カラオケでは大塚愛の『大好きだよ。』Every Little Thingの『Time goes by』aikoの『初恋』をよく歌います(真木よう子)
春の水曜日は結局・・・上戸彩の中に山口百恵を視る妄想に偏ってしまったわけだが・・・テレビ東京・深夜の『週刊真木よう子』も見ていました。
企画者・大根仁の設定通り・・・千差万別のオムニバスだったので・・・まあ・・・好みも分かれると思いますが・・・キッドとしては『第四号・中野の友人』と『第12号・チー子とカモメ』が良かった・・・。
深夜のテレビ東京は・・・密かな暗がりで宝探しをするようなワクワク感があります。そういう意味では期待に答えた番組でした。まあ・・・ガッカリしても楽しめるということです。
最終号は「特別編集・メイキング週刊真木よう子」・・・総集編とインタビュー構成。真木よう子に対するアンケート形式の一問一答。「音楽とは?」・・・癒し。に付属して「カラオケで歌うのは?」に対して・・・「思い切りウソつこう・・・」とテレながら・・・あげたのがタイトルの三曲です。
ちなみに気になるゴールデンタイムは「課長・島耕作」10.0% 「レッドカーペットSP」20.1%でした。
で、『週刊真木よう子・第12号・あまりパッとしない話~チー子とカモメ』(テレビ東京080619AM0120~)脚本・演出・三木聡を見た。
スケッチだって鑑賞者に見せる以上・・・丁寧に描きたい。そういう職人気質が伝わってくるのである。
スーパーマーケットの店内・・・監視カメラでマークされるチー子(真木)・・・駄菓子「ねるねるねるね」を万引きする。いきなり息詰まる展開である。店を出るなり呼び止められるチー子。しかし・・・次の場面ではチー子に平謝りする警備員。
消えた「ねるねるねるね」・・・しかし・・・店を出るなり謎の女がチー子にぶつかったのを視聴者は知っている。
その女は出口から死角になっているペンチで・・・首をかしげながら去りかけるチー子を呼び止めるのであった。
「あぁ、ああーっ」・・・カモメ(永作博美)である。もちろん・・・彼女は練れば、練るほど面白い・・・じゃなかった美味しい「ねるねるねるね」を試食中なのだった。
こうなるともう・・・三木聡の得意な世界に突入である。「亀は意外と速く泳ぐ」の上野樹里と蒼井優、「ダメジン」の市川実日子と伊東美咲・・・美少女二人の友情は男の見果てぬ夢なのである。・・・そうなのか。
二人は元キャバクラ嬢・・・。カモメの得意技は「犬神家の一族の助清」である。カモメの方がやや先輩格らしい。
チー子「助かりました」
カモメ「私も万引きしにきたんだけどあんたを見て止めたの。怒っている人見ていると怒れないみたいな・・・」
後に分るがチー子はカナリアなのでカナリア色のジャケット。カモメは白に近いグレイのジャケットを着用。パステルカラーの色調がくだらなくおしゃれなのだ。
身の上話をすると・・・二人とも・・・最近・・・愛人をクビになったことが分る。似た者同志なのである。
カモメとかウミネコとかアホウドリとか・・・そういう鳥は海鳥で・・・女としては蓮っ葉だ。一方、カナリアとか文鳥とかウグイスとかは愛玩鳥で籠の鳥なのである。二人は似ているが微妙に違うのであった。
カモメの愛人はヤバイ筋の人だったらしいが・・・チー子の愛人は仏具店の主人クワタ(山崎一)である。妻は「防衛庁で汚職をした役人の妻」に似ているらしい。
別れを切り出すクワタはファブリーズをしながら・・・「お前の愛情表現ってレストランのサンプルみたいで醒めるとウザい」と愛人宅ごと契約解除をしたのだ。
スパゲティ・ナポリタンのポーズを決めるチー子。
こうして・・・二人はナポリタンを食べるのであった。
チーズのケースは万華鏡に似ているというこだわりを持ち・・・ダス・ノートに書かれると何でも出してしまうというジョークがお気に入りのカモメ。
チー子は食品サンプル風の相槌を打ちながら・・・愛人生活の虚しさを語る。
「結局・・・愛人ってコンビニのアルバイトと同じみたいな・・・」
しかし、カモメは「いや・・・愛人は自分で仕事をみつけるのが仕事だから違う」
チー子「人間関係面白げかと思うとそうでもないみたいな・・・」
と不毛の会話を繰り広げるのだった。
そして・・・ついに・・・二人は・・・このモヤモヤをチー子の愛人にぶつけることにした。・・・ま・・・ヒマだったからかな。
三者会談の喫茶店ではハムサンドを頼むのだが・・・テーブルが狭い上にハムサンドは皿にベッタリと寝てムダに場所をとる。しかも・・・片側が切れていないのだった。
しかし・・・お構いなく食す・・・カモメ。クワタが「万華鏡」に理解を示したのでカモメは「メールをくださいませませ」と愛人契約をチー子に内緒で持ちかけたりもする。
結局・・・二人は愛人宅でチー子の飼っていたカナリヤを手切れ金の代わりにもらうのだった。
青空の広がる波止場で・・・カナリアを空に放つチー子。しかし・・・カナリアは猛禽類に秒殺である。
こわくなったチー子は全力疾走で防波堤の上を逃亡する。
スパゲティーを食べたくらいでは気持ちの収まらない二人は大八車に謎の物体をのせてクワタの自宅へ。巨大な投石器で窓ガラスを破壊し・・・近所の女の子(高瀬瑠花)を驚かせるのだった。
こうして・・・元キャバクラ嬢で元愛人の女友達の旅は終った。
エピローグ。海辺の町へ引っ越してきたチー子。取り出した写真はどこかの工場で投石車を製作中のチー子とカモメのスナップである。ふと「カモメにぬってやると約束していたバンテリンの試供品」を発見するチー子。しかし・・・カモメは「昔交際していた男に刺されて他界」していた。カオスも混沌も知らぬチー子の顔を優しい風が通り過ぎていくのだった。
チー子はちょっと気持ちが良くなるのである。
・・・ああ・・・もう・・・ダラダラといつまでも見ていたいこの世界。これを見るために毎週深夜の30分を捜索していたのかと思うと・・・複雑な気分になるが・・・まあ・・・それが人生というものなのだ。
そして・・・メイキング・・・真木よう子は・・・「謎で・・・役者で・・・芸術的な青である」・・・と自らを語ったのだ。
ついでに「第三号・おんな任侠筋子肌」で共演した阿部サダヲは「真木よう子に二年ぶりにあったけどますます声が低くなっているので将来が案じられる」と語っていた。
関連するキッドのブログ『第四話のレビュー』
金曜日に見る予定のテレビ『花より男子・特別編』(TBSテレビ)『秘書のカガミ』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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