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2008年5月31日 (土)

罪状は何ですか?(風間杜夫)VS好きな女の夫に暴行・・・傷害罪(筒井道隆)VS演技に定評がある(升毅)

・・・困った。今回は・・・主役の女性陣はともかく・・・「パズル」も「キミ犯人」もはずす理由がない。特に・・・「パズル」は銀ちゃんにもってかれてるし・・・「キミ犯人」は取調べ室のささやき刑事(升)と太宰刑事(渡辺いっけい)の脱線コントは秀逸。

それに対し・・・「アラ40」は女性を甘やかす・・・癒すといってもいいけど・・・ためなら何でもありの低温浴ドラマと化したのである。

・・・しょうがないなあ・・・もう・・・三本立てで・・・。

で、『パズル・第7話』(テレビ朝日080530PM9~)脚本・蒔田光治、演出・高橋伸之を見た。今回は「~と必ず死ぬ~」シリーズである。で・・・メインとなるのが「聴くと必ず死ぬ落語」・・・演ずるのは今昔亭三之助(風間)である。

前フリとして「聞くと必ず死ぬ(カセット)テープ」 が登場し・・・美沙子先生(石原さとみ)は大道先生(金児憲史)からインチキな鑑定料を巻き上げる。

耳を塞いだ美沙子の前で男子三人組(山本裕典・木村了・永山絢斗)が聞かされたのは・・・「この話を聞いたものは100年以内に必ず死ぬ」・・・という古典的なジョークだった。

さて・・・今昔亭に伝わる財宝の在り処を示した秘伝の演目を師匠から伝授された三之助がお披露目の席を開くことになり・・・ちょい悪女子高校生・ゆうこ(岩田さゆり)の誘いで三人組と美沙子はこの落語会に出席することになる。

こうして・・・始まった落語会・・・実は・・・先代師匠を兄弟弟子に殺された・・・三之助の復讐の舞台だったのである。

もう・・・三之助が素晴らしく・・・色気むんむんの落語家なのである。「聴くと死ぬ落語を聴いたのになぜ三之助さんは生きていらっしゃるの?」と聞く美沙子に・・・「そいつはいい質問だ」・・・と返す三之助・・・。この時の間といい・・・気迫といい・・・銀ちゃんである。ちなみに風間は春風亭小朝の企画などで・・・実際に寄席で落語を披露しているほどの腕前なのである。・・・何でもできるな・・・さすがは戦争で死ねなかったお父さんのために戦後の民主主義を背負って立つディープ山崎である。壇の浦夜枕合戦記で平家の美女たちをすくい上げ幽閉してラブコールの義経である。ああ・・・杜夫・・・怪物だよ・・・杜夫。

もう・・・劇中落語を聴き・・・芸の力で兄弟弟子たちをコントロールし・・・自分の手を汚さずに・・・完全犯罪で・・・復讐を遂げる・・・狂気の落語家を演じきりました。

罪と言えば・・・観客たちを密室に閉じ込めた拉致監禁であるが・・・「呪いのかかった落語ということで・・・大事をとった・・・」という善意によるものと釈明すれば・・・不起訴は確実であろう。

つまり・・・「三人殺してお咎めなし」なのである。

犯罪者の勝利エンドなのだ。美沙子は「真犯人はお前だ」と凄い目で・・・三之助を睨む(もちろん・・・正義の心ではなくお宝入手失敗の怨みをこめてな)のだが・・・それもポーカーフェイスで交わし・・・飄々と任意出頭に応じる三之助。

シリーズ化してください・・・知能犯・三之助VS守銭奴・美沙子・・・続きが気になるぞ~。

だって・・・銀ちゃんがぁ~、もっと見たいのです。

で、『Around40~スイーツの注文の多いオンナたち・第8回』(TBSテレビ080530PM10~)脚本・橋部敦子、演出・吉田健を見た。たとえば・・・脚本家の得意な展開というものがある。『バズル』の蒔田は・・・「正当な殺意を認め・・・逮捕されない真犯人」を登場させ「必ず逮捕される犯人」という「お約束」を覆すことがある・・・。変形として「名医を逮捕させ患者を殺す」とか「占いなんて信じる方がバカ」とか・・・そういう善意を悪意が上回る矛盾をついた展開がある。これは・・・ちょっとひねくれたファンにはたまらない味だ。

『猟奇的な彼女』の坂元は「彼女の失恋相手は実は不治の病」がお好きである。『私たちの教科書』ではヒロインの離婚した夫が実は早期認知症を発症していて「キミを幸せにできないからキライになったフリをした・・・」に愛着があるのである。

他にも必ず脚本の辻褄合わせの出来が悪い『ホカベン』の秦とか・・・う、撃たないでぇ~・・・など・・・つい・・・いつもの手を使ってしまうクセみたいなものがある。

橋部の場合・・・男の家庭環境に問題があり・・・愛を上手く表現できない場合・・・父親が仕事人間で・・・家父長的態度によるトラウマは・・・定番なのだな。

しつこいようだが・・・『僕と彼女と彼女の生きる道』を例にとる・・・美山加恋が・・・父と祖父による・・・女性抑圧の歴史に苦しむ犠牲者・・・という構図である。

ま・・・それが・・・味であり・・・傑作も生れるのであるが・・・今回はしつこすぎて・・・ちょっとお腹がもたれました。

①瑞恵(松下由樹)の夫との諍い・・・夫は仕事一筋で・・・妻をいたわらず・・・瑞恵にとっての義母の母の日を忘れたとクレームをつける・・・どうしようもなく悪い夫である。もちろん・・・瑞恵もちょっとバカだが・・・悪いのはとにかく女性を大切にしない男だ。

②奈央(大塚寧々)と夫との不仲・・・夫は仕事一筋で・・・家庭に仕事を持ち込むくせに・・・職場にブライベートは持ち込ませない。妻に横恋慕した男に職場に乗りこまれ殴られても仕方のない男なのである。だって子作り計画に参加しないなんて夫として最低でしょう。奈央もちょっとわがままだけど・・・悪いのはそれを可愛いと思わない男だ。

③聡子(天海祐希)の彼氏(藤木直人)が結婚しない理由・・・とにかく・・・彼氏の父親が高圧的で・・・威厳があって・・・教育に厳しい父親だった・・・これが一番いけない。子供を甘やかさない男親なんていつも最悪。特に・・・女児よりも男児を優先的に指導する父親なんて死ねばいいのよ・・・卒倒して・・・中気になって・・・字がブルブル・・・ふふん・・・いい気味だわ・・・自業自得よ・・・だって悪いのは全部男なんですもん。

・・・なのである。はいはい・・・わかりましたよ。ついでに・・・いえば・・・聡子も彼氏の姉(片桐はいり)も・・・働き者の父親の犠牲になった哀れな長女・・・まさに・・・男に生れてごめんなさい・・・の展開である。まさに回を追うごとに甘いデザートが追加発注されているようなのだ。・・・虫歯になりそうである。

まあ・・・そこがいい・・・のだとしても。

で、『キミ犯人じゃないよね?・第8回』(テレビ朝日080530PM1115~)脚本・林誠人、演出・都築淳一を見た。犯人は「別に犯罪がバレたわけじゃないけど・・・占い師としてのタレント活動に限界を感じたのでもう犯人でいいや」の小百合(梅宮万紗子)である。

これはミステリとしては・・・最低の展開だが・・・もう・・・そういうジャンルではないからな。

で・・・劇中劇『ささやき刑事』の主役で準レギュラー・藤村寛平(升)が小百合の工作によって殺人の嫌疑をかけられ・・・レギュラーの太宰刑事(渡辺)に取調べられることになる。

太宰「あなたのロッカーから・・・凶器が見つかった・・・」

藤村「私が犯人でないことは・・・少なくとも二人の人間が知っています」

太宰「それは・・・どなたですか・・・」

藤村「まず・・・一人目は・・・私・・・」

太宰「ほう・・・では・・・もう一人はどなたですか・・・」

藤村「もちろん・・・真犯人です・・・」

太宰「なるほど・・・しかし・・・本当に二人は・・・別の人間でしょうか・・・同一人物だったりして・・・二人じゃなくて・・・一人だったりして・・・つまり犯人はあなただったりして・・・」

藤村「うん・・・あなたはいい刑事だ・・・演技に幅がある」

太宰「わーい・・・褒められたー」

・・・とノリノリになっていく二人。

ま・・・その他の部分に興味がある人はコチラへ→お気楽様のキミ犯人じゃないよね?

ちなみに・・・劇中ワイドショーのレポーター・小川(金子さやか)、司会・青井(中沢純子)・・・ともにフジテレビのビジュアルクイーンである。ついでに言うと犯人は「アラ40」の恵太郎の元カノで・・・梅宮アンナの従妹である。

ミエール・カルダン・・・ミエール・サンドロヴィッチ・・・ロベスミエール・・・ムッシュ・ミエールなどというが・・・意味は不明である。ピエール瀧・・・いや・・・ミエール瀧はなかった。ルノワールもな。

ついでに今回のささやき刑事のお相手・平野由希は元・ミニスカポリス(13代目)で、同期には松嶋初音がいる。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)・『篤姫』『サラリーマンNEOシーズン3』(NHK総合)『猟奇的な彼女』(TBSテレビ)

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2008年5月30日 (金)

福生行きの切符買って・・・お守りに・・・(上野樹里)VS遠投でも凄いタマ(中山優馬)

・・・「福生」といえば縁起のいい駅名だったのである。なにしろ・・・福が生れるのだから。

しかし・・・宗教を信じない70%の人々には通じにくいかもしれないし・・・切符を買わない人にも何のことだかわからないかもしれない・・・しかし・・・鉄オタだから理解できる人や大瀧詠一マニアだから了解する人もいると思うのでこれ以上は説明しない。

たとえば・・・宗教を信じる人が30%いる・・・という場合・・・100人のうち・・・30人が宗教を信じていると考える人は多いだろう。

しかし・・・キッドは100時間のうち・・・30時間は人間が宗教を否定していない・・・と考えることもできると思う。

それは・・・人間が変容する生物だからである。

「私は神を信じない・・・」という人が・・・神社に足を踏み入れ・・・お賽銭を投げ・・・おみくじを買い・・・吉凶に一喜一憂することは・・・よくあることなのである。

もちろん・・・「この世のものではないなにか」の存在を疑うことと・・・「神」を否定することは似て非なるものである。しかし・・・「神を冒涜すること」が時には「死」に値する世界を遠くに眺め・・・我が国では・・・死ねばみんな神だったり・・・石でも木でも神だったり・・・鉄道乗車券の紙切れにさえ・・・神が宿ったりするのであり・・・もういちいち神を否定していたらくたびれちゃうので・・・いいんじゃないの・・・神様がいたりなんかしても・・・という人も多いのである。

そして・・・視聴率の神は「ラスフレ」↗18.8%、「バッテリー」→*7.7%なのであって・・・ランボーの神の力をキッドは少し感じたのだった。

で、『バッテリー・第8回』(NHK総合・080529PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・中島由貴を見た。・・・なんて言うか・・・このドラマを視聴している時・・・キッドはずーっとニヤニヤしていて・・・時々・・・噴出しています。まあ・・・女の子の考える男の子の世界はきっときっとこういう要素を含んでいるのかもねー。そうかもねー。

情報というものをインフォメーションと考えるか、インテリジェンスで考えるか・・・この違いがあるのか・・・ないのか・・・そういうことから解き明かしたくなるが・・・今回は後半・・・いよいよジェンダーに取り組むつもりなので・・・やめておく。

ついでに・・・「教育」の基本は「不条理の受容という理」の伝達であると思う。

簡単に言えば「世の中はワケがわからんし・・・人間はワケがわからん・・・そういうワケなんだ」ということをどうしたら上手く教えられるかということだ。

理を否定した理の肯定・・・そういう意味では「バッテリー」はその一つの答えなんだなあ。

中外「テントが欲しい・・・日本軍のテント・・・日本軍が運んで構わない」

日外「了解した。それは中の公式のお願いということでよろしいか・・・」

中外「・・・それはちょっと待ってほしい・・・非公式にしたいのだが・・・」

日外「・・・それはどういうことか?」

中外「どうしても日本軍がテントを持ってきたいと懇願するので許してやった・・・ということで公式はどうか・・・」

日外「・・・それはちょっと・・・」

中外「・・・ダメあるか・・・」

日外「・・・ダメのこと・・・」

中外「では・・・この話はなかったことにする・・・今はウチワもめしている場合でないのだが我が国は人命より権力・・・グフ」

日外「もしもし・・・もしもし・・・もしもし・・・」

事情を察するというのは・・・笑えるものだからなあ。もちろん・・・こんなことで笑うキッドはひどい人間だと思うが・・・その通りなのだ。

しかし・・・そういう外交的問題から遠く離れた・・・地方のさらに田舎町の中学校。

けれど・・・そこには特別な右手を持つ中学生投手・巧(中山)がいた。その神の右手から生れる凄いタマは・・・タマを愛する人々の心を次々に奪っていく。その中で一番素直に巧のタマを愛し・・・その身を捧げた信者捕手・豪(高田翔)・・・しかし・・・巧のタマをねたむ人は次々と現れる。

敵チームの小悪魔・瑞垣(川原一馬)は巧と豪の仲の良さに嫉妬し・・・豪を誘惑して・・・巧のタマを奪っていったのだった。

巧を汚してしまった責任を感じる豪に・・・監督(千原ジュニア)は「凄いタマを封印してちょっと凄いタマで勝負」を命ずる。

これに同意した巧に・・・豪は深く傷つくのだった。

「なんで・・・アタシには・・・凄いタマが捕れるのに・・・もっと凄いタマも捕るつもりなのに・・・あたしには・・・巧のタマを捕る資格がないって言うの・・・アタシたち・・・バッテリーじゃなかったの・・・巧はアタシを特別に愛してくれていると思ったのは・・・アタシの思いあがりだったの・・・それなら・・・アタシはもう二度とタマなんか・・・捕らない・・・バッテリーもやめるし・・・野球部もやめます」

巧は・・・信者のこの心変わりの意味が分らない。自分のタマは愛されて当然・・・それなのに見返りを求められるなんて思いもよらないのです。「なんでそうなるの?」クルッと一回転です。

こうして・・・決裂したバッテリー・・・周囲はパニックに陥ります。

「そんな凄いタマの巧は文句なく凄いのに・・・それを時々キャッチできる豪だってちょっと凄いのに・・・なんでじゃ・・・神の右腕と巫女の左腕で黄金バッテリーじゃろが・・・」

信徒たちはあの手・・・この手で・・・二人の仲をとりもとうとします。

「自分ではできないことをできる人がいたら応援するのが人情」という善意です。もちろん・・・「それがひいては国家のため」という合理的利己主義の発露でもあり・・・そうなるとこれを悪魔としては偽善と呼びますけど・・・この場合は禁断の愛についての話だから・・・もちろん・・・偽善ではありません。正しく悪の行為です。

信者の一人・・・東谷(松川尚瑠輝)は「よし・・・それなら・・・オレが巫女になってやる」とキャッチャーマスクをかぶります。しかし・・・東谷が相手では巧はほんのちょっと凄いタマしか生み出せません。東谷の真意を知らない他の信者たちは・・・「恐れ多いことだ・・・豪様の変わりがお前などにつとまるか・・・」と批判するほどです。

そこへやってきた・・・小悪魔・瑞垣・・・「ふっ・・・それじゃ・・・タマが死ぬだろうが・・・」

巧「豪に何を言ったんだ・・・」

瑞垣「姫さんの相手はお前には無理だってさ・・・」

巧「・・・・・・・」

瑞垣「でも・・・こいつにはもっと無理だな」

東「・・・・・・・間諜かよっ」

巧「・・・こわれたカップルを笑いに来たのか?」

瑞垣「ふふふ・・・もっと凄いカップルになってもらわないと・・・壊しがいがないじゃないか・・・」

その頃・・・兄と豪のカップルが破局寸前であることに心を痛める弟・青波(森本慎太郎)・・・兄ちゃんが凄いタマで・・・タマタマカップルになってくれないと・・・ボクだっていつかは凄いタマタマカップルになろうと思っているのに・・・前途多難なので・・・困るのです・・・凄いタマを持っていることに世間の目はまだ冷たいでしょ・・・兄ちゃんとボクのことだって・・・きっと色眼鏡で見るに決まってる・・・豪ちゃん・・・兄ちゃんと別れたらあかん・・・兄ちゃんと豪ちゃんでタマタマカップルの道を切り開いて・・・もっと腐女子を喜ばせんと・・・。

その頃・・・東谷は巧に本心を明かしていたのです。「巧・・・お前は・・・豪に言ってやらないとダメだよ・・・一緒にがんばろうって・・・オレの凄いタマを捕れるのは世界でお前だけだって・・・二人で・・・もっとすごいタマを生み出そうって・・・豪はその言葉を待ってるんじゃ・・・」

ついに・・・気持ちがいっぱいになった巧は豪の姿を求めて・・・二人の思い出のデートの場所・・・鎮守の森の神社へ。

しかし・・・そこで巧が見たのは幼い弟のタマをもてあそぶ豪の姿だったのです。

「兄ちゃん・・・違うんだ・・・これは・・・ボクが無理に頼んで・・・」

しかし・・・嫉妬に狂った純情な凄いタマの巧は弟のタマをとりあげて・・・暗い迷いの森へ投げ込んでしまいます。

「巧・・・何をするんじゃ・・・あれは青波にとって・・・思い出の魔法のタマなのに・・・」

「うるさい・・・誰も・・・オレの気持ちを分ろうとしない・・・」

巧は逃れるようにその場を立ち去ったのです。・・・しかし・・・夕暮れになっても・・・弟が家に帰ってきません・・・「まさか・・・森で・・・タマを捜しているのか・・・」巧の頭に不吉な予感が満ちてきます・・・兄が弟を虐待・・・弟が森で消息不明・・・スキャンダルです・・・そんなことになったら・・・大リーグ進出の時とかに・・・あることないこと書かれるかもしれません・・・「弟殺しの巧」なんて噂がたったら大変です。

巧は迷いの森に弟を捜しに出かけました。そこは一歩足を踏み入れると・・・人里はなれた山奥で携帯の電波も届かない魔の森です・・・都会人には信じがたいことだが田舎ではよくあることです・・・走って探し回った巧にも・・・もう・・・帰り道さえ・・・分りません。

「せいはーっ・・・・せいはーっ・・・うぎゃ・・・・」

引きずり草に足をとられた巧はあっという間に底なし沼に引きずりこまれました。お池にはまってさあ大変です。まさに・・・魔の森です。逢魔が時には特に注意が必要なのです。溺れる巧は薄れつつある意識の中で・・・後悔していました。

「もう・・・ダメだ・・・青波・・・豪・・・」

「巧ーっ」

そうです・・・巫女にして捕手・・・そして姫様の白馬の王子様・・・凄いタマを捕れる男が救援に来たのです・・・。しっかり結ばれた手と手・・・。田舎育ちの豪には迷いの森の魔力に免疫があるのです。豪は巧を魔の池から軽々とすくい上げます。巧の濡れた体に豪の火照った体の熱さが伝わってきます。巧はもう体が・・・ジンと痺れて・・・立っていられないほどです。お姫様抱っこをしてもらいたいほどです。

そこへ青波が無事な姿を現しました。ホッとした巧は豪を見つめ・・・「二人とも・・・愛してる」と言おうとするのですが・・・男の意地がそれを許しません・・・。代わりに巧の瞳からは愛の涙がこぼれはじめたのです・・・。

豪「なんで・・・泣くんだよ・・・」

巧「涙じゃない・・・これは心のラブジュースだ・・・」(つづく)

で、『ラスト・フレンズ・第8話』(フジテレビ080529PM10~)脚本・浅野妙子、演出・加藤裕将を見た。さて・・・このドラマでの瑠可(上野)の立場については非常にナイーブなものがある。それはジェンダー(性別)に関わる問題だからだ。

悪魔としては・・・「生めよ・・・増やせよ・・・地に満てよ」という神の言葉に反逆する不毛な性愛を断固応援しなければならないのだが・・・そういう・・・遺伝子の戦略としての生殖とは別に・・・魂の解放という意味での性の問題がからむと話は複雑になってしまう。欲望を抑制して家族計画を行い・・・過度な競争を抑制しようとすることは悪魔としては痛し痒しなのである。核兵器の対極に避妊具があり・・・戦争の反対にコンドーム装着があるようなものだ。

そういう意味では同性愛は究極の避妊だからである。そんな同性愛カップルが子育てを始めたりしたら本末転倒だし・・・わが主の敵・神の御心にかなったりしかねないではないかっ。

人間などというものは必要以上に増殖して阿鼻叫喚の地獄をこの世に創出し・・・温暖化で滅んでこそ・・・わが主の望むところなのである。

さて・・・そもそもジェンダー(性別)とは何かということは不明である。人間は知ってもいないことを平気で知ったつもりになるのが得意なので・・・人間の数だけジェンダーがあるという考え方もできる。

それでは瑠可が問題としている「性同一性障害」について考えてみよう。まず・・・これを「病気」と考えるか・・・「個性」と考えるかという問題がある。

「病気ではない」と論ずる場合にも・・・「個人にとって不都合はある」という立場と「個人が不都合と考えるのは間違いである」という考え方がある。・・・もう・・・この時点で人によっては理解不能だろう。

たとえば・・・「性別には男性と女性があるという考えが間違っている」という立場があるのである。その中にも「性別には男性と女性とその他の性がある」というものもいれば、「性別とは個性別ということだ」というものもあるのだ。

悪魔がジェンダーの問題を遠ざけたくなる気持ちがご理解いただけるだろうか。

そこに「正常/異常」を持ち込むことはある意味・・・無意味な場合があるのだな。

だから・・・「生物学的に女性と分類された瑠可の肉体に宿る瑠可の精神が自分は男性の肉体の方がフィットするはずだと認識する」ということが・・・「性同一性障害」と言えるかどうかは・・・専門家でも意見が分かれるのである。

生物学的性別も厳密には確定していないが・・・「精神的な性別」は基本的に確定しようがないのである。

単純に言えば・・・すべての性差は・・・個人的な幻想に過ぎないとも言えるのである。

しかし・・・その個人的な幻想に基づいて・・・社会が構築され・・・ある程度・・・男女差別により機能しているとなると・・・外見的性別と内面的性別のズレは・・・摩擦を生じ・・・それが社会より個人に傾けば・・・苦悩が生じるという図式である。

たとえば・・・「男まさりの女」というものは・・・昔から存在する。しかし・・・その女が「男になりたい女」なのか「本当は女」か「本当は男だけど女」なのか「女も男もない女」なのか「男とか女とかとは別の何か」なのか・・・まったく特定されはしないのである。

ここに「トランス・ジェンダー」という問題が提起される。これも言葉である以上・・・その解釈は多様性がある。直訳すれば・・・交換可能な性別という意味で・・・そこから・・・広く・・・性別違和症候群という・・・自分の肉体的な性別にたいして違和感を覚える人々すべてを指す場合もあるし・・・特に内面において・・・性別を時と場合によって使い分ける性別交代者を含む場合もある。

たとえば・・・同性愛者と異性愛者に対するバイ・セクシュアルが・・・同性に対する性欲と異性に対する性欲を共存させることもあるわけだ。

また・・・性別違和には・・・性別が認知できないという場合もある。「自分が男か女かわからない」という心理状態である。これにも「男女の性差が理解できないもの」もいれば「男女の性差は分かるが自分の性差は分らないもの」もいるのである。

そして・・・性的欲望ということで考えると・・・異性との性的接触が不可能なものから・・・心理的には抵抗があるが可能なもの・・・まったく抵抗がないが・・・それを認知できないものなど・・・十人十色になってしまう。

このすべての個性に「性別について特殊な配慮を求められる」となると非常に面倒くさいのである。「面倒くさいですまさないでください」と当事者は言うだろうが・・・面倒くさいものは面倒くさいだろう・・・。

しかし・・・現実には・・・そういう人たちだって幸せになる権利はあるだろうし・・・幸せになりたいと主張することはでき・・・もちろん・・・困難を伴うわけだが・・・面倒見のいい人もいるので・・・少しずつ・・・人類はそういう人たちに対する共通認識を構築しつつあるのである。

つまり・・・人にはいろいろあって大変だよね・・・という程度には。

さて・・・生物学的には「半陰陽」あるいは「両性具有」という人間も存在する。性別二分論で構築された社会にとっては異物に他ならないため・・・時には「奇形」として処理されてきたこともある。神の使いである天使は「中性」なのだが・・・これが両性具有なのか・・・無性なのか・・・人々は論争さえしてきたのである。

で・・・そういう処理の中には・・・「両性具有」から「単性選択」という過程があり・・・その場合には「一方の性的器官を除去する外科的処置」という方法が実行される。もちろん・・・自然主義的には・・・両性具有だって親からもらった大事な体・・・男性器も女性器も大切にしないとダメだという考え方もあるのである。

ともかく・・・この延長線上に・・・性別転換手術があるということだ。

あえて・・・シンプルに言うと・・・「女の体が欲しい男は男性器を除去し・・・擬似女性器を加工装着」「男の体が欲しい女は女性器(乳房を含む)を除去し擬似男性器を加工装着」するということである。

「性違和感症候群」と「性同一性障害」の分岐の目安は・・・後者として診断されると「現在の性別のままの体では障害がある」とみなされ「性別変更手術」を施術可能となる一つの目安になるということである。

つまり・・・「性別についての認識障害」(精神科)と「異性ホルモン投与」(内科)「性器摘出・整形」(外科)との連携を可能にしやすい・・・判断基準なのである。

しかし・・・日本の場合・・・これらは合法的なものではなく・・・そもそも・・・この状況に対する法そのものが整備されていないという状況がある。つまり・・・すべては医療という専門領域の専門的な判断に一任されているのである。考えようによっては何の社会的保障もないということである。

そのために・・・瑠可は「性同一性障害」と診断されることを求め「性別適合手術」をするために渡米しようと考えているのである。

もちろん・・・このドラマの場合・・・タケル(瑛太)にも特殊な事情があり・・・瑠可を「女の体に違和感を感じている女性」と知った上で・・・「愛」を語ることに対して・・・瑠可が流す涙を幸福のシンボルと素直に受け取る人も多いだろうが・・・。

「オレはキミを愛してる・・・人間としてだとか・・・女としてだとか・・・聞くなよな・・・オレにもわからないから・・・」

とタケルが叫んだとき・・・瑠可の一部は「そうなんだよ・・・本当はオレにもわからない・・・」と思ったかもしれないが・・・別の一部は「だからといって・・・男に抱きしめられても・・・友情は感じても・・・快感はないんだよ・・・俺は女を抱きしめたいんだよ・・・美智留にぶっこみたいだけなんだよ・・・それなのに・・・俺にはぶっこむものがないんだよ・・・そんなに俺のこと好きなら・・・お前のそれを・・・俺にくれ・・・同情するなら金をくれなんだよ・・・」と泣いていたと悪魔は思うのでございます。

今週の水曜深夜のフジテレビのドキュメントは・・・男性の性別違和感症候群に該当すると臭わせるものと・・・年上の女性の交際を描いた作品だった。二人は路上ライブの客同志として知り合い・・・やがて・・・結婚を考えるようになる・・・しかし・・・いざ入籍という時に・・・男性は夫の欄に自分を記すことにためらいを感じる。そのためらいを感じた女性は・・・男性に男性を求めていた自分に気がつき・・・男性なのに女性である相手に違和感を感じる。そして二人は破局する。・・・ほら・・・面倒くさいんだよ・・・瑠可はそれが分っているんだ。みんな・・・自分が男か女かなんか深く考えずに男とか女をやっているだろう。オレなんか・・・もう・・・いつもいつもそのことばかり考えて・・・頭がおかしくなりそうなんだよ・・・そうなると・・・最初からおかしかったって思う奴だっているだろうし・・・もう・・・何もかも・・・ウンザリなんだ。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

✞✞✞✞✞✞今週の悪魔の懺悔✞✞✞✞✞✞

わが主よ・・・またしても天使テンメイ様に遅れをとりました・・・お慈悲を・・・グエッ・・・ヒーッ。最終回予想でございますか・・・それは・・・オグリン死亡でガチでございます・・・冒頭タイトルバック・提供ベースで運命の赤いリボンは他の登場人物によって見送られ・・・オグリンの元に到達するからです・・・これは・・・ギェッ。

土曜日に見る予定のテレビ『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)『ハチワンダイバー』(フジテレビ)

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2008年5月29日 (木)

坊や・・・いったい何を教わってきたの・・・?(上戸彩)

ま・・・物騒な事件が続き・・・警察の捜査は後手後手・・・そこで・・・加害者側弁護士が・・・検事側に捜査協力・・・それは弁護士である前に人間だから・・・そういうのは・・・役人である前に人間だから・・・とか・・・料理人である前に人間だから・・・とか・・・医者である前に人間だから・・・とか・・・で自分の欲望に負けて悪いことする人の論理ではないのですかーっ。

まあ・・・とにかく・・・この犯人が・・・犯行を隠すために・・・被害者を・・・自殺にみせかけて殺したり・・・殺害して遺体を処分したりする・・・展開でなくて・・・関係者はホッと胸をなでおろしたか・・・。

それにしても・・・強姦が最も卑劣な犯罪だとしたら・・・殺人は何番目くらいですか・・・。

しかし・・・秦「ホカベン」→*8.4% 山田太一「本当と嘘とテキーラ」*8.3%・・・なので秦VS山田は秦の勝利・・・まあ・・・誤差の範囲内ですけどね・・・。

ちなみにレッドカーペットは18.4%・・・・広告効果で1000万人の差は大きいな・・・。

で、『ホカベン・第7話』(日本テレビ080528PM10~)脚本・秦建日子、演出・池田健司を見た。腐った世の中とはどういう世の中だろうか。それはたとえば・・・人を殺しても金持ちなら無罪・・・貧乏人なら死刑という世の中だろうか。それとも女性が貞操を守れなかった責任を問われ、男性がカッとなったのでやったことが情状酌量の余地になる社会だろうか。それとも・・・弁護人が被害者に同情せず加害者の卑劣さに目をつぶる社会なのだろうか・・・ちょっと待って プレイバックPART2ができないリアル・・・つまりタイムマシンにお願いできない現在において・・・法の前の万人平等がいかに困難であるかを示唆するドラマにはなっていた・・・ような気がしないわけではない・・・かもしれない・・・どうなんだよっ。

ま・・・とにかく・・・杉崎(北村一輝)と灯(上戸)は共同謀議により・・・被告の有罪を負け獲った・・・明らかな背任行為である。しかし・・・公序良俗を乱さないという建前から・・・「親として責任をとるという誓約書」を獲得しているので・・・かなりグレイゾーンの二人に残るのは被告(加害者)たちの私怨のみである。しかし・・・「女なんて犯してしまえばこっちのもの」という浪人生・戸塚(遠藤雄弥)とその両親である。どんな恐ろしい逆恨み復讐を仕掛けてくるか・・・分ったもんじゃないぞ。

まあ・・・想像をたくましくすれば・・・いろいろとハードボイルドな展開なのだが・・・お茶の間にそれが伝わったかは・・・とても疑わしい。なんといっても・・・脚本が脚本だからな・・・う、撃たないで・・・。

とにかく・・・今回も・・・願いはむなしく・・・灯はついつい大声になる・・・のだった。

「巨乳の女は頭か緩い」という大昔の男の幻想的には・・・知的弁護士として不利な灯・・・ジャケットがなんとも・・・両側に開くのである・・・灯とアリーは似ているのだが・・・巨乳と貧乳では・・・おバカな裁判官に与える印象が違いすぎる・・・ので・・・法廷に立つとき・・・灯がサラシを巻くという設定にすればいいのに・・・と思う。そうすると・・・自宅でくつろぎTシャツになった灯の巨乳にお茶の間ははうぅん・・・となるし・・・セクハラですよ・・・訴えるの?・・・訴えますとも!・・・す、すみません・・・。

オレザク「・・・だから・・・裁判官に与える心証の問題なんだよ・・・知的に見えた方が有利だろうが・・・」

あずみ「でも・・・サラシは金八で一回やってるし・・・逆に・・・セクシーさで勝負ということだってあると思うんですよね」

オレザク「・・・じゃ・・・思い切って・・・水着着るか・・・勝負どころでジャケット脱ぐと・・・下はビキニ・・・これは・・・効くぞっ」

あずみ「・・・知的には見えませんよね・・・その前に法廷侮辱罪になるんじゃ・・・」

オレザク「・・・ちぇ・・・じゃ・・・これからはララァに従うよ・・・」

その日・・・不運な女・明美(25・片瀬那奈)は帰宅途中でバイクのパンクに気がついた。声をかけてきた浪人生(19)と意気投合した明美はカラオケ店へ行き、浪人生に強姦されてしまう。

起訴された浪人生の弁護がエムザに依頼される。浪人生の親は政治家で・・・エムザの利害に関わる顧客である。そして・・・かって・・・こういうケースを担当し・・・被告(加害者)の執行猶予を勝ち取り・・・被害者を自殺に追い込んだ凄腕の杉崎に白羽の矢が射られたが・・・杉崎はスルリとかわし・・・ニヤニヤしながら・・・灯の出番を用意したのである。

「暴力で女性の一番大切なものを奪うなんて絶対許されない」と信じる灯に・・・「強姦魔の弁護」である。それは・・・火に油をそそぐ行為なのである。あるいは・・・「いやな上司は戦場で部下に背後から撃たれる」の必然なのである。

もう・・・裁判制度を根底から否定する気満々だ。

世の中は・・・禍々しさに満ちている・・・。駐輪場に置かれた自転車に画鋲が刺さっているなんてよくあることで・・・その悪意の凶暴さに慄然とすることはよくあることだ。しかし・・・バイクのタイヤがパンクしていた場合・・・そこに作為的なものを感じることは必要だ。そこで・・・声をかけてきたのが・・・街のバイク屋のオヤジだったら・・・あんたが・・・やったんでしょう・・・と疑わずにはおれないのだが・・・浪人生だったから・・・気がつかなかったのか?

ああ・・・馬鹿にしないでよ・・・とか弱きものは・・・虚勢を張るべきなのだが・・・それはなかなかに難しいのである。灯のママだって強制去勢を口にしても・・・いざという時に実行できるかどうかは・・・定かではない。しつこいようだが・・・「リップスティック」のマーゴ・ヘミングウェイはショットガンで変質者を射殺・・・無罪でした。結局・・・悪には悪・・・それが社会の最低限のルールなのではないのだろうか・・・と灯たちは誘惑されるわけです。

その誘惑に乗ることが・・・けして・・・悪ではない・・・とするために灯たちは・・・保身の幕を張りめぐります。だって犯罪者の弁護人は・・・犯罪者ではありませんから。しかし・・・世間というものは・・・「なぜ・・・犯罪者を弁護するの・・・」と設定無視でツッコミますから要注意です。

弁護士が輝くのは「無実の罪を晴らす」(冤罪阻止)時であって・・・「有罪の人の刑の軽減を勝ち取った」時ではありません。もちろん・・・「同情の余地」がある場合は例外となることがありますが・・・この場合はまったくないのです。

だからといって・・・被告の弁護人が・・・被告を裏切っていいのでしょうか・・・?

このドラマは・・・場合によってはあり・・・と主張します。

そのために・・・「計画性はなかった」ことについてしつこく・・・念を押すのです。

そして・・・実は「計画性があった」ことで・・・被告が裏切ったので・・・弁護人としては弁護の仕様がなかった形に持ち込みます。

そのために・・・作者は構成をインチキっぽく組み立て・・・この弁護士二人の被告に対する悪意を隠蔽しようとつとめるわけです。それが・・・わざとらしくて・・・困った感じがするのですが・・・まあ・・・これは好みの問題かもしれません。

実は・・・犯人が計画的であったことは・・・灯には分っていたのです。なにしろ・・・共犯者が・・・「きっかけ作りのために頼まれてパンクさせた・・・その後・・・強姦すると本人が言ってた」という告白をしてきたからです。

そこで・・・職務に忠実な弁護士がするべきことは何だったでしょうか。

もちろん・・・「そういう告発があるのだが・・・それは事実ですか」と被告に質すことです。

被告は「嘘だ」と言うかもしれませんし・・・「本当だ・・・どうしよう」と言うかもしれません。

しかし・・・灯も杉崎もそれをせず・・・しかも・・・告発者を放置するのです。・・・それはないだろう・・・。少なくとも・・・共犯者です。場合によっては通報するのが市民の義務だし・・・被告側弁護士としては事実について調査をする必要があるわけです。

ここで・・・判然としないのは・・・共犯者の心理です。共犯者は「強姦目的と知って計画に参加し器物破損の実行犯」なのですから・・・厳罰は免れない。それなのに・・・共犯を自白してきたのです。それは「被害者の心情を思い良心の呵責に耐えかねたから?」・・・それとも「いつも家来扱いされてきた怨みからの復讐心?」・・・それとも「この事実を知られたら困るでしょう・・・僕はもう人生に絶望してるから・・・自首しちゃうかもという恐喝?」・・・それとも単に「バカだから?」・・・このあたりはうやむやです。

なぜならば・・・弁護士にあるまじき行為をした灯が・・・犯人が法廷で自爆したことにより・・・それがあなたの本心ですか・・・と世間体を繕うことができるからです。まったく・・・ひどい・・・脚本だなぁ・・・う、撃たないでぇ。

そして・・・今回・・・お茶の間に提示された事実からは・・・「被害者側が自称共犯者に金を払い・・・計画的犯罪であることを捏造した可能性」を否定することができないのです。

「弁護士もの」では・・・「無実の人を冤罪から救う」のが王道ですが・・・このドラマでは「悪いことをした人は冤罪でもっとひどい目にあってもしょうがないよね」というストーリーを展開しているのです・・・なんじゃ・・・それは。

まあ・・・気分しだいで・・・抱くだけ抱いて・・・女はいつも待ってるなんて・・・私だって私だって・・・バカじゃないの?と思いますけどね。(つづく)

関連するキッドのブログ『第6回のレビュー

そんなことを言っても強姦するような奴は市中引き回しの上シンボルカットで磔が妥当だからこの結末でよろしいのですよというあなたはコチラへ→エリ様のホカベン

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)

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2008年5月28日 (水)

パテ職人・・・モデラー?(相武紗季)VSはっきり申しましょうハンバーグ(蒼井優)

パテ・・・と言われてすぐに連想するものが・・・ガンプラの改造に必要な造形材であるもの・・・左官職人の漆喰を思い浮かべるもの・・・そして・・・パイ生地から・・・洋菓子職人・・・パティシエとなるもの・・・。

ひとつの言葉で広がるイメージの格差はなかなかなのである。

でも・・・練り練りのトロトロ・・・ということではハンバーグだってその連なりに入る可能性がある。

ピーマンとかに練ったひき肉をつめこめば・・・パテっぽいではないか・・・。

・・・とにかく・・・実は今回も「絶対彼氏」と「おせん」はかぶっているのである。

火曜日のドラマ対決は①「絶対彼氏」↗13.0% ②「おせん」↗*9.6% ③「無理恋」↘*6.5%

「無理な恋愛」は「無理恋」ぐらいのタイトルの方が良かった気がする。

で、『絶対彼氏・完全無欠の恋人ロボット・第7回』(フジテレビ080527PM9~)原作・渡瀬悠宇、脚本・二瓶遵平、演出・佐藤源太を見た。今回はルーキーズに続いて・・・うるうるドラマとなった『絶対彼氏』・・・ついに・・・ナイト(速水もこみち)の恋心が・・・梨衣子(相武)に届きましたーっ。

さて・・・ロボットと人間の同居といえば・・・先行系は多いのだが・・・ここまでのナイトと梨依子は・・・実は・・・ドラえもんとのび太になりかかっていた。

梨衣子は・・・のび太ほどダメな子ではないが・・・ナイトに甘えること・・・のび太の如しなのである。

なぜか・・・と言えば・・・梨衣子は・・・ナイトを人間扱いしていないからだった。

いや・・・ロボットだから・・・当然だ・・・という考え方もある。

しかし・・・いくら相手が中国人でも・・・一緒に暮らし・・・その優しさにふれ・・・餃子を作ってもらい・・・ふるさとの歌を歌ってもらい・・・故郷の悲劇に涙する姿を見れば・・・ひょっとしたら中国人も人間なのではないか・・・と日本人が思う瞬間があるはずである。

・・・その例はどうかな・・・。

とにかく・・・プログラムされているから・・・優しいだけだ・・・といくら冷たくつきはなしても・・・あくまで優しくされたら・・・いい加減・・・情にほだされるよね。そうでなかったら・・・梨衣子の人間性が疑われるのである。

ここまで・・・ずっと・・・人間としての譲れない一線・・・人間は人間を愛すべきだにとらわれすぎていた梨依子は・・・ついに・・・心の扉を開きました。

ロボットだっていい・・・だってこんなに優しいんだもん・・・である。

たとえば・・・民主党のヒラリーVSオバマの対決と通じるものがここにあるのである。

「黒人が大統領なんてありえない」というヒラリーと「女性が大統領なんてありえない」というオバマ。人種差別と性差別の激突なのである。

そして・・・敗色濃厚のヒラリーは・・・「黒人のオバマは白人優越主義者に暗殺されるかもしれないから・・・」という問題発言までしたとか・・・しないとか・・・。

こうなると・・・人々のために尽くしたい気持ちが・・・いかに危ういものであるかの証明になってしまうのだ。

もちろん・・・ドラえもんとのび太は基本的に結婚できないように・・・ナイトと梨衣子も結婚できない。なにしろ・・・ナイトには人権も戸籍もないから。しかし・・・愛することはできるのです。そして愛し合うことも・・・。

愛とはメモリーだから・・・ナイトと梨衣子の間には愛が存在する。もちろん・・・それは禁断の愛なのです。

梨衣子「ごめんよ~。ドラえもん~。ちっとも大事にしなくて~」

ナイト「いいんだよ・・・のび太くん・・・ボクはロボットなんだから・・・」

そんな・・・二人の心の伸展をよそに・・・恋とビジネスの間で揺れる創志(水嶋ヒロ)は元カノ(酒井彩名)ではなくて・・・次元を超えて・・・御曹司仲間の千堂(小泉孝太郎)と久しぶりに一杯やるのだった。

創志「あのさあ・・・パティスリー(洋菓子店)がさあ・・・味にこだわらなくなったらダメだと思うんだよ」

千堂「うんうん・・・分るよ・・・見てくれとかに気をつかって・・・味をないがしろにする店はダメだよな・・・」

創志「そうだろ・・・アニキなんてさあ・・・味は二の次で見栄え中心でさあ・・・洋菓子のあさもとはアクセサリーショップじゃないっつうの。美味しくない食べ物なんて・・・意味ないじゃんかーっ」

千堂「そうそう・・・味が落ちたら・・・そんな店にいかないよな・・・一流の人間は」

創志「そうだろーっ・・・一流の人間は普通そうだよなーっ」

千堂「オレ・・・最近・・・素敵な女性と出会ったんだけど・・・名前がおせんさんなんだ・・・結婚したら・・・千堂せんになっちゃうんだけど・・・彼女・・・それがイヤなんじゃないかと心配なんだ・・・」

創志「・・・お前も・・・大変なんだなー・・・まあ・・・飲めっ」

千堂「・・・うん・・・はっきり言って・・・飲むっ」(つづく)

で、『おせん・第6回』(日本テレビ080527PM10~)原作・きくち正太、脚本・高橋麻紀、演出・久保田充を見た。おせん(蒼井)とよっちゃんさん(内博貴)とゲストの三角関係の場合・・・この脚本家になるのかな・・・?・・・とにかく・・・今回はおいしいものの連打でよかったと思う。

おせん「踏み出すのは勇気のいることでやんすから・・・」

よっちゃん「そうかな・・・とにかく踏み出してみて・・・ダメだったら・・・やり直せばいいんじゃないの?」(タメ口)

おせん「そうでやんすね・・・飲めと言われて・・・素直に飲んだ・・・みたいな?」

よっちゃん「そうそう・・・って・・・それだけは言わないでくださーいっ」

おせん「めんごめんごでやんす」

・・・というように・・・すっかりウザくないよっちゃんさんと化しているわけだが・・・こうなると・・・留吉(向井理)がウザくならざるをえないのである・・・はめられたなっ。「ハチクロ」からここにきて・・・またそういう役割かよっ。

持ち前の調子の良さに気配り能力が加味されたよっちゃんを清二(杉本哲太)も「あのバカも失恋レストランのマスターができるようなら掘り出しものかもしれません・・・さすがおせんさん」と褒めるのである。

はっきり申しましょう・・・若いくせに・・・刺し身の味が分ったり・・・料亭に行き慣れていたり・・・美味しいパンを買ったり・・・准教授・千堂・・・「ごくせん」とキャラ一緒すぎるだろう・・・それを上回るおせんの秘儀「一触れで手に合うお箸作ります」炸裂ーっ。

そして・・・酒盗か・・・。土佐の高知の名物なのだな。亡くなった祖父が・・・大好きで・・・高知に旅に行った時に・・・酒盗買ってきてくれ・・・と旅先に電話してきたほどだったな。カツオのハラワタの塩辛か・・・瓶詰めだと・・・食べてみるまで当たり外れあるんだよなーっ。でもおせんさんのは・・・新鮮かつなんでもあり風だったみたい。

食べてーっ。

しかし・・・そんなもの食べさせてもらって・・・「おせんさん・・・あなたと私では・・・つりあいがとれません・・・しばらくお待ちくださいって・・・」もう・・・御曹司はお願いの方向が庶民とは別次元でございますーっ。

とにかく・・・そのために・・・肉たちは・・・とんとんとんとんとんとんといたぶられて・・・おいしい和風ハンバーグになったのです。

食いてーっ。

その頃・・・別の料亭では。

千堂「とにかく・・・素晴らしすぎるんだよー・・・おせんさんはーっ」

創志「そうかあ・・・実はオレにもちょっと気になる娘がいるんだが・・・彼氏がいるんだよ・・・」

千堂「はっきり言うが・・・他人の彼女に手を出すなんて・・・ドキドキだよねー」

創志「そうだろーっ・・・ドキドキだよー」

千堂「ダメ・・・ダメだよ・・・ボクなんか・・・おせんさんに勝てるまで・・・自分を磨くのさーっ」

創志「恋愛ってそういうもんかー?」

千堂「わかんなーい・・・まあ・・・飲め」

創志「飲みまーすっ」(つづく)

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『バッテリー』(NHK総合)『ラストフレンズ』(フジテレビ)

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2008年5月27日 (火)

クルマはカローラ、総理は朝倉。(木村拓哉)・・・CMかよっ!(深津絵里)

・・・まあ・・・全国的にはどうなのか知らないが・・・関東ローカルではそうでした。それから・・・物憂い顔の総務会長・神林(寺尾聰)の考えていることは・・・ビーチサイドで水着美女がスイカ割り・・・だったのでございます。

とにかく・・・①小学校教師が衆議院議員に当選 ②突然の総理辞任 ③総裁選に立候補して勝利・・・と順調に進み三話にして一般人→国会議員→総理大臣と階段をかけあがった朝倉(木村)・・・これがリアルなのか・・・ドリームすぎるなのかは意見が分かれるところでしょうが・・・実際の日本でなら・・・充分にありえると考えます。

そういう意味で・・・このドラマは・・・素晴らしい。

本題に入ります前に、恒例の週末の視聴率チェック。「パズル」↘*8.9%(高校生トリオが単に年下モードというのがつまらないのでは・・・ないかな・・・岩田さゆりがもったいないよ)、「Around40」↗14.9%(まあ・・・これだけ女子に媚びればな・・・)、「キミ犯人」↗*8.4%(ガンダムオタもエヴァオタもガッカリ)、「ごくせん」↘21.1%(おおーっ・・・チェンジを下回るか)、「女子バレー対タイ」15.1%、「代表サッカー対コートジボワール」12.9%(これか・・・)、「トップセールス」↘*5.5%(バブルがはじけたし)、「ハチワン」↘*8.4%(やはり賭けの対象は仲のおっぱいじゃないとな)、「篤姫」↗24.4%(もはや大奥コントの粋に入ってこの視聴率は凄い)、「猟奇的な彼女」↘*7.6%(いつか・・・面白くなるんじゃないか・・・と期待している皆さん・・・ご苦労様です)、「女子バレー対セルビア」18.0%(結果3位・・・見事な釣りだ・・・柳本監督)、「コンスタンティン」13.2%(全国ガブリエル愛好会涙目・・・)、ついでに「CHANGE」↘22.4%・・・以上。

で、『CHANGE・第三回』(フジテレビ080526PM9~)脚本・福田靖、演出・平野眞を見た。どんな・・・目標達成にも二つの壁がある。一つは世界がそれを許すか。一つは本人のやる気である。もちろん・・・本人がイヤイヤでも達成されてしまう目標もあるし・・・世界がダメだって言っても達成されてしまう目標もある。しかし・・・望ましいのは本人がやる気を出して・・・世界がそれを認めること。まあ・・・そういうのが気持ち悪く感じる場合・・・きっと人生がつらいのだと思う。・・・可哀想に。

しかし・・・とにかく・・・「CHANGE」は木村拓哉主演の月9である以上・・・理想のカタチを目指すし・・・そうあるべきだと思うのでございます。

さて・・・前回・・・小学校教師という出自による必殺技である・・・子役たちを使わずに・・・変なオヤジ(泉谷しげる)で穴を埋めたというのはなかなかに凄いワザだったのですが・・・今回はゲストを使いません。その代わりに空いたスペースを埋めたのが・・・子供たち・・・そして総裁候補のジジイ二人・・・さらに名も無き食堂の夫婦です。・・・実にシステマティックでございます。岡田JAPANにこのクールさがあるのかどうか・・・それとも呪縛にかかるのか・・・ワールドカップ予選が心配でございます。

「ボクが・・・総理大臣に?・・・ちょっと待ってください」・・・です。

まあ・・・一般人の大人としては「ついこの間まで・・・小学校の先生だった人間が急に総理大臣になれと言われても冗談としか思えない」のは正しい反応と言えるでしょう。

もちろん・・・この計画「朝倉啓太を総理大臣にしよう」の発案者である神林にはまったく無理のない計画で・・・その真意の一部はお茶の間に伝わっています。

ところで日本は三権分立という権力の分散を果たすために・・・国会(立法)、裁判所(司法)とともに内閣(行政)という制度を持っています。しかし・・・様々な大人の事情で・・・三権が微妙に分離しない議員内閣制になっています。

国会(立法)に対して連帯して責任を負う内閣(行政)というスタイルです。

なぜ・・・そうなのかは・・・流れ(歴史)でそうなった・・・と言う他はありません・・・これには世界を相手に戦争して無条件降伏したことや・・・天皇制度という日本独自の権力構造を護持することなどが・・・関わってきて・・・とても一口では説明できませんので・・・そういうルールなのだ・・・ということでご理解ください。

そのため・・・日本国の首長的地位を持つ内閣総理大臣を国会が多数決で決めるという仕組みになっています。

当然・・・国会の多数派が総理大臣を選ぶことになり・・・つまり国会の多数派を与党と呼ぶことになります。そして・・・与党のリーダーが総理大臣になることは必然となるわけです。

このドラマでは日本政友党が与党であり・・・その総裁(党首)に選ばれたものが・・・内閣総理大臣になるのです。

もちろん・・・党首の選び方は各党の独自のシステムとなります。たとえば「神のお告げで党首を選ぶ」という党が与党となれば・・・日本の総理大臣が神のお告げで選ばれることもありえるのです。・・・なんておそろしい国なのだ。

さて・・・日本政友党は・・・どうやら・・・党員による選挙で総裁を選ぶシステムらしく・・・総裁選挙が始まります。

しかし・・・党のボスの一人である神林は・・・秘策を持っていました。

「今・・・大ボスになるのは・・・損・・・かといって・・・他のボスに大ボスになられるのも困る。ここは・・・貧乏クジを誰かに引かせ・・・成り行きにまかせてみる」

という秘策です。この「策」にはいくつか・・・問題点があります。①貧乏クジを引く奴が大人しく引くか? ②貧乏クジを引く奴が選挙に勝てるか? ③貧乏クジを引いた奴が金持ちになったらどうするか?

②についてはボスの中でも切れ者の神林にはさほど心配ではありません。神林のボスグループは元々・・・一番大きなグループで・・・ボスたちに根回しをして了解を得れば・・・主な組織票をまとめることができるのです。また・・・対抗する他のボスグループは少数派なのである程度コントロールすることができると読んでいます。

③については未知数で・・・ここはドラマ的にも「まだまだこれから」の部分なので・・・そういう部分がお楽しみであるということになるでしょう。

さて・・・残るのは①・・・「朝倉啓太をどのようにしてその気にさせるか・・・」です。

神林は・・・手先として・・・潜入させている秘書の理香(深津)に説得を指示します。その理由が・・・「朝倉くんの弱点は・・・身も心もクリーンなことだ・・・彼女(理香)ならきっときれいごとで朝倉くんを攻め落とすことができる」・・・というもの。

とにかく・・・神林が・・・腹黒いボスたちを愚か者と笑いながら・・・かなり腹黒いことを暗示するポイントでございます。

「ボクなんかが・・・総理大臣になっていいのかな?」と迷う啓太。

唯一の家族である母親は「無理だからやめなさい」とアドバイス。

しかし・・・周囲の仲間たちは「やるべきだ」と煽ります。

迷った啓太が向うのは・・・もちろん・・・教え子たちのいる小学校・・・迷ったら原点に戻れの戦略です・・・そして・・・子供たちは・・・「なれるもんならなっちゃえよっ」とモジャ倉をそそのかすのでした。

こうして・・・反対1・・・賛成多数の状況に揺れる啓太の元へ・・・きれいごとの得意な(自分ではクールだと思っている)理香がやってきます・・・。

「私は悪い政治家をやっつけるために・・・役人をやめたの・・・でも・・・まだ国会議員にもなれないの・・・あなたは・・・子供たちの未来を作る仕事に恵まれたのに・・・そんなチャンスをチャンスと思わない・・・いらないなら・・・私に譲ってよ・・・」

もちろん・・・理香の差し出した手に・・・譲れるものは啓太にはありません。少なくとも・・・選挙に勝ったのは啓太で・・・その責任を啓太は感じているからです・・・。

「政治家で一番大切なのは・・・決断力よ」

星空の下で・・・啓太は・・・ついに決意したのです・・・まあ・・・上手くのせられたという見方もあります・・・神林的には・・・。

こうして「新鮮力・朝倉啓太・好きな星は北極星」が誕生します。

さて・・・こういう「朝倉」の「運命」を最初から見抜いていた男がいます。それは選挙参謀の韮沢(阿部寛)です。彼は・・・理論家ですが・・・同時に直感も信じているタイプ。そしてもちろん・・・「朝倉」に「一目惚れ」したのです。彼は・・・ボディビルで鍛えた肉体を誇示したり・・・顔を急接近させて・・・朝倉の唇を狙ったりしてアピールしているのですが・・・朝倉にはまったくその気はないようです。

同時に・・・押しかけ第二秘書のひかる(加藤ローサ)も「惚れちょるけん。肌もピチピチたい。白い歯しびれるとねー」とノリノリです。

しかし・・・総理になった朝倉の裸を拝めるのは・・・総理付女医・月丘(堀内敬子)でした・・・一体誰の願望を充足させているのでしょうか・・・?

ともかく・・・議員の票を集めるのに・・・なぜ・・・朝倉が国民にアピールするのかを説明しておきます。

議員たちは・・・それぞれ・・・国民に選ばれた人たち・・・各選挙区での・・・総裁候補の人気に・・・投票行動が左右されるからです。

「先生は・・・あの朝倉先生とお知り合いなんですか・・・」「もちろん」「キャー・・・すごい」ということです。

さて・・・朝倉の対抗馬は二人・・・神林の計算では・・・あくまで・・・負けるためにやってくる・・・弱小グループのボスです。しかし・・・選挙は勝負ごとですから・・・何が起こるかわかりません・・・。

候補者の討論会で・・・対立候補は朝倉つぶしを仕掛けてきます。

「私が総裁になったら次期選挙で過半数を獲得することを目指す」と言う綿見大一郎候補。一方「政策が一致すれば野党との連立を視野に入れたい」という五十川英樹候補。

二人とも・・・主流派でないだけに・・・意見がはっきりしています。

基本的に組織は三つの構成要素を持つことになりやすいのです。たとえば・・・一つの意見に「イエス」と「ノー」と「どちらともいえない」という三つの選択枝があるようなものです。

これを「右派」「左派」「中道」ととらえることもできますし・・・「保守」「革新」「中立」ととらえることもできます。そして・・・世の中というものは・・・真ん中に集まりやすい傾向があります。

「野党は敵」と主張する人(綿見)と・・・「野党は味方」と主張する人(五十川)がいた場合・・・第三の人物(啓太)はどうするべきでしょうか・・・。実は・・・これを「自分の意見を通すゲーム」と考えると啓太はすでに勝っているのです。

つまり・・・啓太はどちらの意見に賛同しても勝ち組になるのです。

綿見に賛成すれば五十川が負け組です。五十川に賛成すれば綿見は負け組です。

しかし・・・そうなると・・・次は勝ち残ったもの同士で決戦をしなければなりません。

そこで・・・啓太は第三の選択をします・・・「どっちでもいい」作戦です。

もちろん・・・場の空気としてははっきりしろよっということになるのですが・・・ここで・・・啓太は新たな手段に立つのです。

それは・・・「ルールの変更」です。

最初の選択で綿見か・・・五十川を選んだ場合・・・啓太は勝ち組には属しますが・・・二番煎じという不利を伴います。また意見を主張する以上・・・二人はどちらの主張にもそれなりの理論武装をしていることが予想されます。その相手の得意な土俵というわけです。そんなところで決戦しては啓太には不利なのです。

まあ・・・小学生にも分るたとえでいえば・・・野球の得意な五十川くんが・・・野球をしようといい・・・サッカーの得意な綿見くんがサッカーをしようと言っているわけです。ここで・・・啓太が言い出すのは・・・「どっちでもいいけど・・・他のみんなの意見も聞いてみようよ」と言うことなのです。すると・・・クラスのみんなは「だるまさんが転んだ」をしたかったりなんかして・・・五十川くんも綿見くんもギャフンなのです。

単純ですが・・・このルール変更ほど恐ろしい手段はないのです。

日本はよく・・・この手でつぶされることが多いのですね。「柔道で日本は強い・・・それは一本の取り方が美しいからだ」というルールがあった場合・・・「美しい一本は反則」というルール変更があると・・・たちまち・・・日本柔道は弱くなってしまいます。その時・・・「美しくない柔道なんて柔道じゃない」などと叫ぶのは負け犬の遠吠えです。ルールに合わせるか・・・さらにルール変更を目指すか・・・勝つために手段を選ばないとはそういうことなのです。

もちろん・・・政治の世界はもう少し・・・複雑なのですが・・・シンプルに基本を考えるとこういうことになるのです。

もう一つ・・・討論会での対比を考えて見ましょう。政策のワンポイントについて綿見候補は「凛々しい国にしたい」と述べ・・・五十川候補は「政策の優先順位を大切にしたい」と述べます。どちらも・・・抽象的で・・・中身のない発言です。

これは戦略としては・・・「中道戦略」です。つまり・・・どっちつかずの意見をあえて言っているのです。

それに対して・・・啓太は「教育改革を重視する」と具体的に言ってしまいます。

これは戦略としては失敗ですが・・・二人の候補はたちまち・・・これに食いついて「教育改革なら私だ」「いやいや私だ」と戦いを始めます。せっかく・・・「中道戦略」をしていたのにたちまち・・・左右に分かれてしまうのです。ここで・・・取り残されたかに見える啓太が・・・いつの間にか有利な「どっちつかず」の状態になっていることが啓太のしたたかさ・・・あるいは勝負強さを物語っています。

ちなみに・・・最近・・・「教育再生懇談会・第一次報告」というものが・・・福田首相に送られました。これは教育についての有識者・専門家が・・・内閣にアドバイスをするというものです。

この要旨をいくつかあげてみましょう。

「有害情報から子供を守るために小中学生から携帯電話をとりあげるといい」

「子育て相談の窓口キップを作るといい」

「留学生をどんどん増やすといい」

「小学生から英語の授業をやるといい」

「環境のために学校の二酸化炭素の排出を減らすといい」

「学校の耐震化を急ぐといい」

・・・まあ・・・キッドとしてはこの懇談会の人たちを誰かに再教育してもらいたい気がしました。

とにかく・・・組織というものは・・・「どっちでもいい」方向に傾いていくということが分ると思います。もちろん・・・問題なのはその是非ではなく・・・それをどのように利用するかなのです。

火で火事を起すこともできますが・・・焼肉を焼くこともできますから。

ともかく・・・こうして・・・どっちでもいい戦略を中心に・・・「ボクは素人代表だから・・・皆さんと同じ感覚で・・・総理大臣の仕事ができる」と朝倉は国民にアピールするのです。

これをもう少しわかりやすく言うと・・・

「ボクは政治の素人の朝倉啓太です・・・もちろん・・・中身はキムタクです・・・ボクは皆さんと同じ目をしています・・・みなさんと同じ耳です・・・みなさんと同じ手足です・・・つまり・・・みなさんはボクなのです・・・だから・・・皆さんはキムタクなのです・・・」

「えーっ・・・オレッてキムタクだったのかーっ」

全国のみんなが・・・自分がキムタクだと思えてきました・・・何しろキムタク本人が言っているので・・・説得力があるのです。

「そうか・・・ぼくらはみんなキムタクなのか・・・ありがとう・・・ありがとう・・・キムタク」

こうして・・・選挙は終りました。

綿見 92票   五十川 145票   朝倉 463票

シンクロ率66%・・・国民の過半数以上が・・・自分もキムタクになれると信じたのです・・・つまり男性は全員です・・・こうして・・・朝倉啓太内閣が誕生したのでした・・・。

ちなみに・・・朝倉啓太は第18代日本政友党総裁ですが・・・自民党の18代総裁は小渕総理・・・啓太の前途に・・・暗雲が感じられます・・・(つづく)

関連するキッドのブログ『第二回のレビュー

Hcinhawaii0377 ごっこガーデン・総裁選事務所セット。シャブリ「ズバリ・・・答えはCです・・・あーっ・・・アンナさんの留守中に・・・また黒板に悪戯書きをしましたね・・・誰ですか?お弁当が1000円とか・・・600円とか・・・本当は390円だったりして・・・それなのに・・・値上げの風が・・・国会王子・・・お願いっみのむし政治家はコロコロむし・・・官僚はひっつきむし・・・見せてもらおうか・・・スーパー素人の底力を・・・るるるミマムおっと・・・イタズラ書きをしていたら・・・レビュー間に合わず・・・アフタースクール始まったっしょ・・・忙しいのよねーikasama4啓太の演説・・・みんな・・・意外と他力本願・・・その努力に免じて・・・見逃してください・・・私ははるかロイドの研究に戻ります・・・

Hcinhawaii0378 ごっこガーデン・国会議事堂セット。お気楽やっぱり・・・このセットも作っちゃうのね。ドラマもありえないけど・・・このセッ・・・とにかく・・・難しいこと言えないし・・・この後・・・どうなるのかなあmari何を言ってるのですか・・・啓太の演説、感動です・・・がんばれ・・・朝倉・・・ルビーの指輪に負けないで~akiそうですよ。がんばれ、啓太です。それにしても書割じゃなくて・・・実物大のセットなのね。とにかく・・・ここからがきっとこのドラマの勝負どころっしょまこ三権分立って・・・何デスカーっ。分度器の仲間?・・・朝倉総理・・・勉強のしすぎで頭ボーンデスかっ・・・ボンバーヘッドですかーっ・・・このまままこは最短レビュー記録更新に挑むのデス・・・むきゅ~エリふふふ・・・まこちゃん・・・少しは勉強しないとダメでスー。まあ・・・ドラマはちょっとアンナちゃんのダーリンに頼りすぎの感じがありまスー。じいやー、とりあえず今日もランチはメンタイ系ねーっ・・・ラー油もねー

Hcinhawaii0379 ごっこガーデン・満天星空セット。アンナアハハハハハ・・・もう・・・何が面白くて何がつまらないかも・・・異次元空間に消え去る・・・ナチュラルハイになったぴょん・・・面白いんだ・・・面白いんだ・・・だってダーリンのドラマなんだからぴょーん、でも今回はやっぱり・・・素直に面白いぴょんぴょんぴょん・・・ダーリン・・・北極星の話を聞かせて・・・そのあとは手のひらETタッチぴょん・・・はうぅ~ん

水曜日に見る予定のテレビ『週刊真木よう子』(テレビ東京)『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホカベン』(日本テレビ)

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2008年5月26日 (月)

これは・・・ネズミ爆弾?(宮﨑あおい)・・・ただの玩具だよぅ。(堺雅人)

・・・篤姫(宮﨑)にとって・・・殿方に抱かれたのは・・・橋の上の出来事が・・・初めての体験。・・・これで・・・恋におちてしまったのでございますね。ドキドキしたから恋をするのか・・・恋をしたからドキドキするのか・・・つり橋の上の恋は・・・古典でございますな・・・。

すでに・・・龍馬が・・・「土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うをみた」と流行歌を歌っている頃・・・激動の幕末はどこ吹く風で・・・篤姫はかんざしの重さで頭も上がらぬハネムーン明けでございます。

こんなの大河ドラマじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっという全国の絶叫はさておき・・・妄想果てしなく広がる大奥の夜・・・あくまで処女妻にこだわる展開かっ。篤姫はうつけ将軍の人身御供だったのかっ。真実はどこにあるーっ。あのねずみは電動じゃないのかーっ。

で、『篤姫・第21回』(NHK総合080525PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・堀切園健太郎を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は篤姫様ヘアカタログ特集。「篤姫・怒りのかんざし」イラスト付です。お待ちかね「歌橋」書き下ろし新作もついてお得です。ところで唐橋(高橋由美子)はまだなのかな。

Atuhime1857 で、妄想を整理するためにいくつか・・・補足しておきたい。唐橋は姉の姉小路とともに公家・橋本家出身の上臈である。姉小路・唐橋の姉妹は家定の父・家慶の正室有栖川宮喬子姫付だった。絶世の美女だった二人だが・・・唐橋は水戸の隠居・徳川斉昭のお手つきとなり懐妊・・・斉昭の無数の愛人の一人となる。名も花ノ井と改名したと言う。一方・・・姉小路は家慶の愛人となった。姉妹そろって・・・徳川に抱かれた公家の娘なのである。家慶死後・・・姉小路は落飾して勝光院となり・・・毛利家に家慶の妹が嫁いだ縁で毛利江戸屋敷に移り・・・家慶の菩提を弔っている。一度は表舞台から降りた二人が・・・再び力を得るのは・・・二人の姪である橋本経子が第120代天皇恵仁の皇女和宮を出産したからだ。1857年・・・和宮は十歳だった。

さて勝光院は・・・家定の母・本寿院とは家慶をめぐる恋のライバル関係にあるのである。また家定の乳母である歌橋は家定が将軍継承者として西の丸大奥にある間・・・かなりの権力を持つようになっていた。

大奥の権力闘争は公方を中心に展開されるのだが・・・家斉・家慶・家定と続く三代は子沢山で長命の大御所、子沢山ではあったが成人したのは家定一人の公方、そしてついに子を成さなかった後継者と・・・絵に描いたように先細ったのである。

そして大奥には先々代関係者、先代関係者の思惑が渦巻いていたのだった。

本丸大奥の蜜の間・・・家定実母・本寿院の居室である。本寿院は旗本の娘であるが・・・甲州忍者の血を引くくのいちである。お付の女中たちも跡部忍者の心得のあるものばかりだ。本寿院は来室した滝山を茶でもてなした。

滝山も旗本出身だが・・・大岡家は家康以前からの譜代家臣であり・・・武田の降将である跡部家とは微妙に格上という意識がある。けれど・・・実際には大岡家もお庭番の一族であり・・・滝山と本寿院には奇妙な連帯感があるのである。

それは・・・公家出身の上臈や・・・大名家出身の上臈たちとは違う・・・徳川直臣の誇りともいうべきものだ。

「では・・・勝光院は・・・承知したと考えてよいのか・・・」

本寿院は声を潜めた。

「・・・宮様にはすでに・・・決まりし方のおありのこと・・・しかし・・・阿部の陰陽の卦によれば・・・これが最善の道と出たとか・・・」

滝山は表情を変えずに告げる。

「・・・わが子は可愛いが・・・徳川の御為を考えねばならぬ・・・」

本寿院は悩ましい色を瞳に浮かべる。

「いっそ・・・一ツ橋様という手もございますが・・・」

「それは・・・ならぬ・・・あの者は・・・一度は家定を廃嫡に追い込もうとしたものぞ・・・」

滝山はその答えを予期していたように頭を下げた。

「これで・・・お庭の一族は・・・ほぼ・・・紀州様を支持することになりましたな・・・」

本寿院は感情の起伏が激しい・・・情の濃い性質なのである。

「そうなると・・・嫁は・・・不憫じゃの・・・孤立無援じゃ・・・」

それまで無言でひかえていた・・・歌橋が口を挟んだ。

「それは・・・もはや・・・お子を産むほかないのです。本寿院様のようにお手柄をおあげになれば・・・すべての目は変わりましょうに・・・」

本寿院は瞑目した。

「孫か・・・お世継ぎがあれば・・・の・・・」

東海道・・・品川の宿・・・船から降りる旅芸人の一座がある。その背後に商人の手代といった男が一人・・・続いていく。

手代がふと足を止める。街道沿いに佇む遊び人風の男が目を引いたのである。

「これは・・・遊びがすぎるというものでございます」

「ふふふ・・・遊びってのはすぎるほど面白いってなもんだよ」

「上様・・・」

「これ・・・声が大きいわ」

手代風の半蔵は遊び人風の家定をあきれた目で見た。家定は遠ざかりつつある旅芸人の一座を目で追っていた。

「・・・あれは・・・歌舞伎芝居の一座か・・・」

「近江彦根から参ったようでございます」

「・・・なるほど・・・珍しいの・・・女役者か・・・」

「豪姫、徳姫と申す踊り子の舞が評判のようでございます・・・」

「ふふふ・・・噂に聞いた・・・赤忍者のくのいち・・・マガリ衆かの・・・」

「さすがは・・・太夫様」

「ふふふ・・・ネズミの耳は地獄耳なのじゃ・・・この先には・・・水戸の手のものが網を張っておるしな・・・こいつは見物と・・・城を抜け出してきたわ・・・」

服部半蔵はさらに呆れた顔で将軍の顔を見つめた。

旅芸人の一座は宿に泊まるでもなく街道を抜け・・・黄昏が近付いた林にさしかかった。

待ち伏せるのは江戸の無宿忍びの頭の一人・・・新門の辰とその一味である。彼らは・・・抜け忍や・・・はぐれ者の集まりだが・・・それだけに腕に覚えのあるものが多い。せまりつつ闇の中・・・江戸市中の手前の人気のない浜辺に・・・結界を張っていた。

旅芸人は大八車を中心に・・・男女あわせて八人。待ち伏せするものは倍の人数と・・・半蔵は見ている。

はっ・・・と思ったときには伊賀十字手裏剣が大八車に突き刺さる。しかし・・・旅芸人たちはそれより早く姿を消していた。

夕暮れの景色に・・・北風が吹き抜ける。どこかで・・・猫が鳴いている。

(季節はずれな・・・)と半蔵が思った瞬間・・・。

無数の猫の鳴き声が周囲から沸き起こった。

風に・・・血の匂いが混じりだす・・・。

遠目に窺う半蔵の目に・・・大八車の輪郭も定かでなくなる頃・・・ゴロゴロと車輪の音が起こる。人数は・・・一人減っていたようだった。

しかし・・・無宿忍者たちは・・・ほぼ全滅していた。一人・・・新門の辰だけが・・・忍び刀の血を拭いながら退路を走っていく。

その足がびくりと止まる。もののけのような黒い旋風が通り過ぎていったのだ。耳元に声だけが残っている。笑いを含んだその声は・・・。

「ぬかったな・・・新門の親分・・・」と囁いていた。(つづく)

関連するキッドのブログ『第20回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『絶対彼氏』(フジテレビ)『おせん』(日本テレビ)

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2008年5月25日 (日)

よしなっ・・・お嬢さんは嫌がってるじゃねえか。(仲間由紀恵)VSふっ・・・貧・・・。(仲里依紗)

土曜の夜のヤンキーナイトが女子バレー北京ロード初戦で途切れ・・・深夜ではオタッキーが立ち上がる。

サッカー、バレー、大地震に挟まれた「ごくせん」・・・それでもわが道を行くのか・・・王道中の王道展開である。

ま・・・「塚地武雅の裸の大将」や「藤谷美紀の山村美紗サスペンス」もかぶって・・・ものすごい攻撃だっ。

はたして・・・升毅・小嶋陽菜のゲスト父娘はナイスアシストできたのかっ。お気楽様には合コンの相手メンバーもサービスしてもらいたかったよーっ。

で、『ごくせん・第6回』(日本テレビ080524PM9~)原作・森本梢子、脚本・横田理恵、演出・大谷太郎を見た。かって・・・「コムサDEとんねるず」という番組があって・・・テント形式でその日限りのテーマパークを開催するという企画でした・・・その中で「チンピラに絡まれて困っているお嬢様を助けるヒーローになれるアトラクション」という設定がありました。

これは・・・夜道で「へへへ・・・いいじゃねえか」とチンピラ(ホスト)にからまれて「やめて~」と叫ぶお嬢様(ホスト)をヒーロー(ゲスト)が「よしなっ」と止めに入ってチンピラをコテンパンにするとチンピラは「ちくしょう・・・おぼえてやがれっ」と逃げ・・・ヒーローは「お嬢さん・・・お怪我はありませんでしたか・・・」と決めることができるというものです。

お客様がカップルならば・・・お嬢様役をゲストができるオプションつきです。

まあ・・・このようにこういう状況(シチュエーション)は・・・古典なのです。

企画というものは「日常生活の模倣(パクリ)」によって成立しますが、このように日常的になったフィクションの模倣によっても成立するわけです。

もちろん・・・簡単に模倣ができる状況というものは「手垢のついたもの」ですが・・・たとえば暮れに「第9」を演奏することを「またかよっ」と思う人(反感)よりも・・・「今年もそんな季節か・・・」と遠い目をする人(共感)が多ければ・・・それは魅力的な企画となるわけです。

まあ・・・いわゆるひとつの「水戸黄門」の強さの秘密でございます。

人間はつねに「ないものねだり」をしますから・・・「珍しいもの」を求めると同時に・・・「なつかしいもの」を求めるのです。

それは・・・大地震で・・・失われた家族を・・・偲んで・・・涙にくれる人々を見ると了解できます。

そういう意味で今回のごくせんは・・・「お嬢さんをチンピラから救うヒーロー」のパロディーとして成立しています。

一方・・・ヤンクミ(仲間)が行こうとしていた映画は「富夫と樹里江と」で校医(小泉孝太郎)が忘れる洋書は「ロミオとジュリエット」なので・・・今回はロミジュリもからんできます。

この場合は「お嬢さん」をジュリエットにすればいいわけです。

そうなると「不良少年とお嬢さん」という古典的ロミジュリパターンが浮上します。これは「泥だらけの純情」から「たったひとつの恋」まで・・・もうひとつのジャンルです。

そして・・・こうなると・・・父と病気の娘と男の子の三角関係という古典は直結です。まあ・・・「世界の中心で・・・」なんたらかんたらです。

さあ・・・組合せ終了です。

今回はお遊びとして・・・合コンヴァージョンがついています。

「お嬢さんの集団がチンピラに絡まれて困っているとヒーローの集団がチンピラを撃退・・・でもヒーローもチンピラ」というお笑いです。

さて・・・結末・・・「娘を心配するあまり・・・男の子との交際を反対する父親・・・しかし・・・娘のピンチを男の子は体を張って守る・・・」というもの。

ただし・・・「よしなっ・・・いやがってるじゃねえかっ」はヤンクミが持って行きます。

これは「あたしのかわいい生徒に手を出すやつはタダじゃおかねえ」という「ごくせん」の決まり手に合流していくのです。

まあ・・・こんだけ・・・スジの割れた話を・・・のほほんと楽しめる・・・それが一般大衆というものなのでございますな。

で、『ハチワンダイバー・第四回』(フジテレビ080524PM1110~)原作・柴田ヨクサル、脚本・古家和尚、演出・を見た。先週のすえ(仲)のおっぱい争奪戦から突然エンジンのかかってきたこのドラマ。やはり・・・ゲスト・大杉漣の存在感の賜物でしょうか。

今回の対戦相手は劇中マンガ「なるぞうくん」の著者・文字山(劇団ひとり)で・・・将棋の駒と会話のできる・・・妄想力のかなりあるキャラです。得意技は穴熊。

そして・・・「将棋はストーリーを支配したものが勝つゲーム」と断言します。

しかも・・・「オレのストーリーは起承転転転結なのだっ」と言うのです。ちなみに・・・起承転の状態で有利だったのは主人公(溝端淳平)なので・・・転(文字山有利)・・・転(主人公有利)と・・・自ら敗北宣言をしている・・・という考え方もできます。

ともかく・・・歩はナルゾーくん、飛車はヒーちゃんと・・・人格を持った駒に攻め立てられる・・・主人公(ハチワンくんのキャラを確認したい方はコチラへ→お気楽様のハチワンダイバー)・・・そしてそれをひたすら見守るヒロインそよ・・・。

この対決のわけの分らない存在感は・・・圧巻です。同時にそれは主人公とヒロインの並々ならぬ存在感の成長につながっている模様。

このドラマには里花(安田美沙子)も登場するのですが・・・正念場と言えるでしょう。ほとんどセリフもなく・・・いるだけで存在感を増していくそよに対して・・・ヴェテランの域に入りつつあるグラドル女優としては・・・心の底から・・・役にのめりこんでいく必要があるでしょう。

少なくとも・・・みさき(木下優樹菜)と同じレベルの演技では問題外になってしまいます。

ノイローゼになるくらい・・・里花の役に没頭する必要があると思います。

そうです・・・このドラマは・・・仲と木下と安田のおっぱいを賭けた女の戦いでもあるのです・・・なんじゃぁぁぁぁそりゃぁぁぁぁぁっ。

ちなみにキッドは「ゾー」のコレクターとして・・・「なるぞうくん」は収納いたしました。「ゾー」の世界は深い・・・戦国時代なら「服部半蔵」・・・幕末なら「岡田以蔵」・・・アジア的規模なら「玄奘三蔵(法師)」・・・若大将なら「加山雄三」・・・国会議員なら「タイゾーくん」・・・語尾に「ゾー」がつくだけで・・・なんだか・・・まともな人とは思えなくなる感性は確かに存在します。ちなみに・・・キッドの人生の師匠の一人は南川泰三(放送作家)でした。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『CHANGE』(フジテレビ)

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2008年5月24日 (土)

新庄高史の妻だから妻なのだ~。(大塚寧々)結婚しない男ですが・・・何か。(藤木直人)

「殺人犯と誘拐犯に挟まれて家族団欒を拒絶」・・・でも良かったのだが・・・「パズル」も「キミ犯」も完全に失速・・・。まあ・・・金庫の前の石原さとみは可愛かったし・・・貫地谷しほりのレイとセイラのコスプレも良かったけど・・・それだけだしな。「それ・・・私じゃないかも」とか・・・「キャスパル兄さぁん」とか・・・定番でいいのに・・・くすぐりもしないって・・・コネタ遊びのセンスが問われると思う。

で、『Around40~注文の多いオンナたち・第7回』(TBSテレビ080523PM10~)脚本・橋部敦子、演出・坪井敏雄を見た。実は・・・こちらも完全に失速している。結局・・・「女を人間として見ない男たちへの皮肉」が得意の作家だったのだな。

そして・・・競争社会は非人間的社会・・・というテーゼがチラつき始めるのだ。

瑞恵(松下由樹)の場合・・・働きはじめることにより・・・たちまち家事がおろそかになる・・・そして夫は今時・・・ゴミ出しもしないという・・・家事に対する非協力的態度。子供は落ち着いてゲームもできない家庭内不和勃発である。もちろん・・・夫が悪いのである。

奈央(大塚)の場合・・・自分が天才バカボンのパパであるという事実が受け入れられなくなってしまう。しかし・・・バカボンのパパは・・・バカボン(主役)の付属物である立場を乗り越えて主役に躍り出たのだ。ヒラリーだってクリントンの・・・なのにである。しかし・・・そういう有名人の妻である自分の立場を省みないことによって生じる苛立ちを慰めない高史(丸山智己)・・・夫が悪いのである。

ちなみに・・・マーくん(筒井道隆)は・・・もしも・・・奈央という特殊な人格がいなかったら・・・あきらかに横恋慕のストーカーで危ない人だよ。

そして・・・「ケチじゃなくエコ」以外にも・・・人格的な障害が漂い始めた恵太郎(藤木)。彼はドラマの中のようなお茶の間が普遍で家族の会話を欠いた家庭は異常などという明らかな被害妄想的言動を始めるのである。いわば・・・家族団欒恐怖症候群である。

聡子(天海祐希)の場合・・・独身だからリッチなライフスタイル・・・それでも押し寄せる憂鬱な孤独。そこから逃れようと・・・選んだ相手がまるっきり・・・普通じゃない人の可能性が・・・もちろん・・・心を病んでいる恵太郎が悪いのである。

もちろん・・・凄い展開だと考えることもできる。

精神科医の恋人が精神を病んでいるのである。しかし・・・このドラマではそれを病気ではなく「個性」と考えるしかないのだな。

なぜなら・・・正常とは・・・多数決の問題に帰するからである。

かって・・・専業主婦が普遍的な存在だった頃・・・婚期を逃した女性は「悪」として存在した。「職業選択の自由アハハ~ン」の頃・・・フリーターが「善」だったようにである。

キリスト教を国教とする国では「神を信じないもの」は「狂人」なのである。

そうでない国で・・・「私は神を信じている」と言えば・・・冷たい視線を浴びるようにだ。

今や・・・ほとんどの人間が狂人である・・・この社会では・・・狂人は「個性」にすぎないのである。

もちろん・・・認識にも個人差はある。良識派はこういうだろう・・・「正常人/狂人」には境界線があり・・・多くの人がボーダーラインに触れているようになっただけだと。

しかし・・・正常な人間から見れば・・・狂人も狂人の境界線上の人も・・・「正常じゃない」と感じるだろう。

そして・・・面白いのは・・・狂人や・・・狂人の境界線上の人が・・・自分は正常と考えているという点だ。

かって・・・「狂人は自分を狂人とは思わない」という言葉があったので・・・今も昔も変わらないという考え方もあるわけだが・・・少なくとも・・・このドラマでは・・・ついに主人公の聡子はノーマルという設定になりつつあるのである。

彼女は逆境に耐え・・・周囲の人々の言動に留意し・・・自分の言動に配慮しているから。

しかし・・・キッドはこう思うのだ。

精神科医で美人で40歳まで独身なんて女が・・・まともなわけないじゃん。(つづく)

関連するキッドのブログ『第6回のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)・『篤姫』『サラリーマンNEOシーズン3』(NHK総合)『猟奇的な彼女』(TBSテレビ)

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2008年5月23日 (金)

ピッチャーとキャッチャー二人の三角関係(中山優馬)VS・・・同じ苦しみなんてねえよっ(上野樹里)

・・・どうしてこんなことにっ・・・と誰もが思う時がある。しかし・・・中には願望達成能力に恵まれ・・・そういう気持ちを知らずに過ごすラッキーな奴もいるし・・・そういう気持ちに鈍感なラッキーな奴もいるだろう・・・しかし・・・愛の監獄で・・・愛の囚人たちは・・・どうしてこんなことにっ・・・と口に出さずにはいられないのだ・・・それは愛こそは罪そのものだからである。

そんな「バッテリー」↘*7.7%はともかく・・・「ラスフレ」↘16.0%である。ソースケが穏便だったから・・・いや・・・違う・・・名作映画「ランボー」10.5%の魂の叫びに少し削られたのである・・・「誰が好きだとか・・・気持ちが伝わらないとか・・・彼氏に暴力をふるわれたとか・・・孤独だとか・・・それが何なんだ・・・戦場から生きてかえってくると俺のこと人殺しだって罵りやがる・・・やつらに何が言えるんだ・・・人間爆弾でふっとんだ仲間の上半身だけの体を抱きかかえて・・・どこにいったかわからねえ、そいつの足を探し回ったことがあるのか・・・ええ?・・・やつらはオレと同じような目にあって・・・そんで・・・オレを赤ん坊殺しだって喚いてんのか・・・拷問で傷だらけになった俺の体を見て気味悪いってぬかすのかよ・・・オレはただ・・・食事をしようとしただけなのに・・・」

トラウトマン大佐「・・・・・・ランボー・・・・・・」

で、『バッテリー・第7話』(NHK総合・080522PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・田中健二を見た。例によって巧姫(中山)は中学生離れしたものすごいタマでライバル中学のスラッガーをしとめる。しかし・・・そのタマのあまりの凄さにキャッチャー豪(高田翔)は心がとろけてしまうのである。

ただでさえ・・・凄い巧のタマをキャッチするためには相当な集中力が要求されるのである。しかし・・・タマの威力に痺れてしまった豪の心は快感に翻弄されてしまうのだ。

「ああ・・・タマをとらなきゃ・・・ああ・・・すごいタマだったなぁ・・・タクミのタマは本当に凄いなあ・・・ああ・・・さすがにオレの惚れた男のタマだよなあ・・・もうズシンと来てメリメリって感じで・・・ああ・・・思い出しただけで・・・気持ちとろんとしてくるわ・・・」

そういう茫然自失の豪の心を見透かす男がいた・・・横手二中のテクニシャン瑞垣(川原一馬)である。

「ふふふ・・・もういっぱいいっぱいなんだろ?・・・もう無理なんだろ?・・・さっきのより凄いのが来たら・・・もうタマを受け止められないんだろう・・・ほらほら・・・もう・・・こんなになってるじゃないか・・・もう・・・冷や汗ダラダラなんだろう・・・息も苦しいんだろ・・・」

見かねた審判が口を挟みます。

「君・・・グランドではあまりエロくならないように・・・」

しかし・・・瑞垣の甘い言葉に心を揺らされた豪は目の前がグルグル回り始めるのです。

そして・・・巧の最高のタマを掴みそこねてしまうのです。

「ああ・・・巧のタマを最高のタマを・・・オレは・・・オレは・・・」

豪の心の動揺を感じた巧は・・・思わず・・・タマから力を抜きます。

「いただき・・・」

瑞垣は巧のタマを掠め取っていきました。

「ああ・・・とられちまった・・・オレのせいで・・・巧のタマが・・・なんでじゃ・・・巧・・・なんで・・・オレのためなんかに・・・タマを盗まれたりするんだ・・・オレなんか・・・どうなってもいいのに・・・オレ・・・もうダメだ・・・オレなんか・・・いたら・・・巧のタマが最高でなくなってしまう・・・」

豪の心に悲しみの嵐が吹きまくったのです。心の崩壊した豪にはもはや周囲の言葉は耳に入りません。

「巧の凄いタマがなくても・・・巧のちょっと凄いタマ(出力70%)があればいいって・・・なんですか・・・それは・・・オレのために・・・タクミの凄いタマをなかったことにするっていうことですか・・・そんなことになるくらいなら・・・オレは死んだ方がマシじゃ・・・」

恋に狂った豪の言葉はみんなを唖然とさせます。巧自身にも計りかねるのです。

「豪・・・何言ってるんだ・・・」

「巧・・・さよなら・・・」

「豪・・・何でそうなるんだよ・・・」

「オレ・・・思い違いしてた・・・タクミの凄いタマに惚れた自分も・・・最高だと自惚れてた・・・でも・・・凄いのは巧のタマなんじゃ・・・そのタマを汚すようなオレは・・・自分がイヤになったんじゃあ・・・」

「豪・・・何言ってるか・・・わからん・・・」

「巧・・・お前は・・・本当に・・・人の心のわからん奴じゃのーっ・・・タクミくんのバカバカっ」

こうして・・・決裂したバッテリー・・・豪は・・・恋を忘れるために・・・野球部に退部届けを提出するしかなかったのです・・・。

もつれた二人の仲に心を痛める周囲の人々・・・。

キャプテン海音寺(川村亮介)は原因となった瑞垣にアドバイスを求めます。

プレイボーイ瑞垣「おいおい・・・敵チームにそんなこと聞くなんて・・・平和ボケの日本じゃなきゃ・・・考えられないことだよね・・・いいか・・・あのヒメさん(巧)には・・・このままつぶれてしまってくれたほうが・・・ウチのチームに有利だろう・・・しかし・・・まあ・・・野球は中学で終わりじゃないからね・・・このまま・・・ヒメさんが成長して・・・高校野球に進んで・・・同じチームになったら・・・甲子園で優勝も夢じゃない・・・という考え方もあるよね・・・まあ・・・ウチの四番なら・・・そう考えるかもしれない・・・しかしだ・・・ボクにとってはどうだろう・・・高校まで野球を続けるかどうかもわからないし・・・甲子園を目指すかどうかもわからない・・・そうなると考えものだろう・・・でもね・・・あのタマを見ると・・・さすがのボクもグラッとくるよねえ。会わなければそれですんだことが・・・会ってしまったことで抜き差しならなくなるってことってあるよねえ・・・特上のステーキを食べてしまうと・・・ただの上のステーキがものたりなく感じるみたいにね・・・」

ノーマル海音寺「・・・もっとやさしく・・・ゆっくり・・・話してくれんとようわからん・・・」

一方・・・二人の美少年の影に埋もれていた東谷(松川尚瑠輝)がムクムクっと立ち上がった。

「そりゃ・・・オイラはおっさん顔さ・・・しかし・・・パッター・キャッチャーぶっとばすすごいタマの相手するには充分なはずさバンババン。オイラだって・・・女王の教室じゃ・・・志田未来といい仲になったほどの男だ・・・凄いタマは無理でも・・・ちょっと凄いタマならきっとキャッチできると思うんだ・・・豪のようにケツの穴の小さい男じゃなくて・・・オイラのケツの穴のでかさに賭けてみてくれよ・・・」

巧「・・・でも・・・君・・・事務所が違うからなあ・・・侍ジャイアンツネタ分りにくいし・・・恋する日曜日最終回でおじさんダンサーズが踊ってたし・・・」(つづく)

で、『ラスト・フレンズ・第7回』(フジテレビ080522PM10~)脚本・浅野妙子、演出・遠藤光貴を見た。心のすれちがいの連鎖に突入・・・変態メロドラマも最高潮に達してまいりました。いまだに・・・宗佑(錦戸亮)の愛の形を理解できない・・・人々には・・・大人しめの宗佑の態度に不満爆発です。もっと美智留(長澤まさみ)を虐めてくれなきゃ・・・イヤイヤなのです。

まあ・・・こちら・・・悪魔サイドも天使テンメイ様サイドも・・・ずっと宗佑擁護のレビューになっていて・・・DV被害者擁護派からバッシングを受ける悪寒にあるわけですが・・・ここで立場を明確にしておかねばなりません。

おそらく・・・天使サイドでは・・・「DV加害者=極悪」という残酷なテーゼに一石を投じているのであって・・・もう少し・・・多面的で・・・深い理解を志向しているわけです。

一方・・・こちら悪魔サイドはあくまで・・・暴力肯定・・・痛みも快感も刺激にすぎないという耽美的な側面を強調しております。宗佑の中に隠された・・・いわゆるひとつのインナーチャイルド・・・と・・・人それぞれの愛のカタチがあり・・・こういう風にしか・・・愛を表現できない人もいて・・・その心の暗部のささくれ立ちを楽しめばいいのに・・・というアジテーションでございます。

この・・・完全に相反するレビューも・・・視野狭窄の人々からは「宗佑の味方をしている」という同じカテゴリーに押し込まれることがある・・・そこが悪魔的にはお笑いのツボです。

まあ・・・前置きするほどのこともないのですが・・・悪魔としては立場をあえて鮮明にしてみましたーっ。ランボーが好きだからーっ。

たとえば・・・「ランボー」を二度目に見たとき・・・もう最初から最後まで涙が止まらない人間とそうでない人間は・・・住む世界が違うとしか・・・言いようがないということなのです。

少なくとも・・・「君の気持ちは分る」・・・と簡単に口に出せない瞬間がある・・・ということを人はどこかで学ぶべきなのですねえ・・・。

しかし・・・「ラスフレ」の登場人物はあえて・・・その言葉を口にして・・・もつれにもつれていくのです。それは・・・もうテクニックの基本でございますからーっ。

タケル(瑛太)はもっとも魂と魂が接近した瞬間・・・瑠可(上野)を突き放す行動に出た。

「わかるよ・・・僕にも・・・君と同じように・・・小さな頃・・・他人には言えない秘密ができて・・・それに・・・苦しんできたことがあるから・・・でも・・・そんなことよりもっと大事なことを君に伝えたいんだ・・・僕は・・・君のことを愛してる・・・」

もちろん・・・タケルが瑠可を愛しているというのはウソです。

タケルにとって秘密の打ち明けっこは絶対のタブー・・・それよりも愛の告白というウソの方がよい・・・とタケルの心の支配者が命じたのです・・・。

それは次のやりとりから明らかでしょう。

瑠可「タケルの気持ちにこたえることはできないよ」

タケル「そんなことはわかってた・・・」

つまり・・・タケルは・・・瑠可の秘密・・・「女しか愛せない女であること」も察知していて・・・瑠可がそれを告白することを封じたのです。なぜなら・・・自分の「秘密」を打ち明ける気持ちはこれっぽっちもなく・・・さらに言うならば・・・自分の傷の深さは・・・瑠可の心の傷よりもくらべられないほど深いことを誇っているからなのです。

そして・・・それは瑠可もまったく同じ。自分の苦しみの深さには自信満々なのです。

「なんだ・・・あんたの秘密がどれほどのもんか・・・知らないが・・・それよりもあんたの愛の告白の方が大切だってのか・・・オレの心の秘密が・・・あんたの秘密と同じようなものだとしたら・・・オレの秘密は・・・あんたの愛の告白より・・・大したことじゃないってことか・・・バカにするな・・・オレの心の秘密・・・オレの心の秘密がもたらすオレの苦しみ・・・それはあんたの過去の秘密・・・あんたがなかったことにしようとしている秘密・・・そんなものとはくらべものにならないんだよ。オレの秘密はもっともっと深刻なんだ・・・その証拠に・・・あんたの愛の告白に・・・オレは答えようがないんだからっ」

壮絶なすれ違いです。もう・・・博多行きの新幹線と東京行きの新幹線が関ヶ原あたりですれ違うくらいの圧力がかかっています。線路と線路の間に立っていたらちびってしまうほどの風圧です。ゴゴーって感じです。

この「個人の尊厳」の問題は・・・本質的に「共有」することが困難という性質を持っている。

なぜなら・・・個人は基本的に闇に閉ざされた存在で、個人と個人は基本的には断絶しているからだ。

それは・・・個人の集合体である・・・社会一般や・・・国家、あるいは世界という個人集合体と個人との相克を常に孕んでいる。

たとえば・・・日本には「児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」が定められているが、この場合の児童は18才未満の男女を指す。

すると・・・18才以上の未成年者は保護の対象にならないし・・・男子の乳首露出は許される。しかし・・・男子の乳首に性的興奮するものはいると想像できるし、18才と一日なら何をしてもいいのか・・・という疑念も生じるのである。

さらに・・・「性」というものに対する保護対象者の認識が法律の内容に深く関わっているという問題がある。

「性的興奮」というものを知らないとされる低年齢の人間が・・・「性的興奮」の対象とされ・・・成長とともに・・・その事実に気がついた時のショックは測定不能であり・・・それを残虐と認識すれば・・・これは虐待に他ならない。

男女を問わず・・・自分の保護下にある児童がこのような虐待にさらされることは許しがたいことであり・・・世界がこれを抑制する法整備を行うことに疑義を挟む余地はない。

しかし・・・それでも日本は・・・「児童ポルノを所持していること」が罪にあたるかどうかで・・・なお・・・議論を継続している。

すでに・・・所持を禁じている米国では・・・冤罪事件が発生している。身に覚えのない児童ポルノの所持を告発されたときに・・・身の潔白を証明することが非常に困難であることは・・・火を見るよりも明らかだ。

それでもなお・・・児童の虐待を見過ごすわけにはいかない・・・とキッドは考える。たとえ・・・たった一人でも・・・恥ずかしい写真を撮られ・・・死ぬほど恥ずかしい思いをして・・・実際に死ぬ児童がいる以上・・・冤罪に陥れられ・・・一家は離散・・・本人が自殺してもいいという覚悟で法を制定するべきだろう。

しかし・・・どんな法律が定められようと・・・児童を性的に愛する人間は根絶できないだろう。実際に・・・自分の保護下にある児童を虐待する人間が存在するのが現実だからだ。

児童たちは自然には裸体である。児童たちは裸体であるこを恥じない。それを辱める人間がいる以上・・・そこには個人と個人の戦いが残るだろう。米国では年間二万人を越える児童ポルノの被害者児童がいる。その中には秘密の保持のために被害者となったあと・・・消息不明になるものもいるのである。

今・・・日本もまた・・・そういう世界にむかって流れつつあることは確実だろう。

信じがたい被害にあった児童たちの・・・心の傷は深い・・・そんな時・・・慰めの言葉にどんな力があるだろう。

ただひとつ言えることはそういう世界であるということなのだ。

それは・・・四川省の地震のもの言わぬ被害者と同じである。

それは・・・北朝鮮に拉致された横田めぐみさんと同じである。

それは・・・女しか愛せない女に生れついた瑠可と同じである。

そして・・・そういう世界を受け入れるかどうかは・・・個人の問題なのである。

瑠可は・・・今のところ・・・受け入れない。

そして・・・「世界で一番不幸なのは私」を譲らないのである。

それがどれほど・・・強固なものであるかは・・・宗佑の「告発文」が発布されるたびに明らかになる。

前回・・・瑠可の家族に・・・それが行われたときに・・・世界の残酷さが異様に強調されたことにお気づきだろうか。家族たちは・・・「個人的な中傷」という異常な行為の「見知らぬ敵」よりも・・・家族である瑠可への攻撃を優先するのである。「まさか・・・お前・・・本当に男女なんではないだろうな?」

今回・・・サーキットの仲間たちに・・・それが行われたときも・・・コーチは・・・「まさか・・・お前・・・本当に男女なんではないだろうな?」なのである。

この「周囲の敵意の強調」はある意味瑠可の内面世界が・・・周囲に露出した妄想と考えるべきなのだ。

瑠可にとって・・・世界は・・・「敵」なのである。そして・・・その最大の敵が・・・実は「最愛の女性」であることが・・・瑠可の孤立性を際立たせるのである。

そういう瑠可に「君の気持ちは分る・・・」とタケルは言ってはいけないのだな。

一方・・・スン止めで明らかにされないタケルの秘密・・・それはおそらく・・・父親の姉への性的虐待・・・姉の弟への性的虐待という虐待の連鎖による・・・タケルの性的不能と想像されるのだが・・・その秘密を持った人間に対して・・・瑠可の行動は・・・それを察知しているものとして非常に合理的なのである。

なぜなら・・・「いつか自分が男になったときまで・・・あずけておく相手として・・・性的不能者は・・・安全」なのだ。

ここで・・・美智留が・・・二人の性的異端者に・・・弄ばれている構図が浮上する。

家族に恵まれなかった美智留にとって・・・暴力的な愛の支配者・・・宗佑は無難な相手だった。しかし・・・「どうしても打ち明けられない秘密」を持つ瑠可と「どうしても忘れたい秘密」を持つタケルの作る虚飾の擬似家族は・・・見事に誘惑的な罠なのである。宗佑はこの罠のもついかがわしさを「洗脳」という言葉で端的に表現する。それはけして・・・宗佑の言いがかりではなく・・・作為的な事実なのである。

「タケル」と「瑠可」というカップルの存在をニセの恋人「コーチ」で否定した瑠可の意図は「タケル」のためではない。「美智留」を「性的不能者であるタケルという檻」に追い込むための策略なのである。

宗佑という檻から解放したタケルに対し・・・瑠可への遠慮から・・・気持ちを抑えていた美智留を・・・新たな檻に追い込む・・・瑠可の凶悪さが浮かび上がる。

でも・・・仕方ないのだ・・・瑠可は・・・一人で世界と戦争をしているのだから・・・。

瑠可の策略に利用されるタケルに残された道は「記憶を消すために自らを滅ぼす」か・・・「記憶を消すことを否定する瑠可への殺意の発露」・・・その可能性は五分五分ということになるだろう。

一方・・・宗佑の生い立ちは・・・現在の同じ境遇の子供によって淡々と描かれていく。

それは『誰も知らない』(2004年是枝裕和)の世界からのいただきと言っていいだろう。

ネグレクトされた・・・宗佑は・・・世界でも有数の豊かさに恵まれた世界で・・・ひっそりと飢餓していく恐怖を心に巣食わせているのである。

「美智留はきっと帰ってくる・・・美智留はきっと帰ってくる・・・どんなに・・・お腹がすいていても・・・淋しくはないよ・・・美智留はきっと帰ってくるんだ・・・」

宗佑が美智留を食べてしまおう・・・美智留とひとつになるにはそれしかない・・・と思いつめるまで・・・もう時間は少ないと思う。(つづく)

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)『ハチワンダイバー』(フジテレビ)

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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

shine☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*今日のお言葉☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*shine 

「アウトーーーーー」(五輪出場を決めた日本代表柳本監督・・・第四セットでの韓国のサーブを絶叫ジャッジ)

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2008年5月22日 (木)

傷つけあうのがこわいから・・・ふたりはすべてを失くしてしまう。(上戸彩)

・・・知られたくないことを隠すから・・・暴けば痛いに決まっている。毒ヘビの巣に手をつっこんで・・・ひどい目にあっても・・・命ある限り・・・灯(上戸)は感じたままに動きます。だって・・・バカは死ななきゃなおりませんからっ。

起きてしまったことは仕方ない・・・後は残ったものに何が一番いいか・・・考えること。

そういう・・・生き残りたちの希望を無惨にも打ち砕く・・・暴走機関車「灯」・・・その原動力は「ちっぽけな感傷」です。灯、灯・・・満足できたかな。夜毎見る夢・・・どんな夢。

水曜日のダンスは「9係」↗12.4%、「ホカベン」↗*8.4%である。「相棒」と「斉藤さん」のダンスほどではないが・・・そこそこステップを踏んでいる・・・。しかし・・・来週は・・・テレビ東京に「山田太一」が降臨。

「ホカベン」は*6.3%↗*7.8%↗*8.4%とジリジリと回復しているのだが・・・フタケタが遠いな・・・。

で、『ホカベン・第6回』(日本テレビ080521PM10~)原作・中嶋博行、脚本・浜田秀哉、演出・佐久間紀佳を見た。水難事故の犠牲者・布田武史(桜田通)の机にあった英語の辞書・・・。そこにはいじめを臭わせる落書きがあった。・・・まあ・・・キッドの高校時代・・・後ろの席の悪友に辞書を貸すと・・・必ず・・・卑猥な落書きが一つずつ増えていて・・・今でも・・・本棚の片隅の赤い背表紙を見ると・・・ちっぽけな感傷で・・・ニヤニヤするわけである。

しかし・・・ドラマの世界では・・・教科書や辞書に「死ね」とか「バカ」とか「ゴキブリ」とか書かれたら・・・いじめが存在する・・・のであり・・・ここは目をつぶることにする。

感傷とは何か・・・。それは・・・涙もろい性格のことであり・・・痛みを感じて悲しくなることである。そして昔は悲しい場面で泣いたりすると・・・「おセンチね」などと言われたものだ。・・・「だけど・・・涙が出ちゃう・・・女の子だもん・・・」なのである。

しかし・・・涙も汗も若いファイトで青空に叫ぶのである。攻撃だ。攻撃だ。攻撃が一番だ。

そういうわけで・・・「本当のことが藪の中では・・・死んだ男の子が浮かばれない・・・」という感傷に動かされて・・・灯は周囲の迷惑考えず・・・ひたすら前進します。

そんな・・・灯を案じて・・・同僚の片瀬弁護士(加藤成亮)は証拠の辞書を食べてしまいます。しかし・・・食べ残した・・・辞書に・・・意外な文字が・・・。

「この辞書は・・・折本(染谷将太)くんのだっ」

おいおい・・・そんなことも確認していなかったのか・・・「だって・・・布田くんの席にあったから・・・てっきり・・・」・・・目をつぶります。

こうして・・・武史は「いじめの被害者」から「いじめの加害者」へ・・・立場変更です・・・一体・・・どんな証拠があって・・・「だって・・・みんなの態度がなんか変なんだもん・・・絶対おかしいもん・・・」・・・目をつぶります。

このドラマが中々に・・・暗いトーンで・・・人間社会の暗部を照射する問題作だ・・という評価があり・・・キッドはそれを否定しませんが・・・その前に脚本が問題作なんだな・・・。

一方・・・学校側の管理責任を追及して・・・布田の両親は訴訟を起します。

パチスタチーム・・・ではなくてバリスタチームは学校側の利益を守るために・・・法廷闘争のための勝利のシナリオを描き・・・灯の調査結果に利を見出します・・・。いじめっ子の布田に有利な証言は出にくいし・・・ある程度の事実変更は問題ない・・・という戦術の補強となったのです。

もう・・・灯には・・・我慢できない・・・展開なのです。

損害賠償とかさ・・・学校の利益とかさ・・・そんなのおかしいよ・・・人間が死んだら・・・お線香の一つもあげて・・・悲しい涙を流すのが・・・本筋でしょっ・・・何のために仏壇があるんだよ・・・手をあわせるためじゃねーのかよ・・・そりゃ・・・それで霊感商法とか悪いことする人もいるけど・・・極悪非道の中国人だって・・・日本の救助隊が遺体に黙祷したりすれば感激したっ・・・日本人には血も涙もあるって言うんだよ・・・まあ・・・靖国神社の英霊に対しては死者に鞭打つわけだけど・・・それはまた別の話だし・・・とにかく・・・私は・・・真相をつきとめます。

つまり・・・灯の遺伝子には・・・「ゴキブリ発見→新聞紙を丸めて撃破→掃除機で回収」という母(かとうかず子)遺伝子が流れているのです。「納得行かない展開→やみくもに究明→利害を越えて自己満足」なのです。もう・・・仕方がないのです。

そして・・・天(脚本家)は灯に戸田菜穂の頭のすっきりする紅茶を与えるのです。このお茶を飲むと・・・真相にまっしぐらの魔法のお茶です・・・。

こうして・・・「武史の不在を報告した生徒である・・・折本」が灯の一人警察捜査本部に容疑者として浮上するのです。

そして・・・暴かれた・・・結末は・・・。

二重人格だった武志。親や生徒の前では優等生。しかし・・・クラスメートを暴力で支配。その暴力に耐えかねた生徒が二人で・・・泳ぎが苦手の武志を荒れた海に誘い出し・・・溺死させた・・・それを折本が目撃していた・・・という話です。

えーっ・・・生徒を影で支配するような悪逆非道な奴が・・・水泳の授業をさぼるほど泳ぎが苦手なくせに・・・まんまと自分を怨んでいる奴に誘われて・・・海に入るのかよ・・・それはないだろう・・・目をつぶりますけどね。

「殺されても仕方のない人」なんていないのゴリ押しで・・・自己を正当化しまくる灯・・・殺人者は法の裁きを受けなければいけないし・・・いじめを放置した学校側の責任は甚大・・・いじめっ子だったので殺された被害者遺族は・・・社会的制裁を受けて逃亡です。

エムザ経営陣・・・「バカにつける薬はないな・・・」「解雇ですかな・・・」「そんなことしたら・・・私(りょう)の出番減るじゃないですか・・・」「それもそうだな・・・」「そうですね・・・」「じゃ・・・今回は厳重注意ということで・・・」

キッドは「殺されても仕方のないこと」はあると思う。それは「リスク」の一種だ。人間は「殺すことができる」システムである。そういうシステムの中で生きている「殺されたくない人間」は「殺されるリスク」を回避するために「殺されても仕方のないこと」を「しない選択」をしているのである。

もちろん・・・「ノーリスク」は無理なのである。人それぞれに価値基準がある以上・・・「キミが美しすぎるからいけないんだ・・・」が「殺されても仕方のないこと」になる場合もあるのだ。

灯「それじゃあ・・・人間は・・・ちっとも安心できないじゃないですか・・・」

オレザク(北村一輝)「だって・・・ほら・・・やっといじめっ子から解放されたってのに・・・殺人犯として自首を強要されたり・・・学校は事故を事件にされちゃうし・・・被害者の親は自分の子供が悪い子だったって言われちゃうし・・・異常者一人で社会がメチャクチャなんて・・・よくある話なんだよ・・・若さゆえの過ちは認めたくないんだよ」

ひどい・・・まるで私が全部・・・悪いみたいに・・・あなた・・・今すぐに消えて・・・私の前からどうぞ・・・泣くのはどちらか・・・一人でいいわ・・・(つづく)

関連するキッドのブログ『第五回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)

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2008年5月21日 (水)

ぷっちんプリンに叛旗を翻すっ(蒼井優)VSパパのキャロットケーキはきび砂糖で(相武紗季)

・・・ふふふ・・・かぶりましたっ。ついにスイーツ対決にっ。綾瀬はるかが「99プラス」で芸人殺しの凶器となった夜・・・。「僕の彼女はサイボーグ」の予告編が・・・一部愛好家にかなりシビれる展開になっているだけにもこロボももっとワイルドに展開してほしい・・・白鳥ボートで時速200キロくらい出すべきだったぞっ。

火曜日のドラマ対決は①「絶対彼氏」↘12.4% ②「おせん」↘*9.0% ③「無理な恋愛」↘*6.6%

ちなみに・・・「女子バレーVSカザフスタン」は14.9%・・・お茶の間は本当に勝利が好きだ。

で、『絶対彼氏・第6回』(フジテレビ080520PM0915~)原作・渡瀬悠宇、脚本・根津理香、演出・北川学を見た。梨衣子の隠された夢「パティシエになること」を白日の元にさらした梨衣子の父親(岩松了)なのだが・・・にんじん農家である。そして・・・娘が可愛いので心配症である。そして・・・会えばすぐにケンカなのである。もちろん・・・この定型化された父親を岩松はソツなく演じるのだが・・・なんだか・・・ものたりなかったぞ。

これは・・・この物語の全体に言えるのだが・・・すごくワクワクさせておいて・・・どんどんしぼんでいく・・・そういう傾向がある。

問題点は・・・なんていうか・・・メチャクチャさが不足なのかなあ・・・。

たとえば創志(水嶋ヒロ)と兄(中村俊介)の間には老舗の後継者兄弟として葛藤があるのだが・・・妙にマジメな描写なのだ。合理的で実践的な兄と・・・無想家で虚無的な弟・・・。この対立がヒリヒリする感じに仕上がっている・・・。ストレートに言えば・・・ゴリ押しの兄が嫌な奴に感じるし、もったいぶった弟もじれったい感じ。それはそれでいい・・・という考え方もあるが・・・ここで視聴率を取るためにはもっとバカでないと。

同様に・・・ヒロインの敵役として悪女・美加(上野なつひ)が配置されているのだが・・・その悪役ぶりが・・・暗いのである。もっと・・・喜びをもって意地悪をするくらいの明るさが必要なのだな・・・もっとバカでいいのだ。梨衣子が大好きで・・・いじめて・・・困った梨衣子を見るとウヒョーッとか・・・ハウゥン・・・になるくらいでいいのである。とにかく・・・もっとバカでないと・・・。

で・・・そういう・・・人間たちに囲まれて・・・ロボットであるナイト(速水もこみち)が一人・・・マジメ・・・ロボットだから・・・そして「自我」が生まれ・・・ピュア・・・このぐらいのバランスがいいと思うのだなあ・・・。

たとえば・・・父娘の対立・・・「家に帰って来い」「イヤだっ」で父親が卓袱台をひっくりかえす・・・ナイトが高速でフォロー・・・飛び散る食器などをキャッチ・・・その手際の良さ・・・人間離れしているわけだが・・・に母親(高橋ひとみ)が普通に拍手喝采・・・「すごーいっ」でいいと思う。

前回・・・理加を助けたロボは超人的な力を発揮したわけだが・・・そういう点を・・・人々があまり追求しない・・・バカだから・・・というベースがいいと思うのだ。

だから・・・池でナイトがボートに乗ったら・・・ものすごいスピードで水しぶきがあがり・・・池の水位が下がるとか・・・そのくらいでOKである。

梨衣子「・・・お母さん・・・変だと思わないの?」

母親「変って?・・・すごいじゃない・・・ナイトくん・・・素早いし・・・力持ちだしっ」

ぐらいののほほんさで面白さ倍増である。

創始兄弟も・・・兄「ふふふ・・・弟の分際で・・・この兄に逆らうとは・・・一万年早いわっ・・・靴にチューインガム噛んで入れてやる・・・あはは・・・どうだ・・・創志、思い知ったか・・・」

創志「・・・兄ちゃん・・・」ぐらいでいいと思う。

理加も・・・毎回・・・ナイトに抱きつこうとして・・・失敗・・・池に落ちたり・・・壁に激突したりして・・・ひどい目に遭うが・・・不死身・・・ぐらいの悪女パワーを発揮するべきだ。

そういう・・・ドタバタを撒き散らしながら・・・「おいしいニンジンケーキができたーっ」「やったーっ」と梨衣子と創志が抱き合って・・・ぽっ・・・こういう感じじゃないのか・・・こういう感じがいいのではないかーっ・・・少なくともキッドはそういう感じが欲しいのです。

で、『おせん・第五回』(日本テレビ080520PM10~)原作・きくち正太、脚本・白金カナ、演出・南雲聖一を見た。妖精~フェアリー~(吉田里琴)キターーーーーーっである。

キッドも若い頃はよく妖精を見たものだ。年を取ると・・・見ても・・・すぐ忘れるからな・・・。最後に見たのはハワイの海岸だった・・・。金髪の幼女タイプで青いビキニで飛び回っていた・・・。キッドのことを気にいったらしく・・・海岸をクルマで移動しても行く先々に着いてきたものだ。キッドが思わず頬を緩めると・・・ニコッと笑ってウインクである。

もちろん・・・周囲の友人たちには見えないのである。

やはり・・・特別の感受性を持ったものだけに見えるものはいるのである。しかし・・・そのことを口に出さない賢さを身につけることも大切だ・・・そうでないと・・・拘束される場合がありますからーっ。

さて・・・今回は・・・粗末なおやつ・・・庶民のおやつ・・・をくさして・・・完全に庶民と駄菓子メーカーにケンカを売ったこのスタッフ・・・もう・・・ある意味・・・腰が抜けました。

もちろん・・・もっと昔は・・・ママがプリンを手作りしてくれる方が質素だった・・・。コンビニも・・・ぶっちんプリンもない時代だったから・・・。しかし・・・今は・・・ママが手作りプリンを作ってくれる家庭はどちらかといえば・・・極上の香がする・・・。

そして・・・プリンが食べたい子供たちは・・・小銭をにぎって・・・とろ~りとかキャラメルビターとかの・・・お気に入りのカップ入りプリンを目指すでしょう・・・とくに都会では・・・それが暮らしでしょう・・・それを否定するのか・・・ママと一緒にプリン作りができない子供たちを拒絶かーっ・・・そんな・・・傲岸な姿勢を・・・おせん(蒼井優)は余儀なくされましたーっ。

それでも・・・可愛いーっでクリアするおせん・・・どんだけ可愛いのかーっ。

まあ、木下(松方弘樹)と娘カンナ(佐田真由美)の父娘の葛藤は・・・これまた・・・定型。

娘は・・・どちらかと言えば・・・ドバイの工務店感覚のバカぶりなので・・・ヨーロッパ帰りには見えなかったな・・・どちらかといえば・・・リーズナブルなアメリカ型か・・・?

そのあたりの人物造形が軽い気がして・・・フリからオチまでが・・・かなり・・・平坦だったなーっ。

とにかく・・・コンビニ駄菓子に・・・ケンカを売るなら・・・もう少し・・・木下父娘の葛藤を面白おかしくしてほしかった。金持ち=バカという図式はキツすぎ。

それにしても・・・地震で始まった物語・・・プリンでよかったよ・・・おからでなくてーっ。

そして・・・金接ぎ名人のおせん・・・謎の父親はプロフェッサー藤田なのか・・・。

フェアリーはカンナの娘ユリだったというオチなのだが・・・。

なあ・・・我が家の座敷童よ・・・どう思う・・・どんなに汚されても怒らないから清潔にしてあげたい・・・ご不浄の神様と相談してくるって・・・ふんふん・・・まあ・・・あんなもんじゃないかって・・・まあ・・・そうかもな・・・じゃ・・・コンビニに・・・リッチミルクなプリンでも買いに行くか・・・。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

Hcinhawaii0376 ごっこガーデン・チビロボタウンセット。くうああーっ・・・ロボたちはみんな純情ーっ・・・はかなくて切ない・・・ロボットのハート・・・ああーっ・・・不純な私のために・・・争わないでおくれっアンナCHANGEごっこに来ないと思ったらこんなところで濃い目の三角関係ごっこを・・・くうさんってばぴょんまこナイト~・・・創志~・・・二人の間で揺れる・・・まこのハート・・・ってくうさん・・・相手オレ様ロイドじゃん・・・エリもたいまさこさんがいい味出してまスー・・・じいや・・・あのぷっちん・・・なプリン・・・ちょっと試してみるので・・・買ってきて~」じいや「またしても・・・下々のものにご興味を・・・ただちにスペシャルロイヤルウルトラデラックスぶっちんをオーダーメイドいたしますーっ」ikasama4「いい建物・・・いい料理・・・いいおもてなし・・・これらに関わるお金の・・・お・・・を大切にしてもらいたいですねえ・・・金でなくて・・・お金ですよねえ・・・」あんぱんちケツの穴の小さな男にニンジンは危ないけん・・・じゃないわね・・・H☆C新曲募集中・・・ジョージ・ワシントンはフィクションよちーず・・・髪型、決まってますか?・・・と聞くナイト・・・切なくなりました・・・心がスライスされましたーっお気楽料亭は・・・ちまちまっとしていてイライラするのね・・・一度にドバーっと全部出してもらいたいの・・・食べる順番とか・・・自分で決めたいし・・・ラーメンを見習って欲しい

木曜日に見る予定のテレビ『バッテリー』(NHK総合)『ラストフレンズ』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2008年5月20日 (火)

はじめてやりたいことを見つけたんです・・・。(木村拓哉)この国会王子がっ。(深津絵里)

・・・このよどみない展開・・・ゆるぎないスペースの使い方・・・見事だ・・・これがキムタクの月9のカタチ。

子供たちを使ってこないとは驚きだ・・・そして・・・その時間を埋めたのは猫屋敷のおっさん「泉谷しげる」ただひとりである。思い切ってるなーっ。

じゃ・・・じいや・・・後をよろしこ。

・・・それでは本題に入ります前に恒例となっております週末の視聴率チェックでございます。「パズル」↗10.2%(山本山のお姉ちゃんでフタケタ戻し)、「Around40」↘14.4%(主人公の三角関係が終って下げ)、「キミ犯」↘*7.7%(よくある今週面白いのに先週つまらなかったからパターンですな)、「奇跡の動物園08」10.1%(やはり・・・オオカミは人気がないっということですな・・・赤頭巾めっ)、「ROOKIES」↗16.4%(盛り上がってきましたのに・・・)、「ごくせん」↗25.3%(ヤンクミ氷河期を粉砕)、「トップセールス」↘*5.8%(夏川もクラッシュしてました)、「デイ・アフター・トゥモロー」15.7%(・・・寒いっ・・・)、「女バレー・ポーランド」11.8%(負けるのがキライなお茶の間・・・一番の山を・・・)、「ハチワンダイバー」↗11.0%(この胸いっぱいの上げ)、「篤姫」↘24.2%(月を見上げる尚五郎・・・いるのか・・・本当に必要なのか)、「猟奇的な彼女」↗*8.0%(あげたーっ・・・なんで?)、「ナルニア国物語」18.5%(なるほど・・・このCMの間の通過効果か・・・)、「女バレー・プエルトリコ」13.2%(ココからも少しもらったか・・・)・・・ついでに「CHANGE」↘23.0%・・・以上。

で、『CHANGE・第二回』(フジテレビ080519PM9~)脚本・福田靖、演出・澤田鎌作を見た。前回のあらすじ・・・小学校教師・朝倉啓太(木村)が国会議員・あさくら啓太になるまでをオーソドックスにまとめた展開・・・そして・・・選挙のために結集した主要メンバーがその後どうやって主役にからんでくる序盤でございます。

なにしろ・・・応援に来た秘書・理香(深津)・・・選挙参謀の韮沢(阿部寛)・・・ウグイス嬢ひかる(加藤ローサ)である。選挙終ったら・・・どうするんだ・・・というお茶の間の疑問に答えねばなりません。

早速・・・初日だけ・・・付き添うはずの理香は・・・自分の先生である神林(寺尾聰)に「秘書とかまだ未定か・・・じゃ・・・」と啓太の秘書を命じられてしまうのでございます。

次に・・・啓太の東京の家・・・父親譲りの帆船の模型なんかあるやや豪邸である・・・に韮澤転がり込み・・・「八王子の選挙参謀やるので居候させろ・・・その代わりにいい情報をやる」と啓太に人脈作りを勧めたりいたします。

最後にひかるも押しかけてきて・・・後援会長の縁故で第二秘書になってしまいます。「もう惚れちょるばい。のしあがっちゃるけん。出世お願いねー。そしたらねー」なのです。

これで・・・レギュラー陣のボジション変更終了です。応援の秘書→正規の秘書、選挙参謀→アドバイザー兼ドライバー、ウグイス嬢→秘書見習い兼お嫁さん候補でございます。

もちろん・・・男より政治の理香には・・・まだ・・・キーッとなるところではないのですが・・・ひかるの住み込みに・・・「えーっ、そんなのダメ」・・・韮沢の「オレがいるから問題ない」・・・「むむむ・・・そんなー」なのである。

まあ・・・立場上・・・啓太の魅力に女として最後に気がつかねばならない・・・苦しいボジションなのです。

新人議員として活動を始めた啓太。さっそく・・・証券マンあがりの二世議員・生方(石黒賢)を韮沢つながりでゲットします。生方は「信用できる」らしい。

その生方が・・・「国会議員なんて嫉妬の固まり・・・足を引っ張ったり・・・目立ったものがいれば利用しようとしたり・・・油断できないっ・・・」と忠告してくれます。

なにしろ・・・新人でも・・・中身キムタクですから・・・たちまち人気なのです。これは小泉チルドレンのタイゾーくんなどとは格が違います。たちまち・・・マスメディアが食いつき始めます。もう・・・女子アナも女子記者も追っかけ状態です。それが・・・マスコミというものですからーっ。

さて・・・啓太は新人議員ですが・・・子供ではありません・・・。何しろ・・・学校の先生を10年以上務めているのです。しかし・・・政治については素人・・・。そこで・・・今までの経験を生かそうとします・・・これは一つの戦略です。

たとえば・・・朝ごはんに納豆にしょう油をかけて食べていた人が・・・初めてたまごを食べる場合・・・しょう油をかけてみたらどうだろうという発想です。

啓太は小学校の先生でしたから・・・不明の点は「小学校五年生(子供)にも分るように説明してくれ」と提案します。理香は・・・たじろぎますが・・・しかし有能な秘書としてはリクエストに答えないわけにはいかないのです。

本会議→全校集会

常任委員会→図書委員会

特別委員会→運動会実行委員会

はい・・・啓太は理解しました。

前回・・・「子供にいいことをするために悪いことをしてもいいと教えることはできない」

という指針でピンチをチャンスに変えた朝倉は「初心忘れるべからず」という戦略を持っていることが明らかになります。

この戦略は複雑な問題に取り組む場合の基本戦略です。

人間というものは迷うものですが・・・時には決断を迫られる。

そういう時に「初心」・・・最初の目的を思い出すのはなかなかに有効なのです。

朝倉の場合は・・・「小学校の教師だった」という原点があるわけで・・・その中から様々な初心を得ることができます。

今回は「子供に分るように話せば大人にも分る」ということです。

おそらく・・・啓太はこの手を常套手段として使うつもりなのでしょう。

一方・・・啓太の属する政友党は政権与党ですが・・・危機的状況に・・・「鵜飼総理(伊東四朗)が料亭の女将にセクハラで訴えられた」のでございます。さあ・・・女医・月丘瑠美子(堀内敬子)の出番を作るためにも入院です。

そして・・・内閣支持率は四パーセントに・・・そりゃ・・・無理だよ。

ちなみに・・・現在の福田内閣の支持率は26.1%(読売新聞調べ)です。内閣発足以来最低を更新しているのですが・・・それでも統計的には日本国民の「四人に一人」は「福田総理でいいよ」と言っているわけです。

鵜飼総理は「二十五人に一人」しか「いいよ」と言う人がいない政権です。どんだけ不人気なのでこざいましょう。

たとえば・・・クラス会があって・・・二十五人くらい人が集まったときに・・・「鵜飼っていいよね」と言おうものなら残りの全員に「えーっ」と言われてしまうのでございます。もう口に出すのも憚られる支持率・・・それが*4%というものです。

さすがに・・・無理なので・・・「辞意を表明・・・ちくしょう」です・・・昔なら「放送禁止」の発言ですが・・・最近はいいらしい。昔は畜生=部落民で激しくクレームがついたものです。畜生=動物=四足=よっつもダメで・・・時代劇には四歳の子供は登場しない・・・「坊やいくつ?」「よっつ」というセリフが書けないから伝説があったほどなのです。そういうことも時代とともに変わりますから・・・初心貫徹という戦略は有効なのですな。「ちくしょうのどこがいけないんだ・・・ちくしょう」ときっと思った人がいたはずでございますからーっ。

いつかバカチョンカメラも言えたらいいのになーっ。

・・・失礼しました。

さて・・・こうして・・・空白になった「総理大臣」のポスト。

CHANGE世界はこの世によく似たシステムの国が舞台らしく・・・政権与党の総裁選挙で勝ったもの・・・すなわち総理大臣です。

もちろん・・・国民投票ならキムタクは総理大臣になれる可能性大ですが・・・啓太も意外なことに新人議員でありながら・・・もっとも総理大臣に近い男になったのです。

さて・・・ここで・・・戦略の基本である・・・「選択肢の確保」について触れたいと考えます。

日本政友党の総務会長・神林は日本一の名わき役と呼ばれた宇野重吉(ネズミ男と並び称される)の息子だけに・・・なかなかの策略家です。

「初心貫徹」に対応する形に「臨機応変」があります。

これは簡単に申しますと・・・つねにプランB(第二案)を用意しておくということです。

今回・・・神林は料亭に啓太を呼び出し・・・党の幹部と顔合わせをさせるという計画を持ちます。

ところが・・・この「約束」を常識の通じない新人である啓太は守りません。

しかし・・・この「約束」を設定した神林は少しもあわてません・・・彼には常にプランBがあるからです。

神林は「党の実力者が・・・総理大臣になっても・・・この不人気では三ヶ月も持たない・・・解散総選挙になれば・・・党は敗北・・・総裁は責任をとらされる・・・そこで・・・そのカードは無能だが・・・人気がある・・・新人に引かせてはどうか」と提案し・・・幹部たちの承諾を得るのです。

いわば・・・これが神林の「初志」です。そしてそれに至る経過はプランA(約束通り)でもプランB(啓太遅刻)でも構わないということです。

「初志貫徹」と「臨機応変」は・・・矛盾しているように見えて・・・戦略的には基本的でしかも最強のカードなのでございます。

さて・・・一方・・・そういう神林の戦略のコマに過ぎない・・・啓太はどうでしょうか。

新人議員として・・・衆議院の「決算行政監視委員会」に参加した啓太。定数40人の一人になったわけですか・・・とにかく・・・決算したり・・・行政を監視したりするというこの委員会は一年生議員には・・・重荷です・・・チンプンカンプンなのです。

「・・・歳入歳出の実況に関する件や行政監視に関する件についての案件として・・・特に放送のあり方について調査をすすめてまいりますが・・・言論の自由、報道の自由について・・・電波資源の有効活用という点から・・・あるある問題などの問題が・・・行政指導という形式で・・・ランクを分割しまして・・・ここは自主規制・・・また昨今インターネットという・・・」

とこのような専門的かつ広範な知識を必要とする・・・委員会に・・・新人議員は即応できるはずがないのです。

啓太は顔には出しませんが・・・かなり・・・落ち込んでいたはずです。

そこへ・・・やってきたのが猫屋敷の家主で立ち退き問題の主役になっている男(泉谷)の登場です。男は議員会館に陳情にやってきたのですが・・・とりあってもらえません。そして選挙区の人間でもないのに啓太のところにやってきたのです。

「国会議員は国民の負託を受けている」・・・「国会議員は国民の声に耳を傾けなければならない」・・・啓太の中の小学生はたちまち覚醒するのです。

男は・・・「妻を失った悲しみからネコナデ依存症になった老人」でした・・・しかし・・・「先輩議員との大事な約束」を反故にして・・・啓太が「話」を傾聴したことにより・・・心の鬱屈が解かれ・・・晴れ晴れとした気持ちになったのです。

啓太は・・・はじめて「国民のお役にたった」実感を味わうことができました。

もちろん・・・全体像の見える理香にとってはそれは「愚かな選択」に他ならないのですが・・・秘書としての理香ではなく・・・別の理香のどこかに・・・響いてしまったようです。

「出世したいなら遅刻をするな」という韮沢の説教で始まる・・・四人組のドライブ。

「リンカーンとか・・・チャーチルとか・・・になりたいと思わないのか」「いや・・・別に」「じゃ・・・シュワちゃんは・・・」「それは好き」「ほら見ろ」「いやだって・・・シュワちゃんは役者として・・・」「役者だって政治家だって・・・遅刻はダメなんだって話だよ」

韮沢の説教は「臨機応変」ですが見事に「初志貫徹」をしているのです。

とにかく・・・「めんたい系」のおにぎりをひかるにもらった啓太は・・・次のステップへと足を踏み入れたのです。

神林「総裁選に立候補してくれ・・・」

理香「(笑)」

神林「推薦人はこちらで用意した」

啓太「ぇぇぇぇぇぇええええええええ・・・・」(つづく)

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Hcinhawaii0374 ごっこガーデン・通勤電車セット。アンナもしも・・・ダーリン専用車輌があったならずーっと借り切るぴょん。ダーリン総理の支持率は100%・・・いや200%・・・いえいえ1000%・・・きゃーっ。想像するだけでぴょんぴょんぴょーんmari35歳の一年生議員が総理に・・・前代未聞ですね。まあ・・・大阪府知事ならありえますけど・・・猫屋敷万歳ミマム教師といえば中学教師・・・元祖クルクルパーマのアフタースクールもよろしくakiごっこガーデンに駅まで作ってしまうとは・・・相変わらずね。阿部ちゃんロイドのバスタオルサービスはないのかしら?まこバスタオルいかがっすかーっ。韮沢バスタオル匂いつきーっ。神林さんのワル勉強になりマス。とにかく・・・展開早っ!」エリ誰でも総理大臣になれる日本でスー。誰が総理大臣になっても同じ日本でスー。じいや・・・定期ってなんでしょう? 電車ってのり放題で100万円くらい?・・・一回くらい乗ってみたいでスーikasam4今回は政治家ロイドを大量に作ったのですが・・・需要が・・・そして・・・孝太郎総理誕生のためには・・・ぶるる・・・シャブリまたまたごっこに間に合わず・・・とりあえず答えは・・・A・・・登場人物多すぎ・・・

Hcinhawaii0375 ごっこガーデン・接待大広間セット。お気楽ありえないこともないけど・・・やっぱありえねー・・・・・・小沢一郎が田村正和みたいな顔だったら・・・歴史変わってたとしてもっアンナああーっ・・・緊張するぴょ~ん・・・ごっこセットでも緊張ーっ・・・じいやーっ、メンタイ系おかわりーっメンタイ系セットおかわり入りましたーっ。レビュー早くてアンナ先輩に褒められましたーっ。仲居ごっこでサービス中ーっ。庶民派総理って・・・何がなしえるのかっ。それが問題だと思いますっみのむししゃけ系キタァァァァァァァ!嫉妬と陰謀渦巻く国会議事堂へようこそーっ・・・いや・・・料亭へようこそーっ・・・ルビーの指輪先生・・・腹黒いところが楽しみーっ。朝倉がメチャクチャにしてくれるのかなーっ・・・総裁のおな~り~るるる

水曜日に見る予定のテレビ『週刊真木よう子』(テレビ東京)『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホカベン』(日本テレビ)

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2008年5月19日 (月)

桜田門から入電中・・・高村巡査、妹たちがお世話になりました。(宮﨑あおい)

・・・ケータイ刑事ネタですみません・・・。なんとなく・・・異次元で邂逅したようなムードだったな・・・。とにかく・・・銭形愛(宮﨑)と高村一平(草刈正雄)はキッドの知る限り共演していないのだな。なのに・・・何故か・・・なつかしい感じがするのだった。

しかし・・・あれだな・・・テレビドラマから・・・ほぼセックスの香が匂わなくなっているのに・・・避けては通れない床入りの儀式・・・しかも初夜ネタである。

まあ・・・スカシだけど・・・これはもうスカすしかないんだよね。公共放送的にはーっ。

でも「おな~り~」があったので・・・満足だ・・・。

とにかく・・・短い・・・篤姫の新婚生活が始まったのである。

で、『篤姫・第20回』(NHK総合080518PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は篤姫さま初夜のはじらい・篤姫様初夜のお勉強二大イラスト付でございます。また島津斉彬と阿部老中、堀田老中の新作イラストも書き下ろし・・・まあ・・・日本の政治はこれでいいのか・・・明治維新もホームドラマ展開にもやもや・・・な感じでございます。

Atuhime1856c で、ついに御台所・篤姫(宮﨑)の誕生でございます。まあ・・・様々な憶測が流れる・・・家定(堺雅人)と篤姫の夫婦仲なのですが・・・あのような初々しい姫を寝床に招いてですな・・・何もないということは・・・もう・・・まったく考えられないわけで・・・たとえ・・・性的不能者でも・・・なんかするだろうな・・・とキッドは考えます。その方が自然だろう・・・自然じゃねえかっ・・・まあ・・・失礼しました。とにかく・・・妄想の方は勝手にガンガン膨らみますから・・・いいんですけどもねーっ。

江戸城・・・大奥の天井裏・・・。くのいち幾島とくのいち滝山のにらみ合う・・・その先で・・・将軍家定の大上忍としての姿・鼠小僧二郎太夫と・・・白装束の薩摩くぐり衆のお頭・篤姫は闇夜のご対面におよんでいた。

「ふふふ・・・薩摩から参った姫よ・・・面をあげよ。この鼠小僧に顔を見せよ」・・・闇の中に朧に浮かぶ・・・篤姫にむかって家定はささやいた。

「ふふふ・・・公方様には・・・お気の早いこと。この篤姫の顔・・・お目にかけてもよろしいのでございますな・・・」・・・闇の中で三つ指ついた篤姫が妖しい猫なで声で答える。

「よい・・・苦しゅうないぞ・・・」家定は鼠の面の下でくぐもった声を高める。「では・・・とくと・・・ごらんあれ・・・」篤姫は顔を上げた。「おおっ・・・これは・・・」家定は思わずのけぞった。

闇の中で金色に光る二つの眼が家定を見据えていた。

「なんと・・・面妖な・・・闇の中で・・・光もないのに・・・まるで眼の裏に灯があるような・・・眼光じゃ・・・しかも・・・黄金仏のような・・・黄金色・・・これは怪しいこと・・・おお・・・金色の瞳がどんどん・・・大きくなるではないか・・・どんどんどんどん・・・大きくなって・・・これは・・・したり・・・目の前がまぶしいほどではないか・・・これはたまらぬ・・・目をつぶっても・・・消えぬではないか・・・目を閉じようと閉じまいと・・・金色の目がはっきりと・・・おうおう・・・しかもこれはまた・・・キラキラしいこと・・・なんと魅力的な瞳であること・・・おうおう・・・瞳に映るはわが姿ではないか・・・金色の瞳に鼠が映っておる・・・鼠がチューじゃ・・・おうおう・・・この匂いたまらぬな・・・血がどんどん・・・腰の方へめぐっていくは・・・頭はぼうっとなってきたわ・・・なんと・・・かぐわしいとはこのことか・・・おうおう・・・鼠が真っ赤に火照ってきおった・・・これこれ・・・そのようなところに触れてはならぬ・・・触れてはならぬというのに・・・いや・・・止めてはならぬ・・・途中で手を引くとは何事じゃ・・・おうおう・・・なんという・・・肌触りじゃ・・・とろーっとイシミツのごとき・・・この熱さ・・・とろけてしまいそうじゃ・・・なんと・・・いつの間にか・・・鼠の手がやわらかきものをもみしだいておるではないか・・・これはたまらぬ揉み心地じゃ・・・もち・・・いやマシュマロ・・・いやいや水蜜桃じゃ・・・もちもちのふわんふわんのぷよんぷよんじゃ・・・これは地獄か極楽か・・・いや・・・・極楽じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・はうぅん・・・」

不覚にも天井裏で昇天させられた家定は脱力感に腰を落とす・・・。

しかし・・・家定の異変は・・・天井裏の忍びたちにはうかがい知れぬもの・・・。家定と篤姫は間合いをとってみつめあっているだけのこと。

さすがに半蔵が声をかける・・・。

「太夫様・・・」

下腹部を熱く濡らした家定がようやく答える。「よい・・・手を出すな・・・これは・・・婚前交渉じゃ・・・ふふふ・・・篤姫よ・・・床入りの儀・・・楽しみにしておるぞ・・・」

無言であった篤姫が答えようとした刹那・・・家定の気配が一瞬で消える。家定のいたあたりから素早く近付いてくるものがあった。篤姫は意表をつかれて・・・身構える・・・篤姫の周囲を走り抜けて行ったのは数匹の白いネズミだった。

その足音が闇の中に消えたとき・・・天井裏の闇の中には・・・篤姫の姿も消えていた。残るのは最初から配置についていた・・・不寝番のくのいちだけである。篤姫も・・・家定も・・・服部半蔵も・・・幾島も・・・滝山も・・・忽然と消えうせていた。くのいちの一人は達人の技の冴えに魅了されつつ・・・ようやく・・・息をついた。

江戸・麻布の毛利屋敷・・・。そこには隠居した上臈御年寄・・・勝光院の庵があった。ひょうたん池はその庭にある。初雪のあった朝である。その雪の下に潜むものがあった・・・。

「滝山か・・・久しいの・・・今朝は珍客が多いようだ・・・」

庵の軒先から・・・年老いた尼僧が姿を現す。その背後には公家の女房が控えている。

「これは・・・近衛家の村岡の局様・・・」

「世情が騒がしいでの・・・このような姥にも賑いが戻ってくるようじゃ」

勝光院はつぶやきながら・・・村岡を促す。

「滝山殿には・・・わが娘がお世話になりますゆえ・・・よろしく頼みますえ」

村岡は雪に向かい会釈する。

「これはもったいない・・・」

勝光院はすでに隠居の身の自由さで村岡を案内するように池のほとりを歩む。

「ふふふ・・・寄る年波じゃ・・・冬が応えるのう・・・」しかし・・・かっては大奥で火術により百人のくのいちを焼死させた手練れである。その忍び足は確かだった。「その薩摩の姫とやらはいかがなものじゃ」形式上の母親である村岡を無視するように雪に忍ぶ滝山に問いかける。

一瞬のためらいの後・・・滝山の声が応じる。

「なかなかに・・・面白きお方かと・・・。昨夜は公方様を手玉にとっておいででした」

「ほほう・・・あの鼠小僧をのう・・・」

「悪戯に・・・鼠の嫁入りと鼠の相撲を混ぜたお話しなどをなさり・・・お茶目なお方でございます」

「ふふふ・・・若いのう・・・。して・・・水戸の動きはどうか・・・」

「ご隠居は・・・一ツ橋様の件・・・かなり強引に勧めているようです」

「あの爺様にも困ったものだ・・・尊王だ・・・攘夷だと申して・・・何のことはない・・・己のせがれを将軍にして・・・父御として・・・大奥に大手を振ってもぐりこみたいだけなのじゃ・・・」

「・・・それはお戯れを・・・」

「なんの・・・本気の話じゃ・・・男というものは・・・困ったもの・・・天下の一大事というに・・・己が倅のことばかりじゃ・・・まあ・・・いろいろな意味でな・・・譜代衆の機嫌もあるし・・・彦根のくのいちもかなり潜り込んでおる・・・ほれ・・・噂に高いマガリ(猫)衆よ・・・ことは簡単には治まらぬ・・・まだまだこれからじゃのう・・・」

そこでようやく・・・勝光院は村岡に向き直った。

「近衛の姫には・・・まだまだ苦労が多かろうのう・・・紀州様と一ツ橋様・・・どちらも・・・お声がかかっているが・・・京には京の思惑があるでおじゃろうし・・・大奥にも大奥の事情がある・・・」

村岡がようやく口を開いた。

「女が政に口を挟んでは障りがありましょうが・・・世の乱れ・・・ふりかかる火の粉は払わねばなりませぬ・・・」

勝光院は無言で来た道を戻り始めた・・・。朝の勤行の時刻が迫っていたからだ。

すでに・・・池の周囲からはくのいち滝山の気配は消えていた。(つづく)

関連するキッドのブログ『第19回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『絶対彼氏』(フジテレビ)『おせん』(日本テレビ)

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2008年5月18日 (日)

夢を馬鹿にするな鉄拳制裁!(佐藤隆太)・・・暴力はこっそりやらなきゃダメだぞっ。(仲間由紀恵)

・・・ついに・・・暴力教師二本立て・・・だ。しかし・・・世の中・・・ドラマと違いますからーっ。教師の皆さんは真似をしないように・・・ご注意ください。

しかし・・・バレないように・・・相手を選んで・・・バックに組がいる場合は・・・ご自由にどうぞなのかーっ。

ともかくーっ。女子バレー最終予選とかあるとーっ。もう・・・まったくーっ。スケジュールがーっ。

頼むぞっ。猫ーっ。

で、『ROOKIES・第五回』(TBSテレビ080517PM0756~)原作・森田まさのり、脚本・いずみ吉紘、演出・平川雄一郎を見た。久しぶりに原作の持つ底力を見たな・・・。もう・・・ワケもなく・・・30分目くらいから・・・涙の止まらない展開。もう・・・高校野球の魔力というか・・・熱血教師の威力というか・・・青春の謳歌というか・・・泣かせるドラマにゃのーっ。

暴力事件を乗り越えて・・・。ついに練習試合にこぎつけた二子玉川学園高校。

スターティングオーダーは次の通り。

1番 センター 関川(中尾明慶)

2番 セカンド 御子柴(小出恵介)

3番 キャッチャー 若菜(高岡蒼甫)

4番 ピッチャー 安仁屋(市原隼人)

5番 ショート 桧山(川村陽介)

6番 サード 平塚(桐谷健太)

7番 レフト 岡田(佐藤健)

8番 ファースト 湯舟(五十嵐隼士)

9番 ライト 今岡(尾上寛之)

監督・川藤(佐藤隆太)マネージャー・八木(村川絵梨)

・・・そしてスコアは九回裏まで次の通り・・・。

        1    2  3    4    5    6    7    8     9     計

用賀第一     0    0    4    0    2    2    0    0     1     9

二子玉川     0    1    0    0    0    0    7    0     ?     8

そして・・・つづくである・・・しかも次回は六月七日なのである・・・高校野球のドラマ・・・オリンピック最終予選に破れたりなのであった。

とにかく・・・7回裏に事件は起こりました・・・。バッターランナーとピッチャーが一塁塁上で交錯・・・用賀第一のピッチャーが負傷。ここで・・・用賀の二軍監督・国松(田口浩正)が暴言を吐いて二子玉川の選手を侮辱・・・。川藤監督が鉄拳制裁です。

この暴力に両チームと審判団の心が一つになりました・・・。帰ろうとする国松監督を制し・・・用賀の球児たちは試合続行を希望。主審も「スポーツに暴力沙汰はつきもの」と試合続行を宣言・・・。国松監督・・・殴られ損です。美しい・・・日本・・・美しい日本の姿がここにあります。何が善で・・・何が悪か・・・空気が決めるのです。人情がルールですにゃあ。

そして・・・変わった投手をめった打ち。ついに同点に追いついた・・・二子玉川。

しかし・・・最終回・・・血染めのボールを投手リレーでまわした湯舟がつかまりホームランを喫し・・・9対8と・・・二子玉川はリードされてしまいます。湯舟・・・にゃーっ。

けれど・・・ここはエース安仁屋が力投・・・ついに一点差のまま最終回。

ここで・・・剛球を受け続けた若菜はバットが握れなくなるほどのダメージの蓄積でピンチに。

だが・・・ついに新庄(城田優)が登場・・・代打・新庄・・・わかってたんだ・・・結局・・・こうなるのが・・・だってドラマだからにゃああああああ・・・・とにかく・・・つづくのにゃ。涙で前もみえないしにゃ。

Hcinhawaii0373 ごっこガーデン夕陽のグラウンドセット。お気楽今を生きるのね。だから・・・六月七日までには忘れちゃう・・・次は総集編だったりして・・・ろーじーオレ・・・新庄ですか・・・平塚ですか・・・これ・・・日テレだったら巨人の選手が主役になりそう・・・エリボクシングより野球の方がわかりまスー。タイムをかけたらどんだけ待たせてもいいのでスー。安仁屋でスーアンナうるうるぴょん・・・安仁屋をとられたぴょん・・・御子柴にしたぴょん・・・時々真澄ちゃんを思い出すぴょ~んまこROOKIESブームの中・・・ごくせん一本うるるんるん、しっかーしっ・・・若菜が男気ありらしいので草野球のキャッチャーです。ミットもーないっ・・・黄色いハンカチネタ分る人ーっくううるうるうるうる・・・ロッカーに名前を発見・・・ドバーッmari青春の熱い涙・・・にゃーっikasama4サヨナラは別れの言葉じゃなくて・・・再び会うまでの遠い約束・・・再会・・・最悪なんじゃ・・・マネージャー役で来ました~ラスフレとCHANGE・・・迷う・・・みのむしスローモーション多すぎ・・・テンポアップテンポアップ・・・もったいぶりすぎるるる~シャブリ瞳にニコが~って言ってたら・・・いつのまにかニコガクのユニフォームを・・・

で、『ごくせん・第五回』(日本テレビ080517PM9~)原作・森本梢子、脚本・江頭美智留、演出・佐藤東弥を見た。裏のトップセールスがバブルの入り口にさしかかり・・・庶民がご馳走を食べる夢の時代の幕開けにさしかかる頃・・・3年D組の生徒たちは・・・豆腐屋のオヤジ(金田明夫)が倒れたことにより・・・日々の労働の大切さと・・・お金の有難みを勉強するのだった。

母親入院中の本城(石黒英雄)は進路相談で父親とやりあった後で・・・父親も入院する事態に遭遇。しかも・・・入金予定の店のお金五万円に手をつけてしまったのだった。

なんとか・・・しようと・・・バイトを探すが・・・時給の安さに・・・愕然。

もはや・・・ギャンブルしかない・・・と心に決めたところで・・・悪い先輩から・・・五万円の融資を持ちかけられ・・・渡りに船と食いつくのだった。

しかし・・・いつの間にか・・・五十万円の借金証文に・・・まあ・・・これ以上なく古典です。

もちろん・・・先輩のアジトは乱闘用倉庫です。

拘束されて痛い目に会う本城・・・。そこへヤンクミ乱入・・・。相手闇金ですから・・・。

これはもはや・・・教師VS生徒の悪い先輩・・・の図式ではなく・・・組VS組の抗争に発展するのでは・・・と蒼ざめるお茶の間をよそに・・・一件落着ですにゃ。

まあ・・・裏では組長(宇津井健)が・・・「ウチのお嬢が迷惑かけたようだな・・・」某組織・幹部「・・・滅相もございません・・・」てなこわい・・・やりとりがあったとは思いますがにょ。

まあ・・・お金は・・・「ありがたい」・・・ということは・・・大切で・・・これと「拝金主義」の折り合いが・・・難しいのでございますにゃあ。まあ・・・猫に小判ですけどにょーっ。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

で、『ハチワンダイバー』も見た・・・ちょっと笑ったにゃ。

そよ(19)の胸揉みの顛末に興味のある人はコチラへ→お気楽様のハチワンダイバー

月曜日に見る予定のテレビ『CHANGE』(フジテレビ)

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2008年5月17日 (土)

花嫁・花婿に挟まれてケチじゃなくエコをしました。(藤木直人)がんばれ~(戸田恵梨香)

そこはかとなく・・・「ギャルサー」の臭う「奇跡の動物園」~「アラ40」の流れだったな。

一方・・・「パズル」と「キミ犯」は脚本家チェンジでちょっと見やすかった。

唐突だがテレビ東京の「モヤさま2」でディレクターの中田麻紀子が派手な絵を求めてボーリング場に固執していた上に顔出ししていた。キッドはこの番組を「ガチャガチャさまぁ~ず」略して「ガチャさま」と呼び視聴している。本当は金曜日のどのドラマより楽しみなのである。今回のカプセルトイも素敵だった。

しかし・・・まあ・・・カプセルトイに秘められた・・・人の心の秘密はくすぐったいものだと考える。

キッドのブログもかくありたいものだ・・・。

で、『ドラマスペシャル・奇跡の動物園2008・旭山動物園物語』(フジテレビ080516PM0756~)脚本・大島里美、演出・加藤義人を見た。まあ・・・タイトルがかぶっているのは相変わらずだが・・・今回も動物たちの可愛さに支えられ・・・滞りなく、旭山動物園を堪能したのだった。今回のゲストは実習に来た獣医の卵・喜多嶋(平岡祐太)である。医者一家に生まれ・・・医学部受験に失敗した過去を持つ喜多嶋は・・・獣医になることにわだかまりを持っていたのだった。

つまり・・・オレは獣医にしかなれなかった男である・・・。

まあ・・・人間って難しいよね。

そんな・・・喜多嶋を「新しい動物」としか見ない・・・動物園の仲間たち・・・。伊東四郎はサケの卵をみつめ・・・「お前はイクラちゃんなんだよ・・・」と喜多嶋の未来を占うのだった。

さて・・・坂内(山口智充)は「オオカミ」に夢中である。オオカミを絶滅させた人間の業は・・・かって飼育していたオオカミを失ったことのある坂内の心にとりつき・・・やがて壮大な構想を持つ「オオカミの森復活計画」へと発展していく。

しかし・・・その実現はまだ未来の話・・・。今はとりあえず・・・レッサーパンダのショーアップが課題となり・・・それはつり橋渡りに結集するのである。

このつり橋の素材のアイディアを・・・戸田恵梨香は・・・しっくり行っていない父親からアドバイスしてもらうのである。

ペンギンの卵をあたためながら・・・戸田は・・・親と子の心というものの難しさを紐解いていくのだった。

もちろん・・・小出恵介はサルの玩具作りに夢中である。

そして・・・今回の犠牲者は・・・ホッキョクグマのハッピー・・・園で生まれ・・・乱暴な父親に舌を半分食いちぎられ・・・子育てのできないまま・・・年老いたハッピー・・・。ついに老衰のために入水して死亡である。

「今」を生きる動物たちを見た・・・喜多嶋はやがて・・・放流されるサケへと変化を遂げるのでした。

まあ・・・相変わらずだが・・・楽しいよな。上野にはパンダ不在中です。

関連するキッドのブログ『旭山動物園2006

で、『Around40・注文の多いオンナたち・第6回』(TBSテレビ080516PM10~)脚本・橋部敦子、演出・川嶋龍太郎を見た。ますます・・・難解になっていく・・・幸せの定義。「他人からどう見られるか」と「自分が他人をどう見るか」の葛藤や・・・「自分の考える自分」と「他人の考える自分」そして「他人の考える自分を考える自分」・・・分析すればするほど・・・自分は自分というものが分らなくなるのである。

「男は経済的に強い女に屈折する」という・・・「世間の目」に振り回され・・・たちまちギクシャクする・・・聡子(天海祐希)の恵太郎(藤木)に対する態度。しかし・・・ついに二人は通い同棲に突入するのであった。

聡子「灯を消して・・・」

恵太郎「・・・ここは・・・エコよりエロだと思うんです・・・」

聡子「ああーっ」

というシーンはカットなのである。最近・・・そういうことの気配も消すから油断できないよな。

一方・・・大塚寧々は「夫婦生活」を計画的にしようとして失敗・・・まあ・・・性に対する男性と女性の差というよりは性癖の問題だよな・・・。ナチュラルというものに病的にこだわる男には計画妊娠は向かないのである。

しかし・・・まあ・・・ある意味・・・脚本的あざとさが唯一気になるポイントだ。

もちろん・・・筒井道隆の言う・・・男の中身が・・・間男の免罪符にはならないと思いますが・・・そう思うのは・・・一夫一婦制に対するフェティズムだという考え方もあります。

さて・・・そういうちょっと機知外の人々の中で正真正銘の患者である・・・ひきこもりの青年が登場・・・。エリートの父親の英才教育が仇となって・・・統合失調症を引き起こしたという・・・まあ・・・ベタな症例です。

父親「厳しい教育が息子のため」、息子「父親の期待に答えるのが父親のため」という関係で・・・疎外された息子自身が失調・・・ということです。

まあ・・・その程度で分裂してしまうのは「根性なしだっ」という考え方もあります。

しかし・・・「患者」であるからには「治療」するのが医療というサービス業。

公私ともにナイスコンビとなりつつある聡子と恵太郎はついに父親の世間体気兼ねを突破し患者の入院を獲得するのでした。

そして・・・結婚案内所の女(片桐はいり)が恵太郎関係者として登場。昔の女?・・・三人の姉の一人?・・・両方ならラスフレかっ。

ま・・・すっかり・・・ぬるいコメディーになってきましたよ。

関連するキッドのブログ『第五回のレビュー

で、『キミ犯人じゃないよね?・第六回』(テレビ朝日080516PM1115~)脚本・加藤淳也、演出・田村直巳を見た。どこ・・・というのでなく・・・全体的にいい感じになっている。たとえば「もってかれた」要潤の彩色の処理の仕方とか・・・「見て見てビーム」とか・・・お約束のセリフの処理の仕方とか・・・要と貫地谷しほりのベッドシーンとか・・・そのムチムチな感じとか・・・そこかよっ。

ゲストの紺野まひるのダンスシーンが短く挿入されていて・・・そういうポイントの控え目なところも好感がもてる。

まあ・・・その他のお約束部分がダサダサなので・・・余計に苦労が感じられるからかもね。

ともかく・・・今回はまずまずだったのです。・・・掛布とか・・・どうでもいいよ。それよりも犯人の復讐についての経過をそれなりに描いてもらいたいよ。どうやって被害者の過去の殺人を知ったのかとか・・・そういう基本を処理してから・・・遊んでもらいたい。

関連するキッドのブログ『第4回のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)・『篤姫』『サラリーマンNEOシーズン3』(NHK総合)『猟奇的な彼女』(TBSテレビ)

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2008年5月16日 (金)

バッターとピッチャーとキャッチャーは三角関係(中山優馬)VS負けてタマ瑠可(上野樹里)

それにしても・・・長澤まさみは美しいな・・・。こんな美しい女が・・殴ったり蹴ったりしても従順に尽くしてくれるというのはある種の男の憧れの世界なのだろう。そういう人はひっそりとこのドラマを見ているのだな。

それにしても・・・上野樹里は男らしいな。こんなに男らしく・・・ストイックで・・・ひたむきで・・・しかも女なのだ・・・こういう女はある種の男の憧れの女性なのだろう。そういう人はひっそりとこのドラマを見ているのだな。

それにしても・・・水川あさみは都合がいいな。二番手というか補欠というか奥ゆかしいというか、手がかからないというか、あっさりしているというか、こういう女がいたらラッキーだと思う男は多いだろう。そういう人はひっそりとドラマをみているのだな。

瑛太とか・・・錦戸亮とか・・・山崎樹範とかは・・・まあ・・・どうでもいい男は多いだろうな。そういう人はノーマルなんだと思う。

でも・・・「バッテリー」を見ている男はやはりタマについて異常な愛情を持っているのだろう。

だから木曜日のドラマの視聴率は・・・①「ラスフレ」↘17.2% ②「科捜研」↗13.7% ③「渡世鬼」↘12.6% ④「釈由美子」↘10.5% ⑤「バッテリ」↗*8.7%・・・なんだと思う。

で、『バッテリー・第6話』(NHK総合080515PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・中島由貴を見た。なぜ・・・巧(中山)は髪をきらないのか・・・それは髪は女の命だからなのである。その本質はライバル中学・横手二中の副キャプテン瑞垣(川原一馬)が見抜いている。

「あいつ(巧)が・・・姫・・・か」

なのであった。・・・もう巧姫と呼んだ方が話が早いほどだ・・・。しかし・・・ただの姫ではなく凄いタマを持っているのがまた変態なのである。

ともかく・・・姫だから髪を切らない巧によって・・・紆余曲折のあげくに活動休止に追い込まれた新田東中野球部。しかし・・・姫は野球ができればなんでもいいタイプなので全国大会ベスト4の強豪・横手二中のスラッガー門脇(中村隆太)に対決を挑むのだった。

豪(高田翔)「おまえのタマは最高だから絶対に打たれん。おまえのタマは俺にしかさわらせるな」

姫「わかってるよ」

しかし・・・巧姫の本気のタマはさらに凄さを増していたのだった。門脇は空振りさせるが・・・豪はあまりの凄さに体の奥がジーンと痺れてしまうのだった。

豪「また・・・凄くなってる・・・もう・・・たまらん・・・」

巧のタマに魂を奪われた豪は虚脱状態に・・・もう・・・タマを握る手も痺れて力が入らない・・・。

それを見てとった・・・巧は豪を気遣って八分の力のタマにするが・・・それでは門脇に捕まってしまうのだった。タマは強奪されバックスクリーンまで運ばれてしまう。

豪「なぜじゃ・・・なぜ・・・最高のタマを投げんのじゃ・・・俺を信じてくれんのか」

最愛の巧姫に裏切られた豪は・・・むっと黙り込むのだった。

帰宅した・・・巧の沈んだ気持ちを見逃す弟・青波(森本慎太郎)ではないのである。

青波「お兄ちゃん・・・豪さんと何かあったじゃろう・・・ケンカしたのか・・・わかるよ・・・お兄ちゃんのことなら・・・なんだって・・・でも・・・平気じゃ・・・豪さんはお兄ちゃんにメロメロじゃから・・・なんだって・・・許してくれるさ・・・僕なら・・・もっともっと上手におねだりするのに・・・」

やりての弟のアドバイスを受けて・・・巧姫は豪の家に夜這いをかけるのだった。

豪は無言で巧をなぐりつける。豪「なんでよ・・・なんで・・・あたしの気持ちを分ってくれないの・・・巧のタマを奪われるなら・・・あたしなんか・・・死んだ方がマシ・・・二度と浮気なんて許さないから・・・」

巧は無言で謝罪するのだった。二人は夜の闇の中でお互いのタマをしっかりと握りしめるのだった。

そして・・・いよいよ実現した・・・新田東中と横手二中の秘密の試合。

門脇「今度こそ・・・すごいタマを見せてくれるんだろうな」

豪「ふふふ・・・本当の巧のタマには誰だってかすりもしませんよ」

豪の言う通り・・・空を切る門脇のバット。しかし・・・豪も巧のタマをつかみそこね・・・ポロリとしてしまう・・・。しかし・・・巧は容赦なく最高のタマを豪めがけて投げ込むのだった。

バツ「テリー・・・お前は最高の男だぜ」

テリー「バツ・・・余裕こいてんじゃねえよ・・・土曜の夜のお楽しみが待ってるんだ」

ついに豪は巧のタマをキャッチ・・・しかし・・・そのタマの威力の・・・あまりの快感に我を忘れてしまうのだった。

瑞垣「・・・ふん・・・みろよ・・・たった一回で・・・あいつってば腰が抜けてるぜ・・・へへへ。だからオレがちょっくら・・・姫さんをいただいちまうよ・・・ちょうどタマも食い頃じゃねえか・・・ゴチになるぜっ」(つづく)

で、『ラスト・フレンズ・第六回』(フジテレビ080515PM10~)脚本・浅野妙子、演出・遠藤光貴を見た。まあ・・・くりかえしかよっ・・・というお茶の間からのツッコミはあると思うが・・・人間の生活は基本的に繰り返しですから。ただし・・・すり鉢状の螺旋階段をゆっくりと底辺に向って下降していくので・・・行き着く先は蟻地獄なのですよね。きっと。

もう宇多田ヒカルが「愛に囚われた人・・・愛に囚われた人」と渦巻きの呪文を唱え始めると、目の前で指をグルグル回された蜻蛉のごとく・・・お茶の間の人々は逃れられない定めに身もだえするのです。

さあ・・・やってくる「囚人のジレンマ」・・・裏切っても地獄・・・連れ添っても地獄の愛の監獄へ・・・まずは・・・「かわいそうな人はほっておけない・・・だって私もかわいそうなんだもの」の同情するから鞭打ってくれの美智留(長澤)の登場です。

「キミのためなら死ねる」で宗佑(錦戸)にまんまとおびき出された美智留・・・もちろん・・・百も承知です。

「なんで・・・行くの私・・・行けば殴られるかもしれないのに・・・行けば傷つけられるだけなのに・・・それなのに行くの私・・・だって・・・宗佑は私が必要なんだよ・・・宗佑は私がいなければダメになっちゃうんだよ・・・宗佑は私にいろいろなことをしてくれる・・・宗佑は私をいつも見守ってくれるんだ・・・宗佑は私にひどいことをしてくれるんだよ・・・ああ・・・そうかい・・・お前はひどいことをしてもらいたいんだね・・・そうだよ私・・・宗佑にひどいことをしてもらいたいんだ・・・だって・・・ひどいことは・・・気持ちがいい・・・メチャクチャにされるのは気持ちがいい・・・だって・・・宗佑は・・・私のためにしてくれるんだ・・・私のためにひどいことをしてくれるんだ・・・だから行くの私・・・だから行くの私・・・だってそれが私たちの愛なんだもの・・・私は悪魔を封じ込める生きた聖水・・・エクソシストの音楽に誘われるのよ」

もちろん・・・待ち構えている宗佑・・・携帯没収、アルバム火あぶり、リンゴ串刺しです。

そして・・・燃え上がる愛の炎。(テレビではお見せできません)

美智留「あ・・・ソウスケ・・・そんな・・・そんなことダメだよ・・・ソウスケ」

宗佑「美智留・・・美智留がいないから・・・ボク淋しかった・・・ボク泣きそうだったよ・・・」

美智留「あ・・・ごめん・・・ごめんね・・・ソウスケ・・・あああああああ」

そんなことやあんなこと・・・いろいろとやってるかと思うと・・・頭が真っ白になる瑠可(上野)・・・。もう嫉妬に胸は焦げ・・・煙が目にしみて・・・息苦しくなってきます。

しかし・・・そんなことは・・・美智留に出会い・・・恋したあの日から・・・日常茶飯事なのです。ティーンズとして・・・恋の季節に浮かれる美智留・・・恋する度に一番の友達の瑠可にご報告なのです。初めてのキス・・・初めてのデート・・・初めての女の子の一番大事なものをあげるわ・・・・一番の親友として打ち明けられる度に胸をかきむしったあの日々。

「おいおい・・・何うれしそうな顔してんだよ・・・それをやりたいのはオレなんだよ・・・ムキー・・・なんてことするんだよ・・・なんてことさせてんだよ・・・ああ、いやだーっ・・・聞きたくねーっ・・・でもそんなこと言ったら逢ってももらえなくなるからなー・・・お前の声を聞けなくなる・・・お前の甘い吐息を嗅げなくなる・・・お前のナイスボディーを拝めなくなる・・・それはイヤだからなー・・・ああ・・・苦しい・・・苦しいよ・・・どうにかなってしまいそうだ・・・」

そういうおあずけの日々・・・飼い殺しの日々が・・・遠い記憶になりつつあったのに・・・またあなたは私を苦しめる・・・永遠に続く愛の棚上げ・・・。

そうか・・・男の元に戻るのか・・・はいはい・・・休憩なんだよね。しばらくおあずけなんだよね。大丈夫さ、私・・・もう慣れてるから私。

隠された欲張りな女。欲張りな女は満ち足りぬ女。自由でも余裕でも一人じゃ虚しい女・・・そんな女を愛してしまった男・友彦(山崎)・・・が帰ってきました。もはや・・・愛人状態のエリ(水川あさみ)・・・。しかし・・・愛人←妻→友彦→エリ→?なら・・・関係性はそれほど最悪じゃないと思うエリ。

「どうせ・・・軽い付き合いなのよ・・・相手の寂しさと自分の寂しさを相殺できればいいのじゃなくて・・・セフレよ・・・セフレ・・・でもセフレでただのフレンドでペットで行きずりだっていいじゃない。関係なんてその場限りのものじゃない・・・今が大切ならそれでいいじゃない・・・洋服だって洗濯するじゃない・・・明日は明日のカレーライスがあるじゃない・・・今夜は今夜のミルクティーがあるじゃない・・・男だって女だってゲイだってバイだって鍋だって釜だっていいじゃない。ネコナデだっていいじゃない。ロボットだって人形だっていいじゃない・・・愛なんて人間オナニーよ・・・人生なんて・・・いつか終るのよ・・・」

まだまだ「秘密」を秘匿のタケル(瑛太)は思う。「オレがそんなに傷ついたのは罪の抑圧大きくて・・・早熟だから・・・肥大化したオレの超自我が・・・オレをレイプしたのです・・・いけないことをしたオレは幻想の両親に折檻されたのです・・・悪夢はくりかえしくりかえしやってきて・・・いけないことをしたオレにいけないことをするのです・・・そのいけないことはいけないことだからますますいけないことになるのです・・・するとオレはいつの間にか・・・世界で一番汚いものになりました・・・やめて・・・オレに触らないで・・・オレに触ったら汚れます・・・あなたが汚くなってしまうのです。それなのに・・・そんなオレの苦しみを知りもせず・・・美しいものを汚して平気な奴・・・美しいものを醜くする奴・・・なんて奴なんだ・・・オレはあいつは許さない・・・自分の汚さを平気でオープンにできる奴・・・あいつの自由さをオレは憎む・・・あいつの大事な宝物・・・こっそり奪ってやりたいのさ。自分の汚さの行き所をなくしてやるのさ・・・苦しめ苦しめ・・・自分の汚さから解放された奴をオレは許さない・・・汚れちまった悲しみに今日も小雪がふりかかる・・・いや・・・姉ちゃん(伊藤裕子)がのしかかる」

秘密を隠すことにつかれたタケルが秘密を隠さない宗佑への嫉妬から美智留を奪い取ったので・・・宗佑はたちまち分裂する。

「美智留がいないぞ。美智留がいない。こりゃ大変だ。美智留がいない。あんなに大切に閉じ込めておいたのに・・・悪い魔物がさらって行った。嫌がる美智留をさらっていった。オレたち七人の小人の手から白雪姫をさらっていった。すぐに愛しい姫様を助けにいかねばなりません。みんなで力をあわせればできないことはありません。ハイホー、ハイホー、オレたちは賢い森のドワーフさ・・・早速・・・取り出す七つ道具・・・追跡装置に地図に縄、脅迫状を書きましょう。どうせ相手は魔物たち。手段を選ぶ要もなし。きっとお願いしたとても意地悪されるに決まってる。ボスは男で女のあいつ。醜い醜いモンスター。みんなを騙して愛されて幸せそうな化けの皮、ひんむいてやったらどうだろう。それは名案即実行。愛しい姫を奪われたみんなの心の憤り・・・どれほど深いか思い知れ」

秘密を持つ身はつらい・・・。やるせない・・・。誰かに私を伝えたい。本当の私を知らせたい。私は男。私は男。私は男なんだよ・・・。味方はいないの・・・愛する家族は・・・両親は・・・「娘は男女の一文字」でたちまち・・・我を忘れて取り乱す・・・私はいつでも一人ぼっちね。だって本当の私を知っているのは私だけ。本当の私を見つめているのも鏡の中の私だけ。ああ・・・誰かに打ち明けられたなら・・・私の重荷は軽くなるの・・・。

秘密の男と秘密の女がブランコで・・・心のドアをあけかかる・・・。

私・・・本当はね・・・オレ・・・本当はね・・・私・・・オト・・・オレ・・・セッ・・・。

しかし・・・それを言ったらお終いの危険を察知した・・・タケルはどうでもいいウソをそっと瑠可に打ち明ける。

「ボクはキミを愛してる」

ああ・・・ああ・・・愛の囚人だ・・・囚人の愛だ・・・愛の囚人だ・・・囚人の愛だ・・・ふふふ。(つづく)

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ROOKIES』(TBSテレビ)『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)『ハチワンダイバー』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年5月15日 (木)

・・・私はいつも置いてきぼり・・・あなたに聞きたいのです・・・これっきりですか?(上戸彩)

・・・答えはイエスでした。灯(上戸)は弱者の定義について訂正されますが・・・もちろん聞く耳は持たないのです。

尊敬している人間に自分を否定されるのはつらいものです・・・。

とるべき・・・行動は二つ・・・。尊敬をやめるか・・・自分の誤りを認めるか・・・。

しかし・・・時に人は第三の道を模索するもの・・・それが苦難の道だとしても自分を見失わないために。

中国の大地震を相手に↗*7.8%はがんばったのかな。

ちなみに劇中「偽善者ぶるなよっ」というセリフがあり・・・おそらく「善人面するなよ」とか「綺麗ごとを言うな」という意味を言いたかったのだと思いますが・・・その場合は「善人ぶるなよ」が正しいと思います。

「偽善者のふりをする」と言う場合・・・つまり偽の善人のふりをするということですから・・・「悪人ぶる」という意味になってますから・・・しかし・・・誰も気がつかないでオンエアにたどりつくというのは・・・ここまでの視聴率がショックだったのだろうなあ・・・と肩を抱いてあげたい気分です。・・・お前が偽善者かっ。

で、『ホカベン・第五回』(日本テレビ080514PM10~)原作・中嶋博行、脚本・阿相クミコ(他)、演出・佐久間紀佳を見た。またしても・・・あまり効果的とはいえない・・・Bパート~回想のAパート~Bパートという構成である。自信のなさの表明だよな。横須賀ストーリーを「これっきりこれっきり」から始めるようで・・・そそられないのである。

ここは・・・街の灯りが映し出す・・・あなたの中の見知らぬ人・・・とひっそりと語りかけるように始めてもらいたいよ。

汐の香りが鼻をくすぐるような・・・海岸線・・・ぽっかりと浮かび上がった水死体・・・。青ざめる教師と生徒たち・・・。私立学校の顧問を務める弁護士事務所エムザの電話のベルが鳴る。バリスタ(法廷訴訟担当・実利)チームが情報収集中に・・・灯の出身校であることがバリスタ弁護士・工藤の目に留まる。呼び出されるプロボノ(社会奉仕担当・保険)の灯・・・。杉崎(北村一輝)は不安を感じつつ・・・素知らぬ顔で灯を送り出す・・・。

こういうオーソドックスで充分・・・引き込まれる内容なのに・・・。

そしてついに杉崎が貴重なアドバイス・・・「お前はいつも声が大きすぎるんだよ」

そうです・・・それが一番肝心なことです・・・キッドなんて声が大きいというだけでどれだけ人に嫌われたか・・・今こそ・・・灯は声をひそめて・・・仕事に取り組んでもらいたい。

学校行事における生徒の死。学校としては管理責任を問われるところです。学校にとっては「不慮の事故」で管理者の不可抗力の範囲だった・・・という決着が望ましい。そのために・・・エムザ・チームは最善を尽くすのが仕事。

当日は・・・「波が高く・・・様子見をしていた・・・」という担任教師。そこで・・・工藤は「遊泳を禁止していたこと」にしましょうと・・・アドバイスをします。これは生徒が多数いたことにより・・・証言の裏を取るものがいれば・・・かなりタイトロープですが・・・実際に・・・「様子を見よう」と「遊泳禁止」は矛盾した言葉ではないので・・・「泳げといわれたか?」と問われればどちらもNOですから・・・偽証とは言えないという判断でしょう。

しかし・・・灯にはもう・・・我慢のできない・・・言い換えです・・・それはウソじゃねーのかよーと正義の子供が覚醒しかけています・・・。

「死亡した生徒の死の真相について・・・もう少し調べる必要がある」とリーダーに意見具申します。しかし・・・工藤は「もちろん・・・それで学校側が有利になるなら構わない」と判断しました。しかし・・・灯の頭の中は「社会正義.>クライアントの都合」なので・・・たちまち暴走を開始します。

しかし生徒から得られた証言は「溺れた子は独断的なタイプで・・・勝手に泳ぎだし・・・溺れた」という死者にムチうつもの・・・。

そして・・・灯にとって異様だったことに・・・犠牲者の葬儀に・・・クラスメートどころか学校関係者が一人も現れないことでした・・・。・・・それはちょっと異常。学校側に落ち度があろうがあるまいが・・・弔問はするだろう・・・普通。

しかし・・・生徒たちは・・・「行けと云われなかったし・・・普通に授業があったし・・・」と灯の疑問には取り合いません。まあ・・・地域の公立中学ではなく・・・私立の中等部という特殊な状況ではありますが・・・それどころか・・・「悲しむ人はいない」とい生徒までが現れるのです。

「大切な命が失われているのに・・・」と灯の中では納得の行かない生徒たちの言動ですが・・・同期の片瀬弁護士(加藤成亮)は「それは学校側に有利でお手柄だ」と喜びます。

ついに・・・犠牲者の父親に・・・学校の代理として事情説明に行った二人。「生徒の証言にも犠牲者の個人的責任に負うところが大であり・・・学校側に損害賠償の責任のないこと」を事務的に説明する片瀬に・・・灯は「そんなお金の話なんて・・・」と自分の立場についてまったく無自覚に発言します・・・もう・・・弁護士事務所の立場に立ってハラハラしますよ。

まるで・・・導火線が燻っているダイナマイトを抱いているみたいです。

さらに・・・学校で記者会見を開き・・・「学校側の責任ではない」を表明・・・灯はどうしても・・・「死んだことが悪い」ことにされてしまう犠牲者に同情してしまいます。

そして・・・なぜか・・・死者の教室を訪れた灯は悪戯書きのされた犠牲者の辞書を入手するのです。灯の感傷的な同情心に着火です。

「いじめなんです。犠牲者はいじめられてたんです」・・・と工藤に訴える灯・・・。しかし・・・工藤は「それがどうしたの・・・?」なのです。

灯「だって・・・犠牲者は一番の弱者なんですよ・・・」

工藤「何言ってるの・・・犠牲者は死者よ・・・死者には強いも弱いもないでしょ。だって死んでいるのだから」

灯「そんなの・・・そんなのって・・・可哀想じゃないですか・・・」

工藤「片瀬くん・・・バリスタの仕事についてちゃんと説明したの?」

片瀬「すみません・・・もう少し丁寧に説明しておきますから・・・」

灯は少し・・・遅れながら・・・片瀬の後を歩きました。そして・・・ここは横須賀ではなくエムザのオフィス。

片瀬「もう一度・・・犠牲者の辞書を見せてくれないか・・・」

灯が辞書を渡すと・・・片瀬は辞書を引きちぎりムシャムシャと食べ始めました。

灯「何をするの・・・」

片瀬「こんなもの・・・勝手に持ち帰って・・・窃盗罪だよ・・・君のために・・・証拠隠滅してるんじゃないかっ・・・・ゲフ」

灯(お茶の間にむかってつぶやくように)「そんなことするから・・・・・・片瀬くんは胸まで灼けてしまったようです」(つづく)

まあ・・・まだまだ灯は・・・波のように抱かれはしないらしい・・・。

関連するキッドのブログ『第四回のレビュー

ところで原因不明なのですが記事が二重に登録され・・・

片方の記事を削除したところ・・・エリ様のTBが消えてしまいました。

こちらでリンクしますのでご了承くださいませ。

エリお嬢様のホカベン

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)『奇跡の動物園2008』(フジテレビ)・・・う・・・ここで戸田恵梨香投入か・・・。

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2008年5月14日 (水)

ストレートパーマとスキヤキ(蒼井優)VS彼めざし胸もやし哀シュークリーム(相武紗季)

よっちゃんさん(内博貴)とのおでかけでウキウキワクワクのおせんさん・・・そんなのダメーっとお茶の間の一部愛好家から絶叫が湧き起こったわけだが・・・まあ・・・メンクイなんだと言われればそれまでである。

一方、「もこロボ」は難しい局面に差し掛かっている。哲学的な内容と・・・その理解度に応じたちぐはぐな展開・・・「ロボットに何ができるか?」と「人間の意識とは何か?」についての理解によって・・・まったく別のドラマになってしまう・・・困難さが漂っている・・・こういう時こそ・・・脚本家の勘が問われるのである。

火曜日のドラマ対決は①「絶対彼氏」→13.1% ②「おせん」↗*9.5% ③「無理な恋愛」↗*6.9%

「みんなが面白いと思う」ものと「自分が面白いと思う」ものとの折り合い・・・結局は「自分がみんなが面白いと思う」ものを書くのべきなのだが・・・そうなると「自分が面白いと思うもの」が・・・分らなくなってしまうという危機がある。それでも歯をくいしばって楽しくなるしかないのである。

作家って・・・因果なビジネスだ・・・。

で、『絶対彼氏・完全無欠の恋人ロボット・第五回』(フジテレビ080513PM9~)原作・渡瀬悠宇、脚本・根津理香、演出・土方政人を見た。梨衣子(相武)にとってナイト(速水もこみち)はどのような存在なのか・・・。その答えは謎に包まれている。それは「愛」とは何か?と問うのと同じか・・・それ以上に分りにくい。

しかし・・・人間のように見える機械人形に恋をするのが正常なのか・・・異常なのか・・・をつきつめると・・・いろいろとこわいことになってくるのである。

たとえば・・・思いを伝えたい・・・と梨衣子が願ったとしても・・・同じ人間でないと伝わらないという判断はある。しかし・・・時には女なら共感できることが男にはできないということがある。やせている人に太っている人の気持ちは伝わりにくいかもしれないし、日本人の心は中国人には通じないかもしれない。犬には分っても猫には理解できないことがあるかもしれないし・・・親の心子知らずである。

この心と心が通じ合わない不安は・・・「愛」にはかなり障害だろう。

おいおい・・・と思うのである。木曜日に若者の心の問題(ラ・スフレ・・・御菓子かっ)があって、金曜日に大人の心の問題(アラ40・・・気がつけば40かっ)があるのに・・・火曜日までロボットの心の問題なのかよっ・・・と叫びたくなる展開である。

・・・理想の彼氏にベタ惚れされて(ロボットだけど)・・・上司の御曹司になんとなく気に入られる(お坊ちゃんだけど)・・・さえない派遣社員の夢のような恋愛環境でのコメディーでいいのに・・・どんどん・・・話がシビアになっていく。

そして・・・梨衣子の言動は・・・様々なレベルでささくれ立つのである。ナイトを家電と考えれば・・・説明書をきちんと読まないでクレームつけるのはどうかと思うし、ナイトをペットと考えるとあまりにも飼い方が悪い・・・さらにナイトを奴隷と考えるとご主人様としてしつけ方に問題があるし・・・ついにはロボットにもハートがあるということになれば・・・梨衣子は極悪非道の女になってしまう・・・。

だけど・・・まあ・・・人間も様々だしね・・・人間の女の子よりもアニメのフィギュアの方がセクシーと感じる男の子は・・・女の子にとって困惑する存在・・・キモいって言う言い方もあります・・・なのだから・・・ロボットにあまり優しくするのは変・・・なのかもしれない。

おっ・・・そういう偏見的姿勢もあるのか・・・?

ゼロワンの電子神経は人工神経細胞によって構成されている。光、音、熱、圧力などの変化によって刺激を受けると電気信号によって情報を伝達するのだが・・・そのオン・オフは生物の信号伝達と同様に抹消での取捨選択を行う能力がある。

嗅覚と味覚については不明だが・・・あるのかもしれない。

少なくとも・・・音声を言語として認識し・・・それに応じて反応する機能を持っているのである。

たとえば・・・「ゼロワン」と呼びかけられたときに・・・「はい」と答えるという機能はプログラムできる。「キミの名前は?」と聞かれれば「ゼロワンです」と答えることも可能だ。さらに「名前」は「ゼロワン」でもあり・・・「ナイト」だという認識も可能である。しかし・・・どちらの名前を優先するかどうか・・・そういう機能を持たせるとなると問題は別次元になる。

しかし・・・コンピューターゲームで・・・イエスとノーをランダムに表示することが可能であるように・・・答えの見せ掛けが無秩序なプログラムは可能なのである。

実際・・・人間も複雑すぎて・・・あたかも「特別な意志」を持つように見えたり感じたりするのだが・・・基本的にはプログラムに過ぎないという考え方もあるのだ。

命令の優先度をプログラムすれば矛盾した命令にも反応できる。

たとえば・・・「キスしろ」と「キスするな」の命令が出た場合は「キスしろ」を優先とか・・・常に最新の命令を実行とか・・・である。

前者の場合は「キスしろ」・・・「キスするな」という命令を受けても「キスしろ」優先なので「キスするな」は命令として有効と考え「キスをする」のだ。

後者の場合は「キスしろ」・・・「キスするな」という命令を受けても最新の命令である「キスするな」が有効となり、「キスしろ」はキャンセルされて「キスをしない」のだ。

しかし・・・このような命令をすべていちいちチェックしていては機能不全になるので・・・ダイジェストをする機能は当然考えられる。また前回の行動を蓄積して次回の行動に影響を与えるフィードバック機能もあるし・・・もっと単純に言うと実行と不実行をファジー(曖昧)にする技術もあるわけである。

とにかく・・・これまでのドラマ版ナイトは・・・常識をはるかに越えた複雑性を持つロボットなので・・・ある程度・・・なんでもありなのだな・・・。

ゼロワンは・・・自発的には動かない。あくまで・・・刺激に反応するだけだ。しかし、それでも反応速度には差異が生じるのである。

「ゼロワンはナイトと名付けられた・・・ナイトと呼ばれた場合にはゼロワンと呼ばれた時と同様に反応すること・・・ナイトと呼ばれたので返事をすること・・・呼んだのはマスターであるのでマスター用の答えヴァージョンから選択・・・より作業の効率を高めるために情報を検索する・・・マスターの安全を優先・・・マスターの命令を優先・・・承認されたアドバイザーを確認・・・アドバイザーのアドバイスによるプログラム変更は有効・・・承認・・・マスターの命令を実行・・・マスターの命令の変更を確認・・・マスターの命令の変更を記録・・・マスターの命令の優先度を変更・・・マスターの命令にアドバイザーのアドバイス項目からの命令変更に基づく処理を実行・・・お買い物モードに移行・・・記録された必要充分書籍を購入・・・マスターへの贈与モードに移行・・・マスターの所在について検索・・・移動モードに移行・・・愛の告白モード準備・・・マスターの命令により待機・・・待機することによりマスターの安全確認不能・・・待機モード解除要請・・・却下・・・嫉妬モード移行要請・・・却下・・・待機モード移行中・・・緊急モード移行要請・・・却下・・・試験モードに移行・・・宗佑モード試験運用開始・・・器物破損モードに移行・・・承認」

皿が割れました。

「異常行動抑制発令・・・器物破損モードは強制解除・・・記録から削除・・・承認」

皿を割ったことは忘れました。

ナイト・・・悲しいよ・・・ナイト。お前は不器用ないつかの誰かさん。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『おせん・第四話』(日本テレビ080513PM10~)原作・きくち正太、脚本・高橋麻紀、演出・茂山佳則を見た。三人目の脚本家である。それぞれがおせんとよっちゃんさんとの関係を勝手に解釈していいらしい・・・っていうか・・・あきらかに自分がおせんだったらよっちゃんさんにしてもらいたいことを書きなぐっている気配がある。まあ・・・キッドの嫉妬プレイモードが機能中なだけですけど。

つまりだ・・・よっちゃんさんに・・・おんぶさん・・・して欲しいの~なんだな。

まあ・・・とにかくよっちゃんさんのウザさは公認なのでおせんは「男見る目なさすぎーっ」ということになってしまうのである。

まあ・・・いきあたりばったり・・・おしゃかさまでも草津の湯でも恋の病はなんとやらなのである。

とにかく・・・空間プランナー・台場(大泉洋)登場である。パーマが中途半端出し・・・空気を読むとか読まないの段階ではなく呼吸をしているかどうかも疑わしいよっちゃんさんの前ではモジャモジャパワーも半減なのであった。

台場の目的は「一升庵」の二号店をおしゃれな盛り場にプロデュースすることだった。そこには和洋中の名店を集めて・・・究極のグルメ空間をコラボレートしたいらしい・・・まあ・・・空間プロデューサーとしてはどう見てもアイディア不足だが・・・アイディアよりもコネクションと資金調達力がものを言う業界だからな・・・。

とにかく・・・この話に・・・一升庵が乗るかどうか・・・という話です。

で・・・もちろん・・・よっちゃんさんは超乗り気だし・・・根拠なく・・・二号店の板長・・・いや支配人にさえなる気なのである。・・・まず・・・修行しろやっ。

今回・・・気になったのはテル子(鈴木蘭々)、冬子(工藤里沙)、玉子(森田彩華)の仲居三人衆の私生活である・・・仕事以外はいつも・・・部屋に閉じこもっているようだ。

そして・・・おせん(蒼井)は発熱していたのだった。まあ・・・昔から~バカという概念があり・・・仕事バカは仕事はできるがそれ以外がさっぱり、学者バカは世の中のことにうとく・・・釣りバカは浜ちゃんである。

おせんは一種の女将バカで・・・女将としては超一流だが・・・その他はグダグダなのかもしれない・・・。しかし・・・料理もできておもてなしもできてきりもりもできて・・・男とか健康管理とかがダメというのは・・・それは無理があると思わないでもない・・・でもまあ・・・完璧な人間なんていない・・・というのが前提だもんね。

とにかく・・・フラフラなのである。

だから・・・半分モジャが来てもまともな応対ができない。

そして清二(杉本哲太)に応対をまかせるのである。

清二は「・・・この話はなかったことにしてください・・・」と半モジの提案を却下なのだった。

客として一升庵の料理を食べた半モは「こんな料理をもっとたくさんのお客に食べさせようとは思わないのか・・・」と主張。

清二は「これは本当の一升庵の味ではないのです」・・・と言葉を濁すのだった。

そして・・・おせんが復活である。

断られてガッカリの上に納得いかない半をおせんは・・・一升庵のお品書きにはない・・・すきやき・・でもてなすことにします。

そして・・・おせんが鍋奉行を務める土鍋すきやきスペシャルコース・・・。

\には分りました・・・。一升庵の味はおせんさんの味。おせんさんが一人っ子なので二号店はできないのだ・・・という一升庵の秘密が・・・。

きっと・・・すごくいい匂いがするんだよね。おせんさんの匂いがすきやきをじゅるじゅるのウキウキの極上の一品に・・・するんだよねー。それじゃあ・・・仕方ないよねー。

まあ・・・ちくわぶが入ってないスキヤキなんてイヤだ・・・とキッドは思いました。

それにしても・・・そんな一升庵なら・・・おせんさんダウンの時は臨時休業なのではーっ。

そこにいけばおいしいものがあると言うよ

だれもみな行きたがるがドラマの世界・・・・。

木曜日に見る予定のテレビ『バッテリー』(NHK総合)『ラストフレンズ』(フジテレビ)

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2008年5月13日 (火)

ちょっ・・・待ってください・・・びっくらこいた~。(木村拓哉)ちっ。(深津絵里)

・・・始まりました。政治ドラマはあたらない・・・というジンクスもなんのその・・・さすがはキムタクです。文句のない好発進・・・さすがでごさいますな。

今回・・・諸事情によりまして・・・主にじいやがお届けします。

では、本題に入ります前に恒例の週末の視聴率チェック。「パズル」↘*9.2%(うふん・・・ゲストがもう一枚必要な回でございましたな・・・ナナ様・・・こわいし・・・健全なお色気というものを要考慮)、「Around40」↗15.2%(大人のドラマとしてすっかり安定)、「キミ犯」↗*9.7%(期待したほど面白くないのですがそこそこ面白いという微妙さ)、「鯨とメダカ」10.9%(松山善三の人間ドラマなんてまさに前世紀の遺物・・・博物館かっ)、「ROOKIES」↘13.1%(もはや土曜日8時は大激戦区でございますね)、「ごくせん」↗25.1%(すげぇぇぇぇぇぇ山田小栗ですか山田小栗なのですかーっ)、「トップセールス」↗*7.2%(こうなると・・・ワクの問題ですかなあ・・・まあ・・・不運ですか・・・)、「ハチワンダイバー」↗*7.6%(知的ゲームなのにちっとも知的でないというところがウソゲより弱いのでしょうか)、「グリーンマイル」12.5%(トム・ハンクスもヤンクミには勝てず・・・)、「篤姫」↗24.6%(すげえええええ・・・大奥もっと見せてーっ)、「猟奇的な彼女」↘*7.0%(ラクダ&貫地谷投入もむなしく・・・基本的なことが世間とズレてるんだよな)、「さくらん」11.5%(行列26.4%の裏は苦闘あるのみか・・・日テレ土日の王者・・・)「セーフティネット・クライシス」12.5%(これは・・・庶民の皆様の危機感・・・でございますね)・・・ちなみに「CHANGE」23.8%・・・以上。

で、『CHANGE・第一回』(フジテレビ080512PM9~)脚本・福田靖、演出・澤田鎌作を見た。まず最初に「五七の桐」の紋が表示されるわけでございます。これが「政治」とどう係わってくるか・・・それが教養としてピンと来る方と来ない方がいらっしゃる。それが・・・もう・・・政治ドラマがお茶の間向きでないシンボルのようなものなのですが・・・それなのに20%を越えてくるところが木村拓哉という日本一のスターの証なのでございますね。

ちなみに「五七の桐」は「日本国政府の紋章」でございます。日本国の紋といえば皇室の御紋である「菊の紋章」もイメージされますが・・・古くは足利尊氏や豊臣秀吉など・・・日本の政権を担うものが賜ったのが・・・この「五七の桐」・・・それが慣わしとなり・・・「日本国政府」の紋章として機能しているわけです。さらに言えば「内閣総理大臣の紋章」でもあります。つまり・・・それが・・・冒頭にある意味は・・・これが・・・政治を預かるもの・・・ひいては「総理大臣」の物語であることを示しているわけでございます。

さて・・・現代の日本人はいくつかの鬼門を持っていると考えます。まず・・・「軍事」とか「戦争」といったものに対する異常なまでの嫌悪感。そして「政治」に対する無責任なまでの無関心です。

これに対して・・・「平和」・・・「自由」・・・「平等」というものにはひどく好意的です。

もちろん・・・それは「国民」がある意味、バカだし・・・たとえばエリートによって組織されている「マス・メディア」もそれに準じてバカだというひとつの証明でございます。

しかし・・・それはそういうバカを生むための教育を一世紀以上も続けてきた成果ですので断じて国民が悪いのではありません・・・単にバカなだけなのです。

バカにもご理解いただけるように簡単に申しますと・・・「平和」とか「自由」を得るためには「軍事」とか「軍備」とかが絶対不可欠なものなのですが・・・バカはそう考えない。

次に「自由」と「平等」という矛盾した理想を追求するためには「政治」が絶対不可欠なのですが・・・バカはそう考えないのです。

少なくとも「教育」の基本は「軍事」と「政治」であるべきだとバカでなければ考えるはずなのです。

そうでないために・・・外国に娘を誘拐された老夫婦は涙の日々を暮らすし・・・後期高齢者という妖しげな区分が法として成立したときにはそれほど騒がず・・・実際に首を吊る後期高齢者の実例を見て騒ぎ出すわけです。・・・なかなかにお笑い種です。

最近・・・日本と中国が・・・「戦略的互恵関係」にあることを両国の首脳が確認したわけですが・・・安倍総理と福田総理が推進したこの言葉の意味は・・・非常に難解です。

しかし・・・「戦略」という言葉がかなり浸透したという意味ではよかったと思います。

「戦略」には「戦」が入っていますので・・・それだけで拒絶反応がでてもおかしくないわけです。

人と人の関係にも国と国の関係にも基本は二つしかありません。同盟か・・・敵対か・・・です。それ以外は基本的に無関係なのです。もちろん・・・その他にも「友好」と言うものがあるという考え方がありますが・・・それは「敬遠」と似たようなもので・・・いざとなったら頼りになりません。それはお金に困ったときに友好的な人に頼ってもお金を借りられるとは限らないということから明らかです。

しかし・・・連帯保証人となると・・・それは一種の同盟状態と言えます。いざとなったら世界を敵にまわしても二人は味方ということになるのです。なぜなら・・・本人がお金を払わないときは保証人が払う必要があります。

しかし・・・時には・・・連帯保証人にはなってもらうけれど・・・連帯保証人にはなれないという人がいて・・・詐欺ですから気をつけましょう。

このように・・・人間関係の基本は「同盟」か「敵対」かです。それでは「戦略的互恵関係」とは何かと言えば・・・つまり・・・「同盟はしないけれど・・・敵対はしない」というお約束なのですね。で・・・「状況が許せばゆくゆくは同盟してもいいかなあ・・・なんて思ったりしてるんだあ」と言うことです。しかし、それは裏を返せば「もしも敵対するようなことがあっても怒らないでね」ということです。

これは「政治の基本」の一つですが・・・皆様は学校でこのような教育を受けられたでしょうか・・・私にはそういう記憶がないのです。

これらはすべて「戦略」という概念に含まれます。

ようするに「戦いを有利に運ぶための見通し」・・・これが「戦略」です。

アジアでは「孫子」という伝説のエキスパートがいて・・・その基本は兵法という形で伝承されています。たとえば「敵を知り味方を知れば百戦危うからず」とか「三十六計逃げるに如かず」とか・・・一度はお耳になさったことがあるでしょう。

この二つは現在でも通用します。「相手が自分より強いのか弱いのか知っておく」ことは大切ですし・・・「絶対に負けたくないと考えるならば戦わないことだ」とか・・・いわゆる一つの勝負のセオリーなのです。

「生きる」ためには二つの原理があります。一つは「弱肉強食」一つは「平和共存」・・・人はつい後者のみを理想と捕らえますが・・・現実には「強いものがあえて弱くなる」のは困難ですし・・・「弱いものが強くなる」ことも無理なのです。

しかし・・・「弱いものが集って強くなること」もあるし「そうならないように強いものが譲ること」もあります。「平和共存」とはあくまで「弱肉強食」の裏側にあるものなのです。

そういう考え方を総じて「戦略」と呼ぶわけです。

ビジネスでは「マーケティング戦略」などというものがありますよね・・・要するに「有利な売り方のための考え方」ということでしょう。

「人生設計」もまた「戦略」の一つです。より幸福な一生を送るためにはどのように計画すればよいか・・・という戦略なのです。

朝倉啓太(木村拓哉)は35歳の小学校教師・・・。彼は衆議院議員の父親を持っていますが・・・17歳のとある事件をきっかけに「政治」を拒絶するようになり・・・ふるさとの福岡を遠く離れた信州大学に進学し・・・長野県で教師となりました。趣味は「星を眺めること」で児童たちからは「モジャクラ」と呼ばれて慕われるメガネでパーマなイケメンです。

彼は「自分が幸せになるために・・・この生き方を選び・・・ほぼ満足しています」というのが現状です。

しかし・・・27年間も衆議院議員だった父親がベトナム旅行中に啓太の兄である後継者とともに事故死して・・・「政覚院誠山徳朱大居士」という仏様になってしまったために・・・予期せぬ選択肢が出現するのです。

それを彼は「望まぬこと」と感じますが・・・外圧とも言えるプレッシャーが襲来してきます。そのプレッシャーは彼の選択を誘導し・・・彼の運命を変革させてしまいます。それはプレッシャーを与えるものが・・・彼よりも「戦略」を知っていたからなのです。

プレッシャーの主は美山理香(深津)という政治家の秘書でした。朝倉の父親は「日本政友党」(モデル自民党)という政党に属しています。民主主義の基本は多数決ですから数が集って力となります。よく党利党略などと申しますが・・・それは少数者の負け犬の遠吠えなのです。政争の愚というのもまた然りです。文句があったら多数派になればよいのです。

そういう「戦略」に基づき・・・美山は「死」によって欠員となった朝倉議員の「穴」を埋める必要に迫られています。そのために政党のボスの一人の総務会長の秘書でありながら・・・補欠選挙の候補者を選定し・・・立候補させ・・・「政党」の駒として当選させなければならないという必要に迫られているのです。

そのために・・・最も有利な人材・・・それが・・・朝倉啓太だったのです。

彼は候補者としていくつかの長所を持っています。「戦略」においては要点をまとめるのも重要な要素となります。

①不慮の事故で亡くなった議員の遺児である・・・これは「既得権益の地盤を継ぐ」という有権者の安心感と同時にあまり選挙に関心がなく・・・誰でもいいと考える人にとっての投票行動へのきっかけ「可哀想だから」という利点を持っています。人間は弔い合戦が好きなのです。

②小学校の現役教師である・・・最近は質が落ちたといわれますが・・・それは社会全体の質が落ちているためであり・・・少なくとも教師はバカではなれない・・・という伝説があります・・・また・・・子供を相手にしているという点でも・・・どちらかといえばクリーンなイメージです。もちろん・・・ロリコン教師だったら問題ですが・・・今のところは大丈夫らしい。

③とにかく・・・理香の・・・基準において・・・イケメンだ・・・ということです。とにかくイケメンが有利なことは・・・誰もが身に沁みるほど感じているのでこれ以上は言及しません。

理香は啓太を「候補者」にしようと考えます・・・しかし・・・啓太は拒否するのです。

ここで理香は「いやがる啓太を説得する」という戦略を必要とします。

戦略の基本は「いかに相手を制御するか」ということです。

ここで・・・理香は充分な情報を収集します。周辺から「啓太」についての知識を収集し・・・もちろん・・・盗聴や盗撮などを行います。

「どこでそんなこと知った」と本人が驚くようなことを知っていなければ「敵を知った」ことにはならないのです。

そこで・・・理香は「啓太」を分析します。実は・・・啓太の母親(富司純子)は夫と長男を失った心労で床に臥せった状態でした・・・そういう母を気遣って・・・啓太は電話をしたりしています。理香は啓太の「弱点」を発見し・・・ここを責めるわけです。

「あなたが・・・イヤだと言うのなら・・・お母様に立候補してもらうしかない・・・お母様には承諾をいただきました」

チェックメイトです・・・まあ・・・戦略の素人を政治家の秘書が攻めるのですから赤子の手をひねるようなものでしょう。

こうして・・・「候補者・啓太」が誕生しました。

「選挙」は「弱肉強食」が基本です。候補者が「平和共存」して「交互に勝利しよう」という裏取り引きをしたら・・・明らかに腐敗した社会が到来すると考えられます。そのために「選挙」は正々堂々とした戦いであることが望ましいのです。

理香は秘書とは別に「政治家候補」という顔を持つ元・官僚です。理香は望むべき候補者の選定という秘書としての大任は果たしますが・・・もう一つの「顔」としてはできれば「候補の当選」という「果実」も欲しています。「勝利」は彼女の「実績」になるからです。

しかし・・・今回は彼女にとって「実戦」というやや苦手な局面。このままでは確実な勝利は遠い。しかし・・・そこには思わぬ援軍が到着します。

選挙プランナーの韮沢勝利(阿部寛)の登場です。彼は選挙という戦争の軍事参謀として自称199/200勝の男。もちろん・・・理香が彼の登用に異議を唱えないのは・・・彼女の得意技である身辺調査によって韮沢の実績を確認しているからです。

また・・・韮沢の登場は彼女の戦略の正しさの実証でもあります。前議員の後継者だということが・・・前議員の勝利に貢献した韮沢の確保という結果につながっているのです。既得権益の強みとはそういうものなのです。

また・・・勝利には理論以外に運という定かならぬものも影響してきます。

そこで後援会長のめいという隠し玉が投入されるのです。宮本ひかる(加藤ローサ)は大学卒業しても就職浪人中なのですがなにしろ「のしあがっちゃるけん」「ふざくんな」で同じみの二代目国仲涼子・・・天才・ウグイス嬢の上に・・・啓太に必要以上にメロメロなのです。

かくして「政策よりもキャッチフレーズ」という戦略で「信頼を力に」という父親から「若さで政治改革」という啓太にバトンはつながれたのでございます。

とにかくバカな国民を相手に投票用紙にたくさん名前を書かせた方が勝ちなので・・・朝倉啓太は「あさくら啓太」になります・・・「あさくらけいた」にしないのは男の意地です。

しかし・・・敵対する革新党(モデル民主党)の外木場候補は前回選挙で啓太の父親に僅かな票差で敗れた強敵・・・運動開始前の電話アンケート調査では啓太を大きくリードしています。

ここで・・・「とりあえず少子化問題って言っとけ」「たまに教育も大事と福祉も大切もまぜとけ」「後はスキンシップだ」という韮沢の指導の下・・・女性ファン・・・いや女性票獲得のため啓太はねばねばのとろろやぬるぬるのうなぎを食って全力を尽くすのでございます。

じりじりと上がる支持率・・・しかし・・・所属党の鵜飼(伊東四郎)内閣が支持率10パーセントを切りっぱなし・・・どんだけ不人気なんだよ・・・なので情勢は一進一退・・・。

そして最終日直前・・・敵は政敵攻撃の必殺技・・・スキャンダル報道砲を発射します。

それは啓太の父親の「過去の不正供与疑惑」の蒸し返しでした。

・・・実は・・・ここは伏線でないとしたら脚本の穴である・・・この疑惑には複数の議員がからんでいるという流れがあり・・・啓太の父親は「死人に口なし」だからいいものの・・・このオチは・・・大迷惑だろう・・・と考える。

オチです。「父親の汚い政治を受け継ぐのか・・・なんかと言え」という敵側のサクラの罵詈雑言に応えて・・・・啓太は・・・。

「僕が高校生の時に・・・父親の不正疑惑が報道されました・・・僕が・・・父親に問うと父親は答えずに・・・政治には金が必要なんだと・・・言い訳したのです・・・僕は・・・そんな父親を許せなかった・・・だけど・・・せっかくだから・・・父に代わってあやまります・・・悪いことをして・・・ごめんなさい・・・」

えええええええええええっ・・・・。

しかし・・・とにかく・・・バカな国民が相手なのである・・・こういうことで選挙に勝ってしまうのは・・・逆にリアルかな・・・。

とにかく・・・こうして・・・啓太は国会議員になったのです。戦略的にもっ。

関連するキッドのブログ『華麗なる一族・最終回

               『武士の一分

Hcinhawaii0371

 平成財閥ダーロイド研究所。ikasama4いよいよ・・・鉄平ダーロイドを啓太ダーロイドにモデルチェンジする時が来たようですなアンナものすごい性能をお願いするぴょん。五七の桐ってなんで五七なの?」ikasama4「葉っぱの数が五枚七枚五枚になっているからです・・・さあ・・・行きます・・・モジャモジャCHANGE・・・」アンナ「うわーいっ、ぴょんぴょんぴょーん・・・緊張した・・・はあぁん・・・

Hcinhawaii0370 ごっこガーデン。街頭演説セット。お気楽「あんぱんち様・・・発見できず・・・ちょ・・・待てよは発見。今はローサより里依紗だけどね・・・mari福岡12区朝倉啓太 127312票 外木場   127148票・・・新聞記者としては報道は正確にお願いしたいのです・・・なぜ当選確実とかうつ必要が・・・特ダネですか特ダネ根性なのですか・・・みのむしもう・・・待ちくたびれですよ・・・くたびれて・・・記事短くなったくらいでするるるろーじーすんません・・・ラスフレとROOKIESまででしたわ・・・車のレンタル料はサービスしときますよってまこまあ・・・当選しないとドラマにならないのデス。けど・・・当選しちゃったよぉ~\(゚o゚;)/ウヒャーって感じデス。弔い合戦・・・カタキはどこデスかーっエリやっぱり韮沢なのでスー。頭いい人がバックについたらグーでスー。もじゃ倉・・・全国放送なのでスー。全国でもじゃ倉呼ばわりでスー。ウフフ・・・アンナちゃん・・・お疲れアンナダーリンですぴょん。ご通行中の皆様・・・ダーリン、ダーリンをよろしくお願いしまーすぴょーん・・・じいや・・・たぬきうどん・・・食びたい

Hcinhawaii0372 国会議事堂前撮影秘話。アンナ「じいや・・・ほら・・・あそこ・・・あそこよ・・・キャー・・・ダーリン・・・応援しているぴょーんっ」じいや「お嬢様・・・これ以上の低空飛行は・・・き・・・危険があぶないのでございます・・・」くう・・・これはもう・・・応援じゃなくて撮影妨害よね。・・・しかし・・・待たされたけど・・・もじゃくら・・・面白いよっシャブリこれで開始が遅れたのですな・・・まったく・・・アンナさん・・・学校はさぼってるし・・・それはそうとして本格的な記事は・・・これはこ、子供も・・・か?・・・とにかくBと言う点だけは・・・答えあわせしておきます

★今回の反省点・・・テンメイ様に抜かれました・・・。★

水曜日に見る予定のテレビ『週刊真木よう子』(テレビ東京)『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホカベン』(日本テレビ)

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2008年5月12日 (月)

無理して尚五郎の出番を作ることもあるまいに・・・サービスじゃなっ。(宮﨑あおい)

・・・「うきゃーっ。大奥広すぎっ。ぼぎゃんきゅー」(篤姫)でも良かったのだが・・・ようやく結婚して小松帯刀となり、星雲の志に点火したはずの尚五郎・・・「お手紙ありませんかー・・・そーですかー・・・なんとなく物憂いのですよね・・・」のウザ五郎に逆戻り・・・なんていうか・・・これは・・・誰かの趣味なのか?・・・やや謎めいている。

しかし・・・いよいよ・・・大奥編に突入。次から次へと繰り出される女中軍団。

「殿のおなーりーっ」はあるのか・・・ないのか・・・などと期待が高まるのである。

実家→鶴丸城→江戸藩邸→江戸城と「お庭」は豪華になるべきなのだが、なんとか凌いだか。こういうところこそ最新技術を駆使して・・・華麗なる江戸城を見せてもらいたいものだ。篤姫が見た景色を見せてもらいたい。皇居の虚空に聳え立つ幻の江戸城天守閣が見たいのだな。

『猟奇的な彼女』は今回、アレンジのネタ(彼女の恋人は不治の病)を割ったのだが・・・なんとなく・・・『西遊記』の匂いが感じられる。孫悟空(田中麗奈)、猪八戒(谷原章介)、沙悟浄(草彅剛)、三蔵法師(松下奈緒)とかでな・・・ま、猪八戒は上川隆也で馬(谷原)もあり。・・・とにかくいろいろな意味で残念なことだ。貫地谷しほりの使い方と奈緒・麗奈の入浴シーンは良かった。

で、『篤姫・第19回』(NHK総合080511PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は再録・井伊直弼拡大版に加え初瀬・滝山に家定母子の書き下ろしイラスト付。特に家定は全身衝撃ポーズで見逃せません。さらに「篤姫VS厚姫」変換勝負あなたはどっち分析批評付です。一足早く和宮を先取りかっ。キッドとしては・・・白いおネマに着替えた篤姫に早くもドキドキいたしましたぞーーーっ。ikasama4様女中千人描きの悲願成就なるかーっ・・・てウソついてどうするっ。

Atuhime1856b で、いよいよ・・・江戸城入りした。島津篤子改め近衛敬子こと篤姫(宮﨑)。御台所となれば徳川敬子になるわけですが・・・通称・篤姫で通す気満々だな。ちなみに篤姫は天親院(鷹司任子)死別、澄心院(一条秀子)死別に継ぐ第三の正室である。つまり継室なのであって・・・それを知らないで嫁ぐということはまずないし・・・お世継ぎ出産が至上命題である時代に側室がいないと考えることもないと思う。現に篤姫の兄・忠敬は側室の子だし・・・義父の斉彬は藩邸に側室多数だったのである。ま・・・ドラマにあれこれ言っても始まらないし、歴史も所詮はフィクション。もちろん・・・妄想もである。

駕籠に揺られつつ篤姫は江戸城の巨大さに驚きを隠せない。薩摩鹿児島の鶴丸城に比べても圧倒的な規模である。遠くから眺めていただけでは分らない日本一の城郭の巨大さに・・・篤姫は痺れるのであった。

(おう・・・これはどうじゃ・・・お堀を過ぎて門までの遠いこと・・・そしてお堀の向こうにまたお堀・・・あれが本丸かと思えば・・・ただの番屋・・・今度こそと思えば三の丸・・・そして・・・木戸をくぐれば・・・・どこまでも続く廊下・・・広い・・・広い・・・迷子になりそうじゃ)

篤姫はくのいちとしての修行の日々・・・御台所としての特訓の日々をしばし忘れ・・・幼心を残す二十歳の乙女として・・・未知の領域への侵入に胸を騒がせるのだった。

しかし・・・天才・・・くのいちとしての能力がそのときめきに水を差す。

(お・・・あの松の木の上に・・・忍びがおるな・・・根来衆か・・・あの池の淵にも一人・・・おお・・・燈籠の側の茂み・・・見事な穏行じゃ・・・里姫がいなければ気がつかぬは・・・)

篤姫の懐には気配を消した一匹の猫が抱かれていた。忍び猫・・・里姫である。幾島と配下のくぐり衆のくのいち数人・・・大奥に入れば篤姫の味方はもはやそれきり・・・後は敵である。

もちろん・・・幕府と薩摩は戦略的互恵関係にあり・・・幕府と近衛家も戦略的互恵関係にある・・・篤姫は嫁入りという・・・戦略的互恵関係のもっとも古典的なカタチ・・・政略結婚の道具である。おいそれと道具が傷つけられるわけではない。しかし・・・内外に敵を抱えるこの時節・・・篤姫という道具の価値次第では・・・いつ暗殺されるかは不明なのである。懐妊した時が・・・もっとも危うい・・・と篤姫は思う。自分の価値は値千金となり・・・しかも・・・妊婦ともなれば・・・術は落ちる・・・忍びたちの包囲の輪をくぐりながら・・・篤姫の思いはめぐるのだった。

江戸城本丸の中奥・・・荻の間は大奥に続く渡りの手前である。そこにただ「お庭」と呼ばれる空間への隠し扉がある。その秘密を知るのは表向きには江戸城の主のみ・・・つまり将軍・家定(堺雅人)だけである。もちろん・・・裏にはそれを知るものがいて・・・知るものがいなければその場所は無用である・・・ただ・・・その扉をくぐれば・・・家定は将軍から・・・大上忍に・・・変わるのである。家定は陽のあるうちにここに来ることはない・・・小姓たちは控えの間で警護体制をとり・・・背後で家定が闇に消えるのを待つのである。

家定は常時近侍する小姓忍びに命じ・・・「お庭」への呼び出しをかける。呼ばれた忍びはお庭番十人衆の繋ぎを得て・・・江戸城地下通路を経て・・・「お庭」で待つのであった。

「半蔵・・・」唐突に家定が闇の中から声をかける。燈籠に照らされて無防備な姿を曝す忍び装束の男は「はっ」とかしこまる。

家定「・・・久しいのう・・・大御所(家斉)のみまかりし年(1841年)以来か・・・薩摩は面白かったかの・・・」

半蔵「先代の間宮林蔵の後を受け・・・草として過ごしておりましたので・・・つつがなく・・・」

家定「林蔵か・・・先ごろの地震で水戸で二代目が死んで・・・今は三代目よ・・・これが使えぬ・・・まあ・・・そちの家・・・服部家も三代目は使えなかったから・・・これは理というものだな」

半蔵「世の習いでございますれば・・・拙者も・・・服部家とは名ばかりの・・・伊賀の末家からの養子なれば・・・」

家定「ふふふ・・・余も大御所からは三代目・・・たわけ者と評判よ・・・さて・・・篤姫か・・・いかなる女子ぞ・・・」

半蔵「くのいち・・・でござる」

家定「ほう・・・」

半蔵「おそるべき使い手と存知奉る」

闇の中で家定の気配がかすかに変わる。服部半蔵にはそれが主の含み笑いのように思えた。促される気があり・・・半蔵は仔細な報告を続けた。生誕から江戸城入りまですべてを見続けた薩摩の草の持つ「篤姫秘録」である。

大奥の御台所の間は廊下といくつかの控えの間に囲まれた一室である。南には中庭が開かれている。将軍が大奥入りした場合の配置はまた異なるが・・・現在は将軍不在。比較的緩やかな警護体制である。中庭にはくのいちが潜んでいるが・・・篤姫の持参した猫に気をとられている。御台所の愛猫であり・・・粗相があってはならないのだが・・・その猫が時々・・・忍んでいるくのいちをからかうように気を放つのである。まるでこちらの気配を読んで「うかつなことをするな」と警告されているようだった。

庭に面した廊下を東に下り・・・・渡り廊下を渡って・・・いくつかの座敷を過ぎると長い廊下がある。先には長局という女中用の部屋が並ぶ一角がある。その途中に年寄り資格を与えられた幾島の控えの間があった。幾島の寝所は空である。幾島は伝え聞く大奥の部屋の配置を確認するために・・・探索に出ていたのである。幾島は長い廊下の天井にいた。

もちろん・・・天井裏にもくのいちたちが潜んでいるわけだが・・・魔性とも呼ばれる幾島にとって尋常の下忍から身を隠すのは児戯に等しい。その幾島の動きが止まった。殺気を感じたのである。

御台所の間に通じる・・・天井の一角に男の匂いが漂っていた。

幾島はそろそろとくぐり衆の手裏剣である・・・懐の十字クナイに手を伸ばした。その目前に何かが打ち込まれた。針である。闇に慣れた幾島の目に針の先に鈍い薬跡が映る。・・・しかし・・・これは威嚇・・・しかも・・・前方の男臭い殺気の主のものではない・・・。

幾島の耳元にささやき声が生じる。遠声の術だが・・・その声には聞き覚えがあった。大奥上臈の一人・・・滝山・・・。

「お控えなされ・・・幾島殿・・・」

闇の中で幾島が微笑んだ・・・小癪な・・・天井裏の闇の中で・・・滝山の潜む位置を掴む・・・それは意外に近距離だった・・・。

「あれは・・・鼠でございますよ・・・」

滝山の声に・・・宥めるような響きがある。大岡流のお庭番の血筋を引くくのいちの手際に少し感心しつつ・・・幾島はくつろぐ・・・。

「・・・これは大きな鼠じゃな・・・」

突然返された幾島の遠声に・・・刹那たじろいだ滝山だが・・・何事もなかったように・・・応じた。

「・・・鼠小僧でございます・・・ただし・・・大奥は・・・かの鼠の支配する場所・・・鼠極楽なれば・・・お手出しはお控えくだされ・・・」

「すると・・・あれは・・・上様・・・」

二人の凄腕のくのいちの会話を背に・・・忍び装束の家定は・・・夜の顔である・・・鼠小僧二郎太夫の面をかぶり・・・御台所の間へするすると近付いていく。

「ふふふ・・・うかみ(偵察)じゃ・・・うかみじゃ・・・姫の顔を見てしんぜよう・・・」

その歌うようなささやきがふと・・・停まった・・・御台所の間の天井に・・・白い変化を見たからである。

「お・・・これは・・・神妙じゃ・・・」

悪戯な笑みを浮かべた家定に・・・三つ指ついた篤姫は顔を伏せたまま・・・口上を述べる。

「上様・・・お初にお目にかかりまする・・・近衛敬子にごじゃりまする・・・」

天井板に向けられた篤姫の魔眼はすでに妖しく金色の輝きを放っていた・・・(つづく)

関連するキッドのブログ『第18話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『絶対彼氏』(フジテレビ)『おせん』(日本テレビ)

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2008年5月11日 (日)

ときめけきらめけめけめけにゃーっ。(佐藤隆太)VS甘味城の三教師(仲間由紀恵)

走り出したら止まらないぜ土曜の夜の天使さっ・・・なのか・・・走り出したらいつか答えが出るだろう・・・なのか・・・やってまいりました土曜の夜のヤンキーナイト。今回は「俺の必殺技ダイブ・・・ってご主人様」(仲里依紗)はタイトル落ち。

昨日書かなかったが・・・「キミ犯」の要潤に対する顔面着色・・・青くなったり赤くなったり・・・とか「ごくせん」の金子賢の瞳に燃える炎とか・・・「ハチワンダイバー」の将棋対戦のあらゆる場面とか・・・演出が特殊な映像処理に偏りすぎている。いえ・・・そういう演出を否定するわけではありませんが・・・まず・・・演技指導してもらいたいわ。

そういう点では・・・「ROOKIES」は好感がもてる。でも書くのは猫だけどな。

で、『ROOKIES・第四回』(TBSテレビ080510PM0756~)原作・森田まさのり、脚本・いずみ吉紘、演出・山本剛義を見た。今回の主役は若菜(高岡蒼甫)にゃ。だから岡田(佐藤健)と湯舟(五十嵐隼士)の出番が少にゃああああああい。かわってピックアップされたのが桧山(川村陽介)でしたにゃ。若菜の恥ずかしい過去「小学生の時に東京-鎌倉逆立ちの旅を決行して挫折」を知っていたので・・・幼馴染なのだにゃ。若菜も桧山もキレやすいキャラなのだが・・・キレ味は若菜の方が上かにゃ・・・。

阪神タイガースの桧山は在日韓国人三世だが・・・高岡蒼甫といえば「パッチギ」のアンソン。そしてチェドキは尾上寛之にゃ。ついでに紀男は小出恵介にょ。パッチギ濃度も濃いにゃ。

今岡(尾上)は映画「手紙」の山田孝之の漫才コンビの相方・寺尾でもあるにょ。この時・・・山田の恋人役が吹石一恵・・・複雑な人間関係にゃ。

今岡とコンビを組む平塚(桐谷健太)もバッチギ組。・・・まあ・・・なんだかんだと演技派揃いなのであるな。なんちゃって高校生ばかりでも安心して見ていられるにょ。

今回・・・若菜が・・・バッターがスイングすると捕球できないキャッチャーであることが判明・・・。理由は・・・こわくて目をつぶっちゃうから。そのために早くも・・・チームに亀裂が・・・にゃあ。その上・・・キャプテン御子柴(小出)は名門校の下級生に「万年球拾い」の過去を暴かれ・・・メロウな気分に・・・。つい・・・「ケンカするならやめてしまえっ」と若菜に冷たくしてしまうのだにゃ。

しかし・・・若菜は恐怖心を克服するために壁を相手に顔面キャッチの特訓を重ねていたのだった・・・。その姿に・・・桧山が・・・御子柴が・・・感激・・・。もう・・・猫の目にも涙が止まらない展開に・・・。

にゃるほどーっ。今季のドラマで・・・感動で涙が止まらない唯一のドラマにゃのですにょおおおおおお。これは意外な展開ですにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ。

今回・・・安仁屋(市原隼人)は八木(村川絵梨)とイチャイチャしているだけでしたが・・・ボコボコに殴られた関川(中尾明慶)がボコボコに殴った新庄(城田優)にユニフォームを渡しに行くシーンがあり・・・全員にさりげなく見せ場が・・・。

そして・・・校長の練習試合の無断辞退というフリも相手の一年生チームと対決という無理のないオチがつき・・・決着。ソツがありませんにょ。

いよいよ・・・来週は初試合ですにゃあ・・・待ち遠しいにょです。

ちなみに・・・「もう殴らない・・・」という川藤(佐藤隆太)の誓いは自分の生徒限定で・・・外部の人間(街のチンピラ)には容赦なく鉄拳制裁・・・ヤンクミか。

で、『ごくせん・第四話』(日本テレビ080510PM9~)原作・森本梢子、脚本・松田裕子、演出・大谷太郎を見た。「ハチワンダイバー」のメイドみるくは「貧乏男子ボンビーメン」のヒロインすみれ(仲)である。で廉(三浦春馬)は「白石くん」だったわけだが・・・今回のゲスト・・・廉の姉・薫子(山田優)は「ナンシー」である。ヤンキーナイトが一瞬・・・ボンビーナイトに・・・。これは「小栗旬」効果か・・・。

ちなみに・・・キッドのブログにも異常なアクセスが・・・それは「小栗旬 山田優」で検索すると「小栗旬が山田優をせつなくさせている頃、小日向文世は人格統合、深夜、竹田真恋人は掴んだ手を離さない。」が・・・上から五番目に浮上しているからのようだ・・・単なるドラマのあっさりレビューなのに・・・釣られた人たち・・・ごめんなさいにょぉぉぉぉぉぉぉ。

まあ・・・このタイミングでこのゲスト・・・「ごくせん」の持つ神秘のパワーが炸裂しまくっています。

で・・・今回は姉一人、弟一人の平成枯れススキ展開。弟「姉ちゃんはボクがいなかったら結婚できたんだよね。ボクなんか邪魔なんだよねーっ」姉「バカっ・・・姉ちゃんは姉ちゃんはお前が生きがいなんだよぉぉぉぉぉ」弟「ね、姉ちゃぁぁぁぁん」なのだった。

廉には・・・「ホストでバイト疑惑」がかかるのだが・・・ヤンクミのクラスの主要メンバーがフツーに全員ホストに見えるのは・・・猫だけではないはずですにゃ。

しかし・・・昔はヤンキーだったという設定の・・・薫子だけに・・・ヤンクミVS薫子の対決があるかもと期待したのに・・・最後はヤンクミの専守防衛攻撃(破壊度B)であっさり・・・。

それにしても・・・てつ(金子)・・・かっては藤山先生(伊東美咲)や白石先生(乙葉)にもてたのに・・・鷹野先生(平山あや)のメモの対象になる展開はないにょかいっ。二年間も格闘技なんかやってたからかにょぉぉぉぉ?

・・・毎回・・・「不良撲滅キャンペーン」とか「球技大会」とかフルだけフッて・・・オチと無関係って・・・自信にゃのか・・・自信満々にゃのかにょう。

で、『ハチワンダイバー・第二回』も見たが・・・そよ(仲)の谷間以外に記憶に残るのはまむし(姜暢雄)の舌なめずり・・・猫には困難な内容ですかにょ。

そのダイナマイトな部分を確認したい方はコチラへ→お気楽様のハチワンダイバー

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『CHANGE』(フジテレビ)・・・・・・・。

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2008年5月10日 (土)

宝石泥棒と父親殺しに挟まれて意中の人の恋人の心のケアをしました。(藤木直人)

・・・たとえば「鯨とメダカ」の主人公に感情移入できる老人男性ってどのくらいいるのだろう・・・。田中邦衛とか八千草薫とか・・・志田未来を眺める他に・・・どんな楽しみ方ができるのだろう・・・。

そういう意味では・・・「パズル」も「キミ犯人じゃないよね?」もあえてレビューする気がおきない今週。木の実ナナさんはもう・・・魔女とかをやればいいのに・・・。貫地谷はせっかくの主演ドラマ・・・スタッフに恵まれなかったなーっ。来週は両方とも別の脚本家・・・そこに期待したい。

宝石泥棒について知りたい方はコチラへ→お気楽様のパズル

父親殺し(片瀬那奈)について知りたい方はコチラへ→お気楽様のキミ犯人じゃないよね?

で、『Around40・注文の多いオンナたち・第五回』(TBSテレビ080509PM10~)脚本・橋部敦子、演出・吉田健を見た。一足先に心の壊れた若者たちが・・・注目を集めたわけだが・・・心の壊れた中年女たちは結構低空飛行モードに入った気がする。

キッドは聡子(天海祐希)は精神科医だが・・・実は発狂している・・・という物語だと思っていたのだが・・・ちょっと人生に疲れているだけの婚期を逃した専門職に落ち着いている。

くりかえすがキッドは基本的には地球にはおよそ66億7千万人の発狂した人類が生息していると考えている。だから他意はありません。

ものすごくシンプルに考えると・・・人間とは情報を受容して記憶処理しなんらかの反応としての行動を起す動物の一種である。

たとえば・・・朝起きて・・・尿意を催し・・・トイレに行かずに高層マンションの窓をあけて用を足すようになると・・・異常と判断される場合が多いが・・・それが、ちょっとした気まぐれだったり実験だったり必要に迫られてだったりパフォーマンスだったり誰かに対する復讐だったり・・・その内面のシステムを断定するのは困難なのだ。

いじめをストレスに感じて即日自殺するものもいれば一週間後に相手をナイフで刺すものもいるし十年後のある日桜の木にドリルで穴をあけるものもいる。臨終の間際に・・・あ・・・とため息をつくものもいるかもしれない。あるいはすっかり忘れて心穏やかに過ごすものもいるだろう。場合によってはいじめをストレスに感じないものや・・・いじめられたことに気がつかないものもいる。

心の問題は・・・結局・・・統計とか推測の域を出ない。ナノマシンが神経細胞の中に封入され伝達や電導をコントロールするような時代になっても個人差は残るだろうし・・・超光速、極原子の存在を視野にいれると揺らぎとしての心は・・・結局・・・人間には手の届かないものかもしれないのだ。

それでも・・・人は・・・苦しむ心に手を差し伸べようとするし・・・それを職業にしたりするのである。そして・・・骨折を治療するように・・・折れた心が直せたらいいな・・・と考えるし・・・感染症を治療するように心を治そうとするのである。

そして・・・場合によっては救命できるし・・・場合によっては手遅れだったと言うのだな。

ERなら・・・一日に一人は手遅れな患者が出てくるのだが・・・聡子の病院には「この精神障害は治療不能ですねえ・・・」という患者は現れない。

だから・・・登場人物たちが変わりにちょっとおかしいのである。松下由樹は担当カウンセラーが自分に気があると信じている主婦である。彼(藤木)と結婚するためには夫と離婚しなければならずそのために専業主婦でなくなっても生活できる経済力を身につけようと就職活動をするためにパソコン修行中である。機知外度2くらいか。

大塚寧々は自分が幸せに見られていないと不安でいつも眼がすわっている。一体誰に幸せにみられたいのか自分でも分っていないしどうなると幸せだと見られるのかも不明だが分らないところがまた不安なのである。現状に満足している人間を見るとさらに不安になり不安でいることが不安である。機知外度3くらい。

マーくんは大塚寧々のストーカーだが自分がストーカーだという自覚はない。自分だけが大塚寧々を幸せにできると確信しているし、現在の大塚寧々が偽りの姿だと確信しているし、本当の大塚寧々は体重が100キロくらいあるべきだと確信している。機知外度4くらい。

和哉(加藤将也)は戦場帰りのカメラマンである。戦場といってもそれほど危険な現場に出たわけではなく・・・そういう自分が不満であったため・・・少し危険を求める傾向があったためガイドの少年にパイト料を払って地雷地帯を歩かせ少年が地雷を踏んで人間の中に驚くほどの血液が循環していたことを知りそのショックでカメラを握ると震えるようになり自動手振れ防止機能付のカメラを購入するために帰国。昔の恋人のマンションに転がり込みお金がたまったので恋人の待つカンボジアに帰ることにする。基地外度7。

恵太郎(藤木)は軽度のシスター・コンプレックス。現在懸想している聡子のために邪魔な和哉を追い出すそうとプライベートでカウンセリングを行う。一種の自己暗示でPTSDを演じている和哉を誘導し、聡子の元から和哉を追い払うために画策する。和哉は誘導されたフリをして聡子とあとくされなく別れることができたので都合がよかったと思っている。真相とは異なる表面上、恵太郎は自分の立場を利用して聡子と和哉の仲を引き裂いたのだが、罪悪感はまったくない。なぜなら彼はエコの神を崇拝しているのであり、そんな自分が罪や悪を犯すはずはないと信仰しているからである。機知外度8。

ボケだわ。ツッコミだわ。ボケ。いいボケ。これはナチュラルなボケ。ゴリラ、ゴリラ、長さんはゴリラ。となりの客は変なおじさん。ヒットエンドラ~ン。そんなの関係ねえ。次の方どうぞ。お父さん。お父さん。自慢のお父さん。お母さんの変わりに私がお嫁さんに。あらあらそんなのいけないわ。お母さんがかわいそう。でもお母さん死んじゃった。ああ、私は悪い子。これでお父さんのお嫁さんになれる。ああ、お母さん、ごめんなさい。それなのにお父さんは看護婦なんかと。看護婦なんかと再婚。ひどいわ。残酷だわ。裏切り行為だわ。なんてことなの。報いだわ。呪いだわ。お母さんが地獄で私を待っている。カトちゃんぺっ。アイーン。だっふんだ。お笑いだ。次の方どうぞ。聡子。機知外度測定不能。

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)・『篤姫』『サラリーマンNEOシーズン3』(NHK総合)『猟奇的な彼女』(TBSテレビ)・・・『さくらん』(テレビ朝日)もか・・・。

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2008年5月 9日 (金)

世界の中心は自分(中山優馬)VS自分に愛を叫ぶ(上野樹里)

木曜日の深夜・・・というか金曜日の未明は・・・深夜アニメが集中している。もう量産化ザクのように次から次へとオンエアされるのである。それぞれに作り手がいるのであり・・・少なくとも作り手の中にあったものが・・・この世に湧き出ているのである。まず「図書館戦争」がある。焚書時代に図書館を守る自衛隊的女子が主人公。キングの「図書館警察」がパクリ元だろう。そしてシリーズものである「×××HOLiC」があり妙にスラーっとしたキャラたちがのほほんとあやかしと戦う。ほぼ時を同じくして「ドルアーガの塔」が始まる。ファンタジーのパロディーでありネタ系ギャグの連打でソーサラーとかと夜を徹して戦った記憶が蘇り和む・・・「とらぶる」は「うる星やつら」と「ケロロ」の発展系のエロコメディーでウネウネのムキムキだ・・・そして軽く幼女趣味を刺激するが幼女が好みのタイプでないので萌えない「紅」があって・・・シンメトリーがらみの魔法学校もの「ソウルイーターレイトショー」・・・最後が「純情ロマンチカ」・・・ハードゲイである。

つまりだ・・・「バッテリー」というショタで始まって「純情ロマンチカ」というハードゲイで終る・・・それが最初と最後がやおいな木曜日のアナログテレビ(一部UHFを含む)なのである。

そして「恋する日曜日」を見ると・・・もう・・・現実世界の信憑性はほとんど喪失されてしまう。

もう・・・ストーカーな女子高校生(秋山奈々)とヤマンバ(あじゃ)がかわいいのかブスなのかさえも不明だ。

そんな状態でのレビューですから・・・あまり深く考えないでください。ちなみに視聴率は「バッテリー」↘*5.9% 「ラスト・フレンズ」↗19.9%・・・。

で、『バッテリー・第五回』(NHK総合080508PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・中島由貴を見た。男の子のなりたい職業の第1位に「野球選手」が返り咲いているわけだが・・・この国の国民の野球好きはなかなか根深い病気なのである。まあ、サッカーは「蹴る」と「捕る」しかないし、運動量が過酷なので・・・攻守交替でお休みのある野球の方が「休める」というのが魅力かな。相撲は誰にでもできるわけないし、柔道は汗くさいし、剣道は小手がくさいし、バレーは女子のものだし、なにより・・・高校の全国大会が予選から全試合・全国中継されるという・・・決め手がある。他の運動部にとってこの差別待遇はでかい・・・ような気がする。

そういう特別なスポーツだから・・・選ばれた才能の持ち主は何をしてもいいと考えがちである。

だから巧(中村)は「髪を切らない」という伝統を無視した行動をとり・・・当然・・・退部になってしかるべきところを「勝利と栄光に眼がくらんだ」野球部指導者のえこひいきによって特別扱いされ・・・世の中の不条理に馴れていない上級生によってリンチ事件が発生・・・それが学校に知れて問題沈静化のための休部処分が下される・・・そして・・・この期に及んでも巧は「髪を切らない」のだった。キッドが監督なら麻酔で眠らせて脱毛処理しちゃうけどな。

なぜなら・・・巧がふさふさのサラサラでないと・・・豪(高田翔)が萌えないからなのである。

巧「野球部が野球をするんじゃない・・・オレが野球をするんだ」

校長「そんなんじゃ・・・世間は納得しないよ・・・」

巧「オレが甲子園でヒーローになり、早稲田で王子と呼ばれ、大リーガーになった時・・・母校の校長先生としてインタビューに答えたくないのか・・・」

校長「・・・そんな・・・夢のような話・・・現在の保身の方が大切じゃ」

豪「校長先生・・・一人で見ているならただの夢ですが・・・コイツ(巧)の凄さはみんなが認めてますから・・・コイツのタマは凄いんです。もう見ただけでこう・・・股間が熱くなってくるんです・・・もう胸がドキドキしてくるんです。コイツのタマは日本一・・・いや世界一かも知れん。コイツはわがままですが・・・あれだけのタマを持っていたらわがままになるしかないんです。だってあのタマは正義なんです。あのタマがルールなんです。あのタマが宇宙の原理なんです。あのタマに惚れてるんじゃー。好きなんじゃー。先生も男なら分るでしょうがーっ」

校長「・・・私にはそんな趣味はないっ」

こうして・・・無趣味で堅実な校長に巧の実力を保証するため・・・実力者との対決が必要となる展開である。

呼び出された花形は・・・「星くん・・・キミのタマとやらを見せてもらおうか・・・」

大リーグボール養成ギブスを脱いだ飛雄馬の剛速球が伴のミットめがけて投げ込まれる・・・。

花形「む・・・これは・・・凄い・・・凄いタマだっ」(つづく)

で、『ラスト・フレンズ・第五回』(フジテレビ080508PM10~)脚本・浅野妙子、演出・西坂瑞城を見た。お母さんは僕が一番好きだっていってたのに・・・僕と離れないっていってたのに・・・僕を置いて・・・どこかに行っちゃった・・・それから僕は・・・辛くて辛くて辛くて・・・毎日が・・・辛くて辛くて辛くて・・・死にたい・・・死ねない・・・死にたい・・・死ねない・・・でもオレは美智留(長澤まさみ)と出逢ったんだ。オレはもう辛くないんだ。美智留の温もりがオレをしっとりと包み込んでくれるんだ。オレは幸せになったんだ・・・でもね・・・きっとこの娘だって・・・どこかに行っちゃうよ・・・そして・・・辛い辛い毎日が始まるよ・・・だってこの娘もお母さんと同じ女だもん・・・黙れ・・・そんなことはない・・・ほら・・・約束やぶるじゃないか・・・同じ女だもん・・・ほら・・・また裏切るじゃないか・・・女だもん・・・辛い辛い毎日がやってくるよ・・・また死にたくなるよ・・・だって女だもん・・・黙れ黙れ黙れ黙れーっ。

宗佑(錦戸亮)は私と同じかわいそうな子供・・・でもね・・・いなくなったほうがマシな母親だっているんだよ・・・私のママみたいにね・・・宗佑は私をどうしたいの・・・奴隷にしたいの・・・私は家族を作りたいんだよ・・・みんながうらやむような家族を作りたいんだよ。そしていつもいつも私に家族を見せびらかした瑠可(上野)に自慢したいんだよ。ほら私にだって家族がいるよ。あんたには最初からいた家族だけど・・・私はがんばって自分で家族を作ったんだ・・・どっちがえらいと思う・・・ってえばりたいんだよ・・・お願いだから普通の家族になってよ・・・私たちをさげすんだ世間のやつらを見返してやろうよ・・・誰よりも幸せに見える家族になろうよ・・・だから私をぶったり蹴ったりしちゃダメなんだよ。宗佑に殴られたりしたら・・・不幸せに見えちゃうよ・・・私たち・・・不幸せな子供同士が傷つけあったら・・・世間の幸せなやつらを喜ばせるだけ・・・どうして分ってくれないの?

美智留・・・美智留・・・私の可愛い娘ちゃん。キミのことを考えると・・・下腹部がカッと熱くなるよ。キミをギュッと抱きしめてキミの全身を嘗め回して・・・もう・・・キミを私でいっぱいにしたくなるんだよ。今はいっぱいにできないけど・・・今にきっと立派なモノをつけてキミを喜ばせてあげるよ・・・キミはびっくりするかもしれないけど・・・私がキミのことどんなに好きか知ったらきっとキミも私を好きになってくれると思うんだ。その時にはこの忌まわしい胸もたくましい板になっているし・・・何しろあそこにはキミを一晩中寝かさない立派なモノがついているんだ。私はそのモノで美智留を貫いて貫いて貫きまくるよ・・・ああ美智留、私の美智留、待っていてくれ・・・もうすぐさ・・・一番の男になって・・・お前に告白するその日が・・・もうすぐそこまで来てるんだ・・・そして・・・二人のために世界は回り始めるんだ。

瑠可も美智留も宗佑もみんな可愛そうな奴なんだ。みんな結局、俺(瑛太)と同じで・・・自分しか愛していない。俺だってそれじゃまずいと思うけど・・・俺以上に俺を愛している奴なんかいるはずないだろう。それなのに・・・「あなたを愛してる」なんてウソを平気でつける奴に俺の体をいじられるなんて気持ち悪い。気持ち悪い。我慢できないよ。自分を一番愛しているくせに・・・「あなたを愛してる」なんて最初から裏切っているようなものだろう。そんなよこしまな奴に心を奪われたりしたら・・・地獄行きじゃないか。俺は俺の心を誰にも渡しはしないし・・・俺の体に触らせたりさせない。だって・・・俺の心も俺の体もみーんなみーんな俺のもんだからな。俺だけのもんなんだからな。近くにいられるだけでもありがたいと思えよ。俺に・・・俺に・・・触るなよ・・・この人間面した蛆虫たちめ。

このシェアハウスの人たちってみんな優しくてイイ人たちだなあ。まあ・・・一番優しいのはボク(山崎樹範)だけどさ。(以下略)

人間ってどうして一人で生きていけないのかしらね。どうして淋しくなっちゃうのかな。どうして不安になっちゃうんだろう。私(水川あさみ)はさ・・・なんとなくわかる気がするのね。でもひょっとしたらそれは私だけの思い違いかもしれないの。どうなのかなあ。もしかしたら一人で平気な人もいるのかなあ。淋しくない人がいるのかなあ。不安じゃない人がいるのかなあ。もしもよ・・・もしかして・・・私だけが不安で・・・私だけが淋しくて・・・私だけが一人じゃ生きていけないとしたらどうしよう。私だけが一人ぼっちだったらどうしよう。いや・・・そんなのいやなの。いやいやいやいやいやいや・・・(つづく)

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ROOKIES』(TBSテレビ)『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)『ハチワンダイバー』(フジテレビ)

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2008年5月 8日 (木)

あなたからいただいたアドバイス一つ・・・さりげない愛情が感じられました。(上戸彩)

たとえば・・・ハードボイルドは浪花節である。・・・言われても何のことかわからない人は多い。分ってもらうためには①「ハードボイルドとは何か?」と②「浪花節とは何か?」を説明し・・・③「両者にはこのような共通点がある」と指摘するのが基本だろう。

①「タフでなければ生きていけない優しくなければ生きていく資格がない」などと無理難題を言う文学のジャンルがハードボイルド。

②「人の情けにつかまりながら折れた情けの枝で死ぬ」などという女の人生が浪花節である。

③まあ・・・義理と人情の隙間に生じる人間の美学・・・その「言葉」に酔うところが・・・ハードボイルドと浪花節の相似性なのである。

・・・まあ・・・完全に失敗に終った説明の後でなんだが・・・「ホカベン」の視聴率が↘*6.3%で「爆笑レッドカーペット」が19.3%である。ハードボイルドだなあ~。そして浪花節なんだな~。

とにかく・・・「ホカベン」は限りなく傑作に近い失敗作として・・・なかなかに含蓄のある作品だと思う。

で、『ホカベン・第四回』(日本テレビ080507PM10~)原作・中嶋博行、脚本・阿相クミコ(他)、演出・吉野洋を見た。世の中というのは「冬の色」に染められているものだ。もちろん・・・冬にだって・・・クリスマスツリーのイルミネーションとか・・・一面の銀世界とか・・・鮮やかな色合いや濃いコントラストはあるが・・・おおむね・・・それはくすんだ灰色である。

影は薄いのである。で・・・日常というのは・・・くすんだ灰色なのだ。日中首脳の合意も灰色だし・・・高級料亭の高級感も灰色だし・・・納税力のない高齢者に高級官僚が長生きしてもらいたいと思っているのかもどうかも灰色だ。

そういう日常の灰色さ加減から逃避するために・・・ドラマは色鮮やかであることが求められたりする。たとえば「ごくせん」は「流血一筋20%」だし、「篤姫」は「青春一筋20%」なのである。

しかし・・・そういうドラマばかりだと逆に鮮やかすぎて目立たないっという事態が生じるのである。・・・そういう時・・・人はふと誘惑にかられるのだな・・・この原色満開の中で・・・一人だけ「灰色」だと逆に目立つのではないか・・・そして・・・大抵は単に埋没するのだ。

それが・・・「ホカベン」である。

大手の企業組織である弁護士事務所「エムザ」・・・その弱者救済社会奉仕部門である「プロボノ」に就職した新人弁護士・堂本灯(上戸)の苦闘を描く・・・このドラマ。

すでに・・・灯の立場がお茶の間にものすごく届きにくい。

「弱者救済を主張するのに・・・なぜ大手事務所に・・・」

「激しい競争を勝ち抜いたエリートのくせに・・・なぜきれいごとばかりを・・・」

「同僚や上司に対しては妙に強気なのに・・・なぜ現場ではおどおど・・・」

ヒロインが・・・ものすごくかっこ悪いのである。そのかっこ悪さがいい・・・のだが・・・現実にはありえないストレートさでほどほどの高視聴率を獲得した「斉藤さん」のワクなのである。これは・・・相性悪いよね・・・きっと。

灯は孤独な女だ・・・。母子家庭である。彼氏がいないのはまだしも・・・女性主人公のドラマには絶対つきものである・・・女友達が登場しない・・・プライベートは・・・なんだかちょっと頭の緩い母親とペットの犬と仏壇で支えられている。・・・ただでさえ・・・特定宗教団体との関連でバッシングされている女優にこの設定は・・・酷ですよ。

もちろん・・・百恵なら許されるのだ・・・では百恵にあって・・・彩に一番不足しているものは・・・何なのか・・・それはヒット曲であるが・・・ないものねだりはやめにして・・・前回も書いたが・・・・それは・・・トーンの抑制だと思う。

彩の声のキーはややハイの傾向があり・・・それは結局ハイ・トーンを形勢する。やや甲高い印象を誰もが持ち・・・CMではその元気の良さが売りなのである。

ところが・・・今回のドラマではそれが完全に裏目に出ているのだ。

演技プランとしては次の三点の使い分けが有効だと思える。

①自宅 早口で甲高いいつもの基本的な上戸(くつろぎ)

②オフィス 早口またはゆっくりとした口調で低音を意識する(緊張)

③見せ場 ゆっくりとした口調で高音域を意識する(興奮)

現在の「叫び」と「つぶやき」の変化だけでは・・・このドラマの持つ深みを表現できないのだ。

例としては①現場で遭遇する困難に対しまったく無理解な母親に明るく楽しく「まったくお母さんは呑気でうらやましいよ・・・」

②職場で面倒見の悪い上司にどうしてもアドバイスをしてもらいたい場合・・・低くせっぱつまった感じで「それでは・・・私は・・・どうしたら・・・いいのですか」

③最悪の依頼人に捨てゼリフ・・・はっきりとゆっくりと大きな声で「私は・・・あなたなんか・・・大キライだっ」

・・・まあ・・・そういう演技でもう一度・・・見てみたいのです。

今回の依頼人は・・・借金返済に追われる無職のイケメン男性・佐々木(黄川田将也)である。イケメンだが・・・ちょっと発達障害のところがあり・・・悪い女に騙されても気がつかないという分りにくいキャラクターである。

杉崎(北村一輝)のトラウマに関係する謎の男(大倉孝二)なのだが・・・キャスティング的には逆の方が分りやすかったと思うぞ。

でも・・・そうなると影で糸ひく悪女・美香(入山法子)で「ジョシデカ」臭が強くなりすぎ・・・ですけどね。

とにかく・・・借金男が・・・灯に自己破産のアドバイスを受け・・・免責を勝ち取り・・・しかし破産者名簿によって就職に失敗・・・灯を弁護過誤で訴えると恐喝・・・その裏に悪女・・・さらに借金を重ね・・・また灯にすがる・・・というどうしようもない底辺の人々の展開。

それにイケメンなのに女に手玉にとられるという分りにくさは邪魔だ。

なにしろ・・・今回の善玉は・・・灯を殴って「刑法204条によって傷害罪に問われる」ことになったチンピラとすべてを飲み込んで依頼人の借金をチャラにしたチンピラの兄貴分なのである。

さらに言えば・・・ここが一番の見せ場なのだから・・・新人のためについ手が出てしまったチンピラの演出はもう少し丁寧にするべきだったと思う。兄貴の教育的指導の清々しさとかもお茶の間には伝わらないのでは・・・と危惧するのである。

まあ・・・ヴェテランの演出家のせいではなくて・・・脚本とプロデュースのツメの問題の方が大きいと推測しますけど。

とにかく・・・お茶の間の好む勧善懲悪で言えば・・・①拳銃不法所持までしているヤクザが一番善良だ ②返済能力もないくせに借金を重ねるバカな男が救済される ③男からお金を巻き上げた法学部学生兼夜の女が丸儲けである・・・などと受け入れがたい結末なのである。

さらに言えば・・・借金男を封じ込める渉外担当弁護士のりょうも恫喝っぽいし・・・「暴力団相手の時はなにもしないことだ」というアドバイスももう一つ難解なのである。目標は「相手に手を出させる」ことなのだから・・・暗黙の了解のおしゃれさよりもお茶の間に「灯はどうやって相手になぐられようとするか」を期待させた方がサービス感が生じるはずだ。

とにかく・・・まあ・・・いろいろと・・・問題があるのだが・・・とにかく・・・「本当は優しい」上司によって「やればできる子の」灯はまた一つ・・・大人の階段を昇ったのである。

いつでもあなたが悲しい時は・・・私もどこかで泣いています・・・的な先輩・後輩なのであるが・・・杉崎の事件の前フリは必要がないような気がしてならない。

杉崎の行動はそれほど不可解なものではないからな・・・。杉崎と灯の心が通い始めた段階で杉崎の過去の事件に触れ始めた方がずっと見やすいと思われる。

まあ・・・悔やんでももう遅い・・・のはいつものことですが・・・。

関連するキッドのブログ『第三回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)『秘書のカガミ』(テレビ東京)・・・・・・・・絞りたいよ・・・って『鯨とメダカ』(フジテレビ)もあるのかよ。

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2008年5月 7日 (水)

ロボットのくせに浮気するなんてっ(相武紗季)VS一柳鱒太郎・・・でなくて・・・タコ引きの竜(蒼井優)

ゴールデンウイークは去って・・・東京は夏です・・・。すでに夏バテの気配が・・・早すぎるわっ。

そういえば・・・「猟奇的な彼女」のレビューが自然消滅しているわけだが・・・とにかく・・・客を逃がそうとしているとしか思えない展開で・・・疲れちゃうのでやめました。ちょうど・・・「オペラ座の怪人」と逆なんだよな・・・どんなに努力しても愛されない主人公と・・・ひどいことばかりしてるのに幸せになりそうな主人公・・・だから・・・誰の願望なのだ・・・日曜劇場の人たち・・・。

本題に入る前に・・・・ゴールデンウイーク中の視聴率チェック。「カリオストロ」16.4%(大切なものを・・・)「パズル」↗11.0%(盗めませんでした・・・が)、「Around40」↗15.1%(やはり脚本だよな)、「キミ犯」↗*9.3%(ここはそっくりショーで)、「ROOKIES」↗15.4%(にゃーっ)、「ごくせん」↘23.3%(下がりどまりはどこ?)、「相棒・出会い版」20.6%(普通のスペシャルよりとったな)、「トップセールス」↘*6.2%(絆・・・)、「愛馬物語」*5.5%(かわいい数字が・・・相葉物語ならもっととれたかもね)、「ハチワンダイバー」*6.8%(みるく・・・)、「篤姫」↘20.9%(まさかと思うが瑛太結婚したからか・・・?)、「猟奇的な彼女」↘*8.7%(あ・・・やっぱり・・・脚本っていうか・・・設定?)

火曜日のドラマ対決は①「絶対彼氏」↘13.1% ②「おせん」↗*9.2% ③「無理」↘*6.2%

微妙な視聴率推移・・・だな・・・。まあ・・・ゴールデンウイーク最終日なので・・・みんな・・・早寝したのかもーっ。

で、『絶対彼氏・第四回』(フジテレビ080506PM9~)原作・渡瀬悠宇、脚本・文島礼、演出・佐藤源太を見た。あえて・・・そうしているのかもしれないが・・・梨衣子(相武)が・・・再起動のためのキスをナイト(速水もこみち)にしようとしない理由が曖昧である。

予想される理由は①キスが苦手 ②ロボットにキスするのがなんとなく汚らわしい ③どんな理由があるにせよ・・・他の女とキスしたナイトが許せない

・・・なのだが・・・きっとドラマとしては③が正解だと思う。しかし・・・③にしてしまうと・・・なんで・・・相手はロボットでしょう・・・というお茶の間の意見がてでくることが予想され・・・迷いつつ・・・曖昧に着地しているのであると想像する。

③を裏付けるセリフは・・・ラクダじゃなかった・・・お客様係の並切(佐々木蔵之介)が・・・梨衣子(相武)のナイトに対する拒絶反応を「嫌っているのではなく・・・特別の感情を持っているからかも・・・」と分析しているところに名残があるのだな。

そのために・・・ある一定の視聴者にとっては梨衣子が冷たく感じられるはずだ。

「ロボットとなんて恋はできないっ」発言である。これを「黒人となんて恋はできないっ」とか「中国人となんて恋はできないっ」とか「朝鮮人となんて恋はできないっ」とかに置換したら絶対に攻撃対象になる発言なのだ。しかし・・・まだロボット差別の問題が露呈していないこの世界では・・・スルーなのである。・・・おいおい。

しかし・・・「ロボットのくせに・・・浮気(美加=上野なつひとのキス)するなんて許せないっ」とムカムカしているなら・・・カワイイのである。

さあ・・・ここがジレンマだよな・・・ある程度冷たくてもロボットイコール人間ではない差別主義者の理解を優先するか・・・かわいくして・・・博愛すぎてバカになるか・・・駆け引きである。

ロボットにハートはない・・・と考える人々には・・・梨衣子は創志(水嶋ヒロ)と交際して人間同志が付き合うしか道はないわけである。

しかし・・・もちろん・・・ロボットが主役であるこの物語はそれでは盛り上がらないのであって・・・今回の事件を通じて・・・並切解説員は新たな分析を加えるのである。

「初期化したのに・・・記憶が残っている・・・そんなバカな」なのである。

もちろん・・・ハートがノイズにすぎないという前提のこのブログでは明白なのだが・・・人間にハートがあるとすれば・・・ロボットにハートがないわけはないのである。

しかし・・・一般常識として・・・「ネコと話せる」と言えば白い目で見られ・・・「今日はケータイ電話が不機嫌だ」と言えば笑われるのであり・・・「ロボットに心があるのは不自然」と考える人はまだまだ多数派と考えられる。

あらゆるものに・・・ハートがあると考えるのはこわいものだ。「魚」にハートがあると考えるとあじの刺し身が可哀想だし・・・「牛」にハートがあると考えると牛丼がドナドナである。「クジラ」にハートがあると考えれば黄色人種に毒ガスを投げつけるコーカソイドもいるほどだ。

しかし・・・ハートがあると知って・・・痛みに耐えて食べるのが・・・大人なのである。その罪の意識こそが・・・人を敬虔にするのだ。

ま・・・ラブコメにそこまで期待するのはどうかと思うが・・・やがて・・・梨衣子が・・・ナイトにハートがあることを知り・・・そうと知りつつ・・・人間だから創志を選んで結ばれる・・・そういう哀愁のハッピーエンドが望ましいキッドなのだった。

そのためには・・・ナイトには梨衣子の夢を見てもらいたいし・・・寝言の一つも言ってもらいたいのだな。

ロボットのくせに・・・充電中に・・・「梨衣子・・・愛しているよ」・・・とつぶやき・・・よだれをたらす・・・まあ・・・そういう機能が最初から標準装備されていると話は・・・また別なのだが。

で、『おせん・第三回』(日本テレビ080506PM10~)原作・きくち正太、脚本・神ひとえ、演出・久保田充を見た。脚本を毎回変えるわけでもないらしい。おせん(蒼井優)が天才なのか・・・おせんを育てたお千代(由紀さおり)が優秀なのか・・・今回は新旧女将対決なのである。実は・・・人事をめぐる対決は・・・よっちゃんさん(内博貴)の採用問題でもあり・・・一貫したテーマにも見える。

老舗料亭の経営問題に踏み込むとは思えないが・・・ある意味バブリーな世界・・・贅沢という意味では・・・その実在性のリアルを一瞬感じさせるのである。

いちげんさんお断り・・・という店もあり・・・観光名所(基本いちげんさん)・・・という店もある。いちげんさんもごひいきさんも・・・という店はある意味欲張りなのである。

なぜなら・・・「うれしい悲鳴」という言葉や・・・「行列のできる店」という言葉はそういうニュアンスを含んでいるのである。

「流行れば・・・待たされる」「流行れば・・・腕が落ちる」と「流行らせる」の戦い・・・。

客商売は常にそういう危機にある。奢る平家は久しからず・・・でもあり・・・老舗の看板・・・でもある。・・・結局・・・不断の努力と・・・臨機応変・・・この二つが要求されるのだ・・・。

しかし・・・人間・・・そんなに・・・完璧でないからな・・・。

今回は・・・スシ王子の・・・ではなく・・・一升庵の板前だった・・・竜(西村雅彦)が登場する。彼は包丁のワザの達人だったが・・・ワザに溺れ・・・先代女将と確執して・・・店をやめ・・・今は・・・何をしているのかわからない男である。

このドラマで気になるのはディティールの詰めがやや甘いところなのだが・・・伏線なのかもしれず・・・微妙だし・・・おせんが可愛いので七難隠すのだった。

たとえば・・・竜は二番板だったのに・・・清二(杉本哲太)が抜擢されて板長になっている。それでは最初の板長は誰だったのか・・・とか・・・そういうことがね。

ともかく・・・おせんにとって・・・まぶたの父は・・・心の中でもやもやしているらしい。

「拝啓、父上様」はこれが一つの軸になっているくらいだから・・・その手はある。また・・・同様におせんの恋だって・・・軸になりうる・・・。

しかし・・・なんとなく・・・それは二の次なのかな・・・という期待があるのである。

今回は「名物のとろろめし」の謎をめぐる・・・人情話だった。

店を守るために・・・竜を切ったお千代と・・・身近な人ももてなせなくて女将なんて言えないというおせん・・・この二人の器を壊さずに・・・粋を示すという趣向。

まあ・・・些少の傷は大目に見たいのである。

粋とは江戸っ子の身のこなしである。江戸は人工密集地帯で混雑している。田舎者は人とぶつからずに歩行困難だったのである。それがいつしか・・・人をすり抜けて歩けるようになる。それが・・・江戸っ子の粋というものなのだ。

一度は父親へのこだわりから母親に噛み付くおせん・・・だったが・・・最後は竜にも・・・清二にも・・・母にも・・・角が立たないように計らい・・・そして母に花道を作る。

おせんのこの柔らかな身ごなし・・・采配は・・・なかなか粋でありました。

ああ・・・娘に・・・お重を作ってもらって・・・野点で酒・・・そんな夢のような・・・ことがあるわけないだろうがっ・・・はい。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

Hcinhawaii0367 ごっこガーデン・おせんの部屋セット。くうふふふ・・・なるほどヒロロイドにもやはりあすなろ抱き機能がついていましたか・・・はうぅん・・・これはまた・・・ぐふふな・・・まこ・・・絶対彼氏セットにいないと思ったら・・・こんなところで・・・くうさんったら・・・素のからしとかけてこのドラマととく・・・そのココロは?・・・絶対辛子・・・なんちってアンナってか、てかね・・・来週ね・・・いよいよなの・・・火曜日とかね・・・木曜日にね・・・はまっているわけにはいかないの・・・ぴょんぴょんエリタコがタコって言うのよねえ・・・なのでスー・・・じいやーっ・・・よっちゃんさんのパンツショーまだ~ミマム生き残るのは・・・おせん・・・ラスフレ・・・アラ40・・・来週はモジャモジャ・・・ちーずゴールデンウイークにお引越し・・・どらま・のーとは大統一されました。それはさておき、ナイトの記憶の秘密が気になります・・・人の心はあらすじのようなものだと思いますけどね・・・」お気楽「・・・お疲れ~

Hcinhawaii0368 ごっこガーデン・お疲れ大浴場。お気楽二本立てはくたびれるのね。面倒くさいロボットは困るのね。面倒くさいことをしてくれるからロボットなのに・・・電源スイッチもリモコンもないの・・・?・・・ロボットもお風呂に入るの?ikasama4ダブル・よっちゃん・・・本物ですよ・・・今回の新製品はヒロロイドと哲太ロイドでしたから・・・ああ・・・ゴールデンウイークも・・・ロイド作りに追われて・・・あんぱんち休むときは休まナイト・・・帰宅遅いと半分しか見れない絶対彼氏・・・でもスジはわかる不思議(爆)」シャブリああ~みんなが~撤退しても~ちりとてちんの総集編が激務でも~無理な恋愛の道を行く~青木さやかのセリフが~たとえどんなに長くても~♪」

Hcinhawaii0369 ごっこガーデン・おもてなしセット。mariお気楽さんのためにみんなでとろろをすりましたよっ。好き嫌いはダメですよまこそうだーそうだーグリコはダメでもよっちゃんイカはいいそうだーikasama4とろろめしがキライなんて・・・魂に届く味なのに・・・シャブリ総集編だって編集次第だし・・・とろろはそばのつなぎに・・・とろろ~のイメージがダメでも千切りなら食べられるかも・・・ああA子・・・エリじいや~パンツショーおかわり~アンナだから・・・月曜日が来るのぴょん、ぴょんぴょんぴょ~んみのむし篤姫と尚五郎でもあるまいし・・・覚悟を決めてとっとと食べるルルル~とろろ~お気楽食べれませんったら食べれませんっ・・・でもおせんさんがあ~んしてくれたら・・・考えてもいい

木曜日に見る予定のテレビ『バッテリー』(NHK総合)『ラストフレンズ』(フジテレビ)

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2008年5月 6日 (火)

人それぞれのオペラ座の怪人。

かって前世紀のファントムだったものが・・・前々世紀のファントムになって久しいのである。

けれど・・・このゴーストは・・・作り手に愛されているので21世紀になっても復活するのである。

そうね・・・醜い作り手にとって・・・スターに愛されぬクリエーターは永遠の自画像だもんね。

で、『オペラ座の怪人(2004)』(前編080429AM0229~後編080506AM0229~)原作・ガストン・ルルー、脚本・アンドリュー・ロイド・ウェバー(他)、監督・ジョエル・シュマッカーを見た。原作小説は1910年に発表されている。舞台となるのは19世紀末のパリである。この物語の虜になったものが多数いたために・・・何度も何度も舞台になったり映画になったりしている・・・その上・・・その度にかなり脚色されるのである。だから・・・登場人物たちが最後・・・どうなったのか・・・かなり漠然としているのだった。

今回はほぼ最新版で・・・脚本・音楽の担当者が1986年に初演したミュージカルのほぼ忠実な映画化作品である。基本的な主役であるエリックはジェラルド・バトラー、ヒロインのクリスティーヌをエミー・ロッサム、恋敵のラウル子爵をパトリック・ウィルソンが演じている。

まあ・・・ゴージャスだし・・・一つの到達点ではある。ミュージカルとしてはアーサー・コピット&モーリー・イェストン版「ファントム」(1991)もあるのだが・・・これはテレビドラマ化されていて・・・かってNHK総合でオンエアされたことがある。実は・・・キッドはこれが好きだ。たまには再放送してもらいたいね。

たとえば・・・ドラマ版ではクリスティーヌはシャンドン伯爵の紹介でオペラ座入りをする。エリック(ファントム)はそこで彼女の歌声と出会い・・・亡き母の面影を見出すのである。今回の映画版では幼い頃からエリックがクリスティーヌを育てあげており・・・彼女にとってエリックが亡き父の投影となっている。もうこれだけでまったく違った印象になるのである。

この他にもブライアン・デ・パルマが現代(当時の)を舞台に移した「ファントム・オプ・パラダイス」(1974)を撮っていたり・・・ダリオ・アルジェントがホラーモードで「ファンタズマ・デル・オペラ」(1998・音楽・エンニオ・モリコーネ)を撮っていたりするのである。ここではファントムは下水に捨てられネズミに育てられている。おそらく「バットマンリターンズ」(1992)のペンギンのパクリだが・・・そう考えると・・・ペンギンもまた・・・「オペラ座の怪人」の一人であることがわかるのだな。

このように・・・オペラ座の怪人は無数にいて・・・それぞれの味わいがあるのである。

類稀な才能を持ちながら・・・醜いという理由だけで・・・愛しい娘に愛されない・・・「美女と野獣」の悲劇ヴァージョンが「オペラ座の怪人」である。

そうなるとクリスティーナの性格は重要だ・・・どのようにエリックを袖にするのか・・・ここが見所である。・・・最新映画版は・・・キッドはかなり残酷なテイストで作られていると思う。

それは殺人も辞さないファントムの残忍さよりも女心の凶悪さによって表現されるのである。もう・・・キッドはファントムに二人(クリスティーナとラウル)とも殺してもいいよ・・・と囁きたい気分になるほどなのだ・・・。

Hcinhawaii0363 で・・・今回は妄想を交えてストーリーを再構築していく。基本はウェバー版だが・・・脱線もするのでご了承ください。1919年のとあるオークション・・・「オペラ座」ゆかりの品を・・・老紳士が落札する。・・・それはシンバルを打つ猿の玩具だった。そして彼は追憶の世界に入っていく・・・。かっての青春の日々・・・1870年のパリ・・・オペラ座である。

支配人の交代劇があり・・・いささか騒然とした初日の舞台裏・・・。若き貴族ラウルはオペラ座のパトロンの一人としてその場にいた・・・。そこには・・・幼馴染のクリスティーヌがバレエ・ダンサーの一員として踊っていたのである。オペラのプリマドンナ・・・カルロッタは花形スターだが・・・わがままであった・・・口癖は「もう帰らせてもらうわっ」なのである。新支配人はその度にあたふたする・・・。今回は舞台に装置が落下する事故で騒ぎになり・・・カルロッタは本当に帰ってしまう・・・。そこでクリスティーヌが代役として起用され・・・大成功を収める。

しかし・・・その影には・・・オペラ座の怪人の暗躍があったのだ。

Hcinhawaii0364 幼い頃に父を失ったクリスティーヌは天性の美声をエリックに見出され・・・彼を音楽の天使として師と仰ぎ・・・忠実にレッスンを重ねてきたのである。初めての成功を収めた夜・・・クリスティーヌをデートに誘いに来たラウルは締め出され・・・それまで影の中にいた音楽の天使は仮面の男エリックとして・・・クリスティーヌの前に姿を現す。オペラ座の寄宿舎・・・クリスティーヌの部屋の鏡の裏には秘密の通路があり・・・エリックはそこから・・・ずっとクリスティーヌをストーカーして・・・いや・・・守護天使のように見守ってきたのだった。

クリスティーヌは夢心地で・・・エリックの案内する・・・オペラ座地下に広がる迷宮世界に足を踏み入れる・・・彼女にとって・・・エリックは父親であり・・・師であり・・・そして最愛の天使だったのである。彼女が欲求の命ずるままに・・・エリックの仮面に手をかけるまでは・・・。

驚愕の素顔・・・それは二目と見られぬ醜悪さだった・・・。クリスティーヌは恐怖におののく・・・そして百年の恋が醒めるのである。

エリックは彼女の心変わりを知りつつ・・・希望を抱く・・・自分だけが・・・彼女の素質を磨くことができる・・・自分あっての彼女のはずだと・・・。

Hcinhawaii0365  しかし・・・そんなエリックの願いも虚しく・・・クリスティーヌは幼馴染のラウルとの恋に夢中なのである。そしてラウルの求愛を即行で受け入れるのであった。そんな時・・・「オペラ座の怪人」のタブーに抵触した口の軽い道具係が殺されるという事件が起きる。犯人はエリックである。彼は生まれついての醜さで生母に疎まれ・・・サーカスに売られて・・・幼い頃から虐待されて生きていた。人の命に対する愛など持ち合わせていないのだった。

クリスティーヌはそのことに思い至り・・・自分とラウルに危険が迫っていることを察知する。彼女はラウルとの将来を誓いながら・・・それが・・・エリックの逆鱗にふれることは充分に予想できたのである。だからといって・・・彼女に何ができただろうか・・・。

Hcinhawaii0366 クリスティーヌを奪われたことへの怒り・・・仲睦まじい二人への嫉妬・・・そして自分にはけして手に入らぬ幸福への絶望・・・エリックは二人に罠を仕掛けるのだった。まんまと囚われの身となったラウル・・・。エリックはクリスティーヌに選択を迫る。「ラウルに死を与えるか・・・クリスティーヌがエリックにその身を捧げるか・・・」・・・その問いにクリスティーヌはエリックを罵る。

「あなたは・・・顔だけでなく・・・心が腐っている・・・人の情けはないの・・・」

「・・・私に・・・情けを与えてくれたものは一人もいなかった・・・あれほどつくしてやった・・・お前を含めてな・・・」

言い負かされたクリスティーヌは自分の唇でエリックの口を封じる。

「はじめてのチュウ」に天まで登る心地になったエリックは二人を解放するのだった・・・。そして・・・改めて・・・「一緒にならないか」とクリスティーヌに求愛するのだが・・・「それは無理」とお断りされるのである。

しかし・・・唇を交わした女に心を奪われ・・・愛の奴隷となったエリックには・・・もはや・・・それ以上の無理強いをすることはできなかったのである・・・馬鹿だな・・・。

月日は流れ・・・クリスティーヌは妻となり・・・母となって・・・世を去った・・・思い出の品を持って・・・墓参りにやってきた・・・ラウルは・・・そこに一輪の薔薇を見出す・・・。そこには求愛してつっかえされたエリックの指輪が添えられていた。

「ふふふ・・・さすがは・・・ファントム・・・長生きだな・・・」とラウルはかっての恋敵のために微笑んだ。なぜなら・・・彼は恋の勝者だったから。勝者は笑うものなのだ。

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               『ニードフル・シングス

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水曜日に見る予定のテレビ『週刊真木よう子』(テレビ東京)『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホカベン』(日本テレビ)

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2008年5月 5日 (月)

初夜勝負に遅れをとりました・・・くやしーっ・・・。(宮﨑あおい)

・・・ようやく・・・尚五郎(瑛太)と篤姫(宮﨑)の初恋物語(妄想)に決着が付きました。ここはリアルだと・・・淡い恋心を尚五郎が抱いていたとしても・・・おくびにもださず・・・粛々と定められた婚姻を成し遂げていく・・・ということになるのでしょうが・・・ロマンなので・・・尚五郎の女々しさが極まっています。

なんか・・・一人だけタイムスリップで紛れ込んだような・・・平成優柔不断男子だったよなあ・・・。まあ・・・役者のキャラがそうなってしまっているだけかもしれません。

一方・・・斉彬(高橋英樹)と「密命」について目と目で通じ合う篤姫・・・姫武将ともいうべき・・・覚悟が匂い立ちます・・・。これは主演女優の貫禄なのか・・・。すごいよ・・・すごいあおい。

で、『篤姫・第18回』(NHK総合080504PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回はグラフでわかる尚五郎の好感度推移かんたん分析つきです。そして大河ドラマのキャスティングを考える・・・時子(松坂慶子)VS常盤(稲森いずみ)の源平合戦再び・・・一人対談特集です・・・そういう意味では・・・大奥の局ゲストでゴマキと上戸も呼んでほしいぞ。ついでにメナードがらみで深キョンもーっ。

Atuhime1856 で、せっかく18歳・・・番茶も出花で上京したのに・・・20歳になっちゃったよー花の命は短いのよ・・・と言いたい篤姫だったが・・・くのいちなので・・・化粧(けわい)で年齢はいくらでもごまかせるのだった。その証拠に初登場の滝山(稲森)はこの年、齢50である。「大奥の御年寄はバケモノか~」(西郷・談)なのだが・・・滝山もくのいちなのだから当然なのである。ちなみに稲森の実年齢は36歳・・・実は薩摩おごじょである・・・まだ・・・女子大生役ができそうだ・・・「美人女優はバケモノかっ」(キッドの知人・談)なのである。とにかく・・・ようやく・・・江戸城入りです・・・もう・・・折り返し点も近いよね・・・もう・・・怒涛の展開の悪寒。

しかし・・・どうせ妄想レビューだから・・・問題ないのだった。

科学忍者・佐久間象山率いる信州・真田忍軍の乱心法により・・・壊滅的打撃を受けた関東地方・・・江戸の町も家屋の倒壊により・・・瓦礫の山と化していた。しかし・・・江戸の住人にとっては復興はなれたものなのである。全壊・・・再建・・・復活なのである。大工の手間賃大儲けで、材木高騰、吉原繁盛、こいつは春から縁起がいいや・・・なのだ。

けれど・・・怪物隠居・徳川斉昭の地元・水戸藩は多くの優秀な人材を失ってしまったのだった。特に・・・水戸三人衆の中忍二人・・・戸田忠太夫と藤田東湖の死は鉄壁を誇った水戸忍軍の綻びを生じさせる・・・。下忍による下克上が始まっていたのだ。

我が子・・・一橋慶喜を次期将軍に・・・という野望に燃える斉昭にとっては痛手と言える。

江戸・小石川の水戸藩邸の地下に構築された忍び部屋で・・・斉昭は一人生き残った中忍・武田耕雲斎と密談中である。

斉昭「一体・・・敵は何者なのじゃ・・・」

武田「・・・奇怪な術を用いたのは・・・信州・真田のものたちのようでございます・・・が・・・」

斉昭「なんじゃ・・・申せ」

武田「近頃・・・公儀隠密や・・・お庭番に忍ばせた草からの知らせに・・・よりますと・・・京の町にただならぬ・・・気配あり・・・とのこと・・・」

斉昭「・・・ただならぬとは・・・」

武田「・・・忍びが消えるのでございます・・・」

斉昭「・・・もしや・・・ミカドのシノビか・・・」

斉昭の老いた顔にたちまち血潮が昇る・・・。

江戸城の東北に位置する上野の山の北・・・谷中天王寺は不穏な寺である。天台宗と日蓮宗の確執があり・・・火種が燻っている。元禄時代の日蓮宗から天台宗への改宗以来・・・幕府と時には対立する油断のならない寺であった。名物の富クジは天保の改革で禁令が出された後も・・・闇クジとして続いているほどである。

その五重塔には隠し扉があり・・・乞食坊主たちが夜更けに忍び潜むと言う。

そこで待つのは隠れ日蓮宗忍僧の頭・日忍上忍だった。

日忍「真言亡国・・・律国賊・・・」

日創「念仏無間・・・禅天魔・・・」

一同「立正安国・・・」

日価「・・・腐れ大名どもの・・・内輪喧嘩も・・・味なもの・・・」

日創「・・・老中筆頭に堀田家が返り咲きしおったわ・・・」

日忍「憎き法敵・・・阿部の息の根を止める時が参ったぞ・・・」

一同「法華・・・法華・・・法華曼陀羅・・・」

いかにも邪教の匂いを漂わせ・・・忍僧たちは残忍な愉悦の表情浮かべるのだった。

嫁入り仕度で賑わう薩摩藩・渋谷屋敷・・・。下忍の報告を受けた西郷吉之助は床下を這い・・・奥の部屋にたどり着く。気配に気がついた幾島が・・・用心のために篤姫に符牒を送る。

幾島「ほー・・・」

篤姫「法華経・・・案ずるな・・・吉之助じゃ・・・」

西郷「そうでごわす・・・谷中の乞食坊主たちに不穏な動きこれあり・・・」

篤姫「邪宗とはいえ・・・同門じゃな・・・」

西郷「じゃっどん・・・あれは隠れ日蓮などと申すものの・・・もはや名ばかりのやくざものの集まりで・・・金のため・・・欲のためには殺しを生業とする・・・やからでごわす」

篤姫「狙いはなんじゃ・・・」

西郷「老中・阿部様の暗殺・・・動機は怨恨でごわす」

篤姫「ちぇすとーっ・・・なるほど・・・老中首座を降りて阿部の警護は薄くなっておるからな・・・阿部はまだ・・・使い出があるのじゃ・・・守ってやらねばならぬ・・・」

西郷「しかし・・・東海道にさしむけたくぐり衆が戻っておりもはん・・・」

篤姫「・・・公方様は・・・犬嫌いで・・・連れて行けぬ・・・獅子丸・・・あれに最後の奉公をしてもらおう・・・幾島・・・犬万を持て・・・」

江戸城・・・辰の口・・・阿部屋敷。庭に忍んだ安祥忍者たちが次々と声もなく絶命する。

隠れ日蓮衆得意の風の毒である。風に乗って漂うガスは・・・空気より重く・・・庭に忍んだ守備のものたちの命を瞬時に奪うのだ。獣のような匂いを漂わせ・・・黒い襤褸を纏った乞食坊主たちが庭に侵入する。毒を逃れた樹上の忍びは毒矢の餌食となる。

しかし・・・庭で寝ていた・・・仔犬はその異変の起きる以前に・・・阿部屋敷の屋根に逃れていた・・・警護の忍者たちが沈黙し・・・殺気を放って暗殺者たちが屋敷に上がろうとした刹那。黒い旋風が乞食坊主たちの間をすり抜ける。脅威の運動能力を見せる仔犬は口に咥えた両刃のクナイを閃かせ一撃で乞食坊主の喉首を掻き切っていく。

暗闘の気配に気がついた・・・阿部正弘は・・・白い寝衣のまま・・・庭に通ずる・・・襖を開く・・・。秋の夜風にのった血の香が鼻をつく・・・。

月光の下、死体の山の前には・・・仔犬が一匹・・・せわしなく息をもらしながら・・・阿部を見つめていた・・・。

「篤姫様の・・・忍び犬か・・・」

阿部は懐から・・・用意した菓子を取り出すと・・・縁側にしゃがみ・・・そっと手をさしだしてみた・・・。獅子丸は忍び足で阿部に擦寄り・・・褒美をもらって尾をふった・・・。

阿部は命の危機が去った安堵とは別に・・・思わず微笑んだ。

関連するキッドのブログ『第17話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『絶対彼氏』(フジテレビ)『おせん』(日本テレビ)

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2008年5月 4日 (日)

寝顔が広末涼子の男(溝端淳平)VSにわか雨(佐藤隆太)VS夕日(仲間由紀恵)

・・・まあ・・・夕日はボケだけどな・・・。空に燃えてるでっかい太陽だからな。

ずーっと集英社なのである。ものすごく頭の悪い土曜日になりつつあるな・・・ま・・・バカでも楽しければそれでいいか・・・はははははは・・・はは。

もう・・・テレ朝は朝から晩まで「相棒」やっているし・・・薬師丸ひろ子と関めぐみが母子だったり・・・馬が走ってたり・・・まあ・・・亡き妻の愛馬を妻として生きる獣姦物語である・・・夏川結衣と佐藤仁美は激しくバトルを展開する・・・午後九時にドラマ四本並んでいるのである・・・こ、殺す気かっ。

もう・・・本当にねこに書かすっ。

で、『ROOKIES・第三回』(TBSテレビ080503PM8~)原作・森田まさのり、脚本・いずみ吉紘、演出・平川雄一郎を見たにゃ。まあ、湯舟(五十嵐準士)には親近感があるにゃー。コンビを組んでる岡田(佐藤健)もかわいいにょ。二人はウルトラマンと仮面ライダーという二大定番特撮コンビだからにゃー。湯舟はにゃーと言いながら猫ヒットを打つニャー。

その場面になるまでは見続ける覚悟にょ。

今回はみんなでよってたかって・・・安仁屋(市原隼人)を陥落させる。主役は八木(村川絵梨)にゃー。もう・・・二人は発情期なのにー・・・人間は簡単にオンエアできないから不便。川藤(佐藤)には真弓(吹石一恵)が「バットをふればなんとかなる」とアドバイス・・・八木には新庄(城田優)が「子供と野球してた・・・」と情報リーク。みんな・・・安仁屋を見守っているっていうか・・・交代で見張っているにょ。

建前的には「スポーツマンはケンカしたりカンニングしたりしごいたり婦女暴行したり勝馬投票券を買ったりしない」というこの国にあって・・・ケンカを売られても買えない野球部員は「いじめ」のターゲットになりやすいのである・・・そうだよにゃ・・・しかし川藤は「部活であって暴力ではない」と予防線を張って・・・生徒間の抗争を黙認するのにゃ。

雨がザーザー降ってきて・・・川藤と安仁屋の「ムダな努力なんてない」VS「素人は気楽でいいよね」の真剣勝負・・・こ、これは・・・骨を斬らせて肉を断つ作戦にゃん。

ま・・・とにかく・・・安仁屋と八木はにゃんにゃんしてると思うにょ。ネコとして。

にゃんとーっ・・・気がつくと9/9に・・・後は新庄にゃ。大リーグに行く前にゲットしにゃいとにゃ。どうでもいいけど試合はまだかにゃぁぁぁぁ。

ごくせんよりも今しかできない高校野球を推奨するあなたはコチラへ→mari様のROOKIES

で、『ごくせん・第三回』(日本テレビ080503PM9~)原作・森本梢子、脚本・横田理恵、演出・大谷太郎を見たにょ。続けてネコがお届けしているにょ。今回はガリ勉エリート秀才高校の悪い生徒たちが登場・・・リーダーの高杉は・・・「ライフ」の花を愛する薗田くんでおなじみ北条隆博にゃの。標準装備武器は鉄パイプ・・・防具はバンダナ覆面・・・過激派かっ。

今回わかったこと・・・ごくせん世界ではどの高校にも裏に必ず乱闘用の倉庫が設置されているにょ。

「人間にエリートとか・・・クズとか・・・ねえよ・・・エサをくれるのがいい奴・・・くれないのが悪い奴・・・それだけにゃ」という結論。

エリートたちは危険を察知したら逃走するのでヤンクミのボコボコモードは発動しにゃい。やっぱり・・・賢い奴には敵わないってことですにょう。

しかし・・・エリートの前に落ちこぼれが団結・・・ヤンクミ労せずしてクラス全員を掌握しましたにょ・・・。抑止力としての暴力の勝利にゃあ。

とにかく・・・たこ焼きを買いに行ってくるにょ。

面白いので些細な問題点は許すというあなたはコチラへ→まこ様のごくせん

で、『ハチワンダイバー・第一回』(フジテレビ080503PM1110~)原作・柴田ヨクサル、脚本・古家和尚、演出・水田成英を見たにょ。とにかく土曜の夜は「少年ジャンプ」→「YOU」→「ヤングジャンプ」という展開である。とにかく・・・この系譜は・・・ますます洗練されたバカの教科書になっていくのだにゃ。

もう・・・なんでもいいのである。「野球」とか「教育」とか「将棋」とか伝統あるものをネタにとにかくバトルする・・・闘争本能の捌け口・・・それが集英社コミック文化の王道なのだにゃーっ。

そして・・・もちろん・・・主役はみんな落ちこぼれであるにょ。

将棋は戦術シミュレーション・・・囲碁は戦略シミュレーションに近いのだが・・・まあ・・・局地的にみればどちらの要素も持っているのだが・・・チェスと違い将棋には捕虜・洗脳・説得「呂布将軍が味方になった!」モードがあるので人材調達ゲームの要素も加味されている・・・そういうゲーム内容にはふみこみません・・・。もうすべて・・・イメージで表現するので将棋を知らない人でも安心して視聴できますにょ。

登場人物たちが「今、主役がピンチだ」とか「敵役が優勢」とか「敵役がミスをした」とか「主役がつけこんで逆転した」とか・・・全部解説してくれるのにゃ。

こちらは「ボンビーメン」の地味なヒロインすみれに続いて将棋の名人でメガネっ娘でメイドのみるくといういかにもなヒロインそよを仲里依紗が演じています。

メガネっ娘→巨乳メイドというコスプレチェンジがもうお馬鹿さん丸出しで素敵にゃにょおおおおおおお。

まあ・・・もう・・・土曜の夜に・・・知的好奇心は無用にゃにょ~。中島みゆきは夜会、オネショは夜尿。にゃあ~。

里依紗のパッツンパッツンが気になる方はコチラへ→お気楽様のハチワンダイバー

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『オペラ座の怪人(後編)』(日本テレビ)「ひらけ!魔法の扉・いっしょに歌おう夢のうた」(NHK総合)・・・このタイトル・・・どうだろう・・・新垣結衣のアニソン・ライブぐらいでいいのに・・・。昼ドラマ「ママの神様」(TBSテレビ)には山田七生(山田太郎ものがたり)役の稲垣鈴夏が登場するぜっ。

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2008年5月 3日 (土)

石原さとみ(守銭奴)山口紗弥加(犯人)貫地谷しほり(守銭奴)・・・藤木直人(末っ子)

・・・もう何がなにやらである。「マクロスF」にたどり着く頃にはヘトヘトで・・・「キミは誰とキスをする?」しか記憶に残らないのである。近所の商店街でもこの主題歌はかかりまくっていて時々風にのって聞こえてくる。

今回の最大の見所は山口紗弥加と貫地谷しほりの共演・・・もう・・・顔の区別がつきます・・・でも紛らわしいわっ・・・結局・・・口だな・・・口元の切れ上がり方が同じ種族なのだっ。

とにかく・・・石原さとみ(素人探偵)と貫地谷しほり(素人探偵)に挟まれてアラ40の人々は恋にうつつをぬかすわけだが・・・そのいったりきたりが草臥れるのだな。安めぐみまで入れるとコメディー四本立てなのだが・・・抜群の一本がないので・・・切れない・・・。

石原も貫地谷も守銭奴キャラなのだが・・・石原は骨折り損の草臥れ儲け・・・貫地谷は堅実に稼いでいる・・・この差が興味深い・・・。

一方・・・アラ40は甘口に・・・。ビョーキ・・・性格破綻・・・機知外とボーダーラインを集めて・・・再生モードに入りつつあるのか・・・。いや・・・もう一巡かな・・・。

で、『パズル・第三回』(テレビ朝日080502PM9~)脚本・蒔田光治、演出・片山修を見た。第一回が「遺産相続」・・・第二回が「隠された財宝」・・・第三回が「消えた金塊」である。もう・・・そんなことばっかり・・・ケイゾク・・・トリック・・・パズルと企画し続ける脚本家・・・疲れないのか・・・。小劇団のりっていうか・・・大衆化された内輪受けのお笑いも・・・模倣犯続出で・・・つらいよな・・・。でも・・・好きだから・・・見るよ。

今回はダイイングメッセージの連打で・・・石原さとみが毒ガスで殺されそうになったとき・・・生徒に貸した3000円について書き残すわけだが・・・もう少しで笑いそうになりました。

「強盗団が家族を惨殺」「行方不明の金塊」「被害者の関係者が犯人に復讐」なのだが・・・無関係な主人公や子供たちを殺そうとしたりして・・・愛のダイイングメッセージで一瞬に改心したりして・・・主人公は人が死のうが生きようが知ったこっちゃない・・・まあ・・・そういう支離滅裂さが・・・面白いっていうことはあるのだが・・・そろそろ・・・そこから離れてみたらどうなんだろう・・・。この殺しすぎた事件解決作家たちの感覚磨耗については・・・「キミ犯」でもう一度論じたい。

で、『キミ犯人じゃないよね・第4回』(テレビ朝日080502PM1115~)脚本・林誠人、演出・植田泰史を見た。まあ・・・一回に三人殺したとして・・・シリーズものをワンクールやると三十人以上殺すわけである。五シーズンもやれば150人以上を殺すわけだ。

もう・・・妄想大量殺人犯である。時には復讐で・・・時には衝動的に・・・時には辻褄をあわせるために・・・殺して殺して殺しまくる・・・もちろん・・・実行しているわけではないから・・・罪にはとわれないのだが・・・やはり・・・どこかおかしくなってもおかしくないだろう。

今回は「劇団員全員が犯人隠匿・・・事後共犯」という話・・・。基本設定として・・・警察は無能で・・・ささやき刑事(升毅)は役者だけど超人的に有能・・・素人が殺人現場にいても不問の体制なのだが・・・犯人(山口紗弥加)が発覚した後で劇団員たちが口をそろえて「やったのはオレだ・・・」と偽証展開に・・・刑事(要潤)が「もう・・・僕が犯人でいいです」と自分で自分に手錠をかける結末だ・・・。

「殺されていい人なんかどこにもいませんっ」と主張する右京さんはいないけれど・・・まあ・・・殺人なんてよくあることじゃん・・・という態度には・・・作者が妄想殺人を重ねすぎてかなり脳を損傷している気配が濃厚なのである。

たまたま・・・ケータイ刑事の再放送が重なっていて「ソファの下の見えないナイフ」を犯人が発見してしまうのを・・・ヒロインが指摘したばっかりなので・・・軽いデジャヴを感じましたよ・・・。

それでも・・・とにかく・・・解決するための事件を・・・そして逮捕されるための殺人犯を・・・量産する・・・作者たちの脳内環境の苛酷さに・・・キッドは敬意を表したいと思うのであった。

「悪の匂いがする」とか「じっちゃんの名にかけて」とか・・・もうシャレなんだかヤケクソなんだか判別できませんよ・・・。

で、『Around40・注文の多いオンナたち・第四回』(TBSテレビ080502PM10~)脚本・橋部敦子、演出・坪井敏雄を見た。まあ・・・トリック殺人犯と探偵ヒロインの攻防の中間で箸休めのようなこのドラマなのである。基本的には誰も殺人犯にはならないのだが・・・主要登場人物は基本的に病んでいて・・・主人公の職業は精神科医である。

心の休まる場所はないのかよっ。

一般人には精神科は・・・機知外の集会所として・・・近寄りがたい場所だ・・・まあ・・・ある程度の世代はそうである。キッドは基本的に人類は全員発狂していると考えるタイプなので精神科も歯科も人の病気につけこんで商売している人としか考えないのだが・・・キッドの母などは痴呆・・・まあ認知障害と言ってもいいが・・・の傾向が出てきたので心療内科の受診を薦めても「人を機知外あつかいするのかっ」と機知外のように怒り出すのでやっかいだったのである。現在は睡眠薬や安定剤の薬害などで痴呆が進む場合もあるので・・・総合的な診断を下せる医師にかかれば痴呆の進行をおくせらることができるのだと説明しても・・・一切耳をかさずムダなので・・・もう少し呆けるまで待つしかなく・・・連れて行けるようになると手遅れなので・・・それもまた人生なのだな。

さて・・・基本的に精神とは情報の集積と処理を行うシステムに生じるノイズである。

当然・・・異常な精神は周囲に伝播する。そのため・・・精神異常は伝染するのである。もちろん・・・いい映画を見て感動することも・・・機知外が転移するのも基本原理は同じなのだ。

いわゆる一つの正常とは・・・そういう作業をしていても・・・合法と非合法の判断がつき・・・安定した日常生活がおくれる判断能力を維持している人ということなのだ。

もちろん・・・そういう人だって・・・いつ・・・恋に狂うかわからないし・・・ありえない妄想を抱くし・・・自分だけの正義を信じたりする。

たとえば・・・「自分の幸せよりも他人の評価を重く見る」という態度を批判する登場人物がいるが・・・「自分が幸せになるためには人がどう考えようと構わない」ような人ばかりの世の中がどれほどモラルを欠くか・・・と言う問題はスルー・・・という視点もある。

「ポイ捨てしたくてもしない」「浮気したいけどしない」「意地悪したいけど親切にする」「さぼりたいけどさぼらない」「殺したくても殺さない」・・・こういう世間体を気にする人々が多数派だから社会は成立していて・・・だからこそ・・・やりたい放題の人間がやりたい放題できるのであるよね。

キッドとしてはもう少し・・・みんなが自分より他人の目を気にして生きてもらいたいと思うのである。そうすればやりたい放題の自分がすごく贅沢をしている気分になれるからだ。

とにかく・・・妄想大量殺人犯に挟まれて・・・主人公・聡子(天海祐希)の元カレ・和哉(加藤雅也)は悲惨な現場で傷心戦場カメラマンとして登場である。

まあ・・・傷心してしまったのは仕方ないのだ・・・生きているだけめっけもんだ・・・と思わないでもないが・・・その存在に年下のカウンセラー(藤木直人)が激しく動揺である。

とにかく三人の女友達がそれぞれに三角関係に突入なのだった。

大塚寧々は夫と幼馴染、松下由樹は夫とカウンセラー(共有)である。

もう・・・こういう関係を作ることも・・・一種の職業病なのだと思うけどね。

ところで「気が合う仲間」と「価値観を共にする仲間」というのは似ているけれど少し違うものなのだな。まあ・・・言葉の遊び的なニュアンスがありますが・・・。

「気が合うの気」というものは「気質」のようなもので・・・「情報処理のハード部分」のタイプである。これに対して「価値観」は「現在推奨されている基準」のようなもので「ダウンロードされたソフト部分」なのである。

「価値観」はたとえば「共産主義者」というソフトを持っているもの同志は固い結束で結ばれるようで・・・実はソフトが「拝金主義者」に交換されてしまえば・・・まったく継続性は失われてしまう・・・つまり・・・価値観など・・・簡単に変更されるのである。

永くつきあうためには・・・「価値観の共有」よりも「気が合うこと」を推奨するのだな。

もちろん・・・「気」が「強情」の人は別で・・・こういう人は「価値観共有」でも問題はない。なにしろ・・・価値観の変更が基本的にイヤなタイプなのである。

キッドはこう思う。「ピーマンの嫌いな奴はピーマンの嫌いな奴と結婚するべきだ・・・そしてもしもピーマン好きな子供が生れたら・・・夫は妻をきっと疑うのだっ」・・・お前・・・何が言いたいのか・・・わからんぞ・・・一回・・・病院いくか。

関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)・『篤姫』『サラリーマンNEOシーズン3』(NHK総合)『猟奇的な彼女』(TBSテレビ)

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2008年5月 2日 (金)

自分という孤独(中山優馬)VSジェラシーというレース(上野樹里)

さあ・・・木曜日は孤独と友情のもつれた糸をほぐそうとしてますますこんがらがっていく二本立てである。

ああ・・・青春は燃える陽炎でございますねえ。

木曜日のドラマは①「ラストフレンズ」↗15.9% ②「新・科捜研の女」↗13.7% ③「7人の弁護士」→10.7% ④「バッテリー」↗*8.3%である。

今年のゴールデンウイークはアニソン三昧がなくて・・・ちょっと淋しいが・・・もちろん・・・楽なのである。

幸福と不幸の判別は・・・年を経るほどに曖昧になっていくのだな。

で、『ラスト・フレンズ・第四回』(フジテレビ080501PM10~)脚本・浅野妙子、演出・西坂瑞城を見た。ちっとも気がやすまらない愛の物語である。しかし・・・愛にこれっぽっちも縁のない人にはすごく羨ましいのかもしれないし・・・順風満帆の人生を歩む人には刺激的な他人の不幸は蜜の味加減なのだな。

美智留(長澤まさみ)はけして・・・無能な女ではない。感受性も豊かだし、手に職もある。美容師の仕事は地道な修練と・・・天性の感性が要求される・・・かなりのエリート職なのである。髪結いの亭主という言葉を生み出すほど稼ぐ仕事でもある。

大食漢の男(ヒモ)と暮らす美智留の母(倍賞美津子)は娘に「特に用はないけど・・・ちょっとお金頂戴」というかなり・・・大胆な母親で・・・娘に家賃もたかっているのに愛人と伊香保温泉に旅したりするわけである。・・・そういうだらしない母親がいて・・・指名客がつくような美容師になるのは・・・並大抵の努力ではできないことだ。

もちろん・・・若いからできる・・・ことだとしてもだ。

美智留の店の周囲の人情があまりにも逆風と感じる人もいると思うが・・・腕がものいう実力の世界ではあのくらいの嫉妬は普通である。店長は「稼いでもいいが独立されちゃイヤ」なのだし・・・同僚は「将来の独立を見越して客を争奪している」のだから。

そういう美智留は・・・宗佑(錦戸亮)の暴力的な愛に危険を感じて・・・瑠可(上野)のシェアハウスに緊急避難してきたのだった。

体の傷が癒え始めた頃・・・「人に暴力をふるうなんてひどい人だ」とシェアハウスの住人たちが宗佑を非難すると・・・「・・・宗佑を悪く言わないで・・・」と美智留は住人たちを否定する・・・おいおい・・・なのだが・・・もちろん・・・美智留はここは我慢してもいいところだ。

しかし・・・あの母親にも・・・あの宗佑にも耐える美智留が・・・なぜ・・・シェアハウスの住人たちの善意の言葉に耐えられないのか・・・。

ここに美智留の秘密の一つがある。もちろん・・・瑠可が宗佑の悪口・・・「やめて」・・・宗佑が瑠可の悪口・・・「やめて」・・・なので・・・他人に対する悪口(陰口)に敏感という心理もある・・・けれど・・・それ以上に美智留の心に隠されているのは瑠可への憎悪なのだな。

それは・・・家庭に恵まれない自分と・・・家庭に恵まれた(と美智留が思う)瑠可を比較して生れた嫉妬の蓄積なのである。それは幼馴染であるから・・・ものすごく堆積していて・・・根深いコンプレックスを形成しているのだ。もちろん・・・そういう恵まれた瑠可がことさら自分によくしてくれる・・・ことは都合がいいので・・・「大切なともだち」という意識は強いのである。しかし・・・無意識では・・・「自分のもてなかった幸せをもっている女」として・・・美智留はハラワタが煮えくり返るほど・・・瑠可を怨んでいるのだ。

シェアハウスの人間が優しくしてくれればくれるほど・・・美智留は心底・・・そういう友達にも恵まれた瑠可が憎らしくて憎らしくて・・・どうしようもないのです。

性別の認識の問題で・・・身体的な要因による性不一致なのか・・・心理的な要因による性倒錯なのか・・・議論の交錯する瑠可の心の問題もまたやっかいである。しかし、今回はあえてそれをクソミソですませることにする。食事が済んでいるので平気だ。

もちろん・・・男でありながら女である・・・瑠可の面倒くささの堆積も相当なものなのだが・・・女湯に入って目の保養ができるのだから・・・我慢するべきなのだろう。あえて言うとそんなものはピーマンは絶対食べないと主張するわがままと同じで・・・好き嫌いを乗り越えて男色家になってしまえばいいのである。逆転を逆転だ。

しかし・・・そうは言っても「好み」を貫徹する人はどちらかというと好きだ。瑠可は美智留でないとダメという思い込みで生きているのであり・・・一途なのだな・・・それはそれでいいだろう・・・。

つまり・・・「美智留が自分を捨てるという恐怖におびえて美智留を縛りつけようとする」宗佑と「美智留に男として愛してもらうことには絶望していてせめて他の男のものにならないでほしいと願う」瑠可はまったく似たもの同志なのである。

二人は「孤独からの解放」を願いつつ「孤独であることに馴れた自分」に抵抗されるのだ。

やあ・・・暗闇くん・・・古き良き友よ・・・なのである。

瑠可は知っている。「暴力をふるう男は美智留を愛しているとは言えない」・・・いや・・・それだって愛かもしれんな。「男にあわせたくないんだ・・・美智留が動揺するから」・・・だってそしたら・・・私のところから美智留が逃げていってしまうじゃないか・・・。

もちろん・・・伊香保の温泉饅頭に盗聴器を仕掛けるまでもなく・・・すでに瑠可のシェアハウスの住所など最初から調査済みの宗佑・・・を甘く見てはいけない。

その生活環境から公務員になった男なのである。小学生で両親に遺棄された人間がどれほど逆境にさらされるか・・・想像するのはたやすい。そして基本的な能力があればあるほど・・・世界と人間を呪う気持ちは増幅されるのだ・・・野球選手にもサッカー選手にもなれないし医者や弁護士にもなれない・・・アイドルタレントにも・・・これはなれるか・・・結局・・・下級公務員にならざるを得なかった優秀な男に潜む狂気のエネルギー。

美智留は・・・単に暴力的な男から逃れられない馬鹿な女ではないのである。

痛いほどの底辺で・・・奇跡的にめぐり合った・・・同じ痛みを分かち合うことのできる同胞を・・・見捨てることはできないと知っているのだ・・・。

もちろん・・・糸は最初からもつれている。普通の幸せは出発点にはないのである。

・・・天日干しのお米というものがある。米を乾燥させるのは機械的な火力によるものが主流だが・・・自然の恵みを贅沢に味わうというコンセプトで売り文句になっているのである。

実は・・・人間が両手に米を乗せ日にさらしている様子は漢字になっている。

それは「暴」という字なのだ・・・。それは食の原点を示す文字なのである。

キッドは暴力も・・・暴論も・・・暴言も大好きなのだが・・・悪意を持って不当に貶められたこの文字に・・・非常に好意を寄せているから・・・なのである。

そういう・・・不敵な匂いをこのドラマに感じ始めているのでございます。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

Hcinhawaii0350b お気楽ラスト・フレンズのごっこガーデンではなくて・・・H☆Cのゴールデンウイークの新曲なのね・・・口をゆすいでるところをコーチ(田中哲司)に見られなくてホッとしたのね・・・絶叫ドラマだけど救いはあるのね・・・まこまこ企画第2弾デス。ドラ~マ~とシャウトします。今回の注目は女優連続入浴事件デスっアンナ今回はこわがりのまこちゃんが撮影中絶叫しまくりぴょん。毎週・・・スリラーな展開・・・タケルに癒されるぴょんエリいないなあ・・・と思っているといる・・・遠くにもいるし・・・近くにもいる・・・錦戸先輩の存在感・・・抜群でスー・・・今回のダンスは腰にきまスー

Newimagedramahc0805_2 ←クリックするとH☆Cゴールデンウイークスペシャルリリース『DRAMA』のテレビスポットCMがご覧になれます。H☆C情報はコチラへ→お気楽プロのH☆C情報すべて見せるのね。

で、『バッテリー・第四回』(NHK総合080501PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・田中健二を見た。いきなり冒頭は一部愛好家にサービス満天の星空展開である。もちろん・・・そんなよこしまななな目で見る必要はちっともないのだが・・・ともかく・・・巧(中山)は上級生に鞭打たれ・・・傷だらけの背中も痛々しく腫れあがり・・・入浴中である。そこへ弟・青波(森本慎太郎)が乱入・・・兄の背中を見て・・・蒼ざめる・・・。

「兄ちゃんが・・・秘密にしたいのなら・・・僕は黙ってる・・・」

そして・・・風呂上りの兄の部屋にやってきて・・・。

「兄ちゃん・・・僕が背中に・・・薬をぬってあげる・・・」

「自分でやるよ・・・」

「いかん・・・背中に薬を塗るのは自分では・・・上手にできん・・・無理したら・・・ひっかいてしまう・・・僕がする・・・」

「そうか・・・おう・・・上手いぞ・・・豪(高田翔)よりずっと上手じゃ・・・」

兄の背中の傷の痛ましさに涙ぐむ青波・・・。

「泣くことないだろう・・・」

「だって・・・僕なら我慢できんもん・・・兄ちゃんは痛いのを我慢して・・・我慢して・・・」

「青波・・・」

「兄ちゃん・・・」

しっかりと抱き合う二人・・・二人の兄弟愛は嫉妬に狂った母親(斉藤由貴)が乱入してくるまで続くのである。なんじゃあこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ。

まあ・・・それはそれとして・・・「髪の長さとタマの速さは無関係」と巧が意地をつらぬいたことにより・・・どんどんもつれていく展開は・・・さすがにベストセラーだけのことはあるよどみなさである。

コーチは巧のタマに惚れて・・・つまり・・・勝利への色気を出して・・・特例を認めたことにより・・・上級生・展西(染谷将太)を傷心させ・・・巧をリンチに・・・目撃した巧の同級生を口止めしようとしていたところを・・・コーチに踏み込まれ・・・コーチは負傷・・・責任追及を恐れた校長は・・・夏の大会を前に・・・野球部の休部を通告する・・・「オレが髪をきらなかったのが・・・全部・・・悪いのか・・・」と巧はものすごく・・・暗い気持ちに・・・まあ・・・そうだけどね。

ささいな問題がどんどん大きくなっていく・・・人の心の狭さを抉り出す地道な展開が・・・なかなか・・・グッときます。さあ・・・来週はどんなサービスがあるのですかーっ。

土曜日に見る予定のテレビ『ROOKIES』(TBSテレビ)『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)『ハチワンダイバー』(フジテレビ)

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2008年5月 1日 (木)

いつでも私に言うだけ言わせて知らん顔ですか。(上戸彩)

・・・ううん・・・なんだか可哀想である。イメージチェンジが裏と出ているのかなあ・・・。

上戸彩に対する世間の目というものは・・・結局・・・イメージ戦略で作り上げられたもの・・・。特に視聴率が良かったのは・・・「エースをねらえ」や「アタック№1」そして「アテンションプリーズ」である。これは基本的に70年代スポ根もの実写化やリメイクだった。そして明るさが売り物のCMの数々である。こうなると「ひたむきで明るい」というイメージになる。

しかし・・・100人斬りの「あずみ」や性同一性障害の「金八先生」のように・・・キワモノも演じていてそれなりに評価されているのである。

・・・ここが難しいところなんだよなあ・・・。

とにかく・・・視聴率は①*8.8% ②↗*9.3% ③↘*7.4%・・・という推移である。

キッドのイメージ通りだと・・・視聴率はもっと悪くなるかもしれないが・・・とにかく・・・百恵の色はますます濃密になってきた・・・。もう少し・・・抑制されたひたむきさ・・・を真似ればかなり・・・痺れる感じになると考える。それがお茶の間向きではない・・・とも言えるけど。

で、『ホカベン・第三回』(日本テレビ080430PM8~)原作・中嶋博行、脚本・浜田秀哉、演出・池田健司を見た。無言の灯はかなり「美・サイレント」なのである。はっきり言って上戸彩は非常に魅力的だ・・・。問題は・・・話の内容が・・・伝わりきれていないところかな・・・。もちろん・・・ドラマとしては・・・充分な内容があるのだが・・・どことなく・・・高飛車なのだと思う。

まず・・・ざっと三つの要素が同時進行している。

①灯(上戸)の案件・・・少年の犯した傷害致死事件の被害者遺族の弁護である。この中でも・・・無反省の加害者・・・遺族の復讐感情・・・遺族の生活の困窮・・・など様々な問題が派生している。

②顧問弁護士契約の更新にともなうスター弁護士(りょう)の暗躍・・・企業に対するクレーマーを使った企業への恫喝・・・非情のビジネスである。

③杉崎(北村一輝)の過去の事件・・・杉崎の現在の状況を生み出したらしい首吊り死体の挿入・・・例によって思わせぶりである。

もちろん・・・これらは関連しあって・・・ラストの・・・やるせない灯の演技に流れこむのだが・・・要するにお茶の間はメモをとりながら見ていないので・・・なんだか・・・散漫な印象を受けるのだなあ・・・きっと。

まず・・・大前提として・・・この世は不条理だという問題がある。

午前中にすごくいい人が・・・午後には極悪人になっていることもあるし・・・予防接種でウイルスに感染したり・・・ガソリンが高くなったり安くなったり・・・バターがなくなったりニンジンが廃棄されたり・・・もう・・・一筋縄ではいかない怪奇が世の中の普通の姿なのである。

そういうことから目をそむけて・・・司法試験に合格した新人弁護士・灯のお話しなのである。これは相当にキャラを作りこまないと・・・演じきれない役である。

だから・・・一つ一つのネタが灯に向って流れ込まないと・・・なかなか理解は得られないだろう。

たとえば「私たちの教科書」はワンクール使って「いじめ自殺」というたったひとつの問題をそれでも描ききれなかったのである。

それを・・・「ホカベン」は・・・もう・・・タイトルからして・・・間違っている感じ?

少年が中年男性を衆人環視の中で殺害し・・・逮捕される。被害者には妻(鈴木砂羽)と幼い子供がいて・・・妻は加害者の少年の実刑を希望する。それが今回の灯のクライアントである。

一方・・・加害者少年の弁護士はさっそく・・・遺族に宛てた謝罪文を少年に口述筆記させる。「こんなの書いてなんか役に立つのかよ・・・」と少年には反省の色がないと描写される。そして・・・加害者の母(朝加真由美)は被害者の妻に1000万円で示談を申し出る・・・。

夫を殺された妻は激しく・・・拒絶・・・。人を殺した人間には刑事罰を与えてほしい・・・と灯に訴える・・・またしても・・・新人弁護士の手にはあまりそうな・・・案件である。

そして・・・上司の杉崎はまたもや放任である。もちろん・・・最低限のアドバイスはするのだが・・・明らかに・・・灯を間違った方向に誘導している。このあたりが・・・わざとらしすぎて・・・視聴者を脱落させる一因だな・・・。

「少年法があるから・・・刑事罰を与えるのは難しいよ・・・」と噛んで含めるように指導しても灯が若さゆえの暴走をする・・・失敗・・・という図式の方が分りやすいです。

もちろん・・・灯は前回の試練を乗り越えたので・・・些少は成長している。しかし・・・被害者遺族の感情的な言動にふりまわされ・・・法の限界という全体像を見損なうのである。

これは・・・結末の見えない素人に対して予測のできる玄人という立場からは問題外である。なにしろ・・・ビジネスなのだ。

法律を使ったゲームなのである。もちろん・・・ギャンブル性もあるのだが・・・「最高得点をあげること」よりも「失点をいかに抑えるか」がキーポイントになるわけだ。

つまり・・・裁判沙汰においては加害者も被害者もすでにマイナスの立場なのである。

被害者はすでに被害を受けている(今回の場合は死亡)・・・もちろん加害者は罪を償う必要がある・・・事件外の人々の視点ではどちらもすでに敗者なのである。

弁護士は両者の間にたって・・・損失を補填しあうわけだ。被害者は勝利してもプラスになるわけではない。まして加害者はさらにマイナスになっていくのである。

「人の命はお金では買えない」という幻想は最初から適合しないのだが・・・灯はまずそこでつまずいてしまうのである。

「示談金を拒否し・・・刑事罰を望んだ」被害者の望むままに灯は手続きを行うが・・・結局・・・前例に沿って・・・保護処分が妥当という結論に至る・・・限りなく無罪放免に近い処分・・・。

一方・・・稼ぎ手を失った被害者遺族の家計は火の車となり・・・このままでは・・・家も生活も破綻しそうな事態に・・・。切羽詰った被害者の妻は・・・損害賠償請求に目標を切り替えるしかなくなってしまう・・・。

しかし・・・罪が罪でなくなった以上・・・賠償には応じられないと手のひらを返す加害者の母・・・。

こうして・・・灯は今回も困り果てました・・・。

そこで・・・上司に救難信号発信です・・・。「不正に対する・・・怒りはないのですか・・・」と直訴する灯・・・。ここが・・・つらいんだよなあ・・・そういう問題じゃないから・・・。

しかし・・・杉崎も「あるよ」と応じるのである。・・・だったら最初から・・・方策たてて・・・指導するべきじゃないのか・・・下請け企業にまる投げしてただろう・・・あんた・・・。

しかも・・・そのアドバイスが・・・加害者の母の何気ない一言「少年院送りにならなかったのだから・・・」を指摘するだけなのである。そして・・・後は裁判のお楽しみなのだな。

前回も書いたが・・・これは作劇の問題なのである・・・裁判のシーンでお茶の間をあっといわせるためのテクニックなのだが・・・実は・・・少年は過去に傷害事件を起していて・・・保護観察処分になっていて・・・身元引受人が加害者の母だった・・・という証拠が隠し玉として提出されるのである。・・・そこが不自然なのだよな・・・。

その証拠を得るまでの・・・段階を踏んだ描写がないため・・・お茶の間はキツネにつままれてしまうのである。

すごい・・・逆転があった・・・ということだけしか・・・伝わらないのである。

これは・・・問題少年を持ってしまった母親に全面的に罪をかぶせる・・・灯の母親に代表されるお茶の間の意見の代弁である。もちろん・・・朝加真由美は指導力も監督力もない・・・無能な母親であり・・・印象的には本人も邪悪な気配を漂わせるのであるが・・・さすがの演技力で・・・それ以上に・・・問題児に疲労困憊した・・・もう一人の被害者を匂わせている。もう少し・・・ここに焦点をあわせれば・・・最後のシーンの重みはさらに深まっただろう・・・。何も・・・訳知り顔の杉崎が「重み」をセリフで強調しなくてもいいのである。

被害者遺族の生活を守るために・・・損害賠償金を受領しにきた・・・灯・・・そこには家を売却し・・・それでも賠償金を準備しきれなかった無惨な加害者の母親が待っていた・・・。

「結局・・・金なんだろう・・・」

撒き散らされた札束を・・・無言で拾い上げる灯の・・・心に虚無の風が吹き渡る・・・せつなくもやるせない苦い勝利・・・。その虚ろな瞳の灯は現実をじゃりじゃりとかみしめているのである。ものすごい名作ラストなのに・・・あと一歩だったのだなあ・・・。

ここは・・・泣いてもいいんだよなあ・・・。

動かない大きな目が泣いているみたい・・・悲しいわ・・・。

関連するキッドのブログ『第二回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)『秘書のカガミ』(テレビ東京)・・・・・・・・絞るけどね・・・。

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