デスノートTLN延長長すぎっ。(深田恭子)地獄さ、落ちろっ。(黒川智花)
・・・なのであるが、さて・・・どんな視聴率をたたき出したのか・・・ちょっと楽しみだ。
仮に毒餃子が社会正義という一人よがりの犯行だった場合、キラを支持する人々もまた毒餃子を甘んじて食わねばならぬのだからな。
理想の教育、理想の母親、理想の教師、理想の社会、理想の天才・・・そんなものが理想であるはずないじゃないかっ。
しかし・・・理想的でないテレビ関係者は皆、理想の視聴率を求めるものだ・・・ビジネスだからな。
まあ・・・しかし・・・デスノは面白いよな。
で、『金曜特別ロードショー・デスノート the Last name』(日本テレビ080208PM0903~)原作・大場つぐみ(他)、脚本・大石哲也、監督・金子修介を見た。金子監督といえば前田愛なので・・・第三のキラ・高田アナ(片瀬那奈)のデスクの隣に座っている。
まあ、クドカンも深キョンもゴメンなのだが、まあ・・・面白いからな。
キッドは殺人を絶対悪とは思わないので限りなくキラに近い立場だが・・・人間は自分の目の届く範囲に殺意を集中させるべきである。地球の裏側のゴキブリは殺せないのだ。・・・というところがキラとは根本的に違うと思うのだった。
さて・・・今季のドラマは「善と悪」について語るドラマが多い。そこには様々な示唆が含まれているが・・・主題という点で考えてみる。
デスノートでは善を主張するキラと善を主張しないL(エル=松山ケンイチ)が対立する。善と悪の戦いではなく・・・善とは何かを考えあぐねる展開だ。結果・・・キラもLも死亡して死神リューク(声・中村獅童)が哄笑するということになる。・・・あ、このブログはネタバレに無頓着なのでご注意ください。わはははははは。
この場合、死神は悪魔と言って差し支えないだろう。悪魔のちょっとした悪戯がこの物語の基本プロットである。
さて、悪魔といえば魔王サタンだが・・・サタンの本来の意味は(神の)敵ということである。人間の敵は様々あるが・・・悪魔名の中にタナトスがある。タナトスとは「死」であって人類にとって「死」は恐怖の根源であり・・・敵の中の敵と言うことができるだろう。「死」と戦うことは人間の最重要課題であると古来、考えられてきた。
そこで「善と悪」は「生と死」と変換することもできるのである。
「死」が悪である以上、「死をもたらすもの」は「悪」であり、「殺人者」は「悪」である。
こういう考え方は別にそれほどおかしくない。しかし・・・悪を罪と言い換えると話は面倒になる。「罪と罰」の問題が浮上し、「殺人」に対する「死刑」の問題に展開していくのである。「悪」に対して「悪」を為すことが果たして「善」かどうかという問題である。
キラはそれを「善」であると主張し・・・Lはそれを否定する。キラは「罪ある者」のみに「罰」を下すというスタートラインから、自らの「善」を妨害するものは「悪」であるというゴールにたどりつき、「善悪」が混在する自分を発見する。Lはそれを「善」ではないと主張し・・・最後は自らの「死」をもってキラに勝利する。キラは矛盾した存在になるが・・・Lはそうならない・・・なぜなら彼は「善」を否定しただけで自らの「善」を一度も主張しないのである。彼は己の欲望のまま生き、生を楽しんだ。キラもまた生を楽しんだのだが最後は悪魔に「楽しんだろう?」と嘲笑されるのである。「善」の「絶望」こそが「悪魔のご馳走」だからだ。
まあ・・・幼子たちはこのことに留意すべきだろう。悪魔の与える喜悦は至福からもっとも遠いところにあるものだということを。
まあ・・・他人の痛みに鈍感なマスコミの現場の人々の愚行を想起させるという点だけでもこの映画は名画と言えるだろう。金子監督にはブラボーと叫びたい。
要するに人間とは悪と善の混在する魂であり、この世は天国と地獄の中間地点なのである。
関連するキッドのブログ『デスノート・前編』
で、『未来講師めぐる・第五話』(テレビ朝日080208PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・唐木希浩を見た。さて・・・今回は「お前達アカデミナール」にモンスターペアレンツが乱入する・・・脚本的にグダグダなのは小学校の教師が塾に注進に来るというありえなさにつきるのだが・・・そういうことをしてしまうと「未来が見える」というリアリティが消散するのだが、未来メールが着信する時点でもうグタグダたから・・・ま、いいかと思うのだ・・・甘い、甘すぎる。
さて、モンスターペアレンツは「塾の講師が恋愛にうつつを抜かしてウチの子が中学受験に失敗したら困る」(受験生恋愛禁止のデフォルメである)とクレームをつけたり、「エロビデオを見るお下劣な講師がいてはウチの子が受験に失敗する可能性がある」(こちらは女性的には容認されるらしい)とクレームをつけたりするのだが・・・。
演じるのは高橋由美子で友情出演である。そして・・・塾長(武田真治)と同級生という設定なのだが・・・かって同級生共演した仲である。
それは「南くんの恋人」(1994)だった。南くんが武田で、高橋が恋人ちよみ(1/8人間=小美人)である。原作的には小さくなった恋人がスリスリしてくれて変態的エロスが漂うのだが・・・ドラマではプラトニックな純愛になるのである。
そして・・・深田恭子は「南くんの恋人」(2004)でちよみを演じているのだった。ちなみに南くんは二宮和也である。
つまり・・・今回はちよみ共演なのである。小さい美人といえばザ・ピーナッツや山口紗弥加や長澤まさみの演じる映画「モスラ」シリーズの小美人が有名だが、南くんの恋人も小さな恋人熱愛者にはたまらなく魅惑的なので・・・ゴージャスと言えるだろう。
なんか・・・もう少し・・・はっきりとそこんところで遊んでほしかったぞ。
しかし・・・めぐるの母(榊原郁恵)の登場で時間足りなかったか・・・。ま・・・初代タレントキャラバングランプリと21代グランプリの共演なので仕方ないか・・・しかし・・・あれからもう32年もたつのか・・・さすがに・・・。それにしても結局・・・ポチャポチャが生き残るのだな。ポチャポチャが。
こんなに豪華な組合せなのに1139まで延長ってなんだよ~。CM売れすぎだし~。
関連するキッドのブログ『第四話のレビュー』
『ちりとてちん・19-5・第108回』・・・ああ、母(和久井映見)も祖母(江波杏子)も・・・ヒロイン若狭(貫地谷しほり)ですからーっ・・・いい所とらないでーっ・・・という願いもむなしく・・・祖父を出されて・・・沈没・・・。一方、創作といえばだんご三兄弟オチって・・・設定がちょっと「昔」っていうこと忘れるとなんだかわからんだろー・・・というのを書き忘れたのでここに書いておく。第一SFじゃねーしっ。SFはねっ、SFはもっと凄いのっ。もっとハードなのっ。・・・ともかく・・・若狭一家全員集合である・・・明日・・・土曜日だからな。→9-4
日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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