いけないことはいけない。(観月ありさ)
ふふふ・・・ついに真野っち(ミムラ)のアイドルにして友達、そして心の主である斉藤さん(観月)は去りました。
ともだちははるかな旅路に今一度たたないかと手をとってふるえる声で言わなかったのです。
まあ・・・友達は・・・順風満帆な人生のかけがえのないスパイスであり・・・疾風怒濤の人生のかけがえのない非常食でございますからね。
友達のような親子があり、友達のような夫婦があり、友達のような兄弟姉妹があり、、友達のような相棒があり・・・そして恋人同士のような友達があるわけです。真野っちは斉藤さんと結婚したかったんだな・・・きっと。
で、『斉藤さん・最終回』(日本テレビ080319PM10~)原作・小田ゆうあ、脚本・土田英生、演出・久保田充を見た。もちろん・・・このドラマはプラトニックなレズビアンの物語である。結局・・・今季のドラマは薔薇と百合のワンツーフィニッシュだったのである。月曜日がホモだち、水曜日がレズだちだ。ま・・・違うだろうと言われても否定しません。
月曜日の主役が娘のある父なら・・・水曜日は息子のある母である。
日曜日が変態を変態と決め付けて失敗しているのに対し、月水はあくまでノーマルに・・・誰の心にもある秘められた部分をあやしく刺激するのである。
それがメジャーというものなのだな。
そして・・・観月ありさはこのスタイルにはまると当たるのである。
その抜群の体型が男前に感じるからなのである。
キッドとしては『私を旅館に連れてって』以来の観月ありさの当たり役になったと思う。ま・・・「ナースのお仕事」は別格として・・・。しかし・・・オッチョコチョイでドジであるより・・・規格外で不器用な方が似合っていると思うのだな。
さて・・・このドラマのもう一つの主題はイエス・キリストと弟子たちの物語である。
真野っちは・・・イスカリオテのユダなのである。もちろん・・・正しいことは正しいと主張する斉藤さんが・・・イエスであることは間違いない。
もちろん・・・斉藤さんは十字架にかけられることはなく・・・ただ遠くへ行ってしまうわけだが・・・斉藤さんがもっとも愛した弟子は真野っちであり・・・命の危険のある・・・市議会に乗り込むに際して・・・真野っちに厳しい言葉を言って遠ざけたのはイエスの最大の愛がユダに注がれたごとくなのである。
「この中に裏切り者がいる。そのものが正義を為すものである。なすべきことをなせ」
ユダはイエスの命令を忠実に守り・・・そしてイエスの受難は完成するのである。
人間の中に悪と善が両立する以上、悪に無理があるように、善にも無理がある。その苦渋を乗り越え・・・行いを為すために主従は美しいダンスを踊るのである。よく考えてみれば簡単なことだ・・・ユダがイエスを裏切らなかったらお話しとしてはグダグダである。
こうして・・・決裂した斉藤さんと真野っち・・・。もちろん・・・斉藤さんだって苦しいのだが真野っちの苦しさは歴史が示しているのである。
そして・・・ドラマではイエスがユダに赦しを乞う・・・そしてユダがそれを受け入れるという逆転劇で展開していく。爆笑である。
もちろん・・・他の弟子たち・・・先輩の三上さん(高島礼子)やら・・・後輩の小倉さん(北川弘美)やら・・・女子高校生(石橋杏奈&高橋みなみ)やらは盛んに気を揉むのである。
「だって・・・だって・・・ひどいこと言われたもん」
「そんなの・・・愛じゃん・・・真野っち・・・鈍すぎ~」
なのである。・・・そしてついに斉藤さんが・・・真野っちに謝罪である・・・。真野っちはスキップなのであった。今、泣いた子がもう笑う・・・なのであった。
そして・・・二人の別れを劇的にするための無理なスケジュール調整があって・・・「女と女の空港での別離」である・・・。とにかく・・・これは定番のひとひねりというアイディアの基本なのであった。まあ・・・ハートウォーミングなユニヴァーサル映画では常套手段ですけど。
「じゃあね・・・もう行かないと・・・」
「そんなのイヤだ。胸にポッカリ穴があいちゃうもん。ずっとずっと一緒じゃなきゃイヤなんだもん。毎日毎日、顔合わせていないと不安なんだもん。いつもいつも斉藤さんに叱ってもらいたんだもん。斉藤さんがピンチの時は助けたいんだもん。クッキー焼いたらおいしいって褒めてもらいたいんだもん。ゴミはクズカゴへ捨てなきゃダメなんだもーん」
「バカだな・・・別れに涙は禁物だぜ・・・人は笑顔にもう一度会いたいと思うんだから・・・ぐすん」
・・・抱擁・・・熱いキス・・・はないのだった。・・・空港で真野若葉・別れのテーマを歌いだすのではないか・・・とドキドキしましたし・・・。
まあ・・・とにかく・・・友達は大切にしましょうね。No is no!的に・・・。斉藤さん・・・トイレを我慢していたのではないのか・・・。
斉藤さんをついに受け入れてしまったあなたはコチラへ→お気楽様の斉藤さん
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『ちりとてちん・25-3・第142回』ふはははははは。妄想で笑わせられるとは・・・まだまだ修行が足りないな・・・小草々の草々ごっこは秀逸すぎるっ・・・もちろん・・・若狭の前後の表情が抜群だし・・・草原が・・・若狭の妄想のすべてを幻視できる超現実的展開も笑いを誘うのである。草々師匠の落語を伝えていきたいんです~って・・・どうやってつたえるんじゃいって・・・お父さん~って・・・小草々くん・・・って。あははははは。面白すぎるっ。常打ち小屋か・・・最近、ご無沙汰だなぁ・・・。上野とか・・・新宿とか・・・なんだか・・・もう・・・すごく遠くにあるような気がするんだなぁ・・・。小さんの禁酒番屋が聞けるわけでもないしなぁ・・・。ついでに・・・「食わず嫌い」ではただ今、若狭が宝クジがあたったら一人暮らしがしたい・・・とか言ってます。アップルパイか・・・しかし難解さでは幸四郎がはるか水平線の彼方だな・・・。三船敏郎の石灯籠のような茶碗蒸しって・・・一体・・・。→25-2
金曜日(木曜早朝)に見る予定のテレビ『亀は意外と速く泳ぐ』(テレビ東京)・・・『妖怪大戦争』(日本テレビ)・・・『凶気の桜』(テレビ朝日)も見るけどね。なんか・・・三本立てって感じ? 上野樹里・蒼井優→栗山千明・高橋真唯→元気な窪塚洋介って豪華じゃん。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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