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2008年5月15日 (木)

・・・私はいつも置いてきぼり・・・あなたに聞きたいのです・・・これっきりですか?(上戸彩)

・・・答えはイエスでした。灯(上戸)は弱者の定義について訂正されますが・・・もちろん聞く耳は持たないのです。

尊敬している人間に自分を否定されるのはつらいものです・・・。

とるべき・・・行動は二つ・・・。尊敬をやめるか・・・自分の誤りを認めるか・・・。

しかし・・・時に人は第三の道を模索するもの・・・それが苦難の道だとしても自分を見失わないために。

中国の大地震を相手に↗*7.8%はがんばったのかな。

ちなみに劇中「偽善者ぶるなよっ」というセリフがあり・・・おそらく「善人面するなよ」とか「綺麗ごとを言うな」という意味を言いたかったのだと思いますが・・・その場合は「善人ぶるなよ」が正しいと思います。

「偽善者のふりをする」と言う場合・・・つまり偽の善人のふりをするということですから・・・「悪人ぶる」という意味になってますから・・・しかし・・・誰も気がつかないでオンエアにたどりつくというのは・・・ここまでの視聴率がショックだったのだろうなあ・・・と肩を抱いてあげたい気分です。・・・お前が偽善者かっ。

で、『ホカベン・第五回』(日本テレビ080514PM10~)原作・中嶋博行、脚本・阿相クミコ(他)、演出・佐久間紀佳を見た。またしても・・・あまり効果的とはいえない・・・Bパート~回想のAパート~Bパートという構成である。自信のなさの表明だよな。横須賀ストーリーを「これっきりこれっきり」から始めるようで・・・そそられないのである。

ここは・・・街の灯りが映し出す・・・あなたの中の見知らぬ人・・・とひっそりと語りかけるように始めてもらいたいよ。

汐の香りが鼻をくすぐるような・・・海岸線・・・ぽっかりと浮かび上がった水死体・・・。青ざめる教師と生徒たち・・・。私立学校の顧問を務める弁護士事務所エムザの電話のベルが鳴る。バリスタ(法廷訴訟担当・実利)チームが情報収集中に・・・灯の出身校であることがバリスタ弁護士・工藤の目に留まる。呼び出されるプロボノ(社会奉仕担当・保険)の灯・・・。杉崎(北村一輝)は不安を感じつつ・・・素知らぬ顔で灯を送り出す・・・。

こういうオーソドックスで充分・・・引き込まれる内容なのに・・・。

そしてついに杉崎が貴重なアドバイス・・・「お前はいつも声が大きすぎるんだよ」

そうです・・・それが一番肝心なことです・・・キッドなんて声が大きいというだけでどれだけ人に嫌われたか・・・今こそ・・・灯は声をひそめて・・・仕事に取り組んでもらいたい。

学校行事における生徒の死。学校としては管理責任を問われるところです。学校にとっては「不慮の事故」で管理者の不可抗力の範囲だった・・・という決着が望ましい。そのために・・・エムザ・チームは最善を尽くすのが仕事。

当日は・・・「波が高く・・・様子見をしていた・・・」という担任教師。そこで・・・工藤は「遊泳を禁止していたこと」にしましょうと・・・アドバイスをします。これは生徒が多数いたことにより・・・証言の裏を取るものがいれば・・・かなりタイトロープですが・・・実際に・・・「様子を見よう」と「遊泳禁止」は矛盾した言葉ではないので・・・「泳げといわれたか?」と問われればどちらもNOですから・・・偽証とは言えないという判断でしょう。

しかし・・・灯にはもう・・・我慢のできない・・・言い換えです・・・それはウソじゃねーのかよーと正義の子供が覚醒しかけています・・・。

「死亡した生徒の死の真相について・・・もう少し調べる必要がある」とリーダーに意見具申します。しかし・・・工藤は「もちろん・・・それで学校側が有利になるなら構わない」と判断しました。しかし・・・灯の頭の中は「社会正義.>クライアントの都合」なので・・・たちまち暴走を開始します。

しかし生徒から得られた証言は「溺れた子は独断的なタイプで・・・勝手に泳ぎだし・・・溺れた」という死者にムチうつもの・・・。

そして・・・灯にとって異様だったことに・・・犠牲者の葬儀に・・・クラスメートどころか学校関係者が一人も現れないことでした・・・。・・・それはちょっと異常。学校側に落ち度があろうがあるまいが・・・弔問はするだろう・・・普通。

しかし・・・生徒たちは・・・「行けと云われなかったし・・・普通に授業があったし・・・」と灯の疑問には取り合いません。まあ・・・地域の公立中学ではなく・・・私立の中等部という特殊な状況ではありますが・・・それどころか・・・「悲しむ人はいない」とい生徒までが現れるのです。

「大切な命が失われているのに・・・」と灯の中では納得の行かない生徒たちの言動ですが・・・同期の片瀬弁護士(加藤成亮)は「それは学校側に有利でお手柄だ」と喜びます。

ついに・・・犠牲者の父親に・・・学校の代理として事情説明に行った二人。「生徒の証言にも犠牲者の個人的責任に負うところが大であり・・・学校側に損害賠償の責任のないこと」を事務的に説明する片瀬に・・・灯は「そんなお金の話なんて・・・」と自分の立場についてまったく無自覚に発言します・・・もう・・・弁護士事務所の立場に立ってハラハラしますよ。

まるで・・・導火線が燻っているダイナマイトを抱いているみたいです。

さらに・・・学校で記者会見を開き・・・「学校側の責任ではない」を表明・・・灯はどうしても・・・「死んだことが悪い」ことにされてしまう犠牲者に同情してしまいます。

そして・・・なぜか・・・死者の教室を訪れた灯は悪戯書きのされた犠牲者の辞書を入手するのです。灯の感傷的な同情心に着火です。

「いじめなんです。犠牲者はいじめられてたんです」・・・と工藤に訴える灯・・・。しかし・・・工藤は「それがどうしたの・・・?」なのです。

灯「だって・・・犠牲者は一番の弱者なんですよ・・・」

工藤「何言ってるの・・・犠牲者は死者よ・・・死者には強いも弱いもないでしょ。だって死んでいるのだから」

灯「そんなの・・・そんなのって・・・可哀想じゃないですか・・・」

工藤「片瀬くん・・・バリスタの仕事についてちゃんと説明したの?」

片瀬「すみません・・・もう少し丁寧に説明しておきますから・・・」

灯は少し・・・遅れながら・・・片瀬の後を歩きました。そして・・・ここは横須賀ではなくエムザのオフィス。

片瀬「もう一度・・・犠牲者の辞書を見せてくれないか・・・」

灯が辞書を渡すと・・・片瀬は辞書を引きちぎりムシャムシャと食べ始めました。

灯「何をするの・・・」

片瀬「こんなもの・・・勝手に持ち帰って・・・窃盗罪だよ・・・君のために・・・証拠隠滅してるんじゃないかっ・・・・ゲフ」

灯(お茶の間にむかってつぶやくように)「そんなことするから・・・・・・片瀬くんは胸まで灼けてしまったようです」(つづく)

まあ・・・まだまだ灯は・・・波のように抱かれはしないらしい・・・。

関連するキッドのブログ『第四回のレビュー

ところで原因不明なのですが記事が二重に登録され・・・

片方の記事を削除したところ・・・エリ様のTBが消えてしまいました。

こちらでリンクしますのでご了承くださいませ。

エリお嬢様のホカベン

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)『キミ犯人じゃないよね?』(テレビ朝日)『奇跡の動物園2008』(フジテレビ)・・・う・・・ここで戸田恵梨香投入か・・・。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

偽善者の指摘その通りですね。さすがじいやだわ。
違和感を覚えながらもそのまま書いていました。
誰も気づかなかったのは数字の悪さにショックだったから?

しかし、今回は灯の気持ちに沿ってしまうような感じ。
隠された何かが浮上して工藤の戦略が正しかったということになるんでしょうけどね。
少なくともお茶の間では子供が死んだら親の気持ちになって
同情してしまうのよね。
その辺が灯の成長のポイントなんですかね。
なら成長しなくてもいいような気がしたりして。
それではエムザではやっていけないのね。
そんで片瀬が辞書を食べちゃった・・あはは。
それにしてもどっちに考えてもへにょへにょになってしまう
今週話でした。

投稿: エリ | 2008年5月15日 (木) 17時16分

✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿

じいやも昔・・・間違えて使ったことがあるので
ございますよ。
日本語はニュアンスが大切なので
これでも通じてしまうところが面白いのですな。

善そのものが
偽善である・・・という感覚の方も
いらっしゃるようですしね・・・。

キッドは時には
性悪説、
時には
性善説と
コロコロ論拠を変えるのですが
まあ・・・基本的に
双面・・・ということですかな。

しかし・・・悪の中華帝国の危険性を指摘しつつも
何十万人も・・・人々が
今・・・この瞬間に
死に瀕していると思うと胸が苦しくなりますし・・・
北京の町に並ぶ献血の長蛇の列には
偽善とは言い切れぬ微笑ましさを感じるのでございます。

灯はいわば・・・
そういう・・・
人間だって・・・捨てたものじゃない
というような希望として灯っているわけです。

しかし・・・現代はおいそれと
これを受け入れるムードではございません。

そのあたりをどうやって
「心に特別の正義を持っている青島」や
「冤罪だけはヨロシコできない久利生」のように
突破していくか・・・
スタッフは苦心を求められているのですが
まあ・・・難しい感じでございますね。

失敗から・・・
何かを学ぶ・・・
基本的には
死者が浮かばれる道は
それしかないのですが・・・
死者にとっては無縁の道ですからねえ・・・。

ホトケの道もイバラ道で
ございましょうねえ・・・。

お嬢様のどのような決断も
どのようなお迷いも
じいや、断固支持いたしますぞーっ。(基本じいやバカ)

投稿: キッド | 2008年5月15日 (木) 19時37分

最近、バリスタとバチスタと勘違いしてしまう
今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ

そういえば
片瀬君がそんな事を言ってましたね。
原作の通りなのか
脚本の通りなのか
最近日本語の学習能力が低下しているという
話を聞きますが、実はこういうとこに
表れているのかもしれませんね。

今回は「弱者」の定義ってのが
なかなかに面白いですね。

極論すれば会社や病院でも
弱者によって成り立っていますからね。

弱者は弱者になりたくないから弱者を責める

責められた弱者は弁護士に頼んで
責めた弱者を責める。

まぁ弱者と正義は必ずしも交わらない訳ですが
いくら正義のためだからといって

ある業者の配送物を窃盗して中身の鯨肉を食べて
「これは不正です」と訴える団体に対して

堂本はどちらを弱者として
どちらの言い分を正義とするのかが聞いてみたい限りです(苦笑)

投稿: ikasama4 | 2008年5月17日 (土) 15時00分

✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥

ふふふ・・・バチスタチームと
つい書きそうになるのですよね。

まあ・・・前述もしましたが
日本語はムード系なので
逆の言葉でも意味が通じる場合が
多いのですよね。

いや・・・まあ・・・はあ・・・ですね。

って感じで
・・・時々はっきりしろっ
と叫びたいときがございますが。

強弱は相対的なものですからね。

絶対的な弱者とか
絶対的な強者というものは
不在・・・。

しかし・・・時には
そういう取捨選択は必要で
弱いものいじめをしない・・・
と決めた人間は・・・
誰が弱いものなのか・・・
ということで迷ってはいられないことも
あるのですな・・・。

で・・・時には
弱いものの味方をしたつもりで
同情するなら金をくれと言われたり
羊の革をかぶった狼に
してやられたりするわけです。

・・・まあ・・・それも人生の醍醐味ですが。

自然の摂理・・・
ニホンオオカミを滅ぼした人間は
なぜ・・・そんなことをするのか・・・
それは人間もまた自然だから・・・。

はたして・・・絶滅種を危惧する人間と
人間そのものを絶滅させかねない人間・・・
どちらが自然なのか・・・。

神は常に迷っているような気が
時々いたします。

投稿: キッド | 2008年5月19日 (月) 00時35分

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