この世の悪は何処にあるの?(大後寿々花)VSLとLで口なのです!(深田恭子)
えーっそれが本当の恐怖の正体なの?とか愛ですべては解決するの?とか世の中のお茶の間から絶叫が聞こえる火曜日の夜である。
火曜日のドラマ対決は①「モンスターペアレント」↗13.6% ②「シバトラ」↘11.6% ③「学校じゃ教えられない!」↘*5.6%・・・「モンペア」最終回アタックに「学校じゃ」撃沈である。結局・・・深キョンがなんちゃって高校生やってればよかったのかもね・・・。
なんちゃって女子高生対決は・・・。
①多部未華子のヤスケン→
12.3↗13.1↘11.2↗12.9↘10.6↗12.3↗14.9↘13.0%・・・・・・・・・平均12.5%
②大後寿々花のシバトラ→
13.0↘12.2↗13.4↗14.0↘11.7↘*9.6↗13.7↘11.3↗12.1↘11.6%・・・・平均12.3%
③志田未来の正義の味方→
13.2↘10.1↘*8.7↗*9.4↗11.6↘*9.5↘*7.8↗10.5↘10.0%・・・・・・・・・平均10.0%
順位変わらず。
「モンスターペアレント・最終回」についてはコチラをどうぞ→エリ様のモンスターペアレント→みのむし様のモンスターペアレント→くう様のモンスターペアレント→mari様のモンスターペアレント
で、『シバトラ~童顔刑事・柴田竹虎~・第10回』(フジテレビ080909PM9~)原作・安童夕馬、脚本・武藤将吾、演出・石川淳一を見た。悪の天才・落合(橋爪遼)が計画する・・・本物の恐怖で誰も信じられない世界を作る作戦の正体は・・・東京タワーを占拠して電波ジャックをして官僚・政治家・文化人・経営者などの腐敗した実態をさらす・・・というものだった。・・・まあ・・・子供が考えることですから・・・許してやってください。
そして・・・その計画の立案者は少年刑務所・服役囚の伊能(姜暢雄)だった・・・伊能は落合と脱獄を計画し・・・バレて落合を密告・・・落合に怨まれたが・・・やはり友達で・・・計画を先に出所した落合と共謀することにした・・・計画実行前に脱獄して合流する予定だった・・・まあ・・・子供の考えることだから・・・許してやってください。
服役中の鬼神こと河東(大東俊介)は・・・「俺はコピーの鬼神だ・・・オリジナルの鬼神は伊能かもしれない・・・と根拠のない推定を聞かされるシバトラ(小池徹平)・・・まあ・・・子供の考えることだから・・・許してやってください。
それにしても・・・偽造した書類で服役囚となっているシバトラ・・・潜入捜査中なのに・・・いつも本名である・・・まあ・・・子供の考えることなので・・・もういいか。
そして・・・伊能のお気に入りとなったシバトラは一緒に脱走。少年時代に三人斬殺した伊能に「やりなおそうと思えばいつだってやりなおせる」という独自の犯罪者更生論で説教するのだった・・・まあ・・・子供のすることなので・・・シバトラは子供じゃないよう。
一方・・・警察内部では新庄(宮川大輔)がさくら(真矢みき)の不正捜査を県警本部の常盤監察官(井上和香)に密告。さくらは公文書偽造で取り調べを受け・・・シバトラは本当の脱獄囚として逮捕されそうになる・・・偽造なら脱獄犯にはならないし・・・脱獄犯なら偽造にならないよね・・・もう・・・考えるのはやめます。
ともかく藤木(藤木直人)の公務執行妨害的乱入により逃亡したシバトラは・・・単身・・・伊能と落合の待ち合わせ場所に・・・しかし・・・そこで発見したのは胸にナイフの刺さった落合の死体だった・・・。
まあ・・・とにかく・・・落合を殺した犯人・・・警察内部の内通者・・・そしてオリジナルの鬼神が来週・・・明らかになるらしい。興味のある人は集合だっ。ま・・・キッドは本当にどうでもいいです。
真犯人は・・・?・・・どうでもいいんだろう?・・・そうは言ってもね・・・。
①わざとらしく顔を洗っていた美月(大後)
②指がぴくりと動いた白豚(塚地武雅)
③その白豚が好きっとか言ってる鮎川(南明奈)
④金髪が怪しい藤木
⑤金髪がさらに怪しいさくら
⑥胸が妖しい常盤
⑦関西弁だし髪型がぶちこわしの新庄
⑧だれが少年じゃいの伊能
⑨モンスターペアレント第一話で教師をやめた南原(内田滋)
⑩禁断のシバトラが二重人格
この中にいる確率99%だっ。
で、『学校じゃ教えられない!・第9回』(日本テレビ080909PM10~)脚本・遊川和彦、演出・木内健人を見た。・・・この夏は・・・学園ドラマの夏だった。月曜日は太陽と海の教室で火曜日は刑事学園に弁護士学園、水曜日は妹学園、木曜日は嘘学園、土曜日は妹学園2、野球学園→恋空学園、学園だらけだった・・・。その中で・・・一番の学園は・・・実はこの灯愛高校(女子学園)ではなかったかと思うのである。とにかく・・・学園が生活の中心だ。学校のレベルも元お嬢様高校ということで偏差値がそれほど高いわけではない。なにしろ・・・男女共学になっているのに女子学園なのである。
そして・・・話の中心が部活動である。そういう意味では「ROOKIES」に最も近い話なのである。しかし・・・なぜか・・・極北に位置した作品になってしまっている。
その最大の理由は脚本家の異常なまでの性的なこだわりだろう。・・・少なくとも・・・ディズニーおタク教師・舞(深田)にTバックをはかせようとする妄想はとどまることを知らなかった・・・どころか・・・まるまる重要なエピソードの核心になっているのだ・・・そんなことでお茶の間の支持を集められると本当に思っているのだろうか・・・。
次に・・・同性愛的嗜好である。しかもリーダーシップをとる男女が男・一樹(中村蒼)がバイセクシュアル、女・瞳(朝倉あき)がレズビアンの標的という趣向である。
さらに自慰・盗撮・妊娠・中絶・ラブホテル・童貞喪失・殺人未遂・自殺未遂・いじめ・いやがらせ・不登校のオンパレードなのである。
そして・・・ある意味深刻な問題を舞がディズニー映画をモチーフに説教することですべて解決していくという・・・荒唐無稽な進行でごまかしていくのである。
つまり・・・変態なのである。変態万歳なのである。・・・なんていうか・・・だめだ・・・こりゃ・・・なのである。
しかし・・・もう・・・若いとは言えない脚本家が・・・俺だって青春に口出ししていいだろう・・・俺だって青春を物語っていいだろう・・・と誰もいない居酒屋の片隅でぶつぶつ言っているようなこのドラマも・・・登場人物を演じる若きキャストたちに同情しながら見ているうちに・・・少し・・・情がわくのである。バカだって・・・生きているんだものなあ・・・けなげだよなあ・・・という気持ちになってくるのだ。
それは・・・言うならば・・・生き物新伝説を見ているような気持ちなんだな。
受験に体調不良で失敗し・・・実は学園そのものに不満を感じていた・・・生徒会長・真行寺(三浦葵)は「教師も生徒もバカばかり・・・こんな学校を愛することはできない・・・そんな時に瞳という砂漠のオアシスに出合ったの・・・あなただけは賢く・・・美しく・・・私にふさわしかった・・・それなのに・・・バカどもと仲良くなるなんて・・・」と瞳に対して可愛さあまって憎さ百倍なのである。学園祭に参加しようとする瞳が部長を務める社交ダンス部を目の仇にするのだった。
真行寺の陰謀で準備をメチャクチャにされた社交ダンス部(Social Dance Club=SDC)だったが・・・ついに舞の影響でディズニー映画を見るようになった永璃(仲里依紗)は「ライオンキング」のハクナマタタ精神・・・心配ないさ~大丈夫さ~と楽天的になる教え・・・を持ち出して・・・パートナー叶夢(森崎ウィン)の「愛は勝つ/KAN」(1990)精神・・・どんなに困難でくじけそうでも最後に愛は勝つと信じる教え・・・をフォローするのである。
そして・・・いじめっ子に「死ね」と言われた可奈(柳生みゆ)は「死ねって言われちゃいました~でも私は死にましぇーん」と「101回目のプロボーズ」(1991)全開である。・・・みんな生れてないのにな・・・。もう脚本・・・捨て鉢になってるな。
そして・・・決意を秘めた瞳は生徒会室へ・・・。片思いの相手・・・副部長の一樹に・・・一樹は叶夢に片思いなのである・・・決意表明である・・・永璃と同じようにディズニー映画を見始めた瞳は・・・「ノートルダムのせむし男なのに鐘」の・・・虐げられた仲間のために自己犠牲によって仲間を守ろうとする登場人物を例にあげ・・・仲間のために・・・悪い生徒会長に身を奉げる決心を熱く語るのである。人身御供宣言なのである。
そして・・・社交ダンス部の存続のために真行寺にキスを奉げるのだった。
真行寺は喜んでいただくが・・・そこに「愛」がないことを悟りつつ・・・約束は守るのだった。
こうして・・・ついに天佑を得て来客者雨宿りで満員の体育館で・・・社交ダンス部の発表会は拙いながらも・・・あの練習シーンの少なさでどうしてここまで・・・社交ダンスをなめてんのか・・・的大成功を収めるのだった。
まあ・・・登場人物たちが・・・新鮮でピュアなので・・・とても楽しい一幕だったのである。
・・・っていうか・・・最初から・・・この要素を盛り込めよ・・・お茶の間は・・・体育館じゃないんだからさ・・・。客がいないとこで・・・これをやっても・・・虚しいよね・・・きっと。
まあ・・・とにかく・・・視聴率的には大失敗だった・・・このドラマ。最後に一花咲かせつつ・・・一樹が退学宣言をして・・・来週・・・何を描くつもりなのか・・・まったく予想のつかない最終回に・・・つづくのだった。
関連するキッドのレビュー『先週の火曜日のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ)『ドラマスペシャル・越境捜査』(テレビ朝日)『キャットストリート』(NHK総合)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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