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2008年6月19日 (木)

きれいななみだ色に輝く大切なもの。(上戸彩)

・・・しまった。「美・サイレント」が最終回だったな・・・。予見するべきだったのに・・・。この脚本家なら当然・・・責任放棄は・・・う、撃たないで~。

主文・サイレント・・・結論・サイレント・・・結末・サイレント・・・オチ・サイレント・・・かよっ。

ってタイトルにしたかったーっ。

ここまでのホカベンを振り返る。

①「青い果実

②「いい日旅立ち

③「美・サイレント

④「冬の色

⑤「横須賀ストーリー

⑥「ちっぽけな感傷

⑦「プレイバックPART2

⑧「謝肉祭

⑨「春風のいたずら

そして最終回「ひと夏の経験」である。まあ・・・名曲がそろったかな・・・もちろん・・・10曲じゃ・・・百恵のすべてをお伝えすることはできないのである。・・・レビューの主旨が根本的に間違っている。

さて・・・水曜日のドラマはダンスがテーマなのだが・・・。

「警視庁捜査一課9係」↗15.4%

「ホカベン」↘*8.9%

・・・・・・・フィニッシュがーっ。フィニッシュがーっ。ヒロインの身内だったら・・・そっと肩を抱きしめたい気持ちになりました。

で、『ホカベン・最終回』(日本テレビ080618PM10~)原作・中嶋博行、脚本・秦健日子、演出・佐久間紀佳を見た。もう少し・・・人情というものをしっとりと見せるテクニックがあるとさらによかったかなあ・・・。たとえば・・・灯(上戸)と母親(かとうかず子)の配置なんかはいい感じなのだが・・・「秋桜(コスモス)」をとりあげる気分にならなかったのが残念なのである。そのため・・・「冬」「春風」「ひと夏」があるのに・・・「秋」がないのだ・・・だからレビューの主旨が違うんじゃないのか・・・。

それは・・・やはり・・・脚本家に・・・「言葉」という道具を・・・宝物に変える力量がなかったということに尽きるのだな。

堂本親子の会話は・・・ドラマ「ありがとう」(1970~74・TBテレビ水前寺清子・山岡久乃)のような名場面になった可能性もあったのに・・・。

春・・・希望に燃えた新人弁護士が・・・熱い夏・・・淋しい秋・・・辛い冬を乗り越えて・・・再出発の春を迎える・・・そういう人間ドラマの萌芽は感じられたのに・・・如何せん実力が及ばないというのは悲しいことなのである。

でも・・・まあ・・・奇想天外なことをやって・・・世間をあっと言わせたいだけの脚本家だからな・・・そんなこと期待してもムダか・・・。

しかし・・・そうで・・・ありながら・・・主演・上戸彩は・・・ほんの少し・・・大人の階段を昇ったような気がします。これも杉崎(北村一輝)の「お前は声がデカイっ」という指導のたまものでしょうか。

それとも・・・森岡弁護士(大杉漣)の「私はこれからもキミのムネの成長を見守りたい」という優しい眼差しのためでしょうか・・・ハチワンダイバーと混線してるぞ。

ま・・・もう・・・終ったものにアレコレいってもなーっ・・・じゃ・・・レビューの根本が・・・。

とにかく・・・なんとなくカーペンターズの「シング」とか「イエスタデイ・ワンス・モア」を連想するB.G.M.を聞きながら・・・最終回を振り返ってみよう・・・。

杉崎は・・・過去の性犯罪者の弁護士としての活動が原告(性犯罪の被害者であり自殺に追い込まれた女性の遺族)にとって不当な不利益を生じさせたとして「弁護士倫理に基づく損害賠償訴訟」の被告となったのである。

被告には「杉崎本人」と「所属するエムザ法律事務所」が含まれる。

しかし・・・それは・・・「犯罪者の更生や・・・被害者への慰謝という・・・善意に基づかない・・・ただ裁判に勝てばいいという功利的な行為だった」と・・・自責の念にかられた杉崎と・・・志を同じくする原告側弁護士・不破(勝村政信)の出来レース裁判であり・・・自爆テロ裁判だったのだ。

しかし・・・闇の弁護士である不破の上司はヒットマンを送り込み・・・不破に重傷を負わせる・・・自爆のための拳銃を失った杉崎は・・・信頼を寄せる部下の灯に「お前がオレを撃ってくれ・・・」と哀願するのだった。

所属する弁護士事務所を裏切り・・・自虐的心情に陥った上司の弁護士生命を奪うために・・・灯は・・・すべてを奉げるのだった。

あなたに・・・女の子の・・・いちばん・・・大切なものをあげるわ・・・だからです。

もう・・・この利害を超越した・・・灯と杉崎の思想的無理心中に・・・酔っているのか・・・と疑いの目を向けるしかありません。

まあ・・・キッドは「不条理こそこの世の理」の信奉者なので・・・「不条理にのみこまれ・・・汚れていくのが我慢できない・・・すっきりしたいのです」という灯の気持ちは・・・不条理な・・・「汚れてもいい・・・泣いてもいい・・・正義は尊いわ」という・・・女の子的心情として理解するしかないのです・・・愛する人が喜ぶなら・・・それで幸せよ・・・なのですから・・・まったくもって・・・女の子というのはいたいけない存在でございますね。

さて・・・当然の如く・・・灯を襲う・・・闇の弁護士のヒットマン・・・しかし・・・原告弁護士を被告本人がガードするという・・・所詮・・・裁判遊戯なのか・・・的アクロバットによってピンチを脱出します。まあ・・・脚本家はオレって天才と叫びながら・・・この件を書いたのかもしれませんが・・・お茶の間は脱力しています。

クライマックスは・・・「性犯罪者・富田(大倉孝二)の本心」を「原告・杉崎」が「認知していたかどうか」という・・・実証不可能な領域に突入します。

「弁護士はあなたが・・・本当に反省していると・・・信じていましたか」

「わかりません」

わかったら・・・超能力者だろうが・・・。

この世のすべてはギャンブルなのである。

たとえば・・・保険や年金は・・・長寿や・・・健康をめぐるギャンブルだ。

そして・・・人間としての医師という不確かな要素が関係する以上・・・医療行為もギャンブルだ。

あたり・・・はずれがあるのである。

もちろん・・・弁護士だって・・・ギャンブルなのである。

相手がある以上・・・結婚だって・・・出産だって・・・子育てだってギャンブルなのだ。

教育だってギャンブルだし・・・人を信じるのもギャンブルなのである。

天窓に小学生が飛び乗るかどうかもギャンブルだろう・・・。

ギャンブルのキライな人間は・・・屋上の鍵をあけてはいけないし・・・耐震強度の低い学校に子供を通わせてはいけないし・・・秋葉原で横断歩道を渡れないのである。

しかし・・・それではすべての不完全な人間は生きていけません。

まあ・・・だから・・・愛する人に捧げるため・・・守ってきたもの・・・人を信じる心を・・・誰でも一度くらいは・・・賭けてしまう・・・でしょう。それが人間っていうものなのではないでしょうか。(素早くフェイド・アウト)

それでも人道派弁護士灯の誕生と杉崎しおりを祝福したい優しいあなたはコチラへ→エリお嬢様のホカベン

金曜日に見る予定のテレビ『パズル』(テレビ朝日)『Around40・注文の多い女たち』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

信じる心を大事にすると、
既に弁護士ではなくて道徳の先生みたいな灯でしたけど、
それはきれいな涙色に輝く大事なものなのね。
最後に決着をつけてくれないのはとっても残念ですが、
タブーに挑戦したんだそうですからここまで出しただけでも
頑張ったというところなんですか。
ほんと人生はギャンブル。
でも一度くらいは賭けるのね。
しかし、杉崎としおりがそういう関係だったなんて
ようやくはっきりしましたわ。
じいや様の読みが当たったのね。
ま、お似合いですyon♪

投稿: エリ | 2008年6月19日 (木) 15時55分

✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿

実体は不可知なり・・・ただ信あるのみ。
なんとなく・・・哲学っぽいような
線香臭いような・・・灯になってしまいました。

まあ・・・そういう脚本なので・・・
仕方ないのですねえ。
役者本人は結構・・・入り込んで演じていた感じが
いたします。

それでも・・・なんとなく・・・
ここから始まる物語ではないのかしら・・・
とじいめは感じますです。

片瀬(加藤成亮)くんと灯の
弁護士ライバル物語を
見てみたいくらいですねえ。
ま・・・できれば
違う脚本家で・・・。

ふふふ・・・
北村様は
ガンダムのシャアのマニアなので
すぐに・・・シャア的になっていきます。
シャアは二枚目ヒロインなのですが
年上好きでロリコンという
困ったキャラなのです。
今回は・・・灯に惹かれつつ
結局しおりに甘えちゃうという・・・
もう典型的なシャアでございました。

そういう時・・・北村一輝の目は
キラキラと輝き始めるのでございます。

投稿: キッド | 2008年6月19日 (木) 20時07分

キッドさん、こんばんは。

えっとですね。私は「冬の色」が1番好きです。あの抑圧された奥の色気ったら!「春風のいたずら」も好きですね。百恵ちゃんの歌のお話です。百恵ちゃんの歌といったら最近私の頭の中は「愛の嵐」がぐるぐるまわっています。TV誌の表紙で「なんでPちゃんが真ん中じゃないのよー!」とか、「山P&ガ○キーって書くなー、W主演じゃないんだから」とか、なんて心の狭い女なんだろうと自己嫌悪におちいっております。そう「心の貧しい女だわ・・・あヾ私」ということです。好きな歌だからまだいいんですけど、ずっと頭の中で流れるとけっこうきついです。早く心の広い女になって「愛の嵐」は卒業したいですわ。

>主演・上戸彩は・・・ほんの少し・・・大人の階段を昇ったような気がします。

私もそんな気がします。もうちょっとうまく作ってもらって是非第2弾をお願いしたいです。ちょっと大人になった彩ちゃんの苦悩の顔が~見たい。

投稿: youko | 2008年6月20日 (金) 21時47分

♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢♦♢

ふふふ・・・百恵は越えられない壁でございますね。
みんな登りたがるが
果てない頂上でございます。

昔、大林監督が「ボクがねえ・・・『ふりむけば愛』の撮影の時・・・一日だけオフの日を作って・・・二人をデートさせてあげたんですよ」と自慢そうに言ったので殺意を覚えたほどの百恵ラブのキッドです。

萌え路線から・・・ロック路線・・・そして和風しっとり路線まで
山口百恵に駄作なしでございます。

storm storm storm stormで
三浦友和世界旅行にいったまま帰ってこないという
企画を考えたほどです。

第二弾があったら・・・
①としごろ
②ささやかな欲望
③夏ひらく青春
④禁じられた遊び
⑤しなやかに歌って
⑥パールカラーにゆれて
⑦ロックンロール・ウイドウ
⑧夢先案内人
⑨愛に走って
⑩さよならの向こう側

で参りたいです。

ザ・テレビジョンの表紙については
上段、中央に山Pで左右新垣、戸田だと
下段の二人が・・・ちょっとバランス悪いので
仕方なかったのではーっと
レモンの気持ちで考えてみました。コードブルーどうぞ。

投稿: キッド | 2008年6月21日 (土) 18時32分

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