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2008年7月31日 (木)

自己犠牲が正義の父親と自己中心が正義の姉・・・私の遺伝子は彷徨うのです。(志田未来)

さあ・・・例によっていい感じになってきた。

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3%

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4%

「ゴンゾウ」と「正義」のダンス。「レッドカーペット」がある以上・・・「ゴンゾウ」がリードしなければ・・・「正義」のステップには限界があるのである。NHKの再現ドラマもあなどれないし・・・。

今週の「ゴンゾウ」は「幻の拳銃・乙(イカズチ)」の「幻の五丁目」をめぐり・・・「ゴンゾウ」の自殺未遂のトラウマ開示・・・そして「復活・本仮屋ユイカ刑事」が「三輪ひとみ」のタレコミで「日本青空クラブ」を捜索・・・と刑事ドラマみたいな展開です・・・刑事ドラマだっ。もう少し知りたい方はコチラへ→エリお嬢様のゴンゾウまこお嬢様のゴンゾウikasama4様のゴンゾウ

で、『正義の味方・第四話』(日本テレビ080730PM10~)原作・聖千秋、脚本・関えり香、演出・阿部雄一を見た。主題歌は奥村初音の「ホントはね」なのであるが・・・原作の設定が微妙に変更されているために・・・ひょっとしたら姉の設定もいじるつもりなのでは・・・と感じさせる「ホントは・・・優しい姉でした」展開である。脚本家もチェンジして・・・超人的な槇子様(山田優)の影が薄まり・・・妹に頼りきるちょっとダメな姉の匂いさえ感じさせた今回。おいおい・・・日和ったかっ。もう・・・本当に打たれ弱いな。

「良妻賢母」のイメージは人によって変わる。たとえばキッドはピアスなんかしてる女の子は良妻賢母にはなれないと感じる。だってあれは自傷行為なので・・・しかしだ。鼻の両側にリングをぶら下げようが、ヘソの周囲が貴金属だらけだろうが・・・現実には良妻賢母は存在するのだ。ただ・・・おしゃれな良妻賢母なだけなのである。もちろん背中に観音様背負った良妻賢母がいてもいいのである。だから付け爪でデコ爪でお茶をたしなんでも良妻賢母にはなれるのでございます。そういう時代なのでございますよ。お気楽様ーっ

それでは・・・良妻賢母とは何なのだろう。

キッドの母はとにかく・・・外面がいいタイプだった。専業主婦で町内会ではすぐに役員になり、PTAでは会長になり、社会を明るくする運動、防災運動、防犯運動もう・・・とにかく・・・そういう地域活動が大好きなのである。それにくらべて家事はとことん苦手だった。もちろん・・・まったくやらないわけではないのだが・・・いかに手を抜くかに神経を集中するあまり・・・実際に手を動かさないタイプである。だから・・・地域住民の冠婚葬祭で母と関わりのない人がいないほどの面倒見の良さと家庭内における面倒くさがり屋のギャップにキッドはめまいを感じるのである。

言うなれば・・・他人の葬儀を仕切るために・・・葬儀屋ではないのです・・・自分の家の夕飯の買い物に行かないタイプなのである。そして素麺ゆでてラップをかけ市販のつゆが冷蔵庫にあります・・・とメモを残し・・・斎場にいそいそと出かけていくのです。・・・キッドはとにかく・・・なんか違うよなあ・・・と思うのだが・・・少なくとも地域住民は母を良妻賢母的人物と見ていることは間違いないのだった。

今回・・・槇子は・・・「結婚相手」と定めた直紀(向井理)に「望ましい結婚相手である」と思い込ませるために全力をふりしぼる。

プロポーズがしたくなるデートスポットを容子(志田未来)にリサーチさせ、下見に行かせ、プロポーズがしたくなるお弁当を料理の腕だけはいい容子に作らせる・・・重いから職場まで出前をさせるのである。

こういう槇子様の態度を・・・破滅的だとか・・・いつかボロが出るとか・・・考えることは優しいのだが・・・超人というものはそんな甘いものではないのである。

なにしろ・・・多くの人が望む「世界が自分中心で回ったらいいのになあ・・・」という願望を「世界は自分を中心に回っている」槇子様の信念が粉砕してしまうからだ。

今回・・・槇子様の父・五郎(佐野史郎)は・・・リストラしなければならない人事部という職責と・・・「他人に奉仕する奴隷根性」がリンクし・・・「退職願」を書くという気の迷いを発症するわけだが・・・こういうことはよくあることだ・・・拡大解釈すれば・・・自殺なんてこの極端な例にすぎない。

「良妻賢母」と対になるのは「いい子」である。

田中家では・・・槇子様は「いい子ナンバーワン」である。もちろん・・・容子はそうは思わないのだが・・・圧倒的な「いい子」が存在する以上・・・これは仕方ないのである。はっきり言ってひがみ根性のなせるワザである。

普通の人間は・・・ダンス教室の教師が教え子にわいせつな行為をしてしまったりするわけである。これを一言でいえば「どこでもいい子じゃいられない」ということになる。

ある意味、悪魔のような母親(田中好子)にとって「いい子」である以上・・・それ以外では「いい子」ではいられなくなるということを槇子様は否定しないのだった。

だから・・・たとえば職場では適当に「いい子」なのである。上司の命令に従いたくないときは従わないし・・・従う必要があるときは従うのである。先輩にも後輩にもけして「いい顔」ばかりは見せない。そして・・・「結婚式で父親が無職と紹介されることは断固阻止」するのである・・・そのためには父親の職場に怒鳴り込むことも辞さないのだった。

そして・・・現在は・・・直紀とその両親に出力全開で「いい顔」みせつけるのである。

こういう・・・生き方の出来ない人は・・・槇子様の生き様をつい否定したくなるものだ。

「ブリっ子」とか言っちゃうのである。「ブリっ子」といえば松田聖子の代名詞だが・・・松田聖子とくらべて・・・そういう人生を否定した人々の負けっぷりは実に如実なものなのではないだろうか・・・。

「可愛い子ぶって」とか「優等生ぶって」なんていう言葉が「敗者の戯言」「負け犬の遠吠え」であることは99%確実なのである。

そんなこと言うヒマあったら自分を磨け・・・そして自分の大切な人にはいつもいい顔見せる努力を怠るな・・・このドラマはいつもそう語りかけています。

少女マンガで言うと大島弓子の「水枕羽枕」(1984)はこういう話である。大人っぽい姉と子供っぽい妹・・・妹はいつも姉に反発を感じる。たとえば・・・カーテンの色。姉はブルーのカーテンがいいと言い、妹はピンクのカーテンを主張する。しかし・・・姉がやがて嫁ぐ日・・・ブルーのカーテンの中で目を覚ました妹は海の中に潜んでいるような甘美な夢を見る・・・という趣向です。

まあ・・・姉妹物語という古典的要素(テーマ)に対するひとつの系列(ジャンル)の中に・・・「正義の味方」と「水枕羽枕」はしっかりと位置付けられると考えます。

関連するキッドのブログ『第三話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)『打撃天使ルリ』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

キッドさん、おはようございます~♪♪

愛しさのつれづれでかきならす六弦に
不器用な指が絡んで震えてる

ヤマトはこの歌好きなのですが、
考えても考えても意味が解りません。
恋人のことが愛しくて六弦をかきならす。
何故六弦だけなのか。
そしてそこの
側にいるであろう恋人の指が。
なぜどうしたらその指に絡むんだろう。
弦ってけっこうあたると痛いし・・・
どういうシュチュエーションなのだ!?

関係のないことを失礼しました。

ミュールの音は確かに・・・
ヤマトはミュールというものは履きませんが、
カッポカッポさせて闊歩されると(洒落)、
なんだか頭がよろしくなさそうに見えますよね。
そりゃー槇子様も怒鳴り散らします。

「綺麗な夜景の中プロポーズをする男子」
ヤマトにとってはツチノコレベルです。
未確認飛行物体っていうか・・・。
でも実際友人も何名か結婚して出産もしてるし、
きっとドラマ以外でも存在するのですね。

ヤマトはこれからまた一日中屋外で泳いできます。
よく晴れてるし。
支度して行ってきマンモス。

投稿: ヤマト | 2008年8月 3日 (日) 07時34分

☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆

ヤマト様・・・
マジツッコミでなんなのですが・・・
その場合の六弦とは
高い方のE弦ではなく
ギターの六弦全部ということでは
・・・・・・ないでしょうかーっ。

かき鳴らすとなるとーっ。
不器用な指がもつれてからんではさまっちゃうと
なるとーっ。

まさに「つよがり」ではなくてーっ。
「なみだめ」状態にーっ。

そして・・・側には恋人いないのではーっ。
会いたいのに会ってもらえなくて
淋しくギター弾いている男の歌なのではーっ。

それ カッポレ カッポレ

ふふふ・・・
まさに絵に描いたような
人生の墓場の入り口でしたな。
いや・・・キッドの時代は
そう申しましたぞ。
結婚は人生の墓場・・・。
今、思うと幸せな時代でしたなーっ。
結婚するのが当たり前という・・・。

ヤマト様ーっ。
捨て鉢になってはいけませんぞーっ。
未確認飛行物体も
ふと気を抜いたときに
目撃したりするものでございます。

泳ぐのですな。
このクソ暑いのに
太陽とお友達になるのですな。
凛と構えたクロールなのですなーっ。
UVケアをお忘れなくなくーっ。

焼いていいのはハタチまでですぞー。

投稿: キッド | 2008年8月 3日 (日) 23時22分

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