石原さとみ(守銭奴)山口紗弥加(犯人)貫地谷しほり(守銭奴)・・・藤木直人(末っ子)
・・・もう何がなにやらである。「マクロスF」にたどり着く頃にはヘトヘトで・・・「キミは誰とキスをする?」しか記憶に残らないのである。近所の商店街でもこの主題歌はかかりまくっていて時々風にのって聞こえてくる。
今回の最大の見所は山口紗弥加と貫地谷しほりの共演・・・もう・・・顔の区別がつきます・・・でも紛らわしいわっ・・・結局・・・口だな・・・口元の切れ上がり方が同じ種族なのだっ。
とにかく・・・石原さとみ(素人探偵)と貫地谷しほり(素人探偵)に挟まれてアラ40の人々は恋にうつつをぬかすわけだが・・・そのいったりきたりが草臥れるのだな。安めぐみまで入れるとコメディー四本立てなのだが・・・抜群の一本がないので・・・切れない・・・。
石原も貫地谷も守銭奴キャラなのだが・・・石原は骨折り損の草臥れ儲け・・・貫地谷は堅実に稼いでいる・・・この差が興味深い・・・。
一方・・・アラ40は甘口に・・・。ビョーキ・・・性格破綻・・・機知外とボーダーラインを集めて・・・再生モードに入りつつあるのか・・・。いや・・・もう一巡かな・・・。
で、『パズル・第三回』(テレビ朝日080502PM9~)脚本・蒔田光治、演出・片山修を見た。第一回が「遺産相続」・・・第二回が「隠された財宝」・・・第三回が「消えた金塊」である。もう・・・そんなことばっかり・・・ケイゾク・・・トリック・・・パズルと企画し続ける脚本家・・・疲れないのか・・・。小劇団のりっていうか・・・大衆化された内輪受けのお笑いも・・・模倣犯続出で・・・つらいよな・・・。でも・・・好きだから・・・見るよ。
今回はダイイングメッセージの連打で・・・石原さとみが毒ガスで殺されそうになったとき・・・生徒に貸した3000円について書き残すわけだが・・・もう少しで笑いそうになりました。
「強盗団が家族を惨殺」「行方不明の金塊」「被害者の関係者が犯人に復讐」なのだが・・・無関係な主人公や子供たちを殺そうとしたりして・・・愛のダイイングメッセージで一瞬に改心したりして・・・主人公は人が死のうが生きようが知ったこっちゃない・・・まあ・・・そういう支離滅裂さが・・・面白いっていうことはあるのだが・・・そろそろ・・・そこから離れてみたらどうなんだろう・・・。この殺しすぎた事件解決作家たちの感覚磨耗については・・・「キミ犯」でもう一度論じたい。
で、『キミ犯人じゃないよね・第4回』(テレビ朝日080502PM1115~)脚本・林誠人、演出・植田泰史を見た。まあ・・・一回に三人殺したとして・・・シリーズものをワンクールやると三十人以上殺すわけである。五シーズンもやれば150人以上を殺すわけだ。
もう・・・妄想大量殺人犯である。時には復讐で・・・時には衝動的に・・・時には辻褄をあわせるために・・・殺して殺して殺しまくる・・・もちろん・・・実行しているわけではないから・・・罪にはとわれないのだが・・・やはり・・・どこかおかしくなってもおかしくないだろう。
今回は「劇団員全員が犯人隠匿・・・事後共犯」という話・・・。基本設定として・・・警察は無能で・・・ささやき刑事(升毅)は役者だけど超人的に有能・・・素人が殺人現場にいても不問の体制なのだが・・・犯人(山口紗弥加)が発覚した後で劇団員たちが口をそろえて「やったのはオレだ・・・」と偽証展開に・・・刑事(要潤)が「もう・・・僕が犯人でいいです」と自分で自分に手錠をかける結末だ・・・。
「殺されていい人なんかどこにもいませんっ」と主張する右京さんはいないけれど・・・まあ・・・殺人なんてよくあることじゃん・・・という態度には・・・作者が妄想殺人を重ねすぎてかなり脳を損傷している気配が濃厚なのである。
たまたま・・・ケータイ刑事の再放送が重なっていて「ソファの下の見えないナイフ」を犯人が発見してしまうのを・・・ヒロインが指摘したばっかりなので・・・軽いデジャヴを感じましたよ・・・。
それでも・・・とにかく・・・解決するための事件を・・・そして逮捕されるための殺人犯を・・・量産する・・・作者たちの脳内環境の苛酷さに・・・キッドは敬意を表したいと思うのであった。
「悪の匂いがする」とか「じっちゃんの名にかけて」とか・・・もうシャレなんだかヤケクソなんだか判別できませんよ・・・。
で、『Around40・注文の多いオンナたち・第四回』(TBSテレビ080502PM10~)脚本・橋部敦子、演出・坪井敏雄を見た。まあ・・・トリック殺人犯と探偵ヒロインの攻防の中間で箸休めのようなこのドラマなのである。基本的には誰も殺人犯にはならないのだが・・・主要登場人物は基本的に病んでいて・・・主人公の職業は精神科医である。
心の休まる場所はないのかよっ。
一般人には精神科は・・・機知外の集会所として・・・近寄りがたい場所だ・・・まあ・・・ある程度の世代はそうである。キッドは基本的に人類は全員発狂していると考えるタイプなので精神科も歯科も人の病気につけこんで商売している人としか考えないのだが・・・キッドの母などは痴呆・・・まあ認知障害と言ってもいいが・・・の傾向が出てきたので心療内科の受診を薦めても「人を機知外あつかいするのかっ」と機知外のように怒り出すのでやっかいだったのである。現在は睡眠薬や安定剤の薬害などで痴呆が進む場合もあるので・・・総合的な診断を下せる医師にかかれば痴呆の進行をおくせらることができるのだと説明しても・・・一切耳をかさずムダなので・・・もう少し呆けるまで待つしかなく・・・連れて行けるようになると手遅れなので・・・それもまた人生なのだな。
さて・・・基本的に精神とは情報の集積と処理を行うシステムに生じるノイズである。
当然・・・異常な精神は周囲に伝播する。そのため・・・精神異常は伝染するのである。もちろん・・・いい映画を見て感動することも・・・機知外が転移するのも基本原理は同じなのだ。
いわゆる一つの正常とは・・・そういう作業をしていても・・・合法と非合法の判断がつき・・・安定した日常生活がおくれる判断能力を維持している人ということなのだ。
もちろん・・・そういう人だって・・・いつ・・・恋に狂うかわからないし・・・ありえない妄想を抱くし・・・自分だけの正義を信じたりする。
たとえば・・・「自分の幸せよりも他人の評価を重く見る」という態度を批判する登場人物がいるが・・・「自分が幸せになるためには人がどう考えようと構わない」ような人ばかりの世の中がどれほどモラルを欠くか・・・と言う問題はスルー・・・という視点もある。
「ポイ捨てしたくてもしない」「浮気したいけどしない」「意地悪したいけど親切にする」「さぼりたいけどさぼらない」「殺したくても殺さない」・・・こういう世間体を気にする人々が多数派だから社会は成立していて・・・だからこそ・・・やりたい放題の人間がやりたい放題できるのであるよね。
キッドとしてはもう少し・・・みんなが自分より他人の目を気にして生きてもらいたいと思うのである。そうすればやりたい放題の自分がすごく贅沢をしている気分になれるからだ。
とにかく・・・妄想大量殺人犯に挟まれて・・・主人公・聡子(天海祐希)の元カレ・和哉(加藤雅也)は悲惨な現場で傷心戦場カメラマンとして登場である。
まあ・・・傷心してしまったのは仕方ないのだ・・・生きているだけめっけもんだ・・・と思わないでもないが・・・その存在に年下のカウンセラー(藤木直人)が激しく動揺である。
とにかく三人の女友達がそれぞれに三角関係に突入なのだった。
大塚寧々は夫と幼馴染、松下由樹は夫とカウンセラー(共有)である。
もう・・・こういう関係を作ることも・・・一種の職業病なのだと思うけどね。
ところで「気が合う仲間」と「価値観を共にする仲間」というのは似ているけれど少し違うものなのだな。まあ・・・言葉の遊び的なニュアンスがありますが・・・。
「気が合うの気」というものは「気質」のようなもので・・・「情報処理のハード部分」のタイプである。これに対して「価値観」は「現在推奨されている基準」のようなもので「ダウンロードされたソフト部分」なのである。
「価値観」はたとえば「共産主義者」というソフトを持っているもの同志は固い結束で結ばれるようで・・・実はソフトが「拝金主義者」に交換されてしまえば・・・まったく継続性は失われてしまう・・・つまり・・・価値観など・・・簡単に変更されるのである。
永くつきあうためには・・・「価値観の共有」よりも「気が合うこと」を推奨するのだな。
もちろん・・・「気」が「強情」の人は別で・・・こういう人は「価値観共有」でも問題はない。なにしろ・・・価値観の変更が基本的にイヤなタイプなのである。
キッドはこう思う。「ピーマンの嫌いな奴はピーマンの嫌いな奴と結婚するべきだ・・・そしてもしもピーマン好きな子供が生れたら・・・夫は妻をきっと疑うのだっ」・・・お前・・・何が言いたいのか・・・わからんぞ・・・一回・・・病院いくか。
関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー』
日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)・『篤姫』『サラリーマンNEOシーズン3』(NHK総合)『猟奇的な彼女』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
こんばんは・・・って言うか、もう夜が明けてますね☆
いやいや、死んでますよ。どうして神はこんな試練をお与えに
なるのか、お経でも読んで考えてみます。そりゃ、仏か♪
山口と貫地谷か同系統のクセのある顔だなぁ。
オッ、いきなり出ましたね。冒頭&段落頭に、放送禁止用語!
精神科はともかく、歯医者はもっと評価が高くてもいいでしょ。
入れ歯はボロ儲けっぽいけど、虫歯治療は心底ありがたい♪
歯石なんてのも、安くて良心的。特に女のコだとGood☆
薬害と薬効の総合的判断は何ともビミョーですね。特に心は。
おや、また合法性の強調。ウチとの対比が曖昧になるでしょ(^^)
モラルハザード関連のニュースの氾濫にはうんざりですよね。
世間体が無くても、良心とか超自我で結構いけるでしょ。
アハハ(^^) 自分がすごく贅沢ね。
こうゆう事を書き加えるキッドさんがちょっと可愛く
見えるのは、あぶない徴候かも。気をつけよっと♪
気と価値観ね。ハードとソフトって言うより、
OSとアプリケーションの方が近くないですか。
気も一応、変化するでしょ。薬物とか、特殊な経験とかで。
ともあれ、貴重なシステムを世に出したお母様。お大事に♪
投稿: テンメイ | 2008年5月 5日 (月) 06時07分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
こんばんは・・・夜明け前です。
夜明けは近い~のでございます。
お加減どうですか・・・。
うがいもできないほどとは・・・
重傷でございますね・・・。
そうなると睡眠不足はいけませんぞ。
まあ・・・悪魔の健康法は
いたって前世紀モードというか・・・
原始的でございますが・・・。
山口も貫地谷も
ジャック・ニコルソンの
ジョーカーというか・・・
ピエロの口なのです。
キッドはこの口に弱いのです。
歯科医は本当にピンキリ・・・。
コンピューターを導入している歯科は
・・・レントゲン画像などを
ディスプレイで見せてくれる・・・
なんとなく未来の技術が導入されている気がして
安心です・・・。(意味不明)
ふふふ・・・今回は
「ラスフレ」は
世間が美智留-瑠可贔屓。
「アラ40」は
世間が冷遇・・・と。
天使・悪魔が
同じ方向で反発しているようですな・・・。
しかし・・・同じ道を歩んでも・・・
ゴールが違う・・・
と悪魔は信じておりますぞーっ。
天使は天国に
悪魔は地獄に
たどりつくもの・・・と
相場が決まっていますから。
ふふふ・・・悪魔の誘惑に
ご用心くだされ。
ふふふ・・・
まあ・・・言葉の遊びですから・・・。
ただし・・・
「価値観の共有」は
胡散臭い言葉であると・・・
思います・・・。
「気が合う」の方が
なんとなく・・・しっくりくるのです。
しかし・・・一般の人はその差異を
意識してないのでは・・・と考えます。
母はある手術で全身麻酔をして
覚醒してから
みるみるうちにボケだしました・・・。
因果関係があるような気がしてならないのですが
まあ・・・もう高齢者の母(かなり高齢者)なので
自然現象でも仕方ないと考えています。
まあ・・・気が変わりやすい気質という意味の
「気」と「気質」は
違うシステムでございましょう?
投稿: キッド | 2008年5月 6日 (火) 04時32分