焼け野原を暗闇が隠す・・・(大政絢)けれど朝日は屍を照らす・・・(吉高由里子)
・・・ふふふ。つづくかよっ・・・誰が死ぬかな誰が死ぬかな・・・今日の当たり目かっ。
まあ・・・「太陽と猿の惑星」とか・・・いろいろと陰口たたかれるドラマなのだが・・・なんと・・・猿教師・・・猿総理・・・猿教師のサンドイッチである。
ちなみに視聴率は・・・「教室(前)」(PM9~)12.1%「福田総理辞任会見」(PM0928~)13.0%「教室(後)」16.3%でした。「SMAP×SMAP」15.9%を見ようとして・・・のけぞった人も多かっただろう。
ついでにTBSテレビは映画「嫌われ松子の一生」(PM9~)*7.5%「報道SP福田辞任」(PM0924~)*5.6%であった。ドラマ版と違い名作なのでこちらをオンエアで見ていたら「私の人生は終った」と松子のナレーションが入ったところでニュース速報のテロップが入り「福田辞任」である。・・・爆笑した。
本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ロト6」↗*5.6%(鉄道模型か・・・)、「魔王」→11.5%(固定か・・・)、「打撃天使ルリ」↗*7.5%(有村次左衛門(遠藤雄弥)か・・・)、「舞妓Haaaan!!!」13.8%(クドカンか・・・)、「クッキングパパ」*9.8%(アゴは突き出すべきだったな・・・)、「みゅうの足(あんよ)パパにあげる」25.6%(嵐か・・・)、「インデペンデンス・デイ」16.4%(USAか・・・)、「33分」↘*7.0%(水川あさみのツッコミはかわいい)、「篤姫」↘23.3%(庭田嗣子の一言か・・・)、「Tomorrow」↘10.4%(おや・・・?)、「幻のサメを探せ」14.7%(こ、これか・・・)・・・ついでに「あんどーなつ」↘*9.2%、「太陽と海の教室」↗14.1%(分数合計を考慮した平均値・・・単純平均なら14.2%)・・・以上。
で、『太陽と海の教室・第7回』(フジテレビ080901PM9~)脚本・坂元裕二、演出・永山耕三を見た。先週・・・明日から夏休みだ~で終ったと思ったら・・・今週・・・今日から二学期だ~である・・・ギャグなのか?
そして・・・担任をはずされて校内清掃の任務につく櫻井(織田裕二)・・・とにかく・・・クラスのみんなとは隔離されたのだった。しかし・・・ヒマができたので・・・「校歌の替え歌で自殺を仄めかすネット上の書き込み」を元に家庭訪問開始だ。
ちなみに・・・クラスのみんなを覚えるヒマがなかった皆さんにはシャブリ様の太陽と海の教室の座席表(記事は第6話)を推奨します。毎度ご苦労様です。
あの大惨事でお話しの流れを掴み損ねた方はコチラへ→お気楽様の太陽と海の教室
今回の主役生徒・次原雪乃(大政)は・・・水泳部の対抗リレーの時に結構・・・露出していたのだが・・・突然・・・ファッションモデルとなり・・・突然・・・境界性人格障害の発症者としてキャラが正体を変えていく。感情不安定・・・自殺企図・・・慢性的な空虚感・・・衝動性・・・見捨てられ不安・・・明らかに境界性人格障害が疑われる。このあたり・・・もう少し・・・フリが欲しかった。
ともかく・・・家庭的な悩み(自宅火災で放火の嫌疑)、友人の裏切りといじめ、失恋の三重のショックから・・・自殺を模索していた雪乃は通りすがりに声をかけた八朗(濱田岳)に憑依する。まあ・・・一時的な八朗の極度の理想化(妄想的)によって依存的な対人関係を構築したわけです。
憧れの女の子に声をかけられ・・・八朗は下心というかスケベ根性というか下半身でしか思考できない状態に・・・二人の関係は泥沼に・・・。
八朗→灯里(吉高由里子)→洋貴(岡田将生)という片思い関係でのフォローが入るわけですが・・・八朗が誰にも相談しないのは・・・雪乃との約束を優先したというよりは・・・思わぬ幸運に目が眩んだということでしょうね。いわゆる一つの舞い上がった状態です。
その結果・・・実は八朗に傾きかけた灯里の恋心を粉砕・・・秘密にしていた片思いの連鎖も暴露して人間関係に罅を入れ・・・まあ・・・ある意味すっきりしたかもしれません・・・結局は・・・自分が代役だったことを知る。・・・まあ・・・もう・・・ガッカリな気持ちです。
一方・・・櫻井は・・・雪乃の自宅が・・・焼け野原・・・時間がたてば・・・ただの原っぱ・・・であることを知り・・・不吉な予感にとらわれるのです。
そして・・・裏切った親友と裏切った恋人の罠にむざむざとはまる雪乃・・・心の病気なので仕方ないのです。
絶望の底にいた・・・八朗ですが・・・とにかく・・・櫻井に援助を要請しました。
主役だけにできる・・・マジック説得術で・・・救出なるかと思われた瞬間・・・脇役のオーラで柴草(八嶋智人)がすぺてをぶちこわして・・・(つづく)です。
まあ・・・基本的に・・・死後の世界を信じるかどうかの問題で・・・信じない場合は・・・死ねばすべて終わりで・・・その後・・・人が傷つこうが・・・人類が滅びようが関係ないのですけどね。しかし・・・生きたいと思うかもしれない未来の自分には会うことができなくなる・・・とこの脚本家は「わたしたちの教科書」では上手いこと言ってました。果たして・・・今回はそれを越えられるかどうか・・・期待したいです。
ちなみにキッドは死ねば人は星になると考えています。灰になり・・・土くれになり・・・この惑星・地球の一部に還元されるわけですから。場合によっては宇宙塵になるかもしれませんがね。
さて・・・映画『卒業』(1967年アメリカ映画)の挿入曲でお馴染み・・・もうそうでもないか・・・『サウンド・オブ・サイレンス』はサイモン&ガーファンクルのシングル曲(1965)です。その謎めいた歌詞と・・・哀愁ある旋律は・・・美しいハーモニーで何かを美化するには非常に便利な道具です。まあ・・・使いようですがね・・・。
沈黙の音声
やあ・・・暗闇・・・幼馴染のようなあんた
あんたとはついだべっちまう
だって夢はやわらかくいつの間にか
自分の中に何かを残していくだろ
この頭の中にもやもやした何かが
どんどん大きくなっていくのさ
でもそれは・・・なんだか分らない・・・声なき声なのさ
わからないっておちつかないよな
しかも狭い路地を一人ぼっちで歩いてるんだぜ
石畳を街灯が照らしていても
ゾッとしてきて外套の襟をたてたりする
ネオンのビームがはじけるからさ
夜もバラバラになっちまう
それで言葉のない言葉に気がついたのさ
おいらは見たよ・・・灯にさらされて
すんげえたくさんの人間たちが
しゃべっているのにしゃべってない
聞いているのに聞いてない
歌っているのに歌わない
お構いなしなのさ
音があって音がないんだもの
馬鹿だって叫んじゃうよ
みんな馬鹿なんだから
だまってりゃのさばるからな
わかるかい わかってほしいのさ
でもわからないよな雨と同じで
いきつくとこにいくしかない
俺の気持ちなんて井戸の底のこだまだろ
ぽちゃあんってな
みんな夢中だよ
ビームの神様に夢中なんだ
でも俺はしかりとばされた気分だよ
ビームのカキコを俺は見た
地下鉄の壁の落書き
ボロいアパートの廊下にも
意味はないけど意味はあるってな
でもな・・・幽かに・・・もれてくるのはな
声なき音なんだ
関連するキッドのブログ『第六回のレビュー』
テンメイ様は今回はやや辛目・・・しかし糸の切れた凧を回収する姿勢である。カイトがらみで竹野内豊(ビーチボーイズ)にまでたどりつくのはさすがである。
水曜日に見る予定のテレビ『ゴンゾウ』(テレビ朝日)『正義の味方』(日本テレビ)『スミレ♡16歳!! 』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
こんにちは
レースでどんどん遅れが広がってます 
の授業で読んでた
14.1%は時間を考慮した加重平均なんですね。
12.1%だった前半の方が時間が少し長いから、
単純平均の14.2%より少し低くなったわけか。
さすが、視聴率重視のキッドさん♪
いきなり二学期なんですよね。卒業まで映すのかな。
それならむしろ、卒業後まで映してほしいもの。
ボーダーラインね。「疑われる」のは確かです。
あれ、フリが足りませんか? ピッタシだと思うけど。
脇役だし、他の生徒の描写とのパランスを考えても。
ほぅ、「生きたいと思うかもしれない未来の自分には会うことが
できなくなる」。。さすが坂元ですね☆ 詩的表現。
生徒の国語力で理解できるかどうかは不安だけど♪
アハハ(^^) 唯物論的に、人は星になるわけね。
僕は唯物論は取らないので、星になると考えて「も」
別にOKだと思ってます。土で「も」OK。
あっ、全訳やっちゃいましたか♪ 創作ってことかな。
英単語の意味・音・文字とか、時代背景とか、難しい。。
ま、ラストの階段シーンとか、ちょっと意識してますかね。
テンメイ様は、辞任会見直後の若葉
『凧』をスルーしてたから、慌てて書き加えました (^^ゞ
カイト=竹野内をお褒め頂き、嬉しい驚きかも♪
投稿: テンメイ | 2008年9月 3日 (水) 13時21分
視聴率についての解説ありがとうございます。
まあ・・・視聴率も一種の言語ですからね。
ありふれたものはわかりやすく思われ
特別なものはわかりにくく思われる・・・。
その間隙に意味があるわけです。
大政絢は佐伯日菜子→柴咲コウのラインに属する
美少女ですから・・・
もう少し・・・小刻みに見たかったのです。
「教科書」は心に残る名作だったのですが
「教室」はまだその水準にあらずです・・・。
サウンド・オブ・サイレンスは
宗教的な歌詞ですし
ドラッグ中毒も匂わせている
「沈黙の春」も暗示しているし
マスコミ批判でもあり
コミュニケーション不全であり
知的なものの孤独・・・あるいはぼやきもあり
そして青春の光と影を感じさせる。
久しぶりに日本語でトライしても
まだ奥深いものを感じます。
When my eyes were stabbed by the flash of a neon light
That split the night
And touched the sound of silence
このあたりが
唯物論と唯心論の交差点ですね。
中島みゆきは「ホームにて」で
ネオンライトでは燃やせない
ふるさと行きの乗車券
と歌っていますが
ふるさとへ向かうのは最終ですので・・・
暗闇の中を走るのです。
神の光・・・街の灯・・・ネオンライト・・・
夜・・・暗闇・・・
暗闇に潜む古き友が・・・
誰であるのか・・・
キッドはよく存じているつもりです。
投稿: キッド | 2008年9月 3日 (水) 14時40分