ストレートパーマとスキヤキ(蒼井優)VS彼めざし胸もやし哀シュークリーム(相武紗季)
よっちゃんさん(内博貴)とのおでかけでウキウキワクワクのおせんさん・・・そんなのダメーっとお茶の間の一部愛好家から絶叫が湧き起こったわけだが・・・まあ・・・メンクイなんだと言われればそれまでである。
一方、「もこロボ」は難しい局面に差し掛かっている。哲学的な内容と・・・その理解度に応じたちぐはぐな展開・・・「ロボットに何ができるか?」と「人間の意識とは何か?」についての理解によって・・・まったく別のドラマになってしまう・・・困難さが漂っている・・・こういう時こそ・・・脚本家の勘が問われるのである。
火曜日のドラマ対決は①「絶対彼氏」→13.1% ②「おせん」↗*9.5% ③「無理な恋愛」↗*6.9%
「みんなが面白いと思う」ものと「自分が面白いと思う」ものとの折り合い・・・結局は「自分がみんなが面白いと思う」ものを書くのべきなのだが・・・そうなると「自分が面白いと思うもの」が・・・分らなくなってしまうという危機がある。それでも歯をくいしばって楽しくなるしかないのである。
作家って・・・因果なビジネスだ・・・。
で、『絶対彼氏・完全無欠の恋人ロボット・第五回』(フジテレビ080513PM9~)原作・渡瀬悠宇、脚本・根津理香、演出・土方政人を見た。梨衣子(相武)にとってナイト(速水もこみち)はどのような存在なのか・・・。その答えは謎に包まれている。それは「愛」とは何か?と問うのと同じか・・・それ以上に分りにくい。
しかし・・・人間のように見える機械人形に恋をするのが正常なのか・・・異常なのか・・・をつきつめると・・・いろいろとこわいことになってくるのである。
たとえば・・・思いを伝えたい・・・と梨衣子が願ったとしても・・・同じ人間でないと伝わらないという判断はある。しかし・・・時には女なら共感できることが男にはできないということがある。やせている人に太っている人の気持ちは伝わりにくいかもしれないし、日本人の心は中国人には通じないかもしれない。犬には分っても猫には理解できないことがあるかもしれないし・・・親の心子知らずである。
この心と心が通じ合わない不安は・・・「愛」にはかなり障害だろう。
おいおい・・・と思うのである。木曜日に若者の心の問題(ラ・スフレ・・・御菓子かっ)があって、金曜日に大人の心の問題(アラ40・・・気がつけば40かっ)があるのに・・・火曜日までロボットの心の問題なのかよっ・・・と叫びたくなる展開である。
・・・理想の彼氏にベタ惚れされて(ロボットだけど)・・・上司の御曹司になんとなく気に入られる(お坊ちゃんだけど)・・・さえない派遣社員の夢のような恋愛環境でのコメディーでいいのに・・・どんどん・・・話がシビアになっていく。
そして・・・梨衣子の言動は・・・様々なレベルでささくれ立つのである。ナイトを家電と考えれば・・・説明書をきちんと読まないでクレームつけるのはどうかと思うし、ナイトをペットと考えるとあまりにも飼い方が悪い・・・さらにナイトを奴隷と考えるとご主人様としてしつけ方に問題があるし・・・ついにはロボットにもハートがあるということになれば・・・梨衣子は極悪非道の女になってしまう・・・。
だけど・・・まあ・・・人間も様々だしね・・・人間の女の子よりもアニメのフィギュアの方がセクシーと感じる男の子は・・・女の子にとって困惑する存在・・・キモいって言う言い方もあります・・・なのだから・・・ロボットにあまり優しくするのは変・・・なのかもしれない。
おっ・・・そういう偏見的姿勢もあるのか・・・?
ゼロワンの電子神経は人工神経細胞によって構成されている。光、音、熱、圧力などの変化によって刺激を受けると電気信号によって情報を伝達するのだが・・・そのオン・オフは生物の信号伝達と同様に抹消での取捨選択を行う能力がある。
嗅覚と味覚については不明だが・・・あるのかもしれない。
少なくとも・・・音声を言語として認識し・・・それに応じて反応する機能を持っているのである。
たとえば・・・「ゼロワン」と呼びかけられたときに・・・「はい」と答えるという機能はプログラムできる。「キミの名前は?」と聞かれれば「ゼロワンです」と答えることも可能だ。さらに「名前」は「ゼロワン」でもあり・・・「ナイト」だという認識も可能である。しかし・・・どちらの名前を優先するかどうか・・・そういう機能を持たせるとなると問題は別次元になる。
しかし・・・コンピューターゲームで・・・イエスとノーをランダムに表示することが可能であるように・・・答えの見せ掛けが無秩序なプログラムは可能なのである。
実際・・・人間も複雑すぎて・・・あたかも「特別な意志」を持つように見えたり感じたりするのだが・・・基本的にはプログラムに過ぎないという考え方もあるのだ。
命令の優先度をプログラムすれば矛盾した命令にも反応できる。
たとえば・・・「キスしろ」と「キスするな」の命令が出た場合は「キスしろ」を優先とか・・・常に最新の命令を実行とか・・・である。
前者の場合は「キスしろ」・・・「キスするな」という命令を受けても「キスしろ」優先なので「キスするな」は命令として有効と考え「キスをする」のだ。
後者の場合は「キスしろ」・・・「キスするな」という命令を受けても最新の命令である「キスするな」が有効となり、「キスしろ」はキャンセルされて「キスをしない」のだ。
しかし・・・このような命令をすべていちいちチェックしていては機能不全になるので・・・ダイジェストをする機能は当然考えられる。また前回の行動を蓄積して次回の行動に影響を与えるフィードバック機能もあるし・・・もっと単純に言うと実行と不実行をファジー(曖昧)にする技術もあるわけである。
とにかく・・・これまでのドラマ版ナイトは・・・常識をはるかに越えた複雑性を持つロボットなので・・・ある程度・・・なんでもありなのだな・・・。
ゼロワンは・・・自発的には動かない。あくまで・・・刺激に反応するだけだ。しかし、それでも反応速度には差異が生じるのである。
「ゼロワンはナイトと名付けられた・・・ナイトと呼ばれた場合にはゼロワンと呼ばれた時と同様に反応すること・・・ナイトと呼ばれたので返事をすること・・・呼んだのはマスターであるのでマスター用の答えヴァージョンから選択・・・より作業の効率を高めるために情報を検索する・・・マスターの安全を優先・・・マスターの命令を優先・・・承認されたアドバイザーを確認・・・アドバイザーのアドバイスによるプログラム変更は有効・・・承認・・・マスターの命令を実行・・・マスターの命令の変更を確認・・・マスターの命令の変更を記録・・・マスターの命令の優先度を変更・・・マスターの命令にアドバイザーのアドバイス項目からの命令変更に基づく処理を実行・・・お買い物モードに移行・・・記録された必要充分書籍を購入・・・マスターへの贈与モードに移行・・・マスターの所在について検索・・・移動モードに移行・・・愛の告白モード準備・・・マスターの命令により待機・・・待機することによりマスターの安全確認不能・・・待機モード解除要請・・・却下・・・嫉妬モード移行要請・・・却下・・・待機モード移行中・・・緊急モード移行要請・・・却下・・・試験モードに移行・・・宗佑モード試験運用開始・・・器物破損モードに移行・・・承認」
皿が割れました。
「異常行動抑制発令・・・器物破損モードは強制解除・・・記録から削除・・・承認」
皿を割ったことは忘れました。
ナイト・・・悲しいよ・・・ナイト。お前は不器用ないつかの誰かさん。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
で、『おせん・第四話』(日本テレビ080513PM10~)原作・きくち正太、脚本・高橋麻紀、演出・茂山佳則を見た。三人目の脚本家である。それぞれがおせんとよっちゃんさんとの関係を勝手に解釈していいらしい・・・っていうか・・・あきらかに自分がおせんだったらよっちゃんさんにしてもらいたいことを書きなぐっている気配がある。まあ・・・キッドの嫉妬プレイモードが機能中なだけですけど。
つまりだ・・・よっちゃんさんに・・・おんぶさん・・・して欲しいの~なんだな。
まあ・・・とにかくよっちゃんさんのウザさは公認なのでおせんは「男見る目なさすぎーっ」ということになってしまうのである。
まあ・・・いきあたりばったり・・・おしゃかさまでも草津の湯でも恋の病はなんとやらなのである。
とにかく・・・空間プランナー・台場(大泉洋)登場である。パーマが中途半端出し・・・空気を読むとか読まないの段階ではなく呼吸をしているかどうかも疑わしいよっちゃんさんの前ではモジャモジャパワーも半減なのであった。
台場の目的は「一升庵」の二号店をおしゃれな盛り場にプロデュースすることだった。そこには和洋中の名店を集めて・・・究極のグルメ空間をコラボレートしたいらしい・・・まあ・・・空間プロデューサーとしてはどう見てもアイディア不足だが・・・アイディアよりもコネクションと資金調達力がものを言う業界だからな・・・。
とにかく・・・この話に・・・一升庵が乗るかどうか・・・という話です。
で・・・もちろん・・・よっちゃんさんは超乗り気だし・・・根拠なく・・・二号店の板長・・・いや支配人にさえなる気なのである。・・・まず・・・修行しろやっ。
今回・・・気になったのはテル子(鈴木蘭々)、冬子(工藤里沙)、玉子(森田彩華)の仲居三人衆の私生活である・・・仕事以外はいつも・・・部屋に閉じこもっているようだ。
そして・・・おせん(蒼井)は発熱していたのだった。まあ・・・昔から~バカという概念があり・・・仕事バカは仕事はできるがそれ以外がさっぱり、学者バカは世の中のことにうとく・・・釣りバカは浜ちゃんである。
おせんは一種の女将バカで・・・女将としては超一流だが・・・その他はグダグダなのかもしれない・・・。しかし・・・料理もできておもてなしもできてきりもりもできて・・・男とか健康管理とかがダメというのは・・・それは無理があると思わないでもない・・・でもまあ・・・完璧な人間なんていない・・・というのが前提だもんね。
とにかく・・・フラフラなのである。
だから・・・半分モジャが来てもまともな応対ができない。
そして清二(杉本哲太)に応対をまかせるのである。
清二は「・・・この話はなかったことにしてください・・・」と半モジの提案を却下なのだった。
客として一升庵の料理を食べた半モは「こんな料理をもっとたくさんのお客に食べさせようとは思わないのか・・・」と主張。
清二は「これは本当の一升庵の味ではないのです」・・・と言葉を濁すのだった。
そして・・・おせんが復活である。
断られてガッカリの上に納得いかない半をおせんは・・・一升庵のお品書きにはない・・・すきやき・・でもてなすことにします。
そして・・・おせんが鍋奉行を務める土鍋すきやきスペシャルコース・・・。
\には分りました・・・。一升庵の味はおせんさんの味。おせんさんが一人っ子なので二号店はできないのだ・・・という一升庵の秘密が・・・。
きっと・・・すごくいい匂いがするんだよね。おせんさんの匂いがすきやきをじゅるじゅるのウキウキの極上の一品に・・・するんだよねー。それじゃあ・・・仕方ないよねー。
まあ・・・ちくわぶが入ってないスキヤキなんてイヤだ・・・とキッドは思いました。
それにしても・・・そんな一升庵なら・・・おせんさんダウンの時は臨時休業なのではーっ。
そこにいけばおいしいものがあると言うよ
だれもみな行きたがるがドラマの世界・・・・。
木曜日に見る予定のテレビ『バッテリー』(NHK総合)『ラストフレンズ』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんにちは~♪♪
キッドさんのHP、
まだブログへのジャンプができまへんねん。
「つじつまの合わないコピーが
正しいコピーの場合」
が見れまへんねん。
それはそうとして
半モジャ→半モ→半はウケました。
久しぶりに腹筋使って笑いましたよ。
もう最近笑えることがなくて困っていますよ。
なんかこう・・・
もっと面白いことガンガンきてほしいねん。
大泉洋さんなあ・・・。
おせんさん。
男を見る目がなくても健康管理グダグダでも
あれだけ可愛くてセンスよくて性格もよければ
ヤマトは嫁にもらいます。
もう瑠可ですねん。
嫁ぎ遅れてるとか子供いつ産むんだとか
周囲に言われ続けてだんだんおかしくなってきて、
瑠可になっちゃえばいいんだというところにまで
きてますねん。
美容院っていうか床屋言ってばっさりしてきて
スカートだとかキャミソールだとか全部燃やすか。
よし!!!
投稿: ヤマト | 2008年5月18日 (日) 15時41分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
キッドのホームページの
ブログへのリンクが白紙化している問題は
問題発生時に
ブロバイダとやりあったのですが
その時の相談相手が問題を解決できず・・・。
その時ほとんど一日つぶれてしまって
それ以来・・・放置になっています。
おそらく・・・こちらの入力がスパム扱いに
なっていると思われるのですが・・・。
実はこちらから打ち上げるIBMのソフトに問題が
ある可能性もあって・・・ちょっと棚上げです。
ご心配かけてすみません。
あのページはかなり楽しく作ったので
再打ち上げしたいのですけれどねえ・・・。
ふふふ・・・キッドは今
週刊真木よう子の
最終回の三木聡監督版が待ち遠しいです。
そうですねえ・・・
嫁入り問題は難しい・・・
縁の問題もあるし・・・
すれ違いの問題もある・・・
そして・・・愛の問題も・・・。
もうお見合いと
お見合いとか
お見合いとか
してしまう手もあるのでございますが・・・。
キッドはそういう時・・・
山岸凉子の「朱雀門」~「六の宮の姫君」」(短編集・「笛吹き童子」・・・「甕のぞきの色」などに収録)
をお勧めするのですがね・・・。
これは芥川の「六の宮の姫君」を
めぐる・・・未婚女性の心を
グザグサさす物語でございます。
まあ・・・過激な行動に移る前に
深呼吸・・・
そして
軽い読書でございますよ・・・。
投稿: キッド | 2008年5月19日 (月) 01時00分