしいのであり・・・マゾはノーマルにいやいやいじめてもらうのが屈辱的で快感なのだな。しかし・・・一般人には一種のごっこで充分刺激的なことはそれぞれが実践してみれば理解できるはずである。
⑧このように・・・サドの中にも善良なサドとか、極悪なサド、礼儀正しいサドや、忍耐強いサド、優しいサドや、スカトロなサドや、ロリコンなサド、プラトニックなサドや、純情なサド、下品なサド、つつましいサド、正義感あふれるサドなど・・・様々なサドがいるのである。これに対してマゾは奴隷でぬめぬめで虫けらでクズ野郎のシーットな場合が多いのだ。
・・・ま、ここではしのぶは性別としてのサドとマゾを比喩的に用いていると理解するのが正しいだろう。世の中にはS性とM性しかいないということである。しのぶはこの場合、どS性として自認している。そしてツヨシやみずほがM性であると認知し・・・つまり・・・同性愛だから気持ち悪いっ・・・と言っているのである。それが「二人の相性最悪発言」になるのだ。
この後・・・しのぶはトイレでどSの支配者としてみずほに命令する。「善男の自殺を邪魔しなさい」という命令は「命を救いなさい」という非常に健全な命令だが「奴隷のくせに私に逆らったからにはお仕置きが必要である」という変態的な行為でもある。
さて・・・ここで明確になるのは・・・複数プレーということである。そして・・・善男が本当に愛しているのはみずほではなくて三波だということが示されるのだな。つまりどMである善男はどMであるみずほをコントロールしているどSの三波に愛されているのである。
そして・・・ネガティブ善男はその愛の結晶である。つまり・・・善男の中の三波なのである。
やがて・・・ソルボンヌ(花言葉はプライドとバージン)を持って善男と会うみずほは二人のS様の命令を忠実に実行していくのである。
「ウソをついて真実から遠ざけろ」というネガティブ善男の命令に従い「サドの三波と別れて正反対のマゾの善男を好きになった。しかし、三波が死んで三波を忘れられない自分に気がついて善男と別れた」と告げる。実際は三波により愛されるために善男と結婚していたのである。そして・・・しのぶの命令により・・・「やめて・・・死ぬのはやめて」と言うのであった。ネガティブ善男は自分以外のエス様の存在を知り・・・激しく憤慨するのだった。
つまり・・・どSの世界では・・・敵対するのは奴隷の所有権を争う三波としのぶなのである。
まあ・・・そういう変態の世界を遠く離れて・・・小市民的な経済問題に悩むリカと平太のカップル。たった二千万ぽっちのお金のために・・・二夜連続暗殺未遂である。もちろん・・・しのぶが一目見てお気に入りになったほどなので善男は天才的どMなのである。その目から見れば・・・平太もリカも子羊のような存在なのである。
前回は「黄粉餅」で平太を交わし・・・今回は「リカさんにありがとうって伝えてください」で背後にいる包丁持ったアサシン・リカを瞬殺である。
別世界に生きる・・・善男の去った後・・・つつましくも健気な幼いカップルが抱きあう姿は変態の世界からは・・・微笑ましい光景であることは間違いないのである。
一方・・・マサルはレギュラーの大輔(要潤)と特別ゲストの吾妻(山崎まさよし)を迎えてショートコント「犯人はお前だっ・・・たら最終回」をお披露目です。
そして・・・三波(?)からみずほへの深夜の電話で続く・・・。三波の正体は「梶浦」か・・・「朝倉」か・・・それともやはり・・・。
あなたのエスエム度チェック・・・あなたは誰かを可愛いと思う時・・・どちらの心情がよりフィットしますか?・・・・①「食べちゃいたいくらい可愛い」 ②「目の中に入れても痛くないほど可愛い」・・・選択結果による判定はあなた自身でお願いします。
しのぶの可愛い悪魔ぶりにも悪ぶっても根はいいヤツにもちょっと弱いあなたはコチラへ→アンナお嬢様の「あしたの、喜多善男」
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
で、『キューティーハニー THE LIVE・第21話』(テレビ東京080227AM0130~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・宮坂武志を見た。『如月博士の秘密』がついに解き明かされる・・・語り手は早乙女ミキ(水崎)である。そして・・・もちろん・・・それは悲しい・・・蘇った死人の遺言なのだった。
オカマのパンサークロー・中条(村上幸平)はこれまでのハニー激闘の記録を鑑賞しつつ・・・「ハニーとの一体化」を夢見て・・・「ロッキー・ホラー・ショー」というか、「羊たちの沈黙」というか・・・とにかく・・・化粧に余念がないのであった。
一方・・・夏子(小松愛)にアンドロイドであることを受け入れられてルンルンで学校に復帰したハニー(原幹恵)は三バカトリオにいじめられたり、止めに入った夏子が三バカトリオに胸つかみされたり、ハニーが掃除に夢中で三バカトリオをふっとばしたりと・・・いつもの日常に戻っている。
その頃、中条のアジトではハニー誘拐事件の時にスキャンしたデータを元に空中元素固定装置・ハニーシステムの再現実験が行われていた。しかし・・・擬似的な装置は不完全で実験体は即死してしまう。
「一緒にお好み焼きでも食べながら誕生パーティーの写真を見てワイワイしたい」ハニーはミキを誘いたいのだが・・・体調不良に悩むミキは人気のない場所に一人うずくまっていた。
「そろそろ限界か・・・」不完全な空中元素固定装置により・・・異物排出を続けるミキは自分の寿命が残り少ないことを感じている。そこへ・・・中条が登場。「本物のハニーシステムを手に入れるためにポンコツのあなたをエサにしたい・・・」と告げる。怒ったミキはハニーフラッシュをするのだが・・・たちまち変身解除・・・身動きすらままならない。
自宅で「資本主義におけるデモーニッシュな悪影響を打開する論文」を執筆中の早見(山本匠馬)を訪問する中条。早見「どうして・・・ここがわかった?」中条「パンサークローだからよ」早見「そうか・・・」・・・そして早見は「ユキを人質にしちゃったから来てください」というハニーへの地図付招待状を受け取るのである。・・・二回目だ。
事態を知ったハニーは剣持ユキ(竹田真恋人)の制止を振り切ってライダーハニーにフラッシュ・・・自転車泥棒・・・二回目だ・・・である。
意識を取り戻したミキはモニター画面に映る「自分を救出しに来たハニー」を見守りつつ・・・ブーメランカッターの劣化を目撃して・・・「もはやこれまで・・・」と内臓通信回路によるメッセージをハニーに送る。
「ハニー。ハニー。お前に言っておきたいことがある・・・。如月光史郎博士を殺したのは私だ・・・。すべては・・・如月の娘・・・ハニーが死んだことから始まった。娘を失ったショックで狂気に陥った博士はその果てに・・・空中元素固定装置で・・・娘を復活させようと考えたのだ・・・。博士はそのために必要なベースを手にいれようと空中元素固定装置により・・・巨大なゴッドハンドを出現させ・・・私の本当の両親と・・・私を抹殺したのだ・・・。そして・・・蘇った私は偽の記憶を与えられ・・・博士の娘として過ごした・・・きっと・・・剣持ユキも私と同様に・・・過去を奪われた存在だろう・・・しかし・・・このことはユキには秘密にしてくれ・・・忌まわしい記憶に苦しむのは私一人で充分だからだ・・・しかし・・・私の空中元素固定装置は不完全なものだった・・・私は最初の異物排出に驚き・・・博士を捜して・・・そして博士の日記を見てしまったのだ・・・そこには・・・私を殺し・・・復活させたこと・・・そして・・・私が不完全であること・・・私を一瞬は娘のように思ったが・・・今は愛を感じないこと・・・そして私を処分することが書かれてあった・・・私の実験データを基に完全なアンドロイド・・・ハニーを作り出したことも・・・だから・・・私はお前の親の仇なんだ・・・ハニー・・・ハニー」
進化を続けるハニーはミキのメッセージを受信しながら・・・「パパがそんなひどいことを・・・」と理解しながら・・・「両親を殺され自分も一度死んで生き返ったら復讐しなければならなかったミキちゃんって可哀想すぎる」と同情しながら・・・群がるパンサークローをなぎ倒し、レーザー防衛システムを乗り越えて、「ハルガキタ・・・」でお馴染みのサイボーグ渡・改(マーク武蔵)を「フユモキタ」状態に軽く追いやって・・・瀕死のミキの元へたどり着く。
待ち構えていた中条と激闘。顔面おたふく攻撃に急所蹴り・・・中条の偽装ギブアップにハイヒール馬乗り殴打とファニーでドス黒いアクションシーン。しかし・・・決着をつけたのは最後のフラッシュでシスターに変身したミキだった。
一方・・・ハニー追跡を制止する早見を「邪魔すると殺しますわよ」と振り切ったユキは・・・二人の会話を耳にしていた・・・。「如月博士を殺したのは私」というミキの言葉を聞き・・・殺意を抱くユキ。
そこへ・・・中条が部下を連れて逆襲。ハニーはBGMも勇壮なアレンジで「やりきれない気持ち」を戦闘で爆発させる。
残されたミキの元へ現れた・・・ユキ。「お父様の仇・・・」・・・しかし・・・立ち上がったミキは「悪いな・・・時間切れだ・・・」ミキは口から流体を噴出・・・そして体中から無数の異物を突き出して・・・倒れるのだった・・・。・・・モノクロ画面にブルーの字幕・・・追悼の青ヴァージョン「I lost the place/美郷あき」が流れるエンディングに突入である。・・・孤独な手の中に温もりと優しさのかけらが浮かぶよ・・・忘れたくないものがこぼれていくまたひとつ・・・。
もっとも凶悪な天馬博士だった・・・THE LIVE版・・・如月博士(谷口節)・・・マッド・サイエンティストの極みである。このまま・・・ミキは救われないのか・・・ま・・・完全な空中元素固定装置に不可能はない・・・とは思いますが・・・ね。・・・ああ・・・残り少ないな・・・。
『ちりとてちん・22-2・第123回』さて・・・なんとなく・・・最後の段落に入った気配がありますね。結局・・・A子とB子の友情物語なのか・・・ちりとてちん・・・恵まれて育った子にはA子の気持ちがすごくよくわかると思うんですよね・・・心身ともに健康で・・・イケメンで・・・お金持ちで・・・成績優秀で・・・どれだけ深い嫉妬の目に曝されていることか・・・毎日が針のムシロですよ・・・えっ・・・ピンと来ない・・・そうですか・・・その中で・・・もっともA子をねたみ、怨み、ひがんでいたB子・・・しかし・・・あまりに引っ込み思案で・・・そのことがA子に伝わっていなかった・・・それどころか・・・自分は慕われているとA子に思い込ませるほどに・・・自分を上手く出せない子・・・それがB子・・・ちりとてちん・・・そのあまりにも悲劇で喜劇な展開に爆笑の連続でございます・・・。→22-1
木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
じいやすごいね。4本もレビューしてるし。
スクロールしたよ(笑)
H☆C3人登場してるし~でも、なにげに一番
キューティーハニーの感想が楽しそう(爆)
投稿: アンナ | 2008年2月28日 (木) 14時29分
とりあえず今回は伏線らしい伏線となる鍵はなく
杉本が立てた仮説を実証しようとして
この仮説はダメでしたチャンチャンな回ですねぇ。
まぁ全ての仮説がダメだったって訳じゃなさそうですがね。
GOGO夕張・・・そうでしたねぇ(笑)
だから借金がかさんだんでしょうね。
世の中には2つの悲劇があって
そのひとつが金のない悲劇
もうひとつが金のある悲劇
まぁ後者はツヨシちゃんだと思いますけど(苦笑)
ただ、今後の展開としては三波の理論によって
善男ちゃんが「肉体的」な「死」なのか
「精神的」な「死」なのか
どうなるか分からないだけに面白くなってきました。
でもって
善男に生きて欲しい派
善男に死んで欲しい派
ここの対立も面白そうです。
普通であれば不謹慎というか道徳上
よくないとか言われそうな粗筋になりそうなのに
そういうのを感じさせないのでドラマとして気楽に見れるのがいいです。
(゚∀゚)
投稿: ikasama4 | 2008年2月28日 (木) 21時27分
私はどっちも選択できません。
なぜなら、好きなものは最後まで取っておくタイプなのです。
そして、目に入れるのは痛いから嫌なのです。
だから私はきっとノーマル???ですか?
投稿: みのむし | 2008年2月28日 (木) 21時53分
☁Building☁アンナ☆ラン様いらっしゃいませ☁Building☁
これはお手数をおかけして申し訳ございません。
アンナ様の自らのスクロール、じいや
感激いたしましたぞ~。
初めてハイハイした時以来の感激でございます。
立派におなりになられましてーっ。
火曜日はバランスよく
アンナ様が喜多善男
まこ様がハチクロ
エリ様がボンビーマンと
レビューなされておいでですので
こ、こんなことに・・・。
そして・・・じいやが
「キューティーハニーTL」に
一番夢中なのはーっ。
どうかご内密にーっ。
投稿: キッド | 2008年2月29日 (金) 04時35分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
善男暗殺を決意してから
失敗するまでの
栗山千明は表情といいアングルといい
カット割りといい
ああ~こういう彼女が見たかったんだな~・・・と
ゾクゾクする数分間でした。
もう・・・決行未遂に終るのが
わかっていても
刺せーっと思いました。
鉄球振り回さず出刃包丁構えただけでも
とってもキュートだった・・・。
ふふふ・・・今のところ
死んで欲しい派
平太
リカ
ネガティブ善男
死なせない派
しのぶ
ですね。
みずほは中立?
他はまだ「11/11」を知らないから・・・。
ぬ、ぬくみずーっはどうしているのか・・・。
良一が知ったら泣きながら
「死んじゃダメ~」と説得するのかな・・・。
ま、登場人物が
善男の命をそれほど大切に思っていないという
ブラックなところが
きっとやりすぎなんでしょうけれどねーっ。
投稿: キッド | 2008年2月29日 (金) 04時49分
*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*
ふふふ・・・
好きなものは最後までとっておく・・・
ということは結局食べてしまうということなので
みのむし様は
奥ゆかしいエスでございますよ。
これはじらしのエスとも言われ
もうエムの人たちは
なかなかいじめてもらえなくて
じれったくてじれったくて
むふ~んなのでございます。
もちろん・・・得意ワザは
「放置プレー」でございます。
・・・と・・・じいやの秘蔵の・・・
「エスとエムなんでも大事典」(妄想出版)に
書いてありましたぞーっ。
投稿: キッド | 2008年2月29日 (金) 04時57分
こんばんは 記事が普段よりさらに1日遅れたのは、
二日酔いのせいだけじゃないような気がしてます。
ポイントが多いのはともかく、一つ一つも全体も散漫な印象。
日比野って監督、どうなんだろう。。
ま、そんな事より、アイドルたちが次々に性的スキャンダルね。
宵町しのぶもそうだし、アイドルじゃない女優もいます。
にも関わらず、喜多善男でさえ、あの程度の控えめな表現。
こうして見ると、やっぱハニーとか只野は偉大かも
進入禁止の境界線、低かったですね。
低いどころか自由だった箱根、やっぱり編集によるカットかな。。
平太もしのぶが・・・って、みずほでしょ?♪
ちょっぴりSMと言いつつ、8番まで!
4番のサドは自己破壊衝動の他者への投影ってのは、
「考えられる」でしょうが、特殊で論証しにくいと思います。
サディズムの方が早い時期に観察されやすいし、自己破壊衝動
よりも一般的だから、むしろ逆の方が論じやすい。
もちろん、論じやすさと本当らしさは別物ですけどね。
5番は、性器とSMの結びつきの説明が欲しいところ。
7番は正確な表現だと思います。「らしい」のは8番だけど♪
しのぶがどSってのは、むしろキッドさんの欲望かも (^^)
同性愛だから・・・いやいや、さすが密林の王者☆
三波の解釈は、ノってますね♪ 独壇場。
三波が善男にはらませた子供がネガティブってことか。
あ、平太とリカはフツーに微笑ましかったんだ。安心 ^^
僕は可愛いコを食べるのも目の中に入れるのもイヤ。
判定は、健全な小市民でしょう(^^)v
投稿: テンメイ | 2008年3月 1日 (土) 02時42分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
いつもいつも誤記の校正ありがとうございます。
さっそく、訂正しておきました。
まあ・・・フロイト的に申せば
「みずほよりしのぶの方に好意がある」
ことの表明ですので・・・さらに恥ずかしい感じ?
日比野はフリーの監督ですがたたきあげ。
テンメイ様、お気に入りの岩本仁志の
助監督を務めたりしているので
オーソドックスなりに
こだわりの映像展開もある普通の演出家。
キッドは今回はリカの描写や
しのぶの下着が微妙に揺れるところなど
かなり満足いたしましよ・・・。
まあ・・・しのぶとツヨシのからみなんかは
プライムタイムのテレビドラマとしては
ある意味・・・ギリギリです。
お察しください・・・。
やはり・・・女王様にも好みがあるのですよね。
ツヨシと善男の違い・・・。
微妙ですが
あえて言えば・・・下品なエムと上品なエムかな。
ガツガツと屈辱を味わうツヨシと・・・。
控え目にひっそりと屈辱をかみしめる善男・・・みたいな。
しのぶとしては善男の方が
「うーん・・・遠慮しないで・・・
いっぱい虐めてあげるから・・・」
っていう気持ちになるのでは・・・。
四番と五番はまあいわゆる心理学的定説ですが
「去勢不安」という言葉をあえて
使わないで表現しておきました。
一般的には通じにくいかなと思いますし
キッドが去勢不安を感じるからです。ヽ('A`)ノ
まあ・・・キッドは
無自覚的には全人類はエスとエムの両面性を
完備していると思っていますが
自覚している方の総数は未知数ですので・・・
性のパロディーの前フリとして
このぐらいは必要だったわけです。
ふふふ・・・しのぶ・・・
踏まれてみたい・・・。
まあ・・・善と悪にせよ
攻撃と防御にしろ・・・
神宮に使えるものも
悪魔宮に使えるものも
ニュートラルなのが基本でございましょう。
お互い・・・中性がモットーですからねえ。
ただし・・・天使の皆様は
悪すぎるものも良すぎるものにも微笑まれ
我々悪魔は
良すぎるものをも悪すぎるものをも嘲笑う
そのわずかな・・・差が
天使と悪魔を永遠のライバルにするわけで
ございますからーっ。
イヤと言った瞬間に・・・マゾなのでございますよ。
ほらほら・・・本当は好きなんだろう・・・
って女王様に言われてしまうのです。
投稿: キッド | 2008年3月 1日 (土) 09時08分