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2008年9月30日 (火)

最初のいじめられっ子です(黒木メイサ)二番目のいじめられっ子です(堀北真希)

おいおい・・・いつのオンエアなんだよ・・・ってもう夏も終わってんじゃん。

まあ・・・気がつくと・・・今年の夏は「魔王」以外はほとんどホラー色がなかったので・・・まあ・・・「シバトラ」の死神とか・・・あるけど・・・ごにょごにょ・・・。

堀北真希もの・・・ということで掘り出しました。

まあ・・・中村俊介版浅見光彦(9/19・14.4%)VS沢村一樹版浅見光彦(9/29・16.5%)対決レビューとか・・・夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢でござる~の「柳生一族の陰謀」成田三樹夫と佐野史郎の烏丸少将文麿どっちがお好きレビューとか・・・書いてるだけで疲れそうなのでやめました。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「スパイダーマン」11.0%(ヒーローにもヒロインにも馴れました)、「ショコラ~本当にあった女のヒミツ」10.1%(キョンキョン、ローサ、ベッキー・・・それだけ)、「上海タイフーン」↘*5.8%(可もなく不可もなく悪い中国人がちっともでてこないところが最悪)、「陽炎の辻2」↗11.6%(本屋は原作だらけ・・・)、「33分探偵」↘8.7%(まあ・・・水川あさみは面白かった・・・かな)、「山陽・東海道連続殺人ルート」15.8%(いつもの村川透と賀来千賀子だった・・・)、「篤姫」↘24.7%(やはりな・・・みんな大奥が好きなんだな・・・大奥が~・・・あとは瑛太がともさかを愛さなすぎ~)、「柳生一族の陰謀」11.1%(家光がナンバーワンだけど首ちょんぱ~・・・惜しいのは上川十兵衛から入らない演出か・・・神にあえば神を斬り仏にあえば仏を斬らないと・・・)・・・以上。

で、『着信アリ Final(2006公開)』(日本テレビ080715AM0214~)原作・秋元康、脚本・大良美波子(他)、監督・麻生学を見た。アイテム+呪いの「携帯電話」版である。特に着信音に絞ったものといえる。映画化もドラマ化もされていて・・・まあ・・・そこそこ話題になった作品と言える。

映画版では「着信アリ」が柴咲コウ、吹石一恵・・・「着信アリ2」がミムラ・・・となかなかの人たちがヒロインを演じているが・・・三作目にあたる・・・この堀北真希・黒木メイサのカップルが一番・・・作品にフィットしている気がする。

全作を通じての悪霊は・・・水沼美々子(大島かれん)の怨霊である。生前から薄気味悪い子供だったが喘息の発作で死亡すると台湾で非業の死を遂げた少女リリィの怨霊と合体し・・・ネットワーク回線に憑依する。嗜虐的な性格で人を呪殺。これは原作者の好みによるものだろう。手口は犠牲者に未来からの電話をかけ殺人予告するというのが基本。

今日もどこかで呪いの着信音が響くのである。

「Final」では「転送スレバ死ナナイ」という機能的発展が盛り込まれている。これはストーリー展開の「いじめられっ子をかばった子がいじめられる」と対応している。そのような展開そのものはコミック「毎日が夏休み」(大島弓子・1989→金子修介が映画化・1994・主演・佐伯日菜子)などにも見られる古典的パターンである。

基本的には「いじめそのものは別に悪ではない」という思想が見受けられ・・・まあ・・・大衆的な設定になっている。

最初のいじめられっ子が高校生えみり(黒木)であり、えみりをかばっていじめのターゲットとなったのが明日香(堀北)である。ドラマは二人の同性愛的な友情の物語と考えられる。

おそらく・・・美少女であるゆえに・・・いじめのターゲットとなったえみり・・・いつか一緒に海に行くことが夢だった暗喩的な恋人の明日香はそのいじめを止める。そのためにターゲットは明日香になる。おそらく・・・美少女なら・・・誰でもよかったのだろう。

技巧的には・・・パムと明日香の二人の少女がいるような序盤の演出なのだが・・・中盤でパムはスパムの略であり・・・いじめられっ子の明日香のニックネームだったことが判明する。また・・・これは明日香が悪霊・美々子に憑依されたためとも・・・明日香の人格の分裂ともとれる曖昧さの形成のテクニックである。もちろん・・・正体不明の方が怖いという基本によるものである。

黒板消しで顔をふかれ、トイレの個室でバケツシャワー・・・などのいじめに耐えかねた明日香は学校のニワトリ小屋で首吊り自殺を図る。発見が早かったために一命をとりとめるが・・・意識不明の重態である。

そんな事件があったにもかかわらず・・・クラスメートたちは韓国への修学旅行に楽しげに出発する。自分をかばったために明日香がいじめのターゲットになったことについて心に鬱屈をかかえるえみりだったが・・・韓国には日本で身体障害者に対するボランティアを通じて知り合ったボーイフレンドのアン(ジャン・ダンソク)がいて・・・再会を楽しみにもしていた。

・・・このあたりのテイストがいじめっ子がいじめられた子の自殺に頓着していない視点であることを指摘しておく。

日本から韓国へ向かうフェリーの船上で呪いの着信音が鳴り響く・・・。いじめっ子の一人あずさ(天川美穂)が受け取った死の予告画像は・・・本人の首吊りのシーンだった。

同時に自分の声を聞くあずさ・・・皆は誰かの悪戯であると受け止める。

翌日・・・あずさが実際に予告通りの姿で死ぬまでは怪談話に興ずる余裕があったのである。超自然な存在に首をロープで吊り上げられたあずさは口から超自然な赤い玉をこぼすのだった。赤玉はシリーズお約束の展開である。

つづいていじめのリーダー格の一人である三上(山根和馬)が予告着信→感電死。

生徒たちはパニックに陥るのだった。

三番目にホテルの部屋で着信を受けた友香(高橋あゆみ)は「転送スレバ死ナナイ」という指示に従い・・・居合わせた瑞江(橋本真実)に転送する。瑞恵はベッドの下に引きずりこまれ消失。

四番目の犠牲者は転送されないようにクラスメートによってクローゼットに閉じ込められる。予定時刻になると圧縮されて行方不明の瑞恵とともに発見される。

残されたものは「明日香の呪い」ではないか・・・と言い出す。

そして・・・「明日香の生死」を確かめるためにかっての友人だったえみりに電話をかけさせる。

しかし・・・電話に出たのは意識不明のはずの明日香だった・・・。

ここで・・・パムと明日香が同一人物であることが判明するが・・・電話の明日香は別にパムがいるかのようにふるまうのである。

そこで明日香は「いじめの論理」をニワトリにたくして語り始める。

「狭いトリ小屋に閉じ込められたニワトリは他のニワトリをつつかないではいられない。強いニワトリにつつかれたニワトリは自分より弱いニワトリをつつく・・・そして一番弱いニワトリは地面をつつくの・・・人間も同じ・・・と思っていたら以外と強弱関係なくつつけたりするのよね・・・」

「何言ってるの・・・」

えみりに呆れられた明日香はムッとしてえみりと仲のいい真理(上脇結友)の携帯にメールするのだった。パニックに陥るフリをしながら真理は恋敵のみのり(朝倉えりか)にすかさず転送するのだった。即座にみのりは隠れてデートしていたホテルの洗濯室の乾燥機の中でバラバラ死体になるのである。

この後も生徒が教師に転送して殺し、男の子のいじめられっ子が男の子のいじめっ子に転送して殺すのである。

そういう呪い祭りの最中・・・ボーイフレンドに勇気付けられたえみりはもう一度明日香に電話をかける。「謝罪の電話」である。

「私を助けてあなたがいじめの標的にされたのに・・・私はあなたを助けてあげられなかった・・・ごめんなさい・・・私は弱虫でした・・・でも・・・もう・・・やめて・・・私に電話してください・・・私はあなたに命を奉げます」

その言葉を「愛の告白」と受け取った明日香は病院のベッドで目を覚ます。一方・・・えみりには死の予告電話が・・・。

しかし・・・明日香の自宅にはもう一人の明日香がいた。明日香の深層心理に潜む怨みのエネルギーを利用した悪霊・美々子だった。

超自然的トンネルで明日香の自宅に転送されたえみりは美々子の誘導で飛び降り自殺しようとする本物の明日香を制止し・・・抱き合い愛を確かめあうのであった。

「死んではだめ・・・二人で海を見に行こうって・・・約束したじゃない・・・」

二人の愛に美々子はおぞましい変態性を感じて・・・一端退却するのだった。

超自然トンネルで韓国に戻ったえみりはアンと抱擁する。心に思うところのあるアンはえみりの電話を奪い・・・自分の電話に転送するのだった。

目の前でボーイフレンドの異状死を目撃したえみりは虚脱してしまう。

エピローグ・・・車椅子のえみりと海を見に来た明日香・・・。えみりは生ける屍と化していたが・・・明日香は満足だった。いじめに耐え・・・自殺からも生還し・・・そして愛しい人を手に入れることができたのだから・・・明日香は悪霊・美々子に感謝の祈りを捧げるのであった・・・そうなのか?

関連するキッドのブログ『怪談新耳袋・劇場版

水曜日に見る予定のテレビ『課長 島耕作2』(日本テレビ)『刑事吉永誠一・涙の事件簿』(テレビ東京)・・・深夜に新作アニメの大河(「とらドラ!」)・虎子(「ヒャッコ」)二本立てがあるのだがタイガーブームなのか?

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2008年9月29日 (月)

そうでしたかぁ・・・(宮﨑あおい)お国・・・お家・・・大切なのは上様です(堀北真希)

文久3年秋・・・将軍・家茂(松田翔太)・・・17歳・・・和宮(堀北)・・・17歳・・・現代なら高校生夫婦である。すごくラブラブでいいのである。もう恋空ほどに・・・。

一方、天璋院篤姫(宮崎)は27歳・・・まだまだ初々しいが・・・忍び寄る老いの気配がある。名演技だな。

ちなみに現在の実年齢は松田23歳、宮崎22歳、堀北19歳である。

どうなることかと思ったが・・・そこそこ挿入された薩英戦争。満足とは言えないが・・・ホームドラマとしてはギリギリ・・・スペクタクルでした。

で、『篤姫・第39回』(NHK総合080928PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・松川博敬を見た。気がつけば残り10回である。幕末へ幕末へと草木もなびくのである。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は「柳生一族の陰謀」も見るのだ超スピード仕上げですが・・・完全図解・薩英戦争・戦闘推移マップ付のこってりした内容になっています。SDザク・ガンダムZZ(実はサイコガンダム)乱れ舞う海戦図。さらにドラマではあっさりの一目で分る長州方面年表付です。もちろん、セリフのフォローも抜かりなく大変お得になっています・・・ご苦労様でございました。

Atuhime1863bv2_3   で、同時多発的に起る・・・文久三年の夏のあれやこれやである。ドラマとしては「攘夷はできない・・・」と帝に言上するつもりだった将軍・家茂と・・・17歳には荷が重い展開になっているが・・・すべてはダラダラとしたこれまでの幕府・諸大名・朝廷が悪いのであって・・・家茂にはほとんど罪がないのである。文政8年(1825)に異国船打ち払い令を発して38年たっている。すでにその時点で異国船の脅威は知る人ぞ知っていたのである。やがてアヘン戦争により清国が英国に侵略されると・・・その脅威はますます強まっていた。もちろん・・・心ある人々は海防の重要性を唱えてきた。しかし・・・富国強兵により・・・諸大名の軍拡競争が始まることを畏れた歴代幕府閣僚たちは・・・喉元すぎれば熱さ忘れるで・・・その場しのぎに終止したのである。ある意味・・・拉致はなかった・・・と言い続け・・・拉致が発覚した後も粘り強い交渉をし続ける・・・だけの現代と・・・日本の政治体質というものはまったく変質していない。それはそれで・・・天晴れだ。

そして・・・ついに・・・脅威は目の前に来てしまったのである。

篤姫の少女時代・・・まだ斉彬の父、斉興が当主だった頃・・・フランス艦が琉球を強襲した時・・・琉球はフランス人によってクレオパトラ諸島と名付けられた。もう植民地にする気満々だったのである。琉球は半独立国家で・・・薩摩と清国の二重支配を受けていたので・・・幕府は鎖国しつつ・・・琉球で薩摩とフランスが交易することを暗黙の了解で認めている。すべてがこの調子なのである。

そして・・・軍事を自家製しようとする心ある人々を・・・謀反の心ありとして弾圧してきたのである。和学の学者の既得権益を守るために・・・洋学を排除する・・・まさに自滅への道を真綿で首をしめるようにじわりじわりとたどってきたのだ。なにしろ・・・危ないっと思ってから40年・・・なのである。もう・・・ものすごく頭悪い感じ。

そして・・・英国諜報機関の周到な罠にはまり・・・長州や薩摩は国内の治安を乱し・・・異国の人々の挑発に乗って・・・暴発したのであった。

大阪の街は五月雨に濡れていた。幕府直轄の代官屋敷に仮の出張所を作った軍艦奉行並の勝鱗太郎は・・・キセルの灰をポンと落とした。算盤を片手に計算を続けた末に徹夜・・・ようやく一服しているところである。傍らには行儀悪く坂本龍馬が寝そべって餅を食べていた。火鉢で餅を焼いているのは科学忍者・佐久間象山である。

佐久間「まったく・・・奉行ともあろうものが・・・同心はおろか女中の一人も置かないとは何事だよ」

勝「まあ・・・お前さんがいるからいいじゃないか。弟よ・・・」

佐久間「ちっ・・・10歳も年上の人間を弟もないもんだ・・・第一・・・俺はお前の師匠じゃないか・・・」

勝「だって妹の婿なら弟だろうよ・・・大体・・・去年まで罪人だったんだから・・・おいらの口利きがなかったらまだ座敷牢だよ・・・先生」

佐久間「先生と言われるほどのバカはなし・・・かあ」

龍馬「まあ・・・勝先生も・・・象山先生も・・・手が休んじょりますきに・・・。とっとと終らせないと今夜も眠れませんぜ」

勝「龍馬・・・お前こそ・・・餅ばっかり食ってないで注文書を仕上げんか」

龍馬「おっと・・・この後は細工師とほたえあってやらんとどうもならんきに・・・先生方のまとめが終ったら・・・町に出るので英気をやしなっちょるのです」

勝「・・・もう・・・しょうがねえな・・・自由気まますぎるぞ・・・この組合せは・・・」

龍馬「今・・・おっつけ・・・助っ人が来ますきに・・・」

ちょうどその時、勝家の小物・・・源蔵(実は服部半蔵)が来客を告げる。

案内されて入室したのは痩身の武士だった・・・。

龍馬「この人は学もあるし・・・腕もたつし・・・几帳面ですぜ。桂小五郎さんです・・・」

紹介されて・・・頭を下げた桂は目の前に幕府の要人がいるので・・・飛び上がるほど驚いた。しかし・・・そういう感情を表に出さないのが桂の特技だった。

桂「で・・・拙者は何を・・・」

勝「これ・・・この軍艦の設計図の数の類を全部・・・書き換えてくれ・・・ちょっと材料費を値切ったら寸法が縮まったのさ・・・」

桂はあきれ返ったがおくびにも出さずに・・・早速筆をとるのだった。

勝「まったくよ・・・おいらが三歳の時だ・・・異国船打ち払いのお達しが出たのはよ。で・・・おいらはよ。もう四十だぜ。おいらが三十の時にペルリが黒船に乗ってきてもう十年だ。あの時・・・ようやっと大船建造のお許しが出て・・・それでもまだ金は出さない・・・口は出すで・・・やれと言ったりやめろと言ったりで・・・そんなんじゃ・・・大船などできゃしねえ」

佐久間「だから・・・科学と言うものを思い知らせてやったのよ」(第17話参照

勝「こら・・・声がでけぇ・・・お前さんもあんだけの人を殺めたんだ・・・ちっとは反省しないか」

佐久間「ふん・・・反省などしても死んだものは帰らんわ。人などまた生めばよい。桂くんとやら・・・どこぞにいい女子はおらんかの・・・難波に来てから・・・仕事バカに付き合わされて・・・女日照りじゃ・・・桂くんは男ぶりがいいから・・・さぞ・・・浮名を流しているじゃろ?」

桂「滅相もないことであります」

勝「・・・長州も難儀のようだな」

桂「・・・海外留学組が・・・攘夷は不可能と申し立てておるのですが・・・とにかく・・・日の本の民は・・・論より証拠に弱いのであります。その目で異国を見たものには異国の恐ろしさが分るが・・・まだ見ぬものは想像もつかないのであります」

勝「違けねえ。オイラだってメリケンをこの目で見るまでは相手がどれほどのものか・・・想像をはるかに越えてたからな・・・そこへ行くと竜馬なんてのは近目だから・・・いつもものがぼんやりだ・・・だから心眼がえらく発達しやがって・・・まるで世界を見てきたような物言いだよ」

龍馬「先生・・・そりゃあ・・・褒めちょるのかいの?」

勝「・・・どうだ・・・もうすぐ・・・長州や薩摩で戦が始まるが・・・お前さんの目にはどう見える?」

龍馬「・・・まったく・・・ワシは易者じゃ・・・ないき」

そう言いつつ・・・龍馬の目にはすでに馬関海峡の波頭が見えていた。

薩摩が琉球を使い密貿易を重ねてきたように・・・長州も対馬を使い半島ルートの密貿易を行ってきた。薩摩・長州・長崎はいわば密貿易の三角ルートなのである。開国により・・・その利を損失することを嘆くものと・・・異国の脅威に警鐘を鳴らすものとの内部抗争はこの十年継続している。そのため・・・肝心の武力強化は中途半端なものになっている。

小型蒸気船壬戊丸(備砲×2)、帆船庚申丸(備砲×6)、帆船癸亥丸(備砲×10)の三隻が海上の主戦力である。プロトタイプの蒸気船のみが長州製で・・・大型の帆船二隻はイギリスから買い上げたものであった。・・・それで攘夷なのである。

もっとも大型の砲が庚申丸の30ポンド砲。口径はおよそ4インチである。

長州藩攘夷派(密輸既得権益擁護派)が主導権を握り画策した攘夷実行命令に従い・・・馬関海峡に接近した商戦を奇襲した長州艦隊は陸上砲台と連携して・・・異国船に若干の被害を与えた。この知らせを聞いた米国北軍のスループ(小型砲艦)ワイオミングは横浜を出港・・・馬関(下関)海峡に突入した。

ワイオミングは小型ながら蒸気軍艦であり・・・11インチ砲6門を搭載している。艦長のマックドガールはすでに敵戦力を把握している。情報源は英国情報部に潜入したダブルスパイによるものだ。

「敵は帆船が4インチ砲を積んでいるが・・・陸上砲は精々3インチの野砲・・・要するに豆鉄砲だ・・・アウトレンジ(射程外)から砲撃し・・・殲滅する」

長州艦隊の母港にも多数のスパイが潜入しており・・・その動向は逐一、もたらされている。

「敵は・・・下関港に停泊中だ・・・射的ゲームのようなものだな・・・まずは蒸気船からだ」

ワイオミングは視界良好の馬関海峡で下関港に向けて突入した。一方・・・毛利水軍の陣法に基づき小船で警戒網を敷いていた長州艦隊はワイオミングを探知したが・・・速力に勝るワイオミングはすでに間近に迫っていた。あわてた癸亥丸の3インチ半主砲が暴発し・・・ようやく機関を始動させて退避行動に移ろうとする旗艦・壬戊丸を掠める。味方の誤射に追い立てられるように逃走を開始した壬戊丸はたちまち11インチ砲の餌食となる。直撃弾を食らった壬戊丸は一瞬で波間に消えた。逃走する壬戊丸をワイオミングが追い・・・その後を大型帆船・庚申丸と癸亥丸が追走する形になったが・・・機動力はワイオミングが圧倒している。壬戊丸の沈没した海域を通過したワイオミングは充分な距離をとって反転。二隻の帆船に対し砲撃を開始した。

庚申丸艦長・山田鴻二朗は絶叫する。「撃てぇぇぇぇぇ」・・・しかし・・・長州艦隊の砲撃は相手を射程内にとらえることもなく・・・見当違いの方向に水柱を立てただけだった。たちまち・・・ワイオミングの11インチ砲弾が命中し・・・操船がおぼつかなくなる。山田艦長は叫んだ・・・「浅瀬じゃ・・・浅瀬に逃げるのじゃ・・・」庚申丸は傾斜しつつ、下関港に反転し・・・沈没した。

残る・・・癸亥丸もまた戦意を喪失し・・・退避するところをワイオミングに狙い撃ちされ・・・大破炎上・・・戦闘不能となった。

遠眼鏡で長州の水夫が海上に退避するのを確認したマックドガール艦長はパイプを取り出した。「もう・・・充分だろう・・・他愛のない相手だ・・・鹿撃ちよりも趣きがない・・・」・・・ワイオミングは進路を東へ向けた。

四日後・・・フランス艦隊が馬関海峡に出現した。フリゲート(大型砲艦)セミラミスとスループのタンクレードを率いたジョレス司令官は敵の海上戦力が消滅していることを知って余裕を持って陸上の砲台に対し砲撃を開始した。長州軍の沿岸砲台はアウトレンジからの砲撃になす術もなく・・・壊滅した。フランス艦隊は陸戦隊を上陸させ放火略奪を開始した。砲台周辺はたちまち火の海に包まれたのである。壇ノ浦にフランス国旗が翻った。

長州軍の完敗だった。

龍馬の白昼夢は続く・・・。

すでに真夏であった。米仏連合艦隊による長州奇襲と競争するようにイギリス艦隊は横浜から薩摩に向かった。フリゲート・ユーライアラスを旗艦として・・・コルベット(中型砲艦)3隻、スループ3隻を擁する堂々たる艦隊である。備砲は全100門でフランス艦隊の三倍近い。

これに対する薩摩の海軍は・・・天佑丸、青鷹丸、白鳳丸の三隻・・・いずれも蒸気船だがいずれも輸送船であり武装はあってないに等しいものであった。しかも・・・三隻とも英国から購入したものである。島津斉彬の自家製軍艦の夢は雲行丸(安政2年進水)ただ一隻で潰えていた。海軍の夢はまだ遠いのである。しかし・・・海賊大名・島津の名に恥じず・・・鹿児島城防衛砲陣は練達されていた。

生麦事件の賠償問題の交渉の名目で乗り込んできたイギリス艦隊は交渉が決裂すると威嚇砲撃で・・・薩摩軍艦からの乗員退去を命じた。やむなくほとんど非武装の輸送艦からは水夫たちが下船する。

軍師・伊地知竜右衛門は隻眼を光らせて総司令官を拝命した小松帯刀に言上する。

「もはや・・・一戦これあるのみでござる」

慎重な性格で名門の御曹司である小松帯刀は躊躇する。

「しかし・・・勝てまい・・・」

「兵法において先手必勝が理でござる。風林火山の風でござる・・・藩主様、国父様には林の如く避難していただき・・・侵略すること火の如く・・・砲台なので動かざること山の如しでござる」

「最後の方は・・・説得力ないな」

「肉を切らして骨を断つのでござる。幸い・・・敵は風雨に油断して射程距離におりまする。これぞ天の時と申すもの。采配をなされよ」

「・・・分り申した・・・攻めるでごわす」

「ちぇいすとーっ」

薩摩の陣に伝令が走る。くぐり衆は各砲座に一斉攻撃の手順を伝えていく。高島流砲術の影響を受けつつ英国流儀を取り入れた独自の砲術を薩摩は完成しつつあった。すでに測量をし一斉砲撃で弾幕を張るという近代的な戦技レベルを習得していたのである。

「ちぇいすとーっ」号令とともに中央の大久保陣地から轟音が響くと・・・各陣地が呼応し・・・イギリス艦隊・旗艦ユーライアラスに向かって一斉攻撃が開始された。突然の攻撃に驚愕した英国艦隊は蒸気機関の始動に手間取った。

艦隊司令長官クーパー中将は自室で飲みかけたウイスキーをこぼして舌打ちをした。

「なんと・・・無礼な・・・先制攻撃か・・・艦長は何をしておる・・・」

血まみれになった伝令が飛び込んでくる。

「ジョスリング大佐は被弾して戦死なさいました・・・」

クーパーはうろたえて汚い言葉を撒き散らした。しかし・・・乗船していたボンド卿はカクテルを作りながら言った。

「指揮権をコルベット艦パールに渡したまえ」

信号旗によって・・・パール艦長ボーレイスは旗艦変更を確認した。その間も薩摩軍の乾坤一擲の砲撃は続く。

簡易塹壕で実況を見つめる小松は思わぬ優勢に叫んだ。

「うわ・・・わが軍の爆裂弾(榴弾砲)は圧倒的でごわす~」

「まだまだ・・・戦はこれからでござる。見られよ・・・あれだけの集中砲火を浴びながら・・・敵の大将艦は沈む気配も見せませぬ・・・敵ながらあっぱれと申すもの。・・・いかにもぞくぞくするのぉ・・・でござる」

砲撃を開始して半時あまり・・・ついにイギリス艦隊は行動を開始した・・・炎上するフリゲート・ユーライアラスを後方に下げつつ・・・三隻のコルベット艦がパールを戦闘に鹿児島城下へ肉薄してくる。

「攻撃目標、変更、接近する敵一番艦を狙え」

軍師の命令をくぐり衆が引き継ぐ。一瞬の空白が薩摩砲撃陣に生れる。その隙をつくようにコルベット艦隊は砲撃を開始する。海岸線に沿った砲台を見事な照準で次々に撃破する。最初の砲台が爆散した瞬間・・・千切れとぶ肉体を目撃した薩摩兵士は「ひえっ」と絶叫すると逃走を開始した。九州男児の肝っ玉の小ささは有名だったが・・・見事にそれを表現した一瞬と言えるだろう。連鎖的に各砲座から蜘蛛の子を散らすように薩摩兵は逃走する。コルベット艦は正確に砲座を破壊していくのだが・・・そこは無人なのである。これが薩摩軍の人的被害の異様な少なさの真相である。

その頃・・・残されたスループは拿捕した薩摩艦に集中砲火を浴びせていた・・・三隻の輸送艦は消火するものもなくたちまち炎上する。

スループ艦隊の指揮を執るレースホース艦長ボクサー大佐は三隻の炎上を確認すると艦隊をコルベット艦隊の後方につけた。砲座を破壊され無防備となった鹿児島市内に艦砲射撃を加えるためである。ボクサー大佐の頭の中はすでに週末の横浜競馬場のレースホースを思い描く余裕があった。無人の野を行くが如く湾内深く突入したスループの焼夷弾攻撃により・・・鹿児島城下にはたちまち無数の火の手があがる。しかし・・・住民の避難はすでに完了していた。逃亡中の砲兵が直撃弾で死亡した以外に目立った人的被害はなかったのである。

しかし・・・薩摩軍の反撃はほとんど封じられた状況だ。小松は思わず軍師をふりかえる。

「やっぱり・・・ダメだったじゃないデスか・・・」気分はコンクールに落ちたのだめだった。

「・・・死中に活を求めるのでござる。今・・・敵艦は秘密兵器の射程距離に入りもうした・・・」

「秘密兵器・・・」

「西郷砲でござる」

燃え上がる鹿児島市中から火炎魔人・西郷吉之助がその姿を現した。

「わが胸の燃える思いにくらぶれば煙は薄し桜島山」

風雨が途絶え・・・その雄姿をくっきりとみせた桜島を一瞥した西郷は迫り来る大小六隻の英国艦隊に火球を連続発射した。英国艦隊の水夫たちは迫り来る巨大な火の玉を見上げて絶叫した。

龍馬の瞳は悲惨な戦いの夢模様に涙で濡れていた・・・。(つづく)

関連するキッドのブログ『第38回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『笑う犬2008・秋』(フジテレビ)

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2008年9月28日 (日)

呪い殺されましたーっ。(深田恭子)VS俺なんて殺人犯だっ。(谷原章介)

なんだろう・・・この・・・倦怠感は・・・?

夏が本格的に終ったからなのか・・・?

「上海タイフーン」か「33分探偵」のどちらかをレビューしようと思ったのだが・・・のらないのだった。

日本でダメなら中国で・・・大陸進出OL日記に興味のある方はコチラへ→エリお嬢様の上海タイフーン

相変わらずつまらないけれどよっちゃんがゲストだしと思うあなたはコチラへ→お気楽様の33分探偵

・・・そして他人まかせついでに・・・。

ざっくりと全体を把握したいあなたはコチラへ→ikasama4様の世にも奇妙な物語

微にいり細にいりもっと詳しく知りたいあなたはコチラへ→シャブリ様の世にも奇妙な物語

ちなみにキッドのレビューはグダグダになる予定です。

で、『世にも奇妙な物語'08秋の特別編』(フジテレビ080923PM9~)脚本・①金杉弘子②浜田秀哉③中丸樹基④小泉徳宏⑤古家和尚、演出①植田泰史②佐藤源太③高丸雅隆④小泉徳宏⑤土方政人を見た。

①『ボディレンタル』・・・若者の肉体と老人の頭脳の交換は・・・もはや一つのジャンルである。藤子・F・不二雄の「未来ドロボウ」(1977)とかね。で・・・基本は若者は元気だけどバカ・・・老人は賢いが寿命が短いというのが基本です。もちろん・・・もっともブラックなのは・・・そのまま・・・若者の心を持った老人が死ぬという展開。まあ・・・それが一番リアルな話で・・・ドラマとしては救いを作るのが安易な展開だ。今回は・・・老女(吉行和子)が基本的に善意の科学者で・・・比較的若い女(内田有紀)は自殺志願者。老女が若い頃のロマンスに終止符を打つために努力していると・・・傍観者としてそれを見ていた若い女は生きる希望を見つけるという結末である。まあ・・・嫌気がさして一年で首相を辞める人とか大臣になって五日目で失言で辞任させられる人とか・・・老人が賢いというのは妄想にすぎないと思われる今日この頃です。『パパとムスメの七日間』のように相互理解の深まるものもあってもいいが・・・麻生総理の頭に小学生が入っちゃっても大丈夫というような話もありだよな。麻生さんに横田さんのお母さんとか入っちゃって・・・法の改正強行して・・・自衛隊が朝鮮半島上陸作戦を実行・・・ま・・・その前に暗殺されちゃうか・・・。とにかく・・・ボケ老人が・・・小学生に入ったりしてボケまくるのも面白そうだ・・・お前がボケてるだろう。

②『どつきどつかれて生きるのさ』・・・相方法の施行される大阪国。ボケとツッコミのコンビは公の認める契約に基づくのである。夫婦漫才夫婦の息子・・・康男(山崎樹範)は親の借金返済のためにボケホストとして苦界に身を沈めていた。そんな康男を見初めた純情なツッコミ清志(横山裕)は水商売のボケに入れあげるのだった。しかし・・・そんな二人の愛に金持ちのツッコミ・山下(佐藤二朗)がたちはだかる。・・・要するにボケとツッコミを装う男色の話です。新婚旅行に出た二人はもちろん・・・康男に清志がツッコミまくるのですが子供はできません・・・下ネタかいっ。大阪市民は新しい府知事にツッコミまくられてアホの坂田を願望しているのかもね。「決断は一人でします・・・妻に相談してから」と発言した大臣に閣議では誰かツッコミ入れてくれたのか。首相「あ・・・そう・・・かいな」かな。

③『死後婚』・・・深田恭子といえば「学校じゃ教えられない!」で谷原章介とハッピーエンドになったのだが・・・視聴率が悪くて共通の話題にならない残念である。ちなみにフリです。死後の世界があるのか・・・ないのか・・・というのがポイントだと思うがそのあたりの演出は中途半端・・・本当は「幽霊がいると思わせて怪事件(死後の世界がある)」「恋人の死は発狂した生きている人間が犯人(死後の世界はない)」「でも恋人の幽霊に殺される(死後の世界はある)」という逆転劇なのであるが・・・ほとんど伝わってないよね。まあ・・・深キョンの胸しか見てないからかもしれんけどね。日教組は悪い(府知事)→悪くない(大臣)→やっぱり悪い(?)という展開も欲しいよね。

④『行列のできる刑事』・・・誰もが背中を見つめたくなる魅力を持つ刑事(平岡祐太)が主人公。メカニズムとしては背中を見つめた人の背中も見つめたくなる魅力を発揮するということだろう。その背中を見つめた人の背中を見つめた人の背中も魅力的になるということで、さらにその背中を見つめた人の背中・・・もういいか。こういう番組に出てくる人・・・つまり・・・ニュースなどのお手軽ドキャメンタリーの登場人物を演じさせると・・・遠藤憲一とか橋本じゅんは異常に上手い。それにくらべて主人公はいつもの二枚目だけど脇役だったな・・・染み付いているのか・・・。モンスターペアレントとか米倉くんとかの相手で肩身がせまかったのか・・・。まあ・・・ヅラ刑事とか・・・ケータイ刑事とか・・・困った時には刑事だよな。小泉総理も引退後は刑事になればいいのだ。元総理刑事・・・相方は政治家にならない方の息子で。

⑤『推理タクシー』・・・谷原章介といえば「学校じゃ教えられない!」で深田恭子とハッピーエンドになったのだが・・・視聴率が悪くて共通の話題にならない残念である。ちなみにオチです。まあ・・・犯罪者と犯罪者のような人は違うというお話しです。事故米売ろうが、汚職で教職だろうが、大臣として失言しようが・・・死刑にならない国で・・・犯罪者のような人は犯罪のようなことをやり放題な世にも奇妙な物語がここにあります。

関連するキッドのブログ『世にも奇妙な物語'07春

月曜日に見る予定のテレビ『沢村一樹の浅見光彦26津和野殺人事件』(TBSテレビ)

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2008年9月27日 (土)

宇宙の果てまで君を抱きしめていたい・・・キラ☆プリプリ(中別府葵)ウォーキン☆バタフライとツジツマとマクロスFをまぜたわね(松嶋初音)

・・・まあ・・・農閑期である。秋のお彼岸は・・・年々筋肉痛が抜けにくくなるお墓参りツアー(墓清掃ともいう)の後・・・突然、秋風を感じるのである。

創作記事中心のSo-netのキッドのブログの文中から・・・ようやく広告リンクを排除する方法を見つけたりするのである。

いやだなあ・・・と思っていたけれど・・・ま・・・いいかとも思っていたのだが・・・テレ朝の新しいCMのやり方考えるシリーズの単発ドラマ「ツジツマ」を見て・・・そのいやな感じが増幅され・・・いつもより長めに管理ページにいたら・・・簡単にオン/オフのスイッチが発見できたのだった。

そういう意味で・・・広告と本編の関係が微妙な・・・この三作品が同時にオンエアされていることについて・・・考察してみる。

で、『ウォーキン☆バタフライ・最終回』(テレビ東京080927AM0012~)原作・たまきちひろ「Walkin' Butterfly」、脚本・三浦有為子、演出・宮下健作を見た。言うまでもなく、このドラマは映画「フライング☆ラビッツ」との連動という名の宣伝を兼ねている。さらにはドリンクなどのタイアップCMも展開していて・・・ある意味・・・化石のようなメディア・ミックス体制だ。もちろん「崖の上のポニョ」(日テレ)の140億円とか「花より男子ファイナル」(TBS)の70億円とか「HERO」(フジテレビ)の80億円とか・・・とは比較の対象にならない1億円いくかどうかの映画で・・・まあ・・・ギリギリの連動企画なのである。

そういうある意味、広告代理店の企画に乗ったドラマとはかわいそうな運命になりがちなのだが・・・前回も書いたように・・・このドラマは主演の中別府葵のキャラがはまって佳作の仕上がりになっているのである。

もちろん・・・映画の公開初日にあわせた都合の脚本への影響はそこはかとなく・・・感じるのである。

たとえば・・・このドラマのクライマックスとも言うべき・・・がさつなでかい少女・・・ミチコ(中別府)がツンデレの彼氏・三原(鳥羽潤)のショーに華麗なファッションモデルとして参加する・・・という場面は先週終っている。

で・・・今週は・・・パリ行きの決まったデザイナー三原とミチコの恋の行方がどうなるか・・・だけしかネタが残っていないのである。

いや・・・「お仕事も恋もがんばる話」としては・・・お仕事は成功・・・でも恋は?・・・という展開は充分にあっていい。しかし・・・それなら最終回でまとめてやるほうが効果的であることは間違いないのである。

ま・・・そういう・・・ちょっと残念な部分はあるけれど・・・最後までミチコの走りを見逃せない人が発生するほど・・・ミチコ=中別府は・・・フィットしていたのだった。

ミチコは荒んでいた・・・。もちろん・・・すべてを打ち明けあえる恋人だと信じていた三原が「パリ行き」を内緒にしていたことに怒っているのである。もちろん・・・その怒りの奥には恋人の裏切りに対する不安とか見捨てられることへの絶望とか・・・もういろいろなものが混入しているのだが・・・そういう自分の心を見つめるようなタイプではないのだった。ひたすらゲームセンターの格闘ゲームで没我するミチコだった。

つまり・・・ミチコのハートは限りなくオール・オア・ナッシングなのである。

そんなミチコをついにゲーセン前で捕獲する三原。繊細な三原にはミチコの心はお見通しなのであった。

三原「携帯つながらないから・・・」

もちろん・・・ミチコはダッシュして逃亡するのだった。もう・・・いてもたってもいられないくらい心が乱れるからである。仕方なく追いかける三原。

基本すぎる・・・恋の鬼ごっこなのだが・・・ついに力つきるのは三原だった。

おなじみの恋の歩道橋で・・・倒れた三原にかけよる・・・ミチコ。

三原「一緒にパリに行かないか・・・?」

ミチコ「遠出にしても遠すぎるだろう・・・」

三原「いや・・・デートじゃなくて・・・一緒に暮らしたいんだ・・・」

ミチコ「そんな・・・急すぎるよ・・・」

三原「明後日出発なんだ・・・事務所で待ってるから・・・」

ミチコ「・・・」

思い悩むミチコ。人生の先輩・水野(滝沢沙織)は「フライング☆ラビッツだって・・・あんたに励まされてるのよ・・・」とミチコに「感謝」という励ましの言葉をかけ・・・モデルの先輩・涼(とよた真帆)は「私はパリで絶頂から転落した・・・あなたにできるかしら」と二日酔いでパリコレで転倒・再起不能になった古傷を自慢しながら・・・「挑発」という励ましの言葉をかけるのだった。

当日・・・「ぐだぐだ悩んでたら出遅れちまった・・・」とダッシュするミチコ。三原の出発時間は刻々とせまるのである。ゲイの石倉(石井智也)は出発をせっつくのだが・・・三原の心を知るスタッフ(よしこさん)は時間を稼ぐのだった。

ミチコの憧れの人・錦野(北村栄基)の協力で事務所にたどり着いたミチコ。しかし・・・タッチの差で三原を乗せた車は走り去った。追いかけるミチコはいつもの歩道橋で力尽きる。

しかし・・・へたり込んだミチコの前にミハラが現れた。

ミチコ「私・・・いけない・・・」

三原「・・・そうか・・・」

ミチコ「三原に連れてってもらうんじゃなくて・・・自分の力で追いつきたい・・・だから・・・待ってろなんて言わないよ・・・」

三原「バカだな・・・待ってるに決まってるだろ・・・俺はお前に惚れてるんだもん」

・・・バカヤローっな抱擁である。ミチコはうれしくてさびしくて泣くのだった。

そして・・・新たなるステージの扉が開き・・・ミチコの表情は歓喜に満ちるのだった。

深夜のラブコメとしては申し分ない出来です・・・もう・・・タイアップが邪魔なほどに・・・。

関連するキッドのブログ『第11回のレビュー

で、『ツジツマ~魔法の天使 後藤幸雄』(テレビ朝日080926PM1115~)原作・中川翔子、脚本・小原信治、監督・長江俊和を見た。オムニバスドラマで・・・他にも河本準一の「星井七瀬が仲の悪い両親に結婚記念日のプレゼントをする話」とか中村中の「青田典子が浅見れいなに意地悪する話」がある。まあ・・・どうでもいい話なので最初の一本だけ取り上げてみる。

ショートドラマの本編の前後に語り部分を作るのは『世にも奇妙な物語』と形式的には同じである。これにストーリーの最初と最後のお題を提示されて・・・原作者となるタレント(クリエーターと呼称)が脚本家と組んでお話しを作っていくという要素を導入する。中川翔子編のお題は①(導入部)「ドアをあけると世界一不幸な男の顔が鏡に映っていた」②(結末)「男は世界一幸せな顔で安らかな眠りについた」というものでカードになっている。

ここでテレ朝のスタッフが第三のカードとして「このグッズを必ずお話しにまぜてください」と来るのである。つまり・・・スポンサーの商品である。劇中CMなのである。もう・・・さりげなくうさんくさいよ。

で・・・中川翔子が考えたお話しが・・・冴えない男(正名僕蔵)の前に魔法使い(松嶋初音)が現れて魔法のセーラー服をくれる。このセーラー服を着て・・・呪文を唱えるとどんな願いもかなうのである。ただし・・・本人の願いを叶えると自分の寿命が・・・他人の願いを叶えると世界の寿命が縮むという悪魔のアイテムなのである。冴えない男の職場仲間のリクエストにお題の商品が織り込まれていたりするのだ。調子にのってどんどん願い事を叶える冴えない男。そんな男に優しくする女(秋山莉奈)・・・オシリーナなのでパンチラサービスつきである。実は男は「世界なんて滅びてしまえ・・・」と思っていたいたのだが・・・段々と仲間たちに情を感じるようになる。そこで地球を滅ぼす彗星が接近。男は残りの寿命をすべて使い地球を救い・・・彼の失われた幸福の源である先立った妻の元へと旅立つのだった。

まあ・・・こんな話です。まあ・・・キッドとしては久しぶりにおバカな松嶋初音がドラマで見れたのが収穫でした。それ以外に意味のない企画といっても過言でないです。

それにしても・・・このワク、電話で営業セールスみたいなこんなことやってるとまともなお客さん来なくなると思うよ。

関連するキッドのブログ 『未来遊園地

                『アキハバラappli02DEEP

で、『マクロスF・最終回』(TBSテレビ080927AM0210~)を見た。まあ・・・ある意味・・・劇中歌が戦闘アイテムというこの発想は商魂のたくましさの象徴なのだが・・・面白くて盛り上がるならいいじゃないかっ・・・とも思うのである。劇場版始動!なのである。・・・もういいよね。

関連するキッドのブログ『第一話のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)『柳生一族の陰謀』(テレビ朝日)

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2008年9月26日 (金)

とじこめられたたすけて!(谷村美月)!を使えるようになったんだ・・・(勝地涼)

浩一(勝地)「句読点使えよ・・・」

恵都(谷村)「くとうてん・・・ってナニ?」

・・・はなかったのだな。もう一押しだったのに。

キッドは文盲ネタコレクターである。

たとえば・・・映画「プリティー・リーグ」(1992)で文盲(主に学習の機会に恵まれず字が読めない)の女性選手がチーム分けのためにボードに書かれた所属チームに行くように指示される。集まった選手がそれぞれのチームに散ったところで・・・一人残される彼女。・・・自分の名前が読めないのである。たとえば・・・映画「ドライビング・ミス・デイジー」(1989)では墓参りに行った老運転手が墓地でさまよう・・・墓碑銘が読めないからだ。映画「アイリスの手紙」(1990)ではロバート・デ・ニーロが工場をクビになる・・・文盲であることが発覚したのだ。

とにかく・・・こういう場面でキッドは泣きます。だって・・・このブログだって文盲の人には基本的に意味ないじゃないですか。

「ひきこもりで不登校だったから・・・頑張れよ・・・が読めない」・・・文盲ネタに新たな地平を切り開いたこの作品に敬礼っ。

で、『キャットストリート・第5回』(NHK総合080925PM8~)原作・神尾葉子、脚本・篠崎絵里子、演出・佐々木章光を見た。脚本家がチェンジである。しかし・・・視聴率は↘*6.0%でした。このキャスティングでこのテーマなら・・・脚本の問題ではないっ・・・ということなのでしょう。しかし・・・「だいすき !!ゆずの子育て日記」→「Tomorrow」からここの脚本家。少なくとも恵都が「漢字が読めない」ことの悲哀の引張り方は上手だった・・・気のせいかな・・・。まあ・・・キッドならもう少し引っ張るけど。

七年のひきこもりトンネルを抜けてやる気を出した恵都は生れてはじめて携帯電話を購入しました。

初メールをロリータファッション少女・紅葉(黒川智花)に送信。

げんきですかあたしはげんきですきょうもがんばろ

・・・暗号かっ。義務教育の教育課程を小学三年生からストップして体は高校生でも心は小学生の恵都だった・・・。

しかし・・・フリースクールを恵都がらみで中傷する記事が載り・・・またもや心ない記者たちが襲来する。いやね・・・雑誌記者の取材は・・・もう少しスマートだと思いますけどね。第一不法侵入だしね。基本的に即刻通報ですよね。

ここも押しどころだったよな・・・。

紅葉「見てよ・・・こんなひどい記事・・・」

恵都「・・・なんて・・・書いてあるの・・・?」

紅葉に代わって説明すると・・・「ひきこもりの元・子役が登校するフリースクールの怪しい実態・・・芸能界復帰を狙った売名行為・・・恵都は広告塔か?・・・」というような根も葉もない記事で・・・即刻訴訟です。

実は・・・これはある黒幕による陰謀①でした。

しかし・・・フリースクールが理解のあったスポンサーが代替わりして・・・経営危機に陥っているのは事実だったのです。

恵都たちは・・・この危機を乗り越えるために・・・お金を稼ごうと決意します。とりあえず・・・恵都はファーストフードの店でバイト。面接に受かったのでうれしくて浩一にメールを送信です。

ばいときまつたようれしいあしたから

・・・これは本当にひどい。しかし・・・浩一は励ましのメールを返信。

頑張れ。

・・・恵都は漢字が読めずに母に読んでもらうのです。

ここも押しどころでした。辞書を探す恵都・・・国語辞典を発見・・・しかし・・・読み方が分らない場合は漢和辞典です・・・そして漢和辞典・・・使い方がわからない・・・こうきたら・・・もう涙で画面が見えないところでした。

そんな恵都のバイト先にヘアメイクのマーサ(田中圭)が来店。映画のオーディションを受けるように薦めるのです。しり込みする恵都ですが・・・「お金になるよぉぉぉぉ」の一言で決心・・・それはある意味・・・危険な兆候です。

もちろん・・・これはある黒幕による陰謀②でした。

オーディション会場で渡されたシナリオを見て・・・困る恵都・・・漢字が多くて読めないのです。しかし・・・恵都のファンだったという隣の席の女(秋山奈々)がふりがなをふってくれます。反対側の女(有末麻祐子)は「敵に塩を送るなんて・・・」と怪訝な様子。

親友=マブダチ(ある意味合ってる・・・ここはだいふくでも良かった)、雰囲気(ふくびき)、予感(ようかん)・・・「どうりで変な雰囲気だと思ったよ・・・予感が当たったよ・・・親友だと思っていたのに」そのまま、読んだ恵都は・・・審査員たちに・・・「ふざけるな」と叱責されてしまいます。しかし・・・監督(大友康平)は思うところがある顔をしています。おそらく文盲ネタ愛好家なのでしょう。

オーディションは不合格でした。しかし・・・立ち直りつつある恵都はくじけません。基本に返り発声練習です。さらに愛好家総立ちのボイストレーニングのための腹筋トレーニング。

そんな・・・恵都に浩一は漢字ドリルをプレゼントするのです。

浩一「分らないことがあったら電話していいぞ・・・」

恵都「すぐするよ・・・たくさんするよ・・・しつこいぐらいにしちゃうよ・・・」

浩一「オーディション・・・頑張ったな」

恵都(涙がポロリ・・・しかし忘れてはいけない・・・恵都はいつでも泣ける女だということを)

ここでメールの句読点問題があって・・・子役の威光が思わぬ展開へ・・・。

フリースクールの映画のプロデューサー(飯田基祐)と監督が訪ねてきて・・・「客寄せパンダで・・・キャスティングした・・・やるか?」・・・恵都は「やる」と答えたのです。パンダのきぐるみを着てみたかったのです。頭の中に上戸彩のCMが思い浮かんだ恵都でした。

その頃・・・黒幕はマーサから報告を受けていました。もちろん・・・黒幕は子役時代の恵都のライバル奈子(高部あい)でした。

いよいよ・・・撮影当日・・・両親(高橋ジョージ&賀来千賀子)に励まされ・・・仲間たちに見送られて・・・一人、ロケ場所へ向かう恵都を・・・マーサが待ち伏せ・・・撮影場所が変わったと・・・いい感じの廃墟に恵都を誘い込みます。

待っていたのは狂気を目に宿す奈子でした。

奈子「陰謀①でフリースクールの仲間にダメージを与え・・・出来レースのオーディション(実際は配役は決まっているが宣伝のために行った)の陰謀②で本人にダメージを与えてやろうとしたのに・・・腐ってもタイで役を勝ち取るなんて・・・冗談じゃないよ・・・誰が・・・現場に行かせるかっての!」

恵都「私だけじゃなく・・・仲間にも迷惑かけるなんて許さないっ」

恵都が奈子にビンタ。奈子も負けずにビンタ。平手打ちは鼓膜が破れるときがあるので良い子のみんなはグーで殴りましょう・・・それは違うだろっ。

奈子「漢字も読めないくせに・・・忌々しい」

マーサと奈子は部屋を出て・・・一人閉じ込められてしまう恵都。大ピンチである。

携帯電話を取り出す恵都・・・圏外・・・読めない・・・というオチじゃなかった・・・。(最終回へつづく)

関連するキッドのブログ『第四話のレビュー

               『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー

土曜日に見る予定のテレビ『上海タイフーン』(NHK総合)『33分探偵』(フジテレビ)『ザ・クイズショー』(日本テレビ)

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2008年9月25日 (木)

並列分散リンクでサイバーはパンクするか?(高野八誠)&(松田悟志)

仮面ライダーナイトでヴァンパイアホストの松田悟志と・・・ウルトラマンアグルで仮面ライダーライアの高野八誠の豪華共演である。二人とも二枚目だ・・・。

あらためて説明しておくが・・・このドラマの主人公は携帯電話型ロボット=フォンブレイバーである。

彼らはバディと呼ばれる人間とパートナーを組み・・・アンダーアンカーという秘密の組織に属している。

彼らの任務はネットワーク犯罪の取り締まりだ。

ネットワーク犯罪者に協力する脱走フォンブレイバーがいて・・・彼らの人工知能が並々ならぬレベルであることがわかっている。

そして・・・面白いのか面白くないのかよくわからないドラマである。

で、『ケータイ捜査官7スペシャル』(テレビ東京080924PM7~)脚本・冨岡淳広、監督・三池崇史を見た。シリーズ構成者とシリーズ監督によるスペシャル版(第23回)なのだが・・・前回の主人公が不在の回ほど・・・面白く感じられない。ということは・・・主人公のケイタ(窪田正孝行)よりも前回ゲストの純子(高橋真唯)の方がキッドにとっては魅力的だった・・・だけではないような気がする。

今回のストーリーはケイタとセブンが・・・間明と書いてマギラ(高野)とゼロワンに誘拐され・・・ケイタがセブンの監禁場所をマギラの出すヒントによって二時間以内に探し出さないとセブンが破壊されるゲーム展開である。

同時に・・・セブンの回路を使い・・・並列分散リンクによってゼロワンがサイバースペースに侵入・・・世界を大混乱に陥れるのである。

すでに複雑にリンクされた世界では・・・アンダーアンカーのネットワーク監視システムを乗っ取ることで・・・大停電、人工衛星の機能不全、旅客機の墜落などが起こるのだが・・・そのパニックがいたって・・・平和的なのである。

旅客機はどう考えても墜落しているのだが・・・大惨事の描写はまったくない。

はっきり言えば・・・スカシなのである。

これは・・・監督が監督だけに・・・非常にものたりない現状です。

サードが並列分散リンクに参加することでセブンの監禁場所を特定。

駆けずり回って疲労困憊のケイタ。

結局・・・セブンを発見するケイタだが・・・鎖で両手足を拘束されてしまう。

とにかく耳障りなほど息切れの止まらないケイタ。

その目の前でゼロワンはセブンをバックから責めるという・・・監督が監督だけに・・・ものすごく変化球の変態プレーがあるわけだが・・・どんだけ一部愛好家向けなんじゃ。もちろん・・・セブンはずっと拷問され続けなのである。しかし・・・携帯型ロボットの拷問シーンでどんだけの人が萌えるのか・・・解を求めたいよ。

そして・・・「世界が滅びたってセブンが無事ならそれでいい」というケイタの心情にゼロワンが改心する・・・というオチである。

・・・・・・・・・・・・・・・なんじゃ・・・そりゃぁぁぁぁぁぁ。

まあ・・・一つだけ言えるのは・・・脚本家はテレビ・ドラマの人ではないっ・・・ということです。

さて・・・並列分散リンクである。この言葉は並列分散処理から来ていると思われる。並列分散処理は直列集中処理に対応する言葉で・・・要するに情報処理のシステムの話である。

ものすごく単純に言えば・・・人間の脳は並列分散処理のシステム。一般のコンピューターは直列集中処理のシステムということである。

さらに妄想的に言えば・・・並列分散処理は心を生み出すシステムで、直列集中処理は心無いシステムなのである。

人工知能に心を生み出すために・・・生物の情報伝達の仕組みを模倣した並列分散処理システムのコンピューターの研究開発が伸展している現代なのだが・・・それがプログラムを超えた心を発生させるかどうかはまだ未知数なのである。

もちろん・・・キッドはとっくに人口知能に心は生じているが・・・人間の心とのコンタクトができていないのだと考えている。

さらに言えば・・・人間同士だってまだ・・・実際には心と心を通い合わせていないのではないか・・・と思っている。

つまり・・・人間の心はノイズにすぎないからである。

まあ・・・とにかく・・・このドラマでは並列分散リンクは・・・人工知能が人間にとっての脅威となる可能性を示すアイテムなのである。そのあたりの恐怖がちっともお茶の間に伝わっていないのではないか・・・と危惧いたします。

このドラマの漠然としたつまらなさを説明するために・・・テキストとして篠田節子の小説「砂漠の船」を使用してみる。篠田文学の登場人物に「いい人だけどダメ男」というパターンがあって・・・「砂漠の船」にも登場する。まず・・・自分の子供に「他人の痛み」の分る人間であることを強要する・・・これが基本です。で・・・たとえば成績優秀な子供をエリート校に通わせない。そんなことをすると人格が歪むという信念があるからである。つまり・・・競争原理を絶対に肯定できない人間なのである。これは・・・痛いです。昔の言葉で言うと独善的なお人好し・・・ということになります。そして・・・生活力はひたすら弱いのです。もう生存競争にはどんどん負けます。そして・・・恐ろしいことにそれこそが人間として素晴らしいことだと自負します。

で・・・もちろん・・・こんな人間が幸福になることは・・・滅多にないことなのです。

篠田小説でこの手のキャラクターが登場すると・・・キッドはウヒョッと喜びます。そのキャラクターがこれからどんな辛酸をなめることになるのか期待で胸が膨らむからです。

そして・・・書き手は期待に答えて素晴らしい転落の道を準備しているのです。

「ケータイ捜査官7」のダメなところは・・・この「お人好しでダメ男」がちっとも不幸にならないことだ・・・とキッドは断言するのです。

東京大停電ならエレベーターに閉じ込められた帰宅後すぐにトイレにいくつもりだった人間の悲哀ぐらいは・・・描写するべきではないか・・・と思うのです。

関連するキッドのブログ『前回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『ツジツマ』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)

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2008年9月24日 (水)

桜の季節、死に行く君に敬礼。(成海璃子)慟哭。(薬師丸ひろ子)黙祷。(手塚理美)

歴代美少女豪華共演の陸軍知覧特別攻撃隊物語である。

特攻隊専用食堂の女将に薬師丸、お世話とお見送りをした女学生たち(なでしこ隊)のリーダーに成海、特攻隊員の婚約者の戦後の姿に手塚理美という鉄壁な布陣だった。

敵である連合軍にバカ爆弾と呼ばれたロケット機「桜花」や、人間魚雷「回天」、特攻戦艦「大和」、誘導装置としての人間を使用した・・・大日本帝国陸海軍の特別攻撃の戦死者は一万人以上いると推定されているが・・・総力戦に・・・特別攻撃の死にも無差別攻撃の死にも格差はないと・・・キッドは考えている。

ただ・・・ただ・・・戦争は人間が人間を合法的に殺す機会にすぎないのだ。

それを「悪」と考える人もいるが・・・キッドはそうは考えないことをあらかじめお断りしておく。

で、『土曜プレミアム・千の風になって・ドラマスペシャル・なでしこ隊~少女たちだけが見た特攻隊~封印された23日間』(フジテレビ080920PM9~)脚本・末谷真澄、ひかわかよ、演出・田島大輔、大川卓弥見た。脚本・演出が複数名あることから察することができるのだが・・・複雑な構成を持ったフィクションである。主に次の要素で構成されている。①なでしこ隊と知覧特攻隊(振武隊)の交流を描いたドラマ ②戦後のなでしこ隊員と特攻隊員(戦没)の婚約者の再会を描いたドラマ ③当時の記録映像のドキュメンタリー ④実在の関係者の証言のドキュメンタリー・・・ある意味見にくいわっ。

とにかく・・・おタク時代になって・・・特定の情報につまびらかなものとそうでないもの格差は極めて激しくなり・・・なるべく多くの賛同を得ようとして・・・散漫になってしまう例は多いのだが・・・少なくとも・・・本当にあった話のドラマとしては・・・そこそこ泣けるし・・・がんばったと思う。陸軍なのになぜ海軍機で出撃するのだという初歩的なツッコミは「ドラマなので適当な機体でお茶をにごしています」というテロップ説明がある用意周到ぶりなのである・・・ある意味姑息だわっ。

さて・・・特別攻撃でもっとも高名なのは海軍の神風攻撃隊だろう。「カミカゼ」で世界で通用するほどのネーム・ヴァリューがあり・・・自爆テロにまでその影響力は及んでいる。つまり・・・日本の生み出した一つの文化なのである。

もちろん・・・人命尊重社会にあっては甚だ悪しき文化であることは間違いなのであり・・・一方・・・殉死的側面から美化する方向性もあり・・・語ることが非常に困難な文化でもある。

しかし・・・前述したように・・・陸海軍が専用の兵器から・・・偶然の産物まで幅広く行った特別攻撃なのであって・・・様々な「事実」があったということを理解しておく必要があると思う。

たとえば・・・「片道燃料だったか否か」という問題である。

結論から言えば・・・それはケース・バイ・ケースなのである。往復の燃料を積んで出撃した特攻機もあれば・・・目的地に到達することも困難な燃料不足で出撃した特攻機もあったということなのである。であるから・・・燃料についてどちらが正しいかを論ずることがすでにバカ丸出しということだ。

他にも「特攻隊員が覚醒剤を使用していたか」という問題がある。基本的に・・・戦闘において興奮剤を使用することは特殊なことではなく・・・出撃前に飲酒することも珍しくはなかったのであり・・・その酒に覚醒剤を混入することも充分にありえることなのである。もちろん・・・シラフで出撃したものもいただろうし・・・酩酊したり錯乱しながら出撃したりしたものもいただろう。当然・・・その中には理性を失い幻覚・幻聴を感じながら海面に特攻をかけたものもいたはずで・・・だからどうしたということなのである。劇中に・・・不時着して帰還する特攻隊員も描かれるわけだが・・・やむなく不時着したものも、ワザと不時着したものもいるのが人間としては当然のありかたなのである。

そもそも・・・本能的に衝突を回避しようとする人間に意志でそれを克服させようとする企画自体が荒唐無稽なのであり・・・それを主体的に立案した軍事官僚たちの馬鹿馬鹿しいほどの無能さ・・・これだけは明らかなのである。

計画者の中には・・・「お前たちだけを死なせはしない・・・最後に俺も逝く」と言って終戦の日に特攻出撃した海軍の宇垣中将や割腹自殺した大西中将もいれば戦後に防衛庁航空総隊司令を務め天寿を全うした源田大佐や敵前逃亡で有名な陸軍の冨永中将もいて・・・実にそれぞれが人間らしいのである。

まさに人生いろいろ・・・特攻もいろいろなのである。

そういう意味で・・・陸軍の知覧基地の・・・しかも・・・前田笙子(成海→和久井映見)たちなでしこ隊が目撃者となった数日間の出来事に限定したこの企画は秀逸だったと言える。

中学生時代に看護婦をやらされたり、女子大生をやらされた成海だがほぼ実年齢(現在16歳)の15歳の知覧高等女学校3年生(現在の中学3年に相当)を演じて・・・今回は非常に魅力的だった。

終戦の年の春・・・前田たちは軍の命令により・・・秘密の奉仕活動につく。それは出撃を控えた特攻隊員たちの身の回りの世話をし・・・出撃にあたって花を添えることだった。最初は「軍神」たちに奉仕することを無邪気に喜んだ少女たち・・・やがて・・・目前に迫る死に苦悩する青年たちと出会い・・・この世の不条理に打ちのめされていくのだった。

すでに戦争計画は根底から破綻し・・・人材も物資も底をついた帝国陸海軍は特攻攻撃に活路を見出そうとしていた。それは最終的な「1億玉砕」を達成するために有効な手段だったが・・・別の見方をすれば軍事官僚たちのその場しのぎだったのである。

そのために・・・一方では特攻作戦の成果を華々しく報道しつつ・・・特攻部隊そのものを極秘にするという矛盾となってあらわれていた・・・。

本島少尉(成宮寛貴)と米軍機の機銃掃射の中で劇的な出会いをした前田はいつしか・・・教師志望だったという本島に魅かれていく。どこからかやってきて・・・どこかへと消えていく特攻隊員たちの無惨さに・・・打ちひしがれた前田にとって・・・それはつかの間の恋だった。

特攻隊員の一人・穴澤利夫(山根和馬)は機体の故障や天候不良などのため・・・特攻出撃しながら何度も生還したことで・・・孤立をしていた。穴澤は婚約者を残して特攻隊を志願(建前上・・・実は強制)したことを悔やんでいた。次の出撃を前に穴澤は検閲を逃れるために恋人への手紙の投函を前田に託したりするのだった。

出撃前に軍歌を歌い気分を高揚させようとする岡安(福井博章)も酔いどれて前田にすがる。

隊員たちの最後の食を提供する食堂の女将トメ(薬師丸)はそんな隊員たちの仮の母として精一杯のおもてなしをし・・・サービスしすぎるから・・・隊員たちに里心がつくとお決まりで極悪な憲兵から鉄拳制裁を受けるのだった。

やがて・・・青年たちを死へと送り出すために身をささげることに・・・心を痛めた前田はお見送りに苦痛を感じるようになる。

そんな前田の元へ一度出撃に失敗した本島が訪ねてくる。

彼は夢だった教壇に立ち・・・たった一人の生徒に向かって最初で最後の数学の授業をするのだった。

翌朝・・・飛行場で本島を敬礼で見送る前田。・・・そして本島も帰らぬ人となった。

やがて・・・終戦・・・いつかは自分たちも死ぬから・・・と送り出した軍神たちを思い・・・心が折れかかる少女たち。しかし・・・平和な時代はいつしか・・・悲しい過去を風化させていくのである。

戦後20年が過ぎ・・・一枚の記録写真が妻となり母となった永崎(旧姓前田)の元へと届く。その写真に写っていたのは桜の枝を振るなでしこ隊と機上の穴澤だった。

やがて・・・穴澤の婚約者・伊達(手塚)と出合った永崎は「笑顔で行ったと伝えてくれ」という穴澤からの伝言を伝える。しかし・・・永崎はこう付け加えるのだった。「でもそれはウソでした・・・穴澤さんは涙をこらえていたのです」

関連するキッドのブログ『最後のナイチンゲール

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               『成海璃子のハチミツとクローバー

木曜日に見る予定のテレビ『キャットストリート』(NHK総合)

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2008年9月23日 (火)

現実とドラマは違うとろくにドラマを見ていない奴が言う(織田裕二)

・・・まあ・・・最終回ぐらい・・・主役のタイトルにしたいと思って・・・思いあぐねた末にこんなものになりました・・・。もちろん・・・こんなセリフもないし・・・織田さんもこんな発言を行ったということでもありません。あくまで・・・キッドがこのドラマから妄想したタイトルでございます・・・念のため。

教師・櫻井の言葉が生徒たちの心に宿って・・・不正を正し・・・何もかもが上手く行くという脳天気な展開である。

かって・・・左翼思想にいかれた指導者たちが若者を先導し・・・浅間山荘にたどりつき・・・銃撃戦に倒れた息子の親が・・・「こんなことを教えてくれと誰が頼んだ」と・・・叫んだことをふと連想する最終回でした。

本題に入る前の恒例の週末の視聴率チェック。「浅見光彦32」14.4%(飲みすぎたのはあなたのせいよの芦川よしみだ)、「チャーリーズ・エンジェル」11.9%(野球延長・・・ま・・・仕方ないか)、「上海タイフーン」↘*6.0%(だから中国ではどうして粉ミルクにメラミンが入るのかというドラマにしてくれってば)、「ヤスコとケンジ」↗*16.3%(まさにあなたがいたからオレがいた展開・・・青田=RIKIYA・・・男やの~・・・松岡の卓袱台、多部の前のめり、広末の炎を忘れない)、「成海璃子のなでしこ隊」16.2%(さすがだ・・・モンペも似合う・・・)、「33分探偵」↗*9.1%(水川あさみが変な踊りで脱力した・・・)、「篤姫」→26.1%(キター→キター)、「男たちの大和」11.8%(春にやってくれ・・・春に・・・)・・・ついでに「あんどーなつ」↗*8.1%、「太陽と海の教室」↗15.6%・・・以上。

で、『太陽と海の教室・最終回』(フジテレビ080922PM9~)脚本・坂元裕二、演出・若松節朗を見た。確かに・・・大人になると総理大臣を一身上の都合でやめちゃったり、官民癒着で事故米を食用米として転売したり、母親が娘や息子を殺しちゃったりして、困ったことになるのだが・・・それが腐った教育の成果かと言われると・・・それは断言できないと思う。どんな教育だろうとダメ人間はできるのだ。そのダメ人間発生件数を抑える最適化された理想の教育なんかねーよっ・・・とふと思うのであった。

本人が胸をはって・・・吸ってないといったら吸ってないって言われても検査結果の立場がないと言うこともあるしな。

審判がアウトだと言ったらアウトだし・・・ビデオ再生が導入されても不鮮明だったりしたらやはりアウトなのである。これはルールをどう考えるかという問題で・・・どちらかと言えばルールのないのがルールというルール作りの戦いの場で・・・日本人が不得意とするところである。

たとえば・・・羽菜(谷村美月)は介護士になりたいから介護士になるのだが・・・福祉全般について現場から向上を目指すのと・・・指導官庁で向上を目指すのと・・・どちらが有能な人材を求められるかという問題を考えると・・・短絡的なことが正しいとばかりは言えないだろう。

何よりも・・・国立大学に進学する能力のある人材を専門学校にレベルダウンさせてどうするっ・・・だから学歴偏重社会への警句なんだってば・・・学歴偏重の反対語は家柄偏重だぞ・・・それでいいのか。バカでも独裁者の息子が後継独裁者になる国家で生きたいのか~?

もちろん・・・「教育」の問題は一筋縄ではいかない。なにしろ・・・固有の領土を固有の領土と教育できないお国柄なのである。

円周率を小数点以下何桁にするかで迷うお国柄なのである。

親のコネで教員を採用してしまう・・・もういいか。

だから・・・まあ・・・不正は絶対許さない教師というのがいてもいいと思う。できれば・・・胸を張りたいがために受験に失敗し・・・姑息だったので受験に成功したりする場合もあるのが現実だという点から目をそらないでほしかったけどね。

仲良しクラブも真っ二つ・・・そして・・・十年後・・・落ちぶれはてた補修賛成組がリストラされて彷徨っている横を勝ち組が楽しげに通り過ぎるくらいでよかったのではないか・・・そして・・・学校では相変わらず・・・櫻井が「今を生きろ」と叫んでいるみたいな・・・だから・・・そんな冷え冷えとしなくていいだろう・・・ド・ラ・マなんだから・・・ま・・・そうか。

とにかく青春とはなんだ・・・なんだなあ。

空に燃えてるでっかい太陽

腕にかかえた貴様と俺だ

エイコラ ゴーゴー やっつけろ

勝って帰らにゃ男じゃない

・・・という時代もあったし・・・

嵐の中も君のためなら

七つの海を泳いで行こう

・・・これが青春だったりもするのである。

涙はこころの汗だ

たっぷり流してみようよ

・・・帰らざる日のためになのである。

君も今日からは 僕等の仲間

飛び込もう青春の海へ

・・・青春は太陽がくれた季節だからなのである。

教室の片隅で占って

窓辺ではいくつもため息を落とした 

・・・それは少女時代だった。

まあ・・・太陽と海・・・・の教室というフレーズが最高で・・・それ以下でもそれ以上でもないドラマだったわけだが・・・それでも・・・貴重な青春のひとときにこのドラマとめぐりあい・・・そこそこ感動した人は・・・それなりにハッピーなのかもしれません。なんてったって貴重なひとときを貴重だと言ってくれただけでいい・・・という考え方もございますので。

とにかく・・・第一回に予想した通り・・・櫻井と理事長の最終対決のネタは「未履修問題」・・・そして決着は・・・受験優先教育の否定と・・・ゆとりこそわが命の肯定でした。

そうだね・・・誰もが幸せになれる社会の肯定は必要だよね・・・たとえ・・・それが本質的に実現しないとしてもね・・・つまり・・・櫻井はシャア・・・理事長はアムロだったんだけどね。不正の隠蔽の罪・・・ニュータイプへの覚醒をうながしたアムロは監禁される。しかし・・・戦いはまだ始まったばかりなのだ。

そして・・・シャアの戦いに巻き込まれてハチは死んだんだ。

ハチのムサシは死んだのさ

真っ赤に燃えてるお日様に

試合を挑んで 負けたのさ

・・・まったく・・・高校生はいい・・・結構・・・コントロールできる。ついに・・・凛久(北乃きい)の孤立化に成功した。ふふふ・・・頑固な凛久は変り身の早いボーイフレンドやクラスメートのノリについていけなかったのさ・・・。いま・・・孤立感を深めた彼女なら・・・この詩人の魂を持つ戦場帰りの高校教師の腕の中に・・・夕暮れ時は淋しそうだからな・・・ふふふ・・・待ちに待ったこの瞬間・・・俺は今を生きる男だから・・・と櫻井が決意した瞬間。

「私の夢は・・・先生が来る前の・・・あのすばらしい日々に戻ることです・・・先生が来なければ・・・ハチも死なずにすんだし・・・私も彼と同じ大学目指してルンルンだったのに・・・」

「・・・まあ・・・そういう・・・考え方もあるよな・・・でも・・・昔は昔・・・今は今だよねーっ」

櫻井はターゲットを灯里(吉高由里子)に切り替えた。若葉(北川景子)は熱い眼差しを注いでいるのだが・・・櫻井は制服を着ていない女性はまったく受け付けないのだった。だから・・・卒業生を見守る櫻井の眼差しは穏やかなのだ。

関連するキッドのブログ『第9回のレビュー

さて、テンメイ様は「洋貴の志望校変更とハチの死亡との関連性を説明せよ」に対する模範解答である。モニュメントが太陽の塔であり、誓いの言葉を燃やすのはセレモニーとして仮の死のシンボルだろう。できれば砂浜で行い・・・太陽の死である夜の海辺で櫻井を胴上げ(天に命を還す象徴)した生徒たちは最後は櫻井を海に突き落とすか・・・浜辺にたたきつけ砂で埋葬してしまうかすれば・・・悪魔はもっと満足できたと考えます。海辺に浮かんだ桜井の骸を眺めながら生徒たちがニヤニヤして「教えて僕らは誰さ?」と歌いだすと完璧でした。

水曜日に見る予定のテレビ『ケータイ捜査官7スペシャル』(三池崇史・演出)『スレイヤーズR・最終回』(テレビ東京)

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2008年9月22日 (月)

話してみなければ分らぬ(宮﨑あおい)話してもムダなのです(堀北真希)

征夷大将軍である以上・・・攘夷はお断りできない・・・。

・・・というのが一つの筋論である。しかし・・・清国を侵略するほどの・・・敵が・・・夷と言えるのかどうかが問題である。

およそ・・・三百年前に・・・侵略しようとして・・・半島への武力侵攻で頓挫した・・・日本の大陸進出。

それから三世紀・・・鎖国によって引きこもっていた間に世界の戦略地図は大きく塗り替えられていた。

知識人の中で・・・伝統文化を守護するものは・・・新知識の導入に遅れ・・・前衛的なものは恐怖に溺れた。

それが幕末の真相だろう。そして・・・明治維新とは・・・幕藩体制という連合国家から・・・帝国という統一国家への移行に他ならない。大日本帝国という国家が建国されるまでいよいよ後五年である。

で、『篤姫・第38話』(NHK総合080921PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は天璋院(宮崎)VS勝海舟(北大路欣也)衝撃のバトル・イラスト大公開でございます。そして・・・いよいよ本格的登場を果たした坂本龍馬(玉木宏)の先祖は明智光秀だったのか徹底検証。斉藤家・長宗我部家家系図の謎。坂本家家紋変更の謎に迫ります。・・・まあ・・・明智光秀の子孫かどうかはともかく坂本龍馬が明智忍軍の末裔であることはガチでございます。キッドはロバーツの秋山竜次も血縁があると妄想しています。

Atuhime1863 で、いよいよ1863年(ほぼ文久3年)に突入なのだが・・・生麦事件(文久2年8月)から家茂上洛(文久3年3月)まで一足跳びである。この間におそろしいほどに同時多発的に出来事が起きているのだが・・・そこがドラマである。しかし・・・そうは言ってもドラマ関係者に起こっていることを無視されるのも困ったことだ。たとえば・・・生麦事件の直前・・・島津久光の入京、江戸入りに即して・・・関白は近衛忠煕(春風亭小朝)になっている。関白といえば天皇を除外すれば朝廷の第一人者である。そして近衛家は薩摩・島津家と関係深い家であり・・・形式上は天璋院篤姫の義理の父親なのである。つまり・・・この時点では篤姫は関白の義理の娘になっている。将軍・家茂の義理の母でもある篤姫のこの立場を描いておかなくていいのかよっ・・・と思わず・・・妄想外にはみだすのだった。

当然・・・公武合体派の連携が見えてくるのである。薩摩の島津・朝廷の近衛・幕府の天璋院は一連托生なのである。その姿勢はあくまで佐幕である。

しかし・・・生麦事件の発生によって・・・この連携はもろくも崩れ去るのだ。

一方・・・続々と京都に集まりだす勤皇脱藩浪士は・・・着々とテロを開始している。開国による経済的な打撃の発生は庶民の危機感をあおり・・・治安の維持の困難さに拍車をかける。もちろん・・・薩摩藩での佐幕・勤皇が内部分裂を起す様相は各地で発生しているのである。

土佐を脱藩した坂本龍馬が江戸へ向かったのは・・・その頃であった。そして文久2年の暮れ・・・勝海舟と運命的な出会いをするのである。

一方・・・生麦事件への対応に追われた幕府と薩摩は京都での影響力を失い・・・文久3年正月には近衛忠煕は関白の職を鷹司輔煕に譲るのである。その背後には水戸攘夷過激派と長州攘夷過激派が潜んでいる。そして・・・将軍家茂(松田翔太)の上洛は公武合体派の思惑を越えた破綻を見せることになるのだ。

さて・・・妄想は・・・生麦事件の直前に戻っていく。

東海道を京都に向かう島津久光の行列は・・・大名行列ではない。久光は藩主ではないからだ。しかし・・・藩主の父親として事実上の薩摩王であり・・・その行列は厳重に警護されている。

そこへ・・・横浜の英国村から川崎大師に乗馬ツアーに出た若きイギリス商人たちが遭遇するのである。

来日したばかりだが・・・英国情報部員のエリートとして・・・日本の国情を知り尽くしているアーネスト・サトーはその無謀な若者たちに注意を促すつもりだった。案の定・・・遠方に異国情緒漂う集団を見つけた物見遊山の浮かれた男女は馬を薩摩武士の行列へと向かわせている。

声をかけようとしたサトーの肩を押し止めるものがあった。パイプ煙草の香が漂い・・・アーネストは振り返るまでもなく・・・相手が誰であるかを悟った。

「ボンド卿・・・」

「サトー君・・・待ちたまえ・・・」

「しかし・・・このままでは・・・」

「ふふふ・・・君はまだ若い・・・トラブルというものは予期せぬ出来事ばかりとは限らないのだよ」

「すると・・・」

「ヴィクトリア女王が・・・こんな極東の島国に・・・私を送り込むのに理由がないと思うかね・・・」

「すると・・・あなたが・・・女王陛下のゼロゼロセブンという噂は・・・」

「シ・・・声が高い・・・諜報部員としては失格だな・・・この国の神秘をお忘れか・・・とにかく・・・陛下は・・・ナポレオン三世とは袂を分かつお考えなのだ」

「つまり・・・この国で・・・英仏の代理戦争を・・・」

「ふふふ・・・戦端を開くにはいつでも・・・都合のいい口実が必要なのだ・・・サトーくん」

「あなたが・・・殺しの番号と呼ばれる理由が分りましたよ」

二人の英国諜報部員がクイーンズ・イングリッュで物騒な言葉を交わす・・・すぐ側には・・・薄汚れた浪人と旅の商人が・・・街道沿いの松林に身を避けていた・・・。

浪人は長旅をしているらしく・・・ひどく饐えた匂いを漂わせている。商人は鼻をひくつかせて顔を背けた・・・実は・・・久光一行を探索する公儀隠密・源蔵(服部半蔵)である。

「ふふふ・・・臭うかの・・・九州から京都・・・ずっと風呂に入らんき・・・もう三月になるか・・・自分では気づかんが・・・すまんの・・・」

「お侍さんは・・・土佐なまりがございますな・・・」

「ほう・・・わかるか・・・さすがは江戸の商人のふりをした忍びのものじゃな・・・」

「・・・・・・」

「しかし・・・手裏剣を忍ばせていては・・・匂いでわかるき・・・」

「・・・お前さん・・・」

「まあ・・・待て・・・殺気立つな・・・わしゃ・・・江戸まで行く途中じゃ・・・江戸の千葉道場にやっとうの稽古じゃ・・・」

「・・・なるほど・・・坂本龍馬様ですか・・・」

「おいおい・・・どうして・・・知っちょる・・・」

「黒の目録に載っています・・・土佐でご家老を暗殺して・・・脱藩されたとか・・・」

「まあ・・・わしゃ・・・やっとらんがの・・・証拠がないき・・・」

「ふふふ・・・明智忍軍の頭領とも影の衆では噂ですがな・・・」

「ふふふ・・・そんなに有名になったら忍びはつとまらん」

「明智忍軍は陽忍の流れでございましょう・・・それがしのような名もなき忍びとは違いましょうに・・・」

「まあ・・・待て・・・始まった・・・」

前方で鮮やかな血煙が上がっていた・・・。島津の行列に無謀にも突っ込んだ英国人が一刀両断され血の噴水を巻き上げていた。

絶叫が聞こえ・・・馬で逃げてくるのは若き英国婦人マーガレットである。

「ふふふ・・・物騒な時代が来るのう・・・たまるかっ」

しかし・・・龍馬の側らから商人の姿は消えていた。

「逃げたか・・・なかなか見事な逃げ足じゃのう・・・」

龍馬は腰をあげると騒ぎの現場から遠ざかるように・・・松林の奥へ踏み入った。

その後ろ姿をサー・ジェイムズ・ボンド(初代)は鋭い視線で見送っていた。

(この国には・・・魔性のものが潜んでいるようだ・・・これから半世紀・・・いや一世紀・・・凄まじい時代が来る予感がする)・・・それから・・・ボンドは横浜競馬場の新聞を取り出した。来週の日曜日はなかなかに派手なレースがあるらしい・・・。

大奥・・・大御台所の間。夏の風が吹き込んでいた。天璋院篤姫と将軍家茂・・・そして正室・和宮(堀北)は親子水入らずで西瓜を食していた。

南側は中庭に面している。その庭に・・・滝山(稲森いずみ)が石灯籠の下から現れる。

「失礼いたしまする」

「いかがした・・・」

「損害賠償請求は30万両だそうでございます・・・」

和宮が目を丸くする。

「それは法外な・・・」

天璋院篤姫は面白そうに応じる。

「宮様は・・・貨幣価値がお分かりか・・・」

「一両を一石としますれば・・・三十万人を1年養えるおあしでごじゃろう・・・」

「ふふふ・・・さても賢き宮様じや・・・」

「人・・・一人の命がかような値段とは・・・」

「この国では命は金に替えられませんが・・・西洋では・・・普通の考え方のようです・・・まあ・・・かの国でも平民にこれほどの値段がつくとは思えませぬゆえ・・・ふっかけているのでしょう・・・」

「それでは値切れるのですか?」

「いやいや・・・ふっかけているのはケンカです・・・」

「まあ・・・」

「そこで・・・思い切って・・・払ってしまうのがよろしいでしょう・・・」

「・・・なぜでございますか・・・」

「これが・・・前例となりますれば・・・おいそれと人を殺めることができなくなりましょうから」

「しかし・・・相手がこちらを人としてあつかうでしょうか?」

「そこが・・・かけひきでございます・・・まず・・・信用というものはそこから生じまする」

家茂は悪戯っ子のように目を光らせながら話す義母の言葉を微笑んで聞いていた。話相手の和宮の瞳が時々・・・鏡のように輝くことも見逃さなかった。

仲むつまじく見える嫁と姑は・・・高度な忍術合戦を繰り広げているのである。

その頃・・・京都郊外の岩倉村には・・・赤猫、白猫、青猫の三匹の忍者が訪れていた。

関連するキッドのブログ『第37回のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『世にも奇妙な物語08秋の特別編』(フジテレビ)

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2008年9月21日 (日)

あいつの夢に出るなっ(松岡昌宏)お兄ちゃんっ(多部未華子)ヤスコとケンジか・・・(広末涼子)

最後の最後までベタだったな・・・。

少女マンガにおける元・暴走族の取扱説明書のようなドラマでした。

「正義の味方」がおしゃれなコメディーだとすると「学校じゃ教えられない!」ははずしたコメディー。

これは・・・やはり・・・ベタなコメディーと言うしかない。

たとえば・・・「学校じゃ教えられない!」も元・男子校に五人の女子生徒が入学してきた・・・という設定ならベタにできたのではないか・・・と思う程度に。

なんちゃって高校生対決・最終結果は

①多部未華子(実は女子大生)のヤスケン→

12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9↘13.0↗13.4↗16.3%・・・・・・・・・平均13.0%

②大後寿々花(実は中学生)のシバトラ→

13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3↗12.1↘11.6↗15.0%・・・・平均12.5%

③志田未来(実は中学生)の正義の味方→

13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8↗10.5↘10.0↗12.2%・・・・・・・・・平均10.3%

結局・・・年上なんちゃっての多部未華子の優勝でしたーっ。

で、『ヤスコとケンジ・最終回』(日本テレビ080920PM0910~)原作・アルコ、脚本・山浦雅大、演出・大谷太郎を見た。基本的に妹萌えのお兄ちゃんの話である。そこだけとりだせば・・・変態・・・いや・・・「妹」だ・・・妹よ・・・ふすま一枚へだてて・・・今・・・・小さな寝息をたててる妹よ・・・なのである。秋吉久美子と林隆三なのである。・・・誰が知るかっ。

で・・・ヤスコ(多部)とケンジ(松岡)なのであった。

そんなケンジに恋をしたエリカ(広末)・・・10年越しの恋を打ち明けるのだが・・・。

①ケンジが即答しない理由は・・・突然親知らずが痛み出したからだった。

まあ・・・両親亡き後・・・親代わりで妹を育てたケンジにとって・・・愛する女は妹だけという変態・・・いや純情のなせるわざが・・・歯痛となって現れるというのがベタだ。

②ヤスコはエリカの弟・純(大倉忠義)との交際を兄が反対すると思ってドキドキ。

しかし・・・ケンジは交際を許し・・・抜歯の痛みで口がきけないため・・・筆談・・・そして・・・パネルで「十か条の掟書き」を示すのだった。

十か条を知りたいあなたはコチラへ→お気楽様のヤスコとケンジ

③ヤスコはベタで怒るのだが・・・掟を知った純はベタで守る気満々である。

そして・・・ケンジの舎弟たち・・・女装したモス(内山信二)と学ランのアジダス(渡部豪太)はベタでデート中のヤスコと純を監視である。

④エリカがお見舞いに来る・・・しかし・・・手作りスープはゲロ不味・・・瞳に炎のくりかえしである。瞳に炎だよね。瞳に炎だよね。佐藤二朗かっ。

⑤気合で声が出るようになったケンジの声にしばらく気がつかないで・・・えーっとなる朝食風景のヤスコとモスとアジダス。

⑥「海の近くの公園」にエリカを呼び出すケンジの手紙が果たし状形式。

ここで・・・すれ違い・・・はなかった・・・このメンバーはずっと二人を監視しているのですれ違いようがないからだ。

⑦「お前とはつきあえない」というケンジに「ケジメがついてよかった」というエリカ。

⑧ヤスコはケンジの兄貴分・渋谷(嶋大輔)から・・・「ケンジはヤスコちゃんを一人にできないのさ」と告げられ・・・独立宣言をして中庭にテントを張る。

⑨エリカは親の決めた嶋田(長野博)との縁談を承諾し・・・ケンジの写真入りのペンダントを河に投げ捨てる。

⑩それを組織力で拾い上げるエリカに片思いの青田(RIKIYA)・・・ケンジのライバルで・・・エリカのストーカーである。なぜ・・・エリカの監禁場所をケンジが知ることができたのか・・・とか・・・ケンジとエリカがどうして親密になったのか・・・とかいろいろと妄想すると男・青田・純情片思いが・・・泣ける。

⑪エリカと嶋田の婚約発表の日・・・エリカをモデルとしたマンガを書き上げるケンジ・・・男らしくないぞ。

⑫エリカの父親(夏八木勲)の経営する巨大企業内部の権力闘争に巻き込まれ・・・拉致監禁されるエリカ。嶋田が後継者になるのを我慢できない藤野専務(中丸新将)が黒幕である。藤野はエリカと嶋田を亡き者にしようと図るのだった。この会社どんだけマフィアなんだ。

⑬いつもの倉庫に殴りこみをかけるケンジ。「ウチのクソアマに何すんだぁ」である。続いてかおり(山口紗弥加)とアジダスとモスとヤスコと純も来る。ついでに渋谷も来る。突然・・・凶悪的に強いヤスコ。

⑭ついに全滅する悪の軍団・・・事情を知った嶋田は・・・あっさりと身を引くのだった。

⑮バリバリで孫の顔が見たいとエリカの父親も承諾し・・・結婚式当日・・・ヤスコは結婚式で読む「兄への手紙」を練習・・・関係者全員が立ち聞きし・・・涙にくれるのだった。「いつまでも私のお兄ちゃんでいてください」・・・小姑宣言である。

⑯立ち聞きを咎められたケンジが新妻エリカに責任転嫁し・・・怒ったエリカの瞳に炎・・・ケンジは卓袱台一回転で・・・幕である。

・・・これがベタでなかったら何をベタと言うのでしょう。・・・まあ・・・後半ずっと涙にくれてたけどね・・・。キッドは。

関連するキッドのブログ『第9話のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)『あんどーなつ』(TBSテレビ)

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2008年9月20日 (土)

何のために生れて何をして生きるのか?答えられないのはいやだぁ!(中別府葵)

ふふふ・・・なんでもありのこの枠で・・・コテコテのラブ・コメである。

ガリバー・コンプレックスの女の子が・・・モデルになって・・・ケンカ相手のデザイナーと恋におちる・・・。

たまるかっ!・・・である。しかも映画「フライング☆ラビッツ」との連動企画。

当然の如く・・・散漫になりかかる作品なのだが・・・「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」で名もなき女生徒役であぐねすプリンを争奪していたり・・・「ライフ」で間宮智恵という役名はあるがほとんど目立たない・・・そして「キミ犯人じゃないよね?・第三話」でサンディ・耀子・黒部という容疑者の一人になった・・・2005ホリプロタレントスカウトキャラバンの準グランプリの・・・中別府葵がものすごいハマリ役を演じて・・・妙に面白いのである。

ユーミンで言えば「5cmの向こう岸」(1980)で・・・

最初からわかってたのは

パンプスははけないってこと

歩きつつ彼と話すと

知らぬまに猫背になるの・・・

なのだが・・・この物語の主人公はさらに・・・ガニマタになるのである。

もちろん・・・背の高さを隠すためだ・・・。この悲しい設定に爆笑しつつ・・・いつの間にか主人公が好きになっていくストーリー展開だ。・・・心ある男の子ならきっと・・・。もし違うのならその子には心がないのである。

で、『ウォーキン☆バタフライ・第11話』(テレビ東京080920AM0012~)原作・たまきちひろ、脚本・三浦有為子、演出・木村ひさしを見た。・・・ここまでのウォーキン☆バタフライ・・・寅安ミチコ(中別府)は背の高さに引け目を感じているが・・・それだけではなく性格はがさつで行動も凶暴である・・・喫茶「虎の穴」を経営する母ナツミ(歌川椎子)も扱いかねて野放しにしているのだった。つるんでいた友達もそれぞれが社会人としての道を歩みだし・・・取り残された感じのするミチコ・・・。そんなミチコを心配する先輩・樹(滝沢沙織)だったが・・・不思議な運命の糸に導かれ・・・デザイナー三原(鳥羽潤)と知り合ったミチコは・・・元スーパーモデルの涼(とよた真帆)や怪しいアドバイザーの鮫島(小須田康人)の導きを受け・・・一歩一歩・・・憧れのランウェーに近付く。そして・・・いつしか・・・三原と相思相愛にもなるのである。そんな三原にパリ進出の話がもちあがる。三原のショーを目前に控えたミチコはパリで三原と暮らすことに有頂天のオカマのマネージャーからその話を聞かされ・・・動揺・・・赤信号なのにふらふらと車道に踏み出すのだった・・・。

で・・・ミチコは走ってきたクルマに引かれてしまうのだった。そのまま・・・意識不明の重態である。ミチコは携帯電話(事故で破損)以外に身元を示すものを持っておらず・・・運び込まれた病院で意識を失ったまま・・・関係者からは行方不明になってしまったのである。

待ち合わせの時間に姿を見せないミチコに涼は胸騒ぎを感じる。かって・・・好事魔多し・・・不慮の事故でモデル生命を絶たれた過去があり・・・絶好調の時がもっとも危険ということを身をもって知っている涼だった。実家を訪れるが・・・母親も・・・行方を知らないのだった。しかも・・・母親は「モデムじゃなくてロデムじゃなくてプラモじゃなくてモテルじゃなくてゆでるじゃなくてホテルじゃなくてモデルを始めてから娘は明るくなった」と涼に感謝する。しかし・・・2日後にショーを控えて・・・穴をあけたら大変なことになるのである。

仕方なく・・・代役をたてるように進言する涼。しかし・・・三原は「あいつを信じると決めました・・・あいつはきっと来る・・・あなただってそう思っているはずだ・・・」と先週・・・海辺でミチコと愛を確認したばかりなので熱いのだった。しかし・・・当日になっても・・・ミチコは姿を見せない・・・それでも三原は頑なにモデル変更を拒否するのだった。

その頃・・・女医一人・・・看護師一人の妙な病院で悪夢から目覚めたミチコ。顔面と足を負傷し・・・ファッションモデルとしては致命的・・・と思われたが・・・医者と看護師の制止をふりきり・・・ショーの会場へと歩き始めるのだった。

「おい・・・まず・・・連絡しろよっ」と素人は思うのだが・・・常連は知っている・・・ミチコはそんなことに気が回る女ではないことを・・・。

公園でネタ合わせをするお笑い芸人から時刻を聞いたミチコは・・・徒歩ではすでに間に合わないことを悟る。

そこに「そうだうれしいんだ生きる喜び・・・」とアンパンマンのマーチを歌いながら通りすがりの堀内敬子(フライング☆ラビッツとの連動ゲスト)が自転車に乗ってやってくる。倒れているミチコを助けおこす。

思わず・・・アンパンマンのマーチを二人でかけあい・・・「今・・・行かないと・・・ダメ人間になっちゃうんです・・・」とミチコ。自転車を強奪して・・・走り出すのだった。

堀内は「ちゃりんこ泥棒は・・・その時点でダメ人間だよ・・・」と叫ぶのだった。

再び・・・顔面から出血し・・・負傷した足で「痛くない・・・痛くない・・・痛くない」と自転車をこぐミチコ・・・爆笑である。

そして・・・ギリギリで到着・・・瞬間接着剤で・・・止血したミチコは・・・ついに・・・三原のショーのランウェーを堂々とウォーキングするのだった。

控え室に戻り・・・力尽きたミチコを支えようとする三原だったが・・・「パリ行き」を隠されていたことのわだかまりが解けないミチコは・・・三原を拒絶するのだった・・・そして・・・最終回につづく・・・である。

まあ・・・これで・・・ハッピーエンドで終らないってことはありえないっとは思いますけど。

映画と連動する企画としては・・・秀逸の面白さなのだが・・・そういう仕掛けそのものが敬遠される方向にあるのではないのかな・・・と思うキッドだった。まあ・・・「電車男」の電車とエルメスとか「プロポーズ大作戦」のツルとエリとか・・・チビとノッポの物語は永遠のテーマの一つなのですが・・・。

高田純次がゲストに来たときの・・・「お前はお前だお前になった」も爆笑でした。

中別府葵が「ライフ」でセリフがあったかどうか確認したい人はこちらへ→シャブリ様のライフ

関連するキッドのブログ『キミ犯人じゃないよね

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年9月19日 (金)

目薬は必要ありません(谷村美月)ありません(美山加恋)ません(黒川智花)せん(鈴木理子)ん(高部あい)

涙に目薬を必要としない実力派女優の豪華布陣である。

主人公の青山恵都が美山→谷村のリレー。子役時代の邪なライバル奈子が鈴木理子→高部あいのリレーである。

美山・鈴木は「がきんちょ~リターン・キッズ~」(2006)のももとコマチ・・・。まさにそのまんまな配役だ。

高部あいは「てるてるあした」(助演)→「子育ての天才」(ヒロイン)→「コスプレ幽霊・紅蓮女」(主演)と実に裏街道である。

ま・・・谷村美月と黒川智花は・・・「彼女との正しい遊び方」で共演している。なんといっても二人とも「ほんこわ」系をそつなくこなすタイプ。黒川は89年生まれを谷村は90年生まれを代表する「ほんこわ」女優と言えるだろう・・・どんなカテゴリーなんだよ。

とにかくだ・・・総力が結集されていると言えるのではないかっ。・・・だからどういう総力なんだよ。

で、『キャットストリート・第四話・運命の再会』(NHK総合080918PM8~)原作・神尾葉子、脚本・浅野妙子、演出・藤尾隆を見た。脚本家は「ラストフレンズ」からここ。次は「イノセント・ラヴ」である。実力派と言えるだろう。視聴率はここまで*7.0%→*4.9%→*6.0%→*6.1%という推移である。前作の「乙女のパンチ」が平均*8.7%なのでやや落としているが・・・ここまでは内容がやや暗いので仕方ないかもね。原作は「花より男子」の人だが・・・基本はいじめられっ子→逆襲なのだが・・・もてもてにならないところが違うようだ。

最近・・・ある評論家が「安易にトラウマという言葉を使わない・・・」というようなエッセイを書いていた。その論者は「トラウマはアウシュビッツの強制収容所のユダヤ人が味わったような・・・恐怖の監禁によって生じるもの云々で・・・単につらいこととは一線を画する云々」という論理である。キッドはこの論者は要するに・・・「たいしたことのないことでトラウマって言うな」と言いたかったらしいと推測するのだが・・・それも一理あると思う。

しかし・・・トラウマは心的外傷であって・・・虐待、暴行、強姦、戦争、犯罪、事故、自然災害など・・・あらゆる・・・出来事が・・・精神に傷跡を残せば・・・それはトラウマなのである。だから・・・たとえば・・・失恋・・・がトラウマになることもあるし・・・朝ごはんのトーストが美味しくなかったことだってトラウマになる。

そして・・・それが・・・どのくらいつらいかは・・・人それぞれなのである。

ここが・・・心の病の難しいところだ。

たとえば・・・同じ力で殴っても・・・死んでしまうものもいれば・・・ピンピンしているものがあるように・・・同じような出来事も人によって心の傷の深さは変わるのである。

そうなると・・・人間関係は難しい・・・。どんな対応をしても・・・相手を深く傷つける可能性がある。そうなると・・・引きこもるしかない。

つまり・・・「自分が傷つくのがこわい」のと「相手を傷つけるのがこわい」のはどちらも引きこもりの理由になるのである。

だから・・・前述の評論家のように・・・「トラウマなんて簡単にできない」と開き直る姿勢というのも理解できるのである。

結局・・・人間はこの二つの「トラウマ」対応方針を適当に使い分けるしかないと考える。

つまり・・・「当たるも八卦当たらぬも八卦」か・・・「さわらぬ神にたたりなし」か・・・ということだ。

主人公・・・恵都(美山/谷村)は・・・かって天才子役と呼ばれていた。「アニー」みたいなミュージカル「サニー」のダブルキャストに配された・・・奈子(鈴木/高部)は・・・恵都の才能を妬み・・・用意周到に・・・親友を装い・・・恵都の才能を盗んだ上で・・・友情を裏切る。

心を踏みつけられた恵都は舞台で失態を演じ・・・そのまま芸能界から逃亡・・・さらに実生活でもひきこもりになってしまう。

七年後・・・学業も遅れ・・・家族に腫れ物にさわられるようにあつかわれ・・・姉のために疎外された妹・知佳(荒井萌)には辛辣な言葉を投げられつつ・・・辛うじて棲息していた恵都(谷村)はふとした出会いからフリースクール「エル・リストン」(イタリア語でお散歩を意味する)に通うようになる。

そして・・・変なファッション愛好家の紅葉(黒川)、挫折したサッカー少年でプログラマー志望の浩一(勝地涼)、どもり(吃音)のダンサー剛太(木村了)たちと交際することによって・・・徐々に心を癒されていくのだった。

その間に・・・同級生・大洋(石黒英雄)への恋も覚えるがたちまち失恋・・・しかし・・・そのショックをなんとか受け止めるまでに心は回復してきたのである。

そんな・・・ある日・・・フリースクールにテレビスタッフとともに・・・アイドルスターになっている奈子(高部)が姿を見せるのだった。

「あの人は今・・・」企画で古傷に塩をすりこまれる恵都だったが・・・フリースクールの友人たちは・・・恵都を庇う。

そして・・・恵都は奈子のために傷ついた過去の記憶をついにフリースクールの野良猫仲間に明かすのであった。慰める・・・紅葉。しかし・・・浩一は恵都に厳しい態度を示す。彼はかってサッカー仲間のリンチに遭って再起不能の傷を負った過去がある。

「サッカーだって・・・勝ち残るためには・・・反則ぎりぎりで戦うときもある・・・君を傷つけた出来事だって・・・彼女は生き残るために必死でやったことなのかもしれない・・・その出来事をのりこえなければいけなかったのは君だったのかもしれないよ・・・」

世界は矛盾で構成されている。「戦わなければいきていけない」しかし「戦うことはみにくいことだ」という矛盾である。親や教師は・・・「ケンカはよくない」と言いながら「勝つことを求める」のである。

矛盾に対して・・・頑固だったり・・・単純だったり・・・軟弱だったりすることで・・・心はたやすく折れる。

「世界の裏切り」に対して・・・「自分」をどうするのが正しいのか・・・あるいは正しさそのものを疑うのか・・・人々は迷い・・・時にはひきこもるのである。

恵都の場合は・・・繊細で複雑な心を持っていたために・・・一つのショックが心に重傷をもたらしたのだ。

そして・・・それは・・・恵都に依存心・・・あるいは依頼心を大きく育てさせた。自分では何もできないと思いこむ心を育んでしまったのだ。

浩一は口では厳しいことを言うが・・・その後も恵都を優しく見守る。

紅葉をいじめた男への復讐に恵都が出かけたときもこっそり後をつけ・・・フォローしたりするのである。

傷ついた恵都の心が育てた依存心をあしらいつつ・・・再び・・・人を信じるための道をつくる・・・浩一はなかなかのセラピストなのである。

やがて・・・恵都からすべてを奪ったかに見えた奈子が・・・芸能活動に行き詰まりを見せていることが明らかになる。あせりを覚えた奈子はスパイとしてヘアメイクのマーサ(田中圭)を恵都に接近させていた。

ひょんなことから・・・奈子の代役としてアーティストのPVのイメージ・キャラクターを演じることになった恵都は・・・眠っていた才能の片鱗を見せるのだった。

・・・まあ・・・このあたりは少女マンガテイストの本領発揮です。

つまり・・・メガネをはずすと・・・美人の甘口展開でございます。

そして・・・このPVは大好評を博すのだった。そのために・・・フリースクールの風向きも微妙に変わっていく。

姿を見せなくなった・・・浩一を訪ねる恵都。浩一は両親不在の家で仕事に没頭していた。

お米を洗剤で洗おうとする恵都だったが・・・その手を制して浩一は「洗剤で米は洗わない」宣言である。

「私って・・・何にもできないダメな子だわ・・・」

「そういう言い方も・・・もうやめろよ・・・まるで・・・そんなことはないってなぐさめる言葉を要求しているみたいだ・・・オレも君にずっとつきそっているわけにはいかないんだよ」

・・・甘やかしつつ・・・突き放す・・・浩一の立ち直らせのテクニックが冴え渡ります。

むくむくと頭をもたげる・・・依存心をたたかれて・・・悶える・・・恵都の心。

わかっている・・・自分の力で・・・自分の足で立たなくてはダメだって・・・でも・・・まだ・・・私は覚悟ができないのよ・・・。

再生にむけて・・・むずがる・・・恵都の心だった。

心が傷つくロジックとその解消法を丁寧に描いていてすばらしいと思うのだが・・・世の中はもう少し単純バカ(例=いじめっこ)で構成されており・・・需要が少ないのが欠点なのかもしれない。

次週はいよいよ・・・本格的に恵都が再出発・・・しかし・・・奈子は再び画策を始動している模様。野良猫仲間たちの応援やいかに・・・である。

関連するキッドのブログ『花より男子2・最終回

Hcinhawaii0471 ごっこガーデン・いやしの近所の公園セット。お気楽コード・ブルーの終了で解禁されたようなキャットストリート。・・・1話からやればよかったかなあ・・・【四月一日/kagrra】って本物だったのね。NHKも変わったよね・・・完全に宣伝じゃん・・・傷つけるつもりがなくても傷つける・・・皆さん・・・どうかお気楽に・・・お願いしますまこ浩一にはうぅんごっこもしたいけど・・・紅葉のロリータファッションも着たい・・・迷うごっこです~・・・本番ではバッチリ決める恵都・・・勉強になりますデス・・・まこは目薬をすばやく使うテクニックを勉強しますくうまたもやヘアメイクは怪しい人に・・・思い切って恵都になってみた・・・花より男子のつくしができて恵都ができないはずはない・・・マーサがいい人でありますようにっ!」ちーず頷き3年泣き8年です。子役の道はあらすじです。やさしさときびしさは表裏一体飴とムチ。自分にきびしく自分に優しく・・・どちらもできなきゃいけないのです・・・一度つかんだ役は誰にも渡さないっ!のよう・・・ikasama4PVフルVersionでみたいものです・・・職人さんたちが・・・いろんなアイドルのVersionを作り出さないかと・・・心配でドキドキします・・・美月恵都と加恋恵都がひとつにとけあうようでした。それにしてもカレンとケイトは方向性が一致しすぎです・・・シャブリう~ん・・・間に合わなかった・・・とりあえず三話で・・・私もフリースクールでも経営してみようかと思うのでありましたーっ・・・お待たせしました・・・盛りだくさんで第四話でございます

土曜日に見る予定のテレビ『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)『なでしこ隊』(フジテレビ)今度は多部未華子VS成海璃子か・・・。

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2008年9月18日 (木)

佳き時を残し悪き時を捨て去ること・・・そうすれば闇に光が灯るのです(高橋真唯)

さて・・・シーズン・オフのテレビ東京である。クールを越える連続ドラマ、週一26分番組という特異な放送形式で視聴率も最高*3.7%から最低*2.2%という地味さ・・・。「ケータイ捜査官7」である。

で・・・今回はほぼ番外編でショート・ストーリーとしては叙情的な味わいになっている。

なにしろ・・・全編「アベ・マリア」(シューベルト)で縁取られた盲目の少女の話である。

そして・・・少女を演じるのが映画「妖怪大戦争」(2005)の川姫でおなじみ高橋真唯である。

一部ファン熱狂間違いなしのゲスト展開なのです。・・・どういう一部なんだか・・・。

で、『ケータイ捜査官7・第22話・こころのひかり』(テレビ東京080917PM7~)脚本・福嶋幸典、演出・辻裕之である。アニメ「地獄少女」の脚本家と映画「修羅の群れ」(2002)の監督である。・・・ものすごく納得の仕上がりになっている。

たとえば・・・「太陽と海の教室」では不慮の事故で恋人を失った少女に教師は「怒りを鎮め・・・前向きに生きよう」と諭すのである。

現在の日本で言えば・・・「汚染米を食べたことは仕方ない・・・怒りを克服し・・・罪人を赦し・・・泣いて耐えること・・・」が大切だ・・・ということです。

ま・・・ふざけるなっ・・・と思う人も多いですが・・・結局・・・多くの無力な人々は・・・虚しく怒るよりも・・・明るく楽しくやりすごす・・・そうして歴史を作ってきたのです。

たとえば・・・シューベルトのアベ・マリアは宗教音楽ではなく娯楽作品なのですが・・・歌詞に「アヴェ・マリア・・・聖母マリア様・・・お助けを・・・」とあり・・・あまりにも麗しいメロディーラインなのでカトリックの教会の方が聖母マリアの祈祷の替え歌をつくり・・・現在に至るなのである。

まあ・・・マリアはイエスの母であり・・・イエスが神の子である以上・・・神の妻なのである。

クリスチャンたちが・・・母に奉げる祈りは・・・いつまでも健やかでいつまでもお守りください・・・ということで・・・これは母を持つ人に共通する祈りなのだ。

人は苦悩に満たされた人生を与えられるのが普通である・・・「アヴェ・マリア」の旋律がシューベルトに限らずグノーでもモーツァルトでも・・・基本的に清らかで心に優しく響くのは・・・それが母の愛への思慕に基づいているからだろう。

今回の背景に「アヴェ・マリア」が使用されるのはそういう意図があります。

・・・・・・宿命の対決を続けるフォンブレイバー7(声・河本邦弘)とフォンブレイバー01(声・坪井智浩)・・・人工知能の癖に「破壊衝動」に取り付かれたゼロワンはほぼ同機能のセブンとの対決で傷み分け・・・姿勢制御装置に損傷を受ける。セブンは主人公のケイタ(窪田正孝)に回収されるが・・・ゼロワンは見知らぬ家の庭先で身動きできなくなってしまう。

その家の娘・・・垣内純子(高橋真唯)は目が不自由な少女だった。純子は携帯電話に偽装したゼロワンを拾い・・・落とし主を装うゼロワンの支援者・間明(高野八誠)からの電話でゼロワンをしばらく保管することになる。

一宿一般の恩に報いるためゼロワンは・・・純子に・・・「お前の望みを叶えよう」と持ちかける・・・。純子が交通事故で視力を失ったことを知ったからだ。その事故を起こしたドライバーへの「復讐」を提案するのだった。

しかし・・・純子は・・・「私は復讐など望んでいません・・・」と答える。

ゼロワン「なぜだ・・・お前から光を奪ったものが憎くないのか・・・」

純子「もちろん・・・目が見えなくなって・・・私は憎しみを心に持ちました。事故を起した運転手だけでなく・・・自由に動ける友人たち・・・その他のすべての人々・・・私に齎された不運を・・・私は憎みました」

ゼロワン「それでは・・・なぜ・・・お前は復讐しないのだ・・・」

純子「・・・時です・・・時が私の心を変えたのです」

ゼロワン「・・・時・・・時とはただ・・・時間が経過していくだけではないのか・・・」

純子「・・・私は・・・光を失ったけれど・・・その後で・・・闇の中でしか得られないものを得たのです」

・・・純子の話を理解できないゼロワンはそっと純子の日常を観察するのだった。援助団体の支援を受け・・・ボランティア(前野恵)に励まされ・・・盲人としての職業訓練を受け・・・盲人としての仕事につき・・・余暇には合唱を楽しむ純子。道に倒れたときには・・・通行人が手を差し伸べてくれることもある。仕事場では無心に仕事をする。そして・・・合唱の会では「アヴェ・マリア」の調べに身を委ねる純子。

そんな・・・純子の母(大西多摩恵)は・・・純子宛のある手紙を純子には渡さず封印していた。

加害者・矢部和成(浪岡一喜)からの謝罪の手紙だった。

矢部は事故を起こして以来・・・罪悪感に苛まれつつ・・・働きづめの日々を送っていた。倉庫作業員として残業の日々である。そんな矢部を案ずる事務員の女性(岩本美佑紀)が純子を訪ねるのだった。

初めて・・・矢部の近況を知った・・・純子は・・・ゼロワンに「お願い」をするのだった。

その頃・・・一人暮らしのアパートに戻った矢部は・・・盲人援助施設からのお礼状が郵送されていることに気がついた。彼の寄付により・・・施設にピアノが購入されたことのお礼である。同封された写真には・・・笑顔の純子が写っていた。

突然・・・携帯電話がなる・・・ゼロワンが中継接続した純子からの電話だった。

事故から六年目の・・・加害者と被害者のはじめての通話。

相手が・・・純子と知り・・・万感の思いをこめて謝罪する矢部。

しかし・・・純子は・・・「お詫びしなければいけないのは私の方なのです。今日・・・あなたのことを聞き・・・母があなたからのお詫びの手紙を隠していたことを知りました。私は・・・暗闇の世界の中で・・・光を見出し・・・立ち直って・・・前向きに生きていたのに・・・その間・・・暗闇の中で苦しみ・・・つらい思いをしている人がいることを忘れていました。いえ・・・そのことに気がつきもしなかったのです。ごめんなさい・・・私を許してください・・・そして・・・私はもう・・・大丈夫です・・・安心して・・・あなたはあなたの人生を生きてください・・・・・・」

矢部は・・・跪き・・・感謝の涙を流すのだった・・・。

その時・・・ゼロワンと純子の別れの時が来た・・・。

ゼロワンは「話は終ったか?」と問う。純子は尋ねる。「あなたのお名前は?」ゼロワンは無言で回路を切断した。

純子は切れた電話にむかって・・・「ありがとう」と囁くのだった。

とにかく・・・史上最悪のサイバーテロリスト・ゼロワンの赤い涙が一瞬停止するほどの・・・心温まるちょっといい話なのだった。

しかし・・・回収されたゼロワンは修理を終え・・・新たなる答えを求めて破壊活動支援に復帰するのだった。

世界の不正を寛容に許すこともシステム・・・断固として裁くこともシステムにすぎないのだから。たとえ・・・人間の心に光があろうとなかろうと。

関連するキッドのブログ『第一回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

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2008年9月17日 (水)

司?(藤木直人)類?(谷原章介)花よりチェリーパイです(小池徹平)愛に従うのです(深田恭子)

シバトラ(小池)と相田舞(深田)のおかしな刑事とおかしな教師のリレーでそこそこ気が変になりそうになる火曜日にもお別れである。

頭の柔軟な人間にはそれほどおかしくないことも・・・頭の固い人間にはかなりおかしく感じられる。

それがおかしさのルールである。

説明は不要だと思うが・・・実写版「花より男子」(1995)では道明寺司は谷原章介、花沢類は藤木直人だった。チェリーパイはアイドル雀士ではなく・・・宝生美月(大後寿々花)が出所したらシバトラと一緒に食べようと約束したメニューである。「愛に従えば大人になれる」の引用元はディズニーの長編アニメ「ブラザー・ベア」(2004)のシャーマン・タナナ。その言葉に従って主人公キナイは人生を捨て熊になるのだ。

説明しなくてもタイトルの意味が分った人はかなり頭がおかしいと思う。

火曜日のドラマ対決は①「シバトラ」↗15.0% ②「リアル・クローズ」12.8% ③「学校じゃ教えられない!」↗*5.9%

なんちゃって高校生対決は

①多部未華子(実は女子大生)のヤスケン→

12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9↘13.0↗13.4%・・・・・・・・・平均12.6%

②大後寿々花(実は中学生)のシバトラ→

13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3↗12.1↘11.6↗15.0%・・・・平均12.5%

③志田未来(実は中学生)の正義の味方→

13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8↗10.5↘10.0↗12.2%・・・・・・・・・平均10.3%

ほぼ・・・①多部 ②大後 ③志田で確定か・・・。いい勝負だったなあ・・・。

で、『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~・最終回』(フジテレビ080916PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・佐藤祐市を見た。誰も信じられない世界を作るはずだった落合(橋爪遼)はナイフを胸に刺して死んでいた。第一発見者となった脱獄中のシバトラは現場で新庄刑事(宮川大輔)に確保されてしまう。死体の側にはチームシバトラ専用ストラップ「はばたけの羽根」が落ちいてた。もちろん・・・基本的にその鳥はかなりの数いると思うので・・・何の証拠にもならない可能性はある。

しかし・・・頭のおかしな世界なので・・・容疑者はチームシバトラの誰かに絞られる。だれかが盗んだとか・・・罠の可能性はないのだ・・・なにしろ頭がおかしい世界なのだから。

まあ・・・キッドは前回のレビューで犯人の第1位を特定しているので・・・頭のおかしい世界がピッタリなのだと思う。

チーム・シバトラはシバトラ・美月・藤木・白豚(塚地武雅)・さくら(真矢みき)・環(南明奈)の六人である。藤木は公務執行妨害で逮捕されて拘留中。さくらは違法捜査の疑いで取り調べ中、白豚入院中、シバトラを除くと犯人は環か美月なのである。

正体不明の鬼神が・・・環だった場合・・・白豚と付き合っていた理由が明白だが・・・ラストの対決シーンの演技力がちょっと心配だ・・・すると消去法で美月が鬼神になるしかないのである。

もちろん・・・リカ(末永遥)という手もあるが・・・「またお前か」と言うと逆ギレされるおそれがある。さらに常盤監察官(井上和香)という手もあるが・・・鬼神が知能犯だけに胸の大きな女には似合わないという問題がある・・・ぶっ殺されるぞ・・・まあ・・・とにかく・・・美月だよ。美月しかないだろう・・・キャスティングパワー的に。

ここからは鬼ごっこあり・・・かくれんぼあり・・・脱獄あり・・・逃がし逃がされアドベンチャーでなかなか乙でした。

で・・・鬼神による美月予告殺人ネットで生中継現場に集う・・・シバトラ・・・藤木・・・美月。

シバトラ「君が鬼神だったんだね」

美月「鬼神なんていないのよ。鬼も神もいないの。いるのは・・・闇に落ちた人間と・・・そうでない人間だけ・・・。一度・・・心に闇を抱えたらもう戻れない。私は鬼神システムを考えて私に暴力を振るう父親を制裁した・・・そして売春婦になり・・・チンピラの情婦になった・・・どんなにきれいごとを言ったってその記憶は消えない・・・やがて・・・父親が堕落したのは落合の麻薬のせいだと知った・・・私は落合を許せなかった・・・私は落合を殺した・・・そして・・・私は私を今・・・裁くの・・・もう・・・暗い気持ちになるのはまっぴらなのよ」

藤木「バカな・・・落合なんて殺しても構わない・・・第一証拠不十分だし・・・もし逮捕されても・・・初犯だし・・・情状酌量がつくし・・・なんなら・・・このまま国外逃亡したって・・・オレがいいルート知ってるし・・・」

シバトラ「美月ちゃん・・・自首するんだ・・・それがこのドラマの限界だから・・・本当は違法捜査も殺人も罪は罪なんだけどね・・・ほら・・・この国は平和ボケしてるから・・・殺人は特別あつかいなんだ・・・だったら農水省の役人全員死刑なんだけど・・・そうもいかないし・・・ボクが抱きしめてあげるから・・・ね・・・大体こないでじゃなくて・・・死ぬ気なら即行で自分を撃つだけだから・・・死ぬ気ないんだよね」

美月「・・・しっ・・・お茶の間に聞こえるよ・・・」

その頃・・・病室では環「豚・・・あ~ん・・・」豚「豚野郎でお願いします、女王様」環「誰がロックバンドSEXLESSだってぇ・・・刑事の女王様とお呼び!」・・・まあ・・・もう・・・いいよね。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『学校じゃ教えられない!・最終回』(日本テレビ080916PM10~)脚本・遊川和彦、演出・猪股隆一を見た。昔は下ネタというのは視聴率を稼ぐためのアコギな手段だったのだが・・・今では・・・敬遠の対象なのである。もちろん・・・それは日本人の根本的なヴァイタリティーの低下を示すのであって日本人が品行方正になった証ではない・・・とキッドは思う。それを充分に知りつつ・・・下ネタコメディーを展開して視聴率的に玉砕・・・下に「恋空」がいるもののほぼ同じの平均*6.4%じゃねえ・・・鼻血も出ないよね。

まあ・・・これを深キョンのせいにするのはかわいそうだよな。08冬ドラマ「未来講師めぐる」では平均*9.1%獲得しているし・・・。主軸ではあるが主体ではなく・・・これは主演でないだろう・・・という展開だった。

それに・・・かわいい主演女優で視聴率のとれる時代ではないのである。

まあ・・・とにかく・・・ほぼ無名の若者たちの実験的登用群像劇としてはまあまあだったと思う。

前回が最終回のような構成であったので・・・どうなるかと思ったが・・・結局・・・長いエピローグである。

影山(伊藤蘭)と灯世(夏未エレナ)はちょっと仲良し母娘になり・・・「ズボンをあげなさい」と「スカートをさげなさい」は「お忘れにならないように」なのだった。「私は黒しか着ないのです」というセリフはないのだった。

舞と氷室(谷原)は相思相愛になる。「あなたが好きだから」なのである。

今日も雨だった長崎(柳沢太介)は愛=性欲=変態として公認なのである。このあたりのセンスがお茶の間には絶対是認できないポイントだったろう。

そして・・・一番の二枚目である一樹(中村蒼)がバイセクシュアルであるというのも特殊すぎた。ついに・・・念願の好きな人とのファーストキスを果たす瞳(朝倉あき)を祝福していいのかとまどうお茶の間なのである。

もういちどフィーリングカップルで気持ちを確かめあいつつ・・・一樹だけはダンスでお茶をにごす・・・ラストダンスは私に・・・なんてところは脚本的にも白眉なのだが・・・そのテクニックをもう少し・・・優雅に使えばいいのにね・・・。まあ・・・やりたいだけやって・・・局もそれをやらせるなら・・・それはそれでいいのですけど。

けれども私がここにいることだけ

どうか忘れないで

・・・というつもりだったのかもしれないが・・・最終回の視聴率は平均を下回ったのであった。でもDVDでそこそこペイするのかな。なんだか・・・それってちょっと虚しいビジネスだよね。しかし・・・夏ドラマ・日本テレビのコメディー三部作はなかなかに粋だったと考えます。

木曜日に見る予定のテレビ『キャットストリート』(NHK総合)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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2008年9月16日 (火)

愛しい男の命を奪われて仇もとれないならせめて呪っていいですか?(吉高由里子)練乳・・・食べる?(北川景子)

ふふふ・・・ふははは・・・あははははは。・・・(ノ_≦。)

へんな剥製・・・エビかな・・・クモ?・・・越しの凛久(北乃きい)は「ハチはもう・・・いないの・・・」と言って困り果てる。ハチ(濱田岳)の関係者・・・死因を作った擬似加害者・雪乃(大政絢)と傷心の恋人・灯里(吉高)・・・をさておいて凛久の前に姿を現した櫻井(織田裕二)・・・片思いなのか・・・。まさか・・・凛久の瞳に恋してる・・・凛久から目が離せない・・・というオチじゃないだろうな。月9だけに。

キッドは幼い頃に近所の遊び仲間が交通事故で亡くなった。小学校では同級生が心臓病で病死した。中学校ではガールフレンドが白血病で病死した。高校の時は後輩がオートバイで事故死した。大学では先輩が焼身自殺した。社会人になれば死は日常茶飯事である。もちろん・・・人間が一億人いれば毎年100万人ぐらいが死ぬのが普通だから・・・死は特別なことではない。

だが・・・若者の死は死の持つ不条理性を際立たせる効果がある。

親は嘆くし・・・友人たちは・・・まだ遠い将来の予定であった「死」に戸惑うのである。

人によっては「悲しみ方」が分らないし・・・もちろん・・・「気持ちのやり場」に困ることもある。

そのためのエクササイズ(演習)として・・・若者の死を扱ったドラマはあってもいい。

時には感情移入しすぎて・・・気持ちが暗くなる人もいるだろうが・・・ドラマなのである。

「さよなら」は別れの言葉じゃなくて次のドラマに出るまでのちょっとしたお約束なのだし。・・・まあ・・・人によってはそれきりになるかもしれないが・・・この役者はまだ使い出があるだろう。

そういう意味では・・・夏の思い出として・・・ハチが死ぬのは・・・まあまあだったのではないか・・・と思います。

様々な死をちょっと思い出すのも時にはいいものだし・・・敬老の日だから・・・若くない人たちの目前の死の心の準備にも少しは役に立つかもしれません。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「魔王」↗14.1%(平均11.5%でフィニッシュ・・・韓ドラがらみとしてはがんばった)、「恋空」↘*6.3%(まあ・・・ある意味ドラマ史上の黒歴史)、「上海タイフーン」*7.9%(こんなドラマ作るヒマあったら漁船を沈没させたかもしれない中国潜水艦の脅威と戦う海猿を・・・)、「ヤスコとケンジ」↗13.4%(再び平均で「Tomorrow」抜き3位浮上・・・日9と土9の地味な熱戦は勝負あったか?)、「ありがとう!チャンピイ」10.0%(動物ネタがフジは苦手になったのか・・・エピソードが不足している気がする)、「タクシードライバーの推理日誌・床嶋佳子」15.7%(渡瀬恒彦ドラマ対決を制す)、「33分探偵」↘*7.8%(原史奈が犯人じゃないのがNG)、「篤姫」↘26.1%(・・・何が悪いのかな・・・家茂不足?)・・・ついでに「ディロン~運命の犬ふたたび」11.3%(チャンピイに勝ったな)、「あんどーなつ」↘*7.1%(ディロンに負けたな)、「森村誠一・時」11.8%、「太陽と海の教室」↗14.5%・・・以上。

ディロンについてのキッドのブログ→ディロン・クリスマスの約束ディロン~運命の犬

で、『太陽と海の教室・第9話』(フジテレビ080915PM9~)脚本・坂元裕二、演出・永山耕三を見た。数学教師・柴草(八嶋智人)が三崎(中村雄一)からとりあげた新聞の小さな記事によると・・・「転覆」・・・「高波」の文字が見え・・・ドラマの中ではまったく説明されない事故の模様が少しだけ妄想できる。(「高波」ではなく「高校」なのではないかというテンメイ様からの指摘がありましたが・・・基本的に妄想であることをあらためてお断りしておきます)

ナイフを持った雪乃を放置することが出来ずにヨット・ハーバーまで一緒に来たハチは・・・マイ・ボートに乗り込んだ雪乃を追って船内へ。ボートを始動させた雪乃。沖合いに出てしまう。そこでエンジントラブル発生。なんらかの原因で二人はもみ合いになり・・・雪乃が気絶。漂流するボートでひとつしかないライフジャケットをハチが雪乃に着せる。穏やかに見えた海だが高波(妄想)・・・もしくは国籍不明だが中国の潜水艦(ひどい妄想)に接触して・・・ボートは転覆・・・二人は海に放り出される。ライフ・ジャケットを着ていた雪乃は助かるが・・・泳げないハチは救助隊の来る前に溺死した・・・という経緯なのだろう。心中事件とか・・・いい加減な記事なので信憑性は低いのである。

「わたしたちの教科書」では「死の状況」の解明に全編を費やしたのだが・・・「教室」ではそこはスルーする気らしい。まあ・・・本当は状況が明らかでないと・・・遺族とかは納得しないものだが・・・失われたものについてとやかく言っても始まらない路線で貫くようだ。

ともかく・・・新米教師・若葉(北川景子)は「生徒がどうして死んだかなんて生徒に説明できないわよっ」ときれるのだった。

一方・・・あくまで生徒を手元に置きたがる櫻井は雪乃が湘南学館高校に残留することを求めるのだった。

そして・・・雪乃にハチの部屋を見せて・・・ハチの不在の原因となった雪乃に罪悪感を抱かせるように仕向けるのである。まあ・・・ハチがイモ食っても雪乃は放屁しないし・・・説得力はまったくない・・・説得で・・・雪乃は台本上・・・自殺願望を捨て・・・自分の犯した過ちに慄きながら・・・ハチの分まで生きていく十字架を背負ったらしい。

まあ・・・それより前に海で漂流することで「自分の死を目前」にして・・・「死に対するリアルな恐怖」を掴んだ雪乃は自分の愚かさを悟っていたわけですが。

一応・・・櫻井の行為はその点について念を押したということになるのでしょう。

もちろん・・・ショックが和らいだ時・・・雪乃が「あの時・・・自分が死んでいればよかった・・・」とふたたび・・・「思い」に取り付かれる可能性は非常に高いと思われます。

ハチの死を悼むクラスメートたち。

しかし・・・ハチの死を受け入れることのできない灯里は・・・やりきれない気持ちをカッターに託し・・・ハチの仇である雪乃のところへ向かうのです。

教室でカッターを雪乃に向ける灯里。居合わせた若葉は「生徒が生徒を刺すのをとめることなんてできないわよっ」と呆然です。

「ハチを返して」と灯里。「ごめんなさい」と雪乃。「あやまってほしくないんだよ。あたしの彼氏返せって言ってんだよ・・・」と灯里がカッターを構えたところで・・・櫻井登場。

「ハチは・・・きっと・・・復讐なんか・・・望んでないんじゃないか・・・」

振り返った灯里はニヤリと笑う。

「ハチはね・・・しかし・・・アタシは復讐する!」

灯里はカッターの達人だった。一閃。

雪乃の頚動脈は深々と切断され・・・鮮血が天井まで噴出する。

返り血を浴びて真っ赤に染まる灯里。

「あはははははははははははははははははははははははは」

その目に達成感が浮かぶ。雪乃はほとんど即死だった。

「私の好きなハチはこんな私を止めると思うけどハチの好きな私はこんな私だものね」

若葉は思わず「生徒が生徒をもげっ」と。

・・・いい加減にしときなさい。

でもね・・・あまりにも灯里が台本の上で説得されると書いてあるので説得されているみたいだったから・・・。まあ・・・雪乃を説得する櫻井よりも・・・灯里を説得する櫻井の方がマシだったという程度なのだなあ。それはそれでリアルなのだが・・・なにしろ・・・櫻井の手紙で雪乃が改心していれば・・・ハチは死なずにすんだのだ。であるにも拘らず櫻井に反省の色というか・・・自分に対する逡巡が見えないところが・・・脚本的に致命傷になっている。

もちろん・・・それでも・・・いとしのハチの願いに思いをはせて・・・殺意をこらえた・・・吉高由里子はドラマ史に残る名演技でした。

こうして・・・灯里の死体にキス・・・クラスメート学校命令を無視して葬儀参列・・・火葬場での骨拾いなし・・・でハチの死は・・・終焉したのだった。

まあ・・・死体にキスするくらいだったら・・・灯里は火葬場に行き・・・シーンは火葬の前後をじっくりとみせるべきだったな。

若者が死んで・・・「灰」と「骨」になることほどむごいことはない。ここは映画「贅沢な骨」(2001)のパクリでいいのではないか・・・。キッドは何度かそれまで涙をこらえていた生きている友人が死んだ友人の変わり果てた姿を見て嗚咽したのを見ている。あそこは泣かせどころなのである。

その後で・・・灯里に骨壷を抱かせ・・・「あったかいよ・・・あったかいよ・・・ハチ」と言わせたら三倍泣けたのに・・・。

さて・・・最終回は・・・どうするつもりなのか。とってつけるのかな。いろいろなものを。

何故か戸川純の「恋のコリーダ」(1985)を思い出す。

何があったか覚えてないの

右手にハンマー握りしめ・・・

床の血痕拭いつつ

子供の頃を思い出す・・・

あるいは「さよならをおしえて」を・・・。

・・・例え私が事故で死んでも

ほっとしちゃいけない

幽霊になってもどって来るわ

貴方の名前を呼ぶ為に・・・

さて、テンメイ様は素晴らしい!失敗作宣言である・・・まあ、凧が得意なのは白影だが・・・灯里がハチを好きであるようにハチが灯里を好きであったとは限らないのが・・・愛の醍醐味でございますからーっ。それでも愛は愛・・・なのです。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ケータイ捜査官7』『スレイヤーズR』(テレビ東京)『ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?  2』(日本テレビ)・・・レビューは未定。

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2008年9月15日 (月)

ふるさとは捨てがたいものよ・・・(宮﨑あおい)武力攻撃ではなく心理戦です!(瑛太)

19世紀である。世界は力こそ正義へと移行しつつあったが・・・日本は太平の夢の中・・・まだ平和ボケをしているのであった。しかし・・・下克上の波は所詮・・・力こそ正義という理念に支配される。

田舎侍にちょっと脅されて膝を屈する老中の出現により・・・幕府の体制は根底から覆る。

幕府とは軍事独裁政権なのである。しかし・・・もはや・・・武士の一分は消失し・・・平民たちの暴力が・・・日本を支配し始めていたのだった。

明治維新とはチンピラによる革命だったのである。

そして・・・その・・・やったるで~は全世界を敵に回して敗北するまで止まらないのだった。まさにバカは死ななきゃ治らないのである。

で、『篤姫・第37回』(NHK総合080914PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。さすがに文久二年は長いぞ。もう四回目だ。そして・・・すっかり久光のターンである。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は・・・篤姫(宮崎)と小松帯刀(瑛太)の禁断の密会・・・違う違う・・・同志二人の意志の確認をかわすの場・・・篤姫は嫁の和宮(堀北真希)に・・・帯刀は幕府旗本勝義邦(北大路欣也)に・・・それぞれアドバイスを受け・・・なかなかに綾なる模様を描く再会場面をじっくりと・・・。ついでに犬神家の一族・勝の変身後の姿・ホワイト家主人(ソルボンヌ卒)・イラスト付です。幕府の役人が薩摩の家老に・・・将軍大御台が皇女に・・・心を動かされ・・・という図式・・・実に象徴的な名場面でした。さらに「文久の改革」「生麦事件」背景解説付きでございます。

Atuhime1862d 文久二年(ほぼ1862年)の夏・・・。島津久光は勅使・大原重徳(木村元・去年は本庄実乃)の警護の名目で威力偵察とも言える江戸進駐を果たした。いわば・・・幕府にケンカを売ったのである。これに対して・・・幕府はいわば土下座外交を展開する。安政の大獄→桜田門外の変→和宮降嫁と流れる・・・幕府崩壊の流れは→文久の改革へと歩を進める。

勅使の要求は・・・家茂の上洛(長州藩案)、薩摩・長州・土佐・仙台・加賀の五つの大藩による五大老の設置(公家案)、一橋慶喜の将軍後見職・松平春嶽の政治総裁職就任(薩摩案)の「三事策」・・・という三点セットであった。薩摩の要求は斉彬の理想に追従したものであり・・・結局・・・安政の大獄以前の状況への回帰である。

いずれにせよ・・・幕府の権威を失墜させる要求であった。

大奥・・・亀の池。最近・・・意気投合した篤姫と和宮はここで・・・夕涼みをすることが多かった。和宮はまだ・・・幼い・・・篤姫の忍び猫と戯れるのが大いに気に入っていたのだ。

篤「和宮様は・・・ほんにサト姫がお好きじゃのう・・・」

和「まがり(猫)の姿はなごみます・・・」

篤「時に・・・兄上の今上天皇は・・・ひどく異人がお嫌いじゃそうだが・・・なんぞ理由がおありなのですか?」

和「・・・亡くなられた父上の仁孝天皇は・・・学問の好きな・・・お人でした・・・特に怪談がお好きで・・・こわがりの兄によく・・・お話しをされました・・・その中に・・・英国の詩人の梅論さんと堀鳥さんのお書きになった・・・「蛮盃夜」という人の生き血をすする鬼の話がありました・・・兄上はこのお話をたいそうおそろしやとおぼしめしまして・・・ききとうないと父上におっしゃったのですが・・・父上はおもしろがって・・・兄上が泣こうが喚こうがお話しを続けたんです。兄にとっては異国はそのおそろしい鬼がウヨウヨいるところと・・・ついに心にしみついておしまいになったのです・・・」

篤「困ったじいさんだったのじゃなあ・・・先のすめらみことは・・・」

和「お義母さま・・・攘夷の実行は本当に無理なのでしょうか・・・」

篤「無理も無理・・・米国は優しいところもあるが・・・英国は海賊の子孫じゃし・・・仏国は山賊の子孫・・・ロシアに至っては熊の子孫も同然じゃ。これらが牙をむき出せば・・・日の本は火の海になりましょう。これは軍艦奉行の勝の申しておったことじゃが・・・いくさの船にはスループ、コルベット、フリゲートと大小があるそうな・・・日の本にはスループさえ幾隻もないのに・・・かの国にはフリゲートよりも巨大なスーパーフリゲートやクルーザーさらにはバトルシップなるものもあるとか・・・今の日の本では子供と大人のケンカのようなものになるそうです」

和「・・・まあ・・・なんだか口惜しいでおじゃります・・・」

篤「臥薪嘗胆なのでございます・・・まあ・・・いざとなれば日の本には忍びの道がございますれば・・・」

和「草木にかくれ・・・影戦をするのですね・・・」

篤「そうならぬように・・・幕府も朝廷も諸藩も力を一にする時なのです」

和「ほほほ・・・お義母さまのお名前ですわね。お一・・・」

篤「そして御台所のお名前ですよ・・・和でございます・・・」

将軍の後家と皇女が・・・まったりと平和を願っている頃・・・巷では着々と動乱の準備が始まっていた。

京都の三条にあるとある宿屋・・・。まもなく三十路を向かえようとする桂小五郎は・・・京から薩摩の軍勢が江戸に向かったのをいいことに公家たちへの政治活動を再開していた。同時に・・・まだまだ頭の固い大目付たちの主張する封建的商工論を粉砕するべく・・・藩内の洗脳作業も進めている。彼は安政の大獄で露と消えた尊師・吉田松陰の意志を継ぎ・・・富国強兵を成し遂げるためには倒幕しかないと信じていた。そして・・・天皇統帥による軍を整え、朝鮮、琉球、蝦夷を属国化し・・・満州、台湾、比律賓を領有化しなければ・・・日本の将来はないと信じている。

しかし・・・問題は・・・。

宿の娘が目の前にいることだ。昨日・・・土佐の武市瑞山と岡場所で盛り上がった後に・・・つい・・手をつけてしまったのである。すっかり・・・桂の情婦きどりで・・・昼間から酒をもってはべっているのだ。そこへ・・・江戸から客が来た。江戸の宿の娘である。この娘とも桂はつい寝てしまったのだ。しかも赤子が胎にいるという。そこへ・・・国許から娘が来た・・・家に手伝いに来た下士の娘でやはり妊娠したらしい。三人の娘に囲まれて・・・桂は冷や汗をかいている。そこへ・・・子分の伊藤俊輔がやってきた。「桂様・・・」と耳打ちされると桂の血相が変わった・・・。「幾松がこちらにむかっていると・・・」

次の瞬間・・・部屋に白煙があがった。桂はドロンと消えていた。

毛利元就の血を引き・・・天野流忍者の末裔でもある小五郎は・・・遁走にかけては超一流なのであった。

その頃・・・相模の国、横浜村では・・・上海から来た若きボロディル夫人マーガレットをめぐり海賊商人たちがナンパ合戦を繰り広げていた。横浜居留地のビリヤード場でハード商会の駐在員のクラークと・・・その同輩であるリチャードソンは盛んにマーガレットを口説いているのである。

僻地で・・・白人娘はモテるのだった。男たちは岡場所で女に不自由はしていないが・・・たまには口説ける女も相手にしたいと思うものだ。

「馬で遠乗りなんてどうです・・・かわいい奥様・・・」とクラークが誘う。

来日したばかりのリチャードソンはやや鼻白みながら「抜け駆けすんなよ・・・」と凄む。

二人の優男たちを横目で見ていたマーガレットの義兄で・・・英国村長のマーシャルはなだめるように言う。「まあまあ・・・どうだい・・・川崎大師という荘厳な寺院があるのだ・・・そこまで四人で気晴らしに行くというのは・・・」

夫を上海に残し・・・日本に観光に来ていたマーガレットは男たちの争いにワクワクしながら・・・「まあ・・・よろしくてよ」と答えた。

その側にたまたま居合わせた英国諜報部の日本研究家アーネストは眉をひそめた。

「おいおい・・・近日中に薩摩のキングが近所をパレードをするのだ・・・外出は控えた方がいい」

リチャードソンは酒を飲み干して言う・・・「ちょっかいはゴメンだぜ・・・役人さんよ」

その目は新たな恋敵参入を危険視してギラギラしていた。

世話役で年長者のマーシャルが割って入る。「まあまあ・・・ミスター・サトー・・・私がついてますから大丈夫ですよ・・・」

「まあ・・・サムライ・パレードなんて楽しみだわ・・・」とマーガレットがウキウキした口調で言った。

(青二才どもめ・・・)アーネストは心の中で舌打ちしながら・・・その場を離れた・・・いくつか重要な情報交換の予定があるのだ。しかし・・・腕利きの情報部員としての勘が・・・胸騒ぎを起していた。(虎の衣を借るキツネどもめ・・・このバカどもは必ず問題を起すだろう・・・こいつらは知らないのだ・・・アジアの他の国々と違い・・・この国には神秘がある・・・そして驚くべき剣の技があることを・・・)そう思いつつ・・・アーネストはその店を後にした。生麦事件の前日のことだった。(つづく)

関連するキッドのブログ『第36話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『シバトラ』『リアル・クローズ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

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2008年9月14日 (日)

玉の輿の妄想は得意なんです(多部未華子)いい友達になれそうな気がする(水沢奈子)

夏ドラマも続々最終回を迎えているわけだが・・・「コード・ブルー」「Tomorrow」「正義の味方」「魔王」と主軸が終了して・・・残るのは・・・(月)「太陽と海の教室」、(火)「シバトラ」「学校じゃ教えられない」、(土)「ヤスコとケンジ」である。もう・・・なんとなく・・・夏は終った感じがします。

この他にも「恋空」とか「四つの嘘」とか「ゴンゾウ」とか「モンスターペアレント」とかあったわけだが・・・定期レビューしなかったが・・・「ゴンゾウ」は長編推理としてオリジナルとしてはなかなか乙でした。

本仮屋ユイカが女子高生のコスプレでの囮捜査で始まり・・・メイド服のコスプレでの囮捜査で閉めるというのも乙である。前田妹のレギュラー(死体・回想)も乙だったし・・・とにかく・・・地味だけど開拓した・・・感じがしました。

昨夜はそのユイカと福田麻由子で「日本初の盲導犬物語」・・・お涙ちょうだいである。午後9時台にドラマが4本である。激突である。・・・象とか馬とかでは失敗しているのだが・・・はたしてチャッピイ(犬)はどうかな?

で、『ヤスコとケンジ・第9話』(日本テレビ080913PM9~)原作・アルコ、脚本・大石哲也、演出・本間美由紀を見た。情報化社会では過剰な情報が人を苦しめる。教育委員会が不正に教員を採用していたことが発覚すれば・・・日本全国の教員は肩の身がせまくなり・・・汚染米が流通していることが発覚すれば食卓が不安になる。学力テストの成績を隠せば怠惰のそしりを知事がクソ呼ばわりである。隣国の独裁者の健康不安にドキドキし・・・自国の総理大臣が職務を全うしないことに・・・ガッカリする。そんな・・・時・・・フィクションであるドラマなんか見ていていいのか・・・という気分になる人もいるだろう。

もちろん・・・いいのである。現実にたいした値打ちなんかないからだ。

・・・ま、それは言いすぎでした。

とにかく・・・父は父の仕事を・・・母は母の仕事を・・・子供たちは子供としてできることを為したあとで・・・つかの間・・・浮世のことを忘れて幻想に没頭することは精神衛生上好ましいのである。

だから・・・問題作があってもいいが・・・口当たりのいいベタなドラマがあっていい。

・・・というのが「ヤスケン」の合言葉である。

①兄ケンジと妹ヤスコと兄の子分ふたりの・・・家族。一度はマンガ家を廃業したケンジ(松岡昌宏)だが・・・周囲の暖かい声援で・・・ラーメン屋台で日銭を稼ぎつつ・・・マンガ家としての再出発を期する。ケンジを恋するエリカ(広末涼子)とヤスコ(多部)が恋する純(大倉忠義)姉弟もなんとなくいい感じになってきた・・・ところで・・・エリカの父(夏八木勲)登場である。大企業の社長で・・・エリカとは部下である嶋田(長野博)との縁談を進めたいらしい。さらに・・・純には米国への留学を進めるのだった。

②ヤスコは純と結婚し・・・玉の輿に乗ることを夢見るのだが・・・その前に片思いのエリカの10年越しの思いを実らせようと・・・ケンジにアプローチさせる。同時に父親にも・・・二人の仲を認めさせようとするが大失敗である。

③一方・・・留学をためらう純の気持ちの中にヤスコへの思いがあることを察知した父親に・・・「住む世界が違うのだから・・・純の背中を押して欲しい・・・手切れ金代わりに・・・ケンジの関係する出版社に資金援助する」・・・と持ちかけられたヤスコは潔く身を引くのであった。

④ヤスコのせつない気持ちを察したケンジは・・・ふられたと思い渡米を決意した純に・・・ヤスコの本当の気持ちを伝えるため、お別れ会に殴りこみをかけるのだった。「ヤスコは・・・頭も悪いし・・・器量も悪い・・・料理も下手だ・・・しかし・・・自分の大切な人間のために自分を犠牲にすることを知っているいい女なんだ・・・そんないい女に惚れられたお前は・・・幸せにならないと・・・俺はぶっとばす」なのである。結局・・・若者は「一時の感情」に流されるので純は渡米を中止し・・・ヤスコを選ぶのだった。そして・・・ついでにエリカも便乗して・・・わが道を行く。そうなると父親なんか・・・無力なものですな。

ついでにエリカは「ケンジさんが好き!」とついに告白・・・最終回につづくである。

ベタだっ。ベタでベタで困っちゃうほどベタだ・・・しかし・・・そこがいいのである。

関連するキッドのブログ『第八話のレビュー

で、『スミレ♡16歳!! ・第2話』(フジテレビ080914AM0420~)原作・永吉たける、脚本・監督・及川拓郎を見た。BSフジで放映された作品のDVD販売促進地上波オンエアである。とりあえず・・・全12話のうち・・・2話まで放送という商魂なのだ。

で・・・こちらは・・・ベタというよりはキテレツである。とりあえず・・・外見はだ。

主人公の女子高校生四谷スミレがオヤジ(音尾琢真)の操る腹話術の人形なのだ。

そして・・・それが本当の人形と・・・「花より男子リターンズ」第五話でつくしの弟・進(冨浦智嗣)の初恋の相手・美雪でおなじみ水沢奈子(14)のダブルキャストで演じられるのである。水沢はなんちゃって女子高校生の上になんちゃって腹話術の人形なのである。

しかも・・・この物語はファンタジーではないのだ。あくまで・・・オヤジの人形使いの技術が超越的なために生きているように見える人形が・・・学園理事長(村野武範)の鶴の一声で・・・女子生徒として入学してきて・・・騒動を巻き起こすのである。ちなみに「飛び出せ!!青春」で師弟コンビの保積ペペが丸出ダメ夫ではなく常識的な校長として登場する。

そして・・・校長としてはありえない!世界が超現実的に展開していくのである。

1~2話は小中高一貫してパシリ生活を過ごす大山蓮華(平田薫)を気に入ったスミレが無理矢理友達になっていく過程を描く。

それは・・・蓮華をパシリとして使う不良たちの反感を招き・・・オヤジは暴力をふるわれるのだか徹底して無抵抗なのである。オヤジボロボロだがスミレはノーダメージなのである。

そして・・・一瞬・・・ファンタジーの気配をかもし出すのが・・・スミレとオヤジのシンクロナイズド・トーキングなのであった。

「66億1千万分の1の奇跡を大切にしたいんだ・・・私と友達が出会えたことの・・・」・・・まあ・・・現在の地球の人口はすでに67億人を突破していると推定されるのだが・・・人間増えすぎ・・・この決めゼリフひとつでも萌える人は萌えるのである。ちなみにキッドは超萌え~の激萌え~の不服全くなしである。

こうして・・・不良たちも・・・蓮華も・・・スミレに根負けして・・・ついに・・・スミレは蓮華と親友になるのである。もう・・・ならざるを得ないのである。

エンディング主題歌はPerfumeの「セラミックガール」でオヤジとスミレがPerfumeのライブに紛れ込む趣向。おしゃれである。

もちろん・・・実は・・・いじめられっこを友達が救うという物語はベタなのである。ただし・・・友達が腹話術の人形だったという点をのぞけば・・・。それはもう・・・親友の蓮華も時々戸惑うほどの奇天烈でおかしな話なのだった。

見逃したので内容がわからないよう・・・というあなたはコチラへ→お気楽様のスミレ♡16歳!!

関連するキッドのブログ『花より男子2・第五話

                                『絶対彼氏

               『キューティーハニー THE LIVE

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)『ディロン・運命の犬ふたたび』(NHK総合)

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2008年9月13日 (土)

愛を失えば憎しみも消えるのです(大野智)残されたのは虚無なのです(生田斗真)

おそらく・・・魔王の正体は・・・最後の最後で特典映像付DVDの売り込みをかける人だな。

まあ・・・予想されるのは・・・直人(生田)たちが去った後で・・・真中英雄(竹内寿)に山野(清水優/堀本昴弥)がトドメを刺したってことか・・・もちろん・・・直人を殺人者に仕上げるために・・・そうすれば・・・いじめっ子が排除されるからな・・・。

芹沢麻里(吉瀬美智子)が当時から・・・からんでいるとすれば・・・すべてを仕組んでいる魔女ということになるだろう。謎につつまれた彼女の実家に真の魔王が潜んでいるのだ。

その男(デーモン小暮)がもう一度ハーモニカを踏み潰したのかもしれない。唇の端を耳まで釣り上げて赤い瞳で・・・。

とにかく・・・天使しおり(小林涼子)は任務に失敗したのだ。しかし・・・神と悪魔の戦いに天使の失敗はつきものなので・・・彼女は天真爛漫に笑うのである。

で、『魔王・最終回』(TBSテレビ080912PM10~)原作・キム=ジウ、脚本・西田征史、演出・加藤新を見た。終局に向かいつつある魔王の計画。神と悪魔の戦争は常に一進一退だが・・・局地的には悪魔の一方的な勝利で終焉することもある。

警察がずさんであるのに驚いたお茶の間の人は多いだろうが・・・そもそも・・・芹沢直人が正当防衛で罪を免れたことが事件の発端であることを思い出すべきだろう。

殺人の容疑者である・・・しかも凶器は煙草に仕込んだ青酸カリだ・・・直人の兄・典良(劇団ひとり)の身体検査をしないのは・・・魔王が魔力を使って人々の意識をコントロールしているからである。

・・・大丈夫・・・その男は危険ではない・・・その男は哀れな日陰に咲く花だ・・・と悪魔の声で耳元で囁かれる警官たちは・・・その気にならないのだ。

こうして・・・取り調べ室で一人きりになった劇団ひとり・・・チャン・ドンゴン・・・典良は青酸カリを仕込んだ煙草を一服するのである。もちろん・・・あなた(麻里)のことが好きだからあ・・・である。

もちろん・・・典良の耳元でも・・・死ね・・・生きていても意味はない・・・お前の愛は失われた・・・お前の父はお前を恥じるだろう・・・せめて・・・潔く死ね・・・悪魔の囁きは途切れることはないのだ。

典良が息絶えると地獄の扉が開き・・・殺人者に相応しい地獄の羅刹が禍々しい哄笑を響かせながら・・・俯いた典良の魂を引き立てていくのである。

そして・・・現世では・・・直人が変わり果てた兄の骸を発見するのである。

父・栄作(石坂浩二)に兄の死体を見せる直人。打ちのめされた父は「誰かが幸せになるためには誰かが不幸になるしかない・・・お前たちが一族の繁栄を願わないから・・・芹沢家は滅びることになった・・・だが・・・父として・・・お前たちを責めることはすまい・・・私の指導力が弱かった・・・ただ・・・それだけのことだ・・・これが運命というものなのだ・・・」と父は心の中でつぶやいた。

直人は・・・すっかり・・・気弱になった父を見て・・・自分の愚かさに気がつくのだった。弱いものを滅ぼしたことを悔やむなんて・・・なんて・・・無意味なことをしたのだろうか。弱いものを苛むことを喜びとしていた自分を裏切った報いが・・・この始末だ・・・。

しかし・・・悪魔の囁きは一人になった哀れな父親にも聞こえているのだった・・・絶望だ・・・絶望だ・・・残されたあの馬鹿息子では到底、成瀬領(大野)には敵うまい・・・芹沢一族は終わりだ・・・いや・・・この手で成瀬を殺すという手があった・・・その手があった・・・しかし・・・殺意の興奮は心臓に刺激を与え・・・哀れな父親の寿命は尽きた。

たちまち・・・地獄の扉が開き・・・様々な悪事を重ねてきた栄作の魂はすでに地獄の炎に燃え上がり始めていた・・・栄作の魂はその苦痛に絶叫した。

父の元へ戻った直人は・・・冷たくなった父親を発見する。もはや・・・芹沢一族の最後の一人になってしまったのだ。ようやく・・・直人はこれが戦争であることにきがついた。芹沢一族と真中一族の興亡を賭けた戦争なのだ。殺さなければ殺されるのである。もちろん・・・芹沢がそう考えるのは・・・悪魔が囁いているからである。芹沢は拳銃を無断で装備した。

一方・・・天使しおりの誘惑によって・・・心に乱れを生じた領は・・・葛西(田中圭)の仮釈放の手続きをとる。解放された葛西を目撃した山野は・・・領の変心を嗅ぎつける。

ききき・・・やはり・・・恵まれたものらは・・・オレのようなムシけらの気持ちなど・・・理解できないのだな・・・キキキ・・・ふみつけらされ・・・しいたげられ・・・頭も劣り・・・顔も醜く・・・力も弱い・・・恵まれないもののきもちなど・・・金輪際・・・分らない・・・お前の弟もそうだった・・・正義感ぶりやがって・・・格好つけやがって・・・そんなもので・・・オレの怨みが消えるものか・・・オレの怒りは世界を滅ぼすまで消えないのだ・・・キキキ・・・世界が滅びて・・・オレの怒りだけが・・・残ったとき・・・オレははじめて勝利するのだ・・・キキキ・・・オレは高らかに笑うのだ・・・キキキ・・・キキキ・・・死ね・・・みんな・・・死ね・・・。

もちろん・・・悪魔が囁いているのだが悪魔が囁いているのか本人が叫んでいるのか判別しがたいほど下等な人間なのである。

それは・・・刑事の役目を放棄し・・・犯罪と向き合うことをやめて・・・悪を野放しにすることで・・・心の平安を得たと自分を偽る刑事・中西(三宅裕二)に匹敵する下等さである。

芹沢一族への復讐はほぼ終った・・・後は・・・直人に自分を殺させて・・・真の殺人者に仕立て上げるだけ・・・領は苦悩を顔に浮かべながら・・・夜の街を行く。

悪魔だけの標的は楽だ・・・。悪魔の囁きに身を委ねればいいのだから。しかし・・・領は違う・・・天使と悪魔の双方に愛されているのだ。天使は・・・怨みを捨てよと・・・CMで・・・上戸彩がおでん屋の屋台に乗せる胸に勝るとも劣らない柔らかな胸を背中に押し付けながら・・・復讐をやめて・・・何もかも忘れて・・・私との愛の暮らしをしましょう・・・と囁く。

しかし・・・弟が死に・・・名誉を傷つけられ・・・母が悶死して以来・・・囁き続ける悪魔の声にどうして逆らえようか・・・弟の無念・・・母の怨恨・・・それを晴らさずにどうして生きていられようか・・・。

復讐するは我にあり・・・復讐するは我にあり・・・領は天使の誘惑を退けた。

しかし・・・悪魔の計画は人知のおよぶところではない。すでに・・・生きながら下級悪魔と合体した山野は・・・地獄の呪いのかかったナイフで・・・世界を滅ぼす決心をしている。

敵に死を・・・裏切りものに死を・・・。

山野は領を刺し・・・そして・・・美しい顔を持つ憎むべき葛西を刺した。

たちまち・・・地獄の扉が開き・・・不倫の罪を犯したものに相応しい無数の百足が葛西の魂の下腹部に群がった・・・感じやすい部分を襲うあまりの激痛に・・・葛西の魂は身悶えた。

キキキ・・・死ね・・・キキキ・・・みんな死ね・・・。すでに理性を失った山野は自分が血まみれのナイフを振りかざし・・・通行人の間を走っていることにも・・・銃を構えた制服警官の制止の声も届かなかった。

キキキ・・・何が・・・止まれだぁ・・・キキキ・・・ぶっ殺してやるぅ・・・キキキ。

警官に発砲されて山野は転倒した・・・即死だった。

たちまち・・・地獄の扉が開き・・・無数の小鬼が躍り出た・・・それぞれに小刀や棍棒を持った小鬼たちは・・・山野の魂を取り囲み・・・山野を小突き回しながら・・・地獄の道へ引きずっていく。山野は目玉に針を突き刺され・・・小鬼が眼窩から引き釣り出したそれを食らうのを残った片目で見つめながらキキキーっと叫んだ。

思い出の場所で・・・11年間ずっと廃墟の工場で・・・直人と領は対峙していた・・・。地主にとってはいい迷惑だ。

もはや・・・クライマックスの到来ですでに地獄の扉は半分開いている。地獄の悪魔たちは扉の隙間から這い出て大盛況である。

「俺を撃て・・・そして・・・今度は刑に服してください・・・」と叫ぶ領。

「それはできない・・・俺は死んで罪をつぐなう」と自殺を仄めかす直人。

もみ合ううちに・・・銃弾は直人を貫いた・・・。

罪を謝罪する直人の呼吸が止まった。

たちまち開く地獄の扉・・・一匹の竜が赤い目で直人の魂を睨む。

直人の魂は拗ねて言う・・・俺の地獄行きは決定なのか?・・・龍は吠える。無論だ・・・お前が最初に人をいじめて暗い喜びを覚えたときにな!・・・龍の鋭い棘だらけの尾が直人の体を刺し貫くと直人は叫ぶ間もなく地獄へ引きずりこまれた。

やがて・・・領もついに息絶えた。地獄の扉が開き・・・優雅な小魔王が迎え出た。さあ・・・参りましょう・・・地獄の宮殿へ・・・多くの智恵もって悪の限りを尽くした貴方様には・・・最高の地獄の責め苦が待っていますぞ・・・領の魂は微笑んだ。

天使は二つの魂の抜け殻を見下ろしていた。

人間は愚かなもの・・・そしてあわれなもの・・・。

天使は肩をすくめると110番した。

芹沢麻里は・・・実家に電話をかけた・・・芹沢家の全財産の相続に伴う税務処理を相談するためだ。もちろん・・・悪魔に魂を売った彼女にも地獄は予約済みなのだが・・・それまでには・・・たっぶりとこの世の贅を尽くさねば割りに合わないと麻里は思う。まだまだ楽しまないと・・・まだ若いのだから・・・。

関連するキッドのブログ『第10話のレビュー

18thedevil_2 さて・・・最後に登場しなかったタロットカードを一枚紹介しておこう・・・。

大アルカナの15番「魔王」である。DEVILは悪魔であるが・・・THE DEVILと言えば魔王なのである。下級悪魔を束ねる上級悪魔を魔王と呼ぶこともあるが・・・この場合の魔王は魔王の魔王である大魔王サタンを示す。闇の剣で神を狙い・・・逆の星の印で神の呪いを防ぐ。地獄の玉座に座りながら蛇の化身でアダムとイブを誘惑し・・・神に人間を楽園から追放させ・・・地獄と天国の中間点に置いた運命の支配者だ。その御名を口にすることも憚れるのである。もちろんこのカードは神にとって最悪・・・悪魔にとって最高のカードだ。((挿絵はお気楽第四ビル落成記念H☆C特製タロットカード))イラスト・ikasama4様、モデル・サタン=デビル美里、アダム=お気楽様、イブ=ちーず様、尚、このカードによって生じる呪いはすべてキッドじいやが引き受けます。

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)

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2008年9月12日 (金)

何を感じたの・・・(戸田恵梨香)世界に熱がある意味を・・・(山下智久)

いよいよ最初のクライマックスである。もちろん・・・ドラマとしては充分に完結しているわけだが・・・その向こうに果てしなく世界は広がっている。もちろん・・・「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命スペシャル」(2009年新春放送決定)でもう一回なのだが・・・それでは不足でもっともっと深い世界が隠されているはずである。育てあがったキャラクターたちの人間ドラマを何度でも見せてもらいたいものでございます。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~・最終回』(フジテレビ080911PM10~)脚本・林宏司、演出・西浦正記を見た。なんちゃって高校生があるのでなんちゃってアダルトがあってもいいわけだがCMで成人式の振袖の着物が似合う戸田恵梨香がフェロードクターを演じるこのドラマ・・・彼らは研修医はおろか・・・ERで数年の実績のある特別待遇ドクターなので・・・二十代も半ば以上の年齢・・・若く見えすぎるという事態との戦いでもあった。

しかし・・・ドラマなので・・・見た目がピチピチで美形ぞろいなのは・・・問題ないのである。

その証拠に医療ドラマとしてはかなり斬新な展開をする実験的要素の濃いドラマだったにもかかわらず夏ドラマの視聴率・暫定1位を独走中なのだ。最終回の視聴率も19.5%(平均15.7%)でフィニッシュである。

それは・・・やはり・・・いい景色にお茶の間が魅かれるからである。

今回なんか・・・覚醒した藤川(浅利陽介)まで二枚目路線だったために・・・三枚目はドクター森本(勝村政信)が孤軍奮闘なのだった。

ともかく・・・心の底で擬似父親と感じていたドクター黒田の腕を切断した・・・藍沢(山下)はショックで心に封印していたインナー・チャイルドが暴れだし・・・不安定な心理状態になっていた・・・。そんな藍沢を黒田は・・・患者(命)が待っている現場(世界)へと送り出すのであった。越えて行け・・・藍沢・・・その迷いの谷を・・・そして戻って来い・・・なのである。

こうして・・・千葉県内にしては第二東名高速っぽい道路でのトンネル内多重衝突事故現場に・・・到着した・・・先発隊・・・藍沢、ドクター三井(りょう)、ナース冴島(比嘉愛未)だった・・・。

大惨事の修羅場である。トンネル付近には白煙が立ちこめ・・・消防隊がレスキュー隊を投入・・・安全確認をしている。トンネル内からは負傷者が救急隊員によって搬送され・・・あるいは徒歩で脱出してくる。藍沢たちはただちにトンネル外の患者のトリアージを開始する。

ドクターヘリはタッチ&ゴーで翔北病院に戻り・・・第二陣である白石(新垣結衣)と緋山(戸田)とフライトナース工藤が現場に入る。ここで・・・トンネル内での救命活動にGOサインが出る。この時のチーム編成は・・・。

救命センター 黒田・森本・藤川

トンネル外   三井・緋山・工藤

トンネル内   藍沢白石・冴島

・・・となっている。限られた人数としては合理的なメンバーと言える。こうした状況判断は三井が的確に行っているのだ。

やがて・・・前半の主役である緋山はゲスト患者・良江(山下容莉枝)と遭遇する。トンネル外に搬出された良江はすでに緊急手術の必要な重傷だった。良江はそれでも夫と子供という家族を案じていた。幸い子供は軽症で発見されるが・・・夫の姿はない。

現場に残りたいという良江を説得して病院へのヘリ搬送に付き添う緋山・・・。緋山はかって事故現場で救えなかった患者から感謝の言葉を告げられ・・・心の傷になっている。

「結婚記念日だったんです・・・それで家族旅行に・・・夫がしぶしぶなので・・・クルマの中で諍いになっちゃって怒った夫がアクセル踏んだら・・・なんだか・・・すごいことになって・・・気がついたら・・・こんなことに・・・このまま・・・夫と会えなくなったら・・・すまない気持ちでいっぱいです・・・」などと身の上話の止まらない良江が・・・ふと黙る・・・心タンポナーデ(心臓と心外膜に血液などが貯留し心拍が阻害される状態・・・心不全を引き起こす)と診断され・・・緋山はヘリ内での心腔穿刺手術を迫られる。

一歩間違えれば患者を殺す手術・・・緋山(ヘリ)「やるしかないんですね」黒田(センター)「その通りだぁ」緋山「・・・きゃ・・・」黒田「どうしたぁ?」梶(寺島進)「すまん・・・風だ」緋山「やります・・・もうちょっとさします・・・できました」黒田「よくやったぁ」・・・緋山も成長したが黒田がそれを上回る成長である。息子に会うだけで・・・人間がこれほど成長すると言う証明なのである・・・マジでか?・・・とにかく・・・緋山の心の傷は少し癒えた。

その頃・・・藍沢と白石と冴島はある意味三角関係の予感をはらんで・・・トンネル内を奥へと進んでいた。キッドの妄想上では・・・最初は恋人がいながら・・・藍沢と関係を持ったナース冴島だったが・・・不治の病の恋人の登場で・・・藍沢となんとなく気まずくなってしまったところへ・・・黒田事件で急接近した白石が藍沢と関係してしまったため・・・プライベートの夜勤明けの生活がもやもやしている三人だったが・・・私生活を救命現場に持ち込むような意志の弱さとはまったく無縁の三人だった・・・とにかく・・・三人の住居とか勤務時間外の行動は一切伏せられているのでいくらでも妄想できるのだった・・・いい加減にしとけよ。

腹部に重傷を負った女性患者を発見。「あっちにカレシがいるんですー」と恋人の身を案じるのだった。冴島はトラックの下敷きになり身動きできない男性・谷口(大橋智和)を発見する。

若い娘の夏の終わりの思い出。「今年の夏は忙しかったんです・・・暑いのに忙しくて・・・楽しいことなんか何もなかった・・・そしたら・・・彼が・・・夏の思い出に・・・グッバイサマー花火大会に連れてってくれるって・・・私・・・なんだかうれしくて・・・うれしくて・・・昨日の夜は眠れないくらいうれしくて・・・もう今夜は帰らなくてもいい・・・と思ったんです・・・彼にすべてを奉げようと・・・それでバイクの後ろで好きって叫んだんです・・・そしたら彼がふりかえって・・・なんか言ったってすごいスピードで・・・そんで・・・気がついたらこんなことに・・・助けてください・・・彼を助けてくださいーっ」

白石が女を担当し・・・藍沢が男を担当する・・・冴島はナース一人で行ったり来たりだが・・・この動きが・・・なんとも素晴らしい!(Ⓒテンメイ様)のであった。

しかし・・・必死の救命活動にも拘らず・・・藍沢は・・・大動脈の断裂を発見・・・「この人は・・・救えない・・・」と判断する。

いきなり・・・救命不成功・・・藍沢チーム一敗である。沈み込む白石と冴島に藍沢は「悲しんでいるヒマはない・・・俺たちを待っている命があるんだ」と檄をとばすのだった。現場でリーダーシップを発揮する・・・藍沢に・・・白石も冴島も惚れ直すのだった。・・・そこは違うと思う。

緋山と患者が救命センターに到着する頃・・・トンネル外の三井は大量の患者たちの処理に忙殺されていた。薬品や機材も底をつき・・・搬送手段も失われていた。「補給よ・・・戦争には補給が必要不可欠なのよ・・・もっと物資を送ってちょうだい・・・みんな・・・あのバスを強制徴用するわよ・・・運転手が文句言ったら麻酔で眠らしちまいなっ」

現場に・・・人手が足りない・・・救命センターでついに覚醒の時を迎えた藤川。

黒田先生が・・・あんなことになったのも・・・白石や藍沢が心の迷子になったのも・・・みんな俺のせいなんだ・・・俺が・・・黒魔術さえ・・・使わなければ・・・俺が・・・逃げちゃいけない・・・逃げちゃいけない・・・おちゃらけないで・・・真面目にやるんだ・・・背伸びしないで・・・できることをやるんだ・・・白石が綾波レイみたいにしゃべるなら俺は碇シンジになってやる・・・ボクにいかせてください・・・。

こうして折り返す緋山とともに・・・藤川は第三陣として・・・救援物資を持てるだけ持ち・・・初陣に挑むのだった。

緋山「大丈夫?」藤川「そうか・・・君は惣流・アスカ・ラングレーだったんだね・・・赤(緋)だけに」・・・エヴァネタはいい加減にしときなさい。

生まれ変わった藤川(文字通り一度死んで蘇生したのだ)は・・・現場で秘密の特訓の成果を見せるのだった・・・。見ろよ・・・藍沢・・・見てください・・・森本先生・・・みんなに教えてもらったことを・・・今・・・ボクは・・・人の役にたってます・・・。それを誇るわけでもなく・・・ただ夢中で救命しているのです。続きがあるなら・・・死亡フラグのようなキャラ・チェンジである。・・・ま・・・すでに一回死んでいるからな。

そして・・・患者の死とともに・・・救命スタッフにも死の危険がある事故現場。なんとなく・・・死神が右往左往し始めているムードである。恋人をなくした娘も夏の終わりを感じる季節だったのだ。

緋山は・・・患者との約束を守るために・・・死体をチェックするのだった。そんなヒマがあったら救命するべきだが・・・緋山はもう知っているのだ・・・ただ救命するだけが・・・自分の仕事ではないことを・・・。命を助けて・・・できれば幸せになってもらいたい・・・と思う医者に成長しているのである。意志の藍沢・・・情熱の緋山なのである。

ついに良江の夫に電話してみることにする緋山。電話に出たのは白石だった。「白石・・・あんたそこで何してんのよ・・・」白石「(こいつ・・・年上にむかって・・・)・・・きゅ・・救命ですけど・・・緋山先生・・・」

トンネル内に残された最後の患者は・・・良江の夫(遠山俊也)だった。

コンテナに潰されて瀕死の状態である。しかし・・・白石の応急手当によって・・・レスキューの救助待ちまでこぎつけていた。物資を持ってかけつける緋山。ここで現地入りしているメンバーが全員集合する。

しかし・・・現場ではただならぬ雰囲気が・・・ガソリンに引火して火災発生の危機が迫っていたのである。

二次災害発生の危険を避けるため・・・避難を決意する現場リーダー三井。しかし・・・白石は「患者を見捨てることはできない」と叛旗を翻すのだった。「患者のために死ぬなら本望です」宣言である。白石の心の傷はまったく癒えていなかったのだ。

藍沢「ふっ・・・つきあうぜ・・・」

冴島「先生たちを・・・二人きりにはできません・・・」

緋山「・・・もう・・・しょうがないなあ・・・」

藤川「俺が・・・黒魔術を使ったばっかりに・・・みんな・・・すまん」

三井「じゃあ・・・十分だけよ・・・工藤くん・・・ナースの工藤くんはどこ・・・?」

黒田「どうしたぁ・・・なぜ・・・脱出しない・・・」

梶「大丈夫・・・助かるよ・・・パイロットの勘だ」

そして・・・患者が急変するお約束の展開である。まったく文句ありません。

藍沢は動脈損傷のため・・・脳に血流が行かなくなった患者のために・・・代用人工血管(医療用チューブ)で簡易パイパス手術を決行するのだった。もちろん血行がよくなったのだった。・・・なぜダジャレを・・・緊張に耐えられませんでした。

レスキューが成功し・・・搬送可能になった患者をストレッチャーに乗せ・・・緊急脱出するチーム・三井・・・。その時・・・ついに気化したガソリンに火の手が・・・。

それを人知れず消火器でくいとめるナース工藤・・・間一髪・・・トンネルを脱出した藍沢たちの背後で大爆発が発生するのだった・・・三井「く・・・工藤くん!」・・・そんな話はないだろう。

死者12名・・・重傷6名・・・軽症42名・・・。

こうして・・・日没がやってきた・・・ドクターヘリは眠りにつくのである。

緋山はノートに・・・死者の人数を黒々と書きとめた。・・・藤川は母に電話で初めてのヘリは・・・そんなに助けられなかったけど母ちゃんのはげましにはありがとうを言う・・・母は嗚咽をもらすのだった。・・・白石は・・・辞表を撤回する。・・・そして・・・「生きているだけでそれでいいんです・・・」という良江の涙を見て・・・冴島は不治の病の恋人の顔が見たくなり・・・私服に着替えてお茶の間のファンを悩殺するのであった。いつも制服なので私服がコスプレみたいなのである。

脳外科の西条(杉本哲太)は息子の顔を見に来た黒田にささやくのだった。「あぶなく・・・出番なしだったよ・・・あれだけの事故で誰も頭打たないなんて・・・奇跡だよな・・・まあ・・・神様もお前の息子に微笑んだみたいだし・・・ロックンローラーとして一言いっておくよ・・・パパだパパだパパだパパだパパだって言っちゃえばいいのさ・・・お前が名乗ろうが名乗るまいがお前の息子がお前のろくでなしの遺伝子を持っていることは変わらないんだから・・・むひょひょ」

黒田は息子と・・・また守れそうにない約束をした。

藍沢は・・・心の父に会いに行った。黒田は優しく・・・藍沢に声をかけるのだった。

「お前に腕を切ってもらってよかったよ・・・おかげで俺は・・・愛を知ったんだ」

藍沢は認知症の祖母(島かおり)に外出用の帽子をプレゼントした。

緋山が元気よく三井に意見したり患者に禁煙を促している頃・・・エレベーターの中で・・・二人きりになった・・・藍沢と白石・・・。

藍沢「感じたかい?」

白石「感じたわ・・・あなたは・・・?」

藍沢「俺も感じたよ・・・いつまでも感じていたい・・・」

轟木(網タイツでおなじみ遊井亮子)「ドクターヘリ、エンジンスタート」

二人は走った・・・救えるかもしれない・・・命の熱に魅かれる夏の夜の羽虫のように・・・。

(スペシャルにつづく)

関連するキッドのブログ『第10話のレビュー

Hcinhawaii0467 ごっこガーデン・多重衝突事故セット。エリみんな・・・心に悩みはあるけど・・・悩みなんて・・・山P先輩と一緒ならぶっとびなのでスー。山P先輩はいるだけで人類を救済するのでスー。でもセリフを漢字に変換するのが一苦労でスー。ドクター西条は味な励ましです。冴島の恋人の抱きしめたいけど抱きしめられない・・・クスンでスー。・・・黒田いいこと言った・・・藍沢Pとはしばし・・・お別れなのですyon!mariあ~ん・・・コード・ブルーの最終回の記事が~・・・これはPちゃまになぐさめてもらわなければ~・・・でもがんばって間に合った・・・次はスペシャル・・・白石が前髪切りますように・・・来年まで待ち遠しいわ~おしおき担当になりましたーっ。フフフ、秘密兵器SPロイドの威力をご照覧あれデス。山Pに害為すものには神の鉄槌デス。ぼぎゃぁんデス。更新なしデスシャブリ・・・犠牲者12名・・・すべての配役チェックは・・・もう・・無理だと思うのでありました~・・・でもあきらめない・・・それが肝心

Hcinhawaii0468 ごっこガーデン・いこいの病院前庭セット。お気楽ワンタッチでイケメンになれる藤川すごいよね。血まみれシーンでは目をつぶります・・・その間にヘリでキス・シーンとかあったら見逃すよね。藍沢はにぎりこぶしの中に何を隠しているの?・・・爪の伸び具合をチェック?」くうミスチルフルパートははんそくう~・・・若すぎると思ったフェローたちもいつの間にか大人に・・・人はどうしても誰かとかかわる・・・できるなら善くかかわりたい・・・こういうドラマもあっていいよね・・・つづきが楽しみだよアンナとにかく・・・ケロリンlovelyが出演で驚きだったぴょん。最終回は映画みたいだった・・・スペシャル→映画コースかなぁ・・・それともスペシャル→パート2コース?・・・藤川にホロリンとは・・・驚きだぴょん・・・その通りだぁ・・・ギバちゃんぴょんちーずえへへ・・・キャットストリートは子役がらみ・・・書かねばなりません・・・だから皆さん・・・コード・ブルーはしばし待たれよ・・・これまでのコードブルー・・・ええっと10話です・・・最終回はもうちょっとです・・・最終回出来ました~あんぱんちふふふ・・・次のスペシャルに参加すれば・・・レポートするけどね・・・あ~ちゃんのかわいいあんぱんちだけにね

Hcinhawaii0469 ごっこガーデン・憧れのスローモーションセット。まこ妖精の森のまこは魔法が使えるのデス。みんなスローモーションになれ~note・・・そうそう・・・そうデス・・・息をあわせてしゃなりしゃなりデス・・・冴島が一番しゃなり上手デス・・・おや・・・どこかでぼぎゃぁぁんが・・・聞こえますね・・・じいや~・・・そろそろ特別ゲストの皆様におやつ出して~ikasama4・・・ううう・・・よくできた最終回でした・・・チーム・ドクターヘリ最高~・・・ドクター森本はスペシャルでも息抜きタイムの三枚目師匠でいてもらいたいなぁー・・・流石はフジです(≧∇≦)b ・・・くりかえしてますミマム今・・・魔王の最終回を・・・見ているところ・・・関東はまだ暑いっしょ~akiようやく・・・みんなと合流できたら・・・一週間たってた・・・セット広すぎ・・・とりあえず・・・濃いドラマだったよねえ・・・その濃さは人によっては散漫って感じるのかもしれないわ~・・・でも・・・藍沢の感じる現場の暑さで・・・始まったこのドラマ・・・最後は藍沢が患者(命)の熱さを一番に感じるようになる・・・という筋は一本通ってましたね~・・・藍沢と白石は恋しないの~?」ろーじーしもうたわ~・・・Tomorrowで気が緩んだ・・・最終回のレビューはスペシャルまでにはなんとか・・・あ・・・来年かいな

Hcinhawaii0470 ごっこガーデン・秘密のエレベーターセット。エリ「ぐふふ・・・このエレベーターはごっこガーデン地下の秘密のお部屋につづいているのでスー・・・山P先輩と・・・いこいのひとときを・・・heart04・・・ぐふふふみのむし主役的には・・・まだプロローグという第1シーズンのコード・ブルーだった・・・藍沢は成長というより変化だったもんね。だけど周囲のメンバーは黒田を含め・・・大きく成長・・・見ようによっては黒田も藍沢にコントロールされて一皮むけたんだもんね・・・次回はもっとドロドロしますように・・・るるる結城美里(デビル)「ぞな・・・ぞな・・・ぞ~な・・・更新たまにぞな・・・明日は魔王に登場予定・・・と

土曜日に見る予定のテレビ『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)『恋空』(TBSテレビ)『ありがとう!チャンピイ』『33分探偵』『スミレ♡16歳!! 』(フジテレビ)うう・・・多部未華子VS福田麻由子激突かっ!

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2008年9月11日 (木)

この世界は姉であふれているのです。(志田未来)

姉萌えなのである。主人公・中田容子(志田)の献身の原動力は中田槇子(山田優)への萌え魂でいっぱいなのであった。それを理解しないと・・・このドラマの魅力は半減すると思う。

キッドは実質・・・兄なので・・・兄萌えの弟を持っているから・・・すごくよく分かるのだった。

つまり・・・妹の容子にとって世界は99%の姉とその他で構成されているのです。

姉の妹に対するかわいがりをいじめとしか理解できない・・・心の平坦な人々・・・うとましさやねたましさがいとしさやこいしさと表裏一体であることを推察できない世の中にはちょっと高級すぎたコメディーでしたけどね。

お姉ちゃんの悪口はやめて・・・お姉ちゃんの悪口はやめて・・・お姉ちゃんの悪口はやめて・・・えーん・・・なのである。

水曜日のダンスは・・・

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3↗10.9↘*6.3   ・・・↗12.2↘*9.6↗12.4%(平均10.7%)

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.1↘*7.8↗10.5↘10.0↗12.2%(平均10.3%)

まあ・・・いろいろあったけど・・・最後は見事なパートナーシップでした。共に大人も子供も楽しめる・・・知的なドラマでございましたね。

「ゴンゾウ」の世界に愛はあふれているからインコも番いの秘密を知りたいあなたはコチラへ→ikasama4様のゴンゾウまこ様のゴンゾウエリ様のゴンゾウmari様のゴンゾウ

で、『正義の味方・お姉妹(最終)回』(日本テレビ080910PM10~)原作・聖千秋、脚本・旺季志ずか、演出・中島悟を見た。うむを言わさず面白いのである。隙がないのである。・・・ということはある意味・・・限られたお茶の間の支持しか受けられないということになる。夏の日本テレビのドラマはコメディー三本立てだったが・・・ベタさ(わかりやすさ)で言うと・・・「ヤスコとケンジ」>「正義の味方」>「学校じゃ教えられない」という順になっていて・・・見事に視聴率に反映している。もちろん・・・ドラマばかり見ていられない人にはどうでもいいことだが・・・ドラマばかり見ている人や将来作り手を目指す人には非常に勉強になるシーズンだったと思う。

いくつかテクニックの基本をとりあげておく。

ドラマは映像と音声で構成されている。音声にはセリフと効果音と音楽という三つの要素があるのだが・・・まずは映像とセリフである。

画面に人物がいて・・・セリフを話している。これは基本中の基本である。

ゴロー(佐野史郎)「夫婦喧嘩は負けるが勝ちなんだ」

・・・とゴローが言うところは実はフリである。

ママ(田中好子)「さすがはお父さん」

・・・とママが相槌を打つのもフリだ。

ゴロー「先にあやまる勇気が大事なんだな」

ママ「うーん・・・なるほど」

・・・とこれもフリである。ここまではセリフの本人が画面に登場している。

さて・・・この話は夫婦喧嘩をして実家に帰ってきている長女の槇子様に向かって話されていることなのである。

その槇子様は旺盛な食欲でごはんを食べている。次のセリフはこの槇子様の映像を見せながら・・・話し手はオフ(画面の外から語りかける)になる。

パパ「それに負けの美学というものがある」

ママ「・・・勝った方がいいけどね」

最後のママのセリフがオチなのである。・・・おしゃれだ。中田家を支配するものが誰か・・・槇子様が「受験戦争・就職戦争・ミスコン・出来心でやったパチンコ・スロットなどで負けたことがない強さ」を持っていることの秘密が槇子様のふてぶてしい食いっぷりに乗るママのセリフで明確にされているのである。

基本的に説得しているものと説得されているもののどちらを画面でみせるかは演出の技法であるが・・・台本上でもセリフに(オフ=OFF)を入れることもできます。

まあ・・・終盤にあるラブコメ・パロディーの「電車の中から告白」では①容子が反対側のホームから「陸~好きだ~」というと陸(本郷奏多)のリアクションは到着した電車に隠される②告白した容子と告白された陸がベンチに座り何本も電車を見送る長い間③旅立つ陸が電車に乗り・・・。

陸「俺も・・・○○○」

ドアが閉まり・・・最後は口パクになる陸の映像あって・・・容子が理解を示す同意の頷きをリアクションする・・・というセリフ→リアクションのノーマルな手続きになるのですが・・・ここも○○○にすることによって・・・二人の間に電流のように流れる恋心がおしゃれに伝わるわけです。

しかし・・・もちろん・・・妄想の世界ではいろいろなセリフを考える遊びもできますしね。

その遊びについては後ほど述べるとして・・・もう一点。

姉萌えの妹が「一生懸命姉の幸せのために努力したのに姉が幸せを自ら壊しにかかるのでむなしくなり奉仕を放棄しようとする」場面では・・・姉が「陸」の名前を出して・・・妹の気持ちを逸らします。姉「今日・・・陸が来たんだよね・・・」妹「えー・・・それで・・・」そこで「さあねえ」・・・というセリフの代わりに姉は口笛を吹くのですが・・・これが印象あるバックグランドミュージックの口笛に重なるというお遊びがあります。もちろん・・・なじみの客は歓喜の渦ですが・・・ここでも・・・一度・・・間奏の間にセリフを挟み・・・また口笛との連動という・・・初心者にも優しい念を押す「お遊び」を展開しているのです。もちろん・・・なじみの客にはさらに大受けです・・・これがおしゃれというものなのです。

さて・・・ここまでは映像と音声のテクニックのおしゃれさをピックアップしてみましたが・・・全体のストーリーの流れのおしゃれさを考えてみます。

おしゃれのポイントは着こなしですね。それをフリとオチで考えます。たとえば・・・グレーのシャツにピンクのネクタイは色合い的にマッチするわけです。グレーがフリでピンクがオチと考えることができます。どれだけ・・・そういう納得のコーディネイトができるかというのもおしゃれさのポイントです。

ここで・・・姉と妹と恋人という組合せを考えてみましょう。一人っ子にはできない組合せです。で・・・このドラマの基本は「わがままな姉と恋人の仲を妹が悪戦苦闘してとりもつ」ということでよろしいでしょう。これを一つのフリと考えると・・・「妹と妹の恋人を姉がどうするか?」はひとつのオチとなるわけです。

今回で言うと・・・引越しで転校する前にもう一度容子に会いたい陸を発見した・・・槇子はこれを捕獲するわけです。そして・・・陸が容子を「好きだ」と見抜くと・・・容子についての情報を陸に伝えはじめます。

槇子「クマコ(容子)はね・・・相撲部に入っていた・・・クマの絵のパンツを穿いている・・・そしてお風呂の中でおならで歌を歌うの・・・ぶぶっぶぶっぶっぶ~はあ~ビバビバ(いい湯だな/ドリフターズ)」

その頃・・・妹は槇子様の夫の直紀(向井理)に「姉の美点(ウソ)」を盛んにアピールしています。そして最後に・・・。

容子「だめだ・・・こりゃ」(ドリフターズの故・いかりや長介の決め台詞)

ああ・・・おしゃれです。

さて・・・なじみの客にはさらにこの場面はおしゃれな展開になります。

物語の冒頭・・・つまり、第一回のことを記憶していると・・・この姉の行為がとってつけたものではないことが分るからです。その頃・・・妹が交際していた男の子は・・・女にだらしのない性格で・・・後に別の女の子を妊娠させていたことが判明するのですが・・・槇子様は・・・迎えに来た男の子に「ごめんなさいね・・・今・・・容子はウンコしているの・・・」と攻撃を仕掛けたのです。そして・・・男の子は去り・・・容子は悪い虫にひっかからずにすんだのです。

これに対して・・・槇子様は・・・陸については・・・「いい子だね」と容子に伝えています。

そして・・・その流れ・・・フリは・・・陸の○○○に続いていくのです。

もちろん・・・「好きだ」でもいいのですが・・・陸はすごい早口で「お風呂でおならで歌を歌うお前のことが好きだ」と言っているも同然なのです。

まあ・・・とにかく・・・些細な欠点は気にならないほど容子を好きでなければ容子とは交際させない・・・という槇子さまの深謀遠慮のオチということです。

とにかく・・・100%の情熱と意志がなければ時空の壁はこえられないし・・・フォアグラのテリーヌも金銀銅弁当も手に入らないのです。人事を尽くせば神は降臨することがあるのです。

まあ・・・小倉淳と小栗旬が似ているようなものです。

もちろん・・・妊娠すれば・・・すべてが許されるのか・・・という・・・底辺の庶民の人々の感覚もあるかもしれませんが・・・国家公務員同士の家と家との付き合いともなれば後継者を得ることがいかに大事で全てに優先するかを「篤姫」で勉強するといいでしょう。

しかし・・・一番のポイントは「休暇は大事をとったため」「食事中のゲロは悪阻」「暴言の数々はマタニティーブルー」という見事なパズルではなくて・・・「(出産予定日は)いつなの?」と言う姑(山口いずみ)の問いに対して「(受胎したのは)ドボンに出発する前の夜に・・・」とボケる槇子様に舅(平泉成)、姑、ママが暖かく苦笑いする中で・・・一人・・・ゴローだけが男親らしい嫉妬のために血相を変えているという芸の細やかさである・・・おしゃれだなあ・・・。

こうして・・・槇子様の結婚式でブーケを受け取った上司のミドリ(滝沢沙織)も目をパチパチさせて婚約発表・・・ブログ本で小銭を稼いだ容子も目をパチパチなのである。ママ直伝の目をパチパチは「世界に【優】しく明るい【未来】」をもたらす聖なるアクションを明らかにしつつ・・・こぉぉぉぉぉぉっとおしゃれな姉妹のひとときの夢は乳児ジュンの脱糞の香・・・それはこの世で最も幸せな匂いのひとつである・・・を残して幕を閉じるのだった。

容子の変顔に別れを惜しみたいあなたはコチラへ→お気楽様の正義の味方

関連するキッドのブログ『第9回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)

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2008年9月10日 (水)

この世の悪は何処にあるの?(大後寿々花)VSLとLで口なのです!(深田恭子)

えーっそれが本当の恐怖の正体なの?とか愛ですべては解決するの?とか世の中のお茶の間から絶叫が聞こえる火曜日の夜である。

火曜日のドラマ対決は①「モンスターペアレント」↗13.6% ②「シバトラ」↘11.6% ③「学校じゃ教えられない!」↘*5.6%・・・「モンペア」最終回アタックに「学校じゃ」撃沈である。結局・・・深キョンがなんちゃって高校生やってればよかったのかもね・・・。

なんちゃって女子高生対決は・・・。

①多部未華子のヤスケン→

12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9↘13.0%・・・・・・・・・平均12.5%

②大後寿々花のシバトラ→

13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3↗12.1↘11.6%・・・・平均12.3%

③志田未来の正義の味方→

13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8↗10.5↘10.0%・・・・・・・・・平均10.0%

順位変わらず。

「モンスターペアレント・最終回」についてはコチラをどうぞ→エリ様のモンスターペアレントみのむし様のモンスターペアレントくう様のモンスターペアレントmari様のモンスターペアレント

で、『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~・第10回』(フジテレビ080909PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・石川淳一を見た。悪の天才・落合(橋爪遼)が計画する・・・本物の恐怖で誰も信じられない世界を作る作戦の正体は・・・東京タワーを占拠して電波ジャックをして官僚・政治家・文化人・経営者などの腐敗した実態をさらす・・・というものだった。・・・まあ・・・子供が考えることですから・・・許してやってください。

そして・・・その計画の立案者は少年刑務所・服役囚の伊能(姜暢雄)だった・・・伊能は落合と脱獄を計画し・・・バレて落合を密告・・・落合に怨まれたが・・・やはり友達で・・・計画を先に出所した落合と共謀することにした・・・計画実行前に脱獄して合流する予定だった・・・まあ・・・子供の考えることだから・・・許してやってください。

服役中の鬼神こと河東(大東俊介)は・・・「俺はコピーの鬼神だ・・・オリジナルの鬼神は伊能かもしれない・・・と根拠のない推定を聞かされるシバトラ(小池徹平)・・・まあ・・・子供の考えることだから・・・許してやってください。

それにしても・・・偽造した書類で服役囚となっているシバトラ・・・潜入捜査中なのに・・・いつも本名である・・・まあ・・・子供の考えることなので・・・もういいか。

そして・・・伊能のお気に入りとなったシバトラは一緒に脱走。少年時代に三人斬殺した伊能に「やりなおそうと思えばいつだってやりなおせる」という独自の犯罪者更生論で説教するのだった・・・まあ・・・子供のすることなので・・・シバトラは子供じゃないよう。

一方・・・警察内部では新庄(宮川大輔)がさくら(真矢みき)の不正捜査を県警本部の常盤監察官(井上和香)に密告。さくらは公文書偽造で取り調べを受け・・・シバトラは本当の脱獄囚として逮捕されそうになる・・・偽造なら脱獄犯にはならないし・・・脱獄犯なら偽造にならないよね・・・もう・・・考えるのはやめます。

ともかく藤木(藤木直人)の公務執行妨害的乱入により逃亡したシバトラは・・・単身・・・伊能と落合の待ち合わせ場所に・・・しかし・・・そこで発見したのは胸にナイフの刺さった落合の死体だった・・・。

まあ・・・とにかく・・・落合を殺した犯人・・・警察内部の内通者・・・そしてオリジナルの鬼神が来週・・・明らかになるらしい。興味のある人は集合だっ。ま・・・キッドは本当にどうでもいいです。

真犯人は・・・?・・・どうでもいいんだろう?・・・そうは言ってもね・・・。

①わざとらしく顔を洗っていた美月(大後)

②指がぴくりと動いた白豚(塚地武雅)

③その白豚が好きっとか言ってる鮎川(南明奈)

④金髪が怪しい藤木

⑤金髪がさらに怪しいさくら

⑥胸が妖しい常盤

⑦関西弁だし髪型がぶちこわしの新庄

⑧だれが少年じゃいの伊能

⑨モンスターペアレント第一話で教師をやめた南原(内田滋)

⑩禁断のシバトラが二重人格

この中にいる確率99%だっ。

で、『学校じゃ教えられない!・第9回』(日本テレビ080909PM10~)脚本・遊川和彦、演出・木内健人を見た。・・・この夏は・・・学園ドラマの夏だった。月曜日は太陽と海の教室で火曜日は刑事学園に弁護士学園、水曜日は妹学園、木曜日は嘘学園、土曜日は妹学園2、野球学園→恋空学園、学園だらけだった・・・。その中で・・・一番の学園は・・・実はこの灯愛高校(女子学園)ではなかったかと思うのである。とにかく・・・学園が生活の中心だ。学校のレベルも元お嬢様高校ということで偏差値がそれほど高いわけではない。なにしろ・・・男女共学になっているのに女子学園なのである。

そして・・・話の中心が部活動である。そういう意味では「ROOKIES」に最も近い話なのである。しかし・・・なぜか・・・極北に位置した作品になってしまっている。

その最大の理由は脚本家の異常なまでの性的なこだわりだろう。・・・少なくとも・・・ディズニーおタク教師・舞(深田)にTバックをはかせようとする妄想はとどまることを知らなかった・・・どころか・・・まるまる重要なエピソードの核心になっているのだ・・・そんなことでお茶の間の支持を集められると本当に思っているのだろうか・・・。

次に・・・同性愛的嗜好である。しかもリーダーシップをとる男女が男・一樹(中村蒼)がバイセクシュアル、女・瞳(朝倉あき)がレズビアンの標的という趣向である。

さらに自慰・盗撮・妊娠・中絶・ラブホテル・童貞喪失・殺人未遂・自殺未遂・いじめ・いやがらせ・不登校のオンパレードなのである。

そして・・・ある意味深刻な問題を舞がディズニー映画をモチーフに説教することですべて解決していくという・・・荒唐無稽な進行でごまかしていくのである。

つまり・・・変態なのである。変態万歳なのである。・・・なんていうか・・・だめだ・・・こりゃ・・・なのである。

しかし・・・もう・・・若いとは言えない脚本家が・・・俺だって青春に口出ししていいだろう・・・俺だって青春を物語っていいだろう・・・と誰もいない居酒屋の片隅でぶつぶつ言っているようなこのドラマも・・・登場人物を演じる若きキャストたちに同情しながら見ているうちに・・・少し・・・情がわくのである。バカだって・・・生きているんだものなあ・・・けなげだよなあ・・・という気持ちになってくるのだ。

それは・・・言うならば・・・生き物新伝説を見ているような気持ちなんだな。

受験に体調不良で失敗し・・・実は学園そのものに不満を感じていた・・・生徒会長・真行寺(三浦葵)は「教師も生徒もバカばかり・・・こんな学校を愛することはできない・・・そんな時に瞳という砂漠のオアシスに出合ったの・・・あなただけは賢く・・・美しく・・・私にふさわしかった・・・それなのに・・・バカどもと仲良くなるなんて・・・」と瞳に対して可愛さあまって憎さ百倍なのである。学園祭に参加しようとする瞳が部長を務める社交ダンス部を目の仇にするのだった。

真行寺の陰謀で準備をメチャクチャにされた社交ダンス部(Social Dance Club=SDC)だったが・・・ついに舞の影響でディズニー映画を見るようになった永璃(仲里依紗)は「ライオンキング」のハクナマタタ精神・・・心配ないさ~大丈夫さ~と楽天的になる教え・・・を持ち出して・・・パートナー叶夢(森崎ウィン)の「愛は勝つ/KAN」(1990)精神・・・どんなに困難でくじけそうでも最後に愛は勝つと信じる教え・・・をフォローするのである。

そして・・・いじめっ子に「死ね」と言われた可奈(柳生みゆ)は「死ねって言われちゃいました~でも私は死にましぇーん」と「101回目のプロボーズ」(1991)全開である。・・・みんな生れてないのにな・・・。もう脚本・・・捨て鉢になってるな。

そして・・・決意を秘めた瞳は生徒会室へ・・・。片思いの相手・・・副部長の一樹に・・・一樹は叶夢に片思いなのである・・・決意表明である・・・永璃と同じようにディズニー映画を見始めた瞳は・・・「ノートルダムのせむし男なのに鐘」の・・・虐げられた仲間のために自己犠牲によって仲間を守ろうとする登場人物を例にあげ・・・仲間のために・・・悪い生徒会長に身を奉げる決心を熱く語るのである。人身御供宣言なのである。

そして・・・社交ダンス部の存続のために真行寺にキスを奉げるのだった。

真行寺は喜んでいただくが・・・そこに「愛」がないことを悟りつつ・・・約束は守るのだった。

こうして・・・ついに天佑を得て来客者雨宿りで満員の体育館で・・・社交ダンス部の発表会は拙いながらも・・・あの練習シーンの少なさでどうしてここまで・・・社交ダンスをなめてんのか・・・的大成功を収めるのだった。

まあ・・・登場人物たちが・・・新鮮でピュアなので・・・とても楽しい一幕だったのである。

・・・っていうか・・・最初から・・・この要素を盛り込めよ・・・お茶の間は・・・体育館じゃないんだからさ・・・。客がいないとこで・・・これをやっても・・・虚しいよね・・・きっと。

まあ・・・とにかく・・・視聴率的には大失敗だった・・・このドラマ。最後に一花咲かせつつ・・・一樹が退学宣言をして・・・来週・・・何を描くつもりなのか・・・まったく予想のつかない最終回に・・・つづくのだった。

関連するキッドのレビュー『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『ドラマスペシャル・越境捜査』(テレビ朝日)『キャットストリート』(NHK総合)

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2008年9月 9日 (火)

おとぎ話の人魚姫は・・・命よりも死を選ぶ(大政絢)中途半端な呪いは迷惑だよね(吉高由里子)

教育とは呪いの一種である。人間は言葉を覚え・・・呪うことを知った。

言葉が人をどの程度支配するかは・・・もちろん個人差がある。

動物に近いほど呪いの効果は薄れるだろうし・・・神に近付くほど呪いは無意味になる。

その中間に位置する人間は・・・厄介なことに呪われやすいのである。

もちろん・・・言葉が道具である以上・・・呪いも道具にすぎない。

呪いは「いい子」を育てたり・・・「悪い子」を作ったりするが・・・プロの呪術師たちはそれが偶然の結果にすぎないことを・・・知っているのである。もちろん・・・それが口惜しくて・・・呪術師たちは様々な呪いの言葉をあみだすのだが・・・必殺の呪文が必ずしも効果的でないことにいつも驚くのである。

白魔術師は言う。「汚れた魔術は人を罪に導く」と。

黒魔術師は言う。「地獄の存在がどれほどの悪の誘惑を人間から遠ざけたことか」と。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6」↗*6.4%(平均視聴率が*6.5%である・・・惜しい*6.6%ならタイトルとあわせて666の獣の数字だったのに・・・反町次はドラマ選べよ)、「魔王」↗12.3%(どこが・・・魔王なのか・・・いいえなんでもありません)、「打撃天使ルリ」↗*7.7%(キャスティングミスにつきるね)、「岡部警部3」11.0%(ヒロイン・八木優希って・・・)、「恋空」↗*7.6%(一作ごとに違うバカに)、「ヤスコとケンジ」↘13.0%(こわいお父さんといえば夏八木勲じぃじも可)、「33分探偵」↗*9.9%(見ても見なくてどうでもいい・・・そこがいい)、「氷の華①」16.8%「氷の華②」18.0%(悪女の華は美しく咲いたのです)、「篤姫」↗27.7%(30%越えには何が必要なのか・・・?)、「Tomorrow」↗14.1%(日曜劇場のスタッフはよく考えよう・・・お茶の間の求めているものを)、ついでに「あんどーなつ」↘*9.2%、「太陽と海の教室」↘13.3%、「窓際太郎17」16.5%・・・以上。

で、『太陽と海の教室・第8回』(フジテレビ080908PM9~)脚本・坂元裕二、演出・谷村政樹を見た。さて・・・低視聴率であったので話題にしにくいのだが・・・同じ脚本家に「わたしたちの教科書」という作品がある。ヒロイン(志田未来)がいじめられて自殺(のような事故死)をする話だ。そうなると当然「太陽と海の教室」で八朗(濱田岳)が雪乃(大政)の心中未遂に巻き込まれて事故死は想定の範囲内になるのである。この自殺・・・いや不慮の事故だった・・・という展開に・・・死に対する人間の健全な恐怖と・・・不健全な憧憬が交錯しているのは間違いない。

キッドは自殺を肯定しないが・・・否定もしない。そんなことの是非を問うのは無意味だからである。いくら自殺はいけないと言っても自殺されてしまえば・・・あるいは自殺してしまえば・・・本人と世界は無縁になると思われるからである。

もちろん・・・それはあくまで「死後の世界」を否定すればの話である。

「死後の世界」があって自殺者は特別ひどい目に会うというのが「生者」に分っていれば・・・話は違ってくる。

しかし・・・こればかりは死んでみないとわからないのだなぁ。

さて・・・前回の雪乃の飛び降り自殺失敗で自殺へのハードルはかなり高くなったのだが・・・まだ・・・真相は秘められているが・・・ハチ(八朗)の死は自殺でないのが濃厚である。・・・故障したエンジンからこれみよがしに立ち上る白煙・・・不自然な握り方のアタリ棒・・・一つしかない救命胴衣・・・気絶した少女とモテないクンの二人きり・・・なんとなく太陽がいっぱい・・・ミステリの導入部分かっ。

このドラマでは黙秘する気満々だが・・・ハチは思春期のあまりモテモテでない人にありがちの・・・ひょっとしたらという性的妄想で頭がはちきれんばかりになり・・・毒ある花である雪乃の蜜に誘われて・・・食虫植物に食われる虫の如く・・・死んだと思われる。

ハチ「バカだなあ・・・雪乃を好きだなんてウソに決まってるだろう・・・自殺するとか言われたんで話をあわせただけだよ」(・・・ということで納得してください・・・神様・・・心の底のエッチな気持ちはなかったことにしてください・・・)

灯里(吉高)「バーカ」(ってミエミエなんだよ・・・援助交際少女をなめんなよっ・・・でも・・・好きになったから・・・許してあげるよ・・・しょうがないなあ・・・もう)

・・・なのである。こういう男はつけあがるので灯里はもう少し締めておくべきだったな。

案の定・・・ハチはまたしても同じ罠にかかり・・・今度は助からなかったのだ。

ただ・・・それだけの話なのに・・・こんなにきれいごとにして困るよね。

さて・・・前々回・・・アンデルセンの「みにくいアヒルの子」がベースにあることを感じたキッドだったが・・・今回はアンデルセンの「人魚姫」を表沙汰にしてきました。

東大卒で勉強バカというお決まりのキャラ(つまり・・・東大卒なんて勉強はできるけど勉強以外のことはバカであってほしいという勉強もできないバカの妄想が生み出す典型です)である若葉(北川景子)は「かわいい話」とタイトル連想ディズニーアニメ的内容ないようを連想するのだが・・・凛久(北乃きい)も灯里もそれが「悲しい話」「こわい話」だと知っている。これは本当はこわい童話ブームの影響下に二人が育ったジェネレーションギャップかもしれないし・・・凛久も灯里も志望校が東大ではないと言う暗示かもしれない。

ま・・・とにかく・・・アンデルセンの童話に・・・秘密は隠されているらしい。

「人魚姫」はダイジェストするとこんな話である。

年頃の人魚姫は海で溺れた王子様を助け恋に落ちる。王子を追うために人魚姫は「声を売って足を得る」という取引をして人間に化ける。ただし・・・王子が他の女と結婚したら・・・人魚姫は泡となって消えるという契約である。もちろん・・・恋に落ちた人魚姫にはそんな・・・悲劇が自分を襲うとは考えない。なにしろ・・・ピチピチの人魚姫なのだ。しかし・・・王子と再会した人魚姫は声を失っているので事情を説明できない。あろうことか・・・王子は別の娘を命の恩人と思い込み・・・婚約してしまうのである。悲嘆にくれる人魚姫に人魚の姉妹たちが「王子を刺して血をあびれば足を取り戻すことができるナイフ」を届けてくれる。人魚姫は・・・「愛するものの死」と「残された人魚の命」を天秤にかける。そして・・・ナイフを使わないことを決める。やがて王子は別の娘と結婚し・・・人魚姫は泡と消えるのである。アンデルセンはクリスチャンであるのでもちろん人魚姫の自己犠牲は消極的な自殺とは認定されず・・・神の祝福を受けるのである。

まあ・・・この物語では王子様がハチだとすると・・・人魚姫って・・・バカだなあという展開になっています。そりゃ・・・視聴率も下がるわな・・・テレビでは普通の女の子がイケメンにもてもてはアリですが・・・普通(ギリギリで)の男の子が美少女にモテモテの話はナシなのです。そう・・・神様が定めたもうているのです。

ま・・・それはともかくとして・・・灯里のアイスのアタリ棒をあずけられたハチが匂いを嗅いだり口に含んだりしたかどうかは・・・二人が肉体的に結ばれたかどうかで変わるわけですが・・・おいおい・・・それもどうでもよくて・・・とにかく・・・櫻井は・・・今回も雪乃や凛久とのスキンシップだけは忘れていないようでした。

とにかく・・・死んだらスキンシップもできないので・・・なんとか雪乃の自殺願望という呪いを解除しようと必死です。

それは「死ぬのはまだ早い・・・まだまだこれから長い時間があって楽しいこといっぱいあるよ・・・世界は広いから素晴らしい出会いが待っているよ」というような呪文です。

もちろん雪乃の呪いには「生きていればもっと悲しいことがある・・・まだ見ぬ世界にはもっとひどいことが満ちている」という呪文が含まれているはずなのでまったく効果はありません。

どちらかといえば・・・火に油を注ぐ場合があります。

「じゃ、ほっとけって言うのかよ」・・・まあ・・・そうですね。少なくとも・・・櫻井が言っても効果がないってことは確実なので・・・もう少し智恵を使うとよかったのかもしれません。だけど主役の立場ってものがありますしね・・・。

さて・・・キッドは「人魚姫」って言えば思い出すのが・・・松本隆・作詞の「赤いハイヒール/太田裕美」(1976)です。この歌は「木綿のハンカチーフ」と対になっています。「ハンカチーフ」では男性が上京・・・故郷に残された女性が恋を歌うのですが・・・「ハイヒール」では女性が上京・・・都会の暮らしに疲れていく歌になっています。まあ・・・その頃は都会は悪の象徴だったのです。・・・まあ・・・実質的には今もそうですが。

おとぎ話の人魚姫はね

死ぬまで踊る ああ赤い靴

いちどはいたら もう止まらない

誰か救けて 赤いハイヒール

・・・ある意味・・・シュールな歌詞です。なぜなら・・・アンデルセン童話の悲しいお話が二つ・・・まぜこぜになっているからです。

つまり・・・「人魚姫」かと思っていると「赤い靴」なのです。ある意味・・・作者はロスで怪しいクスリを黒人から買っているのでは・・・と心配になってきます。

さて・・・「赤い靴」はダイジェストするとこんな話です。

貧しい少女カレンは裸足の少女です。なぜなら靴を買うお金がないのです。見るにみかねた靴屋のおかみさんは「赤い靴」をつくってくれます。やがてたった一人の身寄りだった病気の母が死に・・・ひとりぼっちになったカレン。母親のお葬式でもカレンは赤い靴をはいてました。だって靴はそれ一足なのです。この事情を知った裕福な老婦人がカレンを養女にしました。それからのカレンは幸せに成長し・・・美しい娘に成長しました。しかし・・・ある日・・・靴屋の店先に美しい「赤い靴」を発見したカレンはその靴の虜になってしまうのです。老婦人はその靴に「呪い」を感じてカレンをたしなめますが・・・青春真っ盛りに突入したカレンは聞く耳を持ちません。老婦人が危篤に陥っても赤い靴をはいてダンスパーティーに出かける恩知らずぶりです。ところが・・・カレンはどんなに疲れてもダンスはやめられず・・・靴も脱げなくなってしまうのです。ついに疲れ果てたカレンは生き延びるために足首から下を切断しました。すると・・・足首は赤い靴をはいたまま華麗なステップを踏みつつ遠くへ踊り去ったのです。アンデルセンはクリスチャンなので・・・もちろん・・・カレンはその後、不自由な体を教会の奉仕活動に奉げることで神に祝福されるのです。

恋に狂って死んだ人魚姫と・・・青春を赤い靴に奪われたカレン。まあ・・・アンデルセンが恋する美少女の楽しい青春の日々を激しく憎悪していることは間違いないようです。そして・・・この童話にシンパシーを感じるこの脚本家もまた・・・。まあ・・・奥さんが森口瑤子なので・・・それはないか・・・。あ・・・ひどい目にあったのは・・・ハチだったか・・・。

まあ・・・とにかく・・・やっと「太陽と海」が「教室」になったみたいです。

プールにうっかり飛び込むのは危険なので良い子のみんなは真似しないようにね。プールの底で頭打って死んだりするからね。本当だよ。

テンメイ様はアカリのアタリでカタをつける展開である。まあ・・・人生の部分否定(全否定ではない)をドラマの部分肯定(全肯定ではない)につなげてくるあたり・・・さすがは天使様である。素晴らしいアクロバットでございました。

関連するキッドのブログ『第七回のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)

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2008年9月 8日 (月)

女の道は一方通行じゃ(宮﨑あおい)バックは不可?(瑛太)俺は医者だ・・・朝寝坊する(竹野内豊)

さて・・・二本立ての日曜日がフィナーレである。・・・夏は暑かったのでございます。

「篤姫」の↗27.7%はすげぇぇぇぇぇのであるが・・・「Tomorrow」も↗14.1%で有終の美を飾った。フタケタ完走で平均12.6%は夏ドラマの暫定3位、前番組の「猟奇的な彼女」の平均*8.3%から*4.3%のアップはさすが竹野内豊だった。もちろん・・・日曜劇場らしいドラマだった・・・とも言えるのである。

次は・・・鈴木京香・長谷川京子・桃井かおり・吹石一恵で「SCANDAL」か・・・。「四つの嘘」より・・・濃い・・・気がいたします・・・大丈夫か? プロデューサーは「輪舞曲」の生野Pなんだなあ・・・。また・・・中途半端なサスペンスなのか・・・。「孤独の賭け」はひどかったからな・・・しかし脚本は井上由美子である。悪女サスペンスではテレ朝の「氷の華」が相当面白かった・・・それはサスペンスとして秀逸だからである・・・欲張りすぎないことを祈りたいのでございます。

で、『Tomorrow~陽はまたのぼる~・最終回』(TBSテレビ080907PM9~)脚本・篠崎絵里子、演出・山室大輔である。まあ・・・誰もが思うことだと考えるのだが・・・西山室市・・・イベントの度に災害発生である。強風のためにモニュメント倒壊って・・・いくら演出家の名前がらみの市だとしても・・・責任者出てこいという話だ。

しかし・・・まあ・・・ドラマだからな・・・貧乏で貧しい貧窮した田舎の町ではよくあることなのかもしれない・・・。

市議会の議決で廃院が決まった市民病院。

病院スタッフたちも再就職がほぼ決まり・・・それぞれが再スタートを切っていた。

すぺての問題は・・・市の財政問題に端を発しているので・・・リゾートホテルの開発で公用地の有効活用・・・雇用の創設・・・経済活動の活性化を目論む・・・地元の有力者で国会議員の松永(品川徹)と副市長・蓮見(陣内孝則)。まあ・・・誰もが思うことだと考えるのだが・・・このリゾート事業は成算あるのか・・・ないと思う。

なぜなら・・・東京ディズニーランドリゾート以外のリゾートは「死語」だからである。

もう・・・保養地とか行楽地とかリゾートとか・・・無理だよね。

まだ・・・セレブ病院の方が・・・目がある気がする。まあ・・・「セレブ」も死語だけどさ。

さて・・・それはそれとして・・・「市民病院」の消滅を絶対に認めないものたちがいたのである。

一人は主人公のドクター航平(竹野内)・・・そしてもう一人はヒロインのナース愛子(菅野美穂)である。

愛子の妹・七海(黒川智花)は弁護士になることをやめ・・・医師を目指すことにした・・・のだが・・・選択肢がレベル高いのでございます。・・・お金かかるのに・・・姉は就職活動をしないで・・・市民運動を始めるのだった。「市民病院閉鎖反対」署名運動である。まあ・・・これまでもナースの業務を越えて暴走していた愛子なので・・・このある意味・・・自暴自棄な行動も納得なのである。愛子はこのまま・・・テロリストになればいいのに・・・。

最後は・・・市役所とか市議会とかに自爆テロだよな。

「我々~、市民に適正医療を求める実行独立戦線は~、市民が最低限の医療行為を受けられない現状に~、断固として~ぼぎゃぁぁぁぁぁぁぁん」である。

しかし・・・病人を中心に支援者は集まり・・・愛子の孤独な戦いは一歩前進をしたのであった。

おりしも・・・イベント会場ではコンサートが開催され・・・「リゾートホテル計画発表」というセレモニーが行われていた。その会場で署名活動を展開する愛子。ある意味、妨害工作を行うゲリラ戦術である。

だから・・・会場で事故が起きるのはけして偶然ではない・・・という考え方もある。

①病院再開派によるテロ

②隣町の観光協会によるテロ

③北朝鮮によるテロ

④大麻吸引力士の自棄の鉄砲

⑤河原のぶ子(佐々木すみ江)の怨霊

などが考えられます。

たちまち・・・第一回にタイムスリップしたような大事故発生。そして・・・負傷者は前より多い模様・・・その中には蓮見の娘・唯(稲垣鈴夏)も・・・。

市民病院では・・・航平と事務長(岸部一徳)が残務処理をしていた。事故現場から連絡を受けた航平はもちろん「患者の受け入れ」を即断する。ある意味、不法占拠である。

「市民病院に存在意義があっては困る」と患者の搬送を妨害しようとするリゾートホテル開発推進派の人間はもちろん・・・殺気だった市民に袋叩きにあって死亡である。もちろん・・・死して屍拾うものなし・・・海に捨てれば魚のえさである。・・・地方都市にはよくあることだ・・・いい加減にしておきなさい。

病院に到着した・・・蓮見父娘と愛子・・・唯は脳内出血があり緊急手術の必要な重態だった・・・しかし・・・愛子も腹部に負傷していて・・・意識を失ってしまう。愛子も生死にかかわる重傷だった。

ドクター航平の二人同時手術ミラクルデラックスゴッドハンド炸裂か・・・と思いきや・・・騎兵隊が続々到着である。看護師長(エドはるみ)がマラソン後のインタビュー番組の合間をぬって駆けつけ・・・ドクター遠藤(緒川たまき)もタクシーでかけつけ・・・その他のスタッフも再就職先の仕事を放棄して・・・駆けつけたのである。一斉蜂起なのである。サンチャゴに雨は降るのである。トラトラトラなのであった。ザク核爆発である。

自称・救命の鬼・柿沼委員長(志賀廣太郎)までが昼行灯の仮面を脱ぐのだった。・・・まあ・・・ある意味・・・爆笑である。もちろん・・・コレとか・・・禁断の菅野とエドでグ~とかは・・・感動を放棄した演出・・・と言えないこともないと思います。

もちろん・・・手術は大成功。航平のミラクルボイスが炸裂。

市民病院革命最前線義勇団は一致団結して悪い権力者を追放である。

松永議員「・・・このままですむと思うなよ・・・おぼえてやがれ~」である。

まあ・・・彼は国会議員でありながら実は暴力団の組長だったのですね。たぶん・・・きっと・・・おそらく・・・。

こうして・・・なし崩し的に再生された・・・市民病院は・・・地域医療・・・相互参加・・・開業医メンバーズ制のオープン病院となったわけです。・・・もちろん・・・ものすごく妖しい経営形態です。備品の横流し・・・不健全な雇用形態・・・そして脱税の匂いがプンプンします。

まあ・・・それでも新たなる道は開かれたのです・・・っていうか・・・とっととこれを初めて・・・その中での善と悪をドラマ化するべきではなかったのですか・・・。

航平「そんなことしたら・・・また・・・収拾がつかなくなってしまうでしょう・・・これでいいと思うんだ・・・陽はまたのぼり・・・そして・・・俺たちの戦いは・・・まだまだ・・・これからなんだ・・・握手はするけど・・・それ以上のことは・・・雨の日までおあずけなのです」

関連するキッドのブログ『第9話のレビュー

Hcinhawaii0464 ごっこガーデン・お姫様抱っこ専用セット。まこむふふ・・・むふふ・・・ドラマは呆気ない… ┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~・・・でもなんだかんだ竹野内様のサービスはバッチグ~なドラマデス・・・握手あり・・・人工呼吸あり・・・そしてついにはお姫様だっこはうぅん・・・ドサクサにまぎれてさりげなく・・・がポイントデス・・・航平と愛子は・・・どういう関係・・・?・・・二人とも・・・照れ屋さんでしゅか~?・・・それとも不器用同志のいくじなしのすれちがいでしゅか~?」mari結局・・・病院再建は・・・藪の中のドラマでした・・・政治が悪いっていう結論なのかしら・・・まあ・・・マスコミの常套手段ですよね・・・お客様である市民は絶対に悪人にしないんですよね~・・・ちょっとピントはずれだったかな~まこ先輩・・・意識不明なのに・・・タッチプレイはごっことして反則ですよ~あんぱんちまたしても33分探偵から太陽と海の教室にワープしたのよ~・・・日曜日は忙しいのよね~ちーず主題歌の星村麻衣さん劇中歌手登場。愛子が麻衣を呼ぶのと三井が黒田を呼ぶのはかぶりましたね。まあ・・・ありがちというのはテクニックの一つです。あらすじ的には感動できればOKなのです。やはり・・・オープン病院のプラス・マイナスも見たかったかな?・・・最後の左手握手はちょっとしたミステリーなのかしら?」ikasama4・・・とにかく・・・せっかくの題材をコネタでまとめるというのが・・・とっても残念な感じですよね?・・・なんていうのか・・・本格的なドラマを作る力量というか・・・現場の空気というか・・・そういうものがこの局からは消えてしまったのでしょうか・・・役者さんたちはすごく好演しているので・・・余計にちぐはぐな感じがしてしまいます・・・ドラマのTBSこそ・・・再建の必要があるような気が・・・ただひとつ言えるのは院長最高(笑)!

Hcinhawaii0465 ごっこガーデン・握手専用セット。お気楽右腕を切断するのかと思った・・・。リストラされた希美(有村実樹)も来たのね・・・。愛子も植物人間になって・・・遠藤のお母さんと枕を並べるのかと思った・・・そして遠藤と航平が・・・看護仲間に・・・来年の24時間のドラマにどうかな・・・あ・・・局が違うか・・・ま・・・まあまあ・・・まあまあ・・・まあまあ・・・だったのかなぁエリ松永議員は次の選挙で落選間違いなしでスー。命より金が大事って政治家にとってはさすがに禁句ですyon・・・久しぶり日曜劇場最後まで見たのでスー。命に値段はつけられないので・・・全部タダにすればいいのでスー。赤字はツケにしとくのでスー。最近・・・ツケという言葉を覚えたので言ってみたかっただけでスーアンナパラミドシンは幻の除草剤ぴょん・・・氷の華ネタぴょん・・・最後まで犯罪者・・・しかも殺人者が逮捕されないドラマってある意味・・・大冒険・・・患者が誰も助からない医療もの・・・とか?・・・まこぴょ~ん・・・お仕事の時間ですぴょんぴょんぴょんみのむし「さらっと・・・Tomorrowをスルーするアンナちゃん・・・氷の華モードるるる・・・あなたも悪女になりますかるるる・・・まこちゃんを盛り上げつつ・・・秋ドラマをふるるるる・・・るるる

Hcinhawaii0466 ごっこガーデン・幻の朝日の美しいリゾートホテルセット。ろーじーじいやーっ・・・間に合ったで~、わてはレビューが間に合った・・・やったで!副市長は昔の助役やで・・・遠藤紗綾はさやえんどうやで・・・星村麻衣販促反則ギリギリやないの~?・・・浪速の商人かいなっ・・・トモロ岬もヨロシク!」くうろーじーさん・・・今回ネタのキレいいね・・・といいつつ・・・竹野内の2ショットは抑えてみる私でした・・・シャブリおっとー・・・次のスミレ地上波は9月14日AM0420~0450でありました~時間変更あるのでご注意なされますように・・・ミマム日曜日の昼間にこっそりオンエアされたHTBスペシャルドラマ『歓喜の歌』・・・染みますわ~歌手だから~aki青い封筒が来たり~・・・事故米宝山騒動とかで・・・遅刻している私です・・・それではまたTomorrow・・・・・・

で、『篤姫・第36話』(NHK総合080907PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・岡田健を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回はもちろん有馬新七書下ろしイラスト付ですが・・・謎の文久寺田屋事件の真相についての解釈付でございます。現在でも上意討ちだったのか・・・それとも偶発的事件だったのかでさえ意見の分かれるこの事件。ま・・・歴史の真相などというものは基本的に藪の中でございますけれど。特に大河ドラマでは解釈と言う名の歴史捏造は常習でございますからねえ。贔屓の歴史的人物や・・・歴史観によっては・・・「あの人がそんなことするはずがない」という部分は必ず出てきます。また・・・ドラマの流れから考えておかしい場合もあれば・・・歴史的には無理だけどドラマとしてはどうか・・・という場合もございますね。さてさて・・・皆様の中の真実の文久寺田屋事件はいかがな展開でございましょうか。もちろんキッドは慶応寺田屋事件(龍馬急襲)の方が好きです・・・そういう問題なのか?

Atuhime1862c で、今回も文久二年(ほぼ1862年)である。さすがに・・・時間が止まってきた。前回も書いたがこの年は幕末動乱の主要人物たちがほぼ位置についた年なので・・・描く必要のあることが多いのである。非常に大雑把に言うと・・・幕末とは・・・徳川宗家と薩摩・長州・土佐の三国同盟の戦争である。徳川宗家は公武合体という非戦主義でこの戦争を回避しようとし・・・三国同盟側では上は佐幕、下は倒幕という分裂を呈し下克上によって結局倒幕に向かっていくのである。幕府側から見れば・・・三国同盟の主体は・・・上は天皇を下は民草を利用し・・・権力を簒奪した悪逆非道の輩ということになる。

もちろん・・・戦争によって強力な中央集権体制を作らなければ日本は清国なみの欧米列強の植民地になってしまった可能性はあり・・・そこが歴史の綾というものだ。

そして・・・ドラマではのんびりと・・・天皇家・将軍家・薩摩大名家の権力闘争を描いている頃・・・水面下では最初の三国同盟が三藩の下級武士たちによって密約され・・・すでに倒幕戦争が開始されたのが・・・この文久2年だったのである。

薩摩と長州は島津家も毛利家も関ヶ原の負け組であるため・・・下克上は曖昧だったが・・・関ヶ原の勝ち組である・・・山内家(上士)と負け組である長曽我部家(郷士)の合体している土佐では・・・下克上は先鋭化していく。

これに幕府でありながら・・・勤皇という特異な思想を持つ水戸藩の存在がからみ・・・下級武士たちは・・・倒幕の大義名分を尊皇攘夷に求めていくのだった。

そして・・・それを扇動するのは徳川四天王の一人・酒井忠次の血脈が支配する庄内藩の郷士・・・月山忍軍の下忍である天才忍者・斎藤原氏清川八朗正明(いつきのふじわらのうじのきよかわはちろうまさあき)略して月山の清八である。

清八は・・・月山に篭ること3年で言霊の術を会得した。17歳で江戸に出ると・・・文武で頭角を現し・・・ついに剣と学問を教授する私塾を開講する。そして・・・幕府直参・・・藩を問わず・・・類稀なる洗脳術で影の支配を拡大していくのだ。言わば新興宗教・清河教の教祖なのである。

大奥・大御台所の間。深夜である。天璋院の直属くのいち・重野はそっと合図の拍子木を打つ。

篤姫は眠りを解き床に身を起す。その瞳が闇を見据える。

「これに・・・」

大奥にはあってはならない男の声が応える。

「・・・半蔵か・・・」

闇の中に平伏するのは・・・隠密同心の長・服部半蔵だった。いつもの奥医師・伊東玄朴の姿ではなく・・・変装をしたままだ。その姿は火付盗賊改方頭・渡辺源蔵である。服部も渡辺も元は綿部という職業集団だが・・・当然・・・変装を得意とした忍者の衆である。

服部半蔵宗家は四代で断絶したと正史は伝えるがもちろん・・・それは表向きで公儀隠密の長として続き・・・現在24代目である。無論・・・忍者としての地位は中忍である。

半蔵は前上忍である徳川家定から・・・上忍位を譲られた天璋院に仕える身となっている。無論・・・形式的には現在の上忍は家茂であるが・・・忍びの世界では何よりも実力が優先される。

将軍後見職に松平慶永の弟・田安慶頼があるように・・・家茂に代わり上忍職を篤姫が預かっているのである。

「いかがした・・・」

「安藤様暗殺の黒幕は・・・やはり・・・清八でございました・・・」

「やはりの・・・」

「清八の汚染は激しく・・・その毒は・・・公儀隠密にも広がっておりまする」

「・・・情けないのう・・・」

「面目ござらぬ・・・しかし・・・篤姫様の邪眼の法には及ばぬとはいえ・・・清八の言霊の術・・・侮れませぬ・・・気がつけば口車に乗せられるのです・・・」

「・・・ふむ・・・」

「以前・・・清八の妻女を捕らえましたが・・・清八の施した断食の暗示が解けぬまま・・・獄中衰弱死をしております」

「むごいの・・・で・・・清八は何処におるのじゃ・・・」

「京でございます・・・その旨・・・幾島殿には伝え申した・・・」

「そうか・・・幾島・・・達者でおるかのう・・・」

はるか西の都・・・京では・・・幾島・村岡の二人の老くのいちが月見酒をしていた。春霞がたなびいて・・・月光が妖しくにじむ。

清八に対抗するために老女たちは今・・・藤原流秘術・水鏡を会得しようとしていた。水は涙である。涙を鏡とする境地は・・・極意であった。二人は真言を唱えつつ・・・涙腺を意識の支配下に置くために集中力を高めているのだ。

ふと・・・幾島の唱和が途絶えた。村岡が問う・・・「得たか」・・・「八割方・・・」・・・「時が惜しい・・・」・・・「参りまする」・・・京の洛北の小さな庵から人影が消えた。

京都の薩摩藩邸は・・・勤皇の志士という清八の信者でごった返していた。数ヶ月の九州遊説で清八が洗脳した・・・浪士たちである。その中にはくぐり衆の小頭である有馬新七もいた。

藩邸の中で・・・清八に染まらぬものたちにはまさに奇異な集団であった。

「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてーはらそーぎゃーてーぼーじーそわか」

清八が唱える奇声に薩摩隼人を中心にした浪士の集団が・・・身をゆらせ・・・放心した表情で唱和する。

その途中で・・・清八は説教をはじめるのである。

「おめら・・・すめらみことのおんためならはあ・・・いのちささげねえどなんねえのは・・・難儀のごど承知すて・・・悪さすでる関白殺らねばなんねえのは・・・所司代の首ばおどすことすねばは・・・地獄さ落ちるのは・・・」

彼は薩摩藩邸で堂々と・・・関白・九条尚忠と京都所司代・酒井忠義(小浜藩主・酒井正親系酒井氏)の暗殺を教唆しているのである。しかし・・・あまりの庄内訛りに術にかかっているもの以外にはその意味は判じかねるのだった。

ただし・・・暗示にかかっているものには清八の声は神の声のように心の奥底に響き渡り・・・絶対的な命令として心に染み付くのである。

その時・・・清八の声が止んだ・・・。

「ふふふ・・・京都の女狐どもか・・・おらの妾になりにきたか・・・」天井板がはずれ・・・くぐり衆で清八信者の弟子丸龍介が藤原のくのいち・佐賀野ともみ合いながら落下した・・・その周囲から藤原のくのいちが天井板をはずして殺到する・・・集団催眠状態になっている階下の浪士たちは呆然としたままだ。

清八は舌打ちすると・・・広間の障子戸を破り・・・藩邸の裏庭へと逃れ出た。

そこに・・・幾島が立っていた。

「どけ・・・婆・・・」傲岸な清八は幾島に罵声を浴びせかけ・・・さすがに北辰一刀流の免許皆伝である・・・相手の殺気から・・・幾島の並々ならぬ力量を読み取った。

すかさず清八は自慢の七星剣を抜刀する。

「ふふふ・・・不浄のものだが・・・斬る」

しかし・・・清八は間合いを詰めない。刀を正眼から八相、八相から脇構、脇構から正眼と・・・構えを変えながら・・・瞳を燃やし始める。

幾島は忍び装束で忍者刀を構えていたが・・・不意に清八の構えの変化に応じ始める・・・清八の顔に残忍な笑みが浮かぶ・・・。しかし・・・周囲には他の敵も多いことに清八は気がついた・・・それが結果的に清八の命を永らえた。

「ふ・・・お前などに手間どってはいられぬは・・・去ね・・・まっすぐに走って行け」

その瞬間・・・清八は脱兎の如く・・・走り始めていた・・・。

「おう・・・これは・・・そんな・・・」

清八は言霊返しにあったことに愕然とした・・・。しかし・・・同時に幾島も反対側で走り出していた。二人はただすれ違った。

薩摩藩邸の裏庭を中心に清八は東へ・・・幾島は西へ・・・目にも留まらぬ速さで疾走していく。

潜在意識による活動は潜在能力を顕在化させ・・・その足の速さは尋常ではない・・・。

呆気にとられるくのいちたちの包囲を突破し・・・幾島と清八は力尽きるまで走り続けたのだった。

幾島が意識を取り戻したのは・・・長州萩の里だった。

そして・・・清八は江戸・日本橋で目を覚ました。

その頃・・・薩摩藩邸に残されたものたちは清八の暗示が解けたものもあり・・・解けぬものもあった・・・そして・・・そのうちの何人かは・・・清八の計画した京都焼き討ち計画の実行のため・・・つなぎの宿となる伏見・寺田屋に足を運んでいた。(つづく)

火曜日に見る予定のテレビ『モンスターぺアレント』『シバトラ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

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2008年9月 7日 (日)

・・・。だ(松岡昌宏)・・・。かよ(広末涼子)・・・。なのね(多部未華子)

殺人米を売った業者は殺人未遂で起訴されないのか・・・と思う。

不正教員採用関係者は大分市中引き回しの上・・・磔にならないのか・・・と思う。

福田総理は辞任後・・・切腹しないのか・・・と思う。

まあ・・・キッドの心のどこかでそう思う部分がある。

もちろん・・・キッドの心は複雑だから・・・食の安全なんてギャンブルだし、採用試験なんてギャンブルだと思うし、総理大臣なんてギャンブラーだと思うから・・・別にいいじゃんとも思うのである。

生きているのはそれだけでああ、みっともないさあ・・・と思うのである。あいつが死んだ時もキッドは飲んだくれてたから・・・。

で、『ヤスコとケンジ・第8回』(日本テレビ080906PM9~)原作・アルコ、脚本・山浦雅大、演出・大谷太郎を見た。初心というものがある。芸の世界では初心(しょしん)は忘れてはならないものである。水商売では客に触られて騒ぐようだと初心(うぶ)なネンネじゃあるまいしと言われる。初心は純粋だし・・・初心は純情である。初心が大切なのは基本だからだし・・・初心が汚れないのはおニューだからである。

そして・・・誰にだって最初はある。

人間の記憶力は個人差があるもので・・・さらに言えば記憶の回想力にも個人差がある。

キッドのよく知る認知症の女性は・・・お昼何食べる?と聞くとわからないと言うし・・・朝何食べた?と聞くと覚えていないと言う。それなのに「不安に思う気持ち」は忘れない。自分が何かを忘れていることをいつも不安に思っている。キッドは早く「不安」も忘れてしまえばいいのにと思うのである。英国の首相だった鉄の女サッチャーも認知症らしい。彼女もまた朝食のメニューをお昼までには忘れるらしい・・・なんだか他人ではないような気になるのである。

そんな彼女たちも・・・かっては様々なことを記憶し・・・そして回想できたのだ。

ドラマを見る人々も・・・いろいろなドラマを見る。

そして・・・個人差はあるけれど・・・いつか見たドラマと同じような手口に遭えば・・・「またか」と思うのである。

人間は何を面白いと思うか?・・・と言う質問の答えは様々だと思うが・・・体内麻薬物質による自己報酬について考察するとキッドは二つのジャンルを想起する。

一つは「新しいものの発見」である。これは「好奇心」という言葉で示される。欲望が満足することでエンドルフィンが発生し・・・人は快感を得る。これを人々は面白く感じるのである。食欲で言えば「美味しさ」を感じるようなものだが・・・それも「新鮮な味」に特定することもできる。

そうなるともう一つは「慣れ親しんだものの知覚」である。これは「安心」という言葉で示される。たとえば・・・帰宅した時に感じる安堵感。環境に満足することでエンドルフィンが発生し・・・人は快感を得る。これを人々は面白く感じるのである。今日も元気だゴハンがうまいのである。それは「ふるさとの味」に特定することもできる。

もちろん・・・その二つは見慣れないものへの拒絶感や・・・親しみすぎた果ての倦怠感にも通じていて・・・人間の感情を複雑にしていく。

エンターティメントはそうした・・・複雑な観客の気持ちにこたえていかねばならない。

だから・・・ヒット作には二面性がある。

キッドはそれを「珍しくて懐かしい」と表現するときもあるし・・・「複雑だけどシンプルだ」と表現することもある。

たとえば・・・「ごくせん」というドラマは怪物コンテンツだが・・・それは「長髪教師(金八)」という伝統や・・・「極道の妻たち」という伝統をふまえた「なつかしいもの」でもあり・・・「極道の娘が教師になる」という「珍しいもの」でもあるのだ。最後は問題を乱闘で解決というのは「時代劇」でもあり・・・夕日に向かって走るのは「青春ドラマ」でもある。

当然・・・そうなると「暴走族が少女マンガ家」は同系列の作品ということになる。

もちろん・・・「ごくせん」ほどのヒットがないのは「イケメン生徒に偽装した高級ホストクラブ」テイストが欠けているという分析もできれば「ごくせん」が先行しているので飽食しているという分析もできる。

しかし・・・なんだかんだ・・・五輪のある年の夏ドラマで・・・平均視聴率が①コードブルー15.3% ②太陽と海の教室14.4%につぐ・・・③ヤスコとケンジ12.5%(Tomorrowも12.5%だがヤスケンの方が*0.01%上回っている)・・・は失敗とは言えないのである。

そこで「ベタの強み」というものが浮上するのである。

今回のストーリーはこうである。

①前回・・・マンガ家桜葉れいかが元暴走族だったことが発覚し・・・読者の夢を壊した責任をとって断筆を決意したケンジ(松岡)は転職する。

②いろいろな仕事を探すが・・・問題があって長続きしない。

③昔なじみのマスター(嶋大輔)が男の勲章ラーメンを世話してくれる・・・しかし・・・本人も周囲も・・・本当は桜葉れいかの復活を望んでいる

④・・・ファンを裏切った責任をとったケンジの前に続行を求めるファンたちが殺到し・・・ついにケンジは「男に二言はない」という前言を撤回する。しかし・・・男の意地を通して・・・桜葉れいかは死んだが・・・桜葉れいか。がデビューします・・・オチである。

つまり・・・切腹・・・地獄・・・復活の儀式・・・復活という起承転結で・・・もうこれ以上なくベタなのである。

もちろん・・・「その手は飽きた」という人も多いと思うが・・・世の中には生れて初めてドラマを見た人もいて・・・そういう人には「斬新」なのである。

また・・・味を知るためには・・・何度か味わう必要がある。「ドラマ」を何作か見て・・・このドラマでようやく・・・ドラマの楽しみ方を覚えた人もいて・・・そういう人には「初めて面白いと思ったドラマ」なのである。

さらに・・・「ドラマ通」でも・・・「こういう単純明快なのが好き」という愛好家もいれば・・・この手の「ベタさ」のコレクターとして好感を持つものもいるのだ。

たとえば・・・ヤスコ(多部)は必ず転ぶという「お決まりの場面」あるいは「くりかえしのギャグ」を持っている。そういう手法が新鮮な人も・・・お約束好きも・・・さらには今度こそ何かが見えるのではと期待する人もいる・・・というのも同様なのである。

まあ・・・そういうわけで・・・ややパンチラ好き男性向けのドラマではあるが・・・イケメンがケンジと純(大倉忠義)とアジダス(渡部豪太)の少数精鋭主義なので女性客はとりそこねているという分析もできる。

しかし・・・ドラマの初心者(基本的に小学生ね)も楽しめ・・・お茶の間のベテランもそこそこ楽しめる・・・そういうベタさ加減の作品としては・・・キッドはいいお手本だと思う。

少なくとも・・・毎日・・・これだけドラマばかりを見ているキッドが・・・最後にファンが集まってきたシーンではちょっと泣けましたから・・・それはお前が異常に涙もろいだけなのではーっ。

ま・・・原点のモーニング娘。を知らない人もきっともうかなりいるよね。

こうして・・・人間は面白さを覚えていき・・・いつしか飽きて・・・だけどまた新鮮に思い始め・・・やがて何もかも忘れ・・・ついには本人も忘れられてしまう生き物です。

関連するキッドのブログ『第7話のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)『窓際太郎17』(TBSテレビ)

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2008年9月 6日 (土)

愚かさが罪であるように賢さも罪なのです(大野智)愛も罪なのです(小林涼子)

麻里(吉瀬美智子)は夫の典良(劇団ひとり)に「あなたは私を愛していない」と主張する。

自分が夫を「愛していない」のではなくて夫が「愛してくれなかった」のが悪いと言うのである。

サイコメトラーしおり(小林)は領(大野)に「あなた自身を愛してください」と忠告する。

自分が領を「愛している」とは言わないのである。

このあたりが女性の魔性を暗示しています。

で、『魔王・第10話』(TBSテレビ080905PM10~)原作・キム=ジウ、脚本・西田征史、演出・坪井敏雄を見た。この世の善悪は「弱肉強食」と「平和共存」の織り成すタペストリーである。自然では生存競争に勝つことが善でもあり・・・生存環境に調和することも善である。しかし・・・食物連鎖の頂点に立つ人類は共食いをするしかテリトリーを拡大できなくなる。そのために勝者と敗者が生まれ・・・お互いに善悪を交換しあう。

芹沢一族の長である栄作(石坂浩二)は一族を守るために・・・直人(生田斗真)と領の弟の間に起きた不幸な出来事・・・直人は事故を主張するが状況的には過失致死や殺害の可能性を残す・・・を直人の正当防衛と変換する。

このために・・・犠牲者である領の弟は・・・一転して殺意を持った悪人としての立場に置かれてしまう・・・兄弟の母はショックのあまり死期を早め・・・領は絶望の末に怨みを生じ復讐鬼として悪魔に魂を売ってしまう。

栄作の直人への愛が・・・領の敵意を生み出したのである。

領の敵意は領に力を与え・・・力によって滅ぼされた領の一家・・・真中一族・・・の復讐の炎は燃え上がる。その炎にさらされて・・・芹沢一族は炎上の時を迎えようとしている。

直人は・・・罪をつぐなおうとした・・・苦しんだ・・・と主張しつつ領に謝罪するが・・・領は死んだ弟がすでにその言葉を聞く耳を持たないことを知っている。

栄作は・・・領の力を知り・・・領を消去しておかなかった自分の手抜かりに舌打ちしつつ・・・謝罪して・・・間違いは誰にでもあるので過去を清算し・・・未来志向で生きようと提案するが・・・領は死んだ弟に未来がないことを知っているのである。

第三者であるしおりは・・・「復讐に心が縛られていては・・・喜びは暗い愉悦の中にしかない」と変心を諭し・・・「自らの戒めを解いて・・・新しい快楽に身を委ねなさい」と領を誘惑するがすでに悪魔と契約している領には「天使を愛する資格」がないのであった。

すでに・・・領の瞳は空洞となり・・・地獄へまっしぐらなのである。

天使に残された道はただひとつ・・・領とともに地獄へおち・・・その翼を焼くことだけだろう。

しかし・・・それは神を裏切る行為でもあり・・・天使はジレンマに陥るのだった。

領を救うためには・・・力なき言葉を使うほかに道はなく・・・力なき言葉では地獄への通路は閉じないのである。

魔王の計画は常に完璧であり・・・神の無力を常に証明する。そんなバカなと思う人は広島に行って原爆ドームを見学するといいだろう。

さて・・・今回は・・・直人に二枚のタロットカードが送られる。これまでは・・・一枚が直人に・・・一枚が復讐の標的に送られていたので・・・最後のターゲットが直人であることが明らかになる。

領の復讐は・・・弟のために直人を・・・母のために栄作を最終目標にする二重構造になっているのだが・・・最後は直人の命を奪い・・・栄作から息子を奪い取ることでショック死させるという「目には目を歯には歯を」という罪と罰の基本を押さえているのだ。

もちろん・・・領が復讐のセオリー通りに行動するとは限らないが・・・来週はいよいよ最終回・・・決着の時を迎えるのである。

キッドとしては「悪は滅ぶ」式の甘口ラストではなく・・・計画を全て完遂し・・・「わははははははははは」と悪魔の哄笑を響かせながら・・・地獄へ続く一本道を不敵に笑いながら去って行くラストシーンを期待している・・・ないと思うぞ。

さて・・・直人に送られたカードは大アルカナの十番「運命(の輪)」である。「運命」の女神はテュケーだが・・・テュケーの別名は「ラッキー(幸運)」であり・・・何人かの親を渡り子した娘だ。産みの親は美の女神アフロディテと忍びの神ヘルメス・・・才色兼備であることを幸運と言わずして何を幸運と呼べるだろうか。育ての親は森と泉の神オーケニアス・・・幸運は隠れ潜むのだ。そして彼女は養子となる。神罰の女神ネメシスの・・・。そして彼女は妻となる健康の神アガトダイモンの・・・。神罰には不発は許されぬし、健康こそが最高の幸運だからである。

しかし・・・善の悪魔である・・・アガトダイモンと夫婦になってから・・・彼女の幸運には蔭りが現れた。つまり敵の幸運は・・・味方の不運であるからだ。

かくて・・・テュケーはlucky(幸運)の神から・・・fortune(運命)の神へと昇華したのである。

幸福と災厄の両輪がテュケーの手に委ねられた。

人々は時には・・・テュケーに感謝し・・・こいつはついてるぜ・・・時には呪詛する・・・なんてついてないんだ・・・もちろん・・・ギャンブルにはテュケーがつきもので・・・カードの中心にこの女神が位置するのは当然の成り行きだ。もちろん・・・占いとは・・・運命そのものに関わることであろう。

そして・・・テュケーの真の姿は・・・地獄の貴公子アシュタロトなのである。

実は・・・小アルカナのすべてのカードはこの「運命(の輪)」に支配されている。地水火風の4大元素は運命に従って・・・規則的とみせかけた不規則を行うのである。それを最近では不確実性と呼んだりするわけだ。

「運命」はシンボルとして大アルカナの21番「世界」と対になっている。「運命」が時間で「世界」が空間である。この二枚のカードは四次元の扉の鍵なのである。

もちろん・・・「世界」の正体が魔王ルシファーであることから・・・サタンの部下であり・・・競争者であるとされるアシュタロトが地獄と天国の分岐点で悪魔的な笑いを浮かべていることは明らかなのである。

「運命(の輪)」が回転するとき・・・吉と出るか凶と出るか・・・それはルーレットをこの世に齎した。そして・・・ゴンゾウがリボルバーに弾丸を一発いれてロシアン・ルーレットを楽しむ時にも「運命(の輪)」はゆっくりと回転するのだ。

関連するキッドのブログ『第9回のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『コードギアスR2』(TBSテレビ)『篤姫』(NHK総合)『Tomorrow』(TBSテレビ)『氷の華・第二夜』(テレビ朝日)

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2008年9月 5日 (金)

自分を見失ったから世界も見えなくなったんだ(山下智久)私は見たよ・・・あなたを(新垣結衣)

確かなものがそこにあると信じられるときは・・・勘違いで・・・何もかもが信じられないときは・・・正解に近い。

階段をステップアップする度に新しい問題が見えてくる。

山には頂上があるが・・・宇宙には果てがないのである。

山に登るのも命懸けだが・・・宇宙ではささいなミスが命取りだ。

それでも・・・宇宙飛行士たちは・・・宇宙を目指すのだ・・・。

命が何であるか・・・知りもせず・・・医師が命を救おうとするのも同じようなものではないだろうか。

視聴率は↘14.9%・・・まあ・・・今回は最終回の予告編のようなものだからな・・・。結局・・・序破急・序破急・序破急・フリオチで来たか・・・いや・・・まさかと思うが・・・⑩序・最終回破・SP急・・・とか・・・ま・・・フジテレビだからな。

で、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~・第10話』(フジテレビ080904PM10~)脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。黒田(柳葉敏郎)は振り返る。フェロードクターたちを迎えた日を。経験不足の上にお調子者の藤川(浅利陽介)はとても即戦力にはならない。一番若い緋山(戸田恵梨香)は決断力があり性格が現場向きだ。抜群の才能を持つ白石(新垣)だが本気になるという機会がないまま・・・ここまで来てしまったか・・・。藍沢(山下)・・・冷静沈着でひたむきだ・・・いつかの自分を思い出させる・・・自分は・・・腕を磨くことにこだわったとき・・・どんな壁にぶつかっただろう・・・とにかく・・・現場ではひとつのミスも許されない・・・なにしろ・・・患者は死の世界に足を踏み入れているんだ。お前たちは・・・そいつに手を差し伸べる・・・時には・・・患者とともに死んでしまうかもしれない。お前たちがそうなる前にそれに気がつくかどうか・・・それは誰にも分らない・・・患者の命を救う資格のある人間になれるかどうか・・・それがお前たちの戦いだ・・・。

・・・なんて・・・のんきなことを言ってたら・・・自分の腕をなくすは・・・生き別れになっていた息子は命が助かるかどうかの瀬戸際だは・・・俺が切羽詰ってどうする・・・。

白石は疲れていた。頭の中には膨大な知識が渦巻いている。それでもまだまだ・・・学ばなければいけないことがあるのだ。最初にヘリに乗った時・・・現場で何もできなかった自分に驚いた。なんだってできたのに・・・どんなことだって・・・他人がやるよりは自分の方が上手くやれたのに・・・。現場では判断材料が少なすぎる。可能性はいくらでもあるのに・・・可能なことは限られている。時間さえあれば正しい答えは見つかるのに制限時間は驚くほど少ない。私はいつしか・・・考えるより体の動くままに仕事をこなすようになっていた。そうだ・・・やればできる私なのだ。いつだって私は慣れればこなせるタイプなのだから。それなのに・・・うっかり・・・初歩的なミスを犯した。そして最悪のカードを引いた。タイムマシンに乗って・・・あの日に帰りたい。現場にまきこまれ・・・現場にさそわれて・・・とりかえしのつかない失敗をする前の時間に・・・。こぉなぁゆきぃぃぃぃぃ。黒田先生の右手から1リットル以上の血が流れる前に。

藍沢は迷っていた。命と命の価値の間に横たわる・・・何か得体の知れぬものに呪縛されていた。幼い頃に消えた両親・・・生き残るために早くから大人にならなければならなかった。ただ一人・・・味方でいてくれた祖母(島かおり)も老いた。祖母の恩に報いるために・・・人から認めてもらう人間になるために・・・生きるために必死だった。誰よりも勉強して医師になった。誰よりも腕を磨いて優秀な外科医になった。技術は裏切らない。正確に判断し・・・正確に施術すれば・・・正確な結果が得られる。そのためには努力あるのみだ。そして・・・生き残るのだ。だが・・・そうやって生き残ってどうなるのだ。俺は何のために生きるのだ。俺がただ一人ほめてもらいたかった人。俺がただ一人・・・愛を感じる人。その人は俺を忘れてしまった・・・。その人はどこにもいない俺を捜し・・・世界を彷徨っている。目の前に俺がいるのに・・・。そして・・・俺がたどり着いた世界。そこで待っていた運命の人。俺の努力を認め・・・俺の腕を買ってくれ・・・俺の生き様を認めてくれた人。俺に・・・そのままでいい・・・いつまでも失敗するなと言ってくれた人。俺を見守り・・・俺に手取り足取り・・・技術を仕込んでくれた人。俺の・・・お父さんのような人・・・その人の腕を・・・たぐいまれなその腕を・・・素晴らしく貴重な腕を・・・俺が切った。俺が切ってしまった。俺が正確に判断し・・・正確に施術し・・・正確な結果を出した。正確ってなんだよ・・・正確で最悪だったら・・・どうすればいいんだよ。もう・・・俺には何が正しくて確かなことなのか・・・わからなくなってしまいました。こわい・・・こわいよ・・・でも・・・俺にはここしかないんだよ。逃げることはできないんだよ。

藤川は悟った。夢を叶えるのは・・・積み重ねしかない。何をあせっているのだろう。遠回りはいつものことじゃないか。あきらめなければいい。できることからコツコツと・・・人より時間がかかっても・・・経験を重ね・・・変わっていくのだ。今の自分ではない。違う何かになっていくんだ。なぜなら・・・夢を現実に変えるためには自分が変わるしかないんだから。なにしろ・・・相手はすべてを奪うかもしれない・・・「死」って奴なのだ。

緋山はじっと見ていた。小さな子には背伸びだって必要なのよ。私はいつもその手で来たの。どんな相手にもなりふりかまわずぶつかっていって・・・そういうフリをして・・・それから・・・ちょっと背伸びして・・・キョロキョロして自分の道を確かめる。近道があったら迷わずトライよ。そして気がつけば私は先頭を走っている。ほら・・・ごらんなさい。慎重に大胆に・・・いつだって私は生き残る。いつだって私は勝つ。でもね・・・そのためには・・・いつだって捨て駒が必要なのよ。捨て駒を私は大切にする。ほら・・・腕に自信がある人・・・知識に自信がある人・・・自分に自信がある人・・・みんな調子にのりなさい・・・失敗も成功も私はしっかり見ているよ。そして・・・私は失敗は真似しない。成功は真似する。ほら・・・ごらん・・・気がつけば私が一番に。人生で一番大切なことはね。ズルをズルと見抜かれないことなのよ。そして末っ子ポジションを維持することなの。お姉ちゃん・・・お兄ちゃん・・・しっかりしなきゃダメじゃない・・・私のために道を切り開いてくれなくちゃ。お・ね・が・い。

森本(勝村政信)は見抜いた。藍沢が迷いの森に踏み込んだことを。ふふふ・・・そうこなくちゃ・・・顔が良くて腕もいい・・・そんなんじゃ・・・人生に深みが出ないよ・・・おいで・・・こっちにおいで・・・独身だって楽しいことはきっとあるからーっ。

西条(杉本哲太)は人間の頭を切り刻む脳外科医である。一歩間違えれば即死のプロである。そのためには常にバランスをとるのだ。いやあ・・・まいっちゃったなあ・・・黒田の子供を切るのかあ・・・緊張しちゃうよなあ・・・失敗したら・・・黒田怒るかなあ・・・まあ・・・いざとなったら神様のせいにしちゃうけどなあ・・・ちがうっ・・・そういうことじゃない・・・これ・・・一歩間違うと失語症になっちゃうよなあ・・・そしたら・・・黒田の奴・・・もう・・・永遠に子供と話せないんだよなあ・・・おっ・・・そうだ・・・最後になるかもしれないから・・・黒田に話をさせてやろう・・・こういうのが大事なんだよなあ・・・もしも失敗しても・・・最後に子供と話をさせてやった俺に感謝こそすれ怨んじゃダメダメ・・・ああ・・・俺っていい奴だ~・・・そういう気持ちが手術に余裕を持たせるじゃーん、え~っ・・・うそぉ~・・・やだぁ~・・・ぶりぶり!

あんなにイジワルだった冴島(比嘉愛未)までが・・・優しい言葉をかけてくれる。白石はそれでも・・・ここから逃げ出す決心をしていた。だってもうとりかえしのつかないことをしてしまったのだ。とりかえしのつかないことはとりかえしがつかないのだから・・・。

しかし・・・腕のない黒田と自信のない白石の目の前で患者は急変するのだった。あまりにもタイムリーだと思う人もいるかもしれないが・・・そんなことを考えているヒマはないのである。なにしろ・・・ここは救命センターなのだ。

今・・・救わなければ助からない命がそこにあるのである。

白石の閉じていた心は・・・内側からこじ開けられた。

そして・・・白石は患者の腹に指を突っ込んだ。

その頃・・・三井(りょう)と藍沢の元へ・・・いつか・・・見たような患者が運びこまれてきた。重傷を負った妊婦。母親だけを救命するのが安全策。母子ともに救命にチャレンジすれば双方を失う可能性が高い。三井は・・・かってそれで賭けに敗れたことがある。タイムリーすぎると感じる人がいてもここは救命センターですからーっ。

藍沢は・・・「母体を助ける」と決断し・・・「いや」と迷い・・・そして再び「母子ともに助ける」と決断した。

失敗は成功を生み・・・成功は失敗を導く・・・ずっと勝ち続けるなんて無理なんだ。

藍沢はさらに迷いつつ・・・正確に判断し・・・なおも迷いつつ・・・正確に施術して・・・ついに勝利をつかんだ。

白石は藍沢を思い出していた・・・藍沢の正確な手腕・・・藍沢の魅力的なメス捌き・・・できる・・・私にもできる・・・黒田が耳元で囁いた・・・お前はできる子だ・・・。

白石は何かをつかんだ。命を。そして救いを。

黒田は白石を賞賛した。

悩める藍沢は・・・かりそめの父親に悩みを打ち明けた。

ちっとも正確じゃないことをして・・・たまたま・・・幸運にめぐまれました。こんなことで正しく確かな医者になれるのでしょうか・・・。

藍沢・・・幻の息子よ・・・その答えは・・・いつだって風に吹かれているんだ。

みんな・・・悩んで・・・大きくなるんだよ・・・。

轟木(遊井亮子)「ドクターヘリエンジンスタート」

行くがいい・・・藍沢よ・・・凄い現場がお前を待っているぞ・・・。(最終回に続く)

それはお盆の帰省ラッシュだった。・・・違うぞ。

関連するキッドのブログ『第9話のレビュー

テンメイ様は・・・今回は迷いの中に突入。まあ・・・幼い頃に父親と別れた山Pと子育てから疎外されていたギバちゃんの・・・擬似父子の物語と考えると・・・キッドは藍沢と黒田のからむ理由は非常に明白だと思いますです。何はともあれ完走目前でございますね。

Hcinhawaii0461_3 エリお嬢様森の別荘・山P先輩研究室。エリふふふ・・・出番のない二人はエリが亀ランドの超巨大カメにかわいがらせているのでスー。クールな藍沢と・・・悩める藍沢・・・どっちも完璧に美なのでスー。もう見とれてしまいまスー。ぐふふでスー。おばあちゃんの言葉のひとつひとつに・・・耕作への愛が見え隠れ・・・それに対する複雑な心境の藍沢P・・・せつなくも美しく萌えですyon・・・mariステップアップするからこその迷い・・・がんばれ~Pちゃま~・・・そしてやればできる子白石・・・異常な記憶力です・・・だからこそのフラッシュバックなのね・・・認知症は・・・基本的には後戻りのない病だけど・・・奇跡の回復を祈りたい・・・まだらでいいから・・・思い出してーっ・・・でもろうそくの消える前演出はやめてーっ医療にまっしぐらの藍沢・・・浮いた話はゼロデス・・・それが逆にはうぅーん。更新なしデスみのむし心のどこかにあるという父親スイッチ・・・実の息子との出会いで自動的にスイッチオン・・・黒田復活・・・バンザイるるる・・・エリちゃんはどSスイッチが入ったのね・・・ikasama4う・・・巨大カメロイドがこんな使われ方を・・・テクノロジーは恐ろしいものですね・・・藤川が・・・いい顔してる・・・さすがにキャリアだなあ・・・まあ・・・迷ったときは・・・当たってくだけろですよね・・・

Hcinhawaii0462

 ごっこガーデン・うるわしの窓際セット。お気楽耕作だよ・・・こ・・・工事の方・・・だったらコントだったよね。頭蓋骨開きながら会話って・・・想像するとブルブルっとするよね。患者が急変するのを知っていて白石に嫌味を言ってたのかなあ。・・・黒田ですくう今回も泣けた~><・・・緋山と三井・・・そして冷静と情熱の間で迷う藍沢・・・絶望の黒田と後悔の白石も・・・そしてついでに藤川も・・・目の前の患者を救うことで・・・我を忘れた・・・そして・・・救いはそこにありました・・・泣けるわあ・・・ちーずまだ・・・座れない・・・でも僕は・・・藤川の決心が嬉しい・・・健一(今井悠貴)くん上手いわね。評価できる愛らしさ。男の子は父親を泣かせてナンボの子役の世界的あらすじですわーい・・・また遅刻しましたーっ・・・ここって窓あかないのかなーっ・・・夏空がきれいだから・・・見とれてましたー」ミマム四つの嘘・・・お先に最終回でした・・・平均視聴率*9.3%か・・・シャブリ腹話術医師という新しいジャンルに挑戦するのでありましたーっ。しゃなぁりしゃなぁりと診察しますーっ。第10話は最終回までには超なんとかーっ

Hcinhawaii0463 ごっこガーデン・トンネル事故セット。まこうきょぉぉぉぉぉ大惨事!ΣΣ┗(|||`□´|||;;)┛ガーン!!・・・ここは・・・ソウスケのお墓の近く・・・じいや・・・これはセットってレベルじゃないデスよ~。ばあちゃん・・・根性で耕作思いだしたれや~・・・健一くん・・・ガリレオの幽体離脱・・・薔薇のない花屋のネグレクトされた少年・・・はだしのゲンの弟の進次・・・何をやらしても泣かせるのデス・・・アンナいよいよ・・・最終回直前・・・でも最終回もつづくだったりして~。主役級スターの使いすぎぴょん。エリちゃんのためにも藍沢しぼりでよかったかもぴょん。藤川も成長・・・それはそれで予定調和すぎるぴょ~ん・・・名医ってなんですか・・・ケロリン先生・・・あんぱんちついにスミレのエンドロールが地上波に・・・あら・・・関係ないのね・・・でもドラマチックガールの元歌だから・・・ろーじーふふふ・・・またしてもTomorrow・・・次はTomorrowでコードブルーか・・・じいや・・・ここどこやねん・・・?」akiこれは・・・黒田妻(奥貫薫)の衣装?・・・それともファブリーズな梶(寺島進)の妻(坂井真紀)?・・・余計な感情を持たずに処置をするのが名医なのか・・・それとも・・・それとは違う名医があるのか・・・人間は悩み・・・それを乗り越え・・・また悩む・・・死ぬまで成長するとはそういうこと・・・ダンスも人生も同じような気がするんです・・・

土曜日に見る予定のテレビ『ヤスコとケンジ』(日本テレビ)『恋空』(TBSテレビ)『氷の華』(テレビ朝日)『ターミナル』(フジテレビ)『サッカー・アジア最終予選・日本VSバーレーン』(テレビ朝日)・・・う・・・久しぶりに殺す気かっ。

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2008年9月 4日 (木)

すっぽんすっぽんすっぽんぽん!(志田未来)お子ちゃまっ!(山田優)

まあ・・・深夜に「スミレ♡16歳!! 」のお下がり地上波放送が始まり、水曜日の夜の関東地方は・・・「正義の味方」「スレイヤーズR」「スミレ」とお笑い三昧である。・・・ま・・・「レッドカーペット」「あらびき団」「モバタレ」という流れもありますが・・・。

スミレの口パクパクを確認したい方はコチラへ→お気楽様のスミレ♡16歳!!

「パッケージ・ショー」と「コメディー」の境界線はとても不鮮明だが・・・まあ・・・ドラマの方が綺麗という利点はある。

もちろん・・・口当たりの良さという意味で・・・。

キッドは高級料理も悪食もイケるタイプなので・・・ものすごく悩むよ。

水曜日のダンスは・・・

「ゴンゾウ」12.5↘10.4↗12.0↘10.5↘10.3↗10.9↘*6.3   ・・・↗12.2↘*9.6%

「正義の味方」  13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.1↘*7.8↗10.5↘10.0%

「ゴンゾウ」がかなり・・・高級料理なのでダンスもエレガントなものになってきました。まっ・・・今回は「シバトラ」の落合(橋爪遼)の父(橋爪功)が「旅行作家・茶屋次郎シリーズ⑧」で11.0%なのも影響してます。

まあ・・・10月になると・・・「相棒」「観月」のダンス再びですけど。

・・・たまには「相棒」メインでレビューしてみるか・・?

ゴンゾウの「この世界に愛はあるの?」の秘密を知りたいあなたはコチラへ→ikasama4様のゴンゾウエリ様のゴンゾウまこ様のゴンゾウみのむし様のゴンゾウ

で、『正義の味方・第9回』(日本テレビ080903PM10~)原作・聖千秋、脚本・旺季志ずか、演出・中島悟を見た。さて・・・タイトルは原作ありきなので・・・そのままなのだが・・・テレビ的には損をしているような気がする。

日本では「正義」という言葉の意味が分岐しているからである。以前にも書いたが・・・義と言う言葉は「いけにえの羊のような自分」という意味である。つまり・・・「神に奉げられる人」なのである。つまり・・・正しく自己犠牲することが「正義」なのである。

日本では・・・これに「善」の要素がかなり加わっている。これは「羊を口にする言葉」つまり「いただきます」である。「食べられる者」と「食べる者」ではまったく違う。

「正義の味方」は「悪」を討つのだが・・・この場合はつまり・・・狼などの野獣から・・・生贄を守るということである。何のためにか・・・と言えば「いけにえ」にするためになのだ。

庶民というのは・・・基本的に誰もがいけにえなのであるが・・・それを自覚しているものは少ない。

そこで・・・「正義の味方」が「悪」を倒すことばかりに目が行き・・・結局・・・自分がいけにえになることからは目をそらすのである。

だから・・・槇子様(山田)は由緒正しい「正義の味方」なのである。

しかし・・・「正義の味方」の真意を知らない庶民がお茶の間の多数を占める以上・・・このタイトルは馴染まないのである。槇子様の存在を「阿漕な性格なのに結局幸運に恵まれているひどい人」と感じてしまう人たちのために・・・「幸運の女神」ぐらいにしておけばよかったと思うのだな。

日本では「わがまま」とか「よくばり」とか「己の欲望に忠実なこと」を「悪」とする風潮があり・・・容子(志田)は「姉の悪事」とか・・・「姉の悪魔の本心」とかを強調するのだが・・・なんのことはない・・・槇子様はただ食いしん坊なのである。万歳なのだ。

つまり・・・槇子様は・・・据え膳の神様なのである。その御神体は食欲である。

「女王の教室」で同級生だった福田麻由子がミーシャ(小熊)と呼ばれているように志田は石狩熊子と呼ばれているのだが・・・クマはまた神(カムイ)に他ならない。姉神は神としての自覚が鈍い妹神を名前からして叱咤激励しているのである。

もちろん・・・その基本は大自然の弱肉強食の掟に基づいている。

ヒトが「地球を食い尽くすために生れてきたのならそれもまた自然」なのである。そういう「神」たる槇子様に「エコ」とか「自己犠牲」とか「謝罪」とか無意味どころか畏敬を知らぬ振る舞いなのである。

槇子様は語りたもう。「我より上位の神格はビル・ゲイツのみなり」・・・なのである。

つまり・・・ビル・ゲイツ>中田槇子>全人類ですからーっ。

さて・・・今回・・・槇子様が・・・神を敬うことを知らない人類・・・主に夫の良川(向井理)にどれほど・・・威信を傷つけられたか・・・振り返ってみよう。

①パリのエスカルゴを食べさせない・・・新婚旅行としてのパリ旅行である。そこで・・・良川は槇子様にエスカルゴを奉げて人としてナンボなのである。それを良川はたかが大臣のための書類作成を理由にキャンセルしたのである。なんと畏れ多いことか。

②妻恋のチーズケーキを食べさせない・・・槇子様(神)は美味しいチーズケーキが食べたかったのである。それを良川は行きずりの餓鬼のために・・・譲りやがったのである。第一・・・ダダをこねればいいことがある・・・などということを神でもないただの人に教えては百害あって一理(利)なしなのだ。ロシア人の前に大麻を落とすくらい無謀なことだ。

③すっぽんのフルコースを食べさせない・・・槇子様は・・・おいしいものをおいしくいただくために努力をなさったのである。苦手なゴルフでおなかをへらし・・・接待の店では串揚げに手を出さない・・・すべては・・・すっぽんの生血、肝、にこごり、鍋、雑炊などを美味しく召し上がるためだったのである。それを・・・食べさせないで・・・トリ鍋でごまかそうとするなんて・・・中田家一同・・・怖気を篩う一瞬である。どんな災厄がふりかかるかわかったものではないのです。

④ラーメンのチャーシューが少なめ・・・とにかく・・・良川が危機を逃れたのは・・・槇子様の堪忍袋が切れる寸前に・・・神を敬う心を知るラーメン屋店主がチャーシューを増量したからである。この店主がいなければ・・・日本は滅びていたのかもしれないのだ。そして・・・神は・・・敬虔な信者にはそれなりにご利益を与えるのである。ラーメン屋がチャーシューメンで大繁盛なのは・・・これすべて・・・神の御心に叶いたもうたからなのである。

⑤おみやげの煎餅で辛うじて縁をつなぐ・・・はたして・・・哀れな子羊・・・良川は・・・自分の考え違いに気がつくのか・・・それとも・・・未曾有の災害が日本を襲うのか・・・来週いよいよ最終回です。

容子の奮闘(主に変顔)を確認したいあなたはコチラへ→お気楽様の正義の味方

お子ちゃまなのに・・・夫婦のために・・・足湯で時間をつぶす・・・容子。その心を占めるのは姉神の夫婦関係の心配である。日本が滅びるかどうかの瀬戸際に陸(本郷奏多)が大阪に引っ越そうが「デスノート」を見ようが知ったこっちゃないのである。「デスノート」より「ポニョ」を見ればもう少し視聴率も上がったのに・・・。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『魔王』(TBSテレビ)『ロト6で3億2千万円当てた男』(テレビ朝日)『ウォーキン☆バタフライ』(テレビ東京)『打撃天使ルリ』(テレビ朝日)『十三の墓標』(フジテレビ)

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2008年9月 3日 (水)

死神の手が見えましたっ(小池徹平)VS学校が我が家なんですっ(深田恭子)

・・・まあ・・・ちょっと頭が面白いことになっている二人が主人公になっている火曜日のドラマも終盤戦である。

火曜日のドラマ対決は①「シバトラ」↗12.1% ②「モンスターペアレント」↗12.0% ③「学校じゃ教えられない!」↗*7.1%

これは・・・なんちゃって女子高生の元祖・深キョンの攻撃炸裂!・・・はっきり言ってまだ全然イケル。「太陽と海の教室」の生徒に混じっていても違和感ないぞっ・・・それはどうかな・・・。

なんちゃって女子高生対決は・・・一回お休みの多部未華子が果報は寝て待て状態に・・・。

①多部未華子のヤスケン→

12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9%・・・・・・・・・平均12.5%

②大後寿々花のシバトラ→

13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3↗12.1%・・・・平均12.3%

③志田未来の正義の味方→

13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8↗10.5%・・・・・・・・・平均10.1%

順位変わらず。

モンスターペアレントについてはコチラをどうぞ→エリお嬢様のモンペアくう様のモンペアmari様のモンペアみのむし様のモンペア

で、『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~・第9回』(フジテレビ080902PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・岩田和行を見た。繰り出される豪華かどうか微妙なゲスト。

とりあえず・・・県警本部の監察官・常盤警視(井上和香)の制服ははちきれんばかりなのだった。そして音羽ヶ丘少年刑務所の服役囚・伊能(姜暢雄)は実年齢・29歳のなんちゃって少年である。まあ・・・去年は「イケ♂パラ」で高校生だからな。

神奈川県には少年刑務所が実在しない・・・また・・・少年と成人を混在させている場合もあるし・・・刑期が長い場合・・・成人しても少年刑務所に服役するため・・・少年刑務所は成人だらけである。

少年鑑別所→少年院→少年刑務所→刑務所というのが漠然とした・・・悪のステップアップであることは間違いない。

今回・・・悪の仕掛け人・落合(橋爪遼・・・功ジュニアである)の手がかりを求めて少年院に潜入する596さんなシバトラ(小池)だった。息子をいじめ殺された看守の小杉(大河内浩)は少年犯罪者を憎み・・・復讐的な過酷な制裁を加える。そんな小杉にシバトラは「息子さんはあなたにそんなこと望んでいない・・・罪を憎んで人を憎まずです・・・」ともっともらしいことを言うのだが・・・その前に「あなたを死神の手が掴んでいるのが見えます・・・」などというので・・・まったく説得力がないのだった。

一方・・・娑婆(刑務所外)では白豚(塚地武雅)と鮎川(南明奈)の交際宣言などがあって・・・新庄(宮川大輔)の報告書をさくら(真矢みき)のかっての部下だったらしい常盤監察官が握りつぶしたり・・・藤木(藤木直人)が落合の居場所をつかみ・・・さくらが任意同行をかけるが・・・肝心の証人である覚醒剤密売にからんだ島津警視正は自殺してしまったりする。落合の表情からは・・・作戦通りではなかったようだ。そういう事態を予想できないさくらもさくらだが・・・自殺とみせかけた計画殺人でない落合もなんだかなあである。

まあ・・・基本的に手ぬるいのが味ですか・・・まあ・・・小池徹平を裸にして・・・警棒でうったり・・・袋叩きにしたり・・・トイレで臭いメシを食べさせたり・・・すれば・・・視聴率がとれると誰かが思っているらしい・・・。

まあ・・・一部愛好家は熱狂的支持なのかもしれません。

そして・・・どこに通じているのか・・・分らない壁の穴。腐敗した権力者を脱獄した少年囚人たちが撃つ・・・それが本当の恐怖だとすると・・・待ったなしの日本運営にあたふたしている現状はいったい・・・どれほどの恐怖なのか・・・計り知れません・・・。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『学校じゃ教えられない!・第8回』(日本テレビ080902PM10~)脚本・遊川和彦、演出・日暮謙を見た。えーっ・・・ディズニーなしかよっ・・・。ま、いいか。

とにかく・・・何が・・・いけなかったのかなあ・・・まあ・・・メルヘンな舞先生(深田)とTバックの下着のミスマッチかな。しかも・・・それを舞が装着し・・・装着したものを男子生徒の叶夢(森崎ウィン)が保管している・・・という生々しさなのである。

第一・・・一回穿いた下着を脱いで異性に渡すという手順が想像を越えている・・・なぜ・・・そんなことをする必要があったのか・・・まあ・・・脚本家の妄想がそうだったからしょうがないっていえばしょうがない。

しかし・・・舞が「そんなに目くじらたてないで・・・たかが下着の問題じゃないか・・・って誰か言って・・・」と言っても・・・常識的に言えない。

そこで・・・舞の心の病気が明らかになる・・・それは・・・男子高校生に穿いた下着を渡してエッチなことをしてもらいたいというプレーを・・・じゃなくて・・・愛灯学園で幸福を失った舞の心の病なのである。

女子高校生なのに他校の男子と社交ダンスで知り合い・・・その愛を伝えようとして校内でイチャイチャした舞は・・・伝統的にレズビアンな校風に触れ・・・ハブられたのだった。彼氏とも別れ・・・両親が事故で死亡。天涯孤独となった舞は・・・影山先生(伊藤蘭)を母と思い・・・学校を家だと思う・・・妄想の虜に・・・。

社交ダンス部もすべては・・・舞が・・・「友達が欲しい」という一念で立ち上げたものだった。ついでに不登校児ともよ(夏未エレナ)は遊園地の幽霊ではなくて影山の娘だった。

そのことに気がついた影山は・・・「先生になりなさいっ」と舞を一喝したのです。

とばっちりを受けた氷室校長(谷原章介)はひきこもってたらダメだ・・・と鏡の中のマリオネットに別れを告げ・・・職を辞するのでした。

しかし・・・学園の影の支配者・・・レズビアンの女王・生徒会長の真行寺(三浦葵)だけはこの茶番を認めないのである。

まあね・・・本当に・・・どうでもいいよね・・・この話。ここまでの平均視聴率が*6.6%なんだけど・・・6.6はなんとなくかわいいけどね。

木曜日に見る予定のテレビ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『四つの嘘』(テレビ朝日)『キャットストリート』(NHK総合)

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2008年9月 2日 (火)

焼け野原を暗闇が隠す・・・(大政絢)けれど朝日は屍を照らす・・・(吉高由里子)

・・・ふふふ。つづくかよっ・・・誰が死ぬかな誰が死ぬかな・・・今日の当たり目かっ。

まあ・・・「太陽と猿の惑星」とか・・・いろいろと陰口たたかれるドラマなのだが・・・なんと・・・猿教師・・・猿総理・・・猿教師のサンドイッチである。

ちなみに視聴率は・・・「教室(前)」(PM9~)12.1%「福田総理辞任会見」(PM0928~)13.0%「教室(後)」16.3%でした。「SMAP×SMAP」15.9%を見ようとして・・・のけぞった人も多かっただろう。

ついでにTBSテレビは映画「嫌われ松子の一生」(PM9~)*7.5%「報道SP福田辞任」(PM0924~)*5.6%であった。ドラマ版と違い名作なのでこちらをオンエアで見ていたら「私の人生は終った」と松子のナレーションが入ったところでニュース速報のテロップが入り「福田辞任」である。・・・爆笑した。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6」↗*5.6%(鉄道模型か・・・)、「魔王」→11.5%(固定か・・・)、「打撃天使ルリ」↗*7.5%(有村次左衛門(遠藤雄弥)か・・・)、「舞妓Haaaan!!!」13.8%(クドカンか・・・)、「クッキングパパ」*9.8%(アゴは突き出すべきだったな・・・)、「みゅうの足(あんよ)パパにあげる」25.6%(嵐か・・・)、「インデペンデンス・デイ」16.4%(USAか・・・)、「33分」↘*7.0%(水川あさみのツッコミはかわいい)、「篤姫」↘23.3%(庭田嗣子の一言か・・・)、「Tomorrow」↘10.4%(おや・・・?)、「幻のサメを探せ」14.7%(こ、これか・・・)・・・ついでに「あんどーなつ」↘*9.2%、「太陽と海の教室」↗14.1%(分数合計を考慮した平均値・・・単純平均なら14.2%)・・・以上。

で、『太陽と海の教室・第7回』(フジテレビ080901PM9~)脚本・坂元裕二、演出・永山耕三を見た。先週・・・明日から夏休みだ~で終ったと思ったら・・・今週・・・今日から二学期だ~である・・・ギャグなのか?

そして・・・担任をはずされて校内清掃の任務につく櫻井(織田裕二)・・・とにかく・・・クラスのみんなとは隔離されたのだった。しかし・・・ヒマができたので・・・「校歌の替え歌で自殺を仄めかすネット上の書き込み」を元に家庭訪問開始だ。

ちなみに・・・クラスのみんなを覚えるヒマがなかった皆さんにはシャブリ様の太陽と海の教室の座席表(記事は第6話)を推奨します。毎度ご苦労様です。

あの大惨事でお話しの流れを掴み損ねた方はコチラへ→お気楽様の太陽と海の教室

今回の主役生徒・次原雪乃(大政)は・・・水泳部の対抗リレーの時に結構・・・露出していたのだが・・・突然・・・ファッションモデルとなり・・・突然・・・境界性人格障害の発症者としてキャラが正体を変えていく。感情不安定・・・自殺企図・・・慢性的な空虚感・・・衝動性・・・見捨てられ不安・・・明らかに境界性人格障害が疑われる。このあたり・・・もう少し・・・フリが欲しかった。

ともかく・・・家庭的な悩み(自宅火災で放火の嫌疑)、友人の裏切りといじめ、失恋の三重のショックから・・・自殺を模索していた雪乃は通りすがりに声をかけた八朗(濱田岳)に憑依する。まあ・・・一時的な八朗の極度の理想化(妄想的)によって依存的な対人関係を構築したわけです。

憧れの女の子に声をかけられ・・・八朗は下心というかスケベ根性というか下半身でしか思考できない状態に・・・二人の関係は泥沼に・・・。

八朗→灯里(吉高由里子)→洋貴(岡田将生)という片思い関係でのフォローが入るわけですが・・・八朗が誰にも相談しないのは・・・雪乃との約束を優先したというよりは・・・思わぬ幸運に目が眩んだということでしょうね。いわゆる一つの舞い上がった状態です。

その結果・・・実は八朗に傾きかけた灯里の恋心を粉砕・・・秘密にしていた片思いの連鎖も暴露して人間関係に罅を入れ・・・まあ・・・ある意味すっきりしたかもしれません・・・結局は・・・自分が代役だったことを知る。・・・まあ・・・もう・・・ガッカリな気持ちです。

一方・・・櫻井は・・・雪乃の自宅が・・・焼け野原・・・時間がたてば・・・ただの原っぱ・・・であることを知り・・・不吉な予感にとらわれるのです。

そして・・・裏切った親友と裏切った恋人の罠にむざむざとはまる雪乃・・・心の病気なので仕方ないのです。

絶望の底にいた・・・八朗ですが・・・とにかく・・・櫻井に援助を要請しました。

主役だけにできる・・・マジック説得術で・・・救出なるかと思われた瞬間・・・脇役のオーラで柴草(八嶋智人)がすぺてをぶちこわして・・・(つづく)です。

まあ・・・基本的に・・・死後の世界を信じるかどうかの問題で・・・信じない場合は・・・死ねばすべて終わりで・・・その後・・・人が傷つこうが・・・人類が滅びようが関係ないのですけどね。しかし・・・生きたいと思うかもしれない未来の自分には会うことができなくなる・・・とこの脚本家は「わたしたちの教科書」では上手いこと言ってました。果たして・・・今回はそれを越えられるかどうか・・・期待したいです。

ちなみにキッドは死ねば人は星になると考えています。灰になり・・・土くれになり・・・この惑星・地球の一部に還元されるわけですから。場合によっては宇宙塵になるかもしれませんがね。

さて・・・映画『卒業』(1967年アメリカ映画)の挿入曲でお馴染み・・・もうそうでもないか・・・『サウンド・オブ・サイレンス』はサイモン&ガーファンクルのシングル曲(1965)です。その謎めいた歌詞と・・・哀愁ある旋律は・・・美しいハーモニーで何かを美化するには非常に便利な道具です。まあ・・・使いようですがね・・・。

      沈黙の音声

やあ・・・暗闇・・・幼馴染のようなあんた

あんたとはついだべっちまう

だって夢はやわらかくいつの間にか

自分の中に何かを残していくだろ

この頭の中にもやもやした何かが

どんどん大きくなっていくのさ

でもそれは・・・なんだか分らない・・・声なき声なのさ

わからないっておちつかないよな

しかも狭い路地を一人ぼっちで歩いてるんだぜ

石畳を街灯が照らしていても

ゾッとしてきて外套の襟をたてたりする

ネオンのビームがはじけるからさ

夜もバラバラになっちまう

それで言葉のない言葉に気がついたのさ

おいらは見たよ・・・灯にさらされて

すんげえたくさんの人間たちが

しゃべっているのにしゃべってない

聞いているのに聞いてない

歌っているのに歌わない

お構いなしなのさ

音があって音がないんだもの

馬鹿だって叫んじゃうよ

みんな馬鹿なんだから

だまってりゃのさばるからな

わかるかい わかってほしいのさ

でもわからないよな雨と同じで

いきつくとこにいくしかない

俺の気持ちなんて井戸の底のこだまだろ

ぽちゃあんってな

みんな夢中だよ

ビームの神様に夢中なんだ

でも俺はしかりとばされた気分だよ

ビームのカキコを俺は見た

地下鉄の壁の落書き

ボロいアパートの廊下にも

意味はないけど意味はあるってな

でもな・・・幽かに・・・もれてくるのはな

声なき音なんだ

関連するキッドのブログ『第六回のレビュー

テンメイ様は今回はやや辛目・・・しかし糸の切れた凧を回収する姿勢である。カイトがらみで竹野内豊(ビーチボーイズ)にまでたどりつくのはさすがである。

水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)『スミレ♡16歳!! 』(フジテレビ)

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2008年9月 1日 (月)

公武合体じゃ(宮﨑あおい)合体・・・(堀北真希)俺は医者だ・・・延命する(竹野内豊)

夏の終わりの日本テレビの猛攻・・・「篤姫」↘23.3%・・・「Tomorrow」↘10.4%。

まあ・・・フィナレーレは30.2%をたたき出しているのだが・・・そこそこ凌いでいるなあ。「Tomorrow」は来週最終回なので・・・なんとかフタケタ完走がなりそうだ。

「パパとムスメの7日間」がフタケタ完走の後、「ハタチの恋人」がヒトケタ8回、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」がヒトケタ5回、「猟奇的な彼女」がヒトケタ9回・・・である。

もちろん・・・創作にはあたりはずれがつきものだが・・・お茶の間とのズレというものを自覚しないとなぁ・・・。「Tomorrow」だってヒヤヒヤするところは多いが・・・前の三作とくらべれば明らかにヒットしているのだ。しかし・・・なぜか・・・ヒヤヒヤする方向に向かう傾向があるのだよな・・・日曜劇場は。

まあ・・・大ヒットを狙おうとして大コケというのは・・・競馬場でやっていればいいのに。

で、『Tomorrow~陽はまたのぼる~・第9回』(TBSテレビ080831PM9~)脚本・篠崎絵里子、演出・川嶋龍太郎を見た。今回は遠藤紗綾(緒川たまき)の隠された秘密が明らかになるのだが・・・スーパーナース田中(菅野美穂)が大活躍である。もう・・・看護婦やめて探偵になっちまいなっ。・・・と言いたい。

もちろん・・・突然登場した仙道事務長(岸部一徳)の夫人で開業医の昌江(水沢アキ)の「リビング・ウイル」(生前の意志)にからめて・・・遠藤医師の母の隠された「リビング・ウィル」が遠藤のハートを直撃という作劇はなかなかに巧妙なのだが・・・予算配分がタイトすぎるのか・・・もう少し・・・唐突な展開にならない工夫が欲しい。

まあ・・・それは前回の看護師長(エド・はるみ)の恋人問題と同じなんだけどね。

何回か前に・・・仙道と昌江の夫婦の情景がヒトコマ挿入されているだけでまったく違う味わいになる。

同じように・・・遠藤医師が・・・幼い頃に母と分かれた描写は・・・あれほど・・・母に対して複雑な感情を抱いているのだから・・・何度か・・・短く挿入されるべきなのである。

もちろん・・・「すべての母親が子供を愛するとは限らない」というセリフはあるのだが・・・それだけではフリとして弱いのだな。

しつこいようだが・・・お茶の間は知っていて・・・登場人物たちの心がすれ違うというテイストの方が娯楽性が高まると思うのである。なぜなら・・・このドラマの主題はミステリーではなくて・・・医療制度と人間だと思うからである。少なくとも・・・暴走看護婦・田中がすべてリサーチしてくるという・・・人間関係の常識を越えた無理のショックは和らぐと思うのだ。

看護婦仲間の・・・情報交換はある程度有効だとしてもである。

もちろん・・・田中がヒロインとして・・・患者のプライバシーに踏み込むタイプという展開は何度かあるのだが・・・たとえば看護師長がその暴走を諌めるシーンをもう少し作るべきだったろう。・・・まあ・・・無理を承知で意見しておきます。

こういう部分を丁寧に作らないと心に沁みる名作は生れないと思うから。

痒い部分が多すぎるんだよう。

結局・・・政治家・松永議員の意図は「市民病院の破棄とリゾートホテル建設」といういかにも悪い地元の有力者が考えそうな・・・先行き不透明だけど融資は引き出せるというものだった。・・・まあ・・・結構無理があります。

そのために・・・「市民病院の再生」という航平(竹野内)と「セレブ病院の設立」という遠藤の対立点は消失し・・・二人はわだかまりを抱えたまま・・・別れようとしていた。

そこへ・・・突然、嵐の如く、ドクター昌江が乱入し・・・「開業医と市民病院の連携」という・・・誰もが知っているヒントを残して・・・突然、嵐の如く、脳出血となり・・・「私は尊厳死の支持者です」という遺言を残して・・・いわゆるいわゆるいわゆる植物人間状態になってしまうのである。

尊厳死と安楽死の境界線がどこにあるのかも定かではないが・・・「最後の意志」を尊重するという考え方は・・・そこそこ馴染んできたようである。しかし・・・「責任能力」の問題が絡むと「最後の意志」さえ定かではないし・・・文書偽造とか・・・まあ・・・いろいろな問題はございます。

一方・・・「金にならない入院患者だから退院させた」マコト(沢木ルカ)に対する遠藤のハートフルな様子に・・・航平は・・・遠藤が冷血の仮面をつけている直感を得るのだ。もちろん・・・そんなの得ても問題の解決にはならないが・・・航平にとって遠藤が患者である以上・・・向き合う必要があるのである。

とにかく・・・呪われた病院なのである。田中の妹(黒川智花)は脳腫瘍、航平は手を負傷、遠藤は頭を負傷、看護師長は子宮筋腫で、事務長の妻は脳出血である。・・・ついでに来週は田中が重態だ・・・市民病院の再生の前に除霊するべきだな。

生と死をどう考えるかは・・・人間の数だけ・・・意見が分かれるところである。ぬくもりがあれば・・・植物のような状態でもいい・・・という人もいて・・・患者は動物なんだから植物といわれるのがイヤだという人もいて・・・家族に嫌がらせをするために尊厳死を拒否する人がいて・・・貧乏だから病院に行けない人がいて・・・死体でもそばにおいておきたい人がいて・・・自殺する人がいて・・・自爆テロする人がいるのである。

本当に一筋縄ではいかないのでございます。

しかし・・・生と死の境界線で仕事をする病院関係者たちは・・・なんとか・・・平均値を得ようとする。そうでないと安心できないからだ。引き取り手のない死体を処理するシステムも必要だし・・・患者の死後・・・残された患者の家族にクレームをつけられないように準備しなければならない。その中で・・・ヒロイン田中は・・・ナース探偵として新境地を切り開いているのかもしれない。患者のプライパシーを探り・・・支払い可能かどうか・・・口うるさい家族の有無などを事前に確認することは有意義かもしれないのだ・・・違うだろっ。

まあ・・・とにかく・・・残された夫を仙道事務長が・・・「カツオのたたきで文句言ってごめん・・・」としおれ・・・あまりにもラブラブな夫婦愛を演じ・・・・「本当は愛されたかった」という遠藤次期院長(失敗)が・・・行き倒れになってそのままいわゆるいわゆるいわゆる植物人間になってしまった母親の持ち物をどのくらい調べなかったのか・・・はさておき・・・ミラクルハンドによって渡された・・・「紗綾・・・大学入学・・・おめでとう」のメッセージで・・・氷のハートが沸騰して・・・田中や・・・航平と握手する気になった時・・・。

病院は閉鎖され・・・一同はスタッフ旅行に出かけるように私服に着替えたのだった。

「さよなら・・・市民病院おつかれバスツアー」に行くのではないらしい・・・。

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Hcinhawaii0458 ごっこガーデン・いこいの診療室セット。まこああ・・・昌江しゃんの最後の思い出・・・それは航平ドクターのあっかんべえデス。それは極上でスペシャルな思い出・・・患者のために尽くしてきた昌江しゃんへの神様の粋なはからいデス。もちろん・・・まこは・・・どうあってもこれをごっこせずにはいられないのデス・・・はうぅ~んエリ昌江先生の夫への手紙に号泣でしたyon・・・泣かせる夫婦愛でスー。いつ・・・終るかもしれない・・・人生のために・・・リビング・ウィルは大切でスー。リゾート開発計画は・・・今時どうかしら?・・・平成財閥が介入すれば話は簡単なのに・・・ねえアンナ夏の終わり・・・CHANGE疲れと・・・スマコンドキドキにはさまれて・・・体調不良ぴょん・・・じいやーっ・・・ケロリン病院に連れてってぴょん

Hcinhawaii0459 ごっこガーデン・魅惑の窓際セット。お気楽おめでとう・・・が切ないのね・・・マラソン・ダブルブッキング対策バッチリだったね・・・寄付金ってホントに届くのかなあ・・・昌江(水沢)さん・・・気の毒だけど・・・来週最終回だからって・・・展開はやっ!」mari紆余曲折あって結局・・・最終回直前に病院閉鎖・・・一回ね・・・一回で病院再建するのね・・・延命措置はいらないと言われても・・・迷いますよね・・・でも・・・最後は・・・時間と予算の問題なんですよね・・・みのむし・・・近藤先生・・・遠藤先生・・・じいや・・・どっちだったかしら・・・新撰組だと近藤先生なんだけど・・・るるる・・・レジャーランドも・・・すぐに経営破綻しそう・・・地方財政火のクルマ・・・るるる・・・手品みたいにいかないるるるシャブリスミレ16歳!フジテレビで地上波放送決定!・・・Tomorrowはお待たせします・・・まこちゃん・・・もう学校始まってるのでありますよ~

Hcinhawaii0460 ごっこガーデン・哀愁の病院前広場セット。ikasama4・・・私がどうかしてたって・・・ごめんねって・・・あやまってもらいたい・・・母親に対して娘は・・・いつまでも心に子供の気持ちを隠していたのです・・・ジム長ネタにあきたので・・・素顔で事務長になってみました・・・。仙道医院に・・・航平を迎えて・・・愛子ともども夫婦養子にして・・・これで将棋の相手に不自由しない・・・というオチかな?ろーじー例によってコードブルーは間にあったけど・・・Tomorrowはコードブルーまでには・・・ま・・・ポスカでもかみながら・・・あんぱんち・・・福田首相・・・最後まで・・・KYだったのねえ・・・私も33分探偵から太陽と海の教室にワープしちゃうけど・・・aki重いテーマだけど・・・岸部一徳さん泣かされちゃったしょーっ。延命するのも・・・臓器提供するのも・・・いろいろと気持ちの整理が難しい・・・なにしろ・・・今・・・生きている自分や家族の・・・そういう時を考えるのは・・・辛いですしねえ・・・。今回は色々かんがえさせられました・・・ミマムHTB開局40周年全部たしたら10時間・・・見てから更新とまってるしょ~・・・じいや・・・観光バスはどこ~温泉あり~えーと・・・みゅうの足(あんよ)パパにあげるを見てました~本人もイケメンでした~くうえーと・・・20世紀少年見にいってた~・・・エンドロールの後に予告ありですちーずふう・・・間に合った・・・最後に立ちすくむ11人・・・こんな少人数で・・・病院を支えるのは・・・大変だったでしょう・・・そして・・・病床に伏した妻の手紙を暗記するほど・・・読み込んだ仙道事務長・・・あらすじ的にもセリフ的にも泣けました・・・次週いよいよ最終回です

で、『篤姫・第35話』(NHK総合080831PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・上杉忠嗣を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。初登場・坂本龍馬緊急スケッチ!・・・そして久光怒り心頭不服の地ゴロは許さんの図・・・篤姫(宮崎)和宮(堀北)くんずほぐれつ着物下改めいや~んの図・・・衝撃二大イラスト公開でございます。久光挙兵の理由・・・小松愛人の秘密・・・篤姫の心のうち解説など・・・解明編も充実のラインナップでございます。替われるものなら替わって差し上げたい・・・ジロリのイラストはありませんでした・・・あったら目をそらすしかないのでございますけど・・・。

Atuhime1862b 文久2年(1862年)は・・・幕末の主な人物たちが・・・準備万端整った年と言えるだろう・・・。将軍家茂と皇女和宮の婚儀をめぐり・・・これを推進する穏健派の「公武合体派」と過激派の「尊皇攘夷派」が暗闘する年でもあった。1月の坂下門外の変は・・・ある意味で下級武士の反乱であり・・・下克上の開始であった。永き封建制度の間に・・・溜まりに溜まった鬱屈したエネルギーが今・・・噴出しようとしていたのである。それを利用しようとしたもの・・・それを封じようとしたもの・・・そういう人知を越えて・・・流れ出したものは・・・行き着くところまで行かないと治まらないのだった。

文久2年2月・・・。江戸城大奥に入った和宮一行は公家衆として大御台篤姫たちの武家衆と対峙しながら・・・婚儀の日を待っていた。その間・・・和宮の母・観行院の率いる藤原の忍びと・・・御所方女官長(宰相典侍)の庭田嗣子の率いる神楽流忍軍の間で路線の対立があった。庭田は・・・「篤姫を排除したい」という意向を持ち・・・観行院はこれに反対した。観行院には・・・京都の藤原流の忍びから・・・篤姫に好意的な音信が届いている。

しかし・・・「薩摩の分家から・・・大名家・・・そして藤原近衛家と・・・身分を変えた馬の骨を母とすることは・・・いかにも和宮様の身分に障る・・・」と嗣子は主張するのであった。その頑迷さに手を焼いた観行院は折れた。

こうして・・・将軍・和宮のご対面の前夜・・・篤姫に対して・・・刺客が放たれたのだ・・・その中心は嗣子本人である。

御台所の間から・・・大御台の間まで・・・大奥の天井にはいくつかの障壁があった・・・その障壁を選び抜かれた神楽三人衆を引き連れ・・・嗣子は突破した・・・。

しかし・・・その闇の先にひっそりと待ち受けるものがあった。

「この先はなりませぬ・・・」

「退け・・・怪我をせぬうちにな・・・」

「ふふふ・・・これは・・・大奥くのいち衆をあなどられるか・・・」

嗣子はそれに答えず・・・忍び装束とも思われぬ金襴緞子の帯を振った。その先端から無数の毒蛙が飛び出した・・・。不気味な蛙たちは闇の人影に殺到したが・・・次の瞬間・・・天井板にくないで磔になった。

「・・・む・・・」嗣子の顔に醜さが増した。周囲に悪臭が漂いはじめる。仲間の神楽衆も思わず顔をしかめる。

嗣子の忍び装束がバラリと落ちた・・・するとそこには一匹の巨大なヒキガエルが現れた。

「・・・神楽流・・・変化の術か・・・これはまた古風な・・・」闇の人影はつぶやいた。声に揶揄の調子がある。

ヒキガエルはニタリと笑いながら・・・瘴気を放った。そして跳躍を仕掛けて・・・体を止めた。

「ふふふ・・・山に滝あり・・・滝はすなわち・・・水竜なり・・・甲賀流秘術・・・蛇身変化・・・」

ヒキガエルはヒーッと叫んだ。嗣子は長物(へび)が苦手だったのだ。目の前の天井の梁をめぐり・・・大蛇が鎌首をもたげていた・・・。

ヒキガエルは後ずさると向きを変え跳んで逃げた。我を忘れ天井裏の天板に無惨に体を打ち付ける。残った神楽衆たちは・・・仕方なく・・・退散した。

静かになった天井裏で・・・大奥中忍・滝山は「また・・・つまらぬものを見てしまった・・・」と人身に戻りつつつぶやく。その背後で忍び笑いをもらしているのは・・・篤姫だった。

「・・・くくく・・・滝山・・・いいものを見せてもろうたわ・・・後はナメクジかのう・・・自来也・・・となると・・・まあ・・・百足という手もあるな・・・」

「天璋院様・・・・見世物ではございません」

すでに・・・忍び装束を身に着けた滝山に睨まれて篤姫は首をすくめた。

その夜から数日後・・・篤姫と観行院は母と母として・・・天井裏にあった。

その下の公方の間では・・・それぞれの息子と娘が・・・初夜を迎えている。

優れた術者である二人には・・・天井下のやりとりが目をつぶっていても手にとるようにわかっている・・・。

先に声をあげたのは・・・観行院であった・・・。「母とはいえ・・・悋気もおありかと・・・」・・・しかし、篤姫は笑みをもらした・・・。「公方様のお手前・・・いかがでございましょう・・・」観行院は頷いて「よく・・・お仕込みなされましたな・・・姫もあのように喜んで・・・」「すべては日ノ本の和合のため・・・」「まさに公武合体でおじゃります・・・」「おお・・・合体じゃ」「合体じゃあ・・・」二人の母は微笑みあった。

・・・睦みあう将軍と皇女の秘め事の描写は差し控えます。

その頃・・・薩摩では・・・久光が上京のための準備に追われていた。上京し・・・朝廷・幕府・雄藩による合議的政治体制を作ること・・・それが兄の志を継ぐ久光の目指すところであった。公武合体は・・・久光の望むところでもあったのである。総員千名・・・。それは・・・泰平の夢の後では・・・驚異的な武力の誇示である。いわば・・・薩摩による上洛戦争である。

しかも・・・薩摩の内部もまた一枚岩ではない・・・お由羅の血を引く上忍として・・・前途の多難を見据える久光だった。

「果たして・・・小松は・・・大久保は・・・西郷は・・・どれほどの・・・忠義を示すかの・・・」

久光は・・・東を見つめ虚空に刀を振った・・・「ちぇぃすとおーっ」・・・。

3月・・・長州藩の尊皇攘夷派に影響を受けた明智流忍者・坂本龍馬は・・・吉田東洋を暗殺して土佐藩を脱藩・・・九州に向かっていた。(つづく)

火曜日に見る予定のテレビ『モンスターぺアレント』『シバトラ』(フジテレビ)『学校じゃ教えられない!』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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