男の子は男の子のもの・・・女の子は女の子のもの・・・の木曜日(上野樹里)
おそろしい展開だ。悪としての暴力の強調と・・・同性愛の正義を謳いあげる木曜日。もう美少年系腐れ女子と百合系腐れ女子の妄想パワー炸裂である。
もう・・・辻褄とか・・・主張とかはどうでもよくて・・・男の子と男の子が裸で顔をしかめたらはうぅんで・・・悪い男がかわいい女の子に乱暴したらボーイッシュな女の子が黙っちゃいないのでうふん・・・なのである。
ナンじゃあこりゃあああああああああ・・・なのであるが・・・もちろん、それはそれで面白いのである。
世界の現実や・・・自然の法則から目を背け・・・奴隷としての自己を正当化し・・・自傷することを愛し続けてきたこの国の現代が・・・ある意味・・・1億総変態化の波をうねらせているようだ。
そりゃ・・・まぜると危険で死ぬし、警官は発砲自殺、国をあげて売国するわな。
しかし・・・キッドは正義の暴力はあると信じるし・・・男の子と女の子が愛し合っても素敵な場合もあると考えます。
ちなみに視聴率は「バッテリー」↘*7.2% 「ラストフレンズ」↘15.6%・・・微妙。
で、『バッテリー・第3回』(NHK総合080424PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・田中健二を見た。「野球とヘアスタイルは関係ない」という中学一年生が野球部の伝統に反抗した場合・・・指導者はどうするべきなのか・・・という課題が楽しみだったのに・・・結果的には「例外はある」という指導者の柔軟な発想という処理である。この国にはもはや共有されるべき暗黙の了解はないのだ。
自分の指導者だった反逆児の祖父を訪ねた指導者は「孫を特別扱いしないでほしい」と求められるのだが・・・現時点での・・・指導者の指導は「特別扱い」なのである。
反逆児の野球の実力は一般市民とはかけ離れているから・・・一般市民とは違う生活が許されて当然だということなのだな。
「それでは・・・今まで自分たちが守ってきたルールは何だったのだ」と義憤に燃えた有志たちは無法な反逆児に闇討ちをかける。鞭打ち制裁である。
キッドとしてはそんな暴力行為が表沙汰になったら大変だからこっそり山に埋めるべきだと思うが・・・ここでは・・・集団で一人をリンチするなんて許されない行為だ・・・ということを強調したいらしく・・・犯行動機も義憤よりは嫉妬として描かれる。
そして掟破りの反逆児は「こんな卑怯な奴を絶対に許さない」と言うのである。
とにかく・・・「悪法もまた法なり」という・・・ソクラテスの残した法令順守の基本精神さえ伝えられない・・・親も教師もいっそ山に埋めてしまえばいいのである。
とにかく・・・それでは話にならないと言われたらベストセラーである原作にひれ伏さねばならないし・・・日本人はそこまで腐っているという現実を認めなければならないのだった。
とにかく・・・「髪を切らなければ退部」という話は棚上げされ・・・成り行きでヘアスタイルについては不問にされる展開・・・この指導者の立場とか・・・理念とか・・・どうなってしまうのか・・・ものすごく興味深いのである。
しかし・・・この話の核心は・・・そんな教育論でもなければ・・・少年野球の話でもないのである。
主人公の巧(中山優馬)がリンチで・・・背中を鞭打たれ・・・苦しみ悶え・・・一部愛好家がはうぅん・・・。
傷だらけの巧が裸になって冷たいシャワーで火照った体を癒して・・・一部愛好家がうふぇん・・・。
そして・・・誰よりも主人公を愛する同級生の豪(高田翔)が・・・傷だらけの巧の裸の背中をクリームでマッサージ・・・その手痛い愛撫に巧がううううとあえぐと・・・一部愛好家があはぁん・・・。
もう・・・それがやりたいだけのドラマですから・・・けして男の子の人間的成長とか・・・少年たちの友情とか・・・家族の絆とか・・・そういう感動的な主題を期待なさらぬようにお願いします。
しつこいようだが・・・暴力が全て悪事だというのは幻想にすぎない。戦争や死刑、しつけ、鉄拳制裁、個人的復讐など正義の暴力は存在するのである。バットはボールを打つためにあるように拳は殴るためにあるのである。いや・・・もちろん・・・使い方はいろいろありますけど・・・まあな、人間ほどほどにしないとな。
関連するキッドのブログ『第二回のレビュー』
で、『ラスト・フレンズ・第三回』(フジテレビ080424PM10~)脚本・浅野妙子、演出・加藤裕将を見た。たとえば・・・原子の中に人類を絶滅させるほどのエネルギーが潜んでいるということを誰も発見しなければ・・・原子力を規制する法など無用である。しかし・・・実際には発見されてしまったので・・・広島や長崎や各地の実験で・・・人々は大量に殺戮され・・・恐怖を感じた・・・それゆえにその力を制限するために・・・様々な法を人々はとりきめたのである。
同じように・・・人には人を殺す力があるので・・・法で制限する必要があるのだ。
日本では・・・傷害罪、過失致死罪、殺人罪などで・・・その殺傷力を制限しているのである。
しかし・・・殺人犯を死刑にしたり・・・不審船を撃沈したり・・・お尻をペンペンしたり・・・必要な暴力は行使されても問題ないのである。
人々はあまりにも守られていて・・・つまり過保護であるがために・・・こうした暴力の二重性を忘れがちだ。まるで・・・暴力が基本的にも絶対的にも相対的にも全体的にも悪事だと考え違いをしているのである。
もちろん・・・それがいけないことだとキッドは断言しない。
幻想を信じ・・・麻薬中毒患者のように・・・幸せに包まれて生きていくという選択をするのは自由だからだ。キッドは自由であることを尊ぶのだ。
しかし・・・暴力はどんな時にも許されないという信念は持たない。そんなことを信じる人間は殺されても文句を言う資格のないお馬鹿さんだと思うのである。
まあ・・・これはただのありふれた真理の論述である。しかし・・・時々、キッドは世の中の人々はそんな基本的な真理も忘却しているのではないかと感じるときがあり・・・さらには自分も時々忘れるので機会あるごとにメモしてしまうのである。
邪悪な暴力があるように正義の暴力はある。
キッドは邪悪な暴力を憎悪するし・・・嫌悪する・・・しかし・・・正義の暴力を敬愛するし・・・賛美するのである。
暴力の類別については各自が自由に判断し判断した責任を持つことももちろん大切なのである。
しかし・・・「ラスト・フレンズ」はそういう哲学を語るドラマではないのである。
悪戯で気まぐれで従順で愛に餓えた女の子がいて・・・女の子を家畜のように愛する男がいる。家畜としての自覚のないまま・・・衝動的に間違いをしでかす美智留(長澤まさみ)は主人の宗佑(錦戸亮)の逆鱗にふれ・・・今日もお仕置きされてしまうのだ。そうすると一部愛好家はドキドキなのである。
思い込んだら絶対にそうしないと気がすまない気の強い女の子がいて男の子より女の子の方が自分のタイプだったり、自分のタイプがたまたま女の子だったりした場合、男になってでもその女の子をものにしようと思うのである。でも女の子だからそこまで愛しているのに片思いだったらどうしようとビクビクして中々告白できなかったりしてもやもやでへとへとなのである。そんな瑠可(上野)に一部愛好家がハラハラなのである。
そして・・・いたずらがすぎたために・・・おしおきがちょっと限度越えて・・・もう耐えられないから・・・飼い主の隙をついて血まみれで血ぶくれになった美智留が瑠可に「瑠可には宗佑の悪口言われたくないし、宗佑には瑠可の悪口を言われたくない。私の望みはそれだけなのに・・・恋人と友達を両立できないなんて変だと思うけど・・・とにかく今は助けて・・・」と「私の瑠可」と「私の美智留」がしっかりと抱き合えば・・・一部愛好家がうっとりなのである。
ふふふ・・・理想の人には愛されないし・・・理想じゃない人は愛さない。
そんな・・・出口のない恋愛を求めて・・・彷徨う・・・傷つきやすい男でも女でもない人間がこの国に充満しているらしい。
ひとつだけ言えることは・・・「私は奴隷じゃない」という美智留は間違っている。あらゆる意味で日本には奴隷しかいないのだから。
関連するキッドのブログ『第二話のレビュー』
土曜日に見る予定のテレビ『ROOKIES』(TBSテレビ)『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)村川透の十津川警部も魅力だけど・・・。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッド様・・・ふふふ。
今回のバッテリーを見たら絶対に
こんな感想を書かれるのでは?と思っていた
とおりの感想でわたくしもはうぅ~んで
ございます!笑。
あれはどうみても腐女子のために用意された
感じですけど、原作どおり、つつがなく進行してますよ。
投稿: みのむし | 2008年4月25日 (金) 17時15分
こんにちは。
この先まだまだ何かが起こるのかと思うと、3話目くらいで
ビビッていてはいけないんじゃないかとも思う「ラスト・フレンズ」ではあります。
この際、宗佑の怖さをホラーとして楽しもうかと思ってしまいました(笑)
バッテリー、映画は見たんですがドラマはさっぱり…。
“はうぅ~ん”な、いい方向に進んでいるということなんでしょうか?(^^ゞ
投稿: ミマム | 2008年4月25日 (金) 19時34分
*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*
ほっほっほっ・・・ご慧眼恐れ入りました。
まあ・・・じいやにはちょっと恥ずかしい展開の
二本立てなのですが
独走の「ごくせん」を別格とすると
天国の15%「ラスフレ」と
地獄の*7%「バッテリ」でございまして
まさにホモ地獄レズ天国状態ですな。
まあ・・・けしてプレイではない・・・
とスタッフ~は胸をはるでしょうが・・・。
どうもお茶の間的には
同性愛プレーとSMプレーの
コンビネーションとしか映っていないのでは・・・
と妄想いたしますキッドなのでしたーっ。
るるる・・・るーるるるー・・・
あ・・・これはおせんの大女将でしたか・・・。
投稿: キッド | 2008年4月25日 (金) 20時43分
❄~❄~❄~ミマム様、いらっしゃいませ~❄~❄~❄
桜前線上陸なされましたかな?
とにかく巷では宗佑さん人気急上昇中です。
錦戸くんがジャニーズの佐野さん路線を
進むことは確実なのですな・・・マジでか?
じいやもごっこガーデンに
「こわい錦戸ロイド」をスタンバイしてますが
あまり・・・おちょくりすぎても
いけないのでは・・・と
自粛中でございます。
バッテリーは・・・少年少女・腐女子向きと
考えるといい仕上がりになってます。
石橋→斉藤→中山という祖父・娘・孫の
遺伝子の流れが絶妙に計算されているようです。
なに?・・・錦戸ロイドが行方不明ですと・・・。
むむむ・・・暴走か・・・。
それは・・・危険な・・・。
ちょっと・・・失礼いたします。
投稿: キッド | 2008年4月25日 (金) 20時54分
キッドじいや、お薬届けてくれてありがとう

特製スーパー正露丸ウルトラストッパがきいたみたいで
だいぶ良くなりました。
やっぱりお待ち草臥れ病ですか?私(爆)
待ってる間に、すっかりベスト・フレンズにハマってしまい。。。さあ大変です
宗佑がこわくて、こわくて、こわくて、こわくて
きゃ~~~~~~~!な感じで面白いのですが(笑)
投稿: アンナ | 2008年4月25日 (金) 23時41分
こんばんは
ラスフレだけで十分おそろしい展開ですよ!
アハハ(^^) 正義の暴力・・・男の子と女の子が愛。。
凄い流れの文章が、いい味出してますネ☆
ほう。。法から入りましたか♪
死刑の話は、僕も書こうとして止めときました。
今やたらアクセス多いし、承認制じゃないから、
警戒するのが大変なもんで。
普段なら確率0.01%のアクシデントが、20倍の
0.2%の高確率で起きそうだなと思って、リスク制御。
僕もいざとなったら力を行使する。普段から明言してます。
ただ、それが「暴力」かどうか、あるいは、力を避けて
殺される人が「お馬鹿さん」かどうかは保留ですね。
ドラマの話だと、もし瑠可が男で、宗佑が1発
殴っただけなら、単なる痴話ゲンカなわけです。
夜中にこっそり男と浮気して、おまけにその男の写真を
こっそり眺めてる同棲相手の女に怒ったら、逆ギレしたから、
ついカッとなって1発殴った。それだけのこと。
僕自身はやらないけど、平凡な出来事でしょう。
女の浮気、男同士の取り合い。
ところが、宗佑がやりすぎてて、美知留
が可愛くて、
瑠可が可哀相な性同一性障害の女性で、視聴者の多くも
女性だから、男の宗佑だけが悪者にされてしまう。
あまりに世間の見方が一方的なので、今回は
意図的に、真っ向から違う見方を提示しました。
誰も反論してくれないのが、ちょっと淋しいかも(^^)
投稿: テンメイ | 2008年4月26日 (土) 00時17分
☁Building☁アンナ☆ラン様いらっしゃいませ☁Building☁
ふふふ・・・本命番組がなかなかスタートしないのは
大変でございますな。
またスタートすればしたで
気苦労が重なるのでございますよね。
それにしても
今回は絶対彼氏が
あるために
ドラマの主人公に
次々とロボット疑惑が浮上中・・・。
ソースケが眠らないのはロボットだから・・・。
ヤンクミ強すぎはロボットだから・・・。
おせんが飲みすぎはロボットだから・・・。
と疑わしいキャラ増殖中でございます。
いよいよ・・・ゴールデンウイーク。
明ければダーリン様登場です。
どうか・・・心も体もお安めくださりますように・・・・
そうそう月曜日はアンナ様のダーリンが
巨大ロボットで
あーっとなる再放送がございますね。
投稿: キッド | 2008年4月28日 (月) 00時38分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
世界は混沌としてきたのですが
まあ・・・あわてても仕方ないとも思うし
日々が楽しくていい・・・という毎日です。
はしゃぎすぎてくたびれる・・・ほど。
悪魔が喜ばしいのは問題ですな。
電脳空間にも
暴動はあるし・・・疫病流行もある・・・
春休みからずっと重めの
ココログでも・・・
ゴールデンウイークが
どうなってしまうのか・・・
ちょっと恐ろしい気もいたします。
キッドはもの心ついてから
二十年ほどは剣の修行をしました。
活人剣などと申しますが
早い話がいかに人を殺すかという
修行です。
しかし・・・修練というものは恐ろしいもので
根気がなくてはできない。
根気を維持するためには
精神を研磨する必要があり
精神を研磨するためには教養が求められます。
人を殺す勉強をするにも
仁愛は混入してきて
ただ悪を為すことはできなくなるわけです。
しかし・・・例外はあって
病的に殺を好むという人格を生み出すこともあります。
これは人の幸福のための道具の社会が
人の不幸を生み出すようになるのと
どこか似ています。
こうなるとすべてはバランスという話に
なるわけですが・・・そこでもまた
調和もまたひとつの歪みである・・・
というジレンマが発生するわけです。
子供の頃にアジアを是とした世代
子供の頃にアメリカンドリームを是とした世代
子供の頃に毛沢東を是とした世代
子供の頃にバブルを是とした世代
子供の頃にガンダムを是した世代
不況の世代にネット世代にケータイ世代・・・。
うずたかく詰まれた世代の階層・・・。
日本は解体していくのか・・・
それとも凝縮されるのか・・・。
この若者たちもまたひとつのカタチでございますね。
投稿: キッド | 2008年4月28日 (月) 01時32分