先生にも世間にも姉にもいじめられて・・・。(志田未来)・・・おだまりっ。(吉田里琴)
「Tomorrow」(黒川智花の幼女時代)に続いて「正義の味方」(山田優の幼女時代)に吉田里琴登場である。
実は・・・吉田里琴が演じるのは妹の容子(志田未来)が誕生してベビーベッドに寝ている時代の姉・槇子であり・・・おそらく・・・赤ちゃんの妹に対する両親の世話ぶりを自分に対する裏切り行為として激しく嫉妬する怒りの一瞥を投げる・・・このシーンのみ。眼力です。
ちなみに幼女時代の容子(紺野萌花)に対応する槇子(夏井瑠奈「オトコの子育て」の凛子)の姉妹コンビもいたいけなく笑わせてくれます。「彼女が死んじゃった。」の木村佳乃・深田恭子姉妹の回想シーンに登場する夏帆・小池梨緒コンビを彷彿させる展開。姉の妹いじめ伝説は永遠に不滅なのか。
なにしろ・・・今回はコレだけでずーっとですから・・・ある意味凄いぞ。
さて・・・「ゴンゾウ」もきちんと面白いのだが・・・内野聖陽と志田未来では迷わず「てへっ」を選択します。ゴンゾウの続きを知りたい方はコチラへ→ikasama4様のゴンゾウ風林火山→まこ様のゴンゾウちりとてちん→エリ様のゴンゾウ
水曜日はダンスの日なのだが・・・つまりテレ朝水9と日テレ水10のである。ゴンゾウが先にスタートして12.5%↘10.4%、正義が13.2%スタート。ホカベンが落とすところまで落とした「場」でこの視聴率はさすがである。「ゴンゾウ」がいい意味でオーソドックス、「正義」がいい意味でエキセントリックなので・・・そこそこのダンスを踊ってくれそうである。まあ・・・「レッドカーペット」がある以上・・・「正義」のダンスステップは過酷・・・。しかし・・・ブラック・コメディーはこのワクの隠し味なので勝負になると思う。「14才」「ハケン」「ホタル」「斉藤」・・・このワクの勝者は常に悪魔の香を持っているのだ。
で、『正義の味方・第一回』(日本テレビ080709PM10~)原作・聖千秋、脚本・旺季志ずか、演出・中島悟を見た。毎度お馴染みの志田未来である。「女王の教室」(2005)で小学生、「14才の母」(2006)で中学生、「探偵学園Q」(2007)でメイド、そして今回、高校生である。しかし、まだ中学生である。もちろん・・・この他にも「わたしたちの教科書」とか「ドリーム☆アゲイン」とか「サプリ」とかあるわけで・・・ドラマのスタッフたちは志田未来におんぶにだっこなのである。まさに日本を代表する働き者女優といってもいいだろう。
16年前・・・中田春子(田中好子)・五郎(佐野史郎)妻夫に次女・容子誕生。
中田家の女王のイスに座る8歳の槇子(吉田・・・後に山田優)はものすごいガンをとばすのだった。
それから16年・・・。才色兼備の姉・槇子は謎の省庁・政務省のキャリアである。三流サラリーマンである父親は「五郎」と呼び捨てだ。母は「ハートのエースは出てこない」と歌うのだが「ハートのクイーン」は出てしまったらしい。「自分よりずっと頭のいい槇子の言うことを聞いていれば間違いない」のであった。まあ・・・ハートではなく・・・スペードのクイーンのようですがね。
ちなみにタロットカードで「女王」は「金星」を意味するが・・・「金星」とは魔王ルシファーの異名であり・・・この世のクイーンはすべて魔王の仮の姿であることを仄めかすカードなのである。
だから・・・槇子の正体が悪魔であってもなんの問題もないのである。
そして・・・神奈川県立美し台高校に通う容子はまさに悪魔に奉げられた生贄あるいは悪魔の小間使いなのであった。
容子は「悪魔の妹」である苦しみを人知れずブログにつづるトホホな女子高校生なのだが・・・世間の目は「出来のいい姉を持つと出来の悪い妹は大変」に尽きるのだった。実の母がそう言うのだから間違いないのである。
悪魔の本質は欲望に忠実ということである。しかも基本は物質的な欲望となる。
①食欲 質も大切だが量が重要だ。貪るのである。
このために・・・中田家の食卓は槇子の食欲を満たすためにある。五郎は給料日には槇子のためにリッチな外食をしなければならない。また・・・容子は小さい頃から姉の食べ残した西瓜の皮の部分を美味と感じるように躾けられている。もっとも美味しいところは魔王の化身である槇子様に奉げられるのである。もちろん・・・父親の財布に限界があるため・・・時には魔王の実力による願望達成能力が発露する。禿げた給仕の少ない毛が皿に乗り・・・槇子様にクレーム・チャンスをお与えになるのである。当然・・・ディナーは無料となり・・・お食事券をゲットしたりできる。魔王としてはささやかな魔力の行使だが・・・今はサラリーマンの家庭に生れた中流の生活をエンジョイされているのだな・・・これが。
②性欲 質も大切だがとにかくその時々の気分が肝心だ。貪るのである。
このために妹は愛のキューピッド(エロス)として身を奉げるのである。槇子様が交番の警官をものにしようとすれば迷子にされ・・・テニスのコーチがターゲットになればテニス部に入部し・・・相撲部のコーチに気が向けばシコを踏まなければならない。もちろん・・・魔王は自分の所有物である奴隷には心優しい。ザコの色魔が妹にちょっかいを出そうと待ち伏せを仕掛ければ「妹は今ウンコをしている」などと追い払うのである。おかげで容子は16歳の母にもならずヤリニゲもされずにすむのである。奴隷は主に感謝すべきだが・・・そういう心にならないところが奴隷の奴隷たる所以なのである。
③睡眠欲 ・・・貪るのである。
日曜の午前中は容子の安息日である。槇子様がたっぷりとお休みになるのでのんびりできるのだ。もちろん・・・魔王は気まぐれであるのでうっかりはできないのである。
とにかく・・・魔王なのである。世界のすべての言語を操り・・・美貌で男たち女たちを幻惑する。目のきかない人間が下手に逆らおうものなら・・・どんな仕打ちが待っているか・・・命知らずの先輩(滝沢沙織)のスカートのジッパーを下げることなどたやすいのである。悪魔というものは時にはおそろしく・・・せこいものなのだ。
鈍感な課長(徳井優)もさすがに『触らぬ神(邪神)にたたりナシ』という言葉の意味を悟るのである。
しかし・・・人間たちはうかつにヘビの尾を踏むのは得意なのである。
槇子様の弁当に手を出した放火魔は50万ボルトの電撃を食らうことになるのだ。もちろん・・・そういう些細なトラブルはすべて・・・槇子様があらかじめ仕組んだ気晴らしの一幕に過ぎないのである。
そして・・・槇子様は食べ・・・眠り・・・恋をするのだった。
今回の槇子様の獲物は・・・次官候補のイケメン官僚・良川(向井理)である。向井理といえば・・・おせんさんに片思い、ハチクロで片思い、バンビ~ノでかませ犬、のだめで三角関係とどこまでいっても不運なのだが・・・今回はよりによって魔王の生贄なのである。
一方・・・召使の容子は・・・学校一のイケメン岡本(本郷奏多)に「姉からもらったクマ子(石狩熊子)」という名を気に入られ・・・ちょっとハートに火がついたりもするのだが・・・姉のための特製弁当を良川に譲ってもらい・・・感謝の念を持つのであった。
しかし・・・悪魔・槇子様の計画に狂いはないのであった。
ただ・・・ムカついたから復讐しただけなのに・・・「放火魔逮捕の正義の味方」になってしまう。それが魔王の通る道というものなのである。
はたして・・・次回はどんなトホホな志田未来が見れるのか・・・もう楽しみで楽しみで仕方のないドラマなんだな・・・。
もちろん・・・神秘的な世界では槇子はヴィーナス(アプロディーテ)であり容子はキューピッド(エロース)であると幻視できるのです。
関連するキッドのブログ『14才の母・最終回』
金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
うわ! 五子ちゃんは姉かぁ~~。
私、間違えてた。というか、初見だけで仮記事書いたので・・(言い訳)
あとでじっくりチェックしますです・・はい。
投稿: シャブリ | 2008年7月10日 (木) 14時50分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
吉田里琴・・・ちょっと
過密になってきましたね。
今回の流し目は子役と女優の
境界線を越えたかな。
成海→福田→美山の後継者のようです。
一瞬でもかなりインパクトがありますからね。
まあ・・・この世界・・・
もはやものすごいサバイバルですけど・・・。
シャブリ様のおかげで
いつもいつも助かっていますからーっ。
どうか無理をなさらぬように・・・。
投稿: キッド | 2008年7月11日 (金) 04時20分
キッドさん、こんにちは~♪♪
ヤマトの会社に19歳の娘がいるんですよ。
春から入社したんですよ。
ヤマトはそのくらいの女の子とは
わりと仲良くできるので、
わりと仲良くしていたのですが、
コイツが会社来たり来なかったりで、
ひどいときには3~4日連続で欠勤、
今日午前中はお休みしちゃったけれどそれでも
生理痛の体を引きずって来たヤマトから見ると、
だんだんそれはいかんだろうとなってきたのですよ。
何一つ微塵もオトガメが無いのは
社内でVIPな人のコネ子さんだからです。
そんで入社、VIPと2人で昼食、とかだからです。
槇子様的にもヤマト的にもいかんのですよ。
で、声を大にして言うんですよ、
「来たり来なかったり、辞めればいいのに!」
大人たちは何も言わず目をそらすんですよ。
ヤマトはそんな大人が大大大キライなのですよ。
そういう意味で槇子様の大ファンになりました。
カッコイイです槇子様。
美しいです、素敵です。
もう是非我が社に・・・来ないか官僚が。
大きな黒目と白目をくるくる動かす表情豊かな
容子ちゃんも可愛いし、
このドラマ本当に面白いです。
次回が楽しみだなー。
もう槇子様を心から慕うヤマトでございますよ。
そしてリアルに世の中の不条理に悶え苦しむのです。
辞めちまえ小娘が!!!あぁ大声で言いたい。
投稿: ヤマト | 2008年7月11日 (金) 14時12分
☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆
でたーーーーーつ。
世界の中心で辞めちまえと叫ぶ
・・・こっそりと・・・。
小心者でございますね。
ふふふ・・・自分の欲望に忠実か
世界の欲望に忠実かで
人の気持ちは変わりますからなあ。
自分がうれしいか?
世界がうれしいか?
そのさじ加減が悩ましいのですなーっ。
ま・・・キッドは
もう世界のことなどほとんど考えません。
温暖化とかエコとかシカトです。
食べたいときに食べ
眠りたい時に眠る
気にいらない奴は消す・・・主に記憶から。
まあ・・・ボケ老人でございますからーっ。
このドラマ・・・
槇子に都合よすぎる・・・
などという意見もあるのですが・・・
世の中努力すればなんとかなると
思っている人の意見ですな。
いや・・・もちろん・・・そういう場合もありますが・・・
たとえば・・・努力して
女子全員が田中好子のスルー精神
山田優のスタイル
志田未来の愛くるしさを
獲得できるでしょうか・・・いや、できん。
なのでございますーっ。
もう・・・
欲望のままに生き
流れのままに
痛いヤツラをぶっとばす
これぞカタルシス
これぞ「呪い」の魅力でございます。
悪魔のように大胆で
天使のように小心者の心を
持つヤマト様のためにもーっ。
槇子様が
最後まで傲岸不遜でありますようにーっ。
キッドは祈るのでございますーっ。
投稿: キッド | 2008年7月12日 (土) 02時10分