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2008年3月31日 (月)

江戸の菓子は美味じゃのー。(宮﨑あおい)私は刺客だ。(上戸彩)

戦国時代末期の女忍者あずみ(上戸)が命懸けで作った徳川太平の世が・・・瓦解しようとする幕末・・・。

血で血を洗う内戦を前に・・・篤姫(宮﨑)は秋の長旅を終えて・・・江戸薩摩藩邸に到着。

そこには・・・仮面の義母・英姫(余貴美子)と対面するのだった・・・。あずみが甲賀のくのいち空如(高島礼子)に痛い目に遭うのと対応しているのである。

上戸彩(22)のライバル・・・後藤真希(22)がすっかり・・・L・A三昧でUSHを堪能している頃・・・いつの間にか追い抜いていった気配の宮﨑あおい(22)が火花を散らしているのである。おそるべし・・・1985年生まれたち・・・。なにしろ・・・他にも綾瀬はるか(22)と蒼井優(22)がいるのである。

で『篤姫・第13回』(NHK総合080330PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。江戸編の開幕は鹿児島~京都~東京の二ヶ月の旅を挟んで開幕である。もう少し観光名所をはさんで珍道中にしても良かったのに・・・日向灘~瀬戸内海~京・近衛邸~富士山~江戸・三田屋敷で終了である。瀬戸内海なんか・・・船室の障子を開けたのに景色を見せないなんて・・・ガッカリだよ・・・何を楽しみにしているのだ?・・・ともかく・・・例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は奥女中たちの新作イラスト特集です。英姫の冷たい態度の理由解説つきでお得です。

Atuhime1853g で、今回はくのいちたちの活躍をもう一度妄想してみたいと考える。なにしろ・・・英姫がくのいちのお頭丸出しで登場なのである。これは萌える・・・いや・・・燃える。ちなみに東京は三田にある江戸の薩摩藩邸。東海道を東進してくると品川の宿に近いので・・・便利なのだな。斉彬の父の愛人・お由羅は三田の八百屋の娘という説もあり・・・これは手近だからである。もちろん・・・お由羅は幕府の隠密・・・くのいちである。お由羅によって薩摩のくぐり衆はかなり骨抜きにされているのである。お由羅が義母となった郁姫につけた生え抜きのくのいちが幾島なのである。前にも述べたように・・・幾島はくぐり衆で幕府隠密で藤原の忍びというものすごく複雑な立場のくのいちなのである。

しかし・・・幕末というのは200年以上も平和の続いた時代の果てなのである・・・平和というものはものすごく複雑なものを生むものなのだ。

たとえば安全装置としての血脈というものがある。世の中に無用な争いを生まないために血統主義があるのだ。組織としては停滞するし・・・自由とか平等とかは犠牲になるがとにかく平和なのである。

その血脈を絶やさないための安全装置である。将軍家の場合・・・いわゆる御三家がある。宗家と・・・尾張徳川家・・・そして紀州徳川家である。よく・・・御三家に水戸徳川家を加える場合があるが・・・水戸家は実は格下なのである。そして、紀州徳川家から宗家を継いだ吉宗以来・・・宗家の中に三卿家が生れる。いわゆる吉宗の子孫の御三家である。これが田安家、一橋家、清水家である・・・それぞれ江戸城の田安門、一橋門、清水門にちなんだネーミングで・・・いわば江戸城将軍一家なのである。

家定の祖父11代将軍家斉は一橋家の出身であり、そのため一橋は名門中の名門になったのである。そして島津斉彬の正室・英姫は家斉の弟で一橋家を継いだ徳川斉敦の娘なのである。気位の高さがお分かりいただけるだろうか。

11代家斉・12代家慶・13代家定と父子相続の続いた徳川宗家なのだが・・・家定で途切れることで・・・幕末が始まると言ってもいいのである。安全装置はたちまち・・・危険装置になるのだな。

14代候補となるのは一橋慶喜と紀伊慶福である。英姫からみると実家の一橋家ではあるが・・・慶喜は格下の水戸徳川家からの養子である。一方・・・慶福は叔父である家斉の孫にあたり・・・血縁なのである。この複雑さが・・・上流階級なのである。紀州‐将軍家‐一橋という微妙なサイヤーラインが存在するのだな。

英姫はいわば将軍家から外様で臣下の島津家に嫁いだ女。しかも・・・夫の父は幕府のくのいちに手玉に取られているわけである。そのおかげで藩主夫人にさえ・・・なかなかなれなかったほどなのだ・・・。仮面をかぶりたくなるのである。そして・・・夫の斉彬は父親の愛人には痛い目にあっているはずなのだが・・・篤姫が江戸入りした嘉永6年10月には斉彬の側室・伊集院寿満が五人目の子供を出産しているのだ。そしてわが子は全て夭折なのである・・・。これは仮面をかぶるだろう。

斉彬の父・斉興の側室・・・お由羅。斉彬の側室・・・お寿満。もちろん・・・くのいちである。篤姫は分家の娘・・・そして英姫は将軍家の娘であるが・・・上忍としての共感はあると思われる。なにしろ・・・やがて御台所となる篤姫の夫・家定には側室・お志賀がいるのである。もちろん・・・くのいちだ。

ある意味では・・・男尊女卑の世界の悲しい女たちの物語でもあるのだが・・・身分の低い下忍のくのいちが子を成すことで出世したり・・・上忍であり・・・くのいちを支配する身分の姫たちが子を成さぬことで悲哀を感じる・・・中々に狂おしいのである。

英姫にとってお由羅の手の者に見えるはずの幾島はかなり怪しげな存在であり、幾島の守る玉である篤姫もまた同様なのである。その言動を監視するために配下のくのいち藤野の手のものが探りを入れ、またくぐり衆である小ノ島もまた幕府の隠密であるお由羅がらみの幾島を警戒する。江戸三田屋敷は舞い込んだ分家出身の姫のために・・・くのいちたちの血が騒ぐのだった。

もちろん・・・中間地点の京都では藤原の忍びである村岡もまた油断のならない行動を取っている。幾島の大奥入りの段取をしながら篤姫の前途の多難さを占っているのである。公家の天下を狙う藤原の忍びとしては・・・武家の忍びはお由羅にしろ・・・幾島にしろ・・・英姫にしろ・・・基本的には敵なのである。しかし・・・あくまでお味方を装うのがくのいちの宿命なのだな。

とにかく・・・篤姫の嫁入りまで・・・3年。出世魚のような篤姫の人生は停滞し・・・怪しい権謀術策の日々が始まるのだった。途端にちょっぴり視聴率(↘21.6%)は下がるのである。いやーっ・・・ここからがおどろおどろしく面白いはずなのにーっ。

関連するキッドのブログ『第12回のレビュー

で、『あずみ2 Death or Love(2005年)』(TBSテレビ080331AM0305~)原作・小山ゆう、脚本・水島力也(他)、監督・金子修介を見た。『あずみ』とくらべると・・・何故かパワーダウンをきっと多くのものが感じるのである。キッドは次のように考える。①北村龍平監督がチャレンジャーだったのに対し金子修介監督はヴェテランである。②脚本がひどいのは両方とも同じだが・・・金子の方が気を使うのでモロにひどさが露呈している ③上戸彩が大人になり・・・かつメジャー化したことにより・・・モロモロあることになった。

まあ・・・こうして良いものが良くなくなることがいわゆる「日本映画」というものなのだな。

「スター・ウォーズ」なら・・・二作目はどうしようもないほど面白い冒険活劇にするのである。

だから・・・「あずみ2」は理屈抜きで次から次へとあずみにピンチが襲い掛かるストーリーを構築しなければならないと思う。・・・そして絶体絶命で観客に悲鳴をあげさせつづくである。当然、あずみは半裸である。

そして「あずみ3」は「あずみの焼き直し」でいいのである。そこにはウエットな感情がもりこまれていい。なちのそっくりさん(小栗旬)はそこでこそ価値があるだろう。もちろん・・・最後はあずみは全裸となり・・・伝説となるのである。そういうスケールがあって国際派プロデューサーだと思う。

まあ・・・上戸彩も栗山千明も前田愛もそして高島礼子とその鎧は楽しめましたけどね。

関連するキッドのブログ『あずみ

火曜日に見る予定のテレビ『爆笑問題のニッポンの教養』(NHK総合)

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2008年3月30日 (日)

わかってるくせに~。(南沢奈央)だって女の子だもんっ。(前田敦子)

・・・さあ・・・いよいよ冬シーズンも終わりである。

しかし・・・こうしてみると・・・ファンタジーにあふれた冬だったのだな・・・。

スペシャルの「プロポーズ大作戦」まで来て・・・実にファンタジー系フィクションの花ざかりだったのである。

まず・・・「ちりとてちん」・・・えっ・・・ファンタジーじゃない?・・・まあ・・・ジャンル分けは人それぞれだけど・・・死者が飄々と登場する物語をキッドはファンタジーと呼びますけどね。そして「鹿男あをによし」は文句ないでしょう。これに「未来講師めぐる」・・・そしてアニメだが「ガンダムシリーズ」があって・・・深夜には「キューティーハニーTL」と「ネギま!」・・・さらに「栞とと紙魚子の怪奇事件簿」があったのである。

これらが怒涛の如く・・・終結したのである。もちろん・・・テレビ東京は春からも・・・「ケータイ捜査官7」(水PM7~)という怪しいドラマがある。演出・三池崇史なので・・・かなり怪しい。その深夜には「週間真木よう子」(AM0120~)があって・・・こちらは大根仁・三木聡が脚本・演出などに参加するということでかなり怪しい。

ちなみにキッドの友人Aちゃんが「SP」で惚れこみ・・・「笑っていいとも」で少し醒めたという真木よう子の「ロス:タイム:ライフ」は岩佐真悠子も出ていて・・・それなりに面白かったのだが・・・挿入曲が大野克夫&井上堯之の「傷だらけの天使」のサウンドトラックだったのでびっくりしました。

もう少し・・・真木よう子を楽しみたい方はコチラへ→アンナ様のロスタイムライフ・部長編

真木よう子の銭湯シーンを見逃したあなたはコチラへ→お気楽様のロスタイムライフ・部長編

さらに春ドラマでは・・・もこみち・相武という「レガッタ」コンビが・・・「絶対彼氏」・・・という自動人形もの・・・にチャレンジである。しかし・・・あまり・・・期待しないでおこうと思う。

まあ・・・とにかく・・・いざとなったらリピートに困らないだけ・・・冬は幻想と怪奇に彩られていたのだな。

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・最終回』(日本テレビ080330AM0050~)原作・諸星大二郎、脚本・渡辺雄介、演出・井口昇を見た。最終回はほぼドラマオリジナルなのだが・・・ある意味・・・とんでもないアレンジを加えている。なにしろ・・・主人公の栞(南沢)が性別・男だったという設定変更である。わはははははは。

たとえば・・・性同一性障害が深刻に語られ・・・そんなことでふざけたりしてはいけないというムードがあるわけだが・・・そういうものとは一線を引いた展開なのだな。男とか・・・女とか・・・そういうことはどうでもいいじゃない・・・といった・・・趣なのである。

これって・・・たとえば・・・篤姫は実は男だった・・・とか・・・斉藤さんは実は男だった・・・とか・・・藤原先生は実は男だった・・・これは原作的にはそうだが・・・シスター・アンジェラは実は男だった・・・とか・・・はぐみは実は男だったとか・・・そういうぐらいの衝撃である。

まあ・・・原作の奇妙さ具合が・・・これを許容する範囲であった・・・ということかな。

だから・・・とんでもないアレンジにも関わらず・・・物語はそれなりに味のある展開になっている。

男女交際に嫌悪感を持つ新・校長(片桐はいり)により・・・胃の頭高校は女子高に変わることになり・・・男子は全員転校を余儀なくされる。

そして・・・栞は転校するのである。えーっなクラスメート一同。

栞の生徒手帳を拾って性別・男を発見した紙魚子(前田)もまったく半信半疑・・・。もちろん、視聴者だってそうなのだ。

しかし・・・栞はいつものようにいたって平然と終業式を向かえ・・・街を去って行く気配なのである。

紙魚子は動揺するのである。「親友だと思っていたクラスメートの性別さえ知らなかったことがショック」なのであった。・・・しかし・・・そういえば・・・栞は下着がトランクス派だったり・・・リボンでなくてネクタイだったり・・・部分的には男らしかったのである。

ピースサインを流行させた男・井上順が演じる団先生や・・・叔父(橋本じゅん)に励まされ・・・ついに「遠距離友情のすすめ」を手にとり・・・栞を追いかける紙魚子だった。

その頃・・・栞はこれまでの出演者と別れの挨拶をしていたのだ。

「栞さんが公園で死体を発見したときにその勇気に感動した一人デートをしていた名もない通行人のボクは勇気を出して告白してふられました・・・栞さんのバカっ!」

その記憶を・・・デ・ジャヴ既視感と呼ぶ・・・栞・・・使い方でボケているのではなく・・・フリというアクロバットが展開される。

やがて・・・紙魚子がたどりつく・・・。二人に交わされる性別を越えたセレモニー。二人は・・・たとえ・・・どんなに離れ離れになっても・・・友達なのであった。別れのポーズは紙魚子のピンクのトランクス披露である・・・トラチラなのだが・・・ここで興奮する人はもう変態度が変則的です。・・・本の交換をしてトランクス交換はしないのか。・・・まあな。

実は最終回のサブタイトルは「メビウス!?」なのだが・・・ザ・テレビジョン4/4号46Pの紹介記事は「メレンゲ!?」になっている・・・。なんじゃぁぁぁぁそりゃああああ。

そして・・・奇妙な味わいのオチである。

引越して・・・転校した栞(何故かメガネを使用)は公園で紙魚子にそっくりな少女(メガネなし)に出会う。そして少女は土中から死体を掘り起こし・・・このシリーズの第一回で栞が言ったセリフ「犯人はこの中にいるっ」を叫ぶのである。

ここで・・・栞が「デ・ジャヴ」とオトすのだった。

つまり・・・「メビウスの輪」のようにねじれて裏表がなく循環する物語が続いていくというオチなのである。

まあ・・・「メレンゲ」も攪拌して作るので・・・シャッシャカシャッシャーと・・・回転して・・・メビウスの輪のようになったりしないこともないか・・・ってやはり違うだろーっ。

メビウスの輪と∞(無限)は非なるものだが・・・終わりなき物語を象徴する場合にはさほど違いはない・・・このあたりが混同される一因なのかもしれない。

このストーリーの場合・・・栞と紙魚子が裏と表を替えながらスタート地点に戻っていくということで実にメビウスの輪になっているのである・・・。だから・・・「メレンゲ」はどうかと思うな。

とにかく・・・栞と紙魚子が土曜の夜から・・・消えてしまったのはとても淋しいのだな。そういう意味でこの作品は大成功だったと思う。

で、『機動戦士ガンダム00・最終回・刹那』(TBSテレビ080329PM0530~)脚本・黒田洋介、監督・水島精二を見た。最終回で30分繰上げオンエアって・・・どんだけ不親切な編成なのだ・・・。安心しきって録画を見ようとした人々が絶叫を響かせたのではないか・・・。

とにかく・・・キッドは問題なく見ることができてホッとしたのだった。

最終回といっても・・・セカンドシリーズがあるために・・・かなり・・・オチよりもフリっぽい展開である。

誰が・・・生き残るのか・・・というドキドキ感はそれなりにありましたがね。

さて・・・プトレマイオス・チームの殲滅戦は延長戦に突入したような状態だが・・・。

突然・・・権力欲の権化と化したアレハンドロは・・・モビルアーマー・アルバトーレの圧倒的な性能により・・・エクシアとGNアーマーを圧倒したかのように見えた。刹那なんて未熟者呼ばわりである。

一方・・・超兵ソーマVS試作超兵ハレルヤ/アレルヤの戦いは・・・セルゲイとソーマの援助交際で幕を閉じるのだが・・・ハレルヤはソーマの姿を一目見て「あれはマリー」とまたもや自我崩壊・・・。そして・・・話の続きはセカンドシーズンに持ち越しである。

さて・・・刹那はクライマックスの連続バトルに突入。

GNアーマーと引き換えにモビルアーマー・アルバトーレを撃破すると・・・今度は百式のようなモビルスーツ・アルバトーレが登場。「私色に地球を染める」場合・・・アレハンドロは金色趣味なのか・・・。

刹那はトランザムで対応して・・・MS・アルバトーレも撃破する。

そして・・・アムロの声の人リボンズが黒幕宣言である。しかも・・・増殖しているらしい。アムロがたくさんの・・・セカンドシリーズ・・・これは笑う。

そこへ・・・擬似太陽炉搭載のフラッグ・・・それはフラッグか?・・・が最後の愛を誓うために登場・・・ほぼ相打ちで・・・刹那・・・生死不明である。

そして・・・四年後・・・国際連合は解散し・・・地球連邦が成立したのである。

もちろん・・・ファーストガンダムのモビルスーツ開発史からは逸脱した展開なので・・・この地球連邦はあの地球連邦では・・・ないと推定される。

そして・・・なんだかんだと・・・生き残っている・・・死んだはずの人々・・・。

まあ・・・奇妙な組合せも成立していて・・・まあ・・・長いフリだったと思うと・・・セカンドシーズンは面白そう・・・と言わざるをえないのだった。ガンダム00が・・・動くその日まで・・・お楽しみはおあずけ・・・なのである。それまで・・・愚民はプラモでもつくっとれ・・・ということなのだな。ま・・・コーラサワーの愛機は人気なのだな・・・きっと。いい機体を期待したい。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・26-6・最終回』・・・とにかく・・・A子と新・草若の交際は・・・長いのだな・・・もういい加減・・・結婚しちゃえばあ・・・とか周囲に言われながら・・・なかなか・・・入籍しない・・・二人なのである・・・若狭が50才になっても・・・高校卒業後、3年で結婚・・・十年目に出産・・・それから・・・二十年後というのだから・・・ナレーションの若狭の年齢は・・・そうなるだろう・・・同級生であるA子もそうなっているのである・・・まあ・・・別に・・・そういう二人がいてもいいですけど・・・2027年か・・・遠い・・・遠い・・・未来・・・落語・・・生き残ってるかなあ・・・。→26-5

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ごっこガーデン。ひぐらし亭セット。お気楽う~ん・・・朝はつらいのねまこ半年の間、1話もハズレが無いって凄いデス・・・まこの特別賞を贈るぞ記念若狭奴どぇすikasama4スペシャルをお願いしまーすシャブリ完走しました・・・もう・・・ありがとうなのでありました~・・・こんなドラマしばらくないでありましょう・・・瞳・・・面白かったら・・・どうしよう・・・森迫永依ちゃんが出るのでありますし~・・・

月曜日に見る予定のテレビ『月曜ゴールデン・被取締役新入社員』(TBSテレビ)・・・貫地谷しほりと山口紗弥加って少し・・・かぶるかな・・・。

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2008年3月29日 (土)

幽霊です。(夏未エレナ)幽霊ごっこです。(高部あい)

・・・金曜の夜の幽霊祭りです・・・。こういうかぶり方はなんとなく・・・笑う。もちろん・・・「ちりとてちん」にも幽霊は出ているので朝からずーっと幽霊なのである。

「幽霊」というのは「生まれいずる悩み」というか「死への恐怖」に対するひとつの答えである。

「死んで・・・何もかもが終わりではない」というのはそれはそれで恐怖なのである。悪人にとって・・・本当に地獄があったときの恐ろしさは格別であろう。もちろんどMの人はこの限りではない。

で、『未来遊園地Ⅱ~馬泥棒とメリーゴーランド』(テレビ朝日080328PM1115~)脚本・朝倉寛、演出・常廣丈太を見た。去年・秋の第一作「幽霊少女と観覧車」に続く続編である。達也(田中直樹)の生前の母が・・・松永京子から松田美由紀に交替している。

ココリコ・田中はとてもいい演技をしているのだが・・・主演の器ではない。そこがネックになっているのだなあ・・・いつもいつも。「ロスタイムライフ」もそこで失敗しているのである。これはタレント戦略がちょっと間違っているということになるのだが・・・目先の利を考えると・・・そんなことも言ってられんしなぁ。

昇天した母の幽霊は若い時の姿(夏未)なので・・・幽霊少女なのである。天国で彼女は何事かを・・・命じられ・・・地上に戻ってくる。

そして、昔・・・メリーゴーランドの前で父親(北村有起哉)に置き去りにされた過去を持つ従業員・真由(片瀬那奈)を中心とした幽霊譚である。しかし・・・幽霊譚であることがわかるのは最後の最後という趣向だ・・・。

アイディアは素晴らしいのだが・・・脚本にも演出にも・・・穴があって残念な感じ。

たとえば・・・「何者かによって盗まれたメリーゴーランドの木馬」を捜すために・・・捜索ポスターを貼るシーン・・・壁一面にペタペタ貼るのだが・・・無意味だし・・・美観をそこねるだろうと思う。

いくつもの伏線がはられ・・・「実は幽霊の仕業だった」というオチを隠すためにさりげない演出を多用するのだが・・・それが逆にわざとらしいのである。

父親は最初から死んでいたとしたら・・・入園料は誰が払ったのか・・・とか・・・いろいろと問題のある脚本。犯人が「アンティーク価値のある木馬」を盗んだということを知らずに網をはる従業員たち・・・詰めが甘いのである。

幽霊少女と幽霊父親を軸に練り直せばもっと・・・ぐっと感動できる作品になったと考える。

死者たちが・・・生者を見守っているという幻想。ま・・・キッドは「未来遊園地」というより・・・「幽霊遊園地」というタイトルにするべきだと思うし・・・それならいっそ「幽園地」でいいじゃないか・・・と思ったりする・・・後先考えない人間なので・・・まあ・・・気にしないでもらいたいと思う。ドラマの中にCMが侵入してくるという発想が我慢できないタイプなので。

関連するキッドのブログ『未来遊園地

で、『コスプレ幽霊 紅蓮女・最終回』(テレビ東京・080329AM0012~)原作・上甲宣之、脚本・田中江里夏、演出・木内健人を見た。主人公の史代・紅蓮女(高部)はニセ幽霊なのだが・・・本物の幽霊が続々登場するのが・・・この物語の特徴である。ニセ幽霊は本物の幽霊に祟られるのが相場だが・・・この物語は感謝されたりしてしまうのである。

もう・・・幽霊を恐れぬ時代なのだな・・・。

第10話では・・・史代の姉・珠代(寉岡萌希)がセーラーさんとして登場。幼い頃に姉妹ケンカの後で事故死して以来・・・地縛霊となっていた姉との和解が史代のトラウマを解消したりするのである。

そして・・・前回の第11話では紅蓮女のモデルとなったストーカーに燃やされた女・有香(原絵里 )とストーカー殺人犯(羽場裕一)が登場する。

そして・・・今回・・・当然の如く・・・有香の幽霊が登場して・・・紅蓮女のピンチを救い・・・さらには「ありがとう・・・」と感謝の言葉を贈られるのだった。

まあ・・・いろいろな霊界があってもいいと思うが・・・恐怖を与えられない幽霊は存在意義を問われますな・・・。

まあ・・・甘い時代に育てば・・・幽霊もまた甘い香りを漂わせるのかもしれません。

さて・・・幽霊もいれば・・・天使もいるということで・・・「恋愛を成就させる」大天使ラブリエル(我修院達也)も登場・・・。史代の恋の願いが叶えられそうになるのだが・・・史代はあえてそれをキャンセルする。物理攻撃でタジタジになる天使・・・。敬虔なクリスチャンなら目を覆うような展開だが・・・まあ・・・大天使ガブリエルのバッタもんで・・・妖精の一種と考えて笑ってすませるべきだろう。

史代は失恋して・・・そして初めて人間の友達(熊井幸平)が出来たりするのである。

人間的に少し・・・成長した史代だが・・・紅蓮女に変身することだけは・・・やめられないのだった・・・。

ふふふ・・・こうしてテレビ東京の「キューティハニーTL」「ネギま!」「紅蓮女」という実写特撮ものはすべて・・・最終回を迎えたのだった。格闘ロボットアクション、魔法世界、火炎使用の幽霊と・・・ファンタジーに彩られたテレビ東京の深夜・・・何だったんだ・・・。

もちろん・・・「ハニー」と他の二作品では好みが激しく分かれるが・・・ジャンルとしては嫌いとは言えない・・・分野である。急に全部終ってしまうと・・・なんだか・・・心に穴が開いたみたいなんですけど・・・。

深夜の美少女アンドロイド、深夜の美少女魔法使い、深夜の美少女幽霊・・・もう少し・・・バラしてオンエアできなかったのか・・・っていうより・・・春からなぜ・・・ないのさ?

ま・・・「ゴルゴ13」を実写版でとか・・・ありえない方向に行かないのは分る。

関連するキッドのブログ『紅蓮女・第三回

『ちりとてちん・26-5・第150回』・・・森本アナも思わず声をあげるほどの・・・感動のクライマックスである。最終回はエピローグになるので・・・ここが物語の核心だったと言えるだろう・・・。最後の最後まで・・・自分のことしか考えられない若狭だが・・・バカな子・・・という設定なので仕方ないのである。珍しい女流落語家の引退興行ともなれば・・・かなり算盤がはじけるはずだ・・・と邪に考えてはいけないのだ。なにしろ・・・若狭の祖父の幽霊が見守っているのである。とにかく・・・この時点では・・・「おかあちゃんはすごい人だった・・・それに今まで自分は気がつかなかった」という衝撃で若狭の心はいっぱいいっぱいなのであり・・・そうと決めたら梃子でも動かないのがバカな子の特徴なのである。とにかく・・・若狭は新しい目標に向かい・・・関係者に多大な迷惑をかけつつ・・・静かに高座に扇子を置いたのです・・・さよならの代わりに・・・置いてないぞーっ。26-4

日曜日に見る予定のテレビ『タイヨウのうた』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)『あずみ2』(TBSテレビ)・・・春休みか・・・。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2008年3月28日 (金)

トルエンを吸うとバカになるのは本当だがトルエンはバカしか吸わないのだ。(市川実日子)

なんとなく・・・脱力感があり・・・「細モノ」とかレポートする気になれないのである。春なのだな・・・。

そういう時に・・・「ダメジン」である。

まあ・・・いいか・・・と投げやりな気分になるには・・・これ以上なく・・・うってつけなのだった。

なんか森本健成アナがドラマ「ちりとてちん」第150回終了直後のNHKニュースで「最終回もお楽しみに・・・」ってコメントしちゃって・・・ザワザワみたいなのもこの映画の延長戦にあるかのようだった。 ま・・・シャブリ様には長い疑念が解けて歓喜の一瞬だったかもしれません・・・。

で、『ダメジン(2006年)』(テレビ東京080328AM0255~)脚本・監督・三木聡を見た。とにかく・・・「大人だけど夏休み中の三人組がなんとなく楽しく生きている」という映画である。

もちろん・・・彼らが何者なのかの説明はまったくない。

いつものように旅客機の離陸とか豪華客船の投錨とか・・・楽しい乗り物の描写あって冒頭・・・リョウスケ(佐藤隆太)の友人(吉岡秀隆 )はサマー靴店を訪ねる。

数年前に注文していた靴を引き取りにきたという彼にアルバイトのチエミ(市川)は投げやりに応対するが・・・「実は・・・夏休みが終ったら恋人にプレゼントするつもりだったが・・・夏合宿で恋人がコーチを刺して障害で逮捕されてしまい・・・それきりになっていた・・・」というので・・・倉庫に捜しに行く気になるのである。

しかし・・・倉庫に向かう途中で・・・三年間音信不通だったヤクザのササキ(篠井英介)と再会し・・・チエミはササキの情婦だったのである・・・そのまま・・・バイトを辞めてしまうのだった。

二人はうらぶれた食堂でエビフライを食べようとするが・・・店主はシェスタ(午睡)をしていて店内には醤油を盗みに来たリョウスケがいるだけである。

リョウスケは「海老買いに行って来ます」といって店を抜け出す。

路上ではヒラジ(緋田康人)とカホル(温水洋一)が黒猫のサンデーを丸焼きにしていたのだった。まあ・・・猫好きの人々はここで卒倒しながらチャンネルを変えたり・・・抗議のメールを送りつけたりするのかもしれない。キッドは猫好きだが、猫食い好きでもあるのでノーリアクションだった。「猫さえ食えれば食うものに困らない」かどうかは需要と供給のバランスを考えるとどちらとも言えない。

二人は・・・猫牧場・・・いやハナ肇のように猫屋敷に住むネコ爺(笹野高史)を訪ねる。バスタブで沸かしているコーヒーをふるまわれながらインドへの移住を薦められるのだった。

インドにはムードがあるからである。

巨大なガスタンクの頂上では白いリボンのセーラー服の少女・タンク(伊東美咲)が風に吹かれている。チエミとはトルエン仲間であるが・・・ラリって事故死しており今は地縛霊なのである。しかし・・・未だにトルエンをやめられないチエミはタンクと世間話を交わせるのだった。女の友情は永遠伝説である。

チエミにトルエンを横流ししている女(片桐はいり)のいる工場にはカズエ(ふせえり)が務めている。リョウスケもチエミもカズエも・・・顔馴染みである。そして工場の社長(岩松了)はネコ爺に女が出来たので絶縁宣言されることをまだ知らない。

まあ・・・こんな調子です。じっくりと落ち着いた描写でくだらない展開がどこまでも続いていくのです・・・。

四年間も御蔵入りしていたのが納得の映画ですが・・・時代が来ればこうして日の目を見る・・・という・・・焦点の問題を含んでいます。

もちろん・・・ひとつひとつのネタは丁寧に作られていて・・・味わうのは心地よい・・・。しかし・・・もちろん・・・トルエンを吸っているバカとか・・・生理的に受け付けない人も多いのではないかと想像できる作品です。

でも・・・キッドは・・・好きだーっ・・・大好きだーっ。

チエミはササキに靴で足を踏まれたり・・・ゴムパッチンをされたり・・・テレビを窓から投げ捨てられたり・・・旅先で置き去りにされたりするのですが・・・けして・・・くじけない・・・強い女です・・・ちょっとMに見えますが・・・ただ・・・トルエンで脳が縮小しているだけなのです。

この「かわいい女」を見るだけでも・・・充分に価値ある作品です。

人間はダラダラし続けると・・・ついシャンとしたくなる生き物であると思う。でも・・・例外はあり・・・ずっとダラダラし続けられる人もいるかもしれない。もちろん・・・それはシャンとしないと生きられない人間のないものねだりでもあるだろう。

登場人物の中で比較的シャンとしているのはササキである。ササキは「いつまでもダラダラしてちゃダメだ・・・ヤクザでもやらないか」と三人組に説教する。人間・・・ヤクザに説教されるようになったら・・・ダラダラも極まっていると思う。

ササキが「小さい頃・・・両親の不和で実現しなかった鍾乳洞観光」に誘い・・・ちょっとしたすれ違いで三人組はゴールデンチャイルドの金子から「インドへ行って地球を破滅から救う」というお告げを受ける。

このダラダラとした旅の間に・・・リョウスケとチエミは恋におちる。しかし・・・チエミはササキの愛人だし・・・リョウスケはダラダラしているのにモヤモヤするばかりなのであった。

インドネシア人・インド人ルートでインドに行くためには一人100万円が必要と知った三人組は郵便ポスト強奪切手換金で金を稼ごうとするがたこ焼きを買ってしまう。

一人・・・モヤモヤしていたためにカッとなったリョウスケはファンファン(岡田真澄)が上司のファーストフードで働き始めるのである。

そして・・・頭のおかしな科学者の作ったロケットの秘密をリョウスケと共有したチエミはトルエン断ちを決意するのだった。

タンク「なんか・・・あったの・・・」

チエミ「・・・いつまでも・・・トルエンやってても・・・なんだしね」

タンク「・・・トルエンやめても・・・私のこと忘れないでね・・・」

この時のツーシトョットで・・・なんとなく・・・宮崎アニメのカオナシに似たニュアンスでムネナシという言葉がキッドの心に浮かびました・・・ラリってんのかよ。

このあと・・・急にシャンとし始めた人々は・・・「赤信号みんなで渡ればこわくない」のアレンジで「銀行強盗みんなで襲えば大成功」をします。なっの先輩(謙吾)は伝説になったのです。

やがて・・・トルエンだからぶっとぶはずのロケットは大爆発炎上。サカモト(加藤歩 )をヒットして菅原洋一のハーモニカを遺品に残しササキは無煙仏ではなくて灰になるのです。

もはや・・・インドになった日本・・・三人組とカズエとともに「インドでは死んだ人を川に流す」から散骨をするチエミ。

川に住む・・・人生が永遠であることの恐怖におびえるインバ(村松利史 )は「人生早く終わんないもんかね~」といいながら・・・川を流れていきました・・・。

ダラダラと生き続けるのは難しいもの・・・結局・・・みんな時々・・・シャンとしてしまうのだ・・・という物語です。

かって・・・「日本のチベット」という言葉があった。もちろん・・・今だってあるのだが・・・空気を読む時代に封殺されている言葉である。格差社会の到来と・・・中央と地方の軋轢をダラダラした人々がインド人になったり・・・チベット人になったりすることでのりきる時代がくる・・・この映画は偶然のように・・・それをプレコグニション(未来予知)しているとキッドは妄想いたしました。日本の中に中国やインドやチベットがあるって本当ですか。・・・結婚相手は神野美紀ですか。

環境VTRとして常時流しておけばいながらにして日本だけどインドじゃないかと思うあなたはコチラへ→ヤマト様のダメジン

関連するキッドのブログ『亀は意外と速く泳ぐ

『ちりとてちん・26-4・第149回』・・・草若の息子が成長して登場したことに若狭が気がつかない・・・というのが・・・リアリティーとしてはギリギリ・・・アウトのような気がする。妹弟子が兄弟子の長男のことを・・・弟弟子のおかみさんとしても・・・冠婚葬祭がらみでずっと目にしないというのは・・・難しい・・・と思いますから・・・ま・・・そこまで気がきかない若狭だという表現としてならギリギリセーフか・・・。ともかく・・・その日は突然・・・やってきました。何度、わかった気になっても・・・わからない・・・スポットライトを浴びるだけが人生ではないし・・・人は自分のことだけではなく・・・他人のことを考えられる心を持っている・・・ということを若狭がわかる・・・瞬間です。「ダメジン」なら「人間は自分のために働くのではなくて誰かのために働くのだから誰かがいなければ働く必要はない」という論理です・・・それはどうかな?・・・それがおもてなし・・・うらありの心なのです。→26-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『刑事の現場』(NHK総合)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(日本テレビ)『サイレン』(テレビ朝日)・・・さらば3月の土曜日です。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年3月27日 (木)

なぜ・・・レビューしなかったか、知ってるネ。登場人物の顔の区別がつかないネ。(渡辺けあき)

ええ、ええ・・・そうですとも・・・。なにしろ・・・登場人物が女生徒だけで31人もいるのである。シャブリ様でもあるまいし・・・全員把握できるかっての・・・。

もちろん・・・同時スタートの「キューティーハニーTHE LIVE」があまりにも傑作なので・・・見劣りした・・・というところもある。

しかし・・・とにかく・・・女の子いっぱいである・・・これだけいると・・・一人くらいは未来のスターが潜んでいるかもしれないので・・・チェックはしているのである。

とにかく・・・超鈴音(渡辺)とEvangeline A. K. McDowell(桑江咲菜)はいい・・・と思った。

ま・・・主役のネギ(柏幸奈)は「牙狼-GARO-」の三神官ローズだし・・・鈴音は三神官ケイル。残る一人は岡本杏里の三神官ベル・・・「ニコロボ」最終話の転校生だ・・・。

いずれも・・・美少女子役であること疑いなし・・・なのである。

で、『ネギま!・最終回』(テレビ東京080327AM0150~)原作・赤松健、脚本・荒川稔久、演出・金田龍を見た。レビュー予定の・・・「サラリーマンNEO」はセレクションというか・・・ほぼ再放送・・・セクシー部長の最初と最後を比較できる以外・・・言及点なし・・・まあ・・・原史奈らのワク・コメントはあるのだが(再)と書くべきだよな・・・NHK総合は・・・。

さて、とにかく・・・この時点ではかなり有名な原作である「MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!」の世界。アニメにもなりゲームにもなりそして実写版である。

実は最近キッドのブログは女友達シリーズになっている・・・「斉藤さんと真野っち」「亀速のスズメとクジャク」「栞と紙魚子」「ハニーとミキとユキ」とそのものズバリから「ちりとてちん」のABC子、「薔薇」の竹内と釈、「鹿男」の藤原とイト、主軸でなくても・・・女友達がお茶の間にとっていかに重要な要素か・・・一目瞭然である。

もちろん・・・同性愛や同性愛趣向の異性など・・・極めて特殊な嗜好もあるが・・・やはり・・・人間関係での普遍性が大きいと考える。

また・・・「価値観」という視点で考えると・・・性的に同じというのは一緒にいるためにとても大切なポイントだ。そこに「正反対の性格」を加えるとコンビネーションとしての面白さは充分に確保できるのである。「同質で異質」という矛盾は面白さの火種だからである。

そういう意味で・・・31人の女の子と・・・一人の少年教師というコンセプトはもう・・・極めつけである。もちろん・・・男の子視点でよりどりみどりという恋愛シミュレーションゲーム的偏向は強い。しかし・・・ドラマでは少年教師まで少女が演じていて・・・ある意味・・・究極のエロゲなのだった。

そんなにいたれりつくせりだと・・・受け手はバカになってしまうと思うのだが・・・登場人物の成績の悪い生徒五人が結成するバカレンジャーはその象徴と言える。

まあ・・・キッドはバカレンジャーが・・・好きだな。ちなみにバカレンジャーはバカレッド神楽坂明日菜(若月さら)、バカブラック綾瀬(大瀬あみ)、バカピンク佐々木(河瀬ゆり)、バカイエロー古菲( 岡本紗里)、バカブルー長瀬(荒井夕夏)である。

明日菜は魔法使いのネギのパートナーであり・・・ヒロイン的存在なのだが・・・なぜか・・・男性的である。ツインテールで男性的というニューハーフのようなキャラなのである。しかも・・・魔法と記憶を封印した人間という・・・いかにもなキャラ設定。バカブラックは「学校の勉強はキライだけど頭はいい」という・・・いかにもバカが好みそうな古典設定がほどこされている。やはり・・・こういう甘口が・・・さすがにちょっと恥ずかしいのである。

その他は新体操、中国武術、忍者・・・と特技を持っているキャラで・・・本職があるからバカでOKという・・・バカレンジャーなのである・・・これは人気になります。

さて・・・もちろん・・・女の子たちの友情は・・・基本的なテーマなのだが・・・すべては男の子の理想・・・あるいは願望的なそれ・・・である気配は濃厚。

見せ場ではパンチラはかかせないし・・・最大のパワーを秘めているのは「魔法破りのキス」なのである。

最終回は炸裂します・・・「友達がいないので愛を信じられない」未来少女・鈴音が学級崩壊を目論んで・・・クラスメートの時間を停め、ネギを結晶化しようとするので・・・明日菜が全員にキスしてキスしてキスしまくるのです。

わははははは。

ちょうど再放送中の「マクロス」では圧倒的な敵に対して・・・プロトカルチャーを代表してミンメイがキスすると・・・カルチャーショックで敵が動揺し・・・マクロスが勝利するくらい・・・「オタク」の世界では・・・キスのインパクトは・・・絶大なのです。・・・もの悲しいのはなぜなの?

ま・・・とにかく・・・毎週・・・美少女たちが入れ替わり立ち替わり・・・現れてはドタバタする・・・実写版「ネギま!」・・・キッドとしてはダジャレキャラのサーカス少女・ザジ(畠沢妙佳)や幽霊・相坂(西田麻衣)もちょっと気になりました・・・それがどうしたーっ。・・・美少女たちの今後の活躍に期待します・・・。

この枠は「週間真木よう子」になるわけだが・・・三木聡監督たちが・・・真木を一皮むけた女優にできるのかどうか・・・興味深い。

それにしても「ハニー」「ネギま」同時進行の後の深夜実写特撮の穴・・・大きくないか?

関連するキッドのブログ『セクシーボイス アンド ロボ・最終話

              『1リットルの涙・特別編

『ちりとてちん・26-3・第148回』すごい・・・すごいぞ・・・若狭・・・半年かけて・・・ドラマの中では15年以上かけて・・・全く・・・成長していない・・・朝ドラ・ヒロイン・・・すげぇぇぇぇぇぇ。まあ・・・悟りというか・・・進歩というか・・・壁を越えるというか・・・紙一重というか・・・開眼というか・・・そういうものはある日突然やってくるもの。たとえば「奇跡の人」であるヘレンケラーがある日突然・・・ものには名前があることに気がつくように・・・なのです。しかし・・・そのためには毎日毎日の修練の積み重ねがあるわけです。体育会系の人には経験があると思う・・・ずっと・・・上手くできなかった「ワザ」がある日・・・突然できるようになること・・・それは・・・まったく新世界を見るゆうなもの・・・順子の予言する新しいもん・・・はきっとそういうものであることはガチ・・・ああ・・・最終回だ・・・最終回がやってくるのだっ。→26-2

金曜日に見る予定のテレビ『コスプレ幽霊 紅蓮女』(テレビ東京)・・・この季節・・・テレ東濃度・・・高いな。

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2008年3月26日 (水)

幸せにしますっ(山下智久)お願いしますっ(長澤まさみ)ハニーっ(水崎綾女)ハニーさんっ(竹田真恋人)愛の戦士キューティーハニーさっ(原幹恵)

・・ふふふ・・・「キューティーハニー THE LIVE・最終回」をじっくりいくつもりだったのに・・・「プロポーズ大作戦スペシャル」が突然嵐のように・・・来るとは・・・さすが火曜日だけのことはあるな。

ちなみに「P大作戦SP」は視聴率18.4%である。先週と比べたら倍以上・・・人気のコンテンツなのだな。

「さんまさみ」で痛い目にあったヒロインや・・・「ハチクロ」で痛い目にあった脚本家の心を癒す数字だったよな。

で、『プロポーズ大作戦スペシャル』(フジテレビ080325PM9~)脚本・金子茂樹、演出・成田岳を見た。とりあえず・・・この世の責めを礼(長澤)が一身に背負った感じの最終回・・・で、今回はその責任を健(山下)が感じて・・・またもウダウダしているというスタートである。この煮え切らない男を・・・ギリギリ・・・男らしく演じる山P・・・。やはり・・・美しいということはパワーなのである。煮え切らなさでは「ハチクロ」の竹本(生田斗真)だって負けてはいないのだが・・・やはり並の美しさではお茶の間は納得しないのだな。

グズグス・・・モタモタしていても・・・許される美しさというものがこの世にはある・・・らしい。

もちろん・・・そういう場合の視点はせっかちで生き急ぐ人間の感じるじれったさに基づくのである。

逆に・・・のんびり屋さんには・・・そんなにあわてなくてもいいでしょう。急いては事を仕損じると言うでしょう・・・あわてる乞食はもらいが少ないという感覚がある。

これはモタモタしていて一点リードされてロスタイムに突入。残り三分・・・という時に・・・もう3分しかない・・・と感じるか・・・まだ3分あると感じるか・・・という差である。

人間は現代を生きながら・・・この残り時間をどう考えるか・・・ということでいわゆる一つのキャラクターが設定されるのだ。

つまり・・・未来に対する姿勢である。

しかし・・・結果の良し悪しを決めるのはその姿勢ではなくタイミングであったりする。

性急でもダメだし・・・遅緩でもダメなのである。ちょうどいい時間・・・それをもとめて人々は試行錯誤し・・・一喜一憂する。そして・・・時計を見つめるのである。

そういう意味でタイムトリップは・・・そのタイミングを逃しやすい・・・人々にとっては永遠の憧れなのである。

さて・・・まあ・・・愛の裏切りは・・・そういうタイミングとは無関係に裏切られたものにとって痛いものだ。結婚式の当日キャンセルだって・・・熟年離婚だって・・・痛さには変わりがないと思う。しかし・・・裏切る方もまた・・・多くの場合・・・相手の裏切りに耐えに耐えた結果である場合もあり・・・愛には絶対はないのだ・・・とも言える。

人は時間を大切に使うべきだし・・・愛する相手を大切にするべきだ・・・。

しかし・・・誰だって魔が射すことはあり・・・それを相手が許すかどうか・・・はケース・バイ・ケースである。しかし・・・人と違って時間はそうはいかない。

時間は無情である。刻一刻と過ぎて行く。

多田(藤木直人)は寛大だった・・・。まあ・・・キッドなら場合によっては刺すか・・・無言電話をかけ続けます。

健が躊躇していたのはその危険を察していたためもあると考える。そして・・・同時に多田を裏切ったように礼は健も裏切るかもしれないという疑心暗鬼もあるはずである。

しかし・・・そういう内面は無視して・・・物語はメルヘンチックに進行していく。

友達の結婚の誤解による障害をとりのぞき・・・ついでに・・・自分たちの愛の暴走で迷惑をかけた周囲の人々に謝罪し・・・そして・・・わだかまりを乗り越えてプロポーズである。

ブカブカのハイヒール。ブカブカの指輪は・・・ちょっとしたユーモアで・・・礼の太りすぎを健が心配しつつ・・・太っても変わらぬ愛を誓っているわけである・・・違うだろ・・・。

過去の人々にインタビューする行為が素敵なのか・・・気持ち悪いのか・・・意見が分かれると思うが・・・素敵と思えるからこそ・・・愛の証なのだとも言える。痘痕も笑窪である。

この脚本家にしろ・・・月曜日の脚本家にしろ・・・こういう奇をてらった愛の示し方を「アイディア」として求められるのであり・・・その発想自体は職人仕事なのであるから拍手をしなければならない・・・ま・・・キッドはわざとらしい・・・と考えますけど。

命短し・・・恋せよ・・・乙女・・・という歌があるわけだが・・・恒久平和を目指す日本ではどんどん時間が緩やかになっている・・・ようにも見える。しかし・・・緩い時間を過ごせば過ごすほど・・・時は失われていくことを忘れているだけのようにも見えるのだなあ・・・。

ま・・・時間貧乏症なのである。

さて・・・久しぶりのテキストである。今回はJ・G・バラードの『時の声』(1962)にした。時間旅行ものではなく・・・特別編であるので・・・時間にまつわる話をとりあげるのである。もう50年近く前のニューウェーブSFなので・・・古典的味わいがあるところが絶妙だ。

全世界に奇病である「昏睡病」が蔓延している近未来。その症状は人々の睡眠時間がだんだん長くなる・・・というものだ。原因は不明だが・・・発病すれば一日の睡眠時間が長くなり・・・個人差はあるのだが・・・起きていられる時間が毎日・・・短縮していくのである。そして・・・やがて・・・覚醒時間がゼロになってしまうのだ。・・・恐ろしくないですか・・・キッドは妙にうらやましかったりする。きっと不眠症に悩む人にはとてつもなく・・・憧れる病状だと思われるのである。・・・手術によって・・・不眠人間・・・眠らない人間を作ることは可能だが・・・必ず発狂する・・・ということが判明している・・・人類に残されているのは永遠の眠りにつくか・・・気が狂うか・・・どちらかなのである。

ま・・・オールド・ファッションな・・・破滅の物語である。やがて・・・この終焉が全宇宙的なものであることが判明し・・・人々は「時の声」を聞くことになるのである。それは宇宙の生命の終焉を告げる・・・秒読みなのである。

まあ・・・こういうSFを小学生ぐらいに読んでも・・・残り時間の少なさを痛感してせっかちになるのか・・・限りある人生なんだからマイペースでのんびり行こうと達観するのか。やはり・・・どこまでいっても人それぞれなんですけれど・・・。

関連するキッドのブログ『プロポーズ大作戦・最終回

Hcinhawaii0352 ごっこガーデン。料理がまずい行き着けの店セット。お気楽Hallelujah Chance!も発音良くないとアウトなの?・・・ま・・・もやもやは晴れたよね・・・SPもこの調子でお願い!アンナツルの内緒の行動は・・・アンナは大絶賛ぴょん・・・アンナもダーリンに尽くしてほしいのぴょん・・・お・ね・が・い・ぴょ~んミマム鹿男に夢中で・・・妖精さんのこと忘れてました・・・」妖精「・・・」みのむし藤木ロイド一号二号を用意するとは・・・まこちゃんやりますね・・・それにしても・・・P先輩三兄弟・・・だったのか・・・スペシャル第二弾の時は・・・多田先生の結婚がらみに期待・・・るるるads(あず)「mのつくアレをたまに更新しています・・・条件付きで招待しますよ・・・う・う・うまうま・ハレルヤチャンス!」

Hcinhawaii0356  ごっこガーデン。ジャンボ・シュークリーム・コンビニセット。まこぐふふふふふ、ぐふふふふ・・・・ぐふふふふふふふ。ごっこガーデンに不可能はないのデス。多田先生にまこの食いかけシューを食べさせ・・・それをまたまこがいただき・・・ぐふふふ・・・ぐふふふふふふふふ、間接キッスの嵐なのじゃけんねーーーーー。次は広島風お好み焼きで・・・そして・・・ハワイセットでしめマス!」

Hcinhawaii0353 ごっこガーデン。ハワイのビーチセット。エリ走る~走る~山P先輩~、胸キュン、ニの腕、胸キュン、「いいかげんにして~」にもキュンキュンでスー。キスは本編の三倍の長さでお願いしまスー。はうぅん

Hcinhawaii0355 mari山Pトリオは永遠に不滅なのです。四倍でお願いします。はうぅぅん

Hcinhawaii0354 更新ナシでも・・・これだけはサボれないのデス! ボギャアン抜きの五倍でお願いシマス!・・・はうぅぅ~ん。はうううう~ん

で、『キューティーハニー THE LIVE・最終話』(テレビ東京・080326AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。「愛の戦士たち」のフィナーレなのである。パヤパヤパパーヤなのである。・・・「エコエコアザラク」以来・・・これほど・・・始まるまでを楽しみにして・・・視聴後リピートの連打をしたドラマはありませんでしした。生きる喜びを感じたよ。

ミキ(水崎)の異物噴出死によって・・・自我が崩壊したユキ(竹田)は・・・パンサークロー田中(ふせえり)の改造により・・・完全体シスターユキとして・・・ミキの献身により復活し悲しみにくれるハニー(原)の前に凶悪な姿を見せたのだった。

いつものオープニング抜きで本編に突入するのだが・・・ここでこれまでの脚本の組み立ての壮絶さを振り返っておきたい。

まず・・・本編には魂の問題が提示されている。人間の精神と呼んでもいいし・・・霊的かつ機械的な意識の問題である。キッドのブログではそれを「ノイズ」と表現することは熱心な読者にはご理解いただいていると思う。

それは記憶の集合体である人間の脳神経系に生じる不可解なシステムであり・・・死後の世界が存在するとしたら霊魂と呼べるものであり・・・そして複雑であれば機械にもそれが存在する可能性のある意志の機能である。

だから・・・娘を失い狂気に陥った如月博士が復活させたアンドロイド・如月ハニーに意識があり・・・そのプロトタイプとして博士が殺し、復活させたシスターミキとシスターユキにも意識はあるのである。

シスターミキは人間時代の記憶までが描かれ・・・その苦悩が生々しく伝わる。①人間時代の幸せな記憶 ②復活後のいつわりの記憶 ③真実を知り自分の運命を呪う記憶・・・この三種が入り混じり・・・彼女は自分の妹でもあり・・・憎むべき男の娘でもあり・・・無垢な少女であるハニーにツンデレとして接する。最初はハニーの「何も知らぬ無邪気な姿」にいらだち・・・やがて・・・「自分の失ったもの」をハニーの中に感じて深い愛情を抱く。その愛は敵である烏川をも包み込み・・・そして・・・ハニーとの融合を選択する。

シスターユキは自分が実験体であることを知らぬまま・・・完全体であるハニーを盲目的に愛するところから描かれる。ミキにも同様の葛藤があったと想像できるのだが・・・ユキの過去がミキに準じるものとして言及されるように・・・「死を拒絶する人間」としての苦悩はユキに委ねられるのである。ユキは①失われた生前の記憶 ②いつわりの養女の記憶 ③自分がもはや人間ではないと知った混乱 ④改造により生じた野望 ⑤制御装置による抑圧 と本質をいくつもの障壁でおおわれ・・・狂気を秘めたヤンデレとして描かれる。

ハニーを愛していて・・・一体化を望むあまり・・・ハニーから周囲を奪うことも辞さない狂気の上に田中の洗脳コントロールが二重に覆っている。それが・・・シスターユキ・完全体なのである。

田中は「おや・・・ハニーちゃん。生きていたんだね・・・どうだい・・・この子は・・・。私の言いなりになるかわいい悪魔なのさ・・・」と勝ち誇る。

田中に命じられるままに・・・ハニーに容赦ない暴行を加えるユキ・・・。しかし・・・そのメイクの隈取はユキの秘めた苦悩を示しているのだ。

けれど・・・幼いハニーにはまだ・・・ユキの変貌が理解できない。自分に対して深い愛を注いでくれたユキの心変わりが信じられないのである。

「やめて・・・ミキちゃんは・・・私のために・・・もういないんだよ・・・ユキちゃん・・・聞いて・・・私たちフラッシュ三人娘でしょう・・・」

その頃・・・早見(山本匠馬)はハニーの姿を求めていた。「どこに行ったんだ・・・ハニー・・・僕には君に伝えなければいけないことがるんだ・・・」

田中は「楽にしておやり・・・」とユキに命じる。死を予感したハニーはハニーシステムを起動・・・フラッシュしたハニーのコスチュームは青に変色・・・髪にも青メッシュが・・・そして武器はミキのブーメランカッターだった・・・。

「ミキちゃん・・・」

ハニーの中に融合されたミキがハニーの攻撃的防衛を可能にする。同時におそらく・・・シスターユキの行動を支配する制御装置の存在をハニーに感知させるのである。ハニーはユキの弱点である・・・ネックレス型制御支援システムに集中する。

見事な構成とアクション展開だなあ・・・。

そして・・・ついにネックレスの剥奪に成功するミキ・ハニー。ショックで失神するユキ。

「おばさんの悪巧みもこれまでだ」と田中にブーメランを投げるミキ・ハニー。

しかし・・・田中はハイ・スピードで空中に逃避・・・内臓ミサイル攻撃で応じる。

「私が本気を出せばこんなもんだよ・・・グフっ」

制御を逃れた狂気のミキが復活。田中を円月輪で貫いた。

「やってくれたわね・・・あんた・・・健太・・・後を頼んだよ」

田中は内臓された魚介類型兵器を散乱させて・・・元素に還元される。

ユキが正気を取り戻したと考えたハニーは「ユキちゃん」と近付くが・・・ユキは問答無用でハニーを攻撃する。

「なんで・・・?」

「世界を支配するためには・・・ハニーシステムは私のものだけでいい・・・お前は邪魔だ」

もはや・・・どうしていいのか・・・わからなくなったハニー・・・。

「ミキちゃん・・・どうすればいいの・・・」

しかし・・・ミキは無言だった。殺到する超絶パワーの円月輪群攻撃。

絶対絶命のハニーを早見の投げつけた・・・ブーメランカッターが救う。

「もう・・・いいよ・・・ミキちゃんも死んじゃったし・・・私が邪魔なら・・・私を殺していいよ」

「ハニー・・・ミキちゃんは死んでない。お前の中で生きる・・・と言った・・・そしてユキちゃんを救ってくれと・・・」

目の前にユキを見て・・・その正体に気がつかない早見はボケているだけのように見えるが・・・彼もまた・・・本質を見失わない超感覚者なのである。今のユキが本当のユキではないことを見抜いているのである。

「ハニー・・・がんばれ」

そして・・・ハニーはユキの瞳に涙を見る。ユキの本質・・・善なる心が・・・ハニーを慕う愛の気持ちが・・・追加された情報システムにより縛られ苦しんでいるのだ。

ついにハニーは「戦う気持ち」を燃え上がらせる。「ユキちゃんを救う・・・ユキちゃんを救う・・・ユキちゃんを救う・・・」ハニーはレイピアを取り出し・・・ユキを猛襲する。

空中を飛び交う円月輪とブーメラン。

ユキが融合のためのハニーフラッシュを発動・・・そしてハニーもまたそれに応じる。

「ハニー」・・・ミキの声を発するブーメランが融合する二人に飛び込んでいく。

二人は抱擁し・・・一瞬、つながれた手はほどけていく・・・そして・・・。

意識を取り戻した早見に・・・剣持ユキが語りかける・・・それは空中元素固定装置が作り出した残留思念にも似た幻である。

「ハニーさんをよろしくお願いします・・・ハニーさんはたくさんの人を救える人・・・私もハニーさんに救ってもらったのですから・・・」

その時・・・意識を取り戻したハニー・・・。振り返るとユキはいない・・・。

「今までそこにいたのに・・・」

ハニーの心には見えていた。ミキもユキも自分を見つめて微笑んでいるのが・・・そして二人はハニーの中へ去っていったのだ。

「ありがとう・・・早見・・・私たちは・・・ずっと一緒だよ・・・」

「ハニー・・・お願いがある・・・出会った時のキューティーハニーのままでいてほしい」

もちろん・・・アンドロイドだから可能である。14ヶ月前・・・早見は探偵としての最初の事件・・・組長の愛人(岡あゆみ)に依頼されその筋の3年B組の金庫から裏帳簿持ち出し失敗事件でキューティーハニーと出会い・・・彼女に救われた・・・そしてハニーの敵も昇天する悩殺攻撃に惚れたのだった。

そして・・・現在・・・敵を拳銃で撃つほどに成長した早見と愛の戦士キューティーハニーは新たなるパンサークローと・・・心の内に秘めたミキとユキの魂とともに日夜・・・戦いを繰り広げるのだった・・・。テーマソング・・・である。

トレビアン。トレビアン。トレビアン。・・・もう拍手は鳴り止まないね。スタッフ。キャスト。予算。枠。時間。そのすべての限界のギリギリを出し切った・・・そんな作品である。世界を支配する悪と・・・誰の心にも巣食う暗闇・・・。その果てに・・・その奥から・・・燦然と輝き出す・・・希望の光・・・。それは笑いと涙をまとって心あるものを照らすだろう・・・。キューティーハニー・・・その命の躍動に幸あれ・・・。

関連するキッドのブログ『第24話のレビュー

『ちりとてちん・26-2・第147回』桑島真里乃登場である。ますます・・・達者になっている。若狭はいつまでも子供なのだが・・・チビ若狭であり・・・若狭ジュニアである彼女はあくまで魅力的だ・・・これは子供が子供であるのが・・・好ましく・・・大人が子供であるのは好ましくないという自然な感情である。子供がいつまでも子供であることの醜さを・・・それがある意味・・・現実化している平成の日本で・・・毎朝・・・警告する朝ドラマなのである。まあ・・・昭和からずっとキッドである・・・キッドが言うのも何ですが・・・ひぐらし亭の初日・・・若狭の高座・・・それが一席の終わりなのかどうか・・・それとも毎度おめでたい話で終るのか・・・いよいよ・・・秒読みだ・・・長い・・・アクロバットだったな・・・そして・・・終らないドラマはないのだな・・・。若狭・・・ハニーはもう・・・行ってしまったよ・・・。26-1

木曜日に見る予定のテレビ『ダメジン』(テレビ東京)

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2008年3月25日 (火)

本当の父ちゃんじゃないんだ・・・(香取慎吾)大きくなったら父ちゃんのお嫁さんになってあげるっ。(八木優希)

・・・ハッピーエンドである・・・違うの?・・・だって・・・本当の親子じゃないんだから愛しあってるので問題ないじゃん・・・違う・・・そうですか。

ま、雪山遭難がスカシだったのは先週の予告で察知しましたから・・・ショックは少ないのです。

で、本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。・・・といっても週末のドラマはほとんどフィニッシュしているのだな。「刑事の現場」↘10.9%(極端に出来が悪かったからな)、「いのちのいろえんぴつ」11.8%(藤本七海か・・・)、「エンタSP」20.8%、「篤姫」↘23.5%(鹿児島編最終章だったけど・・・さすがに微下げ)、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」↗11.1%(しつこいようだが最終回のテイストで毎回作ればよかったのにケンカ→仲直りで・・・で夫婦喧嘩はあくまで隠し味程度で事案を中心に1話完結・・・日曜の夜はホッとしたいのに・・・)、「イレイザー」14.4%・・・以上。ついでに「薔薇のない花屋」↗22.1%・・・でした。

で、『薔薇のない花屋・最終回』(フジテレビ・080324PM9~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。まあ・・・思わせぶりが・・・浮いてしまうのは・・・英治(香取慎吾)の悲惨な過去が・・・セリフだけで綴られたという限界によるもの・・・という見方もできます。

英治の過去は・・・舜(玉山鉄二)とのエピソードなど・・・本人たちの口から語られるだけで・・・相当に妄想を膨らませないと・・・イメージができない。

英治の実際の家族は一人も登場しないので・・・その「おいたち」が相当に重い・・・という前提で話が進行するのだが・・・もちろん・・・香取は可能な限り・・・過去を表現していたと考える。

虐待され遺棄された子供を内面に潜ませるのだが・・・たとえば・・・暴力沙汰などで見せる狂気に似た表情なども・・・思わせぶりと受け取られてしまうと・・・効果が薄いのである。

現在形で語られる「名もない戦士」のエピソードもあくまで実態は最低限度しか見せないというスタイルを貫いている。しかし・・・リアルに見せてしまうとお茶の間が遠ざかる可能性もあり・・・視聴率推移を見る限り・・・この寸止め展開は正解だったのかもしれない。ドラマ版「永遠の仔」(2000)がかなりきわどい描写をおりまぜて平均11.8%だったことを考えるとこれは計算通りということなのだろう。

もちろん・・・そのために・・・キッドとしてはものたりないのだな。

もちろん・・・舜が王子様で英治がシンデレラだったりする薔薇の香のするジョークも中途半端だったのである。しかし・・・香取・玉鉄で「いつも心に太陽を」なんて一部の人々しか興味がないので仕方ない。

つまり・・・見ようによってはすごくとってつけた感じになってしまうのだな。

その象徴が美桜(竹内結子)の転職である。最終回で看護婦→生花栽培農家→花屋とめまぐるしくチェンジである。しかも・・・王子様に発見してもらうためだけに農業従事である。この描写と想像するしかない英治の過去とが・・・すごくちくはぐなのである。

ここまでにも・・・再会の時に舜を刺す勢いだった英治とか・・・雫(八木)に崩れ落ちそうな材木とか・・・先生(釈由美子)のお見合いとか・・・それは別にいいけど・・・思わせぶりが過ぎるのである。

だから・・・最後に少年(おそらく・・・成長した釈の教え子か・・・それに関連した名もなき戦士)が登場した時も唐突にナイフを取り出すような気持ちになるわけである。

しかし・・・そういう安易で投げやりな結末もスタッフは回避していくのである。

もう・・・こうなると・・・竹内の演じる美桜と・・・香取の演じる英治のカップルにシンパシーを感じるかどうか・・・のラブロマンスになってしまうのだな・・・。

それでも・・・雫の小さい手があまりにも可憐すぎて・・・家族に囲まれた幸せに耐え切れなくなる英治の涙に・・・哀切は感じることができた。

菱田(池内淳子)が薔薇園に行く・・・とか、工藤(松田翔太)が医大を志望するとか・・・そういうどうでもいいことにも一応、配慮があるわけだし・・・瑠璃(本仮屋ユイカ)が死者として愛を告白し・・・瞬がアイマスクをする・・・という最後まで思わせぶりなスタイルも許容範囲である。

しかし・・・なんだか・・・ただ・・・スタートラインにたっただけで・・・あらすじを聞かされただけのような気がする視聴者は・・・多いのだろうなあ・・・熱心なファンほどそうなのだろうなあ・・・という気はするのである。でも・・・ここは・・・月9ですからね。

薔薇の花言葉は「忘れよう」・・・英治が・・・薔薇を始めたのは・・・何かを忘れることができたから・・・なのだが・・・それが・・・何であったのか・・・最後まで映像で見せないのはかなり・・・卑怯な気はします。

英治の父・・・高岡蒼甫、母・・・矢沢心とかで・・・再現フィルム風に少年時代の英治(今井悠貴とか)に血も凍る虐待を行う妄想を止められないだろうがっ。「やめてやめて」と泣いてすがる英治を殴り続ける父親・・・英治の顔が血まみれになっても大声で笑いながら覚醒剤を打つ母親・・・ついには笑いながら英治を蹴り始める・・・英治は血の涙を流しながら気が遠くなっていく・・・来る日も来る日も・・・来る日も来る日も・・・。ああ、もうどうにもとまらない・・・。

関連するキッドのブログ『第10話のレビュー

Hcinhawaii0351 ごっこガーデン。薔薇のない雪山遭難セット。お気楽神山舜は瞬間移動の瞬じゃないのね。ウイナーはウインナーとは違うのね。ま・・・卓袱台日和だよね・・・アンナああ・・・ダーリン関連なのについ投げちゃうぴょんなアンナ・・・薔薇園はじめましたで・・・終ればよかったのに・・・じいや・・・ちゃぶ台おかわりぴょんくうとりあえず飲み会に行ってオンタイムで見なかったけど・・・せっかくだから投げておくぅ!みのむし心はすでに春ドラマ・・・でもとにかくテレビつぶしでストレス解消ルルルシャブリおっと・・・ちりとてちんラストスパートが忙しくて遅れをとりました~。だけど縁起ものなので投げるのでありました~」まこ鹿男ラブラブ大作戦失敗の欲求不満と花農家の重労働をなめた展開に投げやりな大団円・・・おんどりゃあぁぁぁぁぁぁぁikasama4とりあえず・・・テーマが多すぎで・・・もつれにもつれて・・・なんだか・・・意味不明なドラマに・・・の、野島ドラマか・・・野島ドラマに期待しすぎでしたか・・・もう何が何やらさっぱりをバッサリ・・・と

Hcinhawaii0350 H☆C情報。春のニューリリース。新曲妄想発売中。「ドラマ・カローニ」はまこぴょん作詞デス。まこぴょん妄想印税獲得のためカップリングはA「ヒーローになってくれますか?」B「小指を噛んでくれますか?」C「ハンコを押してくれますか?」D「カレーを作ってくれますか?」の四種類・・・あこぎなアイドルビジネス展開中デス。全ヴァージョンそろえると秘密の握手会の招待券が当たる抽選券がもれなく手に入りマス。まさにビッグチャンスぴょん。

Newimage1hcmmakaroni ←クリックすると「ドラマ・カローニ」のテレビスポットCM版がご覧いただけます。H☆C情報についてはお気楽プロで最新情報が入手できます。

『ちりとてちん・26-1・第146回』よかった・・・上沼に変身していなかった・・・所帯じみた感じは・・・貫地谷ならではの特性だしな・・・いいのか・・・それで・・・いいのだーっ・・・またしてもひぐらし来襲・・・伏線回収・・・もはや最終週・・・ついに明かされた同姓同名の秘密の応酬・・・いい加減にしとくか・・・。まあ・・・みんな仲良くなって~、寄席も完成して~、でも~、このままでいいのかな~なんて~・・・このまま上沼にチェンジしたりして~・・・そんな予感はやめて・・・。ひぐらし亭か・・・その日暮らし亭・・・デイ・トリッパーかあ・・・。日暮里はデイ・トリッパー・タウンかあ・・・なんじゃ・・・それは・・・墓参り疲れでございます。→25-6

水曜日に見る予定のテレビ『サラリーマンNEOスペシャル』(NHK総合)

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2008年3月24日 (月)

大名の娘から公家の娘に・・・くわっくわっくわっセレブのワルツ。(宮﨑あおい)

・・・実際に大名の家来の分家の娘から、大名の娘、公家の娘、そして将軍の正妻となった篤姫がどんな気持ちになったのか・・・妄想するのは難しい。なにしろ・・・キッドは男だしな・・・そこか。

しかし・・・宮﨑は子役あがりの女優として・・・富江の主演女優から、朝ドラマヒロイン、そして大河ドラマ主役にのし上がったので・・・文字通り・・・地で演じられるわけである。つまり・・・篤姫という人物の気分をかなり有利に妄想できるのである。

そして・・・ああ・・・そうだったかもしれないな・・・という気分をお茶の間に伝えることに成功しているようなのだな。ここから・・・篤姫の人生はある意味・・・深刻なものに転じていく・・・というか・・・ドタバタしてくるのだが・・・結婚問題でドタバタする気分というものを・・・これまた宮﨑は実体験しているのである・・・そこなのか。

つまり・・・宮﨑あおいは現代の篤姫なのである。しかし・・・出産とかはするかもしれないし・・・長生きしてもらいたいと思う。

で、『篤姫・第12回』(NHK総合080324PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。ついでに言うとかって宮﨑は歴史認識の問題で物議をかもしたことがあるのだが、その思想的な対立問題はこの時代の「日本と諸外国の軋轢」に端を発している。このドラマを通じて・・・宮﨑はさらに歴史に対する認識を深めることになるだろう。そしてこのドラマは「坂の上の雲」の時代に続いていくわけで・・・そういう意味で・・・幕末から明治へ・・・歴史がどのように激動していったか・・・宮﨑が認識を改めていくことが・・・このドラマを大傑作にする可能性には不可欠だと考える。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「陽明学の知行一致は革命志向そのものなのだ」徹底極私的大研究付きでお得になっております。

Atuhime1853f で、今回はikasama4様を受けて・・・朱子学と陽明学という中国の思想体系である儒教が日本に与えた影響を妄想しておきたい。もちろん・・・出発点は孔子である。孔子は「理想主義者」でもあるし、「現実主義者」でもあった。もういきなり矛盾しているわけだが、妄想に矛盾はつきものなのだ。最強の盾も最強の矛もあっていいし、最強の矛によって最強の盾が砕かれたとしても最強の盾は最強の盾なのである。たとえば松坂が松井にホームランを打たれたとして・・・松坂が剛腕でないとは言えないし、松井が三振を喫したとしても松井が強打者ではないとは言えない。矛盾などというのはレベルの低い例え話にすぎない。

さて・・・たとえば仁である。孔子が弟子に「宮崎あおいと蒼井優どっちが好き?」と曰くした時、弟子はあおいが好きなのに孔子が蒼井好きであることを知っていたので「もちろん蒼井ですよ」と即答した。この時、孔子は弟子があおい好きであることを知っていて「やっぱ、そうだよな」と微笑むのである。これが「仁」というものだと孟子は言う。すなわち・・・礼とは気配りであり、思いやりであり、仁による遠慮によって自然発生するものである。

・・・ということなのである。これに対して荀子は本心から「蒼井が好きでもないのに好きだなんて言うのは師を裏切る行為、即刻、ぶんなぐってやるといい」と考える。ぶんなぐって心から完全にあおいのことを消滅させてこそ、礼と言えるのだと主張した。

こうして・・・孟子の仁義主義、荀子の礼儀主義は性善説と性悪説の二大潮流になっていく。

荀子の礼儀主義の方が現実に即しているので・・・人間の本質なんて悪に決まっている・・・儒教はこちらの方向が本流になっていく。その後継者が朱子である。基本は変化しないことが一番という思想なので・・・権力者にとって都合がいいのである。しかも、変化を主張することは悪だと断定できる。そして・・・中華帝国を始め、朝鮮属国、日本幕府までその影響は及んでいく。

しかし・・・中華帝国は外部からの侵略によって無理矢理変化されられてしまうという特質を持っている。そのための合理化が必要となるのである。そういう時には性善説、変化もまた自然という発想が必要となる。そこで陽明学が現れるのである。

朝鮮属国では奴隷根性が浸透しているので陽明学は弾圧され・・・伸び悩む。中華帝国が宋から明に変わっても、明から清に変わっても属国の立場は変わらないので変化は嫌われたのである。

しかし・・・島国である日本は本来・・・礼儀のような堅苦しさが嫌いである。海で礼儀にこだわっていたらいい夢が見れないからだ。そこで・・・そこそこ陽明学を受け入れる素養があるのである。日本は「礼儀にうるさい人」と「野暮なこと言わない人」がいいバランスで混交しているのである。

もちろん・・・朱子学が正当、陽明学は邪道なのである。「礼に従えば理にかなう」ものと「理にかなう礼を求める」ものの対立はこうして始まった。

さて・・・本当はそんなのどうでもいいと考えるものもある。たとえば忍者である。忍者は平和だろうと戦争だろうと「礼が必要な時は礼を礼が邪魔な時は無礼を働くまで」なのである。まあ・・・虚無です。虚無だけど生きていくのです。

孔子も孟子も荀子も朱子も陽明も幕末にあっては過去の人なので・・・忍者も過去の人から語ることにしよう。まずは天皇のしのびである大伴のしのび・・・そこからかよ・・・はあんまりなので・・・松尾芭蕉からにしよう・・・江戸時代の隠密だし・・・適当だ。芭蕉は藤堂高虎系の伊賀忍者である。まあ・・・史上稀に見る陽忍なのである。忍者には目立たないことを基本とする陰忍もいるわけだが、有名人であることを隠れ蓑にする芭蕉のようなタイプがいる。現在で言えばディブ・スペクターのようなものである・・・あくまで妄想ですから・・・もちろん・・・芭蕉が観察眼と報告書作成能力に優れたエリートであることは間違いないし、芭蕉が忍者である以上、蕪村も忍者だし、一茶も忍者なのである。

夏・・・草(忍者)や・・・兵たちの夢のあと・・・と芭蕉が歌う時・・・そこには礼儀も仁義もない・・・ただ虚無があるばかりなのである。ちなみに俳句とは非人の言葉という意味である。

しかし・・・政治家たちには大義名分が必要とされる。幕末は外圧の高まった政治の季節なのである。政治家たちは朱子学と・・・陽明学に分かれて・・・政争を繰り広げていくのである。

だが・・・忍者とスパイたちの暗躍にはそういう空想は無用である。ヨーロッパのスパイであるシーボルトと幕府隠密である間宮林蔵との間には仁義も礼儀もないのである。お互いの生き残りを賭けて情報戦を繰り広げるのである。

そういう意味で現代の日本の政治家たちはいささか・・・甘い。まあ・・・戦後の平和と・・・幕末寸前の太平の夢は似ているので・・・ある程度仕方がないのである。

朱子学的礼儀の立場は「いろいろと面倒なことがあっても礼を失うことによって生じる大混乱にくらべれば我慢などなんの苦労もない」なのである。一方、陽明学的仁義の立場からすれば「人間は本来、善なのであるからやりたいことをやれば善ってことだよ」なのである。筋を通すことにこだわれば斉藤さんだし・・・殺すことにこだわれば茨城県の殺傷事件犯人なのである。

そして・・・幕末とはそういう陽明学的発想がジワジワと朱子学的教養ににじんでいく過程のである。陽明学とは言うなれば下克上なのである。そして毛沢東主義なのである。思いついたら即実行。正しいかどうかはやってみないと分らない・・・なのである。これは流行します。

こうして・・・弾圧したければ弾圧し・・・つまり朱子学でありながら陽明学・・・蜂起したければ蜂起し・・・ズバリ陽明学・・・倒幕したければ倒幕し・・・これぞ陽明学・・・富国強兵したければ富国強兵する・・・まさに陽明学なのである。

土佐の下忍である岩崎弥太郎は忍者なので・・・そういう流行とは無関係にクールにビジネスを展開いたします。そして・・・陽明学の信者たちはやりたいことをやり続けて最後は自滅というのが定番なのでございます。

もちろん・・・やりたいことをやったから満足・・・というのは朱子学者たちの及ばない境地なのですけれど。

関連するキッドのブログ『第11回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ「プロポーズ大作戦スペシャル」(フジテレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・火曜日めっ。

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2008年3月23日 (日)

私の影が薄いんですけど・・・。(南沢奈央)夜の公園でつかまえて(前田敦子)

・・・気がつけば・・・「栞と紙魚子の怪奇事件簿」がタイトルになっているのだった。

最近・・・ゴールデン主流だったからなぁ・・・。

そして・・・二夜連続・・・女友達ものである。流行か・・・。

まあ・・・男の子の中にはいろいろな変態がいて・・・レズものが好きというタイプがいるわけである。だから・・・この手の話は男の子にも女の子にもうけるという間口の広さがあるのだ・・・ごく一部の男女だろうがっ。

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第12話』(日本テレビ080323AM0120~)原作・諸星大二郎、脚本・伊勢尚子、演出・井口昇を見た。演出がアダルトビデオの人である。だから・・・どうだというわけではないが・・・男の子はそういう情報だけですべてがエロティックに見えてくるのが健全な発達の証拠だと思う・・・どこがじゃっ。

たとえば・・・新校長(片桐はいり)は結婚式で男に逃げられたトラウマから男女交際絶対禁止令を新校則とするのだが・・・「男は女に話しかけてはいけない」とか「男は女を見つめてはいけない」とか・・・こういう文言がすでにエロティックなのである・・・そうなのかっ。

そして・・・新校長の教育方針に抑圧されまくった新校長の娘(大島優子)が背中を丸めてひっそりとななめに話す仕草がまたエロティックなのであるよ・・・お前だけだろう・・・。

ともかく今回は原作コミック「栞と紙魚子の生首事件」に収録された「ゲッコウカゲムシ‐月光影虫‐」のアレンジになっている。

原作では紙魚子が不思議昆虫図鑑の記載を確証するために「月光影虫」を採取しようとするところから物語は始まるのだが・・・ドラマ版はキャラ設定の都合上・・・栞(南沢奈央)がその任に着くのである。紙魚子(前田敦子)は「幽霊の出る公園にいくなんてイヤです」とお誘いを断るのである。

原作ではさらに・・・月光だけに影が映るゲッコウカゲムシの採取から・・・人間の月影が意志を持って自立し始めるという幻想に展開していくのだが・・・ドラマではゲッコウカゲムシの発光を浴びると人間からドッぺルゲンガー(もう一人の自分・・・見たら本人が死ぬと言われる)が抜け出るという筋書きである。

しかも、そのドッペルゲンガーはポジティブというか・・・抑圧されていた無意識の発露なので・・・活発なのである。栞はドッペルゲンガーに抜け出され・・・活力不足を感じるのだった。

唐突だが話は映画「間宮兄弟」である。森田芳光監督はこの映画でエロティックの限りを尽くすのであるが・・・それをエロティックと感じるかどうかは妄想力の有無にかかわってくる。たとえば・・・常盤貴子は体に自信があるので・・・興奮するとカーディガンを脱いで肩をさらすし・・・沢尻エリカはセックスのあとで毛布の下で下着をはくし・・・北川景子は意味なく太ももをアップされるのである・・・これを抑えた性的表現と考えるか・・・よりエロティックと考えるか・・・妄想力の大小によって変化する。

関係ないが「間宮兄弟」の続編「本間姉妹」(沢尻エリカ・北川景子)を作ってほしいなあ・・・。

だから・・・紙魚子が栞のマイペースさをなじり・・・「私のトイレを覗いたりするしっ」と言うだけでものすごくエロである・・・という考え方もあるということである。

とにかく・・・紙魚子は栞の誘いを断りながら・・・栞が洞野(山根和馬)と同伴すると・・・嫉妬の炎めらめら、ジェラシーでムキーッ・・・になる。

このあたりが・・・女友達ものの基本です。

月光の落ちる公園では・・・ドッペルゲンガーたちが夜遊びをしている。遊び呆けるのである。しかし・・・月光が消えるとドッペルゲンガーたちは消えてしまう。

原作では・・・影を失いそうになった栞。しかし・・・紙魚子の影がしっかりとキャッチしていて・・・「私たち影同士も仲良しね・・・」ということになるのだが・・・。

ドラマでは消えそうになる栞のドッペルゲンガーを紙魚子本人が抱きとめる。もちろん・・・その方がより妄想不足の人にも楽しめるエロティックだからなのだ。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

で、『機動戦士ガンダム00・第24話・終わりなき詩』(TBSテレビ080322~)脚本・黒田洋介、監督・水島精二を見た。結局・・・人殺しは報いを受ける・・・というような甘い展開の大量キャラクター消費である。もちろん・・・第2シリーズがあるという話なので・・・例外もあるのである。機械化人間技術は・・・心も体もある程度、発展しているようなので・・・何人かはゾンビ化しそうだし・・・低酸素症によるアムロの父も大量発生しそうだ。

ガンダムワールドとしては主人公が最初から孤児として描かれていて・・・ある意味・・・特殊だった・・・00の世界。親を持たない子供たちの増加が反映しているのかもしれない。今や・・・離婚は少数派の特殊な出来事ではなくなってしまったからな。

今回・・・あまり・・・出来のよくなかった「刑事の現場」では「夫婦ゲンカで子供が母親殺しリストラ父が身代わり」という・・・殺伐とした事件をあつかっていたが・・・それがもはや殺伐ではない時代とも言える。

一方・・・世界はアメリカ、ヨーロッパ、ロシア、中国、インド、アラブ、アフリカ、日本の八極に分化しつつある。平和的な現状維持を望む日本人は・・・このバランスが崩れないようにあくまで様々なものを見て見ぬフリをし続ける姿勢である。

そのマスコミ的代表であるこのネット局では・・・ロシア・中国・インドの一体化を人革連と位置付けているのだが・・・それは中国がインドもロシアも飲み込んだ未来というものを想定しているのである。

この時・・・日本は特別区として延命しているわけだが・・・皇室がどうなっているのかはまったく触れられていない。逆に消滅しているとも考えられる展開である。

アフガニスタン戦役で武装解除がなされたとき・・・ゲリラの使う武器の40%が中国製だったということは周知の事実である。日本の経済援助という税金の投資が中国で武器製造に使われ、中国から武器が輸出され、その武装解除を自衛隊が請け負う。

これが経済というのならば・・・そのものすごい矛盾を・・・日本の親中国派はどう納得しているのか・・・気になるところである・・・バカだから知らなかったでは困るのだな。

もちろん・・・プトレマイオス・ガンダム・チームはものすごいバカばかりなので・・・全滅寸前である。ゲリラならば・・・包囲された場合・・・脱出が最優先である。

正規軍がゲリラを追討する。ゲリラは逃散・潜伏。ゲリラ再生・活動再開。正規軍がゲリラを追討する。永遠リフレイン。

これがセオリーなのだから・・・。

それなのに・・・真っ向勝負って・・・ありえないだろう・・・。

ま・・・最終回間際のアニメだからな・・・。

エクシアを残して・・・ほぼ壊滅のソレスタル・ビーイング・・・。エクシアはトランザムシステムの他にもまだ・・・奥の手を隠している気がするのはキッドだけですかーっ。

何が何でも拡大再生産のガンダムシリーズとしては・・・シード→シード・ディステニーの再現で・・・刹那と沙慈の役割はあまりにもあからさまなのですかーっ。怒りに燃えて戦争根絶を憎む沙慈と・・・反省した刹那の一騎打ちなのですかーっ。

宇宙に散ったコーラサワーは酸素欠乏症で・・・もっとバカになって再登場なのでございますかーっ。

『ちりとてちん・25-6・第145回』おっとー・・・ツンデレのゴリさんも陥落かーっ。同時に寄席設立もゴール。そして・・・A子はキラキラのお箸を作っていましたーっ・・・やはり・・・一瞬・・・若狭の父とA子の不倫を疑ったように見える・・・若狭の母・・・だから妄想しすぎですがな・・・そして・・・次々と青空寄席の高座にあがる・・・師匠たち・・・小雁大師匠はやらせてもらえんのかあーっ・・・それとも一度あがったのを呆け忘れたかーっ・・・まあ・・・主催者側としては雨天順延の青空興行は凄く気骨の折れることですけどもねーっ。雨男を監禁したくなるほどにねーっ。さて・・・最終週・・・若狭が若狭の母に決定的勝利をおさめるには・・・若狭が母になるしかないよな・・・。はたしてそんな予定調和がクセモノにできるのか・・・月曜日からナレーターの人にチェンジしていたらどうしよう・・・。キミハ~ン。→25-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年3月22日 (土)

クジャク(蒼井優)とスズメ(上野樹里)。

花(鈴木杏)とアリス(蒼井優)のパロディーである・・・断言していいのか。

まあ・・・女友達もの・・・というジャンルでくくることも出来るだろう。

岩井俊二が作ればストレートに芸術作品なのであるが、三木聡が作ると芸術?作品になるのだな。

しかし・・・女の本質が[女がいれば男はいらない性」である以上・・・この手の物語の持つ魅力は普遍的なのである。「テルマ&ルイーズ」であり、「バウンス ko GALS」であり、「斉藤さん」なのである。

で、『亀は意外と速く泳ぐ(2005年公開)』(テレビ東京080321AM0255~)脚本・監督・三木聡を見た。『花とアリス』が2004年度公開なのだが・・・主人公に比べるとおしゃれで美人という設定の蒼井優は高校生から23才に一年でワープしているのである。劇中では高校生も演じていて・・・お得です。

アリスよりもクジャクの方がワイルドな感じに仕上がっているが・・・花にもスズメにもそこはかとない劣等コンプレックスを伴った・・・別れ難さを抱かせるキャラクターに仕上がっている。『花とアリス』では三角関係が少女マンガ的なモチーフになっているのだが・・「スズメとクジャク」ではより女同志の愛の傾向は強い。そして・・・基本が緩いドタバタなので・・・二人の愛はより際立って美しいのである。

とにかく・・・一線を越えているのは「クジャクがどうしても気になっていた坂(階段)の途中にある洋館でショパンの『別れの曲』を弾いているのがノコギリさん」という一発ギャグである。もはや・・・リアルではない。

さて・・・スズメは・・・クジャクのセンスの良さに憧れを感じつつ・・・平凡な自分を見失わないイイ女である。二人の違いを決定付けるのは学生鞄に貼るステッカーのレイアウト。なんだか・・・前衛的なクジャクに対して「お花」「ピースマーク」「カエル」「ウサギ」を四隅に貼ったスズメ・・・。クジャクの恋人がスケールが大きい彼氏なのに・・・スズメの片思いの相手は「サラっとした髪が魅力的だったのに二十代前半で若ハゲヅラ着用して不倫に誘うくせに実子に目撃されると口止め料を渡すような加藤先輩」(要潤)だし・・・結婚相手は「中肉中背で海外に単身赴任して亀の餌やりだけを妻にもとめる顔のない男」なのである。

スズメの一生は「炊事洗濯掃除&亀の餌やり」なのに対しクジャクは「エッフェル塔の見えるアパートの一室でフランス人と暮らそうとしている」のだった。ただし・・・現在は「時効警察」でお馴染みの洞窟住まいである。

そんな・・・スズメは・・・坂の途中で「スパイ募集」のシールを発見し・・・非日常の世界に巻き込まれていくのである。

さて・・・ギャグの基本は「×××」である。「×××をもらしちゃった」で大抵の場合はなんとかなる。子供にお話ししてとせがまれたときは「ママがね、×××をもらしちゃった」でバッチリなのである。「校長先生が×××をもらしちゃった」でもいいし、「サザエさんが×××をもらしちゃった」でもいい。とにかく決め手なのである。

だから・・・この作品では「×××」で進行していく。他は女スパイ・クギタニエツコ(ふせえり)が「あずきパンダちゃ~ん」と「コモドとんとと~ん」を歌うくらいである。

スパイたちをスパイする公安の手下が水道屋(緋田康人)であるのもスパイ・クギタニシズオ(岩松了)の草食動物のような異常に太い×××をなんとかするためなのである。×××を見た水道屋は絶叫するし、エツコも絶叫するし、スズメも絶叫するのである。

スズメが自己喪失感に襲われるのはトイレで見知らぬおばさんの×××の前段階としてのおならがプーを嗅がされるためだし・・・クジャクがスズメを待たせるのも×××をしているからなのである。

スパイたちを追い詰める公安の中西(伊武雅刀)も鉄棒で大車輪なんかするから捜査中に×××がもれそうになるのである。

そして・・・かりんとうを一晩水につけておくとものすごく×××になってしまうのだ。

とにかく・・・スズメは永久パーマ屋(温水洋一)に×××パーマをかけられたり、街を停電させるためにクジャクのまねをして電線を切断してさらに×××パーマ状態になったりしながら・・・おそらく・・・ふっとびながら×××をもらしている・・・スパイとして成長していくのである。

やがて・・・スズメの平凡なスパイ任務は終了する・・・その頃・・・クジャクはパリで無実の罪のために・・・逮捕されていた。死ぬ前に亭主の顔は見たくないがクジャクの顔は見たいスズメは・・・クジャクを救出するために旅立っていく・・・。しかし・・・旅行カバンのシールはカエルさんとウサギさんなのだった・・・。ふえっふえっふえっ~スズメのワルツ~。

関連するキッドのブログ『蒼井優の男たちの大和

              『蒼井優と僕らの音楽レミオロメン

              『蒼井優の情熱大陸

              『蒼井優のフラガール

              『上野樹里の僕たちの戦争

              『上野樹里ののだめカンタービレ

              『上野樹里のロスタイムライフ

『ちりとてちん・25-5・第144回』若狭の母→若狭のワンツーがこのドラマの基本である。その間隔は狭まっている・・・昨日若狭の母がヒロイン・・・今日は若狭がヒロインなのである。クライマックスは近いな。そして・・・思い出の石を粉砕・・・塗り箸の素材に・・・見事なアイテムのパズルである。もう・・・ちりとてちん・・・博物館ができるな・・・箸くずで作った恐竜、恐竜の化石と好感した石で作る箸・・・そして・・・毎日・・・落語が聞ける常打ち小屋・・・まあ・・・再生装置があれば・・・すむ話ですけ・・・ザクっ・・・ドムっ・・・グフっ・・・そ、そうです・・・いや・・・違います・・・生ですよね・・・生で体験しないとダメですよね・・・たとえ・・・名人芸が聞けなくても・・・ゲルググっ・・・。→25-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年3月21日 (金)

若草の新妻鏡うつし世の魔法のキスは許してあげる(綾瀬はるか)

【解釈】ピチピチの婚約者としては嫉妬めらめら燃えるけれど異次元空間から本当の姿を愛しい小川先生(玉木宏)が取り戻すためですからと割り切って若い子の悪戯なキスくらい大目に見てあげる藤原先生(綾瀬)なので今後浮気は絶対許されないのです。

・・・というわけで最終回なのであった。これは御伽噺なのでめでたしめでたしなのである。

木曜日のドラマ対決は①「だいすき!」↗13.3% ②「鹿男あをによし」↗11.2% でした。

鹿男の平均は*9.9%・・・フタケタに届かず。ついでに昨日忘れてた「相棒」と「斉藤さん」のダンスは・・・。

「相棒」16.9%↗17.7%↘15.9%↘15.1%↗15.9%↗18.3%↘14.7%..............↗16.9%↘15.7%↗17.8%

「斉藤」15.3%↗17.4%↘15.5%↘15.4%↗15.8%↘13.0%↗14.0%↘12.5%↗17.2%↘15.0%↗19.6%

実に美しいフィニッシュを決めた名コンビなのであった。

で、『鹿男あをによし・最終回』(フジテレビ・080320PM10~)原作・万城目学、脚本・相原友子、演出・鈴木雅之を見た。視聴率的には苦しんだが・・・ブログでは概ね好評でTB数も今季最大値である。これはやはり・・・知的な偏りが過ぎた結果と言えるかもしれない。キッドも「ここをこうすれば・・・」と思うことも多かったが・・・そうするとこの作品の良さは出なかったかもしれず・・・脚本にも演出にも問題はなかった。強いて言えば編成的に「SP」がここで、「鹿男」があっちだった気がするくらいである。ま・・・タレント行政上の問題ですか・・・。

ともかく・・・クライマックスとエピローグという感じの最終回。「大鯰」が抵抗むなしく・・・あっさり封じ込められてしまい・・・人知れず・・・日本は危機を脱したのであった。とにかく・・・オンエアの間に現世で大地震が起きなくて良かったよ。

もう知らない人はいないと思うが・・・原作では藤原先生は男である。だから・・・この話は薔薇族の話なのであるが・・・妄想です・・・藤原先生を綾瀬はるかが演じる以上・・・恋愛要素が強化され・・・最後の辻褄あわせは難しかったと思う。

原作的には・・・小川先生と堀田イト(多部未華子)の教師と生徒の心のふれあいの物語である。

小川先生は「不甲斐ない大人から・・・自覚ある大人」に脱皮し・・・堀田イトは乙女ならではの「ときめきとせつなさ」を儀式としてのファースト・キスに託す。まあ・・・ある意味・・・甘酸っぱい結末。

ドラマではここに「恋する女から愛する女に」成長する藤原が加わるのである。

これにより・・・小川先生は藤原先生にかなり助けられてしまい・・・頼りない感じは深まるのだが・・・その分・・・馬鹿な子なのにがんばった感じは大きくなっている。それは劇的要素としては効果的なのである。まあ、ストレートにそれをやっている裏番組に負ける要因でもあります。

しかし・・・小川先生が若者である堀田を「人間」に戻し・・・藤原先生が嫉妬を我慢して堀田に秘儀を伝え、堀田が献身的に小川先生を「人間」に戻すという・・・ある意味、現代人が失いつつある美徳である「身も心も捧げる喜び」でまとめた点は評価できると考える。

だって・・・心が洗われるからである。

まあ・・・小川先生がいつから・・・「藤原先生との交際」を認知したのか・・・は謎であるが・・・小川先生が採点(0点)したテスト用紙の裏にかりんとうとラブラブと末尾に記したイトの初めてのくちづけの後の涙の理由とともに・・・それぞれの恋愛体験で妄想するお楽しみでございましょう。

さて・・・鹿男が人間でなくなるのは鹿の神・・・あるいは神の鹿に印をつけられるからである。それは本人が反射する光の中にだけ見出すことのできる幻影なのだが・・・逆に言えば本人だけが・・・本質を見せられていると考えることもできる。つまり・・・小川先生は元々、鹿なのであるが・・・他の人間と同じように自分を人間と錯視していた・・・ということである。自分をどう見るかは・・・結構・・・主観的なものですから。

さて・・・そういう別の視点というものは・・・異界と現世が重なっているという認識によって生じやすい。単純に言うと・・・現実の世界とそれぞれの個人的な主観の世界は違うということだ。キッドはこの認識を「夜ほどの夜もなく昼ほどの昼もない」と自らに戒めている。

たとえば・・・「転んでも優勝の浅田」と「転んだら棄権の安藤」ではいかにも「根性あり」と「根性なし」に見えるのであるが・・・「根性ありほどの根性ありはないし根性なしほどの根性なしはない」のである。

古来・・・日本には三つの異界があった。ひとつは「天の国」であり、ひとつは「根の国」であり、ひとつは「常世の国」である。これをもう少し、意訳すると・・・「天国」=「宇宙」、「根の国」=「地中」、「常世の国」=「外国」ということになる。三つの異界は現世にとっては外の世界であるので時には境界線は曖昧になる。

「天国」である「高天原」は「海の彼方」としての「常世の国」になることもあるし、「天の国」と「根の国」は通じているひとつの「神の国」とも考えられる。また「根の国」こそが「常世の国」であるとされることもある。

また、アマノクニもネノクニもトコヨノニもすべてこの世と同じ場所にあると考えることもできるのである。

さて・・・卑弥呼=邪馬台国の女王は一体何者なのか・・・という謎にリチャード(児玉清)は取り付かれ・・・この世を滅ぼしても答えが知りたいのであるが・・・この物語では卑弥呼(大塚寧々)はそれを望まず・・・リチャードを罰する。しかし・・・リチャードはめげない。鹿はふぁっふぁっふぁと笑うのであるが・・・卑弥呼は子供の悪戯を見るように微笑んでいるかもしれない。

何しろ・・・彼女は日本人の心の母なのである。

母だから見守っているのである。それが卑弥呼の目なのである。それは頭上に輝く太陽なのであり・・・アマテラスなのである。

儀式では月の光が「大鯰」を鎮めるのだが・・・月光が太陽光の反射であることを知らぬ現代人は少ないだろう。月の光もまたアマテラスの別の姿に過ぎないのだ。

さて・・・1800年前の日本には卑弥呼が実在したわけだが・・・鹿の恋するヒメはヒルメの略である。ヒルは現代語としては昼という言葉として残っているが、ヒルのルは「の」という意味で「ヒノメ」ということだ。漢字にすれば「陽の女」である。ヒメが超人的な能力を有していたことは三国志の一国魏帝も認めるほどなのである。

そして二世紀の終わりから三世紀にかけて栄えたアマの大国の女王であったのである。

その版図はおおよそ・・・朝鮮半島南岸と対馬と九州北岸、そして本州の中国地方北岸に広がっていた。基本的には海洋王国と言えるだろう。だから・・・ヒメは時には火の国(九州)の女王であり、島根の国(出雲の国)の支配者であり、そして海女の巫女神なのである。ものすごいパワーであり・・・その霊力は朝鮮半島全土にも伝わり・・・神功皇后の伝説を生み出したのである。おそらく・・・枯れ木に花を咲かせるほどの異常な能力を持っていたのであり・・・竜宮城で永遠の生を受けているとも信じられるのである。

なにもかも・・・卑弥呼なのかよ・・・と異論はあると思うが・・・神というものはそういうものなのである。卑弥呼はアマテラスであり、コノハナサクヤヒメであり、乙姫であり、神功皇后であり、ヤマトヒメなのである。そして・・・およそ八十年間・・・古代日本を支配し・・・日本という国家の基礎というか方向性を構築した英雌なのであった。

だから・・・それから1800年・・・根の国の鯰をコントロールして・・・鹿の神やキツネの神やネズミの神などの精神生命体に霊力を与え・・・小川先生と藤原先生の縁結びをしても何の問題もないのである。

なにしろ・・・中国の皇帝も一目置き・・・朝鮮半島と日本列島を和をもって統一した神秘のお方なのである。現代人のあずかり知らぬその力・・・かしこみかしこみあがめなくてどうするというのでございましょう・・・。

もちろん・・・若き日のヒメミコは浅田真央に瓜二つだったことは充分に妄想できるのです。なにしろ・・・この世の女王なのでございますから。

関連するキッドのブログ『第9回のレビュー

Hcinhawaii0347 ごっこガーデン。乙女のキスセット。お気楽最後の願いは卑弥呼の力全部とか、願い事たくさんにすればよかったのにね・・・まあ・・・チャンスになると人間・・・うろたえるからなあ・・・」まこ衝撃シーンごっこをしようと思ったのに・・・邪魔が入ったデス・・・これはカエルの陰謀デスかーっ・・・それならば勘違いじゃなかったごっこを決行シマス・・・アンナ重さんの正体はタヌキなのかラクダなのか・・・カエルの使い番として捜査中なのぴょんくうこのドラマは今シーズン一番ですが・・・キスシーンが×2だったので風紀が乱れないようにビシバシ取締りますよー。キスは大人になってからですよーシャブリう・・・飯縄使いなのにいつの間にかカエルの運び番に・・・。キスはさわやかでよかった~・・・しかし鹿と卑弥呼の恋・・・永すぎる春・・・砂時計を何度ひっくりかえせばいいのかしら・・・すべては時の彼方にあるようで永遠のくりかえしなのでありました~

Hcinhawaii0348 ごっこガーデン。奈良の町パノラマセット。お気楽「ここって墜落しないの?」まこ「ちっ・・・ここにも手がまわっているのデスミマムふふふ・・・ここでのキスは濃厚でした~。二人の今後はちょっと心配~。でも・・・堀田さんの子孫が60年後には鹿の使い番になるように・・・卑弥呼が縁結びを続けてくれるんでしょうねえあんぱんちま・・・いつのまにか・・・乗り換えとか・・・ほのかな三角関係とか・・・いろいろ・・・ツッコミ所はあるけど・・・お気楽ビル近くの東京・・・エキストラ多すぎっ・・・そして・・・玉木宏は肉食べてねちーず月でうさぎさんがおもちをつき続けるようにあらすじの道もまた根気です。イトはきっと初恋の切なさで胸がいっぱいだし・・・そのことを60年後に思い出しながら・・・鹿と孫たちの新しい物語をどんな気持ちで見守るのでしょうか・・・とにかく世界はまだまだ謎に満ちているようです

Hcinhawaii0349 ごっこガーデン。地下世界特撮セット。お気楽「スペクタクルは控え目だったのね」まこ「ううーん・・・どこにいったら二人きりになれるのデスカーっ。じいや・・・何とかしてっ」じいや「ただいま・・・大鯰ロイドが暴走しておりまして・・・ううん、ちょこざいな」mariうふふ・・・奈良の街を見下ろしながらのロマンチックなキスシーン。最高でした~。鹿・・・淋しいから・・・東京まで様子を見に来て・・・孫を見守るおじいさんの心境みたい・・・喝を入れてましたねエリふふふ・・・まだこれから見る私・・・でも・・・ツアーも入っていてなかなか見れないのでスー。じいやーっ・・・大鯰と遊んでないで旅の支度用意してくださいなのでスーikasama4鹿狩人はディアハンターですが・・・鹿男はディアマンで・・・月にはウサギです。ウサギとカエルです。古来・・・人間は・・・鹿ともウサギともキツネともネズミともカエルともヘビとも鷹とも仲良くしていたのです。エコなのです。地球環境を考えるのです。十五夜で十六夜で十三夜で麗しいのです。妄想は果てしなくいかさまの鹿なのです・・・

『ちりとてちん・25-4・第143回』来ました・・・久しぶりに若狭の母のヒロインの座奪取回・・・若狭曰く・・・みんなに尽くすだけのお母ちゃんみたいな人生いやだ・・・の母の真骨頂・・・みんなが幸せだから・・・もううれしくてうれしくて泣いちゃいます攻撃・・・。ああ・・・ふるさとの母ここにあり・・・。この世の春ですな・・・密かに小次郎を狙っていたので・・・奈津子との正式な結婚が決まり・・・口惜しい涙を流しているのではないのです・・・誤解のないように・・・そんな勘ぐりをするのは・・・お前だけだろう・・・すみません・・・深キョン視点でした・・・いつのドラマの話だ・・・。→25-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『刑事の現場』(NHK総合)『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(日本テレビ)

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2008年3月20日 (木)

いけないことはいけない。(観月ありさ)

ふふふ・・・ついに真野っち(ミムラ)のアイドルにして友達、そして心の主である斉藤さん(観月)は去りました。

ともだちははるかな旅路に今一度たたないかと手をとってふるえる声で言わなかったのです。

まあ・・・友達は・・・順風満帆な人生のかけがえのないスパイスであり・・・疾風怒濤の人生のかけがえのない非常食でございますからね。

友達のような親子があり、友達のような夫婦があり、友達のような兄弟姉妹があり、、友達のような相棒があり・・・そして恋人同士のような友達があるわけです。真野っちは斉藤さんと結婚したかったんだな・・・きっと。

で、『斉藤さん・最終回』(日本テレビ080319PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・土田英生、演出・久保田充を見た。もちろん・・・このドラマはプラトニックなレズビアンの物語である。結局・・・今季のドラマは薔薇と百合のワンツーフィニッシュだったのである。月曜日がホモだち、水曜日がレズだちだ。ま・・・違うだろうと言われても否定しません。

月曜日の主役が娘のある父なら・・・水曜日は息子のある母である。

日曜日が変態を変態と決め付けて失敗しているのに対し、月水はあくまでノーマルに・・・誰の心にもある秘められた部分をあやしく刺激するのである。

それがメジャーというものなのだな。

そして・・・観月ありさはこのスタイルにはまると当たるのである。

その抜群の体型が男前に感じるからなのである。

キッドとしては『私を旅館に連れてって』以来の観月ありさの当たり役になったと思う。ま・・・「ナースのお仕事」は別格として・・・。しかし・・・オッチョコチョイでドジであるより・・・規格外で不器用な方が似合っていると思うのだな。

さて・・・このドラマのもう一つの主題はイエス・キリストと弟子たちの物語である。

真野っちは・・・イスカリオテのユダなのである。もちろん・・・正しいことは正しいと主張する斉藤さんが・・・イエスであることは間違いない。

もちろん・・・斉藤さんは十字架にかけられることはなく・・・ただ遠くへ行ってしまうわけだが・・・斉藤さんがもっとも愛した弟子は真野っちであり・・・命の危険のある・・・市議会に乗り込むに際して・・・真野っちに厳しい言葉を言って遠ざけたのはイエスの最大の愛がユダに注がれたごとくなのである。

「この中に裏切り者がいる。そのものが正義を為すものである。なすべきことをなせ」

ユダはイエスの命令を忠実に守り・・・そしてイエスの受難は完成するのである。

人間の中に悪と善が両立する以上、悪に無理があるように、善にも無理がある。その苦渋を乗り越え・・・行いを為すために主従は美しいダンスを踊るのである。よく考えてみれば簡単なことだ・・・ユダがイエスを裏切らなかったらお話しとしてはグダグダである。

こうして・・・決裂した斉藤さんと真野っち・・・。もちろん・・・斉藤さんだって苦しいのだが真野っちの苦しさは歴史が示しているのである。

そして・・・ドラマではイエスがユダに赦しを乞う・・・そしてユダがそれを受け入れるという逆転劇で展開していく。爆笑である。

もちろん・・・他の弟子たち・・・先輩の三上さん(高島礼子)やら・・・後輩の小倉さん(北川弘美)やら・・・女子高校生(石橋杏奈&高橋みなみ)やらは盛んに気を揉むのである。

「だって・・・だって・・・ひどいこと言われたもん」

「そんなの・・・愛じゃん・・・真野っち・・・鈍すぎ~」

なのである。・・・そしてついに斉藤さんが・・・真野っちに謝罪である・・・。真野っちはスキップなのであった。今、泣いた子がもう笑う・・・なのであった。

そして・・・二人の別れを劇的にするための無理なスケジュール調整があって・・・「女と女の空港での別離」である・・・。とにかく・・・これは定番のひとひねりというアイディアの基本なのであった。まあ・・・ハートウォーミングなユニヴァーサル映画では常套手段ですけど。

「じゃあね・・・もう行かないと・・・」

「そんなのイヤだ。胸にポッカリ穴があいちゃうもん。ずっとずっと一緒じゃなきゃイヤなんだもん。毎日毎日、顔合わせていないと不安なんだもん。いつもいつも斉藤さんに叱ってもらいたんだもん。斉藤さんがピンチの時は助けたいんだもん。クッキー焼いたらおいしいって褒めてもらいたいんだもん。ゴミはクズカゴへ捨てなきゃダメなんだもーん」

「バカだな・・・別れに涙は禁物だぜ・・・人は笑顔にもう一度会いたいと思うんだから・・・ぐすん」

・・・抱擁・・・熱いキス・・・はないのだった。・・・空港で真野若葉・別れのテーマを歌いだすのではないか・・・とドキドキしましたし・・・。

まあ・・・とにかく・・・友達は大切にしましょうね。No is no!的に・・・。斉藤さん・・・トイレを我慢していたのではないのか・・・。

斉藤さんをついに受け入れてしまったあなたはコチラへ→お気楽様の斉藤さん

関連するキッドのブログ『第10話のレビュー

『ちりとてちん・25-3・第142回』ふはははははは。妄想で笑わせられるとは・・・まだまだ修行が足りないな・・・小草々の草々ごっこは秀逸すぎるっ・・・もちろん・・・若狭の前後の表情が抜群だし・・・草原が・・・若狭の妄想のすべてを幻視できる超現実的展開も笑いを誘うのである。草々師匠の落語を伝えていきたいんです~って・・・どうやってつたえるんじゃいって・・・お父さん~って・・・小草々くん・・・って。あははははは。面白すぎるっ。常打ち小屋か・・・最近、ご無沙汰だなぁ・・・。上野とか・・・新宿とか・・・なんだか・・・もう・・・すごく遠くにあるような気がするんだなぁ・・・。小さんの禁酒番屋が聞けるわけでもないしなぁ・・・。ついでに・・・「食わず嫌い」ではただ今、若狭が宝クジがあたったら一人暮らしがしたい・・・とか言ってます。アップルパイか・・・しかし難解さでは幸四郎がはるか水平線の彼方だな・・・。三船敏郎の石灯籠のような茶碗蒸しって・・・一体・・・。→25-2

金曜日(木曜早朝)に見る予定のテレビ『亀は意外と速く泳ぐ』(テレビ東京)・・・『妖怪大戦争』(日本テレビ)・・・『凶気の桜』(テレビ朝日)も見るけどね。なんか・・・三本立てって感じ? 上野樹里・蒼井優→栗山千明・高橋真唯→元気な窪塚洋介って豪華じゃん。

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2008年3月19日 (水)

あなたは私の大切な人。(成海璃子)死んじまえって云えよ!(小日向文世)お願いします。(堀北真希)好きにしろ。(水崎綾女)

・・・小栗旬が終って瑛太が登場。「ハチクロ」と「喜多善男」はそれでも最終回をあげてきました・・・もう・・・かわいそうなくらいに微妙に・・・。

月曜日は「薔薇のない花屋」が↗19.4%、「東京大空襲第1夜」が14.4%。

火曜日は「ハチクロ」↗*7.1%、「喜多善男」↗*6.8%である。「東京大空襲第2夜」↗16.3%である。

「ハチクロ」は平均*8.9%で「ダンドリ」の平均*9.0%を下回った。「喜多善男」は平均*7.1%で「4姉妹」の平均*7.0%を上回った。まあ・・・低レベルの争いです。

キッドは視聴率というものはテレビ番組の批評の一つだと思っている。数字と数字の隙間の曖昧な部分を語るのもまた批評だと考えている。そういう意味では・・・「ハチクロ」は「ダンドリ」より素敵な部分もあったし・・・「喜多善男」が「4姉妹」と同じレベルと捉えられるのは可哀想だと感じます。

まあ・・・「キューティーハニーTL」は別次元ですけど。

TBS版とあわせて・・・「東京大空襲」ネタのドラマが15%前後を獲得したのは喜ばしいことだと思う。キッドは「戦争」において「軍人民間人」の差別化は無意味。よって「無差別爆撃」という言葉には違和感がある。つまり、「給油活動は武力の行使」であり、現在、日本は戦時下にあると認識している。もちろん・・・異論はあってしかるべきだが・・・キッドの認識を否定するのは難しいと思います。もちろん・・・キッドはこの戦争を否定しませんが、無法のまま、戦争を遂行するのはいかにも危ういので一刻も早い憲法改正を行うべきである。それが不可能でそして・・・戦争放棄を続けるのなら・・・国家として滅亡する可能性は高いと危惧している。

で、『ハチミツとクローバー・最終回』(フジテレビ080318PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・谷村政樹を見た。ふふふ・・・涙で結論・・・先送り最終回である。この脚本家は「プロポーズ大作戦」ではこの手法で視聴率を獲得できたのだが・・・今回は原作との戦いの果てに重傷を負ってしまったのだな。

「P大作戦」では主軸は山下智久と長澤まさみの「恋の行方」であり、周囲の恋愛模様はあくまで背景だった。しかし・・・「ハチクロ」の原作はそうではないのである。最終回を見る限り、脚本家は生田斗真と成海璃子の「恋の行方」を主軸にしたかった・・・ような気がする。しかし・・・実際は周囲の恋愛模様が重くのしかかり・・・最高に中途半端なフィニッシュに終っている。

あれでは竹本(生田)とはぐみ(成海)が恋のハッピーエンドを迎えたようにも見えるし・・・ついに恋は始まらなかったようにも見える。もちろん・・・青春の甘酸っぱさはそれなりに表現できているので・・・キッドは自分の学生時代のあれやこれやを思い出し・・・ドアを開けてあの頃の仲間たちにバイクを飛ばして逢いに行きたい衝動にしばらくかられましたけど・・・ああ・・・キッドのバイクがタイムマシーンならね。

さて・・・ドラマの結論としては・・・「恋愛には妥協が必要だ」という主張と「恋愛には執着がつきものだ」という主張と「恋愛は強行突破が肝心だ」という主張。この三点に集約できると思う。

ドラマの中では二組のカップルが成立しているのだが・・・山田(原田夏希)も理花(瀬戸朝香)も意中の人をあきらめて・・・妥協した相手の愛を受け入れる。逆に野宮(柏原崇)も真山(向井理)もけしてあきらめずしつこくしつこく相手につきまといついに相手を獲得するのである。女性陣はあくまで受身で妥協できない相手ならストーカーとして告訴すればいいという態度だ・・・少女マンガかっ。・・・少女マンガだった。

一方・・・はぐみをめぐる男四人の戦いは「かぐや姫」構造になっている。①みせかけの本命である森田(成宮寛貴)はキスもするしおんぶもするし・・・想像力を働かせればかなりの肉体交渉までしているのだがお互いに相手を「好き」と言うだけで時間差を作り相思相愛を確認させない。一般人には理解しがたい恋愛構造である。ま・・・心のすれちがいと言ってもいいですけど。とにかく結ばれないのである。②ずーっと片思いの竹本は「好きだ」と告白するがはぐみは「ハチクロサンド」を届けにくるだけで言葉では答えない。とにかく結ばれないのである。③原作的には本命である修(村上淳)は「俺はあきらめていない」と言うだけでそれ以上の発言は許されない。とにかく結ばれないのである。④誰がどう見ても無理のあるあゆみの父(泉谷しげる)は「日本酒」をプレゼントするのだが「日本酒は嫌い」とお断りされてしまう。とにかく・・・ツンデレでないとして・・・結ばれないのである。

そして・・・はぐみは月に帰っていく・・・絵を描くという芸術行為と結ばれてしまうのだった。

もちろん・・・現実では・・・宮大工として修行しながら・・・画家と交際することはまったく不可能ではなく・・・はぐみがどの異性とも結ばれていない以上・・・「見つけるのが難しい四葉のクローバー」をはちみつサンドにたくさんたくさん挟んでもらった竹本はかなり・・・大切に思われているのであり・・・はぐみが「妥協」し、竹本が「しつこく」「強行突破」すれば二人が結ばれる確率はかなり高いという展開になっている。

キッドは男と女の恋愛は「強姦」が基本・・・女が許せば恋愛、女が許さなければ犯罪という側面があると考えるので・・・竹本のような腰抜けがどうなろうとしったこっちゃないのだが・・・ああいう風に行動できなくて・・・涙する・・・という考えすぎの人は可哀想だと思う。

学園での別れ・・・はぐみは二回ふりかえり、二回手をふる・・・があって・・・三回目をラストまでとっておく様式美はとても素晴らしかった。そして・・・中学生なのに大学生の成海璃子は少なくとも男心をせつなくせつなくさせる女優としての魅力を充分に発揮していると考える。

実らなかった恋にも実った恋にも意味なんかないしそもそも人生にも意味はない。

しかし・・・好きという喜びは確かにあるし・・・失恋の痛みがなかなか消えないのも確かだ。そして・・・思い出は喜怒哀楽を伴うのも確か・・・人生が終るまではね。

森田とはぐみの関係、修とはぐみの関係が・・・最後まで描かれないと・・・そういう大切なことは伝わらないと考えるが・・・まあ・・・この脚本家の恋愛観はあくまで三つの主張に集約されてしまうので・・・言いたいことは分ります。そして・・・それだとこういう視聴率になるということなのです。

ドラマはドラマで目の保養ができればOKのあなたはコチラヘ→まこお嬢様のハチミツとクローバー

誰もが素敵な青春を送れますようにと心から願うあなたはコチラへ→エリお嬢様のハチミツとクローバー

で、『あしたの、喜多善男・最終回』(フジテレビ080318PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・下山天。まあ・・・しいて言うと・・・原案と原作の違いがあらかじめ用意された言い訳なのであったな。もちろん・・・結末は二つあり・・・終盤近く・・・善男(小日向)は自殺現場に向かう途中で転落死していて・・・残りは幻想であるというラストになっているとキッドは考える。もちろん、あくまで悪魔としてはその点は譲らないのだが・・・テンメイ様が天使としてニヤニヤしても仕方ないと思います。あはははははは。

まあ・・・文学作品では人が自らの命を絶つことを肯定しても問題なくてもテレビドラマがそれをやると往生際の悪い人たちが暴動を起す恐れはあり・・・そのあたりの限界が露呈しているということでもなかなかに問題作でした。

善男が自殺現場に選んだ風景は抜群で・・・実在すればかなりの自殺志願者が殺到する可能性がありますしね。いくら「自殺は美しくなんかない」とナレーションしても目は口ほどにものを言いますから。人間の五感の得る情報量は視覚8、聴覚1、その他1のバランスが基本ですから。

美しい風景は「最後に目にする風景」として充分に魅力的ということになります。

草原の彼方の断崖絶壁・・・そして恐ろしいほどに広がる水平線・・・茫洋とした大海原。

廃墟に掲げる「私」という十字架。ううん・・・「死に場所」としては誘惑しまくられますね。

これに対応するのは・・・天上の女神としてのしのぶ(吉高由里子)の朗読です。お茶の間にしか届かない引きとめ工作です。だっていくらなんでもしのぶにこんなこと言われてそれでも自殺する人は死んだ方がいいと思うからです。

「人はたやすく頭にくるけれど・・・ずっと頭にきてるとつかれちゃう。でも頭にこないで静かに憎んだり怨んだりすることはできちゃうの・・・そしてそういうのって忘れるのが難しかったりするのよね。だから・・・だれかをずっと許せなかったり、自分を許せなかったりして・・・ついに誰かを裁こうとしたり自分を裁こうとしたりするのよ・・・でもね・・・人間には裁く権利なんかないの・・・人間を裁くことができるのは神様だけなの・・・だから・・・善男ちゃん・・・私がいいって言うまで死んじゃダメ・・・」

つまり・・・人間には司法権がなく・・・ないものを執行しようとするので・・・否定が逆に困難であるということだ。

もちろん・・・生きている限り・・・絶望なんてできないという考え方もあり・・・そうなると自殺という行為もまた希望の一つにすぎないということになるのである。

絶望とは「死」そのものであり・・・だからこそ・・・生死の消息不明者を絶望的と言い得るのである。

さて・・・「ハチクロ」と「喜多善男」は還元すると「ムスビ」という言霊になると思う。

「ムスビ」とは日本神話では「産霊」と漢字化されている。この言葉は「性」と「食」という人間の本質を結んでいる言葉である。

男と女が結ばれるという意味で子をなすムスビであり、親が子に与える食であるムスビである。キッドはいつも冗談ばかり言っているので嘘だと思う人がいるかもしれないが、握り飯の別名であるオムスビは漢字で書けば御産霊なのである。

妻が夫に(逆も可)、親が子に(逆も可)握るオムスビは神霊的に「生を守護する聖なるアイテム」なのである。

「ハチクロ」でははぐみが竹本にハチクロサンドを贈るのだが・・・これは「私を抱いてください」と霊的に解釈してもまったく問題ないし・・・「喜多善男」では周囲の人々や善男自身が作るカレーは「生きよ、もっと生きよ」という霊的メッセージなのである。

もちろん・・・日本人は稲に特殊なメッセージをこめてきた。米にこめられた霊力がもっとも高い。自殺予防のためには・・・普段から米を力をこめて握るべきであり・・・それを無機的なものに委ねることは自殺的行為なのである。

無機的なものは「死」の象徴であり・・・コンビニの握り飯は極めて自殺力の高い呪術的アイテムといえるのだな。もちろん・・・一度でも愛する人の握った御産霊を食べていればそれは情報のコピーの法則で無効化される呪でもある。一度も御産霊を食べていない人間がコンビニ機械おにぎりを食べると一食で致死量になる場合があるので注意が必要である。

ともかく・・・たとえ・・・Mであっても命を粗末にしてはいけないのである。ドラマでは若干分りにくいつながりになっていたが・・・「ふりかえらない女の絵の本」をしのぶが発見し、しのぶが平太(松田龍平)に伝え、平太がみずほ(小西真奈美)に伝え、みずほは善男が死へ誘われる場所を推定する。みずほはM仲間としてはじめて善男に愛を感じ・・・言葉を結ぶのである。

そこからは実はシューベルトの魔王の世界が展開している。シューベルトはこのドラマの下敷きとなっていると推定されるゲーテの「ファウスト」に影響されており、馴染みやすい。平太は心の御産霊を胸に抱き善男の死場所へと急ぐのである。

「胸騒ぎがする。魔王があの人を捕まえにくる。冷たい風に乗り、死んだ馬に乗って、大きな鎌をかざして・・・急がなければ急がなければ間に合わない・・・魔王があの人を連れて行ってしまう・・・お父さん・・・こわいよ・・・魔王が来るよ・・・」

そして・・・平太は・・・間に合わず・・・善男のあしたは数えられないほどになったのである。

つまり・・・ゼロということだ。

平太は間に合っていた自分を・・・妄想する・・・そしてつぶやくのである。

あんたの・・・カレー・・・食べたかったな・・・。

キッドとしては自殺抑止のためには日本人はとにかくおにぎりを握り続けるのが効果的だと思っています。

(実際のドラマの内容とは違っている場合がありますがいつものことなので叱らないでください)

おいしいときの喜多さんリアクションを真似する予定のある方はコチラへ→アンナお嬢様のあしたの、喜多善男

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『東京大空襲・第二夜・邂逅』(日本テレビ080318PM9~)脚本・渡辺雄介(他)、演出・上川伸廣を見た。脚本も演出もまったく未熟だが・・・とにかく・・・東京大空襲という史実にとりくんで悪戦苦闘したことは評価したいと思う。

第一夜冒頭で・・・晴子(堀北真希)は軍需工場で働く父親を非難する。「弾丸を作るのが国のためになるのですか」という質問をするのである。もちろん・・・国家が戦争をするシステムである以上・・・それは愚問である。

しかし・・・父親の死によって晴子は怒りを感じる。そしてその怒りは何故か・・・敵である米軍には向かわず・・・晴子の身を案じて父親の救助を阻止した博人(藤原竜也)に向かうのである。もう・・・ここから・・・脚本意図や演出力はグダグダなのであるが・・・本土で武器を生産する以上、敵が攻撃対象に選択することの必然は提示されている。

この論理に従えばやがて兵士になる子供は攻撃対象であるし、子供を生む女性も攻撃対象であると考えることに何の矛盾もない。

ルメイは連合軍の兵士の死傷率を低下させ、連合軍を勝利に導くためにもっとも効果的な攻撃を作戦立案・遂行したのにすぎない。それを非人道的的となじるのはいささか頭の回転が悪い人であると断言できる。

もちろん・・・実際に親を殺され、子を殺され、友を殺され、傷ついた人がルメイを呪ったり、殺意を覚えたりすることにも何の問題もない。敵に対して持つ当然の感情なのである。

しかし・・・そうなると・・・最後の一人まで・・・日本は戦うと信じて・・・死んでいったものたちに対し・・・無条件で降伏し・・・戦後の繁栄を築いた日本人は・・・とてつもない裏切り者であることも間違いないのである。

しかし・・・日本人は耐えがたきを耐え・・・忍びがたきを忍び・・・おめおめと生き恥をさらしたのだった。そういう人々が「戦争」を語るときには・・・どうしても苦渋がにじむのである。

もはや・・・そういう時代ではなくなっている。作り手も受け手も史実以後に生を受けたものが主流である。そういうものが・・・こういうドラマを作るとき・・・そこにはどうしようもない・・・乖離が生じて当たり前なのである。

けれど・・・少なくとも・・・飛来する敵機に向かい・・・「もう、やめて・・・もう殺すのはやめて・・・私を殺して・・・それで最後にしてください・・・お願いします・・・お願いします・・・お・・・ねがい・・・しま・・・す」と言ってもまったく無意味であることは歴然なのである。

機銃掃射による弾幕に包まれれば、手足は千切れとび、頭蓋骨は粉砕され、脳漿は飛び散り、目玉は破損し、血煙は爆散する・・・堀北真希が原型を止めるのは奇跡であり・・・あるいはドラマだからである。

もちろん・・・現在の東京は奇跡の復興を遂げ・・・笑いが止まらない人も多いのだが・・・韓国人に拾われた少女が・・・「ブラザーフッド」でおなじみの朝鮮戦争にも巻き込まれたことを考えるとその生存に対する運の良さに驚くばかりなのである。

とにかく・・・朝鮮半島がまだ日本だった時代の話である・・・ということを脚本家は無視して話を進めるのだが・・・その荒唐無稽さは・・・想像を絶するグダグダ加減でした。

しかし・・・しつこいようだが・・・東京大空襲があったということを忘れないためには・・・この手のドラマはたとえ・・・それがどんなに・・・事実無根でも・・・死んだ人が突然蘇ったりしても・・・キッドは有意義であると考えます。

とにかく・・・時は流れた。かっては禁止された「忠臣蔵」・・・敵討ちの物語だからである・・・も問題なく解禁され・・・東京大空襲の残虐もお茶の間にお見せできる範囲で公開できる時代である。もはや敵討ちをする根性のある人は絶滅したと認定されたのだな。

しかし・・・春になれば東京を彷徨う大量の亡霊を慰める虚構としてはまだまだ力不足なのである・・・。ねえ・・・あなたもそう思うでしょう。母子ともに燃え上がり声にならぬ声で叫びながら私の目の前を走り去って行く・・・あなたも・・・。

関連するキッドのブログ『第一夜のレビュー

で、『キューティーハニー THE LIVE・第24話』(テレビ東京・080319AM1~)脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。「激情のレクイエム!」が全編を覆う。もはや・・・ハニー(原幹恵)も・・・ミキ(水崎)も・・・ユキ(竹田真恋人)もこの世から消えた。しかし・・・ハニーによって復活したミキとユキは復活したアンドロイドとして悲しい戦いを繰り広げるのである。

ユキは完全体として狂おしく・・・パンサークローの殲滅戦に挑み・・・ミキは最後の力を振り絞ってハニーの復活を目指す・・・。

ああ・・・一糸乱れぬストーリーテリングである。このクオリティーの高さをゴールデンタイムで駄作・凡作を量産するクリエーターたちに見習ってもらいたいものだが・・・まあ・・・東京ローカル・・・深夜だから・・・可能なだけという考え方もあります。

ハニーの完全なハニーシステム(空中元素固定装置)を取り入れて復活したシスターユキ。その表情はより凶悪なメイクになっている。

田中(ふせえり)の野戦テントへ・・・ハニーシステム奪取のために中条(村上幸平)の手下が進出する。しかし・・・完全体となったユキはもはや彼らの手に負える存在ではなかった。

超高速で移動し・・・赤子の手をひねるように雑魚を殲滅するユキ。手下は最終通信で「もうダメ」と言い残し虚空に消えていくのだった。

モニターしていた中条は体に残る「磯臭さ」も忘却するほど・・・バスタブで身悶えるのである。

一方・・・ハニー捜索で疲れ果てた早見(山本匠馬)だったが・・・夏子(小松愛)の励ましとスタミナドリンク効果で捜索を再開する。

そして・・・廃棄処分されたハニーのボディを回収したミキは蛤学園の烏山(エリカ)を訪ねていた。

「お前の望みは分っている・・・だが断る」

「お願いだ・・・私の体を使って・・・ハニーを助けてほしい・・・」

「愛には終わりがあるもの・・・もはや・・・お前に対する私の愛はない・・・どうしてもと言うのなら・・・お前のすべてを私に捧げろ・・・」

土下座して首肯するミキに卵プレーを仕掛ける・・・烏山。

「愚かな・・・女だ・・・」

駆けつけた早見の見守る中・・・ミキとハニーは烏山の実験室に搬入される。

「何をするつもりだ」と叫ぶ早見を制して・・・ミキが遺言を託す。

「私にも・・・ハニーと同じ・・・生きる喜びにあふれた時があった・・・私はハニーの中で生きるのだ・・・お前からハニーに伝えてくれ・・・ユキを救ってやってくれ・・・と」

「でも・・・そんな・・・ダメだよ・・・」ユキの言葉に胸をつかれながら気持ちを抑えきれない早見・・・。

その頃・・・パンサークローの巨大基地ではユキのパンサークローへの加盟儀式が行われていた。そこへ・・・乱入する渡・改Ⅲ(マーク武蔵)。田中の夫・作之助(喜多川務)もウナギ棒で応戦である。華麗なる大人の棒術アクション。さすがに渡は作之助を圧倒する・・・。しかし・・・ユキには一ひねりで倒されてしまう。

勝ち誇る田中夫妻・・・しかし・・・ユキは神聖なパンサークローを踏みつけると田中夫妻を蒼ざめさせるのだった。

「茶番は終わりだ・・・私はお前たちを全て倒し・・・世界を支配する」

田中が仕込んだ制御装置が作動不良を起こし・・・本来ヤンデレのユキの中で狂気が発動したのである。

すかさず・・・退避する田中夫妻・・・。そこへ・・・中条が出現する。

「私のハニーシステムを返してちょうだいっ」

しかし・・・中条もユキの敵ではない。たまらずコピーハニーにフラッシュする中条。けれど実力差は圧倒的なのであった。鼠をいたぶる猫のように殺戮を楽しむユキ。

その頃・・・最後の最後に烏山の手を握る・・・ミキ・・・「烏山・・・ありがとう」・・・。

しかし・・・ミキとの死闘で傷ついた烏山にも死期は迫っていたのだった・・・「まだだ・・・まだ・・・逝くことはできない」・・・。

その頃、中条もまた最後の時を迎えていた。「お前・・・弱いな・・・変身しても変わるのはコスチュームだけ・・・苦しいか・・・ならばそろそろ終わりにしてあげる・・・」

断末魔の中条に靴を汚され・・・一瞬・・・生前の記憶を蘇らせる渡。最後のシィーット爆発が致命傷となり・・・息絶える中条。

水面に映る自分の顔に四つの人格を見出しながら・・・最後は自分の顔にうっとりなのである。

同時に最後のあがきを続けた渡も活動停止。

「不完全なアンドロイドなんて哀れ・・・」勝ち誇るユキの一瞬のスキをつき・・・田中夫妻の人間ミサイル攻撃が炸裂。制御装置のバックアップシステムを首に装着されてしまうユキ。ついに田中夫妻はアンドロイド・ユキの完全支配に成功する。

花畑の中で目覚めるハニー。そこには・・・沈痛な面持ちの早見が寄り添っていた。

「私は・・・どうして・・・ここに・・・私の中にミキちゃんがいる・・・なぜなの・・・」

早見を振り払い・・・ミキの名を呼ぶ・・・ハニー。

その声を遠くに聞きながら・・・湖上のボートに揺られる烏山。抱きしめたミキのボディーに語りかける・・・。「私は・・・嘘をついた・・・お前への愛が消えたことは・・・ない」

ミキに口付けた烏山・・・その一瞬後・・・一輪の波紋を残し・・・二人の姿は消える。烏山の怪人体マスクだけが虚しく水面に漂っていた。

「お父様・・・なぜ・・・私なんか・・・作ったの・・・みんな私のために死んでしまった・・・私なんか生れなければよかった・・・」

如月邸で悲しみにくれるハニーの前に黒衣のユキが手下を従えて現れる。

ハニーフラッシュしたシスターユキは制御装置を額に配置した完全凶悪タイプと化していたのである・・・つづく。

そして・・・もう一度・・・青のエンディングである・・・ミキ・・・何度追悼すればいいのだ。あああああああ・・・来週・・・最終回である・・・まあ・・・次のこういう傑作出現まで最初から何度も何度もリピートするから問題ないですけど・・・。

『ちりとてちん・25-2・第141回』まあ・・・とにかく・・・京本さんの化粧変身をもう何十年も前から知っているキッドとしては・・・ものすごい年の差カップルであるという認識を頭から追い払うのが大変な・・・・奈津子と小次郎ある愛の詩・・・。まあ・・・ここまでずーっとワキに徹してきた二人なので・・・一回くらいラブラブがあってもいいわけですが・・・う・・・苦しい・・・もう脳内変換の限界が・・・。チューはやめて・・・チューだけはやめてーっ。さて・・・肉じゃががどうしても食べたくなってきましたよ・・・。明日東京は雨っぽいから・・・お墓掃除は明後日に変更・・・もう春だね。→25-1

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

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2008年3月18日 (火)

ボクはいいんです・・・東京大空襲見てください。(香取慎吾)あぁぁぁぁぁっ。(堀北真希)

☆★☆メンテナンス情報☆★☆

関係者および読者の皆様へ。

2008年03月18日(火)19:30~03月19日(水)11:00の約16時間

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ご注意くださるようお願いします。迷惑かけて申し訳ありません。

・・・人が良すぎるのは心の病気なのだが・・・それを病気と言ってしまうとエゴイストが死語になってしまうのだな・・・。冷たい人を愛していて花のように無邪気に笑う人というのも実はちょっと怖い・・・感じがします。

まあ・・・瑠璃(本仮屋ユイカ)が「ゲイじゃないか」と疑ってしまったので二週連続薔薇族妄想でお茶を濁してきたのに・・・その手を封じられてしまった。

その上・・・最終回の予告に雪山のシーンがないのである。・・・これは・・・ものすごく・・・オーソドックスに着地するしかないのではないか・・・。つまり・・・もう・・・妄想の余地がないっていうか・・・。いや・・・たとえ・・・指一本入らない隙間でも妄想しなければ・・・プロとは言えない・・・どんなプロなんだよ。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「4姉妹」↗*8.0%(実は平均*7.0%である・・・現在「喜多善男」の平均が*7.1%なので今クールの最下位争いは予断を許さないのである)、「エジソンの母」↗*9.9%(どうして、ねえ、どうして*0.1%届かなかったの?)、「女医と道化師」14.5%(これか?)、「めぐる」↘*8.1%(出だしとしめが下がるってクドカンならではだな・・・みんなお別れがつらいのか?)、「刑事の現場」↗12.6%(1ポンドから少し来たみたい)、「コンビニ」13.1%、「うどん」14.4%、「家康」12.0%(なんとなくいい並びだ)、「ロスタイム」↗10.2%(常盤フタケタ死守)、「篤姫」↗24.7%(だから・・・時が止まっているのだなあ・・・ずーっと鶴丸城から出ないつもりか・・・)、「佐々木夫妻」↗11.0%(脚本はテクニカルだけに仕掛けの暴投がもったいないの)・・・以上。

で、『薔薇のない花屋・第10話』(フジテレビ080317PM9~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。頭巾の小学生(八木優希)で始まったこのドラマ。つまり・・・顔を隠した娘・雫と名前を隠した母・瑠璃の物語なのである。そして・・・主人公・英治(香取)は正体を隠していた。まあ・・・謎は痛々しいものだったので・・・それが明かされるたびに・・・お茶の間はもやもやしていったことだと思う。

雫は可愛い素顔を見せる・・・それは母親に似ている自分が父親を悲しい気持ちにさせるのではないかという・・・痛々しい配慮である。母親の名前がわかった時には・・・英治が雫の父親でも・・・瑠璃の恋人でもないという痛々しい事実が判明する。そして・・・英治の正体はまだ謎を残しているが・・・自称・名もない戦士なのである。

そして・・・二人の名もない戦士の対比が痛々しく展開していく。育児放棄をされて善意を拒絶したまま生きる瞬(玉山鉄二)と育児放棄されて悪意を拒絶したまま生きる英治。二人は他人を信じない点では共通している。しかし・・・瞬は悪賢い人間となり・・・英治はお人好しになった。つまり・・・周囲の人間にはそう見える。瞬は世界を欲望の対象としか見ないし・・・英治は世界に対する欲望を禁じている。

瞬にとってナース(竹内結子)も教師(釈由美子)も人間として考えることはできない。彼は世界にたった一人で生きているのである。

一方・・・同様に世界を拒絶して生きている英治は・・・雫との献身生活を続けるうちにほぼ癒されていたのである。冷たい男を愛して死んだ雫の母と違い、凍えている男を雫は温め続けたからである。

世界を拒絶し続けた二人の男の信頼に亀裂が生じる。「お前だけが世界を信じるって何だよ・・・俺を裏切るのかよ・・・」・・・瞬は英治に意地悪を始めるのである。

誰にも甘えない男・瞬と誰にでも甘える男(松田翔太)によって・・・英治は「家族」を奪われようとしている。言おうとしていた・・・本当の・・・でも言えなかった・・・本当の・・・つづくである。

もちろん・・・英治の心は病んでいる。もちろん・・・親に捨てられても健全な人間はいるだろう・・・しかし・・・親に捨てられて心が病んだ人間を責めることは・・・痛々しいのだな。

関連するキッドのブログ『第9回のレビュー

で、『東京大空襲・第一夜・受難』(日本テレビ080316PM9~)脚本・寺田敏雄(他)、演出・上川伸廣を見た。ほぼ堀北真希の魅力で押していく展開。言葉使いが戦中っぽくないとか・・・髪型や化粧が現代人だとか・・・まあ・・・そういう点にアレやコレや注文をつけるのはお客としては自由だが・・・とりあえず・・・東京大空襲という事実をまったく知らない現代人にとってはそういうことがあったと知るだけでも意義があるのである。

姿勢を正して・・・直視するべきだろう。

総力戦とはこういうものなのである。後方の補給地をたたけば前線には武器弾薬が届かない。犠牲を少なく勝利するためにはルールは無用なのだ。

味方の命を犠牲にするルールが優先される理由などどこにもないからである。

そして・・・そういう戦争は今も続行中だし・・・日本は参戦中だ。

もちろん・・・現在の戦争は国土から遠く離れたところで行われている。しかし・・・曖昧な言葉の装飾で・・・あたかも・・・戦争をしていないような錯覚に陥っている現代人は多い。

キッドは基本的に現在の戦争を否定しない。日本人が世界の中で優位な立場を維持するために遂行している事業である。ただし・・・その事実から目をそらすような人々には危ういものを感じるのである。

人間は殺しあう生き物だ。そしてなるべくなら殺しあわないですむ道を探れる生き物なのである。片手に剣を片手に盾を持って・・・にらみ合い・・・できれば微笑み合う・・・。

それが限界なのである。それを忘れたらたちまち世界は血まみれになるのだ。

関連するキッドのブログ

『ちりとてちん・25-1・第140回』うふ・・・ついに若狭の母と五木ひろしが遭遇・・・夫の見ている前で底抜けにラブラブである・・・いいのか。そして・・・弾き語りで「ふるさと」・・・さすがだな・・・ひろし・・・これが芸というものだ・・・。そして・・・A子B子急速解凍である。もう・・・グダグダギリギリの和解だが・・・幼馴染だから・・・いいか・・・。さらに・・・小草若・草々・兄弟の抱擁・・・四草・・・底抜けにツンデレである。・・・おいおい・・・全部解決かよっ・・・と・・・ゴリさんです・・・ラスボス・・・ですか・・・天狗のツンデレですか・・・。もう・・・ダンサーがスタンバっているので・・・最終コーナーか・・・最後は妊娠出産なのかな・・・。→24-6

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

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2008年3月17日 (月)

激動の幕末にむけて時間よ・・・止まれなのですよ。(宮崎あおい)

うーん・・・薩摩では時間が止まってしまったな・・・。まあ・・・嵐の前の静けさ・・・ところが・・・このねっとりまったりせつない恋心が・・・バカ受けなのである・・・まず・・・ゲームしながら見ていても、読書しながら見ていても、どうぶつ奇想天外とか、ジャンクSPORTSを見ていても・・・ストーリーから取り残されないのである。

いや・・・篤姫(宮崎あおい)が覚悟を決めたとか・・・小松帯刀(瑛太)がなかなかあきらめきれないとか・・・斉彬(高橋英樹)が気が利く殿様だとか・・・幾島(松坂慶子)がハラハラドキドキとか・・・まあ・・・もうどうでもいいことを楽しめる人にはたまらない展開なのでございますが・・・。

しかし・・・忍者ものとしては・・・見事な展開になっています。「将軍の死」も「篤姫御台所計画」も秘密にしようとしているのに・・・どんどん噂が広がっていく。もちろん・・・これはすべて、しのびの情報操作の賜物なのでございますよ。

で、『篤姫・第11回』(NHK総合080316PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「徳川和子と島津篤子こんなに似ている」大特集でございます。幕府と皇室というこの国の統一の形の不思議さがそこはかとなく匂い立つのでございます。血統主義と能力主義・・・それは平和と戦争のボーダーラインでございます。

多様性を是とすれば戦争は避けられない。統一性を是とすれば弾圧は避けられない。この矛盾を回避するのが「本当に偉いのはあなたです」「いえいえあなたです」と譲り合う気持ち。まあ・・・この国の基本は喫茶店のレシートをめぐるおばちゃん精神で構成されているということです。

Atuhime1853e で、今回は少し寄って薩摩藩の志士たちについて妄想してみたいと思う。とにかく・・・篤姫が鶴丸城に上がってから・・・時が止まってしまっているので仕方ないのである。まあ・・・フリは大きくはっきりとなので・・・基本に忠実な構成なのである。銭形愛(宮崎あおい)が江戸に行って銭形舞(堀北真希)に出会うまではまだまだ「日本一の男の嫁1号」をフラねばならないのだな。「日本一の嫁2号」は「もうひとつの日本一の男の娘」でもあり・・・1号より2号が強力というロボットアニメの常道にかなっているのだな。

さて・・・国家の話である。この時代には日本はまだ国ではなかった。国というのは薩摩の国であったり・・・武蔵の国であったのである。で・・・日本はその無数の国家の連合体であった。その統一の象徴が軍事独裁である「幕府」と文化的元締めである「朝廷」の両輪構造となっているところが・・・日本の特徴なのである。つまり・・・白黒はっきりさせないという曖昧さがすべてなのだな。

さて・・・戦いの基本に「戦力の集中」というものがある。これを欠くと各個撃破されてしまうので注意が必要なのだ。実力50の国でも・・・実力2の国に負けることがある。これは実力2の国が常に全力で実力50の国を1/50に分散させ・・・2VS1を50回繰り返すことで達成される。

恐怖の中国も分解すれば各個撃破可能で・・・逆に中国は分解されないようにチベットやウイグルや台湾を弾圧するわけである。

もちろん・・・外に敵があれば・・・そんなことをしているとつけこまれる。

幕末の日本はまさに四方に敵を受けた状態になっているため・・・国力の集中を迫られるのである。

しかし・・・人が誰も同じ思いを持っても・・・やることは違ったりするものだ。あるものは車が売れるからいいじゃないかと思い、あるものは本場のギョーザが安く食べられるならいいと考える・・・そうこうしている間に・・・何もかも奪われてしまうかもしれない・・・と言っても聞く耳もたないものもいる。

幕末のある時期・・・日本は「心あるもの」と「心ないもの」に分れて激闘することになるわけだ。もちろん・・・「心あるもの」も「すごく心あるもの」と「そこそこ心あるもの」に分れて戦うし、「まったく心ないもの」と「あえて心ないもの」もまた争うのである。そのために・・・誰が敵で誰が味方かわからなくなるのである。

「一つになるために戦う」・・・客観的に見ると愚かしいように見えるが・・・実は統一には欠かせない手段なのである。勝敗を積み重ね・・・最後に残ったものが・・・一つということだからだ。

だから・・・そのために戦ったものは・・・尊皇攘夷だろうが開国佐幕だろうが・・・「日本を一つにして外敵から守ろうとした」ものはすべて志士と言えるのである。

さて・・・篤姫の影の主役である小松帯刀(瑛太)はもちろん・・・志士である。彼は篤姫と同じ年に生れたので幕末最大のヒーロー坂本龍馬(玉木宏)とも同じ年なのである。そして・・・薩長同盟という日本統一のための最重要企画は小松と坂本がいなければ実現しなかったといっても過言ではない。

実は小松は肝付氏である。肝付氏は大伴氏なのだ。坂本は明智氏だが・・・蘇我氏でもある。大伴のしのびと蘇我のしのびの血脈の果てに生み出された傑作しのびの間柄なのである。二人の馬が合うこと・・・ライジング☆スターの結成が如しなのである。

そんな小松は上級藩士として薩摩国主斉彬という薩摩最大の志士と下級藩士であり、薩摩最高の志士の両輪といえる大久保・西郷をつなぐ役割を果たす。伝統的な忍者組織論で言えば上忍・斉彬、中忍・小松、下忍・西郷・大久保その他いっぱいなのである。そして・・・薩摩の下忍たちはものすごいスーパー忍者揃いだったことは歴史にある通りなのである。

忍者たちは「日本統一しないと滅亡の危機感」に燃えて・・・驚くべき激闘を繰り広げるわけである。

まず・・・肝付一族には伊地知正治がいる。彼は山本勘助の生まれ変わりである。後に日本統一戦争で・・・滅び行く幕府側の抵抗を殲滅するのである。これは・・・山本勘助なので仕方ないのである。

次に西郷兄弟がいる。隆盛については言うまでもないが・・・弟・吉次郎は東北弾圧作戦で名誉の戦死するし・・・慎吾は後に日本人で初の海軍元帥になるのである。斉彬の夢見た薩摩の黒船の将軍となるのだな。義理の弟の伊集院兼寛はスパイとして参謀として活躍し貴族院議員となります。もはやしのびというよりゼロゼロナンバーです。

さらに大久保や三島がいるのであるが・・・その秘密についてはまた改めて語る機会があるだろう。もちろん・・・人斬り半次郎や・・・寺田屋事件に散る有馬新七も今後の活躍に期待がかかるわけである。

ここではどちらかといえば無名の有村三兄弟でまとめることにする。有村俊斎は後の貴族院議員・海江田信義で大村益次郎暗殺の影の主役である。もう暗躍するのである。その栄光は弟たちの志士としての死によって縁取られている。上の弟は第一次井伊直弼暗殺計画の失敗により切腹して果て・・・下の弟は桜田門外の変に参加・・・本懐を遂げつつ戦死なのである。何れも示現流の使い手であり、チェィストーッなのである。

・・・とにかく・・・もう・・・みんな出番を今や遅しと待ち構えているのだが・・・鶴丸城は時間の流れが止まり・・・チェストオーもイヨーポンポポポンポンにかき消されているのである。高視聴率なので文句は言えないが・・・彼らのために少しは時間をとっといて欲しいものだ・・・。寺田屋とか15秒、桜田門10秒だったら・・・泣きますからーっ。

関連するキッドのブログ『第10回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「東京大空襲・第2夜」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・やはり、火曜日かよっ。

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2008年3月16日 (日)

和服で走らせすぎだろがっ・・・筋肉痛になりますわ。(常盤貴子)

・・・常盤貴子の極道の妻ごっこである。大阪の女の子なので・・・関西弁でやればもっと極妻っぽかったと思うが・・・昭和63年の荒川区が舞台なのであった。何か意味あるのか?

土曜日は「1ポンドの福音」が終っても・・・ちっとも楽にならない。「ロスタイムライフ」は先週・・・すごく出来が悪かったのでパスしたが・・・今週もそれほど良いわけではないが・・・常盤だからな・・・。

「刑事の現場」には池脇千鶴が出ていて・・・カッコイイ女刑事役であるし・・・原田芳雄が容疑者である・・・見応えがある。

そして・・・深夜・・・「栞と紙魚子」と「コインロッカー物語(最終回)」がシンクロしている。だから・・・一番面白い「ER」についてなんか語るヒマはないのである。もう・・・あっさりメモで妄想するしかないのです。

で、『機動戦士ガンダム00・第23話・世界を止めて』(TBSテレビ・080315PM6~)脚本・黒田洋介、監督・水島精二を見た。・・・これは・・・終盤戦に突入したのか・・・。ついに仮面の男のいないまま・・・プトレマイオス・ガンダム・チームの一角・・・ロックオンが生死不明である。第2シーズンの仮面の人候補かな・・・。

とにかく・・・あまり盛り上がらないまま・・・第1シーズンは終了していく模様。

これは・・・「国家間の戦争」を主体とした「ガンダム」と「テロとの戦い」を主体とした「ガンダム」という物語の枠組みのせいだろう。

戦争のヒーローは栄光に輝き・・・敗者との光と影のコントラストが織り成されるのだが・・・テロリストはどこまでいっても単なる犯罪者だからな・・・。

そして・・・個人の運命の面白さという点では・・・否応なく戦火に巻き込まれていく主人公たちと・・・自らの意志で戦火を巻き起こしていく主人公では盛り上がりに差があって当然なのである。

「やりたくてやってるわけじゃない」というアムロに対して「やろうと思ってやったのだが・・・間違っていたかもしれない」という刹那である・・・刹那にはヒーローとして感情移入しづらいったらないよ。

それでも・・・それが時代というものなのかもね。復讐のために・・・正義の仮面を中途半端にかぶったロックオンの生死不明はその象徴なのかもしれない。

かといって・・・沙慈が突然・・・第2シリーズの主役として躍り出たりすると・・・それはそれで意味不明だ・・・。

「世界平和」は信じるものであり・・・疑うものである。安易に平和を維持することはできないし・・・平和とは辛く苦しい不断の努力によって維持されるものなのだ。調和による平和と自由による戦争・・・第2シリーズはもう少しこの辺りに着地して・・・もう世界は支離滅裂だ・・・という素敵な戦争ごっこにしてもらいたいな・・・。

チベットと日本ではまったく事情が違うが中華共産党帝国の周辺に位置することは同じだ。チベットから海外の目を追い出し、毒ギョーザなんか知らないという国家に調子に乗って投資したり・・・ライフラインを依存したりしていると・・・とんでもないことになるとキッドは考える。

それでも・・・無益な戦争はしない方がいい・・・それが正しい考え方なのかどうか・・・ガンダムワールドはそういう想像力を養うフィールドであってほしいのである。

で、『ロス:タイム:ライフ・第七節』(フジテレビ080315PM1130~)脚本・吉田智子、演出・筧昌也を見た。「働きマン」でがっかりさせた脚本家で・・・またそこそこガッカリさせてくれている。話としては・・・夫の仇を獲ろうとした極妻が・・・返り討ちに合い・・・ロスタイムに突入・・・実は・・・夫は生きていて浮気・・・子分は裏切り・・・もう・・・今まで信じていた人生が倒壊するという顛末である。

何が・・・ガッカリするって・・・冷静に考えると・・・最初から竜崎(常盤)を殺せばすむ話で・・・最初に夫が殺されたと・・・竜崎を嵌める必要がこれっぽっちもないのである。

ようするに・・・この話では・・・常盤は・・・間抜けな女として・・・自分が・・・いかに・・・偽りの人生を送っていたか・・・気がついていく・・・という話にならなければ面白くないのである。

そして・・・せっかく・・・着物でドタバタするのなら・・・着崩れで・・・着物がバタバタにはだけていく・・・という方が面白いのである。もちろん・・・常盤はいつまでも美人だから・・・それはそれで目の保養なのだが・・・こんな・・・乱れない役ばかりやっていると・・・プラスアルファの魅力を失ってしまうのではないか・・・と危惧するのである。

まあ・・・それでも・・・かわいいから・・・いいか。

本家・・・「極妻」見たばかりなので・・・点数辛目になっていることをご了承ください。とにかく・・・脚本家・・・もう少し・・・ヤクザ映画研究してくれ・・・。

とにかく常盤貴子の変わらぬ美貌を確認したい方はコチラへ→お気楽様のロス:タイム:ライフ

で、『刑事の現場・第2回』(NHK総合080315PM9~)脚本・尾西雄一、演出・柳川強を見た。加藤(森山未来)と伊勢崎(寺尾聡)の新米・ベテラン刑事コンビのオーソドックスな刑事もの。放火魔捜索中の加藤は夜更けの小学校で不審な男に職務質問をするが・・・男は拒絶・・・逃亡しようとしたため・・・公務執行妨害で逮捕する。その男は・・・加藤の小学校時代の担任教師・鵜飼(原田芳雄)だった・・・頑なに取調べを拒む鵜飼だったが・・・殺人現場に残された指紋と鵜飼の指紋が一致する。

一人の女子高生が転落死・・・その祖父である鵜飼が事故原因となったタクシーの運転手を問い詰め殺害・・・鵜飼は交際中の女子高校生と会えなくなるのがイヤで自主をためらっていた・・・という話である。・・・最後・・・ニュアンス違うのじゃないか・・・。

まあ・・・被害者と刑事機構と加害者という三角関係による感情のもつれをそこはかとなく描いている。そしてママさん刑事の池脇千鶴は一本背負いが得意なのである。まあ・・・池脇が好きな人はそこだけでも充分楽しめます。

それにしても・・・殉職した刑事の息子が刑事っていう仕掛けはいささか・・・まあ、いいか・・・そういうジャンルだと思えば。

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第11話』(日本テレビ080316AM0050~)脚本・渡辺雄介、演出・大野哲哉を見た。ヤマダさんの奥さん(山下容莉枝)と団(井上順)の会話を盗み聞きした栞(南沢奈央)は調査のために・・・ヤマダさんちの姉弟と友達になるのであった。最近・・・栞の素行が怪しいと(いつもだろがっ)尾行した紙魚子(前田敦子)も事件に巻き込まれていくのだった。

ヤマダさんの家の表札には奇妙なことに・・・弟の良太の名前がない。

そして・・・ヤマダさんのご主人(小林隆)は幽霊だったのだが・・・死んだことを忘れていて・・・それを思い出すと・・・シャイニングごっこを始めるのである。・・・しかし・・・実は・・・奥さんも娘(柳田衣里佳・・・女王の教室メンバー)も幽霊だったのである。さらに良太は・・・育児放棄した他人の子供だった。

駅前で捜索のためのビラを配られている行方不明の子供だったのだ。

幽霊たちは・・・母子家庭の良太の母親が男が出来るたびに良太を置き去りにするので不憫に思い・・・面倒を見ていたのである。

「ぼく・・・本当は・・・みんなが幽霊だと知ってた・・・でも・・・それを言うとみんなが成仏しちゃうと思ったから・・・黙っていた」

そういうシステムだったらしく・・・ヤマダ一家は消えていく・・・。

後悔する実の母親を振り向きもせず・・・良太はヤマダさんから教わった不滅のギャグ「コマネチ」をリフレインするのだった・・・。姉のピンク・・・弟のイエロー・・・栞と紙魚子の紅白、実の母のオレンジと・・・衣装の原色使いが画面を絵本らしく見せている。ま・・・メルヘンですな。

来週は片桐はいり登場らしい・・・。

で、『コインロッカー物語・最終回』(テレビ朝日080316AM0150~)原作・伊東恒久、脚本・國澤真理子、演出・近藤俊明を見た。主人公の未来(小嶋陽菜)はいわゆるひとつのコインロッカーに捨てられたベイビーだった女子高校生だった・・・。彼女は自分のふるさとであるコインロッカーが変なもので汚されないように見張っているちょっと変わった女の子である。出産・育児にまつわるネタは栞と紙魚子からここを経て翌日の佐々木夫妻まで続いていくのだが・・・人間は・・・まあ・・・いろいろと悩ましい動物なのであるなあ・・・。

セックス・・・そして受胎・・・さらに誕生・・・。この何でもない営みに神秘を見るものもいれば・・・不安を感じるものもいる。

そして・・・親と子の葛藤・・・。今回は・・・母親に男が出来て捨てられた女子高校生・ゆり(悠城早矢・・・砂時計の歩)が携帯電話をロッカーに捨て・・・未来が・・・ゆりの母のメッセージを受けとるという展開。

ゆりはもちろん・・・傷心なのである。

未来は「ひどい母親でもいるだけマシ」と慰めるがゆりは「いなければ憎まずにすんだ・・・」と告白する。

未来は・・・ゆりの母親に「生んでくれてありがとう・・・生きていて楽しいこともあるから・・・感謝している・・・さよなら」と告げるのであった。

キッドは身近に捨て子の人がいるのだが・・・まあ・・・実の親はなくとも子は育つし・・・どうせいつかみんな死ぬんだから・・・そういうことで悩ましいのはほどほどにした方がいいと思うのである。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

『ちりとてちん・24-6・第139回』・・・私と夫が・・・小草若兄さんから・・・ふるさとを奪ったのか?・・・と悩む若狭・・・あれから家賃払ってないのかよ・・・。とにかく・・・五木ひろしはまたもや出番が来ないのであった。ああ・・・若狭の母と五木ひろしとのすれ違いのメロドラマなのだな・・・。そして・・・底抜けに復活した小草若・・・。四草・・・算段通りか・・・草々来たら本当に死んだのか?・・・まあ・・・若狭にいいところを見せたい・・・小草若・・・もちろん・・・若狭はそれが・・・いいところとは・・・これっぽっちも思わないわけですが・・・。しかし・・・若狭がドジをする度に・・・誰かが幸せになっていく・・・法則でこの世界は動いているのでございます・・・。→24-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)『東京大空襲・第1夜』(日本テレビ)

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2008年3月15日 (土)

あなたのなすべきことは何ですか?(深田恭子)

・・・この問いかけに答えられる人は2008年3月15日日本時間午後6時45分、推定66億6310万人強いる地球人類の何割くらいいるのだろうか。TBSテレビではチベットで起きた暴動を中国政府の発表を中心に報道し・・・日本政府の事件に対する反応ひとつ伝えないニュースを伝えていた。それがニュースキャスターやニュース番組のスタッフのやるべきことなのかどうか・・・キッドはちょっぴり疑問に思う。どうして、ねえ、どうして中国という国家が日本の安全保障にとって危険極まりない政府を持っていることを熱く伝えないの? ねえ、どうして?

その答えはただ一つ。日本は戦えない国だからだ。もちろん・・・戦わないということもなすべきことのひとつと言えるだろう。しかし・・・あらゆる戦いを否定すれば・・・ゴキブリ一匹殺せないのである。

そして・・・毒ギョーザを出されたら大人しく食べるしかないのである。

深夜では永井豪の「デビルマン」を原作とした実写映画(2004)をテレビ朝日が放映していた。伊崎兄弟の演じる主役が出ている場面以外はまあまあ面白い映画という・・・ムダに笑える作品・・・である。脇役のキャスティングだって・・・大切だけど・・・主役を選んでから・・・こりゃダメだ・・・と思ったら・・・降板させることも大切だし・・・そういうことはなすべきことだと言えるだろう。デビルマンを演じることのできるスターは・・・数少ないとは思うけれど。

で、『未来講師めぐる・最終回』(テレビ朝日080314PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・唐木希浩を見た。・・・金曜日はお笑いドラマが・・・「4姉妹」「エジソン」「めぐる」「紅蓮女」と豪華四本立てである。もちろん・・・前後はミステリーとホラーであるので純粋に笑わせようとしているドラマは「エジソン」と「めぐる」なのであるが・・・大森美香とクドカンは「壁おんな」(伊東美咲)と「山おんな」(深田)を使って・・・かなり笑わせてくれたのである。

もちろん・・・「エジソン」は笑いの連打ではないのだが・・・最後に伊東の「エジソンの母」になろうと思えばなれる大演説、「受け入れ拒否」によるエジソンの帰還、「裏目」を呪う森口瑤子、「青柳一族」の村中暖奈の反乱と続くクライマックスは大爆笑だった。

それに対し・・・クドカンは・・・地味にニヤニヤ・・・クスクスを誘いながら・・・DVDBOXのオマケ映像らしい「未来ナースめぐる」まで姑息なお笑いをこれでもかと積み上げていくのである・・・凄いぞっ。

100回に1回未来を変えることのできる(らしい)エスパー吉田永作(橋本じゅん)の詐欺事件に巻き込まれ・・・エスパー吉田めぐるはキッドにとって氷高小夜(1994「キューティーバニー」など)を連想させる氷高刑事(田口浩正)に連行されてしまう。

一週間の身柄拘束・留置の間・・・素行を調べられためぐるは・・・そのあまりにも地味なエスパー活動によって危険人物リストからはずされてしまう。

どうして・・・こんな・・・おせっかいを・・・「私の心の中に小さなおばちゃんがいて・・・そのおばちゃん魂が・・・私を動かすのです・・・」

ちなみに氷高刑事の今週の相棒の一人は「おばちゃん」刑事だった・・・。

そして・・・身代わりを申し出た体は小さいけれど大きなおばちゃんであるめぐるの母(榊原郁恵)によって釈放されるめぐる。「新宿に母」は「警察に母」になるのであった。

一方・・・吉田永作は実の父・中吉(地井武男)と実の息子・慎吾(槇岡瞭介)を誘拐して・・・未来永劫幸せの証の信者井上(半海一晃)の営む「うまいやすいまるいどんぶりの力」の「丸顔食堂」に潜伏していた。

偶然・・・食堂に居合わせためぐるの父・はまる(船越英一郎)は現金不足でゴチになってしまい・・・口を封じられてしまう。

出所しためぐるは・・・ユーキ(勝地涼)の店で「おつとめっす」と労われるのだが・・・エスパーであることをバラしてしまい・・・もう食いしん坊キャラには戻れないと危惧するのだった。

しかし・・・「容疑者めぐるアカデミー」のメンバーたちは暖かくめぐるを迎え入れるのだった。しかし・・・受講生がゼロになり・・・解散寸前・・・未来変更により高校受験に失敗した今市の再受講により・・・ピンチを逃れる。千鶴(森岡朋奈)の友人・いづみ(足立梨花)は逆に合格したらしい・・・地味な辻褄あわせだが・・・好感がもてる。とにかく・・・塾長は「さよならのかわり」(山口百恵)にカツラを置かないですんだのにおいてしまったからさあ大変である。どうせならめぐるもみちるも鼻血たらせばよかったのに・・・。

・・・ともかく出所祝いに訪れた父親に・・・「父親としての仕事をして」とせまるめぐる。

そこへ氷高刑事が現れるがみちる(黒川智花)の「死んじゃえよ」攻撃などで危機を脱するのである。

さて「地獄さおちろ」とか「死んじまえ」とか・・・刺激的なセリフを連発するこのドラマ。

よく・・・そういうセリフに対して・・・良識を持ち出す頭の悪い人がいる。

たとえば・・・人生に疲れ果て・・・テレビを見ていると「大好きな深キョン」が死ねと言ったので・・・自殺した人がいたとしても・・・そんなことは仕方ないことなのである。

もし・・・それが許されないとしたら・・・信号待ちのドライバーがワンセグでドラマ見ていて「大好きな深キョン」が踏めと言ったのでアクセル踏んだら小学生五人ひき殺したとか。

ガソリンスタンドの店員が「飲め」と言われたからガソリン飲んじゃったとか。

そんなことにいちいち責任をとらなければならない。ドラマのセリフと現実を混同するようなバカは死ねばいいと思うし・・・もしも・・・あまりにも現実とドラマがシンクロするようならスーパーナチュラルとして笑えばいいのである。

ついに・・・父として覚醒したはまるはめぐるを連れて・・・丸顔食堂へ・・・。

ここではまるは・・・人質の義父・中吉に「めぐるに愛されているあなたが憎かった・・・しかし・・・めぐるはあなたも・・・私も・・・愛していると気がつきました・・・義父さん・・・一緒に暮らしましょう・・・」と熱く語るのであった。

しかし・・・中吉は散歩していて不在だった。

これは「誰かに語ると相手がいつの間にかいない」ネタのヴァリエーションである。こういうありふれた手法を使うときも・・・このぐらいヒネリがあると・・・よくできた感がある。

もちろん・・・「人質なのに散歩」は前フリがあり・・・そういう意味で「ああ・・・いないのだな」と予測する人は予測できるという丁寧さがあるのだな。こういう根気はネタ作りにとってとても大切なことなのである。

中吉が「人質である前にお前の父親だ・・・お前は嘘つきだが性根はくさっていない・・・ふつうの吉田として罪をつぐなえ・・・」と説得し・・・ついに・・・永作は改心する。

最後に丼を食べためぐるは・・・選挙に立候補する父や・・・寿命が延びた(かもしれない)祖父・・・そして真面目そうな僧侶になった叔父と甥を幻視する・・・「未来が変わるとまずいから言わない」というめぐるの言葉に・・・明るい未来を感じる永作。

そして・・・めぐるの心だけがよめる特殊なエスパー・ユーキと満腹すると20年後の未来が見えるめぐるは日常に戻っていくのであった・・・。

関連するキッドのブログ『第九話のレビュー

『ちりとてちん・24-5・第138回』ふふふ・・・こうして・・・メモを書くのも・・・もうあと・・・しばらくである。この脚本家はフォークソングに思いいれがあるらしく・・・ネタとして「それがしんどい・・・それがおもろい」などということを書くわけだが・・・熊五郎もがんばっているが・・・まだまだなのであるな。劇団カクスコの舞台では・・・延々とギター一本でナツメロを弾き語るネタとか・・・「ミニモニ。でブレーメンの音楽隊」(2004)では辻希美が「揺れるおとうふのような乙女心」の詩をギターの弾き語りで歌っている。今回も・・・それに匹敵するようないいネタ(詞)なのだが・・・表現力がちょっと足りないのである。もちろん・・・タレントとしてはそこそこでもいいのだが・・・むさくるしいキャラだけに・・・もう少し芸を磨けばいいのに・・・と思ってしまうのだな・・・惜しいのである。→24-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年3月14日 (金)

水鳥の優雅に浮きて足掻きのこけつまろびつ恋も叶わず(玉木宏)

【解釈】小川先生(玉木宏)はイケメンだけれど結構必死なのである・・・肝心なところでは足がもつれて転ぶし・・・たまに自惚れて・・・好きな人ができても勘違い・・・まあ・・・そういう人ってたまに見かける。

うふふ・・・どうしても伸び悩む視聴率。SPをこのワクでやって・・・鹿男をあのワクでやればよかったのに・・・。

まあ・・・タレント行政上の問題か・・・。

木曜のドラマ対決は①「だいすき!」↗11.9% ②「鹿男」↘*9.2%・・・である。

バカな子ほどかわいいと思いつつバカな子にイライラする・・・そんなあなたはコチラへ→エリお嬢様のだいすき!

で、『鹿男あをによし・第9話』(フジテレビ080313PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・村上正典を見た。このドラマの最大の弱点といえば・・・「八百万」のナレーションにあるという意見がある。「はっぴゃくまん」がバカすぎる・・・というわけである。もちろん・・・それを「やおよろず」と読むのは伝統的だし・・・本当っぽいというのは確かだろう。だから・・・番組制作側も・・・しどろもどろ・・・に弁解しているらしい。

しかし・・・本当はどちらも間違いとは言えない・・・とキッドは思っている。

けれど・・・多数決的正解は「やおよろず」なので・・・お茶の間で「やおよろずってなに?」と子供に聞かれて「・・・」と言葉につまる親のことを心配するのは・・・しすぎ・・・と思ったりもする。

たとえば・・・「八百屋」である。「はっぴゃくや」とは読まないだろう。しかし・・・言葉としては「嘘八百」とか「お江戸八百八町」とか「数が多いことの八百をはっぴゃくと読むこと」はいくらでもあるのである。

これは教養の問題で・・・「やおよろず」も「はっぴゃくまん」もどちらも知っているのが正しいのである。

よく・・・方言のイントネーションの問題で「正しい」「正しくない」という話題があるが・・・地方の川ひとつ隔てても言葉は違うし・・・各家庭によって違うし・・・個人個人で本当は違う。そういうことを知っていると・・・「東京の人の使うニセの関西弁が気持ちが悪い」という発言はすごく頭が悪い感じがするのである。

もちろん・・・「神々」の前につくのは「やおよろずの」で問題はない。しかし・・・「はっぴゃくまんの」だって間違いではないのだな・・・時代や地域で言葉なんて流動するのだから。

たとえば「八幡」と書けば「やはた」と読みたくなる人と・・・「はちまん」と読みたくなる人がいる。

しかし・・・「南無八幡大菩薩」を「なむやはただいぼさつ」と読んだら・・・しっくりこない人にはしっくりこない。でも・・・どうしてもそう読みたければ読んでもいいと思うのである。

たとえば・・・「標準語」が「江戸訛り」や「東京下町の言葉」に近いかと思ったら大間違いということなのだな。

さて・・・どうやら・・・物語は終盤に突入し・・・京都から奈良へ「目」が移動し・・・鹿の使い番が儀式をすることで終結しそうである。キツネの運び番とか・・・ネズミの使い番の出る幕はなさそうだし・・・小川先生が地下にもぐって大鯰とスペクタクルなバトルを展開する気配もない・・・チェッ。・・・何を期待していたのだ。

こうなると・・・秘密の儀式につきものの・・・清流で体を清めて堀田(多部未華子)が全裸で舞台にあがるとかもなさそうだな・・・あるかーっ。

目といえばネジである。大鯰の尻尾をネジ止めしているという話なのだが・・・「目」が「卑弥呼の鏡」であったことから・・・マイナスとプラスでいえばマイナスなのだな・・・十円玉でドライバーの代用をするみたいに締めるのかな・・・何を考えているのだ。

目から光が伸びてネジこむ感じ・・・まあ・・・すべて・・・エロチックと考えればエロチックなのですな。ネジとネジ穴とか・・・鏡と剣とか・・・禍々しい玉とか・・・それはどうだろう。

そして・・・今回は「男たちってバカ・・・」という話である。

結局・・・学者バカだった・・・リチャード(児玉清)・・・「もう・・・一目で惚れちゃいました・・・アレを自分のものにできるなら・・・世界なんて滅びちゃってもいい・・・そんな・・・気持ちです」・・・まあ・・・原子爆弾を考えた人も・・・ストーカー殺人をする人も本質的には・・・この自分の至福のためにはまわりの迷惑考えない・・・というある意味・・・純情可憐な生き様を自己実現してしまう・・・ということです。

もちろん・・・「世界が滅ぶ」というのが・・・「幻想」という可能性を残しているこのドラマでは・・・リチャードの悪はそれほど・・・凶悪な感じはしない・・・前にも述べたが・・・前触れとして東京などで強い地震が起きて・・・一万人くらいの死者が出た方が・・・リチャードの悪は際立つのだが・・・もちろん・・・リチャードはそれでも目を自分のものにしたがるのである・・・まあ・・・そういう狙いのドラマではないということなのだろう。

ネズミのマチルダが登場・・・「人間って・・・そういうとこあるよね・・・でも・・・ホワイトベースをやらせはしない・・・」

さて・・・マドンナ(柴本幸)、堀田、藤原(綾瀬はるか)と三人に囲まれて・・・小川先生は何気にギャルゲーの主人公状態である。これというのも・・・藤原男(原作)→藤原女(ドラマ)というアレンジの賜物なのである。

低視聴率で終りつつあるこのドラマ・・・視聴率ということでは・・・「鹿女あをによし」という展開もあったな・・・。つまり・・・小川先生を・・・綾瀬はるか・・・藤原を玉木・・・マドンナを・・・瑛太・・・そして堀田を山田涼介・・・みたいな・・・。つまり・・・今・・・視聴率をとろうと思ったら・・・ハーレムではなくて・・・男ハーレムにしないと・・・みたいな。

ともかく・・・なんだかんだ・・・面倒見のいい神がいて・・・「ピアスを隠すならピアス売り場、木を隠すなら森、死体を隠すなら死体置き場、悪人を隠すなら国会議事堂、低視聴率を隠すなら喜多善男、ピラミッドを隠すならエジプト、銅鏡を隠すなら博物館」なのである。

そして・・・藤原はいつも鏡の枚数まで数えていましたーっ。

これで・・・日本は助かる・・・と小川は思ったのだが・・・しかし・・・職場はクビに・・・そんなことより・・・マドンナの意中の人が・・・ラクダだったことの方が腹立たしいらしい・・・。プクプクプーンである。バカかお前は・・・シカか・・・。

最終日・・・月夜の朱雀門なのだが・・・藤原を誘ったりして・・・キープボトルか・・・なんだか男らしいぞ小川先生・・・しかし・・・またまたガードが甘く・・・土壇場で凶人リチャードに「目」を強奪されてしまうのだった。小川転倒。リチャードやぶれかぶれで銅鏡フリスビー列車転覆寸前である。

そこへ・・・マイ鹿にのった堀田がジャンプ一番。銅鏡キャッチである。

さて・・・中国人が卑弥呼と記した・・・原語名について・・・リチャードが自信満々に語るのであるが・・・ヤマタイの言葉がどんな言葉だったのか・・・誰も知らないのである。

まあ・・・ファンタジーの世界では・・・日本にも古代文字があった・・・とか言い出すのであるが・・・それなら・・・なぜ・・・その文字は漢字に駆逐されてしまったのか・・・という問題が出てくる。そうなると・・・やはり・・・「漢帝国の使用していた文字」の味を知るまで・・・弥生の人々は文字知らずだったのだろうか・・・。

やはり・・・人間には「文字を思いつくタイプ」と「文字の良さがわかるタイプ」と「文字なんて意味なくね」の三段階くらいに分化している気がする。

で・・・文字を思いつく奴がいても・・・「わからない奴多数」の集団では虚しく消え去るのである。

しかし・・・×と○くらいは役に立つので書いたりしてるだろうが・・・それが「字」と言えるかどうか微妙である。

そして・・・字が何の役に立つかというと・・・恋文なのであるな。だから・・・古い字は恋文だらけである。そして・・・次に生きた証ということになる。つまり古い字は遺言だらけなのである。さらに・・・おきてなのである。証拠と言ってもいい。「ほら。ここに俺のことバカっていたら死刑って書いてあるでしょ・・・お前、バカって言ったから死刑」なのである。つまり古い字は規則だらけなのだった。

もちろん・・・それは命令書とか・・・前線と後方の通信書簡書簡とか・・・戦の道具としても発達する。

「こちら・・・日本列島侵攻部隊。九州北部占領終了。武器がポロボロになっちゃったし、食料不足なので送ってよ」と前線の司令官がお手紙を書くと・・・後方で黒ヤギさんが読まずに食べちゃったり・・・木簡だった場合は風呂の焚き木にしちゃったりすることもあるのである。

とにかく・・・ヒミコがヒメミコ(王女)という一般名詞だったのか・・・ヒメコという人名だったのか・・・琵琶湖のびわ王という尊称だったのか・・・もう・・・すべては謎なのである。それはヨロシコが突然・・・よろしくの代わりになったり・・・KYがムードぶち壊し人間の意味になったり・・・言葉なんて・・・流転・・・ということを理解すれば自明の理なのでございます。

とにかく・・・弥生時代のエスパー・ヒミコは鹿神、鼠神、狐神とともに・・・大鯰退治を開始したということです。・・・それにしても・・・「目」は60年間人間保管なのかよ・・・キッドが預かったら・・・一週間ぐらいで・・・どこにしまったか・・・思い出せなくなるのは・・・絶対決定。

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Hcinhawaii0346 ごっこガーデン。特撮セット。お気楽シゲさんは結局普通の人間なの?・・・たぬき・うどんってナニ?・・・儀式って・・・どんなことするの?・・・イトは脱ぐの?踊るの?何するの?」まこ来週はイト→藤原で萌えマス。ナマズか・・・カマボコに出来マスカネ・・・でも大鯰くらい・・・この竜神ロイドの敵ではないのデス・・・」じいや「お嬢様・・・竜神のシッポで日本壊滅してますぞーっ」アンナ触るな~アタッ~クチャンス~!ボクヤダモン!京都酒蔵ツアー!私は住んでますーっ。アンナは記事消去ショックにもめげずぴょんぴょんぴょんお宝GET!」くう来週ラブモード?・・・っていうか・・・日本が滅ぶかどうかの瀬戸際に・・・気合が足りな~い!・・・根性叩き直~す!・・・歯をくいばれーっ!」あんぱんちアンパンマンとチーズの共演なのよぉ・・・って・・・いつのまにか出雲の神様に・・・千家和也のご先祖様なの?」mari腰のすわらない男の子も・・・古典なら・・・あはだもえくぼ恋に一途な女の子も・・・古風・・・小川と藤原ほのぼのしますシャブリ飯縄の使いすぎで・・・テレビ・・・ビリビリっと来ました・・・。キムラ緑子さんはミーちゃんですミマム私もミーちゃんですけどね。それにしても戸田恵子さんがヒステリーなババアだったんですね。いよいよ・・・最終回・・・最後はどうなるのかな~?・・・最後まで見てればわかる!ikasama4ヘビよりヘビーな竜神です~、無差別級です~、勾玉です~、巴です~、三輪です~、ヘビ姫様です~、ウロコです~、目です~、目からウロコです~、山ノ神です~、三つ巴です~、キングギドラです~、ひえ~っエリ桃色ヒミコでーす・・・一応録画してます・・・でも裏番組見ていまスー

『ちりとてちん・24-4・第137回』大阪にいなければ小浜にいる・・・これがちりとてちんの基本です。しかし・・・みんな自家用どこでもドアを持っているような展開だなあ・・・熊五郎が好きな人と嫌いな人がいると思うが・・・まあ・・・ちょっとねたましいと思う人もいるんだろうな・・・でもローマイヤ先輩とあわせて・・・料理でなくて芸を磨くと・・・もっと光ると思うんだなあ。で・・・竹本は自分探しの旅・・・小草若は根性なしの旅なのです・・・そして・・・まだ好きなのか・・・小草若・・・若狭が好きなのかーっ・・・まあ・・・本体の貫地谷は見る人が見ればいい女ですからねーっ・・・ゾクリとするような色気がありますからねーっ・・・久しぶりに言うけど・・・ナレーションの人になると思うと・・・ゾーッとしますけどねーっ・・・っていうか・・・月日が流れて・・・その日は近いのかーっ。→24-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(日本テレビ)

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2008年3月13日 (木)

斉藤さんを欲してはならない。(観月ありさ)

・・・「ないたあかおに」はこんな話だ。あかおにには親友と書いてマブダチと読むあおおにがいた。あかおにとあおおには鬼同士ということで仲良くしていた。しかし、あかおには村人たちとも仲良くしたかった。けれど鬼なので村人たちはこわがってあかおにを見るだけで逃げ出す始末。それを知ったあおおには村で一暴れ・・・止めに入ったあかおには村人たちに感謝される。その後であかおにがあおおにを訪ねると一通の手紙が残されていた。「人間と仲良しになれてよかったね・・・鬼同士が仲良くしていると誤解されるかもしれないので・・・旅に出ます」・・・あかおにはあおおにの心を知って泣くのである。・・・そんなにもそんなにも思っていてくれたんだね・・・と。

さて、もう最終回を前にダンスは絶好調なのである。

「相棒」16.9%↗17.7%↘15.9%↘15.1%↗15.9%↗18.3%↘14.7%.............↗16.9%↘15.7%

「斉藤」15.3%↗17.4%↘15.5%↘15.4%↗15.8%↘13.0%↗14.0%↘12.5%↗17.2%↘15.0%

来週はスペシャル相棒と延長斉藤・・・長いな。

で、『斉藤さん・第10話』(日本テレビ・080312PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・土田英生、演出・久保田充。ドラマに何を求めるかは・・・人それぞれだが・・・キッドは少なくとも丁寧に作られているとホッとするし・・・登場人物たちの気持ちが分かると馴染む。そういう意味では地味だけど・・・斉藤さんはイイのである。

それでも・・・斉藤さん(観月)の気持ちが・・・わからない人はいると思う。

真野ちん(ミムラ)がその代表で・・・真野ちんの立場に立てば斉藤さんの気持ちは・・・今のところ・・・わからなくていいのだ。

もちろん・・・お茶の間で見ていれば・・・両方の気持ちが分ると思うのだが・・・人はそれぞれだから・・・斉藤さん・・・言いすぎ・・・真野ちん・・・かわいそう・・・と思う人もいるだろう。

逆に・・・斉藤さんが真野ちんをうっとおしいのは本心だと思う人だっているかもしれない。

他人の気持ちに敏感であるのも鈍感であるのも個性だから・・・いいのだが・・・たくさんの人を相手にするのは難しいものだ。

【質問】斉藤さんは真野さんのことをうっとしいと思っているのですか?

【妄想】ストーカーのようにまとわりつく真野さんが提案した京都旅行に「行きたかったな・・・」と独り言を言う斉藤さん。斉藤さんは真野さんのことを一緒に旅行に行きたいほど好きなのです。心の底からうっとおしいとは思っていないでしょう。

【質問】斉藤さんはどうして引越しのことを好きな真野さんに言い出せないのですか?

【妄想】斉藤さんは真野さんが自分のことを愛しているのを知っています。大好きな真野さんが・・・もし・・・自分がいなくなると知ったら・・・動揺したり悲しんだりするだろうと思い・・・ギリギリまで黙っておこうと思ったのです。三上さんが指摘しているように・・・斉藤さんは「ともだち」との付き合いにあまり馴れていない・・・あるいは情に弱いということです。

【質問】それなのにどうして斉藤さんは真野さんにひどいことを言ったのですか?

【妄想】斉藤さんはこれまでにも真野さんの応援に助けられました。斉藤さんが止めても真野さんが自分を応援することも知っています。しかし・・・今回は暴力団を使ってジャーナリストにケガをさせるような悪い市長が相手なので・・・もしかすると真野さんに危害が及ぶ可能性が高まっていました。斉藤さんは真野さんの体を心配するあまり・・・心を鬼にしたのです。・・・まあ・・・普通の人間ならそれでOKなのですが・・・人一倍心の弱い真野さんには危険領域だったのかもしれません・・・でも斉藤さんはパーフェクトな人間ではなく・・・どちらかと言えば・・・不器用な人間として描かれているから問題ありません。

【質問】三上さんは「斉藤さんの引越しは聞かなかったことにしておく」と言ったのにどうしてみんなの前でばらしたのですか?

【妄想】斉藤さんが「真野さんには自分で言う」と言っていたのでもう言ったと思ったからです。

【質問】三上さんはどうして斉藤さんに「市長の陰謀」のことを話したのですか?

【妄想】市長の陰謀は財政難→公的機関の統廃合→廃校の土地が空き地→不動産業者への便宜→賄賂・・・というもので窓口のひとつが柳川議員と三上建設だったのに・・・他の業者や議員に罪がおよばないというのは理不尽・・・と思っていました。そこで・・・斉藤さんが議会で暴走するように仕向けたのです。もちろん・・・極道の妻なので・・・悪意はありません・・・むしろ・・・引っ越す斉藤さんのために花道を用意したということです。

【質問】斉藤さんはどうして女子高校生や柳川ジュニアを呼びつけたのですか?

【妄想】悪いことは悪いと言わないとダメという教育的指導と・・・柳川・父の正邪を子供の前ではっきりさせるため・・・そして・・・後で女子高校生から真野さんに斉藤さんの真意を上手く伝えてもらいたかったからです。

【質問】警備員はどうして斉藤さんに敬礼したのですか?

【妄想】職務として斉藤さんを退去させなければならなかったけれど人間としてはあなたを尊敬していますという意志表示です。

【質問】今回の真野若葉の歌はなぜなかったのですか?

【妄想】あ~あ 正義 正義の道を進みながら そしてパンを作り シチューを煮込み

唐揚げに下味を付けながら ハンバーグをこねる

でもハンバーグはおせんべいになった

斉藤さんのことは聞きたくない かわいそうな一人ぼっちの真野 真野若葉~

・・・というとても歌など歌えない心境だからです。

【質問】来週・・・斉藤さんの心を知らず・・・想いあまった真野さんが斉藤さんを包丁で刺したらどうなるのですか?

【妄想】斉藤さんは腹に刺さった包丁に残った真野さんの指紋をハンカチでふき取り、自分で握りなおして・・・ニコッと微笑んで「やったのは・・・私だよ・・・真野は悪くないから」と言うのです。

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『ちりとてちん・23-3・第136回』肉じゃが女・・・基本的にマザコンである男性一般におふくろの味である肉じゃがを与えてコントロールしようとする性根の捻じ曲がった女。マンション女・・・愛してもいない男のマンションに裸で転がり込んで据え膳状態で男の欲望に着火するみもふたもない性根の腐った女。原沙知絵は「踊る大捜査線」で寿司屋の娘、「お水の花道」でホステスと・・・ある意味、両方演じています。ま・・・うがった見方ですけどね。ともかく・・・草々の前でマンション女などと自省するのは・・・まるで小草若と浮気したと告白しているようなものなので・・・草々が100を聞いて1を知ることができないタイプで良かった・・・若狭・・・言ってはいけないことを言う・・・草々・・・言ってはいけないことを言われているのに気がつかない・・・相性抜群の夫婦でございます。→23-2

金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)

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2008年3月12日 (水)

小栗旬が山田優をせつなくさせている頃、小日向文世は人格統合、深夜、竹田真恋人は掴んだ手を離さない。

・・・ふふふ・・・「生田斗真は就職よりも恋愛をとったのに成海璃子と成宮寛貴はおんぶで逃走」・・・とかはもう・・・はみ出しますってば。・・・ま・・・「貧乏男子」が終ったので来週こそはチャンス・・・「日本テレビ版・東京大空襲(後編)」に目移りされない・・・限りは・・・。

火曜日のドラマ対決は①「貧乏男子」↗11.4% ②「ハチクロ」↘*7.0% ③「喜多善男」↘*5.6%・・・順位そのまま。

まあ・・・なんていうか・・・思い通りにいかないことってあるよね・・・誰のせいでもないこともあるけど・・・みんなのせいってこともあるよね。

で、『貧乏男子 ボンビーメン・最終回』(日本テレビ080311PM10~)脚本・山岡真介(他)、演出・猪俣隆一を見た。スルテン(小栗)とオムオム(ユースケ・サンタマリア)の最後のギャンブルは「朝まで袋貼り」のリフレインである。最初のギャンブルでは「バイトという噂でスルテンの知人大集合」の人海戦術で達成だったのだが・・・今回、オムオムは「お金だけがすべてじゃない」というスルテンの信念にケチをつけるべく・・・無報酬で手伝ってくれる友人だけ・・・という条件を出す。

ま・・・このドラマの主張は・・・「人生なんて・・・基本的にグダグダ・・・イケメンならちょっと有利・・・運が良ければなんとかなる・・・神様万歳」なので・・・まあ・・・グダグダです。

とにかく・・・「何があっても弱音を吐かない大学生」のスルテンは・・・借金が縁で知り合った人たちと朝を迎え・・・「お金はやはり大切だ・・・」と実感・・・でも「スルテンを慕う人々」がやっぱり大集合して・・・グダグダになるのである。

オムオムは・・・グダグダすぎるので・・・スルテンとの交際を解消することにします。

しかし・・・出会った人には絶対嫌われたくないスルテンは・・・オムオムの借金をすべて・・・幸運極まる集金方法で返済・・・しかも・・・小細工をして・・・スルテンとの縁が切れないようにします。・・・まあ・・・グダグダです。

もちろん・・・スルテンは自分の気持ちを何よりも大切にする男・・・。だから・・・ナンシー(山田優)の恋心なんか知ったことではありません。こういう男って・・・家族を持たない方がいいんですよね。家族のことより・・・自分の体裁のために・・・友人の借金の保証人になって一家が離散してもケロッとしているタイプですから・・・。結婚する時は注意が必要です。公務員のメガネ(八嶋智人)を選んだのはある意味・・・正解です。でも・・・ナンシーが一番・・・一番・・・せつなかったね。ナンシーが一番・・・グダグダじゃなかったよ。ま・・・最後はおにぎりの具ラブレターでギャンブルに身を委ねるところがグダグダなわけですが・・・。

とにかく・・・グダグダでも・・・幸せになれる人はなれる・・・というドラマでした。良い子のみんなは真似しないようにね。ま・・・いつかは競馬で儲かるとか・・・パチンコで家が建つと信じられる人には・・・心慰められるドラマだったのかもしれません・・・。

もう少し詳しく・・・もう少し丁寧にチクチクしてもらいあなたはコチラへ→エリお嬢様の『貧乏男子 ボンビーメン』

で、『ハチミツとクローバー・第10話』(フジテレビ・080311PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・松山博昭を見た。まあ・・・原作通りだと・・・未読の人がギョエッとなる結末が待ち構えているわけだが・・・どうするつもりなのかなあ・・・。

とにかく・・・現在進行形の恋愛模様にあふれたストーリーである。①竹本(生田)がはぐみ(成海)に片思い ②森田(成宮)がはぐみに自由恋愛 ③はぐみが恋を封印 ④あゆみ(原田夏希)が真山(向井理)に片思い ⑤真山が理花(瀬戸朝香)に片思い ⑥野宮(柏原崇)があゆみに片思い・・・。なのである。この他に⑦理花が死んだ男が忘れられないというのもあるし・・・⑧修ちゃん(村上淳)は誰を好きなのか・・・という問題もある。

今回・・・お見舞いを持ってきたあゆみの父(泉谷しげる)と修ちゃんのシーン。結末が原作通りなのか・・・原作を読んでそりゃないだろうと思った人の夢のオリジナル展開なのか・・・結構・・・気をもたせる展開である。

まあ・・・ツイスターゲームとか・・・読者がきっとお気に入りの場面をさりげなく・・・エンディングの一昔前の自主映画タッチの映像に盛り込んでいるあたり・・・裏切る気は満々なのであるな。

もう・・・ここまで来るとあゆみの父が・・・勇気を出してはぐみに告白・・・はぐみが「ずっとずっと好きでした・・・」というオチでもまったく構わないと思うのである。あゆみがはぐみを「お母さん」と呼ぶ感動のラスト・シーン・・・素敵じゃないか・・・。なにしろ・・・登場人物がほとんど芸術家なのである。もっと一般人の常識を越えた情熱のほとばしりがあってもいいじゃないか・・・。

とにかく・・・持っているだけでチャイルドポルノが犯罪になろうとしている時代・・・はぐみと森田のキスシーンがあるDVDを買った人が全員逮捕される可能性もあるのだから・・・スタッフ一同表現の自由を守るために最後まで奮闘努力すればいいと思う。

それはそれとして・・・なんでハチミツとクローバーなのか・・・来週・・・分ると思うとホッとするのだな。

はぐみと・・・苦難と不運と絶望を乗り越えた竹本とのハッピーエンドになってもらいたいと願うあなたはコチラへ→まこお嬢様の『ハチミツとクローバー』

で、『あしたの、喜多善男・第10話』(フジテレビ080311PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・下山天を見た。まあ・・・三波(今井雅之)が生きていた理由・・・ネガティブ善男と善男の主人格の統合・・・というタイトロープを押し切って・・・どうなるか分らない最後の日への準備は整った。10/11は・・・三波の命日に死ぬという善男の言葉が・・・飾りだったことを示す一日だったわけである。

つまり・・・「人はこの世に絶望したので死ぬ」ということなのである。善男はこの世の冷たさから目そむけるために・・・二重人格となっていた・・・と三波は診断した。そして・・・ネガティブ善男は「絶望者」であり・・・主人格がその「絶望」から目をそらしていたのでは・・・「絶望」という壁は乗り越えられないと意見を言うのだった。そして・・・それが自分の善意だと主張するのである。まあ・・・あくまで心理学者の主観的な意見ですけど。

こういう筋の通った意見に弱い人は・・・コントロールされやすい人間と言えるだろう。「殺人はいけない・・・法律で決まっているから」とか「自分が殺されるのは嫌だろうから・・・他人もきっとそうだろう・・・だから殺人はいけない」とか・・・まあ・・・ロジックで行動が左右されるわけである。ところが・・・人間は非論理的に見える行動をいくらでもする。「感情」とか「衝動」とか「情熱」とか「本能」とか・・・わけのわからないものにふりまわされるのである。こういうものにふりまわされる人間をコントロールするのは簡単そうで難しいのである。予測ができないからだ。

それでは「絶望」とは何なのだろう。それは・・・理論的なものなのか・・・それとも混沌としたものなのか・・・。その境界線を見極めるのは非常に難しい。「我思う・・・ゆえに我在り」と哲学者が考えた「我」というものが・・・脳の機能としてどこかにあるはずだ・・・と考えられた時代があった。そのために・・・犬たちは脳を切り刻まれ・・・どこを切除すると何ができなくなるかという実験に使用された。脳の機能の局在は・・・こうして・・・ある程度は解明されたのだ。さらに脳の活動の局所的な活発さを調べる技術の発達により・・・かってはブラックボックスだった脳は裸にされつつあるのである。

そして・・・導き出された結論は・・・脳に司令室が存在しないということなのであった。脳にあるのは有機的な電位の移動による記憶演算システムであり・・・「意思」を持つ「部位」は特定できなかったのである。つまり・・・人の思いは・・・生物的コンピューターの計算と計算の間に生じるノイズにすぎない・・・と思わざるをえないのだ。

もちろん・・・それが・・・雑音にすぎないとしても・・・「思い」の持つ価値は変わらない。人は「自分で考えて」「自分で選んで」「自分で思って」「自分で決める」ことが「大好き」だからなのである。

人は「脳死」状態になると・・・「雑音」を生み出せなくなることが確率的に非常に高い。だから・・・ゾンビはバカになるのである。「自分の意志がないように見える生ける死者」はノイズを失ってしまった容量不足のコンピューターなのである。

そうであるからには・・・ノイズが「絶望」に傾きやすいタイプというものを推定することは容易である。楽天的な人間とか・・・悲観的な人間とかいった分類はつまり・・・ノイズを生み出す脳内あるいは神経環境の問題なのである。

つまり・・・人間がどうにかできる領域ではないのだな。「絶望する我」がある以上・・・そして「我」がノイズである以上・・・「絶望」を消去することは絶望的なのである・・・そうか、それが言いたかったのか・・・。

まあ・・・「死」が「記憶」に過ぎない以上・・・そしてシステム的に人間が「情報」に影響されやすい以上・・・「死」についての汚染はなるべくさけたい・・・というストレートな感覚はおおよそある。そのために「死」が「穢れ」である・・・と人類は素直に考えてきたわけである。

しかし・・・「死」は普遍的にあるし・・・「死」はさけては通れない。つまり・・・三波の言う「絶望と向き合わなければならない」というのは極論すれば「死と向き合わなければならない」ということである。そして・・・「死」と向き合えば「死」に汚染される可能性はさらに高まるのである。

しかし・・・所詮は・・・雑音の問題なのだ。時には「死」が「生」と対等に配置され・・・打ち消しあい・・・「希望」に転ずることはいくらでもある。それはいつだって五分五分なのである。

だからこそ・・・たまには「絶望」を愛してしまう男の話があってしかるべきなのである。

人間は喜んで死ぬこともある・・・と我に思わせるドラマ・・・。あまり見ないのでたまには見せてもらいたいものだ。なぜならばキッドにとってそれが生きる喜びというものだから。

はたして・・・最終回・・・善男の明日がもうおわり・・・なのかどうか・・・期待に胸をふくらませて待ちたいのだな。

いえいえ・・・そういうことではなくて・・・人と人の思いのふれあいとかが素晴らしい・・・平太と善男のロードムービーがもっと見たい・・・というあなたはコチラへ→アンナお嬢様の『あしたの、喜多善男』

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Hcinhawaii0344 H☆Cと行く古都の旅・ツアー中。とある稲荷神社にて。お気楽こ、これは・・・ケーキ神社?みのむし例によってじいやの発注ミスですよーっ。個数を間違えて10000個届いています・・・るるる」(みょうがの)芯まこ先輩・・・お誕生日おめでとうございます・・・そろそろ・・・会場の方に・・・まこおやおや・・・大阪から徒然亭の皆さんとか・・・ニコロボプッチーニの皆さんとかもお祝いに来てくれて・・・その道中の陽気なこと・・・ありがとうゴザイマス!」

Hcinhawaii0345 まこ様お誕生日会・京都ドーム特設会場。一同「はっぴーばーすでーでぃあ~まーこー・・・」まこ「・・・これからもヨロシクお願いシマス~

H☆Cのメンバーについては→コチラへ。『H☆Cオールスターズで薔薇のない花屋』

で、『キューティーハニーTHE LIVE・第23話』(テレビ東京080312AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・横山誠を見た。切断されたハニー(原幹恵)の首には最後まで微笑みが浮かんでいた・・・閉じられた瞳から流れ落ちる一滴の涙。ハニーは「お父様からの贈り物」・・・そう盲信するシスターユキ(竹田)はハニーを抱き起こし・・・胴体に首を装着する・・・。完全な空中元素固定装置を入手して・・・どうしようとしていたのか・・・それはすべて謎となる・・・突然・・・シスターユキの活動限界が訪れたのである。

ハニーの手を握りしめたまま・・・ハニーの上に倒れこむユキ・・・。その額からは角のように二本の異物が突出していた。

「ふふふ・・・勝負というのは最後に立っていたものの勝ちなのよ・・・」としぶとい中条ヒカル(村上幸平)が死体と化したハニーとユキの前に登場する。彼もまた不完全なハニーシステムにより・・・活動限界が迫っている。ハニーだけを回収しようとするが・・・ハニーの手を握りしめたユキを引き離すことができない。仕方なく・・・手下の車に二体を運び込む中条。

すべてを見守っていた早見探偵(山本匠馬)だったが・・・普通の人間である早見にはパンサークローの怪人たちになす術がない。無力感に唇をかみしめるばかりなのである。

中条の車輌をひっそりと尾行するのは・・・田中鮮魚店の保冷車である。田中(ふせえり)は「逃がすんじゃないよ・・・」と怪人夫に注意を促す・・・。田中の子供たちも怪人なのかどうか・・・最後までには明らかにしてもらいたい。

その頃・・・意識を取り戻したミキ(水崎綾女)は剣持ユキの屋敷に・・・剣持ユキの両親はミキを実の娘としてあつかう。「今日はミキが初めて言葉をしゃべった記念日だ・・・」・・・死んだはずのミキに与えられた白日夢のような世界。

しばらく・・・早乙女ミキとしてふるまっていたミキだが・・・ささいなきっかけで本来の記憶が蘇り始める。髪を梳く母親に・・・ハニーが。カタログを見せる父親にハニーが。テレビに映る赤子の微笑みにハニーが・・・フラッシュバックするハニーの面影についにシスターミキの記憶を取り戻すミキ。

その頃・・・中条の実験室へ田中夫妻が侵入・・・ハニーとユキの強奪に成功する。中条はオカマ体盛りの刑に処せられてしまい・・・いや~んなのであった。・・・最後まで手を抜かないな・・・。横たわり・・・移送の度に揺れる二体のアンドロイド・・・せつないのである。

「お前たちは私の両親ではない」・・・ミキの両親はアンドロイドだった。待ち構えていた烏山(エリカ)が真相をミキに告げる。

「如月博士は・・・廃棄するお前たちのために・・・両親と屋敷を用意して・・・最後の人生を送らせようとしたのだ・・・ハニーの頼みで・・・不完全ながら・・・お前を復活させた私は・・・お前に苦しみを忘れ・・・静かな最後をあたえたかったのだ・・・」

「いつわりの幸せなどいらない・・・ハニーはどこだ・・・」とミキ。

「それならば私が真実の愛でお前を殺してやろう・・・」・・・怪人体となった烏山に・・・ロングスカートをはだけさばく・・・セクシーなアクションを披露してからハニー・フラッシュするミキ。

烏山VSシスターミキの・・・決戦である。ミキは腐食したブーメランカッターを構えて・・・実に美的な戦闘に突入する。飛んで逃げる烏山、追って走りつつブーメランを投げるミキ、逃げる烏山、追うミキ、逃げる烏山・・・ブーメランを投げ返す・・・岩場にたたきつけられるミキ・・・。なんというアイディアに満ちたアクションシーンだろうか・・・アクションを見せるという面白さが分っていない演出家は・・・見習って欲しいものだ・・・。

そして・・・典雅な決めセリフ・・・「憎むがいい・・・お前の憎しみが・・・私を濡らす・・・」烏山の異様な愛がドラマチックなのである。

しかし・・・ついにシスターミキの武器が・・・烏山の体を貫く・・・。

「ハニーはどこだ・・・」「如月ハニーは・・・もういない」

その頃・・・ついにユキのテーマがなり響く・・・どこぞの神社に設営された田中の野戦改造室では・・・キューティーハニーから・・・パーフェクトシスターユキへの改造手術が終了していた。

ハニーの痕跡をたどっていたミキは廃棄処理された・・・ハニーのボディーを発見する。

そして・・・「お前は私の手下として・・・働いてもらうよ・・・」という田中の支配の元・・・蘇ったシスターユキはなんだか・・・ものすごくパワーアップしているのだった。白追悼エンディングで・・・残り二話なのに主役キャラ全滅であるが・・・つづくである。

もう・・・なんだか・・・感謝するよ・・・毎週毎週・・・いいもの見せてもらって・・・でも・・・頭の中で鳴り止まぬ・・・シスターユキのバトルテーマ・・・なんとかしてください。

『ちりとてちん・24-2・第135回』とにかく・・・家出である。困ったら家出・・・これが基本です。家出は・・・こわいことですが・・・家出しないと始まらないことはいくらでもありますし・・・家出する方も家出させる方も・・・もう二度と会えないかもしれない・・・ということを覚悟するべきなのです。まあ・・・キッドの場合は町内をブラッと一週して帰ってきますけどね。それにしても・・・興行主が・・・しかも・・・師匠に線香あげてくれて・・・先々の相談をしにきてくれたのに・・・見送りはいいからと言われたとしても・・・見送らないなんて・・・シャクがもったいないという判断があったとしても・・・ありえないだろーっ・・・この・・・礼儀知らずの徒然亭一門め~・・・とぞ思う。→24-1

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

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2008年3月11日 (火)

シンデレラではなく誰も愛せない男なのです。(香取慎吾)ももよ。鳥のももよ。(八木優希)

・・・不発だったギャグと考えてもいいのだが・・・「薔薇族のいる花屋」としては・・・もう少し妄想を拡大してみたい。まず・・・愛はけして普遍のシステムでないから・・・愛は「愛のようなもの」として・・・千差万別であることを確認しておきたい。

ネグレクト(育児放棄)や親による虐待によって・・・子供の心に生じる傷痕も様々である・・・「両親に捨てられて施設で育っても人を愛することもできるし愛されることもできる」タイプもいれば・・・「夫婦の些細な確執による口論を敏感に感じ取って人間全体を憎悪する」タイプになることもある。まあ・・・いってみれば「親はなくても子は育つ」ということである。

ここまでで描かれている英治(香取)が本当に愛しているのは・・・瞬(玉山鉄二)だけであるようだ。もちろん・・・英治は男も女も肉体的には愛せるようだが・・・精神的には男・・・しかも・・・自分の分身のような存在しか愛せないらしい。このことから両親がそろって英治を虐待している可能性は高く・・・英治が父親を憎んだためにその報酬としての虐待は許容できるが・・・母親を愛していたためにその裏切りを受容できないという葛藤に縛り付けられた精神構造を持っていることが妄想できるのである。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「4姉妹」↗*7.0%(金子か・・・金子がよかったのか・・・)、「エジソンの母」↘*9.7%(どうしてどうして*0.1%さがっちゃったの笑顔でオリにお尻ペンペンだから?)、「未来講師めぐる」↗10.3%(クドカンは立ちあがりのロスさえなければパーフェクトなんだ・・・と弟が言ってました)、「1ポンドの福音・最終回」↗11.3%(ううーん・・・ストーリーに興味のある人もちょっぴりいたのだな)、「夢の見つけ方教えたる」14.2%(濱ちゃんとヒロスエか・・・こんなもんか)、「ロスタイムライフ」↘*8.5%(ジャニーズと吉本がハンデになる時間帯らしい・・・ネタも破綻しているのがシンクロしているし・・・空気の問題かな)、「篤姫」↘23.8%(この数字で↘というところがスゴイのだな)、「佐々木夫妻」↘*9.1%(日曜日の夜・・・心穏やかに過ごしたいというお茶の間の気持ちがわかってないよね・・・あと・・・夫婦喧嘩は犬も食わないっていう基本とか)、ついでに「内藤防衛」26.3%、「Qちゃん名古屋に散る」25.7%・・・「薔薇のない花屋」↘17.7%、「東京大空襲」16.7%・・・以上。

「東京大空襲」はまあまあだったが・・・せっかくの企画を最後にクラスター爆弾の自衛隊保有につなげたところが意味不明。仮想敵国である中国や北朝鮮が核爆弾を保有していることに対する注意を喚起するべきである。制作者の意識の低さに吐き気を感じる。それはある意味・・・焼夷弾をたたき消そうという発想と同じレベルだからだ。

関連するキッドのブログ『季節はずれの東京大空襲

で、『薔薇のない花屋・第9回』(フジテレビ080310PM9~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。「言葉の不足していることの・・・せつなさ」を描いているらしいこのドラマ。立ち直ろうとする度に叩き潰される人間の悲哀は・・・確かに感じられる。

しかし・・・やや・・・フリが複雑すぎたためにお茶の間は置き去りにされているのかも。

マスター(寺島進)「男らしく愛しているって言うのも大切だ」英治「わかった」

薔薇を用意して美桜(竹内結子)に会う英治。美桜「さようなら」英治「・・・」

この時の美桜の気持ちが複雑すぎて・・・「え?」になるのではないか。

どうしてそうなるかというと・・・誰が何をどこまで知っているか・・・そして知っているのは本当のことなのか・・・というのがもう・・・わからなくなっているからである。

その例はドラマの中で登場人物さえ感じているのだ。自分の借金返済のために窃盗した大学生(松田翔太)は美桜に「雫(八木)は英治の本当の娘ではない」と告げるのだが・・・美桜はそんなことは知っているのである。

それでは・・・英治の秘密を美桜はすべてを知っているのだろうか・・・。

そこが・・・もう一度・・・最初からチェックしていかないと不明なほど複雑なのである。

英治の秘密は多い。①薔薇のない花屋を経営している理由(不明) ②名もない戦士(虐待された子供)だったらしい ②雫の本当の父親である瞬とは同志のような関係らしい ③安西医師が美桜を使って復讐しようとしたことを知っている ④安西医師の娘・瑠璃(本仮屋ユイカ)の死後、実の娘として雫を育てた。⑤瑠璃に対してどのような感情を持っていたか ⑥瑠璃の死は本当に自然死(病死)なのか・・・英治がその死に責任を感じる理由 ⑦殺したというのが殺人だった場合の・・・それにいたる過程 ⑧本当の家族について

・・・お茶の間の知らない部分も多いが・・・安西医師の陰謀がかなり複雑だったために・・・美桜が英治に「陰謀」について知られた・・・と知っていることが他の部分を隠しているのである。

美桜は・・・お茶の間や・・・雫の担任教師(釈由美子)が知っている・・・名もない戦士という英治の心の闇について・・・ほとんどノータッチなのである。だから・・・突然の別れは・・・英治と瞬の会話を盗み聞きして「今も瑠璃を愛しているから雫を引き取って育てている・・・」というロマンチックな英治の心情を想像して(誤解の可能性が大きい)嫉妬し英治を拒絶した・・・ように見えることに・・・お茶の間は戸惑うのである。

美桜は・・・英治が・・・なぜ・・・愛に対して・・・臆病なのかを・・・ほとんど理解していない・・・少なくともお茶の間や・・・担任教師やマスターほどには・・・ということが伝わっていないからである。

そうなると・・・美桜は「父親のために実りない恋を捨てることにした娘」という不可解なポジションに納まってしまうのだな・・・。

繰り返すが・・・安西医師の陰謀が複雑だったり・・・雫の父親が英治でなかったり・・・という周辺の事情に目を奪われているが・・・英治自身の心については・・・「不足している言葉」以外には・・・実は・・・美桜にも・・・お茶の間にも・・・何一つわかっていないのだ・・・恐ろしいことだな。

さて・・・そうなると・・・やはり・・・シンデレラについて考えなければいけない。

英治は・・・シンデレラなのである。本来の王子様は・・・瞬ということになる。では・・・美桜はどういう立場なのか・・・。美桜の部屋の前に脱ぎ捨てられた靴・・・はガラスの靴である。そして「おかえりなさい」「ただいま」と帰ってきた美桜の家は・・・「意地悪なまま母と意地悪な義理の姉たちがいる・・・失われた幸福な家」ということになるのだな。美桜は「英治から雫を奪い、花屋を奪い、そのくせ・・・自分を愛せと命じる恐ろしい女」ということになるのである。

もちろん・・・それは英治の心の闇にひとつの表現と言えるだろう。かって瞬という王子様にシンデレラとして身も心も愛されていた幼年時代があり・・・そして・・・瞬と英治は成長して・・・王子様は女性に対して貪欲な狩人となった・・・。シンデレラは王子を失ったのだが・・・やがて・・・王子の子供を身ごもったお姫様と・・・新たな関係を作るのである。二人の関係で一番可能性が高いのは・・・捨てられた女同志の友情である。もちろん・・・肉体的には男性である・・・英治にとってその女同志の友情は・・・外見的には普通の恋愛のようにも見える。

しかし・・・その後・・・雫に対する感情は父親というよりも・・・母親だったに違いない。

シンデレラがシンデレラの娘のいないまま母になったのである。

もちろん・・・英治はそういう異常な自分というものから脱皮しようとしている・・・素直な雫の愛に癒され・・・裏切りを秘めながらよりそう美桜を受け入れ・・・しかし・・・運命は英治を切り裂くのである・・・雫は奪われ・・・美桜は去った。

棘の生えた薔薇である・・・シンデレラとしての英治は息を吹き返す・・・薔薇のない花屋の主人として・・・キャンディーちゃん(前田健)たちと・・・旧交を暖めるのである。マスターは鈍感なので・・・英治がシンデレラちゃんだったことには気がついていない可能性は大きいのだ。英治は誰も愛さないのではなくて・・・誰も愛せないのだと思うが・・・美桜がその違いがわかっていない可能性も大きいのです。

ともかく・・・真っ赤な薔薇をかかえた一人ぼっちの英治に白い雪が降ってまいりましたーっ・・・。雪山か・・・リアル雪山はありますかーっ。

関連するキッドのブログ『第八話のレビュー

『ちりとてちん・24-1・第134回』まあ・・・入り口はどうでも・・・入ってしまえば何とかなるという考え方もありますが・・・学芸員と教師は・・・微妙に違います。ああいう場合の父と息子は・・・「新聞記者になりたいのか・・・だったら・・・父ちゃん・・・新聞配達の知り合いがいるからとりあえず・・・明日の朝刊からオーケーだぞ」・・・というレベルの話になることが多いと思います。低学歴の親と高学歴の子供の悲しい断絶・・・まあ・・・キッドのたとえは・・・昔の話なのかもしれません・・・っていうかA子・・・自分で復活かーっ・・・もう・・・手のかからない子は本当に損だな・・・一方・・・底抜けに手のかかる男・・・小草若・・・小草若・若狭の夫婦になってたら・・・それはそれで底抜けにおもろい夫婦なんですけど・・・ともかく・・・四草のツンデレ炸裂の一週間になりそうな予感・・・。→23-6

砂時計にこだわるが如く佐藤めぐみ中心の方はコチラへ→シャブリ様のちりとてちん

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

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2008年3月10日 (月)

た、玉の輿すぎる・・・実家に知らせてもいいですか?(宮崎あおい)

・・・っていうか・・・嘉永六年(1853)になったら・・・時が止まったようなのですが・・・ま・・・ここは黒船来襲・・・篤姫が薩摩藩主の姫に・・・将軍家正室への覚悟・・・御台所修行・・・と見せ場だから・・・仕方ないのか・・・。

でも・・・こういうのって・・・あっという間にワープするしかないよな。まだまだ篤姫の人生長いのに・・・。

どこだ・・・どこが・・・ダイジェストされるのだ・・・ドキドキ。

で、『篤姫・第10回』(NHK総合080309PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・岡田健を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は幕末海防論・・・鳥居耀蔵・怒りの鉄拳・・・野蛮帝国編付きでございます・・・ちょっと違うのでは・・・まあ・・・今回は大筋OK・・・ということでご了承ください・・・いつもだろう。

Atuhime1853d  で、今回はちょっと引いて・・・幕末に名を残した大名たちについて軽く妄想してみたい。なにしろ・・・大奥になるとくのいち三昧になるので・・・ここは男だらけのマップをやっておかねばならないのである・・・いや・・・別に必然性はないですけど・・・。今回も天才・将軍家定ノリノリでしたけどねーっ。「まずは左から四番目じゃーっ」「・・・つまらん・・・おもしろい・・・褒美をとらせーい」「よし・・・海賊ごっこがよかろう」・・・なのである。スポンポンポポホン。

とりあえず・・・天才なので・・・周囲は困ったと思うのだが・・・とりあえず老中首座は阿部ちゃんである。弘化2年(1845)にその座について八年・・・まだ34才の若さである。マップを見れば分る様に備後福山藩のお殿様だが・・・石高は11万石・・・いかにも荷が重いのである。さらにいえば・・・倒幕に傾く・・・長州・薩摩・土佐の出口にあたる場所に位置する譜代大名なのである。阿部ちゃんは18才で藩主となり・・・22才で寺社奉行、25才で老中になっているエリートである。阿部ちゃんが老中になった時、オランダ国王ウィルレム二世から親書が届き・・・世界情勢を説いて開国に備えるべきだとアドバイスがあった。オランダは長崎を通じて交渉のある国である。どちらかと言えば好意的な意見だった。しかし・・・幕府はこの時、天保の改革に失敗した水野忠邦の失脚で揺れていたのである。阿部ちゃんは老中首座となった翌年・・・オランダ国王に・・・「鎖国は国法なのでご意見無用に願う」と返事をしている。しかし・・・危機感は持ったのである。阿部ちゃんは徹底的に情報を開示しました。朝廷に奏上し、有力な大名に相談を持ちかけたのである。「ね、どうしよう。ね、どうしよう。なんか、やばい感じなんだけどどうしよう・・・」・・・ま・・・ある意味・・・腰がすわっていないわけだが・・・この阿部ちゃんの態度が日本史にものすごく影響したことは明らかなのである。

さて・・・島津斉彬である。マップ中の大名たちの中で薩摩77万石が破格なのは一目瞭然である。ドラマにもあるように・・・阿部ちゃんはこの斉彬を味方に引き込むために・・・斉興引退と斉彬相続を画策したわけである。そのために・・・斉彬健在の間・・・幕府・薩摩の摩擦は生じなかったのである。また阿部ちゃんは・・・天下の副将軍・水戸斉昭に対しても・・・息子を一橋家に養子斡旋(後の徳川慶喜)したりしてご機嫌とりにつとめた。とにかく・・・阿部ちゃんは調整力には長けていたのだ。

しかし・・・黒船来航である。安政元年(1854)になると・・・米国と日米神奈川条約、イギリスと長崎和親条約、ロシアと和親条約・・・そして安政二年にはオランダと和親条約を結ばされてしまう・・・。もう・・・「だって・・・付き合おうっていうだもの。ことわりきれないよね。ね。ね」なのであった。とにかく・・・調整に調整を重ね、折れるところは折れ・・・阿部ちゃんはがんばりました・・・。斉彬の義兄弟である土佐藩主・山内豊熈と山内豊惇が相次いで死去した時にも・・・斉彬・阿部ちゃんラインは山内豊信(後の容堂)の相続に尽力している。これが土佐が幕末にからんでくる遠因になるわけだ。容堂といえば春獄ということになるわけだが・・・松平慶永は・・・天才・家定が・・・「ちょっと暗愚なわけで・・・優秀な跡継ぎを必要としている・・・」と言い出した筆頭である。

この二人と仲良くしたのが・・・伊達宗城である。実は旗本からの養子である。しかし・・・幕末・・・もっとも上手く立ち回ったといえる・・・このお殿様は・・・とにかく・・・容堂・春獄・宗城の幕末賢君トリオで売り出したのである。とにかく・・・どのくらい要領がよかったかというと・・・尊王から佐幕、佐幕から勤皇と見事に転進・・・気がつけば本家伊達家が伯爵なのに・・・宇和島伊達家は侯爵になっていたほどだ。見習いたいところである。

こうして・・・優秀な大名が次々と出現。しかし・・・安政四年・・・阿部ちゃんは・・・39才で力尽きます。後を受けたのが・・・堀田備中守である。実は・・・水野忠邦に連座して左遷されていたのだが・・・ワンポイントで復活したのである。彼の任務は「攘夷」を主張する朝廷の懐柔だった。「もう・・・無理なんですよ・・・開国させてくださりませ」と天皇や関白に金一万両の賄賂を贈ります・・・。これに激怒したのが・・・京都の貧乏な公家たちだったのである。「なんと・・・そんな・・・みたこともないような・・・不浄のものを・・・こちらにはすこしもよこさずに・・・アッタマきたのでおじゃる」・・・岩倉具視の登場なのだが・・・公家たちについては機会を改めたい・・・。

そこで登場するのが・・・井伊直弼である。いわば・・・家定の跡継ぎを誰にするか・・・決定した大老・・・ま・・・それだけではないですが・・・。天才・家定をある意味・・・保護した殿様と言える。

さて・・・残る一人は毛利敬親であるが・・・まあ・・・この城では関ヶ原以来・・・毎年正月になると「殿様、徳川追討の儀いかがいたしましょう」「その件は来年に持ち越す」と350年・・・言い続けてきたわけだが・・・意外にも・・・持ち越さない時は刻一刻と近付いていたのである。

ともかく・・・こういう・・・かなり・・・ゴタゴタした状況の中・・・大奥へ・・・篤姫は飛び込んでいくことになるのだった。そして・・・やがて・・・将軍の涙を拭うことになるのである・・・。ま・・・必殺・目の上に目描いちゃいました・・・で笑わせてあげるといいのだな。

関連するキッドのブログ『第九回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・やはり、火曜日かよっ。

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2008年3月 9日 (日)

あなたを好きになるのがこわかったのです。(黒木メイサ)・・・ずーっと待っていますから。(亀梨和也)

わははは・・・グローブを忘れ・・・焼き芋を食べて・・・世界チャンピオンになれるのは・・・やはり・・・チャンピオンパンチを持っているからだな・・・良い子のみんなはチャンピオンキックは真似しちゃダメだよ。反則だからね・・・。

内藤大助が苦闘に苦闘を重ね・・・勝ち・負け・引き分けの・・・ドローで防衛戦を果たした後・・・一試合も見せなかったのは・・・ある意味・・・正解だったな・・・。だって・・・もう・・・これはほのぼのシンデレラストーリーだものな・・・西暦2008年間のイエスへの愛を裏切って・・・シスター・・・新婚家庭に突入・・・信仰より恋愛だーっ攻撃っ。

とにかく・・・シスターの衣装を脱いだアンジェラ(黒木)に・・・悩殺された最終回でしたーっ。

「あきらめなければ夢はかなう」・・・の名言を残して・・・名古屋に散ったQちゃん・・・厳しい現実を前に・・・ドラマの中のボクサーはウルトラデラックスハッピーエンド・・・でございましたーっ。

で、『1ポンドの福音・最終回』(日本テレビ080308PM9~)原作・高橋留美子、脚本・福田雄一、演出・佐藤東弥を見た。・・・とりあえず・・・なんとか・・・まとめた・・・かな。

「シスターがいなかったら・・・チャンピオンになったって意味ないもん・・・」とダダをこねる畑中(亀梨)・・・一方・・・借金を畑中に押し付けたまま・・・逃亡しようとするシスターに・・・一部の「女の子なんてああいうところあるよね」と妙に納得する悲しい男たちを別にして・・・「ひどすぎる・・・」というお茶の間のブーイングに応えて・・・中々・・・街を去ることができないシスター。そして・・・シスターのいくところに必ず遭遇する上田(岡田義徳)・・・。

偶然ではありません・・・すべては主の思し召しなのです・・・。

教会に捨てられた・・・生まれついての神の子・・・シスター・アンジェラに・・・主は一人のボクサーをお遣わしになったのです・・・。神の御心を疑ってはなりません。

一方・・・「チャンピオンには敗者に対する責任がある」とお説教された畑中は・・・ちょっぴり反省・・・子供たちにチャンピオンベルトを返してもらいました・・・。

そして・・・礼拝堂に立てこもったシスターを説得するメンバーたち。

後に東日本新人王に輝く堀口(石黒英雄)は「ものまねやりまーす・・・」(不発)である。

後に髪をあげたら女の子みたいな会長の息子(山田涼介)のトレーナーになる上田は「犬夜叉について語りましょう」(失敗)である。

後にバンタム級のチャンピオンになる石坂(高橋一生)は「あなたは神を信じますか・・・」(意味不明)である。

後にどうにもならない児島(波岡一喜)は「俺がかって暴走族だったころ・・・」(無関係)である。

そこで・・・修道院長(もたいまさこ)「誰かを好きになるのはこわいこと・・・でも誰も好きにならないのもこわいことなのよ。生きるってこわいことなの」(院長としては問題発言・・・しかし・・・院長はシスターの育ての母として言わざるをえない)なのだった。

そこへ・・・畑中登場。

「シスター・・・どこにもいかないでください」

「私は・・・あなたといると迷惑をかけてしまう・・・それに畑中さんを好きになるのがこわいのです」

「ずっと・・・シスターを守りたいけど・・・チャンピオンになっちゃったから・・・ずっとは無理なんです・・・だから・・・待ってます。ずっとずっと待ってますから・・・」

もう・・・何を言っているか理解できないが・・・シスターには伝わったらしい。

そして・・・とにかくがんばる畑中・・・。とりあえず・・・防衛戦である。そして・・・決戦当日・・・私服のアンジェラが控え室に・・・。「私・・・もうシスターではありません。畑中さんに会いたくて・・・」そして・・・・試合・・・結婚式である。スカシもここまでくるともう・・・アンジェラのウェディングドレスに萌えるしかありません。

そして・・・月日は流れ・・・もう・・・とっても質素なアパートの新婚さんいらっしゃい。

新妻アンジェラはエプロン姿も初々しく・・・萌えるしかないのです。

アンジェラ「耕作さん・・・がんばってください」畑中「はい・・・がんばります」

イェーイである。スカート→ウェディングドレス→エプロン・・・衣装さん・・・最後がんばりました。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

Hcinhawaii0343 ごっこガーデン。最終回教会セット。お気楽めでたし・・・めでたしって・・・誓いのキスもなしなのね。どっちの事務所がOKしなかったの・・・深キョンなんか・・・まこまあまあ・・・エリ姉ちゃんのためのドラマだから・・・原作の耕作より キュートでお茶目で・・・ミキもちょっと・・・デスエリああ・・・クロサギも見なくちゃいけないし・・・でも・・・結婚式の後は新婚さんごっこもしなくちゃだし・・・大変でス~。じいや・・・カツ玉ストロガノフ・・・まだかしら~アンナじいや~・・・総理大臣官邸セットの突貫工事ぴょん。急ぐぴょん。待ちきれないぴょん

で、『機動戦士ガンダム00・第22話・トランザム』(TBSテレビ080308PM6~)脚本・黒田洋介、演出・北村真咲を見た。・・・殺しまくっていくな・・・それでこそガンダムですけど・・・。相変わらず・・・ピンクに塗られない超人ジンクス。再び・・・トリニテイのアジトを奇襲である。それにしても・・・トドメを刺さない・・・人革連・・・セルゲイ・・・敵に情けをかけすぎか・・・それともガンダム撃破後の戦力バランスを考えているのか・・・官僚的なのか。

一方・・・エーカー中尉はやはり・・・フラッグにGN-Xのパーツを搭載か・・・それは確かに我慢弱いな・・・。

そして・・・地球征服教の教祖はコールドスリーパー。しかし・・・ついにヴェーダの完全掌握に成功したアレハンドロは黄金銃で冬眠体を射殺。そこでトラップ発動・・・。完全掌握していなかったのか。

どうやら・・・ジンクスをもらえなかったらしいアリー。トリニティーをだまし討ちである。弟・ミハエルを射殺。そして・・・スローネツヴァイを奪取である。ようやく・・・ガンダム奪取展開。そして・・・兄のヨハンのスローネアインも撃破・・・。

残されたのはネーナだけだけど、そこへエクシアが到着しちゃったりなんかして、これぞお約束だったりなんかして、ところがアリーはすんごく強いのなんのってアリーって感じでおねむちゃんチリンチリンチリンってなネーナ役に立たねーななんていっちゃったりして~もうダメーってところでトランザム発動。トランスでアメリカンなガンダムだったりなんかしてーっ。こりゃ強いね、まいっちゃったね、どーも。広川太一郎さん・・・さようなら。

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第10話』(日本テレビ080309AM0050~)原作・諸星大二郎、脚本・渡辺雄介、演出・大野哲哉を見た。ボリス(前田健)登場だが・・・ほぼオリジナル展開。団の娘・クトルー(井上順にも高橋慶子にも似ていない)に轢かれてしまった猫のボリスは栞と紙魚子に助けられ人間の姿で恩返しに現れる。ボリスはオス猫六歳なので・・・人間化するとおっさんである。

栞(南沢奈央)は例によってあっさり受け入れるが・・・紙魚子(前田敦子)は過去に飼い猫マイケルに逃げられたトラウマも手伝って・・・なかなか・・・この設定を受け入れることができない。

その頃・・・ドレッシングを足にかける痴漢が出没。鴻池(松山メアリ)も大根・・・足に和風ドレッシングをかけられてしまい・・・激しく鬱になるのだった。

「ふりむけば痴漢」「痴漢よとまれ」「どげんとせんと痴漢」「1ポンドの痴漢」・・・などという立て看板も役に立たず・・・紙魚子が毒牙にかかろうとした刹那・・・ポリスが登場である。電気ショックでピンチになるが・・・もはやキャットマンと化したボリスは痴漢を撃退・・・元の飼い主が犬を飼い始めたため・・・野良猫となったボリスはついに・・・クトルーちゃんから魚を奪うまでに成長したのだった。

五話に続いて大和田美帆が登場。橋本じゅん控え目である。

とにかくフレンチドレッシングをかけるのは・・・サラダだけにしましょう・・・という話である。そして・・・南沢、前田、松山はとてもバランスがいいな・・・。私の足は大根サラダじゃなくってよ・・・なのである。そして・・・栞は何故か襲われないのだな・・・。

『ちりとてちん・23-6・第133回』・・・小草々か・・・こそうそう・・・そうの間にうそが入っているわけだな・・・。草々の後継者なら・・・草丕という手もあったけどな・・・ともかく・・・土下座で、土下座で、土下座である。土下座の三連星かっ。そして・・・相変わらず・・・成長を感じさせない若狭の・・・アレやコレや・・・。しかし・・・ダメな人間が面白おかしく生きていく・・・という落語の世界をこれほど微妙に演じきれる若手女優は・・・やはり貫地谷しほりに尽きるのではないか・・・と思うのである。まあ・・・人間なんて・・・所詮は結果オーライの積み重ねでございますからね。→23-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年3月 8日 (土)

現在と未来をかけるキス三昧ですけど何か?(深田恭子)

予知能力全開の・・・ぐれためぐる(深田)・・・ユーキ(勝地涼)もまた確定申告お早めに・・・なのであった。

それにしてもあの人のパチンコ三昧からめぐるのスロット三昧までタイムラグが・・・超常現象レベルだな。

「荒波を乗り越えて来い」というエールに聞こえたのは・・・幻聴か・・・。めげるな・・・はばたけなのである。

で、『未来講師めぐる・第9話』(テレビ朝日・080307PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・高橋伸之を見た。普通の吉田に戻っためぐるは気分爽快なのである。未来が見えなくなったので現在に逃避したのだ。・・・すごいシステムだな。文学的と言える。

満腹になっても・・・未来が見えない・・・祖父が20年後にはこの世にいないことも・・・自分が逮捕されてしまうことも・・・見えないので気にしないのである。

言わば・・・今を生きる・・・のパロデイなのである。祖父(地井武男)と散歩に出かけると「じいさんぽ~じじいが歩いてる~じじいが彷徨う~」とご機嫌なのである。甥のシンゴ(槇岡瞭介)が苦悩していると知りつつ・・・磯辺巻きを食べたら・・・「美味しい~」なのである。

人間は予測できる生物だが・・・「先のことを考えてクヨクヨしても始まらない」という必殺技を持っている。「転ばぬ先の杖」を信じるものは・・・苦々しく思っても・・・「地球温暖化なんて知ったことじゃない」という気持ちは誰にでもあって・・・いや・・・先進国の選ばれた人は金輪際・・・思わないのかもしれませんが・・・それはそれでいいのではないかとキッドは思う。

もちろん・・・バカで頭のおかしい環境保護団体の船舶なんてこっそり潜水艦の魚雷で沈めてしまえばいいと思って後先考えずに実行したりすれば・・・とりあえずその場はすっきりするのである。

しかし・・・様々な心配をする人々は・・・そんなことしたら・・・後々・・・面倒になる・・・と考えて簡単には実行しないものだ・・・そういうのって息苦しいけれど・・・バカや頭のおかしな人間にも生きる権利があるから尊重しなければいけないのだ。・・・実に息苦しい世の中である。

たとえば・・・東京に住んでいると・・・もう半世紀以上前から・・・いつ巨大地震が来てもおかしくないと想定され・・・みんなドキドキしていたのだが・・・結局・・・来たのは関西だったり、新潟だったりしたわけである。半世紀・・・ドキドキして・・・非常食を準備したり・・・心配したことはとにかくここまではムダだったのである。

そして・・・もし・・・地震が来ても・・・生死を分けるのは偶然だったりする。

もちろん・・・木星に流星が衝突する天体ショーを見れば・・・地球最後の日のために衝突軌道に乗った流星を排除する宇宙開発は必要と思ったりするのだが・・・そんなことを心配していもほとんどの人は無関係である。

こうして・・・地球温暖化が進行し・・・巨大ハリケーンが発生し・・・水辺の都市が海没し・・・温帯が熱帯になって・・・東京がワニだらけになり・・・マラリヤに感染することになっても・・・磯辺巻きが美味しければそれていいのである。

しかし・・・そんな・・・能天気なめぐるでも・・・心配事は耐えない・・・。っていうか先週の二人・・・受験に失敗する人としない人の話はスルーなのかっ。びっくりだよ。

未来のユーキ(田口浩正)に会えなくなって淋しいのである。えーっ・・・なんだよ・・・それっ。まあ・・・人間というものは目先が変わるのを喜ぶものだ。たとえ・・・同一人物でも・・・イケメンの青年とズルムケでプヨプヨの中年・・・二人に愛されている気分が・・・めぐるはちょっとうれしかったらしい。欲張りなのだが・・・まあ・・・毎日・・・カツカレーを食べてた人間がカレーだけじゃ・・・満足できなくなるようなものだ・・・たとえとして・・・まあ、いいか。

そこへ・・・未来のユーキそっくりの刑事・氷高(田口・二役)が「相棒」とともに、めぐるのおじ永作(橋本じゅん)を捜索中であることを伝えにくる。週刊誌には・・・「めぐるが超能力者である」・・・という永作のインチキ宗教団体が記事になっている。

日本の警察は「超能力者は拘束する」というアメリカなみの時代になったらしい。どういう時代の日米だよ。

一方・・・ユーキはめぐるの携帯電話に「見知らぬ中年男(未来通信で送られてきた未来の自分)の待ちうけ画面」を発見し・・・嫉妬に悶え苦しむのだった。

そして・・・めぐるは・・・父と母が・・・自分を捨てた後も・・・同棲・・・というか・・・離婚さえしていなかったという・・・子供としてはまったく立場のない衝撃の事実に動揺してしまうのであった。まあ・・・この親にしてこの子あり・・・なんですけど。

めぐるは自分は未来が見えていたと宣言・・・。エロビデオ(星野源)は「カー・・・ブーンブーン・・・こりん星」ととりあわないが・・・「五人の子持ちだって」とみちる(黒花智花)・・・「がんばらないと」と高雄山(正名僕蔵)である。

そして・・・秘儀カツラ投げを披露したヅラ長(武田真治)は「未来が見える吉田アカデミー」で「おしえがいがある」生徒を多数集め・・・商売繁盛なのであった。

めぐるはカラオケに氷高を呼び出し・・・もう一人のユーキ君を堪能するのだが・・・なにしろ・・・「め~ぐ~る めぐる季節の中で・・・」の永遠リフレインなのである。

しかし・・・氷高は「ひとつだけいいですか」的右京さんキャラで・・・「代用品ではダメだ・・・未来で本人に会わないと・・・それが生きるってことです」・・・とわかったようなことを諭すのである。

反省した・・・めぐるはユーキと「すいませんっす」の応酬、抱擁、フライングキッスである。

そのショックでめぐるの超能力は復活。全国のズルムケでプヨプヨの人たちが「田口地獄さ落ちろ」と絶叫したのである。

その頃・・・子供好きな佐藤二朗の転落の人生を感応したシンゴは超能力者であることを永作に感知され・・・祖父とともに拉致されてしまうのであった。

そして・・・超能力の復活しためぐるも氷高により・・・連行されてしまう・・・罪名は何だよ・・・未来情報漏えい罪か・・・?

千鶴(森岡朋奈)は「Diana」でアルバイト・・・しっかり出番が作られている。めぐる・・・みちる・・・ちづる・・・何か・・・意図があるのかしら・・・。

来週・・・最終回なのだが・・・えーっ・・・その後・・・貫地谷しほりなのかいっ。「キミ犯人じゃないよね?」略して「キミハン」って・・・微妙だ・・・。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

『ちりとてちん・23-5・第132回』・・・まあ・・・デビューが東京ドームでないとイヤだ・・・というくらいのわがままさは大物は持っていないといけません・・・なんじゃそりゃーっ・・・とにかく思わず手が出た・・・若狭・・・「来て・・・」と手をとり・・・本能のおもむくままに・・・寝床へ・・・ええい・・・この展開・・・絶対わざとだろう・・・しかし・・・なんとなく・・・貫地谷しほりはおかみさんと弟子の垣根をこえて・・・まちがい・・・を起すような匂いが漂っているよな・・・それはそうとしてまたもやヒロインの常識を越えたトラブル処理である・・・。「高座がしょぼいから初高座したくない」という弟子を・・・高座の主催者である御贔屓さんの前に連れて行き・・・謝罪させるって・・・もう・・・メチャクチャである・・・しかし・・・本当にウソ山の成長のためには・・・それもまたベストな選択なのである・・・芸人と客のかけひきの中に・・・愛があることを・・・ウソ山が肝に銘じるためにも・・・まあ・・・その前に・・・すべてを勘ぐるおかみさんである方が安心ですけどね・・・。→23-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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2008年3月 7日 (金)

はねず色の移ろいやすき浮気者昨日マドンナ今日は早乙女(綾瀬はるか)

解釈】藤原先生(綾瀬)が愛している小川先生(玉木宏)はつれない浮気者である。昨日までマドンナ(柴本幸)にソワソワしていたと思ったら、今日は教え子(多部未華子)に目移りしている。けれど本当に愛しているのは誰かということをそのうち思い出すだろう。だって夕日は赤いのだもの。

さて・・・木曜日のドラマ対決は①「だいすき!」↘11.4% ②「鹿男あをによし」↗10.1%

じりじりと下がっていた視聴率がちょっぴり上がった「鹿男」・・・じりじりと上がっていた「だいすき」は一休みといったところか・・・。まあ・・・悪殿下が善殿下になっただけだからな・・・。もしかしたら・・・自分が「柚子」だっかもしれない・・・と思いやりたいあなたはコチラへ→エリお嬢様のだいすき!

で、『鹿男あをによし・第8話』(フジテレビ080306PM10~)原作・万城目学、脚本・相沢友子、演出・村谷嘉則を見た。変身もののファンタジーとしてはもっとも地味な作品と言ってもいい「鹿男」・・・なにしろ・・・鏡に映る姿が本人と・・・同じ印をつけられたものだけに「鹿」に見えるという・・・微妙さである。そこがイイ・・・わけだが・・・ふと思ったのだが・・・まるで記録装置のように「歴史のウンチク」を語る藤原先生は・・・アンドロイドではないのか・・・。そして・・・あのポカリスエットなナイスボディーである。綾瀬はるかでキューティーハニーが見たいっ・・・と思ったのは・・・キッドだけですか・・・。

・・・失礼しました。

「ネズミの運び番の正体を暴け!大作戦」である。ターゲットは小治田教頭(児玉清)だ。小川先生は・・・京都の料亭「狐のは」でマドンナから「目」を奪ったのはリチャードこと小治田しかいないと推測したのである。

鹿少女の堀田(多部)と藤原先生を従えて作戦会議・・・。①本当にリチャードがネズミの運び番なのか・・・確かめたい ②そうだとしたら「目」を奪い返したい ③ところで目ってなんだよ・・・なのである。・・・日本・・・大丈夫か。

しかし・・・いよいよお茶の間にも不可思議な行動を取り始めた小治田教頭。小川が強行した教頭室の早朝捜索を前村先生(キムラ緑子)に目撃されてしまったのをいいことに・・・小川先生に窃盗の濡れ衣を着せる小賢しさである。・・・ただし・・・あくまで・・・偶然をお茶の間に対しても偽装している。このあたりが脚本的には上手いのだが・・・お茶の間には難解なのかもしれない。もちろん・・・お茶の間も「正解か誤解か」わからないという「謎」と・・・お茶の間は「本物」と知っていて主人公が「謎解き」をする姿を楽しむのと・・・どちらが好まれるかという問題である。「一緒にお考えください」と言われると・・・反応できない視聴者への対処をどうするかなのである。

しかし・・・「狐の使い番」の正体とか・・・「目」の正体とかも・・・わかっていたらつまらないものなぁ・・・難しいところである。とにかく・・・脚本家はきちんと仕事をしたのだが・・・お茶の間には難しかった・・・というのが現状なのかもしれない。

さて・・・ネズミは鏡にも映らないし・・・小川先生手を洗わなかった・・・職員室では神経衰弱で窃盗犯扱い・・・。相変わらず・・・小川先生役立たずである。

こうなったら・・・と再び・・・京都へ。堀田に呼び出してもらってマドンナと再会である。「あなたはネズミの運び番に騙されているのだ・・・」と堀田も鹿になってしまったことで泣き落としをするのだが・・・通じません。

後に「キツネの使い番」と自ら名乗るマドンナのこの時の心境は・・・。

「だって・・・信頼しているリチャードに後から来るのはニセモノ・・・だまされないように気をつけて・・・と言われているのに・・・そんな手にはひっかからない・・・日本を危機におとしいれてなるものか・・・」なのである。

こういう部分もネタを割っておいて・・・「心のすれ違い」を楽しませるという手法もある。まあ・・・お茶の間はどちらかといえばそういうものを歓迎するのだ。なにしろ・・・テレビの特徴の一つは「神の視点」を提供することにあるのだから・・・。ミステリーで言えば「犯人が誰かどうやって犯行をしたのかをお茶の間に見せておいて刑事が犯人をどうやって追い詰めていくのかを見せる」というありふれた手法です。

しかし・・・このドラマは「一緒にお考えください」で押していく・・・清々しいのである。

結局・・・確証をつかめなかった鹿トリオは・・・原点に戻って・・・「目」とは何かを考え始める。そして・・・ヒントをもらいに鹿に会いにいくと・・・「ネズミの運び番はネズミに逆らっているらしい」・・・と言うことがわかる。

①ネズミの運び番は「目」を奪った ②ネズミの運び番は「目」を見たら自分のものにしたくなった ③リチャードがそう思うものは何か?

ここで・・・考古学の研究者であるリチャードが欲しがりそうな物を歴史博物館に捜しに行く鹿トリオ。

藤原先生・・・久しぶりの大爆発である・・・セリフが長すぎるのでアフレコしているのだが・・・お茶の間はきっと聞き流している・・・と思う。

そして・・・ようやく・・・三角縁神獣鏡に到達しました・・・長かったな・・・今は・・・中学とか高校の歴史で教えていないのか?・・・日本史の基本だろうに・・・。

ちなみに・・・日本史がいつ始まったかは・・・異論がある。文書による記録である・・・古事記や日本書紀の成立は八世紀である。そして・・・そこでは日本は紀元前七世紀から始まったとされる。つまり・・・およそ1300年前の記録に日本は「1300年以上前からありました」と書いてあるということなのだ。それを信じると今年・・・西暦2008年は神武紀元2668年になる。キリストが生れる660年前から日本があったのかどうか・・・これはもう信仰のレベルの問題になる。とにかく最初の神武天皇が127才まで・・・孝安天皇が137才、孝元天皇が128才、崇神天皇が168才、垂仁天皇が140才・・・などと生きたことになるので・・・キッドは長生きしすぎだろう・・・と思っている。

で・・・・・・中国に魏という国があった頃・・・日本(邪馬台国)に卑弥呼という支配者がいたということが「魏志倭人伝」に残っているのが日本についての最古の記録であり・・・それが西暦三世紀のことなのである。もう・・・とにかく・・・1800年前には「日本のようなもの」があったってことでいいんじゃないの・・・という空気があるわけである。

前回書いたように・・・卑弥呼が誰なのか・・・も特定されていないのだな。この「一緒にお考えください」的な「歴史」がお茶の間向きではないとキッドには思えるのである。

しかし・・・卑弥呼が誰なのか・・・とか・・・邪馬台国はどこか・・・ということに熱狂する一部の人はいる・・・のである。興味ない人には・・・「バカじゃないの」という話だが・・・とにかく・・・リチャードはそういう人の一人なのである。

どのくらい熱狂しているかというと・・・日本が滅んでも邪馬台国がどこにあるか分かったら満足だ・・・というレベルである。

・・・そうなのである・・・リチャードは恐ろしい人なのだ。

そして・・・歴史おタクである藤原先生は「変な人」だが・・・そこまで恐ろしくないところがミソである。藤原先生は・・・「好きな人のことは信じる」し・・・マドンナにも鹿少女にも軽く嫉妬するし・・・鹿に褒められたらすごくうれしいけど・・・日本が滅んじゃダメという気持ちはしっかりとあるのだから。

鹿トリオはリチャードを急襲・・・しかし・・・「何をバカなことを・・・」とシラをきるリチャード。けれど・・・物陰ですべてを聞いていたマドンナが登場。「私は目を渡しました・・・でもそれは間違いだったようです・・・返してください」なのである。

そしてリチャードは・・・「鹿の方はしばらくのご辛抱。ネズミの方がアタックチャンス間近というところ。そこへキツネの方が待ったをおかけになる。パネルの色が大きく変わって大逆転」と自分の正体を明かすのだった・・・「そうです・・・私が大変なおじさんです」

さて・・・まず・・・ここまで明らかになった使い番と運び番について・・・メモしておく。

鹿の運び番・・・小川先生

鹿の使い番・・・堀田

キツネの運び番・・・?

キツネの使い番・・・マドンナ

ネズミの運び番・・・リチャード

ネズミの使い番・・・?

・・・なのである。本筋とは関係ないのかもしれないが・・・?の人物を今までに登場した人物で考えていくと・・・いかにも怪しい人がいるわけである。さて・・・ここまでの特徴を考えると使い番は女性・・・運び番は男性である。

そうなるとネズミの使い番は女性。キツネの運び番は男性である可能性が高い。

すると・・・キツネの運び番は・・・ラクダであり、そして・・・ネズミの使い番はラクダの祖母である・・・可能性があるな。とにかく・・・二人はリチャードについて・・・いろいろと解説していたのである。もちろん・・・あくまで一般論に置き換えているところが・・・脚本家のテクニカルな部分なのだか・・・お茶の間には難しかったのかもしれない。

まあ・・・キツネの運び番が名取(酒井敏也)、ネズミの使い番が前村かもしれませんけど・・・。

さて・・・とにかく・・・正体を明かしたリチャードだが・・・油断してはいけない・・・とにかく・・・ネズミはすばしっこく逃げるもの・・・と相場が決まっているのだ。

そして・・・ついに明らかにされた神無月の何日目か・・・というポイント・・・えーっ、最後の一日かよ・・・。

こんなにギリギリならリチャードの怪物ぶりを示すために・・・前触れの地震で死者が1万人くらい発生したりしていてもよかったのにな・・・それでも平気・・・リチャードは人命よりも論文を優先させる・・・そんな危険人物なのではないか・・・と思うのである。

さて・・・なぜ・・・儀式に男と女が選ばれるのか・・・という意味を推察しておく。日本の神の中の神はアマヌシ(天御中主)である。この神はムスビという分裂を繰り返して発達していく。その中にイザナギとイザナミという男女の神が生れる。陽であるイザナギは凪である。穏やかな安定した状態。そして陰であるイザナミは波である。活発で不安定な状態。陰陽は交わって本格的・・・日本という国や日本人という人を生み出していくのである。その中にアマテラスがいてスサノオがいる。実にナチュラルな展開なのである。だから・・・神に選ばれた使い番と運び番は実はエロスな関係と言える。しかし・・・このドラマはそこに人間と神獣が加わっているところがまた面白いのである。

ついでに述べておくが・・・アマテラスである卑弥呼は剣を使って領土を拡大し、勾玉を使って食料を確保し、鏡を使って支配者としての象徴とした。そして・・・アマの系譜は天皇につながっていくのである。一方・・・スサノオはアマの名を失い・・・流浪するのであるが・・・その子孫はオオクニヌシ、オオモノヌシ、ヒトコトヌシ、コトシロヌシなどヌシの系譜を作っていく。まあ・・・中央と地方の関係のようなものである。そして・・・アマとヌシとに別れてもそれを総じてアマヌシとして崇拝するところが・・・日本的な融合の精神の根本にあるのだな。ま・・・このドラマからそれを学べといわれても・・・無理ですが。

関連するキッドのブログ『第7回のレビュー

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ごっこガーデン。鹿男亜空間セット。お気楽福原先生は何でも知っていて怪しいなぁ・・・ネズミの使い番?・・・もう一波乱あるのかなぁ・・・アンナ
ああーん、アンナも鹿ぴょんとお話ししたいぴょん。なので藤原アンナになってみました・・・小川先生とのはなくてもいいのぴょんまこうーん・・・ふ、藤原先生とハッピーエンドの場合はすかさず藤原まこになるのデス。小川先生のはまこのものなのデス・・・イト☆まこは仮デスくう小川先生最大のピンチに・・・颯爽とあらわれたマドンナ・・・謎はすべて解けた・・・ゾクゾクします・・・祝・合格ですmariふふふ・・・重さんはネズミの関係者でしょうか・・・それともキツネの関係者でしょうか・・・キツネとしてはまだ内緒です結城美里「だから鹿男はレビューしてませんってば・・・今・・・ウイルス対策研究中・・・教えてえらい人・・・ikasama4あーっ・・・ついに卑弥呼の鏡・・・解禁ーっ、ハアハア・・・虫です。蛇です。虹です。もう蟲で蟲で蟲なのです。蛇の目です。傘です。ミシンです。鏡餅なのですーっ。ウロボロスで・・・無限大なのです・・・∞∞∞∞∞・・・・次回・・・勾玉です

Hcinhawaii0342_2 H☆Cと行く古都ツアー開催中・・・とある古墳前。ミマム藤原くん語録が面白いですわー。藤原くん・・・何か隠された使命とか・・・ないのかしら・・・? あと・・・二話?・・・早く見たいのですシャブリふふふ・・・大阪にもいる・・・主に『寝床』に・・・前村先生・・・大活躍っ・・・綾瀬はるかちゃん・・・はねるのトびらで・・・番宣・・・ちょっぴり視聴率あがって・・・良かったのでありました~あんぱんち鹿男ツアー開催中。鹿に話かけてみましたが・・・しゃべる鹿は発見できず・・・カモノハシ・・・法隆寺・・・夢殿・・・奈良は夕焼けがきれいよね。はねず色ってオレンジ系だから・・・あんぱんち色なのよねエリはうぅ~ん・・・鹿男はシカトですけど・・・古都ツアーは堪能でスー。懐石で・・・京料理で・・・柿の風呂吹きお願いしまス~

『ちりとてちん・23-4・第131回』反省する若狭・・・慰める草々・・・そして・・・夫婦だったの忘れてましたーーーーっ。で・・・寝床である・・・深い意味はありません・・・若狭の出来のいい弟・・・出来がいいと人に迷惑かけないわけだが・・・損したような気分になることがある・・・本当にいい人になるためには・・・恵まれたことを感謝して・・・他人のために尽くすことが大切ですが・・・そんなどこでもいい子でいられるかーっ・・・なのです。それにしても・・・小草若・・・下手の演技が上手すぎる・・・本当に下手みたい・・・。さて・・・ウソ山の芸名か・・・。草々の々をとって嘘々とか・・・。→23-3

土曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『1ポンドの福音』(日本テレビ)『ロス:タイム:ライフ』(フジテレビ)『栞と紙魚子の怪奇事件簿』(日本テレビ)

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2008年3月 6日 (木)

斉藤さんの名をみだりに唱えてはならない。(観月ありさ)

・・・結局・・・斉藤さん(観月)て情の人なんだよな・・・。しかし・・・いにしえの時代劇ヒーロー木枯らし紋次郎のように・・・ノンポリで・・・あっしには関わりがねえことでござんす・・・って去って行くのだな。道行く人の不品行は注意するのだが・・・政治家の不正には無関心なのだ・・・。真野っち(ミムラ)と小倉さん(北川弘美)を従えている時は「水戸黄門」っぽいのだが・・・三上さん(高島礼子)が山本さん(濱田マリ)と中村さん(矢沢心)を従えているとダブルで「水戸黄門」・・・。

そんなことより・・・ダンス復活である。

「相棒」16.9%↗17.7%↘15.9%↘15.1%↗15.9%↗18.3%↘14.7%.............↗16.9%

「斉藤」15.3%↗17.4%↘15.5%↘15.4%↗15.8%↘13.0%↗14.0%↘12.5%↗17.2%

・・・見事だ・・・見事なステップだ・・・。変な「相棒」と土偶部長の出る「斉藤」は相性がいいみたい・・・。

で、『斉藤さん・第九回』(日本テレビ・080305PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・土田英生、演出・本間美由紀を見た。「1ポンド」や「貧乏男子」が全9話なのに・・・「斉藤さん」が全11話なのは・・・予定通りなのか・・・キッドはちょっと疑う・・・まあ・・・そういう戦略があってもいいけどね。

東京郊外市(仮称)は汚職問題で揺れていた。公有地売却をめぐり・・・三上建設から柳川議員へ黒い金が流れ・・・収賄容疑で・・・柳川・父(加藤雅也)が逮捕される模様。柳川邸では・・・お茶の間に向けて・・・柳川・父の事情が説明される。「俺だけが悪いわけじゃない・・・トカゲのしっぽ切りのようだが・・・ステップアップの裏取引もある」のである。

ここで・・・ドラマスタッフは・・・議員の汚職なんて大して悪くない・・・と主張している。・・・なんだかドス黒いぞ。

そして・・・逮捕されるのに・・・「お前もお父さんのように社会に貢献できる人間になれ」と息子(山田親太郎)に説教である。・・・憮然とする息子。まあ・・・かって総理大臣が極悪人だと世間に知らしめた田中真紀子の父親とか・・・娘の応援で被告人なのに選挙に勝った鈴木宗男とか・・・現実には正義なんてない・・・ということを正義(山田)に理解してもらいたいのかもしれない。

一方・・・三上建設なのである・・・三上さんは社長夫人だったらしい。そして三上さんも贈賄容疑で逮捕なのである。

こうして・・・三上さんは容疑者の妻で・・・柳川は容疑者の息子になってしまったのだ。

映画「手紙」では殺人者の弟が世間から迫害を受け・・・懐の深い社長が・・・「君は兄さんのせいで・・・あらぬ差別を受けたと思っているが・・・君の兄さんは・・・そういう君の苦しみも考えて・・・人を殺すべきだった・・・」と言うのである。

しかし・・・斉藤さんは・・・「犯罪者と犯罪者の家族は違う」という愚鈍な正義を貫く。

しかし・・・そんなことでは「悪いことをした金でいい暮らしをしている」ことへの庶民の反感はおさまらないのである。そういう反感を悪だといったら・・・政治家一族・・・悪の限りをつくすぞ・・・。

けれど・・・今回・・・その素直な感情は真っ向から否定されるのだ・・・ドス黒いな。

三上さんが犯罪者の妻と知った・・・三上組は解散・・・誰かの下でないと不安になるタイプのグルーブは山本、中村を中心に斉藤組傘下に入ることを求める・・・。これに対して斉藤さんは・・・。

「斉藤組なんてないから」・・・なのであった。そして・・・「私は真野の旦那が逮捕されたら・・・真野のことを心配するよ・・・真野は友達だから・・・」なのである。真野っちは感激のあまり・・・失神寸前です。

「山本さん・・・あなたは三上さんの友達でしょ・・・行ってあげてよ・・・」なのである。

ま・・・三上さんは夫の関係でゴルフ接待を受ける側ではないので・・・無実を主張するため・・・山本さんも納得なのである。なんといってもあしたまにあ~な・・・ではなくて三上マニアだからである。

斉藤さんトリオ、三上山本ペアが成立した以上・・・中村組を立ち上げるしかないな。

そして・・・市会議員の息子マニア(池田純)も市民として当然の義務・・・犯罪者には近付くな・・・という態度で柳川の息子に連れなくするのだが・・・そういう態度に斉藤さんの心の子分JK綾子(石橋杏奈)は我慢ならない。それは卒タベホが盛り上がらないといやだからである。・・・なぜ急に流行語を・・・知ったかぶりか?・・・JK=女子高校生、卒タベホ=卒業食べ放題パーティーの略である・・・ワイドショー見て知りました・・・。

とにかく・・・中村が「安宅家の人々」を見て・・・「私も雨に濡れてイケメンと・・・がしたい」とか、園長(古田新太)がこっそり「みこん六姉妹2」を見て「加賀美早紀は美人だし・・・吉田里琴は可愛い・・・あ、違います」とか昼下がりを楽しんでいる頃・・・。

鬱になった柳川は街を一人ぼっちで彷徨っていたのだった。ま、それが社会的制裁というものだからな・・・。

夜になって息子の行方不明を知った柳川腐夫人(高橋ひとみ)は・・・容疑者の妻仲間の三上に助けを求めるのだった。

本当は・・・山本から・・・野村さん(鈴木美恵)を経由して真野っちという流れがスムーズなのだが・・・野村さんは「展覧会の絵」で真野とつながりがある・・・まあ・・・下っ端のよしみということで・・・真野・・・そして斉藤・・・さらにJK綾子と女のネットワークがつながり・・・地域の子供たちは守る母の会的展開である。

そして・・・綾子が柳川の子分に説教なのである。

「お前なんか・・・大嫌いだ・・・友達が苦しんでいるときに冷たくするなんて・・・イヤなんだよ・・・お前・・・トモダチじゃねーのかよー・・・」

柳川の子分・・・突然の失恋に戸惑いながら・・・柳川の立ち寄り先に向かいました。

とにかく・・・態度が下々に対する姿勢の柳川夫人・・・でも・・・お茶をだしました・・・。

子分「おれ・・・お前のめぐまれた環境に嫉妬してたんだ・・・ごめんな」

柳川「恵まれてなんか・・・ないよ」

その頃・・・斉藤さんに南アフリカ移住計画に揺れていた・・・夫を取るか・・・真野をとるか・・・決断を迫られていたのである。

そんなこととは露知らず・・・真野ラップはラクダの制止をふりきるのだった。

四月になれば・・・若葉はイェーイ・・・・まのまのまのまのまのまの・・・・。

そして三上さんは一瞬の風になりました・・・。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

Hcinhawaii0340 ごっこガーデン。斉藤さん街角セット。お気楽斉藤さんって時々余計なことを言ってしまうのね。基本的に不器用なのね。ま・・・お話しだからねまこまこ斉藤デス。真野っちがもう手がかかる子供のように可愛いのデス・・・それはそうと最近・・・翠ちゃん・・・不登校デス・・・不良化?」春が来ると・・・なぜかせつなくなる翠・・・女の子だから・・・冬クール萌え不足デス・・・心が萌え萌えじゃないので・・・寒い・・・寒いのデス・・・

『ちりとてちん・23-3・第130回』ふむふむ・・・「はてなの茶碗」は・・・恐竜の化石につながるのですな・・・そして・・・恐竜といえば草々のパズルか・・・それはさておき・・・できのいい息子に甘えた母の後悔・・・とりかえしのとりかえしのつかないことをしてしまった・・・そして、若狭に修正されたウソ山・・・父さんにもなぐられたことないのにー(ウソ)・・・なぜにみんなアムロな・・・そして・・・押し寄せる・・・若狭の若い頃の罪の数々・・・ずるい・・・私はずるい女だった・・・認めたくないものだな・・・自分の若狭ゆえのあやまちを・・・シャアはなかったか・・・。→23-2

金曜日に見る予定のテレビ『未来講師めぐる』(テレビ朝日)

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2008年3月 5日 (水)

小栗旬が悪戯描きをしている頃、小日向文世が遺書を認め、深夜、原幹恵が涙の微笑み。

・・・ハニー(原)の首が宙を舞い・・・シスターユキ(竹田真恋人)を見つめながら草むらに落下・・・。そんなショッキングな場面に・・・「成海璃子が悲劇の利き腕負傷・・・盲目になるのかと思ったよ」とか「生田斗真勇気を出して初めての告白瞬殺」とか・・・どうしてもタイトルになれないのです・・・がんばれ・・・「ハチクロ」・・・。

で・・・火曜日のドラマ対決は①「貧乏男子」↗11.2% ②「ハチクロ↘*7.4% ③「喜多善男」→*5.8%

順位は変わらずだが・・・上下する「貧乏」に対し・・・下がるのみの「ハチクロ」・・・そして「喜多」はついに→である。このまま*5.8*5.8で終るのも一興だな・・・。次のクールのフジ→関西は「レガッタのコンビ」→「マチャアキと結婚できそうだった女」である。テレ朝金9とTBS日9の匂い漂うこの・・・展開・・・どうしたフジの火曜ドラマ! ギャンブルか? 気絶しているのか?

で、『貧乏男子 ボンビーメン・第8話』(日本テレビ080304PM10~)脚本・山浦雅大、演出・吉野洋を見た。とにかく・・・台本は子供だましの連続なのだが・・・まあ・・・そういうことに目くじらをたてるのは大人気ないので・・・やめておく。

一応・・・「物々交換業」で借金返済は無謀なので・・・やめておいた方がいい・・・と言っておく。流通業にトラブルはつきものだし・・・リヤカーで移動する範囲には限界があるし・・・事業拡大したら人件費かさみます。

掲示板で「迷子の犬」を捜したら見つかる可能性は電柱のポスターといい勝負。町内の問題を全国区で議論できるかっ。

第一・・・まず・・・保健所だろう・・・。

あ・・・目くじら立てないのだった・・・。ま・・・保健所にスルテン(小栗)を向かわせると・・・収容中の野犬に対して「みんな俺が助けるっ」とか言い出して・・・収拾つかなくなるけどな。

突然提示された・・・オムオム(ユースケ・サンタマリア)の過去。「昔・・・お金がなくて・・・恋人の病気を治療できず・・・死んじゃった・・・それからお金の亡者」なのである。・・・ああ、そうですか。

さて、今回のテーマは「バカがバカをかばう」である。前回触れたこのドラマの原型「俺たちの旅」で言うとカースケ(中村雅俊)と金蹴りの玉(石橋正次)のエピソードの発展系だろう。カースケは大学卒業したのに・・・就職もしないでいるバカなのだが・・・幼馴染の玉は大学にも行けずケンカばかりしている正真正銘のバカである。いつもは周囲に迷惑をかけているカースケが・・・いざこざばかり起す玉に迷惑をかけられて・・・これを庇う。原型ではカースケは最後まで玉を庇うのだが・・・玉はまったく反省しない・・・周囲はあきれるが・・・カースケの株はあがる・・・という構図になっている。

今回はオムオムの部下で、ホストで、借金取りで、詐欺師のテルテル(上地雄輔)とチャギー(音尾琢真)が・・・バカよりもバカのボジションにおかれ・・・スルテンの株を上げる構造になっている。

ホストクラブの飼い犬を逃がしてしまい・・・丸く治めようとした上司を反射的に殴り返し、クビになってしまった・・・テルテルとチャギー。二人はオムオムにとって煙たい存在であるスルテンに嫌がらせをして・・・オムオムに点数を稼ごうとする。

しかし・・・スルテンは二人の問題を根本的に解決し・・・二人の再雇用をオムオムにとりなすのである。

この時・・・「バカがバカを庇う」と本質をつきながら・・・「もっとがんばらないと・・・他の人を雇うよ・・・代わりはいくらでもいるんだから・・・」というオムオムに・・・スルテンが怒り出す・・・。

「人間の代わりなんていない・・・」・・・うーん・・・どうでしょう。・・・キッドはいると思いますが・・・「掛替えのない人間」もきっといると思うのですけど・・・。「失われた人間」を追い求めるオムオムには・・・「新しい恋をすればいい」というアドバイスの方が前向きですよね。それは「掛替えがある」ということだと思うのです・・・違いますか?

まあ・・・ちょっと頭のおかしな人の主張に・・・いちいちクレームつけるのは宗教団体の教祖に石を投げるのと同じで・・・こっそりやらないといけないことなので・・・これ以上は言いませんけどーッ。

とにかく・・・子供たちに言いたいことは世の中・・・スルテンのように生きられるのは・・・ちょっとイケメンだからですからーっ・・・普通の人は真似しないようにーっ・・・ということです。

とにかく・・・来週最終回だから・・・スルテンの借金残高だけは確認しておきたいあなたはコチラへ→エリお嬢様の貧乏男子 ボンビーメン

で、『ハチミツとクローバー・第9話』(フジテレビ080304PM9~)原作・羽海野チカ、脚本・金子茂樹、演出・谷村政樹を見た。人々は芸術にお金を払う。その目的は様々だが・・・娯楽目的、実用目的、投資目的などがある。たとえば「絵」を楽しむ場合・・・美術館に出かけていき・・・入館料を払い・・・「絵」を鑑賞したりする。次に玄関に飾っておくと玄関が玄関らしくなったり・・・来客に対してのサービスになったりするので「絵」を購入したりする。そして値打ちものの「絵」を保管して値上がりを待ち市場に戻したりするのである。

それぞれの「絵」は「お楽しみ」であり「お道具」であり「お金」であるのだ。

たとえば・・・「絵」を鑑賞するのと・・・「絵」を描くのと・・・どっちが楽しいか・・・という問題もあるし・・・「絵」の価値を決めるのは誰か・・・という問題もある。さらに・・・魅力的な「絵」とは何か・・・という問題もある。そういう・・・様々な問題に対して・・・スルーしまくるのが「ハチクロ」の世界である。

腐夫人教授(高橋ひとみ)は「あなたの絵は魅力的だ・・・それはあなたが注目される絵を描こうと考えないから・・・」とはぐみ(成海璃子)に告げる。ほとんど意味のない言葉だが・・・少なくとも・・・教授はめぐみを褒めているらしい。

それに対し・・・キッドの小学校の図画工作の教師は「裏に太陽の絵・・・表に月の絵を描いたリバーシブルな鉛筆立て」というキッドの小学校五年生時の夏休みの宿題を「題材が陳腐でつまらない」と断言したのである。美大を出たての新任教師であったのだが・・・なんという・・・厳しい教師であろうか・・・キッドが立派な画家になっていたら感謝の言葉を捧げたいのだが、ならなかったので今でも殺意を思い出して目覚めることがあります。

まあ・・・一般大衆が喜ぶ「絵」が基本的に「有名で素晴らしい絵」である以上・・・専門家が「素晴らしい」と評価し・・・周知徹底したものがほとんどであることは・・・すべての創作につきまとう・・・表現内容だけでは価値は決まらない・・・「鹿男」も「歌姫」も視聴率のとれなかったドラマとしては同じ・・・という問題になるのだな。

もちろん・・・最近では「放送」後の「商品化」という展開もあり・・・ただで毎週見ようとする人は少なかったけど・・・お金を払って購入する人は意外と多かったという場合もある。

しかし・・・そこでも・・・「作品」に金を払ったのか・・・「好きなタレント」に金を払ったのか・・・というまたも微妙な問題が生じるのである。ま・・・マーケティング戦略の問題ですけど。

ともかく・・・「素晴らしい作品を生み出す可能性を持った特別な手」が失われるかもしれないという今週のつづくなのであるが・・・成海璃子ちゃん・・・かわいそうということしか伝わらないのでは・・・とキッドは感じるのだった。

さて・・・大学生なのに小学生のようなはぐみを中学生の成海が演じるというこの・・・合理的なのかどうか判然としないこのキャスティング。視聴率がこのありさまなので・・・もはやどうでもいいことなのだが・・・女優としては・・・相当な試練であったはず・・・この経験を生かすも殺すも本人次第だが・・・キッドはこの難しいポジションをここまでの成海は素晴らしく演じているということを指摘しておきます。

はぐちゃんも心配だけど、あゆみちゃんと野宮とか、理花さんと真山とかがどうなるか気になって仕方ないあなたはコチラへ→まこお嬢様のハチミツとクローバー

で、『あしたの、喜多善男・第9回』(フジテレビ080304PM10~)原案・島田雅彦、脚本・飯田譲治、演出・三宅喜重を見た。どうやら・・・打ち切りにならず・・・3/11、2/11、1/11と秒読みを展開できるらしい。「俺のあしたは来週、ふたつとひとつ・・・」ではしまらないからな・・・。とにかく・・・毎回・・・きっちり一日の出来事を描いていくこの手法・・・簡単そうでかなり技術を要するのだが・・・そういう点でも素晴らしい・・・もちろん・・・視聴率的には素晴らしくないわけですが・・・けれど・・・キッドとしては・・・もう・・・これ以上は根本的な問題だから・・・と言うしかないほど・・・素晴らしいドラマなのである。

個人的な感想で言うと『ボンビーメン』は「う~ん・・・」と首をかしげながら『ハチクロ』は「はあ~・・・」とため息をつきながら『喜多善男』は「ふふふ・・・」と微笑みながら見ています。もちろん、『キューティーハニーTL』は「あああああああああああ・・・」と絶叫しながら見ているわけですが。まあ・・・テンメイ様はきっと「ホォ~」と見ていると思うのですが。

さて・・・今回は・・・ちょっとコン・ゲーム的なややこしさが展開していきます。まあ・・・いわゆる一つの皮肉な展開というもので・・・ある意味コミカルです。

最初にキッドは結末について断定しておきましょう。喜多善男(小日向)は最終回で自殺します。そうでないとこのドラマは無意味だからです。主人公が自殺する話をコミカルに描く・・・これこそ視聴率*5.8%のドラマに相応しい反逆の魂だと考えるからです。

キッドは死刑も尊厳死も安楽死もすべて肯定派です。「あたご」の艦長がその場で切腹しても責めない立場です。それが「人命」を尊重しない立場であると言われればそれまでですが・・・自由意志と社会的規範のどちらを重視するかと問われれば前者である以上・・・「死にたい奴は死なせてやれ」と思うのです。少なくとも命をどう使うかぐらいは個人の自由であるべきで・・・他人がとやかく言う問題ではない・・・と思います。当然・・・その点に関してはキリスト教とは真っ向対立です。ただし・・・キッドはイエスが十字架にかかるのが結局自殺行為である以上・・・自殺を禁じるキリスト教は根本的に矛盾していると考えています。いや・・・イエスは復活したので自殺ではなかったと言う人の意見は拝聴しますが・・・ちょっと頭がおかしいな・・・とは思います。

つまり・・・「生きる」のも「死ぬ」のもそれぞれの自由ということです。ところが・・・「死ぬ」自由を肯定することが・・・「生きる」自由を否定することになるという・・・拡大解釈があるために・・・なかなかに不自由なのがこのテーマ。

もちろん・・・「自殺者」を否定的に描くのは問題ないのですが・・・面白おかしく肯定的に描くのは抵抗があるわけです・・・キッドはそれは奴隷に簡単に死なれては困る搾取者の欲望が根底にあると考えています・・・ま・・・ちょっぴりですけど・・・なぜ・・・そこで逃げ腰に・・・。

さて・・・そういうわけで・・・善男が主張する「自殺は最後の自由意志による選択」をキッドはこれっぽっちも疑わないということです。だから・・・「気がかわった」と言われたら・・・なんだよ・・・それ・・・って思いますからーっ。

さて・・・とにかく・・・善男は「死にたいから死ぬ」のです。「生きたいけど生きていられないから死ぬ」のではなく・・・あくまで「自殺を望んでいる」のです。

そんな善男を平太(松田龍平)は保険金殺人しようとします。このドラマとあの今さらロス疑惑がリンクしていそうでしていないところがちょっと面白いのですが・・・本筋ではないので触れません。どうせ・・・死ぬのなら・・・「自殺」でなく・・・「他殺」で保険金を入手・・・恋人・リカ(栗山千明)の借金二千万円の返済にあてよう・・・と計画したわけです。

リカはこの話に乗り・・・保険金横領の準備をします。ところが・・・自分が殺人に加担するというプレッシャーがリカにのしかかります。リカは「殺意」の維持が苦しいタイプ。「殺さなくちゃ・・・殺さなくちゃ・・・」という意志が心理的な負担になるのです。まあ・・・「部屋の掃除をしなさい・・・ただし、11日後に」・・・って言われて部屋の掃除を11日も我慢するのはキレイ好きには拷問ですからね。

リカは・・・殺し屋に依頼したり・・・自分で刺殺しようとしたり・・・とにかく「片付けなければならないことはさっさと片付けよう」とするのですが・・・平太は妨害します。平太にとって「死のうとしている人間を殺すのとそうでない人を殺すのでは全然違う」という思いがあるのです。リカはそれを「きれいごと」と考えているようで・・・「どうせ堕ちるならはやく堕ちたい」と思うのです。まあ・・・死刑囚が首にロープをまかれたまま・・・11日くらい待たされたらイライラするのと同じような心境でしょう・・・そのたとえ・・・違うと思うぞ。

そこでリカは自分の借金相手の非合法組織に「金策の予定」について情報をもらします。「この人が殺されたりすると・・・お金が入るのよね」・・・つまり「殺してくれる」と双方にとって利益がありますよと匂わすわけです。

もちろん・・・非合法組織は「弱み」につけこむのが商売ですから・・・たとえ保険金が入手できても・・・リカの将来の暗雲は晴れないという天気予報もありますが・・・それはこの場合蛇足ということになります。

一方・・・善男と交際していうちにすっかり情が移ってしまったのか・・・できれば「殺人」というリスクは犯さない方がいいと考えたか・・・平太は状況を利用して・・・別の金策を考えるのです。

それはエスの女神しのぶ(吉高由里子)が・・・エムの女神みずほ(小西真奈美)に「善男を自殺させたら奴隷に命じて多額の経済的援助を打ち切る」と脅迫したのにつけこんで「善男の自殺を制止する手数料として二千万円を要求する」というものでした。

契約は成立し・・・平太の目標は「善男の殺人」から「善男の自殺妨害」へと変更されたのです。

リスクマネージメントとしては・・・素晴らしい状況と言えます。平太とリカは「善男が殺された場合」も「善男が死ななかった場合」も二千万円を得ることができるのです。

もちろん・・・平太としては善男が死なないのが一番・・・気が楽なのです。もちろん・・・リカも気持ちは同じなのですが・・・すでに組織のヒットマンが善男に放たれていたのです。

さて・・・ここで・・・第三の道があることを意識する必要があります。平太とリカが二千万円を入手できない道・・・それが・・・「善男の自殺」なのです。二人にとって最悪の事態ですが・・・善男は基本的にそんなこと知ったこっちゃないわけです。母親宛の遺書は書かないほどに・・・。

ただし・・・自殺の方法はまだ明らかにされていないので・・・。

平太「喜多さん・・・俺に殺されてくれないか・・・」

喜多「いいですよ・・・平太さんが殺すのをボクが許せばそれは・・・自殺ですから」

という・・・自殺だか他殺だか心情的にはわかりにくい場合もここでは自殺と考えます。あくまで「善男の自殺の自由」が確保されればいいということです。

さて・・・絶対絶命の善男を救うのが・・・漫才師志望の中年男・・・じゃなかった保険調査員のマサル(生瀬勝久)です。彼は善男が殺されるのを防ぎ・・・さらに善男が自殺するのを妨害しようとします。彼は「催眠暗示による殺人未遂と保険金詐欺未遂」という過去の事件について・・・善男に証言してもらいたいのです。そのために・・・ヒットマンの黒幕がみずほだという偽証までします。こんなことをするので・・・マサルの言うことはまったく信用できませんが・・・。

死んだとされていた三波(今井雅之)はタイ人ナパとして生存・・・みずほの夫の事故死に細工があったという証言者が登場し・・・三波はみずほとの関係を否定・・・みずほは三波が黒幕であってほしいと願望と・・・それぞれのポジションがかなりグタグタになっていきます。

その中でも・・・ひときわ・・・グダグダなのが・・・大輔(要潤)です・・・大物ぶりたい、切れ者ぶりたい大輔なのですが・・・みずほにも・・・平太にも軽くあしらわれる始末・・・しかし・・・なにやら暗躍の成果をついに打ち上げようとしています。

そのためか・・・どうか・・・しのぶが小指おじさん(平泉成)とのパイプを断ち切られた模様。

考えられる事態はただ一つ。「大輔は小指を噛んじゃった」ということです。

エンディングではGOGO夕張よりも仮面ライダーG3の方がアクションが決まってないと陰口も囁かれる要ですが・・・イケメンとしての意地で小指を噛んで噛んで噛みまくったと推定されます。

・・・ともかく・・・キッドは・・・善男が殺されたり・・・無理矢理命を助けられたりすることなく・・・望み通り・・・自殺を達成する結末であることを・・・地獄の門の前で予言しておくのです。・・・ま・・・悪魔なものですから・・・。

だめーっ・・・生きていればいいこといっぱいあるから・・・善男ちゃんは死なないと思うあなたはコチラへ→アンナお嬢様のあしたの、喜多善男

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『キューティーハニー THE LIVE・第22話』(テレビ東京080305AM1~)原作・永井豪、脚本・井上敏樹、演出・宮坂武志を見た。『最後のお願い!』を告げた後・・・ハニーの首が胴体と切り離され・・・モノクロのハニー追悼エンディングに・・・しかし・・・最終回ではないのである。もはや・・・テレビドラマとしては狂気のレベルに達してきたTHE LIVE版のハニー世界・・・。残り・・・三回もあるのに・・・主人公死亡である。・・・アンドロイドになら何をしてもいいのかっ。「・・・輝く瞳・・・その先には・・・きっと遠い空の・・・まだまだ先の・・・希望たちを見つめている・・・」と庵野・実写版の挿入曲『The theme of Sister Jill/倖田來未」でも聞かないと・・・心穏やかに眠れないほどである。

シスターミキ(水崎綾女)の脳裏に生前の家族の・・・恋人の・・・面影が・・・そして復活後の忌まわしい記憶がフラッシュする・・・青と黒のコスチュームから・・・異物が突き出し・・・表情を失った顔からも角の如き突起物が噴出する。そして・・・ミキは仰向けに倒れ・・・呼吸を止めた。

ミキの死を期せずして看取ったシスターユキ(竹田)は混乱し・・・その場を逃げるように立ち去った。

ミキの無念の死を前にやりきれない気持ちを爆発させたハニー(原)はパンサークローたちの戦闘においていつもの笑顔を見せることがない。鬼神のように戦うハニーに中条ヒカル(村上幸平)は感嘆の声をもらす。

「すごいわ・・・すごいわ・・・ハニー・・・あなたって最高・・・でも・・・これだけは忘れないで・・・あなたの力は私のもの・・・だって私がハニーになるんですもの・・・」

パンサークローを蹴散らして・・・ミキの元へ戻ったハニーはすでに息絶えたミキを発見する。

「いやー・・・死んじゃダメだよー」

ハニーはミキに対して心臓マッサージを施すが・・・反応はない・・・。意を決したハニーはミキに執着するパンサークロー幹部・・・蛤学園の烏川(エリカ)に連絡をとるのだった。その会話を物陰から窺うヒカル。

にわかに降り出した雨・・・。森の中で泣き崩れるユキ。

「死ぬのはいや・・・死ぬのはいや・・・」

しかし・・・ユキはハニーの存在を思い出す。「そう。何も取り乱すことはないのだわ。私にはお父様からの贈り物・・・ハニーさんがあるのですもの・・・」

変身を解除した剣持ユキは森を彷徨う早見(山本匠馬)と合流する。二人の前にヒカルが現れる。「ハニーちゃんがどこにいるか・・・教えてあげてもいいわよ・・・」

その頃・・・ハニーは烏山の研究施設のベッドに横たわっていた。

「私の中の空中元素固定装置を使って・・・ミキちゃんを助けて・・・」

「あなたの命を使って蘇ったと知れば・・・ミキは深い苦悩の底に落ちるでしょう・・・あなたはそれでもいいの・・・」

烏山は敵役とは思えない優しさで・・・ハニーに問う。烏山にとってミキは一番だが・・・ハニーも二番だからだ。しかし・・・ハニーの決心は固い。ハニーは自ら待機モードに移行して烏山に身を委ねる・・・。ハニーからミキへ・・・空中元素固定装置の移送が開始された。

そこへ・・・乱入してきたユキと早見。ユキはハニー・フラッシュで変身し・・・早見はシスターユキの正体に驚愕する。「驚いていないでハニーさんを捜してください」と命じながら雑魚を蹴散らすユキ。時間を稼ぐために烏山は怪人体に変身し・・・その前に立ちふさがる。

しかし・・・シスターユキの戦闘力は烏山を圧倒する。

その頃・・・手術室のスタッフに変装していたヒカルは改造途中のハニーを奪取することに成功した。オカマ走りで逃走するヒカルを捕捉した早見はユキに急を知らせる。

止めをさされる寸前だった烏山はピンチを脱出・・・。残されたユキの屍にすがりつく・・・。

「私には・・・お前がいればいい・・・」

一方・・・ヒカルに追いついたユキと早見はハニーを取り戻し戦闘を開始する。

ヒカルはユキに戦いを挑むが・・・ユキの力の前に屈する・・・そこでついに奥の手を発動するのだった。ハニー・フラッシュ。特撮ヒーローシリーズ・・・もっとも醜悪なキャラクター・・・キューティー・ヒカル登場である。おえっ。

しかし・・・不完全なハニー・システムによる変身でも・・・ハニー・プラス・ヒカルの実力はシスターユキを凌駕するのである。苦戦を強いられるユキ。

そこで早見は意識のないハニーを強制「ハニーフラッシュ」させる・・・。発動したっ。

シスターユキとキューティーハニーのコンビネーション・アクション。形勢逆転である。ついに能力を開花させたハニーは戦闘においてもシスターユキをリードするまでになっていたのである。

キャーティーヒカルの腋毛をむしりとり・・・スカートを剥ぎ取り・・・木の上からカエルをとってきて服の中に入れちゃうぞ攻撃と・・・ファニーアクション復活・・・ハニーの顔につかの間の笑顔が戻る。

その時・・・早くも限界が来たヒカルの擬似ハニー・システム・・・。ヒカルは顔面から異物を噴出し・・・撤退する・・・。

残された・・・ハニーとユキ。

「ハニーさん・・・お願いがありますの・・・」

ユキは円月輪を実体化させ・・・ハニーを見つめる。その頬を流動する異物・・・。ユキの死も間近に迫っていた・・・。

「いいよ・・・その代わり・・・最後のお願いを聞いて欲しいの・・・ミキちゃんを頼むね」

「よろしいですわ・・・」

見つめあう・・・ハニーとユキ。ハニーの顔に晴れやかな微笑みが浮かぶ。これまでになく美しいハニーの顔の下を潜り抜けるユキの円月輪・・・。

ハニーが最後に見たものはユキの残心のポーズ・・・落下しながらハニーの瞳はいつまでもユキの姿を見つめていた。そしてひとしずくの涙が流れた。

その頃・・・夏子(小松愛)は思い出の写真アルバムをながめながら・・・如月ハニーの帰りを待っている。

「遅いなあ・・・ハニー・・・どこに行っちゃったんだろう・・・」

もう・・・どこに着地するのか・・・予断を許さないのだった・・・。三回リピートである。そして・・・地球の人口は66億6千万人を突破・・・関係ないけど・・・。とにかく・・・著作権を無視した地下サイトでは世界中の人間(の極めて一部が)ハニーに熱狂しているらしい・・・。

『ちりとてちん・23-2・第129回』→出演者の発言をテロップ(字幕)でフォローするという手法はキッドもよく使用したのでキッチュの指摘には一言弁明しておきたい・・・強調なんてことはこのようにもできるのである。コメディーで笑いを増強するのも古典的手法であるが・・・それがすぎているのかいい塩梅なのか・・・見抜くのも真剣な視聴者の楽しみだろう・・・それで騙されたという気分になる方には申し訳ないが・・・サービスが良すぎると怒られている気分にもなるのである。自己弁護と知って言うが・・・少なくとも耳の不自由な人には好評だと・・・思ったりします・・・。ともかく・・・若狭の弟と・・・ウソ山はからみあいますね・・・これは・・・どうでもいいが・・・菊江(キムラ緑子)は小草若贔屓・・・咲(田実陽子)はA子贔屓・・・その分・・・草々や若狭にはやや冷淡・・・この微妙なニュアンスまで・・・底抜けに計算されているような気がします・・・曲者だなぁ。→23-1

木曜日に見る予定のテレビ『鹿男あをによし』(フジテレビ)

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2008年3月 4日 (火)

世界で信じられるのはあいつだけ。(香取慎吾)私は私だけ。(八木優希)

東京タワーが・・・東京タワーがビューンと飛んでったよね・・・展望台が宇宙船で・・・宇宙人のケロロ英治(香取)とホルスタイン玉鉄が「同志よ・・・任務終了・・・ご苦労さん」とハグして最終回・・・じゃなかったのだな・・・雪山も見てないのにそれはないもんな。

で、本題に入る前に恒例の終末の視聴率チェック。「4姉妹」↘*6.4%(今クールの低視聴率を考えると・・・これでもとりすぎなくらいだと思ったりしてみる)、「エジソン」↗9.8%(あげたーっ・・・実はめぐるとコンビで見るとドタバタコメディー2本立てとして大森→クドカンは豪華)、「めぐる」↗10.0%(みんな気がついたみたい・・・壁おんな→山おんなのコンビでもあるけどね・・・キッドは村中暖奈→深田恭子で見てるけどね)、「1ポンド」↘*8.8%(チャンピオンになったのに・・・)、「刑事の現場」10.8%(逮捕の味は苦い・・・)、「それでもボクはやってない」17.8%(冤罪ならさらに苦い・・・)、「篤姫」↗25.3%(すげえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ)、「佐々木夫妻」↘*9.2%(人の命は法律より重たい・・・と考える人々にはうけいれられないセリフがあったが・・・キッドは別にいいと思う)、ついでに「薔薇族のいない花屋」↗17.8%・・・以上。

で、『薔薇のない花屋・第八回』(フジテレビ080303PM9~)脚本・野島伸司、演出・西坂瑞樹を見た。とりあえず・・・可能性を考えていると・・・キリがないくらいに曖昧に作られているのだが・・・ワザとなのか・・・演出力不足なのか・・・微妙だ。

変装した子供をわが子と当てられるお父さんと・・・そうでないお父さんがいると・・・思うが・・・前者がいいお父さんとは限らないと思うし・・・後者がダメなお父さんとは限らないと思う。ちなみにキッドは犬の鼻なので・・・匂いでわかります。

ともかく・・・みんなで頭巾はイベントとしては楽しかったからいいか・・・。ひな祭りネタなんだよね。きっと19人頭巾飾りなんだよね・・・色とりどりのパペットマペット。

自分を優秀と考える人間は自分の尺度でものを考えることが多い。しかし・・・他人の尺度というものを想定できない人間を優秀とは言えない。だが・・・医者としてがんばって働いて・・・娘に駆け落ちされ・・・妻を寝取られた男を・・・ダメな奴と蔑むことは・・・キッドには無理でございますーっ。

そして・・・本当は「自分のことは自分で守るし・・・他人に心は許さない」タイプであると思える雫(八木)は「かわいそうな震える祖父(三浦友和)」をそっと抱きしめてあげるのだった。その微笑はチロルに向けるが如く。

さて・・・この後は大河ドラマで堀北真希の旦那となる松田翔太・・・とにかく・・・人を傷つけるのは平気だけど・・・自分が傷つくのは耐えられない困った奴である。しかし・・・そういう内面がいかにおそろしいものかを知らずに触れてしまう異性というものはいるものだ・・・。マスター(寺島進)は・・・とにかく追い払えば大丈夫・・・と男として思ったようだが・・・危険な男を見送る先生(釈由美子)の目は・・・女として・・・未練たっぷりなのである。

そうとは知らず「花屋の前の喫茶店は香がダブルです」と意味不明のことをいいながら・・・闇金融に殴り込みをかけるのであった・・・。本人は決めたと思っているが・・・先生がその足で気になる翔太を探しにいくことはままあることだと思います。

まあ・・・先生が・・・その後、変な画像を流出されないことを祈るばかりです。

まあ・・・男を見る目がない女を責められないですれどねーーーーーっ。

さて・・・とにかく・・・男を見る目はあるつもりの・・・菱田(池内淳子)、そして美桜(竹内結子)・・・。彼女の彼が誰なのか・・・とにかく英治ではないらしい・・・と結論する。

そして・・・美桜は同棲の強要・・・英治が返す謎の言葉は「期間限定」である。

①飽きるまではいるよ ②お金がたまるまでは居候だけどその後は結婚したい

さて・・・どちらなのでしょう?

とにかく・・・美桜は安西(三浦)に「英治は彼女の友達じゃなかった」と告げ・・・安西「えーっ」・・・しかし・・・安西は美桜に問い詰められ・・・美桜の手術は他の人にやってもらうことにしたと告白・・・美桜「えーっ」・・・そしてその医者が玉鉄なのでお茶の間が「えーっ」なのである。

とにかく・・・「彼女」と「キミ」の思い出のデートの場所。東京タワー展望台・・・。

そこで・・・ナイフを抑えているのではなく股間を押さえていたのか・・・英治と・・・俺たちは俺たちしか信じない玉鉄は激しく抱擁して・・・熱い唇を重ね・・・おいおい・・・お前・・・腐女子デカだな・・・失礼しましたぁ・・・とにかく・・・薔薇なのか・・・薔薇だったのか・・・すると彼女は死んでいなくて・・・性転換して・・・玉鉄に整形しているというのも・・・変態的には充分ありだよな・・・。じゃ・・・美桜の立場は・・・。

だから・・・薔薇は薔薇しか薔薇なんだろう・・・。

関連するキッドのブログ『第七話のレビュー

『ちりとてちん・23-1・第128回』・・・良識ある人間は権利意識もある・・・そして・・・たとえ若くてもそういうものが確立されている人間は多い・・・しかし・・・世の中というものはもっともっとバカで構成されている・・・もっともっとバカが多いのである・・・その中で・・・えーっそんな・・・ということはしばしば起きるものだ・・・もちろん・・・困ったことになったら困るのだが・・・まあ・・・そんなもんなんだよ・・・と思ってしまうのも一つの手・・・だってバカだって傷つくし・・・時には逆恨みしたりしますから・・・まあ・・・自衛は必要ですけどね・・・なるべく穏便にすることも必要だったりして・・・。さて・・・よくできた子の遅すぎる自己主張・・・。なんとなく・・・若狭の弟とウソ山くんは・・・似た者同志なのかなーっ。→22-6

スタジオパークでのアクシデントを含め・・・若狭の虚々実々のレビューはコチラへ→シャブリ様のちりとてちん

水曜日に見る予定のテレビ『斉藤さん』(日本テレビ)

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2008年3月 3日 (月)

黒船が核武装しているならこちらもしなければ戦争は抑止できないのじゃっ。(宮崎あおい)

・・・歴史に学ぶというのは・・・結構・・・難しいことだ・・・。生兵法はケガのもと・・・というが・・・これは・・・自分は強いと思っているのは・・・ただもっと強いものがいることを知らないだけかもしれない・・・という想像不足に対する戒めである。

しかし・・・「敵に攻めさせないための武装」が・・・「ひょっとしてこの武力なら敵を攻められるのではないか」という誘惑の要因となる場合もある。かって・・・日本は「武装」につぐ「武装」を重ね・・・ついに「先制攻撃病」にとりつかれ・・・最後は最初の原爆被爆国となって息の根を止められた。

しかし・・・だから「武装は不必要」というのは間違いである。「誰よりも強くなり」「けして威をふるわない」・・・この境地を維持すること・・・それしか主体的な平和というものは得られないのである。もちろん・・・それがいかに困難なことであるかは・・・歴史が証明しているのだが。

で、『篤姫・第九回』(NHK総合080302PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・岡田健を見た。いよいよ・・・於一(おかつ)が於篤(おあつ)に名を変えるのである。正式名称は島津篤子となり・・・家来には「篤姫様」と呼ばれることになるのだ。おかつは・・・こうして名前を変える度に複雑な人生の階段をのぼっていくのである。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「幾島鉄仮面」「家定肖像画(転用)」他・・・予告と公式サイトとうっちーにツッコミ付きでございます。

Atuhime1853c で、篤姫マップその3は「薩摩島津一族の陰謀」をお届けします。アジア→日本→薩摩と一応ズームアップしてきています。なんていうか・・・さらに大人気?・・・な今年の大河。まあ・・・キッドの妄想はほとんど本筋とは関係ないことをお断りしておきます。それから歴史の話ですので物語の将来についてネタバレになることがあるのでご注意ください。しかし・・・大河ドラマは基本的にネタバレなんですけどねーっ。逆にネタバレじゃないと史実と違うって怒る人もいますけど・・・。歴史ドラマも歴史小説も・・・そして歴史そのものも妄想にすぎないということだけはご理解くだされますように・・・。

さて・・・まずは今回の篤姫(宮崎)の兄・忠敬(ただゆき・岡田義徳)がどうして女々しいのか・・・という点について釈明しておきます。篤姫の実父・忠剛(ただたけ・長塚京三)の正室は於幸(樋口可南子)で・・・実家は加治木島津家の分家です。しかし・・・一応島津一族のお姫様です。篤姫の実母であり・・・他にも長男・忠冬や次男・久敬を生んでいます。そうです・・・忠敬は・・・於幸の生んだ子供ではないのです。側室の子供です。しかも・・・忠敬が生れた後に篤姫が生れているので・・・当然・・・身分意識は発達します。正室の子供である兄たちや妹と・・・側室の子供である自分は・・・身分が違うのです。「あのような身分卑しきものと交際するなど・・・」と忠敬がこだわるのは・・・悲しい生い立ちがあるからなのです。「どうせ俺は妾の子だよ~~~」なのです。

さて・・・妾の子といえば・・・薩摩藩当主・島津斉彬(高橋英樹)の弟・久光(山口祐一郎)も愛妾・於由羅の息子・・・。於由羅はくのいちですから・・・出自は怪しい階級の出身です。兄の斉彬の母は正室で鳥取藩主の娘ですから由緒正しいお姫様・・・。まあ・・・いろいろと複雑な心境になります・・・。しかし・・・身分ということでは於由羅の息子の久光。久光の息子の忠義。忠義の娘の俔子(ちかこ)、俔子の娘の良子(ながこ)、良子の息子は今上天皇である。階級という意味では最上階まで登りつめた血脈なのである。逆に言えば今上天皇は於由羅の孫の孫の子なのである。畏れ多いことだ。

さて・・・危険な匂いを感じてきたので・・・篤姫に戻ることにしよう。篤姫の父・忠剛は斉彬の父・斉興の弟である。最初は島津分家のひとつ花岡家の養子となったが・・・一度、本家に戻り・・・さらに今和泉島津家の養子となったのである。これに久光が相続している重富島津家、忠剛の正室・於幸の本家・加治木島津家などを見ると鹿児島(鶴丸)城の本家を中心に鹿児島湾を囲んで島津分家が翼を広げるように展開していることがわかる。

つまり・・・島津家は海賊一家なのである。その首領である島津斉彬が・・・「黒船のような軍船を作りたい」と考えるのは・・・もう自明の理というものでございます。

だから・・・この10年後に勃発する薩英戦争(1863)は・・・イギリスが海賊王国である以上・・・海賊と海賊の縄張り争いであると言っても過言ではないのである。しかし・・・新型のアームストロング砲を装備したイギリス艦隊は薩摩の陸上砲台を撃破・・・。斉彬の夢見た「薩摩の黒船計画」は頓挫し・・・薩摩は賠償金六万両(当時でおよそ1500万円・・・現在なら150億円くらい・・・妄想レート)を払って許してもらったのだった。

しかし・・・この時、作戦に参加した薩摩藩士の中にはさらに40年後・・・ロシアのバルチック艦隊を壊滅させる連合艦隊司令長官・東郷平八郎がいたりするのである。この時点では「薩摩の黒船計画」はついに実現したと言える。ここでやめておけば何の問題もなかったのだが・・・調子に乗って最後は全世界を敵に回して・・・さらに40年後に「薩摩の黒船」が壊滅することは言うまでもない。

さて・・・今回・・・くのいち・幾島は篤姫に情報の重要性と武力の鍛錬の必要性を教え・・・くのいち姫育成にきぇぇぇぇぇぇぇぇと余念がないわけだが・・・日本一のじゃじゃ馬姫は「篤」の名前を授けられる。「篤」と言う字は危篤の篤であり、篤志家の篤である。これはすごく危ないのすごくであり、素晴らしい志の人の素晴らしいである。篤は熱中すること集中することを意味するのだが・・・。字を分解してもらいたい。「篤」はすなわち「竹馬」なのである。竹馬にのるのは神経を集中するし、竹馬で遊ぶことはとても熱中できることなのだ。そして竹を馬にして遊ぶ時代の仲間を竹馬の友と言ったりするのである。

海賊王・斉彬のネーミングセンスは素晴らしいし・・・宮崎あおいをキャスティングしたプロデューサーはなかなかに慧眼だと思います。

さて・・・そういう島津一家の子分たち・・・幹部の小松帯刀は別として・・・下っ端の西郷は斉彬に・・・大久保は久光にそれぞれ見出されて出世していくわけだが・・・それについての妄想はもう少し先にとっておきたいと考えます。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

今週の『佐々木夫妻の仁義なき戦い』は「胎児は人間じゃないから殺してもOK」という小雪のスリリングな発言が・・・握手しない夫の態度につながるというアクロバットに・・・もうお茶の間は誰もついてこないのでは・・・と戦慄しました。

火曜日に見る予定のテレビ「ハチクロ」「あしたの・・・」(フジテレビ)「貧乏男子」(日本テレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・やはり、火曜日かよっ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年3月 2日 (日)

シスター、これがお金より愛だパンチです。(亀梨和也)

・・・フライ級といえば・・・世界チャンピオン内藤大助(亀田を大差で破った人)の階級である。現在の日本チャンピオンは吉田健司・・・そしてかっては斉藤清作(たこ八郎)も・・・フライ級の日本チャンプだった。その日本チャンピオンに畑中(亀梨)が・・・もう少し・・・試合で盛り上がってもいいのに・・・。

それはさておき・・・土曜日である・・・「ロスタイムライフ」をなかなか放置できない・・・今回もちょっと面白かった。昼間には「テレビ朝日シナリオ大賞ドラマ・フキデモノと妹」があり・・・酒井若菜が出演していたのだが・・・なんて言うか・・・頭に花が咲いているようなドラマでした・・・。まあ・・・若いって素晴らしいよね。妹役は恒松祐里(アミューズモデルス・キッズ)でした。ま・・・レビューはしませんけど。

で、『1ポンドの福音・第8話』(日本テレビ080301PM9~)原作・高橋留美子、脚本・福田雄一、演出・狩山俊輔を見た。ふりかえってみると・・・嫉妬深い夜叉丸(誤解で恋人が畑中と浮気したと思い込み嫉妬で胃炎を発症・・・ボディブローに沈む・・・)とか・・・未登場ライバル多数だな・・・なんだか・・・もったいない・・・。結局・・・どうしてこれをドラマ化しようと思ったのか・・・キッドには意味不明だったな。少なくとも・・・原作に愛がないだろーーーーっ。

しかし・・・とりあえず・・・「それでもボクはやってない」の裏でどれだけ頑張れるのか・・・ちょっと楽しみである。なにしろ・・・タイトルマッチやったんだから・・・。まあ・・・世の中には「愛するためにはお金だって必要だ」という人も「お金でしか愛を得ることのできない」という人もそして「お金がなくても愛がある」という人もいる・・・ということですから。

さて・・・シスター・アンジェラ(黒木メイサ)は50万円の借金を背負ったのだが・・・私財は持っていないし(孤児で修道院育ちという設定)・・・おそらく・・・修道院長のポケットマネーからひねり出される一ヶ月のお小遣いは3000円である。アンジェラが50万円ためるには13年と11ヶ月かかるのである。そうすると1000円あまります。キッドは前回・・・シスターのお小遣いがいくらだかわかった時に泣いたのだが・・・みんなを泣かせるために・・・このぐらいの計算は必要だった。その間・・・シスターはチョコ一個さえ買えないのだ。

しかし・・・信仰について冷たいお茶の間では・・・アンジェラがその気になれば・・・50万円くらいすぐ稼げるだろう・・・という感想を持つのかもしれないけど。

そこで・・・シスターの清貧な暮らしのシステムをもう少し・・・きっちり描いて欲しかったのである。

畑中はバカである。しかし・・・そんなシスター(結婚できない神の妻)を愛し・・・もちろん、結婚したいのだが・・・それができなくても・・・シスターが幸せなら一応うれしい・・・という子羊として・・・健気に借金をチャラにする裏賭博行為のあるタイトルマッチに挑む・・・。

とにかく・・・シスターのために戦えることがうれしい・・・からなのである。

もちろん・・・チャンピオンの紅流星(桐谷健太)の方がずっとシビアである。なにしろ、借金総額七億円。そしてロマンチックである。ホストの方が金を稼げるのにボクシングをやめられないのだから。

しかし・・・フライ級のリミットは112ポンド(およそ50.8キログラム)なのだが・・・「赤のコーナー紅」は111ポンド1/4・・・リミットぎりぎりに仕上げてきたのに対し・・・「青のコーナー畑中」は110ポンド1/2・・・チャンピオンよりしぼってきたのである。

あの・・・減量に失敗して不戦敗していた男が1ポンド以上・・・リミットを下回っている・・・。

愛の奇跡なのである。誰か解説してやれや~・・・畑中はバカだけどがんばったんだよ~。それが1ポンドの福音なんだよ~。ここは泣けるところなんだよ~。

ボクサーは最後はシャワーさえ浴びれない場合もある・・・過酷なウエイトコントロールを必要とするスポーツだ。減量でカサカサになった皮膚が水分を吸収してしまうから・・・なのである。

水を見つめる・・・畑中は・・・泣けるシーンなんですからーっ。

そして・・・日本チャンピオンになったくらいではまだまだ食えない職業なんですからーっ。

石坂(高橋一生)も20代後半・・・彼女にもふられ・・・それでもボクサーをやめられない・・・児島(波岡一喜)は30才・・・もう引退を考える年齢。そして上田(岡田義徳)は30才を越えて・・・ついにジムを去る決心をする・・・。あきらめきれないのに・・・あきらめるのである。アンジェラのものまねが得意なコーチの三鷹(光石研)も引き止めたりしない・・・哀愁の世界なのである。

ついに出前で出番を確保した紀子(南沢奈央)なのだが店長(菅原大吉)は出番なしで・・・それもまた哀愁ですけれどーっ。

そして・・・もうどうしようもなく・・・ナレーションベースの日本タイトルマッチ。畑中は勝っちゃいましたーっ。「シスターのためが俺のためだからーっ」・・・世界を狙えるチャンピオンをノックアウトです・・・つまり・・・畑中は世界を狙える男になったのです。

けれど・・・遠くの修道院に去って行くシスター・・・。いいの・・・本当にそれでいいの・・・で、最終回だーっ。来週・・・世界タイトル戦だったら爆笑。

Hcinhawaii0339 ごっこガーデン。1ポンドの福音コーナー。お気楽シスター・・・無責任な旅立ちなのね・・・どうでもいいけどたこ焼き食べたい・・・感想思い浮かばないし・・・mariカンベンシテチョですよ・・・もう号泣です・・・でも、畑中新チャンピオン・・・私がシスターですよーっエリああ・・・主よ・・・畑中さんは・・・私だけを見つめてくださっている・・・なぜでしょう・・・主よ・・・私はそれがうれしいのでスー・・・まこはうぅん・・・シスタータイトルマッチ・・・エリちゃんはややたれ目キャラですから・・・ちょっと不利デスネ・・・。来週の結婚式は現実ですかーっ、夢ですかーっ。楽しみーっ

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

で、『機動戦士ガンダム00・第21話・滅びの道』(TBSテレビ070301PM6~)脚本・黒田洋介、演出・ヤマトナオミチを見た。報道は本来・・・危険な仕事である。しかし・・・階級社会において・・・安全性は上位から確保される。末端は最前線であるから危険であるのは当然だか・・・時には・・・それを不条理に感じる時はある。マスメディアの正規社員は・・・安全圏に身を置き・・・下請けの情報屋が危険に身をさらす。すべては「生きる」ためである。けれど現場を知らない・・・いきなりデスクは・・・見当違いの情報にこだわったりするし・・・世界を混沌に向かわせるミスリードを行うのである。

ネットワークの発達で情報は即時同時に処理されるが・・・総合力には欠けるし・・・冷静な分析や対応が必ずなされるとは限らない。信頼性のない情報源からの情報も・・・熱気によっては爆発的に指示され・・・あらぬことが実現することさえあるのである。

まあ・・・情報とは本来・・・そういうものだと言ってしまえばそれまでですが・・・。

そして・・・卓越した才能で未来を予言した実力者の死後・・・そのシステムは突然・・・略奪者の手に陥落したのである。

アレハンドロ「ふははは・・・世界をわが手にするのだ・・・なんてラッキーなんだ」

もっとも愚かな男コーラサワーレベルに豹変した国連大使にしてCBの監視人アレハンドロ。その野望は世界征服だったらしい。

ただの学生・沙慈の姉・絹江はその枝葉にふれようとしただけで落命したのだった。

一方・・・擬似ガンダムを手にした三大陣営は・・・二つのCBチームに対して撃滅戦をしかけるのだった。CBの頭脳を抑えたアレハンドロは情報を敵陣営に売ったのである。

トリニティーチームには人革連のジンクス部隊・・・そしてプトレマイオスチームにはユニオク・AEU連合部隊が襲い掛かる。

トリニティーは先制攻撃で一機を撃破するが・・・彼我の戦力差は大きく・・・脱出戦闘を余儀なくされる。

さらに大きな戦力差の元で敵を迎え撃つプトレマイオスチーム・・・途中でバックアップ・システム・ダウンのアクシデントに遭遇しながら・・・GNアームズの増援でからくも虎口を逃れる。しかし・・・行動不能のティエリアを庇ってロックオンは負傷してしまうのだった。

ついに・・・ガンダムはただのモビルスーツになってしまったのである。もちろん・・・ようやく・・・普通に楽しい戦いが開始される・・・ということなのだな。・・・長い前フリだったなぁ。こうなるとボスハロは超巨大モビルアーマーの可能性があるな・・・パイロットはアムロなエンジェル・・・? ついでにマネキン大佐には搭乗艦艇を与えてもらいたい。そろそろ・・・艦隊戦の季節ではないか・・・。それとも・・・各陣営には輸送艦レベルのものしかないのか・・・?

で、『ロス:タイム:ライフ・第5節』(フジテレビ080301PM1140~)脚本・土田英生、演出・大木綾子を見た。次々に投げられる変化球・・・なかなかである。もちろん・・・1話のパターンでじっくり展開していくこともできるのだが・・・システムそのものにアレンジを加えていく展開の方が目先は変わるのである。前回、延長戦が導入されたことにより・・・「どうせ死ぬ」という見方しかできない人も・・・希望を持てる展開になっているわけである。

そして今回は同時多発死亡である。基本的に・・・主人公たちは生と死のはざまのファンタジー・ゾーンにいるわけで・・・それぞれの審判員たちの姿が見えたり見えなかったりするのも一興だし・・・審判たちが訪問先でみかんを食べたりするのも・・・すべて「夢」と考えれば・・・それほど気にならない。また・・・主人公たちの行動が周囲に影響を与えるのも半分幽霊のような存在と考えれば・・・ある程度はよくある話なのである。

今回は・・・最初は「死」が隠されていた吉田(美波)が積極的であるのが・・・やや唐突だったのだが・・・「死」が明かされると「なるほど感」があり・・・二倍せつなくなるのである。

砂場で遊んでいた幼年時代も・・・しゃべらなくなった中学生時代も・・・挨拶さえしなくなった高校時代も・・・社会人になって会わなくなっても・・・ずっとずっと好きだった二人。両思いなのにずっとずっと片思いだった二人・・・。その二人が告白できたのはロスタイムになったから・・・なのだな。

事故に巻き込まれた幼い二人も無情に死んでいく。まあ・・・こうなると・・・要するに様々な死を想定して逆算していくと・・・いろいろなケースが想定される。

たとえば・・・あの「事故」の場合・・・衝突寸前でロスタイムに入るとすると・・・とかだ。あるいは海中に放り出されてから・・・とか。岸まで泳ぐとなると・・・ロスタイム長めが必要だな・・・。・・・まあ・・・こんなことをこういう形で書くとかなり危険なのだが・・・どんなドラマだって「死」を扱う限りナイーブな人を傷つける可能性はあるのだ。作家はそれを知りつつあえて書くから作家なのである。

さて・・・ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」である。いろいろあったけど・・・またさびしくなる・・・それが命というものだ・・・ということだな。

まあ生前を生れる前という意味で使うと・・・そこには死後の世界と同じような状態があると仮定しよう。世界は単一であり・・・自他の区別はない・・・それはある意味・・・ものたりないし・・・淋しい世界である・・・そこで「それ」は分離し・・・「この世」に生まれ出る・・・。

分離したそれは・・・ある意味、ものたりないし・・・淋しくもなる。そこで・・・かっては一つだったものを求める・・・時には求め合う・・・「この世」で「それ」の一部と「それ」の一部は寄り添って合体したりもする・・・ものたりなさを・・・淋しさを埋めるために・・・やがて・・・「死」がそれを分かつ・・・。しかし・・・「あの世」ではすべてはまた一つになる。そしてものたりなくて・・・ある意味さびしくなると・・・。まあ・・・永遠回帰は忘却するからこそ・・・飽きないでいられるひとつの秘密でございますね。まあ・・・記憶力良すぎて飽きたら解脱すればいいんですけど。

自分は誰に会いにいくのかな・・・という気分になった方はコチラへ→アンナ様のロス:タイム:ライフ

で、『栞と紙魚子の怪奇事件簿・第9話』(日本テレビ080302AM0115~)原作・諸星大二郎、脚本・ブルースカイ、演出・落合崇を見た。今回は前回・・・発病(盲腸炎)した栞(南沢)が入院した首山病院に紙魚子(前田敦子)と宇論(橋本じゅん)が見舞いに行く話である。しかし・・・二人が紛れ込んだのは首之山病院だったのである。

そこは・・・段一知の処女作「魔少女SHIORI」の世界だったのだ・・・というお話。

とりあえず・・・栞と紙魚子はナースのコスプレ・・・そして・・・さおりと名乗る栞は・・・スプーン曲げから・・・いろいろやってみたくなる霊能力者と化していくのである。めぐるとシンクロである。まあ・・・順序としては諸星→クドカン→めぐるの祖父→栞(さおり)である。

まあ・・・パクリ順はタッチの差ですから。

病院で手術されそうになったり・・・着替えさせられそうになる・・・紙魚子・・・もちろん・・・そこはかとなくエロスでございます。・・・もうなんでもやってくれ・・・次回はいよいよ・・・クトルーちゃん・・・誰がやるのだ・・・ボリスは前田健か・・・。

『ちりとてちん・22-6・第127回』ふふふ・・・A子との和解はそんなに簡単にはできないのだな・・・杏子と慈英の愛の和解に必要だった歳月を考えればさもありなんでございます・・・。ともかく・・・祖母、嫁、孫娘の合体ワザで・・・「息子のように可愛がったのにこの不義理な弟子」という杏子と「息子のようになりたかったけど弟子だから」の慈英の心と心が今・・・通い合う・・・のでした。あの素晴らしい愛がもう一度なのです・・・。そして・・・四草の算段はそれなりに成功し・・・草々はついにピッタリサイズのスーツをウソ山的に「似合わない」感じに着こなすのだった・・・。ああ・・・いよいよ・・・終盤戦だなぁ・・・ハニーと若狭とほぼ同時にお別れするのかと思うと・・・泣けるっ。→22-5

月曜日に見る予定のテレビ『薔薇のない花屋』(フジテレビ)

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2008年3月 1日 (土)

モザイク握らせたり、カブトムシの幼虫にさせたり、何させんだよ、殺すよ。(深田恭子)

楽しい・・・楽しすぎぞっ。これはもう・・・「七瀬ふたたび」のパロディーだな。そのうち・・・黒人が出てきて・・・「ワタシハ・・・メグルノ・・・崇拝者デス」とか言い出すのか?

さて・・・本題に入る前に・・・放置してある「エジソンの母」である。

基本・・・青柳美月(杉田かおる)と青柳玲実(村中暖奈)中心の話になるので・・・あえて放置しているのだが

今回・・・青柳家夕食会が爆笑だったのでメモしておく。

異才児童・花房賢人(清水優哉)を娘から引き離したい一心の美月は理想的なお友達との夕食会を企画する。しかし・・・。

玲実「ああ・・・賢人も呼べばよかったな」美月「きーっ」

玲実「お母様がどんなに反対しても私は賢人に逢いにいきます」美月「ききーっ」

玲実「だって二人は求め合っているのですもの」美月「きーっきーっ」

玲実「私は必ず賢人と結婚するのです」美月「きーっきーっきーっ」・・・なのである。

ギフテッド教育問題などこれ以外の部分を知りたい方はコチラへ→エリお嬢様の「エジソンの母」

で、『未来講師めぐる・第八回』(テレビ朝日・うるうるうるうるうるう年080229PM1115~)脚本・宮藤官九郎、演出・唐木希浩を見た。ゲストに高校受験に失敗しそうな塾の生徒・いずみ(足立梨花)登場である。「第32回スカウトキャラバン」(2007)のグランプリ。つまり、めぐる(深田)、愛子(榊原郁恵)と三人グランプリ共演である・・・まあ・・・半島系細面なので主流ではないですけど・・・。

そして・・・めぐるのイトコ慎吾(槇岡瞭介・荒川良々)の父・吉田永作(橋本じゅん)が「未来永劫幸せになる証教団」の怪しい教祖として登場する。スプーン曲げで心が捻じ曲がった男なのだ。エスパーとしての能力は透視(ハダカが見える)である。今回は佐藤二朗が石焼ビビンバで撃退するのだが・・・ひょっとして焼肉屋店長(佐藤)は黒人ポジションなのかも・・・。

今回はユーキ(勝地涼)もめぐるのSOSを精神感応でキャッチしたりして・・・エスパーっぽいぞ。

・・・それはともかく・・・また橋本じゅん(劇団☆新感線・1964生)かよっ。このクール「栞と紙魚子の怪奇事件簿」(日本テレビ)「ハチミツとクローバー」(フジテレビ)に続いて三本目のレギュラー。各局、キャスティング担当者・・・頭おかしくなったのか・・・それとも「エリートヤンキー三郎」(2007テレビ東京)の石井武(15)役が・・・よっぽど気にいったのか・・・。みんなバカだな。

ま・・・確かにいい味出しているのだが・・・どんだけ急に売れっ子なんだよ。

さて・・・慎吾はスーパー超能力者。心のカーテンを引いて・・・めぐるに未来は読ませないし、カーテン開きっぱなしのエスパー初心者・めぐるの表層意識は読心するし、未来の可能性の枝分かれを含めて・・・数分先から遠未来まで予知できるという・・・天才サイキックである。そして・・・あまりにも能力が優れているので・・・満腹にならないようにベビースターラーメンで発動をコントロールしている・・・栄養失調児童なのである・・・逆に太るぞ。

これは面白すぎる。

ともかく・・・父は息子さえも悪用する腐った人間。近い将来・・・慎吾は頭に焼き鏝で「777」の烙印を押されて新興宗教の教祖にされてしまうという。

そして・・・めぐるの「手錠で捕縛の理由」に叔父親子はなんらかの関係があるらしい。しかも・・・それは20年後ではなくて・・・1年以内に起る可能性があるのである。

めぐるの超能力を悪用しようとめぐるにつきまとう永作。その頃・・・「づらアカデミー」ではいづみが高校受験の失敗の予感におびえ・・・受験を回避しようと万引きをして警官(おかやまはじめ)に補導され・・・連行されてきたのだった。それにしても・・・いつも学校でなくて塾なのが無理矢理でちょっと面白い。

そして・・・頭を打っためぐるは・・・超能力を失ってしまったのだった。

ちなみにキッドが透視したところ・・・モザイクがかかっていためぐるの握っていた絵的にやばいものはフランクフルトソーセージ。めぐるの母が予言した次期総理大臣は「クドカン」でした。

途中・・・「うまい棒」を一瞬で食べていたエロビデオ(星野源)は明らかにタイコ(テレビ版『アキハバラ@DEEP』の登場人物)と化していたのだった。

みちる(黒花智花)とエロビデオの急接近に高山(正名僕蔵)が嫉妬・・・未来はみちる・高山結婚ルートに修正されている。みちるに見苦しいほど嫉妬する高山(高尾山は偽名)だが・・・ふられるのにはしゃいでいるエロビデオはズバリ見苦しいのだった。

「殺すよ」連発のめぐるは「なんじゃこりゃーっ」と女の子なのにレーズンが嫌いなのだった。そういう人をキッドも一人知っている。

塾長(武田真治)の頭髪をたとえた西部劇に出てくるコロコロ転がる草はタンブル・ウィード(回転草)でナデシコ目のロシアアザミ・・・。あるいはデラシネ(根無し草)はサトイモ目のウキクサにも通じる・・・おそらくわざと間違っている・・・。しかし・・・恐ろしいことにこのウソが本当になってしまう可能性は常にあるのである。ちなみに定住しない人々は浮き草稼業で・・・根無し草・・・デラシネなのである。ま・・・デラシネは根扱ぎという意味で引き抜かれた植物を指す言葉。そこから故郷を失った放浪の民を示すようになったのだ。まあ・・・回転草をデラシネ・・・と言っても過言ではないか・・・。

いよいよ・・・残り二回・・・安心して笑えるクドカン劇場をお見逃しなく・・・。

関連するキッドのブログ『第七話のレビュー

『ちりとてちん・22-5・第126回』ううん・・・A子のパパにこれだけの見せ場が準備されていたとは・・・まあ・・・予想はしていましたが・・・若狭の塗り箸職人一家と大阪の落語家芸人一家・・・まさに・・・縁で結ばれた一心同体ぶり・・・似た者一家だったのでございます。親方に実子と弟子がいれば・・・草若師匠に小草若と草々がいる。血縁者のしがらみと余所者の疎外感・・・。しかし・・・心の底で通い合う肉親以上の情と情・・・。いよっペペンです。こ、これは泣ける・・・。→22-4

日曜日に見る予定のテレビ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(TBSテレビ)・『篤姫』(NHK総合)

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