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2008年10月31日 (金)

目の前を明るくする女(黒木メイサ)患者を助けスタッフを挫く女(小西真奈美)ヘンリーのトリガーの女(蓮佛美沙子)世界一の幸せをつかむ女(水川あさみ)

変な女ばかりの木曜日である。まあ・・・変な女は面白い・・・ということでこうなっているのだが・・・変かどうかは人それぞれで美人かどうかよりも意見が分かれるかもしれない。

本来・・・木曜日は「七瀬ふたたび」↘*4.9%にしぼりたいのだが・・・もう脚色がドロドロなのでちっともキッドの気分が盛り上がらず・・・それならぱ「風のガーデン」↘15.4%にしたいのだが・・・爺ドラマである・・・そして・・・まったく本命でない「小児救命」↗*7.9%が抜群に面白く・・・もうできれば無視したい「夢をかなえるゾウ」↘*4.9%がそこそこ面白いのである。

困っちゃうよ・・・。

で、『七瀬ふたたび・第四話』(NHK総合081030PM9~)原作・筒井康隆、脚本・伴一彦、演出・松浦善之助を見た。原作の真弓瑠璃はヘニーデ姫と呼ばれる美貌に恵まれたお嬢様である。ヘニーデとは未分離で分裂した支離滅裂的超断片情報のことで・・・原作の七瀬の言葉を借りれば・・・単なる混沌(カオス)ではなく・・・あまりにも豊かな発想力のためにとんでもなくとりとめない心のカタチを真弓が持っている・・・つまり七瀬が心を読んでも何を考えているのかわからないという真弓の特異な精神構造を指す。だから七瀬は真弓にヘニーデ姫と渾名をつけるのである。

簡単に言えば真弓瑠璃がどちらが姓だか名だか分らないというようなことだ・・・簡単じゃないよう。

まあ・・・とにかく・・・100人の男性がいれば65人くらいは・・・柳原可奈子はヘニーデ姫じゃないよう・・・とダダをこねるのである。

実際・・・本作の真弓瑠璃はまったくヘニーデ姫ではなく・・・非常に読みやすいありえないほどの純真な心を持っていて・・・原作の中のホステスの弥栄の役割を担っている。原作では弥栄は透視能力者の西尾に弱みにつけこまれ「豚」と呼ばれる女である。

もしも・・・それを仄めかすためのキャスティングなら悪趣味と言わざるをえない。

もうセリフのひとつひとつにつんのめるこのドラマなのだが・・・。

今回は「念力は使わなければ使わないですむ」と言う言葉ですっころびました。

これは・・・ヘンリー(郭智博)が念動力者と知った岩渕(塩谷瞬)が・・・自分の予知能力や・・・七瀬(蓮佛)の精神感応能力と違って・・・うらやましいという意味でぼやくセリフなのだが、念力が制御できる能力なら・・・予知やテレパスも制御できる能力なのであり・・・逆に念力だって無意識に発動して他人の心臓を静止させてしまう場合もあるわけなのである。

要するに・・・理屈が通ってないのだ。岩渕はそんなバカな子ではない。

基本的に超能力のベースは超心理学であり・・・当然、心理学が基盤となる。

意識や無意識・・・前意識に上位自我・・・本能にコンプレックスと・・・もはや古びた感のある心理学の基礎知識だが・・・それにのっとっていないと・・・グダグダになるのは必然だ。

次に・・・「超能力者じゃなくて普通の人間がいい」と望む七瀬が研究者であり・・・今回、時間遡行者としてデビューする漁藤子(水野美紀)に「超能力をなくす研究だけを研究してください」と頼むシーンである。腰が抜けます。

未知能力をなくすために・・・未知能力とは何かを解明しないのは・・・癌とは何かを研究しないで癌の手術をするようなものだ。そんなことは・・・危険でもあり・・・無理じゃないか・・・。

要するに理屈が通ってないのだ・・・。七瀬はそんなバカな子ではないのである。

もちろん・・・テレビ的限界というものは理解できる。

原作では西尾を「敵」と認知した七瀬が確信的な殺意を持ってヘンリーに西尾を殺させるのである。

そしてしっかりと証拠隠滅をして・・・何食わぬ顔で現場を去るのである。

そんな「悪人」はお茶の間向けではないという様々な検閲がかかるわけである。

だから・・・このドラマの七瀬は警察に通報したり自首したり自白したりするのである。

なんていうか・・・常識的な自己防衛本能がものすごく弱まっているのを感じます。

その結果・・・原作では息の根を止められる西尾が奇跡の生還です。

もうゴロゴロころげまわりたい気分です。

そうでありながら・・・七瀬は人との約束を守るという信義についてはまったく無頓着。あれほどヘンリーに正体を明かすなと岩渕に頼まれたのに簡単に明かし・・・その上・・・岩渕や朗(宮坂健太)の正体まで告げてしまうのです。そのことについて反省する態度はこれっぽっちもないのです。

要するにまったく理屈が通ってないのです。

発動したばかりで・・・自分の能力の持つ危険性についての理解が足りないのだという理屈で押し切ろうとしているわけですが・・・小学生じゃないんだから・・・。

まあ・・・いいか・・・もう・・・しょうがないよね・・・。

超能力者は超能力者であることを絶対に隠さねばならない。この前提がもうクダグダですから・・・なぜそうなのかも説明しない気か?・・・異端者への迫害がこの世にないとでも思ってるのか?

つきつめて言えば原作者の意図がどうあれ・・・原作はこの世に偽善が満ち溢れていることへの痛烈な告発に満ちていて・・・偽善の守護者としてのテレビと折り合いが悪いのは当然なのである。そしてキッドはドラマ化の度にテレビの偽善度が強まっていることを明白にしていると考える。

で、『小児救命・第3回』(テレビ朝日081030PM9~)脚本・龍居由佳里、演出・唐木希浩を見た。さて・・・こちらは暴走小児科医だが・・・殿下の宝刀をついに抜く。世の中は理想通りにはいかず・・・落しどころをさぐるものだが・・・「七瀬ふたたび」がものすごく危うい感じなのに対して・・・こちらは非常にスピーディーに劇的要素を積み重ねていき・・・きっちりと納得の行く落しどころに持っていっている感じがして・・・非常に安心して見られるのだな。

とにかく・・・すべての世間的常識を無視して・・・たとえば医者だって人間だとか・・・医者だって眠りたいとか・・・医者だって他人の経営する病院で勝手に手術してはいけないとか・・・そういうことよりとにかく・・・小児を救命することが絶対を貫徹する青山宇宙(小西)である。

旧上司である柾医師(陣内孝則)は暴走を諌めるために説教したり・・・恋人の狩矢医師(塚本高史)はほどほどにしないとダメだと説教したり・・・腕利きの赤池医師(渡辺えり)もいい加減にしなさいと説教するのだが・・・基本的に・・・聞く耳持たない宇宙なのであった。

今回も喘息持ちの小学生レイナ(松浦愛紗(11)・・・「帰ってきた時効警察」で鶴田真由が一人五役を演じたときの子役)が両親の忙しさゆえのかまってくれなさに絶望し・・・自殺しようとするところを家宅不法侵入で救助である。

その時・・・「自殺が悪いことだって知ってる・・・でも自殺する」と屋上に足をかけたレイナを説得するために自分の過去を告白なのである。

「くやしいよね・・・両親にかまってもらえないのは悲しいよね・・・病気の時にネグレクトされたら死にたくなるよね・・・私も・・・そうだったから・・・わかる・・・私のパパとママも私をかまってくれなかった・・・そして私・・・捨てられちゃった・・・だから私も死のうとしたの・・・でもお医者さんが助けてくれました・・・私も助けるよ・・・レイナちゃんが何度自殺しようとしても・・・何度だって助けちゃうんだから・・・」

「じゃ・・・死ねないじゃん」

・・・なのである。こうして・・・主人公が・・・妻を介護中の青山医師(大杉漣)の養女であることが判明。

現場に居合わせた救命士・小暮(勝地涼)、女医・樋口(山口紗弥加)には気まずい空気が流れ・・・とりあえず赤池がまとめるのだった。

「何がなんでも助けたいのは・・・自分を助けたいからなんだ・・・」

その頃・・・近所の公園ではたらいまわしにされて死んだ子供の幽霊がブランコを漕ぐのだった・・・。・・・ひっそりと・・・声もなく・・・。

で、『風のガーデン・第四回』(フジテレビ081030PM10~)脚本・倉本聰、演出・宮本理江子を見た。大天使ガブリエルのあやまちは神から楽園の警備を任されていたのに蛇に変身した魔王サタンの侵入を許し・・・蛇に誘惑されたイヴが禁断の果実を食べてしまったというものである。・・・白鳥(中井貴一)が浮気三昧したのとはレベルが違います。

ともかく・・・愛のために家族をないがしろにした白鳥は死病となり「父帰る」大作戦を計画中なのである。

だまってひっそりと死んでいくのが男らしいと思うのだが・・・やはり里心はつきます。

そして・・・なんとなく・・・誰かに語りたいらしい。

まずは・・・おしのびで帰郷・・・娘(黒木メイサ)に会うつもりが娘は不倫の清算に忙しく父親にかまっちゃいられないのだった。智恵遅れの息子(神木隆之介)をそっと忍び見て・・・魚屋から花屋に転業した幼馴染のふせえりに会うだけで東京に戻る。

そして・・・同じ病気で死期の迫る患者・二神(奥田瑛二)と同病相哀れむのだった。

そんな・・・白鳥に対し・・・すっかりその気はなくされているのにまだまだ愛人きどりのナース長(伊藤蘭)は復讐のために白鳥の病気を暴き・・・職を奪おうとするのだった。

まあ・・・結局・・・人間というものは余命という信用で動いているわけですから・・・死病にとりつかれた医者を・・・勤務につかせるのは安全保障上不都合だということです。

もう・・・後は白鳥の父(緒形拳)と白鳥のどっちが先に昇天するのか・・・だけだな。

で、『夢をかなえるゾウ・第5話』(日本テレビ081030PM1158~)原作・水野敬也、脚本・山岡真介、演出・岡本浩一を見た。

あすかは「悪女」になろうとするが友達にマリコがいないので挫折。

自分のキャッチフレーズを考えることになる。

「土佐が産んだ能無し荒くれザル」→「2008ミス情緒不安定グランプリ」→「あすか、中身すかすかなの」→「ペラっペラ女ペラっペラ女ペラっペラ女ペラっペラ女ペラっペラ女・・・」を経て「世界一の幸せをつかむ女」に決定。

まあ・・・結局・・・何をしようが運次第という話なので水川あさみをボーッと見ている分には一番楽しいかな・・・。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ブラッディ・マンデイ』(TBSテレビ)『スクラップ・ティーチャー』(日本テレビ)『赤塚不二夫伝説』『ルーム オブ キング』(フジテレビ)『トンスラ』(日本テレビ)『ジャッジⅡ』『アグリー・ベティ』(NHK総合)・・・もうある意味ヘニーデ。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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