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2008年5月22日 (木)

傷つけあうのがこわいから・・・ふたりはすべてを失くしてしまう。(上戸彩)

・・・知られたくないことを隠すから・・・暴けば痛いに決まっている。毒ヘビの巣に手をつっこんで・・・ひどい目にあっても・・・命ある限り・・・灯(上戸)は感じたままに動きます。だって・・・バカは死ななきゃなおりませんからっ。

起きてしまったことは仕方ない・・・後は残ったものに何が一番いいか・・・考えること。

そういう・・・生き残りたちの希望を無惨にも打ち砕く・・・暴走機関車「灯」・・・その原動力は「ちっぽけな感傷」です。灯、灯・・・満足できたかな。夜毎見る夢・・・どんな夢。

水曜日のダンスは「9係」↗12.4%、「ホカベン」↗*8.4%である。「相棒」と「斉藤さん」のダンスほどではないが・・・そこそこステップを踏んでいる・・・。しかし・・・来週は・・・テレビ東京に「山田太一」が降臨。

「ホカベン」は*6.3%↗*7.8%↗*8.4%とジリジリと回復しているのだが・・・フタケタが遠いな・・・。

で、『ホカベン・第6回』(日本テレビ080521PM10~)原作・中嶋博行、脚本・浜田秀哉、演出・佐久間紀佳を見た。水難事故の犠牲者・布田武史(桜田通)の机にあった英語の辞書・・・。そこにはいじめを臭わせる落書きがあった。・・・まあ・・・キッドの高校時代・・・後ろの席の悪友に辞書を貸すと・・・必ず・・・卑猥な落書きが一つずつ増えていて・・・今でも・・・本棚の片隅の赤い背表紙を見ると・・・ちっぽけな感傷で・・・ニヤニヤするわけである。

しかし・・・ドラマの世界では・・・教科書や辞書に「死ね」とか「バカ」とか「ゴキブリ」とか書かれたら・・・いじめが存在する・・・のであり・・・ここは目をつぶることにする。

感傷とは何か・・・。それは・・・涙もろい性格のことであり・・・痛みを感じて悲しくなることである。そして昔は悲しい場面で泣いたりすると・・・「おセンチね」などと言われたものだ。・・・「だけど・・・涙が出ちゃう・・・女の子だもん・・・」なのである。

しかし・・・涙も汗も若いファイトで青空に叫ぶのである。攻撃だ。攻撃だ。攻撃が一番だ。

そういうわけで・・・「本当のことが藪の中では・・・死んだ男の子が浮かばれない・・・」という感傷に動かされて・・・灯は周囲の迷惑考えず・・・ひたすら前進します。

そんな・・・灯を案じて・・・同僚の片瀬弁護士(加藤成亮)は証拠の辞書を食べてしまいます。しかし・・・食べ残した・・・辞書に・・・意外な文字が・・・。

「この辞書は・・・折本(染谷将太)くんのだっ」

おいおい・・・そんなことも確認していなかったのか・・・「だって・・・布田くんの席にあったから・・・てっきり・・・」・・・目をつぶります。

こうして・・・武史は「いじめの被害者」から「いじめの加害者」へ・・・立場変更です・・・一体・・・どんな証拠があって・・・「だって・・・みんなの態度がなんか変なんだもん・・・絶対おかしいもん・・・」・・・目をつぶります。

このドラマが中々に・・・暗いトーンで・・・人間社会の暗部を照射する問題作だ・・という評価があり・・・キッドはそれを否定しませんが・・・その前に脚本が問題作なんだな・・・。

一方・・・学校側の管理責任を追及して・・・布田の両親は訴訟を起します。

パチスタチーム・・・ではなくてバリスタチームは学校側の利益を守るために・・・法廷闘争のための勝利のシナリオを描き・・・灯の調査結果に利を見出します・・・。いじめっ子の布田に有利な証言は出にくいし・・・ある程度の事実変更は問題ない・・・という戦術の補強となったのです。

もう・・・灯には・・・我慢できない・・・展開なのです。

損害賠償とかさ・・・学校の利益とかさ・・・そんなのおかしいよ・・・人間が死んだら・・・お線香の一つもあげて・・・悲しい涙を流すのが・・・本筋でしょっ・・・何のために仏壇があるんだよ・・・手をあわせるためじゃねーのかよ・・・そりゃ・・・それで霊感商法とか悪いことする人もいるけど・・・極悪非道の中国人だって・・・日本の救助隊が遺体に黙祷したりすれば感激したっ・・・日本人には血も涙もあるって言うんだよ・・・まあ・・・靖国神社の英霊に対しては死者に鞭打つわけだけど・・・それはまた別の話だし・・・とにかく・・・私は・・・真相をつきとめます。

つまり・・・灯の遺伝子には・・・「ゴキブリ発見→新聞紙を丸めて撃破→掃除機で回収」という母(かとうかず子)遺伝子が流れているのです。「納得行かない展開→やみくもに究明→利害を越えて自己満足」なのです。もう・・・仕方がないのです。

そして・・・天(脚本家)は灯に戸田菜穂の頭のすっきりする紅茶を与えるのです。このお茶を飲むと・・・真相にまっしぐらの魔法のお茶です・・・。

こうして・・・「武史の不在を報告した生徒である・・・折本」が灯の一人警察捜査本部に容疑者として浮上するのです。

そして・・・暴かれた・・・結末は・・・。

二重人格だった武志。親や生徒の前では優等生。しかし・・・クラスメートを暴力で支配。その暴力に耐えかねた生徒が二人で・・・泳ぎが苦手の武志を荒れた海に誘い出し・・・溺死させた・・・それを折本が目撃していた・・・という話です。

えーっ・・・生徒を影で支配するような悪逆非道な奴が・・・水泳の授業をさぼるほど泳ぎが苦手なくせに・・・まんまと自分を怨んでいる奴に誘われて・・・海に入るのかよ・・・それはないだろう・・・目をつぶりますけどね。

「殺されても仕方のない人」なんていないのゴリ押しで・・・自己を正当化しまくる灯・・・殺人者は法の裁きを受けなければいけないし・・・いじめを放置した学校側の責任は甚大・・・いじめっ子だったので殺された被害者遺族は・・・社会的制裁を受けて逃亡です。

エムザ経営陣・・・「バカにつける薬はないな・・・」「解雇ですかな・・・」「そんなことしたら・・・私(りょう)の出番減るじゃないですか・・・」「それもそうだな・・・」「そうですね・・・」「じゃ・・・今回は厳重注意ということで・・・」

キッドは「殺されても仕方のないこと」はあると思う。それは「リスク」の一種だ。人間は「殺すことができる」システムである。そういうシステムの中で生きている「殺されたくない人間」は「殺されるリスク」を回避するために「殺されても仕方のないこと」を「しない選択」をしているのである。

もちろん・・・「ノーリスク」は無理なのである。人それぞれに価値基準がある以上・・・「キミが美しすぎるからいけないんだ・・・」が「殺されても仕方のないこと」になる場合もあるのだ。

灯「それじゃあ・・・人間は・・・ちっとも安心できないじゃないですか・・・」

オレザク(北村一輝)「だって・・・ほら・・・やっといじめっ子から解放されたってのに・・・殺人犯として自首を強要されたり・・・学校は事故を事件にされちゃうし・・・被害者の親は自分の子供が悪い子だったって言われちゃうし・・・異常者一人で社会がメチャクチャなんて・・・よくある話なんだよ・・・若さゆえの過ちは認めたくないんだよ」

ひどい・・・まるで私が全部・・・悪いみたいに・・・あなた・・・今すぐに消えて・・・私の前からどうぞ・・・泣くのはどちらか・・・一人でいいわ・・・(つづく)

関連するキッドのブログ『第五回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

やっぱり武史が泳げないくせに海に入ったというのは
無理がありますよね。
でもクラスを暴力で支配するほどの武史だからこそ、
泳ごうという悪の誘いは何となく断れなかったのかも。
単純にカッコ悪くて。
なんていいながら、灯のちっぽけな感傷は
自分のしたことがいいのか悪いのかさっぱりわからなくなり、
泣くのは自分ひとりでいいって言うのね。
でも両親が泣くのを見たら灯の頑張りが消えちゃったみたいで切ないです。

投稿: エリ | 2008年5月23日 (金) 15時40分

✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿ribbon

せっかくの硬派で
ハードボイルドな展開に
じいやは好感触で
このドラマを見ているのですが
時々・・・ヘナヘナっと
なるのでございます。

まあ・・・強引な展開で
事件解決は
弁護士ものにはつきものなので
大抵のことには目をつぶるのですが
時々・・・つぶりすぎて
ストーリーが見えなくなるので
困ります。

エリ様のおっしゃるような
ある程度のスムーズさを
つくるシーンの挿入が
不足なのでございます。

まあ・・・じいやは
上戸の出るシーンは
全部百恵の心のBGM付で
妄想視聴しておりますので
すごーく・・・楽しいのでございますよ・・・。

投稿: キッド | 2008年5月24日 (土) 01時07分

被害者と加害者は紙一重
被害者の遺族が加害者の関係者を責めた瞬間に
被害者の遺族が加害者となり加害者の関係者が被害者となる世の中。

弁護士は依頼人の利益を守るために罪を隠蔽するが
罪を犯した人達の心を救う事は出来ない現状

社会の正義を守るためであったとしても殺人は許されない。

この世に必要悪はあってはならない。

そんな堂本の主張が見え隠れしてきました。
ようやく堂本の良さが出てきたかなって感じですがね。

ちょっと感情の起伏が少々激しいです。

まぁそれが「若さってやつ」なのかもしれませんがね。


多分、堂本の場合
こういうのが見逃せないんでしょうね。
喩えるとすればゴキブリみたいなもんで。

一度見てしまったら叩き潰すまで気がすまない。

で、叩き潰したらそれで終わり。

叩き潰した死体はほったらかし
一切の感情はありません。

もし感情を抱けばもう殺せなくなるから。

まぁそんな感じでしょうかね。

一寸の虫にも五分の魂

という概念は堂本にはないみたいです(苦笑)

投稿: ikasama4 | 2008年5月25日 (日) 01時40分

✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

若者の誰もがが
「殺しの美学」を
語るような世界は恐ろしいですが
どこかで
「殺意との協調」を学ぶ必要はあるでしょう。

「殺人者」の存在を否定しても
現実にそれが存在する場合は
「寝言は寝て言え」と言うしかありません。

時にドラマは
様々な制約の中で
その空想的にな平和を肯定してしまうことがあります。

もちろん・・・誰もが隣人を
己の欲望のままに
殺害し・・・
平気な顔でテレビのインタビューに
答えることができるとは限らない。
しかし・・・
現実にはそういう人間が今日も一人いるわけです。

その抑圧に
人々は知恵をしぼってきました。
司法はその成果ですし。
死刑もまたそのひとつの結論です。

もちろん・・・それはベストとは言えず
場合によっては最悪の結果をもたらす。

若き弁護士が・・・
これから何を学び・・・
どんな人間になっていくのか・・・。
最後まで見守りたいと思います。

できればもう少し
エレガントな脚本で
やってくれると・・・
気が楽なんですけど・・・。

投稿: キッド | 2008年5月27日 (火) 03時46分

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