先は長いの。(三津谷葉子)ケータイ捜査官には負けたくない。(真木よう子)
まあ・・・お子様用と大人用に分れているわけだが・・・今の日本では・・・本当にそんな区分けは無意味だと思う。基本的に自分が大人だと思っている子供向けに作るのが主流だからな・・・。
そういう意味で・・・そういう主流とは・・・ちょっと違う流れに乗った演出家の激突である・・・あくまでキッドの妄想内です・・・。
水曜日には「ホカベン」が・・・来る・・・上戸彩である。水曜日の主軸がどこになるのか・・・予断を許さない展開だ・・・。
まあ・・・そこそこ面白かった「世にも春」をおさらいしたい人はコチラへ→お気楽様の世にも奇妙な物語・春の特別編
で、『ケータイ捜査官7・第1回』(テレビ東京・080402PM7~)原作・WiZ(他)、脚本・冨岡淳広、監督・三池崇史を見た。まあ・・・謹んで・・・荒唐無稽の帝王の降臨をお迎えするわけだが・・・『ハニーTL』の奪っていった心の隙間を埋めるのは・・・結構・・・大変だよな。
なにしろ・・・「明日未来」である。もういきなり問答無用なのである。明日未来なんだよなのである。
玩具メーカーとアニメーションのプロダクションが「原作」なのである。もう・・・開き直った展開と言える。
とにかく・・・近未来に似て非なる明日未来の・・・東京。ネット社会の安定を秘密裏に支える組織があり・・・そこではケータイ電話が捜査官化しているのである。
もちろん・・・すでに明日未来なので荒唐無稽ではないのだが・・・明日未来の一般人にとってはまだ・・・携帯電話が歩いたり喋ったりするのが都市伝説の類になるらしい。
明日未来は混沌としているのである。
さて・・・ここで・・・少年冒険活劇の王道である・・・平凡な少年が事件に巻き込まれて・・・超秘密組織であるアンダーアンカーに接触し・・・たちまち・・・ケータイ捜査官のパートナーになってしまう・・・という強引な展開が来る。
ここは・・・ある意味・・・脚本家の腕の見せ所だが・・・そんな小細工はしないのである。昔なら「勇気」があるから・・・と言うところを「優しさ」があるから・・・仲間としてあっさり認められるのである。
敵は暴力的な組織であり・・・いい大人が子供に対してそんな任務を簡単に委任したらダメだろうとか・・・言っている場合ではないのだ。もう・・・事件が起こっていて人手が足りないんだから子供だって戦えっ・・・なのだ。
高校一年生・網島ケイタ(窪田正孝)は・・・家出の途中でサイバーテロによるロボット工作機械の暴走現場に遭遇し・・・ケイタを救助しようとして重傷を負った滝本(津田寛治)の代わりに滝本のバディ(相棒)・・・ケータイ捜査官7(セブン・声・河本邦弘)を託される。
セブンは端末にとりつくと・・・サイバーテロに対して有効なアクセスができるのである。とにかく・・・ケイタは端末にセブンを移送(なるべくならぶん投げない)し・・・アクセス中にセブンの安全を確保(身を挺して犯罪者の暴力に耐えたり)するのである。
ふふふ・・・サイバーテロリスト(劇団ひとりなど)は基本的に虚弱だが・・・捜査官たちはさらに非暴力っぽい・・・こんな縛りの中で・・・演出陣がどれほど暴走できるのか・・・楽しみである。なにしろ全51話予定という・・・ロンングランなのだ・・・完走するのも大変そうだ。
エージェント・麻野(三津谷)、同級生・御堂(岡本奈月)、妹・可憐(五十嵐令子)が萌え要員・・・ちなみに両親は田口浩正・渡辺典子であり・・・第一話はそこが一番、荒唐無稽だった。
筋立てに・・・やや不安は感じるが・・・とにかく・・・派手さは出せたのかな・・・。セブンはそこそこ可愛い・・・のかもしれない。
で、『週間真木よう子・第一号・ねぎぼうず』(テレビ東京・080403AM0120~)原作・リリー・フランキー、脚本・三浦大輔(他)、演出・大根仁を見た。主演・真木のオムニバスらしい。一番手は変態好きの演出である。真木よう子が・・・どこへ向かっていくのか・・・キッドは全く読めない。この演出家は「すごい女優」としてとらえているので・・・「すごい女優」の方向性があるのだな。
ここまで・・・仲代達矢とケンカした・・・スレンダーで爆乳・・・バッチギで在日ナース・・・風林火山で殿様殺し・・・SPでショートカット・・・可愛い顔して粗野・・・というイメージが作られつつある主演者である。今回はどちらかといえば・・・M系のかわいい奥さんをあてられている。しかし・・・セックス依存症という設定なので・・・変態である。
パート帰りにスーパーでネギなどを買い・・・夕食の支度のために家路を急ぐ・・・岩崎よう子(真木)は怪しい男(田中哲司)に呼び止められる。
「スーパーで万引きしたでしょう・・・」と声をかけてきた男は・・・「実は探偵なのだ」と名乗り・・・よう子の恥ずかしい写真を持っていることを示す。
それが自分の恥ずかしい過去の写真と認めてしまったよう子は男の言うままにホテルへ連れ込まれてしまう。・・・まあ・・・ここで・・・ある意味・・・変態はネタバレしているわけです。
とにかく・・・恐喝・・・金が目当てなのか・・・体が目当てなのか・・・目的を明らかにしないまま・・・男はねちねちとよう子をいやらしい目で見るのである。ある意味・・・ドラマはいやらしい目で見る男といやらしい目で見られるよう子・・・これだけである。
とにかく・・・なんだか・・・魅力的でない夫からの夕飯おねだり電話とか・・・回想の恥ずかしい体験とか・・・夫にいやらしい仕草をとがめられたこととか・・・出会い系でゆきずりの肉体関係を重ねた過去とか・・・よう子はぼそぼそと語り続けるし・・・男はとにかく・・・いい体だと褒め讃えるのである。
やがて探偵は・・・二年前に写真を撮った男はよう子の体が忘れられず・・・ずっと捜し続けていたということを・・・男はよう子に伝え・・・男の顔さえ覚えていないよう子に・・・写真を撮った男の正体を明かすのである。
もう・・・とにかく・・・よう子は濡れそぼっていたのだな・・・。
まあ・・・ストレートな口説き話なのであるが・・・「ロス:タイム:ライフ」とどっちがエンターティメントか・・・と問われると・・・なんとも言えないのだった。
まあ・・・ノーマルな変態にとっては・・・いいセックスが全てだろう・・・というコンセプトはそれなりに説得力があるのかもしれない・・・。
とりあえず・・・男と女はむさぼりあう・・・という王道をやったので・・・次回はどう方向転換してくるのかは・・・少し楽しみである。
関連するキッドのブログ『北村一輝のアキハバラ@DEEP』
『風間俊介のアキハバラ@DEEP』
『ライオン丸G』
金曜日に見る予定のテレビ『マクロスF』(TBSテレビ)・・・『眉山』(フジテレビ)も見るけどね。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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