できた~。(堺雅人)くわっくわっくわっくわ~。(宮﨑あおい)
ふふふ・・・ホームドラマ大河に見せかけながら・・・コネタふりまくなぁ・・・。
なかなかに魅力的なバカボン家定(堺)に仕上がっているのである。「大奥」(2003・フジテレビ)のオレザク家定もなかなかであったが・・・もうバカボン家定は馬鹿な将軍ほど可愛いレベルである。萌え~なのである。
もっともっとしでかしてくれ~だし・・・余命を考えると・・・不憫でならぬのだな。
忠剛(長塚京三)の死も哀れを誘うのは前半のダメ親父ぶりが効いているのであり・・・家定の逝去もきっと涙なくしては見れないものになりそうだ。長い・・・1853年もようやく冬なのである。
ちなみに西暦と旧暦ではズレが生じる。1853年は嘉永6年12月2日までである。日米和親条約の成立は嘉永7年の3月のことで・・・すでに1854年になっている。篤姫の世界でこのあたりにねじれが生じているが・・・まあ・・・ドラマですからーっ。
で、『篤姫・第14回』(NHK総合080406PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は将軍直筆家鴨・セクスィー家老イラスト特集、島津・小松・肝付夜話、近衛家、島津家、将軍家の家系図と・・・豪華三大付録付でございます。
で、今回はいよいよ・・・江戸に舞台が移ったのだ・・・ストーリー的には薩摩の人々もまだまだ出番を確保していますが・・・ペリーも再来日して・・・風雲、急を告げているのである。ご政道は大混乱なのであった。幕府では・・・水戸藩の隠居・徳川斉昭を首魁とする神道的主戦派と譜代大名官僚機構の現実路線派が火花を散らし始めている。譜代大名の影のリーダーが彦根藩主・井伊直弼である。
権力闘争的には・・・将軍家血縁者と・・・将軍家家来衆の対立という図式になる。ペリー来日は・・・国家の危機と認識した老中首座(官僚機構の表のリーダー)の阿部正弘が・・・国力を結集せんと・・・親藩の隠居やら・・・外様大名の国政参加やらを始めた結果・・・収拾がつかない状態になってきたのである。
海防掛(国防相)に抜擢された徳川斉昭は「鎖国を遵守し夷戎を殲滅せよ」と主張し・・・溜間筆頭(官僚機構の黒幕)である井伊直弼は「武力で劣勢のものが仕掛けるのは無謀」と曖昧決着の部分的開港に到達する。
その経済効果は・・・国内の物資減少・・・インフレを引き起こし・・・ついに幕末の動乱が始まっていくのだ。
しかし・・・そういう大局的見地と権力闘争とはまた別である。
「将軍」という・・・日本の覇者のポストをめぐって・・・後継者のいない家定の将軍職就任と同時に政争が始まったのである。
つまり・・・1853~1854は・・・米国の武力による侵略の開始(外圧)と・・・将軍家の後継者レース(内紛)が同時進行していくのだな。
これは・・・もう・・・忍者の出番・・・この上なしなのである。
さて・・・当時の忍者の主な分布を妄想してみる。まず・・・将軍・家定は外出もままならぬ身でありながら・・・世情に通じている。これはいわゆる将軍直属の忍者であるお庭番のなせる技なのである。これを幕府隠密としておく。しかし・・・お庭番制度は8代将軍吉宗からのものであり・・・それ以前にも将軍家の隠密は存在する。これを公儀隠密と呼称しておくことにする。
徳川の初代将軍家康は忍者としても最高の使い手であり・・・同時にそれは上忍としての忍者使いであったことも意味する。忍者としては不本意ながら・・・名を残す服部半蔵を始めとする伊賀忍者や・・・武田所縁の真田忍軍、その延長線にある甲賀忍者、風魔の残党やら・・・鹿島の神忍、さらには柳生忍軍まで・・・これら・・・無数の忍者たちを統合支配していたのである。
そうした忍者たちも徳川の禄を得るうちに・・・あるものは衰退し・・・弱体化していった。そこで吉宗は紀州から引き連れてきた根来衆を中核とする新組織を立ち上げたのである。吉宗から家定まで・・・概ね順調に家督が相続され・・・このお庭番は機能し続ける。特に家定の祖父・家斉はお庭番使いとして記録に残るほど・・・お庭番を活用した将軍であったことでも知られている。
諜報組織は一つに目付け(監視役)として機能する。たとえば・・・徳川家が分家するときには宗家から・・・紀州家に目付けがつくわけである。しかし・・・紀州家の主もリーダーである以上、自らの諜報機関を必要とする。この時点で紀州藩には敵味方とは判別しがたい忍者グループが生れるのである。宗家の目付けと・・・分家の目付けである。忍者もまた人であるから・・・血縁・地縁を持ち・・・時には宗家と分家の間で交流する。
吉宗は紀州から宗家に復帰した将軍でもある。この場合、紀州には根来忍者の本流も残り、また、幕府隠密が新たに目付けとして派遣されることもある。
また、吉宗将軍からご三卿が分家すれば・・・たとえば一橋家でも宗家の目付けと分家の目付けが生れるわけである。
この複雑さが平和の代償というものなのだな。・・・忍者は何人いても足りないのである。
もちろん・・・忍者であるから・・・どの忍者がどうなっていったかなどというものは憶測の域は出ない。しかし・・・滅んでいった・・・と思われるものが実は生きていたというのは忍者の世界ではある意味常識なのである。
たとえば・・・真田忍軍は豊臣家の滅亡と同時に滅んだような印象を持つわけだが・・・徳川幕府時代にも真田家は大名として実在するのであり・・・当然、真田忍軍もまた不滅なのだ。
こうして・・・服部軍団も・・・柳生忍軍も・・・幕末にだってしっかり暗躍しているのであり・・・なにしろ・・・平安時代の藤原忍軍だって・・・聖徳太子の大伴忍軍だって・・・伝統を受け継いで闇に生きているのが忍者の世界なのである。
乱世・・・それは・・・影の存在である忍者が時として陽忍として姿を現す時代である。たとえば明智光秀の血を受け継ぎ・・・蘇我の忍びの流れである下忍・・・坂本龍馬が・・・歴史に名を残したりするのである。土佐藩から江戸に留学し・・・幕府の要人に接触し・・・変装して京都に忍び・・・薩摩と長州を股にかける・・・そんなことがただの人(忍者でない)に出来ると考える人はちょっとおかしい・・・とキッドは思います。
関連するキッドのブログ『第13回のレビュー』
火曜日に見る予定のテレビ『無理な恋愛』(フジテレビ)・・・ふふふ・・・年の差恋愛ものはパスしたいのに・・・見事な単独スタートだ・・・マチャアキと夏川結衣・・・。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
忍の暗躍がいっぱいですねぇ(笑)
これだけ暗躍するといっぱい血が流れてそうですね。
そして魔人・加藤が復活すると(; ̄∀ ̄)
「鹿男」を見た後では
斉昭はもしかしたら「八百万の神」を駆使して
魔人を復活させて異国を討ち払えるのではないかと
思えてしまうのが不思議です(笑)
まぁその前に江戸は魔人の手で火の海にされるんでしょうけど(苦笑)
それにしても異国の脅威が近付きつつある最中
どう対処すべきか争う最中で
将軍の御台所はどうするかでもめる幕府の姿が
今の政治と重なって何とも滑稽な限りです。
やはり地方から声を挙げて倒幕しないと
いかんものでしょうかね(苦笑)
そんな政治ネタで行くかと思いきや
アヒルネタでくるとは(≧∇≦)b
斉昭と直弼のズングリムックリなコンビも傑作です(≧∇≦)b
今後はこの二人のやりとりでも当分楽しませてもらえそうです。
投稿: ikasama4 | 2008年4月 7日 (月) 23時05分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
原作はかなり歴史を無視した進行で
ドラマはそのフィクション部分とのおりあいを
どうつけるか・・・
試行錯誤しているようです。
そのためか・・・忍者の暗躍するスペースが
拡大中なのでございます。
本来・・・薩摩藩江戸上屋敷のくのいちである
幾島が・・・英姫の顔の際立った特徴を
知らないはずはない・・・のですが
まあ・・・ドラマですからーっ。
水戸学は一種の新興宗教ですから
斉昭は何を言い出しても
おかしくないところが
おかしいのですな・・・。
斉昭は文政12年に30歳で家督を継ぐのですが
その直前の文政10年が丁亥の年です。
こっそり京都で使い番をしてたりなんかして・・・。
ちなみに文政10年(1827)には
イギリスが小笠原諸島の領有を宣言しています。
それから・・・小笠原が日本固有の領土として
認められるまでには
明治9年(1876)を待たねばならず
およそ半世紀・・・すったもんだするわけです。
まあ・・・島には島の暮らしがあるわけですが。
まだまだ静かな・・・江戸の町ですが
忍者同士の暗闘はもう・・・開始されているはず・・・。
とキッドは妄想いたします。
あひるんるんあひるんるんでございます。
投稿: キッド | 2008年4月10日 (木) 17時51分