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2008年8月31日 (日)

私も死にます(福田麻由子)なぜ生きた生きた生きた(市原悦子)もう忘れなさい(香里奈)

戦争と貞操と言えば・・・イタリア映画「ふたりの女」(1960)を思い出す人も少なくなった今日この頃である。

敗残のイタリア・・・田舎に疎開していたチェジラ(ソフィア・ローレン)とロゼッタ(エレオノーラ・ブラウン)は徒歩でローマに向かう。その帰途の旅で・・・北イタリア植民地軍(フランス軍)の兵士の一団に襲われ凌辱される母と娘・・・心に毒薬を忍びこませる一篇だ。人間なんてろくなものではないという毒素である。

そういう意味で・・・このドラマもまた・・・毒を持っている・・・テレビという薄味を宿命とする媒体では・・・非常に希薄になっているが・・・未成年の処女が言葉も通じない複数の男性に強姦され・・・男たちは何の罪にも問われない。戦場が生活に侵入することの恐ろしさはある程度伝わったと思う。

その現場の痛みは・・・ほとんど描写されないが・・・福田と市原の鉄壁リレーは痛みを充分に伝えたはずだ。ロシア(旧ソ連)がグルジアに侵攻した数日後にオンエアされたこのドラマは少しでも油断をすれば・・・明日にも同じ悲劇が日本にも降りかかることを示唆しているのだ。

犯されて死んだ女。犯されて泣いた女。そんな女たちの血と涙を忘れつつ時は流れていくのだが。

で、『霧の火~樺太・真岡郵便局に散った9人の乙女たち』(日本テレビ・080825PM9~)脚本・竹山洋、演出・雨宮望を見た。樺太は日本列島の最北部の島・・・なのか・・・日本列島の北にあるサハリンという島なのか・・・実ははっきりしていない。少なくとも樺太の北緯50度線から南は南樺太という所属未定地域であると・・・日本政府は見解を表明しているが・・・実際にはサハリン全土をロシア連邦が実効支配している2008年である。

1945年8月・・・日本領土だった南樺太にソ連軍が軍事侵攻し・・・一方的に占領して以来・・・その状態はかわらない。ソ連が崩壊してロ連になってもである。ということは・・・そういう状況になれば・・・北海道に露軍が上陸し・・・上陸地点の婦女子・・・たとえば・・・このドラマのモデルとなった「殉職九人の乙女の碑」の立つ稚内市の婦女子が同様の憂き目に遇うことは今日にもありえることなのである。それを空想的と考える人は想像力の枯れ果てたバカだと考えます。

かってソ連が豪勢だった頃・・・同じ題材を扱った映画「樺太1945年夏 氷雪の門」(1974)はソ連の圧力で劇場公開が中止に追い込まれている。今・・・ロシアが「新冷戦宣言」をした以上・・・このドラマも際どいタイミングだったなあと思うのである。

視聴率は11.7%だったが・・・少なくとも・・・日本人の10人に一人が・・・ロシアという国の信用ならざることを歴史的事実として認識する機会を得たことはよかったと考える。

未だに多数の親ロ的な人々がいる国家としては・・・もちろん・・・親ロそのものは悪くない・・・ただし・・・相手が油断のならない相手だと認識した上での話だ・・・このような歴史的事実の再認識は必要不可欠だろう。

とにかく・・・約束しても守らない相手なのだから。

主人公の中村瑞枝(福田麻由子)は日中戦争に出征した父を戦死で失い・・・太平洋戦争勃発直前・・・母(名取裕子)を後妻に迎えた山田史郎(遠藤憲一)の暮らす南樺太へ帝都東京から移住する・・・亡き父の面影を慕う瑞枝は養父と馴染めなかったが・・・養父の経営する貿易会社の社員・野田(向井理)に初恋を感じ・・・やがて新しい大地にも馴れていく。養父との口論は耐えなかったが最後には突撃するほどの親しみを感じるまでになったのである。

やがて・・・妹の悦子(伊藤沙莉)や隣家の中島桜(市川由衣)とともに真岡郵便電信局の電話交換手として採用されるのである。

先輩の山崎(白石美帆)や加賀谷(佐藤仁美)たちの指導により・・・登場人物は基本的に仮名だが実在の人物を連想させるものもある・・・業務を習熟していく瑞枝たちだったが・・・戦局は悪化・・・そして・・・国境をソ連と接する南樺太住民にとって最悪の事態・・・ソ連による日ソ中立条約の不延長(1946年4月まで有効)を通告・・・対日参戦の意志表示が行われたのだ。

そして・・・広島に原爆が投下された翌々日の8月8日・・・ソ連は対日宣戦を通告。9日には満州でソ連軍の対日奇襲攻撃が開始された。満州全域で前線が突破され・・・抵抗する日本軍は玉砕・・・あるいは壊滅し・・・あるいは退却した。同日・・・長崎に原爆が投下され・・・深夜・・・天皇御前会議はポツダム宣言の受諾・・・無条件降伏を決定した。しかし・・・それが受け入れられ事務手続きが終る15日まで戦争は継続され・・・ソ連にあっては日本が降伏後もその一方的侵略・・・侵攻・・・火事場泥棒・略奪・強姦は停止しなかったのである。およそ終戦後10日間・・・ソ連軍は前進を続け・・・ついに満州は壊滅した。

9日のソ連満州侵攻を受けて樺太庁長官は老幼婦女子の引き揚げ実施を決定した。しかしソ連軍は11日に樺太での越境攻撃を開始。極東ソ連軍総司令部は第二極東方面軍に対し26日までの南樺太占領を命令していたのである。

国境地帯での日本軍の抵抗は11日~終戦後の17日まで続いたが・・・ソ連軍およそ1000名、日本軍およそ500名の戦死者を出して終結した。

一方、住民は山間部に避難したが・・・ソ連空軍はこれに銃爆撃を加え・・・殲滅した。

前進を続けるソ連軍に対し日本の第五方面軍司令部は停戦にむけての交渉を開始したが停戦協定が成立した22日には避難民を満載した引き揚げ船を空軍と海軍により三隻撃沈した。戦場の混乱があるとはいえ・・・ほぼ一方的な虐殺で住民だけで4000人が・・・戦後に虐殺されているのである。凶悪だ。しかし・・・もちろん・・・勝者なので誰一人裁かれない。

本土に疎開する住民たちがいる一方で・・・情報網を確保するために・・・電話交換手たちは残留を求められる。

日本軍が停戦交渉を続けている20日。真岡にソ連軍艦が接近し・・・艦砲射撃を開始。同時に強襲上陸。逃げ惑う一般住民を殺戮する。ソ連軍は交渉に来た日本軍の軍使を最後まで射殺しつづけた。停戦後の23日にも軍使を射殺しているし、樺太占領後の25日にも交渉にあたった軍使を射殺している。凶暴である。なにしろ・・・勝者なのだ。

「みなさん・・・これが最後です・・・さようなら・・・さようなら」の言葉を残し・・・ソ連軍の凌辱とともに通信に携わる職務から機密漏えいを畏れて青酸カリなどで9名が自殺したのであるが・・・職員の中には市街戦で銃殺されたものもあった。生き残った職員は捕虜となり・・・ソ連軍のために業務を再開したのである。

ドラマでは主人公・瑞恵が最後の言葉を発した後・・・自殺に失敗し・・・生き残り・・・この物語の生き証人となる。そのため・・・家族を全員殺され、自らはソ連軍兵士に強姦されるという設定上の代償を払うのである。

死んだものの悲惨・・・生き残ったものの悲哀。

生き残ることが死者たちへの裏切りそのものだった時が昭和20年8月にはある。しかし・・・死んだものより多くの人間が生き残り・・・たとえば昭和は64年まで続くのだった。

そろそろ・・・こういう物語も伝えるのが難しくなってきた気配がある。だが心配することはない。誰もが忘れてしまえば・・・新しい題材が生れることになるのだから。

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               『お願いします(堀北真希)』

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)『嫌われ松子の一生』(TBSテレビ)

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2008年8月30日 (土)

タロットカードの魔王は誰ですか?(大野智)・・・この人です!(小林涼子)

今回はタロットカードなしである。・・・日本全国には雷雲がたちこめていて・・・とてもムーディーだ。

SFXかよっ・・・という勢いで稲妻ピカピカ雷鳴ゴロゴロである。

魔王の名を冠にした恐れを知らぬドラマも終盤戦である。

まあ・・・わが主の敵にヨイショするドラマだと思うが・・・もう少し魔的でもいいのにな・・・と思う今日この頃だ。

で、『魔王・第9話』(TBSテレビ080829PM10~)原作・キム=ジウ、脚本・西田征史、演出・加藤新を見た。まあ・・・基本的に悪魔との契約に基づく犯罪なので・・・立証困難な犯行が基本である。人を殺しておいて刑事やってる直人(生田斗真)が「真犯人」は成瀬領/真中友雄/雨野真実(大野)だといくら叫んでも超自然現象=悪魔の仕業は裁けないのだ。

だから・・・領は偶然に頼りすぎているとか思う人は・・・しつこいようだが・・・このドラマの本質を誤解しているのである。

たとえば熊田正義(二宮和也)の父である弁護士・熊田哲夫(森下哲夫)が林(きたろう)に刺殺されるときも・・・二人の耳元では悪魔が絶えずささやき・・・二人の足元には小悪魔がまとわりついていたのだ。

金貸しの石本(脇知弘)が取立て相手の多恵(奥貫薫)に悶絶死させられた時も悪魔が耳元で囁いていたし・・・雑誌記者の池畑(六平直政)が転落死した時も悪魔は・・・耳元で・・・囁いていたのである。

今回も悪魔は囁きまくっているわけで・・・ご苦労様です。

魔王という名は悪魔の王と言う意味だが・・・悪魔そのものでもある。神が遍在するように魔王も偏在するので魔王そのものを特定することは困難なのである。

この世に存在する・・・ありとあらゆる悪と呼ばれるものに・・・魔王は影を落としている。

地獄の支配者としての堕天使ルシファー(サタン)は魔王であり・・・すべての悪魔の王・・・すべての魔神の総帥である。

もちろん・・・ルシファーが愚かでみすぼらしい人間のいたいけない復讐劇に自ら関与することなどまずありえないのだが・・・6666ある魔王の軍団の・・・それぞれに属する6666の悪魔・・・その末端の小悪魔にも魔王の影はさしているのであり・・・この復讐が魔王の支配下にあるといっても誤りではない。

悪魔に魂を売った領には地獄の扉が開かれるのだが・・・ともかく・・・その契約の果たされるまで・・・闇の力は領の望むままに・・・この世に苦悶をもたらすのである。

さて・・・ダンテの「神曲・地獄篇」で・・・ダンテが考える「悪」の基本は「裏切り」である。ルシファー(光の子)がサタン(敵)となったのも・・・神を裏切ったためだ。「裏切り」こそが「大いなる罪」なのである。

人はこの世に・・・最小のものが何か・・・最大のものが何かも・・・知らぬ哀れな存在だが「裏切る」ことは知っている。それゆえに・・・無数の「約束」がとりかわされ・・・お互いを「愛」で結ぼうとするのだが・・・それは常に「裏切り」という「大罪」の起爆装置なのである。

直人の兄・典良(劇団ひとり)の妻・麻里(吉瀬美智子)もまた・・・「約束」を交わしながら・・・耳元で囁きかける愛の天使(エロス)の誘惑にさらされる・・・典良以外にすばらしい快楽を齎す・・・素晴らしい男性がそばにいて・・・思いもかけぬ悦楽をあたえてくれる・・・直人の友人であり・・・典良の秘書である葛西(田中圭)もまた・・・闇の天にむかって自分の欲望をほとばしらせるのであった。二人は「裏切り」の鍵を鍵穴に差し入れ・・・つかのまの宴の後で・・・地獄の業火に身を投げるのである。少なくとも悪魔のルールではそうなっている。

「裏切り」は「裏切り」を呼ぶ。もちろん・・・悪魔がそう仕組むからだ。

「人が人を殺さない」のは暗黙の了解である。妻の裏切りによって怒りに我を忘れた典良は・・・青酸カリをタバコに潜ませ・・・葛西への友情を裏切った宗田(忍成修吾)に一服させ・・・この世の罪を・・・葛西になすりつけるのだった。己の罪を隠し・・・他者を罪に陥れるものはすでに悪魔の手のうちにあるのである。

仇なすものを許さない・・・これは不寛容の罪である。神は神の子にそう告げさせている。正直者は馬鹿を見ない。なぜなら・・・天国の扉が開かれているからだ。しかし・・・人は目には目を歯には歯を・・・にも公平という「善」を見るものだ。時にはそれが悪魔の差し出すカードであったとしても。

直人は戸惑う・・・一度罪を犯したなら逃れる術はないのかと・・・悔い改めれば許されるのではないかと・・・天使であるしおり(小林涼子)は囁く・・・すべての運命を乗り越え・・・明日を佳く生きよと・・・しかし・・・すでに・・・悪魔の住処となった領には・・・神の光は届かない。届いたとしてもすべてのものを飲み込むブラックホールのように・・・光はただ闇に消えるのみなのである。

さて・・・本編に新しいカードが投入されないので・・・主題歌に挿入されるカードについて触れておこう。冒頭・・・領を示すタロットは大アルカナの16番「塔」である。こちらは「第六話」で述べた。「塔」は神への挑戦を示し・・・それは「破滅」に通じている。もう一枚は大アルカナの9番「隠者」である。「隠者」は正義の天使とサタンの弟ミカエルをつなぐ導師である。清浄であるためにこの世の穢れを捨て・・・そのために無力となったものの象徴でもある。その大いなる智恵こそが正体を隠した運命であるとも考えられる。隠者は正しい道を示すが曇った目にはそれが映らない。「復讐に燃える知性」・・・その組合せは領そのものであるといえる。

一方・・・直人には大アルカナの18番「月」である。こちらは「第二話」で述べた。「月」は運命の変転を示し・・・それは「希望」に通じている。もう一枚は大アルカナの12番「吊るされた男」である。これが「罪と罰」のカードであることは明らかで・・・時には冤罪を示すことがある。また「吊るされた男」は「秘められた最後の剣」でもある。それが悪魔の示すものなら男の名は「ユダ」である。男は時に後光を示す場合があるが・・・それは救世主の犠牲を成就させるための犠牲として「彼」の役割を神が評価している場合もあるし・・・単に救世主を売った銀貨30枚が零れ落ちている場合もある。このことから・・・「執行猶予つきの人生」が浮かび上がる。もちろん・・・苦痛と忍耐と不自由はこのカードにとりついている。「運命に縛られて身動きできない」・・・この組合せは直人に相応しいだろう。

この後・・・大アルカナの13番「死神」(破局)・・・小アルカナ「剣の8」(悲報)・・・と続き・・・しおりを示す大アルカナ3番「女帝」(愛・「第三話」)が示される。もちろん・・・この後もカードは続くわけだが・・・また・・・本編でカードが示されなかったときのために・・・とっておくことにしよう。

タロットは謎の言葉とされている。しかし・・・悪魔の名で言えば・・・それはアスタロットに通じている。アスタロットはアストロ(星)であり・・・夜の闇天を支配する闇の大天使の御名である。

もちろん・・・この世を神が支配しているのか・・・神の敵が支配しているのか・・・それは人それぞれの胸の内の話にすぎない。

関連するキッドのブログ『第8回のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)『Tomorrow』(TBSテレビ)

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2008年8月29日 (金)

世界の苦しみが自分の苦しみになったのはお前だけじゃないよ(山下智久)上手く言えなくてごめんなさい(比嘉愛未)

うふん・・・ついにやってきた怒涛の終盤戦。息抜きなし・・・苦悶の連打である。

自分の不注意で黒田(柳葉敏郎)を事故に遭遇させてしまった白石(新垣結衣)。

黒田を救命するために腕を切断し・・・黒田の外科医生命を奪った藍沢(山下)。

そして・・・家族を省みず・・・外科医であることにすべてを注ぎ込み・・・生きながら腕を失った黒田。

三人の放出する負のエネルギーに世界は刻々と暗澹としていくのだった。

藍沢は「クールな自分を取り戻す」どころか・・・「クールな世界」に飲み込まれかかっているのだった。

もちろん・・・話はこの方が盛り上がるので・・・視聴率は↗15.8%である。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~・第9話』(フジテレビ080828PM10~)脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。第7話「世界を拒絶する自分」第8話「世界と癒着する自分」第9話「世界を超越する自分」・・・という序破急になるかと思っていたが・・・ついに「世界に吸引される自分」になってしまったのだな。藍沢の心の変貌は止まらないのだった。

「世界との距離を作ることで自分を守る」・・・冴島の心の動揺を・・・「自分を守ることは悪ではない」と慰めた藍沢が・・・「あなたの判断はすばらしい」と藍沢を宥めようとする冴島の言葉を受け取ることができない。外科技術の師としての黒田や・・・芽生え始めた友情の相手である白石と・・・心を開いた故に生じる煩悶に冷静さを欠いた藍沢である。

心と心が通じ合ってしまうというのは恐ろしいことなのだ。

ここで・・・少し早いのだが・・・ドクターヘリ緊急救命の意味を考えてみよう。

10年前、翔陽大学附属北部病院救命救急センターにドクターヘリシステムを立ち上げたのは田所部長(児玉清)だった。これまでの物語で田所が・・・医療の最前線を逃れ・・・離島での僻地医療に取り組んだ人物であることが判明している。田所は「重圧から逃れ責任から放たれるための行動だった」と述懐するのだが・・・僻地における緊急救命の困難さは容易に想像がつくだろう。施設も機材も人材もなく・・・損なわれた人命を田所は胸の内に抱えている。

「命より大切なものはない」という前提に立てば・・・田所の失ったものは大きかったはずだ。

それは「救える命を救えなかった」という無念に縁取られているはずだ。その中心には「手遅れ」という言葉が添えられている。

「攻めの医療」と安全管理委員会で事務長がやや揶揄をこめて呼ぶドクターヘリ・システムの根幹は田所の「手遅れへのチャレンジ」ということになるだろう。

生と死の境界線に置かれた患者は一分一秒を争う早期処置を必要とする。

出血量が少なくてすみ・・・心肺停止の時間は短いほどよく・・・なにより・・・苦痛によるショックのダメージコントロールは早いにこしたことはないのである。

そこで・・・ドクターが患者を待つ救命から・・・患者の元へドクターを派遣する攻めの救命が生れたのである。

その十年の間に・・・どれほどの「出来事」があったのか・・・それを考えれば・・・安全管理委員会が作業手順の遵守の逸脱をした白石を叱責するはある意味・・・仕方のないことだ。

一方・・・そこに患者がいるから救命するという行動を優先した白石も・・・根本的には間違っていないのである。

しかし・・・それでも・・・白石は懊悩する。

また・・・人命尊重のためには・・・患者の命より大切なものを奪うことも不可抗力である。選択の余地はなかったのだ。

けれど・・・それでも・・・藍沢もまた懊悩するのである。

彼らは・・・何に苦しむのだろうか・・・それは「過酷な運命」である。

白石が安全確認を怠ったのは「混乱した現場」では単なるミスとはいえない。「手遅れ」から離脱しようとすれば・・・「危険な現場」に向かうのも現場の判断なのである。

黒田が「白石を呼び止めた」のも・・・経験の積み重ねから万一の事態に備えて自重を促したからで・・・結局・・・緊急性を優先して現場に向かった可能性さえある。

藍沢が黒田本人の指示で「腕」を切断したことを悔やむのは・・・さらに理想的な可能性があったのではないかとないものねだりをするからだ。

しかし・・・そこにあるのは「過酷な運命」なのである。

人は最終的には「運命」を受け入れるしかないのである。それがどんなに苦く飲み込みがたい呪われた運命だったとしてもだ。

優秀な外科医が育つためには・・・実験台や練習台は必要不可欠なのである。「運命」がある以上・・・人々はそれに従うしかないのだ。今日・・・若き医師が失敗して失われた命があり・・・明日・・・成長した医師によって救われる命がある。どちらの命を与えられるかは患者の運命にすぎない。

藍沢も白石も・・・そして黒田さえもが・・・運命の前で立ちすくんでいるのである。

黒田は手を失い、藍沢は師を失い、白石は信頼を失った。

もはや・・・変えられぬ運命がそこにある。

黒田が朦朧とした意識の中で見る夢は・・・手術の夢である・・・黒田にとって家庭よりも重要な救命という仕事・・・その中では・・・藍沢も白石も・・・黒田にとって自分の一部でしかない・・・自分の築きあげた技術を・・・受け継ぐことのできる藍沢は・・・黒田の中ではわが子以上に肥大化した他人である・・・夢の中で・・・黒田は藍沢の名を呼び・・・自分の技術を教えようともがく・・・譫妄状態の中で・・・手術の場面は次から次へと変わり・・・自分の腕の手術へと移り行く・・・藍沢・・・そういえば・・・そろそろ・・・俺の腕の手術も片付けないとな・・・どこに置いといた・・・俺の腕・・・お前が手際よく切断した・・・俺の腕・・・俺の腕どこだあ・・・。

法律の専門家は言う。「技術が未熟だから選択の余地がなかったのでは?」・・・「それはどういう意味ですか?」・・・藍沢の崩壊しかかった自我は懸命に脱出路を捜す。他の運命が・・・他の運命があれば・・・自分の未熟さを呪うことができるのだ。ドクター森本(勝村政信)なら・・・別の選択が可能だったのか?・・・「馬鹿だなあ・・・藍沢・・・俺は整形外科だよ・・・ダメージコントロールなら・・・お前と対して変わらない・・・それどころか・・・判断が遅れて・・・黒田医師を殺してしまったかもしれないぜ・・・俺にできるのは全力をつくして・・・こぶしをにぎりしめることだけさ」・・・無事故のプロのパイロット・梶(寺島進)なら別の判断ができたのか・・・。「世の中には腕で飯を食ってる奴なんて五万といるぜ・・・そいつらはみんないつだって一寸先には腕を失くすかもしんないさ・・・でも・・・見てみろ・・・腕がなくたって・・・足がなくたって・・・目がなくたって・・・頭がなくたって・・・生きてる奴は五万といる・・・そいつらみんな死なないとダメか・・・オリンピックだけでなく・・・パラリンピックも見るべきだ・・・死んで花実が咲くものか・・・だよ」・・・ああ・・・ああ・・・過酷な運命を受け入れるだけの・・・哀れで無力な自分を・・・藍沢は生きる。

黒田の妻(奥貫薫)は自分を大切にしない夫を見捨てた女である。もちろん・・・彼女にとって悪いのは常に世界であって・・・自分ではない。昔の夫が腕を切断しようが知ったこっちゃないのであるが・・・息子の健一に過酷な運命が齎されることは断じて認めないのだった。認めようが認めまいが運命はそこにある。

すべての災厄の源・・・黒田に黒魔術の呪いをかけた藤川(浅利陽介)は大人しくしていた。なにしろ・・・解き方はネットに載っていないのだ。

黒田の負傷さえ知らず・・・たまたま帰国した黒田の妻の子・・・黒田の子でもある健一の脳内では腫瘍が増殖中だった。過酷な運命はエスカレーターの上で健一の意識を混濁させる。転落した健一は成田空港内で重傷を負う。

田所は思うのだ。黒田が育てたドクターヘリシステムがなければ・・・黒田の息子は手遅れだったかもしれない。黒田が家庭的で善良な夫であれば・・・もっともっと高い場所から健一は転落し即死だったかもしれない。運命だ。運命に逆らうことはできないのだ。運命を受け止めること・・・それが人間に許されたただ一つの運命なのだ。ドクターヘリがあることで消えなかった命がある。それもまた運命にすぎない。そして・・・人間は待ち受ける運命に立ち向かうことは許されている。失ったものを振り返るな。大丈夫です。大丈夫。大丈夫なのですか。

白石は歯をくいしばった。しかし・・・足に力が入らなかった。こみあげてくるものをこらえることができなかった。白石はしゃがみこんだ。緋山(戸田恵梨香)は慰めた。「同情はいらないのに同情したあんたに同情されてあたしはあんたになっちゃったからあんたが辛いとあたしも辛いあんたがするようなミスはきっとあたしもするんだからたまたまあんたになっちゃっただけだからあんたがくるしめばあたしもくるしいあたしが悪くないようにあんたは悪くないと思うあたしが手がなくなったら色々不自由だけど黒田ならおじさんだからマシでしょ」・・・上手く慰められなかった。しかし・・・白石は気持ちは分った。勇気を出して・・・ママに電話をかけた・・・「クリームシチュー」の味がした・・・がんばれ・・・がんばれ自分・・・ドクターヘリエンジンスタートだ・・・急げ・・・しかし・・・足に力が入らなかった・・・眩暈がした・・・記憶が混乱した・・・白石はしゃがみこんだ。

黒田に西条(杉本哲太)が「悪い知らせ」をジョージ・クルーニーのような目で告げる。「お前の息子は危険な場所に危険な腫瘍が生まれてる・・・全力を尽くすが・・・お前も知っているように・・・俺は神様じゃないからな・・・」

黒田は過酷な運命に立ち向かう。通り過ぎてきた十年。助けた命もあれば救えなかった命もある。だがそれは・・・すべて世界の出来事だった。自分の話ではないのだ。今は・・・自分の話のようだ。少なくとも自分の息子の命の話なのだ。

白石は黒田の前に立った。黒田は上司であり・・・患者だ。

「体調は戻ったか・・・俺はもう・・・お前たちに何も教えることはできないようだ・・・俺は役立たずだ・・・お前にも辛い気持ちを味わせて・・・すまなかったな・・・こんなことになるのなら・・・お前たちと出会わなければよかったよ・・・だが・・・これが運命だ・・・」

人間が何かを成し遂げるために楽をしているのか・・・苦労をしているのか・・・それは誰にも分らない。白石は過酷な運命から顔を背けたかった。そのためには自分で自分を責めるしかないのだ。

藍沢は「つらいのはお前だけじゃない」と言い掛けて言葉を飲み込んだ。

白石は叫んだ。「私は自分を見失ってた・・・私である責任から逃れていた・・・自分を隠したままなんとなくここにいた・・・その化けの皮がはがれるときが来たの。黒田先生のすばらしい腕・・・黒田先生の人生・・・黒田先生の救えるかもしれなかったたくさんの命・・・みんな私がメチャメチャのメチャクチャのシッチャカメッチャカにしたのよ・・・えーん」

藍沢は・・・過酷な運命を分かち合うために・・・白石の肩にそっと手をのせた。

雨は優しかった。雨はただ降っていた。藍沢に・・・白石に・・・そして白石愛用のマニュアル・メモに・・・。雨は満遍なく降っていた。

関連するキッドのブログ『第八回のレビュー

さて、テンメイ様はお気に入りの演出家なのでやや甘口モードである。しかし・・・基本的にはやはり「ER」式のドラマになじめないらしい。「太陽と海の教室」の絶賛とくらべるとちょっと厳しすぎる気がしないでもないが・・・レース前のアスリートだから気が立っているのかもね。

Hcinhawaii0455 エリ様森の別荘・山P先輩研究室。エリむかつくむかつくむかつく安全管理委員には正義の鉄槌が下されましたyon。いい気味でスー。ミス白石と苦渋の切断の藍沢P・・・苦しみの共有です・・・どんなことでも山Pと共有はうらやましいのでスー。その上・・・優しい手が肩に・・・もうたまりません・・・じいやーっ、雨スタンバイーっmari妻に対してエゴな夫・・・夫にたいしてエゴな妻・・・辛い話です。苦悩するフェローたち・・・白石は泣いて少しは気持ちの整理ができたかしら・・・ためらいながら・・・白石への友情表現・・・萌え~でしたの・・・萌え~なのですの安全委員ぼぎゃあんデス・・・あすなろ抱きスン止め肩のせ・・・はうぅ~ん・・・更新アリマセンみのむしドロドロ一筋の私でも~黒田先生辛すぎる~運が悪かったで済む話を~すまさないのがドラマだけど~どうすりゃいいのよ~これからみんな~イヨッペペンるるる~ikasama4「(ドキドキ)・・・ジム長・・・悪役に・・・轟木さんに聞かせたいほどのマジ森本先生の連続でした。好感度激しくアップしたのではないでしょうか。フラグも立ったのか?・・・すぺてはただ間が悪かっただけ・・・でも・・・それだけでは割り切れない・・・心の痛み・・・いっそ死んでしまいたいほどのいたたまれなさ・・・それでも人は生きていくのです・・・

Hcinhawaii0456 ごっこガーデン・いこいの土砂降りセット。まこ・・・・・・・みんな辛いね…(ノω・、) ウゥ・・・でも痛みに耐えてTomorrowを目指すのデス・・・明けない夜はないのデス・・・陽はまたのぼるのです・・・エリ姉ちゃん風邪ひかないか心配デス・・・ハァ・・・ハァ・・・走ってきたけどまた遅刻でしたーっ、でもコードブルーはかかさずレビューしてます。夏休みの宿題がねー・・・まこ先輩・・・には頼れないしねー・・・白石先生がんばれ!シャブリキャットストリートは間に合ったのに・・・コードブルーは間に合わず・・・みんな・・・ごっこもいいけど学校そろそろですからーっなのでありましたーっ

Hcinhawaii0457 ごっこガーデン・なごみのドクターヘリポート。アンナもう・・・重たい展開に雷雨ぴょん。みんな・・・辛すぎぴょん・・・。梶さんは一人ステキ。一人救世主。アンナはケロリンロイドで遊ぴたいぴょん。じいや・・・色違いも出して~くうう、う、う・・・辛い展開です・・・最初から泣いてしまった・・・誰も悪くないのに・・・結果は最悪の事態に・・・どうなるの?・・・どうしたらいいの?・・・原作があれば立ち読みするのに・・・ない・・・ヤスケンでも読んどくか・・・お気楽新垣ちゃん・・・しゃがんでは立ち・・・しゃがんでは立ち・・・もう立ち直れないの?・・・ふざけたシーンはないし・・・ここで・・・藤川が変なことしたら・・・それはそれでちょっとイヤだけど・・・一生懸命やっても報われない・・・どころか・・・責められる・・・それはキッツイよね・・・藍沢だけど・・・誰も見てくれない・・・akiおっと・・・伊藤園のお抹茶飲んでたら出遅れたっしょ~ミマム四つの嘘・・・来週最終回なの?・・・嘘だったりするっしょ~ろーじーふふふ・・・じいや・・・またしてもTomorrowでした・・・社長・・・わてが見てるで~森本でちーずふふふ・・・じいや・・・私でまとめようとしましたね・・・残念・・・あらすじ的にはもうチビッとお待ちくださいです

土曜日に見る予定のテレビ『みゅうの足パパにあげる』(日本テレビ)『恋空』(TBSテレビ)

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2008年8月28日 (木)

ママはハート泥棒で微笑みがえしでやさしい悪魔です。(志田未来)

・・・まあ・・・容子(志田)が調査はお手の物なのはメグ(「探偵学園Q」より)だからな。

ようやく・・・世情も落ち着いてきて・・・混迷を深める21世紀初頭に戻ったのだ。気持ちの暗くなるニュースが続く中・・・「ゴンゾウ」も「正義の味方」もステップを刻むのだった。

水曜日のダンスは・・・。

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3↗10.9↘*6.3   ・・・↗12.2%

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.1↘*7.8↗10.5%

やはり・・・完成度の高いドラマには全面崩壊はないのだなぁ。

ゴンゾウについて知りたいあなたはコチラへ→ikasama4様のゴンゾウまこ様のゴンゾウエリ様のゴンゾウ

で、『正義の味方・第8回』(日本テレビ080827PM10~)原作・聖千秋、脚本・関えり香、演出・阿部雄一を見た。まあ・・・気がつくと終盤なのである。この良くできたコメディーともお別れが近いのだな。

第一に槇子様のキャラは古き良き中流家庭のお嬢様でありながら才色兼備の国家公務員というエリートである。毎年・・・何人もいないポジションである。もしも・・・弱点というものがあるなら・・・それは家柄くらいのものであろう。

東京大学の周囲には美容整形外科が多い。つまり・・・これは学歴は努力でなんとかなるのだから美貌もなんとかしようという前向きな姿勢なのである。

学歴と美貌・・・まさに鬼に金棒である。

それに加えて・・・お家柄が加わると鉄壁なのだな。

そんな完璧な奴がいるかよっ・・・というところがコメディーとしてすでに優れている。

面白いのである。

ダメな人というのはここを否定してしまう人なのだ。素敵な人がいると・・・その素敵さがいやなのである。もちろん・・・盲目的に素敵でもいいのだが・・・笑いとなるとまず・・・素敵っと思いつつウソだろっとツッコミをいれなければいけない。あるいは「素敵すぎるっ」でもいい。このあたりに笑いの秘密が一つあるのだな。

容子は・・・もちろん・・・そういう「ありえない世界から疎外」された普通の女の子である。

もちろん・・・「ありえない世界の家族の一員」である以上・・・普通ではありえないのだが・・・本人にその自覚はないのだ。これは家族の一員でもないのに・・・容子の部屋におやつのお盆を持って現れるジャンボ(入江甚儀)のおかしさと対になっている。

容子の日常は・・・姉のお手伝い・姉のお手伝い・学校・姉のお手伝い・姉のお手伝い・ちょこっとLOVE・姉のお手伝い・姉のお手伝いで構成されている。そして左右の瞳を上下させるのである。

槇子様に足りないもの・・・お家柄・・・しかし・・・それは隠されているだけだった。

平凡な父・五郎(佐野史郎)が娘の容子のために目玉の動くかき氷器で氷いちごを作ってあげる。その庶民の暮らしのひそやかな喜びの場面で・・・母・春子(田中好子)は宇治金時白玉入りをお食べになっているのだ。やんごとないのである。

そして・・・近所の男の子である・・・ジャンボの口からは・・・五郎と春子の馴れ初めが語られ始める。これまでにもお茶の師匠であったりした春子は社長令嬢であったことが明らかになるのである。ひっそりと足を忍ばせて・・・お家柄が接近しているのだ。

この世には二つの美点がある。一つは実力である。もう一つは伝統だ。

実力は競争社会の美徳だし、伝統は共存社会の美徳だ。

もちろん・・・伝統から見れば実力者は成り上りだし、実力から見れば伝統者は虚栄なのである。

それは・・・持てるものには持たざるものが全員泥棒に見えるという悲しい監視カメラ社会の到来を意味し、また持たざるものにとって持てるものは全員搾取者に見えるテロリズム社会を暗示するのである。

その交差点を堂々と渡るのが正義の味方である槇子様なのである。

つまり・・・槇子様は持てるものも持たざるものも笑ってぶっ飛ばす破壊神なのである。

槇子様がお嫁入りした良川家では法事が営まれ・・・嫁として槇子様に仕事が与えられるのだが・・・もちろん・・・実務担当は容子である。容子は高校一年生だが・・・所持万端滞りなく整えるのだった。・・・もうこのあたりで普通の高校生ではない容子だった。

中田家より良川家の方が家格が上・・・ということでのしかかる圧力。

二世帯住宅の準備金も良川家1億円に対し・・・中田家1千万円未満(推定)である。

そして・・・良川家には陰の実力者である・・・当主・良川克夫(平泉成)の姉・胡桃沢美恵子(吉行和子)が君臨しているのだった。

つまり・・・胡桃沢家>良川家>中田家なのである。こういう家格だと槇子様がどんなに優秀でも美恵子の目には財産盗人にしか見えないものなのだ。

そのため・・・美恵子様と槇子様は一瞬即発の状態に・・・ここで登場した春子ママ。

実は旧姓・野々宮春子様だった。野々宮家は胡桃沢家にとって大恩ある家柄だったのである。

たちまち序列は野々宮>中田>胡桃沢>良川にチェンジするのだった。

おのおの方頭が高い・・・クララが立った、クララが歩けたよ~なのである。

爆笑である。

こうして槇子様は学歴・美貌に加えて家柄も手に入れ・・・ありえない階段をまたもやステップアップしたのです。

さらに・・・五郎が春子と駆け落ち・・・孫の槇子様の可愛さで・・・野々宮家・中田家の和解・・・という波乱万丈な過去が明らかになるのだった。

容子は・・・生れる前に何があったか知らずに生きていることのとんでもなさをひしひしと感じる今日この頃なのである。

容子のかわいさを再確認したいあなたはコチラへ→お気楽様の正義の味方

そして・・・陸(本郷奏多)に見つめられてつづくなのだった。

関連するキッドのブログ『第7回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)『打撃天使ルリ』(テレビ朝日)『クッキングパパ』(フジテレビ)『舞妓Haaaan!!!』(日本テレビ)・・・夏休みの宿題妨害だな。

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2008年8月27日 (水)

迷っちゃったじゃねえか!(末永遥)茨の道に花ぞ咲く・・・・。(深田恭子)

学園青春ドラマだらけの夏ドラマ・・・その上・・・ある意味・・・青春ドキュメントのオリンピックが重なって・・・もう・・・さっぱりしたものが食べたいのである。でも「霧の火」を見る時間がない。不可侵条約破って侵攻するソ連(現ロシア)の話はタイムリーなのだがね。

で・・・火曜日のドラマ対決は・・・①「モンスターペアレント」↘11.6% ②「シバトラ」↘11.3% ③「学校じゃ教えられない!」↘*5.6%

夏休みも終わりが近付き・・・視聴率も夏バテかっ。

なんちゃって女子高校生対決は・・・。

①多部未華子のヤスケン↗

12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9%・・・・・・・・・平均12.5%

②大後寿々花のシバトラ↘

13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3%・・・・平均12.4%

③志田未来の正義の味方→

13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8%・・・・・・・・・平均10.0%

おおっ・・・多部が首位に・・・いい勝負だ。

で、『シバトラ 童顔刑事・柴田竹虎・第8回』(フジテレビ080826PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・佐藤祐一を見た。忙しい展開になっている。ドラマについていえば・・・天才的犯罪者・落合(橋爪遼)と父親の死を契機に悪から更生した刑事・シバトラ(小池徹平)との善悪の攻防と・・・母親としての適性のない女(春木みさよ)と育児放棄されたことで覚醒剤中毒者になった娘・リカ(末永)の心の葛藤と母子関係の再構築の話が軸になるわけだが・・・やや散漫な印象がある。

原作では義父に犯され生母に黙認された過去を持つリカであるが・・・娘の反抗期を受け入れられない発育不全・発達障害の母親という設定に置換されていて・・・理解しがたく・・・ややつかみどころのないエピソードになっている。

ここまで・・・このドラマは・・・「不完全な養育者」と「そのために犠牲になった子供」という主題の変奏曲であることは明らかなのだ。

ヒロインの美月(大後)は覚醒剤中毒の父親に虐待された過去を持つ。第二の事件の黒幕「鬼神」は両親に遺棄された子供(大東俊介)だった。第三の事件の小学生売春婦は両親から見捨てられていた。すべての・・・骨格が・・・「大人不在世界の子供」の物語なのである。この主題そのものはなかなかに重厚に展開していくのだが・・・ライバル落合に妹を殺されたさくら(真矢みき)、恋人を殺された藤木(藤木直人)、父親を殺されたシバトラ、そして潜入捜査をめぐる警察内部のゴタゴタや・・・シバトラを愛する婦人警官たちのドタバタなど・・・支流がゴチャゴチャしすぎて・・・非常にひたれないのである。

まあ・・・それでも冒険活劇としてはまあまあなのかな。

ああ・・・絶対絶命としてつづくになっても・・・どうってことのない展開が待っているのは連続ドラマだから仕方ないのですが・・・。

前回・・・美月は黒幕である落合に拉致される・・・。今回・・・ちょっとした会話を交わした後・・・電撃を浴び悶絶・・・さくらに救出される。

前回・・・覚醒剤中毒の集団に暴行される藤木たち・・・。今回・・・半殺しで解放される。

前回・・・リカにナイフで刺された上に電撃で気絶・・・リカとともに誘拐されたシバトラ。今回・・・樹海(青木ケ原)に生き埋めになる。・・・が・・・すぐに這い出してきて・・・樹海を彷徨い・・・狼煙を炊いて救出される・・・おーい・・・山火事になるぞーっ。

まあ・・・悪が適当に手を抜かないと・・・物語にならない展開ってすごくものたりない。

さて・・・リカを演じる末永遥は 美少女で脚線美スターなのだが・・・下積み長いな。

今回・・・恋愛感情なしのキスシーンのチャンスが二回あった。

別に・・・キス・シーンがあろうとなかろうと構わないのだが・・・そういう場面なのだから自動的にするべきだと言う気持ちもある。

第一に・・・生き埋めになったシバトラが先に息を吹き返し・・・リカを掘り出すシーン。

埋まっていたのである。そしてリカは気絶しているのである。・・・人工呼吸が自然の流れだろう。その方がスリル&サスペンスなのである。ところが・・・シバトラが呆然と見つめると・・・息を吹き返すリカ。スルーである。

第二に・・・リカに受けた傷が化膿し・・・高熱で昏睡するシバトラ。にわか雨のシーン。

雨を手で受けたリカはまず自分で水を飲み・・・それから手にためた水をシバトラにぶっかけである。・・・ここは口移しだろう・・・それが由緒正しい王道のお決まりの流れというものではないかっ・・・まあ・・・いいか。

落合たちのアジトに「シバトラ生還」の知らせが・・・「トドメを刺す必要がある」という落合。

入院中のシバトラの元へ・・・「リカの母親」が攫われたと一報が入る。

救出に向ったシバトラたちはそれが・・・リカと母を和解させるための一幕であることを知る。

そして・・・なんだか釈然としない和解が成立するのであった。

すべてを見ている落合が「そんなことで人は救われたりしない・・・」という意見に同感である。とにかく・・・早く・・・「誰もが信じあえない世界」の「本当の恐怖」を見せてくださいませませ。・・・ちなみにトドメをさされたのは落合の子分たちであるが・・・廃人になっただけで息はあるのだった。どこに遠慮して中途半端なんだか・・・。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『学校じゃ教えられない!・第7話』(日本テレビ080826PM10~)脚本・遊川和彦、演出・石尾純を見た。今回は社交ダンス部の夏休み学校で合宿の巻である。

メインは舞(深田)の「学校の怪談・本当にあったこわい話・夜中に許してと泣く女の子」きゃーっである・・・違うだろっ。

いよいよ・・・叶夢(森崎ウィン)に対する一樹(中村蒼)が勇気を出して初めての告白である。叶夢への思いをふりきるために・・・瞳(朝倉あき)と交際を開始した一樹だったが・・・気もそぞろなデートに・・・瞳はキスを拒絶したり・・・裸になろうとしたりと揺さぶりをかけるのだった。

「あんたのにえきらない態度がいやなの・・・なんか間違ってる?」

だから・・・男が好きな男を好きになっているのが・・・間違いなのでは・・・?

とにかく・・・ここでもまたキス未遂である。

そして・・・ついにプールサイドに叶夢を呼び出した一樹は思いを伝える・・・。そして・・・二人はためしにキスをしてみるのだった。えーっ・・・待たされて実現したキスシーンがこれかよっ・・・とキッドはお茶の間でのけぞった。

そして・・・叶夢は「やっぱり・・・無理・・・でも親友でいてね」と一樹におねだり・・・一樹は「一生・・・お前のそばから離れない」と約束するのだった。

・・・なにか・・・伸展したのかな・・・まあ・・・一樹がすっきりしたというならそれでいいか。

で・・・結局・・・瞳と一樹はどうなるのですかーっ。

舞「ポカホンタスが道を失い迷っていると木の精が言うの・・・それは気のせいだって」

そして・・・持ち物検査でTバックを発見されてしまう叶夢だった。舞・・・穿いた下着返したのか・・・もう・・・どうでもいいよね。ビールのCMで海で泳ぐ深キョン・・・かわいいよ・・・深キョン。

木曜日に見る予定のテレビ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『四つの嘘』(テレビ朝日)『キャットストリート』(NHK総合)

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2008年8月26日 (火)

ビームしておくれ、本当のふるさとへ。(前田敦子)

普通であることは難しい。優秀であることも難しい。劣悪であることもそれなりに難しい。

あるがままにあれば楽なのですかーっ・・・それは普通の人が普通に・・・優秀な人が優秀に・・・劣悪な人が劣悪にあることですが・・・それでいいのですねー。

時々・・・言葉は難しい・・・虚しくもあるが・・・気分を変えて・・・もう一度だ。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6」↗*5.2%(あがったけど・・・反町・・・なぜこのドラマに・・・反町JAPANの呪いなのか・・・)、「魔王」↘11.5%(しのいだーっ・・・悪魔はいつ出るの?)、「DNリライト2」11.8%(アニメだからな)、「北京五輪・陸上」19.4%(男子400mリレー銅メダル)、「ルリ」↗*7.2%(ルリのパパは升毅)、「恋空」↗*6.7%(1話ごとにキャラ設定変わるよね・・・成長期だからか)、「ヤスコとケンジ」↗14.9%(あげたーっ・・・ベタの勝利か)、「33分探偵」↗10.0%(猫ね猫なのね猫のあげね)、「篤姫」↘26.4%(銭形愛VS銭形舞最高!)、「Tomorrow」↗13.0%(まともだ・・・まともな日曜劇場だ)、「北京五輪閉会式」25.1%(ロンドンは・・・おしゃれだ・・・)・・・ついでに「あんどーなつ」↗10.6%、「太陽と海の教室」↗14.0%、「霧の火」11.7%・・・以上。

で、『太陽と海の教室・第6回』(フジテレビ080825PM9~)脚本・坂元裕二、演出・村谷嘉則を見た。今回のヒーロー。

櫻井(通風孔から顔を出し)「一緒に冒険しないか・・・」

凛久(北乃きい)「お断りします・・・」

櫻井(織田裕二)「・・・・・・そうかぁ」(ガッカリ)

もちろん・・・その前には問題を抱えて疾走する真由(前田敦子)よりも倒れた凛久を抱き起こすことを優先する櫻井。とにかく・・・一度は凛久に触らないと気がすまないらしい・・・それは考えすぎじゃないのか・・・。

密室に閉じ込められたところで怪しい玩具を作り始める櫻井・・・だから脱出のためのドライバーだって言ってるだろう・・・。

とにかく・・・文科省と学校現場の乖離は激しいらしい・・・。まあ・・・この問題・・・「学習指導要領の単位習得をせずに受験をすること」が「ドーピングをして金メダルを狙うこと」だとすると・・・文部科学省スペシャル特捜隊は各学校を抜き打ち査定して・・・「はい・・・動かないで・・・そのまま・・・そのまま・・・文科特捜です・・・はい・・・確認したね・・・はい・・・コレ何・・・今・・・授業は世界史でしょ・・・数学の問題集で内職したら受験法違反になるよ・・・泣いてもダメだよーっ・・・生徒手帳だして・・・日本語わかる?・・・」という感じにしなくてはならないのかっ。

さて・・・真由はお騒がせ少女だったらしい。今回は二人の少女がおそらく対になっているのだろう・・・。

もう一方は・・・雑誌の表紙を飾るほどのタレント活動・・・ファッションモデル・・・をしている有名女子高校生・雪乃(大政絢)である。・・・自宅は経済的な豊かさを感じさせ・・・お嬢様であるらしい。

その二人をめぐり「自殺」の予感が駆け巡るのである。

真由の奇行は・・・理由ありだった。・・・趣味じゃなかったのか・・・。

両親に遺棄され・・・養女として育った真由は17歳になっても育ての親に馴染めない自分をもてあましていたのだった。

彼女は・・・自分は異星人の子供で・・・地球に遺棄されたが・・・いつか異星の船が・・・遺伝子的に両親が・・・回収に来てくれるという妄想を抱いていたのである。

キッドは幼い頃・・・母方の祖父に・・・「実はお前は橋の下から拾ってきた」と・・・当時はよくある軽いジョークだったらしい・・・を常日頃から言い聞かされて・・・少し良い子になった経験があるので・・・真由の心にある空洞をすごく実感できるのである。

それは恐ろしいほど傷ついています。

もちろん・・・人間は智恵のある生き物だから・・・「本当の親でなくとも育ててもらったありがたさを感じてたくましく生きる」という選択もあるのだが・・・両親の深い愛情のもと・・・何不自由なく成長しても・・・ろくでもない人間ができあがることもあるのであり・・・まして子供を捨てるような親の血を引く子供がちょっとくらい素直じゃなくても問題ないのです。

さて・・・この幻想ですぐに連想するのはアンデルセンの童話「みにくいアヒルの子」です。

アヒルに似ていない・・・ひな鳥が・・・アヒルではないという理由でいじめられる話です。自分もアヒルとしての人生(?)に絶望し・・・死を決意した白鳥の湖で・・・自分が美しい白鳥だったと気がつくという結末になっています。

この話には二重の教訓があります・・・。一つはアヒルは白鳥より醜いということ。もう一つは他人と違うと差別されやすいということです・・・・・・・・・・それは違うと思うぞ。

まあ、シドニー五輪競泳の400m個人メドレーの銀メダリスト・田島寧子が・・・女優宣言をした瞬間・・・キッドはみにくいアヒルの子を連想しました。

「みにくいアヒルの子」は・・・実際にみにくいアヒルの子を癒したり・・・本当は白鳥の子を勇気付けたりするわけですが・・・ただのアヒルの子を勘違いさせる場合もあるということですね。

そして・・・キッドは「みにくいアヒルの子」の延長線上にあり・・・かつ・・・非常に愛する物語のひとつとしてジェイムズ・ティプトリイ・ジュニアの「ビームしておくれ、ふるさとへ」(短編集『故郷から一〇〇〇〇光年』収録)を同時に連想します。

この小説の主人公は「スタートレック(邦題「宇宙大作戦」)」のファンとして幼少時代を過ごしました。彼がいつ・・・その想いに捉われたのかは・・・実は隠されているのですが・・・とにかく・・・この世界に馴染めなかった彼は・・・自分が異星の探索船から・・・転送ビームによって地上に降りた調査員であると信じるようになるのです。

彼はある意味・・・知的で・・・繊細な若者でした。彼は馴染めなかったのです。悪意に満ちたこの地球の人間社会に。親が子供を殺し、子供が親を殺す。教育者は反則行為で教職につき、北朝鮮は中学生を拉致し、加護ちゃんは喫煙でお騒がせ、深浦加奈子はガンで早世し、グルジアが南オセチアを侵攻するとロシアがグルジアに侵攻し、中国人はなでしこJAPANにブーイング、「私のしごと館」はみのもんたに責められ、アフガンでは邦人が誘拐され・・・まあ・・・要するに世界の汚さに敏感だったのです。

そして自分がその一員であることから・・・逃避したいために・・・妄想を発症した・・・と考えられます。しかし・・・彼は正気でした。少なくとも自分は正気だと信じていたのです。彼に対する母なる星から連絡が途絶えているのはなんらかのトラブルがあったためと考えた彼は・・・空軍のパイロットとなり・・・やがて・・・というお話しです。

少なくとも・・・真由の妄想の源泉はこのあたりにあると思います。

もちろん・・・真由に現実にそこにある「養父(ダンカン)と養母(美保純)の愛」を認識させるための・・・食べられない光のバースデーケーキを贈るという櫻井のプレゼントはすばらしいアイディアですが・・・。

キッドはどちらかといえば・・・真由がニセの両親を受け入れる・・・つまり本物の両親に決別した瞬間・・・宇宙船がやってきて・・・真由そっくりの宇宙人が登場し・・・真由を抱きしめて・・・そのまま去って行くというオチでも問題ないと思うのです・・・ぶちこわしだろう・・・。

さて・・・「焼け野原には祭りが似合う」という櫻井と・・・「見た目と中身は違うから私の心は焼け野原」という雪乃との対決は次週持ち越しの模様・・・あざといな・・・。

まあ・・・織田裕二は「雪乃さん・・・」とは言わないだろうがっ。「踊る大捜査線」が「東京ラブストーリー」を嘲笑したので「太陽と海の教室」が仕返しをしようとしている気配は濃厚なのですが・・・。

さて・・・テンメイ様は今回は絶賛である。キッドはテキストに小説を使ってしまったので引用しようと思っていた歌詞はこちらに残すことにする。中島みゆきの「誕生」である。

ひとりでも私は生きられるけど

でも誰かとならば 人生ははるかに違う

泣きながら生れる子供のように

もいちど生きるため 泣いて来たのね

わたし いつでもあなたに言う

生れてくれて Welcome

関連するキッドのブログ『第5回のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)

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2008年8月25日 (月)

愛の光で嫁を撃つ・・・(宮﨑あおい)この世に蔓延るお姑さん・・・(堀北真希)俺は医者だ・・・万能だ(竹野内豊)

これは・・・面白い・・・二人とも天才女優だな・・・とにかく・・・五輪閉幕である。

オリンピック閉会式は25.1%・・・胸いっぱいの愛を・・・は反則である。

「篤姫」は↘26.4%だが・・・「Tomorrow」↗13.0%である。・・・耐えたなぁ。

で、『Tomorrow~陽はまたのぼる~・第8話』(TBSテレビ080824PM9~)脚本・篠崎絵里子、演出・山室大輔を見た。梅宮アンナが生れた時、梅宮辰夫は歓喜のあまり万歳して跳びあがり病院の天井に手形を残したというが・・・病院の壁がボコボコになるほど・・・患者の死に対して怒りを拳で壁にぶつける西山室市の人々・・・ドラマの見すぎである。

航平(竹野内)は相変わらず淡々と・・・緊急手術をこなしていくのだが・・・循環器に消化器・・・脳外科に婦人科手術まで・・・オールマイティーである。しかも・・・専門医にも困難な子宮温存手術をそつなく成功させるのである。まさにミラクル・ボイス&ゴッド・ハンドなのだな。しかし・・・竹野内なので・・・いかにも誠実で控え目なので上手にごまかされてしまうのだった。

もうひとつ・・・時空を超越するのが・・・病院関係者の回復力である。航平→遠藤(緒川たまき)→原田師長(エドはるみ)と病院関係者の入院率も高いがその回復力には驚くべきものがある。看護師長なんか・・・生死の境を彷徨った五分後には業務に復帰していたぞ・・・それはね・・・時間の省略というテクニックなの・・・そうなのかっ。

一方・・・セレブ専門の脳外科病院への移行は・・・なかなかにスローな展開である・・・やはり怪しかった黒幕議員・松永(品川徹)がシビレを切らす気持ちがよく分かる。

そして・・・遠藤の容態の急変した母親は生存・・・つまり・・・遠藤の涙は安堵の涙だったことになる・・・しかし・・・またしても「子供を愛さない母親もいる」発言で・・・謎を作るのだった・・・必要なのか?・・・まあ・・・やりたいならやってもいいが・・・。

何度も言うが・・・お茶の間的には・・・遠藤のキャラクターは謎を残さなくてもいいのではないかと思う。遠藤には遠藤の計画があり・・・航平には航平の計画があり・・・その二つの計画がかみ合わないことを淡々と描いた方が面白いと考えます。

久しぶりに柿沼院長(志賀廣太郎)登場である。人員整理リストがあり・・・ナース滝沢(有村実樹)は解雇対象に・・・故郷に戻って酪農手伝うのか・・・。愛子(菅野美穂)のクレームに・・・柿沼院長は・・・そうしないと自分の立場が危ないと正直に告白です。

要するに・・・病院をここまで追い込んだのは・・・柿沼院長と仙道事務長(岸部一徳)の責任なのである。もちろん・・・何かあっても・・・「自分たちの手にはおえなかった・・・」と正直に告白するのですけど。

危機感を持つことは難しい。心配することは草臥れることだからだ。

また・・・危機というものは突然やってくることもあれば・・・ゆっくりやってくることもあって・・・なかなか一筋縄ではいかないのである。

危機を乗り越えられなかった人は・・・時に「やるべきことはやっていた」と言う。

たとえば・・・遅刻した時に時計の電池が切れていた場合である。しかし・・・電池の寿命は予測できることだし・・・大事な会議がある時などは予備の時計を用意することもできた。

すると・・・人は「なんとかなると思っていた」と答えを変えてくることがある。

しかし・・・それはもはや・・・何の意味もないのである。

愛子(菅野)は行き詰っている。それは「患者とスタッフが家族的な病院」という自分の理想を周囲の状況が許さないからである。「今までやってきたことが通じなくなる」ということはよくあることだ。

こういう場合には二通りの生き方がある。一つは「平常心を失わずに危機の過ぎ去るのを待つ」・・・一つは「やり方を変えてみる」である。

もちろん・・・ケース・バイ・ケースなのであるが・・・前者は結局・・・何もしないのと同じになることが多いし・・・後者はさらに新たなる危機を生む場合があるのである。

愛子は家族的であることに甘えてきたとも言えるし・・・家族的であるために過剰に奉仕してきたとも言える。脚本は微妙にこのあたりのニュアンスを描くのが下手で・・・つまり・・・愛子が何事も当たって砕けてしまうからである。エキセントリックな演技が得意の菅野美穂だから・・・なんとか・・・こなせているものの・・・もう少しなんとかしてほしいと思うことがある。

とにかく・・・医師はおろか・・・院長にまで直訴なのである・・・ドラマだから・・・いいか。

ここであらゆるものは生きていると考えてみる。この場合「病院」も生きているのである。生きている以上・・・病気もするし・・・寿命もあるのである。

市民病院は・・・大学病院ほど巨大生物ではなく・・・個人病院ほど小型ではない・・・中くらいの生き物だ。つまり・・・大学病院ほど強くなく・・・個人病院より小回りがきかないと考えることができる。その病院が死にそうになっているのである。

この病院が生き残るためにはどうすればいいのか・・・というのがこのドラマの核心だと思うのだが・・・じれったいほど核心にたどりつかない。

とにかく・・・ヒロイン・愛子はじたばたするばかりである。

一方・・・穏やかなヒーロー・竹野内は現状を維持しながら・・・体質改善をはかるというチャレンジをする。病因である「医師不足」の解消のために・・・「医師と連絡をとり面接をし招聘を働きかける」のである。しかし・・・要するに・・・「医師を確保できないから医師不足になっている」のであって・・・それでも「医師を確保しよう」と努力することは・・・ある意味、「無策」と同じなのである。

結局・・・医師不足を解消するためにはプラスアルファが必要なのだ。

一方・・・物語上の対立者・遠藤には改革のためのビジョンがある。「総合病院」から「専門病院」に変化することによって・・・魅力的な職場環境を作るとともに「経営」を改善しようというのである。もちろん・・・これはギャンブルである。基本的に「策」にはギャンブル性があるのだ。

しかし・・・この改革には致命的な欠陥がある・・・それは「市民病院」が死んでしまうということなのである。

実に・・・八方塞りの状況のドラマなのだ。この閉塞感がつらい人は多いと思う。

さて・・・本来は・・・愛子の訴えを中間管理するべき看護師長なのであるが・・・今回は・・・心身ともに波乱なのであった。

まず・・・入院患者の小倉(光石研)からのプロポーズである。これがゲストだけに唐突なんだなあ。しかも・・・お互いに魅かれあって・・・しかし・・・障害のために・・・破局・・・でもやっぱり復活というアクロバットである。この時・・・愛子は医療スタッフでありながら・・・患者の秘密を第三者に漏らすという「人類は皆家族」という信念に基づいた暴走をする。このあたりももう少し・・・いけないこと・・・だけど突破する・・・という丁寧さが欲しいのである。

そして・・・障害となるのが・・・子宮筋腫の発症・・・そして容態急変・・・緊急手術である。ベテラン看護師にあるまじき展開だと思う。ドラマだから・・・いいのか。

ともかく・・・深刻なテーマなのに・・・ものすごくご都合主義な展開・・・そして無駄な隠し事。

このあたりを改善するとものすごく名作になると思うのです。

さて・・・そういう欠陥を持ちながら・・・なんとか・・・ドラマになっているのがキャストの魅力であるのは言うまでもない。

ある意味・・・色物であるエド・はるみが芝居は臭いけれど・・・存在感を出している。これがキャスティングの読み通りなら慧眼だった。

もちろん・・・菅野美穂のような天才でありベテランでもある演技に対して・・・踏みとどまっているレベルだったり・・・愛子の母を演じる永島暎子の円熟の演技とくらべるとなんとかついていっているレベルなのであるが・・・なんとか物語を崩さない程度に存在感を出しているのである。キャリアは長いが初々しいという奇妙な味で・・・脇役としてはギリギリであるが・・・視聴率には貢献していると考えられる。

屋上で一人叫び・・・発見されて照れる・・・菅野の凄まじさを凄いと感じるのはお茶の間では少数派だからこれでいい。

同様に・・・美しさを武器にニンマリするだけで絵になるのだからそれでいいじゃないという緒川たまきもエキセントリックな魅力を放射しているのである。

穏やかな竹野内をめぐる・・・菅野、緒川のエキセントリックの共演に加え・・・エキセントリック控え目の妹(黒川智花)と臭い演技全開のエド・・・ついでに中途半端に男か女か分らないマコト(沢木ルカ)・・・実にハーレムな状態である。

しかし・・・残り二回なのである・・・もう恋の花咲かせる時間はないよね。

そして・・・本題がどのような決着をみせるのか・・・とても不安な今日この頃です。

『バクダッド・カフェ』じゃないよね・・・。ミラクル航平が突然・・・手品を始めたりしないよねー。まあ・・・それでもいいけどね。地方の医療改革待ったなしですからーっ。

後は・・・市民運動かな・・・しかし・・・いつだって閑散としているこの市・・・この病院・・・。市民が集まる場面の予算はないよな・・・きっと。とにかくキッドはこの病院には入院したくないよ・・・問題発生すると病院スタッフ全員集合だからな・・・ナースコールしてもきっと誰も来てくれないし。

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Hcinhawaii0452 ごっこガーデン・いこいの壁セット。お気楽ま・・・ゲストだから仕方ないけど・・・もう少し二人の恋の前フリ欲しかったよね。人情話やるなら・・・師長がマコト引き取ってあげればいいのに・・・。病院かあ・・・ないと不便だしなあ・・・でも無医村とか考えるとないならないで・・・我慢我慢だよね・・・ワンジルが言ってたし・・・ちーず七海は何を言いかけたのかしら?・・・マコトのように親に捨てられたら・・・どんなにかショックか・・・強い人間はただ強いのではなくて・・・弱さを我慢しているだけ・・・人間の心のあらすじですくう和宮が好きなので後半は『篤姫』から『和宮』にチェンジしてもいいのに・・・みのむしもっとチクチクグサグサの公家武家大奥陰険編があってねいいのにドロドロ不足でするるる~ikasama4あわわ・・・Tomorrowごっこガーデンでその話題は・・・今回は仕事とプライベートの問題がさりげなく提示されているのですが・・・それが伝わったか微妙ですな。仕事が忙しい上に人命を預かる仕事・・・その上・・・組織がガタガタで生活不安・・・恋とか趣味とか・・・人間らしいことができない・・・もう仕事が趣味の人しか生きていけないみたいな世界・・・どうなのでしょうか?・・・結末が不安です

Hcinhawaii0453 ごっこガーデン・いこいの屋上セットin北京。まこそろそろ・・・プロポーズでシュか~?ウエディング~( ̄ε ̄〃)bグッ!! ・・・はうぅん。とんとん拍子に運んで遠距離恋愛・・・家族計画するのなら・・・もうギリギリじゃないのデスか~、エドさん・・・マラソン延長なし?・・・まこは女子高校生なのでゆっくり愛を育みマスエリまこちゃん・・・閉会式終っちゃうのでスー。患者を客と考えるなら・・・周知の徹底とかもサービスなのでスー。病院の経営方針の変更とかをナースにさせるのは業務外・・・営業センスのある看護師って・・・かなり危険な匂いがしますyon・・・結局・・・病院つぶして・・・駐車場にして・・・別荘タイプのマンションにして・・・周囲に病院なくて入居者伸び悩み・・・さらに悪循環でスーアンナあのね・・・ダーリンのコンサート発表になったぴょん。でねでねでね閉会式に北島いたぴょん。行ったり来たり大変ぴょん・・・アンナもおねむだぴょ~ん

Hcinhawaii0454 五輪閉会式・H☆Cスペシャルライブ。mariアンナちゃん・・・恋空・・・ツッコムしかないよね。うわ~どうればいいんだ~と叫ぶしかないほど・・・もはやどうしようもない市民病院・・・うーん・・・母と娘のドラマ要素が本筋とどうからむのかしら・・・庶民による庶民のための庶民病院になるのかしら・・・医師が庶民かどうか微妙なところが・・・問題なのかしら?」aki青い封筒が・・・魔王が・・・魔王・韓国版が・・・閉会式が・・・遅刻っしょ~ろーじーコードブルーは仕上がったけど・・・またTomorrowが仕上がらず・・・夏バテ・・・ミマムもう少し・・・病院の事情の説明をくりかえすといいかなあ・・・智花ちゃん出番すくないっしょ」ううーん・・・エドさんの主役回まであるとは・・・びっくりですあんぱんち5年ぶりサザンのライブ行ったけど・・・アジアでのH☆Cの人気もさすがだわシャブリ・・・ようやく・・・閉会式・・・夏休みも終わりですねえ・・・瞳・・・シバトラ・・・33分探偵・・・魔王・・・とぅ・・・とぅもろう・・・四年後はロンドンか・・・

で、『篤姫・第34回』(NHK総合080824PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。いやあ・・・長女・銭形愛の篤姫・・・三女・銭形舞の和宮・・・いずれ劣らぬ芸達者です。成り上り姫とおっとり姫の見事なコントラスト。それとなく通じ合う阿吽の呼吸・・・圧巻。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は武家がヘビなら公家カエル・・・庭田・滝川仮想イラスト、読者垂涎・・・安藤信正イラスト・・・そして久光改名記念リアル島津国父・忠教アゴ長めイラストの三大付録付き。将軍より官位が上だ内親王など歴史解説もバッチリです。まさに大河ドラマは一本道でございます。

Atuhime1862 で、文久二年(1862年)に突入。もはや・・・明治はすぐそこまで・・・来ています。いやあ、ロッパくん明治だよ・・・なのです。対馬を占領しようとしたロシアですが・・・イギリス艦隊が牽制のために出撃・・・それを知ったロシアはもう一隻の軍艦を派遣し・・・先に上陸していたロシア兵をひきあげさせたのです。この事件は攘夷の困難さを予感させるものでした・・・異国を追い払うために異国の力を借りなければならない。もちろん・・・頼れば譲る必要が生まれ・・・亡国の元となる・・・日本の運命はその危うい力の均衡に委ねられていたのです。

京都三条大橋を出立した和宮一行は東海道を東へ・・・さらに草津からは中仙道六十九次を経て江戸に入る旅程だった。和宮親子内親王は15歳である。もちろん・・・生れて初めての長旅である。草津の本陣では湯につかる。その世話をしながら・・・実母・観行院はまだ幼い・・・その裸身の清らかさに思わず涙をこぼした。

「お母さん・・・いかがなさったのか?」和宮は母の涙に気がついて・・・問う。

「いえ・・・何でもありまぬ・・・ただ・・・和宮さんが・・・いと美しゅうおなりになったと・・・」

「ふふふ」和宮は母をなだめるように笑う。その瞳には母を気遣う心情が浮かんでいた。

「親子(ちかこ)は・・・面白うごじゃりまする・・・存外に」和宮は兄からもらった新しい名の響きをも楽しむように微笑んだ。「旅とは面白いものでごじゃりますね」

「そうですか?」和宮の無邪気な笑顔に誘われて観行院も笑みを返す。

「景色が・・・移り移りゆく様・・・物語で知った場所に自分がいること・・・みな・・・面白うおじゃる・・・藤原秀郷の退治したオオムカデの伝説が残るムカデ山(三上山)さんには今でもムカデがいそうな気になりますし・・・」

「おうおう・・・怖し怖し・・・であらせられますな」

「ふふふ・・・まあ・・・ムカデなど嗣子さんに遇えば逃げてしまいます」

「これこれ・・・聞こえますえ」

もちろん・・・聞き耳を立てている典侍・宇多源氏庭田嗣子には丸聞こえであった。嗣子は幼い姫の戯言を無表情に聞き流しつつ・・・幽かに口元を緩ませた。嗣子にとっては三十路近くも年の違う姫君は・・・その姿を幼少の頃から知る愛しい存在だった。和宮にとっては興味をそそる旅も嗣子にとっては油断の許されぬ旅である。

もちろん・・・天皇の妹という・・・稀少な存在を守護するために・・・陣屋の周囲には十重二十重の忍びのものが配置してある。女官はすべて・・・観行院が選び抜いた藤原のくのいちであるし・・・周囲には嗣子の指揮する神楽流忍軍が忍んでいる。

もちろん・・・嗣子そのものが練達のくのいちであることは言うまでもない。

さらにその外周には・・・将軍家から派遣された警護の輩が・・・明暗に別れ十重二十重に取り巻いているのである。もちろん・・・この雅な姫に手を出すような愚者は滅多にいるものではない。しかし・・・京を出ればそこは異国と感じる嗣子にとって・・・これから地の果てである江戸までいくつもの国を越える間・・・緊張を持続していかねばならない。

嗣子にとって国とは山城の国であり・・・まだまだ日本国という意識はない。武蔵の国にある・・・江戸幕府という蛮地に嫁ぐ和宮は異国に差し出される生贄のようなものであり・・・不憫さもつのるのだった。

「和宮さん・・・この嗣子・・・必ずやお守りいたします・・・」

嗣子は何度となく誓った言葉をまたもや胸の内で繰り返すのである。

その頃・・・江戸郊外のとある宿場には無宿者が荒れ寺に集っていた。

かわす言葉には水戸訛りがある。その顔にはいずれにも鬱屈した表情がある。

彼らは皆・・・厄介者であった。封建主義は果てしない停滞である。新田の開発など禄の変更はあるものの・・・決まりきった配分・・・決まりきった相続の繰り返しである。しかし・・・家には兄弟が生れる。兄が家を継げば・・・弟は他家に婿にでるか・・・飼い殺しになるしかない。先代藩主の水戸斉昭は子沢山であった。それにならうように・・・藩内は子作りが盛んになり・・・そして・・・厄介者は増えたのである。上のものから順に婿の口を埋めていけば・・・当然・・・下級のものほど・・・余るのである。

彼らは・・・餓えていた。女にである。嫁を取るなどは夢のまた夢である。一家を為すことが彼らには禁じられているのだ。彼らが女を知るためには場末の岡場所にあがるしか術はない・・・そこへ・・・内親王の降嫁の話である。

彼らは陶然となった。妄想の中で深窓の姫君の白い裸身が浮かんでは消える。若き将軍への激しい嫉妬の炎が燃え上がる。しかし・・・それを将軍にぶつけるわけにはいかない。将軍は君主の君主なのである。必定・・・彼らの情欲に発する怒りは・・・彼らが妄想する奸臣に向けられる。

いたいけない姫を幼い将軍にあてがった・・・悪しき老中・安藤対馬守。彼らの鬱積した欲望は・・・怒りに転化し・・・そして・・・一人の大名に注がれることになったのだ。

和宮が江戸の旅を無事に終えた頃・・・彼らは・・・計画を実行に移した。

手はまたもや死人使いである。下野や越後の科学忍者が彼らを支援した。援護者たちには彼らとは違う思惑があったが・・・ともかく・・・安藤対馬守の暗殺に異存はなかったのである。

しかし・・・一橋慶喜が黒幕だった・・・桜田門外の変とは異なり・・・坂下門外の襲撃は・・・失敗に終る・・・何よりも・・・篤姫が・・・それを嫌ったのである。

安藤対馬守に殺到したゾンビたちは・・・篤姫が半蔵に渡した・・・秘蔵の品に接した。

隠し紋・・・薩摩金十字である。聖なる十字の照射を受けたゾンビの群れは・・・無惨な死体に瞬時に解体した。前衛を失った襲撃者たちは・・・護衛の侍に囲まれ全滅したのである。

ただし・・・襲撃に動転した安藤対馬守は駕籠から抜刀しつつ・・・逃れようとして転倒・・・自らの刀で重傷を負ってしまったのだった。

半蔵から報告を受けた篤姫はため息をついて・・・「粗忽者め」とつぶやいた。(つづく)

火曜日に見る予定のテレビ『モンスターぺアレント』『シバトラ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

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2008年8月24日 (日)

そんなのヤダヤダヤダ!(多部未華子)ネコナデてもいいですか?(小木茂光)

一世風靡セピアの元リーダー小木茂光といえば名脇役といって過言ではないが・・・多彩な役柄から・・・様々なイメージがある。もちろん「踊る大捜査線」シリーズの警視庁捜査一課々長・一倉がメジャーなのであるが・・・キッドとしては「おとり捜査官・北見志穂」シリーズの警視庁捜査一課主任・井原も捨てがたかったのだ。しかし・・・最近は「ネコナデ」のIT関連企業「デジタルドラグーン」の人事部長・鬼塚にしか見えなくなっている。スポーツ新聞の記者としてパパラッチしていも・・・心は猫にありで上の空なんだろう・・・と妄想してしまうのである。もう・・・今回も話はベタだけに・・・そのことばかりが気になっていました。猫が出てきたのは「33分探偵」だったけどね。

さて・・・オリンピックがついに去っていきます・・・長い嵐だったなあ・・・。

男子マラソンは超高速レース。ケニアのワンジル(金メダル)がエチオピアのメルガ(4位)からドリンクを譲られ・・・直後にスパート・・・一人旅になってゴールである。「水あげるからおいていかないで・・・」「ごめん・・・いく」という心の会話が聞こえました。ケニア生まれの日本育ち・・・「我慢、我慢、我慢を学びました」・・・あのロシア出身力士にも教えておくべきだったな。棄権者を除く最下位走者(76位)は佐藤敦之・・・鳥の巣は暖かく迎えて・・・残念なことの多かった日本男子陣に相応しいフィナーレを飾ったのだった。礼。

で、『ヤスコとケンジ・第7回』(日本テレビ080823PM9~)原作・アルコ、脚本・渡辺雄介、演出・長沼誠を見た。イメージ戦略というものがある。基本的にはマス・メディアという送り手が大衆という受け手に仕掛けるものである。もちろん・・・個人が好きな異性に対してイメージ戦略を仕掛けることも日常的だ。「恋空」では「優しいし頑張り屋さんだし笑顔が素敵だし泣き虫のところもかわいい」というイメージを男の子に植えつけてできちゃった高校生になる女の子が主人公である。イメージ戦略に失敗した女の子は暴力に訴えて赤ちゃんを殺しちゃった高校生になるのだが何故か逮捕されないのだった。こういうストーリーもまたイメージ戦略と言えるだろう。

人間は幻を愛し・・・幻を憎む動物である。ドラマの中の愛が虚構である以上・・・現実の愛も虚構にすぎないのだが・・・そこには違いがあると思い込んだりもする。この「すべてがウソなのにウソじゃないことを信じることがある」というのが人間の面白いところだ。

北京五輪の開会式でビジュアル担当の少女と歌声担当の少女が二人一役だったことが物議をかもすのはその認識力の差異があるからだ。このことについて異議を唱える人はそれが詐欺だから悪であるというし、特に問題と思わないものは吹き替えはよくある演出技法にすぎないと考える。

五輪開会式はセレモニーであり・・・問題のコンテンツは余興にすぎないので会場にいる人々を気持ちよくさせればいいとキッドは思うが・・・騙されたと怒る人もいるのである。問題は騙しきることのできない集団としての人間の面白さである。なんでバレたのだ。

ここに芸能の難しさがあるのだな。たとえば・・・芸歴の問題がある。件の歌声少女が・・・芸歴に五輪開会式を加えたいと思うと・・・二人一役の抹消は難しい。また顔少女が歌手として芸歴に記すことはまさに虚偽申告になる。もちろん・・・これは名誉の問題でもあって・・・顔少女には顔少女のバックが・・・歌声少女には歌声少女のバックが存在して・・・それぞれに名誉を主張する場合があるのである。

単に「最高の声と最高の顔をお届けしたかったからこうなったのです」とぱかりは言い切れないのだ。すると・・・最高少女、歌声少女、顔少女の三つのバックがせめぎ合うのである。結果・・・バレるのだ。バレると・・・「また中国かっ」と後ろ指を差す人もいるのである。

もちろん・・・後ろ指を差すことは悪いことではない。大衆は騙されやすいので警告を与えるのは大切だ。もちろん・・・どんなに警告しても大衆はだまされるのである。騙されない大衆なんて・・・なんとなく大衆っぽくないのである。

中国はより洗練された北朝鮮である。すべては捏造であり・・・すべては茶番である。そんなことは基本なのである。もちろん・・・日本だってより洗練された中国にすぎないのである。

さて・・・そういう意味で少女漫画家・桜葉れいか(松岡昌宏)は元・暴走族のヘッド・沖ケンジであることを隠している。基本的に・・・そういう虚飾を許せない人にとってはものすごく悪いことをしているのである。

もちろん・・・キッドも堀北真希が化粧を落したら舞の海だったら・・・詐欺だと思うが・・・そんなこといってたら化粧品会社は商売あがったりなのである。

つまり・・・一般大衆の認識力をどのあたりに設定するか・・・という問題がある。

男のくせに少女マンガを書いているのが悪いのか。女のフリをしてイメージアップしたのが悪いのか。バレそうになったので隠そうとするのが悪いのか。・・・それともこれっぽっちも悪くないのか・・・ということである。

今回・・・好きな女(広末涼子)を手にいれるために・・・好きな女の惚れてる男を窮地に落しいれ・・・好きな女を苦しめるという青田(RIKIYA)が悪いので・・・読者を騙している桜葉れいかはちっとも悪くない展開です。寸止めですけど。

できれば・・・もう少し・・・「全国の少女たちの夢を壊さないためにどれだけ努力しているのか・・・という痕跡」があると良かったかな。どうもアイドルと美少女マンガ家の区別がないような演出だったから・・・。

まあ・・・美少女マンガ家である必要はないのだが・・・ベレー帽でメガネの必要もあまりないのではないかと思うのだった・・・つまり・・・どんなイメージ戦略だったんだ。

かって・・・「美」についてネチネチと書いていた小説家の葬式には紫色の和服を着たファンの女性が多数参列したという。イメージ戦略も恐ろしいが一般大衆も恐ろしいのである。

かって・・・ナチス・ドイツは宣伝上手だった・・・とベルリンオリンピックを例にとり・・・主張し続ける人々がいる。ある意味ではどんなオリンピックだって宣伝手段にすぎない。しかし・・・その虚構の中で・・・時には現実より・・・美しく輝く人々がいる。

キッドはそれのどこが悪いのか・・・と時々思うのである。

関連するキッドのブログ『第6話のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)『霧の火』(日本テレビ)

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2008年8月23日 (土)

魔王は決別するのです。(大野智)・・・突然花火のように消えて。(小林涼子)

塚原-末続-高平-朝原で4×100㍍リレー銅メダルである。

運も実力のうち・・・という言葉はこのためにあった・・・と言えるレースだったなあ。

もちろん・・・与えられたチャンスを掴み取ることのできる心身を彼らは持っていたのだった。

チームなので・・・ドラマはそれぞれにあるだろうが・・・やはり・・・朝原宣治(36)のドラマが特筆に値するだろう。

マンガみたいだ・・・と本人が言っているのだから間違いない。アトランタ五輪(1996)では100メートル準決勝、リレー予選、走り幅跳び予選と二束の草鞋を履き・・・シドニー五輪(2000)ではリレー準決勝・・・アテネ五輪(2004)では100メートル2次予選、リレー決勝4位・・・である。初オリンピックから12年・・・引退を囁かれながら・・・現役を続けて・・・この日を迎えたのだった。なにしろ・・・準決勝のバトンミスでアテネの1~3位英国、米国、ナイジェリアがすべて姿を消していたのである。これを超ラッキーと呼ばずして・・・なのだ。

朝原夫人はシンクロナイズドスイミングでバルセロナ五輪(1992)のソロとデュエット二つも銅メダルを持っている・・・とにかく・・・よかったなあ・・・と思うのだった。・・・まあ・・・余計なお世話ですけど。

で、『魔王・第8回』(TBSテレビ080822PM10~)原作・キム=ジウ、脚本・西田征史、演出・片山剛を見た。悪というものは魅力的なものだ。なぜなら悪には勝利が含まれているからである。たとえば・・・「生きる」ということだ。殺人は悪だが・・・殺されたものは死という全面的な敗北を与えられ・・・殺したものは勝利するのである。善を尊ぶものは・・・だから勝負を嫌う。悪の中に喜びがあるのでは・・・気まずいからである。

もちろん・・・それは極論であって・・・善には輝かしい勝利が・・・悪には暗い敗北が似合うという考え方もある。

しかし「人の嫌がることはしない」・・・という前提に縛られていては・・・スポーツなんてできないのである。

サッカーでは・・・リードしたチームが「うまく時間を使ってくる」という「悪」が行われる。相手の嫌がることをして・・・勝利を掴むのだ。

野球では強打者を敬遠する。正々堂々と勝負をしないことが勝利への道筋だったりする。

「戦争」は「悪」の最たるものであるが・・・国連の常任理事国が現在も戦争を実行するわけだし・・・「戦争」は映画やドラマなど娯楽の重要な要素でもある。

「犯罪」もまた「悪」なのであるが・・・娯楽の題材としてもてはやされる。

とにかく・・・悪が魅力的であることは認めなくてはならないだろう。

魔王は悪の・・・いわば・・・源であるので・・・魅力はこの上なしなのである。

しかし・・・このドラマの魔王は・・・復讐中なので・・・恋なんてできません・・・という軟弱者だ。そのあたりが悪魔としてはちょっと恥ずかしい。

たとえば・・・「羊たちの沈黙」でお馴染みのレクター教授は「ハンニバル」の中で・・・好きになったクラリス刑事に・・・激しくアタックし・・・絶品料理をご馳走したりするのである。

魔王を名乗る以上・・・復讐しながら据え膳は食い返す刀で浮気するぐらいの野獣性が欲しいものなのだな・・・。

ともかく・・・復讐か・・・恋愛か・・・で迷う成瀬領(大野)は・・・サイコメトラーしおり(小林涼子)の献身的な求愛に触れ・・・自分の行いに迷いが生じるのである。

ちなみにここまで成瀬は悪い弁護士を事故死させ・・・悪い借金取りを病死させ・・・悪い情報屋を転落死させただけで・・・全く犯罪を犯していないと言える。

だから・・・しおりと恋愛したってまったく問題ないと思うのだが・・・それはね・・・善人にとってよからぬ考え方なのね・・・そうなの・・・。

では・・・領はなぜしおりの愛に答えられないのだろうか。・・・それは神秘的なことだな。

神秘とは妄想である。たとえば・・・宇宙に輝く星が恒星だったり惑星だったり衛星だったりすることと同じように虚構なのである。実は・・・星はすべて悪魔の瞳なのである。ウソだと思ったら・・・確認しに行ってもらいたい。ケンタウルス座アルファ星まで四光年である。

とにかく・・・領はこう思う・・・「しおりは・・・汚れなき天使だ・・・復讐のために他人の手を汚し悪事を重ねる自分は相手としてふさわしくない・・・」・・・なんという根性なしだろう。

そのくせ・・・抱きしめたりして・・・罪作りな男なのである。

そんな・・・領の心を見抜いた共犯者の山野(清水優)は「命を奪われた英雄の怨みを忘れるのですか」と計画立案者である領をさしおいて・・・計画を実行である。

おりしも・・・葛西(田中圭)は不倫の事実を・・・宗田(忍成修吾)に知られ恐喝され・・・同時に不倫相手の夫で上司でもある典良(劇団ひとり)にすべてを把握されてしまう。

そして典良は葛西に宗田の始末を命じるのだった。

そんな二人に送られたカードは・・・「ワンドの5」=「小アルカナの杖の5」である。剣のエース(第5話)のところでも述べたが小アルカナはほぼトランプカードに準じている。ジャックの代わりにナイトがあり、これを武官だとすると文官にあたるペイジが加わっている。だから一つの種類が14枚あるのだ。

剣のカードに対して杖(ワンド)のカードには宗教的な意味合いがある。その本質は聖なる火である。だから杖には松明のニュアンスも含まれている。ちなみに杖(ワンド)の5はスポーツの象徴である。五つの大陸をシンボルとする五輪だが・・・実は杖の5のニュアンスを含んでいるのである。スポーツは競争であるが・・・ルールに基づいた競い合いのニュアンスがある。平和的な争いという矛盾した要素を持っている。この意味から転じて内輪もめという意味が生じてくるのである。四大元素である地水火風に加わる五つ目のエレメントは元素の混合で生じるのだ。だから・・・5なのである。

同時に杖は宗教=正義の象徴でもあるから・・・正当性を求める争いを意味する。

同じ犯罪の隠蔽に加わりながら・・・エリートとなった葛西を怨む宗田。

宗田による脅迫に怒る葛西。

そして・・・飼い犬に手を噛まれた典良。

それぞれが・・・自らの正義を主張しながら・・・悪に誘惑されるのだ。

すべては直人(生田斗真)の過去の過ちが種火となっていることは言うまでもない。

聖なる炎と地獄の炎の区別は人間にはつかないのである。

一方・・・しおりが恋を占い引いたタロットカードは・・・「ナイト・オブ・ソード」=「小アルカナの剣の騎士」である。剣は風のカードであり・・・基本的には戦いを示す。「剣を持った騎士」は整合的な組合せであるが・・・それは威力倍増のニュアンスがある。・・・まあ・・・水を得た魚です。そのために・・・「戦闘開始」を暗示するし・・・「戦いのための勇気が高ぶる」状態であり・・・気分が高揚することから転じて「激怒」を示すのである。もちろん・・・恋をためらうものがこのカードを引けば「勇気を出して告白」のサインとなる。さらには・・・カードの絵柄はしおりにとっては「白馬に乗った王子様」に映ったことは間違いない。しかし・・・実際は・・・激怒する復讐者である成瀬領を示していたのだ。

つかのまの逢瀬を楽しんだしおりと領・・・しかし・・・ある雨の日の情景から・・・一本の傘をめぐり・・・しおりは・・・領が真中友雄であり、雨野真実であることを確信する。

そして・・・高塚刑事(上原美佐)たちの協力で・・・過去の補導調書からついに直人は領と友雄の接点を発見するのだった。

関連するキッドのブログ『第7話のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)『Tomorrow』(TBSテレビ)

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2008年8月22日 (金)

他人の心配をしている場合じゃないのだが・・・(山下智久)・・・あんたもただの人間だったんだ・・・(戸田恵梨香)

スーパーエース上野・・・ついに金メダル・・・宇津木(母)も宇津木(娘)も泣いた・・・なでしこ残念賞。

みのもんた・・・ブストスを面白がりすぎ・・・。

そんな「北京五輪・ソフトボール決勝」の視聴率は30.6%である。

バッチリ金メダル表彰式にかぶった「コード・ブルー」だったが・・・↗13.4%である。立派だ。

まあ・・・とにかく・・・上野の三連投が五輪序破急の白眉であったようだ・・・。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~・第8回』(フジテレビ080821PM10~)脚本・林宏司、演出・西浦正記を見た。すべてのものに構成はある。ひとつの流れがあって・・・二分割ならフリとオチ、三分割なら序破急、四分割なら起承転結である。もちろん・・・五分割があっても六分割があってもいい。一年は一日で割れば365分割である。

もちろん・・・分割は・・・ドラマならカット割りという言葉がある通り・・・ワンカットに細かく分割できるわけだ。一つのカットでもカメラの動き・・・ズームやパン・・・あるいは登場人物のセリフや出入りでさらに分割される。分割されたものの統合が全体を作り・・・それを構成と呼ぶのである。

キッドはこのドラマは序破急で構成されていると感じるのだが・・・つまり・・・1~3話で一段目、4~6話で二段目、7~9話で三段となるのだ。だから・・・今回は序破急の破の部分で・・・決着はつかないのである。

ただし・・・1~8話で起承転結が二回と考えてもいい。そうなると・・・1話の最後で患者の腕を切断したフェロードクター藍沢(山下)が今回のラストでシニアドクター黒田(柳葉敏郎)の腕を切断するのはフリとオチになっているわけである。

しかし・・・それは支流で・・・やはり・・・本流は序破急の方だろう。

主人公の感情の流れがそうなっているのである。前回・・・「自分を主体とすること」を主張した主人公は今回・・・「他人に対して客観的になれない自分」を感じる。当然・・・次回は「世界に開きすぎた心を回収する」ことになるのだろう。

キッドは序破急は・・・ドーンドーン(序)ドンドンドン(破)ドドーン(急)ぐらいな感じが好きなのだが・・・このドラマの場合はドンドンドン(序)タタタタタ(破)パン(急)というような感じになっていると思う・・・まあ・・・あくまで主観です。

さて・・・藍沢がどのくらい・・・心を開いてしまうかを順番に見て行く。

まず・・・仲間である。認知症の祖母(島かおり)について気遣う藤川(浅利陽介)に対して「俺の背後に回るな・・・ではなくて・・・俺に気を使うな」と言うあたり・・・藍沢は藤川の心遣いに対して感謝している。エレベーターの中でそろっていく仲間たちの顔ぶれにどこかとまどいを感じている風なのは・・・心が揺れているからだ。相変わらず食卓を仲間と共にしないのだが・・・常に会話には参加するのである。キッドの妄想では愛人である冴島(比嘉愛未)が仲間たちのテーブルに迎え入れられる瞬間にはどことなく和みを感じている風情だ。

手術前に仲間たちに・・・「患者を助けたい」と心情を吐露したりもするのである。

さらには・・・終盤でドクターヘリに乗るために出動する白石を見送る視線は・・・仲間を心配する気配さえあるのだ。もちろん・・・物語としての演出は直後における悲劇の暗示でもあるが・・・流れから言えば・・・藍沢が仲間を強く意識し始めた兆候と考えた方が奥行きが生じる。

予知夢を見るようになったエスパー白石(新垣結衣)が放射する不吉な波動を感じたわけではないと思う。

そんな仲間たちに対応するため・・・投入される患者は・・・夏祭りで事故に遭遇した四人家族だ。

ものすごく人騒がせな患者一家だが・・・家族愛には満ちているらしい。

一番の重傷者は夫・達夫(平賀雅臣)である。緊急手術を経て一応容態は安定する。ドラマでは触れられないが担当は藤川である。かっては変な患者専門の藤川だが・・・今回は一番大人しい患者をヒットしたのだ。

その娘・結菜(大作空)はいわゆるひとつのマセガキである。ある意味早熟であり・・・もてあました白石は藍沢にパスするのだった。・・・というか結菜が自主的に乗り換えるのだった。キッドの妄想上の藍沢と冴島の「できていること」を見抜くのでただものではない。

その母・清美(宮地雅子)はぶしつけな女である。クレーマーでありやかましい。「ヘリは別料金だとしたら・・・勝手に乗せられて迷惑だ」とか「病室が気にいらない」とか軽症だが疲れる患者だが・・・一家の中心人物らしい。ここは無難に白石が対応する。

その父・重蔵(織本順吉)は戦中派である。「ROOKIES」の敵チーム監督からここなのだが・・・「沙粧妙子~最後の事件」では松岡刑事(柳葉)の恋人の父だった・・・とにかく猛烈に騒がしい。担架背負って手術室に乱入するは・・・ヘリのコクピットに搭乗するは・・・女医の尻をさわるは・・・国防を考えるは・・・乗ったことのない潜水艦を思い出すは・・・なのである。担当は緋山(戸田)である。

キッドの妄想では達夫は養子だと思う。つまり・・・重蔵~清美~結菜は血縁に違いないと思うからだ。

この序破急のサブテーマは「医師と患者と患者の家族」なので・・・ものすごく家族尽くしがされているわけだ。藍沢と祖母・・・フェロードクター三井(りょう)と医療ミスの訴訟相手・・・そしてこの患者一家。さらには来週は黒田の家族もからんでくるようだ。

そういう最中にフェロードクター森本(勝村政信)はオペレーターの聖子(遊井亮子)と家族に成り損ねるのだった。

ともかく・・・藍沢は結菜にモーションをかけられ・・・包帯を巻いたり金魚を買ったりして・・・すっかり気を許すのだった。

こうして・・・患者や仲間との心の距離を縮小してしまう・・・藍沢。

達夫の最初の手術でも・・・容態急変後の再手術でも・・・上司である黒田と藍沢は会話を繰り返す。

黒田「これはどうするのがいい?」

藍沢「こうします」

黒田「その通りだ・・・」

こうして・・・藍沢は黒田との師弟愛まで醸し出してしまうのだった。

失敗する可能性のある手術を失敗した時・・・手術ミスだと患者およびその家族に訴えられないための予防策としての「同意書」にやかましい母親にサインさせるほどに成長した白石。かってはたじろいだ自分を克服した白石だったが・・・こういうステップアップをしたときは慎重になる必要がある。つまり新領域に足を踏み入れているからだ。

流れから言えば藤川が起す方が自然な行動を白石がしてしまうのはキャスティングパワーというかタレント行政のなせるワザだが・・・とにかく・・・白石が「患者から逃げない」段階に突入したことで一応辻褄は合うのである。

ボイラー爆発事故・・・おそらくテロリストの仕掛けた鉄骨トラップに工作員におびき出された白石がまんまとひっかかり・・・白石を庇った黒田が負傷する。千葉県ではこういうことが日常茶飯事なのか・・・。

危険な現場に赴くドクターヘリ要員・・・このあたりのことで毎回盛り上げればいいのに・・・。鉄骨の下敷きになり腕を挟まれ大量に出血した黒田。

黒田「藍沢・・・切れ・・・」

藍沢「・・・切ります」

ともかく・・・自分の心が世界と癒着してしまったために・・・以前より・・・やや躊躇しながら・・・藍沢は黒田の腕を切断するのだった。

関連するキッドのブログ『第七話のレビュー

さて、テンメイ様もすっかり二本立てである。半分ドラマレビューになりつつあります。毎回思うのだが・・・やはりドキュメンタリータッチというのは日本では馴染まない手法なのかもしれない。もちろん・・・キッドはこのぐらいの省略があった方が妄想が膨らみエンターティメント性は増すのだが・・・お茶の間的にはね。ただし・・・脚本も演出もフリは入念に散りばめられていてけして散漫ではない。どちらかといえば予算とスケジュールの限界に挑んだアクロバットになっているのである。まあ・・・ながら見していたテンメイ様が最後の場面を見逃しているのはガチだとしても・・・。黒田ヘリに乗ってるし・・・腕・・・切断されています。まあ・・・再生手術はあるかもとは思いますけど。あの状況だと無理だとも思いますが・・・中間の組織がつぶれているし・・・。

Hcinhawaii0449 ごっこガーデン・ドクターヘリポート。お気楽腕を切っちゃったの・・・う~ん・・・とっても痛いだろうにね・・・みんな夏休みの宿題そろそろやってね・・・エース上野・・・がんばったなぁ・・・患者役飽きたのね・・・やはりお医者さんごっこの醍醐味は・・・エリ藍沢Pのアップがどんどん増えているのでスー。世界はどんどん正しい方向に進んでいるのでスー・・・ゲッティング・ベターでスー・・・ああ・・・チビッ子は治外法権ですか・・・やりたい放題でスー・・・うらやましくてはうぅんmari金メダルは貴重です・・・スポーツ新聞の売り上げが違うから。女の子はいくつでも・・・イケメンに弱い・・・栴檀は双葉より香ばしです。衝撃的な事故でした・・・背負った十字架は・・・重い・・・重すぎる中学生の目から見ても・・・ガキンチョ生意気すぎデス・・・ぼぎゃ~んデス。更新なしデス

Hcinhawaii0450 ごっこガーデン・病院のいこいの廊下セット。アンナふふふ・・・このごっこはちーずちゃんの独占ぴょん。ケロリも多数発見できたぴょん。ガッキー口紅が薄かった?・・・それにしても子役のマジ泣き?・・・こわすぎぴょん・・・ほんこわかと思いましたぴょ~んちーずあらすじ的には・・・ごっこが楽しいので遅れ目・・・ガッツだじぇみのむしシンクロ・・・日本の頭脳流出・・・中国から選手をもらって・・・卓球とかねえ・・・あ・・・ソフトは宇津木(娘)の育てた上野るるるで金・・・くうもう・・・藍沢は・・・面白いって言わないキャラになっちゃったのかしら・・・今回の家族ネタはまとまりすぎだったけど・・・三井のネタはクッションで・・・来週の黒田の家族の話につづくのかな?・・・空港か・・・成田ねikasama4森本さん・・・だーい・どーんでーん返しっ・・・轟木さんの表情が・・・なんとなく黒田ラブを感じさせたのです・・・必殺すそ握り・・・これは効いたっ。医者と患者およびその家族の意思疎通・・・結局・・・信頼関係の問題なのではないでしょうか・・・黒田は外科医生命と引き換えに・・・家族を取り戻すことになるのでしょうかね・・・ちなみに私はこのドラマには登場しないジム長です」・・・ガンダムネタ警報発令。

Hcinhawaii0451 ごっこガーデン・授賞式セット。まこうっ、手が・・・・・・・・・・(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!・・・・ウザ家族・・・それにしても・・・子役はうますぎ~・・・だけど・・・少し・・・からみすぎデス。白石・・・辛すぎマス・・・なかったことにしてあげて~・・・夢オチ許可シマス・・・日本ばんじゃぁぁぁい金メダルの皆さん・・・バンザイ!・・・例によって遅刻しましたーっakiもう・・・オリンピックとドラマでフラフラダンスーっ。三井先生の子供って・・・どうしているのかしら・・・訴訟が原因で・・・離婚・・・子供は夫がひきとった?・・・だとすると・・・真壁の言葉・・・ダブルできついっしょ~」ミマムじいや・・・おつまみにとり天作って~・・・コードブルーは実は泣けた~・・・とにかく録画ものを・・・消化しないとどもならん・・・」ろーじー・・・Tomorrowはおいついたけど・・・コード・ブルーは間に合わず・・・北京と日本・・・毎日往復ってありえないスケジュールですわ~あんぱんち関係ないけど33分探偵エキストラしてきたのよシャブリとりあえずケロリチェックはしましたが・・・レビュー間に合わず・・・五輪閉幕頼みでありました~

土曜日に見る予定のテレビ『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)『恋空』(TBSテレビ)

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2008年8月21日 (木)

絶対に負けられないエース上野さん・・・お姉ちゃんよりすごいかも・・・真夜中になってもタリラリラン(志田未来)

まあ・・・ある意味で今回のオリンピックで一番しびれた競技となりつつあるソフトボール。なにしろ・・・苦しい時間が長すぎるのである。もちろん・・・そのためには世界最高の豪速球投手であり日本のエースである上野由岐子(26)に感情移入必要がある。

昼間・・・予選で日本にコールド勝ちしたアメリカと準決勝。 

    1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
米国 0 0 0 0 0 0 0 0 4  4
日本 0 0 0 0 0 0 0 0 1  1

七回を失点ゼロで抑えてから・・・日本の攻撃陣はもう・・・勝利の回避の呪縛にかかってしまったような展開である。チャンスになればなるほどパニックになるのである。頭の中でチャンス→ピンチという変換が行われてしまう。絶好球を見逃し・・・吊り球に手を出し・・・最初のタイブレークではバント失敗・・・ポップフライ・・・三振である。七番セカンド三科真澄は北京五輪でいまだ無安打・・・そして必ずチャンスに打順が回ってくるのだ。

そして・・・迎えた夕方からの3位決定戦(最終準決勝)・・・。先発上野である。

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 101112 計

豪州 1 0 0 0 0 0 1 0 0  0  1  0  3
日本 0 0 0 2 0 0 0 0 0  0  1  1  4

たとえ・・・7回2死から同点ホームランを打たれたとしても誰が上野を攻められようか・・・そして・・・日本はどれだけチャンスを与えられると勝つ気になるのだろうかという攻撃の連続である。12回表の攻撃を凌いだ時・・・上野の球数は二試合合計318球に到達。一日で21イニング63アウトを奪ったのである。さすがのキッドも・・・もう楽にしてやってくれ・・・と何度も神に祈ったのである。

そんなソフトボールの視聴率は13.0%だ。

水曜日のダンスはパートナー「ゴンゾウ」休止の上に真夜中の一人ダンスとなって・・・。

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3↗10.9↘*6.3 ・・・%

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.1↘*7.8%・・・である。し、しのいだ~。

で、『正義の味方・第7回』(日本テレビ080820PM1150~)原作・聖千秋、脚本・旺季志ずか、演出・中島悟を見た。共通認識というものがある。常識と言ってもいい。もちろん・・・情報は人間にとって常に過多であるから・・・「知らないことが必ずある」・・・というのが常識の基本である。つまり・・・常識というものは実は存在しないのである。たとえば・・・地球人類にとって日本語はどちらかというば知らなくて当然の言語だ。67億人いる人口の中で多くても2億人ぐらいしか日本語を知っているものはいないのだ。65億人には「おはよう」と言っても通じないのである。つまり・・・65億人にとって日本語なんて知っていても役に立たないのである。もちろん・・・日本人がそれで困ることはない。

ただし・・・そうなんだなあ・・・と思っていることと思わないことでは全く知識のレベルが違うのだ。

で・・・そういう共通認識が常識かというと・・・そうでもないのだな。

だから「原爆投下はしょうがない」なんて言っちゃうと激怒する人が登場するのだが・・・知識が増せば増すほど・・・それは「しょうがない」と言えるのである。ただし・・・そこには「しょうがない」と言うと激怒する被害者感情への配慮という知識が欠けていたのだ。

被害者の意識というのは基本的に妄想だが・・・万人の共感を誘う部分でもある。つまり人々の心には被害者意識が満ちているからだ。

勝負の世界ではほとんどが敗者なので・・・基本的には勝者よりも敗者への共感が強い。

しかし・・・どんな敗者でも・・・勝利の記憶がないわけではない。世界の敗者が日本国内の勝者であることはざらにあり・・・日本国内の敗者が地方の勝者であり・・・地方の敗者がクラスで一番だったり・・・ついには一番の敗者より勝者だったという勝者に至る。

そして勝利の甘みは敗北の苦味より・・・口に優しいのである。

現実逃避の場を提供する虚構のメディアが「勝者」になぜこだわり・・・お茶の間がそれに追従するのか・・・それはおそらくこういうシステムである。

同様に・・・多数の共感ということを考えてみる。たとえば・・・嫁と姑の対立の問題である。

どちらに・・・味方すると多数の共感を得られるのだろう。

対立者はどちらも女性である。もちろん・・・その背景には・・・古代インドの法律全集であるマヌ法典に記された「女は幼きは父に従い、婚しては夫に従い、老いては息子に従う」という歴史的男尊女卑の傾向があるのだが・・・それは度外視しておく。

で・・・単純に考えると・・・女性は基本的に嫁になる。つまり100%である。それに対して姑になるのは男子の母親である。男女比をほぼ同数と考えると・・・つまり50%である。

つまり・・・姑は嫁の半分しかいないという計算になる。・・・ええーっと思う人がいるかもしれないが事実である。

つまり・・・嫁の味方をすれば共感は100%・・・姑の味方をすれば共感は50%なのである。

だから・・・基本的にドラマは「嫁の味方をする」のが正解なのだ。

もちろん・・・これは基本である。たとえば・・・お茶の間にいるのが基本的に姑だと考えると・・・姑の味方をすれば100%・・・嫁の味方をすると0%の共感を得ることになる。

さあ・・・このあたりが・・・テレビで嫁姑問題をあつかう難しさなのである。ある意味・・・老舗である「渡る世間は鬼ばかり」で考えてみよう。実はこの番組が怪物だったのは主人公である泉ピン子が・・・嫁・・・だったときなのである。もちろん・・・嫁はいびられるのだが・・・共感は集まるのだった。そして・・・今・・・泉ピン子が姑っぽくなったので・・・ドラマはかってのような視聴率は集められないのである。

だから・・・「正義の味方」は圧倒的に・・・嫁である槇子様(山田優)の味方をする構造になっていて・・・姑である里美(山口いづみ)はギャフンになっている。もう・・・姑が見たら嫌な嫌な気持ちになる展開をしているのである。

もちろん・・・それだけでは・・・視聴率戦争には勝てないのだが・・・コメディーとしては非常に優れたものになっている。

なぜなら・・・嫁にとって姑はやっかいなものであり・・・「嫁姑対立」は嫁の夫にとっても姑の夫にとってもやっかいなのであるが・・・夫たちはどちらかといえば・・・若い方の味方をするので・・・夫や・・・息子は・・・姑をもてあますのが普通だからだ。

もはや・・・姑にとっての唯一の武器は・・・息子のマザコンしかないのだが・・・そのマザコンがどれほど忌まわしい言葉扱いになっているか・・・ね。

さて・・・槇子様の支配する世界で・・・槇子様を敵に回すことがどんなに恐ろしいことかを知らずに・・・「尋常ならぬ腹黒い嫁」から息子(向井理)を守ろうとする里美は哀れな生贄なのである。そして・・・里美が奮闘すればするほど孤独に陥っていくこの展開は・・・お茶の間で姑たちを悶絶させ・・・その周囲に暗い喜びを撒き散らしていくのである。

その嫁姑の暗闘に巻き込まれた妹・容子(志田)は思わぬおこぼれに預かり我を忘れてスキップするのだった。

日本人は常に「勝負の否定」と「勝利の肯定」の間で揺れている。「戦うことはよくないという気持ち」と「負けたくない気持ち」でゆらゆらなのである。しかし・・・「勝とうと思わなくては勝てない」以上・・・「勝負を肯定すること」は必定なのである。

そういう意味では・・・槇子様と里美はどちらも正しい。どちらも・・・相手を貶めるためにベストを尽くすのである。しかし・・・槇子様には母(田中好子)という偉大な導師がいて・・・容子という忠実な下僕がいる。もう勝負は目に見えているのである。

第一の勝負・・・里美による新居改装攻撃。姑好みの内装にしてやる、炊事洗濯掃除の不備を舅(平泉成)に報告大作戦。

槇子様の反撃・・・里美グッズの排除・・・容子による家事代行・・・舅には粗を見せないことに成功。これによって里美は「奥様は魔女」の隣の家の主婦のポジションに転落するのだ。「あんた・・・あたしは見たんだってば・・・サマンサは魔女なんだってば・・・」「お前・・・今日・・・精神安定剤飲み忘れてるだろ・・・」なのである。

第二の勝負・・・容子の取り込み攻撃・・・容子を手懐けるためにおこづかいを渡すのだが・・・単にカラオケ屋で容子の幼馴染のジャンボの出番を作っただけであった。それどころか・・・容子がアルバイトで面倒を見る犬のエリザベスにマイ・スリッパをかじられる始末である。

第三の勝負・・・合鍵使用不可となり・・・ドアの前で待ち伏せ大作戦・・・。ついに容子をはさんで前面対決である。しかし・・・国家公務員を敵に回して主婦が口論で勝てるわけはないのである。

第四の勝負・・・舅を連れて嫁の不義理を猛襲・・・。舅の「書」をオークションにかけた槇子様の不人情をなじるのだが・・・「書」が高額評価されていることにより・・・「舅に対するヨイショ」に変換。・・・もちろん・・・入札金額は槇子様の自作自演である可能性さえある。

しかも・・・ロビーでのマナーの悪い愛犬家との口論によって・・・舅と小舅(夫の弟)の関係改善のヒントを与え・・・舅の嫁に対する信頼を高めたのであった。

まさに・・・「母は子離れしてなくて・・・」という息子・・・「お前・・・被害妄想じゃないのか」という夫と・・・姑・里美・玉砕である。

さて・・・次回はどちらの親と二世帯住宅問題である。もちろん・・・主題が姉による妹の捕縛である以上・・・結論は見えているわけですが・・・。ちなみに夏の風物詩・田中好子のCMでおなじみ素麺の揖保の糸と落雷で・・・容子は恋に墜ちたことが表現されるのだが・・・奴隷の身分で恋なんて・・・容子の心は恐ろしさで身が震えるのだった・・・。それはリナ・インバースが姉を恐怖するが如しである。

関連するキッドのブログ『第6回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)『打撃天使ルリ』(テレビ朝日)

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2008年8月20日 (水)

絶対絶命じゃねえか!(末永遥)シンデレラボーイです・・・(谷原章介)

待っていても金メダルは獲れない・・・ガッツだぜ。

絶好球を見逃して・・・ボールを空振り。

結果が出る前から失敗を感じる。

勝負事って本当に面白いよね。

火曜日のドラマ対決は①「シバトラ」↗13.7% ②「モンペア」↗12.4% ③「学校じゃ!」↗*7.0%

順位変わらず。

なんちゃって女子高校生対決は・・・。

①大後寿々花のシバトラ  13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7%・・・平均12.5%

②多部未華子のヤスケン 12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3%・・・・・・・平均12.1%

③志田未来の正義の味方13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5%・・・・・・・平均10.4%

順位変わらずである。大後逃げ切りか・・・。

で、『シバトラ 童顔刑事・柴田竹虎・第7回』(フジテレビ080819PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・石川淳一を見た。ネタはベタだが・・・サスペンスにしぼった展開なので今回はすっきりしていた。まあ・・・携帯でシバトラが敵の一味のものまねをして・・・殺害現場を聞き出すというのは・・・ありえないっ・・・と思っちゃいましたけど。

犯罪者が・・・しかも殺人がらみで・・・通話相手を確認しないなんて・・・ねえ。

ともかく・・・町田リカ(末永遥)再登場である。原作では母の愛人に性的虐待を受けているキャラクターなのだが・・・ドラマでは「幼い頃、母親(春木みさよ)にフォークを向けたためにモンスターと畏れられている」ということになっている。

女子高生向けファッションの店で覚醒剤入りキャンディーが配られている・・・現行犯逮捕だろう・・・普通。犠牲者の一人・弥生(大平奈津美)を泳がせて・・・覚醒剤を配布する「サティスファクション」にたどり着いたシバトラ(小池徹平)・・・しかし・・・そこに現れたのはリカだった。リカはすでに覚醒剤中毒になっていた。

美月(大後寿々花)は父親が覚醒剤中毒だったために・・・覚醒剤を人並み以上に憎んでいる。そのため・・・美月とリカが衝突してしまう・・・というのが今回の綾である。

「キャンディーなめると・・・すっきりするんだよ。キー」

「薄目のキャンディーだけでなく・・・濃い目のダイエット・ドラッグもやってんでしょ。キー」

「そんなのお前に関係ねーだろ・・・キー」

「覚醒剤は自分だけでなく家族も不幸にするのよ・・・キー」

「家族なんていねーから・・・キー」

「一人ぼっちになっちゃうよ・・・キー」

「最初から・・・一人だから・・・キー」

・・・なのである。

「サティスファクション」の裏には怪しい「ニコニコ芸能プロダクション」がからんでいて・・・さらにはシバトラの宿敵・落合(橋爪遼)の影も・・・。

事件発覚によって・・・リカに黒幕として責任を負わせた上・・・殺害してしまおうとするニコニコ芸能プロ社長・金井(木幡竜)・・・。

それを知ったリカは逃走するが覚醒剤の禁断症状が襲い掛かる。

例によって藤木(藤木直人)はヘルタースケルターのメンバーに命じて・・・リカを捜索させるが・・・副ヘッドの五十嵐(桐山漣)以下・・・メンバーたちはすでに全員覚醒剤に汚染されていたのだった。・・・ちょっと笑った。

このため・・・藤木と白豚(塚地武雅)は袋叩きにあってしまうのだった。

拉致されたリカを救出に来たシバトラだったが不意をつかれて・・・電撃で悶絶・・・強いのか弱いのかよくわからないキャラ設定だな・・・。

そして・・・様子を窺っていた美月を落合が襲う・・・。

ものすごく・・・気合の入ったつづくだ・・・週刊少年マガジンのマンガみたいだ・・・週刊少年マガジンのマンガだった・・・。

で、『学校じゃ教えられない!・第6回』(日本テレビ080819PM10~)脚本・遊川和彦、演出・木内健人を見た。対人接触に恐怖を感じるのは回避性人格障害の対人恐怖症のカテゴリーに入るだろう。接触障害という病名はない・・・。とにかく・・・極度の引っ込み思案であるらしい氷室校長(谷原)なのだった。

その生い立ちは・・・幼くして母を亡くし・・・父親が再婚・・・継母が弟を生んで・・・連れ子ではないらしい・・・継母が実子を溺愛・・・氷室は炊事洗濯馬小屋清掃の日々・・・シンデレラかっ。

今回は夏の花火大会をめぐり・・・社交ダンス部のカップルたちが・・・初体験を妄想する。

メインは永璃(仲里依紗)と叶夢(森崎ウィン)のカップルである。

ラブホテルで「好きだからしたいのか・・・ただやりたいだけなのか・・・」と永璃に問われ・・・フリーズしてしまう叶夢だった・・・おみやげはホテル名入りハブラシである。

舞先生(深田恭子)と永璃のツーショット・・・何かを思い出す・・・そう・・・鉄道の二重連運転だ・・・失礼しました。

とにかく・・・舞先生の誘惑に耐えて叶夢は永璃との待ち合わせ場所に行かなければならないのだが・・・そのあたり・・・さすがにウヤムヤだったな。男の下心を弄んじゃいかんと思うのだった。

一方・・・真行寺(レズ)→瞳(ノーマル)→一樹(バイ)→叶夢の片思いの連鎖は瞳が真行寺へ一樹への片思いを告白し・・・一樹がそれを立ち聞きして新たなステップへ。

それぞれのカップルが「その時が来るまではおあずけ」状態になるのに・・・五番のカップルは再びラブホテルへ・・・ちょっと笑った。

叶夢がアカペラで「いとしのエリー」を熱唱・・・20世紀かっ・・・ラブラブになる二人だった。

まあ・・・これはこれで面白いのかな・・・舞のディズニーネタは「アラジン」である。魔法で王子様になるより本当の自分で勝負・・・シンデレラのかぼちゃの馬車はいいのかよっ。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『四つの嘘』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2008年8月19日 (火)

ああそうそんなにしたいの君と色々なことを(谷村美月)

・・・少なくとも・・・テレビの構成作家になるためには学校の勉強は何一つムダにならないと思う。

専門学校の講師をしていた時・・・一番強く感じたのは・・・学生たちの基礎学力のなさだ。

キッドはあくまで週に一回・・・半分は遊びで半分は真面目に学生(若者たち)に会いに行った程度だが・・・先生の中には真面目に学生たちに漢字の書き取りに取り組ませていた人もいた。それほど学力不足なのである。

もちろん・・・大学進学から落ちこぼれてそこにいる若者たちだから当然とも考えられるわけだが・・・中には実に惜しい人材もあって・・・義務教育・・・そして高校の教師たちはどんな手抜きをしていたのか・・・と呪う時もあった。

たとえば・・・書く力や・・・読む力は・・・語彙の習得が前提としてある。ワープロがあるから書き順を覚えるのは無意味だというのも一理あるが・・・そういう無意味さを伝統や慣習と結びつけて考える基盤にはなるのである。

教科書は面白くないというのだが・・・キッドは教科書は入手したその日にすべて読み終えたし・・・充分に面白かった。もちろん・・・そういう特殊な人格でなくても・・・理解力があれば・・・本はどんな本でもそこそこ面白いのが普通である。ようするに教科書を読む力のないものが多いのである。

数学は・・・世の中に出ると役に立たないと言うが・・・少なくとも基本問題があって応用問題があるという・・・世の中の基本をこれほど身につけるのに相応しい学問はないのである。

知識はインターネットにあるというが・・・検索のためにどれほどの予備知識を持っているかで検索力はまったく違うものになるだろう。

つまり・・・学校で教えることは何一つムダではない。

そして・・・ようするに多くの人間が・・・せっかくの知識を身につけないことで・・・ムダムダと愚痴っているのである。

まあ・・・優等生の言うことですから気に留めないでください。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト」↗*5.1%(あげた・・・と言えるのか?)、「魔王」↗12.1%(あげたと言える)、「ルリ」↗*5.5%(ロトに勝った~V)、「ヤスコとケンジ」↗12.3%(ベタにあげた~)、「北京五輪野球・日本VS韓国」19.2%(負けたくせに~)、「33分」↗*9.9%(まだこわいものみたさか~)、「Tomorrow」↗12.9%(ほとんど13%・・・日曜劇場スタッフ目が覚めたか?)、「篤姫」↗27.7%(皇女和宮すげぇぇぇぇぇぇぇぇ)、ついでに「あんどーなつ」↗*9.3%、「太陽と海の教室」↗14.7%・・・以上。

で、『太陽と海の教室・第5回』(フジテレビ080818PM9~)脚本・坂元裕二、演出・若松節朗を見た。ものすごく・・・主人公の櫻井(織田裕二)の存在感が薄くなって・・・何しろ・・・変身ポーズも短く省略・・・必殺技も・・・一緒にテストを受けて・・・例え話をする・・・「あいつら・・・自分たちで答えをだしやがった」・・・そして番組は面白くなっている・・・それでいいのか・・・どうかは別としてね。

とにかく・・・このドラマは・・・学校全体からいじめられ教室に自分の席がなくなってもくじけなかった女(「ライフ」より)の凛久(北乃きい)・・・小指をかじられそうになった失踪アイドル(「あしたの、喜多善男」より)の灯里(吉高由里子)・・・トランクスをはいた男の子を女の子で親友だと思っていた娘(「栞と紙魚子の怪奇事件簿」より)の真由(前田敦子)・・・もげっと言うだけでお茶の間を萌えに包んだタイムリーパー(「モップガール」より)の若葉(北川景子)・・・そしてウルトラマンをペットにしていた少女(「Woo」より)の羽菜(谷村美月)・・・さらにはケータイ刑事銭形海の雪乃(大政絢)という・・・ある意味オールスターキャストなのである。

もう・・・萌え要素で満たされているのだ。マチルダさん(戸田恵子)も不倫妻(吉瀬美智子)までいるのだ。

はっきりいって・・・もったいない・・・のである。

しかし・・・今回は優等生同士・・・大和(冨浦智嗣)と羽菜の恋愛とすれ違いと仲直りでほぼ展開し・・・テストの誤答・・・「wedding」のつづり違い・・・で出会った二人が・・・図書館の勉強で恋を育み・・・ついにファーストキス・・・そこで女の子は夢中になったのに・・・性的に未成熟な男の子が消極的・・・女の子が性的な冒険がしたい一心で男の子に誘いをかけるのに・・・鈍感な男の子が反発し・・・気持ちがすれ違うが・・・お互いに理解力があるので・・・思い違いに気がつき・・・プールに入って仲直りという・・・まったくベタな恋物語である。画面を見ていないと大和がしゃべっているのか羽菜がしゃべっているのか・・・分らなくなるという声質の問題をのぞけば・・・まったく問題ない展開だった。

「クロール」(東京事変)で言えば・・・。

ああそうそんなにしたいの

あたしと色々な事を

ねえ勘違いしないで?

興味は有るから

なのである。

・・・そしてそれは「雨のクロール」(森田童子)にはならない・・・。

夏の浜辺に 二人は今日別れる

雨に君の泳ぐクロール とてもきれいね

夏が巡りめぐっても

僕はもう決して 泳がないだろう

・・・そうではなくて「君はクロール」(渡辺美里)なのである・・・。

太陽の眩しさに 手を翳す午後に

どこからか聞こえてくる 子供たちの声

人気のないプールの中で

今ゆっくりターンする

君は時の中をクロール

永遠見てる

君は二人のためクロール

・・・なのだなあ・・・なのだと思うよ・・・もう・・・素敵なイメージでいっぱいになったよ。

あと・・・とってつけたような・・・「勉強する意味」の話はどうでもいいよ。

情報が役に立ったり・・・立たなかったり・・・それは人それぞれ・・・。

それ・・・学習の意義・・・が簡単に分る人と分らない人がいる。

分らない人は発達障害だったりするけど・・・それは別の話だからね。

この進学校に集まった子たちには説明はいらないよね。

問題があるとすれば・・・貧富とか・・・美醜とか・・・学力の伸び悩みとか・・・そういう格差の話だもんね。

そして・・・きっと・・・やたらと女生徒に触りたがる中年の男性教師はウザいと思われるよね。はっきり言って邪魔だよね。アイマスク・プレーで耳元でささやいて・・・何本欲しい?とかねちねち訊ねて・・・いやらしいよね・・・そう感じるのはお前だけじゃあるまいか?

ちなみに「何ぽんか?」のところが一番ヒントになるよね。

サクラを使ったトリックの初歩だけどこれを応用するとオレオレ詐欺になるんだよね。

今日は幼い女の子と走り幅跳びの話をしたよ。池田選手が六メートル以上も跳ぶという話をしたよ。六メートルを測ってみたら・・・すごくすごく長いので・・・女の子は目を丸くしていた・・・ほら・・・喜びなんてどこにでもあるじゃないか・・・宝探しどころじゃないよね・・・世界は宝で満ち溢れているんじゃないかな・・・キッドはそう思うよ。

青春は輝きそのものなんだから。

関連するキッドのブログ『第4回のレビュー

ふふふ・・・テンメイ様も・・・今回はちょっぴり不満があるみたい・・・そうだよね・・・褒められるとうれしいタイプはいるものね。でもキッドはけなしてけなしてけなして伸ばすタイプなんだな。月夜の晩ばかりじゃないからこわいけど・・・そこが醍醐味なんだな。

水曜日に見る予定のテレビ『正義の味方』(日本テレビ)・・・う、一人ダンスかっ。

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2008年8月18日 (月)

誇り失くせば滅びるのじゃ(宮﨑あおい)千年京どすえ(堀北真希)俺は医者だ・・・救命する(竹野内豊)

銭形舞(まきまき)登場でさらに上昇する視聴率・・・ケータイ刑事か・・・ケータイ刑事おタクがかなり参加しているのか・・・。

つまり・・・大河ドラマおタク10%大奥おタク10%ケータイ刑事おタク*5%ぐらいがベース?

とにかく「篤姫」↗27.7%である。そして「Tomorrow」も↗12.9%・・・がんばってます。

・・・とにかく・・・見るもの・・・多すぎ・・・。

で、『Tomorrow~陽はまたのぼる~・第7回』(TBSテレビ080817PM9~)脚本・篠崎絵里子、演出・韓哲を見た。おどろおどろしい演出が鼻につくところは鼻につくわけだが・・・航平(竹野内)が淡々と演じるので救われている。とにかく地元選出の衆議院議員・松永(品川賭徹)→地元出身の副市長・蓮見(陣内孝則)→謎めいた美人女医・遠藤(緒川たまき)のトリオの人間関係が・・・なんだか・・・どす黒いのである。

これは配役が・・・そうだから・・・ということなのだが・・・議員はなんらかの利権を狙っているとしか見えないし・・・副市長はそのおこぼれにあずかろうとしている・・・女医はそこにつけこんでのしあがろうとしている・・・そういう邪なトリオに見える。

今回、彼らは「市民のための総合病院」を「セレブのための専門病院(脳外科)」に改造することで・・・それぞれ・・・次のような思惑があることを明らかにした。

松永議員・・・病院再建を目玉に市の財政立て直しを選挙公約にしようとしている。そのため設備投資のための融資について金融関係に口利きをしているらしい。

蓮見副市長・・・逼迫する市の財政を立て直し、セレブ病院を軸に市の経済的活性を目指した街興しを計画している。理由は郷土愛であるらしい。

遠藤女医・・・改造した病院の院長に就任し、地位と名誉と金を手に入れる。特に入院中の母親のために・・・金はいくらあっても足りない状態らしい。

このあたりの描き方が・・・ちょっとためすぎて・・・うさんくさいムードをかもし出しているのだ。もちろん・・・趣味の問題もあって・・・そういうのが好きな人もいると思うのだが・・・今回はこのようにかなりすっきりする回だったのだが・・・何やら・・・まだまだ裏がありそうな・・・雰囲気を醸し出すのである。松永議員の高圧的態度とか・・・副市長の出世欲に目がくらんでいないとは限らない言動。そして・・・思わせぶりな女医に対する病院からの電話である。

母親の入院する病院はおそらく県内の大学病院だと思われる。母親の容態は急変して・・・我を忘れた女医が事故に遭遇し・・・そこに患者がいれば救命する医師・航平の出動となるわけだが・・・そこまで・・・女医が徹底したヒール(悪役)を演じているので・・・市民病院スタッフが・・・治療(緊急手術)に参加するかしないかで・・・割れるのである。

結局・・・全員参加することになるのだが・・・ここで逡巡するような医療スタッフは底辺すぎるだろう。気にいらない客の料理にツバをはきかけるレストラン従業員じゃないのだから。

もちろん・・・急患受け入れ拒否・・・たらいまわしが事実だとしても・・・あくまでそれはスタートラインにつかないということである。目の前の患者を悪意で見殺しするような感性は日本人には似合わない。

つまり・・・ヒールに追従しようとして切り捨てられた内科医・片岡(田中実)は復讐心で治療拒否の扇動を行うのである。しかし・・・看護師たちはそこまでの私怨はないので・・・すぐに叛旗を翻す。そして・・・結局・・・片岡も麻酔医として・・・現場に駆けつける。

いや・・・ドラマとしてはベタでこれでいいのだが・・・片岡の野望に酔った心理から・・・医者としての覚醒を描く過程がちょっとものたりない。ただ一人の内科医として・・・市民病院を預かっている片岡はもう少し違う性格なのではないかと思うし・・・そのジレンマはもっと複雑なはずである。・・・まあ・・・贅沢な注文ですけれど。

同じように女医の涙の理由を隠し続ける作劇術もあざとくてひっかかる。

女医の涙が・・・母が死んだ悲しみの涙なのか・・・母が助かった安堵の涙なのか・・・ラストシーンまで隠していたのでは・・・航平の演技が宙に浮くのである。

術後の遠藤にぶつけられる「専門病院にしてもいい・・・しかし・・・総合病院としての設備と人員も残して欲しい」という航平の妥協案。

これを拒絶して・・・流す遠藤の涙の理由を隠されたままだともやもやするのです。

もちろん・・・連続ドラマとしては間違っていないのだが・・・ダメなのです。日曜の夜にはこの流れは似合わない。

航平のポケットを愛子(菅野美穂)が繕う・・・だけどものすごく下手だ・・・こっちを最後にもってきてもらいたいのです。この脚本家は「だいすき!!ゆずの子育て日記」ではそういうのが得意だったのに・・・どうしても悪い日曜劇場の流れに抗しきれないのだな。

わざとらしくドラマチックにすることがドラマだと思い込んでしまっているのは一体誰なんだ?

まあ・・・航平の遠藤に対する人工呼吸を愛子が目撃してもやもやする展開でなかったことにはちょっとホッとしました・・・どんな心配だ。

つまり・・・トリオを悪役にする必要はない・・・片岡を愚劣な腰ぎんちゃくにする必要もない・・・遠藤の母の容態を隠す必要もない・・・誰もが「善かれ」と思って行動するのだが・・・結局・・利害が反してもつれていく・・・そういう自然な流れのドラマが見たいのです。

絶妙のパスが今一歩届かない・・・ギリギリのシュートが惜しくも入らない・・・のがドラマだし・・・狙っていないのにゴールする・・・打ち損じがゴールする・・・パスしたのにゴールするのもドラマ。

中国には勝ったが米国には敗れる・・・太平洋戦争かっ。そしてドイツと戦後復興を目指すのかっ。・・・ということは勝てるのか?

おいおい・・・なでしこJAPANじゃなくて「Tomorrow」ですから・・・ああ・・・陽(日)はまたのぼる・・・って言いたいのか。

関連するキッドのブログ『第六回のレビュー

Hcinhawaii0446 H☆C情報・北京五輪中継中。お気楽・・・また・・・レポーターなのに・・・ごっこの衣装のままで・・・市民病院をセレブ病院にして・・・観光客を誘致できるのかな・・・ソフトメダル確定・・・おめ・・・なでしこ・・・メダルとって・・・くうろーじーさんと待ち合わせしたのに・・・いないろーじー「愛子の裁縫、片岡ショッキング~、もぬけの殻のナースセンター・・・コチラポイント満載なのにに・・・観客席にいます・・・じいや・・・待ち合わせ場所・・・違ってまっせ・・・ikasama4最高の医療を受ける選ばれた人たち・・・保険がなくて病院に行けない人たち・・・まあ・・・効果音をつけないとドラマじゃない・・・という人たち・・・いろいろな人がいる・・・それが世界ですか・・・ちーずまあ・・・素直に・・・必死な人間臭さがあって・・・あらすじ的にはよかったし・・・田中さんの演技も良かった・・・遠藤の母は亡くなったのかな?」

Hcinhawaii0447 ごっこガーデン・階段の下の人工呼吸セット。まこはうぅん・・・ドラマではびっくりして・・・やきもちやくヒマもなかったデスヨ・・・もう・・・簡単には息を吹き返さないデス・・・もうにっちもさっちもどうにもブルドッグで息を止めておくのデス・・・もう死んだフリデス・・・・・・・・・・ぷはーっ・・・死ぬかと思いマシタ・・・アンナセレブ病院にしたら・・・本当に儲かるのか微妙ぴょん・・・赤字爆発しそうだぴょん・・・予告編では・・・ドキドキしたけど・・・本編ではハラハラしたぴょん。でも・・・一回くらいはまこちゃん替わってもいいぴょんよ・・・エドさん・・・演技上手すぎ~リアル度ナンバーワンエリお裁縫・・・大切でスー・・・愛子・・・外科医でなくってよかったyon・・・脳外科専門への遠藤のこだわりは・・・母親がらみ?・・・きっとものすごく高い機材を買い揃えるのが目的なのかも・・・平成財閥病院にくればあるのに・・・まこちゃん・・・そろそろお仕事の時間でスー

Hcinhawaii0448 五輪中継・日本代表aki芯ペア決勝戦。ふふふ・・・バドミントンでエントリーしてみましたーっ・・・参加することに意義があるけどメダルをとれないと異議が出ますねakiプライドのない人間は勝利の女神に愛されないっしょ~。私が愛子なら・・・片岡先生にビンタしちゃいそう・・・財政はツケがたまるっしょ~・・・どこかで誰かが・・・サイフのヒモをしめないとね~・・・スポーツもダンスも一緒~、コントロールが大事なんでないかいみのむし折衷案はねえ・・・結局妥協の産物・・・おとしどころとかねえ・・・先延ばしとかねえ・・・いいとこどりとかねえ・・・いろいろ・・・あるけど・・・中途半端になっちゃうと困るるる・・・でも現実問題としては・・・それしかなかったりして・・・結局・・・ねばり腰よねmariみのむしちゃんの腰はどこに?・・・医師を求めて動く航平・・・出世を望む片岡・・・しかし・・・固い決意の遠藤・・・それぞれの願いが交錯し・・・すれちがっていきましたね・・・いよいよ終盤です・・・どんな答えがあるのかしら?シャブリスミレ16歳!の教頭先生登場!・・・遠藤先生はAED前に意識を取り戻し・・・はだけサービスが・・・いや・・・なんでもありません・・・まあ・・・航平の一息復活のミラクルリップなのでありましたーあんぱんち五輪よりもライブ!夏はノリノリ。クリクリコンビはハイタッチでハイファイブ・・・コブクロの蕾・・・やっぱ、ええ歌や・・・・・・・・ (ノ_・。)・・・

で、『篤姫・第33回』(NHK総合080817PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・堀切園健太郎を見た。いよいよ・・・1860年代へ・・・。もうどんな幕末が待っているのか想像もつきません・・・江戸城落城・大奥炎上しそうな勢いです。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は必見・皇女和宮(堀北真希)書き下ろしイラスト大公開を筆頭に・・・イラスト大全集・・・ぞんざい九条・・・迫力岩倉に・・・リアル・デフォ二面庭田嗣子が圧巻です。・・・観行院経子まだぁ?・・・さらには幕末・老中一覧表・後巻つきでございます。幕末幕府の混迷ぶりが一目で分る労作でございます。・・・安藤信正まだぁ?・・・おねだりはしますがマイペースでお願いします。

Atuhime1861 さて・・・駆け足で通り過ぎる万延元年~万延二年~文久元年(1860~1861)でございます。咸臨丸がサンフランシスコに到着するまでの一ヶ月の間に・・・桜田門外の変・・・これは織田信長が天下布武を掲げ豊臣秀吉が受け継ぎ徳川家康が完成させた「武」による天下統一がついに崩れた一瞬です。なにしろ・・・大老という武の頂点が・・・テロリストによって殺害されるという・・・ほころびを生んだからです。万延元年の暮れ・・・アメリカではリンカーンが大統領となり・・・翌年にはアメリカ南部連合が独立宣言。春にはアメリカ南北戦争が開始されます・・・日本だけではなく・・・世界は激動の時代に突入したのです。

江戸城・大奥・天璋院の間。すでに・・・大奥の権力を掌握した篤姫は・・・昼間から・・・主だったくのいちに集合をかけることが可能だった。

公儀隠密大奥番の中忍・・・滝山・・・。くぐり衆の使い番・・・重野・・・。藤原忍軍の中忍・・・姉小路・・・。江戸・・・薩摩・・・京の諜報組織の中枢が篤姫によって一元支配されているのである。重野は一人の若きくのいちを伴っていた。

重野「このものは・・・幾島様より使わされました・・・くぐり衆・・・桜島・・・でございます」

篤姫「おもてをあげよ・・・」

桜島が伏せた顔をあげると・・・そこにいたのは・・・篤姫そのものである。

桜島は・・・篤姫の影姫として・・・抜擢された・・・くぐり衆のくのいちだった。篤姫が大奥の頂点にたった今・・・この時のために育て上げられた隠し玉だった。

篤姫「ふふふ・・・これは面白い・・・幾島・・・さすがじゃのう・・・」

桜島「幾島様より伝言がございます・・・」

篤姫「なんじゃ・・・」

桜島「京都での・・・縁談・・・吉なり・・・されど対馬に大事ありとのこと・・・仔細はこれに」

篤姫は自分そっくりの忍者から密書を受け取ると眉を顰めた・・・。

滝山「なにごとでしょう・・・?」

篤姫「攘夷・・・攘夷と騒いでいるうちに・・・対馬にロシアの海賊が上陸したのじゃ・・・まもなく・・・表の老中どもも騒ぎはじめようぞ・・・桜島・・・早速・・・一働きじゃ・・・滝山・・・半蔵を呼んでくれ・・・姉小路殿・・・」

老いた姉小路に目をやった篤姫は無言で頷きかけた。姉小路は一瞬ですべてをさとり・・・大御台所の衣装変えのために手のものに声をかける・・・。

すでに・・・天璋院の間からは篤姫は消えていた。

横浜・・・。すでに一部で開港のための基礎工事が始まっていた。フランスやイギリスなどの公使の仮住まいとして洋館もどきの建築が盛んに行われている。その山手の麓に・・・広がる草地に・・・仮設の競馬場が作られている。幕府直轄の公営・馬かけ賭場である。これは異人たちの娯楽のために幕府が町衆に命じて運営させているのだ。アメリカ帰りの小栗上野介が主催者である。運営を手伝う異人たちからは小栗のキャップ(隊長)と呼ばれて親しまれている。

富くじを営んでいた寺の坊主たちが・・・馬かけ札を作り・・・換金業務を行っている。周囲には旅芸人たちが小屋をかけ・・・また屋台の店なども出て賑わいを見せている。

天幕を張って床机に腰を下ろした上野は軍配を握りレースを監督していた。馬は国産馬・・・騎手は旗本の子弟である。早駆けに馴れぬものも多く・・・落馬があれば一騒ぎだ。すでに贔屓の馬がいる小栗は思わずレースに熱中することもある。

その小栗の元へ・・・使い番がやってくる。レースに気をとられていた小栗は思わず舌打ちをする。

「これ・・・小栗・・・わらわが刺客だったらなんとする・・・」

「う・・・て・・・天璋院様・・・このような場所に・・・」

「急ぐのじゃ・・・おっつけ・・・城からも使いがまいろうが・・・表のやることは万事・・・手が遅い・・・。よく・・・聞け・・・対馬にロシア軍艦ポサドニック号が上陸・・・占領したむね・・・大名・宗対馬守から通報があった。すでに・・・勝が神戸から手のものを連れ・・・咸臨丸を対馬に向わせている・・・しかし・・・老中・安藤などはあわてふためいて・・・お主を呼寄せるだろう・・・しかし・・・幕府の打つ手は・・・限られている・・・ロシアの挑発にうかつに乗れぬしな・・・そこで・・・御主ならなんとする・・・?」

「対馬は・・・貿易の要・・・海防の要でございますれば・・・すでに清を経営する・・・英・仏両国にとって・・・ロシアの対馬占領は面白くなかろうかと・・・さすれば・・・イギリス軍艦が神奈川入港中なれば・・・牽制のための出撃することになろうかと・・・」

「そこじゃ・・・見よ・・・あそこで馬かけに熱中しているものを・・・」

「あ・・・あれはイギリス公使と・・・ジェイムズ海軍中将・・・」

「さあ・・・お行き・・・英国のものどもを・・・そそのかしてくるのじゃ・・・」

「・・・ぎょ・・・御意・・・」

畏まった小栗が顔をあげるとすでに・・・使いの小者は立ち去っていた。

その頃・・・ロシア海軍ビリリョフ中尉の指揮するロシアの水夫たちは・・・対馬で乱暴狼藉の限りを尽くしていた。島人の家畜を攫ってステーキを焼き・・・民家に押し入って婦女暴行である。帝国ロシアがソ連となりソ連がロシア共和国となってもロシアの軍人のやることは伝統的にこうなのである。毎度おなじみの悪逆非道ぶりだ。

その夜・・・神戸を出航し・・・長崎でくぐり衆を乗せた咸臨丸は夜陰に乗じて対馬付近でボートを下ろし・・・ロシア軍居留地に潜入した。

くぐり衆は鬼の面をかぶり・・・蓑をまとい・・・妖怪変化に扮していた。

かがり火を炊き・・・攫ってきた島の女を抱いて・・・酒を飲むロシア人たちは・・・陣太鼓の音を遠雷のように聞いた。たちまち・・・周囲に紫色の煙が霧のように立ち込める。

先頭をきるのは西郷吉之助である。

「ちぇいすとー・・・」白刃がきらめき・・・ロシアの水夫が下腹部から一物を空に飛ばせて絶叫する。

あわてふためいた水夫たちは我先にと母船に向って逃げ出した・・・。その足元で火球が爆発する。・・・錨をあげて・・・復讐のために沿岸地砲撃を実行しようとするロシア軍艦。その鼻先に咸臨丸が姿を現した。(つづく)

火曜日に見る予定のテレビ『モンスターぺアレント』『シバトラ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

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2008年8月17日 (日)

ベタな話です(多部未華子)ベタだね(広末涼子)ベタじゃん!(山口紗弥加)

ベタとは髪の毛などの黒い部分を表現するためにマンガやイラストの原稿を墨汁などで黒く塗りつぶすことです。

ムラがないので・・・転じて・・・ひねりがない決まりきった状態を指します。

年頃の男女がいて恋が始まる・・・ベタな展開です。

北島が二冠・・・吉田が連覇・・・野口は・・・いないじゃねえか・・・これはベタな展開ではありません。

競泳はまあまあだけど陸上はね・・・これはまあベタな展開です。

ソフトボールの坂井がさわやかに連投・・・ねばるベネズエラ・・・最後は三振!・・・ベタですがかなり面白い。

福原愛はいいところまでいくがメダルには届かない・・・もうこのベタはやめてもらいたい。

なでしこJAPANは・・・うっかり金メダル・・・かなりひねった展開だけどな・・・お願い!

で、『ヤスコとケンジ・第6話』(日本テレビ080816PM9~)原作・アルコ、脚本・山浦雅大、演出・本間美由紀を見た。ゲストに「鹿男あをによし」で大阪女学館高校の剣道部顧問南場を演じた宅間孝行登場である。女を騙す悪い男でベタな配役だ。ベタな少女マンガ原作ドラマ「花より男子」のベタな脚本家サタケミキオでもある。ベタなことに夫人は女優の大河内奈々子である。もちろん主催劇団原作のドラマ化「歌姫」はベタに低視聴率だった。

まあ・・・ベタもいいベタと悪いベタがあるということだな。

もちろん・・・今回の宅間のベタな役回りはかなりいい感じだと思う。

ヤスコ(多部)の憧れの人・・・純(大倉忠義)が・・・訪ねてくるがケンジ(松岡昌宏)に惚れて男修行が目的だったというベタな滑り出しである。

回も後半に突入・・・そろそろ・・・脇役にスポットをあて・・・恋の話・・・ベタだ・・・。

で・・・ヤスコの兄のケンジの舎弟アジダス(渡部豪太)と・・・純の姉のエリカ(広末涼子)の妹分かおり(山口)が突然ですが幼馴染でした。

そして・・・かおりが現在熱愛中なのが・・・悪い男(宅間)である。そしてアジダスとかおりは会えば喧嘩ばかりしているが・・・アジダスはずっとかおりを慕っているのである。ベタだよね。

そして・・・アジダスは・・・悪い男の正体に気がついて・・・ベタだーっ。

純がアシスタント修行に来たことで・・・居場所を失うアジダス。

ウソをついて悪い男と交際しているかおりに説教するエリカ。

とりあえず・・・すっころぶヤスコ。

金目当ての男の正体がバレてかおりのピンチにアジダス乱入。

しかし・・・多勢に無勢である・・・そこへケンジとモス(内山信二)登場。

乱闘して・・・大団円である。もう・・・ベタすぎて妄想の入り込む隙間がありません。

ま・・・これで・・・ヤスコと純・・・ケンジとエリカ・・・アジダスとかおり・・・という三組のカップルができあがったわけだが・・・。

モス・・・・・・・・あまるのか・・・・・・・・・・・・ベタすぎるぞ・・・。

関連するキッドのブログ『第5回のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)

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2008年8月16日 (土)

魔王は暗闇の天使なのです。(大野智)救いの天使です。(小林涼子)希望の天使です。(優香)

神も悪魔も天使も基本的には妄想の産物である・・・と断言した時点でキッドは地獄行きが決定なのだが・・・キリスト教徒でないので平気だ。

もちろん・・・キッドは仏教徒でもない。

ましてや八百万の神も信じない。

単なる妄想主義者である。妄想は実在する・・・これだけは疑うことができない。

妄想の中では精霊もアマテラスもミロクもクライストもアフロマツダも信じることができるし・・・時には親しくもできる。天体の神秘を感じるし、海に呼ばれたり風に誘われたりもする。

あらゆる宗教は一種の妄想だし・・・もちろん・・・自然科学も社会科学も妄想にすぎない。

北京五輪も妄想の産物だし原子爆弾も妄想の成果である。

キッドは疑いつつ信じる・・・キッドの妄想が消える時・・・世界もまた消えることを。

信仰とは願望である。信じている以上・・・そうであってほしいと願うのである。

で、『魔王・第7回』(TBSテレビ080815PM10~)脚本・西田征史、演出・坪井敏雄を見た。

たとえば・・・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の主神が同じ神であることを知らない人は多いと思う。それぞれが・・・自分の信じる神が唯一絶対の神であると信仰し・・・それが同一神であることに思いが及ばないことは不思議なことだ。

また・・・チベット仏教と・・・日本の仏教は基本的に違う宗教である。もちろん・・・ユダヤ人のイスラム教徒がいるように日本にもチベット仏教徒はいる。

そういう意味で魔王サタンはある意味・・・キリスト教徒にとって特別な悪魔である。

地獄の支配者という意味では日本には閻魔大王がいるが・・・魔王サタンとはイメージが根本的に違う。そして・・・日本人はハリウッドスターに憧れるように魔王を敬愛する側面があるのである。

たとえば・・・広島や長崎の原爆の被災者にとって・・・キリスト教の支配する米国は悪魔そのものである。当然・・・敵の敵であるサタンは・・・味方に為り得るのだ。

米国は戦後ずっと・・・このイメージをコントロールすることに神経を使ってきた。たとえば・・・敗戦当時の日本のリーダーの「悪」の強調である。日本のリーダーはもちろん「昭和天皇」であるが・・・これを貶めることは逆効果と判断し・・・諸悪を軍部および政府首脳に絞ったのである。

これによって天皇(善)-軍部(悪)-国民(善)という方程式が作られた。もちろん・・・今もこの枠組みは暗黙の了解として継続している。だから・・・日本で作られるドラマに登場する帝国軍人は基本的に下劣で醜悪で塵芥なのである。

アジアではこの方程式が現在の支配層(善)-日本(悪)-国民(善)に置き換えられているのが普通であり・・・日本がどんなに善人であろうとしても・・・でも日本(悪)なんだろう・・・という意識に圧倒されるのだ。戦争に負けるというのは本当に恐ろしいことなのだ。

さて・・・かって日本の領土であった朝鮮半島は現在・・・韓国と北朝鮮という二つの国家に分割されている。韓国では親米独裁政権(善)-日本(悪)-国民(善)を経て民主化政権(善)-日本(悪)-国民(善)となり・・・半島統一政権(善)-日本(悪)-国民(善)・・・さらにはもうなにがやなやら政権(善)-日本(悪)-国民(善)となっている。韓国が流動化するのは・・・北朝鮮が金王朝政権(善)-日本(悪)-国民(奴隷)を貫いているからである。

まあ・・・どちらにしろ・・・日本(悪)は不動です。

だから・・・韓国では・・・やむにやまれぬ悪を行い・・・自らの行いに苦しむ魔王は・・・北朝鮮のシンボルなのであって・・・けして日本(悪)ではないのである。それは同胞を奴隷的境遇に貶め・・・自らは米国との同盟によってそこそこ経済的繁栄を謳歌した韓国の・・・罪悪感を刺激するのだな。そして・・・その刺激がいい感じのエンターティメントになるわけだ。

韓流ブームというのは・・・この上澄みの部分を珍しいものが好きな日本人が賞賛したことによって生じている。

だから・・・拉致事件発覚とともに・・・北朝鮮に対する罪悪感が消滅した日本では韓流ブームは終焉し・・・なにしろ・・・多くの日本人にとって朝鮮半島の南北問題はよくわからないことだからだ。あるいは・・・韓国が・・・日本よりも北朝鮮に肩入れする態度を示すことに当惑したからである。

しかし・・・一方で・・・半島やその先の大陸は・・・大量の客が埋蔵されているエリアでもある。情報の加工業者であるテレビ局が・・・いつまでもそこから顔を背けないのは当然なのである。そして・・・それに付き合うお茶の間は当惑する。

そうでありながら・・・「魔王」がそこそこ受けるのは・・・世界の(悪)である日本が・・・魔王に己を見出すからだ・・・とキッドは思ったりする。

弟を殺され・・・母を失くし・・・やむにやまれず復讐の鬼となった・・・雨音真実/真中友雄/成瀬領(大野)は弟を死に追い込んだ上に殺人未遂の汚名を着せた芹沢直人(生田斗真)と芹沢一族・・・そしてその恩恵を蒙る人々を死に追いやっていく。

しかし・・・その復讐劇に巻き込まれた人々に苦しみを与えることにより・・・その心は激しく軋むのだった。

操られ実行犯の一人となった新谷(奥貫薫)からは「真犯人(雨音)が憎い」と告げられ・・・新谷の娘(大野百花)からは「真犯人(雨音)を捕まえて」と涙ながらに頼まれる。

隠れ蓑として使った成瀬領の実の姉・真紀子(優香)を欺いていた。

そして・・・心を寄せるしおり(小林涼子)には真実を伏せていた。

そんな領を実の弟の死を知ってもなお盲目の姉・真紀子は庇うのだった。

「あなたが・・・本当の弟でないことは知っていました・・・しかし・・・一人ぼっちで暗闇の世界を生きる私には・・・あなたが・・・救いでした。週に一回・・・あなたは甘い香りのする花束を持って・・・私と言葉を交わしてくれた・・・私にはそれが・・・どんなにか・・・うれしかったことか・・・あなたがどんな人間でもかまわない・・・私にとってあなたは救いの天使だから」

魔王の目からは涙がこぼれます・・・人間の目には見えませんが・・・それは真紅の涙。

悪魔さえも愛してしまう人間の愚かさに対する・・・哄笑と悲哀の入り混じった血の涙です。

もちろん・・・神が計画した・・・魔王の復讐計画に水を差す天使の配置に違いないのです。

真紀子は孤独な盲目の女に姿を変えた神の回し者・・・天使なのです。

もちろん・・・新谷母娘も天使ですし・・・孤児であり・・・サイコメトラーでもある神の家(教会)の娘・しおりも・・・天使です。

基本的に・・・このドラマの世界では天使は女性の姿で現れます。

キリスト教的世界では女は基本的に魔女です。

魔女は黒魔術により魔王に支配され・・・公序良俗という秩序を破壊するからです。しかし・・・秩序と秩序の戦いである100年戦争で「魔女」として火刑に処せられたオルレアンの乙女ことジャンヌ・ダルクの名誉が回復され・・・聖女となって以来・・・天使は女性であることが多いのです。

つまり・・・魔王は・・・魔女として使ったつもりの・・・女たち・・・実は天使に・・・人としての心をからめとられているのです。

神も悪魔も精霊として無限のパワーを秘めているわけですが・・・人として生を受けるとたちまち・・・善悪あわせもつ人の心のメカニズムに拘泥され・・・大抵任務に失敗します。

ナザレのイエスが十字架にかかるのがいい例です。

もちろん・・・神は・・・あれが本来の任務だったのだと・・・主張しますし・・・悪魔は神にも失敗はあると宣伝するのです。

さて・・・今回は・・・タロットカードはなし・・・夜の街とは言え・・・人前で痴話喧嘩を始める隠す気あるのか?不倫カップルの麻里(吉瀬美智子)と秘書・葛西(田中圭)の写真が赤の封筒に入っているだけでした。一通は夫(劇団ひとり)にもう一通はたかりゆすりの常習犯チンピラ・宗田(忍成修吾)に送られます。・・・まあ・・・工作員的手法です。

実は・・・これはタロットの代用品と考えることもできるのです。

二人の写真は素直に見れば・・・大アルカナの第6番「恋人」のカードです。「恋人」に描かれる二人はアダムとイブであり・・・肉体的な関係を暗示します。カードによっては男一人と女性二人が描かれ・・・この場合は見て絵の如し三角関係です。さらに三角関係は男と女と神あるいは天使の三角関係である場合もあります。この場合は・・・愛と恋の分裂を示しています。つまり・・・慈愛と性欲の狭間です。

さらに踏み込めば・・・そこには裏切りが潜んでいるのです。不実な愛です。

一方・・・この場合の二人・・・間男と不貞を働いた妻は・・・大アルカナの第0番「愚者」のカードであるとも考えられます。

愚者のカードには放浪の吟遊詩人と・・・犬が描かれます。つまり・・・遊び人と牝犬の組合せです。愚か者とビッチは実に・・・二人の関係そのものです。「何もかも捨てたっていい」「そんなのゴメンだわ」・・・若者は悪い異性に気をつけるべきです。

夫に送られたのは「恋人」のカード。悪い男に送られたのは「愚者」のカードと考えることができるでしょう。

「恋人」のカードには試練の克服という意味があり・・・「愚者」のカードには無秩序という意味があります。まあ・・・二人に送られるのに相応しいカードであると言えます。

ちなみに「恋人」に潜む悪魔はシトリーで獣(パンサー)の顔と魔獣(グリフォン)の翼を持つ本体と美男・美女どちらにも変化する人体を持っています。この悪魔の性的誘惑にはまず抵抗できません。趣味は寝室の秘密を暴くことです。もちろん・・・盗撮者・盗聴者の心にはシトリーの触手が伸びているのです。最近では香港で活躍していました。

ついでに「愚者」に潜む悪魔はエキンムで・・・行方不明の家族の顔を持つ幽霊です。行商で外征で観光で家を離れたまま死者となり・・・弔いを受けなかったもの・・・まあ・・・葬儀社の最も愛する悪魔です。きちんと供養しないと・・・エキンムになってしまいますよ・・・というのが彼らの常套句なのです。少なくとも古代アッシリアから・・・そういう伝統になっています。もちろん・・・放浪癖のある人にはエキンムが憑依している場合が多いのです。まあ・・・愛すべき悪魔と言えましょう。日本では長い間、寅さんに憑いてました。

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)『Tomorrow』(TBSテレビ)『北京五輪・女子マラソン』(日本テレビ)

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2008年8月15日 (金)

自分が一番大切だ・・・時々・・・見失うけどな(山下智久)メモしておく(新垣結衣)

大切にしている自分とは何か・・・自分の中の何が自分なのか・・・世界と自分の境界線はどこにあるのか・・・人はふと・・・我を忘れることがある。しかし・・・本当の自分とは自分を見失った時の自分だったりするのである。

結局・・・自己正当化・・・自己矛盾・・・自己憐憫・・・自責の念・・・そういうややこしさが・・・自分が生きている証だったりするということだ。

善も偽善もフィクションにすぎない。

それでも人は・・・良かれ・・・と思って何かを行い・・・誰かの言葉を待ったりする。

愛の果てにあるものが・・・憎しみだったとしても・・・それでも愛し始めてしまうように。

あるいは・・・何も考えないようにしようと考えてしまうように・・・。

メッセージが高尚すぎたのか・・・視聴率は↘10.8%である。・・・いやもちろん・・・北京オリンピックが19.1%だからでございますけれども。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急特命・第七回』(フジテレビ080814PM10~)脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。やや・・・お茶の間向きに甘めの軌道修正をしている演出だが・・・それでもまだ・・・スカシてくる部分は多い。たとえば・・・法廷で被告のドクター三井が「医療ミスを謝罪」し、原告の患者の夫でもあり父でもある真壁(阿南健治)がショックで食道が裂け「被告による原告の迅速な救命処置」というシーンはすかされている。

また・・・ナース冴島(比嘉愛未)の恋人・田沢(平山広行)が大学病院内でケガをするのは・・・故意なのか偶然なのかも・・・伏せられる。

さらには白石(新垣)が担当する女になりたい男・大山メリージェーン洋子(古本新乃輔)が失恋でケーキを焼け食いする場面も見せないのである。

もちろん・・・ドクターヘリ・チームが患者と出会うのは・・・その後の現場であることから・・・予算やスケジュールの都合が些少影響していたとしても・・・チームへの感情移入を誘導し臨場感を高めるドキュメンタリータッチの演出と考えることができる。

その分・・・お茶の間は能動的に・・・法廷における・・・三井と真壁の心理的葛藤や心境の変化を・・・その後の展開から想像しなければならない。同様に・・・不治の病で車椅子生活で余命五年で自殺未遂の過去があり恋人の冴島に去られかけている田沢の心のもやもやをあれこれ想像しなければならない。ついでに性転換手術でより女に近付いた男が男の恋人に別れを告げられ・・・涙にくれてケーキ丸かじりする哀愁漂うシーンも想像しなければならないのである。最後なんて想像するのが拷問に近いけどな。

もちろん・・・演出プランとしてはこれでいいと思う。たまには想像力をお茶の間に要求しないと深みのあるドラマなんて無理だからな。

今回のテーマは自意識と・・・世界認識の折り合いという非常に奥深い話だからだ。

多くの人間はなんとなく「自分」というものを信じているし・・・なんとなく「自分」と「世界」を対峙させて考える。しかし・・・突き詰めて考えていくと「自分」と「世界」の境界線は曖昧なものだ。

たとえば「他人」である。「自分の家族」と「それ以外の他人」という認識は・・・限りなく・・・「家族という他人」を「自分」に近づける。

その象徴が随所にちりばめられた今回。まず・・・妻と胎児を一度に失った真壁は・・・自分の身が切られたような口惜しさを覚え・・・担当医師・三井に対して怒りをぶつけ損害賠償裁判を起す。しかし・・・三井は自分が母であることから・・・難産に苦しむ患者に共感を覚え・・・医師としての客観的な判断力を失い・・・結果として母子共々の救命に失敗する。妊婦と胎児はまさに自分と他人が一心同体になっている象徴と言えるだろう。そして・・・それは一つの生命が二つの生命に分離する境界線上にあり・・・「生」と「死」の出発点でもある。つまり・・・自分の中から別の自分が生れる自然の驚異なのである。

三井の心情を知らず・・・敵と味方に分かれた真壁は・・・「自分の外の自分」である妻子を奪ったのが・・・「自分と同じような気持ちの他人」のギリギリの決断・・・「及ばなかったが全力を尽くした」結果だと知り・・・怒りの矛先を失うのだった。

それでもなお・・・三井は自責の念から逃れることができない。有能な医師を傘下から失いたくない田所部長(児玉清)は「ドクターコトーはすばらしいと賞賛する人は多いが・・・最初から目標が低ければ楽ができるということにすぎない」・・・と医療の最前線で戦う三井の心情をフォローする。そのために・・・あえて「自分」の「過去(離島医療に従事)」を貶め・・・「他人」の心理的圧力を軽減させる作戦である。「あなたが存在していることに感謝する患者は必ずいる」と・・・一度の失敗に拘泥する三井の「自分に対するこだわり」を和らげるのである。この時・・・田所の「自分」と三井の「自分」は限りなくお互いが「他人」である意味を失うのだ。あるのは・・・ただの情報の流れである。

そして・・・「自分」は世界の情報の流れの一瞬の明滅に過ぎない。

この物語は・・・その輝きを大切にしたいと願う主人公とその周囲の切磋琢磨の物語なのである。それは・・・北京五輪の柔道会場最後の決戦場で・・・王者・石井という一人の国士が放つ「滑らない」輝きを目指すことに似ているのだ。なでしこJAPANのリーダー沢が得意のヘディングシュートで八千人の偽造マナーのいいサポーターによる「ニセのがんばれ」を圧倒する極悪中国のブーイングを沈黙させ・・・競技場を静寂に包ませた・・・輝く「自分」なのである。世界の北島が・・・もういいか。

ともかく・・・ある意味では・・・なんとなく生きている多くの「自分」にとって・・・「お前ら・・・それでいいのかよ・・・」と「自覚」を促す「自分」が主人公なのです。

それは・・・困難な物語です。三井は・・・シニアドクターとして・・・「自己鍛錬」を重ねてきた「自分」なのですが・・・たった一度の判断ミスにより・・・「自分」を見失う瀬戸際まで追い込まれる。「自分」が・・・輝くことのいかに困難かという一例でございます。

そして・・・世界は「自分」と「自分」との戦いに満ち溢れているのです。

今日は・・・大日本帝国の敗戦記念日ですが・・・遠くに消え去った輝きが今もなお・・・人々の心に反射する日でもあります。「勝利を信じて戦って死んだものに対して敗北を認めて生き残ったもの」が「自分」を恥じつつ・・・生き残ってよかった・・・と「自分」を感じる日でもあるのです。そして・・・その「自分」から分裂した数多くの「自分」が「次はどうする?」と自問自答する日でもあります。そして「二度と戦わない自分」や「今度は負けない自分」そして「なんだかよくわからない自分」がひしめきあう日です・・・人生は輝きに満ちているのです。

そんな・・・自分たちの一組・・・冴島と田沢。二人は「自分」と「自分」の「愛」について・・・悶え苦しむのです。かって・・・恋人たちとして至福の時を過ごしただろうという二人。しかし・・・難病を発症した田沢は・・・パートナーに対する「無償の愛」を待つしかない立場に転落します。一方、冴島は「恋人に献身したい自分」と「医療技術を極めたい自分」に分裂します。もちろん・・・両立させるという選択もありますが・・・「自分」というもののバランスを保つのはより困難になるという「自己分析」が・・・冴島に二者択一を求めさせるのです。冴島は田沢の母のように・・・田沢とは一心同体になれない「自分」を感じたのです。

苦渋の決断です・・・そのために冴島は「決定的な別れの決意」を田沢に告げることができません。

もちろん・・・「自分にもっとも近い他人」として田沢にも冴島の気持ちは痛いほど分っています。それでも・・・田沢は「冴島に愛され続けたい自分」を捨て去ることができません。「医療従事者」と「不治の病の患者」・・・この「純愛」を描くには適当な題材を「自分を裏切らないために他人を裏切る自分」というテーマで描きぬいたすばらしいエピソードです。

「裏切らなければ恋人が重荷になって苦しい」・・・「裏切れば卑怯な行為が苦しい」・・・どちらにしても「自分」が傷つく・・・冴島の境遇・・・。

恋人に別れを告げ・・・ヘリに乗り込んだ・・・冴島に・・・「もう一人の自分」を感じた藍沢。他人の中に自分を見るのです。

任務終了後・・・気持ちの整理のために・・・装備の補充にやってきた冴島に・・・聴診器をわざと忘れた藍沢が歩み寄る。この二人に肉体関係が生じているかどうかは微妙ですが・・・キッドはある方に賭けますが・・・とにかく・・・二人は一人の「自分」なのです。

「自分がいいとか悪いとか・・・そんなことは関係ない・・・大切なのは・・・自分を律することだ・・・自分の決断を信じることだ・・・その結果をしっかりと受け止めることだ・・・中国の国歌は前進前進また前進だけど・・・日本の国家は千世代も八千世代も存続することだ・・・どちらにしても人間は過去には戻れない・・・それだけだ・・・俺だって・・・祖母ちゃんのために自分を捨てることだって・・・できる・・・しかし・・・俺はそうしない・・・自分を大切にして・・・そして・・・明日になれば・・・またヘリに乗るんだ・・・それが・・・自分なんだから・・・泣きたいなら泣けばいい・・・そしてまた明日も・・・俺と一緒に救命しようぜ・・・」

冴島は・・・もう一人の「自分」に許されて・・・泣きました。

そして・・・藍沢は・・・限りなく自分に近いただ一人の他人と一緒に・・・同じ釜のメシを食べるのです。

彼女が手掴みで食べるから彼も手掴みで食べるのです。

だって・・・二人は・・・ほとんど「自分」なのだから。

すると・・・二人は「自分」に向って「微笑みあう」という「輝き」に包まれて・・・。(つづく)

関連するキッドのブログ『第6回のレビュー

さて・・・テンメイ様もレビュー続行中。今のところ人間は全員難病を発症していると考えられる・・・ほとんどの人間が余命150年もないのだ・・・。寿命という原因不明の病気・・・進行の早い人はもっと短命であることも・・・まあ・・・だからこそ・・・誰のために生きるのか・・・とか・・・何のために生きるのか・・・とかで頭を悩ますのかもしれません。もちろん・・・何事も例外はあるので・・・1000年ぐらい長生きの人もいるのかもしれません・・・。

Hcinhawaii0443 エリお嬢様森の別荘・山P先輩研究室。エリジュテームトモココモエスタジュンコメリージェ・・・痛~い・・・じいや~舌噛んだ~・・・網タイツ見えた~・・・ALSで衝撃・・・でも・・・藍沢Pとラブリーつまみ食いで・・・はうぅん・・・mari頭は正常・・・話も聞こえる・・・でも・・・体は不自由・・・ALSは辛い病気・・・一方・・・心が不自由になっていく認知症・・・藍沢Pの一瞬歪んだ頬が内面の葛藤を痛いほど示していたのです・・・そして・・・お互いの大切な人に背を向けて自分を貫く二人・・・藍沢は冴島を泣かせました・・・胸は貸してあげないのです・・・やはり・・・エレベーターですね・・・エレベーターでウソ泣きして・・・胸を借りてぼぎゃあんデス。更新なしデスikasama4ハンドク!!!・・・見てないと意味不明なネタですね・・・しかもキャラ違いだし・・・思えば・・・セクスィーはあの頃からセクスィーでした・・・人の痛みなんてわからない・・・でも人の優しい気持ちはわかるような・・・気がします

Hcinhawaii0444 ごっこガーデン・夕映えのヘリポートセット。アンナフライトドクターたちはあと4話でどうなるのぴょん?・・・コードブルー2・・・コードブルー3・・・コードブルー4と続くつもりなのかぴょん・・・エリちゃんはOKでもレビューのまとめが大変ぴょんぴょ~ん・・・たまにはアンナもナース冴島がやりたいぴょんくう患者は言うのね・・・医者になんかこの痛みは分らないって・・・緋山が言うのね・・・誰のために医者なんかやってるのかって・・・自分を大切に思う気持ちは基本・・・そこからどう応用していくか・・・結局・・・人は誰もが一人・・・そして一人は淋しい・・・そして誰かを求めて・・・何かを求めて・・・いつだって人生に正解なんてないよねみのむしなつかしいという言葉は思い出せなくて孫の顔は思い出せなくともどこかでスイッチが入ってやさしい気持ちになる藍沢祖母・・・ほろりでございまするるる・・・お気楽梶(寺島進)さん44歳(実年齢)として44-17=27・・・27-8=21・・・そんなに不自然じゃないのね。藤川ははやく転職すればいいのに・・・キサラギは視聴率*6.6%だったのね・・・あんぱんち許してね・・・キサラギを応援しちゃいました・・・面白くて泣けるんですもの

Hcinhawaii0445 ごっこガーデン・大学病院病室セット(病院食付き)。まこ手掴み!?・・・( ̄~ ̄) モグモグ...平成財閥の病院食は美味しすぎマス。患者の回転悪くなります・・・自殺未遂をして心が離れたのか・・・心が離れたから自殺未遂をしたのか・・・どっちにしても痛いお話しデス・・・じいやーっ・・・オカマバーに行きた~い・・・パーッと騒いでウサを晴らしマス自分の家族や恋人よりも・・・自分を優先する・・・その気持ち・・・芯にはちょっと納得いきません!シャブリそうですね・・・中学生としてはその純粋な気持ち・・・とても素晴らしいのでありました。オリンピック・・・面白すぎる・・・ろーじー一週遅れて・・・クールな藍沢が崩れて・・・元に戻ってますがな・・・ミマムお盆なので帰省してついでにここで昼食を・・・じいや~スペシャルランチね~aki自分も人それぞれ・・・自分の家族も人それぞれ・・・患者も人それぞれ・・・でも・・・身内だからこそ・・・できたり・・・できなかったりすることもある・・・優先度があって・・・心を鬼にしても・・・辛い気持ちも残る・・・この感じ・・・なんだかとても伝わりました・・・

土曜日に見る予定のテレビ『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)・・・こ・・・これは・・・ま・・・五輪も見るけどね。

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2008年8月14日 (木)

ジュテーム・・・(池脇千鶴)私が殺した少女(海賊版)ですかっ(志田未来)

北島康介・・・競泳男子200㍍平泳ぎ・・・五輪新で金メダル・・・世界新(有言実行)ならず。

それは厳しすぎるツッコミだろう。

内村航平・・・体操男子個人総合・・・銀メダル獲得。実在の航平がやりましたーっ。

「Tomorrow」見てないとわからないだろう・・・。

柔道男子・・・悪い流れがとまらない・・・。負け→勝ち→負け→負け→負け→負けである。

負け→勝ち→負けを1ターンと考えると一勝→ゼロ勝という序破急の序破の部分がおわり・・・最終戦は急となる・・・できれば有終の美を飾ってもらいたい。

韓国→日本→アゼルバイジャン→ドイツ→グルジア→モンゴルと王者の国家は日替わり。柔道王国としては維持の二階級制覇が望まれるのである。

さて・・・さすがに五輪乱入・・・ダンスが上手く踊れない・・・状態か・・・。

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3↗10.9↘*6.3%

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.1%

いえいえ・・・なかなか・・・踏みとどまってる・・・。この世界に愛はあるのか?

「ゴンゾウの過去のすべてそして風林火山」に興味のある方はコチラへ→ikasama4様のゴンゾウ

来週お休みって・・・がっくし・・・のあなたはコチラへ→まこお嬢様のゴンゾウ

ゴンゾウと池脇千鶴のキスにトロけそうになったあなたはコチラへ→エリお嬢様のゴンゾウ

で、『正義の味方・第6回』(日本テレビ080813PM10~)原作・聖千秋、脚本・福間正浩、演出・阿部雄一を見た。

さて・・・今回は伏線の話である。「金田一少年の事件簿」「プリマダム」などの脚本家が登場し・・・今回は散りばめられた伏線を回収という展開になっている。

まず・・・伏線は文字通り・・・伏せられた線である。線は物語を示す。つまり隠された物語という意味だ。この場合・・・対応するのは本筋である。そうなるとメインストーリーとサブストーリーという考え方もできる。ストーリー(story)とストリート(street)は共にスジである。だから・・・メインストリートと裏道というイメージでもいい。

最近は伏線をフラグという表現で示すこともある。これには異論もあると思うが・・・アドベンチャー・ゲームなどののプログラミングで展開の分岐をフラグ(旗)を立てるという言葉で示すためである。

日光街道を都心に向って進み・・・三ノ輪の交差点(大関横丁)で・・・直進して・・・昭和通りに進むか・・・左折して明治通り外回りに進むか・・・右折して明治通り内回りに進むか・・・このように分岐点の選択でたどる道筋は変化する。直進すれば・・・都心に向うが・・・右折して明治通りに進むと副都心(新宿)にたどり着く。つまり・・・右折をすることで新宿に到着というフラグが立つのである。

さて・・・物語にはお決まりのパターンというものがある。つまり・・・三ノ輪の交差点で右折すれば新宿に着くというように・・・脇役の兵士が主人公の兵士に・・・恋人の写真を見せて・・・「この戦争が終ったら結婚するつもりなんだ・・・」と言ったら・・・次の戦闘で戦死というフラグが立つのである。

この場合・・・本筋が「戦争」であり・・・「戦死した兵士は結婚できない」は伏線と言えるかどうかは微妙だが・・・とにかく・・・本筋の周囲に伏線が張り巡らされた方が緻密な構成が要求されると言える。

ミステリの場合は・・・「隠された犯罪の実態・・・犯人・殺害方法・動機など」を暴くためにヒントが提示され・・・これを伏線と呼んだりするのである。

伏線とフラグが同じようでもあり・・・少し違うようでもあるのは「言葉」が生きている証拠なのです。

さて・・・それでは「正義の味方」の本筋とは何だろうか・・・。

それは「才色兼備の姉とそうでもない妹の・・・主従関係を描いたコメディー」である。

前回・・・姉が結婚したために・・・妹は「姉を喪失する危機」を迎える。しかし・・・夫の単身赴任で・・・その危機を回避するのである。

しかし・・・そうなると・・・夫(向井理)の出番が減ってしまうのである。

だから・・・今回は「夫の出番激減の危機を回避する」・・・というのがメイン・ストーリーになる。・・・そうなのか・・・。

伏線①槇子様の作成する書類・・・先輩ミドリ(滝沢沙織)のオーダーで政務省事務次官のために準備する書類である。ミドリのオーダーよりも素晴らしくよくできている。

伏線②舅(平泉成)姑(山口いづみ)の用意したお寿司・・・妹・容子(志田)はあまり食べられない

伏線③夫・直紀が一時帰国する前に映るカエルの人形・・・帰るの暗示である。

伏線④帰国した直紀がリクエストするチキンカレー・・・新婚家庭の部屋の掃除をさせられクタクタになった妹は鶏肉を買い忘れ・・・友人の陸(本郷奏多)のアドバイスで怪しい店で買うことになる。

伏線⑤公開中の話題の映画「坂の下のボニータ」の海賊版DVD・・・妹がクラスメートから入手する。直前に皿回しの皿を回していて大喜びの妹。つまり・・・皿・・・ディスク・・・が物語を回していくことが暗示されているのである。

伏線⑥夫の一時帰国の理由である国際会議の議題・・・「著作権の保護」である・・・つまり「海賊版DVD」は取締りの対象となるのだ。これは「この戦闘が終ったら結婚するつもりだ」と言ったも同然のフラグなのである。

伏線⑦里帰り中の槇子様が食べる西瓜・・・おいしそうだ。もちろん・・・赤は危険信号である。

伏線⑧姑の作る手作りおふくろの味・・・ママ(田中好子)から主導権を握れとアドバイスされた槇子様は・・・夫が帰宅できずに・・・残された・・・夏に出しっぱなしのカレーを姑と妹に与え・・・おふくろの味は自分で食べてしまう。もちろん・・・黄色は注意信号だ。

伏線⑨姉と妹の絆・・・弱気な妹を電話で激しくしかりつける姉のガッツは事務次官を感動させ・・・妹がお腹が痛くなったので肉屋に怒鳴り込むと騒ぎに気がついた警官がかけつけ・・・妹がトイレを探して奥に進むと・・・海賊版製作犯罪組織のアジトを発見。

伏線⑩海賊版摘発の報道・・・またしても「正義の味方」となった槇子様・・・夫の手柄と事務次官に申告・・・夫婦そろっての優秀さに・・・辺境に置いておくには惜しいと評価され・・・特別な人事が発令・・・夫は栄転し・・・帰国が決定するのである。

もちろん・・・「今度・・・係長になれるかもしれない」と五郎(佐野史郎)が言ったらそれは「係長」にはなれないフラグが立ったということだ。もちろん・・・それは本筋とは無関係の裏通りの袋小路のスジなのですが・・・。

関連するキッドのブログ『第5話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)『打撃天使ルリ』(テレビ朝日)

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2008年8月13日 (水)

復讐しても何もかわりません!(小池徹平)憎しみは消えるだろう・・・相手の(藤木直人)ビビデバビデブ~(深田恭子)

柔道女子70㎏級で上野雅恵が連覇で金メダル。

これで柔道は金(内柴)→金(谷本)→金(上野)の序破急完成。しかもすべて連覇だ。

そして競泳女子200㍍個人メドレー決勝で6位入賞の北川麻美は予選(日本新)→準決勝(日本新)→スイムオフ(日本新)決勝(日本新2分11秒56)の起承転結を完結させた。・・・素敵です。

そして北京五輪第六日目は・・・。

松田丈志・競泳200㍍バタフライ・銅メダル→上野・金メダル→太田雄貴・フェンシング男子フルーレ個人・銀メダルと銅→金→銀の序破急も達成したのだった。

で・・・火曜日のドラマ対決は・・・①「シバトラ」↘*9.6% ②「モンペア」↘*8.7% ③「学校じゃ!」↘*4.7%

・・・ま・・・仕方ないよね。筋書きのないドラマには・・・勝てません。

で、『シバトラ 童顔刑事・柴田竹虎・第6回』(フジテレビ・080812PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・岩田和行を見た。

主演級なんちゃって高校生対決の途中経過は・・・。

①大後寿々花のシバトラ  13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6%・・・平均12.3%

②多部未華子のヤスケン 12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6%・・・・・・・平均12.0%

③志田未来の正義の味方13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6%・・・・・・・平均10.6%

順位変わらずですが最新では志田トップ(五輪開始前)・・・差が縮まってこれは白熱。

で・・・美月(大後)は婦警コスプレサービスである。

この脚本家はどちらかといえば・・・こういう「お遊び」の要素を得意とするのだが・・・「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス」でマッチしたこの手法が・・・かなりミスマッチしていて・・・ミステリの味を消している・・・と考えることもできるし・・・だからこそ・・・なんちゃって高校生選手権で首位を維持できている・・・と考えることもできる。

・・・微妙だ。

とにかく・・・卑劣さでは・・・かなりシリアスなドラマのオリジナル・キャラクター落合(橋爪亮)の登場で・・・「復讐の是非」を問う展開になっている今回。

シバトラ(小池)は「最初から悪人などいない」「復讐は憎しみを再生産するだけ」「犯罪者は更生できる」の三点セットで正論を展開する・・・もちろん・・・キッドはこの正論にはまったく納得しません。

「生まれついての悪はある・・・というか・・・生命というものは基本的に悪」「復讐が唯一の正義である」「犯罪者は更生したりしなかったりする」のが現実というものです。

しかし・・・少年マンガの主人公なので・・・些少の夢想は許します。

で・・・脚本はここまではニュートラルです。

恋人であり妹であるゆり(原田佳奈)を落合に殺された藤木(藤木直人)とさくら(真矢みき)は刑期を終えて出所した落合が再犯を開始したために・・・超法規的あるいは非合法的手段で私怨を晴らそうとします。

これを実力を持って制圧するシバトラ。

そのために・・・殺人未遂(拉致監禁中の少女の殺害を部下に指示)の落合をみすみす逃亡させてしまいます。

つまり・・・偶然・・・白豚(塚地武雅)が少女(志田菜々子)を救出しなければ・・・シバトラの独善は一人の少女の未来を奪っていたわけです。

ここはある意味・・・ものすごいご都合主義です。

もちろん・・・「必殺シリーズ」のように非合法で悪を消滅させるか・・・「水戸黄門」のように勧善懲悪で悪に裁きを下すのか・・・は好みの問題なのですが・・・いかにも中途半端というか・・・脚本的には破綻かな。

ここは・・・無惨にも少女が殺害されてしまい・・・シバトラが己の現状認識の甘さを痛感すべきだと考えます・・・まあ・・・それも好みの問題かもしれません。

そうでなければ・・・あくまで・・・犯罪者を泳がせる正当性を緻密に計算しないとな・・・。

とにかく・・・罪悪感をもたない男・落合と父親を殺された憎しみよりも父親がかばってくれた自己犠牲の精神を尊重するシバトラ・・・このドラマは二人の悪魔と天使の善悪のからみあう展開・・・つまり「魔王」の様相を呈してきたのである。まあ・・・「ゴンゾウ」ともかぶってます。

覚醒剤とか南明奈とか撃たれてもかすり傷とかについてもう少し知りたい方はコチラへ→お気楽様のシバトラ

で、『学校じゃ教えられない!・第5話』(日本テレビ080812PM10~)脚本・遊川和彦、演出・猪股隆一を見た。もちろん・・・こちらは「太陽と海の教室」にかぶりまくるのである。

今回はキスして・・・キスして・・・キスしまくりそうで・・・しないのであるが・・・大和(冨浦智嗣)と羽菜(谷村美月)のシルエットキスの方が・・・叶夢(森崎ウィン)と永璃(仲里依紗)の結局薬局積極キスよりも破壊力があるのは・・・前者が月9だからなのだろう。

今回はああ・・・やっぱりのレズビアン真行寺(三浦葵)とバイセクシュアルの一樹(中村蒼)、そして、ノーマルだけど弟たちの母代行中の瞳(朝倉あき)の三角関係。

現在、真行寺→瞳→一樹である。「ファーストキスは本当に好きな人と・・・」大作戦なのだった。

一方・・・校長代理(伊藤蘭)は見た・・・校長(谷原章介)と教師・舞(深田)のみだらな関係・・・である。社交ダンス大会は遅刻してスルーだ。

もう・・・シンデレラは一人で幸せになったわけではない・・・とか・・・ディズニー・アニメネタもどうでもよくなってきたな・・・。

おおっ・・・女子バレーボール予選トーナメント・・・日本がフルセットの末にポーランドを降し二勝目!・・・ちなみに・・・社交ダンス部は・・・基本的に体育会系なのをお忘れなきように・・・。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『四つの嘘』(テレビ朝日)

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2008年8月12日 (火)

北川麻美選手スイムオフでのぶっちぎりの勝利ステキでした(北川景子)鼻血とキス(北乃きい)電波少女UFO(前田敦子)

北川麻美の1時間30分・・・。メダル獲得に等しいドラマがあった。

第①のレース。女子100メートル平泳ぎ決勝・・・八位入賞。

続いて第②のレース。200メートル個人メドレー準決勝。前日の予選で作った日本記録を更新する2分12秒18で全体の8位に・・・しかし・・・同タイムでハンガリーの選手と並ぶ・・・。

第③のレース。準決勝スイムオフ。ここで日本記録を2分12秒02に更新・・・決勝進出を勝ち取った。

100㍍平泳ぎ決勝→200㍍個人メドレー準決勝→準決勝スイムオフ。

見事な90分の序破急である・・・まさに「しんどい」(本人)の一言である。

200㍍個人メドレーにしぼると予選で日本記録→準決勝で日本記録→スイムオフで日本記録とこれも序破急になっている。

これによって決勝は予想外の起承転結になるのである。どんな結末が待っているにせよ・・・筋書きのないドラマは・・・ドラマの作り手にヒントを絶えず与えてくれるのだ。

さて団体競技は男子体操が銀メダル。これでメダルの流れは銅→銅→金、金→銀である。次は女子柔道谷本が金か銀・・・。二つ目の序破急が完成するだろう。起承転結で見れば銅(柔道)→銅(柔道)→金(柔道)→金(水泳)が完成し、体操男子の銀メダルは新たなドラマの始まりでもある。

まあ・・・お家芸以外の皆さんもガンバレ!日本!

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック・・・。「北京オリンピック開幕式・生中継」37.3%(CGの花火・・・吹き替えの少女歌手・・・まさにドラマチックな演出でした)、「ロト6」↘*4.6%(ご愁傷様です)、「魔王」↘*7.6%(韓流・・・華流に事大主義的敗北)、「打撃天使」↘*5.3%(よくがんばった・・・)、「北京オリンピック柔道決勝谷」21.9%(銅メダル)、「恋空」↗*5.9%(微上げ~こわいものみたさか・・・)、「ヤスコとケンジ」↘10.6%(フタケタ維持しました~)、「LOL海猿」13.8%(すげぇぇぇぇ「ザスーラ」*4.6%「バットマンビギンズ」*6.8%だから・・・)、「33分探偵」↘*8.1%(だからどっかの小劇場でやれってーの)、「北京オリンピック内柴中村オグシオ」16.4%(金メダルと銅メダルとベスト8)、「篤姫」↗26.4%(なおすけすげぇぇぇぇぇぇ)、「Tomorrow」↗10.5%(あげたーっ)、「ザ・コア」11.6%(ひどいオチだけどな・・・)・・・ついでに「あんどーなつ」↘*8.9%、「太陽と海の教室」↘10.7%、以上。

柔道女子63㎏級・谷本歩実、金メダル! 金(柔道)→金(水泳)→金(柔道)の序破急完成!

しかも金(連覇)→金(連覇)→金(連覇)である。真の王者たちの序破急である。

そして金(男子)→金(男子)→金(女子)である。三角関係の序破急でもあるのだな。

で、『太陽と海の教室・第4話』(フジテレビ080811PM9~)脚本・坂元裕二、演出・谷村政樹を見た。とにかく・・・かきあつめる月9・・・凛久(北乃)の友人で真衣(星井七瀬)投入である。北乃-星井は「ライフ」でいじめられっ子仲間だった。まさに旧友再会なのである。

ここで・・・真衣は「凛久が早熟だった」ことを匂わす。そして同時に凛久は「そのこと」を失念していて・・・現在は「奥手」で実は「処女」であるらしいリアクションをする。

キッドはこのドラマに対して・・・常にすっきりしないものを感じるのだが・・・それは・・・主張の一貫性のなさを随所に感じるからだ・・・。

今回・・・脱サラ教師・櫻井(織田裕二)は「恋はするものじゃなくておちるもの」と言うのだが・・・ここまで・・・このドラマの織田は「勉強より恋をさせようとしている」と思える。

第一回では・・・洋貴(岡田将生)と凛久のカップルに割って入り・・・凛久に触りまくり・・・洋貴を煽る。

第二回では・・・八朗(濱田岳)と灯里(吉高由里子)のカップル(?)にラブレター添削支援。

第三回では・・・英二(山本裕典)と若葉(北川景子)のカップル(?)のために駆け落ちごっこをさせるのだ・・・異論は認めます。

そして・・・今回は「ビーチバレー大会」を使って・・・雅行(中村優一)と優奈(黒瀬真奈美)のカップルと洋貴と凛久のカップルをシャッフルして・・・恋のカンフル剤投入である。

つまり・・・「勉強やめて恋をしよう」というのが櫻井先生の主張のようなのだ。

・・・そのために・・・大和(冨浦智嗣)と羽菜(谷村美月)の優等生カップルも恋愛モードに移行してしまうのだ・・・と言えるのである。

・・・この受験の大切な時期に・・・なんてことをしやがる・・・という各家庭の保護者の絶叫が聞こえてきます。

・・・まあ・・・とにかく・・・凛久のスクールカラーなのか・・・ブルーのセパレーツでおへそをみせたかった・・・という演出の狙いは見事に達成しているのだが・・・ますます・・・吉野公佳に似てきた北乃の将来がちょっと心配なのである。いや・・・別に組長の愛人を演じさせたら日本一な吉野的女優のあり方はすばらしいことでもあるのですがね。・・・まあ・・・それは本題じゃないだろう・・・。

次に・・・「女の子は小学生の時のファーストキスを忘れるか?」という問題があります。

まあ・・・もちろん・・・忘れてもおかしくはないのですが・・・「小学生における女の子のキスへの関心度の高さ」というものをキッドはある程度実感として知っているので・・・もしも・・・実体験したら・・・これは・・・忘れないのが普通だと思います。

なにしろ・・・凛久の場合は・・・自ら・・・ビデオを回して・・・セルフ実録ファーストキスを記録しているわけです。

これはもう・・・秘蔵VTRとして・・・繰り返し見ますし・・・幼馴染がこの出来事を認知している以上・・・女の子たちで「凛久のファーストキス上映会」を開催して女子一同が恍惚になったこと間違いないのです。

そんな・・・「大切な思い出」を凛久がうっかり忘れるでしょうか?

もちろん・・・その後・・・凛久が放蕩な男性遍歴を重ね・・・数えられないほどキスをして・・・そんな昔のことは忘れたね・・・という場合もあるわけですが・・・設定上はどうみてもそうではない・・・キスはアレ以来していない・・・ような感じです。

そんなキスのことを・・・きれいさっぱり忘れるのかよ・・・と思うのです。

ここにひっかかると・・・結構ステキな幼い恋の物語が・・・絵空事に見えて仕方ないのです。なにしろ・・・今回は全編が・・・この起承転結なのです。

①凛久と洋貴はショパンを聞きながらファーストキスをした

②凛久は忘れているが洋貴は覚えている

③思いがすれ違ってケンカになる

④凛久が思い出して仲直り

・・・ああ・・・すっきりしない。まあ・・・女の子が恥ずかしがって忘れたフリをしていた・・・ということで補完するしかないか・・・。

今回の映画でヒーローごっこは「屋根の上のヴァイオリン弾き」と「海の上のピアニスト」と「戦場のピアニスト」と・・・「おしゃれ泥棒」と「泥棒貴族」と「黄金の七人」の合体技です。

ようするに・・・盗んだピアノでショパン弾く・・・です。

階上からピアノを搬出し・・・トラックで搬送・・・調律なしですから・・・ホンキイトンク(調子っぱずれ)のショパン間違いなしです。

プレッシャーから逃れようとするピアニスト候補生に・・・勇気を与えるという話なら・・・才能育成と言う点で初めて中卒理事長(小日向文世)と対立した音楽教師・赤木(池田鉄洋)が・・・調律をする・・・といった繊細さが欲しいと考えます。

もちろん・・・「嫌なことからは逃げていい」でも「自分の可能性を捨てるな」というお説教は矛盾していますが・・・まあ・・・現実的教育という意味ではありです。もちろん・・・説得力はこれっぽっちもありません。

世界は今・・・境界線で満ちています。境界線をはみ出せば侵略です。グルジアとロシアはお互いの境界線を押し合いへし合いし・・・血を流すのです。

「できません」や「わかりません」は心の中に地図を作るのですが・・・「欲しがりません」や「負けません」も心の中に地図を作ります。

結局・・・櫻井先生が目指すのは「根性教育」です。その根性とは「何かに負けて逃げるとき・・・覚えてやがれと捨てゼリフを忘れるな」という負け犬根性ではないのか?・・・と感じてしまうキッドは根性捻じ曲がっているのでしょうか。

とにかく・・・公共物であるピアノを潮風にさらして・・・今なら少年Aですむ・・・という悪徳教師・櫻井の暴走はまだまだ続きます。

もちろん・・・テンメイ様のように・・・学園ドラマの線をはみ出した大胆なチャレンジという素直な評価もあります・・・太陽(あえて男子)と海(あえて女子)との恋の教室として・・・エンジョイできないのは悪魔の心が腐敗しているためなのかもしれません。

まあ・・・キッドとしては・・・この豪華メンバーで・・・まあ・・・脚本家の佳作「わたしたちの教科書」のポー(鈴木かすみ)にあたる真由(前田)を前面に押し出して・・・。

映画『八月の濡れた砂』(1971年日活)的なアンニュイで刹那的な青春の一ページを見せてくれてもいいのにな・・・と考えたりもします。

私の海を真っ赤に染めて

夕日が血潮を流しているの

あの夏の光と影は何処へ行ってしまったの?

悲しみさえも焼き尽くされた

私の夏は明日も続く・・・

関連するキッドのブログ『第3回のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ・伝説の刑事』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)

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2008年8月11日 (月)

命を奪っても心は獲れぬ・・・茶の道じゃ(宮﨑あおい)俺は医者だ・・・助け合いたい(竹野内豊)

北島康介選手・・・金メダルおめでとう・・・である。これで金も裏を返した。

銅→銅→金・・・金→金という流れである。

この流れをきらないことが勝負の絢というものだ。団体戦は女子ホッケーチームがようやく・・・フリである。しかし男子体操の決勝進出ということを考えると、体操男子→女子ホッケー→女子体操という流れがあることがわかる。

フリ→裏を返す→馴染む・・・この序破急の流れというものが日本人の血には染み付いているのである。

日本人はワルツが好きなのだ。ズン・チャ・チャ、ズン・チャ・チャ・・・優雅に舞うのだ。

で・・・そのオリンピック攻勢の最中に・・・「篤姫」↗26.4%なのである。そして「Tomorrow」↗10.5%だ・・・がんばったなぁ・・・杉田かおるなのか・・・杉田の底力かっ。

で、『Tomorrow~陽はまたのぼる~・第六回』(TBSテレビ080810PM9~)脚本・篠崎絵里子、演出・川嶋龍太郎を見た。「迷い」というものがある。迷いはいかにして生じるのだろうか。もちろん・・・選択肢があるからである。選択肢がないことは「悩み」である。「迷い」と「悩み」はつかずはなれずなのだ・・・選択肢があり・・・迷ううちに動きがとれなくなる・・・すると悩みになるのだな。

たとえば「前半押さえて後半勝負」と「前半から飛ばして逃げ切り」という二つの選択があり・・・前者を選べば「差をつけられて逆転不可能」・・・後者を選べば「スタミナきれて追いつかれる」という「恐れ」が生じる。

「迷う」→「怖れる」→「悩む」・・・見事な悪循環のワルツである。

ナース愛子(菅野美穂)は・・・「患者の笑顔を見ることでがんばれる」のだが・・・「死」と隣り合わせの患者に接するうちに・・・「自分の未熟さ」や「プロとしての限界」に打ちのめされる。

「がんばろう」→「患者死ぬ」→「がんばってもしょうがない」と思うのである。

「休むことと休まないことの迷い」→「患者のためにならないことへの恐れ」→「どうしていいのかわからない悩み」とステップを踏んでいる。

これに対して・・・航平(竹野内)は「子供の頃・・・大人の世界は・・・完全なものだと思っていた。医者は病気を治すし・・・警官は泥棒を捕まえる・・・教師は正しいことを教えてくれる・・・しかし・・・自分が大人になってみると・・・政治家は汚職をするし・・・神父は性的暴行するし・・・坊主は脱税する・・・ろくなもんじゃないことがわかる・・・そして右手でオリンピックをやりながら左手で戦争をする・・・さらに・・・俺なんか医療ミスして・・・君の母親を殺す片棒を担いでる・・・みんな・・・未熟なんだ・・・でも・・・そこから逃げないで・・・毎日・・・もがいて苦しんで生きていくしか・・・ないんじゃないかな・・・」とミもフタもないのである。

そんな・・・二人の前に・・・近所に別荘があるので入院してきた・・・ガンの患者・・・恋愛小説でベストセラーのある有名作家・志保(杉田)である。ナース・コールをしまくり、ナースを使用人のようにあつかうわがままな患者だった。

しかし・・・開腹手術をしてみるとガンは転移していて・・・余命三ヶ月である。

絶望して自暴自棄になる・・・志保に・・・愛子の悩みは深まるのだった。

実は志保の中にも悩みがあった。

デビュー作「島に生きる」・・・力作だったが全く売れなかった。

ヒット作「恋泥棒」「女神のキス」・・・ポップな恋愛小説でベストセラー。

自己評価と世間の評価の亀裂に自分が本当に書きたいことを・・・見失ってしまったのだ。

そして・・・残されたのは・・・わずかな寿命だった。

それを知った愛子は・・・プライベートな時間を使って・・・古本屋をめぐり・・・「島に生きる」を見つける。読んで・・・感想を言おうとしたのだった・・・。

ただでさえ忙しいのに・・・そんなことをしているから・・・医療ミス発生である。

伝達ミスにより「半」を「三」と聞き違えたナース圭太(永田彬)は志保に六倍の投薬量を点滴してしまい・・・志保は意識不明になってしまう。

「投薬に問題があった」と不用意に発言してしまう航平。志保の書きあげる小説がないと・・・倒産する出版社の編集者(緒形幹太)は必死で「医療ミス」で損害賠償請求をして・・・金を巻き上げようとします。

ここで・・・航平のミラクルボイス炸裂かっ・・・と思いきや・・・患者マコト(沢木ルカ)と看護師長・原田(エド・はるみ)の脇役コンビが伏兵攻撃です。

マコト「どうせ死ぬんなら眠ったままの方が幸せじゃないの・・・?」

原田「眠ったままだと・・・幸せかどうか分らないでしょう・・・?」

マコト「それはナイスなシンキング~」

あまりのベタさに目を覚ます志保。医療ミスを知り・・・モンスターペイシェントとして最後の大暴れを開始・・・。

もちろん・・・航平のゴッド・ボイスの出番である。

航平「ひとつだけ聞いてください・・・」

志保「・・・何・・・この・・・人生投げやりな私に・・・耳を傾けさせようとする・・・甘い声・・・」

愛子「先生の人生は・・・ムダなんかじゃない・・・私は先生のデビュー作を読んで・・・不自由な島の暮らしの中で・・・必死に生きる人たちの言葉に感動して・・・こんな・・・給料安くて・・・休む暇もなく・・・のびたカップラーメンしか食べられなくても・・・もういちどがんばろうって・・・元気がでましたから~」

志保「・・・そう・・・私の作品が最高なのね。・・・もっと褒めて~」

航平「・・・あなたが・・・残された時間で・・・何かを成し遂げようとする気があるのなら・・・どうか・・・私たちに手伝わせてください・・・」

志保「つまり・・・医療ミスを帳消しにして・・・特別待遇をいただき・・・か・・・それもいいかもね」

こうして・・・残された寿命で・・・志保は「医者と患者が助け合う市民病院のあるべき姿を描いた遺作」を残して・・・この世から旅立つのだった。残された本のタイトルは「陽はまた昇る」・・・惜しい人をなくしたらしい・・・。

そして・・・一部ファンの皆様に衝撃の予告編・・・。視聴率はまた昇るのか?

迷い・・・恐れ・・・悩みを断ち切るのは・・・決断・・・勇気・・・そして行動・・・ま、それが簡単にできないところが問題なんですけどね。でもそれが出来たとき・・・人は涙を流し・・・そして「なんも言えねえ」と言うのだった。幸せは時に人から言葉を奪うのである。

関連するキッドのブログ『第五話のレビュー

Hcinhawaii0440 H☆C情報。全日本テレビの五輪速報に出演中。まここのドラマは+.(ノ。'▽')ノ*.オオォォ☆゚・:*☆杉田かおるさんの原作だったのデスカーっ・・・違う・・・はっ・・・汁なしのカップめんは・・・激マズ・・・はっ・・・よ・・・予告編が・・・はっ・・・ここはドコ?」エリ内柴選手金メダルすばらしいのでスー・・・まこちゃん・・・本番中でス~・・・衣装違いまスー・・・チェックをしないとダメでスー・・・医療ミス・・・それをおこさないための努力・・・アンナちゃんとダブルチェックしていても・・・それでもミスはみすみすミス~・・・リフレッシュにはバカンスがいいのでスーアンナまこぴょん・・・落ち着くぴょん・・・まだ来週なのぴょん・・・気持ちはわかるけど~ごっこで先取りは反則ぴょ~ん。・・・お茶の間の皆さんもオリンピックに疲れたらドラマで一服ぴょんぴょんぴょん・・・アンナはCMの間にツルッと一口食べたぴょ~ん

Hcinhawaii0441 ごっこガーデン・市民病院ロビーセット。くう北京まで来て・・・ごっこって・・・このセットよく・・・中国政府が許可だしたなあ・・・。鳥の巣のまん前だよ。とにかく・・・なおすけTシャツはゲット・・・ikasama4画伯・・・謝々・・・幾島まだ・・・出番あったのか・・・ikasama4大河内教授の品川徹さんが怪しい議員で登場・・・自己満足と・・・賞賛や酷評・・・その間に・・・創作意欲は・・・結局・・・よろこびがよろこびを生む・・・というところでしょうか・・・まあ・・・迷って悩んであがいて生きる・・・それが人生なのかもみのむしるるる~北京で聞く君が代は一味違うるるる。内柴選手・よくやった~るるるちーず子役から続く女優の道・・・怪物・・・涙・・・そして静謐・・・杉田かおる先輩・・・すごい!・・・あらすじ的には・・・『四つの嘘』の品川さん・・・痴呆症の役で出演中・・・物忘れがひどくてね・・・にクスリです

Hcinhawaii0442 全日本テレビ。五輪生中継中。お気楽・・・あーっ・・・まこちゃん・・・競技会場のモニターでドラマをリピるなんて・・・ダメなのね。連行されたらどうするの・・・。マコト・・・男の子の役じゃなかったのね。杉田かおるが慰謝料チャラにするなんてありえないよね。がんばれ・・・オグシオ・・・あ・・・ここは体操会場だった・・・mari新聞記者だから・・・取材に来ています・・・まあ・・・医療ミスはあってはいけないこと・・・どうすればいいのか・・・ちょっとウヤムヤでしたね・・・善意が前提の話だからでしょうか?aki北海道は夏祭りだしNACSにも会わなくちゃ・・・福田首相と一緒の便で帰ればよかった・・・まこ先輩・・・そこはもう・・・競技場ですよー・・・おこられますよぉ・・・そろそろ・・・北京ダック食べに行きましょうよぉ・・・あ・・・まこ先輩・・・予告編ショックで我を忘れているんじゃ・・・シャブリ金に汚い編集者・・・牧田役の緒形さんは緒形拳ジュニアでありました。杉田かおるさん・・・高血圧?・・・オリンピック・・・面白すぎ~・・・あらすじは・・・ちーず様お願いします~・・・ガンバレ!日本!」

で、『篤姫・第32回』(NHK総合080810PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・堀切園健太郎を見た。なんだか・・・加速してきましたーっ。篤姫・・・義理の息子の縁談話を激しく拒絶・・・初恋の人ににんまり・・・そして大老の心を盗りました・・・多忙です・・・例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。篤姫様の恋の全貌・・・薩摩の誠忠組事始・・・テロの季節到来を告げる桜田門外の変秘話・・・そしてさらばなおすけ記念Tシャツ・・・画伯近影大サービスでございます。こんなに遊ばれた井伊直弼が過去にあったでしょうか・・・そして・・・愛されたなおすけが・・・。

Atuhime1860 で・・・時は安政七年(1860年)に一足飛びである。安政の大獄の名の下に・・・綱紀粛正を図った井伊直弼・・・つまり・・・「幕府が公儀であり・・・公儀が幕府である」というあるべき権力機構の姿を再確認をしたのである。しかし・・・大老という権威を高めることによって・・・幕府と将軍家そのものの地位が低下するという矛盾をひきおこす。つまり・・・一国の譜代大名にすぎない・・・井伊が・・・親藩である・・・水戸徳川家や・・・越前松平家・・・そして将軍の家族である御三卿の一橋家までを処罰の対象にしてしまったことは・・・「攘夷」という出る杭を打とうとした・・・井伊直弼自身が・・・出る杭になってしまうという皮肉な結果を齎すのである。「和をもって貴し」と為すこの国では・・・出る杭は打たれるのである。

安政七年桃の節句。江戸ではこの季節に雪を見ることは稀なのだが・・・一度降り出せば大雪となることが多い。前日の夜から振り出した雪も・・・またかなりの積雪をもたらしたのである。

大奥は女の園である。ひな祭りを祝うことは・・・女たちにとって大いなる楽しみだった。雛人形の飾りつけ・・・お供えの花やお菓子・・・そして祝いの席の料理と・・・前夜から・・・大奥の女たちは忙しく働いていた。

そのはるか・・・頭上にそびえる・・・江戸城三の丸の富士見櫓。その屋上に雪のふりかかる時刻・・・。ひっそりと並ぶ影があった。

注意を促すトリ笛に応えて・・・雪の中に二つの白い忍び装束が起き上がる。トリ笛を吹いた服部半蔵はその背後に姿を見せる・・・。

「・・・これは・・・幾島様・・・京に上られたのではないのですか・・・」

「三島の宿あたりでな・・・天璋院様の魔眼の効が薄らいだようじゃ・・・。すると・・・いかにも彦根の化け猫のことが口惜しくなっての・・・。最後に一手打ってみたくなったのじゃ」

「しかし・・・物騒なことは困りますぞ・・・それに・・・井伊大老様は・・・天耳通の使い手・・・幾島様といえども・・・お手だしはかないますまい・・・」

「ふふふ・・・化け猫の耳がどれほど遠くまで聞けるものか・・・ためしてみようと思ってな・・・ここに控えしものは・・・くぐり衆一の鉄砲使いの東郷藤三郎と申すもの・・・。めりけん伝来の雷降という鳥銃で狙い撃ちさせるのよ・・・奥医師殿・・・御主らも・・・彦根の猫忍軍に大きな顔をされて・・・公儀隠密の面目丸つぶれであろう・・・どうじゃ・・・この幾島に賭けてみよ・・・しくじったら・・・この婆の首差し出すわ・・・」

「・・・しかし・・・どこを狙うのです」

「翌朝登城するところを・・・あの桜田門のあたりでな・・・」

「いくら・・・なんでも遠すぎるでしょう・・・」

「ふふふ・・・そこが・・・賭けじゃ・・・しかし・・・この東郷の腕・・・あなどれぬぞ・・・」

「・・・一発だけですよ・・・すぐに追っ手がかかりますし・・・第一・・・天璋院様が・・・」

「・・・ふふふ・・・篤姫様に迷惑はかけぬ・・・」

半蔵は・・・幾島と眼光のするどい下忍を残し・・・楼の屋根から消えた。

翌朝・・・まだ夜も明けきらぬ頃・・・大老屋敷を出た井伊直弼は空洞の瞳の奥に違和感を感じていた。佳からぬ気配を感じるものの・・・その正体をつかめぬもどかしさである。天耳通を得てから・・・初めて味わう心持だった。

雪はすでに小雪になっていた。井伊の通勤行列は駕籠を城に見立てた防御陣で警護されている。探索方の赤忍者が物見をし・・・続いて先方が魚鱗の隊形で六人・・・駕籠の周囲を伊賀十字陣で八人・・・そして後衛が逆魚鱗で六人・・・さらに後ろ備えとして鉄砲隊を含む10人が続く・・・重武装である。さらに周囲には自慢の忍猫が徘徊している。

その猫の一匹が・・・不審な匂いを嗅ぎつけた。

腐乱した肉の匂いである。

同じ頃・・・先方の彦根藩士日下部三郎右衛門は異様な声に気がついた。それは地の底から聞こえるようなかすかなつぶやきだった・・・。

「・・・身はたとひ・・・・・・武蔵の・・・野辺に・・・朽ちぬとも・・・・・・留め置かまし・・・大和魂・・・や・・・やまと・・・だましい・・・だましい・・・身・・・身は・・・」

その時・・・銃声が轟いた。驚愕したのは駕籠の中の井伊直弼だった・・・予期せぬ銃弾が下半身を貫いたのだ。

その刹那・・・木々に積もった雪溜まりと見えたものが・・・もそもそと動き始める。

雪煙を撒き散らして姿を見せたのは・・・怪物であった。

間近で・・・それを見た彦根藩士の一人は腰を抜かして・・・その場にへたりこんだ。

それは・・・死体だった。どす黒い腐った体からは・・・臓物がはみ出していた。

一方・・・陣形の一番外側では・・・彦根の忍者たちと・・・武田耕雲斎率いる水戸忍軍との戦闘が始まっていた。忍者刀が煌き・・・手裏剣が虚空を飛ぶ。そのたびに白く積もった雪の上に鮮血がほとばしる。

明け始めた空に照らされ・・・色が鮮やかに光出す。

駕籠の付近では二刀流の使い手と知られた護衛頭川西忠左衛門が一人奮闘していた。すでに周囲には無数のゾンビが輪を描いてゆらゆらと揺れている。護衛の侍たちは・・・刀を抜く間もなく・・・死体に組み付かれ・・・喉笛を噛み砕かれり・・・頭をかじられたりしているのだ。川西も必死に防戦するが・・・相手は・・・死体なのである。切ろうが突こうが・・・痛みも感じる様子もなく・・・倒しても倒しても立ち上がってくる。

川西は叫んだ。「殿・・・お逃げくだされ・・・」・・・しかし井伊は無言だった。ようやく・・・井伊には周囲の心の声が聞こえ始めていた。それは・・・死体を操る水戸天狗党の下忍で・・・徳川慶喜の妾腹の弟の一人・・・科学忍者・欲丸の心だった。

彼は・・・井伊の天耳通の及ばぬ距離から・・・死体を操り・・・攻撃を仕掛けていた。そして・・・井伊を貫いた銃弾はまた別の敵からによるものだった。

襲撃者の計画は完璧だった。さらに・・・別の敵による天の配剤ともいうべき・・・井伊自身の負傷。井伊は先を見通す己が能力ゆえに・・・自らの死期を悟っていた。

井伊は懐から・・・白い布を取り出した・・・密かに思いを寄せる篤姫がミシーンなる裁縫からくりで縫い・・・失敗して捨てられたものである・・・しかし・・・篤姫のあのかぐわしい白い手が触れたものと思うだけで・・・直弼は心が痺れるのであった・・・。

「・・・ああ・・・天璋院様・・・お先に参ります・・・極楽浄土でお待ち申し上げておりまする・・・・・・」

駕籠の扉がこじあけられ・・・一人の死体が顔を見せた。

「ほ・・・ほ・・・これは・・・井伊のお殿様・・・越前の橋本左内でございます・・・それでは薩摩の西郷どんのものまねを披露しましょうじょ・・・これは伝馬町ではバカ受けでしたぞ・・・太かー・・・・ほ・・・ほ・・・それではもう一度・・・ふ・と・かー・・・」

すでに銃創から激しく出血し・・・失神寸前の井伊直弼は口元をほころばせた。

「ちぇいすとーっ」

周囲の包囲を破り・・・最初に駕籠にたどり着いた薩摩浪士・有村次左衛門の渾身の一撃・・・・・・直弼の首は跳ね跳び・・・雪の上に血を噴出してゴロリと落ちた・・・。それをゾンビの群れが蹴り始める。

「憎しやぁぁぁ・・・掃部頭ぇぇぇぇ・・・わが怨みぃぃぃ・・・思いしれぇぇぇぇぇ」

欲丸は目的を遂げたと見て取り・・・死人使いの術を解いた・・・。

死体たちは・・・精気を失い・・・ただの・・・屍に戻っていった。

富士見櫓で意外な展開を呆然と見守っていた幾島は・・・かっての政敵に短い黙祷を奉げると・・・大奥の方向に一礼し・・・音もなく姿を消す。(つづく)

火曜日に見る予定のテレビ『モンスターぺアレント』『シバトラ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

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2008年8月10日 (日)

中村美里選手、銅メダルおめでとうございます(多部未華子)どうして一番じゃないの?(内山信二)

それは次があるからさっ。

中村も多部も1989年生まれの19歳である。ただし・・・学年は早生まれの多部の方が一個上だ。

もう谷が銅メダルで終った後は重量上げ、サッカー、バレー、水泳といやなシーンの続く日本軍の戦い。

「金メダル以外は価値がない」と言い捨てた中村・・・天晴れでございます。

とにかく・・・2個目というのは大切だ。1個目はフリ・・・2個目で裏を返す。

そして3個目からは馴染みになるのである。・・・まあ・・・気持ちの問題です。

だから内柴正人は楽々金メダルなのです。つまり・・・・・・中村・・・内柴のリレー。

これが序破急の精神の一つなのです。日本万歳!

次は金メダルの裏を返すのだ。

・・・それにしても哀れなグルジア選手団の帰国・・・ロシアは帰らなくていいのかよっ。小国の悲哀だ・・・。・・・その後・・・大統領による帰国中止命令・・・女子エアピストルでは親友同士のロシア選手とグルジア選手が銀と銅のメダルを同じ表彰台で分かち合った。数千人の戦死者を弔う一輪の花であった。他国を侵略するロシアの平和維持活動は続く・・・ちなみにこの国は我が国の北方領土を不法に占拠中の悪党であることを留意しなければならない。

で、『ヤスコとケンジ・第五回』(日本テレビ080809PM9~)原作・アルコ、脚本・渡辺雄介、演出・大谷太郎を見た。幸せなカップルを許さないもの・・・それはジェラシー・ストームである。「みんなが幸せになれる世界」が幻想である以上・・・この「現実」を幸せな人々は受け入れなければならない。もちろん・・・「幸せ」は半減するのだが・・・まあ幸せ税のようなものだな。

愛を壊すには愛を汚せばいい・・・という短絡的な発想がある。

今回の場合は純(大倉忠義)の「いい成績」に嫉妬した幹夫(安田章大)がヤスコ(多部)を拉致監禁・障害・集団暴行未遂である。

純がケジメをつけるだけでなく・・・警察に通報・・・現行犯逮捕しないとダメだ。

それはレビューはしない「恋空」(TBSテレビ)にも言えることで・・・元カノ(波瑠)に襲われ・・・今カノ(水沢エレナ)は脅迫されるわけだが・・・通報しないとダメだ。

まあ・・・「ラスフレ」以来・・・警察のない世界はドラマの流行なのだが・・・「ごくせん」も自力で危険回避するが一応、警察は介入してくる。

「番組の中で未成年者が喫煙するシーンがありますが・・・法律で禁じられています」

というテロップを流すのも流行中で・・・「恋空」の場合は「自転車で二人乗りをするシーンがありますが・・・安全運転をこころがけましょう」・・・テロップである。

ドラマに「このドラマはフィクションです」というのも馬鹿馬鹿しいのだが・・・もう・・・どこまで頭が悪くなると・・・世の中は納得するのかという問題だな。

「恋空」も「ヤスケン」も「性的暴行は法律違反です・・・処罰の対象になります」とかテロップが必要なドラマなのかよっ・・・弟の心得違いを姉が平手打ちで注意するのは家庭内暴力なのかよっ・・・なのである。

もちろん・・・ドラマの核心は違う・・・「ヤスケン」は・・・自分の恋心に気がつかなかったり・・・友情と恋の違いに気がつかなかったり・・・「大切なものが何か」を見失いかけた男の子が好きな女の子のために目が覚めるという話である。

「恋空」は「避妊しないと妊娠します」という話だ。ある意味・・・「恋空」は「だいすき!!ゆずの子育て日記」とまったく同じ話なのである。知能に障害がある男女が愛し合って子供ができるが・・・前途多難なのである。男性が死んでしまうところも全く同じだ。・・・そう思ってみないとむかつきます。

それでも興味のある人はコチラへ→お気楽様の恋空

二人は幸せにならなければいけないという意味が分らない人はコチラへ→mari様の恋空

とにかく・・・ツッコミながらも・・・恋する気持ちは・・・わかってしまうあなたはコチラへ→アンナお嬢様の恋空

一方・・・「ヤスケン」は「頭のいい男の子」と「勉強のできない女の子」の昔ながらのラブストーリーで心温まるのである。

今回は・・・妹と弟のピンチに兄(松岡昌宏)と姉(広末涼子)が背中をあわせて殴りこみである。

まあ・・・「ケジメ」ではなくて・・・犯罪者は逮捕させないといけないと思うが・・・元暴走族の兄に免じて・・・ギリギリ納得なのです。つまり・・・抑止力があるからです。

ストーカーや・・・反社会性人格に狙われた場合・・・警察権力が無能ならば・・・相手を削除するしかありませんがそれはそれで非合法です。

とにかく犯罪に対する警備と防衛の間で・・・現代社会は曲がり角に来ている・・・。

最近のドラマの傾向を見ているとそんなことを考えます。

まあ・・・アニキが沖ケンジなら・・・妹の貞操はずーっとずーっと安全だと思いますけれど。

それが・・・ヤスコや純にはちょっと迷惑だとしても・・・。

今回もほのぼの楽しかったあなたはコチラへ→エリお嬢様のヤスコとケンジ

女の子は恋が一番・・・男の子はどうなのデスかーっと思うあなたはコチラへ→まこお嬢様のヤスコとケンジ

まあ・・・恋空に感動している人もいるからアレなんだけど・・・普通に楽しめるのはヤスケンだよね・・・というあなたはコチラへ→くう様のヤスコとケンジと恋空

関連するキッドのブログ『第四回のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)

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2008年8月 9日 (土)

偶然を装った黒魔術です(大野智)・・・ピーターです(池畑慎之介)・・・蝶々です(中別府葵)

・・・北京五輪開会式の裏である・・・ある意味裏店と化した「ロト6」「魔王」「打撃天使ルリ」「ウォーキン☆バタフライ」の金曜ドラマロードの皆さん。・・・ご愁傷様です。

そして・・・空気を読んでいるのかいないのか・・・戦闘開始のグルジア軍VSロシア軍である。

世界の建前と本音が交錯する独裁国家主催による平和とスポーツの祭典が始まったのだった。

果たして・・・祭りの間に何が起き・・・祭りの後に何が始まるのか・・・。

早くも爆破予告におびえた旅客機が右往左往し・・・初日から米国観光客が中国人に殺害される・・・中国毒餃子は棚上げされ、チベットを裏切ったサルコジ仏大統領は笑顔をふりまき・・・ひとにぎりの共産党は中国五千年の歴史・・・伝説の夏王朝(紀元前2000年頃)以前の黄河文明まで遡ったらしい・・・それは中国とはいえないだろう・・・をゴリ押しである。

ああ・・・13億人の底知れぬパワーに恐怖を感じるのか・・・愉悦を感じるのか・・・それは好みの分かれるところ・・・とにかく・・・日本は福原愛(旗手)がいて・・・よかった。まさに日中友好のための国宝級少女だな。

で、『魔王・第六回』(TBSテレビ080808PM10~)原作・キム=ジウ、脚本・西田征史、演出・加藤新を見た。フィクションの暗黙のルールに・・・「死後の世界」の有無というものがある。現実には死後の世界の有無は不可知である。不可知である以上・・・在るとも無いとも言えない。そこで・・・ドラマは次の三つに分化する。「死後の世界の絶対的否定」・・・「死後の世界については明言を回避」・・・「死後の世界の絶対的肯定」である。

最後については・・・「ホラー」や「怪談」なども含むし・・・それが「超自然(スーパーナチュラル)」に属するので「超能力」も含む場合がある。「地獄」が登場すれば死者の国の支配者も登場可能となる。つまり・・・神や悪魔である。

この物語はサイコメトラーという証明されていない能力が登場する時点で・・・実は「死後の世界の絶対的肯定」に足を踏み入れている。まして・・・タイトルは・・・もったいなくもかしこくも「魔王」陛下様である。もちろん・・・魔王サタンが・・・こんな姑息な人間の復讐劇に直接介入することは・・・限りなくありえないことであるが・・・神が遍在する以上・・・魔王も偏在するのであり・・・主人公・成瀬亮(大野)が・・・闇の力の・・・幽かな息吹を浴びていても・・・それほど不思議ではない。

ここまで・・・偶然の事故を装った・・・確率的可能性殺人・・・何回かやれば殺せる可能性があるが・・・殺意の証明が困難である殺害手段・・・・犠牲者は・・・弁護士・・・借金取り・・・そして今回はゴシップ記者。とにかくお茶の間的には・・・三人を殺した亮・・・偶然に頼りすぎという考え方もあるが・・・すべては黒魔術によるものだ・・・という妄想も可能である。

不条理な・・・弟の死・・・そしてさらに不条理な母の死・・・絶望に陥った・・・兄は・・・悪魔に魂を売ったのである。

だから・・・偶然に見える三人の男の死は・・・すべて・・・闇の力によるものなのだ。

もちろん・・・神も・・・黙って見過ごすわけには・・・いかない・・・。

神の恩寵を与えた天使咲田しおり(小林涼子)を派遣しているのだな。

すでに・・・赤色に満ちた悪魔の通路で・・・魂を悪魔に委ねた亮に・・・果敢にアプローチである。

しおりは「悔い改めれば・・・天国の扉は開かれるのです・・・」と仔犬のようにうるうるした黒目で亮の心を揺さぶるのだが・・・。

亮は「・・・もう・・・愛する資格なんてない・・・」

と天使の誘惑を拒絶するのだった。ピーターではない池畑(六平直政)は己の欲望によって歪んだ憤怒により・・・すでに悪魔に魂を売っている。借金取りも・・・悪徳弁護士もすでに地獄に堕ちた。

もちろん・・・不正により・・・罪を逃れた直人(生田斗真)もまた・・・地獄に片足を踏み入れている。

亮の神への不信はこの一点に帰する・・・弟の命を奪い・・・母の寿命を縮めた・・・張本人である直人が・・・人生を謳歌し・・・さらには悔い改めて天国の階段を昇る。

そんな・・・「許し」を許すことはできないのである。

悪魔の計画は常にこのような精微さを持っている。もちろん・・・神は常に悪魔の計画の歯車を狂わせるために手を差し伸べるのであるが・・・それさえも「苦しみ」になるように計算するのは悪魔の常套手段なのだ・・・。

「愛したい・・・けれど・・・愛せない」

そして・・・亮は悪魔の印を74番倉庫に刻むのである。

池畑は自分の意思で逃げ・・・自分の意思で進んでいるつもりだが・・・闇の力によって描かれた逃走経路を・・・見えない案内板に従って移動しているのである。地獄の扉を開き・・・地獄の山を登り・・・そして朽ちた床という落とし穴に嵌り・・・まっさかさまに堕ちてDesireだ。

そして・・・亮は復讐の正義の剣を振るいながら・・・また一歩愛から遠ざかるのである。

なぜなら・・・神は人が人を裁くのを好まないからである。

さて・・・今回のカードは大アルカナの16番「塔」である。

このカードの絵柄は・・・カードによっては・・・あの「9・11」の旅客機摩天楼突撃自爆テロを彷彿させるものがあり・・・その禍々しさは際立つのであるが・・・もちろん・・・単なる偶然に過ぎない。しかし・・・カードそのものは・・・障害・・・事故・・・破滅を意味する厄災を暗示しているのでヒントにはなっていたかもしれない。

占いは基本的に人生のヒントを啓示するものである。そのヒントをどう使うかは愚かな神が人間に与えた自由によるものだ。

タロットカードにはその使い手によっていくつかの変化がある。「塔」はもっとも複雑な「転機」のカードであるので・・・ついでに解き明かしておこう。

神のカード・・・「塔」は「神の家」つまり「教会」である。つまり・・・人が人であることをやめ・・・神の子として再生する場所なのである。罪を犯したものがそこで懺悔し・・・悔い改める場所だ。この世を儚んだ者が坊主や尼になる場所である。つまり・・・この世とあの世の境界線である。それは時には現世の「死」を意味し・・・「生」に執着するものには不吉なカードとなっていくのである。

異教徒のカード・・・「塔」は「バベルの塔」つまり「神への挑戦」である。もちろん・・・天上世界への憧れは「神を慕う気持ち」の表明でもあるわけだが・・・傲慢な神は人間のそのような越権行為を許さない。神の領域への侵攻と見なし・・・「バベルの塔」は崩壊させられる。凄まじい神の力の解放により・・・塔を構築していた人々は・・・崩壊する塔とともに絶叫を撒き散らして破滅するのである。塔から墜落するものが二人いる場合・・・それは「計画者」と「実行者」を意味する。神は「手を汚さぬもの」も「命じられただけのもの」も区別はしないし・・・容赦はないのである。

悪魔のカード・・・「塔」は荒野の悪魔アザエルの棲家である。アザエルはルシフェルの反乱に加わった天使の一人である。天使アザエルはルシフェルの愛した天使の一人で・・・反乱に際してはルシフェル軍の旗手となった。

しかし・・・アザエルは同時に神にも通じており・・・ルシフェルが敗北し・・・地獄に堕ちた後・・・捕縛されて神の前に引き出されると・・・罪を許され・・・神による天地創造にも参加する。アザエルが担当したのは山羊である。

やがて・・・ルシフェルの策略により・・・人間が楽園より追放されると・・・彼は神の命により・・・人間の監視者として下界に降りる。

荒野には天使アザエルの塔がある。ユダヤの遊牧民は・・・犠牲の山羊を二頭用意する。一頭は神に奉げるために屠殺され・・・一頭はアザエルのために荒野に放たれる。つまり・・・人々の犯した罪を監視者であるアザエルに目こぼししてもらうためのワイロなのである。このことから・・・贖罪の山羊・・・つまりスケープゴートという言葉が生れるのである。

もちろん・・・山羊はアザエルが美味しくいただくので・・・どちらにしろ・・・山羊は犠牲になるのだ。

アザエルは人間と過ごすうちに堕落し・・・やがて・・・人間と交わり・・・天使と人間のハーフを生み出したり・・・勝手気ままな振る舞いをするようになる。

また・・・神の監視者を手中にした人間はどんどん堕落していったのである。

もちろん・・・全能の神がそれを見逃すことはありえない。神は「洪水」を指令し・・・ほとんどの人間は・・・ノアとその一族を除いて・・・粛清されるのであった。

アザエルは神の怒りにより天使の翼を失い・・・闇の洞穴に逃げ込む。そして・・・ルシフェルの恩寵に触れるのである。

こうして堕天使となったアザエルは悪魔アザエルとして・・・地獄と地上をつなぐ洞穴にいて・・・生き残った人間に時々ちょっかいを出すのである。そして・・・それはもちろん・・・多くの人間にとって・・・身の破滅に通じるのである。

投身自殺は・・・アザエルが彼の闇の洞穴に・・・人々の魂を監禁するためのお気に入りの細工なのだ。もちろん・・・洞穴は塔の地下に広がっているのである。

関連するキッドのブログ『第5回のレビュー

田村で金メダル谷でも金メダル・・・ママは・・・銅メダルでした。おつかれー。

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『ちりとてちん外伝』『篤姫』(NHK総合)『Tomorrow』(TBSテレビ)『サッカー男子予選日本VSナイジェリア』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年8月 8日 (金)

もういっぱいもういっぱいもういっぱいもういっぱい美味しいお菓子を買ってもらいました(山下智久)

・・・よかったですね(比嘉愛味)・・・と続くのだが・・・タイトルが涙でこぼれてしまいました。

愛とはメモリー(記憶)である。であるからには・・・痴呆症とは愛が失われていく病気だ。

ではそこで失われていく愛とはどんなものなのだろう。

痴呆症が認知症と名を変えて・・・気が休まるのはどんな人だろうか。

それはボケ(認知症)を耄碌と考える・・・患者そのものであったりする。

耄碌の耄は70~99歳の老人を言う。碌は役に立たないつまらない存在という意味だ。

八十を過ぎた老人は役に立たないつまらないものになる・・・それが自然なのだ。それが耄碌という言葉に結晶した。しかし・・・個人差はあるし・・・早期に認知症を発するもの・・・期(百歳)になっても発しないものもいる・・・自然は漠然としているものだ。

認知するものと認知されるもの・・・その相互作用を愛と呼ぶ場合・・・耄碌によって認知されなくなったもの・・・残されたものは・・・片思いの涙を流すことになるのだ。

相思相愛が失われ・・・愛された思い出と片思いが残る・・・だが・・・相手が去っていったわけではない・・・認知症のいたたまれなさはそういうシステムである。

「人間は人の役に立たなければ生きていけない・・・」という藍沢(山下)は「生きているだけで役に立つ人」を今・・・腕の中に抱きました。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命・第6回』(フジテレビ080807PM10~)脚本・林宏司、演出・西浦正記を見た。ここまでのコード・ブルー・・・と言われてもいろいろなことがありすぎて困る人も多いと思う。

結局・・・複雑な人間の・・・複雑な人間社会の・・・複雑な世界をダイジェストする・・・フィクションというものはいつだって断片にすぎない。

その断片から・・・作り手は・・・受け手に情報を発信する。

しかし・・・作り手がどんなに優れていも受け手に狙い通りの情報を届けることは不可能に近い。なにしろ・・・受け手は大衆である。それでも・・・一人でも多くの人に・・・思いを届けたい・・・と作り手は魂を込める・・・キッドはその魂をいくらかは受け止めたと思う。

そんな時・・・人体は目から水分が流れるからである。

藍沢の育ての親である祖母・絹江(島かおり)が星の数ほどある病院の中でここに来たのはもちろんドラマだからである。藍沢の言動から察するに藍沢は大学入学から・・・現在に至るまで祖母とは別居状態だったらしい。

大腿骨の骨折で絹江が緊急入院した頃・・・藍沢は脳外科の手術に立ち会っていた。しかし・・・リスクの大きかった手術は患者が全身麻酔に耐えられず心不全に陥るという結果に・・・。リスクを承知で手術を望んだ遺族は・・・泣き崩れる。

「三ヶ月の存命で得られる年金がよほど惜しかったのだろう」という藍沢に・・・白石(新垣結衣)は「それでも・・・肉親の死のショックは大きいはず・・・少しは患者の家族の気持ちに配慮してもいいのではないか・・・あなたにも親はいるでしょう・・・」とアドバイスをする。もちろん・・・それは・・・白石の独善的な発想だが・・・その根底にあるのは藍沢への仄かな好意である。ま・・・おそらくは恵まれすぎた環境が作る素直な博愛精神に基づくものだろう。

今日のヘリ担当フェロードクターは緋山(戸田恵梨香)・・・搬送中の患者の機内での気管挿管もそつなくこなし・・・持ち前の向上心でナンバー2の座を確保しつつあるらしい。

シニアドクター黒田(柳葉敏郎)と田所部長(児玉清)から「祖母の入院」を告げられた藍沢は・・・搬送された患者の処置が終ってから祖母の元へ向う意志を伝える。

「容態は安定しているので・・・家族を特別扱いできない・・・」と頑なな藍沢。

今回・・・ピックアップされる患者と家族は親子関係で統一されている。もちろん・・・第一は「死亡した老人」とその子供。第二は「絹江と藍沢」という擬似親子。そして第三は「屋根から墜落した男(大高洋夫)と突き飛ばした娘(伊藤麻里也=秋川リサの娘)」である。この患者はシニア森本(勝村政信)とフェロー緋山のペアが担当する。

一方・・・一般外来でフェロー藤川(浅利陽介)が発見した第四の患者・・・息子(熊谷知博)に付き添われた上村(北見敏之)は息子に黒魔術の呪いをかけられ髄膜炎を発症している・・・おそろしいことである。エコエコアザラク・・・エコエコザメラク・・・エコエコケルノノス。

ついでに登場人物たちは・・・それぞれの親について語りあうことになる。一話を費やした藤川はともかく・・・緋山は「かわいいから親にかわいがられた」し・・・白石は「不自由・・・それってどういうこと・・・」な恵まれた家庭環境である。ついでにナース冴島(比嘉)は白石と同様医学部教授の娘だが・・・兄姉と違い・・・ナースにしかなれなかったことに劣等感を抱いているのだった。そして・・・おそらく・・・自分のあの母親から聞いた「藍沢の家庭の事情」・・・両親は早世し・・・祖母に育てられた・・・という情報を藤川の口から聞いた白石は・・・冒頭の自分の発言が失言だったことに気がつくのであった。

そこへ現れた藍沢は・・・「貧乏だったから奨学金で医者になった」とそれがどうしたという態度である。

しかし・・・祖母を見舞った・・・藍沢は・・・祖母が自分を認知できないことにショックを感じるのだった。後姿でよろけて柱にすがりつくほどである。

「自己で記憶に障害が起きるのはよくあることだ・・・一時的な健忘症なのか認知症なのかはまだわからん・・・」と藍沢に説明する脳外科の西条(杉本哲太)・・・いつになく痛ましげに語る西条・・・いい味出してます。

もはや・・・院内から・・・気を使われる立場になった・・・藍沢。

医療ミス裁判を控えるシニアドクター三井(りょう)さえも「藍沢・・・大丈夫かしら」なのである。母体だけなら救えた可能性が高かったのに母子をともに救おうとして結局母子ともども死亡させてしまった自責の念にかられる三井。三井もまた一児の母でもあった。

しかし・・・藍沢は必死にクールさを保つのである。ある意味・・・1~5話を通じて必死だったという長い長いフリなのだった。フリオチの鉄則である「フリは長く大きいほどいい」なのだが・・・大きすぎるだろう。

医者である前に人間か・・・人間である前に医者か・・・人間はよくそういうことに拘泥されるのであるが・・・つきつめて言えば・・・人間でもあり医者でもあるということにすぎない。

そして・・・藍沢は人間である前に医者であろうと必死なのである。

だが・・・次々に打ち出される残酷な認知症の症状の数々。異常な金銭への執着。そして硬貨の誤飲。

しかし・・・そういう間にも・・・末期ガンの告知を娘の前で告知できるようになった緋山。

使えないドクターもドクターなのだと認めてあげることにして眼力一発黒魔術の呪いを解いたナース冴島。

時は流れていくのである。

「私だったら泣いちゃう」と尊敬する藍沢に告げる緋山。「あなたのために・・・尽くしたおばあ様はけして・・・後悔していないはず・・・」と愛を語る白石。そして・・・藤川さえも「オレが替わりにヘリに乗るよ」と実益を兼ねて意見するのだった。

そして・・・黒田は・・・「認知症の看護には・・・身内のものに特別な薬効がある・・・藍沢さんは藍沢が担当しろ」と命じるのであった・・・。

そして・・・ガラス張りの売店で・・・関係者一同が見守る中・・・藍沢は時の涙を見るのだった・・・。

買い物かごいっぱいに・・・菓子をつめこむ絹江・・・両手いっぱいに・・・菓子を抱え込む絹江・・・サイフの中身を床にぶちまける絹江。

「耕作(藍沢)は一人でがんばっているんだよ・・・だから・・・約束したんだよ・・・お菓子をいっぱい買ってあげるって・・・買わせておくれよ・・・耕作のために・・・お菓子をいっぱい食べさせてあげたいんだよぉ・・・」

床のコインを拾いながら・・・藍沢は泣きました・・・。

そして患者であり・・・人間であるその人を優しく抱きしめたのです。

決して捕まえることのできない 

HANABIのような光だとしたって

もう一回もう一回もう一回もう一回

僕はこの手を伸ばしたい

二順目の序破急の急です。

関連するキッドのブログ『第五回のレビュー

ふふふ・・・テンメイ様が退屈と感じる「コード・ブルー」がキッドにとってはかなり面白く・・・テンメイ様が今季一番推しの「太陽と海の教室」がキッドにはかなり最悪・・・人間の好みというものは実に不思議なものですなーっ。ふふふ・・・ある意味・・・今回は天使と悪魔の月9VS木10対決ですぞ。まあ・・・両方フジテレビ系ですけど。視聴率的にもいい勝負・・・現在・平均が「コード・ブルー」16.3%「太陽と海の教室」15.9%・・・最新が「コード・ブルー」15.6%「太陽と海の教室」12.7%・・・まあ・・・ドラマも生き物ですから・・・両方がどんな成長を遂げるのか・・・楽しみです。そして久しぶりの天使VS悪魔真っ向激突でございますしねーっ。

Hcinhawaii0437 エリお嬢様の森の別荘・山P先輩研究室。エリはうぅーん。山P先輩の涙・・・そのまま宝石ケース入りです。ずーっとずーっと心を隠しているという演技・・・繊細だわ・・・表情もアクションもかなり計算されていたのでスー。白石も救いのセリフがいい。あの一言のためにキャラを作ってきたのよね。・・・ああ・・・藍沢をぎゅーってしてあげたいのでスーmariもう・・・涙で画面が見えない・・・リピートしても見えませ~ん・・・藍沢Pちゃまの涙は禁断の果実なのですかーっ山P~山P~山P~・・・更新なしデスまこええいああ(┯_┯)うるる~まこちゃんもらい泣き~・・・冴島の元彼の話はどうなったのデスか~っアンナおばあちゃんの孫を思う気持ち・・・孫のおばあちゃんを思う気持ち・・・反則技あわせて一本ぴょん・・・アンナもせつなくて・・・泣いたぴょんぴょんぴょえ~ん

 Hcinhawaii0438
 ごっこガーデン・病院売店セット。くう変則あすなろ抱き同時ごっこ・・・なんだか・・・あやしい集団みたいだよ・・・涙のシーンなのに・・・エリちゃん・・・よだれ、よだれ・・・病室で祖母の微笑みに思わず頬を緩ませる藍沢とか・・・演技プランが丁寧だよね。・・・とにかく・・・最後はポロポロに泣かされました・・・泣きすぎて遅刻ですぅ~・・・夏ドラマ・・・結局・・・コードブルーしかレビューしてないですぅ~立秋過ぎたので残暑お見舞いですぅ~シャブリ「まいご3兄弟とかありますので~・・・ほぼ一週間遅れなのでありました~・・・病院と教室・・・多すぎなのであります~・・・夏休みなのにね・・・夏休みだからか・・・みのむしまったくねえ・・・男子サッカーって・・・ゴールに向う気持ちが足りないように見えてしょうがないるるる・・・本番に弱すぎ・・・あ・・・コードブルーは遅刻中です・・・オリンピック体制・・・こわいるるる・・・

Hcinhawaii0439 ごっこガーデン・特設ドーナツ売り場。お気楽花かごの土・・・ちょっと食べてみたいよねって・・・鉢植えは寝付くだからタブーだよね。緋山のアップにしびれたーっ。ひとつひとつのケースをまとめてくれると見やすいのになあ・・・エピソードいちいち覚えてられないしなあ・・・これって認知症?」アンナ「お気楽社長ーっ・・・ビバヒルセットは忘れないでーっikasama4患者の家族に何気なくかけた言葉で冴島の心を揺らした藤川・・・ラッキーすぎるのです・・・しかし・・・藍沢の涙はお茶の間の心をお昼の地震くらい揺さぶった・・・気がします(; ̄∀ ̄)ゞミマム四つの嘘の最後がすごかったしょ~モグモグakiコードブルーでないんかい。とにかく鬼の目に涙っしょ~。もう藍沢とばあちゃんで号泣っしょ~。水分補給しないと日射病になるほどに~ろーじーううう・・・更新滞りがち・・・ヘリ飛ばして患者役やってヘリ飛ばして患者役やって・・・どんな夏休みやねん・・・あんぱんちこれからサマソニなのね・・・シバトラ・正義・学校を合併号にする忙しさなの・・・ライブ命なのよ

土曜日に見る予定のテレビ『ザ・クイズショウ』『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)『恋空』(TBSテレビ)『北京五輪・競泳』(テレビ朝日)『北京五輪・柔道・体操』(NHK総合)『LOL海猿』『33分探偵』(フジテレビ)・・・こ・・・これは・・・もう無理。

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2008年8月 7日 (木)

幸福とは勝ち取るものではなくて奪い取るものなのです。(志田未来)

幸福とは・・・どんな時に感じるのか。

人は失ったときにはじめて幸福の存在を知る・・・のであるから・・・幸福はいつだって感じない。

・・・という意見もあるのだが・・・そこが幸福の複雑なところである。

「与えられたもの」にしか幸福を感じない人もいる。

たとば「愛される幸福」である。赤ん坊が母親から乳を与えられる幸福。彼氏からディナーを与えられる幸福。彼氏からリッチなプレゼントを与えられる幸福。

しかし・・・「勝ち取る幸福」というものはある。金メダルを勝ち取る幸福。ダイエットでスリムを勝ち取る幸福。昨日の自分から勝ち取る今日の幸福。

そして・・・「勝ち取ろうとする幸福」というものがある。金メダルを目指してボールを追いかける幸福。一攫千金を目指して宝クジを買う幸福。ピ゛ールのおつまみにするために枝豆ゆでる幸福である。

そして・・・「奪い取る幸福」というものがある。奪い取ることによって他人は不幸になり・・・相対的にすごく幸福なの幸福である。

さあ・・・水曜日のダンスは新しいステップにはいりました。

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3↗10.9%

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6%

これはスリリング。コメディーとして完成度の高い「正義の味方」がお笑いパッケージ・ショーの「レッド・カーペット」15.3%に何処まで迫れるか・・・脚本家とコント作家の幸福の奪い合いですっ。中途半端なシリアスに逃げた「ホカベン」は大惨敗しましたが・・・「正義」はがんばっている・・・。ゴンゾウもがんばれっ。

ついに三条夫人まで登場かっ・・・と鎧兜を装着したあなたはコチラへ→ikasama4様のゴンゾウ

バン・・・と銃声がしてゴンゾウは撃たれちゃったの~と泣きそうなあなたはコチラへ→まこ様のゴンゾウ

コンバトラーV、Vと歌いつつ乙部が怪しいと睨んでいるあなたはコチラへ→エリ様のゴンゾウ

で、『正義の味方・第五話』(日本テレビ080806PM10~)原作・聖千秋、脚本・旺季志ずか、演出・中島悟を見た。前回・・・「ホントはね/奥村初音」(主題歌)から・・・女の子の「つよがり」を感じたヤマト様などの女子の皆さん・・・。今回も前半は槇子様(山田優)が本当は・・・男子にふられたりしたら・・・メロメロになってしまう・・・ホントはね・・・強がっているだけなんだよ。槇子様だって普通の乙女なんだよ・・・というあからさまなミスリーディングを仕掛けるこのドラマ・・・実に正統派である。

しっかり・・・逆転・逆転・また逆転というコメディーの王道を実行するのである。

第一の逆転・・・槇子様をすっかりお気に入りの直紀(向井理)のお父様(平泉成)とお母様(山口いづみ)は結納の期日を早めたい大作戦である。しかし・・・自宅直撃を受けた五郎(佐野史郎)と容子(志田)は動揺・・・もちろんママ春子(田中好子)はマイペースである。

しかし・・・デートから帰ってきた槇子様はご機嫌ななめ。「結婚やめました宣言」である・・・どうやら・・・直紀が婚約破棄してきたらしい。容子はせっかく予約した結婚式場をキャンセルさせられるのである。

第二の逆転・・・せっかく友達にプールに誘われてなんちゃって高校生らしい水着を披露した容子だったが・・・水着じゃなくて海パンだろうというお気楽様だった・・・姉の婚約破棄が重く心にのしかかる・・・まさか・・・直紀の両親にテストの赤点を見られたせいではないのか・・・と心配なのである。・・・そんなことになったら・・・槇子様にどんなひどい目にあわせられるか想像するだけで恐ろしい容子だった。

第三の逆転・・・同級生の陸(本郷奏多)のアドバイスを受け・・・陸の自称・彼女の知佳(西谷まりや)に泥棒猫とののしられながら・・・ついに容子は直紀に直談判を決行・・・すると直樹の赴任先が安全なヨーロッパのパリではなくて・・・危険なアフリカのドンボに決まったため・・・愛する槇子様を危ない目にあわせたくないので婚約破棄したことが判明する。

しかし・・・真相を伝えても・・・槇子様は「ドンボではみんな裸足なのよ・・・私に裸足になれって言うの・・・」と激怒するのだった。

第四の逆転・・・しかし・・・ドンボは「危険手当」がつく・・・ドンボは物価が安いので「貯蓄」ができる・・・帰国すると「ドンボ御殿」が建つほど「お金」がたまるらしいという情報を入手した槇子様。今週ずっと曇っていた顔に笑顔が戻るのです。まさに愁眉を開くとはこのこと。

なんとか・・・出発前に結婚をと懇願する直紀の両親に・・・娘を危険な場所にやるわけにはいかないと突っぱねる槇子様の五郎とママ。

そこへ・・・直紀も「ボクが決めたことです」・・・と参戦・・・大混乱に陥ったお茶の間に槇子様が登場。「直紀さんと結婚します・・・直紀さんのいない人生なんて考えられないから」・・・お茶の間に広がる喜びの輪。

もちろん・・・容子は・・・キャンセルした結婚式場を再度予約しなければなりません。

槇子様の辞書には「あきらめる」も「妥協」もないからです。入浴シーンもサービスです。もはや・・・山田優は消えて・・・そこには槇子様の存在のみある・・・というキャラ段階に突入しています。いい役もらったなあ・・・。まあ・・・シャブリ様のように容子中心で見ても充分面白いのですが・・・。アンナ様もこっそり楽しんでいるし。

そして・・・季節に合わせた・・・法螺話のホラーで結婚式場の予約を奪い返した槇子様は・・・ついでに結婚サギを未然に防ぎ・・・通りすがりの花嫁から感謝されつつ・・・ついに誓いのキスです。もう・・・めでたさのかけらも感じさせない誓約にキッド・・・大爆笑でございました。

第五の逆転・・・あのくう様までが思わずウルウルしたという・・・新婚旅立ちの空港シーン。もちろん・・・危険なドンゴに直紀単身赴任オチである。ほとんどハラホロヒレハレ~と崩れ落ちる両家の皆さん。それにしても・・・架空の国とはいえ・・・アフリカは危険宣言・・・ま・・・本当のことだから・・・いいのか。「太陽と海の教室」はこういうリアルさに欠けるから笑えないのだよな・・・。

実に由緒正しいコメディー展開。最初から好きになった人は運がいいと思います。こういうのは一つの基本の味ですからね。音楽がスタイリッシュだし。おっと・・・応援団長・・・あんぱんち様・・・視聴率フタケタ復帰で気がゆるんだのか・・・遅刻ですかーっ。

関連するキッド『第四話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)『打撃天使ルリ』(テレビ朝日)

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2008年8月 6日 (水)

さくらよ(真矢みき)ゆりよ(原田佳奈)女装(小池徹平)中3(大後寿々花)オーロラ姫!(深田恭子)

だから・・・ディズニーを引用するなら・・・お願いだから・・・絵も入れて・・・。

夫婦喧嘩に学校は介入しない・・・。家庭内暴力にも・・・。

ううむ・・・「積み木崩し」かよっ・・・。

松永(相島一之)の娘(根本澪)でした。

メアリー(小池彩夢)は「牡丹と薔薇」のぼたんの娘・野島麗香でした。

ああ・・・頭が錯乱しています・・・暑いです・・・。

北京五輪サッカー女子・・・対ニュージランド戦2VS2のドロー。審判・南アフリカ・・・大英帝国の笛かっ。

で・・・火曜日のドラマ対決は①「シバトラ」↘11.7% ②「モンスターペアレント」↘11.2%  ③「学校じゃ教えられない!」↘*5.4%

・・・あはは・・・「恋空」を下回った~。今回・・・シモネタ控え目でまずまずだったのにねーっ。作戦ミス。

で、『シバトラ・第五回』(日本テレビ080805PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・佐藤祐市を見た。ここまで・・・第一話・・・ストリートギャングに潜入。第二~四話・・・本牧高校に潜入・・・である。そして今回はメイド喫茶に潜入・・・さすがに無理があったので・・・ばれる・・・という設定なのだが・・・シバトラ(小池徹平)・・・違和感なさすぎて・・・バレる方が不自然だったぞ。とにかく・・・大後寿々花は第一話・・・父親が変態なのでお母さんコスプレ・・・第二~四話・・・なんちゃって高校生・・・今回メイドと・・・まあ・・・コスプレで視聴率に貢献している。

途中だが・・・主演級なんちゃって高校生対決の途中経過は・・・。

①大後寿々花のシバトラ  13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7%・・・平均12.9%

②多部未華子のヤスケン 12.3↗13.1↘11.2↗12.9%・・・・・・・平均12.4%

③志田未来の正義の味方13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4%・・・・・・・平均10.4%

ふふふ・・・いい勝負だ。本命・志田未来の苦しい追走・・・そこがまたいい。

さて・・・トップを走る宝生美月(大後)なのだが・・・ドラマの中では・・・微妙なポジション。せっかく・・・メイド喫茶に潜入したのに・・・肝心なところではお留守番である。今回はメインストーリーが白豚(塚地武雅)の恋物語である。・・・なんじゃあぁぁぁぁそりゃあぁぁぁぁ。

とにかく・・・前回が完結編で今回は序章なのでちょっとトーンダウンは仕方ないのだが・・・思わせぶりな「過去」がたいしたことなかったので・・・さらにがっかりした人も多かったのではないか・・・。

シバトラを庇って銃弾に倒れた父親。藤木(藤木直人)を庇って銃弾に倒れたさくらの妹のゆり・・・。そして・・・発砲したのは当時未成年だった落合(橋爪遼)だった。

そして・・・出所した落合は少年犯罪の黒幕として暗躍しているのである。

今回は小学生メアリーに売春行為を斡旋し・・・事件が明るみに出そうになると自殺を教唆する・・・凶悪な男である。

再犯を疑うさくらと更生を信じるシバトラ・・・どっちつかずの藤木という構図なのだ・・・しかし・・・その人間関係を描くのに・・・もたもたもたもたして・・・急にセリフで説明したりと・・・なんていうか・・・ノリが悪いのです。

ここに・・・推理の要素が加わると・・・もう・・・なんだかなあ・・・という展開に。

「あたしの両親は両方とも不倫していて・・・あたしのことなんかどうでもいいんだ」

メアリー・・・かわいそうだよ・・・メアリー。シバトラ・・・ぶん殴ってもいいのに・・・。説教です。両親・・・反省するのか・・・しないんじゃねえか・・・。

一話・・・美月への親の虐待。二~四話・・・ネグレクトされた子供が真犯人。そして今回は両親そろって新しい恋に夢中・・・ドラマの根底に流れる育児放棄と少年犯罪・・・テーマはいいと思うのだが・・・もう・・・なんていうか・・・底が浅いの一言につきるのだった。誰か・・・まとめてくれる人がいないせいかな。

で、『モンスターペアレント・第六回』(脚本・佐藤久美子、演出・小林義則)は妻に逃げられて小学生の娘に異常に執着する父親の話。人間・・・バランスだ。

で、『学校じゃ教えられない!・第四回』(日本テレビ080805PM10~)脚本・遊川和彦、演出・石尾純を見た。

今回は信太郎(法月康平)と真帆(夏目鈴)のカップルの話。信太郎は高校中退の姉が家庭内暴力の嵐を発生・・・イライラするので「殺意」を芽生えさせる。一方・・・陸上部コーチのあくどいパワーハラスメントで競技人生の道を絶たれた真帆は絶望感から・・・「自殺願望」を持つようになっていた。

陸上部コーチは・・・真帆の肉体を求めてもおかしくない展開なのに・・・なぜか・・・控え目のストーリー・・・このあたりのバランス感覚・・・このスタッフ・・・ちょっとおかしい。

それなのにハイレグ大明神ネタは続けるのだ・・・どうなってんの?

屋上に書かれた「死にたい」(真帆)に「殺してやる」と答える信太郎。

しかし・・・それがお互いのことだと知り愕然とするパートナー。一度自殺未遂、自殺幇助未遂に失敗した二人は・・・お互いを必要なパートナーと認め始めるのである。

今日の舞(深田)「ディズニーの眠れる森の美女(Sleeping Beauty=1959)のオーロラ姫はね。王子様のキスで目覚めるの。もう一発で目覚めるの。目覚める前はずっとずっと眠っていたの。キスって凄いよね・・・」なのだった・・・。もうね・・・説得力のかけらもありません。・・・ま・・・そこがいいというしかないよな・・・。ディズニー晩年の傑作なので・・・もう半世紀前の作品。もちろん「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」の原点です。

「スリーピング・ビューティー」「ビューティフル・ドリーマー」・・・どちらも教養としてみておくべき作品です。若者はいつも眠りの中にいて夢を見ているようなもの・・・目が覚め・・・夢から抜け出た時・・・人生は始まるのです。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『北京五輪サッカー男子日本VSアメリカ』(NHK総合)『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『四つの嘘』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年8月 5日 (火)

どろろーっどろろーっどろろーっ(妻夫木聡)へへっ(柴咲コウ)・・・もげっ(北川景子)

ふふふ・・・「チェーンソウ」・・・「ターザン」と来て・・・「麻酔なしの手術」である。

「太陽と海の教室」の主人公が自分が見た映画のワンシーンを思い出してヒーローになりきる・・・ドタバタコメディーであることは間違いない。はっきりいって・・・主人公の語る言葉に感動したりしてはいけないのである。あれはちょっと頭のおかしくなった海外赴任の中年男が口からでまかせを言っているだけなのだ。

このセットでいくと「死霊のはらわた」→「ターザン」→「ブラックホーク・ダウン」とかだな。

「ターザン」はオリジナルではなくて・・・その手のアクション映画かもしれない。「シベリア超特急」にもあるネタだからな・・・。

ともかく・・・このドラマは一人の頭のおかしな人間にふりまわされて周囲の人間がひどい目にあう話として見ないと見るに耐えない作品と化しつつあるよね。

もう・・・「どろろ」の方が100倍面白いし。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6反町」↗*8.0%(あげたーっ小沢真珠人気か・・・渋谷武尊かも・・・)、「阿久悠物語」15.9%(ざんげの値打ちもなくもない)、「魔王」↗10.9%(微上げだーっ、カード2枚分?)、「ルリ」↘*7.4%(もう、下げたーバカバカしさ不足)、「恋空」*5.6%(脚本家が15.6%の間違いではないかと自分の目を疑ったらしい)、「ヤスコとケンジ」↗12.9%(乱闘抜きでも微上げ・・・下手なアクションよりベタなストーリーだ・・・なんだとぉこらぁ)、「33分探偵」12.2%(ネタドラマ好きって・・・いるのね)、「海猿」13.1%、「原爆」12.7%、「帽子」11.6%(防衛・反戦・追悼のはざまのヤスケン・・・ステキ)、「篤姫」↘24.6%(井伊直弼笑いすぎ)、「Tomorrow」↘10.3%(よく踏みとどまった~)、「ジュラⅢ」15.1%(ケータイは未消化です)、ついでに「あんとーなつ」↘*9.0%(怪談ものなのに~)、「太陽と海の教室」↘12.7%、「どろろ」15.6%・・・以上。

で、『太陽と海の教室・第三話』(フジテレビ080804PM9~)脚本・坂元裕二、演出・谷村政樹を見た。ふふふ、好意的な記事をお求めのあなたはテンメイ様のレビューを推奨します・・・気が遠くなるほど賞賛してますぞ~。ちなみに冒頭で名もなき教師・櫻井(織田裕二)が述べる「散叙式」とは文章研究家の五十嵐力による文章の分類形式の話で・・・まあ・・・どうでもいい話だが・・・そのどうでもよさ加減を述べるために説明しておく。

五十嵐は「文章組織の形式」を五つに分類した。

①追歩式 経験したことを次から次へと書いていく

②散叙式 主題に沿ったことを羅列して書いていく

③頭括式 主題を最初に書く

④尾括式 主題を最後に書く

⑤双括式 主題を最初と最後に書く

つまり・・・「文章にはパターンがある」という話である。

もちろん・・・これは趣味の問題であるので・・・あまり意味のない分類であるが研究家というものはつい・・・こういうことをしてみたくなるものなのだ。

たとえば「主題」のない文章というものがある。この場合はすべて①ということになる。そういう場合にこの文章に「無題」とタイトルをつけるとたちまち③になってしまう。

基本的にタイトルのある文章はすべて③である。タイトルは「主題」だからである。ちなみにタイトルは英語でテーマ(主題)はドイツ語だ。意味は同じである。

「経験をありのまま書く」というと①になるのだが・・・実際に経験をありのまま書くなどと言うことは不可能である。文章は基本的にダイジェスト(現実の省略)だからである。

すると主題とは究極のダイジェストということになる。つまり①というのは全体が主題の文章と言い換えることもできるのである。

「北川景子」という主題で②散叙式にチャレンジしてみよう。③にならないためにノンタイトルである。

「北川景子はもげっと言う。北川景子は「モップガール」で主役だったのだ。北川景子は美少女戦士セーラーマーズである。北川景子は間宮兄弟と交際していた本間夕美。北川景子はどう見ても無理な展開の太陽と海の教室で言わなくてもいいお礼を言わされてなんだかなあである・・・」

けして④ではないのである。あくまで②です。

まあ・・・基本的に研究者というのは学者バカですから・・・仕方ないよな。

そんなことをテストに出される若者はかわいそうと言えばかわいそうだ。

しかし・・・現実というものは理想とは違う。

たとえば・・・ドタバタの世界には神も仏もないのが基本である。

そのために善人ほどひどい目に会うのが普通だ。そうなると悪魔がいることになってしまうので・・・善人はひどい目に遭うがそれが善人だからではない。という注釈が必要になる。このあたりのニュアンスは奥深いとも言えるし底浅いとも言えるのだ。

今回・・・ターゲットは英二(山本裕典)である。彼は四人兄弟の長男で母子家庭だったのだが・・・母が病気で長期療養のために離島で入院中であり・・・受験生でありながら幼い弟妹の面倒を見なければならない。・・・まあ・・・少女マンガでは古典ですな。大島弓子の「ヨハネが好き」の世界です。最近では「山田太郎ものがたり」がこの亜流でしょう。

そんな・・・英二は主人公が「麻酔抜きの手術(しかも釣り針で簡易消毒で素人で)」をやりたいがために受験勉強に専念できるように配慮した学校側の良識を超えて重傷を負わされてしまうのです。もう・・・主役のためには脇役は何をされても構わない世界の出来事です。

もちろん・・・テンメイ様の指摘する通り・・・ガリバー=小人族にとっては怪獣の物語です。ゴジラが通り過ぎた後に残された負傷者は己の不幸を嘆くしかないのですが・・・実はこの物語の主人公が人間である以上・・・文句は言えるのです。しかし、相手は命の恩人でもあるのです・・・このやりきれなさ・・・たまりませんね。

もちろん・・・主人公のゴジラに魅力を感じればゴジラ映画はこれ以上なく面白い。キッドはこのドラマの怪獣的存在にちっとも魅力を感じないので・・・とても残念な感じになっています。いや・・・本家ゴジラを熱愛している反動かもしれませんが。

たとえば「悲惨な現場を写メしていた日本人がいたから・・・現代の日本の子供たちはひどい教育を受けている」という論理。「さらわれて洗脳されて少年兵士とされる少年のいる」別の国とくらべて・・・本当にそうだと言えるのでしょうか。

いつだって旅の恥はかきすてるものですし・・・そうしないものもたまにいる。これは教育の問題ではなくて・・・人間の本性の問題なのでは・・・? あるいは各個人のモラル格差とかね。少なくとも・・・北京五輪のために報道規制をして・・・気に入らない奴は殴ってよしのとある国家よりは日本の子供たちがおおむねめぐまれているのは確実なのではないでしょうか。

そのあたりの土台があやふやなので・・・ものすごく茶番劇になっちゃってるんですけど。

今週の詩人。

ちょっとチクッとするよ・・・ウンチもらしちゃうかもよ

ありが島でありがとう・・・なんちゃって

散叙式の叙は叙々園の叙な

花畑を荒らすなら・・・俺を轢いていけ・・・みんな見てるーっ?

まあ、ある意味最高だな。脚本家・・・ひょっとして発狂しているのではないのか。

関連するキッドのブログ「第二話のレビュー

で。『月曜ゴールデン2008・どろろ(2007年)』(TBSテレビ080804PM9~)原作・手塚治虫、脚本・NAKA雅MURA(他)、監督・塩田明彦を見た。どろろとは泥棒の幼児語と原作者は語っている。巨匠だが・・・非常にアンバランスな性格だった手塚の変態性が色濃く出た作品で・・・もちろん不人気だった。しかし・・・当然・・・熱狂的な支持者がいるのである。監督は「月光の囁き」というストレートに変態の作品でデビューしているし、成功とは言えないが「ギブス」、成功といえる「黄泉がえり」など・・・ある意味変態畑一筋の人である。「黄泉がえり」が変態だと思わない人はこの作品の主題が「死者との愛」であることを失念しているのだろう。で・・・どろろである。もう・・・ハマったとしか言いようがない仕上がりである。

この映画の批判として考えられるのは・・・①舞台が室町時代ではなくなっている。②どろろが子役でない。という二点がある。

①については歴史はすべてファンタジーである。②については柴咲コウは見事にリボンの騎士のサファイヤ的な要素である女の子でありながら男の子というどろろの存在を演じきっている。

この二つの回答で充分であろう。

とにかく・・・アクションについては申し分ない出来で・・・百鬼丸(妻夫木)VS醍醐景光(中井貴一)もどろろVS百鬼丸も圧巻だった。・・・それはどうかな。

少年・百鬼丸を演じた鈴木宗太郎、少女・どろろを演じた橋本くるみ。

妖怪にたぶらかされる侍・杉本哲太、たぶらかす妖女・土屋アンナもいい。

どろろの生い立ち編がかなりあっさりなのが残念だが・・・母・お自夜(麻生久美子)はいい味出していた。

思わぬヒットで第二部・第三部が決まってしまったわけだが・・・ある意味・・・原作以上に完結してしまった作品だけに・・・ちょっと続きは心配だ。

しかし・・・どろろが女になる日が来ると思うと・・・ゾクゾクするのである。

とにかく多宝丸(瑛太)と和解してしまったわけだが・・・キャスティング的には妻夫木・瑛太・どろろの三角関係でもゴージャスだな。

そして・・・その日は・・・キャストは体当たりで演技に挑み・・・監督も充分変態気質を発揮して・・・成人指定になっちゃう勢いを見せてもらいたいのだなあ。

ああ・・・ドキドキします。

ちなみに脚本家は谷村美月が天才少女を演じる「神様のパズル」の脚本を担当している。

関連するキッドのブログ『妖怪大戦争

水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ・伝説の刑事』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)

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2008年8月 4日 (月)

顔色を観て胸の内を察する・・・これ観察なり(宮﨑あおい)俺は医者だ・・・友達がいる(竹野内豊)

夏・・・本番でございます。皆様、暑中お見舞い申し上げます。

ああ・・・夏休みに「ジェラシックパークⅢ」を見て・・・そのまま全英女子オープン・・・もうダラダラと見ていると寝不足です。最終組の二人がなんとなくかわいいロボットキャラクターに見えてきます。もちろん・・・宮里藍(五位)と上田桃子(七位)が最終組でどちらかが優勝していたら・・・ものすごいことになっていたと妄想したりして・・・。

今回は「篤姫」↘24.6% 「Tomorrow」↘10.3%・・・「篤姫」はともかく「Tomorrow」は恐竜や行列や野口みずきを敵にまわして・・・がんばってるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

で、『Tomorrow~陽はまたのぼる~・第5回』(TBSテレビ080803PM9~)脚本・篠崎絵里子、演出・山室大輔を見た。若気のいたり・・・というものがある。若さは未熟であるのだが・・・その未熟さの中で視野が狭かったり・・・意地を張ったりして・・・傷を深めることはよくあるものだ。もちろん・・・個人差はあって・・・若くして我慢を覚えるもの・・・若くして境地を悟るものもいる。それでも・・・「若さゆえのあやまち」というものがあり「それは認めがたいもの」であるらしい。

今回・・・航平(竹野内)が「とてつもないお人好し」であることが判明し・・・主人公らしさを爆発させるのだが・・・その「若さゆえの選択」が正しかろうと誤りだろうと・・・波紋は広がっていくのが人生というものなのだ。

「移り行く世界」で「変わらない何か」を追い求めるものは「それなのに苦しくそれなりに輝く旅路」をたどるのである・・・その果てに何があるのか・・・このドラマはここからが本線だと思われる。

航平の「過去」を愛子(菅野美穂)に運んでくるのは航平の古い友人・安達医師(袴田吉彦)だった。

しかし・・・八年の歳月は安達を変えていた。もちろん・・・安達がここに来たのは・・・偶然であり・・・そして故意なのである。

それは・・・安達が用意していた「箱」が示している。

「偶然」と「故意」の間で揺れ動く脚本なのである。

それではタイムマシンに乗って八年前に戻ってみよう。

旅先で発病した愛子の母・好美(永島暎子)は航平の勤務する大学病院に入院する。診察した航平の恩師である医学部教授は誤診。そのために好美の病状は悪化する。しかし、教授はそのまま学会に出張。航平は誤診であることを確信し・・・教授に手術を申請するが教授は自らの失態を隠蔽するためにこれを拒否する。航平が悩み迷っている間に好美の容態は急変。航平は教授に無断で手術を強行するが・・・手遅れだった。

教授の責任を追及するより・・・親しくなった患者をむざむざと死に至らしめたショックに耐えきれず・・・医師であることを断念した航平。

同期の安達は友情の気持ちから・・・教授に航平の説得を依願して・・・航平に責任を転嫁しようとしている教授の逆鱗にふれ・・・それ以来冷遇されてしまう。

その頃・・・看護学校の学生か・・・新人看護師だった愛子は母親の死に呆然とする。

しかし・・・事件の真相を隠蔽した大学病院の責任追及は愛子には困難だった。

愛子の妹(黒川智子)は幼くて事情は分らなかったが・・・やがて捻じ曲げられた「医療ミス」を知り・・・法律家を志す。

航平は流れ者となり・・・偶然・・・好美の故郷にたどりつく・・・もちろん、バカな新興宗教だと・・・母の霊が呼寄せたという話になるだろう。

そして・・・愛子との出会いといくつかの出来事のために医師として出直す決意をして・・・やがて皮肉にも愛子が好美の娘だと知り・・・中途半端な告白をする。

それは・・・主人公が自己弁護をすることのできないキャラ設定だからである。

一方・・・大学に残り・・・医療の最前線で矛盾と戦いながら・・・医者を続けた安達はついに心を病み・・・メスを握ると震えが止まらないというゴルゴ13症候群(そんな病名はないっ)を発症するのである。

そして・・・偶然を装って市民病院に・・・かって愛した友人に逢いにきたのだった。

「・・・お前は・・・勝手なんだよ・・・こんなに愛しているオレを残して・・・一人で・・・イイ格好してさ・・・オレはお前に会いたくて・・・・会いたくて・・・たまらなかったんだよ・・・お前が忘れていった写真・・・八年間・・・大切に大切にとっておいたんだよ・・・」

しかし、再会した航平がのほほんと医師をしていることにちょっとイラッとする安達。

ちょっと意地悪したくなって「アイツって本当はワルなんだぜ・・・昔、医療ミスとかしちゃってさ」とつい口をすべらせる。

なにしろ・・・田舎の病院なのである。都会の大学病院にいた安達には想像もつかないほど噂は広まるのだった。

やがて・・・愛子という・・・大学病院が殺した患者の娘が・・・市民病院にいることを知る安達・・・直感で・・・愛子と航平の仲を怪しいと感じるのだった。

やがて・・・手術のできない体であることを航平に見抜かれる安達。すでに患者からの圧力で病院を去る決心をしている航平に助けられてしまう。

「・・・ふふふ・・・航平・・・流石だ・・・オレの愛した男だ・・・八年間のブランクを感じさせないぜ・・・」

しかし・・・子供(稲垣鈴夏=「山田太郎ものがたり」の七生)を助けるために右腕に重傷を負ってしまう航平。わざとらしいが偶然のなせるワザだ。

「お前しか・・・いない・・・がんばれ・・・安達・・・」

航平のミラクル・ボイスが炸裂。安達の手は一時的に奇跡の復活をする。

そして・・・夜のいこいの屋上。

航平と愛子を呼び出した安達は封印された「箱」から「大切なもの」を愛子に渡して叫ぶのだった。

「コイツは言い訳しない・・・主役だからな・・・だから・・・オレが代わりに言い訳するよ・・・あんたのお母さんを殺したのは・・・コイツじゃない・・・大学病院の悪しきシステムと・・・責任逃れの上手な腐った大学教授の野郎なんだ・・・こいつなんか・・・ほんの・・・ちょっとしか悪くないんだ・・・こいつのが医療ミスだってんなら・・・医療ミスしていない医療関係者なんか・・・一人もいなくなっちまうんだぜぇ・・・・・・」

箱の中には・・・「医師・航平を信頼している患者・好美の笑顔の写真」があったのだ。

こうして・・・すべての隠された過去が明らかになった航平・・・いよいよ・・・明日を目指して走り出すのだ・・・行け・・・医療の荒野を・・・お前は医者だ。(つづく)

関連するキッドのブログ『第四回のレビュー

Hcinhawaii0434 まこお嬢様のまこちゃんハウスロビー。まこああーっ・・・医療ミスなんてなかったのデスーっ。あんなコトで自分を責めるなんて・・・航平・・・いい人過ぎでごじゃりマスルーっ。さてと・・・航平がいい人だってガチになったので気合いれてごっこをスルのデスーっ。今日のイベントはやはり七海になって・・・ニギニギなのデス。おかわりしてさらにニギニギなのデス・・・コレをエンドレス・・・はうぅん・・・アンナケロリン帽子を作っていたら・・・遅刻したぴょん・・・っていうか・・・CHANGEごっこ疲れが・・・今・・・ピークになってるのぴょんぴょんちーずゲスト袴田さすがの熱演・・・。外科医のハートは患者のお墓でいっぱい・・・すごく納得のセリフですが・・・患者だったらこわい・・・次のゲストは杉田かおる・・・熱演の連続のあらすじです」あんぱんちはい・・・33分探偵から太陽と海の教室にとんだ・・・だって藤子不二雄先生からマチルダに行くので仕方ないのよねaki誤解だったのよね・・・っていうか・・・言い訳してもいいのに・・・航平・・・でも・・・愛子ママの笑顔の写真にジ~ン。大学病院・・・弁解の余地なし・・・です・・・実際はどうなのかしら・・・?」青学の近所のトマト専門店に寄ってたら遅刻しましたーっ・・・中学生は宿題もたくさんなのです・・・シャブリ七生ちゃん・・・売れっ子ーっにつきる第五話でありましたーっ・・・エドさん演技渋すぎ・・・挙動不審の菅野さんも最高ーっ」

Hcinhawaii0435 ごっこガーデン・いこいの手術室セット。まこ「ふぇぇぇん・・・航平先生がぁぁぁぁエリごっこガーデンでまこちゃん泣いてどうするのでスー。竹野内ロイド。出血装置リアルすぎですか・・・?・・・コードブルー出血システムのモードになっていたの?・・・やはり・・・このくらいドバ~っと出ないとね。それにしても航平は声だけですべてを治せる勢いyon・・・医師の年収図鑑・・・ふむふむmariふふふ・・・まあやっぱりね・・・という展開でしたね・・・でも・・・ここからが本番ですよね・・・市民が笑顔になれる病院・・・実現できるのかしら?」ikasama4ホクロ追加修正しました・・・それにしても・・・航平のケガ・・・大丈夫でしょうか・・・あっ・・・ミラクルボイスを自分にかければ・・・いいのかくう・・・ここだけの話・・・竹野内ドラマでドクターもの・・・もう少し・・・新鮮なエピソードが・・・欲しい私・・・コソコソ

Hcinhawaii0436 ごっこガーデン・いこいの屋上花火大会。お気楽でたーっ・・・袴田っち得意のダメダメキャラ・・・主人公を持ち上げて去って行く・・・理想のゲストなのね・・・。まこちゃんの機嫌とるために花火まであげて・・・じいやバカも炸裂中・・・。屋上・・・鍵かけとかないと・・・病院はいろいろと危険なのに・・・柵低いし・・・みのむし「たまや~かぎや~るるるカンフ~パンダ~るるるミマム魔王もごっこガーデンすればいいのに・・・じいやーっ・・・おみやげのとうもろこしゆでて~・・・食べたら帰るっしょ~ろーじーROOKIES終ったら気が抜けました・・・じいや・・・花火の中を飛ぶの・・・結構しんどいで~・・・勘弁してや~

で、『篤姫・第31回』(NHK総合080803PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。ふふふ・・・やはり一瞬で駆け抜ける安政六年(1859年)である。安政の大獄の実態を押込になった近衛家女中・村岡(篤姫の仮母)の描写のみで通過するとは・・・なんていうか・・・凄い。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「さらば幾島」なのに・・・ほぼ「なおすけちゃん」大全集・・・おにぎりになるは・・・目玉焼きになるは・・・で井伊直弼もてあそばれております・・・。まあ・・・本編でも笑いすぎ・・・というか・・・本当に忍者の悪い首領みたいだった・・・大河ドラマスタッフ・・・趣味が一致しているのか・・・いえいえ・・・もちろん・・・幾島・篤姫の別れの場面もたっぷりと・・・しかし・・・観相察法で会話を紡ぐとは・・・本当は忍びが監修してるのか? まあ・・・突き詰めればいい人間関係というものは忍びの道に通じているということですが・・・。

Atuhime1859 で、安政の大獄である。安政の大獄は言うならば後継者をめぐるお家騒動の一種だが・・・第三の力が加わっていたために・・・お家そのものを崩壊させる起動装置と化した歴史現象である。本来は将軍継承者となった家茂を推した「紀伊派」が慶喜を推した「一橋派」を粛清するという・・・よくある権力闘争の始末だったのである。しかし・・・アジアを侵食しつつある「欧米列強」の「外圧」がその火種を別の争いに点火したのだった。それは京都の公家社会では九条家と近衛家の関白任官争いとなり・・・各大名家では「攘夷」と「経済開放」という二つの路線の対立を生んでいった。やがて・・・それは「尊王」と「佐幕」という公家と武家の内乱へと発展していくのである。井伊直弼が権力の亡者だったのか・・・それとも体制の改革者だったのかは贔屓するものによって意見の分かれるところだが・・・少なくとも徳川幕府体制崩壊の引き金を「彼」が引いたことは疑いようのないところなのだ。

季節はすでに冬である。江戸城・・・大奥。丑三つ時である。天璋院の寝所には・・・将軍・家茂が忍んでいた。

「母上様・・・お呼びにより・・・家茂参上つかまつりました・・・」

「公方様・・・よくお運びになりました・・・大分・・・腕があがりましたな・・・」

「母上様の・・・導きがよいからでございましょう・・・母上によって開かれました男の道・・・あまりの快楽に・・・家茂・・・溺れそうでございます・・・」

「ふふふ・・・お上手なこと・・・やがて・・・新しき御台所が選ばれますれば・・・妾(わらわ)の教えもなにほどか・・・役に立とうというもの・・・たっぷりと可愛がってさしあげなさいませ・・・」

「母上・・・母上以上のくのいちなどございましょうか?」

「ふふふ・・・世はひろいもの・・・そして・・・男と女の喜びはひとつのものではありませぬ・・・仕込まれるものと仕込むもの・・・立場を変えればまた・・・違う快楽が生れるのです」

「・・・」天璋院の言葉を吟味した家茂の顔に理解の愉悦が浮かぶ。「御意」

家茂の手が天璋院の夜具にのびかかる。天璋院はそれを制して夜具で居住まいを正した。

「家茂殿・・・大老・井伊殿の術をご存知か・・・?」

「天耳通の法とこころえまする」

「その理はいかに・・・」

「忍びの心得に・・・観相察法あり。すなわち・・・顔を見て心を知る・・・動作を見て先を読む・・・これ極まれば他心通なり。人の望むところを知り先手必勝を得・・・己の欲するところを成就せり。また・・・それが天意に通じれば天の耳を持つことと同然の如くなり・・・」

「ふふふ・・・よく・・・お勉強なさいましたな・・・とにかく・・・井伊の境地ならば・・・毒も効かず・・・剣も通じませぬ・・・。害意はことごとく見抜かれてしまうのです。しかし・・・所詮は人の為す技・・・弱きところは必ず生じまする。さて・・・井伊は無用に力を振るいますれば・・・無用な怨みを買うは必定・・・」

「しかし・・・無敵でございますゆえ・・・止めようがございません・・・」

「公方様は・・・ご心配無用のこと・・・用は井伊亡き後のことでございます・・・」

「・・・」

「おそらく・・・幕府と朝廷の間にはただごとならぬ・・・しこりがのこりまする・・・そこで・・・幾島・・・」

名を呼ばれた幾島は音もなく・・・天璋院の背後に姿を現せた。天璋院の魔眼により・・・精彩は欠いているが術には衰えがない。

「このものを・・・京にのぼらせまする・・・そして・・・御門の姫君と公方様の縁談を結ばせまする所存・・・」

「なんと・・・」

「幾島の心の内には京の姫君たちのお姿が隠されておりまする・・・今宵は・・・公方様のお心にそのお姿を移しまするゆえ・・・公方様に吟味していただく趣向・・・」

言い終わる間もなく・・・天璋院の魔眼が妖しく輝き始める・・・。

「・・・おおっ・・・こ・・・これは・・・なんとキラキラしいことか・・・」

幼さの残る将軍・家茂が虚空に見出したのは・・・幾島の記憶に眠る・・・京都の姫の艶やかな姿だった・・・次々と現れる姫君たちに魅了された家持の瞳が大きく見開かれた・・・男子を思わせる凛々しさの中に花のような優しさを垣間見せる一人の少女・・・。

「さすがは・・・公方様・・・お目が高い・・・」

「・・・母上様・・・あの方は・・・あの方の名は・・・」

「御門の妹君・・・和宮親王様でございまする・・・」

その頃・・・京都・・・近衛邸・・・前の左大臣・・・近衛忠煕は落飾・謹慎の身上であったが・・・酒を飲んでいた。暖をとる相手は・・・美貌のくのいちである。お由羅であった。

「そうでおますか・・・薩摩の先々代はんが・・・お亡くなりになりましたか・・・そりゃ・・・えろうご愁傷様でおじゃったな・・・」

「ふふふ・・・まあ・・・長生きした方でございましょう・・・」

「・・・そうそう・・・西郷はん・・・どうしてます?」

「あの者は・・・少し・・・力がつきすぎまして・・・危ないので・・・島流しで・・・落ち着くのを待っております・・・とにかく・・・街中では今のところは暮らせませんので・・・」

「ふふふ・・・桜島の化身になったそうでおじゃるな・・・おそろしや・・・」

「おそろしいといえば・・・江戸では大分のものが死罪申しつけられたとか・・・村岡様は大丈夫でしょうか・・・」

「あないなもの・・・おいそれと死にますかいな・・・あれはあれで一種の妖怪でおじゃる・・・齢七十越えて・・・まだ童女に化けるのやから・・・恐れ入るわ。押込先の侍を片端からたらしこんでおじゃるにちがいなし・・・」

「京都では九条様がいい顔なさっておいでとか・・・」

「あきまへん・・・井伊はんも大概・・・化けもんでおじゃるが・・・まあ・・・言うならばあれは化け猫・・・してからに九条家には島田左近という石見の狢(むじな)が住み着いてしまって・・・いいように食い荒らされておじゃる。まあ・・・先は見えてますわ・・・」

「江戸には・・・根来衆がたくさん流れているようです」

「根来衆か・・・」

「なんでも・・・骨ケ原の刑場から・・・死体を盗んでいくものありとか・・・」

「ほほほ・・・すると・・・死人使いでおじゃるか・・・これはほんにおそろしや・・・」

話に飽いた近衛忠煕はお由羅の秘所にするりと手を伸ばした・・・安政六年が暮れようとしている。(つづく)

火曜日に見る予定のテレビ『モンスターぺアレント』『シバトラ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

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2008年8月 3日 (日)

涙のバースデイケーキ(カレー味)・・・(多部未華子)うちは普通の奴(水沢エレナ)

さて・・・もう夏ドラマとか・・・そういう季節の風味はどうでもいい投げやりさの漂う編成。

一瞬の流行の漢字二文字で・・・「帽子」(NHK総合)は広島原爆で体内被曝した少女(朝倉あき)の数奇な運命をめぐるジジ(緒方拳)ババ(田中裕子)の恋物語。戦後60年を経てババはのほほんと白血病で死ぬのである。

一方・・・ケータイ妄想恋愛小説の呼び声も高い「恋空」(TBSテレビ)・・・鳥が鳴いて川が流れて橋を渡れば蒼空の田舎で・・・女子高生・美嘉(水沢エレナ)と同級生のヒロと恋をしてセックスして妊娠して流産してヒロが末期ガンになってのほほんと死んで美嘉はまた妊娠していることが分るというおバカなラブ・ストーリーである。人を外見で判断するな・・・という主張で始まるドラマだが・・・ヒロインと相手役がそこそこ美少女とイケメンであることは言うまでもない。

まあ・・・映画版の監督でもある今井夏木が思いっきりおバカな物語を美しい映像でとらえているところが素晴らしい。女子高校生は見ると楽しいよ・・・彼氏と見に行くと「妄想っ」て言われるけど・・・だけどガッキーのイメージ強いから慣れるまで大変そう・・・と思うあなたはコチラへ→アンナお嬢様の「恋空」

娘がチャラチャラしたバカと付き合うのが腹立たしいお父さんなあなたはコチラへ→お気楽社長の「恋空」

で、『ヤスコとケンジ・第4話』(日本テレビ080802PM9~)原作・アルコ、脚本・山浦雅大、演出・長沼誠を見た。実は「33分探偵」(フジテレビ)もスタートしたのだが・・・こちらは上野なつひがゲスト出演している以外は一種の拷問のようなドラマである。どっかの小劇場でちまちまっとやっていればいいのではないか。

一方・・・「ヤスコとケンジ」はやせても枯れても土9ドラマ。今回は「バースデイケーキ」をめぐるベタなストーリー展開だが・・・きっちりと泣かせる味を出している。

まず・・・運命の問題である。

運命と偶然は実は同じ意味だが・・・人によっては違うものと考える。たとえば必然と偶然も同じ意味なのだが・・・やはり人は違うものと考える。さらに故意と偶然も同じものなのだが人はそれも違うものと考える。人間はバカだからである。

たとえば・・・デートの待ち合わせに相手が遅刻する。これは偶然なのか・・・運命なのか・・・故意なのか・・・人はあれこれ思い悩むのだが・・・それはまったく同じことなのである。ようするに「相手が遅刻した」だけなのだ。

「仕方なく遅刻した」のと「わざと遅刻した」のは違うと考える人もいるが・・・それは間違いです。「仕方なく遅刻した」のも「わざと遅刻した」のも「ただ遅刻した」だけなのです。それがシンプルな人生を送るポイントです。

さて・・・姓名判断による相性占いで「相性最高」という結果の出た沖ヤスコ(多部)と椿純(大倉忠義)・・・もちろん・・・偶然です。そして偶然なことに二人の誕生日は一緒なのです。まあ・・・365人に一人は誕生日が一緒ですから・・・うるう年生まれの人を除く・・・よくあることです。

さらにその日はヤスコの両親の命日でもあります。もちろん偶然です。

10年前のヤスコ(八木優希)の誕生日にバースデイケーキを買いに行った両親は事故に遭って他界。しかし・・・この偶然の出来事はヤスコの幼い心に深い傷跡を残したのでした。

「私の誕生日のためにパパとママは死んだ・・・私が両親を殺したようなもの・・・」と誕生日が来るたびに自責の念にかられるヤスコ・・・なんて健気で泣かせるおバカさんなのでしょうか・・・。

しかし・・・そんなヤスコの心を癒す恋の季節・・・。純の誕生日プレゼントとして「彼の好きな写真集」をプレゼントすることにします。・・・もちろん・・・兄のケンジ(松岡昌宏)には内緒でエリカ(広末涼子)の店でアルバイト開始・・・すぐさま発覚です。

さっそく・・・どなりこんでくるケンジ・・・おや・・・トーンダウンしてるじゃねえかよ・・・エリカに花束プレゼントで・・・事情聴取。エリカもヤスコの事情を知り・・・暴走族ならではの情の篤さでホロッと来ます。

こうして考え出された・・・ヤスコと純の二人のバースデイ・遊園地でデートだ大作戦・・・決行です。もちろん・・・すべては偶然なのです。

二人のデートの約束現場を目撃したひよこ(小嶋陽菜)留美(西田奈津美)あやめ(松本華奈)の恋敵トリオは嫉妬の炎メラメラです。すべては偶然です。

デート当日・・・ヤスコを待ち伏せしたトリオはプレゼントの写真集とケータイ電話をこっそり奪い・・・ヤスコを罠に仕掛けて転倒させます。明らかに窃盗、強盗、傷害、殺人未遂です。現行犯なら逮捕です。しかし・・・偶然、警官は通りかからないし、ヤスコは被害者としての自覚がありません。それどころか・・・「自分だけが幸せになろうとしたから・・・神様に天罰を下されたのだ・・・」と自責の念をパワーアップ・・・。

神様~・・・何やってんだよ~。

しかし・・・もちろん・・・すべては偶然なのです。池にプレゼントが沈んでしまったと思い込んだヤスコはスブ濡れになって池を捜索・・・晴れ渡る空からスコールです。そしてケンジ登場。

「パパとママはお前の喜ぶ顔が見たいに決まってるだろうっ」

ちょうどいいところに・・・極悪トリオが通りかかります・・・ここで気がとがめて・・・写真集を投げ捨てる描写があるのですが・・・どうせなら・・・二人に気がつかず・・・ただ投げ捨てるくらいでも良かったな・・・まあ・・・その場合はなんらかのお仕置きが必要になるからな・・・。神の不在というものを選択したか・・・それはそれで今風。

すべてが偶然ならバナナの皮ですべって極悪トリオが人知れず池に水没でもよかったのに。

とにかく・・・なんだかんだ待ち合わせ場所では日が暮れても待っている純。遅刻を責めるどころか・・・「待っているだけしかできなくてごめんなさい」なのである。こののほほんとした性格は・・・偶然です。

そして・・・特別に延長された門限にセーフするヤスコ。エリカとカレーショップのマスター(嶋大輔)の手作りバースデイケーキがお土産である。

10年ぶりのバースデイーケーキは涙の味でしょっぱい・・・のではなくてカレー味だった。

すべては・・・偶然なのです。もう・・・それは断固として・・・。

それにしてもついになごやかな・・・ヤスコとケンジ・・・大丈夫かっ。来週から大丈夫なのかっ。極悪トリオはいつかひどい目にあってくれるのかっ。

関連するキッドのブログ『第1話のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年8月 2日 (土)

みんな何事もなかったような感じなので・・・魔王的に無表情で。(大野智)ミーです(高橋愛)ケイです(新垣里沙)

「山口百恵でございます」(星野真里)だったのだが・・・鈴木ヒロミツ(パパイヤ鈴木)もなんかよかった・・・。

・・・というのは「ヒットメーカー阿久悠物語」(日本テレビ・監督・金子修介)の配役である。金子監督なので・・・アイドルたちの描写にほんのりとエロティックな遮光がかかっており・・・それがイイ。

とくに・・・レコード大賞を受賞した時のピンク・レディーの裸の背中は「こだわり」を感じました。

阿久悠と山口百恵の「時代」をめぐる「戦い」の「賛歌」としてもなかなかでしたが・・・もう・・・書き始めたら膨大なレビューになるのでやめておきます。謎の男(テリー伊東)・・・まあ・・・パクリとクリエイティブの微妙な関係のシンボルと解しておきます。

いつだって「少女」たちは「経済価値」があるもの・・・そして・・・そこには善悪を超えた「魅力」というなにかすばらしいものを潜ませているのです。

で、『魔王・第5話』(TBSテレビ080801PM1030~)原作・キム=ジウ、脚本・西田征史、演出・片山剛を見た。最近・・・ゴシップがあって・・・異常にスパムがつくレビューである。まあ・・・片っ端から削除しますが・・・キッドは虚構第一主義なので・・・ドラマの関係者が何をしようが・・・たとえば人を100人くらい殺そうとも・・・ドラマが面白ければそれでいいと思います。ただし・・・世間はそうではないので・・・関係者は自重すればいいのになあ・・・とも思います。金曜ドラマの主演・・・その座を望んで得られない・・・たくさんの予備軍のことを考えると・・・そう思わざるをえない。でも・・・まあ・・・ゴシップだって誰かのメシの種に過ぎないわけですがっ。

さて・・・結局・・・「ちょっとふざけただけで・・・殺すつもりはなかったのに・・・結果的に・・・相手が死んでしまった・・・」という直人(生田斗真)・・・「自分は正直に告白するつもりだったのに・・・父親が無理矢理・・・正当防衛(無実)にしてしまった・・・」という直人・・・「だから・・・罪を償うために絶対に悪を許さない刑事になりました」・・・ということなのかっ。

この設定・・・いじめられっこは絶対におかしいと思うよな。

ある意味「女子高生をコンクリート詰めにして虐待したら・・・殺すつもりはなかったのに・・・死んじゃった」と言っているのと同じだ。

それで問題ないと思っている脚本家ってある意味凄いと思うのだが・・・ひょっとしたら・・・お茶の間ではある程度受け入れられる論理なのかもしれない。

いつも・・・言うことだが・・・仲間はずれ的いじめの場合・・・いじめる方が多数派という・・・悪の勝利があるからだ。もちろん・・・悪魔としては喜ばしいことではある。

その上・・・咲田しおり(小林涼子)と恋愛しようなんて・・・神が許してもオレが許さんと・・・成瀬領(大野)・・・限りなく直人がうっかり殺した少年の実の兄と思われる・・・が考えて・・・直人がしおりにかけてきた電話に出て・・・「今・・・おねんねしているけど・・・起こす?」とか言ってジェラシーストームに投げ込んでやるのは当然なのである。

直人・・・甘い・・・自分に甘すぎるぞ。

とりあえず・・・韓国の方が家父長制度が色濃く残っていて・・・直人と直人の父(石坂浩二)の関係における拘束力も納得なのだが・・・日本のお茶の間ではかなり特殊な関係に映るだろう。そのあたり・・・翻案力が問われる・・・。

まあ・・・麻里(吉瀬美智子)と均(田中圭)の人目を憚らぬ浮気三昧を考えると・・・基本的に登場人物はちょっとバカ・・・という設定なのだろう。

その中で・・・一人ハードボイルドに探索を進める池畑(六平直政)・・・浅草のウナギ職人とは思えぬ腕の冴えである。

もちろん・・・魔王としては池畑もターゲットの一人である以上・・・お見通しなのだろうな。そうでないとつまらないぞ。まあ・・・協力者の山野(清水優)にも全貌を明かさないわけだから・・・奥深い復讐計画が控えていることを期待するばかりである。

さて・・・「LIVE=EVIL」というメッセージとともに直人に届いたカードは「小アルカナの剣のエース」である。

まず・・・「LIVE=EVIL」は「生存していることがすなわち邪悪である」という直人の立場を指摘している。そして・・・二つの言葉がお互いに逆順であることが「死ね」という意味を強調しているとも言える。アナグラム(綴り変え)のヒントになっているというのは・・・直人が「罪悪感からの逃避」として都合のいい解釈にすぎない。

ちなみに「LIVED(命)」の逆つづりは「DEVIL(悪魔)」である。

「the Devil」なら・・・「魔王」と言う意味になる。

さて・・・タロットカードにはこれまで登場した「月」や「女帝」のカードのような大アルカナ(22枚)と今回登場した「剣の1(エース)」のような小アルカナ(56枚)がある。

小アルカナには剣、杖、杯、印(護符)の四種類があり・・・1~10までの数字札・・・ペイジ(書物)、ナイト(騎士)、クイーン(女王)、キング(王)の絵札でそれぞれが14枚ある。ペイジをジョーカーとして除けば・・・小アルカナでそのままトランプゲームが遊べるわけである。

ちなみに剣(ソード)のカードはトランプのスペードに該当する。

この四種類は四大元素(地水火風)によるもので・・・剣(スペード)は風・・・杖(クラブ)は火・・・杯(ハート)は水・・・印(ダイヤ)は地に対応しているのである。

つまり・・・剣の1はスペードのエース。小アルカナでの最強のカードである。

ドラマの中では「避けられない変化」と意味づけられるのだが・・・つまり「絶対的な力の存在」そして「勝利の運命」を意味するのである。もちろん・・・それは「敵にとっては敗北の運命」でもある。また風の中の剣の一番ということから・・・「愛」や「憎悪」といった激しい感情の流れの高まりも意味するのである。

そして・・・絶対的な力は物事を決着させるので・・・「聖なる剣エクスカリバー」のシンボルである・・・という伝承もある。

もちろん・・・剣などというものは神が使えば神の剣・・・悪魔が使えば悪魔の剣なのですがね。

まあ・・・スペードのエースが実はエクスカリバーだと思うと・・・なかなか微笑ましい。

まあ・・・成瀬としては「必殺の剣」を直人の喉下に突き付けたというところなのでしょう。

一方・・・成瀬には大アルカナの16番「塔」が届く。タロットの中で最も邪悪なカードである。その暗示するところについては・・・次回のお楽しみにしたい。

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)『Tomorrow』(TBSテレビ)

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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年8月 1日 (金)

冷静・・・器用・・・傲慢・・・必要とされる条件だ(山下智久)いらない人間はいるのね(戸田恵梨香)

まあ・・・毎週・・・大事故発生で・・・毎週・・・藍沢(山下)がクールで・・・毎週・・・半分が助かり半分が死亡する・・・そんなドラマがお茶の間向きではない・・・と考える人も多いだろうが・・・キッドはまったく構わないと思う。もちろん・・・パーフェクトとは言えないが・・・このドラマの狙いが充分に伝わった回だろう。

医療の現場では生と死は裏表のようなものである。人の「死」にいちいち謹慎していたら・・・業務に支障をきたすのである。当然・・・人の死に対して不謹慎になるわけであり・・・医療関係者以外もそのことは想像しておく必要がある。いつ・・・自分が関係者(患者)になるかわからないからだ。

ま・・・とにかく・・・視聴率が↗15.7%でホッとしたよ。少なくとも・・・藍沢がヘリに乗らないんじゃ・・・タイトルに偽りありですもんね。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命・第5回』(フジテレビ080731PM9~)脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。もう何度も書いていることだが・・・最初にキッドの命に対する考え方を述べておく。まず第一に命はフィクションにすぎない。「生命現象」と言ってもいい。それは「虚構」なのである。だから・・・「人命第一」も虚構だし・・・「命を粗末にする」のも虚構だ。そういう意味では「殺人がおおいなる罪である」ことも虚構だし・・・「医療ミスが患者の命を奪う」ことも虚構である。たとえば・・・「殺されも文句は言うな」というセリフがあったとして・・・もちろん・・・セリフだから虚構なのだが・・・「殺されたら文句は言えないよ」・・・という程度に「命」というものはリアルであるに過ぎない・・・もちろん・・・それもまた虚構なのである。

まあ・・・こういう発想に基づいたレビューですから・・・とんでもないと思っても・・・バカだから仕方ない・・・と思ってくださりますように。

だから・・・人命を軽視する医者が最も有能だ・・・ということなのである。

もちろん・・・医者だって人間だから・・・「命あってのものだね」と自分の命を尊んでもいいし・・・「家族には健康で長生きしてもらいたい」と望んでもいいし・・・「世界が平和でありますように」と願ってもいいのである。

しかし・・・人間は失敗するものだ。「弘法も筆のあやまり」「猿も木から落ちる」のである。イチローだって三千本もヒットを打っているが打ち損なっているのだ。失敗が許されない職業というフィクションがあるが・・・医者は患者の希望的観測も含めて・・・その一つになるだろう。他にも・・・パイロットとか・・・爆破工作員とか・・・失敗されるといやだなあ・・・と言う職業はあるわけである。

で・・・つい手がすべっちゃうことはあると思うのだな。キッドなんか一日に三回は口をすべらしているので・・・きっと医者もすべらしちゃうと思うのだ。

それを「医療ミス」だとか「医療過誤」だとかと騒ぎ立てるのは困ったことだと思うのである。

よく・・・「手術中おなかの中にガーゼ」を忘れた・・・という「問題」があるのだが、人間・・・物忘れなんて日常茶飯事だろう。そんなことをいちいち職務怠慢だとか・・・うっかりすぎるとか言われたらたまったもんじゃないと思うのである。

で・・・場合によっては・・・手術中にミスをおそれるあまり・・・難しいことはやらない・・・という医者も出るだろうし・・・ミスしないようにと考えれば考えるほどミスしちゃう小心者の医師も出るだろうし・・・どうせミスするなら盛大にミスしちゃえぇぇぇぇというお茶目な医師も出るのである・・・いい加減にしとききなさい。

だから・・・外科医には・・・患者に感情移入しないことが時には長所になるのである。

もちろん・・・感情移入して・・・開腹する度にお腹痛くなっちゃうのは問題外だが・・・患者が生きようが死のうが・・・知ったこっちゃないという医者の方が有能な場合があるらしい。

この場合の有能は「患者の命を助けること」について・・・ということだ。

黙々と体を鍛える藍沢・・・。長時間の手術における持久力も外科医の能力である。

黙々と医学書を読む白石(稲垣結衣)・・・。豊富な知識は選択肢の多様化となり、不可能性を下げる効果がある。つまり絶対無理が低下するのである。

マイペースの緋山(戸田恵梨香)・・・。基本的には意欲的だが・・・適当に制御するタイプである。自分に正直なので自分がウソをつきたいときにはつくし、落ち込みたいときには落ち込む。しかし、順応性は高く失敗を繰り返さない。もちろん・・・気分に左右される。

意地と根性の藤川(浅利陽介)・・・。自信がないために常に自分をより有能に見せようとする。反省することがないので同じ失敗を繰り返す。空気が読めないのでくじけない。ある意味大器晩成型だが・・・最も即戦力にならない。しかし社交性があるため・・・苦しい時には気休めになる可能性がある。

・・・ま・・・そういうわけで・・・本当は先週・・・死ぬか・・・戦線離脱しても良かった藤川なのだが・・・あくまで・・・エリートではないお茶の間の感情移入要員として・・・崖っぷちにしがみつく藤川である。黒田(柳葉敏郎)の「はやく・・・転職先・・・決めろ」が小気味いいのである。「虚仮の一念岩をも通す」的に最後はドクターヘリに乗れるようになり・・・患者を殺すというのが理想のストーリー展開だと思う。

ともかく・・・第一回以来・・・低調だった・・・藍沢の「クールな活躍」・・・「救命行為を楽しむ姿勢」がようやく・・・今回復活したのだった。

とにかく・・・救命患者が30名も発生しないと・・・死亡者を出せないという腰の引け方は困ったものだが・・・とにかく・・・今回はどさくさまぎれでようやく「助けられない命」がある世界であることのリアリティーが作られた。

今回は長男である藍沢と長女である白石がコンビネーション。

叔母の三井(りょう)と末っ子の緋山というコンビネーションである。

もちろん藤川はお留守番である。雑用をこなし・・・森本(勝村政信)に「よくやった」と褒められ・・・おかげで森本は轟木(遊井亮子)に「よくやった」と褒められるのである。もはや轟木の出番を作るために存在価値があり・・・辛うじていらない人間ではないのだな。

ここにも一つの成功と失敗の予感があるのだ。

黒田は直感で・・・「藤川は救命に向かない」と判断した・・・しかし藤川は強烈な粘りで「しがみつく」・・・やがて根負けした黒田が思い出作りのために藤川を一回だけヘリに乗せる・・・藤川は考えられない失敗を犯し人命を損なう・・・黒田「失敗した」とつぶやく。

そういう予感だ。

それは黒田と藤川のコミュニケーションの最後に含まれる「ここしかないんだ」と叫ぶ藤川のセリフの二重の意味によるものだ。ここでは「あなた(黒田)にまかされた仕事はコレしかなかった」という意味と「誰が何て言っても自分はこの職場(ドクターヘリ)にしがみつく」という意味だ。どちらの意味に対して黒田が「勝手にしろ~」と言ったのか・・・今のところは不明なのである。もちろん・・・キッドとしては来週も黒田に「次の職場・・・まだ決まらないのか・・・なんなら俺が紹介しようか」とダメを押してもらいたいと考える。

さて・・・脇役の将来はさておき・・・藍沢と白石が今宵最初に担当するのは脳腫瘍の老人である。白石が病変を見抜き・・・検査。ここで・・・今宵のメインテーマである「医師と患者と患者の家族」のメロディーが展開していく。おりしも・・・病院のロビーでは「医療ミスをめぐって三井と裁判を争う患者の遺族」が狂乱している。他の患者にはいい迷惑である。病院ではお静かに。さっさと警察を呼べばいいのさ。「Tomorrow」の遠藤先生ならきっとそうするぞ。

脳腫瘍の老人の診断結果は脳外科医(杉本哲太)によって①「手術して2~3ヶ月の延命・・・ただし意識不明のおそれあり・・・」②「投薬して意識を保ったまま天寿を待つ」の二つの手段に帰着する。藍沢と白石が患者の家族に打診すると「手術で延命」だった。白石は・・・ちょっと不審に思う・・・意識のないままの三ヶ月の命に意味があるのか・・・と考えるのだった。

これに対し藍沢は「おそらく・・・年金目当てだな。月7万として三ヶ月で21万円。手術費用や入院費用は保険で相殺できるのだろう。老人の意識と21万円では後者の方が価値があるという生活レベルなのだろう」・・・藍沢・・・手術の腕前だけでなく生活設計もクールだぞ。

白石がさらに暗い気持ちになるオチまでに「大事故勃発」なのだが・・・面倒なのでここで結論を加えておく。老人(患者本人)は手術を選択するのだ。「家族のためにその方が自分の役に立つ・・・と考えたんだ・・・人間は他の人間の役に立たなければ生きていけない。外科医だってそうだ・・・役にたつ人間以外はいらない人間なのさ・・・」・・・これに対し白石は「でも私の家のようにお金があまってくるといらない人間でも結構生きられたりしますけどね・・・あなたって・・・貧乏育ち?」とそっと思うのだった。

さて・・・ザク核爆発ではなくてガス爆発の大惨事発生である。

ドクターヘリ出動要請。複数の患者が予想されトリアージ(緊急度判定選別)能力が不可欠と考えたリーダー黒田はシニアドクターの森本と三井を先発させる。現場に到着した森本は現場の惨状から増援要請を求める。

最初の患者とともにヘリ担当ナース・冴島(比嘉愛未)が帰還。入れ替わりにフェロードクター・藍沢・白石・緋山が現場に向う。

スリリングな展開である。編集・MAがオシオシで臨場感の演出はかなり散漫・・・音楽はスカスカだし、現場は静寂に包まれている・・・まあ・・・幻聴で補完しておく。周囲はうめき声に満ち溢れ・・・レスキューの作業の音など騒音に満ち溢れているはずだ。救急車や消防車、そして警察車輌がひっきりなしに到着し・・・ドクターヘリのみならず取材のヘリコプターが騒音撒き散らして騒然としているはずですからーっ。

ここで・・・末っ子緋山が新たな経験にパニック。前回は手に負えない症状の患者に遭遇・・・「できませ~ん」だったのだ。今回は手遅れの患者に遭遇。「あ・・・死んじゃった」のに蘇生続行・・・三井に「ムダなことはやめて・・・役に立つことしなさい」と教育的指導。

「でも・・・死ぬ前にお礼言われちゃったし・・・最善をつくしたいの・・・」

「死人に口なしよっ」

「そんな・・・ひどいです~」

・・・なのである。緋山は過去に「回復不能な患者と家族への告知」をためらったり・・・逆境に弱いタイプなのである。そして・・・なかなかに主観が強い。

患者搬送のためのヘリに搭乗。パイロット梶(寺島進)「必要な機材あれば無線でオーダーするぞ・・・」緋山「・・・」梶「おいっ・・・」緋山「私は大丈夫です」梶「お前の心配なんてしてねーよっ」

・・・なのである。いいよ・・・いいよ・・・緋山・・・そこが魅力だっ。

さて・・・藍沢である。「面白い患者を求めて」慎重に前進だ。途中トリアージの変更で・・・様態変化のあった患者をピックアップしたりもする。もちろん・・・つまらない患者は相手にはしないのだった。

一方・・・白石は持ち前の幸運で「面白い患者」を一発ゲット。しかし・・・お嬢様なのでガッつかないのだった。

患者は腹部をボルトで貫通され串刺し状態。動脈が切断されており・・・瀕死の重傷である。下手に動かすと大量出血。

そこへ藍沢が到着・・・「これは面白いっ」とスイッチ・オンなのであった。

もちろん・・・救助には機材と人手が必要と判断し・・・一時撤退である。しかし・・・人手に余裕はないのだった。

再び・・・串刺し現場に戻ると・・・応急処置を開始する。

患者は・・・「家族が・・・子供のサッカーの大会が・・・三人目の子供が生れる・・・子供の名前を伝えてくれ・・・」と死ぬほどの死亡フラグを連発するが・・・主人公が目をつけた以上・・・生きながらえる運命なのだ。

藍沢は「しゃべると体力を消耗する・・・」と自重を促しつつ・・・患者の気力保持のために適当に話をあわせる。

しかし・・・事態は変化のないまま・・・患者の意識混濁という危険領域に・・・。

藍沢は「引き抜いて動脈止血手術」を提案する。マニュアル的にはギャンブルなので白石は反対。

「責任は俺がとる・・・こんな面白いこと・・・やらないでいられるか」である。

そこへ・・・ナース冴島登場。黒田からの電話指示を中継する。

「オレがもっと面白くしてやる・・・抜く前に開胸手術だ・・・根元で止血しろ」

「・・・なるほど・・・」

黒田からの年季の入ったアドバイスでさらにやる気になる藍沢。

手術開始・・・終了・・・引き抜き作業・・・しかし・・・失血によるショック状態から心臓停止である。

藍沢「強心剤投入しろ・・・バソプレッシンとかアトロピンとかぶちこみまくれ」

白石「アイアイサーっ」

冴島「・・・心拍戻りません・・・」

黙々と心臓マッサージをする藍沢・・・見事な3P(患者も入れると4P)・・・ついに限界と思われた矢先・・・手動式除細動であるゴッドパンチ炸裂・・・。一発心拍復活である。

藍沢を神を見る目で見つめるドクター白石とナース冴島。

・・・ねえ・・・やはり・・・主役はこうでなくっちゃねえ・・・面白くありませんよね。

いや・・・もちろん・・・今回は中盤の序破急の破・・・さらに今回の中でもこのエピソードは序破急の破にすぎません。いわば・・・かりそめのクライマックス・・・主人公の本当の修羅場はここからだというゆとりさえ感じられる構成です。いいぞ。いいぞ。

死亡フラグをなぎ倒し・・・子供たちの見舞いを受けるミスター串刺し。

微笑む白石・・・。

白石「ねえ・・・命を救ったということに喜びは感じないの?」

藍沢「勝ちゲームがうれしくない人間は珍しいだろう・・・それだけのことさ」

冴島「・・・そこがいい」

さて・・・フルだけふった・・・「患者に必要以上の感情移入しないのが名医」・・・しぼりこむように急速に推移する今回の後半は・・・死んだ恋人の母親と電話で会話する冴島・・・過去のトラウマに慄く三井・・・唐突な業務連絡でようやく出番を確保した田所部長(児玉清)・・・とりあえず・・・藍沢育ての親(祖母)の緊急入院を暗示して・・・(つづく)

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

おっと、テンメイ様もようやく好評でございますね。まあ・・・キッドは第四話は脇役フィーチャーしすぎで序破急の序のツカミに失敗の最悪演出だったと思いますが・・・本来・・・今回は20%取れた回だと思うのでございます。今回そのものはまあまあでした。・・・手遅れ続出で藍沢は黄色→赤でなくて赤→黒など・・・もっともっと現場で患者を殺してもよかったとは思いますけど。まあ・・・まだ中盤だからな・・・お前は血に餓えたオオカミかっ・・・狼に失礼だろう。

Hcinhawaii0431 エリお嬢様森の別荘・山P先輩研究室。エリ藍沢お祖母(島かおり)さん登場ですけど・・・もっともっと患者も大物登場して欲しいのでスー。・・・キャーっ・・・いきなり藍沢Pジャージサービスですyon・・・はうぅん・・・そして最後はクールな微笑み・・・はうぅんはうぅんはうぅんでスー。患者のハートも鷲づかみ・・・エリのハートもお願いしまスー。冷静と情熱の間に・・・バランスなのでスー。命を救う情熱と死への冷静さ・・・生まれついての外科医・・・山Pならきっとどんな病も治すの・・・ソウスケさえもっくう・・・それは無理なんじゃ・・・このドラマ・・・生と死をめぐって次々に時が移っていく・・・そいう現場がある以上・・・こういうドラマがあってもいいと思うのよね・・・バンビ~ノが食べすぎで入院も可・・・mariもう・・・やっとPちゃん主役回です・・・主役なのにっ・・・とにかく今回は楽しい・・・来週もこの調子で・・・イソジンぶちまいちゃってーっむきゃぁぁぁぁ・・・佐野を看病デスかーっ・・・もうぼぎゃぁんデス・・・更新アリマセンわーい・・・間に合った。翠ちゃん・・・元気?・・・藤川・・・夢かと思ったら練習・・・健気に見えなくもないような気がします・・・。藍沢の正体がいよいよ・・・次週明らかになるのでしょうか・・・優しいの?冷たいの?」

Hcinhawaii0432 ごっこガーデン・爆発現場セット。アンナエリちゃんのために平成財閥ロボット工場ひとつを実際に爆破しました・・・もったいないぴょん。とにかくエピソードてんこ盛りは続く・・・なんだかもったいないぴょん・・・でも患者さんはケロリで励ますぴょんぴょんシャブリ出ました~・・・負傷者てんこ盛り・・・もう誰が誰やら・・・まさにモブ・シーンは地獄・・・ちょ~大変~・・・しばらくお待ちください・・・ikasama4ううむ・・・人を救えば医師・・・獣を救えば獣医師・・・命の重さに変わりはありません・・・黒田と藍沢の師弟関係・・・必殺技を伝授・・・免許皆伝方式ですね・・・最後は・・・北斗の拳?・・・一撃蘇生の奥義?」ろーじー患者役をやらされて・・・10時間経過・・・いい加減しんどいですわ~・・・まだレビューアップしてないんですけど・・・このトゲトゲ・・・どっからもってきたの・・・シスターミキ?・・・限界?・・・グフっ

Hcinhawaii0433 ごっこガーデン・いこいのエレベーターセット。お気楽今回はちょっと面白かったのね。目を開けたままで寝るガッキー最高!・・・本編でヘリが活躍するとごっこガーデンはヘリなしなのね。ヘリって意外と不便じゃないのかなぁ・・・エレベーターもある意味・・・緊張するよねまこお気楽社長がふくらむと罰ゲームみたいデス。おならがプーも困りマス。現場の緊張感はこわいもの弱いまこもこわいもの見たさでドキドキです。白石・・・も緋山のように飛び回らなくて・・・良かったの・・・はっ・・・やはりおつきあいしてるの・・・ナース冴島と三角関係?・・・妄想ぼぎゃんデスaki化学的損傷は・・・期待したけど・・・特になかったしょ・・・でも患者大量発生・・・もう・・・まとめるのが大変・・・でもがんばりましたーっ・・・それはそうと・・・面白いオペっとか・・・やはり心理的に抵抗あるっしょ~・・・私って甘いのかな?」みのむしるるる・・・黒田発破かけたげる~ではなくて・・・マジ退職勧告・・・藤川に脱皮はあるのかな~・・・るっるっるるるのる~千年呪い歌・・・るるるあんぱんちきゃーっ・・・気がつけばコードブルーパスなのよー・・・正義の味方に力入れすぎかしらーっ・・・音楽ネタも舞台ネタもいろいろあるし・・・ごめんなさいなのね・・・H☆Cもそろそろ新曲かしらね・・・じいや夏バテ大丈夫?

土曜日に見る予定のテレビ『ザ・クイズショウ』『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)『恋空』(TBSテレビ)『原爆』(テレビ朝日)『帽子』(NHK総合)『海猿』『33分探偵』(フジテレビ)・・・もう・・・何が何やら・・・。二文字か・・・二文字が流行かっ・・・。

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