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2008年11月13日 (木)

私も犯罪被害者の妹(佐藤仁美)と寿退社が退社になる悪夢の女(観月ありさ)

愛してると言わなかったから愛が通り過ぎるのはよくある話だが、愛してると何度言っても愛が逃げ出して行くのもよくある話である。

よくある話をややこしく語るのも一種のテクニックだ。

愛されている喜びとは愛されていない悲しみに気がつかない幸せなのである。

そんなことを日中貿易摩擦、日中就職競争、日中主導権争奪戦の間に言われてもとまどうよな。

一方、「相棒」はズバリ、昭和枯れすすきの兄妹である。

「イノセント・ラブ」・・・犯罪加害者の妹(犯罪者)、「流星の絆」・・・犯罪被害者の妹(犯罪者)、「相棒」・・・犯罪加害者の妹(犯罪者)である・・・今週は・・・犯罪関係者の妹強化週間なのか・・・。

そして・・・水曜日のダンスはとんでもないことに・・・。

「相棒」・・・・・・・・・・・17.9%↗19.7%↘15.0%↗20.7%

「O L」*8.3%↗10.6%↘*9.9%↘*9.7%↘*7.0%↗*7.1%

ステップは踏んでいるが・・・パートナーのジャンプ力ははるかな高みにあるのだった。がんばれ・・・齋藤さん・・・じゃなかった神崎さん。

で、『相棒・Season7・第四回』(テレビ朝日091112PM9~)脚本・岩下悠子、演出・長谷部安春・・・ザ・テレビジョン・・・安晴になっている・・・改名したのかと思ったぞ。再編集版を除くと初の20%越えである。ゲストが佐藤仁美なので記念にメモしておく。2000年(20世紀から・・・レギュラーは2002年から・・・)スタートの相棒がついにやりました。

まあ・・・こうなるともう・・・何でもいい・・・。ネタとしては「なりすまし」(最近では「魔王」ね)と「犯罪加害者の家族」(最近では映画「手紙」とか「イノセント・ラヴ」ね)である。

一つの犯罪から逃れるために・・・他人になる・・・しかし・・・その人もまた犯罪者だったというのは一応ひねりということになるだろう。

なりすましの古典としては映画「太陽がいっぱい」がある。これを原点とすれば・・・小説「火車」(宮部みゆき)までジャンルとしては脈々と続いていてる。

「犯罪加害者の家族」では「手紙」(原作・東野圭吾)のとある経営者(杉浦直樹)の語る「犯罪者の家族は世間の仕打ちは理不尽だと思うかもしれない・・・しかし・・・犯罪者は・・・家族の迷惑も考えて犯罪をしないといけないのだ」などと言うのだが・・・。

そんなこと考えないから・・・犯罪をするのだと思います。

そして・・・魔女狩りをしている人々は・・・いつか火あぶりにされる可能性があるのです。

しかし・・・役人である・・・右京さんはいつものように重箱の隅を穿り返すのです。

まあ・・・そっとしておく・・・という気持ちはこれっぽっちもないのですが・・・その頑固さが・・・「相棒」なのだと言うべきでしょう。最近・・・亀山・・・悩まないな。昔は・・・もう少し・・・人情に流される方にシフトしたのに・・・。

それでも・・・加害者の妹(佐藤)よりも・・・加害者本人の兄の方に・・・心が揺れているのは・・・男たちのドラマならではだな・・・。

事件を整理します・・・天蓋孤独な女と犯罪加害者の妹が淋しいもの同志でともだちに。しかし・・・天涯孤独な女は自殺。犯罪加害者の妹は恋人をまきこんで・・・天涯孤独な女になりすます・・・。しかし・・・天涯孤独な女は不倫関係のもつれで情夫を殺していたのだった。その死体が発見され・・・容疑者となった犯罪加害者の妹。犯罪加害者の妹として「正直に生きなさい・・・そしていつか子供が犯罪加害者の甥っ子として迫害されても耐えなさい・・・だってそれが犯罪加害者の家族なのだから・・・そのために甥っ子が犯罪者になったとしてもそれが運命なのです・・・警察はそれでメシ食ってるんですからっ」と右京さんは説教するのだった。

で、『OLにっぽん・第6話』(日本テレビ081112PM10~)脚本・中園ミホ、演出・本間美由紀を見た。ドラマの中では赤い中国に攻められてリストラされてボロボロの日本の労働者の悲哀を描いているのだが、ドラマの外では赤いカーペット(今回・視聴率22.5%)に攻められてボロボロにされているのです。

それでも・・・モテモテの神崎島子(観月)なのですが・・・相手がチビ太(阿部サダヲ)、東十条じゃなくて朝比奈課長(東幹久)、ミュージカル王子・都留くん(井上芳雄)じゃ・・・一般のOL感情移入できねーっ。

そして・・・日本人は・・・こうで・・・中国人は・・・こう・・・という比較論。

中国には10億人いるし・・・日本にも1億人いるからねーっ・・・いろいろな人がいますよ。

ただここだけの話・・・日本人は血液型A型社会、中国人は血液型B型社会です。

そりゃ・・・あわねーって思う人は甘えたがりのO型なのです。

そして・・・何も感じないのは空気を読めない話があわないでも気にしないAB型なのです。

・・・誰が血液型の話をしろと言った。

さて・・・今回は・・・恋愛結婚に憧れる男・朝比奈課長の壮大な一人相撲。

ドキドキするほど好きなのです→結婚してください→承諾されて歓喜→チビ太と島子のワキアイアイのケンカっぷりに嫉妬→自問自答→鬱→部長(浅野ゆう子)から桜(美波)のリストラ回避のための寿退社という真実を告げられる→はげしく鬱→愛しているから結婚しないとダメなんだもーん→躁状態→愛し合ってないと幸せになれないんだもーん→激しく躁状態→婚約解消させてください→婚約指輪川に投げ捨て→すっきり。

島子・・・呆然である。まあ・・・東十条じゃなくて・・・朝比奈だからな・・・慰謝料とか請求する気になれないよな。

婚約指輪・・・キラッとしたのにね。段々・・・いい感じになってたのにね・・・。

据え膳か・・・据え膳しないとだめなのか・・・腰の引けてる男は・・・お迎えするか・・・上から押さえ込むか・・・か・・・でも食い逃げされたらいやだしなあ・・・とチビ太のように妄想ナレーションするキッドだった・・・。

ま・・・選択肢が選択肢だけに・・・どうでもいいかぁ・・・そこが低視聴率だな。

観月も・・・31歳・・・ナース時代は藤木直人、旅館の女将時代は中井貴一などという結婚相手もいたのだが・・・最近はゴリとか・・・顔のない人とか・・・相手にめぐまれないよな・・・。

それにしても・・・恋よりも仕事を選ぶ女が板につく・・・っていうか・・・今のドラマ・・・両立はさせない気満々だよな・・・少子化もブームのように忘れ去られるしな。

それにしてもチビ太・・・他人の心はお見通しだが・・・自分の恋心は隠しまくる・・・典型的な日本人の恋愛系ダメ男じゃないか・・・。

日本企業に切り捨てられたというよりも・・・女に手痛くふられて・・・中国に逃亡した方に三千ダカット(金貨)賭けたい気分だぜ。

とにかく・・・日本人は極悪人という義務教育をして・・・悪いのは常に外国という政府を持ち・・・攻撃型兵器である空母の装備改変をちゃくちゃくとすすめ・・・弾道核ミサイルを持ち日本に狙いをつけ・・・日本人を拉致した北朝鮮を影で操る黒幕国家に・・・戦々恐々とする日本人に・・・中国を理解してあげよう・・・という態度で作るドラマ・・・お茶の間はけして受け入れないことは明白だったのだな。

ついに・・・パパッチ野呂主任(モロ師岡)が楊洋(ローラ・チャン)と意気投合である。

「郷に入れば郷に従え」の郷はGOじゃない・・・郷ひろみの郷だって・・・郷ひろみは時々、GO!ひろみだけどな。

ターゲットの桜は李(フービン)にお熱だし・・・なんだ国際結婚とか国際不倫のすすめなのか・・・。

ものすごく面白いが・・・作者が一番空気読めてないよな・・・。

そんなことで笑うにはあまりにも日中関係火花散りすぎているんですよ・・・。

いつまでもあると思うな日本海なんだからっ。

今回・・・ハケン社員・大沢(宮地真緒)にセリフが・・・。ちょっと嫌な脇役のボジションで・・・。「まんてん」(2002)のヒロイン・・・地上で苦労してます・・・ってこってす。

まあ・・・常に世界は弱肉強食ってこってす。

関連するキッドのブログ『先週の水曜日のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『ギラギラ』『サラリーマン金太郎』(テレビ朝日)『流星の絆』(TBSテレビ)『メン☆ドル』(テレビ東京)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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