司?(藤木直人)類?(谷原章介)花よりチェリーパイです(小池徹平)愛に従うのです(深田恭子)
シバトラ(小池)と相田舞(深田)のおかしな刑事とおかしな教師のリレーでそこそこ気が変になりそうになる火曜日にもお別れである。
頭の柔軟な人間にはそれほどおかしくないことも・・・頭の固い人間にはかなりおかしく感じられる。
それがおかしさのルールである。
説明は不要だと思うが・・・実写版「花より男子」(1995)では道明寺司は谷原章介、花沢類は藤木直人だった。チェリーパイはアイドル雀士ではなく・・・宝生美月(大後寿々花)が出所したらシバトラと一緒に食べようと約束したメニューである。「愛に従えば大人になれる」の引用元はディズニーの長編アニメ「ブラザー・ベア」(2004)のシャーマン・タナナ。その言葉に従って主人公キナイは人生を捨て熊になるのだ。
説明しなくてもタイトルの意味が分った人はかなり頭がおかしいと思う。
火曜日のドラマ対決は①「シバトラ」↗15.0% ②「リアル・クローズ」12.8% ③「学校じゃ教えられない!」↗*5.9%
なんちゃって高校生対決は
①多部未華子(実は女子大生)のヤスケン→
12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9↘13.0↗13.4%・・・・・・・・・平均12.6%
②大後寿々花(実は中学生)のシバトラ→
13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3↗12.1↘11.6↗15.0%・・・・平均12.5%
③志田未来(実は中学生)の正義の味方→
13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8↗10.5↘10.0↗12.2%・・・・・・・・・平均10.3%
ほぼ・・・①多部 ②大後 ③志田で確定か・・・。いい勝負だったなあ・・・。
で、『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~・最終回』(フジテレビ080916PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・佐藤祐市を見た。誰も信じられない世界を作るはずだった落合(橋爪遼)はナイフを胸に刺して死んでいた。第一発見者となった脱獄中のシバトラは現場で新庄刑事(宮川大輔)に確保されてしまう。死体の側にはチームシバトラ専用ストラップ「はばたけの羽根」が落ちいてた。もちろん・・・基本的にその鳥はかなりの数いると思うので・・・何の証拠にもならない可能性はある。
しかし・・・頭のおかしな世界なので・・・容疑者はチームシバトラの誰かに絞られる。だれかが盗んだとか・・・罠の可能性はないのだ・・・なにしろ頭がおかしい世界なのだから。
まあ・・・キッドは前回のレビューで犯人の第1位を特定しているので・・・頭のおかしい世界がピッタリなのだと思う。
チーム・シバトラはシバトラ・美月・藤木・白豚(塚地武雅)・さくら(真矢みき)・環(南明奈)の六人である。藤木は公務執行妨害で逮捕されて拘留中。さくらは違法捜査の疑いで取り調べ中、白豚入院中、シバトラを除くと犯人は環か美月なのである。
正体不明の鬼神が・・・環だった場合・・・白豚と付き合っていた理由が明白だが・・・ラストの対決シーンの演技力がちょっと心配だ・・・すると消去法で美月が鬼神になるしかないのである。
もちろん・・・リカ(末永遥)という手もあるが・・・「またお前か」と言うと逆ギレされるおそれがある。さらに常盤監察官(井上和香)という手もあるが・・・鬼神が知能犯だけに胸の大きな女には似合わないという問題がある・・・ぶっ殺されるぞ・・・まあ・・・とにかく・・・美月だよ。美月しかないだろう・・・キャスティングパワー的に。
ここからは鬼ごっこあり・・・かくれんぼあり・・・脱獄あり・・・逃がし逃がされアドベンチャーでなかなか乙でした。
で・・・鬼神による美月予告殺人ネットで生中継現場に集う・・・シバトラ・・・藤木・・・美月。
シバトラ「君が鬼神だったんだね」
美月「鬼神なんていないのよ。鬼も神もいないの。いるのは・・・闇に落ちた人間と・・・そうでない人間だけ・・・。一度・・・心に闇を抱えたらもう戻れない。私は鬼神システムを考えて私に暴力を振るう父親を制裁した・・・そして売春婦になり・・・チンピラの情婦になった・・・どんなにきれいごとを言ったってその記憶は消えない・・・やがて・・・父親が堕落したのは落合の麻薬のせいだと知った・・・私は落合を許せなかった・・・私は落合を殺した・・・そして・・・私は私を今・・・裁くの・・・もう・・・暗い気持ちになるのはまっぴらなのよ」
藤木「バカな・・・落合なんて殺しても構わない・・・第一証拠不十分だし・・・もし逮捕されても・・・初犯だし・・・情状酌量がつくし・・・なんなら・・・このまま国外逃亡したって・・・オレがいいルート知ってるし・・・」
シバトラ「美月ちゃん・・・自首するんだ・・・それがこのドラマの限界だから・・・本当は違法捜査も殺人も罪は罪なんだけどね・・・ほら・・・この国は平和ボケしてるから・・・殺人は特別あつかいなんだ・・・だったら農水省の役人全員死刑なんだけど・・・そうもいかないし・・・ボクが抱きしめてあげるから・・・ね・・・大体こないでじゃなくて・・・死ぬ気なら即行で自分を撃つだけだから・・・死ぬ気ないんだよね」
美月「・・・しっ・・・お茶の間に聞こえるよ・・・」
その頃・・・病室では環「豚・・・あ~ん・・・」豚「豚野郎でお願いします、女王様」環「誰がロックバンドSEXLESSだってぇ・・・刑事の女王様とお呼び!」・・・まあ・・・もう・・・いいよね。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
で、『学校じゃ教えられない!・最終回』(日本テレビ080916PM10~)脚本・遊川和彦、演出・猪股隆一を見た。昔は下ネタというのは視聴率を稼ぐためのアコギな手段だったのだが・・・今では・・・敬遠の対象なのである。もちろん・・・それは日本人の根本的なヴァイタリティーの低下を示すのであって日本人が品行方正になった証ではない・・・とキッドは思う。それを充分に知りつつ・・・下ネタコメディーを展開して視聴率的に玉砕・・・下に「恋空」がいるもののほぼ同じの平均*6.4%じゃねえ・・・鼻血も出ないよね。
まあ・・・これを深キョンのせいにするのはかわいそうだよな。08冬ドラマ「未来講師めぐる」では平均*9.1%獲得しているし・・・。主軸ではあるが主体ではなく・・・これは主演でないだろう・・・という展開だった。
それに・・・かわいい主演女優で視聴率のとれる時代ではないのである。
まあ・・・とにかく・・・ほぼ無名の若者たちの実験的登用群像劇としてはまあまあだったと思う。
前回が最終回のような構成であったので・・・どうなるかと思ったが・・・結局・・・長いエピローグである。
影山(伊藤蘭)と灯世(夏未エレナ)はちょっと仲良し母娘になり・・・「ズボンをあげなさい」と「スカートをさげなさい」は「お忘れにならないように」なのだった。「私は黒しか着ないのです」というセリフはないのだった。
舞と氷室(谷原)は相思相愛になる。「あなたが好きだから」なのである。
今日も雨だった長崎(柳沢太介)は愛=性欲=変態として公認なのである。このあたりのセンスがお茶の間には絶対是認できないポイントだったろう。
そして・・・一番の二枚目である一樹(中村蒼)がバイセクシュアルであるというのも特殊すぎた。ついに・・・念願の好きな人とのファーストキスを果たす瞳(朝倉あき)を祝福していいのかとまどうお茶の間なのである。
もういちどフィーリングカップルで気持ちを確かめあいつつ・・・一樹だけはダンスでお茶をにごす・・・ラストダンスは私に・・・なんてところは脚本的にも白眉なのだが・・・そのテクニックをもう少し・・・優雅に使えばいいのにね・・・。まあ・・・やりたいだけやって・・・局もそれをやらせるなら・・・それはそれでいいのですけど。
けれども私がここにいることだけ
どうか忘れないで
・・・というつもりだったのかもしれないが・・・最終回の視聴率は平均を下回ったのであった。でもDVDでそこそこペイするのかな。なんだか・・・それってちょっと虚しいビジネスだよね。しかし・・・夏ドラマ・日本テレビのコメディー三部作はなかなかに粋だったと考えます。
木曜日に見る予定のテレビ『キャットストリート』(NHK総合)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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