うお座の恋愛運は星みっつ・・・(木村拓哉)お風呂に入ってすぐ寝る!(深津絵里)
七夕である。こんなに「近い人」とこんなに「大事な人」は年に一度のデートなのか・・・。
それなのに・・・あなたのことは忘れない・・・なんてお別れの言葉みたいな・・・。
他の人では絶対に不可能な思わせぶりでございます。
本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6反町」12.4%(幼稚園児の好きな数字が38というのがダメだ)、「魔王」14.0%(韓流原作としてはとったな・・・)、「猫の恩返し」12.2%(やはりクラリス系でないとな)、「ROOKIES」↘14.6%(最終章シリーズ最後の最終章へ・・・まあ・・・毎回クライマックスだがな)、「ハチワンダイバー」↗*9.4%(兄妹対戦に萌えたな・・・)、「監査法人」↗*8.5%(アニ・・・最近・・・頭のいい役多いな・・・)、「ゲゲゲの鬼太郎」17.0%(井上真央VS田中麗奈・・・やはり猫娘の勝ちか・・・いやむしろYOUのろくろ首・・・主題歌をなんとかしてくれれば)、「篤姫」↗26.0%(えええええええええ・・・来週)、「Tomorrow」16.8%(このまま・・・このまま・・・お願いします)、「あの店はボルケーノ」13.6%(噴火か・・・なにもかもなつかしい)、ちなみに「CHANGE」↗22.3%、「あんどーなつ」11.6%・・・以上。
「あんどーなつ」は・・・まあ・・・可もなく不可もなく・・・ちりとてちんの続きみたいな・・・。
で、『CHANGE・第9話』(フジテレビ080707PM9~)脚本・福田靖、演出・平野眞を見た。「若者のすべて」(1994)から「空から降る一億の星」(2002)を経てここである木村拓哉と深津絵里の共演。見つめあうだけで・・・それとなく通い合うエモーションなのである。
ドラマは二つの軸で進展していく。①朝倉総理(木村)と神林・元官房長官(寺尾聰)のゲーム ②啓太(木村)と美山理香(深津)のラブゲームである。
この二つにからんでいくのが・・・啓太の体調だ。人間関係のストレスと・・・徹夜続きのハードスケジュール・・・過労が啓太の健康を蝕み始めているのである。
そりゃ・・・もう・・・ビール一本でフラフラなのである。しかし・・・「僕は・・・いつも・・・あなたのことを考えています・・・初めて出会った日のこととか・・・」などと口説き始めるし・・・韮沢官房長官(阿部寛)や官邸事務員ひかる(加藤ローサ)が帰宅すると死んだフリをするので・・・単に酔ったフリだったのかもしれないのである。
ラブ・ゲームも基本は次の四通りである。
①自分が好きで相手も好き
②自分が好きで相手は嫌い
③自分が嫌いで相手が好き
④自分が嫌いで相手も嫌い
第三者がいて・・・カードを配り・・・好きか・・・嫌いかを二人に記入させ・・・①の場合は「おめでとう」を言い・・・それ以外は黙って首をふる。そういうシンプルなゲームもあるし、「愛の告白」ゲームなら・・・。
①二人で同時に告白
②自分が告白
③相手が告白
④二人とも告白しない
・・・というような四通りが考えられる。
実はこの四通りというのは・・・ゲームを考えるときのセオリーなのである。
もういちど・・・ラブ・ゲームの基本を考えてみる。
①恋の成立と②恋の不成立である。
しかし、①には両思いだけがあり、②には自分の片思い、相手の片思い、その気なしという三通りが含まれている。
つまり・・・四通りの考え方をすると・・・恋の成立は1/4しかないのである。
恋が上手くいかないのは・・・悩ましいのだが・・・しかし・・・二度続いて恋が上手くいかなくてもそれほど悔やむことはない。三度続いてもまだ大丈夫。そして四度目でようやく普通なのである。・・・という考え方ができるのである。
ゲームの基本は・・・このように・・・「ゲームの本質」を考えていくという点にある。基本をマスターすることはすべてのステップアップに通じていく。人生の問題を抱えている人は人生をゲームとして考えてみたらどうだろう。問題点をなんでもかんでも四通りにしてみると・・・少なくとも気がまぎれます。
さて・・・一方で神林と朝倉のゲームは相変わらず・・・神林の一方的な攻めである。
人間関係は「裏切りのゲーム」でもある。
①お互いに裏切らない
②自分が裏切る
③相手が裏切る
④お互いに裏切る
・・・お分かりでしょうか。人間が信頼し合えるのも1/4なのである。信頼関係のある人間関係は希少価値があるわけです。
で・・・とにかく・・・朝倉の場合は相手である神林に裏切られ続けていくわけです。
なぜ・・・そうなるのかというと・・・少なくとも神林は「信頼関係」は得がたいということが分っているということになります。
つまり・・・朝倉が「裏切る」ことを先読みしていたということなのです。
そのために・・・朝倉が「裏切った場合」のことを考えていたわけです。
ゲームでは先読みは重要な要素ということです。
実際・・・朝倉は神林の推薦する予算案を修正したのですから・・・神林としては裏切られた・・・つまり・・・飼い犬に手を噛まれた気分になったのです。
ゲームの中に「囚人のジレンマ」という有名なゲームがあります。これは日本には司法取引の実態がないのでなかなか実感がしにくいのですが・・・二人の共犯者のゲームなのです。
①二人とも自白しない 懲役一年
②自分が自白、相手は自白しない 自分無罪 相手三年
③自分が自白しない、相手は自白 自分三年 相手無罪
④二人とも自白 懲役二年
こんな四通りになるゲームです。自白しないと・・・懲役一年か懲役三年になります。自白すると無罪か・・・懲役二年です。なかなかに悩ましいわけです。
で、結局、このゲームは裏切りのゲームなのです。
ラブゲームで考えて見ましょう。
①二人とも浮気しない 円満
②自分は浮気 相手はしない 楽しいけれど慰謝料をとられます
③相手が浮気 自分はしない くやしいけれど慰謝料をとれます
④二人とも浮気 ラテン系です
まあ・・・とにかく・・・人生に裏切りはつきもののゲームということです。
さて・・・そういうゲームに勝つためにいくつかのセオリーがあります。もちろん・・・セオリーに絶対というものはない・・・というのが基本です。
セオリーは必勝法ではなく・・・あくまで選択肢なのです。
たとえば・・・朝倉は「初志貫徹」です。「子供に必要悪があるとは言わない」という方針なのです。この場合・・・「裏切り」が「悪」であれば「選択肢」には入らないのです。結果・・・朝倉は常に「裏切らない」というゲームをするのです。いかにも危ういプレイヤーですが・・・それがセオリーであれば・・・利点も生じます。まず・・・「迷い」がありません。少なくとも迷ってチャンスを逃すということがないのです。
さて・・・もっともオードソドックスなセオリーは「目には目を」というやつです。「裏切られたら裏切る」という戦い方です。たとえば「法」などというものはこのゲームの成果であるということになります。もちろん・・・このセオリーはゲームの続行が大前提です。
たとえば・・・「殺し合い」というゲームの場合・・・最初に殺されてしまうと多くの場合ゲームが終了してしまいます。ゲームとしては非常に盛り上がりません。
じゃんけんで考えてみましょう。後出しが絶対有利ですが・・・クレームがつく場合があります。そこで最初は後出しはしない。しかし・・・相手が後出しをしてきたら・・・次は後出しをします。相手がクレームをつけてきたら・・・相手が先にルールを破ったことを指摘するという戦法です。そして・・・この後は後出しを続けるのです。まあ・・・人間関係は壊れますがゲームには勝つのです。
神林の戦法はもう少し複雑ですが・・・基本的にはコレです。ゲームの世界では「しっぺ返し」と呼ばれるセオリーです。
まず、神林は総理と仲直りしたとみせかけて「総理に罷免された」とウソの公表をします。
朝倉は「裏切り」を感じますが神林としては「最初に裏切ったのはお前だ」なのです。
次に、神林は朝倉内閣の大臣たちの過去の汚点を暴きます。
最初から汚点のあるものを選んだのは神林ですが・・・「最初にお前が裏切ったからこうなった」なのです。
大臣たちは保身のために啓太に「自分たちは潔白である」とウソをつきます。啓太はそれを信じるわけですが・・・結果として「ウソつきを信用する」という失点を招くのです。もちろん・・・それが悪いとは言えませんが・・・結果的に朝倉は「ウソつきの代表者」になってしまうわけです。
さらに、神林は啓太の最大の味方である小野田幹事長(中村敦夫)の過去の汚点を暴きます。小野田幹事長は啓太に同調し・・・「正直」になっているので・・・過去の汚点を否定できません。
小野田が罪を認め悪人となることで・・・朝倉内閣の大臣たちの旧悪も発覚し・・・悪人たちのリーダーである啓太は・・・「任命責任」を問われることになるのです。つまり「悪を選んだものは悪」という論理です。
すべては・・・神林の予想通りの展開。そして朝倉にとっては予期出来ぬ展開です。
少なくとも・・・神林はゲームの達人と言っていいでしょう。
こうして・・・「朝倉と神林のゲーム」は赤子の手をひねる状況になるのですが・・・啓太はその間もベストをつくします。
東京から車で二時間の火山噴火で・・・富士山か浅間山か・・・東京は大丈夫なのか・・・灰をあびたキャベツの農家の被害が甚大なので激甚法(激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律)によって被害にあったキャベツ農家が援助を受けられるように政令(内閣の命令)をチーム朝倉の全力投球で発令したりするのです。
しかし・・・ついに神林に追い詰められた朝倉は・・・「汚職大臣を任命した責任をとる決意」をします。覚悟を聞いた美山は・・・「私もウソをついていました・・・本当は総理との運命の出会いのことをいつもいつも考えていたのです」と告白です。
つまり・・・「朝倉と神林のゲーム」は敗北濃厚だが・・・「啓太と理香のラブゲーム」はかなり勝利に近い模様なのです。月9ですから。
しかし・・・予算委員会での代表質問で・・・神林に責任を追及された啓太は・・・「僕は責任をとります・・・僕は・・・」で意識を失ってしまうのでした。
果たして朝倉はゲームオーバーなのでしょうか。
もちろん・・・今回は・・・韮沢は「総理の孤独なゲーム」についてさりげなく語っているところがポイントです。「困っている人がいたので助けた・・・それのどこが悪いのですか」
そして・・・小野田と啓太の父の・・・そこはかとない関連性。
キッドとしては・・・神林と啓太の父の間の「何か」がこのゲームの隠れたルールになっているはずだと思うのですけれど。
人生はゲームさ。誰もが自分を愛しているだけの・・・悲しいゲームさ・・・なのかどうか。もちろん、このドラマというゲームには素晴らしい結末が待っているのは間違いないでしょう。
①素晴らしい結末が待っている
②自分には素晴らしい結末が待っている
③あなたには素晴らしい結末が待っている
④映画で素晴らしい結末が待っている場合も最近はよくある(つづく)
関連するキッドのブログ『第8回のレビュー』
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水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ・伝説の刑事』(テレビ朝日)「正義の味方」(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
>単に酔ったフリだったのかもしれないのである。
私も思いましたよ~(人´∀`)♡
こういうことはお酒の力を借りた方がスムーズに…
その後の、突き飛ばされたであろう死んだフリは
良かったです(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
仕事が恋人の美山。恋愛経験はあるのかしら?
ここ一歩が踏み出せないと言うか…恋のKYと言うか…
それ以上へ進展するチャンスが十分に何度もありましたもん。
強引じゃない啓太がまたステキなんですけどね♪
でも毎回こういう歯痒さを味わってる割にはイライラしないんです。
恋愛が出過ぎないドラマのバランスも良いんですね。
とにかく、月9ですから(笑)
>神林としては「最初に裏切ったのはお前だ」なのです。
なるほどですね~。神林1ポイントアップ(笑)
>神林と啓太の父の間の「何か」
いいですね~。ワクワクしますわぁヽ(*´∀`)ノ
投稿: mana | 2008年7月 9日 (水) 10時29分
|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||
エビフライがないのでサソリにしてみました。
まあ・・・木村拓哉は蠍座ですしね。
ふふふ・・・大人だけど
恋愛には奥手・・・。
お茶の間の鉄則でございますな。
しかし・・・啓太の場合は
純情そうにみえるけれど
生理的にはもはや限界に近いのかも
なにしろ・・・
空き時間はずーっと
資料読んでるみたいですし・・・。
ひょっとしたら
もう誰でもいい状態の
禁断症状なのか・・・。
・・・失礼しました。
美山はもう・・・
誘惑しているのに気がつかないのか
踊りが上手で初心なフリをしているのか
微妙です。
とキッドは妄想しております。
「私に1分ください」あたりから
啓太にロックオンしている気がする・・・。
・・・またまた失礼しました。
まあ・・・党をあげての
闇献金疑惑ですから
啓太の父と小野田そして神林が
無関係であるはずはない・・・。
もちろん・・・なんといっても
啓太を啓太の父の後継者に
引っ張り出したのは
神林。
ストーリー的には
ここが逃げ場所になっていますから
まあ安心の最終回ですね。
もちろん・・・もっと面白くなっても
まったく問題ないですし・・・。
投稿: キッド | 2008年7月10日 (木) 04時16分