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2008年9月14日 (日)

玉の輿の妄想は得意なんです(多部未華子)いい友達になれそうな気がする(水沢奈子)

夏ドラマも続々最終回を迎えているわけだが・・・「コード・ブルー」「Tomorrow」「正義の味方」「魔王」と主軸が終了して・・・残るのは・・・(月)「太陽と海の教室」、(火)「シバトラ」「学校じゃ教えられない」、(土)「ヤスコとケンジ」である。もう・・・なんとなく・・・夏は終った感じがします。

この他にも「恋空」とか「四つの嘘」とか「ゴンゾウ」とか「モンスターペアレント」とかあったわけだが・・・定期レビューしなかったが・・・「ゴンゾウ」は長編推理としてオリジナルとしてはなかなか乙でした。

本仮屋ユイカが女子高生のコスプレでの囮捜査で始まり・・・メイド服のコスプレでの囮捜査で閉めるというのも乙である。前田妹のレギュラー(死体・回想)も乙だったし・・・とにかく・・・地味だけど開拓した・・・感じがしました。

昨夜はそのユイカと福田麻由子で「日本初の盲導犬物語」・・・お涙ちょうだいである。午後9時台にドラマが4本である。激突である。・・・象とか馬とかでは失敗しているのだが・・・はたしてチャッピイ(犬)はどうかな?

で、『ヤスコとケンジ・第9話』(日本テレビ080913PM9~)原作・アルコ、脚本・大石哲也、演出・本間美由紀を見た。情報化社会では過剰な情報が人を苦しめる。教育委員会が不正に教員を採用していたことが発覚すれば・・・日本全国の教員は肩の身がせまくなり・・・汚染米が流通していることが発覚すれば食卓が不安になる。学力テストの成績を隠せば怠惰のそしりを知事がクソ呼ばわりである。隣国の独裁者の健康不安にドキドキし・・・自国の総理大臣が職務を全うしないことに・・・ガッカリする。そんな・・・時・・・フィクションであるドラマなんか見ていていいのか・・・という気分になる人もいるだろう。

もちろん・・・いいのである。現実にたいした値打ちなんかないからだ。

・・・ま、それは言いすぎでした。

とにかく・・・父は父の仕事を・・・母は母の仕事を・・・子供たちは子供としてできることを為したあとで・・・つかの間・・・浮世のことを忘れて幻想に没頭することは精神衛生上好ましいのである。

だから・・・問題作があってもいいが・・・口当たりのいいベタなドラマがあっていい。

・・・というのが「ヤスケン」の合言葉である。

①兄ケンジと妹ヤスコと兄の子分ふたりの・・・家族。一度はマンガ家を廃業したケンジ(松岡昌宏)だが・・・周囲の暖かい声援で・・・ラーメン屋台で日銭を稼ぎつつ・・・マンガ家としての再出発を期する。ケンジを恋するエリカ(広末涼子)とヤスコ(多部)が恋する純(大倉忠義)姉弟もなんとなくいい感じになってきた・・・ところで・・・エリカの父(夏八木勲)登場である。大企業の社長で・・・エリカとは部下である嶋田(長野博)との縁談を進めたいらしい。さらに・・・純には米国への留学を進めるのだった。

②ヤスコは純と結婚し・・・玉の輿に乗ることを夢見るのだが・・・その前に片思いのエリカの10年越しの思いを実らせようと・・・ケンジにアプローチさせる。同時に父親にも・・・二人の仲を認めさせようとするが大失敗である。

③一方・・・留学をためらう純の気持ちの中にヤスコへの思いがあることを察知した父親に・・・「住む世界が違うのだから・・・純の背中を押して欲しい・・・手切れ金代わりに・・・ケンジの関係する出版社に資金援助する」・・・と持ちかけられたヤスコは潔く身を引くのであった。

④ヤスコのせつない気持ちを察したケンジは・・・ふられたと思い渡米を決意した純に・・・ヤスコの本当の気持ちを伝えるため、お別れ会に殴りこみをかけるのだった。「ヤスコは・・・頭も悪いし・・・器量も悪い・・・料理も下手だ・・・しかし・・・自分の大切な人間のために自分を犠牲にすることを知っているいい女なんだ・・・そんないい女に惚れられたお前は・・・幸せにならないと・・・俺はぶっとばす」なのである。結局・・・若者は「一時の感情」に流されるので純は渡米を中止し・・・ヤスコを選ぶのだった。そして・・・ついでにエリカも便乗して・・・わが道を行く。そうなると父親なんか・・・無力なものですな。

ついでにエリカは「ケンジさんが好き!」とついに告白・・・最終回につづくである。

ベタだっ。ベタでベタで困っちゃうほどベタだ・・・しかし・・・そこがいいのである。

関連するキッドのブログ『第八話のレビュー

で、『スミレ♡16歳!! ・第2話』(フジテレビ080914AM0420~)原作・永吉たける、脚本・監督・及川拓郎を見た。BSフジで放映された作品のDVD販売促進地上波オンエアである。とりあえず・・・全12話のうち・・・2話まで放送という商魂なのだ。

で・・・こちらは・・・ベタというよりはキテレツである。とりあえず・・・外見はだ。

主人公の女子高校生四谷スミレがオヤジ(音尾琢真)の操る腹話術の人形なのだ。

そして・・・それが本当の人形と・・・「花より男子リターンズ」第五話でつくしの弟・進(冨浦智嗣)の初恋の相手・美雪でおなじみ水沢奈子(14)のダブルキャストで演じられるのである。水沢はなんちゃって女子高校生の上になんちゃって腹話術の人形なのである。

しかも・・・この物語はファンタジーではないのだ。あくまで・・・オヤジの人形使いの技術が超越的なために生きているように見える人形が・・・学園理事長(村野武範)の鶴の一声で・・・女子生徒として入学してきて・・・騒動を巻き起こすのである。ちなみに「飛び出せ!!青春」で師弟コンビの保積ペペが丸出ダメ夫ではなく常識的な校長として登場する。

そして・・・校長としてはありえない!世界が超現実的に展開していくのである。

1~2話は小中高一貫してパシリ生活を過ごす大山蓮華(平田薫)を気に入ったスミレが無理矢理友達になっていく過程を描く。

それは・・・蓮華をパシリとして使う不良たちの反感を招き・・・オヤジは暴力をふるわれるのだか徹底して無抵抗なのである。オヤジボロボロだがスミレはノーダメージなのである。

そして・・・一瞬・・・ファンタジーの気配をかもし出すのが・・・スミレとオヤジのシンクロナイズド・トーキングなのであった。

「66億1千万分の1の奇跡を大切にしたいんだ・・・私と友達が出会えたことの・・・」・・・まあ・・・現在の地球の人口はすでに67億人を突破していると推定されるのだが・・・人間増えすぎ・・・この決めゼリフひとつでも萌える人は萌えるのである。ちなみにキッドは超萌え~の激萌え~の不服全くなしである。

こうして・・・不良たちも・・・蓮華も・・・スミレに根負けして・・・ついに・・・スミレは蓮華と親友になるのである。もう・・・ならざるを得ないのである。

エンディング主題歌はPerfumeの「セラミックガール」でオヤジとスミレがPerfumeのライブに紛れ込む趣向。おしゃれである。

もちろん・・・実は・・・いじめられっこを友達が救うという物語はベタなのである。ただし・・・友達が腹話術の人形だったという点をのぞけば・・・。それはもう・・・親友の蓮華も時々戸惑うほどの奇天烈でおかしな話なのだった。

見逃したので内容がわからないよう・・・というあなたはコチラへ→お気楽様のスミレ♡16歳!!

関連するキッドのブログ『花より男子2・第五話

                                『絶対彼氏

               『キューティーハニー THE LIVE

月曜日に見る予定のテレビ『太陽と海の教室』(フジテレビ)『ディロン・運命の犬ふたたび』(NHK総合)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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