小出恵介(24)、高岡蒼甫(26)、桐谷健太(28)、五十嵐隼士(21)、佐藤健(19)、城田優(22)・・・お前たちっ(仲間由紀恵)
他にも村川絵梨(20)、中尾明慶(19)、尾上寛之(22)、川村洋介(24)、森山未來(23)・・・なんちゃって高校生の嵐である。しかし・・・「エリートヤンキー三郎」の石井武=橋本じゅん(43=当時)がOKである以上、問題ありません。
2時間スペシャル「ROOKIES」と90分スペシャル「ごくせん」で「少年ジャンプ」→「YOU」の集英社的不良高校生=バカの三時間半・・・頭・・・カラッポになりそうだ・・・。
ちなみに小出恵介とか秋山陽介は「ごくせん」の卒業生である。今回、「ごくせん」はよりジャニーズ濃度が濃くなっているが・・・「ROOKIES」は仮面ライダー電王(佐藤健)とかウルトラマンメビウス(五十嵐)とかヒーローたちも結集している。先生(佐藤隆太)と生徒(桐谷=1ポンドの福音の紅流星)は同じ28歳なのだった。しかも生徒の方が誕生日が早いのだった。まあ・・・演技とメイクで何才だって演じられるのが真の役者というものですからーっ。
で、『ROOKIES・第一回』(TBSテレビ080419PM7~)原作・森田まさのり、脚本・いずみ吉紘、演出・平川雄一郎を見た。篠田節子の小説「転生」ではチベットのラマの即身成仏(ミイラ)が突然、ゾンビとして蘇生し・・・中国共産党帝国とチベット自治区の矛盾と相克を断片的に切り取るという荒技を展開しているのだが・・・まあ・・・少年ジャンプの描く高校球児なんていうものはそれに順ずる奇想天外さである。
さして頭の良くない連中の青春なのである・・・面白ければいいじゃないか・・・という姿勢が大事なのだな。
で・・・不良の青春とクソ暴力は切り離しては考えられないのである。それは・・・拳を交えたものだけが理解できる美しい境地とも・・・コンクリートに女子高生を埋め凄惨なリンチのあげく死に至らしめるというクソ行為とも背中合わせだが・・・人間のあらゆる行為は清濁両面を合わせ持つのであり・・・基本は結果オーライなのである。
国語教師・川藤(佐藤隆太)は空手の達人であったため・・・素行不良の生徒を諌めようとして鉄拳制裁を実行。一発殴っただけなのに吹っ飛んだ生徒(森山)は教室の最上階(原作では二階)から窓ガラスを突き破り転落・・・重傷である。
責任をとって教職を辞した川藤だが・・・試合中に相手の選手を金属バットで殴り乱闘事件を起したため・・・謹慎している野球部のある二子玉川学園から夢を失い凶暴化した野球部員の鎮圧手段として復帰を求められるのである。
「もう一度・・・若者たちの夢を応援できる・・・」青雲の志に燃えた川藤は自分が暴徒鎮圧のための生物兵器とは知らずにもう一度。教壇に立つ決心をする。
野球部員たちは事件後・・・上級生と下級生が事件の責任問題のこじれから対立。ほぼ解散状態にあり・・・野球部部室は二年生のピッチャー安仁屋(市原)をリーダーとするケンカ上等校内不純異性交遊上等ギャンブル上等飲酒喫煙上等のチンピラグループの巣窟と化していた・・・ちなみに安仁屋の父(川藤幸三)である。ついでに安仁屋の幼馴染の同級生・八木(村川)だ。
そんなグループのパシリとして使われる御子柴(小出)だったが・・・彼はまだ野球への夢を失っていなかった・・・もう一度みんなと野球がしたい・・・心の中でそうつぶやいていたのである。ちなみに姉(綾瀬はるか)である。
一方、スラッガーの新庄(城田)は恵まれた体力に溺れ・・・暴力で他人を支配する喜びに魅了されてすっかりダークサイドに転落。人を暴力で傷つけることでしか生きている実感を味わえない人格障害者になっている。
着任早々・・・彼ら主要なメンバーの担任教師となった川藤先生は「生徒たちを笑って卒業させる」という自分の夢を実現させるためにチンピラたちに体当たりしていく。
事情を知る英語教師・真弓(吹石一恵)はそんな川藤を暖かく見守るのである。
笑顔とテロに屈しない姿勢で説得する川藤を信頼し始めた御子柴たち。
それを裏切りと感じた新庄は御子柴たちを半殺しにしてしまう。止めに入った川藤も鉄拳を封印したために半殺しである。
もちろん・・・これだけの暴力が行使されれば後遺症で選手生命を絶たれ再起不能続出だなどと考えては少年ジャンプ的低脳世界は楽しめないのである。
彼らは不死身のキャラクターなのだ。
気絶するほど殴られても朝まで野球場の整備ができるほどの体力は残っているのである。
こうして・・・川藤は二時間かけて御子柴(セカンド)と関川(センター・中尾)二人の若者のハートをキャッチしたのだった。野球は九人でするので試合開始まで後七人である。
もちろん、なぐられてもたちあがる川藤の不屈の闘志は残りのメンバーの「死んだ闘魂」を揺さぶっていた模様。
できれば・・・夏までやりたいと語る番組プロデューサー・・・それは視聴率次第ということなのですな・・・。はたして・・・野球冬の時代に・・・プロ野球中継を超える視聴率を獲得できるかどうか・・・キッド的には毎回、安仁屋が部室ホテルにアイドル的ゲスト連れ込みをすればいけると思う・・・理想のラインナップ・・・宮崎あおい、なっち、蒼井優、ゴマキ、岩田さゆり、沢尻エリカ、小倉優子、南沢奈央、水崎綾女、加護亜依、上戸彩、相武紗季、岩佐真悠子で夏へ・・・体位はいつも同じにすること・・・「きゃーっ」でタイトルというパターン・・・無理だよ。とにかく・・・電王、かわいいよ、電王。
関連するキッドのブログ『エリートヤンキー三郎』
で、『ごくせん(第三シリーズ)・第一回』(日本テレビ080419PM9~)原作・森本梢子、脚本・江頭美智留、演出・佐藤東弥を見た。第一シリーズ(2002年)で今の蒼井優年代の22歳だったヤンクミ(仲間由紀恵)も28歳になりました。高校生たちはメンバー入れ替えなので大丈夫ですが・・・大江戸一家に高齢化の波が・・・みんな老けた・・・しかし・・・組長(宇津井健)だけは若返りの気配が・・・。役者の色気の妙というものでございます。
人間という野獣をまとめあげ・・・社会を構築するために武力行使をどう使うか・・・。
これはいつの時代、どんな社会になっても逃れられない宿命。
全世界を敵に回し敗北、武装カ解除され半世紀以上という半独立国家・日本においてもその点は変わらない。この国では徴兵制という国家としては当然の制度も極悪と認定されるし、「敵に上陸されて占領されてもクラスター爆弾を使用」するのは不適切、毒餃子を食卓に出されても、少女を誘拐されて監禁の上、暴行殺人されても、タクシーの運転手が殺害されても、善光寺が破壊されても、「善処をお願いする」ことしかできないわけだが・・・先進国なみに人権を保護するために・・・体罰は禁止だし、警官は武装した犯罪者に対しても発砲に躊躇する・・・まあ・・・ある意味・・・素晴らしい社会である。
しかし・・・目には目を。歯には歯を。暴力には暴力を。もって制す必要があることは自明の理なのである。
「人を殴る蹴る」行為が・・・一般人にとって不快な行為であることは明白なのであるが・・・それが快感に転ずるポイントというものがある。
今回・・・赤銅学院高校に着任した秋吉百恵じゃなかった山口久美子(仲間=ヤンクミ)は例によってイケメン不良クラスを担当。
不良のリーダー格の一人・風間(三浦春馬)が強盗犯の濡れ衣を着せられたことから真犯人探しを開始するのである。
もう一人のリーダー格である緒方(高木雄也)が犯人を発見するが拉致され監禁され暴行を受ける・・・そこへ颯爽と現れたヤンクミは数十人をバッタバッタとなぎ倒して悶絶させるのである。
基本的には達人なので敵を一瞬で倒しても障害を残すようなことはしない。これだけの人数を相手だとキッドでも半分くらいは再起不能にしないとつらいと思う。一番確実なのは視力を奪うことなので・・・目の不自由な人続出になると思う。
ま・・・とにかく・・・ヤンクミは担任の先生としてかわいい生徒を救出・・・いやな渡世にまたもや一輪の花を咲かせるのである。
この殺伐とした21世紀・・・仁義を重んじ・・・義理を貫くヒロインが・・・かえってきました。
それにしても・・・仲間由紀恵はヤンクミ、山田奈緒子、千代と・・・あたり役を三つも持っているところが・・・もはや不世出の女優レベルだな。
関連するキッドのブログ『仲間由紀恵の功名が辻』
月曜日に見る予定のテレビ『N.Y.式ハッピー・セラピー』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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