今時援助交際で申し訳ありませんでした。(吉高由里子)
・・・さてと・・・テレビで雷光雷鳴ほぼ同時プレーを見ていたわけだが・・・試合中断の際のリケルメ(アルゼンチン)の猛抗議は「こんなピカピカゴロゴロの中で試合なんかやってられっかよ!」「あともうちょっとで終わりなんだからケリつけさせろよ!」のどっちだったのか・・・同時通訳で知りたかったよ・・・。
本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6反町」↘*4.7%(さあ・・・どこまで下がるのかっ)、「魔王」↗10.1%(サタンの名に相応しいドラマとはいえない)、「打撃天使ルリ」10.0%(深夜の夏ドラマっぽいのか)、「ルパン三世魔法のランプ」14.4%(やっぱり栗貫ルパンは辛い・・・誰か声優いないのか)「ROOKIES」↗19.5%(不連続のうえにつづくかよっ・・・)、「ヤスコとケンジ」↘11.2%(ROOKIESでおなかいっぱいだったか)、「めぞん一刻」*8.0%(だから・・・冬か春にやれって言ってるのに・・・)「篤姫」↗25.8%(すげぇぇぇぇぇぇ)、「Tomorrow」↘10.8%(ふみとどまったーっ)、ちなみに「あんどーなつ」↗*9.1%(イイ話だった・・・)、「太陽と海の教室」↘14.4%・・・以上。
で、『太陽と海の教室・第2回』(フジテレビ080728PM9~)脚本・坂元裕二、演出・若松節朗を見た。まあ・・・高卒の詩人が・・・一流大学→国家公務員という科挙の制度にもの申すわけである。もちろん・・・勝負というものはひとにぎりの勝者と圧倒的多数の敗者を生み出すものであり・・・そこが面白いのだ。もちろん・・・勝負は他にもスポーツだって芸術だって専門職にだってあるわけで・・・勝負の多様性を主張するのは別に悪くはない。しかし・・・勝負である以上・・・どこまでいっても勝者と敗者は存在する。
問題は敗者となった場合の潔さであろう。
大人しく・・・勝者に従うか・・・勝負から降りるか・・・場外乱闘をするか。
ま・・・結局・・・なるようにしかならないのですけどね。
教師は「弱肉強食」を説くべきなのか・・・それとも「愛」を説くべきなのか・・・それぞれが信念に基づいて結論を出してもらいたいと思う。
もちろん・・・キッドは弱肉強食こそが愛だと思います。
今回・・・詩人の魂が炸裂したのは・・・不動のもてないくん濱田学が演じる八朗が・・・今回の愛を乞う美少女灯里(吉高)に奉げるラブレターであろう。
灯里へ
君の笑顔が好きです
君が笑うならスーパーボール鼻につめる
二個つめる
君の笑顔はスーパーヘッドスライディングシャイニングスター
君の涙が嫌いです
君の涙が止まるならベッドの下のエロ本全部燃やす
君の涙はウルトラギガントメガマックスブラックホール
灯里・・・愛はここにあるぞ
・・・まあ・・・微妙だよな。愛にも勝負があるので・・・そもそもラブレターは勝率の低いアイテムだと思うよ。っていうか・・・攻撃用の武器ではないのかもしれない。いいところ・・・犯人逮捕の後の手錠のようなものではないのか。
ちなみに・・・今回・・・冒頭で・・・前回の主要カップルである・・・洋貴(岡田将生)と凛久(北乃きい)による「とれたシャツのボタンをママみたいにつけてあげるというイチャイチャ」があって・・・ここで灯里は複雑な表情を見せる。・・・勘のいい人はここで・・・灯里が洋貴に片思いしていることが分る。
で・・・そう思った人と思わない人では話の印象はかなり変わるのである。
そして・・・演出はこの「灯里の洋貴に対する思い」を半透明のボックスに入れたまま運んでいく。
問題のラブレターは・・・屋上で・・・「灯里が何かを見つめ握りしめた後」であらかじめ敗者の八朗からやはり敗者である灯里にパスされるわけである。
もちろん・・・灯里が握りしめていたのは・・・「大好きな洋貴くんのボタン」だ。
ラブレターを渡された灯里はそれを読まずに破り捨てるのだが・・・。
これは・・・あなたの気持ちには答えられません・・・という意志表示である。
これほど・・・正しい選択は他にはないだろう。
しかし・・・そこにやってきた洋貴は「お前って女を見損なってたよ・・・お前とは二度と口を聞きたくない・・・この人の心の分からない・・・冷血女め・・・」と言うのだった。
ここで・・・灯里はちょっと悲しい顔を一瞬見せて・・・ポーカーフェイスになるのである。まあ・・・灯里の恋心に気がついた人はちょっとしびれるだろう。
しかし・・・この半透明の演出だと・・・最後に八朗がそのことに気がついて・・・「君の気持ちを知らずにいてごめん・・・」と謝る以上に・・・灯里の好感度はアップしないのである。
レインボーメンが六色であること・・・洋貴が本命(不在のレッドマン)であること・・・そして八朗が番外であることなど・・・ヒントはちりばめられているが・・・ともかく・・・教師・朔太郎が客が少なさすぎて経営が危ぶまれる渚のカフェで勝手に持ち込み料理をするように・・・灯里にはある意味迷惑な八朗のウサギのリンゴ・・・いやリンゴのウサギ的片思いをゴリ押しすることを是としてしまう以上・・・灯里の恋心はある意味無視なのである。
だから・・・すっかり三枚目の定着した・・・要潤による灯里の落花狼藉が阻止されることもなんだかなぁぁぁぁぁぁぁの展開になってしまうのだ。
八朗とイエローマンなら・・・イエローマンと愛を深めていった方がいいし・・・何も・・・八朗に助けてコールをしなくてもいいだろう。
あくまで・・・これが正しい決着というのなら・・・イエローマンは買春行為で警察に突き出されるべきなのだ。もちろん・・・灯里は娼婦の道を歩むことになるのである。
もちろん・・・世界にはいろいろな・・・恋愛基準がある。
「好きな同級生に・・・お前は最低だと言われて・・・援助交際をする自分を否定した灯里がもらったものを返却しにいって・・・相手の返品お断りにあって・・・怖くなって男友達に救難信号を発する」
という世界があってもいいが・・・「本命の彼氏には彼女がいて脈なし・・・でも・・・遊び相手のキャナメは・・・とにかく体を求めてくる・・・この男で手をうっとくか・・・と思う灯里」
という世界の方がキッドはリアルな感じがします。
さて・・・短歌も詩の一種ですが・・・弁慶はゴロあわせがお好きなわけで・・・。
八万三千八三六九三三四七一八二四五十三二四六百四億四百
山道は寒くさみしな一つ家に夜毎身にしむもも夜おく霜
山伏の行く道は凍えるほどの寒さと孤独の宿る暮らしで夜になれば下半身も凍てつくよ
という・・・修験者・弁慶の愚痴なのである。
青春真っ盛りのドラマにこれほどリンクしない詩もないが・・・女に縁がない・・・実在の八朗には・・・いや・・・これこそが我が青春と身に沁みるのかもしれない。
どちらかといえば・・・もてないくんの青春や・・・空気読めない教師のおせっかいよりも・・・悲しく消えた灯里のせつない恋心をストレートに見たかった・・・気がするのは・・・キッドが吉高由里子が好きなタイプだからですかぁぁぁぁぁぁぁ。まあ・・・「頭文字D」を知っている人は元ネタのカップルのリアリティーを思い出してもらいたいと思います。
ついでに紙魚子こと真由(前田敦子)は変なアイマスクつけて目立ったし・・・セリフもあって良かったよ・・・。
とにかく・・・受験戦争と恋愛を一緒になさらぬように・・・とふと思うのだった。
そして・・・恋愛も勝負である以上・・・一握りの勝者と圧倒的多数の敗者を生み出すはずなのだが・・・適当なところで妥協というのが人類百万年の勝利の秘訣と言えないこともありません。
次はようやく・・・北川景子編か・・・織田裕二・・・青島刑事を寅さんのようにやり続けるという選択肢はないのかなぁ。
ああ・・・テンメイ様より・・・一日も遅れるとは・・・ウサギのリンゴとリンゴのウサギ・・・かわいそうで食べられないのはどっち・・・という問題にこだわりすぎたな・・・。結局・・・結論でなかったしな・・・。
yanajun様、いつも美しいイラスト素敵ですね。大量スパムがありまして削除している間にそちら様のTBをうっかり削除してしまいました。自家製TBをはりますのでどうぞご容赦くださりますように→yanajunのイラスト・まんが道の太陽と海の教室(吉高由里子さん)
関連するキッドのブログ『第1回のレビュー』
水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ・伝説の刑事』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
| 固定リンク
« 義理の息子が私の公方・・・いや希望(宮﨑あおい)俺は医者だ・・・泣き虫だ(竹野内豊) | トップページ | 寄せ書きかっ。(大後寿々花)おめぇのパンないからぁ(末永遥)ちょっと待ったっです(深田恭子) »
コメント
こんばんは
さすがのキッドさんも、スペイン語の
フォロー!
抗議は聞き取れなかったわけね♪
ほ~っ、反町4.7%! 逆に興味が湧きますよ。
ま、テレ朝だし、それほど驚くことでもないかも。
坂元裕二って、高卒の19歳デビューなのか。
そりゃ、なかなかインパクトあるなぁ。
もちろん・・弱肉強食こそが愛。。
という事は、格差社会には肯定的ってことですかね。
あるいは、肯定するしかないっていうことなのか。。
あのラブレター、僕はスルーしましたよ(^^ゞ
一応、「ギガント」って言葉だけ調べたけど♪
今どきの高校生、エロ本なんて持ってるんですかね。
携帯の画像がオカズの主流だったりして。
アハハ (^^) こりゃまた意外な灯里
演出が全般的に中途半端だったと思いますよ。
最後近くの理事長の「紹介状」も、あの映し方じゃ
何なのか分からなかった人が多いはずだし。
なるほど、リアルなのはキャナメで手を打つ灯里かも。
エッ、『頭文字D』? ここ2年くらいは一応読んで
ますけど、元ネタって何かありましたっけ?
ま、あのマンガはあんまし評価してないから、
読み流しちゃってるんだけど。。
アハハ (^^) ウサギのリンゴと、リンゴのウサギね。
僕も記事書く時に、どっちだっけって思いましたよ。
ともあれ、今回はブロガー魂を鍛えられました。。
投稿: テンメイ | 2008年7月30日 (水) 03時55分
サッカーが雷雨によってまるで
特撮番組のようで楽しかったのでございます。
「ロト6」はじっくり見るとそれなりに
面白いのですが・・・おそらくお茶の間的には
イライラするドラマなのかな・・・と考えます。
まあ・・・ある意味
学歴社会からドロップアウトして
美人女優の奥さんももらい
作家的にも成功・・・。
それが誰にでも訪れる経過ではない・・・
というところがミソですな。
色眼鏡で見ますと
「受験勉強」も「人間性向上」のために有効・・・
という考え方がすっぽり抜け落ちているようです。
まあ・・・受験勉強向きではない人が
無理矢理参加させられている・・・
という問題点はあるわけですがね。
結局・・・「知識」が有効かどうかは
「活用のための充分な結合」が
出来ているかどうかというポイントもあり
・・・そうなると
どうしてもハードの格差の問題に到達します。
歴史を勉強するのに数学が必要なこともあるし
数学を勉強するのに歴史的解釈が有効なここともある。
そういうすべての論理的な作業の基本は言語ですしね。
結局・・・ハードが優秀だとゆとりになり
ハードが不具合を生じるとつめこみになる。
そして自由と平等の理想はいつも
これを認知しづらい・・・。
まあ・・・教育問題の本質は
そういう点に帰するとキッドは考えます。
どうしたって
天才とかバカが生まれ出ずる悩みでございます。
全体を流れる灯里のおさえた小芝居が
お茶の間にほとんど伝わっていなかったような
気がするのですよね。
おしゃれのつもりかもしれないが
屋上ではボタンを見せてよかった気がします。
まあ・・・そうなると
織田さんがかっこ悪くみえてしまうか・・・。
ギガントと言えば「未来少年コナン」の
最終兵器の名称でございますけどね。
「頭文字D」の主人公・拓海の高校時代の彼女・なつきは
援助交際をしていて・・・そのことがバレて・・・二人の仲は気まずいものに・・・。でもなつきによって童貞卒業した拓海でした・・・。
「ウサギの形に切られたリンゴ」と
「リンゴで作られたウサギ」では
イメージが違うわけです。
しかし・・・そう表現して
その違いが伝達できるかどうかは不明。
もちろん・・・ウサギ料理を食べたことのある人と
そうでない人では全く別の感じ方をするだろうし。
贖罪意識の格差にも関連しますしね。
実は「弱肉強食」と「愛」について
ここから論考しようとしたのですが・・・
挫折しました・・・。
仏典的には
「虎と兎の話」があります。
まあ・・・餓えた虎と兎がいて・・・
兎が火に飛び込んで
虎に食を与えるという
献身の話です。
このあたりが・・・
ウサギのリンゴには隠されていると思うので
ございます。
投稿: キッド | 2008年7月30日 (水) 17時22分
こんにちは~。
あれは弁慶の愚痴だったんですかぁφ(.. )フムフム
ドラマ的に私はあまり興味なかったんですけど、
生徒達が意外と素直に興味を示したのには驚きでした。
「虎と兎の話」
こういうの好きなんですよね~。
他にもいっぱい聞きたいです((^┰^))ゞ テヘヘ
”ウサギのリンゴ”って、
おかしな言い方をするなぁって思ってたんです。
意味があったんですね。。。さすが深い!
投稿: mana | 2008年7月31日 (木) 12時22分
ふふふ・・・弁慶云々はあくまで伝説ですが
キッドの妄想と歴史的事実はたいして違いがない・・・
とキッドは考えています。
ふふふ・・・基本的に人間は
クイズが好きなのですな。
もちろん・・・子供の頃から
なぞなぞが楽しめないという人もいるわけですが
どちらかといえば少数派だと思います。
キッドはテストが大好きでしたぞ。
なんてったってクイズ大会ですからね。
・・・ま・・・それが少数派なのは認めます。
ふふふ・・・
実はこの話は
手塚治虫の「ブッダ」の
エピソードで出典は明らかではありません。
もしかしたら手塚のオリジナルかもしれませんが
キッドはこのマンガを読む前から
この話に聞き覚えがあったので
一応・・・仏典としておきました。
まあ・・・要するに
食物連鎖に善悪はない・・・
という観察の結果なのですね。
たべものをかわいいものにして
見て楽しむという発想を
恐ろしいと感じるか
すばらしいと感じるか
それが人間そのものの幅広さを感じさせるのでございます。
投稿: キッド | 2008年8月 1日 (金) 01時35分