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2008年3月24日 (月)

大名の娘から公家の娘に・・・くわっくわっくわっセレブのワルツ。(宮﨑あおい)

・・・実際に大名の家来の分家の娘から、大名の娘、公家の娘、そして将軍の正妻となった篤姫がどんな気持ちになったのか・・・妄想するのは難しい。なにしろ・・・キッドは男だしな・・・そこか。

しかし・・・宮﨑は子役あがりの女優として・・・富江の主演女優から、朝ドラマヒロイン、そして大河ドラマ主役にのし上がったので・・・文字通り・・・地で演じられるわけである。つまり・・・篤姫という人物の気分をかなり有利に妄想できるのである。

そして・・・ああ・・・そうだったかもしれないな・・・という気分をお茶の間に伝えることに成功しているようなのだな。ここから・・・篤姫の人生はある意味・・・深刻なものに転じていく・・・というか・・・ドタバタしてくるのだが・・・結婚問題でドタバタする気分というものを・・・これまた宮﨑は実体験しているのである・・・そこなのか。

つまり・・・宮﨑あおいは現代の篤姫なのである。しかし・・・出産とかはするかもしれないし・・・長生きしてもらいたいと思う。

で、『篤姫・第12回』(NHK総合080324PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。ついでに言うとかって宮﨑は歴史認識の問題で物議をかもしたことがあるのだが、その思想的な対立問題はこの時代の「日本と諸外国の軋轢」に端を発している。このドラマを通じて・・・宮﨑はさらに歴史に対する認識を深めることになるだろう。そしてこのドラマは「坂の上の雲」の時代に続いていくわけで・・・そういう意味で・・・幕末から明治へ・・・歴史がどのように激動していったか・・・宮﨑が認識を改めていくことが・・・このドラマを大傑作にする可能性には不可欠だと考える。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「陽明学の知行一致は革命志向そのものなのだ」徹底極私的大研究付きでお得になっております。

Atuhime1853f で、今回はikasama4様を受けて・・・朱子学と陽明学という中国の思想体系である儒教が日本に与えた影響を妄想しておきたい。もちろん・・・出発点は孔子である。孔子は「理想主義者」でもあるし、「現実主義者」でもあった。もういきなり矛盾しているわけだが、妄想に矛盾はつきものなのだ。最強の盾も最強の矛もあっていいし、最強の矛によって最強の盾が砕かれたとしても最強の盾は最強の盾なのである。たとえば松坂が松井にホームランを打たれたとして・・・松坂が剛腕でないとは言えないし、松井が三振を喫したとしても松井が強打者ではないとは言えない。矛盾などというのはレベルの低い例え話にすぎない。

さて・・・たとえば仁である。孔子が弟子に「宮崎あおいと蒼井優どっちが好き?」と曰くした時、弟子はあおいが好きなのに孔子が蒼井好きであることを知っていたので「もちろん蒼井ですよ」と即答した。この時、孔子は弟子があおい好きであることを知っていて「やっぱ、そうだよな」と微笑むのである。これが「仁」というものだと孟子は言う。すなわち・・・礼とは気配りであり、思いやりであり、仁による遠慮によって自然発生するものである。

・・・ということなのである。これに対して荀子は本心から「蒼井が好きでもないのに好きだなんて言うのは師を裏切る行為、即刻、ぶんなぐってやるといい」と考える。ぶんなぐって心から完全にあおいのことを消滅させてこそ、礼と言えるのだと主張した。

こうして・・・孟子の仁義主義、荀子の礼儀主義は性善説と性悪説の二大潮流になっていく。

荀子の礼儀主義の方が現実に即しているので・・・人間の本質なんて悪に決まっている・・・儒教はこちらの方向が本流になっていく。その後継者が朱子である。基本は変化しないことが一番という思想なので・・・権力者にとって都合がいいのである。しかも、変化を主張することは悪だと断定できる。そして・・・中華帝国を始め、朝鮮属国、日本幕府までその影響は及んでいく。

しかし・・・中華帝国は外部からの侵略によって無理矢理変化されられてしまうという特質を持っている。そのための合理化が必要となるのである。そういう時には性善説、変化もまた自然という発想が必要となる。そこで陽明学が現れるのである。

朝鮮属国では奴隷根性が浸透しているので陽明学は弾圧され・・・伸び悩む。中華帝国が宋から明に変わっても、明から清に変わっても属国の立場は変わらないので変化は嫌われたのである。

しかし・・・島国である日本は本来・・・礼儀のような堅苦しさが嫌いである。海で礼儀にこだわっていたらいい夢が見れないからだ。そこで・・・そこそこ陽明学を受け入れる素養があるのである。日本は「礼儀にうるさい人」と「野暮なこと言わない人」がいいバランスで混交しているのである。

もちろん・・・朱子学が正当、陽明学は邪道なのである。「礼に従えば理にかなう」ものと「理にかなう礼を求める」ものの対立はこうして始まった。

さて・・・本当はそんなのどうでもいいと考えるものもある。たとえば忍者である。忍者は平和だろうと戦争だろうと「礼が必要な時は礼を礼が邪魔な時は無礼を働くまで」なのである。まあ・・・虚無です。虚無だけど生きていくのです。

孔子も孟子も荀子も朱子も陽明も幕末にあっては過去の人なので・・・忍者も過去の人から語ることにしよう。まずは天皇のしのびである大伴のしのび・・・そこからかよ・・・はあんまりなので・・・松尾芭蕉からにしよう・・・江戸時代の隠密だし・・・適当だ。芭蕉は藤堂高虎系の伊賀忍者である。まあ・・・史上稀に見る陽忍なのである。忍者には目立たないことを基本とする陰忍もいるわけだが、有名人であることを隠れ蓑にする芭蕉のようなタイプがいる。現在で言えばディブ・スペクターのようなものである・・・あくまで妄想ですから・・・もちろん・・・芭蕉が観察眼と報告書作成能力に優れたエリートであることは間違いないし、芭蕉が忍者である以上、蕪村も忍者だし、一茶も忍者なのである。

夏・・・草(忍者)や・・・兵たちの夢のあと・・・と芭蕉が歌う時・・・そこには礼儀も仁義もない・・・ただ虚無があるばかりなのである。ちなみに俳句とは非人の言葉という意味である。

しかし・・・政治家たちには大義名分が必要とされる。幕末は外圧の高まった政治の季節なのである。政治家たちは朱子学と・・・陽明学に分かれて・・・政争を繰り広げていくのである。

だが・・・忍者とスパイたちの暗躍にはそういう空想は無用である。ヨーロッパのスパイであるシーボルトと幕府隠密である間宮林蔵との間には仁義も礼儀もないのである。お互いの生き残りを賭けて情報戦を繰り広げるのである。

そういう意味で現代の日本の政治家たちはいささか・・・甘い。まあ・・・戦後の平和と・・・幕末寸前の太平の夢は似ているので・・・ある程度仕方がないのである。

朱子学的礼儀の立場は「いろいろと面倒なことがあっても礼を失うことによって生じる大混乱にくらべれば我慢などなんの苦労もない」なのである。一方、陽明学的仁義の立場からすれば「人間は本来、善なのであるからやりたいことをやれば善ってことだよ」なのである。筋を通すことにこだわれば斉藤さんだし・・・殺すことにこだわれば茨城県の殺傷事件犯人なのである。

そして・・・幕末とはそういう陽明学的発想がジワジワと朱子学的教養ににじんでいく過程のである。陽明学とは言うなれば下克上なのである。そして毛沢東主義なのである。思いついたら即実行。正しいかどうかはやってみないと分らない・・・なのである。これは流行します。

こうして・・・弾圧したければ弾圧し・・・つまり朱子学でありながら陽明学・・・蜂起したければ蜂起し・・・ズバリ陽明学・・・倒幕したければ倒幕し・・・これぞ陽明学・・・富国強兵したければ富国強兵する・・・まさに陽明学なのである。

土佐の下忍である岩崎弥太郎は忍者なので・・・そういう流行とは無関係にクールにビジネスを展開いたします。そして・・・陽明学の信者たちはやりたいことをやり続けて最後は自滅というのが定番なのでございます。

もちろん・・・やりたいことをやったから満足・・・というのは朱子学者たちの及ばない境地なのですけれど。

関連するキッドのブログ『第11回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ「プロポーズ大作戦スペシャル」(フジテレビ)「キューティーハニーTL」(テレビ東京)・・・ふふふ・・・火曜日めっ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

朱子学の臣下のあるべき在り方という
幕府にとって都合のいい制度が肥大化してしまったために
その陰に光を照らした陽明学

まさしく陽明学は幕末にあって希望の光だったのかもしれません。

陰と陽
まさしく2頭の蛇です(苦笑)

しかし、今はその陽明学の都合のいいとこを解釈して
「自由」=「自分の生きたいように生きる」と
今の憲法の主旨も拡大解釈して自分の都合のいいように
主張していくようになるので

今の時代こそ朱子学が見直されるのかもしれません。

やはり、人には忍耐=「忍」の心が必要です(笑)

ただ、日本人は古来より「いい加減」=「ほどほど」って精神を
持っていたはずなんですけどねぇ。

今はそれすらも忘れさられつつあるのかもしれません。


ちなみに私は二者択一なら蒼井優

自分が思うがままに選ぶならば綾瀬はるかです(; ̄∀ ̄)ゞ

投稿: ikasama4 | 2008年3月26日 (水) 02時51分

✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

とにかく・・・孔子がいて
その影響下にあるすべての文化。
もちろん・・・リズム感の悪い黒人の方が
いるように・・・
漢民族がみんな礼節を弁えているとは
まったく限らないのですが
とにかく・・・中国は
礼儀のふるさとですからね。
敬意は表したい・・・。
しかし・・・現在の中国には
敬意よりも警戒が必要な按配です。
嘆かわしいことですが
それが現実というものですから。

とにかく・・・孫子のふるさとでもありますから
油断大敵なのですな。

日本は経済大国とは言えど
所詮は・・・超大国に挟まれた
弱小国家・・・。

いつ・・・北朝鮮や・・・チベットのように
なるのか・・・わかりません。

今・・・東南アジアではベトナムからタイを経て
ミャンマーに抜ける東西ルート(日本資本)と
チベットからラオスを経てタイに抜ける
南北ルート(中国支援)が
せめぎあっているのですが
発展途上国の顔と
安保理理事国の顔を使いわける中国は
実に巧妙に利をせしめていきます。

こわい・・・こわすぎる。
しかし・・・多くの日本企業は
中国から得られる甘い蜜に酔っています。
北京五輪になんか・・・熱中していていいのかっ
・・・キッドはそう思いながら
夏になればテレビの前に釘付けなのです。
きっと・・・。

ま・・・なるようにしかならん。
忍者は時にはそう思うのです。

投稿: キッド | 2008年3月27日 (木) 14時26分

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