世界の中心は自分(中山優馬)VS自分に愛を叫ぶ(上野樹里)
木曜日の深夜・・・というか金曜日の未明は・・・深夜アニメが集中している。もう量産化ザクのように次から次へとオンエアされるのである。それぞれに作り手がいるのであり・・・少なくとも作り手の中にあったものが・・・この世に湧き出ているのである。まず「図書館戦争」がある。焚書時代に図書館を守る自衛隊的女子が主人公。キングの「図書館警察」がパクリ元だろう。そしてシリーズものである「×××HOLiC」があり妙にスラーっとしたキャラたちがのほほんとあやかしと戦う。ほぼ時を同じくして「ドルアーガの塔」が始まる。ファンタジーのパロディーでありネタ系ギャグの連打でソーサラーとかと夜を徹して戦った記憶が蘇り和む・・・「とらぶる」は「うる星やつら」と「ケロロ」の発展系のエロコメディーでウネウネのムキムキだ・・・そして軽く幼女趣味を刺激するが幼女が好みのタイプでないので萌えない「紅」があって・・・シンメトリーがらみの魔法学校もの「ソウルイーターレイトショー」・・・最後が「純情ロマンチカ」・・・ハードゲイである。
つまりだ・・・「バッテリー」というショタで始まって「純情ロマンチカ」というハードゲイで終る・・・それが最初と最後がやおいな木曜日のアナログテレビ(一部UHFを含む)なのである。
そして「恋する日曜日」を見ると・・・もう・・・現実世界の信憑性はほとんど喪失されてしまう。
もう・・・ストーカーな女子高校生(秋山奈々)とヤマンバ(あじゃ)がかわいいのかブスなのかさえも不明だ。
そんな状態でのレビューですから・・・あまり深く考えないでください。ちなみに視聴率は「バッテリー」↘*5.9% 「ラスト・フレンズ」↗19.9%・・・。
で、『バッテリー・第五回』(NHK総合080508PM8~)原作・あさのあつこ、脚本・相良敦子、演出・中島由貴を見た。男の子のなりたい職業の第1位に「野球選手」が返り咲いているわけだが・・・この国の国民の野球好きはなかなか根深い病気なのである。まあ、サッカーは「蹴る」と「捕る」しかないし、運動量が過酷なので・・・攻守交替でお休みのある野球の方が「休める」というのが魅力かな。相撲は誰にでもできるわけないし、柔道は汗くさいし、剣道は小手がくさいし、バレーは女子のものだし、なにより・・・高校の全国大会が予選から全試合・全国中継されるという・・・決め手がある。他の運動部にとってこの差別待遇はでかい・・・ような気がする。
そういう特別なスポーツだから・・・選ばれた才能の持ち主は何をしてもいいと考えがちである。
だから巧(中村)は「髪を切らない」という伝統を無視した行動をとり・・・当然・・・退部になってしかるべきところを「勝利と栄光に眼がくらんだ」野球部指導者のえこひいきによって特別扱いされ・・・世の中の不条理に馴れていない上級生によってリンチ事件が発生・・・それが学校に知れて問題沈静化のための休部処分が下される・・・そして・・・この期に及んでも巧は「髪を切らない」のだった。キッドが監督なら麻酔で眠らせて脱毛処理しちゃうけどな。
なぜなら・・・巧がふさふさのサラサラでないと・・・豪(高田翔)が萌えないからなのである。
巧「野球部が野球をするんじゃない・・・オレが野球をするんだ」
校長「そんなんじゃ・・・世間は納得しないよ・・・」
巧「オレが甲子園でヒーローになり、早稲田で王子と呼ばれ、大リーガーになった時・・・母校の校長先生としてインタビューに答えたくないのか・・・」
校長「・・・そんな・・・夢のような話・・・現在の保身の方が大切じゃ」
豪「校長先生・・・一人で見ているならただの夢ですが・・・コイツ(巧)の凄さはみんなが認めてますから・・・コイツのタマは凄いんです。もう見ただけでこう・・・股間が熱くなってくるんです・・・もう胸がドキドキしてくるんです。コイツのタマは日本一・・・いや世界一かも知れん。コイツはわがままですが・・・あれだけのタマを持っていたらわがままになるしかないんです。だってあのタマは正義なんです。あのタマがルールなんです。あのタマが宇宙の原理なんです。あのタマに惚れてるんじゃー。好きなんじゃー。先生も男なら分るでしょうがーっ」
校長「・・・私にはそんな趣味はないっ」
こうして・・・無趣味で堅実な校長に巧の実力を保証するため・・・実力者との対決が必要となる展開である。
呼び出された花形は・・・「星くん・・・キミのタマとやらを見せてもらおうか・・・」
大リーグボール養成ギブスを脱いだ飛雄馬の剛速球が伴のミットめがけて投げ込まれる・・・。
花形「む・・・これは・・・凄い・・・凄いタマだっ」(つづく)
で、『ラスト・フレンズ・第五回』(フジテレビ080508PM10~)脚本・浅野妙子、演出・西坂瑞城を見た。お母さんは僕が一番好きだっていってたのに・・・僕と離れないっていってたのに・・・僕を置いて・・・どこかに行っちゃった・・・それから僕は・・・辛くて辛くて辛くて・・・毎日が・・・辛くて辛くて辛くて・・・死にたい・・・死ねない・・・死にたい・・・死ねない・・・でもオレは美智留(長澤まさみ)と出逢ったんだ。オレはもう辛くないんだ。美智留の温もりがオレをしっとりと包み込んでくれるんだ。オレは幸せになったんだ・・・でもね・・・きっとこの娘だって・・・どこかに行っちゃうよ・・・そして・・・辛い辛い毎日が始まるよ・・・だってこの娘もお母さんと同じ女だもん・・・黙れ・・・そんなことはない・・・ほら・・・約束やぶるじゃないか・・・同じ女だもん・・・ほら・・・また裏切るじゃないか・・・女だもん・・・辛い辛い毎日がやってくるよ・・・また死にたくなるよ・・・だって女だもん・・・黙れ黙れ黙れ黙れーっ。
宗佑(錦戸亮)は私と同じかわいそうな子供・・・でもね・・・いなくなったほうがマシな母親だっているんだよ・・・私のママみたいにね・・・宗佑は私をどうしたいの・・・奴隷にしたいの・・・私は家族を作りたいんだよ・・・みんながうらやむような家族を作りたいんだよ。そしていつもいつも私に家族を見せびらかした瑠可(上野)に自慢したいんだよ。ほら私にだって家族がいるよ。あんたには最初からいた家族だけど・・・私はがんばって自分で家族を作ったんだ・・・どっちがえらいと思う・・・ってえばりたいんだよ・・・お願いだから普通の家族になってよ・・・私たちをさげすんだ世間のやつらを見返してやろうよ・・・誰よりも幸せに見える家族になろうよ・・・だから私をぶったり蹴ったりしちゃダメなんだよ。宗佑に殴られたりしたら・・・不幸せに見えちゃうよ・・・私たち・・・不幸せな子供同士が傷つけあったら・・・世間の幸せなやつらを喜ばせるだけ・・・どうして分ってくれないの?
美智留・・・美智留・・・私の可愛い娘ちゃん。キミのことを考えると・・・下腹部がカッと熱くなるよ。キミをギュッと抱きしめてキミの全身を嘗め回して・・・もう・・・キミを私でいっぱいにしたくなるんだよ。今はいっぱいにできないけど・・・今にきっと立派なモノをつけてキミを喜ばせてあげるよ・・・キミはびっくりするかもしれないけど・・・私がキミのことどんなに好きか知ったらきっとキミも私を好きになってくれると思うんだ。その時にはこの忌まわしい胸もたくましい板になっているし・・・何しろあそこにはキミを一晩中寝かさない立派なモノがついているんだ。私はそのモノで美智留を貫いて貫いて貫きまくるよ・・・ああ美智留、私の美智留、待っていてくれ・・・もうすぐさ・・・一番の男になって・・・お前に告白するその日が・・・もうすぐそこまで来てるんだ・・・そして・・・二人のために世界は回り始めるんだ。
瑠可も美智留も宗佑もみんな可愛そうな奴なんだ。みんな結局、俺(瑛太)と同じで・・・自分しか愛していない。俺だってそれじゃまずいと思うけど・・・俺以上に俺を愛している奴なんかいるはずないだろう。それなのに・・・「あなたを愛してる」なんてウソを平気でつける奴に俺の体をいじられるなんて気持ち悪い。気持ち悪い。我慢できないよ。自分を一番愛しているくせに・・・「あなたを愛してる」なんて最初から裏切っているようなものだろう。そんなよこしまな奴に心を奪われたりしたら・・・地獄行きじゃないか。俺は俺の心を誰にも渡しはしないし・・・俺の体に触らせたりさせない。だって・・・俺の心も俺の体もみーんなみーんな俺のもんだからな。俺だけのもんなんだからな。近くにいられるだけでもありがたいと思えよ。俺に・・・俺に・・・触るなよ・・・この人間面した蛆虫たちめ。
このシェアハウスの人たちってみんな優しくてイイ人たちだなあ。まあ・・・一番優しいのはボク(山崎樹範)だけどさ。(以下略)
人間ってどうして一人で生きていけないのかしらね。どうして淋しくなっちゃうのかな。どうして不安になっちゃうんだろう。私(水川あさみ)はさ・・・なんとなくわかる気がするのね。でもひょっとしたらそれは私だけの思い違いかもしれないの。どうなのかなあ。もしかしたら一人で平気な人もいるのかなあ。淋しくない人がいるのかなあ。不安じゃない人がいるのかなあ。もしもよ・・・もしかして・・・私だけが不安で・・・私だけが淋しくて・・・私だけが一人じゃ生きていけないとしたらどうしよう。私だけが一人ぼっちだったらどうしよう。いや・・・そんなのいやなの。いやいやいやいやいやいや・・・(つづく)
関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー』
土曜日に見る予定のテレビ『ROOKIES』(TBSテレビ)『ごくせん』『2クール』(日本テレビ)『トップセールス』(NHK総合)『ハチワンダイバー』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
おはようございますって言うか、アップ早すぎ!♪
徹夜明けの朝で時間がないんだから勘弁してくださいよ(^^ゞ
ウワッ、また強烈な凄い地震! 今頃、夢の中ですかね。
何と、宇宙より広いストライクゾーンでも、幼女は
入ってませんでしたか。ちょっと安心したかも ^^
やっぱ、合法的な女性の範囲に留めましょう。
バッテリー、また過激な言葉遊びしてますね☆
上品な僕には理解できないけど、何となく♪
アハハ(^^) 家族の見せびらかしね。らしいな。
不幸せな子供同士が傷つけ「合わなかったら」って
話を、今回のウチでは書きましたよ。
ウワッ、「立派な」表現の連打! 「打ち止め」も必要☆
まあ、今後の瑠可の展開によっては、リアルな話かも。
ないのが我慢できない瑠可がやがて・・やっぱ無理♪
タケルが最たる自己愛ね。ま、一理はありますが。。
う~ん、このレビューをダダダッと打ち込んでる
キッドさんの姿を見たくなりましたよ。凄そうだな。
あぁ、CHANGEが始まる! どうしよう。。
投稿: テンメイ | 2008年5月 9日 (金) 08時03分
どこまでも果てしなく深くもぐっていく妄想に
大笑いさせてもらってます。
巧もここまで豪に言われたら男冥利に尽きますね。
投稿: みのむし | 2008年5月 9日 (金) 13時06分
欲望に対する依存と抑制
これで人は成り立っているとこがあるんでしょうね。
たまには依存にひたるのがいいし
たまには抑制するのがいいし
ただ、それが過ぎるとバランスが崩れていく。
内容的には正しくキッドさんの言う通りの展開なんでしょうけど(笑)
そのドス黒さを感じさせない展開がこのドラマの良さなんでしょうね。
まぁ別の視点から見れば
今起きている悲しい事件でさえも
ドラマというフィクションに見えてしまうのかもしれません。
このドラマがそこまで皮肉ってるかどうかはわかりませんが(苦笑)
とりあえず
今回の内容を見て
おそらく一般的な男性陣の欲望としては
エリさんなら自分でよければ
全然依存してもらって構いませんって事で(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2008年5月10日 (土) 01時27分
○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))
ふふふ・・・幼女だってストライクゾーンギリギリの
場合はありますが
女性の魅力のピークは
18歳という平均値から考えると
上下に分布する
性的許容範囲のせばまりがあるということです。
これがシンメトリーなら
ゼロ歳児から36歳までしか
ストライクではないということになり
ものすごく差別的だという考え方もあります。
性的嗜好の難しさは
魅力のピークが10歳と考えたり
60歳と考えるといった
ばらつきがあるということです。
ちらばりは年齢にもあれば性別にもあるし
場合によっては天候にも左右されますしね。
嵐の日には人間がすべてが魅力的に見えるとか
気温12℃を越えると亢進するとか
満月の夜には血に餓えるとか
・・・まあ・・・恋愛を一般論で語ることは
非常に困難で楽しいことだと考えます。
しかし・・・
たとえば・・・
男の子たちが集まって
クラスの女の子の品定めをするとか・・・
ちょっとおませな仲間の
体験談を聞くとか・・・
そういう娯楽と学習の両面性のある
コミュニケーションは
ごくノーマルな行い。
同性愛者や
低年齢嗜好などの倒錯した人々のフィクションが
気をひくのは
誰の心にも抑圧されたアブノーマルが
潜んでいるからでございましょう。
キッドなんかも・・・
もしも小鹿のバンビが
そっとベッドにもぐりこんできたら・・・
と考えるといてもたってもいられない気分になりますし。
ふふふ・・・
人がオブラートにつつんでいるものを
「苦さが味じゃないかっ」
と意地悪するのは悪趣味なもの・・・。
ま・・・世渡りとしてはお勧めできませんが・・・
悪魔にとっては・・・責務でございますのでーっ。
投稿: キッド | 2008年5月10日 (土) 07時32分
*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*
ふふふ・・・おそらく・・・
世の中のごく一部の人々が
よだれダラダラで見るドラマ。
この視聴率は・・・まだまだ世の中が
健全である証拠でございましょうか。
逆に・・・この原作が
ベストセラーになるということは
健全でない人が
かなりたまっているという証明でもあるようです。
まあ・・・健全でも不健全でも
ひたれるものがあるというのは
素晴らしいことだ・・・
とじいやはかように思いますです。
まあ・・・巨人の星で
これができるのだから・・・
あしたのジョーでも
タイガーマスクでも
ベストセラーは可能ですな。
キャプテン翼とかも・・・。
投稿: キッド | 2008年5月10日 (土) 07時39分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
そうですねえ。
激しい稽古をした
後の一杯の水の甘露。
こういうものは人の性でございますからね。
我慢する我慢する我慢する
ご褒美ーっ。
これが生きるというシステムなのかもしれません。
システムの構築は人それぞれで
その結果が
時には許容範囲を越えるわけでございます。
この場合は
実行者と観察者の間の度量の問題でございます。
渡航延期勧告が出ているのに
観光しちゃった
拉致されちゃった
解放されちゃった
という事態でも
「バカ」とののしる人もいれば
「ムチャしよって~」と目を細める人もいる
というわけです。
まあ・・・キッドが
このドラマを
好意的に見ていることは明らかなのですが
場合によっては
けなしていると考える方もいる
・・・ここが醍醐味ですね。
ふふふ
前世の主人がヤンキーと遊んでいてかまってくれないので
前世の妻としてはもう淋しくて淋しくて
たまらないのかもしれません・・・。
投稿: キッド | 2008年5月10日 (土) 07時51分