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2008年5月 6日 (火)

人それぞれのオペラ座の怪人。

かって前世紀のファントムだったものが・・・前々世紀のファントムになって久しいのである。

けれど・・・このゴーストは・・・作り手に愛されているので21世紀になっても復活するのである。

そうね・・・醜い作り手にとって・・・スターに愛されぬクリエーターは永遠の自画像だもんね。

で、『オペラ座の怪人(2004)』(前編080429AM0229~後編080506AM0229~)原作・ガストン・ルルー、脚本・アンドリュー・ロイド・ウェバー(他)、監督・ジョエル・シュマッカーを見た。原作小説は1910年に発表されている。舞台となるのは19世紀末のパリである。この物語の虜になったものが多数いたために・・・何度も何度も舞台になったり映画になったりしている・・・その上・・・その度にかなり脚色されるのである。だから・・・登場人物たちが最後・・・どうなったのか・・・かなり漠然としているのだった。

今回はほぼ最新版で・・・脚本・音楽の担当者が1986年に初演したミュージカルのほぼ忠実な映画化作品である。基本的な主役であるエリックはジェラルド・バトラー、ヒロインのクリスティーヌをエミー・ロッサム、恋敵のラウル子爵をパトリック・ウィルソンが演じている。

まあ・・・ゴージャスだし・・・一つの到達点ではある。ミュージカルとしてはアーサー・コピット&モーリー・イェストン版「ファントム」(1991)もあるのだが・・・これはテレビドラマ化されていて・・・かってNHK総合でオンエアされたことがある。実は・・・キッドはこれが好きだ。たまには再放送してもらいたいね。

たとえば・・・ドラマ版ではクリスティーヌはシャンドン伯爵の紹介でオペラ座入りをする。エリック(ファントム)はそこで彼女の歌声と出会い・・・亡き母の面影を見出すのである。今回の映画版では幼い頃からエリックがクリスティーヌを育てあげており・・・彼女にとってエリックが亡き父の投影となっている。もうこれだけでまったく違った印象になるのである。

この他にもブライアン・デ・パルマが現代(当時の)を舞台に移した「ファントム・オプ・パラダイス」(1974)を撮っていたり・・・ダリオ・アルジェントがホラーモードで「ファンタズマ・デル・オペラ」(1998・音楽・エンニオ・モリコーネ)を撮っていたりするのである。ここではファントムは下水に捨てられネズミに育てられている。おそらく「バットマンリターンズ」(1992)のペンギンのパクリだが・・・そう考えると・・・ペンギンもまた・・・「オペラ座の怪人」の一人であることがわかるのだな。

このように・・・オペラ座の怪人は無数にいて・・・それぞれの味わいがあるのである。

類稀な才能を持ちながら・・・醜いという理由だけで・・・愛しい娘に愛されない・・・「美女と野獣」の悲劇ヴァージョンが「オペラ座の怪人」である。

そうなるとクリスティーナの性格は重要だ・・・どのようにエリックを袖にするのか・・・ここが見所である。・・・最新映画版は・・・キッドはかなり残酷なテイストで作られていると思う。

それは殺人も辞さないファントムの残忍さよりも女心の凶悪さによって表現されるのである。もう・・・キッドはファントムに二人(クリスティーナとラウル)とも殺してもいいよ・・・と囁きたい気分になるほどなのだ・・・。

Hcinhawaii0363 で・・・今回は妄想を交えてストーリーを再構築していく。基本はウェバー版だが・・・脱線もするのでご了承ください。1919年のとあるオークション・・・「オペラ座」ゆかりの品を・・・老紳士が落札する。・・・それはシンバルを打つ猿の玩具だった。そして彼は追憶の世界に入っていく・・・。かっての青春の日々・・・1870年のパリ・・・オペラ座である。

支配人の交代劇があり・・・いささか騒然とした初日の舞台裏・・・。若き貴族ラウルはオペラ座のパトロンの一人としてその場にいた・・・。そこには・・・幼馴染のクリスティーヌがバレエ・ダンサーの一員として踊っていたのである。オペラのプリマドンナ・・・カルロッタは花形スターだが・・・わがままであった・・・口癖は「もう帰らせてもらうわっ」なのである。新支配人はその度にあたふたする・・・。今回は舞台に装置が落下する事故で騒ぎになり・・・カルロッタは本当に帰ってしまう・・・。そこでクリスティーヌが代役として起用され・・・大成功を収める。

しかし・・・その影には・・・オペラ座の怪人の暗躍があったのだ。

Hcinhawaii0364 幼い頃に父を失ったクリスティーヌは天性の美声をエリックに見出され・・・彼を音楽の天使として師と仰ぎ・・・忠実にレッスンを重ねてきたのである。初めての成功を収めた夜・・・クリスティーヌをデートに誘いに来たラウルは締め出され・・・それまで影の中にいた音楽の天使は仮面の男エリックとして・・・クリスティーヌの前に姿を現す。オペラ座の寄宿舎・・・クリスティーヌの部屋の鏡の裏には秘密の通路があり・・・エリックはそこから・・・ずっとクリスティーヌをストーカーして・・・いや・・・守護天使のように見守ってきたのだった。

クリスティーヌは夢心地で・・・エリックの案内する・・・オペラ座地下に広がる迷宮世界に足を踏み入れる・・・彼女にとって・・・エリックは父親であり・・・師であり・・・そして最愛の天使だったのである。彼女が欲求の命ずるままに・・・エリックの仮面に手をかけるまでは・・・。

驚愕の素顔・・・それは二目と見られぬ醜悪さだった・・・。クリスティーヌは恐怖におののく・・・そして百年の恋が醒めるのである。

エリックは彼女の心変わりを知りつつ・・・希望を抱く・・・自分だけが・・・彼女の素質を磨くことができる・・・自分あっての彼女のはずだと・・・。

Hcinhawaii0365  しかし・・・そんなエリックの願いも虚しく・・・クリスティーヌは幼馴染のラウルとの恋に夢中なのである。そしてラウルの求愛を即行で受け入れるのであった。そんな時・・・「オペラ座の怪人」のタブーに抵触した口の軽い道具係が殺されるという事件が起きる。犯人はエリックである。彼は生まれついての醜さで生母に疎まれ・・・サーカスに売られて・・・幼い頃から虐待されて生きていた。人の命に対する愛など持ち合わせていないのだった。

クリスティーヌはそのことに思い至り・・・自分とラウルに危険が迫っていることを察知する。彼女はラウルとの将来を誓いながら・・・それが・・・エリックの逆鱗にふれることは充分に予想できたのである。だからといって・・・彼女に何ができただろうか・・・。

Hcinhawaii0366 クリスティーヌを奪われたことへの怒り・・・仲睦まじい二人への嫉妬・・・そして自分にはけして手に入らぬ幸福への絶望・・・エリックは二人に罠を仕掛けるのだった。まんまと囚われの身となったラウル・・・。エリックはクリスティーヌに選択を迫る。「ラウルに死を与えるか・・・クリスティーヌがエリックにその身を捧げるか・・・」・・・その問いにクリスティーヌはエリックを罵る。

「あなたは・・・顔だけでなく・・・心が腐っている・・・人の情けはないの・・・」

「・・・私に・・・情けを与えてくれたものは一人もいなかった・・・あれほどつくしてやった・・・お前を含めてな・・・」

言い負かされたクリスティーヌは自分の唇でエリックの口を封じる。

「はじめてのチュウ」に天まで登る心地になったエリックは二人を解放するのだった・・・。そして・・・改めて・・・「一緒にならないか」とクリスティーヌに求愛するのだが・・・「それは無理」とお断りされるのである。

しかし・・・唇を交わした女に心を奪われ・・・愛の奴隷となったエリックには・・・もはや・・・それ以上の無理強いをすることはできなかったのである・・・馬鹿だな・・・。

月日は流れ・・・クリスティーヌは妻となり・・・母となって・・・世を去った・・・思い出の品を持って・・・墓参りにやってきた・・・ラウルは・・・そこに一輪の薔薇を見出す・・・。そこには求愛してつっかえされたエリックの指輪が添えられていた。

「ふふふ・・・さすがは・・・ファントム・・・長生きだな・・・」とラウルはかっての恋敵のために微笑んだ。なぜなら・・・彼は恋の勝者だったから。勝者は笑うものなのだ。

関連するキッドのブログ『バットマンリターンズ

               『ニードフル・シングス

                『メアリー・シェリーのフランケンシュタイン

水曜日に見る予定のテレビ『週刊真木よう子』(テレビ東京)『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホカベン』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

ひゃ~私がクリスティーヌをやっていいんだろうか?
嬉しいかも(笑)この映画、見たことがないけれど
友達がミュージカルを見て感動したと言っていた。
ファントムの思いを切々と話してきたのだけは覚えてる。

>ラウルに死を与えるか・・・クリスティーヌがエリックにその身を捧げるか・・・

え~~~そんな究極の選択するような、激しい恋の
物語なんすか?づらい。。。
エリックの苦しみと悲しみがズン!とくるようなお話
だね。。。
H☆Cも、たまにはこんなセレブなお仕事もするんだね☆

投稿: アンナ | 2008年5月 7日 (水) 00時50分

☁Building☁アンナ☆ラン様いらっしゃいませ☁Building☁snowboard


お嬢様のお美しきこと
天上の女神もかくや
でございましたぞっ。(じいやバカ)

お忙しいなか・・・
ゴールデンウイークは
充分に
お楽しみいただけましたか?
ラブジェネ再放送で
ワクワクでございましょうか。

「オペラ座の怪人」は
日本公演も多数行われておりますが
今回のH☆C版は宝塚モードでございましたね。

いよいよ・・・次週は
スタートでございますね。
お気を楽にお過ごしくださいますように。

投稿: キッド | 2008年5月 7日 (水) 16時53分

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