今度はハケンの教師ってこってす。(加藤あい)谷間ってこってす。(吉瀬美智子)
「ブラッディ・マンディー」のハッキングによるメガ・ネットワークの構築はネットの覚醒を促すファンタジーな展開であるが・・・「ケータイ捜査官7」の低視聴率の最中・・・分散コンピューティングとは・・・仁義もへったくれもないな。
またまたマンガ原作がらみで・・・寒いところも多いが・・・東宝の参戦で一部邦画レベルのクォリティーになっている。
テレビドラマが持つ暗黙の倫理規定に沿い・・・たとえば・・・脱法行為を正当化しない上で犯罪を描こうとする・・・かなりアレンジの入った展開である。
まあ・・・「秘密警察」を描こうとすれば・・・いろいろと抵触するわけである。
なにしろ・・・フィクションだから・・・という言い訳が通用しにくい時代なのである。
じゃあ・・・最初から他のメディア・・・まあ映画とか・・・で表現すればいいと思うのだが・・・簡単に踊らない国民である。
テロ組織と公安組織と個人の戦いは・・・常にそこにある危機だが、背後に理性・・・損得計算がある限りは破滅は回避される。そうではない狂おしい何かが絡むときに滅びの笛が吹かれるのだ。
一方・・・ファンタジーな格差社会反動学園ものである「スクラップ・ティーチャー」は当然の如く一種の寓話である。すでに社会の病根はかなり拡大し・・・手術の必要な状況になっているが・・・それを「無様だな」・・・「かかってこんかーい」で生徒が教師を調教するという荒療治で治療するのは・・・お笑いとしては楽しい。
土曜の夜はなんだか・・・ものすごいことになっている・・・「上海タイフーン」での失意のOLが中国で恋も仕事もリフレッシュという荒唐無稽な展開が吹き飛ぶほどである。
「Room Of King ルーム オブ キング」の鈴木杏は・・・相変わらずだが・・・もしも顔が丸くなってしまう病魔との闘いで演じているのだしたらあまりに悲壮なので自粛する。今回は・・・布袋寅泰、前田健、渡部篤郎のからみが抜群だった。
「トンスラ」は監禁状態になって・・・やや・・・失速気味であるが・・・温水洋一の性欲を吉高由里子が男性器が「サボテンの花」になるものすごい性病で圧殺するところが・・・筒井康隆の小説「俗物図鑑」に登場する性病女医を連想させる。ま・・・いいアレンジです。
土曜日は・・・困るよね。
で、『ブラッディ・マンデイ・第1回』(TBSテレビ081011PM7~)原作・龍門諒、脚本・蒔田光治、演出・平野俊一を見た。なんだか・・・社運を賭けたような展開である。国家工作員の妄想は・・・常にある。その実情がけして明らかにならない以上・・・妄想のリアリティーは定かではない。そのために・・・いつか・・・みた・・・工作員本部になるわけである。
超法規的措置が・・・ハイジャッカーから乗客の命を守るために実行が許されるお国柄では・・・国家の威信のために人命を尊重しない・・・という組織はありえない・・・と想定されるからである。しかし・・・妄想的には・・・シークレット・エージェントマンは常に存在するのであり・・・そうでなければ隣国にスパイとマフィアが支配している国とか、メガネモグラが支配している国とか、人民帝国とかを抱えている国とかは・・・事実上、自由と平等の国の占領化であるとはいえ・・・安眠できないのである。
もちろん・・・秘密警察があることを・・・庶民が実感するような国家はろくなものじゃないので・・・まったく実在を否定されながら日本の国家工作員は基本的に義理と人情と奉仕と給与で職務に励むのである。
そのあたりが・・・妄想的にはリアリティーを欠くのだよな。
スパイが道徳的ではやっていられないし・・・非情のライセンスは不可欠のはずだ。
まして・・・全員・・・本名で勤務なんてありえないのだった。
工作員は・・・隔離された施設で生れた時から洗脳教育を施され・・・素質のあるものだけが・・・社会に投入される。管理側が・・・家族に恵まれていても問題はないが・・・平和が50年も続いた国家では・・・当然・・・管理者も工作員出身である可能性は高い。その家族が血縁で結ばれることは稀だろう。
スパイにとって家族の愛は危険だからである。
しかし・・・そこは少年マンガの話である。父がスパイあるいは工作員あるいは秘密警察官あるいは警視庁警備局警備部特殊第三課課員でも愛しい妹を人質にとられたハッキングの天才少年は・・・たちまち・・・心が乱れるのだった。
謎のキーワード・ブラッディー・マンデイ・・・日本語にすれば血まみれ月曜日である。ナニの時にナニすればナニがナニになるのが月曜日だった・・・というわけではない。・・・トンスラ方面に逸脱したぞ・・・すまん。
もちろん・・・それが謎のテロ組織が・・・大量虐殺テロを起すことを暗示しているのだ。
ロシアで起こったウイルス兵器による大量虐殺「クリスマスの虐殺」により・・・ロシアの町が一つ消えた(住民がほぼ死に絶えた)ことが・・・各国情報機関を騒然とさせる。
すでに・・・電脳社会が超国家を実現している現代では・・・諜報戦争は複雑化している。謀略を行うには情報が漏洩しすぎるのである。各国情報機関は基本的に情報を共有している。地球を何度でも破滅させることのできる核兵器が存在し、人類を何度も絶滅させるだけの生物化学兵器を所有するこの世界はいつでも死の淵にいるのである。国家つまり支配者階級・・・つまり偉い人たちにとって・・・自分たちの帝国が危険にさらされるような事態は好ましくないのである。
もちろん・・・国家単位の情報組織は国益の追求を是とするので衝突することはあるが・・・それも均衡を保つために必要なことであって・・・物騒なことは極力回避なのである。
たとえば・・・9・11のような大規模テロは・・・狂信者のなせるワザだ。しかし・・・人々は疑心暗鬼を是とするので・・・それ以後の・・・アフガン戦争、イラク戦争、世界的な株暴落、ロシアの台頭を考えるとKGBの支配する国家が裏で糸を引いていたと考えることもできる。
その程度には疑われる国家ロシアでの・・・ウィルス兵器による虐殺。
各国情報機関は・・・新たなるテロ組織の発生に震撼するのであった。
しかし・・・ロシアはエネルギー資源の有効活用によって新たに得た国家パワーを損なうことを恐れ情報を封鎖する。
もっとも近い隣国である日本では・・・安全管理を担当する役人が戦々恐々となる。もしものことがあったら出世に響くからである。
警視庁長官が尻をたたかれ、警備局長が叱責され、局長直属の特殊第三課課長は頭ごなしにどやされる。
苑間課長(中原丈雄)「おい・・・あの件どうなってんだ・・・何もつかめないのかよ・・・お前ら・・・公僕としてたるんでるぞ」
高木班長(田中哲司)「情報は簡単にとれません・・・現地からの情報待ちです・・・」
課長「・・・手ぬるい・・・そうだ・・・お前の息子な・・・ほら・・・アダルトサイトを見ている首相官邸の要員のリストを総務省のホームページに貼り付けた奴・・・あいつ・・・優秀だったじゃん・・・あれに・・・やらせてみればいいじゃん」
班長「・・・しかし・・・息子は未成年ですし・・・不正アクセス禁止法に触れるようなことは・・・」
課長「何言ってんの・・・こちとら秘密組織なんだよ・・・予算獲得が大変なんだよ・・・経費削減で要員解雇になったら・・・一家の危機だろっ・・・ごたくならべてんじゃねえよ・・・」
加納班員(松重豊)「・・・班長・・・大変でんな・・・しかし・・・バカとハサミは使いようですよって」
課長「オレの息子をバカって言うなっ」
加納「えろうすんまへん」
宝生班員(片瀬那奈)「高木班長のご子息を確保します」
・・・こうして・・・どこぞの高校の・・・たいして成績優秀でも体力抜群でもない高校生・高木藤丸(三浦春馬)はコードネーム・ファルコン(自称)として・・・日本を襲う未曾有の危機に立ち向かうことになったのである。まあ・・・博士の息子だから巨大ロボットの操縦者になるのと同じ展開です。
しかし・・・基本的に甘えん坊の高校生藤丸は・・・いつも約束を守らない父親に拗ねているので任務を拒絶。こんな国家機密に触れて・・・たたですむと思うなよ・・・なのである。
だから・・・身内とはいえ・・・父の正体を息子が知っている時点で・・・スパイとして落第なんだってばさ。
そんな・・・息子は暢気にキライな教師の人生を破滅させて喜悦を覚えているダメ人間である。
突然・・・始まる学園モード。息子は新聞部員でした・・・。高飛車・朝田あおい(藤井美菜・・・鹿男あをによしの剣道部員佐倉)、低姿勢・安斎真子(徳永えり・・・フラガールの蒼井優の親友早苗役)、二枚目でロリコンの九条(佐藤健)、三枚目で年上好きの立川(久野雅弘)である。
そこへ・・・転任してくる女教師・折原マヤ(吉瀬美智子)・・・実は本編のヒロインでエロ・・・テロリストである。武器は巨乳らしい。
さすがだ・・・さすがに少年マンガだ。
この物語は妹萌えの兄が・・・妹は中学生・遥(川島海荷・・・コードブルー第一話で腕を切られていた)・・・女教師の色香に翻弄される物語なのです・・・それは違うと思う・・・いや・・間違いであってほしい。
とにかく・・・目的不明、背後関係不明・・・しかし・・・実行力は絶大の謎のテロリストたちは暗躍を始めていたのだった。
そして・・・ロシアから秘密情報を持ち帰った課員が射殺され・・・現場にいた高木班長は容疑者として指名手配される。そして・・・高木の部下たちは課内にいるスパイの嫌疑を高木班長に向けるのだった。
腎臓病を抱える妹は父のために・・・料理を作っている。その料理を食べに父が帰宅することを条件に任務を引きうけた藤丸・・・これってギャグなのかな・・・しかし・・・父は逃亡者になってしまうのだった。
やがて・・・課内スパイからの通報により・・・ファルコンの優秀さに目をつけたテロ組織は透析中の妹を拉致誘拐・・・復讐に燃えるエロ教師の自由にさせるのだった。
そして・・・ファルコンは脅迫に屈し・・・発電所のコンピューターへのハッキングし・・・パスワードの奪取を命じられるままに実行。
一方、ロシアからは裏ワザを使って「クリスマスの虐殺」の動画を入手するのだった。
そんな画像情報いくらでも捏造できるがな・・・。
とにかく・・・ロシア発のテロリストが東京を狙っていることが特定できたのだった。しかもウィルス兵器による攻撃である。さらにターゲットとなる建物も特定できたのである。
東京の広さが箱庭のようじゃないか・・・。
とにかく・・・発電所のハッキングはダミーで強襲・・・ターゲットの建物ではウィルス噴霧があるがフェイクという・・・ちょっとふざけたテロ組織であるらしい。
しかも・・・犯人は度の過ぎた愉快犯ということでお目こぼしになるらしい。
・・・このあたりが・・・もう・・・ガッカリです。
そのため・・・次の犠牲者はふてくされたサネイエ(江口のりこ)だった。
関連するキッドのブログ『のだめカンタービレ』
で、『スクラップ・ティーチャー・教師再生・第1回』(日本テレビ081011PM9~)脚本・水橋文美江(他)、演出・南雲聖一を見た。格差社会は競争社会である。平等社会は不自由社会である。どちらがいいとか悪いとかは好みの問題である。競争を拒む優秀な人間もいるし一攫千金を狙うバカもいる。それは複雑な問題である。
もちろん・・・人間は自由で平等というないものねだりをする生き物だし、困難を克服するのが好きな人間にとって解決不可能な問題ほど面白いものはないのである。
およそ三十年前には・・・ソ連もあったし・・・ソ連の経済成長は脅威でもあった。経済のシステムの勝負はこういう結果になったわけだが・・・その経済競争は様々な禍根を残している。日教組と大臣の軋轢などもその一つにすぎない。まあ・・・三十年前には日本の人口は1%だが増加していて・・・減少に転じた現在もひとつの成果である。
環境問題を考える場合は増加よりも減少の方が正しい。
しかし・・・地球全体では予測通り67億人にいたる人口増加が継続しており・・・この巨悪は人命を尊重していることでは是正できないのである。
「今の日本ってなんかおかしいよね」というのってなんかおかしいよねといつもキッドは思うのだが・・・今とはいつとくらべて今なのか・・・日本がおかしくないときってあったのかと思うからである。しかし・・・子供は少ない情報、少ない経験から・・・そういう違和感を感じることはあるだろう。神は与え奪うのである。できる・・・と思うからできないのである。
そして・・・今回は・・・浪人、落第を経て29歳でようやく教壇に立つことができた教師・杉虎之助(上地雄輔)と彼をダメ教師から卒業させようとする謎の転校生・高杉(山田涼介)の物語であるらしい。例によって気楽なポジションのハケン教師・滝(加藤あい)である。
最初からダメな人間というものはいる。生れてすぐ死んでしまう子供もいるし、胎児の間に死ぬ子もいる。・・・おいおい・・・危険だよ。
しかし・・・生きている間にダメな人間になるものもいる。大体・・・ダメッてなんだよ・・・などと言う人間はダメ人間である。
で・・・平等社会はそういうダメ人間をカムフラージュするが競争社会はあぶりだすのである。
競争社会に敗れたからってダメ人間じゃないだろう・・・などと言う人は基本的にダメ人間である・・・危険、危険。
まあ・・・秋葉原事件です。競争社会の弊害です。
さて・・・弊害に対処するには二つの方法がある。一つは競争社会から方向転換をすること。たとえば運動会で順位はつけない。五輪はボイコットするという方向性です。すると・・・たちまち抑圧されたエネルギーが爆発します。
もう一つはセーフティーネットとか・・・敗者復活戦とか・・・再生とか更生とか・・・ようするに救済制度の構築です。
一応・・・このファンタジーはそちらの方向らしい。つまり・・・大変だけど競争はやめない・・・でも負けた人にも気配りしています・・・という態度なのである。
学校選択制度の採用により・・・公立中学校にも階級制度が自然発生し・・・統廃合の際には当然下位のものが廃校になる。
せっかく・・・希望に燃えて教壇に立った虎之助は・・・たちまち落胆し・・・やる気を失ってしまいます。かっては抱き合って励ましあった生徒の久坂(中島裕翔)がクラスでいじめられていても・・・感じることができないほどダメ教師に転落です。
競争のための判断基準となる統一学力テストも鬱で自殺願望のある校長(升毅)の投げやりな方針で参加しない方向に。
たちまち・・・ゴミ屋敷となる学校。ファンタスティック。
片付けられない教師と生徒たちになってしまったのです。
そんな中・・・謎の転校生トリオが現れて・・・虎之助の根性を竹刀でたたきなおします。・・・その手があったかっ。逆体罰か。正義の鉄拳制裁かっ。
痛みと屈辱で教師本来の姿を取り戻す・・・虎之助。そうです。教師とは生徒の奴隷であるべきなのです。
そうでない対等な人間であろうとすると・・・自分より優秀な生徒に出合ったとき・・・嫉妬で叩き潰します。
虎之助は久坂の希望を入れて担任を務めるクラスだけ学力テストに参加します。
格差社会の中の格差学校で格差学級誕生です。
これを絶対に許せない平等主義者の教師・松尾(向井理)・・・テスト用紙の入ったロッカーの鍵を川に投げ捨てです。平等主義者ならではの陰湿ぶりです。つまり・・・これが・・・日本をダメにする日教・・・。
しかし・・・どうやら・・・競争主義の継続のために部分修正を実地している転校生トリオはすべてを読みきっているらしい。
もちろん・・・それなら・・・ロッカーの鍵がないことを朝、電話すれば済む話だがそれではカンフル剤としての元気が出るドラマにならないのであわてて鍵をとりに戻る虎之助をフォローである。
ヘリコプター出動、スカイダイビングでありえない決着なのだった。
滝「ドクターヘリみたい・・・」
関連するキッドのブログ『世にも奇妙な物語』
『ハケンの品格』
『海猿』
月曜日に見る予定のテレビ『西遊記』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
サネイエさんが大変!もしあれがブラマンだったとしたら
総武警察署は全滅でんがな~
時効警察第3シリーズは幻と化してまうやんけ~!
スパイとか、テロとか、ハッカーとか・・・
身近にはいない人達が大勢出て来るので、
珍しさで妙にワクワクハラハラ
スッパイとか、エロとか、オッカーな人なら知ってるけど(笑)。
で、妄想世界では永遠に年取らないハズですが
じいやは一体今年で何歳におなりになられたので
ごじゃりましょう???
お誕生日、おめでとさんなのデス
投稿: まこ | 2008年10月14日 (火) 15時52分
●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●
お嬢様ーっ。なんとお優しいお心使い。
じいや・・・感激で
入れ歯がぶっ飛びましたーっ。
モゴモゴ。
・・・失礼いたしました。
ケーキの中にもぐりこみましたので
ただ今・・・リモコンを捜しております。
じいやの入れ歯は全自動ロイドシステムの
ロボット入れ歯でございます。
おーっ・・・戻ってきました~。
フガフガ。
じいやの年齢はヒミツなのでございます。
しかし・・・じいやは
お嬢様のお世話のためなら
ゆりかごから墓場まで
150~200才までは
長寿を全うする所存。
どうかご安心くださりますように・・・。
サネイエ様の安否が心配ですな
今度こそ本物だとすると
サネイエ様は・・・発病してしまうのでしょうか。
真加出くん様ならウィルスは
効かない気がいたしますけれどーっ。
サネイエ様はあっさり逝きそうな気も・・・。
配達人の視線に
「どこ見てんのよ~」
と言ってほしかったのでございます。
そりゃ・・・青木さやかか・・・
・・・賞味期限切れすぎのネタで失礼つかまつりました
・・・。
投稿: キッド | 2008年10月14日 (火) 21時31分