恒例なんちゃって中学生大会、黒木メイサ(20)南沢奈央(18)溝端淳平(19)木村了(20)岡本玲(17)鈴木かすみ(18)川島海荷(14)・・・おっと現役か。
クールと関係なく発進する土曜ドラマ「赤い糸」のために「スクラップ・ティーチャー」とあわせて中学生ドラマが重複である。ほぼ現役で構成する「スクティー」に比べ・・・「赤い糸」はほぼなんちゃって軍団。「赤い糸」は原作に順ずる内容ならば夜の部的匂いもあるのだな。
どうせなら・・・「スクティー」と二本立てで落差を味わいたいのだが「スクティー」は来週最終回である。
ちなみに黒木メイサは「川島芳子」を14歳時から演じている。充分に見えました。
ついでに李香蘭役で掘北真希が登場。これで(火)深夜の銭形舞(再)まで四夜連続掘北真希である。・・・働きものだ。
で、『ブラッディ・マンデイ・第9回』(TBSテレビ081206PM0756~)原作・龍門諒、脚本・渡辺雄介、演出・波多野貴文を見た。藤丸(三浦春馬)が妹・遥(川島)に照れて「うっせーよ・・・へへっ」が口癖というか定番演技なのだが・・・なんていうか・・・あしたのジョーか・・・遥はおっちゃんか。
全11回だが・・・最後の月曜日計画・・・はやくも失敗である。何度も言うようだが・・・凶悪ウイルスが撒かれるのに「月曜日は外出しないように」と言ってもムダだろう。
作戦を阻止したのはファルコンのハッキング能力だが・・・そもそもテロを計画した団体を野放しにしすぎなのである。
そして・・・殺人ウイルス散布犯に対し南海かおる(芦名星)は「動くな・・・」犯人逃走である。もう・・・問答無用で発砲射殺でいいよね。
とにかく・・・マヤ(吉瀬美智子)は教祖・神島(嶋田久作)を射殺。J(成宮寛貴)は神島を父と呼び・・・九条音弥(佐藤健)を兄弟と呼ぶ。つまり・・・あれか・・・九条の祖父(竜雷太)の娘が新興宗教にはまって・・・教祖に身を捧げ・・・生れた子供が音弥で・・・Kかな?・・・まあ・・・モデルがアレだから・・・子供は何人いてもおかしくないので・・・誰も彼もが・・・まさかアルファベットの数だけ・・・。
とにかく・・・タイプライター音とともに挿入される神の言葉・・・鬱陶しいわ。
で、『スクラップ・ティーチャー~教師再生~・第8回』(日本テレビ081206PM9~)脚本・佐藤久美子、演出・佐久間紀佳を見た。喉元過ぎれば熱さ忘れるのが人間だから・・・一度改心した滝(加藤あい)が再び生徒との約束を破り・・・補修よりも見合いを取るという展開と・・・補修の採点を自己保身のために水増し採点する校長先生(升毅)という展開の二本立てである。だからスーパー中学生・高杉(山田涼介)たちの活躍は二度ある。最初は見合いの席から白馬の王子様で滝姫を救出である。次に校長先生をテニスでしごき「無様だな」である。・・・二回分を一回にまとめたムードであるが・・・それでもまだテンポが悪いって・・・いつもはどれだけスカスカなんだよ。
しかし・・・今回は・・・平均60点以上ならば廃校回避という「噂」があり・・・杉(上地雄輔)も他のスーパー中学生たちも・・・ちょっとした水増しならば「許容の範囲内」と「不正は許されない」とする高杉の正義を否定するという・・・やや複雑な展開をみせる。
客「いいじゃないか・・・かたいこというなよ」
バーテンダー「飲んだら飲むなです」
の完全否定である。しかし・・・反省している素振りを見せていた校長が「自分のためだ」と本音を暴露すると・・・杉は校長を鉄拳制裁で・・・つづくである。
まあ・・・赤信号みんなで渡ればこわくない・・・的発想の是非を問うわけだが・・・ワンクールかかって・・・やっとここか・・・と思うと・・・ドラマスタッフを再生すべきなのではないかと思う今日この頃です。
で、『赤い糸・第一話』(フジテレビ081206PM1110~)原作・メイ、脚本・半澤律子、演出・村上正典を見た。「恋空」に続いてケータイ小説原作ドラマである。「恋空」は「世界の中心で愛を叫ぶ」みたいなところがあったがこちらは「恋空」からそういう部分を抜いた感じがする。どちらも2006年の作品である。女の子の視点によるローティーンの性生活についての過激な妄想が売りなのであるが・・・深夜でどこまで表現する気なのか・・・気になります。
格差社会では凍死するホームレス中学生もいればネタにしてヒットを飛ばすものもいるわけでどこまでいっても格差なのである。
女の子の性生活にも格差はつきものだが・・・格差社会の上下にかかわらず・・・性生活が激しくなることはある。
ホステスの子供同士が赤い糸でラブラブになるというこの話。ある種のこわいものみたさというのが根底にあるのだと考える。
とにかく・・・第1回は・・・アッくん(溝端)の子供時代を演ずる沢木ルカが覚醒剤摂取で人事不省になることをのぞいては・・・ほのぼの中学生日記である。主人公・芽衣(南沢)の恋する男の子・悠也(矢崎広)は芽衣の姉の春菜(岩田さゆり)が好き・・・みたいな。
うるう日はイギリスではリープデイと言って女が求婚したら男が断れない特別な日みたいな風習が昔はあったとかー・・・なかったとかー・・・みたいな。
まあ・・・「栞と紙魚子の怪奇事件簿」で空前絶後の実は男だったオチをした南沢と・・・ハチワンダイバーから中学生になった溝端の子供時代を沢木ルカが演じているので・・・芽衣実は男・・・アッくん実は女・・・それで好きなら・・・ノーマルじゃんとかいうストーリーだと面白そうだけど・・・絶対ちがいます。まあ・・・愛のない性生活とか・・・集団暴行とか・・・薬物濫用とか・・・嫉妬によるいじめとか・・・描写しだい・・・では凄いことになるのかもしれません。
それにしても・・・「ROK」と「赤い糸」・・・ベクトル違いすぎるな。頭のお菓子な人と木が偏になっている(例・林・・・なぜ例を・・・林くんのいじめの原因になったらどうする)人の違いくらいですけど。
ロリコンの趣味の人が全員性犯罪を犯すとは限らないとコメントしたコメンテーターに対するスタジオの空気みたいなのが漂ってくるような気がするのでこの辺でやめておきます。
で、『男装の麗人~川島芳子の生涯~』(テレビ朝日081208PM9~)原作・村松友視、脚本・龍居由佳里、演出・藤田明二を見た。川島芳子を演じるのは八木優希→黒木メイサ→真矢ミキである。
清の皇族シャンチーの第14王女ケンシの数奇な人生を面白おかしく描いたドラマである。原作者の祖父は・・・ケンシが男装の麗人・川島芳子として活躍している頃・・・芳子をモデルとした小説「男装の麗人」を著している。つまり、ドラマの中の文士・加賀美(中村雅俊)のモデルということだ。
清帝国最後の皇帝溥儀(高嶋政伸)との微妙な関係は説明が難しいが・・・基本は皇帝は王の中の王だということです。つまり・・・王女よりも皇帝の妻(星野真里)の方が高貴だということです。
清国は17世紀から20世紀初頭まで東アジアにあった帝国。満州人の作った帝国で漢人による中華民国に滅ぼされた。その中華民国を現在の台湾に追いやったのが中華人民共和国である。物語の最後で・・・川島は中国を売国した罪で連合国の一員である中華民国の法により処刑されるのだが・・・本来・・・清と中国とは別ものという考え方もある。
まあ・・・ようするに清帝国の王家のくのいちの物語ということです・・・そこか。
さて・・・日曜日は「篤姫」ですが・・・天璋院が死去するのが1883年。ざっと25年後の1907年にケンシ(川島芳子)が生まれます。この間に・・・日清戦争(1895年)が勃発しています。欧米列強に半植民地化されたとはいえ・・・アジアの巨大帝国が・・・生まれたばかりの日本帝国に敗北するわけです。
篤姫が亡くなった頃には・・・清国には「鎮遠」「定遠」という七千トン級の戦艦がありました。これに対して日本の最大の戦艦は初代「扶桑」で三千トン級です。それでも・・・貧乏な日本にとっては最大の努力だったのです。・・・清国はこの武力差を背景に日本に対して高圧的な態度で外交を展開します。
日本はなけなしの金をはたいて・・・一~二千トン級の巡洋艦を買い集め・・・数で対抗する捨て身の戦略を実行。・・・勝利してしまったのだった。
これによって日本は大陸に進出する足掛かりを得て・・・さらに日露戦争(1904~5年)でも奇跡的な勝利を収めます。
こうした流れから・・・ケンシが生れた頃の清国領土では・・・日本が欧米列強のように東アジアに勢力を伸ばしてていたのです。
そこには・・・様々な権謀術策が渦巻くわけです。
川島芳子の養父となる川島浪速は帝国陸軍の通訳官として大陸に渡り・・・芳子の父・シャンチーと親交を結びます。
滅び行く清帝国の貴族とある種成り上りの日本の軍官・・・二人の友情の間には野望渦巻く気配をうっすらと感じます。
ケンシ姫が五才の時に・・・清国は滅び・・・川島の養女となったケンシは芳子と名を変えるのです。この時・・・養女として正式に入籍しなかったことが・・・芳子の不幸となっていくわけですが・・・。いくら下克上とはいえ・・・王女と平民の養子縁組はなかなかに微妙な問題だったということでしょう。
やがて・・・日本は・・・大陸の満州での実権を握るべく亡国の皇帝溥儀を迎え・・・満州国を建国します。その背後にある日本帝国軍の出先部隊・関東軍は・・・手柄を求めて暴走し・・・ついに破滅するのですが・・・1931年の建国から1945年の消滅まで・・・満州国とともに清国の王女で日本の信州で修行を積んだくのいち・・・川島芳子の暗躍は続くのです。
まあ・・・ドラマのような・・・興味本位の・・・通俗的な人生が川島芳子の真実だと思ったら大間違いですから・・・それだけは念を押しておきます。・・・妄想の名にかけて。
1934年・・・満州国軍特殊部隊総司令となった川島芳子は27才・・・日本では六万四千トン級の巨大戦艦の建造計画が始まっていたのです。それから・・・十年の運命は血沸き肉踊るものであったに違いないのですから。
関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー』
月曜日に見る予定のテレビ『イノセント・ラヴ』(フジテレビ)
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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
「赤い糸」は新たに若い視聴者層の掘り起こし作業を
行っているような感じがしてきますが
後は役者さんの技量次第ですね。
なんとなく往年の三浦&百恵を感じさせるような
とこがあります。
沢木さんはすっかり男役が定着してるようですねぇ。
そういえば堀北さんもドラマでもCMでも少年役をやってるし
黒木さんは黒木さんで男装やってるし
そういやぁ宮崎さんも第1話で男装やってたし
これからは「男装」がひとつのブームになるのかもしれませんね。
逆にあれが萌えますし(〃▽〃)ゞ
投稿: ikasama4 | 2008年12月 8日 (月) 08時15分
まあ・・・原作から・・・
露骨な性生活を除くと
何が残るのか・・・という問題もありますが
このメンバーなら
このままほのぼのでもいいかなー・・・
と思ったりもします。
とにかく「地獄少女」閻魔あいの岩田さゆり
「栞と紙魚子の怪奇事件簿」栞の南沢奈央
が姉妹というコンビネーション
これだけでホラー萌えでございます。
どっちも日本テレビ系でしたけど。
沢木ルカは圧倒的美少女で
ございますので
ある種の作戦があるのでしょうね。
とにかく聖子がかわいい同性の皆さんの
視線はこわいですからな。
百恵と淳子と昌子が
トリオを組むことが一つの
作戦だったように・・・。
嫉妬と憧憬の隙間にもぐりこむ作業です。
それにしても赤いシリーズだったのか・・・。
気がつきませんでしたーっ。
男装はねー・・・
一歩間違えるとギャフンなんですけど
一部愛好家は萌え萌えですからなーっ。
宮沢りえがふんどししめるほどに・・・。
・・・それは違うと思う。
メン☆ドル(テレビ東京)は
そちらでは映ってますか~?
投稿: キッド | 2008年12月 8日 (月) 19時02分