天使の笑顔でイチコロよ!(八木優希)・・・勉強になります。(釈由美子)
・・・予告編・・・雫(八木)の母(本仮屋ユイカ)のビデオの画像が怪しく乱れ・・・ホラーなムードに・・・雫の母の名前は隠匿されていたわけだが・・・さ、貞子だったのか・・・きゃーっ。
なーんてことになったら爆笑するけどなぁ・・・ならんだろうなぁ。
で、本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「4姉妹」↗*7.0%(視聴率倍増・・・もう毎回竹中容疑者にすればいいのに)、「エジソンの母」↗*7.7%(ふふふ・・・視聴率が泣いている)、「実録・宮本警部」17.6%(救助された女性のキャラクターはドス黒くアレンジされています)、「未来講師めぐる」↗10.5%(爆あげ~・・・このままフタケタ維持なるか?)、「1ポンドの福音」↗10.5%(ドラマではなくショートコントのオムニバス(例=らき☆すた)と見れば面白いのかもしれない)、「フルスイング」↘10.7%(こちらは純然たるドラマとして面白いわけだが)、「四大陸浅田VS安藤」21.7%(まあ・・・このライバル対決は楽しいものなぁ)、「ロスタイムライフ」↗12.3%(とりあえずこのシリーズ最初の名作だったからな)、「篤姫」↘21.6%(ほとんどストーリーは動かず姫の心の動きだけでこの数字・・・凄いな)、「佐々木夫妻」↘*8.9%(もったいないもったいないもったいない)、「キャット・ウーマン」12.3%(ハル・ベリーはミシェル・ファイファーには及ばないがやっぱり猫が好き)、ついでに「薔薇のない花屋」↘16.2%、「深田恭子の犬神家の一族」17.4%。(まあ、ビルマでは水島だけでなく助清も帰りそびれていたのだな・・・さよなら市川監督)
で、『薔薇のない花屋・第六回』(フジテレビ080218PM9~)脚本・野島伸司、演出・葉山浩樹を見た。さて・・・このドラマでは人間というものは父と娘で構成されている。つまり、女性はすべて人間である。しかし・・・娘のいない男性は人間ではないのだ。
①英治(香取慎吾)と雫(八木)の父と娘・・・主人公・父娘である。父は娘を慈しみ、娘は父を愛している・・・理想の父娘。
②安西(三浦友和)と雫の母(本仮屋)の父と娘・・・敵役・父娘である。父は娘を惜しみ、娘は死んでいる。・・・残念な父娘。
③平川(尾藤イサオ)と美桜(竹内結子)の父と娘・・・ヒロイン・父娘である。父はダメ親父だが、娘は父を愛している。・・・よくある父娘。
ま・・・そういうことです。たとえば・・・登場しないだけで菱田のおばあちゃん(池内淳子)にも父がいて・・・おそらく他界しているが・・・小野先生(釈)にも父がいる。だから彼女たちは人間なのである。これに対し・・・大学生・工藤(松田翔太)とかマスター・四条(寺島進)には娘がいないので・・・彼らはまだ人間ではないのだ。娘を得るべく・・・小野先生を争っている段階である。・・・このように男は娘を得て初めて一人前なのである・・・それはどうかな・・・。
ま・・・妄想はともかく・・・このドラマが少なくとも三組の父と娘によって織り成されていることは指摘しておきたい。
今回はシーンとシーンの展開がオーソドックスにドラマチックになっていることを分析してみる。
①花屋から美桜のアパートまで。最大の問題である「美桜は嘘の盲人」を知った菱田は英治の説得を試みる。「美桜は英治を騙してお金を奪った・・・もう消えているはずだ」と言うのである。英治はそれを「信じない」と言う。英治はすでに美桜の嘘を見破っている可能性もあるが・・・その場合も事実を人には話さない覚悟らしい。二人は美桜のアパートへ移動し・・・美桜は不在・・・。新たなる展開か・・・と思わせておいて・・・雫と美桜が合流する。愛する父親のために娘は恋人を連れてくるのである。いい娘だ。菱田は一度は矛先を納め、英治と美桜は手をつなぐ。
②花屋でははやく人間になりたい男(主にマスター)たちの軽いコントが展開。マスターとのデートの約束をすっぽかし、負傷した大学生を家に入れた小野先生にマスターは苛立つし、大学生はちょっと嬉しいのであるが・・・二人ともまだ人間ではないので・・・人間である英治と娘たち(雫と小野先生と菱田)は苦笑するしかないのだ。
③美桜と大学生の密会。大学生は「なぜ金を持って逃げないのか」と問うのだが、まだ人間でないので美桜の気持ちは読み取れない。一方、花屋では英治と菱田の密談。ここでは別の父と別の娘として人間同士の会話。「疑いは晴れないので・・・看護師として働く美桜を確認するように」と菱田は英治に約束させる。
④喫茶店でマスターと雫の対話。雫の指示でマスターは小野先生に「申しわけない」と謝ることにする。人間ではないから仕方ないのである。そこに安西が登場。雫は「現在はあなどれない」と言うが安西は「ずっと前に忘れていたことを思い出してみる」と別の父と別の娘として人間同士の会話をする。
⑤そして恋愛場面となる。深夜の電話である。別の父の娘である美桜が、別の娘の父である英治と対話するのである。美桜は「嘘をついてはいけない相手に嘘をついていること」に苦しみ、言葉の端々に真実を告げる。「逃げ出すチャンスはいくらでもあったのに・・・私はこうしてあなたと話している」なのである。英治の表情は複雑であるため・・・騙されているのが本当は誰なのか・・・不透明な領域になっている。実に劇的だ。
⑥電話の終了を受けて英治と大学生の会話。ダチも信じられない大学生の不安を打ち消すように・・・英治は「誰かを信じてその人にだけは嘘をつかないと決心すれば不安は消える」とアドバイスをする。人間ではない大学生は「じゃあ・・・アニキを信じて・・・アニキにだけは嘘をつかないよ」と嘘をつく・・・人間ではないから仕方ないのだな。
⑦安西と雫は安西の部屋へ・・・。雫は父のために・・・母の父を偵察していた。「あ、すごーい、ひろーい、あ、ピアノがある。あ、すごーい、ひいて、ひいて」・・・スパイとして絶妙の工作員ぶりである。もちろん・・・安西は祖父としての自分と娘の父としての自分との間で葛藤するのだが・・・その核心はまだ明らかにはされない。
安西が弾く「愛の夢/リスト」のピアノの旋律に乗り・・・安西の死んだ娘は菱田の前で・・・自分の父親について語りだす・・・「父親は許してくれないかもしれない・・・でも・・・」
そして・・・病院では英治が盲目ではない美桜を発見する。
⑧雫には隠したことを菱田に話す英治。英治の中にはまだ解けない疑問があった・・・。「なぜ自分が狙われたのか・・・」ということだ。父としてその点は見逃せないポイントなのである。
⑨安西と大学生が「愛」について語る。安西は父として・・・人間の心を充分に理解しているという立場である。娘としての美桜・・・父としての英治の心情をすべて解説していくのである。「一番嘘をつきたくない相手に嘘をついてしまった娘」と「一番疑いたくない相手を疑う父」の「恋愛」なのである・・・実にアブノーマルなのだが・・・そういうそぶりは一切見えず・・・大学生の未熟さを嘲笑するムードの安西なのであった。
⑩安西の解説通りに海辺でデートをする。英治と美桜。「私の好きなお花屋さんを最初に見たい」という嘘に・・・英治は激しく誘惑される。つまり・・・娘によって父である英治を・・・マスターや・・・大学生のポジションに引きずりおろし・・・英治の娘を奪い、死んだ娘の身代わりにする・・・これが実にオーソドックスな安西という父の陰謀なのである。
そして・・・来週はビデオの中から・・・貞子が現れて・・・邪な父を涙ながらに・・・連れて行くのか・・・それはないと思うぞってばさ。
関連するキッドのブログ『第五話のレビュー』
『ちりとてちん・21-1・第116回』・・・月曜日からお葬式なのである。・・・いきなり涙・・・涙なのであるが・・・もちろん・・・曲者のやることによどみはない・・・ありえない宝クジのギリギリハズレピンポイント攻撃に・・・一同・・・脱力のおもろいお葬式に・・・さすがだ。さすがだな。ちりとてちんとしてはマシな視聴率16.3%のまあまあさ加減が納得である。→20-6
水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
う~ん、これこそゴッコ恋愛なのかもと思い始めました~。
貞子が出てくるストーリーも怖いけど面白いかもです。
投稿: 芯 | 2008年2月19日 (火) 23時45分
薔薇・・・
もういいや。安西の作戦だけ興味が残っているだけかしら、私。
天使の笑顔が悪魔の笑顔にならないことを祈るばかりです。
ピアノを途中でやめたのは、あの先にある12連譜の六連発が弾けないから。ちなみにこの曲は4分の6拍子です。忙しい曲だ~~。
ちりとては、最高の葬式でしたね!
当たりが円周率だそうで・・・私は教えてもらって、ショックを受けましたぞよ。
投稿: シャブリ | 2008年2月19日 (火) 23時52分
♡♡♡♥♥♥(みょうがの)芯様、いらっしゃいませ♡♡♡♥♥♥でございますよね~。
まあ・・・恥ずかしいラブシーンこそ野島ドラマの
醍醐味でございますからね。
「こんにちは・・・さようなら」なんて
ビートルズかっ・・・でございますよ。
あるいは柏原芳恵かっ・・・でございます。
まあ・・・中学生の芯様には古すぎて
ピンとこないかもしれませんが・・・。
ま、「ハロー・グッバイ」ということです。
キッドは来週から突然ホラーになったら
お赤飯を炊こうと思いますです。
投稿: キッド | 2008年2月20日 (水) 04時56分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
ふふふ・・・黒い天使が舞い降りるのかどうか
気がかりでございますね。
しかも雫は演技力、顔立ち・・・ともに
できそうなところがこわいっ。
心が壊れ殺伐とした小学生の演技を
小学生にさせていいものかどうか・・・
もう・・・させてるのか・・・。
リストの「愛の夢」の原曲は三つの歌曲。
そのタイトルが「高貴な愛」「私は死んだ」
そして「おお、愛しうる限り愛せ」
でございますから・・・中々に意味深です。
のだめならきっと弾けるのに・・・。
安西もまた・・・自分しか愛せないタイプなのか・・・
それとも・・・実は愛の伝道師なのか・・・
今のところは五分五分ですな。
ちりとてちんの今回の15分は
一種の古典たりえるものでしたね。
円周率3.14に戻ったよ記念というか・・・。
それにしても・・・A子・・・
どんだけ引っ張る気なのか・・・。
天国のおじいちゃんの暗躍か・・・。
わが孫かわいいのか・・・。
A子の祖父母は静観なのか・・・。
登場しないだけでまだ現世なのかもね。
投稿: キッド | 2008年2月20日 (水) 05時08分
父と娘
ホント、互いを思う心境を
十重二十重に描かれていますね。
そして嘘だとわかっていても
相手に会わないつらさよりも
相手が離れていくのが自分にとってつらいから
って愛は人を盲目にさせますね(苦笑)
やっぱ最後のあのシーンは貞子ですねぇ。
でもって、三浦さんのこういう感じの役柄と言うと
心が冷え切った人って事で「氷点」を思い出すんですよねぇ。
で、香取慎吾さんはというと
実は人を殺して、その人の口の中に
薔薇の花びらを入れるという狂気的な殺人者
それを追って沙粧妙子が英治を逮捕しにやって来るって
どんどん妄想して話は勝手にあらぬ方向で進行中です(苦笑)
投稿: ikasama4 | 2008年2月21日 (木) 07時43分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
ふふふ、ikasama4様のレビューを
のぞいたら
ヽ(゚∀゚)ノヽ(゚∀゚)ノ
という気分になりました。
お仲間でございましたね。
本仮屋版貞子の妄想はもう完結レベルまで
進行しております。
タイトルは「リング・ファイト」
・・・でございます。
まあ・・・「リング3B」でも可ですけど・・・。
三浦-本仮屋といえばテレビ版「セカチュー」
を思い出しますが・・・
あの時の三浦パパは
嫉妬しつつも
・・・ありがとう・・・なパパでした。
まあ・・・パパが好きーっていう娘と
オヤジうざあぁぁぁぁぁいという娘は
同一人物だったりするのも
世の常だったりするんですけど・・・。
時の流れでねーっ。
アイスを買ってやって喜ぶ娘と
ティファニーとかでも
センスねえなあ・・・っていう
表情を発見した時の落差。
パパの背筋が凍りますからね。
まあ・・・三浦・・・もっとやってやれ
というパパ族は意外に多かったりして。
香取は・・・一体・・・
過去に何をしでかしたのでしょうか・・・。
最後は仮面をはずすと・・・
透明人間だったりなんかして・・・。
アタマイテ~って叫んだりして・・・。
投稿: キッド | 2008年2月23日 (土) 04時33分