男子も五輪に行きたいのでこらえてください。(蒼井優)VS迷惑かけてすみません。(相武紗季)
・・・「絶対彼氏」→「おせん」のコラボを楽しみにしている人には迷惑なのだが・・・男子バレーも瀬戸際である。韓国戦は視聴率も15.6%とれているので・・・ヨッシー&チャーミーに免じて許してあげたい・・・何様じゃっ。
火曜日のドラマ対決は①「絶対彼氏」↘12.1% ②「おせん」↘*8.4% ③「無理な恋愛」↗*7.0%
リアルタイムでおよそ200万人かぶってたのか・・・。しかし・・・マチャアキには救いの雨が・・・まあ・・・焼け石に水か・・・。
で、『絶対彼氏・第8話』(フジテレビ080603PM0940~)原作・渡瀬悠宇、脚本・根津理香、演出・土方政人を見た。恋人型ロボット02・トシキ(阿部力)の登場である。もちろん・・・1号機・ナイト(速水もこみち)のライバルとして登場するのである。
ここで・・・ストーリーは大波乱となる。ま・・・あくまで辻褄的にですが。
つまり・・・「ナイトの恋仇が優秀で・・・ナイトがピンチになる」というスジ立てと・・・「新型の性能テストを兼ねて梨衣子(相武)がモニターになる」という設定が・・・もう・・・矛盾しまくるのである。
そういうディティールが気になるタイプには・・・もう・・・耐え難い波乱である。
とにかく・・・「新型」が梨衣子に送り届けられる必然性がまったくないのである。
①梨衣子の好感度で比べるというのならば・・・梨衣子は最初からロボットとしてトシキを認知していなければ恋仇としてフェアではない。
②すでに梨衣子はナイトとトシキ抜きの時間を共有している・・・ナイト抜きのトシキの時間が時間経過的不能なので比較研究向きではない。
③ナイトの取得した情報がトシキにフィードバックされているということではナイトとトシキの単純な性能比較にもならない。
よって・・・このテスト結果には・・・何一つ説得力がないのである。
まあ・・・現代の技術水準をはるかに凌駕するテクノロジーを持つ・・・クロノスヘヴン社が技術屋バカの集まりで・・・ロボットを作る以外の全ての常識にうとい・・・という発想も可であるが・・・無理がある。
もう・・・そうなると・・・ナイトにいやがらせしているだけのストーリーテリングになってしまい・・・なんだかなあ・・・なのである。
もちろん・・・それをしたいならしたいで・・・クロノスヘヴン社の社内事情をもう少し・・・丁寧に描く必要があるだろう。少なくとも・・・開発者の波切のライバルが・・・波切にこのテストの不合理な部分を承諾させる論理武装をしていなければならない。
せめて・・・「波切さんには・・・勝つ自信がない・・・ということですか・・・」ぐらいは必要だろう。波切は開発者の意地と自信で勝負を受けて立つという展開である。
そういう部分がないので・・・グダグダなんだよなあ。「お目覚めキス」機能の削除はまだしも・・・ネーミング機能の削除はないだろう・・・そんなRPG楽しくないぞ・・・シミュレーションRPGだってオリジナルの登場人物・全員改名しないと気がすまないのに・・・誰がゲームの話をしろと言った。
・・・失礼しました。ともかく・・・このトシキのストーリーへの絡ませ方には・・・もう一工夫欲しかった・・・。しかし・・・登場してからの・・・一号機、二号機の対決はまあ・・・良かったと思います。
ロボットとは気づかれずに・・・梨衣子に接近するトシキ。周囲への気配りができるために・・・梨衣子も心を許しはじめる。そして・・・梨衣子の負の願いもストレートに受け止める。あくまでご主人様の意向を優先。そして・・・邪魔ものを排除するためにはエレガントな策略も使い・・・正確なシュミレートで目的を達成できないと予測すると・・・主人の救助よりも自己保全を優先・・・恋人型ロボットとしては失格である。
配役的には「花より男子」のF4の一人・美作あきらを演じた中国からの帰化日本人・阿部で・・・一応・・・イケメンテイストは維持しているのだが・・・やはり・・・松本潤、小栗旬、松田翔太と比較すると第4の男で弱かった・・・かな。
なにしろ・・・より高性能ということでは・・・容姿でもこみちを上回るキャスティングが要求されるのである。ここは意地でもそういうキャスティングをしないと・・・成立しない。
ここに・・・「ドラマ版・絶対彼氏」の最大の設定ミスがあるのである。
それは・・・クロノスヘヴン社のスタッフが・・・男だらけであるということだ。
女性向けの恋人型ロボットを開発しているのが・・・男ばかりというのは無理があるのである。
もちろん・・・それを否定する場合・・・クロノスヘヴン社は全員・・・男が好きな男で構成されている必要があります。もちろん・・・女と男が好きな男は微妙に違うっという考え方もあります。
しかし・・・まあ・・・少なくとも白鷺(篠井英介)は女心が分るタイプかな・・・。
もちろん・・・そんなこと言ったらホストクラブは成立しないという考え方もありますが・・・そういう問題じゃないだろう。
ま・・・とにかく・・・梨衣子とナイトの恋の物語に・・・ようやく・・・なってまいりました。
「どうして・・・ロボットなんて好きになってしまったの・・・」
という心境が・・・お茶の間に難しいと考える人と・・・別に人間なんて変なものに恋するのは普通でしょうと考える人のスタッフ的葛藤をそこはかとなく・・・感じるドラマ版。
梨衣子が・・・もっとどんどん・・・ロボットを好きになってしまって・・・人間の男の子を恋するのだけが人間の女の子のあるべき姿じゃない・・・というスリリングなテーマに接近しますように・・・とキッドは今日も流れ星に願うのでした。
自分を犠牲にして梨衣子を救ったナイト。波切さん・・・早く梨衣子に・・・「もはや・・・ナイトはプログラムを超えている・・・」って伝えてくださいよ・・・。
リモコン付のトシキはスイッチ・オフ・・・このまま・・・大人しく解体されてしまうのか。
それならそれで・・・分解バラバラで哀愁シーン演出じゃないのか。
強化された創志(水嶋ヒロ)の幼馴染(酒井彩名)とか・・・なんとなく・・・ものすごく・・・迷っているよな・・・スタッフが・・・。
美加(上野なつひ)も「私のキャラ設定・・・よく分かりません」気分だと思う。
で、『おせん・第七話』(日本テレビ080603PM10~)原作・きくち正太、脚本・高橋麻紀、演出・南雲聖一を見た。ここまで・・・第4回のスキヤキと大泉洋・・・第6回のハンバーグと小泉孝太郎・・・を担当した脚本家の登場で・・・今回は豚肉の塩麹漬けと向井理という趣向になっている。
好みの問題もあるが・・・おせんの性格設定・・・主役としてのキャラ立ち・・・物語の運び・・・すべてがこの脚本家の時には澱みがない・・・ようだ。もちろん・・・おせんをどう捉えるか・・・様々なアプローチがあっていいと思うのだが・・・この人以外のおせんは・・・どうも魅力的でなくなるのである。っていうか・・・ストーリーが主役を無視して運ばれる傾向があるのである。これはエンターティメントとしてはある意味致命的なのです。
だから・・・今回は・・・前回・・・ウザくなくなったよっちゃん(内博貴)の代理でウザくなった留さん(向井)が・・・ゲスト扱いになり・・・ピンチに陥って・・・おせんが救出する・・・そして一皮むけるという・・・ある意味・・・お決まりのストーリーがとても素敵に見えるのです。ここから・・・独自性を展開するべきなので・・・この脚本家以外は・・・最初から背伸びしすぎ。
まあ・・・スタートを切った大石静は・・・別格としてもね。
先代おかみ千代(由紀さおり)が忍ばせて行った塩麹のツボ。おせん(蒼井)はよっちゃんと塩麹を使った新しい料理を開発することに熱中します。
この二人になんとなく・・・面白くないものを感じる留さん。
前回はハンバーグで主役となったよっちゃんに何か・・・気後れするのです。
それは・・・女将おせんに対する恋心と・・・料理人としてのよっちゃんへの対抗心がミックスされた・・・なんともいえない・・・わだかまり(コンプレックス)を形成をしていったようです。
そういう・・・負の気持ち・・・もやもや・・・を晴らそうと酒に逃避する留吉。
しかし・・・間が悪く・・・酔った勢いで「一升庵」の板前を名乗り・・・行き着けの小料理屋で客に料理をふるまってしまうのです。
珍品堂の主人(渡辺いっけい)の口から・・・そのことが・・・板長の清二(杉本哲太)の耳に入り・・・清二は激怒・・・「店の看板に泥を塗ったことのけじめをつけろ」と留吉に申し渡します。
名実の伴わない留吉を叱咤したのですが・・・留吉は負の連鎖中・・・「もはや・・・やめるしかない」と半端な決意をします。
おせんに言えばひきとめてくれる・・・希望でいっぱいです。
それに対し・・・おせんは・・・。
「仕方ないですね・・・長いことおつかれさまでした・・・お元気で」
と来るものは拒まず去るものは追わずというポリシーを貫徹です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・留さんはガックリと肩を落として店を去りました。
よっちゃんたち・・・店のメンバーはおせんの態度に動揺を隠せません。
よっちゃんが辞めるのを止めないのとはレベルが違うだろうというのです。
よっちゃんはそれはどうかと思いますが・・・最近・・・いい奴モードなので・・・とりなしたい気持ち満々です。
これを制止するのが・・・仲居頭のシズ(余貴美子)・・・「自分のケツもふけないガキがよけいなことをおしでないよ」です。
すっかり成長したよっちゃんは・・・「そうか・・・おせんちゃんを信じるしかないか」(タメ口)とちょっと身の程を弁えるようになってきたのです。どこもまで好感度をあげようというのか。
そして・・・「のりをのせたこんにゃくをまっすぐ切れれば包丁に迷いがないからえらい」というわかりやすい・・・料理人の心構えで・・・反省しても素直に戻れない留吉を釣り上げるおせん・・・。
もちろん・・・こんにゃくとのりは・・・糊付けしてあったと思われます。
しかし・・・技術的には未熟としても・・・「料理一筋・・・お客さまへのおもてなし一番」を忘れた留吉が・・・初心を取り戻したと見て取ったおせんは・・・留吉考案の「塩麹の豚肉漬けの炙り焼き」を土産に・・・板長の赦しを乞うのです。
「留さんのあとは・・・留さん・・・ということでいいでやんすね」
もちろん・・・元より・・・反省させるつもりで・・・退職まで追い込んでしまった清二に否応はありません・・・ほっとして改心の笑顔をもらすのでした。
あわてず・・・さわがず・・・壊れかけた・・・人間関係を修復・・・まあ・・・金接ぎもできるし・・・包丁も一流のおせんには・・・たやすいことだったかもしれません。
まあ・・・人生の最後に・・・おせんさんに「長い間・・・お疲れ様でした」と言ってもらえたら・・・死んでもいいのですな・・・だから死ぬんだろうがっ。っていうか・・・コレが自殺への示唆と判断されたら・・・このレビューは強制排除対象ですか・・・また・・・くだらない・・・頭の悪い規制を・・・「稲は刈っても言葉は刈るな」という理屈を理解できないバカはいつでも湧いて来るんだよな。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『バッテリー』(NHK総合)『ラストフレンズ』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんにちは~♪♪
「塩麹」は出来上がるまで
2週間くらいかかると
書かれています。
なんか
「豚肉の塩麹漬け」への情熱も忘れて
夏ドラマはどれをレビューしようか
ワシワシなっているときに
キッチンの隅の隅から
「塩麹」が発掘されそうです。
そしてなんだっけこれ?です。
時間がかかりすぎるお料理。
2時間漬け込むのが必要とかなら
解るけど、
2週間くらいてなんだよそれ。
現代っ子にはツライです。
待てない。
どうしても欲しい靴の購入。
行ってみたいお店への出没。
素敵な王子様の出現。
もう全部待てない。
そんなときの対処方法は現実逃避。
さて、今日はどんな現実逃避方法を選ぼうかな。
TSUTAYAでの独り言。
高橋麻紀さんは他の「おせん」を
どう評価されているのでしょうか。
特に日本家屋がどうこうっていうあの回とか・・・。
投稿: ヤマト | 2008年6月 8日 (日) 08時47分
下半身がなくても上半身だけで
絶対彼女は鑑賞に十分耐えれる気がしてきた
今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ
新型はかなりの高性能ですねぇ。
何せ充電時間がたったの10秒。
エネルギー源は何でしょうかね。
空気?原子力?シズマドライブ?ゲッター線?
どちらにしてもあんな画期的なシステムがあれば
ガソリン代に困る必要がないような気がしてきました(笑)
あれならば対人地雷に耐えれるように装甲をそれなりにして
目に赤外線スコープやら熱反応装置とかをつけて
小隊を組んでミャンマーとか紛争地域とかに投入すれば恋人型よりも
かなり儲けられるのかもしれませんね。
ただし、やっぱりロボットに自我があると危険ですね(苦笑)
>もちろん・・・こんにゃくとのりは・・・糊付けしてあったと思われます。
まず第一はそこですね。後は表面を黒く塗って
留さんに催眠をかけたとか(; ̄∀ ̄)ゞ
どちらにしても
留さんは一升庵には欠かせない人物でございますという事で
( ̄ー ̄)b
投稿: ikasama4 | 2008年6月 8日 (日) 17時59分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
ふふふ・・・まあ・・・時には
寝かせるというのも大切ですな。
今はケータイでスケジュール管理ができる・・・
と思いますので・・・
塩麹の作り方は
http://www.pico-web.com/yubienpitsu/note/050313shiokoji2.html
な感じ・・・
ヒタヒタを維持するために
一日一回のかきまぜと水足し
は三日前後。
後は放置プレーなので
10日目くらいにチャイムです。
で・・・つけたいものを一夜漬けです。
えーと
まさかとは思いますが
豚肉を二週間漬け込んだら・・・かなりヤバイと
思うのでございます。
市販のものだと
http://www2.ginzado.ne.jp/jyun/etc/kodawari.htm
みたいのもあるみたいです。
まあ・・・キッドは妄想で
もうお腹いっぱいになるタイプですから・・・。
おせんオンエアの後は
料理自慢の方々が
レシピ考案しまくりですので
居酒屋のメニューに登場する日も近いのでは・・・。
まあ・・・おいしくなるまで
待てない・・・というのは・・・
それそぞれの生き方・・・でございますからね・・・。
ヤマト様の道を行くしかないのでございますね。
まあ・・・塩麹がなくたって
おいしいものなんて
いくらでもあるっ。
というミもフタもない
結論もあります。
キッドの両親なんかは
すっぽんについて
亀なんてなくても生きていける
といつも合意してました。
ふふふ・・・もたいさんの回が
トラウマでしたな。
フェアリーです。
フェアリーを信じる心があれば
大丈夫なのです。
投稿: キッド | 2008年6月 9日 (月) 03時07分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
絶対彼女は・・・
基本的に究極の献身が似合う方ですからねえ。
白夜行的に・・・。
セカチュー的に・・・。
もう・・・下半身がなくても・・・
萌え~でございます。
新型はやはり
変身機能つきが良かったなあ。
どんなものにでも変形できる
特殊合金製で・・・。
すると第三のロボットは美女タイプで
真木よう子が同性愛的に・・・梨衣子を狙うとか・・・。
妄想・・・留まるところを知らずっ。
もう・・・平和ボケというか・・・
この高性能を
軍事利用しようとは思わない
クロノスヘヴン社の
人々は
きっとフラワーチルドレンなのでございます。
まあ・・・少なくとも
地雷撤去はできるはずです。
まあ・・・経済効率は悪そうですが。
まあ・・・
やめろと言ってないのにやめる
戻るなと言ってないのに戻らない
・・・こういう
あうんの呼吸のない若者たちに・・・
気を使うおせんは・・・
やはり絶対女将なのでございましょう。
そして・・・軽いマジックも
できるのだと思います。
もちろん・・・3号機である可能性も
否定できません。
オープニングの旗の振り方が
戦闘的だし・・・。(* ̄m ̄)
投稿: キッド | 2008年6月 9日 (月) 04時02分